JP2016169720A - 排気浄化システム - Google Patents

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輝男 中田
Teruo Nakada
輝男 中田
隆行 坂本
Takayuki Sakamoto
隆行 坂本
長岡 大治
Taiji Nagaoka
大治 長岡
智宏 是永
Tomohiro Korenaga
智宏 是永
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Abstract

【課題】触媒再生処理の開始から速やかに、触媒温度を最終目標温度に加熱する。
【解決手段】内燃機関10の排気系に設けられて排気中のNOxを還元浄化すると共に、硫黄を離脱させる最終目標温度に維持されることでSOx被毒から回復されるNOx還元型触媒32と、NOx還元型触媒32の目標温度を最終目標温度まで一定の温度変化率で上昇させるように設定すると共に、NOx還元型触媒32を目標温度に加熱すべく燃料を噴射させる噴射系制御を少なくとも行って、NOx吸蔵還元型触媒32をSOx被毒から回復させる触媒再生処理を実施するSOxパージ制御部60を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、排気浄化システムに関する。
従来、内燃機関から排出される排気中の窒素化合物(以下、NOx)を還元浄化する触媒として、NOx吸蔵還元型触媒が知られている。NOx吸蔵還元型触媒は、排気がリーン雰囲気のときに排気中に含まれるNOxを吸蔵すると共に、排気がリッチ雰囲気のときに排気中に含まれる炭化水素で吸蔵していたNOxを還元浄化により無害化して放出する。
NOx吸蔵還元型触媒には、排気中に含まれる硫黄酸化物(以下、SOx)も吸蔵される。SOx吸蔵量が増加すると、NOx吸蔵還元型触媒のNOx浄化能力を低下させる課題がある。このため、SOx吸蔵量が所定量に達した場合は、NOx吸蔵還元型触媒からSOxを離脱させてSOx被毒から回復させるべく、ポスト噴射や排気管噴射によって上流側の酸化触媒に未燃燃料を供給して排気温度を硫黄離脱温度まで上昇させる所謂SOxパージを定期的に行う必要がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−47086号公報
SOxパージ(以下、単に触媒再生処理ともいう)では、再生処理の開始時に、NOx吸蔵還元型触媒の最終目標温度として硫黄離脱温度が設定される。ここで、処理開始時におけるNOx吸蔵還元型触媒の温度と最終目標温度との差が大きすぎる場合には、単位時間あたりの制御量も大きくなり、オーバーシュート等によってNOx還元型触媒の温度が最終目標温度と揃うまでに長時間を要してしまう課題がある。
開示のシステムは、NOx還元型触媒の温度を最終目標温度まで速やかに加熱することを目的とする。
開示のシステムは、内燃機関の排気系に設けられて排気中のNOxを還元浄化すると共に、硫黄を離脱させる最終目標温度に維持されることでSOx被毒から回復されるNOx還元型触媒と、前記NOx還元型触媒の目標温度を前記最終目標温度まで一定の温度変化率で上昇させるように設定すると共に、前記NOx還元型触媒を前記目標温度に加熱すべく燃料を噴射させる噴射系制御を少なくとも行って、前記NOx吸蔵還元型触媒をSOx被毒から回復させる触媒再生処理を実施する触媒再生手段と、を備える。
開示のシステムによれば、NOx還元型触媒の温度を硫黄離脱温度まで速やかに加熱することができる。
本実施形態に係る排気浄化システムを示す全体構成図である。 本実施形態に係るSOxパージ制御を説明するタイミングチャート図である。 本実施形態に係るSOxパージリーン制御時のMAF目標値の設定処理を示すブロック図である。 本実施形態に係るSOxパージリッチ制御時の目標噴射量の設定処理を示すブロック図である。 本実施形態に係るSOxパージ制御の触媒温度調整制御を説明するタイミングチャート図、NOx吸蔵還元型触媒の目標温度、及び推定NOx触媒温度を示す図である。 本実施形態に係る触媒温度推定処理を示すブロック図である。 本実施形態に係るインジェクタの噴射量学習補正の処理を示すブロック図である。 本実施形態に係る学習補正係数の演算処理を説明するフロー図である。 本実施形態に係るMAF補正係数の設定処理を示すブロック図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る排気浄化システムを説明する。
図1に示すように、ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10の各気筒には、図示しないコモンレールに畜圧された高圧燃料を各気筒内に直接噴射するインジェクタ11がそれぞれ設けられている。これら各インジェクタ11の燃料噴射量や燃料噴射タイミングは、電子制御ユニット(以下、ECUという)50から入力される指示信号に応じてコントロールされる。
エンジン10の吸気マニホールド10Aには新気を導入する吸気通路12が接続され、排気マニホールド10Bには排気を外部に導出する排気通路13が接続されている。吸気通路12には、吸気上流側から順にエアクリーナ14、吸入空気量センサ(以下、MAFセンサという)40、可変容量型過給機20のコンプレッサ20A、インタークーラ15、吸気スロットルバルブ16等が設けられている。排気通路13には、排気上流側から順に可変容量型過給機20のタービン20B、排気後処理装置30等が設けられている。なお、図1中において、符号41はエンジン回転数センサ、符号42はアクセル開度センサ、符号46はブースト圧センサをそれぞれ示している。
EGR装置21は、排気マニホールド10Bと吸気マニホールド10Aとを接続するEGR通路22と、EGRガスを冷却するEGRクーラ23と、EGR量を調整するEGRバルブ24とを備えている。
排気後処理装置30は、ケース30A内に排気上流側から順に酸化触媒31、NOx吸蔵還元型触媒32、パティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタという)33を配置して構成されている。また、酸化触媒31よりも上流側の排気通路13には、ECU50から入力される指示信号に応じて、排気通路13内に未燃燃料(主にHC)を噴射する排気管噴射装置34が設けられている。
酸化触媒31は、例えば、ハニカム構造体等のセラミック製担体表面に酸化触媒成分を担持して形成されている。酸化触媒31は、排気管噴射装置34又はインジェクタ11のポスト噴射によって未燃燃料が供給されると、これを酸化して排気温度を上昇させる。
NOx吸蔵還元型触媒32は、例えば、ハニカム構造体等のセラミック製担体表面にアルカリ金属等を担持して形成されている。このNOx吸蔵還元型触媒32は、排気空燃比がリーン状態のときに排気中のNOxを吸蔵すると共に、排気空燃比がリッチ状態のときに排気中に含まれる還元剤(HC等)で吸蔵したNOxを還元浄化する。
フィルタ33は、例えば、多孔質性の隔壁で区画された多数のセルを排気の流れ方向に沿って配置し、これらセルの上流側と下流側とを交互に目封止して形成されている。フィルタ33は、排気中のPM(粒子状物質)を隔壁の細孔や表面に捕集すると共に、PM堆積推定量が所定量に達すると、これを燃焼除去するいわゆるフィルタ強制再生が実行される。フィルタ強制再生は、排気管噴射又はポスト噴射によって上流側の酸化触媒31に未燃燃料を供給し、フィルタ33に流入する排気温度をPM燃焼温度まで昇温することで行われる。
第1排気温度センサ43は、酸化触媒31よりも上流側に設けられており、酸化触媒31に流入する排気温度を検出する。第2排気温度センサ44は、NOx吸蔵還元型触媒32とフィルタ33との間に設けられており、フィルタ33に流入する排気温度を検出する。NOx/ラムダセンサ45は、フィルタ33よりも下流側に設けられており、NOx吸蔵還元型触媒32を通過した排気のNOx値及びラムダ値(以下、空気過剰率ともいう)を検出する。
ECU50は、エンジン10等の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えて構成されている。これら各種制御を行うため、ECU50にはセンサ類40〜46のセンサ値が入力される。また、ECU50は、フィルタ再生制御部51と、SOxパージ制御部60と、触媒温度推定部80と、噴射量学習補正部90と、MAF補正係数演算部95とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、一体のハードウェアであるECU50に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
[フィルタ強制再生制御]
フィルタ再生制御部51は、本発明のフィルタ強制再生手段の一例であって、車両の走行距離、あるいは図示しない差圧センサで検出されるフィルタ前後差圧からフィルタ33のPM堆積量を推定すると共に、このPM堆積推定量が所定の上限閾値を超えると強制再生フラグFDPFをオンにする(図2の時刻t参照)。強制再生フラグFDPFがオンにされると、各インジェクタ11にポスト噴射を実行させる指示信号が送信されるか、あるいは、排気管噴射装置34に排気管噴射を実行させる指示信号が送信されて、排気温度をPM燃焼温度(例えば、約550℃)まで昇温させる。図2では、時刻tから時刻tまでの期間でポスト噴射の実行が指示され、時刻tから時刻tまでの期間で排気管噴射の実行が指示されている。排気温度をPM燃焼温度まで上昇させることで、フィルタ33に堆積されたPMを燃焼除去するフィルタ強制再生処理が実施される。
強制再生フラグFDPFは、PM堆積推定量が燃焼除去を示す所定の下限閾値(判定閾値)まで低下するとオフにされる(図2の時刻t参照)。なお、強制再生フラグFDPFをオフにする判定閾値は、例えば、フィルタ強制再生開始(FDPF=1)からの上限経過時間や上限累積噴射量を基準にしてもよい。
[SOxパージ制御]
SOxパージ制御部60は、本発明の触媒再生手段の一例であって、排気をリッチ状態にして排気温度を最終目標温度(例えば、硫黄離脱温度である約600℃)まで上昇させて、NOx吸蔵還元型触媒32をSOx被毒から回復させる触媒再生制御(以下、この制御をSOxパージ制御という)を実行する。
図2は、本実施形態のSOxパージ制御のタイミングチャートを示している。図2に示すように、SOxパージ制御を開始するSOxパージフラグFSPは、強制再生フラグFDPFのオフと同時にオンにされる(図2の時刻t参照)。これにより、フィルタ33の強制再生によって排気温度を上昇させた状態からSOxパージ制御に効率よく移行することが可能となり、燃料消費量を効果的に低減することができる。
本実施形態において、SOxパージ制御によるリッチ化は、空気系制御によって空気過剰率を定常運転時(例えば、約1.5)から理論空燃比相当値(約1.0)よりもリーン側の第1目標空気過剰率(例えば、約1.3)まで低下させるSOxパージリーン制御と、噴射系制御によって空気過剰率を第1目標空気過剰率からリッチ側の第2目標空気過剰率(例えば、約0.9)まで低下させるSOxパージリッチ制御とを併用することで実現される。以下、SOxパージリーン制御及び、SOxパージリッチ制御の詳細について説明する。
[SOxパージリーン制御の空気系制御]
図3は、SOxパージリーン制御時のMAF目標値MAFSPL_Trgtの設定処理を示すブロック図である。第1目標空気過剰率設定マップ61は、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Q(エンジン10の燃料噴射量)に基づいて参照されるマップであって、これらエンジン回転数Neとアクセル開度Qとに対応したSOxパージリーン制御時の空気過剰率目標値λSPL_Trgtが予め実験等に基づいて設定されている。
まず、第1目標空気過剰率設定マップ61から、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qを入力信号としてSOxパージリーン制御時の空気過剰率目標値λSPL_Trgtが読み取られて、MAF目標値演算部62に入力される。さらに、MAF目標値演算部62では、以下の数式(1)に基づいてSOxパージリーン制御時のMAF目標値MAFSPL_Trgtが演算される。
MAFSPL_Trgt=λSPL_Trgt×Qfnl_corrd×RoFuel×AFRsto/Maf_corr・・・(1)
数式(1)において、Qfnl_corrdは後述する学習補正された燃料噴射量(ポスト噴射を除く)、RoFuelは燃料比重、AFRstoは理論空燃比、Maf_corrは後述するMAF補正係数をそれぞれ示している。
MAF目標値演算部62によって演算されたMAF目標値MAFSPL_Trgtは、SOxパージフラグFSPがオン(図2の時刻t参照)になるとランプ処理部63に入力される。ランプ処理部63は、各ランプ係数マップ63A,Bからエンジン回転数Ne及びアクセル開度Qを入力信号としてランプ係数を読み取ると共に、このランプ係数を付加したMAF目標ランプ値MAFSPL_Trgt_Rampをバルブ制御部64に入力する。
バルブ制御部64は、MAFセンサ40から入力される実MAF値MAFActがMAF目標ランプ値MAFSPL_Trgt_Rampとなるように、吸気スロットルバルブ16を閉側に絞ると共に、EGRバルブ24を開側に開くフィードバック制御を実行する。
このように、本実施形態では、第1目標空気過剰率設定マップ61から読み取られる空気過剰率目標値λSPL_Trgtと、各インジェクタ11の燃料噴射量とに基づいてMAF目標値MAFSPL_Trgtを設定し、このMAF目標値MAFSPL_Trgtに基づいて空気系動作をフィードバック制御するようになっている。これにより、NOx吸蔵還元型触媒32の上流側にラムダセンサを設けることなく、或いは、NOx吸蔵還元型触媒32の上流側にラムダセンサを設けた場合も当該ラムダセンサのセンサ値を用いることなく、排気をSOxパージリーン制御に必要な所望の空気過剰率まで効果的に低下させることが可能になる。
また、各インジェクタ11の燃料噴射量として学習補正後の燃料噴射量Qfnl_corrdを用いることで、MAF目標値MAFSPL_Trgtをフィードフォワード制御で設定することが可能となり、各インジェクタ11の経年劣化や特性変化、個体差等の影響を効果的に排除することができる。
また、MAF目標値MAFSPL_Trgtにエンジン10の運転状態に応じて設定されるランプ係数を付加することで、吸入空気量の急激な変化によるエンジン10の失火やトルク変動によるドライバビリティーの悪化等を効果的に防止することができる。
[SOxパージリッチ制御の燃料噴射量設定]
図4は、SOxパージリッチ制御における排気管噴射又はポスト噴射の目標噴射量QSPR_Trgt(単位時間当たりの噴射量)の設定処理を示すブロック図である。
第2目標空気過剰率設定マップ65は、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて参照されるマップであって、これらエンジン回転数Neとアクセル開度Qとに対応したSOxパージリッチ制御時の空気過剰率目標値λSPR_Trgt(第2目標空気過剰率)が予め実験等に基づいて設定されている。
まず、第2目標空気過剰率設定マップ65から、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qを入力信号としてSOxパージリッチ制御時の空気過剰率目標値λSPR_Trgtが読み取られて、噴射量目標値演算部66に入力される。さらに、噴射量目標値演算部66では、SOxパージリッチ制御時の目標噴射量QSPR_Trgtが演算される。
SPR_Trgt=MAFSPL_Trgt×Maf_corr/(λSPR_Trgt×RoFuel×AFRsto)−Qfnl_corrd・・・(2)
数式(2)において、MAFSPL_TrgtはSOxパージリーン時のMAF目標値であって、前述のMAF目標値演算部62から入力される。また、Qfnl_corrdは後述する学習補正されたMAF追従制御適用前の燃料噴射量(ポスト噴射を除く)、RoFuelは燃料比重、AFRstoは理論空燃比、Maf_corrは後述するMAF補正係数をそれぞれ示している。
噴射量目標値演算部66によって演算された目標噴射量QSPR_Trgtは、触媒温度調整部67に入力される。触媒温度調整部67は、エンジン10の運転状態や触媒温度推定部80で推定されたNOx吸蔵還元型触媒32の温度(以下、推定NOx触媒温度ともいう)などに基づいて、後述するSOxパージリッチフラグFSPRのオン・オフを制御する。SOxパージリッチフラグFSPRがオンになると、排気管噴射装置34又は、各インジェクタ11に噴射指示信号として送信され、排気管噴射又はポスト噴射が実施される。一方、SOxパージリッチフラグFSPRがオフになると、排気管噴射又はポスト噴射が停止される。
このように、本実施形態では、第2目標空気過剰率設定マップ65から読み取られる空気過剰率目標値λSPR_Trgtと、各インジェクタ11の燃料噴射量とに基づいて目標噴射量QSPR_Trgtを設定するようになっている。これにより、NOx吸蔵還元型触媒32の上流側にラムダセンサを設けることなく、或いは、NOx吸蔵還元型触媒32の上流側にラムダセンサを設けた場合も当該ラムダセンサのセンサ値を用いることなく、排気をSOxパージリッチ制御に必要な所望の空気過剰率まで効果的に低下させることが可能になる。
また、各インジェクタ11の燃料噴射量として学習補正後の燃料噴射量Qfnl_corrdを用いることで、目標噴射量QSPR_Trgtをフィードフォワード制御で設定することが可能となり、各インジェクタ11の経年劣化や特性変化等の影響を効果的に排除することができる。
[SOxパージ制御の触媒温度調整制御]
SOxパージ制御中において、NOx吸蔵還元型触媒32の温度(以下、触媒温度ともいう)は、図2の時刻t〜tに示すように、SOxパージリッチフラグFSPRのオン・オフ(リッチ・リーン)を交互に切り替えることで、言い換えれば燃料を複数回間欠的に噴射することで制御される。SOxパージリッチフラグFSPRがオン(FSPR=1)にされると、排気管噴射又はポスト噴射によってNOx吸蔵還元型触媒32に流入する排気温度が上昇し、触媒温度も上昇する(以下、この期間を噴射期間TF_INJという)。一方、SOxパージリッチフラグFSPRがオフ(FSPR=0)にされると、排気管噴射又はポスト噴射の停止によって触媒温度は低下する(以下、この期間をインターバルTF_INTという)。
触媒温度調整部67は、噴射期間設定マップ68を参照することで噴射期間TF_INJを設定する。この噴射期間設定マップ68には、予め実験等によって求めた噴射期間TF_INJがエンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに対応付けられて記憶されている。また、噴射期間設定マップ68には、SOxパージ制御の開始時から触媒温度を最終目標温度まで昇温させるまでの昇温期間に適用される噴射期間(以下、昇温時噴射期間TF_INJ_UPともいう)も記憶されている。昇温時噴射期間TF_INJ_UPは、触媒温度が最終目標温度に近づくほどに一回の噴射期間が短くなるように定められている。このため、噴射期間設定マップ68には、触媒温度と最終目標温度の差に適した昇温時噴射期間TF_INJ_UPの数値が予め実験等に基づいて設定されている。
また、触媒温度調整部67は、温度変化率マップ69を参照することで温度変化率Xを取得する。温度変化率Xは、昇温期間における目標温度の上昇率を規定するものである。温度変化率マップ69には、触媒温度推定部80で推定されたNOx吸蔵還元型触媒32の触媒温度(以下、推定NOx触媒温度ともいう)と最終目標温度の温度差△T_ini(図5参照)に適した数値が予め実験等に基づいて設定されている。本実施形態では、温度差△T_iniが小さいほど短時間で温度を上昇させるように温度変化率Xが設定されている。これは、温度差△T_iniが小さければ昇温速度を高めてもオーバーシュート等の不具合が生じ難く、触媒温度を早期に最終目標温度まで昇温できるという考え方に基づいている。触媒温度調整部67は、取得した温度変化率Xと、フィルタ強制再生処理の終了時における推定NOx触媒温度と、最終目標温度に基づいて昇温期間におけるNOx吸蔵還元型触媒32の目標温度を設定する。
また、触媒温度調整部67は、触媒温度が最も高くなるSOxパージリッチフラグFSPRがオンからオフに切り替えられた際に、フィードバック制御によってインターバルTF_INTを設定する。具体的には、触媒温度調整部67は、SOxパージリッチフラグFSPRがオフされた際の目標温度と推定NOx触媒温度との偏差ΔTに比例して入力信号を変化させる比例制御と、偏差ΔTの時間積分値に比例して入力信号を変化させる積分制御と、偏差ΔTの時間微分値に比例して入力信号を変化させる微分制御とで構成されるPID制御によって、インターバルTF_INTを設定する。
以下、図5を参照し、触媒温度調整部67によるNOx吸蔵還元型触媒32の温度調整処理について具体的に説明する。本実施形態では、NOx吸蔵還元型触媒32の昇温期間における処理に特徴を有している。このため、昇温期間の処理を中心に説明を行う。
図5の時刻tに示すように、フィルタ強制再生の終了(FDPF=0)によってSOxパージフラグFSPがオンされると、SOxパージリッチフラグFSPRもオンにされ、さらに前回のSOxパージ制御時にフィードバック計算されたインターバルTF_INTも一旦リセットされる。
温度変化率マップ69は、時刻tにおける推定NOx触媒温度TNOx_Estと最終目標温度(硫黄離脱温度)との温度差△T_iniに対応する温度変化率Xを、触媒温度調整部67に出力する。触媒温度調整部67は、図5に破線で示すように、時刻tにおける推定NOx触媒温度TNOx_Estを始点とし、温度変化率Xで最終目標温度TSPR_Trgtまで昇温する昇温時目標温度TLR_Trgtを設定する。
噴射期間設定マップ68は、時刻tの温度差△T_iniに対応する昇温時噴射期間TF_INJ_UP1を触媒温度調整部67に出力する。触媒温度調整部67は、昇温時噴射期間TF_INJ_UP1に亘って目標噴射量QSPR_Trgtで燃料が噴射されるように、インジェクタ11や排気管噴射装置34に指示信号を出力する(図5の時刻t〜t参照)。このように、SOxパージリーン制御を行うことなくSOxパージリッチ制御からSOxパージ制御を開始するので、フィルタ再生で上昇した排気温度を低下させることなく、速やかにSOxパージ制御に移行され、燃料消費量を低減することができる。
次いで、昇温時噴射期間TF_INJ_UP1の経過によってSOxパージリッチフラグFSPRがオフになると、PID制御によって設定されたインターバルTF_INT_1が経過するまで、SOxパージリッチフラグFSPRはオフとされる(図5の時刻t〜t参照)。このPID制御における目標温度は、昇温時目標温度TLR_Trgtが用いられる。
さらに、インターバルTF_INT_1の経過によってSOxパージリッチフラグFSPRがオンにされると、再び昇温時噴射期間TF_INJ_UP2に応じた排気管噴射又はポスト噴射が実行される(図5の時刻t〜t参照)。この昇温時噴射期間TF_INJ_UP2は、時刻tにおける推定NOx触媒温度TNOx_Estと最終目標温度TSPR_Trgtとの温度差△T_iniに対応した数値であり、昇温時噴射期間TF_INJ_UP1よりも短い期間に設定される。
その後、推定NOx触媒温度TNOx_Estが最終目標温度TSPR_Trgtに達するまでは、これらの制御が繰り返し行われる。そして、推定NOx触媒温度TNOx_Estが最終目標温度TSPR_Trgtに達した後は、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに対応する噴射期間TF_INJによる燃料の噴射制御が行われる。また、インターバルTF_INTは、最終目標温度TSPR_Trgtと推定NOx触媒温度TNOx_Estの温度差に対応する時間に定められる。
このように、本実施形態では、NOx還元型触媒32の昇温時目標温度TLR_Trgtを、フィルタ強制再生処理の終了時における推定NOx触媒温度TNOx_Estから最終目標温度TSPR_Trgtまで所定の温度変化率Xで上昇させるように設定しているので、触媒温度のオーバーシュートを効果的に防止することができ、NOx還元型触媒32を速やかに最終目標温度TSPR_Trgtまで加熱できる。
また、本実施形態では、昇温時噴射期間TF_INJ_UPに関し、触媒温度(推定NOx触媒温度TNOx_Est)が最終目標温度TSPR_Trgtに近づくほど短くしているので、触媒温度が最終目標温度TSPR_Trgtに近づくほど噴射期間とインターバルとが短時間で交互に入れ替わる。この点でも、触媒温度のオーバーシュートを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、触媒温度を上昇させると共に空気過剰率を第2目標空気過剰率まで低下させる噴射期間TF_INJをエンジン10の運転状態などに基づいて参照されるマップから設定すると共に、触媒温度を降下させるインターバルTF_INTをPID制御によって処理するようになっている。これにより、SOxパージ制御中の触媒温度をパージに必要な所望の温度範囲に効果的に維持しつつ、空気過剰率を目標過剰率まで確実に低下させることが可能になる。
[SOxパージ制御の終了判定]
SOxパージ制御は、(1)SOxパージフラグFSPのオンから排気管噴射又はポスト噴射の噴射量を累積し、この累積噴射量が所定の上限閾値量に達した場合、(2)SOxパージ制御の開始から計時した経過時間が所定の上限閾値時間に達した場合、(3)エンジン10の運転状態やNOx/ラムダセンサ45のセンサ値等を入力信号として含む所定のモデル式に基づいて演算されるNOx吸蔵還元型触媒32のSOx吸着量がSOx除去成功を示す所定の閾値まで低下した場合の何れかの条件が成立すると、SOxパージフラグFSPをオフにして終了される(図2の時刻t、図5の時刻t参照)。
このように、本実施形態では、SOxパージ制御の終了条件に累積噴射量及び、経過時間の上限を設けたことで、SOxパージが排気温度の低下等によって進捗しなかった場合に、燃料消費量が過剰になることを効果的に防止することができる。
[触媒温度推定]
図6は、触媒温度推定部80による酸化触媒温度及び、NOx触媒温度の推定処理を示すブロック図である。
フィルタ強制再生時HCマップ81は、エンジン10の運転状態に基づいて参照されるマップであって、フィルタ強制再生制御を実施した際にエンジン10から排出されるHC量(以下、フィルタ再生時HC排出量という)が予め実験等により設定されている。強制再生フラグFDPFがオン(FDPF=1)の場合は、フィルタ強制再生時HCマップ81からエンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて読み取られたフィルタ再生時HC排出量に、エンジン10の運転状態に応じた所定の補正係数が乗じられて、各発熱量推定部85,86に送信されるようになっている。
フィルタ強制再生時COマップ82は、エンジン10の運転状態に基づいて参照されるマップであって、フィルタ強制再生制御を実施した際にエンジン10から排出されるCO量(以下、フィルタ再生時CO排出量という)が予め実験等により設定されている。強制再生フラグFDPFがオン(FDPF=1)の場合は、フィルタ強制再生時COマップ82からエンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて読み取られたフィルタ再生時CO排出量に、エンジン10の運転状態に応じた所定の補正係数が乗じられて、各発熱量推定部85,86に送信されるようになっている。
SOxパージ時HCマップ83は、エンジン10の運転状態に基づいて参照されるマップであって、SOxパージ制御を実施した際にエンジン10から排出されるHC量(以下、SOxパージ時HC排出量という)が予め実験等により設定されている。SOxパージフラグFSPがオン(FSP=1)の場合に、SOxパージ時HCマップ83からエンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて読み取られたSOxパージ時HC排出量に、所定の補正係数が乗じられて、各発熱量推定部85,86に送信されるようになっている。
SOxパージ時COマップ84は、エンジン10の運転状態に基づいて参照されるマップであって、SOxパージ制御を実施した際にエンジン10から排出されるCO量(以下、SOxパージ時CO排出量という)が予め実験等により設定されている。SOxパージフラグFSPがオン(FSP=1)の場合に、SOxパージ時COマップ84からエンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて読み取られたSOxパージ時CO排出量に、所定の補正係数が乗じられて、各発熱量推定部85,86に送信されるようになっている。
酸化触媒発熱量推定部85は、SOxパージフラグFSP、強制再生フラグFDPF等に応じて、各マップ81〜84から入力されるHC・CO排出量に基づいて、酸化触媒31内部でのHC・CO発熱量(以下、酸化触媒HC・CO発熱量という)を推定する。酸化触媒HC・CO発熱量は、例えば、各マップ81〜84から送信されるHC・CO排出量等を入力値として含むモデル式やマップに基づいて推定演算すればよい。
NOx触媒発熱量推定部86は、SOxパージフラグFSP、強制再生フラグFDPF等に応じて、各マップ81〜84から入力されるHC・CO排出量に基づいて、NOx吸蔵還元型触媒32内部のHC・CO発熱量(以下、NOx触媒HC・CO発熱量という)を推定する。NOx触媒HC・CO発熱量は、例えば、各マップ81〜84から送信されるHC・CO排出量を入力値として含むモデル式やマップに基づいて推定演算すればよい。
酸化触媒温度推定部87は、第1排気温度センサ43によって検出される酸化触媒入口温度、酸化触媒発熱量推定部85から入力される酸化触媒HC・CO発熱量、MAFセンサ40のセンサ値、外気温度センサ47又は吸気温度センサ48のセンサ値から推定される外気への放熱量等を入力値として含むモデル式やマップに基づいて、酸化触媒31の触媒温度を推定演算する。推定演算された酸化触媒温度は、フィルタ再生制御部51、SOxパージ制御部60にて参照される。
なお、エンジン10が燃料噴射を停止させるモータリング時は、酸化触媒31内部におけるHC・COの発熱反応がなくなるか、あるいは、無視できるほど低下する。このため、モータリング時は、酸化触媒発熱量推定部87から入力される酸化触媒HC・CO発熱量を用いることなく、酸化触媒入口温度、MAFセンサ値、外気への放熱量に基づいて、酸化触媒温度を推定演算するように構成されている。
NOx触媒温度推定部88は、酸化触媒温度推定部87から入力される酸化触媒温度(以下、NOx触媒入口温度ともいう)、NOx触媒発熱量推定部85から入力されるNOx触媒HC・CO発熱量、外気温度センサ47又は吸気温度センサ48のセンサ値から推定される外気への放熱量等を入力値として含むモデル式やマップに基づいて、NOx吸蔵還元型触媒32の触媒温度を推定演算する。推定演算されたNOx触媒温度(推定NOx触媒温度)は、フィルタ再生制御部51、SOxパージ制御部60にて参照される。
なお、エンジン10が燃料噴射を停止させるモータリング時は、NOx吸蔵還元型触媒32内部におけるHC・COの発熱反応がなくなるか、あるいは、無視できるほど低下する。このため、これらモータリング時は、NOx触媒発熱量推定部86から入力されるNOx触媒HC・CO発熱量を用いることなく、NOx触媒入口温度、MAFセンサ値、外気への放熱量に基づいて、NOx触媒温度を推定演算するように構成されている。
[噴射量学習補正]
図7に示すように、噴射量学習補正部90は、学習補正係数演算部91と、噴射量補正部92とを有する。
学習補正係数演算部91は、エンジン10のリーン運転時にNOx/ラムダセンサ45で検出される実ラムダ値λActと、推定ラムダ値λEstとの誤差Δλに基づいて燃料噴射量の学習補正係数FCorrを演算する。排気がリーン状態のときは、排気中のHC濃度が非常に低いので、酸化触媒31でHCの酸化反応による排気ラムダ値の変化は無視できるほど小さい。このため、酸化触媒31を通過して下流側のNOx/ラムダセンサ45で検出される排気中の実ラムダ値λActと、エンジン10から排出された排気中の推定ラムダ値λEstとは一致すると考えられる。このため、これら実ラムダ値λActと推定ラムダ値λEstとに誤差Δλが生じた場合は、各インジェクタ11に対する指示噴射量と実噴射量との差によるものと仮定することができる。以下、この誤差Δλを用いた学習補正係数演算部91による学習補正係数の演算処理を図8のフローに基づいて説明する。
ステップS300では、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて、エンジン10がリーン運転状態にあるか否かが判定される。リーン運転状態にあれば、学習補正係数の演算を開始すべく、ステップS310に進む。
ステップS310では、推定ラムダ値λEstからNOx/ラムダセンサ45で検出される実ラムダ値λActを減算した誤差Δλに、学習値ゲインK及び補正感度係数Kを乗じることで、学習値FCorrAdptが演算される(FCorrAdpt=(λEst−λAct)×K×K)。推定ラムダ値λEstは、エンジン回転数Neやアクセル開度Qに応じたエンジン10の運転状態から推定演算される。また、補正感度係数Kは、図7に示す補正感度係数マップ91AからNOx/ラムダセンサ45で検出される実ラムダ値λActを入力信号として読み取られる。
ステップS320では、学習値FCorrAdptの絶対値|FCorrAdpt|が所定の補正限界値Aの範囲内にあるか否かが判定される。絶対値|FCorrAdpt|が補正限界値Aを超えている場合、本制御はリターンされて今回の学習を中止する。
ステップS330では、学習禁止フラグFProがオフか否かが判定される。学習禁止フラグFProとしては、例えば、エンジン10の過渡運転時、SOxパージ制御時(FSP=1)等が該当する。これらの条件が成立する状態では、実ラムダ値λActの変化によって誤差Δλが大きくなり、正確な学習を行えないためである。エンジン10が過渡運転状態にあるか否かは、例えば、NOx/ラムダセンサ45で検出される実ラムダ値λActの時間変化量に基づいて、当該時間変化量が所定の閾値よりも大きい場合に過渡運転状態と判定すればよい。
ステップS340では、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて参照される学習値マップ91B(図7参照)が、ステップS310で演算された学習値FCorrAdptに更新される。より詳しくは、この学習値マップ91B上には、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに応じて区画された複数の学習領域が設定されている。これら学習領域は、好ましくは、使用頻度が多い領域ほどその範囲が狭く設定され、使用頻度が少ない領域ほどその範囲が広く設定されている。これにより、使用頻度が多い領域では学習精度が向上され、使用頻度が少ない領域では未学習を効果的に防止することが可能になる。
ステップS350では、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qを入力信号として学習値マップ91Bから読み取った学習値に「1」を加算することで、学習補正係数FCorrが演算される(FCorr=1+FCorrAdpt)。この学習補正係数FCorrは、図7に示す噴射量補正部92に入力される。
噴射量補正部92は、パイロット噴射QPilot、プレ噴射QPre、メイン噴射QMain、アフタ噴射QAfter、ポスト噴射QPostの各基本噴射量に学習補正係数FCorrを乗算することで、これら燃料噴射量の補正を実行する。
このように、推定ラムダ値λEstと実ラムダ値λActとの誤差Δλに応じた学習値で各インジェクタ11に燃料噴射量を補正することで、各インジェクタ11の経年劣化や特性変化、個体差等のバラツキを効果的に排除することが可能になる。
[MAF補正係数]
MAF補正係数演算部95は、SOxパージ制御時のMAF目標値MAFSPL_Trgtや目標噴射量QSPR_Trgtの設定に用いられるMAF補正係数Maf_corrを演算する。
本実施形態において、各インジェクタ11の燃料噴射量は、NOx/ラムダセンサ45で検出される実ラムダ値λActと推定ラムダ値λEstとの誤差Δλに基づいて補正される。しかしながら、ラムダは空気と燃料の比であるため、誤差Δλの要因が必ずしも各インジェクタ11に対する指示噴射量と実噴射量との差の影響のみとは限らない。すなわち、ラムダの誤差Δλには、各インジェクタ11のみならずMAFセンサ40の誤差も影響している可能性がある。
図9は、MAF補正係数演算部95によるMAF補正係数Maf_corrの設定処理を示すブロック図である。補正係数設定マップ96は、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて参照されるマップであって、これらエンジン回転数Neとアクセル開度Qとに対応したMAFセンサ40のセンサ特性を示すMAF補正係数Maf_corrが予め実験等に基づいて設定されている。
MAF補正係数演算部95は、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qを入力信号として補正係数設定マップ96からMAF補正係数Maf_corrを読み取ると共に、このMAF補正係数Maf_corrをMAF目標値演算部62及び噴射量目標値演算部66に送信する。これにより、SOxパージ制御時のMAF目標値MAFSPL_Trgtの設定に、MAFセンサ40のセンサ特性を効果的に反映することが可能になる。
[その他]
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
10 エンジン
11 インジェクタ
12 吸気通路
13 排気通路
16 吸気スロットルバルブ
24 EGRバルブ
31 酸化触媒
32 NOx吸蔵還元型触媒
33 フィルタ
34 排気管噴射装置
40 MAFセンサ
45 NOx/ラムダセンサ
50 ECU

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気系に設けられて排気中のNOxを還元浄化すると共に、硫黄を離脱させる最終目標温度に維持されることでSOx被毒から回復されるNOx還元型触媒と、
    前記NOx還元型触媒の目標温度を前記最終目標温度まで一定の温度変化率で上昇させるように設定すると共に、前記NOx還元型触媒を前記目標温度に加熱すべく燃料を噴射させる噴射系制御を少なくとも行って、前記NOx吸蔵還元型触媒をSOx被毒から回復させる触媒再生処理を実施する触媒再生手段と、
    を備える
    排気浄化システム。
  2. 前記内燃機関の排気系に設けられて排気中の粒子状物質を捕集するフィルタと、
    前記フィルタに堆積された前記粒子状物質を燃焼除去するフィルタ強制再生処理を実施するフィルタ強制再生手段と、をさらに備え、
    前記触媒再生手段は、前記フィルタ強制再生処理に続けて前記触媒再生処理を実施し、前記NOx還元型触媒の触媒温度を、前記フィルタ強制再生処理の終了時温度から前記最終目標温度まで、温度差に応じた一定の温度変化率で上昇させるように設定する
    請求項1に記載の排気浄化システム。
  3. 前記触媒再生手段は、前記NOx還元型触媒の目標温度を前記最終目標温度まで一定の温度変化率で上昇させる昇温期間に前記燃料を間欠的に複数回噴射させ、且つ、前記NOx還元型触媒の目標温度が前記最終目標温度に近づくほど一回の噴射期間を短く定める
    請求項1又は2に記載の排気浄化システム。
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