JP2016164718A - データ作成装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、及びデータ作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート材から切断される対象物を所望の角度で吊り下げられるデータ作成装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、及びデータ作成方法を提供する。【解決手段】CPUは、図形を取得する(S1)。CPUは、取得された図形の重心位置を算出する(S2)。CPUは、算出された重心位置を通過する第一直線を設定する(S7及びS13)。CPUは、設定された第一直線上の所定位置を基準として支持部を配置する(S23)。CPUは、配置された支持部が図形の輪郭線に付加されたモビールデータを作成する(S25)。【選択図】図3
Description
本発明は、データ作成装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、及びデータ作成方法に関する。
従来、金属板、薄い木の板、紙等の軽い素材を、糸等で吊り下げてなる、モビールと呼ばれる装飾品が知られている。特許文献1は、魚類を模した板片に設けられた貫通孔に吊り糸を通し、吊り糸を介して板片を吊り下げるモビール細工を開示する。
しかしながら、板片に設けられる貫通孔の位置によっては、吊り下げられたモビール細工が、所望する角度とは異なる角度に傾き、見苦しくなるといった問題がある。
本発明は、シート材から切断される対象物を所望の角度で吊り下げられるデータ作成装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、及びデータ作成方法を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係るデータ作成装置は、シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成装置であって、前記図形を取得する図形取得手段と、前記図形取得手段によって取得された前記図形の重心位置を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記重心位置を通過する直線である第一直線を設定する設定手段と、前記第一直線上の所定位置を基準として、前記シート材から切断される前記図形を支持するための支持部を配置する配置手段と、前記配置手段によって配置された前記支持部が前記図形の輪郭線に付加されたデータを作成するデータ作成手段とを備える。
シート材から切断される対象物が支持部において吊り下げられる場合、支持部が対象物を支える支点と、対象物の重心位置とは、重力の作用する方向に一直線上に位置する。本発明の第一態様に係るデータ作成装置によれば、図形取得手段によって取得された図形の重心位置を通過する第一直線上の所定位置を基準に支持部が配置される。このため、データ作成装置は、第一直線の延びる方向に沿って、支持部において吊り下げ可能なデータを作成できる。したがって、本発明の第一態様に係るデータ作成装置は、シート材から切断される対象物を所望の角度で吊り下げられるデータを作成できる。
本発明の第二態様に係るコンピュータ読み取り可能な媒体は、シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成装置のコンピュータが読み取り可能な指示を記憶する、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記指示は、前記図形を取得する図形取得ステップと、前記図形取得ステップにおいて取得された前記図形の重心位置を算出する算出ステップと、前記算出ステップにおいて算出された前記重心位置を通って延びる直線である第一直線を設定する設定ステップと、前記第一直線上の所定位置を基準として、前記シート材から切断される前記図形を支持するための支持部を配置する配置ステップと、前記配置ステップにおいて配置された前記支持部が前記図形の輪郭線に付加されたデータを作成するデータ作成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第二態様に係るコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶された指示がデータ作成装置で実行されると、第一態様に係るデータ作成装置と同様の効果を奏することができる。
本発明の第三態様に係るデータ作成方法は、シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成装置のコンピュータがプログラムに従って実行可能な方法であって、シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成方法であって、前記図形を取得する図形取得ステップと、前記図形取得ステップにおいて取得された前記図形の重心位置を算出する算出ステップと、前記算出ステップにおいて算出された前記重心位置を通って延びる直線である第一直線を設定する設定ステップと、前記第一直線上の所定位置を基準として、前記シート材から切断される前記図形を支持するための支持部を配置する配置ステップと、前記配置ステップにおいて配置された前記支持部が前記図形の輪郭線に付加されたデータを作成するデータ作成ステップとを含むことを特徴とする
シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成装置のコンピュータが本発明の第三態様に係るデータ作成方法を実行することで、第一態様に係るデータ作成装置と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、データ作成装置1の構成について説明する、データ作成装置1は、後述するモビール100の装飾部であるモビール飾りMを製作するための図形を、紙等のシート材から切断するために用いるモビールデータを作成可能な装置である。
データ作成装置1は、モビールデータ作成専用の装置であってもよいし、所謂パーソナルコンピュータ等の汎用型の装置であってもよい。本実施形態では、汎用型のデータ作成装置1を例示する。図1に示すように、データ作成装置1は、データ作成装置1の制御を司るコントローラであるCPU10を備えている。CPU10は、ROM11、RAM12、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)13、CD−ROMドライブ14、及び入出力インターフェース(以下、「入出力I/F」という。)15と、データバスを介して電気的に接続する。ROM11は、データ作成装置1を動作させるためのBIOS等のプログラム、及び初期値等を記憶している。RAM12は、CPU10による演算処理で得られた演算結果等、各種のデータを一時的に記憶する。
HDD13は、不揮発性の記憶装置であり、CPU10に後述のデータ作成処理(図3参照)を実行させるプログラムを含む各種設定等を記憶する。CD−ROMドライブ14には、記録媒体であるCD−ROM6が挿入される。CD−ROM6に記録されているデータは、CD−ROMドライブ14によって読み出される。
なお、データ作成処理(図3参照)を実行させるプログラムは、インターネット8を介して外部から取得され、HDD13に記憶されてもよい。また、CD−ROM6等の媒体に記憶されたデータ作成処理を実行させるプログラムがCD−ROMドライブ14等を介して読み込まれ、HDD13に記憶されてもよい。
入出力I/F15は、データの受け渡しの仲介を行う。入出力I/F15には、外部通信インターフェース(以下、「外部通信I/F」という。)16と、画像を表示する表示部17と、キーボード及びマウス等の操作部18と、汎用の印刷装置であるプリンタ19と、汎用の画像読取装置であるスキャナ2とが接続されている。外部通信I/F16は、データ作成装置1をインターネット8に接続する。
データ作成装置1は、図1に示すサーバ3と、無線通信または有線通信を介して接続することもできる。サーバ3は、汎用のサーバであってもよい。サーバ3は、サーバ3の制御を司るCPU30を備えている。CPU30は、ROM31、RAM32、HDD33、及び入出力I/F34と、データバスを介して電気的に接続する。ROM11は、サーバ3を動作させるためのBIOS等のプログラム、及び初期値等を記憶している。RAM32は、CPU30による演算処理で得られた演算結果等、各種のデータを一時的に記憶する。HDD33は、各種設定等を記憶する。入出力I/F34には、外部通信I/F35が接続されている。外部通信I/F35は、サーバ3をLAN9に接続する。
データ作成装置1は、インターネット8を介して、LAN9に接続されたサーバ3及びサービスサーバ4、またはインターネット8に接続されたサービスサーバ4と、データ及びコマンドを送受信可能である。サービスサーバ4は、各種のインターネットサービスを提供する汎用のサーバである。
図2を参照して、本実施形態のデータ作成装置1によって作成されるモビールデータを用いて製作されたモビール100の一例について説明する。図2に示すように、モビール100は、モビール飾りMを吊下部110によって吊り下げ可能な装飾品である。モビール飾りMは、紙、合成樹脂、金属、木等の素材からなるシート状の素材を、装飾のための所望の形状に切断して形成される。吊下部110は、所定の長さを有する糸、ワイヤー、紐、外径が細い棒等であって、モビール飾りMに対して一方の端部(下端部)が取り付けられる。モビール100は、例えば室内の天井120などに、吊下部110のモビール飾りMに取り付けられている側とは反対側の端部(上端部)を取り付けることで、モビール飾りMを吊り下げる。吊り下げられたモビール飾りMは、周囲の空気の流れを受けることで、揺動したり、回転して向きを変えたりするので、ユーザは、それを見て楽しむことができる。モビール飾りMは、外部からの力を受けて揺り動かされてもよい。このように、モビール飾りMを形成するシート状の素材は、比較的軽くて薄い素材であることが望ましい。
モビール飾りMは、モビール飾りMに吊下部110の一方の端部を取り付けるための支持部Qを備えている。例えば、矩形のモビール飾りM1を有するモビール101において、支持部Qは、モビール飾りM1の一部を円形に切り抜いた貫通孔Q1である。また、三日月形のモビール飾りM2を有するモビール102において、支持部Qは、モビール飾りM2の一部に設けられた切り込みであるスリットQ2である。また、星形のモビール飾りM3を有するモビール103において、支持部Qは、モビール飾りM3の上部において、星形の輪郭よりも外側に突出した円環状の引掛部Q3である。引掛部Q3は、モビール飾りM3の輪郭(星形の頂点)よりも外側に突出しているので、モビール飾りM3の星形を見栄えよくすることができ、且つ、モビール飾りMを吊り下げやすいモビール100を提供できる。
地球上の物体は、万有引力の法則により、地球から重力を受ける。物体に重力がかかる方向は、物体の重心から地球の重心である地球の中心へ向かう方向であり、鉛直下向きである。物体を糸で吊り下げる場合、物体の重心と、糸が物体を支持する支点とは、鉛直線上に位置する。これに鑑み、本願の発明者は、モビール100を製作する場合、支持部Qを、モビール飾りMの重心を通過する直線上の所定位置を基準に設けると、吊下部110によってモビール飾りMを安定して吊り下げられることを見出した。そして、支持部Qを、様々な形状のモビール飾りM毎に自動的に設けることで、モビール飾りMを所望の角度にバランス良く吊下げるためのモビールデータを作成する方法を考案した。
図3から図8を参照して、データ作成装置1のCPU10によって実行されるデータ作成処理を説明する。CPU10は、HDD13に記憶されているプログラムに基づいて動作することで、データ作成処理を開始する。
図3に示すように、データ作成処理が開始されると、CPU10は、モビール飾りMの外形を示す図形50(図6から図8参照)をRAM12に取得する(S1)。本実施形態において、図形50は、モビール100の製作者(ユーザ)がモビール飾りMとして所望する形状をシート材から切断するための図形の外形を示す画像データである。画像データの形式は、ベクタ形式であってもよいし、ラスタ形式であってもよい。CPU10は、WMFファイル、PDRファイル、JPEGファイル、GIFファイル、PNGファイル、BMPファイル等、種々の形式の画像データファイルを図形50として取得できる。
図形50の取得方法は特に限定されないが、例えば、スキャナ2によって写真や図柄等の画像が読み込まれ、取得された画像データが図形50に用いられる。その他、CPU10は、予めHDD13に記憶された図形50を取得してもよいし、インターネット8を介して外部から図形50を取得してもよいし、CD−ROM等の媒体に記憶された図形50を取得してもよい。インターネット8を介した図形50の取得は、LAN9に接続されたサーバ3及びサービスサーバ4、またはインターネット8に接続されたサービスサーバ4から図形50を受信するものであってよい。ここでは、図6に示すように、図形50として、直角三角形を示す輪郭線を有する図形51が取得されたとする。
CPU10は、取得された図形50に基づいて、図形50の重心位置G(図6から図8参照)を算出する(S2)。データ作成装置1によって作成されるモビールデータは、シート材から図形50に対応する図形の輪郭線等を切断するためのデータである。モビール飾りMの重心と、この重心を通過する直線上の所定位置を基準とする支持部Qの配置が特定されれば、モビール100は、モビール飾りMをバランスよく吊り下げることができる。ここで、材質が均質で、且つ厚みが単一な素材をシート材に用いる場合、モビール飾りMの重心を、図形50の示す二次元の図形の重心位置Gに近似できる。したがって、CPU10は、図形50に対応する図形の輪郭線を特定し、特定された輪郭線に基づいて図形50の重心位置Gを算出する。
図形50の重心位置Gの算出方法には、公知の種々の手法を採用できる。例えば、輪郭線が円を示す場合、CPU10は、円の中心を重心位置Gと算出できる。輪郭線が三角形を示す場合、CPU10は、三角形の図心を算出することで、図心に対応する位置を重心位置Gとすることができる。三角形の図心は、三角形の一の頂点とその対辺の中点とを結ぶ線分である一の中線と、三角形の他の頂点とその対辺との中点を結ぶ他の中線との交点を算出すればよい。また、輪郭線が四角形以上の多角形を示す場合、CPU10は、多角形を複数の三角形に分割し、それぞれの三角形の図心を積算することで、重心位置Gを算出できる。また、この他に、CPU10は、三角形の図心の算出方法を四角形の図心の算出に適宜拡張した様々な手法が知られているので、これを応用し、多角形を複数の四角形に分割し、それぞれの四角形の図心を積算することで、重心位置Gを算出してもよい。また、輪郭線の一部または全部が曲線の場合、CPU10は、曲線で囲まれる部分を微小な三角形等に分割して、分割された図形のそれぞれの図心を積算することで、重心位置Gを算出すればよい。ここでは、図6に示すように、図形51の重心位置Gが算出されたとする。
CPU10は、特徴点Rを選択する旨の指示が操作部18を介して入力されているか否かを判断する(S3)。本実施形態において、特徴点Rとは、図8に示すような、図形50の輪郭線上の特徴的な点をいうが、詳細は後述する。特徴点Rを選択する旨の指示が入力されていない場合(S3:NO)、CPU10は、基準直線60を設定する(S4)。ここでは、図6に示すように、重心位置Gの算出された図形51に対して、基準直線60が設定されたとする。
図6に示すように、基準直線60は、取得された図形50の向きの基準として予め定められた所定方向に延びる直線である。本実施形態において、基準直線60の延びる方向は水平方向である。データ作成装置1は、基準直線60の延びる方向を水平方向とすることによって、図形50の向きの基準を水平方向として、モビール飾りMをバランス良く吊下げるためのモビールデータを作成できる。
CPU10は、傾斜角度θ1が操作部18を介して入力されているか否かを判断する(S5)。本実施形態において、傾斜角度θ1とは、図形50を基準直線60に対して傾斜させる角度をいうが、詳細は後述する。傾斜角度θ1が入力されていない場合(S5:NO)、CPU10は、処理をS6の判断へ移行する。
CPU10は、ランダム角度設定を行う旨の指示が操作部18を介して入力されているか否かを判断する(S6)。本実施形態において、ランダム角度設定とは、図形50を基準直線60に対して傾斜させる角度をデータ作成装置1が自動的に決定する処理をいうが、詳細は後述する。
CPU10は、ランダム角度設定を行う旨の指示が入力されていない場合(S6:NO)、基準直線60に直交し、且つ、重心位置Gを通過する直線である第一直線70を設定する(S7)。図6に示すように、CPU10は、基準直線60に対して直交する第一直線70を、重心位置Gを通過する位置に配置する。基準直線60の延びる方向は水平方向なので、基準直線60に直交する第一直線70は、鉛直に延びる直線である。データ作成装置1は、第一直線70の延びる方向を鉛直とすることによって、図形50に基づくモビール飾りMが吊下部110によって第一直線70に沿って吊り下げられる場合のモビールデータを作成できる。また、CPU10は、このとき、図6における図形50、重心位置G、基準直線60及び第一直線70のうち一部または全部を、表示部17に表示してもよい。この場合、データ作成装置1は、図形50に基づくモビール飾りMが鉛直下向きに吊り下げられるときのイメージを、ユーザにわかりやすく示すことができる。CPU10は、処理をS21へ移行する。
一方、傾斜角度θ1が入力されている場合(S5:YES)、CPU10は、入力されている傾斜角度θ1をRAM12に取得する(S11)。CPU10は、基準直線60に対して、傾斜角度θ1だけ傾斜した直線である第二直線90を設定する(S12)。
前述したように、傾斜角度θ1は、図形50を基準直線60に対して傾斜させる角度であり、本実施形態においては、図形50を基準直線60に対して反時計回りの方向に回転させる角度である。ユーザは、操作部18を介して任意の傾斜角度θ1をデータ作成装置1に入力できる。図7に示すように、CPU10は、基準直線60に直交する直線である垂線80を、重心位置Gを通過する位置に配置し、垂線80と基準直線60との交点Sを算出する。CPU10は、交点Sを通過して、基準直線60に対して傾斜角度θ1傾斜した第二直線90を配置する。なお、図7において、図形50は、図6と同様の図形51であるとする。
CPU10は、第二直線90に直交し、且つ、重心位置Gを通過する直線である第一直線70を設定する(S13)。図7に示すように、CPU10は、第二直線90に対して直交する第一直線70を、重心位置Gを通過する位置に配置する。ここで、モビール100の製作者(ユーザ)が、モビール飾りMを所望の角度に傾けた状態で吊下げたい場合がある。データ作成装置1は、基準直線60に対して傾斜角度θ1傾斜させた第二直線90を基準として第一直線70を配置することで、図形50に基づくモビール飾りMが吊下部110によって第一直線70に沿って吊り下げられる場合のモビールデータを作成できる。また、CPU10は、このとき、図7における図形50、重心位置G、基準直線60、第一直線70及び第二直線90のうち一部または全部を、表示部17に表示してもよい。この場合、データ作成装置1は、図形50に基づくモビール飾りMが第一直線70に沿って吊り下げられるときのイメージを、ユーザにわかりやすく示すことができる。CPU10は、処理をS21へ移行する。
一方、特徴点Rを選択する旨の指示が入力されている場合(S3:YES)、CPU10は、特徴点選択処理(S15)を実行した後に、処理をS21へ移行する。特徴点選択処理は、図4に示される一連の処理であり、図形50の輪郭線上の特徴点Rを選択することによって第一直線70の配置を決定するための処理である。本実施形態において、特徴点Rとは、図形50の輪郭線に含まれる複数の線分によって示される頂点、及び線分と線分との間の角度が比較的大きく変化する点である。ここでは、図8に示すように、図形50として正六角形を示す輪郭線を有する図形52が取得された場合を例に、特徴点選択処理について説明する。
図4に示すように、特徴点選択処理が開始されると、CPU10は、図形50の示す輪郭線をRAM12に取得する(S31)。CPU10は、取得された輪郭線を参照して、輪郭線上の特徴点Rを抽出する(S32)。詳細には、CPU10は、複数の線分からなる輪郭線のうち、隣接する線分を示すベクトルデータが相互になす角度である角度θ2を特定し、角度θ2が所定の範囲の角度を示す場合に、ベクトルデータが相互に交差する点を特徴点Rとして抽出する。本実施形態では、CPU10は、角度θ2が0度よりも大きく135度以下である場合、又は225度以上359度以下の場合に、ベクトルデータの相互間の点を特徴点Rとして抽出する。図8に示す図形52は、正六角形であるので、各頂点における内角に相当する角度θ2は、全て120度である。このため、図形52の6つの頂点R1〜R6の全てが特徴点Rとして抽出される。
CPU10は、S32の処理において特徴点Rが抽出されたか否かを判断する(S33)。S32において特徴点Rが1つも抽出されていない場合(S33:NO)、CPU10は、処理をS4(図3参照)へ移行する。S32において特徴点Rが抽出された場合(S33:YES)、CPU10は、特徴点Rを1つ選択する(S34)。ここで、CPU10は、S32において特徴点Rが1つだけ抽出されている場合には、その特徴点Rを選択すればよい。また、S32において特徴点Rが複数抽出されている場合には、複数の特徴点Rのうちいずれか1つを選択する。本実施形態では、図形50において最も左上部に配置する特徴点Rを、他の特徴点Rに優先して選択する。図8では、頂点R1が他の頂点R2〜R6よりも優先して選択されている様子を示す。
CPU10は、S34において選択された特徴点RをOKとする旨の指示が操作部18を介して入力されているか否かを判断する(S35)。選択された特徴点RをOKとしない旨の指示が入力されている場合(S35:NO)、CPU10は、他の特徴点Rを選択し(S36)、特徴点RをOKとする旨の指示が入力されるまでS35及びS36の処理を繰り返す。例えば、CPU10は、S34の処理において、図8に示す頂点R1を他の頂点R2〜R6とは異なる態様で表示部17に表示してもよい。また、CPU10は、S36の処理において、頂点R1以外の頂点R2〜R6を頂点R1とは異なる態様で表示部17に表示し、頂点R2〜R6のうちいずれかをユーザに選択させてもよい。
CPU10は、選択された特徴点RをOKとする旨の指示が入力された場合(S35:YES)、選択された特徴点Rと重心位置Gとを通過する直線である第一直線70を設定し(S38)、処理をデータ作成処理(図3参照)に戻す。図8に示すように、CPU10は、頂点R1と重心位置Gとの双方を通過する第一直線70を配置する。
例えば、図8に示す図形52に対して上記の特徴点処理が行われず、また、S5(図3参照)の処理において傾斜角度θ1の入力がされない場合、基準直線60に直交し、重心位置Gを通過する垂線80の位置に第一直線70が配置される。この場合、データ作成装置1は、辺55を上側にした図形52が吊り下げられる場合のモビールデータを作成する。しかし、図形52は特徴点Rを有するので、ユーザは、モビール飾りMの見栄え等を考慮して、特徴点Rが上側に配置された状態のモビール飾りMを製作したい場合がある。このような場合、ユーザは、傾斜角度θ1をデータ作成装置1に入力することで、特徴点Rを上側に配置したモビールデータを得ることもできるが、特徴点Rを上側に配置するための傾斜角度θ1の入力が、ユーザにとって煩雑なことがある。データ作成装置1は、特徴点Rを選択し、選択した特徴点Rと重心位置Gとを通過する第一直線70を設定することで、特徴点Rを上側にして見栄えよくモビール飾りMを吊り下げられるモビールデータを作成できる。
なお、CPU10は、図形50がベクタ形式の場合にのみ、特徴点選択処理を行うこととしてもよいし、ラスタ形式の図形50をベクタ形式に変換して、変換後の図形50について特徴点選択処理を行うこととしてもよい。
図3の説明に戻る。CPU10は、図形50の輪郭線と第一直線70との交点Pを特定する(S21)。図形50の輪郭線と第一直線70との交点Pは複数生ずる場合があるが、本実施形態では、図形50において最も上部に配置される交点PがS21において特定される。図6及び図7に示すように、CPU10は、図形51の輪郭線のうち斜辺と第一直線70との交点Pを特定する。なお、第一直線70が特徴点選択処理によって設定されている場合、CPU10は、特徴点選択処理において選択された特徴点Rを、交点Pと特定すればよい(図8参照)。
CPU10は、距離Lの初期値を取得する(S22)。CPU10は、交点Pから距離Lだけ離間した第一直線70上の位置に、支持部Qを配置する(S23)。本実施形態では、距離Lの初期値は交点Pから輪郭線の内側方向へ所定距離離れた位置を指定する値である。この場合、図6から図8に示すように、図形50の輪郭線よりも内側の第一直線70上の位置に支持部Qが配置される。
CPU10は、S23において配置された支持部QをOKとする旨の指示が操作部18を介して入力されているか否かを判断する(S24)。支持部Qの配置をOKとしない旨の指示が入力されている場合(S24:NO)、CPU10は、操作部18を介して入力されたユーザ指定の距離Lを取得する(S26)。CPU10は、支持部Qの配置をOKとする旨の指示が入力されるまでS23、S24及びS26の処理を繰り返す。
CPU10は、支持部QをOKとする旨の指示が入力された場合(S24:YES)、図形50の輪郭線に対して支持部Qを付加したモビールデータを作成する(S25)。具体的には、CPU10は、支持部Qとして貫通孔Q1(図2参照)を、図形50の輪郭線よりも内側に配置する。また、支持部Qは、貫通孔Q1の代わりに、スリットQ2又は引掛部Q3(それぞれ図2参照)にするようユーザが選択できるようにしてもよい。ユーザが引掛部Q3を選択した場合には、CPU10は、引掛部Q3を図形50の輪郭線よりも外側に配置する。支持部Qのそれぞれの形状のデータは、詳しい説明は省略するが、予め設定されてHDD13等に記憶されているものとする。その後、S25で作成されたモビールデータをRAM12又はHDD13に記憶して、データ作成処理を終了する。
一方、CPU10は、ランダム角度設定を行う旨の指示が入力されている場合(S6:YES)、ランダム角度設定処理(S29)を実行した後に、データ作成処理を終了する。ランダム角度設定処理は、図5に示される一連の処理である。ランダム角度設定処理は、CPU10が、図形50を基準直線60に対して傾斜させる角度を所定の範囲でランダムに決定することで、ランダムな角度でモビール飾りMを吊り下げ可能なモビールデータを複数作成可能な処理である。
図5に示すように、ランダム角度設定処理が開始されると、CPU10は、操作部18を介して入力されたユーザ指定のモビール作成回数Nを取得する(S41)。モビール作成回数Nは、ランダム角度設定処理においてモビールデータが作成される回数を示す値であり、本実施形態においては、データ作成装置1のユーザが任意の回数を指定できる。
CPU10は、作成回数計数カウンタiの値を「0」に初期化する(S42)。本実施形態において、作成回数計数カウンタiは、ランダム角度設定処理においてモビール作成回数Nに対応する回数だけモビールデータを作成するために、モビールデータの作成回数を計数するカウンタである。作成回数計数カウンタiは、RAM12に記憶される。
CPU10は、作成回数計数カウンタiの値がモビール作成回数Nよりも小さいか否かを判断する(S43)。作成回数計数カウンタiの値がモビール作成回数Nよりも小さい場合(S43:YES)、CPU10は、基準直線60を設定する(S44)。この処理は、データ作成処理(図5参照)におけるS4の処理と同様の処理である。
CPU10は、ランダム角度θiを決定する(S45)。ランダム角度θiは、CPU10において所定の範囲内でランダムに決定される角度であって、図形50を基準直線60に対して傾斜させる角度である。本実施形態では、ランダム角度θiは、0度から359度までの任意のランダムな値として決定される。CPU10は、ランダム角度θiを、前回決定されたランダム角度θiとは異なる0度から359度までの角度を決定してもよい。
CPU10は、決定されたランダム角度θiをRAM12に取得する(S46)。CPU10は、基準直線60に対して、ランダム角度θiだけ傾斜した直線である第二直線90を設定する(S47)。この処理は、データ作成処理におけるS12の処理と同様の処理である。CPU10は、第二直線90に直交し、且つ、重心位置Gを通過する直線である第一直線70を設定する(S48)。この処理は、データ作成処理におけるS13の処理と同様の処理である。
CPU10は、図形50の輪郭線と第一直線70との交点Pを特定する(S49)。この処理は、データ作成処理におけるS21の処理と同様の処理である。CPU10は、距離Lの初期値を取得する(S51)。この処理は、データ作成処理におけるS22の処理と同様の処理である。CPU10は、交点Pから距離Lだけ離間した第一直線70上の位置に、支持部Qiを配置する(S52)。この処理は、データ作成処理におけるS23の処理と同様の処理である。
CPU10は、S52において配置された支持部QiをOKとする旨の指示が操作部18を介して入力されているか否かを判断する(S53)。この判断は、データ作成処理におけるS24の判断と同様の判断である。支持部Qiの配置をOKとしない旨の指示が入力されている場合(S52:NO)、CPU10は、操作部18を介して入力されたユーザ指定の距離Lを取得する(S54)。CPU10は、支持部Qiの配置をOKとする旨の指示が入力されるまでS52からS54の処理を繰り返す。この処理の繰り返しは、データ作成処理におけるS23、S24及びS26の処理の繰り返しと同様である。
CPU10は、支持部QiをOKとする旨の指示が入力された場合(S53:YES)、図形50の輪郭線に対する支持部Qiの配置をRAM12に記憶する(S55)。CPU10は、作成回数計数カウンタiの値に「1」を加算して(S56)、処理をS43の判断へ戻す。以降、CPU10は、作成回数計数カウンタiの値がモビール作成回数Nに到達するまで、S43からS56の処理を繰り返す。
作成回数計数カウンタiの値がモビール作成回数Nに到達した場合(S43:NO)、CPU10は、S55の処理においてRAM12に記憶した支持部Qi毎に、図形50の輪郭線に対して支持部Qiを付加したモビールデータを作成する(S59)。CPU10は、作成されたモビールデータをRAM12に記憶して、処理をデータ作成処理へ戻し、データ作成処理を終了する。
同一の図形50を元にした複数のモビール100を製作する場合、それぞれのモビール飾りMの傾斜される角度にバリエーションを設けたいことがある。例えば、魚の形を模したモビール飾りMを有するモビール100を複数製作する場合に、それぞれのモビール飾りMの角度をランダムに決定することで、複数のモビール100を用いて、複数の魚が群をなしてそれぞれに泳いでいる様子を表現することができる。このように、データ作成装置1は、モビール飾りMの吊り下げられる角度をランダム角度θiに設定できるので、バリエーションに富むモビール100のためのモビールデータを作成できる。
以上説明したように、モビール100のモビール飾りMが支持部Qにおいて吊り下げられる場合、支持部Qとモビール飾りMの重心とは、鉛直線上に並ぶ。データ作成装置1のCPU10は、図形50を取得し(S1)、取得された図形50の重心位置Gを算出する(S2)。CPU10は、算出された重心位置Gを通過する第一直線70を設定し(S7)、第一直線70上に支持部Qを配置する(S23)。このため、CPU10は、第一直線70の延びる方向に沿って、支持部Qにおいてモビール飾りMを吊下げるためのモビールデータを作成できる。したがって、データ作成装置1は、シート材から切断されるモビール飾りMを所望の角度で吊り下げられるモビールデータを作成できる。
CPU10は、図形50の輪郭線と第一直線70との交点Pを特定できる(S21)。CPU10は、交点Pから距離Lだけ離間した第一直線70上の位置に支持部Qを配置するので(S23)、第一直線70の延びる方向に沿ってモビール飾りMを吊り下げ可能なモビールデータを作成できる。
CPU10は、基準直線60を設定するとともに(S4)、基準直線60に直交し、且つ、重心位置Gを通過する第一直線70を設定する(S7)。このため、データ作成装置1は、第一直線70の延びる方向を基準直線60に直交する方向に特定して、第一直線70の延びる方向に沿ってモビール飾りMを吊り下げ可能なモビールデータを作成できる。
CPU10は、傾斜角度θ1を取得して(S11)、基準直線60に対して傾斜角度θ1だけ傾斜した第二直線90を設定できる(S12)。CPU10は、第二直線90に直交し、且つ、重心位置Gを通過する第一直線70を設定するので(S13)、傾斜角度θ1に応じて傾斜された図形50に基づくモビール飾りMを吊り下げられるためのモビールデータを作成できる。
CPU10は、傾斜角度θ1が操作部18を介して入力されているか否かを判断し(S5)、傾斜角度θ1が入力されている場合(S5:YES)、入力された傾斜角度θ1を取得する(S11)。したがって、データ作成装置1は、ユーザの所望する傾斜角度θ1に応じたモビールデータを作成できる。
CPU10は、モビール作成回数Nに応じた複数のモビールデータを作成できる。また、CPU10は、複数のモビールデータにおける図形50の傾斜するランダム角度θiを、所定の範囲内のランダムな角度に決定できるので、図形50の角度をランダムな角度で自動的に決定できる。
図形50の輪郭線上に特徴点Rがある場合、特徴点Rを基準としてモビール飾りMを吊下げると、モビール100においてモビール飾りMが見栄え良く、好適に吊下げられることがある。CPU10は、図形50の輪郭線上に特徴点Rがある場合、特徴点Rを抽出し(S32)、特徴点Rと重心位置Gとを通過する第一直線70を設定する(S38)。この場合、支持部Qは、特徴点Rから所定距離の第一直線70上の位置に配置されるので、データ作成装置1は、特徴点Rを基準にして見栄えよくモビール飾りMを吊り下げられるモビールデータを作成できる。
CPU10は、支持部Qとして、例えば貫通孔Q1、スリットQ2、引掛部Q3を設けることができるので、モビール飾りMを吊り下げやすいモビールデータを作成できる。
CPU10は、支持部Qとして引掛部Q3を設けることで、モビール飾りMを見栄えよくすることができ、且つ、モビール飾りMを吊り下げやすいモビールデータを作成できる。
本実施形態において、データ作成装置1が、本発明の「データ作成装置」に相当する。操作部18が、本発明の「入力部」に相当する。基準直線60が、本発明の「基準直線」に相当する。第一直線70が、本発明の「第一直線」に相当する。第二直線90が、本発明の「基準直線」に相当する。交点Pが、本発明の「交点」に相当する。特徴点Rが、本発明の「特徴点」に相当する。支持部Qが、本発明の「支持部」に相当する。S1の処理を行うCPU10が、本発明の「図形取得手段」として機能する。S2の処理を行うCPU10が、本発明の「算出手段」として機能する。S7、S13、S38、S48の処理を行うCPU10が、本発明の「設定手段」として機能する。S23、S52の処理を行うCPU10が、本発明の「配置手段」として機能する。S25、S59の処理を行うCPU10が、本発明の「データ作成手段」として機能する。S21、S49の処理を行うCPU10が、本発明の「交点特定手段」として機能する。S11、S46の処理を行うCPU10が、本発明の「角度取得手段」として機能する。S5の処理を行うCPU10が、本発明の「角度受付手段」として機能する。S45の処理を行うCPU10が、本発明の「角度決定手段」として機能する。S32〜S36の処理を行うCPU10が、本発明の「特徴点特定手段」として機能する。
S1における図形50を取得する処理が、本発明の「図形取得ステップ」に相当する。S2における重心位置Gを算出する処理が、本発明の「算出ステップ」に相当する。S7、S13、S38、S48における第一直線を設定する処理が、本発明の「設定ステップ」に相当する。S23、S52における支持部Qを配置する処理が、本発明の「配置ステップ」に相当する。S25、S59におけるモビールデータを作成する処理が、本発明の「データ作成ステップ」に相当する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、データ作成装置1のCPU10は、データ作成処理において作成されたモビールデータを、プリンタ19に出力してもよい。この場合、プリンタ19は、モビールデータに対応する図形を紙又は合成樹脂のシート材に印刷する。ユーザは、鋏又はカッター等を用いて、前記シート材に印刷された図形の輪郭線に沿って切断することで、モビール飾りMを簡単に製作することができる。
また、上記のようにデータ作成装置1で作成されたモビールデータを、紙又は合成樹脂のシート材を切断可能な切断装置に出力してもよい。切断装置は、周知構成の切断装置を用いればよく、図示は省略する。この場合、切断装置は、入力されたモビールデータに基づいて、紙又は合成樹脂のシート材を自動で切断することができる。従って、ユーザは、モビール飾りMを更に簡単に製作することができる。
本実施形態においては、支持部Qは第一直線70上に配置されたが、支持部Qが配置される位置は、第一直線70から僅かにずれた位置、即ち僅かの誤差分だけ外れた位置でもよい。
モビールデータにおいて図形50に付される支持部Qは、モビール100の製作者(ユーザ)が、錐、針等を用いて貫通孔Q1又はスリットQ2を設けるための位置を示す点である支持点であってもよい。また、支持点は、点に限られず、「×」「○」等の所定の記号であってもよい。
引掛部Q3は、図2に示す円環状の部位に限られず、例えばモビール飾りMの輪郭から外側に突出するフック型の形状(例えば、逆J字形状)であってもよい。
CPU10は、S1の処理において図形50を取得する。CPU10による図形50の取得手法は様々であるので、スキャナ2、CD−ROMドライブ14、外部通信I/F16のうちの一部または全部がデータ作成装置1に接続されていなくてもよい。また、CPU10は、データ作成装置1が取得する図形は、データ作成装置1のユーザが操作部18を用いてデータ作成装置1上で作成した図形を取得してもよい。
上記実施形態では、データ作成処理(図3参照)は、データ作成装置1のCPU10によって実行されていたが、これに限定されない。例えば、データ作成処理は、サーバ3のCPU30が実行する処理であってもよい。この場合、データ作成処理が開始されると、CPU30は、S1において、データ作成装置1からインターネット8を介して図形50を取得し、以下、S2〜S29のデータ作成処理を実行する。その後、CPU30は、データ作成処理において作成されたモビールデータを、インターネット8を介してデータ作成装置1へ送信してもよい。
上記実施形態では、CPU10は、S22の処理において、交点Pから距離Lだけ離間した第一直線70上の位置に、支持部Qを配置している。支持部Qの配置個数は1個に限られず、複数個の支持部Qが配置されてもよい。例えば、CPU10は、交点Pから距離Lだけ離間した第一直線70上の位置において第一直線70に対して直交する第三直線を更に設定し、設定された第三直線上の複数の位置に支持部Qを配置してもよい。例えば、比較的大きなモビール飾りMに対応するモビールデータを作成する場合、第三直線上に支持部Qが複数設けられている方が、支持部Qが第一直線70上の所定位置に1つだけ設けられているよりも、より安定にモビール飾りMを吊り下げられる。
データ作成処理(図3参照)を実行させるための指令を含むプログラムは、CPU10がプログラムを実行するまでに、データ作成装置1の記憶機器に記憶されればよい。従って、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は、適宜変更してもよい。CPU10が実行するプログラムは、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
データ作成処理(図3参照)の各ステップは、CPU10によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。データ作成処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。データ作成処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。データ作成装置1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が、CPU10からの指令に基づきデータ作成処理の一部又は全部を行う態様も、本開示の範囲に含まれる。
1 データ作成装置
6 CD−ROM
10 CPU
12 RAM
13 HDD
14 CD−ROMドライブ
18 操作部
30 CPU
6 CD−ROM
10 CPU
12 RAM
13 HDD
14 CD−ROMドライブ
18 操作部
30 CPU
Claims (11)
- シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成装置であって、
前記図形を取得する図形取得手段と、
前記図形取得手段によって取得された前記図形の重心位置を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された前記重心位置を通過する直線である第一直線を設定する設定手段と、
前記第一直線上の所定位置を基準として、前記シート材から切断される前記図形を支持するための支持部を配置する配置手段と、
前記配置手段によって配置された前記支持部が前記図形の輪郭線に付加されたデータを作成するデータ作成手段と
を備えたことを特徴とするデータ作成装置。 - 前記第一直線と前記図形の輪郭線との交点を特定する交点特定手段を備え、
前記所定位置は、前記交点特定手段によって特定された前記交点から所定距離離れた位置であることを特徴とする請求項1に記載のデータ作成装置。 - 前記設定手段は、前記図形取得手段によって取得された前記図形の向きの基準として予め定められた所定方向に延びる基準直線に直交する直線を前記第一直線に設定することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ作成装置。
- 前記図形取得手段によって取得された前記図形を、前記基準直線に対して傾斜させる角度を取得する角度取得手段を備え、
前記設定手段は、前記基準直線に対して前記角度取得手段によって取得された前記角度で傾斜する第二直線に直交する直線を前記第一直線に設定することを特徴とする請求項3に記載のデータ作成装置。 - 前記角度を入力するための操作を受け付ける入力部に対する操作に応じて前記角度の入力を受け付ける角度受付手段を備え、
前記角度取得手段は、前記角度受付手段によって受け付けられた前記角度を取得することを特徴とする請求項4に記載のデータ作成装置。 - 前記角度を所定の範囲内でランダムに決定する角度決定手段を備え、
前記角度取得手段は、前記角度決定手段によって決定された前記角度を取得することを特徴とする請求項4に記載のデータ作成装置。 - 前記図形取得手段によって取得された前記図形の輪郭線上における特徴点を特定する特徴点特定手段を備え、
前記設定手段は、前記特徴点特定手段によって特定された前記特徴点を通過する直線を前記第一直線に設定し、
前記配置手段は、前記第一直線上の位置であって、前記特徴点特定手段によって特定された前記特徴点から所定距離の位置を基準として、前記支持部を配置することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ作成装置。 - 前記支持部は、貫通孔、スリット、引掛部、支持点のいずれかであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のデータ作成装置。
- 前記引掛部は、前記図形の輪郭線よりも外側に突出した部位であることを特徴とする請求項8に記載のデータ作成装置。
- シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成装置のコンピュータが読み取り可能な指示を記憶する、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記指示は、
前記図形を取得する図形取得ステップと、
前記図形取得ステップにおいて取得された前記図形の重心位置を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにおいて算出された前記重心位置を通って延びる直線である第一直線を設定する設定ステップと、
前記第一直線上の所定位置を基準として、前記シート材から切断される前記図形を支持するための支持部を配置する配置ステップと、
前記配置ステップにおいて配置された前記支持部が前記図形の輪郭線に付加されたデータを作成するデータ作成ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。 - シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成装置のコンピュータがプログラムに従って実行可能な方法であって、
シート材から図形を切断するために用いるデータを作成するデータ作成方法であって、
前記図形を取得する図形取得ステップと、
前記図形取得ステップにおいて取得された前記図形の重心位置を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにおいて算出された前記重心位置を通って延びる直線である第一直線を設定する設定ステップと、
前記第一直線上の所定位置を基準として、前記シート材から切断される前記図形を支持するための支持部を配置する配置ステップと、
前記配置ステップにおいて配置された前記支持部が前記図形の輪郭線に付加されたデータを作成するデータ作成ステップと
を含むことを特徴とするデータ作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015044560A JP2016164718A (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | データ作成装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、及びデータ作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015044560A JP2016164718A (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | データ作成装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、及びデータ作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016164718A true JP2016164718A (ja) | 2016-09-08 |
Family
ID=56876611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015044560A Pending JP2016164718A (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | データ作成装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、及びデータ作成方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016164718A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2767971C2 (ru) * | 2017-08-11 | 2022-03-22 | Хуавей Текнолоджиз Ко., Лтд. | Способ передачи запроса планирования, способ обработки запроса планирования и соответствующее устройство |
-
2015
- 2015-03-06 JP JP2015044560A patent/JP2016164718A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2767971C2 (ru) * | 2017-08-11 | 2022-03-22 | Хуавей Текнолоджиз Ко., Лтд. | Способ передачи запроса планирования, способ обработки запроса планирования и соответствующее устройство |
US11388743B2 (en) | 2017-08-11 | 2022-07-12 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Scheduling request sending method, scheduling request processing method, and related device |
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