JP2016177205A - サウンドマスキング装置 - Google Patents

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雅人 秦
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Abstract

【課題】 困難な調整を伴わずにマスカ音の音量およびミキシング比率を調整することができる技術を提供する。【解決手段】 情報取得部110は、攪乱音と環境音のミキシング比率を取得すると、当該ミキシング比率を音量制御部140に与える。音量制御部140は、音量制御部140から当該ミキシング比率を受け取ると、当該攪乱音と環境音とをミキシングしたマスカ音の音量が一定値となり、かつ、当該攪乱音の音量と環境音の音量の比率がユーザ等により設定されたミキシング比率となる攪乱音の音量および環境音の音量を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、マスキング効果を利用して音の漏れ聞こえを防ぐ技術に関する。
従来、マスカ音を放音することで、音響空間内の特定話者の音声(会話)を第三者に聞き取りにくくさせるサウンドマスキング装置が各種提案されている。この種のサウンドマスキング装置では、人間の音声を攪乱(スクランブル)することにより無意味化または理解不能化した攪乱音と、当該攪乱音が与え得る不快感を軽減する環境音とをミキシングして、マスカ音として放音する技術が採用される場合がある。これにより、攪乱音によりマスキング効果を高め、攪乱音が第三者に与える不快感を環境音により軽減させるのである。
例えば、特許文献1に開示されたマスキングサウンド生成装置は、人間の声を示す音信号をスクランブルして生成したスクランブル信号(攪乱音を表す音信号)と、ホワイトノイズ等のランダムノイズにより生成されたノイズ信号とをミキシングし、当該ミキシング結果をマスカ音として放音する。このマスキングサウンド生成装置は、スクランブル信号とノイズ信号のレベルの相対比率を最終的に生成されるマスカ音のマスタボリューム値(音量)に対応付けたテーブルを有する。例えば、スクランブル信号およびノイズ信号のレベルの相対比率(すなわち、ミキシング比率)が70:30の場合、マスタボリュームは26dBに設定され、上記ミキシング比率が90:10の場合、マスタボリュームは22dBに設定されている。なお、スクランブル信号の比率が大きい場合に、マスタボリュームが当該信号の比率が小さい場合よりも低く設定されているのは、スクランブル信号の割合が高い場合、第三者に与える不快感が大きいため、マスタボリュームを低く設定することによりその影響を軽減させる必要があるからである。このテーブルに示す各値は入力手段に表示され、ユーザは、この入力手段を介して上記ミキシング比率或いはマスタボリュームを調整する。これに応じて、マスキングサウンド生成装置は、上記テーブルを参照し、ユーザにより設定された両信号のミキシング比率および当該比率に対応付けられたマスタボリューム値に従ってマスカ音を生成し、当該マスカ音を放音する。
特開2008−233670号公報
ところで、マスカ音の音量が大きくなるほどマスキング効果は高くなるが、これによりユーザはより一層喧噪感を感じることになる。そのため、一般的に、所望のマスカ音をサウンドマスキング装置で生成するにあたり、ユーザは最初に喧噪感を感じない程度の適度なレベルにマスカ音の音量を設定する。しかし、上述したとおり、マスキング効果はマスカ音の音量だけでなく、ミキシング比率によっても決まるため、マスカ音の音量を適度なレベルに設定したとしても、ミキシング比率が適切でなければ所望のマスキング効果が得られない。このため、ユーザはマスカ音の音量を適度なレベルに設定した後、ミキシング比率を適切な値に調整する必要がある。
ところが、特許文献1に開示されたマスキングサウンド生成装置によると、ユーザがマスタボリュームを適切な値に設定した後に、上記ミキシング比率を変更すると、ユーザが最初に設定したマスタボリュームの値が変更される。なぜならば、上記テーブルによれば、マスカ音のマスタボリューム値は上記ミキシング比率に対応付けられているため、上記ミキシング比率を変更すると、マスカ音の音量は当該変更したミキシング比率に対応付けられたマスタボリューム値に変更されるためである。例えば、ユーザがマスタボリューム値を22dBに設定すると、上記ミキシング比率は90:10に設定される。ここで、ユーザが当該マスタボリューム値は適切であるが、マスキング効果が小さいと考え、上記ミキシング比率を70:30に変更したとする。この場合、マスタボリューム値は自動的に26dBに変更され、最初に設定した音量よりも4dB大きくなる。このように、特許文献1に開示のマスキングサウンド生成装置によると、ミキシング比率を変更するとマスタボリューム値が変わり、マスタボリューム値を変えるとミキシング比率が変わるため、ユーザは所望のマスカ音を得るために、マスタボリューム値とミキシング比率の調整を何度も往復しなければならない。従って、ユーザは所望のマスカ音を得るにあたり困難な調整を強いられることになる。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、困難な調整を伴わずに攪乱音と環境音のミキシング比率の調整とマスカ音の音量の調整を行うことができる技術を提供することを目的としている。
この発明は、マスカ音を構成する攪乱音と非攪乱音のミキシング比率を取得する情報取得手段と、前記マスカ音の音量が一定値となり、かつ、前記ミキシング比率となる前記攪乱音の音量および前記非攪乱音の音量を決定する音量制御手段とを具備することを特徴とするサウンドマスキング装置を提供する。
かかる発明によれば、一旦所望のマスカ音の音量が設定されると、その後に攪乱音と非攪乱音のミキシング比率が変更されても、当該マスカ音の音量は一切変化しない。従って、ユーザは一旦所望の音量を設定すれば、後は所望のミキシング比率を設定するだけで、所望のマスカ音を得ることができる。従って、ユーザは、攪乱音と非攪乱音のミキシング比率の調整とマスカ音の音量の調整を何度も往復することがない。
この発明の一実施形態であるサウンドマスキング装置1の構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるミキシング比率Pと攪乱音レベルLs、環境音レベルLeおよびマスカ音レベルLmの関係を示す図である。 同実施形態において被験者1名に対して実施した単語了解度試験(環境音:森の音)の結果を示す図である。 同実施形態において被験者9名に対して実施した単語了解度試験(環境音:森の音)の結果を示す図である。 同実施形態において被験者9名に対して実施した単語了解度試験(環境音:雑踏音)の結果を示す図である。 他の実施形態におけるテーブル240の一例を示す図である。
図1は、この発明の一実施形態であるサウンドマスキング装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すようにサウンドマスキング装置1は、マスカ音生成部10と操作部20とスピーカSP_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)とを有する。マスカ音生成部10は、マスキング効果を利用して音の漏れ聞こえを防ぐマスカ音を示すマスカ音データを生成し、当該マスカ音データをスピーカSP_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)に出力する。本実施形態によるマスカ音生成部10は、人間の声を攪乱した攪乱音と非攪乱音とをミキシングしたマスカ音をスピーカSP_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)から放音する。本実施形態では、非攪乱音として環境音を使用する。操作部20は、サウンドマスキング装置1の筐体に設けられた押しボタン、ボリューム摘み、タッチパネル等の操作子により構成されている。
マスカ音生成部10は、CPU100と、記憶部200と、D/A変換部300_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)とを有する。記憶部200は、例えばROM(Read Only Memory)であり、攪乱音記憶領域210と環境音記憶領域220とを有する。また、記憶部200には、CPU100がマスカ音生成部10の各部の動作を制御するために実行するプログラム230が記憶されている。
攪乱音記憶領域210には、攪乱音の波形のサンプルデータ列である攪乱音データが格納されている。ここで、攪乱音データは、例えば人間の声を無意味化または理解不能化した音を示す波形データである。具体的には、攪乱音データは、人間の声を収音することにより得られる波形データを各々所定時間長の複数のフレームに分割し、それらを元の音声とは異なる順序に並び替えることにより新たに生成した波形データである。
環境音記憶領域220には、森の音(例えば、鳥の鳴き声や木々がざわめく音)、波の音、雑踏音(例えば、街中で聞かれる生活音)および空調音等の環境音の波形のサンプルデータである環境音データが格納されている。
CPU100が記憶部200内のプログラムを実行することにより実現される機能は、図1に示す情報取得部110と、攪乱音読出制御部120_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)と、環境音読出制御部130_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)と、音量制御部140と、ミキシング制御部150_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)と、レベル制御部160_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)とに大別される。
情報取得部110は、マスカ音を構成する攪乱音と非攪乱音のミキシング比率を取得する情報取得手段であり、操作部20の操作により入力される各種の情報を取得する。より詳細には、情報取得部110は、ユーザが操作部20の操作により環境音の種類を選択すると、環境音データの読み出し指示であって、選択された環境音の種類を示す情報を含む読み出し指示を環境音読出制御部130_n(n=1〜N)に与える。また、情報取得部110は、上記操作が為されたことを契機として、攪乱音データの読み出し指示を攪乱音読出制御部120_n(n=1〜N)に与える。情報取得部110は、ユーザが操作部20の操作により攪乱音と環境音のミキシング比率を設定すると、攪乱音と環境音の各音量の算出指示であって、ミキシング比率を含む算出指示を音量制御部140に与える。また、情報取得部110は、ユーザが操作部20の操作によりマスカ音の音量(音圧レベル)Lnを設定すると、後述するレベル制御処理を実行すべき旨のレベル制御指示であって、マスカ音の音量Lnを示す音量情報を含むレベル制御指示をレベル制御部160_n(n=1〜N)に与える。
攪乱音読出制御部120_n(n=1〜N)は、情報取得部110から攪乱音の種類を示す情報を含む読み出し指示を受け取ると、その種類の攪乱音データAsを記憶部200の攪乱音記憶領域210から読み出し、ミキシング制御部150_n(n=1〜N)に与える。環境音読出制御部130_n(n=1〜N)は、情報取得部110から環境音の種類を示す情報を含む読み出し指示を受け取ると、その種類の環境音データAeを記憶部200の環境音記憶領域220から読み出し、ミキシング制御部150_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)に与える。
音量制御部140は、マスカ音の音量が一定値となり、かつ、マスカ音における攪乱音の音量と環境音の音量の比率が、情報取得部が取得したミキシング比率となる攪乱音の音量および非攪乱音の音量(すなわち、当該攪乱音の基となる攪乱音データAsの信号レベルおよび当該環境音の基となる環境音データAeの信号レベル)を決定する音量制御手段である。音量制御部140は、この制御を実現するために、以下の算出方法に従って、攪乱音データAsの信号レベルである攪乱音レベルLsおよび環境音データAeの信号レベルである環境音レベルLeの各値を決定する。
まず、ミキシング結果であるマスカ音データAmの信号レベルであるマスカ音レベルLmは、次式(1)により得られる。
10log(10Ls/10+10Le/10)=Lm・・・・・・・・(1)
ここで、Lsは、攪乱音データAsが示す電圧値を対数表現したdB値、Leは、環境音データAeが示す電圧値を対数表現したdB値である。
この式(1)を変形すると、次式(2)が得られる。
10Ls/10+10Le/10=10Lm/10・・・・・・・・・・・・(2)
上記式(2)において、左辺第1項10Ls/10は、攪乱音データAsに基づいて放音される攪乱音の音量、左辺第2項10Le/10は環境音データAeに基づいて放音される環境音の音量、右辺の10Lm/10は、マスカ音データAmに基づいて放音されるマスカ音の音量である。ここで、以上ではミキシング比率は攪乱音と環境音の混合具合として説明してきたが、説明の便宜のため、以下ではミキシング比率とはマスカ音全体に占める攪乱音の割合を意味するものとし、ミキシング比率P(0≦P≦1)として表現する(つまり非攪乱音の割合は1―Pで表すことができる)。このミキシング比率P(P=0〜1)は、P=10Ls/10/(10Ls/10+10Le/10)となるため、式(2)の左辺第1項に示す攪乱音データAsの音量10Ls/10は、次式(3)のように表すことができる。
10Ls/10=P10Lm/10・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
上記(3)式からLsおよびLeを算出すると、次式のようになる。
Ls=Lm+10logP・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
Le=Lm+10log(1−P)・・・・・・・・・・・・・・(5)
そこで、音量制御部140は、上記式(4)および(5)に従って、ミキシング比率Pおよびマスカ音レベルLmから、攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeを算出する。
従って、攪乱音データAsの信号レベルLsおよび環境音データAeの信号レベルLeを、上記式(4)および式(5)に示す各値とすることにより、マスカ音の音量10Lm/10=10Ls/10+10Le/10を常に一定としつつ、攪乱音データAsに基づいて放音される攪乱音の音量10Ls/10のマスカ音全体に占める割合Pを所望の値に制御することができる。
図2は、ミキシング比率Pと攪乱音レベルLs、環境音レベルLeおよびマスカ音レベルLmの関係を示す図である。図2において、横軸はミキシング比率Pを示し、縦軸は攪乱音レベルLs、環境音レベルLeおよびマスカ音レベルLmを示す。図2に示す攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeの各値は、上記式(4)および式(5)において、Lm=3dBとしたときの値を示している。この図に示すように、ミキシング比率Pを増加させると攪乱音レベルLsの値が増加する一方、環境音レベルLeの値は減少するがミキシング結果であるマスカ音レベルLmは常に一定値3dBをとり、変化することがない。
ミキシング制御部150_n(n=1〜N)は、音量制御部140から攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeの算出結果を受け取り、攪乱音データAsおよび環境音データAeの各信号レベルがそれぞれ攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeの各値と一致するように攪乱音データAsおよび環境音データAeのレベル調整を行い、レベル調整後の攪乱音データAsおよび環境音データAeをミキシングする。そして、ミキシング制御部150_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)は、ミキシングにより得られるマスカ音レベルLmのマスカ音データAmをレベル制御部160_n(n=1〜N)に与える。
レベル制御部160_n(n=1〜N)は、マスカ音を情報取得部が取得した音量情報が示す音量に制御するレベル制御手段である。レベル制御部160_n(n=1〜N)は、情報取得部110からレベル制御指示を受け取ると、当該指示により指定された音量Ln(すなわち、ユーザが設定した音量Ln)とマスカ音レベルLmの差分Ln−Lmを算出する。そして、レベル制御部160_n(n=1〜N)は、差分Ln−Lmに相当するゲインでマスカ音データAmを増幅し、レベルLnを有する増幅後のマスカ音データAm’をD/A変換部300_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)に出力する。
D/A変換部300_n(n=1〜N)は、マスカ音データAm’をD/A変換し、アナログ形式のマスカ音信号をスピーカSP_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)に出力する。スピーカSP_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)は、D/A変換部300_n(n=1〜N)から出力されるマスカ音信号をマスカ音として放音する。
以上が本実施形態によるサウンドマスキング装置の詳細である。
本実施形態において、ユーザは操作部20を操作して攪乱音および環境音の種類を選択するとともに、喧噪感を感じない程度の適度のマスカ音量に設定する。そして、ユーザは、操作部20を操作することにより、所望のマスキング効果に応じて、攪乱音と環境音のミキシング比率Pを調整する。
ここで、例えば近隣で発生する話し声が大きくなった等の事情により、ユーザがミキシング比率PをPxからPx’(>Px)に変更したとする。この場合、情報取得部110は、音量制御部140に対し、ユーザが新たに設定したミキシング比率Px’を含む算出指示を与える。音量制御部140は、情報取得部110から当該指示を受け取ると、上記Px’の値を基に、上記式(4)および式(5)に従って、攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeを算出し、算出結果をミキシング制御部150_n(n=1〜N)に与える。
この結果、ミキシング制御部150_n(n=1〜N)から出力されるマスカ音データAmを占める攪乱音データAsの音量の割合がPxからPx’(>Px)に応じた値に増加するが、マスカ音データAmの音量は変化しない。従って、マスカ音がもたらす不快感を増加させることなく、マスキング効果を高めることができる。以上、ミキシング比率Pを増加させる場合について説明したが、ミキシング比率Pを減少させる場合も同様である。
図3は、サウンドマスキング装置1を用いて被験者1名に対して実施した単語了解度試験の結果を示す図である。図3において、横軸はマスカ音の音圧レベルを示し、縦軸は単語了解度を示す。なお、図3に示すマスカ音の音圧レベルは、A特性による補正が施されている(図4および図5についても同様)。ここで、単語了解度とは、単語がどれだけ正確に相手に伝わるかを表す値であり、受話者が完全に了解できた数と送話した数との比を表したものである。例えば、10個の単語のうち1個の単語を了解できたときは、単語了解度は0.10となる。また、10個の単語のうちすべての単語を了解できたときは、単語了解度は1.00となる。なお、単語了解度が0.50以上の場合、被験者は試験対象の単語を高い確率で了解することができるため、実際に意味のあるデータは単語了解度0.50以下のデータとなる。本試験において、本願発明者は環境音として森の音を採用し、ミキシング比率P(すなわち、攪乱音の割合)を0%、10%、30%および50%と変化させた場合における単語了解度とマスカ音の音圧レベルとの関係を求めた。
図3に示すように、単語了解度0.10を実現するために必要なマスカ音の音圧レベルは、ミキシング比率Pが50%のときは49.5dBA程度であるのに対し、ミキシング比率Pが30%のときは50.5dBA程度、ミキシング比率Pが10%のときは53.0dBA程度、ミキシング比率Pが0%のときは54.5dBA程度となっている。従って、ユーザは、単語了解度0.10を実現するために、マスカ音の音圧レベルを49.5dBA〜54.5dBAのいずれかの値に設定し、当該設定した値の下で、ミキシング比率Pを調整する必要がある。例えば、ユーザが、喧噪感を感じない程度の音量としてマスカ音の音圧レベルを51dBAに設定した場合、ユーザは単語了解度0.10を実現するために、ミキシング比率Pを30%〜50%の間で調整する。図3に示すように、マスカ音の音圧レベルが51dBAの下では、ミキシング比率Pが30%〜50%の間では、単語了解度は0.04〜0.10となる。従って、ユーザはマスカ音の音圧レベルが51dBAの下で、ミキシング比率Pを調整することにより、単語了解度を0.10以下とし、かつ、所望の値に増減することができる。
図4は、サウンドマスキング装置1を用いて被験者9名に対して実施した単語了解度試験の結果を示す図である。本試験において、本願発明者は環境音として森の音を採用し、ミキシング比率P(すなわち、攪乱音の割合)を10%および30%と変化させた場合における、単語了解度とマスカ音の音圧レベルとの関係を求めた。図4に示すように、被験者の数を1名から9名に変更した場合であっても、単語了解度0.50以下において、図3と同様の特性が得られることが分かる。従って、ユーザは上記マスカ音の音圧レベルおよびミキシング比率Pの調整を実行することにより、単語了解度を0.10以下とし、かつ、所望の値に増減することができる。
図5は、サウンドマスキング装置1を用いて被験者9名に対して実施した他の単語了解度試験の結果を示す図である。本試験において、本願発明者は環境音として雑踏音を採用し、ミキシング比率P(すなわち、攪乱音の割合)を10%および30%と変化させた場合における、単語了解度とマスカ音の音圧レベルとの関係を求めた。図5に示すように、環境音の種類を森の音から雑踏音に変更した場合であっても、単語了解度0.50以下において、図4と同様の特性が得られることが分かる。従って、ユーザは上記マスカ音の音圧レベルおよびミキシング比率Pの調整を実行することにより、単語了解度を0.10以下とし、かつ、所望の値に増減することができる。
本実施形態によると、マスカ音データAmの信号レベルLmは、ミキシング比率Pに拘わらず常に一定値をとる。このため、攪乱音と環境音のミキシング比率Pが変更されても、マスカ音の音量が変化することはない。従って、ユーザは最初に所望のマスカ音の音量を決定すれば、その音量を維持したまま、攪乱音と環境音のミキシング比率を変更することができる。従って、ユーザは、所望のマスカ音を得るために、攪乱音と環境音のミキシング比率の調整とマスカ音の音量の調整を何度も往復することがない。
<他の実施形態>
以上、この発明の各種の実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。
(1)本実施形態では、ユーザが設定した攪乱音と環境音のミキシング比率Pを基に、音量制御部140が上記式(4)および式(5)に従って、攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeの各値を算出した。しかし、予め種々のミキシング比率Pについて攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeを算出し、算出結果をテーブルに格納してもよい。図6は、上記テーブル240の一例を示す図である。テーブル240は、例えば記憶部200に記憶されている。図6に示すように、テーブル240には、攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeがミキシング比率Pに対応付けられている。
この態様では、ユーザが攪乱音と環境音のミキシング比率Pを設定すると、情報取得部110はミキシング制御部150_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)に当該ミキシング比率を通知する。ミキシング制御部150_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)は、情報取得部110から当該通知を受け取ると、テーブル240から当該通知により指定されたミキシング比率Pに対応する攪乱音レベルLsおよび環境音レベルLeの各値を読み出す。そして、ミキシング制御部150_n(n=1〜N、図示の例ではN=2)は、攪乱音データAsおよび環境音データAeの各信号レベルを、テーブル240から読み出したLsおよびLeの各値と一致するように制御し、制御後の各データをミキシングする。この態様によると、音量制御部140を省略することができるので、CPU100が実行する処理量を低減させることができる。
(2)上記実施形態において、サウンドマスキング装置1にマイクロホンを設け、当該マイクロホンにより収音した音の音響特性に応じて、自動的にマスカ音の音量Lnやミキシング比率Pを変更してもよい。これにより、ユーザはマスカ音の音量Lnやミキシング比率Pを調整する必要がなくなるため、利便性が向上する。
(3)上記実施形態において攪乱音を生成するための手段を設けてもよい。例えば複数種類の攪乱音を生成し、話者が在室する音響空間の状況に応じて適切な攪乱音を放音することにより、より効果的なマスキングを実現することができる。また、生成した攪乱音データをメモリ等に記憶し、当該データを販売してもよい。
(4)上記実施形態における情報取得部110は、操作部20を介してミキシング比率等の各種の情報を取得した。しかし、操作部20を用いず、例えば通信装置を介して外部のサーバ等からミキシング比率等の各種の情報を取得するようにしてもよい。これにより、例えば中央管理室等からサウンドマスキング装置1に各種指示を与えることができるため、利便性が向上する。
(5)上記実施形態では、例えば音データの信号レベルがL(dB)である場合のその音データに基づいて放音される音の音量を10L/10としたが、このような音量の代わりに、人間の聴感に基づくレベルであるラウドネスレベル(LKFS)を音量として扱ってもよい。
1…サウンドマスキング装置、10…マスカ音生成部、20…操作部、100…CPU、110…情報取得部、120_n…攪乱音読出制御部、130_n…環境音読出制御部、140…音量制御部、150_n…ミキシング制御部、160_n…レベル制御部、200…記憶部、210…攪乱音記憶領域、220…環境音記憶領域、230…プログラム、240…テーブル、300_n…D/A変換部、SP_n…スピーカ。

Claims (3)

  1. マスカ音を構成する攪乱音と非攪乱音のミキシング比率を取得する情報取得手段と、
    前記マスカ音の音量が一定値となり、かつ、前記ミキシング比率となる前記攪乱音の音量および前記非攪乱音の音量を決定する音量制御手段と
    を具備することを特徴とするサウンドマスキング装置。
  2. 前記マスカ音の音量を前記情報取得手段が取得した音量情報が示す音量に制御するレベル制御手段
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のサウンドマスキング装置。
  3. コンピュータを、
    マスカ音を構成する攪乱音と非攪乱音のミキシング比率を取得する情報取得手段と、
    前記マスカ音の音量が一定値となり、かつ、前記ミキシング比率となる前記攪乱音の音量および前記非攪乱音の音量を決定する音量制御手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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