JP2016174774A - 脊椎固定用インプラント - Google Patents

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Abstract

【課題】かしめ作業や特別な道具を要することなく、クラウン部にワッシャ部を仮止めできる脊椎固定用インプラントを提供する。
【解決手段】脊椎固定用インプラント1は、椎骨に固定されるスクリュー部3と、これをロッド2に結合させる結合部4とを備える。結合部4のワッシャ部8の側面には結合部4のクラウン部7のU字状部分10とワッシャ部8のロッド支持面18とを整列させるための整列用凹部19が設けられる。クラウン部7の内面には、整列用凹部19に対応する整列用凸部20が設けられる。ワッシャ部8は、クラウン部7に挿入される際に、弾性変形して整列用凹部19内に整列用凸部20が位置するのを許容する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロッドを介して複数の椎骨を相互に固定するために各椎骨を前記ロッドに固定する脊椎固定用インプラントに関する。
従来、このような脊椎固定用インプラントは、脊椎に固定されるスクリュー部と、該スクリュー部をロッドに結合させる結合部とを備える。スクリュー部は、脊椎に対して前側からねじ込まれるねじ部と、ねじ部の後側に連設された球状のヘッド部とで構成される。結合部は、ヘッド部を支持するクラウン部及びワッシャ部と、クラウン部の後端部に螺合されるプラグ部とで構成される。
特許文献1、2に記載された脊椎固定用インプラントでは、クラウン部は、中空円筒状の部材で構成され、その側壁の対向する2箇所に、後側に開くU字形状に切り取ったU字状部分を有する。U字状部分の底部にロッドがクラウン部を横断するように配置される。クラウン部におけるU字状部分の底部よりも前側の内側に、スクリュー部のヘッド部が配置される。
ワッシャ部は、中空円筒状であり、クラウン部の内側に挿入されてヘッド部とロッドとの間に介在する。プラグ部は、クラウン部の後端部に螺合されてロッドを押すことにより、ヘッド部、クラウン部、ワッシャ部及びロッドを一体化する。
ヘッド部には、中心点がスクリュー部の中心軸線上に位置し、該中心軸線に沿った方向において該中心点の前後に及ぶ球帯面が設けられる。クラウン部には、その前端部の内側に、径が前端側に向かって漸減し、球帯面を介してヘッド部を前端側から支持する前側支持面が設けられる。ワッシャ部には、径が後端側に向かって漸減し、球帯面を介してヘッド部を後端側から支持する後側支持面と、ロッドを支持する凹状のロッド支持面とが設けられる。
使用に際しては、クラウン部にスクリュー部が挿入され、さらにワッシャ部が挿入されてスクリュー部のヘッド部上に配置される。そして、スクリュー部のねじ部が、脊椎にねじ込まれる。
その後、ロッドがクラウン部のU字状部分及びワッシャ部の凹状のロッド支持面に配置されて、プラグ部がクラウン部に螺合される。これにより、ヘッド部、クラウン部、ワッシャ部及びロッドが一体化し、ロッドがスクリュー部に結合され、脊椎に固定される。
特開2013−255794号公報 特許第4531420号公報
しかしながら、特許文献1の脊椎固定用インプラントによれば、クラウン部にワッシャ部を挿入するとき、双方の中心軸線の周りにおける位置関係が固定されないので、スクリュー部のねじ部を脊椎にねじ込む間に、双方の位置関係がずれるおそれがある。その場合、その後にロッドをクラウン部に配置するとき、この位置関係を調整する必要がある。この調整の手間を省くために、クラウン部にワッシャ部を挿入するとき、クラウン部にワッシャ部を仮止めできると都合がよい。
一方、特許文献2の脊椎固定用インプラントでは、ワッシャ部の外壁に設けられた穴に対応して設けられたクラウン部のクリンプボアを外側から該穴に向けてかしめることにより、クラウン部とワッシャ部の位置関係を固定するようにしている。しかし、これによれば、かしめる作業や道具が必要となるので、クラウン部にワッシャ部を配置する作業が煩雑なものとなる。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、かしめ作業や特別な道具を要することなく、クラウン部にワッシャ部を仮止めできる脊椎固定用インプラントを提供することにある。
本発明に係る脊椎固定用インプラントは、ロッドを介して複数の椎骨を相互に固定するために各椎骨を前記ロッドに固定する脊椎固定用インプラントであって、椎骨に固定されるスクリュー部と、該スクリュー部を前記ロッドに結合させる結合部とを備え、前記スクリュー部は、椎骨に対して、椎骨の側である前側からねじ込まれるねじ部と、前記ねじ部に対して、椎骨と反対の側である後側に連なる球状のヘッド部とを有し、前記結合部は、中空円筒状の部材で構成され、その側壁の対向する2箇所に、後側に開くU字形状に切り取ったU字状部分を有し、該U字状部分の底部に前記ロッドが該中空円筒を横断するように配置され、該底部よりも前側の内側に前記ヘッド部が配置されるクラウン部と、前記クラウン部の内側に挿入されて前記ヘッド部と前記ロッドとの間に介在する中空円筒状のワッシャ部と、前記クラウン部の後側端部に螺合されて前記ロッドを押すことにより、前記ヘッド部、前記クラウン部、前記ワッシャ部及び該ロッドを一体化するプラグ部とを備え、前記ヘッド部は、前記スクリュー部の中心軸線上に中心点を有して該中心軸線に沿った方向における該中心点よりも前側から後側の範囲に及ぶ球帯状の球帯面を有し、前記クラウン部は、前側端部の内側に、径が前側に向かって漸減し、前記球帯面に接して前記ヘッド部を前側から支持する凹んだ球帯状の前側支持面を有し、前記ワッシャ部は、径が後側に向かって漸減し、前記球帯面に接して前記ヘッド部を後側から支持する凹んだ球帯状の後側支持面と、前記ロッドを支持する該ロッドの側面に適合して凹んだロッド支持面とを有し、前記ワッシャ部の側面には、前記U字状部分と前記ロッド支持面とを整列させるための整列用凹部が設けられ、前記クラウン部の内面には、前記整列用凹部に対応する整列用凸部が設けられ、前記ワッシャ部は、前記クラウン部に挿入される際に、弾性変形して前記整列用凹部内に前記整列用凸部が位置するのを許容するものであることを特徴とする。
本発明において、脊椎固定用インプラントの使用に際しては、クラウン部にスクリュー部を挿入し、そのヘッド部の球帯面の前側をクラウン部の前側支持面に対峙させる。さらに、クラウン部にワッシャ部を挿入し、その後側支持面を該球帯面の後側に対峙させる。この挿入に際し、クラウン部の整列用凸部により押されてワッシャ部が内側に弾性変形するので、整列用凸部が、容易にワッシャ部の整列用凹部内に配置される。これにより、ワッシャ部のロッド支持面がクラウン部のU字状部分に整列する。
次に、スクリュー部のねじ部を、所定の工具により、対象となる椎骨に捩じ込んで固定する。次に、ロッドをクラウン部のU字状部分に挿入し、その底部に配置する。これにより、ロッドがワッシャ部のロッド支持面上に配置される。
次に、プラグ部をクラウン部に螺合させて、スクリュー部のヘッド部、クラウン部、ワッシャ部及びロッドを一体化する。これにより、スクリュー部とロッドとの連結が完了する。このような連結を1つのロッドと複数の脊椎固定用インプラントとについて行うことにより、ロッドを介して複数の椎骨が相互に固定される。
本発明によれば、クラウン部にワッシャ部を挿入するとき、クラウン部の整列用凸部をワッシャ部の整列用凹部に配置して、ワッシャ部のロッド支持面がクラウン部のU字状部分に整列させることができる。このため、その後のロッド支持面及びU字状部へのロッドの配置を、容易に行うことができる。したがって、クラウン部にワッシャ部を挿入するとき、かしめ作業や特別な道具を要することなく、容易にクラウン部にワッシャ部を仮止めすることができる。
本発明において、前記ワッシャ部の前記後側支持面が存在する部分は、該後側支持面より後側の部分よりも径方向厚さが薄くなっており、前記整列用凹部の前側の端は、該後側支持面の後側の端よりも前側に位置してもよい。
これによれば、クラウン部にワッシャ部を挿入するとき、クラウン部の整列用凸部が、ワッシャ部の整列用凹部に達する過程でワッシャ部の薄くなっている後側支持面に対応する部分を通過するため、その過程でワッシャ部が弾性変形し易い。したがって、整列用凸部を整列用凹部に容易に到達させ、ワッシャ部の挿入を完了することができる。
本発明において、前記整列用凹部の前側の端における該整列用凹部の深さを含む前記ワッシャ部の径方向の厚さは、前記後側支持面の後側の端における径方向の厚さの40〜60%であってもよい。
これによれば、クラウン部にワッシャ部を挿入するとき、クラウン部の整列用凸部が、ワッシャ部の適度に薄くなっている後側支持面に対応する部分に到達する。したがって、挿入に対する適度な抵抗力を生じさせながら整列用凸部を整列用凹部に配置させ、適度な強度で整列用凸部を整列用凹部により拘束することができる。
本発明において、前記クラウン部の前記整列用凸部は中心軸線方向よりも周方向に沿って長く、前記ワッシャ部の前記整列用凹部は周方向よりも中心軸線方向に沿って長く、該クラウン部に該ワッシャ部が挿入されて該整列用凸部が該整列用凹部内に配置され状態において、該ワッシャ部の前記後側支持面が前記ヘッド部の前記球帯面に密接した状態にあるとすれば、該整列用凸部及び該整列用凹部の前側の端同士及び後側の端同士の間には余裕があってもよい。
これによれば、上記の余裕があることにより、クラウン部にワッシャ部が挿入された後であって、プラグ部をクラウン部に螺合させてスクリュー部とロッドとを結合させる前や、プラグ部の螺合を緩めて該結合を解除したときに、クラウン部のU字状部にワッシャ部のロッド支持面を整列させつつ、クラウン部及びワッシャ部をスクリュー部のヘッド部に対して自由に回転させることができる。したがって、スクリュー部にロッドを固定するときや、ロッドを再固定するときに、スクリュー部とロッドとの位置関係を、クラウン部及びワッシャ部のスクリュー部に対する回転により、容易に調整することができる。
本発明の一実施形態に係る脊椎固定用インプラントの断面図である。 2Aは、図1の脊椎固定用インプラントのクラウン部の断面図、2Bは、該クラウン部の側面図、2Cは、該クラウン部の平面図である。 3Aは、図1の脊椎固定用インプラントのワッシャ部の断面図、3Bは、該ワッシャ部の側面図、3Cは、該ワッシャ部の下面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る脊椎固定用インプラントの断面図である。図1に示すように、脊椎固定用インプラント1は、ロッド2を介して複数の椎骨を相互に固定するために各椎骨をロッド2に固定するものである。
脊椎固定用インプラント1は、椎骨に固定されるスクリュー部3と、スクリュー部3をロッド2に結合させる結合部4とを備える。スクリュー部3は、椎骨に対して、椎骨の側である前側からねじ込まれるねじ部5と、ねじ部5に対して、椎骨と反対の側である後側に連なる球状のヘッド部6とを有する。
結合部4は、実質的に中空円筒状の部材で構成されるクラウン部7と、クラウン部7の内側に挿入される実質的に中空円筒状のワッシャ部8と、クラウン部7の後側端部に螺合されるプラグ部9とで構成される。クラウン部7及びプラグ部9は、例えば、Ti−Al−V合金(ASTMF136)で形成される。ワッシャ部8は、例えば、純チタン(ASTMF67)で形成される。
クラウン部7には、その側壁の対向する2箇所に、後側に開くU字形状に切り取ったU字状部分10(図2A参照)が設けられる。U字状部分10の底部に、ロッド2がクラウン部7を横断するように配置される。クラウン部7の外壁には、ロッド2をU字状部分10の底部に案内したり、スクリュー部3を椎骨にねじ込むツールを導入したりするための図示していないエクステンダが係合する係合部11が形成される。
クラウン部7のU字状部分10の底部よりも前側の内側に、スクリュー部3のヘッド部6が配置される。クラウン部7の後側端部の内壁には、プラグ部9を螺合するための雌ねじ12が設けられる。
ワッシャ部8は、ヘッド部6とロッド2との間に介在するように、クラウン部7の内側に挿入される。プラグ部9は、スクリュー部3のヘッド部6、ワッシャ部8及びロッド2が配置されたクラウン部7の後側端部に螺合される。これにより、プラグ部9は、ロッド2を押して、スクリュー部3、クラウン部7、ワッシャ部8及びロッド2を一体化し、結合する。
ヘッド部6は、ほぼ球形状を有しており、その球形状の中心点Cを中心としてスクリュー部3が回転し得るように、クラウン部7及びワッシャ部8により支持される。中心点Cは、スクリュー部3の中心軸線Ax上に位置する。ヘッド部6には、椎骨にスクリュー部3をねじ込むツールを挿入するための直方体状の凹部13(四角穴)が設けられる。
また、ヘッド部6には、中心軸線Axに沿った方向における中心点Cよりも前側から後側の範囲に及ぶ球帯状の球帯面14が設けられる。球帯面14は、中心軸線Axに垂直で中心点Cを含む平面P1についてほぼ対称な形状を有し、中心軸線Axを含む面において、中心点Cを中心とする中心角αが、例えば100°程度の範囲を占める。
ねじ部5には、ほぼ全長にわたり、椎骨に螺合する雄ねじ21が設けられる。ねじ部5の前側の端部には、セルフタッピングが可能なように、カッティングフルート15が設けられる。カッティングフルート15は、ねじ部5の前側の端から少し上がった部分、すなわち最初のねじ山からほぼ3つ目のねじ山にかけて、ねじ部5の長さ方向に沿って設けられる。
図2に示すように、クラウン部7には、その前側端部の内側に、径が前側に向かって漸減し、ヘッド部6の球帯面14(図1参照)に接してヘッド部6を前側から支持する凹んだ球帯状の前側支持面16が設けられる。
前側支持面16は、図1の基準状態において、ヘッド部6の中心Cを通り、中心軸線Axに垂直な上述の平面P1と、平面P1に平行で平面P1よりも前側に位置する平面P2とで挟まれる球帯面14の部分に対応する。ここで、「基準状態」とは、図1のように、クラウン部7及びワッシャ部8の中心軸線がスクリュー部3の中心軸線Axに一致している状態である。
図2Aのように、前側支持面16とクラウン部7の中心軸線Acとを含む面とが交差するラインの両端が中心Cについてなす中心βは、例えば20°程度である。
ワッシャ部8は、クラウン部7の内側に嵌合させて固定できるように、クラウン部7の内径にほぼ等しい外径を有する。図3に示すように、ワッシャ部8には、径が後側に向かって漸減し、ヘッド部6の球帯面14(図1参照)に接してヘッド部6を後側から支持する凹んだ球帯状の後側支持面17と、ロッド2を支持するロッド2の側面に適合して凹んだロッド支持面18とが設けられる。
ワッシャ部8の側面には、クラウン部7のU字状部分10とワッシャ部8のロッド支持面18とを整列させて、ロッド2をU字状部分10及びロッド支持面18上に適切に配置できるようにするための整列用凹部19が設けられる。整列用凹部19は、ワッシャ部8の中心軸線Aw方向の中間部分において、その外周面上の半周離れた2箇所に設けられる。
図2に示すように、クラウン部7の内面には、整列用凹部19に対応する整列用凸部20が設けられる。ワッシャ部8は、クラウン部7に挿入される際に、内側に弾性変形して整列用凹部19内に整列用凸部20が位置するのを許容する。このとき、整列用凹部19に整列用凸部20が落ち込むことにより、クラウン部7にワッシャ部8が仮止めされ、相互間の位置関係が確定する。
図3のように、ワッシャ部8の後側支持面17が存在する部分は、後側支持面17より後側の部分よりも径方向の厚さが薄くなっており、整列用凹部19の前側の端は、後側支持面17の後側の端よりも前側に位置する。そして、整列用凹部19の前側の端における整列用凹部19の深さを含むワッシャ部の径方向の厚さt1は、後側支持面17の後側の端における整列用凹部19の深さを含む径方向の厚さt2の40〜60%、さらには45〜55%であるのが好ましい。
厚さt1が厚さt2の40%を超えると、クラウン部7にワッシャ部8を挿入するときにワッシャ部8を弾性変形させるのが困難となる。また、厚さt1が厚さt2の40%を下回ると、クラウン部7にワッシャ部8を挿入する際のワッシャ部8の弾性変形が容易となり過ぎて、整列用凹部19及び整列用凸部20によるクラウン部7に対するワッシャ部8の固定性が劣化するおそれがある。
クラウン部7の整列用凸部20は中心軸線Ac方向よりも周方向に沿って長く、ワッシャ部8の整列用凹部19は周方向よりも中心軸線Aw方向に沿って長い。そして、図1に示すように、クラウン部7にワッシャ部8が挿入されて整列用凸部20が整列用凹部19内に配置され状態において、ワッシャ部8の後側支持面17がヘッド部6の球帯面14に密接した状態にあるとすれば、整列用凸部20及び整列用凹部19の前側の端同士及び後側の端同士の間には、所定の余裕d1、d2が存在する。
プラグ部9の周面には、クラウン部7の雌ねじ12に対応する雄ねじ21が設けられる。プラグ部9の後側の面には、プラグ部9をクラウン部7に螺合させる工具を挿入するためのヘクサロビュラ穴22が設けられる。
この構成において、脊椎固定用インプラント1を使用する際には、クラウン部7にスクリュー部3を前側から挿入し、ヘッド部6の球帯面14の前側をクラウン部7の前側支持面16に対峙させる。さらに、クラウン部7のU字状部分10にワッシャ部8のロッド支持面18が整列するような双方の位置関係で、クラウン部7にワッシャ部8を挿入し、その後側支持面17を球帯面14の後側に対峙させる。
この挿入に際し、クラウン部7の整列用凸部20により押されてワッシャ部8が内側に、主として弾性変形により変形するので、整列用凸部20が、容易にワッシャ部8の整列用凹部19内に配置される。これにより、ワッシャ部8のロッド支持面18がクラウン部7のU字状部分10に整列した状態で、相互の位置関係が固定される。
次に、所定の工具をヘッド部6の凹部13に嵌合させ、スクリュー部3のねじ部5を、対象となる椎骨に捩じ込んで固定する。この固定後も、ワッシャ部8のロッド支持面18がクラウン部7のU字状部分10に整列した状態が維持されるが、ワッシャ部8及びクラウン部7のスクリュー部3に対する角度は、上述の整列用凸部20と整列用凹部19との間の余裕d1、d2が存在することによって、ヘッド部6の球帯面14の存在範囲に応じた角度の範囲内で、ある程度自由に調整することができる。
次に、ロッド2をクラウン部のU字状部分10に挿入し、その底部に配置する。これにより、ロッド2がワッシャ部8のロッド支持面18上に配置される。この配置は、上記のように、ロッド支持面18がクラウン部7のU字状部分10に整列した状態にあり、かつワッシャ部8及びクラウン部7のスクリュー部3に対する角度が調整可能であるため、容易かつ適切に行われる。このとき、他の椎骨にも同様にして取り付けられた脊椎固定用インプラント1に対しても、同様に、そのロッド2が配置される。
次に、プラグ部9をクラウン部7に螺合させて、スクリュー部3のヘッド部6、クラウン部7、ワッシャ部8及びロッド2を一体化する。これにより、スクリュー部3とロッド2との結合が完了する。他の椎骨の脊椎固定用インプラント1についても同様の結合が行われる。これにより、ロッド2を介して複数の椎骨が相互に固定される。
本実施形態によれば、クラウン部7にワッシャ部8を挿入するとき、かしめ作業や特別な道具を要することなく、ロッド支持面18をU字状部分10に整列させた状態でクラウン部7にワッシャ部8を仮止めすることができる。このため、その後のロッド支持面18及びU字状部分10へのロッド2の配置を、容易かつ適切に行うことができる。
また、ワッシャ部8の整列用凹部19の前側の端は、後側支持面17の後側の端よりも前側に位置するので、クラウン部7にワッシャ部8を挿入するとき、ワッシャ部8を容易に弾性変形させて整列用凸部20を整列用凹部19に到達させることができる。
また、整列用凹部19の前側の端におけるワッシャ部8の径方向の厚さt1が、後側支持面17の後側の端における径方向の厚さt2の40〜60%であるため、クラウン部7にワッシャ部8を挿入するとき、適度な抵抗力を生じさせながら整列用凸部20を整列用凹部19に配置させ、適度な強度で整列用凸部20を整列用凹部19により拘束することができる。
また、クラウン部7の整列用凸部20は中心軸線Ac方向よりも周方向に沿って長く、ワッシャ部8の整列用凹部19は周方向よりも中心軸線Aw方向に沿って長いので、整列用凸部20及び整列用凹部19の前側の端同士及び後側の端同士の間には余裕d1、d2が存在する。したがって、スクリュー部3にロッド2を固定するときや、ロッド2を再固定するときに、スクリュー部3とロッド2との位置関係を、容易に調整することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、クラウン部7、ワッシャ部8又はプラグ部9を、医療用プラスチックで形成してもよい。
1…脊椎固定用インプラント、2…ロッド、3…スクリュー部、4…結合部、5…ねじ部、6…ヘッド部、10…U字状部分、7…クラウン部、8…ワッシャ部、9…プラグ部、Ax、Ac、Aw…中心軸線、C…中心点、14…球帯面、16…前側支持面、17…後側支持面、18…ロッド支持面、19…整列用凹部、20…整列用凸部。

Claims (4)

  1. ロッドを介して複数の椎骨を相互に固定するために各椎骨を前記ロッドに固定する脊椎固定用インプラントであって、
    椎骨に固定されるスクリュー部と、該スクリュー部を前記ロッドに結合させる結合部とを備え、
    前記スクリュー部は、
    椎骨に対して、椎骨の側である前側からねじ込まれるねじ部と、
    前記ねじ部に対して、椎骨と反対の側である後側に連なる球状のヘッド部とを有し、
    前記結合部は、
    中空円筒状の部材で構成され、その側壁の対向する2箇所に、後側に開くU字形状に切り取ったU字状部分を有し、該U字状部分の底部に前記ロッドが該中空円筒を横断するように配置され、該底部よりも前側の内側に前記ヘッド部が配置されるクラウン部と、
    前記クラウン部の内側に挿入されて前記ヘッド部と前記ロッドとの間に介在する中空円筒状のワッシャ部と、
    前記クラウン部の後側端部に螺合されて前記ロッドを押すことにより、前記ヘッド部、前記クラウン部、前記ワッシャ部及び該ロッドを一体化するプラグ部とを備え、
    前記ヘッド部は、前記スクリュー部の中心軸線上に中心点を有して該中心軸線に沿った方向における該中心点よりも前側から後側の範囲に及ぶ球帯状の球帯面を有し、
    前記クラウン部は、前側端部の内側に、径が前側に向かって漸減し、前記球帯面に接して前記ヘッド部を前側から支持する凹んだ球帯状の前側支持面を有し、
    前記ワッシャ部は、径が後側に向かって漸減し、前記球帯面に接して前記ヘッド部を後側から支持する凹んだ球帯状の後側支持面と、前記ロッドを支持する該ロッドの側面に適合して凹んだロッド支持面とを有し、
    前記ワッシャ部の側面には、前記U字状部分と前記ロッド支持面とを整列させるための整列用凹部が設けられ、
    前記クラウン部の内面には、前記整列用凹部に対応する整列用凸部が設けられ、
    前記ワッシャ部は、前記クラウン部に挿入される際に、弾性変形して前記整列用凹部内に前記整列用凸部が位置するのを許容するものであることを特徴とする脊椎固定用インプラント。
  2. 前記ワッシャ部の前記後側支持面が存在する部分は、該後側支持面より後側の部分よりも径方向厚さが薄くなっており、前記整列用凹部の前側の端は、該後側支持面の後側の端よりも前側に位置することを特徴とする請求項1に記載の脊椎固定用インプラント。
  3. 前記整列用凹部の前側の端における該整列用凹部の深さを含む前記ワッシャ部の径方向の厚さは、前記後側支持面の後側の端における径方向の厚さの40〜60%であることを特徴とする請求項2に記載の脊椎固定用インプラント。
  4. 前記クラウン部の前記整列用凸部は中心軸線方向よりも周方向に沿って長く、前記ワッシャ部の前記整列用凹部は周方向よりも中心軸線方向に沿って長く、該クラウン部に該ワッシャ部が挿入されて該整列用凸部が該整列用凹部内に配置され状態において、該ワッシャ部の前記後側支持面が前記ヘッド部の前記球帯面に密接した状態にあるとすれば、該整列用凸部及び該整列用凹部の前側の端同士及び後側の端同士の間には余裕があることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の脊椎固定用インプラント。
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