JP2016173083A - カムの設計方法およびカム - Google Patents
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カムと、バルブと、前記カムによるカムリフト量に応じて前記バルブを駆動する伝達機構とを含むエンジンの動弁系を、前記動弁系の弾性変形を考慮してモデル化することで前記動弁系の弾性モデルを生成するモデル化ステップと、
前記カムの回転速度と、クランク角度と前記カムリフト量との関係を示すカムリフト曲線の暫定設計値である暫定カムリフト曲線と、を含む前記動弁系の作動パラメータを前記弾性モデルに入力するパラメータ入力ステップと、
前記弾性モデルおよび前記作動パラメータに基づいて、前記暫定カムリフト曲線に対応して駆動される前記バルブのバルブリフト曲線の周波数特性である暫定バルブ周波数特性を取得する暫定バルブ周波数特性取得ステップと、
前記暫定バルブ周波数特性に基づいて、特定の周波数成分を含む周波数領域が減衰された周波数特性を有する前記カムリフト量の前記カムリフト曲線である目標カムリフト曲線を取得する目標カムリフト曲線取得ステップと、
前記目標カムリフト曲線に基づいて前記カムのカム形状を決定するカム形状決定ステップと、を備える。
前記目標カムリフト曲線取得ステップは、
前記暫定カムリフト曲線の周波数特性である暫定カム周波数特性を取得する暫定カム周波数特性取得ステップと、
前記暫定カム周波数特性と前記暫定バルブ周波数特性とを対応づける伝達関数を取得する伝達関数取得ステップと、
前記バルブの目標バルブリフト曲線を決定する目標バルブリフト曲線決定ステップと、
前記目標バルブリフト曲線の周波数特性である目標バルブ周波数特性を取得する目標バルブ周波数特性取得ステップと、
前記目標バルブ周波数特性が前記伝達関数で除算された演算値である目標カム周波数特性を取得する伝達関数除算ステップと、
前記目標カム周波数特性に対応する前記カムリフト曲線を前記目標カムリフト曲線として取得する目標カム特性変換ステップと、を備える。
前記目標カムリフト曲線取得ステップは、
ノッチフィルタによって前記暫定バルブ周波数特性のうちから前記周波数領域を減衰させることで、前記暫定バルブ周波数特性が修正された修正バルブ周波数特性を取得する修正バルブ周波数特性取得ステップと、
前記修正バルブ周波数特性に基づいて前記目標カムリフト曲線を取得する目標カムリフト曲線変換ステップと、を備える。
前記目標カムリフト曲線変換ステップは、
前記修正バルブ周波数特性に対応するバルブリフト曲線となる修正バルブリフト曲線を取得するバルブ特性変換ステップと、
前記修正バルブリフト曲線に基づいて前記目標カムリフト曲線を取得するリフト曲線変換ステップと、からなる。
上記(4)の構成によれば、簡易な方法により目標カムリフト曲線を取得することができる。
前記特定の周波数成分は、前記動弁系の固有振動数成分である。
上記(5)の構成によれば、動弁系の固有振動数成分が減衰されることで、バルブの挙動に現れる振動成分の除去を効果的に行うことが可能なカムを設計することができる。
前記カムの回転速度は、前記エンジンの定格回転数に基づいて決定される。
上記(6)の構成によれば、発電用の定置エンジンなど、定格回転数で回転するエンジンの動弁系において所望のバルブの挙動を実現することが可能なカムを設計することができる。
上記(7)の構成によれば、上記(1)〜(6)による設計方法によってカムを設計することで、動弁系の弾性変形に起因してバルブの挙動に現れる振動成分を除去することができ、振動成分が除去されたバルブの挙動を実現することが可能なカムを提供することができる。
カムと、バルブと、前記カムによるカムリフト量に応じて前記バルブを駆動する伝達機構とを含むエンジンの動弁系を構成するカムであって、
前記カムのカム形状に対応するカムリフト曲線の周波数特性は、
前記動弁系の固有振動数成分を含む固有振動数領域と、
前記固有振動数領域よりも周波数が低い低周波数領域と、
前記固有振動数領域よりも周波数が高い高周波数領域と、を含み、
前記固有振動数領域における前記周波数に対応する指標値が、前記低周波数領域における前記周波数に対応する指標値、および前記高周波数領域における前記周波数に対応する指標値よりも小さくなるように形成される。
上記(8)の構成によれば、周波数分析することによって得られた、カムのカム形状に対応するカムリフト曲線の周波数特性は、固有振動数領域において落ち込んでいる。このようなカムリフト曲線の周波数特性を有するようなカム形状をカムが有することによって、動弁系の弾性変形に起因してバルブの挙動に現れる振動成分が除去されたバルブの挙動を実現することが可能なカムを提供することができる。
前記固有振動数領域における前記指標値の平均値は、前記低周波領域及び前記高周波領域における前記指標値の各々の平均値よりも小さい。
上記(9)の構成によれば、固有振動数領域における周波数に対応する指標値の平均値は、低周波領域及び高周波領域における指標値の平均値よりも小さくなるように落ち込んでいる。これによって、動弁系の弾性変形に起因してバルブの挙動に現れる振動成分が除去されたバルブの挙動を実現すること可能なカムを提供することができる。
前記固有振動数領域における前記指標値の最頻値は、前記低周波領域及び前記高周波領域における前記指標値の各々の最頻値よりも小さい。
上記(10)の構成によれば、固有振動数領域における周波数に対応する指標値の最頻値は、低周波領域及び高周波領域における指標値の最頻値よりも小さくなるように落ち込んでいる。これによって、動弁系の弾性変形に起因してバルブの挙動に現れる振動成分が除去されたバルブの挙動を実現すること可能なカムを提供することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、図2は、本発明の一実施形態に係るカムの設計方法を概略的に示すフロー図である。エンジンの動弁系1(以下、動弁系1)は、吸気バルブや排気バルブといったエンジンが備えるバルブ3を開閉する機構である。そして、図1に示されるように、動弁系1は、カム2と、バルブ3と、カム2によるカムリフト量に応じてバルブ3を駆動する伝達機構4とを含む。
図2のステップS21において、動弁系1の弾性変形が考慮された動弁系1のモデルである弾性モデル6を生成する(S21:モデル化ステップ)。この弾性モデル6の生成に際しては、弾性モデル6の挙動が、実際の動弁系1の挙動と一致するように動弁系1の各構成要素がモデル化される。具体的には、弾性変形を考慮することが可能な様々な手法によりこのモデル化を行うことができる。例えば、図4は、幾つかの実施形態における、バネ−マスモデル(ばね−質点モデル)によって生成された弾性モデル6を示す図である。図4に示されるように、バネ−マスモデルによりモデル化される弾性モデル6は、動弁系1の各構成要素をバネと質量でモデル化することで動弁系1の構成部品の弾性変形(すなわち、動弁系1の弾性変形)が考慮されている。また、モデル化された構成要素同士はギャップ要素により相互に接続される。図4の例示では、押棒44は押棒下と押棒上の2つに分割されており、弾性モデル6は、カムシャフト26(BC)、カム2(MC)、カムフォロア41(BF)、押棒44(MP1、MP2)アーム43(MS)、ブリッジ45(MG)、スプリング42(MS1)、バルブ3(バルブ3の後端31r:MV1、前端31fおよび傘部32:MV2)として示されている。なお、MV2に作用するシリンダ内の筒内荷重などは、弾性モデル6による解析条件として設定される。
すなわち、図6Aは、弾性モデル6を用いた解析により得られるバルブリフト曲線Vの例示である。図6Aの例示では、バルブ3の傘部32が弁シート5に着座している位置(初期位置)を0mmとしており、バルブ3の開弁する方向(図1の下向き)がバルブリフト量の負値として示されている。つまり、バルブ3の傘部32と弁シート5との距離(開弁距離)が増加するとバルブリフト量の絶対値も増加する。図6Aの例示では、クランク角度が90度から180度の間で初期位置から開弁し、180度から270度の間でバルブリフト量の絶対値が最大となり、360度〜450度の間で初期位置に戻っている。また、図6Aの例示では、バルブ3の傘部32が弁シート5に着座する際にバウンス現象Pが生じている。これは、動弁系1の弾性変形の影響により、開弁時にバルブ3が設計値より大きくリフトし、その余分なリフト量によりバルブ3が初期位置へ戻るまでに余分に加速され、伝達機構4や弁シート5に激しく衝突し跳ね返るような挙動をバルブが示していることによる。
このため、幾つかの実施形態では、弾性モデル6を用いた解析により、まずは、暫定バルブリフト曲線Vpを取得し、その後、離散フーリエ変換により暫定バルブ周波数特性Vpfを取得しても良い。なお、他の幾つかの実施形態では、弾性モデル6の解析において、暫定バルブ周波数特性Vpfを取得するようにしても良い。
なお、離散フーリエ変換は、バルブリフト曲線Vとバルブ周波数特性Vfとの変換として説明したが、カムリフト曲線Cとカム周波数特性Cfとそれぞれ読み替えることで、カムリフト曲線Cとカム周波数特性Cfの変換も同様に可能である。
最後に、ステップS26において、目標カムリフト曲線Ctに基づいてカム2のカム形状を決定する(S26:カム形状決定ステップ)。
図8Aは、本発明の設計方法により設計されたカムによって駆動されるバルブ3(本発明のバルブ3)のバルブ速度の推移を示す図である。図8Aに示されるように、実線で示される本発明のバルブ3では、バルブ速度(mm/s)のクランク角度(カム2の回転角度)に対する推移曲線上には振動成分がない。これに対し、本発明の設計方法以外の設計方法により設計されたカムによって駆動されるバルブ3(参考のバルブ3)については、破線で示されるように、そのバルブ速度のクランク角度に対する推移曲線上に振動成分を有している。このように、本発明のバルブ3では、バルブ速度(mm/s)の上記の推移曲線に現れる動弁系1の弾性変形に起因する振動成分は除去されている。
幾つかの実施形態では、図9に示されるように、目標カムリフト曲線取得ステップ(図2のステップS25)は、暫定カムリフト曲線Cpの周波数特性である暫定カム周波数特性Cpfを取得する暫定カム周波数特性取得ステップ(ステップS91)と、暫定カム周波数特性Cpfと暫定バルブ周波数特性Vpfとを対応づける伝達関数Gを取得する伝達関数取得ステップ(ステップS92)と、バルブ3の目標バルブリフト曲線Vtを決定する目標バルブリフト曲線決定ステップ(ステップS93)と、目標バルブリフト曲線Vtの周波数特性である目標バルブ周波数特性Vtfを取得する目標バルブ周波数特性取得ステップ(ステップS94)と、目標バルブ周波数特性Vtfが伝達関数Gで除算された演算値である目標カム周波数特性Ctfを取得する伝達関数除算ステップ(ステップS95)と、目標カム周波数特性Ctfに対応するカムリフト曲線Cを目標カムリフト曲線Ctとして取得する目標カム特性変換ステップ(ステップS96)と、を備える。
すなわち、目標バルブリフト曲線決定ステップ(ステップS93)では、所望のバルブリフト曲線Vである目標バルブリフト曲線Vtが任意に決定される。この目標バルブリフト曲線Vtは、通常、動弁系1の弾性変形の影響による振動成分(図6A〜図6B参照)が除去された曲線となる。つまり、設計者が望むような理想的なバルブ3の挙動を示すバルブリフト曲線Vが目標バルブリフト曲線Vtとなる。また、目標バルブ周波数特性取得ステップ(ステップS94)において、目標バルブリフト曲線Vtを、例えば離散フーリエ変換することによって、目標バルブ周波数特性Vtfが取得される。
なお、逆離散フーリエ変換は、カム周波数特性Cfとカムリフト曲線Cとの変換として説明したが、バルブ周波数特性Vfとバルブリフト曲線Vとにそれぞれ読み替えることで、バルブ周波数特性Vfとバルブリフト曲線Vとの変換も同様に可能である。
図12のバルブ特性変換ステップ(ステップS121)では、修正バルブ周波数特性Vmfを例えば逆離散フーリエ変換することによって、修正バルブリフト曲線Vmが取得される。
上記の構成によれば、簡易な方法により目標カムリフト曲線Ctを取得することができる。
なお、自動車のエンジンなどに用いられるカム2の場合には、エンジの高回転の領域における動弁系1の弾性変形による影響を除去するように、カム2の回転速度は設定されても良い。
図13は、本発明の設計方法により設計されたカム2(本発明のカム2)のカムリフト曲線C(つまり、目標カムリフト曲線Ct)と、本発明の設計方法で設計されていないカム2(参考のカム2)のカムリフト曲線C(例えば、暫定カムリフト曲線Cp)を比較して示す図である。図13に示されるように、本発明のカム2と参考のカム2はおおまかには重なっているように見えるが、特に、開弁時や閉弁時の挙動に違いがある。図13の例示では、開弁時においては、同一のクランク角度に対するカムリフト量を本発明のカム2と参考のカム2とで比較すると、例えば、クランク角度が60度付近〜90度付近の間において、本発明のカム2のカムリフト量の方が、参考のカム2のカムリフト量よりも大きくなっている領域がある。他方、閉弁時において上記と同様に、同一のクランク角度で両者を比較した時に、例えば、180度〜240度の間において、本発明のカム2のカムリフト量の方が、参考のカム2のカムリフト量よりもカムリフト量が大きくなっている領域がある。
2 カム
22 突出部
23 突出部の頂部
26 カムシャフト
27 カムプロフィール
3 バルブ
31 軸部
31f 軸部の前端
31r 軸部の後端
32 傘部
4 伝達機構
41 カムフォロア(従動体)
42 スプリング
43 アーム
44 押棒
45 ブリッジ
46 作用板
5 弁シート
6 弾性モデル
O カムの回転中心
PP 支点
I 作動パラメータ
P バウンス現象
C カムリフト曲線
Cf カムリフト曲線の周波数特性
Cp 暫定カムリフト曲線
Cpf 暫定カムリフト曲線の周波数特性
Ct 目標カムリフト曲線
Ctf 目標カムリフト曲線の周波数特性
V バルブリフト曲線
Vf バルブリフト曲線の周波数特性
Vp 暫定バルブリフト曲線
Vpf 暫定バルブリフト曲線の周波数特性
Vt 目標バルブリフト曲線
Vtf 目標バルブリフト曲線の周波数特性
Vm 修正バルブリフト曲線
Vmf 修正バルブリフト曲線の周波数特性
G 伝達関数
F ノッチフィルタ
Zc 固有振動数領域
Zl 低周波数領域
Zh 高周波数領域
Zcf 固有振動数成分
Claims (10)
- カムと、バルブと、前記カムによるカムリフト量に応じて前記バルブを駆動する伝達機構とを含むエンジンの動弁系を、前記動弁系の弾性変形を考慮してモデル化することで前記動弁系の弾性モデルを生成するモデル化ステップと、
前記カムの回転速度と、クランク角度と前記カムリフト量との関係を示すカムリフト曲線の暫定設計値である暫定カムリフト曲線と、を含む前記動弁系の作動パラメータを前記弾性モデルに入力するパラメータ入力ステップと、
前記弾性モデルおよび前記作動パラメータに基づいて、前記暫定カムリフト曲線に対応して駆動される前記バルブのバルブリフト曲線の周波数特性である暫定バルブ周波数特性を取得する暫定バルブ周波数特性取得ステップと、
前記暫定バルブ周波数特性に基づいて、特定の周波数成分を含む周波数領域が減衰された周波数特性を有する前記カムリフト量の前記カムリフト曲線である目標カムリフト曲線を取得する目標カムリフト曲線取得ステップと、
前記目標カムリフト曲線に基づいて前記カムのカム形状を決定するカム形状決定ステップと、を備えることを特徴とするカムの設計方法。 - 前記目標カムリフト曲線取得ステップは、
前記暫定カムリフト曲線の周波数特性である暫定カム周波数特性を取得する暫定カム周波数特性取得ステップと、
前記暫定カム周波数特性と前記暫定バルブ周波数特性とを対応づける伝達関数を取得する伝達関数取得ステップと、
前記バルブの目標バルブリフト曲線を決定する目標バルブリフト曲線決定ステップと、
前記目標バルブリフト曲線の周波数特性である目標バルブ周波数特性を取得する目標バルブ周波数特性取得ステップと、
前記目標バルブ周波数特性が前記伝達関数で除算された演算値である目標カム周波数特性を取得する伝達関数除算ステップと、
前記目標カム周波数特性に対応する前記カムリフト曲線を前記目標カムリフト曲線として取得する目標カム特性変換ステップと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のカムの設計方法。 - 前記目標カムリフト曲線取得ステップは、
ノッチフィルタによって前記暫定バルブ周波数特性のうちから前記周波数領域を減衰させることで、前記暫定バルブ周波数特性が修正された修正バルブ周波数特性を取得する修正バルブ周波数特性取得ステップと、
前記修正バルブ周波数特性に基づいて前記目標カムリフト曲線を取得する目標カムリフト曲線変換ステップと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のカムの設計方法。 - 前記目標カムリフト曲線変換ステップは、
前記修正バルブ周波数特性に対応するバルブリフト曲線となる修正バルブリフト曲線を取得するバルブ特性変換ステップと、
前記修正バルブリフト曲線に基づいて前記目標カムリフト曲線を取得するリフト曲線変換ステップと、からなることを特徴とする請求項3に記載のカムの設計方法。 - 前記特定の周波数成分は、前記動弁系の固有振動数成分であることを特徴とする請求項2または3に記載のカムの設計方法。
- 前記カムの回転速度は、前記エンジンの定格回転数に基づいて決定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカムの設計方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のカムの設計方法によって得られたカム形状を有することを特徴とするカム。
- カムと、バルブと、前記カムによるカムリフト量に応じて前記バルブを駆動する伝達機構とを含むエンジンの動弁系を構成するカムであって、
前記カムのカム形状に対応するカムリフト曲線の周波数特性は、
前記動弁系の固有振動数成分を含む固有振動数領域と、
前記固有振動数領域よりも周波数が低い低周波数領域と、
前記固有振動数領域よりも周波数が高い高周波数領域と、を含み、
前記固有振動数領域における前記周波数に対応する指標値が、前記低周波数領域における前記周波数に対応する指標値、および前記高周波数領域における前記周波数に対応する指標値よりも小さくなるように形成されるカム。 - 前記固有振動数領域における前記指標値の平均値は、前記低周波領域及び前記高周波領域における前記指標値の各々の平均値よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載のカム。
- 前記固有振動数領域における前記指標値の最頻値は、前記低周波領域及び前記高周波領域における前記指標値の各々の最頻値よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載のカム。
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