JP2016178587A - 音質調整装置及び音質調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サウンド技術者やユーザ等の操作の負担を軽減し、ユーザの嗜好に沿った音声調整処理を行う。【解決手段】ユーザが音質調整装置200Aを使用する地域を指定すると、属性情報取得部270Aが、地域情報を含む第2属性情報PP2を生成する。また、属性情報取得部270Aは、音質調整部230Aから第1属性情報PP1を取得し、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を管理装置100へ送信する。そして、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2に対応するオクターブバンド情報に基づいて補正された補正値情報を、管理装置100から受信すると、更新部290は、現時点において音質調整部230Aに設定されている音質調整設定値を取得する。引き続き、更新部290は、取得した音質調整設定値に補正値情報αにより示される補正値を加算して音質調整部230Aにおける音質調整設定値を更新する。【選択図】 図1

Description

本発明は、音質調整装置、音質調整方法、音質調整プログラム、及び、当該音質調整プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、楽曲コンテンツを再生する音響装置が広く普及している。そして、音響装置の普及により、多様な国や地域のユーザが、音響装置を操作して様々な国や地域の楽曲を聴取するようになっている。かかる普及している音響装置では、ユーザの国籍や居住する国や地域等の属性に合った音声処理態様で楽曲を再生出力するには、音声調整処理に関する高度の技術を有するサウンド技術者やユーザの手間を必要とすることがある。
例えば、音響装置を配置した車両を出荷する場合に、出荷前に、サウンド技術者が、西洋の楽曲をリファレンスにして、車両の車室内特性に合わせて、再生楽曲音の音質調整設定等の音響装置の音声調整設定(チューニング)を行うことが、一般に行われている。ここで、楽曲それぞれの音質等の特徴は、国や地域により異なっている。したがって、当該音響装置を配置した車両を輸出する場合に、仕向け国が西洋の国とは異なる国(例えば新興国)であるときは、西洋の楽曲をリファレンスにしてチューニングされた音響装置では、仕向け国の楽曲の再生出力に適した音声調整設定とはなっていない。この結果、仕向け国の楽曲をリファレンスにしたチューニング作業を行う必要があり、サウンド技術者の負荷が大幅に増加する。
また、ユーザが、様々な国や地域の楽曲を続けて再生出力するときに、音質調整設定等の音声調整設定が同一である場合には、国や地域により楽曲の音質等の特徴の傾向が異なることから、イコライザバランス等の音声調整設定のバランスが崩れることがある。こうした状態を避けるためには、再生出力する楽曲の特徴に合わせて、ユーザが音響装置のチューニングを行う必要がある。
そこで、近年では、ユーザの国籍等を考慮し、ユーザの嗜好に合った楽曲を再生出力する技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、サウンド技術者が、様々な環境あるいはユーザの好みに応じた音声処理パラメータを予め複数生成しておく。こうした複数の音声処理パラメータを生成した状態で、サーバ装置が、端末装置から送られたユーザの国籍、人種、年齢、種別などによって示されるユーザプロファイル等を受信すると、ユーザプロファイル等をもとにユーザの好みを分析し、分析結果に基づいて音声処理パラメータを選択する。引き続き、サーバ装置が、当該音声処理パラメータの使用を端末装置に推奨する。そして、端末装置が推奨された音声処理パラメータを使用して音声処理を実行し、再生装置が音声処理結果を再生するようになっている。
特開2014−93577号公報
上述した従来例の技術では、サウンド技術者が、様々な環境等に応じた音声処理パラメータを予め生成しておく必要がある。このため、国や地域等を考慮した音声処理パラメータをユーザに提供するには、サウンド技術者が、様々な国や地域等に応じた音声処理パラメータを予め生成する必要があり、サウンド技術者に負担がかかる。
また、上述した従来例の技術では、推奨された音声処理パラメータを使用した音声処理結果を聴いたユーザが「良い」あるいは「悪い」の評価を行い、端末装置が当該評価結果をサーバ装置に報告する。そして、ユーザが「悪い」と評価した場合には、サーバ装置は、次の音声処理パラメータを選択し、選択した音声処理パラメータの使用を端末装置に推奨する。このように、従来例の技術では、国や地域等を考慮した音声処理パラメータを決定するに際して、複数回にわたってユーザが評価を行うことがあり、ユーザに負担をかけることがある。
このため、サウンド技術者やユーザ等の操作の負担を軽減し、ユーザの嗜好に沿った音声調整処理を行うことができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
請求項1に記載の発明は、再生する楽曲の音質を、音質調整情報を使用して調整する調整部と;前記調整部の設定に関連している第1の地域に関する第1地域情報を含む第1属性情報、及び、前記調整部の設定に関連している前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する第2地域情報を含む第2属性情報を取得する取得部と;を備え、前記調整部は、前記第1属性情報に対応する第1楽曲特性情報及び前記第2属性情報に対応する第2楽曲特性情報に基づいて補正された前記音質調整情報を使用して、前記調整を行う、ことを特徴とする音質調整装置である。
請求項7に記載の発明は、再生する楽曲の音質を、音量調整情報を使用して調整する調整部を備える音質調整装置において使用される音質調整方法であって、前記調整部の設定に関連している第1の地域に関する第1地域情報を含む第1属性情報、及び、前記調整部の設定に関連している前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する第2地域情報を含む第2属性情報を取得する取得工程と;前記調整部が、前記第1属性情報に対応する第1楽曲特性情報及び前記第2属性情報に対応する第2楽曲特性情報に基づいて補正された前記音質調整情報を使用して、前記調整を行う調整工程と;を備えることを特徴とする音質調整方法である。
請求項8に記載の発明は、音質調整装置が有するコンピュータに、請求項7に記載の音質調整方法を実行させる、ことを特徴とする音質調整プログラムである。
請求項9に記載の発明は、音質調整装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項8に記載の音質調整プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の第1実施形態に係る管理装置及び音質調整装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の管理装置の記憶部に記憶される楽曲特性情報の内容を説明するための図である。 図2の楽曲特性情報に含まれるオクターブバンド情報の例を説明するための図(その1)である。 図2の楽曲特性情報に含まれるオクターブバンド情報の例を説明するための図(その2)である。 図1の管理装置及び音質調整装置による音質調整設定値の更新処理を説明するためのシーケンス図である。 図5の補正値の導出処理の結果の例を説明するための図である。 図5の音質調整値設定の更新処理を行う前の音質調整値設定の例を説明するための図である。 図5の音質調整設定値の更新処理の結果の例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る管理装置及び音質調整装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図9の音質調整装置による音質調整設定値の補正値の設定処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜図8を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る管理装置100及び音質調整装置200Aの概略的な構成がブロック図にて示されている。第1実施形態では、管理装置100は、例えば、建屋内の固定的な位置に配置されている。また、音質調整装置200Aは、車両内に配置されている。そして、管理装置100と音質調整装置200Aとは、ネットワークを介して、通信可能となっている。
なお、管理装置100は、音質調整装置200Aと同様に構成された他の音質調整装置とも通信可能となっているが、図1においては、音質調整装置200Aのみが代表的に示されている。
《管理装置100の構成》
上記の管理装置100の構成について、説明する。
管理装置100は、図1に示されるように、送受信部110と、記憶部120と、処理制御部130とを備えている。
上記の送受信部110は、音質調整装置200Aから、ネットワークを介して、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受信する。そして、送受信部110は、当該第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を処理制御部130へ送る。
第1実施形態では、「第1属性情報PP1」には、音質調整装置200Aを配置した車両の出荷時(以下、単に「出荷時」ともいう)においては、サウンド技術者(所定の者)が、音質調整装置200Aの音質調整設定(「チューニング」ともいう)に使用したリファレンス楽曲に対応する地域(第1の地域)に関する情報(第1地域情報)、及び、当該リファレンス楽曲の作製年情報が含まれている。また、第1実施形態では、「第2属性情報PP2」には、例えば、音質調整装置200Aを配置した車両がユーザに譲渡される地域(第2の地域)に関する情報(第2地域情報)、及び、現在の年情報が含まれている。
また、送受信部110は、処理制御部130から送られた補正値情報αを受ける。そして、送受信部110は、当該補正値情報αを、ネットワークを介して、音質調整装置200Aへ送信する。
上記の記憶部120は、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成されている。記憶部120には、管理装置100で利用される様々な情報データが記憶されている。こうした情報データには、楽曲特性情報MSI(後述する図2参照)が含まれている。この記憶部120には、処理制御部130がアクセス可能となっている。
楽曲特性情報MSIには、図2に示されるように、地域ARj(j=1,…)ごと及び当該地域ARjに対応付けられた楽曲の作製年YRk(k=1,…)ごとのオクターブバンド情報OCBj,kが含まれている。
このオクターブバンド情報OCBj,kは、第1実施形態では、地域ARjにおいて作製年YRkに作製された複数の楽曲について1/1オクターブ解析(周波数解析)し、解析結果を平均することにより得られた、楽曲の周波数特性に関する情報となっている。ここで、図3,4には、楽曲特性情報MSIに含まれる異なる地域のオクターブバンド情報の例が示されている。図3,4に示されるように、第1実施形態では、楽曲特性情報MSIに含まれるオクターブバンド情報は、1000[Hz]においてレベル[dB]を「0」とした場合の相対値で表現される情報となっている。
図1に戻り、上記の処理制御部130は、送受信部110から送られた第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受ける。当該第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受けると、処理制御部130は、記憶部120にアクセスして、楽曲特性情報MSIから、第1属性情報PP1に対応するオクターブバンド情報(第1楽曲特性情報、以下「第1オクターブバンド情報OCB1」とも記す)、及び、第2属性情報PP2に対応するオクターブバンド情報(第2楽曲特性情報、以下「第2オクターブバンド情報OCB2」とも記す)を読み取る。
引き続き、処理制御部130は、第2オクターブバンド情報OCB2により示される周波数特性から第1オクターブバンド情報OCB1により示される周波数特性を減算して、音質調整装置200Aに設定されている音質調整設定値(パラメータ)EQを補正する補正値を算出する。そして、処理制御部130は、算出された補正値を、補正値情報αとして送受信部110へ送る。処理制御部130による音質調整設定値EQの補正値の算出処理結果の具体例については、後述する。
《音質調整装置200Aの構成》
上記の音質調整装置200Aの構成について、説明する。
音質調整装置200Aは、図1に示されるように、楽曲情報供給部220Aと、音質調整部230Aと、音出力部250とを備えている。また、音質調整装置200Aは、入力部260Aと、属性情報取得部270Aと、送受信部280と、更新部290とを備えている。
上記の楽曲情報供給部220Aは、楽曲コンテンツデータに基づいて、楽曲信号MUDを生成する。生成された楽曲信号MUDは、音質調整部230Aへ送られる。
上記の音質調整部230Aは、楽曲情報供給部220Aから送られた楽曲信号MUDを受ける。そして、音質調整部230Aは、内部に設定されている音質調整設定値EQに基づき、楽曲信号MUDに音質調整処理を施して、音声信号AODを生成する。こうして生成された音声信号AODは、音出力部250へ送られる。
第1実施形態では、音質調整部230Aに設定される音質調整設定値EQは、音質調整装置200Aを配置した車両の出荷時(ユーザが音質調整装置200Aを使用する前)においては、サウンド技術者が、リファレンス楽曲を再生しながら入力部260Aを利用してチューニングしたパラメータ値になっている。そして、音質調整部230Aは、出荷時においては、当該チューニングに使用したリファレンス楽曲に対応する地域に関する第1地域情報及び当該リファレンス楽曲の作製年情報を含む第1属性情報PP1を内部に保持している。
ここで、出荷時に音質調整部230Aの内部に保持される第1属性情報PP1は、サウンド技術者による音質調整設定値EQの設定時に、音質調整部230Aがリファレンス楽曲のコンテンツから取得するようになっている。
また、第1実施形態では、音質調整部230Aに設定される音質調整設定値EQは、後述するように、更新部290により更新されるようになっている。そして、音質調整設定値EQが更新されるに際して、第1属性情報PP1も更新されるようになっている。
上記の音出力部250は、スピーカSPを備えて構成されている。音出力部250は、音質調整部230Aから送られた音声信号AODを受ける。そして、音出力部250は、音声信号AODに従った楽曲音をスピーカSPから出力する。
上記の入力部260Aは、音質調整装置200Aに設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成されている。この入力部260Aをユーザが操作することにより、音質調整装置200Aの動作内容の設定や動作指令が行われる。例えば、楽曲コンテンツの再生指定等を、ユーザが入力部260Aを利用して行う。
また、第1実施形態では、サウンド技術者が、音質調整装置200Aを配置した車両の出荷前において、入力部260Aを利用して、リファレンス楽曲を再生しながら、音質調整部230Aに対して音質調整設定値EQを設定するようになっている。
また、第1実施形態では、ユーザが、入力部260Aを利用して、音質調整装置200Aを配置した車両が譲渡された地域、すなわち、ユーザが音質調整装置200Aを使用する地域を入力するようになっている。こうして入力された地域に関する情報は、第2地域情報として属性情報取得部270Aへ送られる。
上記の属性情報取得部270Aは、時計機能を有している。属性情報取得部270Aは、入力部260Aから送られた第2地域情報を受ける。そして、当該第2地域情報を受けると、属性情報取得部270Aは、第2地域情報及び現在の年情報を含む第2属性情報PP2を生成する。引き続き、属性情報取得部270Aは、第2属性情報PP2を生成すると、音質調整部230Aの内部に保持されている第1属性情報PP1を取得する。そして、属性情報取得部270Aは、当該第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を送受信部280へ送る。
また、属性情報取得部270Aは、当該情報を送信すると、今回取得した第2属性情報を、新たな第1属性情報として音質調整部230Aへ送る。この結果、音質調整部230Aの内部に保持されている第1属性情報が更新される。
上記の送受信部280は、属性情報取得部270Aから送られた第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受ける。そして、送受信部280は、当該第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を、ネットワークを介して、管理装置100へ送信する。
また、送受信部280は、管理装置100から、ネットワークを介して、補正値情報αを受信する。そして、送受信部280は、当該補正値情報αを更新部290へ送る。
上記の更新部290は、送受信部280から送られた補正値情報αを受ける。当該補正値情報αを受けると、更新部290は、まず、現時点で音質調整部230Aに設定されている音質調整設定値EQを取得する。引き続き、更新部290は、当該取得した現時点の音質調整設定値EQに、補正値情報αにより示される補正値を加算して、音質調整設定値EQを更新する。そして、更新部290は、当該更新された音質調整設定値EQを、音質調整部230Aに対して設定する。更新部290による音質調整設定値EQの更新処理結果の具体例については、後述する。
<動作>
以上のようにして構成された管理装置100及び音質調整装置200Aが協働して実行する動作について、音質調整装置200Aに設定されている音質調整設定値EQの更新処理に主に着目して説明する。
ここで、音質調整装置200Aの出荷時においては、音質調整装置200Aの音質調整部230Aには、サウンド技術者がリファレンス楽曲を再生しながらチューニングした音質調整設定値EQが、設定されているものとする。そして、音質調整部230Aの内部には、チューニングに使用したリファレンス楽曲に関する第1属性情報PP1が保持されているものとする。また、第1実施形態では、第1属性情報PP1の内容と第2属性情報PP2の内容とは、異なっているものとする。
図5には、管理装置100と音質調整装置200Aとが協働して実行する動作が、シーケンス図にて示されている。
図5に示されるように、まず、ステップS11において、音質調整装置200Aの属性情報取得部270Aが、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2の取得処理を行う。かかる取得処理については、ユーザが入力部260Aを利用して音質調整装置200Aを配置した車両が譲渡された地域を入力することにより、属性情報取得部270Aが、入力部260Aから送られた第2地域情報を受けると開始する。属性情報取得部270Aは、第2地域情報を受けると、第2地域情報及び現在の年情報を含む第2属性情報PP2を生成する。
また、属性情報取得部270Aは、第2属性情報PP2を生成すると、音質調整部230Aの内部に保持されている第1属性情報PP1を取得する。こうして第1属性情報PP1を取得すると、属性情報取得部270Aは、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を送受信部280へ送る。そして、送受信部280が、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を、ネットワークを介して、管理装置100へ送信する。
管理装置100が第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受信すると、ステップS12において、補正値の導出処理が行われる。補正値の導出処理に際して、まず、送受信部110が、受信した第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を、処理制御部130へ送る。
第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受けると、処理制御部130が、記憶部120にアクセスして、記憶部120の楽曲特性情報MSIから、第1属性情報PP1に対応する第1オクターブバンド情報OCB1を読み取るとともに、第2属性情報PP2に対応する第2オクターブバンド情報OCB2を読み取る。引き続き、処理制御部130は、第2オクターブバンド情報OCB2により示される周波数特性から第1オクターブバンド情報OCB1により示される周波数特性を減算して、補正値を導出する。こうして補正値を導出すると、処理制御部130は、当該補正値を補正値情報αとして送受信部110へ送る。そして、送受信部110は、補正値情報αを、ネットワークを介して、音質調整装置200Aへ送信する。
音質調整装置200Aが補正値情報αを受信すると、ステップS13において、音質調整設定値EQの更新処理が行われる。音質調整設定値EQの更新処理の更新処理に際して、送受信部280が、受信した補正値情報αを更新部290へ送る。
補正値情報αを受けると、更新部290は、まず、現時点において音質調整部230Aに設定されている音質調整設定値EQを取得する。引き続き、更新部290は、取得した音質調整設定値EQに補正値情報αにより示される補正値を加算し、音質調整設定値EQを更新する。そして、更新部290は、当該更新された音質調整設定値EQを、音質調整部230Aに対して設定する。こうして音質調整設定値EQが更新されると、音質調整装置200Aに設定されている音質調整設定値EQの更新処理が終了する。
ここで、図6には、上述した図3に示されるオクターブバンド情報を第1オクターブバンド情報OCB1、上述した図4に示されるオクターブバンド情報を第2オクターブバンド情報OCB2としたときに、ステップS12において導出された補正値が示されている。また、図7には、サウンド技術者が、音質調整部230Aに対して設定した音質調整設定値EQの例が示されている。そして、図8には、ステップS13において、図6に示される補正値に基づいて、図7に示される音質調整設定値EQから更新された音質調整設定値EQの例が示されている。
このようにして音質調整設定値EQが更新された状態で、楽曲情報供給部220Aが、楽曲信号MUDを音質調整部230Aに供給すると、音質調整部230Aが、更新された音質調整設定値EQに基づき、楽曲信号MUDに音質調整処理を施して音声信号AODを生成する。そして、音質調整部230Aは、生成された音声信号AODを、音出力部250へ送る。この結果、音出力部250のスピーカSPから、ユーザが指定した地域の音質調整設定に適合した楽曲音が出力される。
ここで、第1実施形態では、音質調整装置200Aを配置した車両が、音質調整部230Aの音質調整設定値EQを更新した第1のユーザから、別の第2のユーザに譲渡された場合に、当該第2のユーザに譲渡された地域が、第1のユーザに譲渡された地域と異なっているときにも、音質調整装置200Aに設定されている音質調整設定値EQの更新処理を行うことができる。
かかる音質調整設定値EQの更新処理は、入力部260Aを利用して、第2のユーザが音質調整装置200Aを使用する地域を入力することにより行われる。こうして第2のユーザが当該地域を入力すると、上述したステップS11〜S13の処理が実行される。そして、ステップS13の処理が終了すると、音質調整部230Aの音質調整設定値EQが、第2のユーザが指定した地域に対応した音質調整設定値EQに更新される。
以上説明したように、第1実施形態では、サウンド技術者が、音質調整装置200Aを配置した車両の出荷前において、リファレンス楽曲を再生しながら音質調整部230Aの音質調整設定値EQを設定する。そして、音質調整部230Aが、リファレンス楽曲に対応する地域に関する第1地域情報及び当該リファレンス楽曲の作製年情報を含む第1属性情報PP1を保持する。
音質調整装置200Aを配置した車両がユーザに譲渡され、ユーザが譲渡された地域を、入力部260Aを利用して入力すると、属性情報取得部270Aが、ユーザが入力した地域に関する第2地域情報及び現在の年情報を含む第2属性情報PP2を生成する。引き続き、属性情報取得部270Aは、音質調整部230Aに保持されている第1属性情報PP1を取得する。そして、属性情報取得部270Aは、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を、管理装置100へ送信する。
管理装置100では、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受信すると、処理制御部130が、記憶部120の楽曲特性情報MSIから、第1属性情報PP1に対応する第1オクターブバンド情報OCB1及び第2属性情報PP2に対応する第2オクターブバンド情報OCB2を取得する。引き続き、処理制御部130は、第2オクターブバンド情報OCB2により示される周波数特性から第1オクターブバンド情報OCB1により示される周波数特性を減算して、補正値を導出する。そして、処理制御部130は、当該補正値を補正値情報αとして、音質調整装置200Aへ送信する。
補正値情報αを受けた音質調整装置200Aでは、更新部290が、まず、現時点において音質調整部230Aに設定されている音質調整設定値EQを取得する。引き続き、更新部290は、当該取得した音質調整設定値EQに補正値情報αにより示される補正値を加算し、音質調整設定値EQを更新する。
このように第1実施形態では、サウンド技術者は、音質調整装置200Aの音質調整設定を1回のみ行えばよい。また、ユーザは、音質調整装置200Aの音質調整設定値EQを更新するに際して、音質調整装置200Aを配置した車両が譲渡された地域のみを入力すればよい。
このため、サウンド技術者やユーザ等の操作の負荷を軽減し、サウンド技術者の音質調整に対する技術や思想を反映しつつ、ユーザが指定した地域の楽曲の音質特徴に合わせた音質調整設定を、音質調整装置200Aに対して行うことができる。
また、第1実施形態では、音質調整装置200Aを配置した車両が、さらに別のユーザに譲渡された場合にも、当該別のユーザが、入力部260Aに対して当該別のユーザの地域情報の入力操作を行うのみで、音質調整装置200Aに設定されている音質調整設定値EQの更新処理を行うことができる。
このため、音質調整装置200Aを配置した車両が、さらに、別のユーザに譲渡された場合にも、当該別のユーザの負担を軽減し、サウンド技術者の音質調整に対する技術や思想を反映しつつ、当該別のユーザが指定した地域の楽曲の音質特徴に合わせた音質調整設定を、音質調整装置200Aに対して行うことができる。
したがって、第1実施形態によれば、サウンド技術者やユーザ等の操作の負荷を軽減し、所属する地域に対応するユーザの嗜好に合った音声調整処理を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図9,10を参照して説明する。
<構成>
図9には、第2実施形態に係る管理装置100及び音質調整装置200Bの概略的な構成がブロック図にて示されている。第2実施形態では、管理装置100は、上述した第1実施形態の場合と同様に構成され、上述した第1実施形態の音質調整装置200Aに代えて音質調整装置200Bを構成要素とする点が異なっている。
第2実施形態では、管理装置100は、上述した第1実施形態の場合と同様に、例えば、建屋内の固定的な位置に配置されている。また、音質調整装置200Bは、上述した第1実施形態の音質調整装置200Aの場合と同様に、車両内に配置されている。
そして、管理装置100と音質調整装置200Bとは、ネットワークを介して、通信可能となっている。なお、管理装置100は、音質調整装置200Bと同様に構成された他の音質調整装置とも通信可能となっているが、図9においては、音質調整装置200Bのみが代表的に示されている。
《音質調整装置200Bの構成》
上記の音質調整装置200Bの構成について、説明する。
音質調整装置200Bは、図9に示されるように、楽曲情報供給部220Bと、音質調整部230Bと、音質調整補正部240と、音出力部250とを備えている。また、音質調整装置200Bは、入力部260Bと、属性情報取得部270Bと、送受信部280とを備えている。以下、上述した第1実施形態に係る音質調整装置200Aとの相違点に主に着目して説明する。
上記の楽曲情報供給部220Bは、楽曲コンテンツデータに基づいて、楽曲信号MUDを生成する。そして、楽曲情報供給部220Bは、生成された楽曲信号MUDを、音質調整部230Bへ送る。なお、第2実施形態では、楽曲情報供給部220Bは、属性情報取得部270B又は音質調整補正部240から送られた供給指示を受けたときに、楽曲信号MUDを音質調整部230Bへ送るようになっている。
また、第2実施形態では、サウンド技術者又はユーザが入力部260Bを利用して音質調整部230Bの音質調整設定値EQを設定した時に、楽曲情報供給部220Bは、チューニングに使用したリファレンス楽曲に対応する地域に関する第1地域情報及び当該リファレンス楽曲の作製年情報を、第1属性情報PP1として、音質調整部230Bへ送るようになっている。
また、第2実施形態では、楽曲情報供給部220Bは、楽曲コンテンツデータから、当該楽曲コンテンツデータの楽曲に対応する地域及び楽曲の作製年を読み取るようになっている。こうして読み取られた楽曲に対応する地域に関する情報及び楽曲の作製年情報は、第2属性情報PP2として属性情報取得部270Bへ送られる。
上記の音質調整部230Bは、楽曲情報供給部220Bから送られた楽曲信号MUDを受ける。そして、音質調整部230Bは、内部に設定されている音質調整設定値EQに基づき、楽曲信号MUDに音質調整処理を施して、音質調整信号AFDを生成する。こうして生成された音質調整信号AFDは、音出力部250へ送られる。
第2実施形態では、音質調整部230Bに設定される音質調整設定値EQは、サウンド技術者又はユーザが、入力部260Bを利用してチューニングしたパラメータ値になっている。なお、音質調整装置200Bを配置した車両の出荷時においては、音質調整設定値EQは、サウンド技術者がチューニングしたパラメータ値となっている。また、当該車両の譲渡後においては、ユーザが、音質調整設定値EQのチューニングを行うことができるようになっている。そして、音質調整部230Bは、当該チューニングに使用したリファレンス楽曲に対応する地域に関する第1地域情報及び当該リファレンス楽曲の作製年情報を含む第1属性情報PP1を内部に保持している。
上記の音質調整補正部240は、送受信部280から送られた補正値情報αを受ける。引き続き、音質調整補正部240は、当該補正値情報αにより示される補正値を、音質調整の補正設定値にする。こうして補正設定値が設定されると、音質調整補正部240は、供給指示を楽曲情報供給部220Bへ送る。
そして、音質調整補正部240は、音質調整部230Bから送られた音質調整信号AFDを受けると、設定されている音質調整の補正設定値に基づき、音質調整信号AFDに音質調整の補正処理を施して、音声信号AODを生成する。こうして生成された音声信号AODは、音出力部250へ送られる。
第2実施形態では、音質調整補正部240に設定される補正設定値は、1曲の楽曲の再生出力が終了するごとに、クリアされるようになっている。
上記の入力部260Bは、音質調整装置200Bに設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成されている。この入力部260Bをユーザが操作することにより、音質調整装置200Bの動作内容の設定や動作指令が行われる。例えば、楽曲コンテンツの再生指定等を、ユーザが入力部260Bを利用して行う。
第2実施形態では、上述した第1実施形態の場合と同様に、サウンド技術者が、音質調整装置200Bを配置した車両の出荷前において、入力部260Bを利用して、リファレンス楽曲を再生しながら、音質調整部230Bに対して音質調整設定値EQを設定するようになっている。
また、第2実施形態では、ユーザが、入力部260Bを利用して、リファレンス楽曲を再生しながら、音質調整部230Bに対して音質調整設定値EQを設定することができるようになっている。
上記の属性情報取得部270Bは、楽曲情報供給部220Bから送られた第2属性情報PP2を受ける。そして、属性情報取得部270Bは、第2属性情報PP2を受けるごとに、音質調整部230Bから第1属性情報PP1を取得し、第1属性情報PP1の内容と第2属性情報PP2の内容とが同一であるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合には、属性情報取得部270Bは、供給指示を楽曲情報供給部220Bへ送る。一方、第1属性情報PP1の内容と第2属性情報PP2の内容とが同一でないと判定した場合には、属性情報取得部270Bは、供給待機指示を楽曲情報供給部220Bへ送るとともに、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を送受信部280へ送る。
<動作>
以上のようにして構成された管理装置100及び音質調整装置200Bが協働して実行する動作について、音質調整装置200Bに設定される音質調整設定値EQの補正値の設定処理に主に着目して説明する。
前提として、音質調整装置200Bの音質調整部230Bには、ユーザがリファレンス楽曲を再生しながらチューニングした音質調整設定値EQが、設定されているものとする。また、音質調整部230Bには、チューニングに使用したリファレンス楽曲に関する第1属性情報PP1が保持されているものとする。
また、音質調整補正部240に設定される補正設定値は、クリアされているものとする。さらに、1曲の楽曲を再生出力するに際して、楽曲情報供給部220Bが楽曲信号MUDを音質調整部230Bへ供給する前に、楽曲情報供給部220Bは、再生される楽曲の第2属性情報PP2を、属性情報取得部270Bへ送るようになっている。
このような状況のもとで、図10に示されるように、まず、ステップS21において、属性情報取得部270Bが、新たな楽曲の再生に際して、第2属性情報PP2を取得したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、ステップS21の処理が繰り返される。
ステップS21の繰り返し中に、属性情報取得部270Bが新たな第2属性情報PP2を取得し、ステップS21における判定の結果が肯定的になると(ステップS21:Y)、処理はステップS22へ進む。ステップS22では、属性情報取得部270Bが、新たに取得した第2属性情報PP2の内容と、音質調整部230Bから取得した第1属性情報PP1の内容とが同一であるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、属性情報取得部270Bは、供給指示を楽曲情報供給部220Bへ送る。そして、処理は、後述するステップS26へ進む。
ステップS22における判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、処理はステップS23へ進む。ステップS23では、属性情報取得部270Bが、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を送受信部280へ送る。そして、送受信部280が、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を、ネットワークを介して、管理装置100へ送信する。
こうして第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2が管理装置100へ送信されると、処理制御部130が、上述した第1実施形態の場合と同様の処理を行い、補正値を導出する。そして、管理装置100は、導出された補正値を補正値情報αとして、ネットワークを介して、音質調整装置200Bへ送信する。
引き続き、ステップS24において、音質調整補正部240が、補正値情報αを受信したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS24:N)には、ステップS24の処理が繰り返される。
補正値情報αを受信し、ステップS24における判定の結果が肯定的になると(ステップS24:Y)、処理はステップS25へ進む。ステップS25では、音質調整補正部240が、当該補正値情報αにより示される補正値を、音質調整補正部240による音質調整の補正設定値に設定する。次いで、音質調整補正部240は、供給指示を楽曲情報供給部220Bへ送る。
引き続き、ステップS26において、楽曲情報供給部220Bが、楽曲信号MUDを音質調整部230Bに供給する。この後、処理はステップS21へ戻る。
こうして楽曲信号MUDが音質調整部230Bに供給されると、音質調整部230Bが、チューニングされた音質調整設定値EQに基づき、楽曲信号MUDに音質調整処理を施して音質調整信号AFDを生成する。そして、音質調整部230Bは、生成された音質調整信号AFDを、音質調整補正部240へ送る。
次いで、音質調整補正部240が、今回設定された補正設定値に基づき、音質調整信号AFDに音質調整の補正処理を施して音声信号AODを生成する。そして、音質調整補正部240は、生成された音声信号AODを、音出力部250へ送る。この結果、音出力部250のスピーカSPから、楽曲に対応する地域及び作製年の音質調整設定に適合した楽曲音が出力される。
ここで、第1属性情報PP1に対応する第1オクターブバンド情報OCB1を上述した図3に示されるオクターブバンド情報とし、第2属性情報PP2に対応する第2オクターブバンド情報OCB2を上述した図4に示されるオクターブバンド情報としたとき、音質調整補正部240に設定される補正設定値は、上述した図6に示されるものとなる。
以後、新たな楽曲の再生が行われるごとに、上述したステップS21〜S26の処理が実行される。
以上説明したように、第2実施形態では、サウンド技術者又はユーザが、リファレンス楽曲を再生しながら音質調整部230Bの音質調整設定値EQを設定する。そして、音質調整部230Bが、リファレンス楽曲に対応する地域に関する第1地域情報及び当該リファレンス楽曲の作製年情報を含む第1属性情報PP1を保持する。
楽曲の再生出力に際して、楽曲情報供給部220Bが楽曲信号MUDを音質調整部230Bへ供給する前に、属性情報取得部270Bが、再生される楽曲の第2属性情報PP2を、楽曲情報供給部220Bから取得する。そして、属性情報取得部270Bは、音質調整部230Bから取得した第1属性情報PP1の内容と第2属性情報PP2の内容とが同一である場合には、供給指示を楽曲情報供給部220Bへ送る。一方、第1属性情報PP1の内容と第2属性情報PP2の内容とが同一でない場合には、属性情報取得部270Bは、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を、管理装置100へ送信する。
管理装置100では、第1属性情報PP1及び第2属性情報PP2を受信すると、処理制御部130が、記憶部120の楽曲特性情報MSIから、第1属性情報PP1に対応する第1オクターブバンド情報OCB1及び第2属性情報PP2に対応する第2オクターブバンド情報OCB2を取得する。引き続き、処理制御部130は、第2オクターブバンド情報OCB2により示される周波数特性から第1オクターブバンド情報OCB1により示される周波数特性を減算して、補正値を導出する。そして、処理制御部130は、当該補正値を補正値情報αとして、音質調整装置200Bへ送信する。
補正値情報αを受けた音質調整装置200Bでは、音質調整補正部240が、当該補正値情報αにより示される補正値を、音質調整の補正設定値に設定する。こうして補正設定値が音質調整補正部240に設定されると、楽曲情報供給部220Bが、楽曲信号MUDを音質調整部230Bに供給し、音質調整部230Bが、チューニングされた音質調整設定値EQに基づき、楽曲信号MUDに音質調整処理を施して音質調整信号AFDを生成する。そして、音質調整部230Bは、生成された音質調整信号AFDを、音質調整補正部240へ送る。次いで、音質調整補正部240が、今回設定された補正設定値に基づき、音質調整信号AFDに補正処理を施して音声信号AODを生成して、音出力部250へ送る。
このため、ユーザがチューニングを行い、様々な国や地域の楽曲を続けて再生する場合に、以後のユーザの操作の負荷を軽減し、ユーザの音質調整に対する思想を反映しつつ、再生出力される楽曲に対応する地域及び作製年の音質特徴に合わせた音質調整設定を、音質調整装置200Bに対して設定することができる。
また、サウンド技術者がチューニングを行い、様々な国や地域の楽曲を続けて再生する場合に、ユーザの操作の負荷を軽減し、サウンド技術者の音質調整に対する技術や思想を反映しつつ、再生出力される楽曲に対応する地域及び作製年の音質特徴に合わせた音質調整設定値EQを、音質調整装置200Bに対して設定することができる。
したがって、第2実施形態によれば、サウンド技術者やユーザ等の操作の負担を軽減し、ユーザの嗜好に合った音声調整処理を行うことができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1実施形態では、最初の第1属性情報は、サウンド技術者が、音質調整装置のチューニングに使用したリファレンス楽曲に対応する地域に関する情報及び当該リファレンス楽曲の作製年情報が含まれることとした。これに対して、最初の第1属性情報を、ユーザ等が音質調整装置のチューニングに使用したリファレンス楽曲に対応する地域及び当該リファレンス楽曲の作製年情報としてもよい。また、この場合には、第2属性情報を、ユーザ等が指定した地域及び年の情報としてもよい。
また、上記の第1実施形態では、音質調整設定値の更新処理に際して、ユーザは第2属性情報として地域のみを指定することとしたが、地域に加えて、年情報を指定するようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、第2属性情報としてユーザが地域を指定するようにしたが、音質調整装置を配置した車両の輸出時点において、輸出国の技術者等がユーザに代わって仕向け国に関する地域を指定するようにしてもよいし、また、音質調整装置を配置した車両の譲渡時点において、仕向け国の技術者等がユーザに代わって地域を指定するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、管理装置に記憶される楽曲特性情報は、地域ごと及び当該地域に対応付けられた楽曲の作製年ごとのオクターブバンド情報とした。これに対して、楽曲特性情報を、地域ごと及び当該地域に対応付けられた楽曲の作製年及び楽曲のジャンルごとのオクターブバンド情報としてもよい。
この場合には、第1属性情報には、第1地域情報に対応付けられた楽曲の作製年情報及び楽曲のジャンル情報が含まれ、第2属性情報には、第2地域情報に対応付けられた楽曲の作製年情報及び楽曲のジャンル情報が含まれるようにすることができる。
また、楽曲特性情報を、地域ごと及び当該地域に対応付けられた楽曲のジャンルごとのオクターブバンド情報としてもよい。この場合には、第1属性情報には、第1地域情報に対応付けられた楽曲のジャンル情報が含まれ、第2属性情報には、第2地域情報に対応付けられた楽曲のジャンル情報が含まれるようにすることができる。
また、楽曲特性情報を、地域ごとに対応付けられたオクターブバンド情報としてもよい。この場合には、第1属性情報は第1地域情報から成り、第2属性情報は第2地域情報から成るようにすることができる。
また、第1及び第2実施形態では、楽曲特性情報を記憶した記憶部が管理装置に備えられ、管理装置が補正値を導出するようにした。これに対して、音質調整装置が、楽曲特性情報を記憶した記憶部を備え、第1属性情報及び第2属性情報に基づき音質調整の補正値を導出するようにしてもよい。
また、第1実施形態では、チューニングに使用したリファレンス楽曲に関する第1属性情報は、リファレンス楽曲のコンテンツから取得されるようにしたが、チューニング時に音質調整の設定者が、入力するようにしてもよい。また、第2実施形態では、チューニングに使用したリファレンス楽曲に関する第1属性情報は、入力部を利用して入力されるようにしたが、チューニング時にリファレンス楽曲のコンテンツから取得されるようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、音質調整装置200Aは、音質調整部230A及び更新部290を備えるようにした。これに対して、音質調整装置200Aは、第2実施形態の音質調整部230B及び音質調整補正部240と同様に構成された音質調整部及び音質調整補正部を備えるようにしてもよい。この場合には、更新部290を構成要素から省略し、第1属性情報は、属性情報取得部が保持することになる。
また、上記の第2実施形態では、音質調整装置200Bは、音質調整部230B及び音質調整補正部240を備えるようにした。これに対して、音質調整装置200Bは、第1実施形態の音質調整部230A及び更新部290と同様に構成された音質調整部及び更新部を備えるようにしてもよい。この場合には、音質調整補正部240を構成要素から省略し、第1属性情報は、音質調整部が保持することになる。
また、上記の第1及び第2実施形態においては、車両に配置される音質調整装置に本発明を適用したが、車両以外の他の移動体に配置される音質調整装置にも本発明を適用することもできる。また、家庭内に配置される音質調整装置にも本発明を適用することができる。
上記の音質調整装置の一部又は全部(入力部及び音出力部を除く)を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の第1及び第2実施形態における音質調整装置の機能を実現するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
200A,200B … 音質調整装置
230A … 音質調整部(調整部)
230B … 音質調整部(調整部の一部)
240 … 音質調整補正部(調整部の一部)
270A,270B … 属性情報取得部(取得部)

Claims (9)

  1. 再生する楽曲の音質を、音質調整情報を使用して調整する調整部と;
    前記調整部の設定に関連している第1の地域に関する第1地域情報を含む第1属性情報、及び、前記調整部の設定に関連している前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する第2地域情報を含む第2属性情報を取得する取得部と;を備え、
    前記調整部は、前記第1属性情報に対応する第1楽曲特性情報及び前記第2属性情報に対応する第2楽曲特性情報に基づいて補正された前記音質調整情報を使用して、前記調整を行う、
    ことを特徴とする音質調整装置。
  2. 前記第1の地域は、ユーザが前記音質調整装置を使用する前において所定の者が前記調整部の前記音質調整情報を設定したときに使用した楽曲に対応する地域であり、
    前記第2の地域は、前記音質調整装置が前記ユーザに使用される地域である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音質調整装置。
  3. 前記第1の地域は、前記調整部の前記音質調整情報を設定したときに使用した楽曲に対応する地域であり、
    前記第2の地域は、ユーザが指定した地域である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音質調整装置。
  4. 前記第1の地域は、前記調整部の前記音質調整情報を設定したときに使用した楽曲に対応する地域であり、
    前記第2の地域は、再生する楽曲に対応する地域である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音質調整装置。
  5. 前記第1楽曲特性情報及び前記第2楽曲特性情報は、周波数特性に関する情報であり、
    前記調整部は、前記第2楽曲特性情報により示される特性から前記第1楽曲特性情報により示される特性を減算して得られた補正情報に基づいて補正された前記音質調整情報を使用して、前記再生する楽曲の音質を調整する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の音質調整装置。
  6. 前記第1属性情報には、前記第1地域情報に対応付けられた楽曲の作製年情報及び楽曲のジャンル情報の少なくとも一方が含まれ、
    前記第2属性情報には、前記第2地域情報に対応付けられた楽曲の作製年情報及び楽曲のジャンル情報の少なくとも一方が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の音質調整装置。
  7. 再生する楽曲の音質を、音量調整情報を使用して調整する調整部を備える音質調整装置において使用される音質調整方法であって、
    前記調整部の設定に関連している第1の地域に関する第1地域情報を含む第1属性情報、及び、前記調整部の設定に関連している前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する第2地域情報を含む第2属性情報を取得する取得工程と;
    前記調整部が、前記第1属性情報に対応する第1楽曲特性情報及び前記第2属性情報に対応する第2楽曲特性情報に基づいて補正された前記音質調整情報を使用して、前記調整を行う調整工程と;
    を備えることを特徴とする音質調整方法。
  8. 音質調整装置が有するコンピュータに、請求項7に記載の音質調整方法を実行させる、ことを特徴とする音質調整プログラム。
  9. 音質調整装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項8に記載の音質調整プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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