JP2016165035A - アンテナ装置及びアンテナ装置の設計方法 - Google Patents

アンテナ装置及びアンテナ装置の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グランドパターンの小型化、ひいてはアンテナ装置の小型化を図りつつ所望の性能を発揮するアンテナ装置及びアンテナ装置の設計方法を提供する。【解決手段】実施形態のアンテナ装置は、グランドパターンと、前記グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地されたアンテナエレメントと、を備え、アンテナエレメントは、エレメント長を所定の長さとし、グランドパターンを小型化した場合の当該アンテナ装置の基準入力インピーダンス整合値に対する入力インピーダンス値の低下を補償する形状とされている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、アンテナ装置及びアンテナ装置の設計方法に関する。
近年、自動車内、室内等において、配線スペースの削減や、配線作業の簡略化の観点から無線LAN等の無線通信システムを構築する流れが加速している。
T.Ito, M.Nagatoshi and H.Morishita, "A study of Planar folded dipole antenna with feed line for MIMO", Proc.IEEE AP-S Int. Symp., IF46.7, July 2012 T.Ito, M.Nagatoshi and H.Morishita, "Fundamental Characteristics of L-shaped and U-shaped Folded Monopole Antennas with Parasitic Elements for WiMAX/Mimo", Int’l conf. on Advanced Technologies for Communications, Oct 2013
ところで、無線通信装置の小型化を図る場合には、アンテナ装置の小型化、特に、グランドパターンの小型化が必要とされるが、所望のインピーダンス整合を図るためには、グランドパターンの小型化も制約を受け、無理に小型化を図った場合には、アンテナ特性が変化してしまい、所望の性能が発揮できなくなる虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、グランドパターンの小型化、ひいてはアンテナ装置の小型化を図りつつ所望の性能を発揮することが可能なアンテナ装置及びアンテナ装置の設計方法を提供することを目的としている。
実施形態のアンテナ装置は、グランドパターンと、グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地されたアンテナエレメントと、を備え、アンテナエレメントは、エレメント長を所定の長さとし、グランドパターンを小型化した場合の当該アンテナ装置の基準入力インピーダンス整合値に対する入力インピーダンス値の低下を補償する形状とされている。
この場合において、アンテナエレメントは、グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地された第1素子部及び前記第1素子部に折返部を介して連続し、グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて給電がなされる第2素子部を有するUFMAエレメントとして構成され、グランドパターンのサイズ及び基準入力インピーダンス整合値に基づいて第1素子部の幅の第2素子部の幅に対する比が設定されている、ようにしてもよい。
また、アンテナエレメントは、グランドパターンと所定距離離間して対向して配置された素子部、素子部に給電を行う給電部及びグランドパターンに接続された短絡部を有するLIFAエレメントとして構成され、グランドパターンのサイズ及び前記基準入力インピーダンス整合値に基づいて給電部と短絡部との間の離間距離が設定されている、ようにしてもよい。
また、所定のサイズを有する基準グランドパターンと、前記基準グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地されたアンテナエレメントと、を備えた基準入力インピーダンス整合値を有する基準アンテナ装置に対して、グランドパターンのサイズを前記基準グランドパターンよりも小型化するためのアンテナ装置の設計方法であって、グランドパターンのサイズの小型化に伴うアンテナ装置の基準入力インピーダンス整合値に対する入力インピーダンス値の低下をシミュレートする過程と、アンテナエレメントの形状を、エレメント長を所定の長さとし、グランドパターンを小型化した場合の入力インピーダンス値の低下を補償する形状に設定する過程と、を備える。
この場合において、アンテナエレメントは、グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地された第1素子部及び前記第1素子部に折返部を介して連続し、前記グランドパターンと前記所定距離離間して対向して配置されて給電がなされる第2素子部を有するUFMAエレメントとして構成され、アンテナエレメントの形状を設定する過程は、補償を行うために、グランドパターンのサイズ及び基準入力インピーダンス整合値に基づいて第1素子部の幅の第2素子部の幅に対する比を設定する過程を含む、ようにしてもよい。
また、第1素子部の幅と前記第2素子部の幅の比を設定する過程において、前記グランドパターンのサイズが小さくなるに伴い、前記第1素子部の幅の前記第2素子部の幅に対する比が大きくなるように設定する、ようにしてもよい。
また、アンテナエレメントは、グランドパターンと所定距離離間して対向して配置された素子部、素子部に給電を行う給電部及びグランドパターンに接続された短絡部を有するLIFAエレメントとして構成され、アンテナエレメントの形状を設定する過程は、補償を行うために、グランドパターンのサイズ及び基準入力インピーダンス整合値に基づいて給電部と短絡部との間の離間距離を設定する過程を含む、ようにしてもよい。
また、給電部と前記短絡部との間の離間距離を設定する過程において、グランドパターンのサイズが小さくなるのに伴い、前記離間距離が小さくなるように設定する、ようにしてもよい。
実施形態のアンテナ装置及びアンテナ装置の設計方法によれば、グランドパターンの小型化、ひいてはアンテナ装置の小型化を図りつつ所望の性能を発揮するアンテナ装置を実現できる。
図1は、第1実施形態のアンテナの外観斜視図である。 図2は、実施形態のアンテナユニットの設計処理フローチャートである。 図3は、第1実施形態のアンテナユニットの設計原理の説明図である。 図4は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その1)である。 図5は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その2)である。 図6は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その3)である。 図7は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その4)である。 図8は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その5)である。 図9は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その6)である。 図10は、第1実施形態のUFMAの寸法設計の説明図である。 図11は、基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを30mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。 図12は、基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを30mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。 図13は、第2実施形態に対応する基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さ変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。 図14は、基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)の説明図である。 図15は、グランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さ変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。 図16は、グランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。 図17は、第3施形態のアンテナユニットの外観斜視図である。 図18は、第3施形態のアンテナユニットの入力インピーダンスの設定の説明図である。 図19は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その1)である。 図20は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その2)である。 図21は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのy方向の長さを50mmに固定したままx方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。 図22は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのy方向の長さを50mmに固定したままx方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。 図23は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのx方向の長さを80mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。 図24は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのx方向の長さを80mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。 図25は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さを30mmに固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。 図26は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さを30mmに固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)の説明図である。 図27は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その3)である。 図28は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その4)である。 図29は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さGPx=40mmと固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。 図30は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さGPx=40mmと固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)の説明図である。
次に図面を参照して実施形態について説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態のアンテナの外観斜視図である。
第1実施形態は、グランド板上にU字型折り返しモノポールアンテナ(UFMA:U-shaped Folded Monopole Antenna)エレメントを形成したアンテナユニット10についての実施形態である。
アンテナユニット10は、図示しない基板上に形成されたグランドパターン11と、グランドパターン11に対向するように形成されたUFMA12と、を備えている。
グランドパターン11は、図1中、x方向の長さ=GPxとされ、y方向の長さ=GPyとされている。
UFMA12は、グランドパターン11と所定距離離間して対向して配置されるとともに終端がグランドパターン11に電気的に接続されて接地された第1素子部21と、グランドパターン11と所定距離hだけ離間して対向して配置され、第1素子部21に連続する折返部22と、折返部22に連続し、グランドパターン11と所定距離hだけ離間して対向して配置された第2素子部23と、基板上に形成された図示しない給電回路から給電を受けるとともに、一端が第2素子部23に接続された給電部24と、を備えている。
まず、実施形態のアンテナユニットの設計原理を説明する。
実施形態のアンテナ装置は、グランドパターンと、前記グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地されたアンテナエレメントと、を備えたアンテナ装置であって、アンテナエレメントは、エレメント長を一定のままグランド板を小型化した場合の当該アンテナ装置の基準入力インピーダンス整合値に対する入力インピーダンス値の低下を補償する形状とされている。
図2は、実施形態のアンテナユニットの設計処理フローチャートである。
換言すれば、アンテナ装置を設計するに際し、所定のサイズを有する基準グランドパターンと、グランド所定距離離間して対向して配置されて接地されたアンテナエレメントと、を備えた基準入力インピーダンス整合値を有する基準アンテナ装置を想定し、この基準アンテナ装置のグランドパターンのサイズを基準グランドパターンよりも小型化するときに、グランドパターンのサイズの小型化に伴う前記アンテナ装置の基準入力インピーダンス整合値に対する入力インピーダンス値の低下をシミュレートする(ステップS11)。
そして、実際の入力インピーダンス値が基準入力インピーダンス整合値となるように、アンテナエレメントの形状を、エレメント長(物理長)を一定のままグランドパターンを小型化した場合の入力インピーダンス値の低下を補償する形状に設定するのである(ステップS12)。
この結果、得られるアンテナ装置は、原理的に基準有力インピーダンス整合値を有することとなる。したがって、グランドパターンの小型化、ひいてはアンテナ装置の小型化を図りつつ所望の性能を発揮するアンテナ装置を実現できる。
より詳細には、本第1実施形態においては、アンテナエレメントは、グランドパターン11と所定距離離間して対向して配置されて接地された第1素子部21及び第1素子部21に折返部22を介して連続し、グランドパターン11と所定距離離間して対向して配置されて給電がなされる第2素子部23を有するUFMA(エレメント)12として構成され、グランドパターン11のサイズ及び基準入力インピーダンス整合値に基づいて、第1素子部21の幅の第2素子部23の幅に対する比を設定して入力インピーダンス値の低下を補償する形状としている。
ここで、第1素子部21の幅と第2素子部23幅の比を設定するに際しては、グランドパターン11のサイズが小さくなるに伴い、第1素子部21の幅の第2素子部23の幅に対する比が大きくなるように設定している。
次により具体的に、第1実施形態のアンテナユニット10の設計原理の説明を行う。
図3は、第1実施形態のアンテナユニットの設計原理の説明図である。
ここで、アンテナユニット10の設計に先立ち、所定の基準入力インピーダンス(たとえば、50Ω)に整合された基準アンテナユニット10pを想定する。
この場合において、基準アンテナユニット10pは、図示しない基板上に形成されたグランドパターン11pと、グランドパターン11pに対向するように形成されたUFMA12pと、を備えている。
ここで、グランドパターン11pは、図2中、x方向の長さ=GPxpとされ、y方向の長さ=GPypとされて、所定の基準インピーダンスに整合がされているものとする。
図4は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その1)である。
ここで、一例として、基準アンテナユニット10pのx方向の長さGPxp=80mmであり、y方向の長さGPyp=50mmであったものとする。
図4においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法を同一のまま、グランドパターン11pの寸法を変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果が示されている。
具体的には、x方向の長さGPxp=30mm(<50mm)に固定して、y方向の長さGPyp=50、40、30、20、15mmと変化させた場合を例とする。
図4において、縦軸は、S11パラメータ、横軸は周波数である。
また、以下の説明においては、一例として、UFMAの特性として、S11パラメータが0.5以下であること(=VSWR≦3)が要求仕様であるものとする。
図4に示すように、2.4GHz帯において、y方向の長さGPyp≧40mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。
逆に言えば、y方向の長さGPyp<30mmでは、要求仕様を満たさないということがわかる。
図5は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その2)である。
図5においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法を同一のまま、グランドパターン11pの寸法を変更して、自由空間に配置した場合のUFMAのシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)が示されている。
図5のスミスチャートにおいて、横軸は、基準整合インピーダンス(値)に対するアンテナの入力インピーダンス(値)の比(入力インピーダンス/基準整合インピーダンス)を表している。以下の説明においても、スミスチャートについては同様となっている。
図5に示すように、基準アンテナユニットのグランドパターンサイズを変更するに際し、x方向の長さGPxp=30mm(<50mm)に固定して、y方向の長さGPypを短くしていくと、y方向の長さGPypを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトし、これがアンテナの反射特性、ひいては、S11パラメータの劣化を引き起こしていることが考えられた。
ここで、アンテナエレメントであるUFMA12の寸法設計に先立って行った検討について説明する。
図6は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その3)である。
図6においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法及びグランドパターン11pのy方向の長さGPypを同一のまま、グランドパターン11pのx方向の長さGPxpを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果が示されている。
具体的には、y方向の長さGPyp=50mmに固定して、x方向の長さGPxp=80、60、40、30、20mmと変化させた場合を例とする。
図6において、縦軸は、S11パラメータ、横軸は周波数である。
図6に示すように、2.4GHz帯において、y方向の長さGPyp=50mmに固定した場合、x方向の長さGPxp≧30mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。また、x方向の長さGPxp<20mmでは、要求仕様を満たさないということがわかる。
図7は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その4)である。
図7においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法及びグランドパターン11pのy方向の長さGPypを同一のまま、グランドパターン11pのx方向の長さGPxpを変更して、自由空間に配置した場合のUFMAのシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)が示されている。
図7に示すように、基準アンテナユニット10pのグランドパターンサイズを変更するに際し、y方向の長さGPyp=50mmに固定して、x方向の長さGPxpを短くしていくと、80mm≧GPxp≧30mmの範囲においては、x方向の長さGPxp変化はアンテナの入力インピーダンスへ大きく影響しないことがわかった。
これらに対し、x方向の長さGPxp=20の場合には、アンテナ特性が大きく変化した。これは、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの物理エレメント長(=la:図10参照)よりグランドパターン11pのx方向の長さGPxpが短くなったためだと考えられる。
図8は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その5)である。
図8においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法及びグランドパターン11pのx方向の長さGPxpを同一のまま、グランドパターン11pのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果が示されている。
具体的には、基準アンテナユニット10pのx方向の長さGPxp=80mmに固定して、y方向の長さGPyp=50、40、30、20、10mmと変化させた場合を例とする。
図8において、縦軸は、S11パラメータ、横軸は周波数である。
図8に示すように、2.4GHz帯において、x方向の長さGPxp=80mmに固定した場合、y方向の長さGPyp≧20mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。また、y方向の長さGPyp<10mmでは、要求仕様を満たさないということがわかる。
図9は、基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その6)である。
図9においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法及びグランドパターン11pのx方向の長さGPxpを同一のまま、グランドパターン11pのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のUFMAのシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)が示されている。
図9に示すように、基準アンテナユニット10pのグランドパターンサイズを変更するに際し、x方向の長さGPxp=80mmに固定して、y方向の長さGPypを短くしていくと、y方向の長さGPypを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトしていく傾向があることがわかる。
そこで、第1実施形態においては、アンテナのSパラメータのうち、反射特性に対応するS11パラメータ(ひいては、電圧定在波比=VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)の値を予め設定し、この値を最低限満たす範囲内で、グランドパターンの小型化に伴う低インピーダンス化を補償するように、UFMA12の寸法を設計するようにした。
この結果、第1実施形態のアンテナによれば、自由空間に配置した場合の反射特性が、予め設定した反射特性(要求仕様の反射特性)を満たしつつ、グランドパターンの小型化、ひいては、アンテナユニット10の小型化を図れることとなった。
図10は、第1実施形態のUFMAの寸法設計の説明図である。
図6及び図8に示したように、グランドパターン11のx方向の長さGPxは、30mm程度までは、その変化の影響は小さく、y方向の長さGPyの影響が大きいと思われたので、グランドパターン11のx方向の長さGPx=30mmとして、y方向の長さGPyを可変した場合について説明する。
UFMA12においては、第1素子部21の幅wa1と、第2素子部23の幅wa2の比(wa1:wa2)を変更させることで、入力インピーダンスを変更することが可能である。
図9においては、幅wa1=2mm、幅wa2=0.2mmの場合、すなわち、wa1:wa2=2:0.2とした。
また、折返し部の幅wa3=1mm、第1素子部21と第2素子部23との間の離間距離sa=1mm、第1素子部21及び第2素子部23の長さla=27mm、給電部24の幅wf=1mmとなっている。
参考のため、基準アンテナユニット10pにおいては、幅wa1=1mm、幅wa2=1mm、すなわち、wa1:wa2=1:1とされていた点だけが異なっていた。
一般的には、グランドパターンのサイズが小さくなるほど、幅wa1と幅wa2との比=wa1/wa2が大きくなるように設定することとなる。
図11は、基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを30mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。
また、図12は、基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを30mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。
図11及び図12に示すように、グランドパターンのx方向の長さGPxp=30mmとして、y方向の長さGPyを変更した場合、y方向の長さGPyp=20mm以上であれば、実用上問題ないレベルであると言える。
以上の説明のように、第1実施形態によれば、アンテナユニット10の入力インピーダンスを基準入力インピーダンスに保って、性能を維持したまま、グランドパターンの小型化、ひいては、アンテナユニット10の小型化を図ることができる。
[2]第2実施形態
上記第1実施形態においては、グランドパターンのx方向の長さGPx=30mmとして、y方向の長さGPyを変更した場合について説明したが、本第2実施形態は、グランドパターンのx方向の長さGPx=40mmとして余裕を持たせ、y方向の長さGPyを変更した場合の実施形態である。
第2実施形態において、アンテナユニットの構成は、第1実施形態と同様であるので、その詳細な説明を援用するものとする。
図13は、基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さ変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。
図13に示すように、2.4GHz帯において、x方向の長さGPxp=40mmに固定した場合、y方向の長さGPyp≧15mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。また、y方向の長さGPyp<7mmでは、要求仕様を満たさないということがわかる。
図14は、基準アンテナユニットを構成しているUFMAのグランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)の説明図である。
図14に示すように、基準アンテナユニット10pのグランドパターンサイズを変更するに際し、x方向の長さGPxp=40mmに固定して、y方向の長さGPypを短くしていくと、y方向の長さGPypを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトしていき、性能を発揮できなくなっていくことがわかる。
図15は、グランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さ変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。
また、図16は、グランドパターンのx方向の長さを40mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。
図15に示すように、グランドパターンのx方向の長さGPx=40mmとして、y方向の長さGPyを変更した場合、y方向の長さGPy=7mm以上であれば、実用上問題ないレベルであると言える。
また、図16に示すように、アンテナユニット10の入力インピーダンスは、基本的に基準入力インピーダンス以上となっており、実使用上、より好ましい状態を維持することができる。
以上の説明のように、本第2実施形態によっても、アンテナユニット10の入力インピーダンスを基準入力インピーダンスに保って、性能を維持したまま、グランドパターンの小型化、ひいては、アンテナユニット10の小型化を図ることができる。
[3]第3実施形態
上記第1実施形態及び第2実施形態は、アンテナユニットとしてUFMAエレメントを備えた場合について説明したが、本第3実施形態は、アンテナユニットとしてLIFA(WIFA)を備えた場合の実施形態である。
図17は、第3施形態のアンテナユニットの外観斜視図である。
第3実施形態は、グランド板上に線状逆Fアンテナ(LIFA:Linear Inverted F Antenna)エレメントを形成したアンテナユニット30についての実施形態である。
アンテナユニット30は、図示しない基板上に形成されたグランドパターン31と、グランドパターン31に対向するように形成されたLIFA32と、を備えている。
LIFA32は、グランドパターン31と所定距離離間して配置された金属ワイヤで形成された素子部41と、素子部41の後端に接続され、基板上に形成された図示しない給電回路から給電を受けて素子部41に給電を行う給電部42と、給電部42と離間距離dxだけ離間して素子部41とグランドパターン31とを短絡させた短絡部43と、を備えている。
より詳細には、本第2実施形態においては、アンテナエレメントは、グランドパターン31と所定距離離間して対向して配置された素子部41、素子部41に給電を行う給電部42及びグランドパターンに接続された短絡部43を有するLIFAエレメントとして構成され、アンテナエレメントの形状を設定するに際して、グランドパターン31のサイズ及び基準入力インピーダンス整合値に基づいて給電部42と短絡部43の間の離間距離を設定して入力インピーダンス値の低下を補償する形状としている。
ここで、給電部42と短絡部43との間の離間距離を設定するに際しては、グランドパターン31のサイズが小さくなるのに伴い、前記離間距離が小さくなるように設定している。
図18は、第3施形態のアンテナユニットの入力インピーダンスの設定の説明図である。
ここで、アンテナであるLIFA32の入力インピーダンスの設定について検討する。
LIFA32においては、給電部42と短絡部43との離間距離dxを変更させることで、入力インピーダンスを変更することが可能である。
本第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、放射特性に対応するS11パラメータ(ひいては、電圧定在波比=VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)の値を予め設定し、この値を最低限満たす範囲内で、グランドパターンの小型化に伴う低インピーダンス化を補償するように、LIFA32の寸法を設計するようにしている。
第3実施形態の場合、図18においては、例えば、素子部41の長さla=26mmであり、離間距離dx=1mmであり、素子部41として、半径0.25mmの金属製ワイヤを用い、短絡部43の長さ、すなわち、素子部41とグランドパターン31との間の距離h=3mmとなっている。
また、グランドパターンのx方向の長さGPxp=80mm、y方向の長さGPyp=50mmの場合、第3実施形態に対応する基準アンテナユニットにおいては、例えば、素子部41の長さla=28mmであり、離間距離dx=2.5mmであり、素子部41として、半径0.25mmの金属製ワイヤを用い、短絡部43の長さ、すなわち、素子部41とグランドパターン31との間の距離h=3mmとなっていた。
一般的には、グランドパターンのサイズが小さくなるほど、離間距離dxが小さくなるように設定することとなる。
図19は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その1)である。
図19においては、基準アンテナユニット30P(図17参照)を構成しているLIFAの寸法及びグランドパターンのx方向の寸法GPxp=30mmとし、グランドパターンのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果が示されている。
具体的には、基準アンテナユニット10pのx方向の長さGPxp=30mmに固定して、y方向の長さGPyp=50、40、30、20、15mmと変化させた場合を例とする。
図19において、縦軸は、S11パラメータ、横軸は周波数である。
図19に示すように、2.4GHz帯において、x方向の長さGPxp=30mmに固定した場合、y方向の長さGPyp≧30mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。また、y方向の長さGPyp≦20mmでは、要求仕様を満たしていないということがわかる。
図20は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その2)である。
図20においては、基準アンテナユニット30P(図18参照)を構成しているLIFAの寸法及びグランドパターンのx方向の寸法GPxp=30mmとし、グランドパターンのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のLIFAアンテナのシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)が示されている。
図20に示すように、基準アンテナユニット30pのグランドパターンサイズを変更するに際し、x方向の長さGPxp=30mmに固定して、y方向の長さGPypを短くしていくと、y方向の長さGPypを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトしていく傾向があることがわかる。
図21は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのy方向の長さを50mmに固定したままx方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。
図21においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法及びグランドパターン11pのy方向の長さGPypを固定したまま、グランドパターン11pのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果が示されている。
具体的には、アンテナユニット30のx方向の長さGPy=50mmに固定して、x方向の長さGPx=80、60、40、30、20mmと変化させた場合を例とする。
図21において、縦軸は、S11パラメータ、横軸は周波数である。
図21に示すように、2.4GHz帯において、y方向の長さGPy=50mmに固定した場合、x方向の長さGPx≧30mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。また、x方向の長さGPx≦20mmでは、要求仕様を満たさないということがわかる。
図22は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのy方向の長さを50mmに固定したままx方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。
図22においては、アンテナユニット30を構成しているLIFA32の寸法及びグランドパターン31のy方向の長さGPyを固定したまま、グランドパターン31のx方向の長さGPxを変更して、自由空間に配置した場合のLIFAのシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)が示されている。
図22に示すように、アンテナユニット30のグランドパターンサイズを変更するに際し、y方向の長さGPy=50mmに固定して、x方向の長さGPxを短くしていくと、x方向の長さGPxを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトしていく傾向があることがわかる。
図23は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのx方向の長さを80mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。
図23においては、基準アンテナユニット10pを構成しているUFMA12pの寸法及びグランドパターン11pのy方向の長さGPypを固定したまま、グランドパターン11pのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果が示されている。
具体的には、アンテナユニット30のx方向の長さGPx=80mmに固定して、y方向の長さGPy=50、40、30、20、10mmと変化させた場合を例とする。
図23において、縦軸は、S11パラメータ、横軸は周波数である。
図23に示すように、2.4GHz帯において、x方向の長さGPx=80mmに固定した場合、y方向の長さGPy≧20mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。また、y方向の長さGPy≦10mmでは、要求仕様を満たさないということがわかる。
図24は、第3実施形態のLIFAアンテナのグランドパターンのx方向の長さを80mmに固定したままy方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャートの説明図である。
図24においては、基準アンテナユニット30pを構成しているLIFA32pと同じLIFAを用い、グランドパターン31のx方向の長さGPxを固定したまま、グランドパターン31のy方向の長さGPyを変更して、自由空間に配置した場合のLIFAのシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)が示されている。
図24に示すように、グランドパターン31のサイズを変更するに際し、x方向の長さGPx=80mmに固定して、y方向の長さGPyを短くしていくと、y方向の長さGPyを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトしていく傾向があることがわかる。
そこで、第3実施形態においては、アンテナのSパラメータのうち、反射特性に対応するS11パラメータ(ひいては、電圧定在波比=VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)の値を予め設定し、この値を最低限満たす範囲内で、グランドパターンの小型化に伴う低インピーダンス化を補償するように、LIFA32の寸法を設計するようにした。
この結果、第3実施形態のアンテナによれば、自由空間に配置した場合の反射特性が、予め設定した反射特性(要求仕様の反射特性)を満たしつつ、グランドパターンの小型化、ひいては、アンテナユニット300の小型化を図れることとなった。
図25は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さを30mmに固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。
図25に示すように、2.4GHz帯において、x方向の長さGPx=30mmに固定した場合、y方向の長さGPyは、50mm≧GPy≧15mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。
図26は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さを30mmに固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)の説明図である。
図26に示すように、アンテナユニット30のグランドパターンサイズを変更するに際し、x方向の長さGPx=30mmに固定して、y方向の長さGPyを短くしていくと、y方向の長さGPyを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトしていくが、2.4GHz帯においては、十分な性能を発揮できていることがわかる。
図27は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その3)である。
図27においては、基準アンテナユニット30P(図17参照)を構成しているLIFAの寸法及びグランドパターンのx方向の寸法GPxp=40mmとし、グランドパターンのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果が示されている。
具体的には、基準アンテナユニット10pのx方向の長さGPxp=40mmに固定して、y方向の長さGPyp=50、20、10、5、2、1mmと変化させた場合を例とする。
図27において、縦軸は、S11パラメータ、横軸は周波数である。
図27に示すように、2.4GHz帯において、x方向の長さGPxp=40mmに固定した場合、y方向の長さGPyp≧5mmであれば、要求仕様を満足していることがわかる。また、x方向の長さGPxp≦2mmでは、要求仕様を満たしていないということがわかる。
図28は、LIFAアンテナエレメントを有する基準アンテナユニットのグランドパターンの小型化検討時の説明図(その4)である。
図28においては、基準アンテナユニット30P(図18参照)を構成しているLIFAの寸法及びグランドパターンのx方向の寸法GPxp=40mmとし、グランドパターンのy方向の長さGPypを変更して、自由空間に配置した場合のLIFAアンテナのシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)が示されている。
図28に示すように、基準アンテナユニット32pのグランドパターンサイズを変更するに際し、x方向の長さGPxp=40mmに固定して、y方向の長さGPypを短くしていくと、y方向の長さGPypを短くしていくのに伴い、アンテナの入力インピーダンスが低インピーダンス側にシフトしていく傾向があることがわかる。
図29は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さGPx=40mmと固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果の説明図である。
図29に示すように、中心周波数は、低周波数側にシフトしていく傾向があるものの、、y方向の長さGPyは、50mm≧GPy≧1mmの範囲の全てにおいて、LIFA32のS11パラメータの値=0.5(電圧定在波比=VSWR=3に相当)を満たしていることがわかる。
図30は、第3実施形態のアンテナユニットを構成しているLIFAのx方向の長さGPx=40mmと固定したまま、y方向の長さを変更して、自由空間に配置した場合のシミュレーション結果のスミスチャート(インピーダンス平面)の説明図である。
図30に示すように、基準アンテナユニット10pのグランドパターンサイズを変更するに際し、x方向の長さGPxp=40mmに固定して、y方向の長さGPypを短くしていくと、アンテナの入力インピーダンスが多少低インピーダンス側にシフトしていく傾向はあるが、そのシフト量が抑制されていることがわかる。
以上の説明のように、本第3実施形態によっても、アンテナユニット30の入力インピーダンスを基準入力インピーダンスに保って、性能を維持したまま、グランドパターンの小型化、ひいては、アンテナユニット30の小型化を図ることができる。
[4]実施形態の効果
以上の説明のように、各実施形態によれば、入力インピーダンスを基準入力インピーダンスに保って、性能を維持したまま、グランドパターンの小型化、ひいては、アンテナユニット30の小型化を図ることができ、自動車、鉄道車両等の車内、鉄筋コンクリート製の建物内等における通信性能の低下を抑制しつつ、設置要件を緩和でき、様々な分野で容易に小型の無線通信システムを構築することができる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明したが、これらの実施形態は例示であり、それらの各構成要素及びその組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、インピーダンス調整として、第1素子部21の幅wa1と、第2素子部23の幅wa2の比を調整したり、給電部42と短絡部43との離間距離dxを変化させたりするようにしていたが、これに限らず、インダクタ及びキャパシタの相加によりインピーダンス調整を行うようにすることも可能である。
また、アンテナとして、UFMA、LIFAに限らず、他のアンテナであっても適用が可能である。
10 アンテナユニット
11 グランドパターン
12 UFMA(アンテナエレメント)
21 第1素子部
22 折返部
23 第2素子部
24 給電部
30 アンテナユニット
31 グランドパターン
32 LIFA(アンテナエレメント)
41 素子部
42 給電部
43 短絡部
dx 離間距離
GPx、GPy (グランドパターンの)サイズ
wa1、wa2 幅

Claims (8)

  1. グランドパターンと、前記グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地されたアンテナエレメントと、を備え、
    前記アンテナエレメントは、エレメント長を所定の長さとし、前記グランドパターンを小型化した場合の当該アンテナ装置の基準入力インピーダンス整合値に対する入力インピーダンス値の低下を補償する形状とされている、
    アンテナ装置。
  2. 前記アンテナエレメントは、前記グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地された第1素子部及び前記第1素子部に折返部を介して連続し、前記グランドパターンと前記所定距離離間して対向して配置されて給電がなされる第2素子部を有するUFMAエレメントとして構成され、前記グランドパターンのサイズ及び前記基準入力インピーダンス整合値に基づいて前記第1素子部の幅の前記第2素子部の幅に対する比が設定されている、
    請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナエレメントは、グランドパターンと所定距離離間して対向して配置された素子部、前記素子部に給電を行う給電部及び前記グランドパターンに接続された短絡部を有するLIFAエレメントとして構成され、前記グランドパターンのサイズ及び前記基準入力インピーダンス整合値に基づいて前記給電部と前記短絡部との間の離間距離が設定されている、
    請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 所定のサイズを有する基準グランドパターンと、前記基準グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地されたアンテナエレメントと、を備えた基準入力インピーダンス整合値を有する基準アンテナ装置に対して、グランドパターンのサイズを前記基準グランドパターンよりも小型化するためのアンテナ装置の設計方法であって、
    前記グランドパターンのサイズの小型化に伴う前記アンテナ装置の前記基準入力インピーダンス整合値に対する入力インピーダンス値の低下をシミュレートする過程と、
    前記アンテナエレメントの形状を、エレメント長を所定の長さとし、前記グランドパターンを小型化した場合の前記入力インピーダンス値の低下を補償する形状に設定する過程と、
    を備えたアンテナ装置の設計方法。
  5. 前記アンテナエレメントは、前記グランドパターンと所定距離離間して対向して配置されて接地された第1素子部及び前記第1素子部に折返部を介して連続し、前記グランドパターンと前記所定距離離間して対向して配置されて給電がなされる第2素子部を有するUFMAエレメントとして構成され、
    前記アンテナエレメントの形状を設定する過程は、前記補償を行うために、前記グランドパターンのサイズ及び前記基準入力インピーダンス整合値に基づいて、前記第1素子部の幅の前記第2素子部の幅に対する比を設定する過程を含む、
    請求項4記載のアンテナ装置の設計方法。
  6. 前記第1素子部の幅と前記第2素子部の幅の比を設定する過程において、前記グランドパターンのサイズが小さくなるに伴い、前記第1素子部の幅の前記第2素子部の幅に対する比が大きくなるように設定する、
    請求項5記載のアンテナ装置の設計方法。
  7. 前記アンテナエレメントは、前記グランドパターンと所定距離離間して対向して配置された素子部、前記素子部に給電を行う給電部及び前記グランドパターンに接続された短絡部を有するLIFAエレメントとして構成され、
    前記アンテナエレメントの形状を設定する過程は、前記補償を行うために、前記グランドパターンのサイズ及び前記基準入力インピーダンス整合値に基づいて前記給電部と前記短絡部との間の離間距離を設定する過程を含む、
    請求項4記載のアンテナ装置の設計方法。
  8. 前記給電部と前記短絡部との間の離間距離を設定する過程において、前記グランドパターンのサイズが小さくなるのに伴い、前記離間距離が小さくなるように設定する、
    請求項7記載のアンテナ装置の設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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