JP2016173312A - 光ファイバの特性評価方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】計測装置用の光伝送路として使用される光ファイバの特性を適切に評価することのできる方法及び装置を提供する。
【解決手段】評価対象である光ファイバFの一端から所定波長の励起光を導入し、光ファイバFの一端又は他端から出射する光から、フィルタ123により前記励起光を除去した上で、前記フィルタ123を通過した光の強度を測定する。これにより、励起光の照射によって光ファイバF内で発生する蛍光を測定することができるため、例えば、光ファイバFを蛍光計測装置のプローブとして用いた場合におけるバックグラウンド蛍光を把握したり、複数種類の光ファイバFの中から蛍光測定装置で測定対象とする蛍光に近い波長の自家蛍光を生じることのない光ファイバFを選出して蛍光測定装置のプローブとして用いたりすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】評価対象である光ファイバFの一端から所定波長の励起光を導入し、光ファイバFの一端又は他端から出射する光から、フィルタ123により前記励起光を除去した上で、前記フィルタ123を通過した光の強度を測定する。これにより、励起光の照射によって光ファイバF内で発生する蛍光を測定することができるため、例えば、光ファイバFを蛍光計測装置のプローブとして用いた場合におけるバックグラウンド蛍光を把握したり、複数種類の光ファイバFの中から蛍光測定装置で測定対象とする蛍光に近い波長の自家蛍光を生じることのない光ファイバFを選出して蛍光測定装置のプローブとして用いたりすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバの特性を評価するための方法及び装置に関し、特に計測装置用の光伝送路として用いられる光ファイバの特性を評価するための方法及び装置に関する。
光ファイバは、ファイバの中心部(コア)の屈折率を周辺部(クラッド)よりも大きくすることにより、光をコアに閉じ込めて伝送するものである。従来より、光ファイバは、伝送損失が非常に低いことやノイズに強いこと等の特長から、光通信用の伝送路として広く用いられており、更に近年では、光ファイバセンサ、光計測、光情報機器、光加工、光医療などの分野にまで利用範囲が拡大している。
例えば、特許文献1には光ファイバを励起光及び試料からの蛍光の光路として用いる蛍光測定装置が記載されている。この蛍光測定装置の概略構成を図7に示す。同図の装置において光源11から出射された励起光は、光ファイバ12内を進行して合分波器13で反射され、光ファイバ14内を進行した後、レンズ15を介して試料Sに照射される。前記励起光の照射により試料Sから生じた蛍光は、レンズ15を介して光ファイバ14の端面に集められ、合分波器13及び光ファイバ16を通過して検出器17により検出される。このように励起光及び蛍光の伝送を光ファイバで行う構成とすることにより、これらの光を空間中で伝播させる構成に比べて外乱光の影響を抑えられるため、試料容器18を遮光された試料室などに配置する必要がなく、装置全体を小型化することができる。また、光ファイバ14の先端を移動させるだけで、試料容器18や装置本体を移動させることなしに測定対象を変更できるため、多数の試料を容易に測定することが可能となる。
光ファイバは、コア径や、コアとクラッドとの屈折率分布、伝搬モードなどによって、その特性が大きく変化する。そのため、使用目的や伝送する光の波長に応じて適当な特性の光ファイバを選定する必要がある。こうした光ファイバの特性を評価するための方法として、例えば、JIS C 6823には光ファイバの損失測定方法が詳しく記載されている。しかしながら、こうした従来の特性評価方法は、主に通信用の光ファイバを想定しており、上記の蛍光測定装置のような計測装置における光伝送路として用いられる光ファイバの特性評価には必ずしも適したものではなかった。そのため、従来の評価方法に基づいて選定した光ファイバを計測装置における照射光(例えば励起光)や測定光(例えば蛍光)の伝送路として用いた場合には、必ずしも所望の性能が得られない場合があった。
本発明は上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、計測装置用の光伝送路として使用される光ファイバの特性を適切に評価することのできる方法及び装置を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を行い、その結果、計測装置の光伝送路として用いられる光ファイバのように微弱な光(例えば試料からの蛍光)を伝送する場合には、光ファイバ自身が発する蛍光(自家蛍光)が該計測装置における計測結果に影響を及ぼすことに想到し、本願発明に至った。
すなわち、上記課題を解決するために成された本発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
評価対象である光ファイバの一端から所定波長の励起光を導入し、
該光ファイバの前記一端又は他端から出射する光から、フィルタにより前記励起光を除去した上で、該フィルタを通過した光の強度を測定することを特徴としている。
評価対象である光ファイバの一端から所定波長の励起光を導入し、
該光ファイバの前記一端又は他端から出射する光から、フィルタにより前記励起光を除去した上で、該フィルタを通過した光の強度を測定することを特徴としている。
上記光ファイバの特性評価方法によれば、励起光の照射によって光ファイバ内で発生する蛍光(すなわち光ファイバの自家蛍光)を測定することができる。通常、こうした自家蛍光は微弱であり、比較的大きな光量を扱う光通信においては殆ど無視することができるため、これまでの光ファイバの特性評価では問題とされてこなかった。しかし、光ファイバを例えば上述の蛍光測定装置における試料からの蛍光のような微弱な光の伝送路として用いる場合には、該微弱な光に対する光ファイバの自家蛍光の割合が大きくなるため、測定結果に無視できない影響を及ぼす場合がある。そこで、上記本発明に係る光ファイバの特性評価方法を用いて光ファイバの自家蛍光を測定すれば、例えば、該光ファイバを蛍光計測装置の光伝送路として用いた場合に生じるバックグラウンド蛍光を把握することが可能となる。また、複数種類の光ファイバの中から蛍光測定装置で測定対象とする蛍光に近い波長の自家蛍光を生じることのない光ファイバを選出することもでき、該蛍光測定装置における光伝送路として好適に利用可能な光ファイバを容易に選定することができる。
また、上記課題を解決するために成された本発明に係る光ファイバの特性評価装置は、
a)レーザ光源を有し、所定波長の励起光を発生する光源部と、
b)前記励起光を光ファイバの一端に導入する励起光導入手段と、
c)前記光ファイバの他端で反射して前記一端から出射する前記励起光と、該励起光の照射により前記光ファイバ内で発生して前記一端から出射する蛍光とを分離する分離手段と、
d)前記分離手段により分離された前記蛍光を検出する検出器と、
を有することを特徴としている。
a)レーザ光源を有し、所定波長の励起光を発生する光源部と、
b)前記励起光を光ファイバの一端に導入する励起光導入手段と、
c)前記光ファイバの他端で反射して前記一端から出射する前記励起光と、該励起光の照射により前記光ファイバ内で発生して前記一端から出射する蛍光とを分離する分離手段と、
d)前記分離手段により分離された前記蛍光を検出する検出器と、
を有することを特徴としている。
なお、上記の構成から成る光ファイバの特性評価装置は、光ファイバの一端から励起光の照射を行い、該励起光の照射により該光ファイバ内で発生して前記一端から出射する蛍光を前記検出器で検出する構成となっている。しかしながら、本発明はこれに限らず、光ファイバの一端から励起光の照射を行い、該励起光の照射により該光ファイバ内で発生して該光ファイバの他端から出射する蛍光を前記検出器で検出する構成としてもよい。
すなわち、上記課題を解決するために成された本発明に係る光ファイバの特性評価装置は、
a)レーザ光源を有し、所定波長の励起光を発生する光源部と、
b)前記励起光を光ファイバの一端に導入する励起光導入手段と、
c)前記光ファイバの他端から出射する前記励起光と、該励起光の照射により前記光ファイバ内で発生して前記他端から出射する蛍光とを分離する分離手段と、
d)前記分離手段により分離された前記蛍光を検出する検出器と、
を有するものとしてもよい。
a)レーザ光源を有し、所定波長の励起光を発生する光源部と、
b)前記励起光を光ファイバの一端に導入する励起光導入手段と、
c)前記光ファイバの他端から出射する前記励起光と、該励起光の照射により前記光ファイバ内で発生して前記他端から出射する蛍光とを分離する分離手段と、
d)前記分離手段により分離された前記蛍光を検出する検出器と、
を有するものとしてもよい。
なお、一般にレーザ光源から生じる光には、最も強度の大きい所定波長の光(上記励起光に相当)の他に、相対的に強度の小さい非所望の波長の光が含まれている。そのため、レーザ光源からの光をそのまま光ファイバに導入した場合、該光ファイバからは前記励起光と、該励起光の照射により光ファイバ内で発生した蛍光の他に、前記非所望の波長の光が出射することとなる。そのため、前記分離手段によって前記蛍光と前記非所望の波長の光とが十分に分離できなかった場合には、該蛍光に加えて該非所望の光が検出器に入射してしまい、光ファイバの自家蛍光を正確に測定できなくなるおそれがある。
そこで、本発明に係る光ファイバの特性評価装置は、
前記光源部が、前記レーザ光源が発する光から前記所定波長の光以外をカットする光学フィルタを有するものとすることが望ましい。
前記光源部が、前記レーザ光源が発する光から前記所定波長の光以外をカットする光学フィルタを有するものとすることが望ましい。
以上の通り、本発明に係る光ファイバの特性評価方法及び装置によれば、光ファイバの自家蛍光を測定することができ、これにより、計測装置用の光伝送路として使用される光ファイバのように、微弱な光の伝送に用いられる光ファイバの特性を適切に評価することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について具体例を挙げて説明を行う。
[実施形態1]
図1は本発明の一実施形態に係る光ファイバ特性評価装置の構成を示す模式図である。光源部111には、ビーム形状を調整する機能を備えたレーザ光源112と、レーザ光の強度を調整するアッテネータ113と、レーザ光の偏光を調整する1/4波長板114と、レーザ光源112の発振波長のうち所定波長以外の光をカットする干渉フィルタ115が設けられている。レーザ光源112から出射された光はアッテネータ113によって所定の強度に減衰され、1/4波長板114にて円偏光に変換された後、干渉フィルタ115に入射する。干渉フィルタ115ではレーザ光源112からの光のうち所定波長以外の成分がカットされ、この干渉フィルタ115を通過した前記所定波長の光(以下「励起光」とよぶ)がミラー116、117によって反射されてビームスプリッタ118に入射する。ビームスプリッタ118では前記励起光の一部が反射され、対物レンズ119に送られる。
図1は本発明の一実施形態に係る光ファイバ特性評価装置の構成を示す模式図である。光源部111には、ビーム形状を調整する機能を備えたレーザ光源112と、レーザ光の強度を調整するアッテネータ113と、レーザ光の偏光を調整する1/4波長板114と、レーザ光源112の発振波長のうち所定波長以外の光をカットする干渉フィルタ115が設けられている。レーザ光源112から出射された光はアッテネータ113によって所定の強度に減衰され、1/4波長板114にて円偏光に変換された後、干渉フィルタ115に入射する。干渉フィルタ115ではレーザ光源112からの光のうち所定波長以外の成分がカットされ、この干渉フィルタ115を通過した前記所定波長の光(以下「励起光」とよぶ)がミラー116、117によって反射されてビームスプリッタ118に入射する。ビームスプリッタ118では前記励起光の一部が反射され、対物レンズ119に送られる。
測定対象である光ファイバFは、その両端にフェルール120、121が取り付けられており、該光ファイバの一端(以下これを「入口端」とよぶ)がフェルール120を介して対物レンズ119に接続されている。対物レンズ119で集束された前記励起光は前記入口端から光ファイバFに導入され、該励起光により光ファイバFの構成元素が励起されて蛍光(光ファイバFの自家蛍光)が生じる。この蛍光は指向性を有しないため、一部は光ファイバFのコア及びクラッドを通過して光ファイバFの周面から外部へと出射されるが、一部はコアとクラッドの境界で全反射しながら光ファイバF内を進行し、光ファイバの両端から外部へと出射される。このうち前記入口端から出射した蛍光は対物レンズ119により平行光となり、再びビームスプリッタ118に入射する。該ビームスプリッタ118を通過した前記蛍光はレンズ124a及びCCDイメージセンサを備えた検出器124(すなわちCCDカメラ)に入射して検出される。
なお、前記入口端から光ファイバF内に導入された前記励起光は、その大部分が光ファイバFの他端(以下これを「出口端」とよぶ)から外部に出射されるが、一部は該出口端で反射され、光ファイバF内を逆向きに進行して入口端から外部へと出射される。また、光ファイバFに限らず、対物レンズ119やフェルール120、121に励起光が照射されることによっても蛍光が生じ、該蛍光の一部はビームスプリッタ118を経て検出器124に向かう。そこで、光ファイバFの入口端から出射された励起光や対物レンズ119、フェルール120、121等において生じた蛍光が、光ファイバFにおいて生じた蛍光と共に検出器124に入射するのを防ぐため、ビームスプリッタ118と検出器124の間の光路には、該光ファイバFにおいて生じた蛍光以外の光を除去するためのアパーチャ126、干渉フィルタ122及び色ガラスフィルタ123が配置されている。
アパーチャ126は、主に対物レンズ119及びフェルール120、121で生じた蛍光をカットするためのものである。これらの蛍光は、光ファイバFにおいて生じ、対物レンズ119、ビームスプリッタ118を経て検出器125に向かう蛍光とは光路が異なるため、光ファイバFにおいて生じた蛍光と波長が同じか又は波長が近い場合であってもアパーチャ126によって除去することができる。また、2個のフィルタのうち干渉フィルタ122は、ビームスプリッタ118から検出器124に向かう光のうち、強度の大きい前記励起光をカットするものであり、色ガラスフィルタ123は前記干渉フィルタ122でカットしきれなかった成分のうち光ファイバFにおいて生じた蛍光のみを透過させ、それ以外をカットするものである。干渉フィルタ122と色ガラスフィルタ123の併用により、光ファイバFで生じた蛍光以外の成分をほぼ完全にカットすることができる。
上記の光ファイバ特性評価装置を用いて光ファイバの自家蛍光を測定する際の手順について説明する。
まず、図2に示すような構成により、光ファイバ以外の構成要素に由来する迷光が検出されないことを確認する。同図の構成は、図1の装置から評価対象である光ファイバFと、対物レンズ119及びビームスプリッタ118を取り外し、ビームスプリッタ118の代わりにミラー125を配置したものであり、その他の構成要素は、図1で示したものと同一である。この構成において、光源部111から出射した光は、ミラー116、117、及びミラー125で反射されて、アパーチャ126、干渉フィルタ122、色ガラスフィルタ123、及び検出器124に向かって進行する。但し、この構成では光ファイバFによる蛍光は発生しないため、検出器124への入射光はゼロになるはずである。すなわち、この構成において検出器124で検出される光の強度がゼロでなかった場合は、光源部111からの光が干渉フィルタ122及び色ガラスフィルタ123によって除去しきれなかったり、その他の構成要素から迷光が生じたりしていることが考えられるため、部品の交換等を行う必要がある。
以上により、迷光等の発生がないことが確認されたら、ミラー125を取り外して、ビームスプリッタ118及び対物レンズ119を図1で示したように配置し、更に、測定対象の光ファイバFをフェルール120により対物レンズ119に接続した上で、検出器124であるCCDカメラのピントを、対物レンズ119を介して前記光ファイバFの入口端に合わせる。続いて、光源部111からの励起光を光ファイバFに入射させ、光ファイバFの出口端からの出射光の強度を図示しない光パワーメータで測定しつつ、アッテネータ113を用いて前記出射光の強度が所定の値となるよう調整する。
次に、検出器124の露光時間と検出エリア(画素領域i×j)を決め、光源部111からの光を光ファイバFに導入しない状態で前記画素領域i×jにおける光の強度を測定する(このときの光の強度を「バックグラウンド強度P0ij」とする)。次に、光ファイバFに光源部111からの光を導入した状態で前記画素領域i×jにおける光の強度を測定する(このときの光の強度を「蛍光強度Pij」とする。その後、前記蛍光強度Pijからバックグラウンド強度P0ijを減算し、各画素の値を積分して得られた値、すなわちΣ(Pij−P0ij)を光ファイバFの自家蛍光の強度とする。
本実施形態の光ファイバ特性評価装置による光ファイバの自家蛍光の測定結果を図3及び図4に示す。
図3は測定対象とした2種類の光ファイバ(「ファイバA」及び「ファイバB」)のコア材料、コア径、クラッド径、及び開口数(NA)と、前記光ファイバ特性評価装置によってこれらの光ファイバの自家蛍光の強度を測定した結果を示す表である。なお、測定時には光源部111から光ファイバA、Bに照射する励起光の波長及び強度を同一とした。表中の「蛍光強度比」はファイバBの蛍光強度を1としたときの両ファイバの自家蛍光の相対強度を示している。この測定結果から、前記励起光の下では、ファイバAの方がファイバBよりも強い自家蛍光を生じることが分かる。
図4は前記ファイバAの蛍光測定時に検出器124で取得された画像である。光ファイバの自家蛍光によりコア部分が発光していることが分かる(同図中心の白い点42がコアに相当)。なお、同図においてクラッドの外周を示す円41は測定後に追記したものである。
[実施形態2]
図5に、本発明の第二の実施形態に係る光ファイバ特性評価装置の構成を示す。なお、図1で示したものと同一又は対応する構成要素については下二桁が共通する符号を付し、適宜説明を省略する。本実施形態に係る装置は、光ファイバFの出口端側から出射する蛍光を測定するものであり、光源部211から出射した励起光はミラー216、217、及び225で反射されて対物レンズ219により集光され、測定対象である光ファイバFの入口端に入射する。そして、前記励起光の照射によって光ファイバFの内部で蛍光が発生し、光ファイバFを通過して光ファイバFの出口端から出射した前記蛍光及び前記励起光が対物レンズ227により平行光に変換される。該平行光はアパーチャ232、干渉フィルタ228及び色ガラスフィルタ229によって光ファイバF以外で発生した蛍光及び前記励起光を除去された上でレンズ230aを備えた検出器230に入射する。
図5に、本発明の第二の実施形態に係る光ファイバ特性評価装置の構成を示す。なお、図1で示したものと同一又は対応する構成要素については下二桁が共通する符号を付し、適宜説明を省略する。本実施形態に係る装置は、光ファイバFの出口端側から出射する蛍光を測定するものであり、光源部211から出射した励起光はミラー216、217、及び225で反射されて対物レンズ219により集光され、測定対象である光ファイバFの入口端に入射する。そして、前記励起光の照射によって光ファイバFの内部で蛍光が発生し、光ファイバFを通過して光ファイバFの出口端から出射した前記蛍光及び前記励起光が対物レンズ227により平行光に変換される。該平行光はアパーチャ232、干渉フィルタ228及び色ガラスフィルタ229によって光ファイバF以外で発生した蛍光及び前記励起光を除去された上でレンズ230aを備えた検出器230に入射する。
本実施形態の装置によれば、光ファイバFの出口端側で蛍光測定を行う構成としたことにより上述の実施形態1のようなビームスプリッタ118を設ける必要がないため、比較的安価に製造することができるというメリットがある。
[実施形態3]
図6に、本発明の第三の実施形態に係る光ファイバ特性評価装置の構成を示す。なお、図1及び図5で示したものと同一又は対応する構成要素については下二桁が共通する符号を付し、適宜説明を省略する。本実施形態に係る装置は、光ファイバFの入口端側から出射する蛍光と出口端側から出射する蛍光の両方を測定するものであり、光源部311から出射した励起光はミラー316、317、及びビームスプリッタ318で反射されて対物レンズ319により集光され、測定対象である光ファイバFの入口端に入射する。そして、前記励起光の照射によって光ファイバFの内部で蛍光が発生し、光ファイバFの両端から外部へと出射される。このうち前記入口端から出射した蛍光は、出口端で反射して入口端に戻ってきた前記励起光と共に対物レンズ319に入射して平行光となり、ビームスプリッタ318を通過する。そして、ビームスプリッタ318を通過した光はアパーチャ326、干渉フィルタ322及び色ガラスフィルタ323によって光ファイバF以外で発生した蛍光及び前記励起光を除去された上で検出器324に入射する。一方、光ファイバFの出口端から出射した前記蛍光は、光ファイバFを通過して出口端から出射する前記励起光と共に対物レンズ327に入射して平行光となり、ビームスプリッタ331を通過する。そして、ビームスプリッタ331を通過した光はアパーチャ332、干渉フィルタ328及び色ガラスフィルタ329によって光ファイバF以外で発生した蛍光及び前記励起光を除去された上で検出器330に入射する。
図6に、本発明の第三の実施形態に係る光ファイバ特性評価装置の構成を示す。なお、図1及び図5で示したものと同一又は対応する構成要素については下二桁が共通する符号を付し、適宜説明を省略する。本実施形態に係る装置は、光ファイバFの入口端側から出射する蛍光と出口端側から出射する蛍光の両方を測定するものであり、光源部311から出射した励起光はミラー316、317、及びビームスプリッタ318で反射されて対物レンズ319により集光され、測定対象である光ファイバFの入口端に入射する。そして、前記励起光の照射によって光ファイバFの内部で蛍光が発生し、光ファイバFの両端から外部へと出射される。このうち前記入口端から出射した蛍光は、出口端で反射して入口端に戻ってきた前記励起光と共に対物レンズ319に入射して平行光となり、ビームスプリッタ318を通過する。そして、ビームスプリッタ318を通過した光はアパーチャ326、干渉フィルタ322及び色ガラスフィルタ323によって光ファイバF以外で発生した蛍光及び前記励起光を除去された上で検出器324に入射する。一方、光ファイバFの出口端から出射した前記蛍光は、光ファイバFを通過して出口端から出射する前記励起光と共に対物レンズ327に入射して平行光となり、ビームスプリッタ331を通過する。そして、ビームスプリッタ331を通過した光はアパーチャ332、干渉フィルタ328及び色ガラスフィルタ329によって光ファイバF以外で発生した蛍光及び前記励起光を除去された上で検出器330に入射する。
なお、図6では、光ファイバFの入口端と出口端から出射した蛍光が、ほぼ同一の光学系を通過して検出器に到達するよう、前記入口側と出口側の両方にビームスプリッタを設ける構成としたが、本実施形態に係る装置はこれに限定されるものではなく、入口端側のみにビームスプリッタを配置した構成とすることもできる。
また、上記した第1〜第3実施形態では光ファイバF以外で発生した蛍光が検出器に入射することを避けるためにアパーチャを設けたが、該蛍光の波長が光ファイバFで発生した蛍光の波長と異なる場合には、干渉フィルタ及び色ガラスフィルタで除去することができるため、アパーチャを省略しても良い。
また、上記した第1〜第3実施形態では光ファイバF以外で発生した蛍光が検出器に入射することを避けるためにアパーチャを設けたが、該蛍光の波長が光ファイバFで発生した蛍光の波長と異なる場合には、干渉フィルタ及び色ガラスフィルタで除去することができるため、アパーチャを省略しても良い。
以上、具体例を挙げて本発明を実施するための形態について説明を行ったが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で適宜変更が許容される。例えば、上記の実施形態1〜3では、検出器をCCDカメラから成るものとしたが、これに限らず、例えば検出器としてCMOSカメラや光パワーメータを用いることもできる。
111、211、311…光源部
112、212、312…レーザ光源
113、213、313…アッテネータ
114、214、314…1/4波長板
115、215、315、122、228、322、328…干渉フィルタ
116、117、125、216、217、225、316、317…ミラー
118、318、331…ビームスプリッタ
119、219、227、319、327…対物レンズ
123、229、323、329…色ガラスフィルタ
124、230、324、330…検出器
126、232、326、332…アパーチャ
F…光ファイバ
112、212、312…レーザ光源
113、213、313…アッテネータ
114、214、314…1/4波長板
115、215、315、122、228、322、328…干渉フィルタ
116、117、125、216、217、225、316、317…ミラー
118、318、331…ビームスプリッタ
119、219、227、319、327…対物レンズ
123、229、323、329…色ガラスフィルタ
124、230、324、330…検出器
126、232、326、332…アパーチャ
F…光ファイバ
Claims (4)
- 評価対象である光ファイバの一端から所定波長の励起光を導入し、該光ファイバの前記一端又は他端から出射する光から、フィルタにより前記励起光を除去した上で、該フィルタを通過した光の強度を測定することを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
- a)レーザ光源を有し、所定波長の励起光を発生する光源部と、
b)前記励起光を光ファイバの一端に導入する励起光導入手段と、
c)前記光ファイバの他端で反射して前記一端から出射する前記励起光と、該励起光の照射により前記光ファイバ内で発生して前記一端から出射する蛍光とを分離する分離手段と、
d)前記分離手段により分離された前記蛍光を検出する検出器と、
を有することを特徴とする光ファイバの特性評価装置。 - a)レーザ光源を有し、所定波長の励起光を発生する光源部と、
b)前記励起光を光ファイバの一端に導入する励起光導入手段と、
c)前記光ファイバの他端から出射する前記励起光と、該励起光の照射により前記光ファイバ内で発生して前記他端から出射する蛍光とを分離する分離手段と、
d)前記分離手段により分離された前記蛍光を検出する検出器と、
を有することを特徴とする光ファイバの特性評価装置。 - 前記光源部が、前記レーザ光源が発する光から前記所定波長の光以外をカットする光学フィルタを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の光ファイバの特性評価装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015053733A JP2016173312A (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 光ファイバの特性評価方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015053733A JP2016173312A (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 光ファイバの特性評価方法及び装置 |
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JP2016173312A true JP2016173312A (ja) | 2016-09-29 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2016173312A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113701996A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-11-26 | 河北汉光重工有限责任公司 | 一种用于光纤模式精确表征的测量装置 |
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2015
- 2015-03-17 JP JP2015053733A patent/JP2016173312A/ja active Pending
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CN113701996A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-11-26 | 河北汉光重工有限责任公司 | 一种用于光纤模式精确表征的测量装置 |
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