JP2016163256A - Ofdm送信装置及びofdm送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信側で受信するOFDM信号にドップラー効果により生じる周波数誤差を、送信側で予め補正する場合において、OFDM信号の周波数帯域が広範である場合であっても、受信側で受信するOFDM信号に周波数誤差を残留させないようにすること。
【解決手段】OFDM送信装置100は、通信相手から受信したOFDM受信信号より、複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数を検出し、検出した中心キャリア周波数のドップラー周波数に基づいて、複数のキャリア周波数におけるドップラー効果により生じた周波数誤差をキャリア周波数毎に補正する。
【選択図】図3
【解決手段】OFDM送信装置100は、通信相手から受信したOFDM受信信号より、複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数を検出し、検出した中心キャリア周波数のドップラー周波数に基づいて、複数のキャリア周波数におけるドップラー効果により生じた周波数誤差をキャリア周波数毎に補正する。
【選択図】図3
Description
本発明は、移動中の通信相手と通信するOFDM送信装置及びOFDM送信方法に関する。
従来、テレビの生中継、緊急報道等の映像データの伝送を行う無線通信システムに用いる装置として、FPU(Field Pick-up Unit)が知られている。FPUは、放送分野の素材伝送のために用いられ、トランシーバ等の他システムと共用する周波数帯域の一部を用いて無線通信を行う。
このような無線システムでは、他システムと共用する周波数帯域の一部のキャリア周波数に送信データを振り分けてOFDM送信信号を生成して送信する。また、この無線システムでは、車両に搭載された通信機等の移動局が、ハンドオーバ時には、複数の基地局と同時に通信しながら移動する。これにより、映像データを途切れることなく伝送することができる。
また、移動局は、移動中、ドップラー効果により各基地局から受信した受信信号において異なる周波数誤差を生じる。移動局は、単一の基地局から信号を受信する場合には、ドップラー効果により生じる周波数誤差を受信処理の際に補正すればよい。
しかしながら、移動局は、複数の基地局から同時に信号を受信する場合には、受信信号がアンテナで加算されてしまうため、ドップラー効果により生じる周波数誤差を受信処理で補正することができない。
上記の課題を解決すべく、特許文献1には、ドップラー効果により生じる受信側(移動局)の受信信号の周波数誤差を低減するために、送信側(基地局)において、送信周波数を制御し(逆補正を行い)、送信信号を送信する構成を開示している。
しかしながら、OFDM信号に対するドップラー周波数による影響はキャリア周波数毎に異なるにも関わらず、特許文献1では、中心周波数の周波数誤差が受信側で「0」になるような補正値を全てのキャリア周波数に一律に適用している。
このため、特許文献1では、中心周波数以外のキャリア周波数に周波数誤差が残留してしまい、中心周波数から離れたキャリア周波数程、残留する周波数誤差が大きくなる。
例えば、送信側から送信された信号の中心周波数fcがドップラー周波数による影響を受け、受信側で周波数(1+Δ)fc=fc+fd(0)となったとする。特許文献1では、この場合、送信側において予め−fd(0)=−Δfcだけ周波数をシフトさせ、周波数fc’=(1−Δ)fc=fc−fd(0)で送信する。この信号は、ドップラー周波数による影響を受けて、受信側で周波数(1+Δ)fc’となる。
この周波数は、(1+Δ)fc’=(1+Δ)(1−Δ)fc=fc−Δ2fc≒fcであるため、受信側において、ドップラー周波数による影響が殆ど無くなる。
ところが、特許文献1では、OFDM信号のサブキャリア間隔をdとした場合、中心周波数以外のサブキャリア周波数f(n)=fc+nd(nは0以外の整数)に対しても、送信側において予め−fd(0)=−Δfcだけ周波数をシフトさせ、周波数f(n)’=fc+nd−Δfcで送信する。この信号は、ドップラー周波数による影響を受けて、受信側で周波数(1+Δ)f(n)’となる。
この周波数は、(1+Δ)f(n)’=(1+Δ)(fc+nd−Δfc)=fc+nd+Δnd−Δ2fc≒f(n)+Δndであるため、受信側において、ドップラー周波数による影響(△nd)が残ってしまう。
特に、移動局の移動速度が速い場合や(△が大きい場合)、キャリア周波数の周波数帯域が広帯域である場合(nが大きい場合)には、残留する周波数誤差が顕著になる。
本発明の目的は、OFDM信号においてドップラー効果により生じる周波数誤差を、送信側で予め補正する場合において、受信したOFDM信号の全てのサブキャリアにおいて周波数誤差を残留させないようにすることができるOFDM送信装置及びOFDM送信方法を提供することである。
本発明に係るOFDM送信装置は、移動中の通信相手と通信するOFDM送信装置であって、送信データに対して周波数分割多重処理を施すことにより複数のキャリア周波数に前記送信データを振り分けたOFDM送信信号を生成するOFDM送信信号生成部と、前記複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数に基づいて、前記複数のキャリア周波数におけるドップラー効果により生じた周波数誤差を前記複数のキャリア周波数毎に補正する補正部と、前記補正部で前記周波数誤差を補正した前記OFDM送信信号を送信する送信部と、を具備する。
本発明に係るOFDM送信方法は、移動中の通信相手と通信するOFDM送信装置におけるOFDM送信方法であって、送信データに対して周波数分割多重処理を施すことにより複数のキャリア周波数に前記送信データを振り分けたOFDM送信信号を生成するステップと、前記複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数に基づいて、前記複数のキャリア周波数におけるドップラー効果により生じた周波数誤差を前記複数のキャリア周波数毎に補正するステップと、前記周波数誤差を補正した前記OFDM送信信号を送信するステップと、を具備する。
本発明によれば、OFDM信号においてドップラー効果により生じる周波数誤差を、送信側で予め補正する場合において、OFDM信号の周波数帯域が広帯域である場合であっても、受信したOFDM信号の全てのサブキャリアにおいて周波数誤差を残留させないようにすることができる。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(実施の形態1)
<通信システムの構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信システム10の構成を示す図である。図1に示すように、通信システム10は、典型的にはFPUであり、複数の基地局20、30(放送局)と、移動局40(中継局)と、から構成される。FPUの他にも、鉄道・バス・飛行機などへのデータ通信も同様の構成となる。
<通信システムの構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信システム10の構成を示す図である。図1に示すように、通信システム10は、典型的にはFPUであり、複数の基地局20、30(放送局)と、移動局40(中継局)と、から構成される。FPUの他にも、鉄道・バス・飛行機などへのデータ通信も同様の構成となる。
基地局20及び基地局30は、移動局40から送信されたOFDM信号を受信して受信処理することにより受信データを取得すると共に、OFDM信号を生成して移動局40に送信する。基地局20及び基地局30は、移動中の移動局40から受信したOFDM信号におけるドップラー効果により生じる各キャリア周波数の周波数誤差を求め、求めた周波数誤差をキャリア周波数毎に補正したOFDM信号を移動局40に送信する。なお、基地局20と基地局30とは、同一構成を有している。
移動局40は、基地局20から基地局30の方向へ移動しながら、基地局20及び基地局30から送信されたOFDM信号を受信して受信処理することにより受信データを取得すると共に、移動しながらOFDM信号を生成して基地局20及び基地局30に送信する。移動局40が受信するOFDM信号は、基地局20及び基地局30で各キャリア周波数の周波数誤差を予め補正しているため、周波数誤差が残留しない。
OFDM信号に対するドップラー周波数による影響は、キャリア周波数毎に異なる。具体的に説明すると、速度v[km/h]で走行する移動局40が、基地局30から送信された、(2N+1)本のキャリア周波数を有すると共にキャリア周波数の間隔がd[Hz]であるOFDM信号であって、中心周波数fc[Hz]にアップコンバートされたOFDM信号を受信した場合、ドップラー周波数は以下の通りになる。中心周波数fcに対応する中心キャリア周波数のドップラー周波数fd(0)は、fd(0)=fc*v*1e−9/1.08[Hz]になる。また、最も低周波数のキャリア周波数のドップラー周波数fd(−N)は、fd(−N)=(fc−Nd)*v*1e−9/1.08[Hz]になる。また、最も高周波数のキャリア周波数のドップラー周波数fd(N)は、fd(N)=(fc+Nd)*v*1e−9/1.08[Hz]になる。
また、移動中の移動局40が遠ざかる基地局20から受信するOFDM信号の周波数は、ドップラー効果により、移動中の移動局40が近づく基地局30から受信するOFDM信号の周波数よりも低くなる。そのため、移動中の移動局40が基地局20から受信するOFDM信号と基地局30から受信するOFDM信号とには、異なる周波数誤差を生じる。これに対して、特許文献1のように、OFDM信号の全てのキャリア周波数について、中心周波数fcに対応する中心キャリア周波数の周波数誤差が「0」になるように補正する場合、移動中の移動局40が基地局20から受信するOFDM信号と基地局30から受信するOFDM信号とには、図2に示すように、周波数軸上の両端のキャリア周波数において差分Δf1及び差分Δf2を生じる。
従って、基地局20及び基地局30は、中心周波数の周波数誤差を「0」にするだけでは不十分で、OFDM信号の周波数誤差をキャリア周波数毎に補正する必要があり、この補正を行うことにより、最も高周波数のキャリア周波数及び最も低周波数のキャリア周波数に周波数誤差を残留させないようにし、差分Δf1及び差分Δf2を生じないようにすることができる。
<OFDM送信装置の構成>
次に、本実施の形態に係るOFDM送信装置100の構成について、図3を用いて詳細に説明する。なお、OFDM送信装置100は、基地局20及び基地局30の各々に搭載されている。
次に、本実施の形態に係るOFDM送信装置100の構成について、図3を用いて詳細に説明する。なお、OFDM送信装置100は、基地局20及び基地局30の各々に搭載されている。
OFDM送信装置100は、アンテナ101と、ドップラー周波数検出部102と、ドップラー周波数算出部103と、シリアルパラレル変換部104と、乗算器105と、合成部106と、デジタル/アナログ(以下、「D/A」と記載する)変換部107と、高周波変換部108と、アンテナ109と、を有している。
ドップラー周波数検出部102は、アンテナ101を介してOFDM信号を受信し、OFDM受信信号に対して増幅処理等の所定の無線受信処理を行う。ドップラー周波数検出部102は、無線受信処理したOFDM受信信号の複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数を検出し、検出結果をドップラー周波数算出部103に出力する。
ドップラー周波数算出部103は、ドップラー周波数検出部102から入力された検出結果に基づいて、各キャリア周波数のドップラー周波数による周波数誤差を算出する。ドップラー周波数算出部103は、算出した各キャリア周波数の周波数誤差を打ち消す周波数の正弦波をキャリア周波数毎に生成して乗算器105の各々に出力する。
シリアルパラレル変換部104は、入力された送信信号をシリアルデータ形式からパラレルデータ形式に変換して乗算器105に出力する。
乗算器105は、シリアルパラレル変換部104から入力された送信信号の各々に対して、ドップラー周波数算出部103から入力された正弦波を乗算して合成部106に出力する。
合成部106は、乗算器105から入力された送信信号を合成することにより、複数のキャリア周波数に送信信号を振り分ける周波数分割多重処理を行ってOFDM送信信号を生成し、生成したOFDM送信信号をD/A変換部107に出力する。
D/A変換部107は、合成部106から入力されたOFDM送信信号をデジタルデータ形式からアナログデータ形式に変換して高周波変換部108に出力する。
高周波変換部108は、D/A変換部107から入力されたOFDM送信信号をRF処理してアンテナ109より送信する。
<OFDM送信装置の動作>
次に、本実施の形態に係るOFDM送信装置100の動作について、図4のフロー図を用いて説明する。
次に、本実施の形態に係るOFDM送信装置100の動作について、図4のフロー図を用いて説明する。
まず、ドップラー周波数検出部102は、OFDM受信信号の中心キャリア周波数のドップラー周波数fd(0)を検出し、ドップラー周波数fd(0)の検出結果をドップラー周波数算出部103に出力する(ST201)。なお、ドップラー周波数fd(0)の検出にあたっては、移動局40側で車速などから測定することもできるため、基地局で実施することに限るものではない。
例えば、移動局40の移動速度が30km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が18MHzであり、中心周波数fcが2300MHzである場合、ドップラー周波数検出部102は、OFDM受信信号の中心キャリア周波数のドップラー周波数fd(0)=6.39E01[Hz]を検出する。
また、移動局40の移動速度が500km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が200MHzであり、中心周波数fcが5000MHzである場合、ドップラー周波数検出部102は、OFDM受信信号の中心キャリア周波数のドップラー周波数fd(0)=2.31E03[Hz]を検出する。
また、移動局40の移動速度が900km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が100MHzであり、中心周波数fcが1000MHzである場合、ドップラー周波数検出部102は、OFDM受信信号の中心キャリア周波数のドップラー周波数fd(0)=8.33E02[Hz]を検出する。
次に、ドップラー周波数算出部103は、ドップラー周波数検出部102で検出した、中心周波数に位置するキャリア周波数のドップラー周波数fd(0)に基づいて、各キャリア周波数のドップラー周波数を算出する(ST202)。OFDM信号に対するドップラー周波数の影響は、キャリア周波数毎に異なる。n番目のキャリア周波数のドップラー周波数fd(n)は、fd(n)=fd(0)*(1+nd/fc)[Hz]より求まる。なお、dは、キャリア周波数の間隔であり、単位は[Hz]である。
次に、ドップラー周波数算出部103は、算出した各キャリア周波数のドップラー周波数による周波数誤差を打ち消す周波数−fd(N)、・・・、−fd(1)、−fd(0)、−fd(−1)、・・・、−fd(−N)の正弦波を、キャリア周波数毎に生成する(ST203)。
例えば、移動局40の移動速度が30km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が18MHzであり、中心周波数fcが2300MHzである場合には、受信したOFDM信号における周波数軸上の両端のキャリア周波数のドップラー周波数の差分は、0.5Hzである。この場合、ドップラー周波数算出部103は、中心キャリア周波数の周波数誤差63.89[Hz]を算出し、最も低周波数のキャリア周波数の周波数誤差63.64[Hz]から、最も高周波数のキャリア周波数の周波数誤差64.14[Hz]までの各サブキャリアのドップラー周波数を算出する。そして、ドップラー周波数算出部103は、中心周波数に位置するキャリア周波数の周波数誤差63.89[Hz]を打ち消す周波数−63.89[Hz]の正弦波−fd(0)を生成し、最も低周波数のキャリア周波数の周波数誤差63.64[Hz]を打ち消す周波数−63.64[Hz]の正弦波−fd(−N)から、最も高周波数のキャリア周波数の周波数誤差64.14[Hz]を打ち消す周波数−64.14[Hz]の正弦波−fd(N)まで、各サブキャリアに対する周波数補正用の正弦波を生成する。
また、移動局40の移動速度が500km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が200MHzであり、中心周波数fcが5000MHzである場合には、受信したOFDM信号における周波数軸上の両端のキャリア周波数のドップラー周波数の差分は、92.59Hzである。この場合、ドップラー周波数算出部103は、中心キャリア周波数の周波数誤差2314.81[Hz]を算出し、最も低周波数のキャリア周波数の周波数誤差2268.52[Hz]から、最も高周波数のキャリア周波数の周波数誤差2361.11[Hz]までの各サブキャリアのドップラー周波数を算出する。そして、ドップラー周波数算出部103は、中心周波数に位置するキャリア周波数の周波数誤差2314.81[Hz]を打ち消す周波数−2314.81[Hz]の正弦波−fd(0)を生成し、最も低周波数のキャリア周波数の周波数誤差2268.52[Hz]を打ち消す周波数−2268.52[Hz]の正弦波−fd(−N)から、最も高周波数のキャリア周波数の周波数誤差2361.11[Hz]を打ち消す周波数−2361.11[Hz]の正弦波−fd(N)まで、各サブキャリアに対する周波数補正用の正弦波を生成する。
また、移動局40の移動速度が900km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が100MHzであり、中心周波数fcが1000MHzである場合には、受信したOFDM信号における周波数軸上の両端のキャリア周波数のドップラー周波数の差分は、83.33Hzである。この場合、ドップラー周波数算出部103は、中心キャリア周波数の周波数誤差833.33[Hz]を算出し、最も低周波数のキャリア周波数の周波数誤差791.67[Hz]から、最も高周波数のキャリア周波数の周波数誤差875.00[Hz]までの各サブキャリアのドップラー周波数を算出する。そして、ドップラー周波数算出部103は、中心周波数に位置するキャリア周波数の周波数誤差833.33[Hz]を打ち消す周波数−833.33[Hz]の正弦波−fd(0)を生成し、最も低周波数のキャリア周波数の周波数誤差791.67[Hz]を打ち消す周波数−791.67[Hz]の正弦波−fd(−N)から、最も高周波数のキャリア周波数の周波数誤差875.00[Hz]を打ち消す周波数−875.00[Hz]の正弦波−fd(N)まで、各サブキャリアに対する周波数補正用の正弦波を生成する。
次に、乗算器105は、シリアルパラレル変換部104から入力された「1」、「0」又は「−1」のパラレルデータ形式の各送信信号に、ドップラー周波数算出部103で生成した、周波数誤差を打ち消す周波数−fd(N)、・・・、−fd(1)、−fd(0)、−fd(−1)、・・・、−fd(−N)の正弦波を各々乗算する(ST204)。
次に、合成部106は、乗算器105から入力された送信信号を合成してOFDM送信信号を生成する(ST205)。
次に、D/A変換部107は、合成部106で生成したOFDM送信信号をデジタルデータ形式からアナログデータ形式に変換する(ST206)。
次に、高周波変換部108は、D/A変換部107でアナログデータ形式に変換されたOFDM送信信号をRF処理してアンテナ109より送信する(ST207)。
このように、本実施の形態によれば、移動局から受信したOFDM受信信号より、複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数を検出し、検出した中心キャリア周波数のドップラー周波数に基づいて、複数のキャリア周波数におけるドップラー効果により生じた周波数誤差をキャリア周波数毎に補正する。これにより、OFDM信号においてドップラー効果により生じる周波数誤差を、送信側で予め補正することにより、OFDM信号の周波数帯域が広帯域である場合であっても、受信したOFDM信号に周波数誤差を残留させないようにすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。なお、本実施の形態の通信システムの構成は図1と同一であるので、その説明を省略する。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。なお、本実施の形態の通信システムの構成は図1と同一であるので、その説明を省略する。
<OFDM送信装置の構成>
まず、本実施の形態に係るOFDM送信装置300の構成について図5を用いて説明する。なお、OFDM送信装置300は、基地局20及び基地局30の各々に搭載されている。
まず、本実施の形態に係るOFDM送信装置300の構成について図5を用いて説明する。なお、OFDM送信装置300は、基地局20及び基地局30の各々に搭載されている。
OFDM送信装置300は、アンテナ301と、ドップラー周波数検出部302と、クロック発生器303と、シリアルパラレル変換部304と、IFFT部305と、D/A変換部306と、高周波変換部307と、アンテナ308と、を有している。
ドップラー周波数検出部302は、アンテナ301を介してOFDM信号を受信し、OFDM受信信号に対して増幅処理等の所定の無線受信処理を行う。ドップラー周波数検出部302は、無線受信処理したOFDM受信信号の複数のキャリア周波数の中心に位置するキャリア周波数のドップラー周波数fd(0)を検出する。なお、ドップラー周波数fd(0)の検出にあたっては、移動局40側で車速などから測定することもできるため、基地局で実施することに限るものではない。ドップラー周波数検出部302は、ドップラー周波数の検出結果に基づいて、クロック発生器303からD/A変換部306に出力されるクロック信号の周波数を変化させる。
クロック発生器303は、ドップラー周波数検出部302により検出したドップラー周波数の検出結果より基準クロック信号の周波数を変化させてD/A変換用のクロック信号を生成する。クロック発生器303は、生成したD/A変換用のクロック信号をD/A変換部306に出力する。この際、クロック発生器303は、接近する移動局40に送信するOFDM送信信号をサンプリングする際のD/A変換用のクロック信号の周波数を、遠ざかる移動局40に送信するOFDM送信信号をサンプリングする際のD/A変換用のクロック信号の周波数よりも小さくする。
シリアルパラレル変換部304は、入力された送信信号をシリアルデータ形式からパラレルデータ形式に変換してIFFT部305に出力する。
IFFT部305は、シリアルパラレル変換部304から入力された送信信号に対して、直交周波数分割多重処理を施すことにより複数のキャリア周波数に送信データを振り分けたOFDM送信信号を生成してD/A変換部306に出力する。
D/A変換部306は、IFFT部305から入力されたデジタルデータ形式のOFDM送信信号を、クロック発生器303から入力されるD/A変換用のクロック信号でサンプリングして、アナログデータ形式のOFDM送信信号を生成する。D/A変換部306は、アナログデータ形式のOFDM送信信号を高周波変換部307に出力する。
高周波変換部307は、D/A変換部306から入力されたOFDM送信信号をRF処理してアンテナ308より送信する。
<OFDM送信装置の動作>
次に、本実施の形態に係るOFDM送信装置300の動作について、図6のフロー図を用いて詳細に説明する。
次に、本実施の形態に係るOFDM送信装置300の動作について、図6のフロー図を用いて詳細に説明する。
まず、ドップラー周波数検出部302は、OFDM受信信号の中心キャリア周波数のドップラー周波数fd(0)を検出する(ST401)。
次に、クロック発生器303は、ドップラー周波数検出部302で検出したドップラー周波数fd(0)に基づいて、基準クロック信号の周波数を変化させてD/A変換用のクロック信号を生成する(ST402)。
クロック発生器303は、基準クロック信号の周波数を(1+x)倍に変化させた場合、キャリア周波数yを周波数y(1+x)にする。これにより、クロック発生器303は、キャリア周波数yをyxだけ補正することができる。これはすなわち、yに比例した周波数補正を施したことになる。
具体的に、基準クロックの周波数をfDA0とし、複数のキャリア周波数の中心に位置し、中心周波数fcに対応する中心キャリア周波数のドップラー周波数をfd(0)とすると、D/A変換用のクロック信号の周波数fDAは、fDA=fDA0(1−fd(0)/fc)となる。即ち、移動局40は、近づいている基地局30から時間が短縮されて見える信号を受信し、遠ざかっている基地局20から時間が延びて見える信号を受信する。従って、クロック発生器303は、近づいている移動局40に送信するOFDM送信信号をアナログデータ形式に変換する際に、時間を延ばす周波数fDAのD/A変換用のクロック信号を生成する。また、クロック発生器303は、遠ざかっていく移動局40に送信するOFDM送信信号をアナログデータ形式に変換する際に、時間を短縮する周波数fDAのD/A変換用のクロック信号を生成する。
例えば、移動局40の移動速度が30km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が18MHzであり、中心周波数fcが2300MHz、基準クロックの周波数fDA0=40.0MHzである場合、クロック発生器303は、周波数fDA=39.99999889[MHz]のD/A変換用のクロック信号を生成する。
また、移動局40の移動速度が500km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が200MHzであり、中心周波数fcが5000MHz、基準クロックの周波数fDA0=400.0MHzである場合、クロック発生器303は、周波数fDA=399.99981481[MHz]のD/A変換用のクロック信号を生成する。
また、移動局40の移動速度が900km/hであり、OFDM送信信号の周波数帯域が100MHzであり、中心周波数fcが1000MHz、基準クロックの周波数fDA0=200.0MHzである場合、クロック発生器303は、周波数fDA=199.99983333[MHz]のD/A変換用のクロック信号を生成する。
次に、D/A変換部306は、IFFT部305で生成されたデジタルデータ形式のOFDM送信信号を、クロック発生器303から入力されるD/A変換用のクロック信号でサンプリングし、アナログデータ形式のOFDM送信信号を生成する(ST403)。
次に、高周波変換部307は、D/A変換部306で生成したアナログデータ形式のOFDM送信信号をRF処理してアンテナ308より送信する(ST404)。
このように、本実施の形態によれば、自局に接近する移動局に送信するOFDM送信信号をサンプリングする際のクロック信号の周波数を、自局から遠ざかる移動局に送信するOFDM送信信号をサンプリングする際のクロック信号の周波数よりも小さくして、各サブキャリア周波数の周波数誤差を一括で補正する。これにより、OFDM信号においてドップラー効果により生じる周波数誤差を、送信側で予め補正する場合において、OFDM信号の周波数帯域が広帯域である場合であっても、受信したOFDM信号の全てのサブキャリアにおいて周波数誤差を残留させないようにすることができる。さらに、周波数誤差の補正処理における負荷の増大を抑制することができると共に、補正処理を高速に行うことができる。
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係るOFDM送信装置及びOFDM送信方法は、移動中の通信相手と通信するのに好適である。
10 通信システム
20、30 基地局
40 移動局
100、300 OFDM送信装置
102、302 ドップラー周波数検出部
103 ドップラー周波数算出部
104、304 シリアルパラレル変換部
105 乗算器
106 合成部
107、306 D/A変換部
108、307 高周波変換部
303 クロック発生器
305 IFFT部
20、30 基地局
40 移動局
100、300 OFDM送信装置
102、302 ドップラー周波数検出部
103 ドップラー周波数算出部
104、304 シリアルパラレル変換部
105 乗算器
106 合成部
107、306 D/A変換部
108、307 高周波変換部
303 クロック発生器
305 IFFT部
Claims (6)
- 移動中の通信相手と通信するOFDM送信装置であって、
送信データに対して周波数分割多重処理を施すことにより複数のキャリア周波数に前記送信データを振り分けたOFDM送信信号を生成するOFDM送信信号生成部と、
前記複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数に基づいて、前記複数のキャリア周波数におけるドップラー効果により生じた周波数誤差を前記複数のキャリア周波数毎に補正する補正部と、
前記補正部で前記周波数誤差を補正した前記OFDM送信信号を送信する送信部と、
を具備するOFDM送信装置。 - 前記通信相手から受信したOFDM受信信号より、前記中心キャリア周波数のドップラー周波数を検出する検出部を、さらに具備する、
請求項1記載のOFDM送信装置。 - 前記補正部は、
前記中心キャリア周波数のドップラー周波数より、前記複数のキャリア周波数の各々の前記周波数誤差を補正する周波数の正弦波を求め、求めた前記正弦波の各々を前記複数のキャリア周波数の各々に乗算する、
請求項1又は請求項2に記載のOFDM送信装置。 - 前記OFDM送信信号生成部により生成したデジタルデータ形式の前記OFDM送信信号をサンプリングしてアナログデータ形式の前記OFDM送信信号を生成するD/A変換部を更に有し、
前記補正部は、
自局に接近する前記通信相手に送信する前記OFDM送信信号を前記D/A変換部でサンプリングする際のクロック信号の周波数を、自局から遠ざかる前記通信相手に送信する前記OFDM送信信号を前記D/A変換部でサンプリングする際のクロック信号の周波数よりも小さくする、
請求項1又は請求項2に記載のOFDM送信装置。 - 請求項1から請求項4の何れかに記載のOFDM送信装置を有する基地局。
- 移動中の通信相手と通信するOFDM送信装置におけるOFDM送信方法であって、
送信データに対して周波数分割多重処理を施すことにより複数のキャリア周波数に前記送信データを振り分けたOFDM送信信号を生成するステップと、
前記複数のキャリア周波数の中心に位置する中心キャリア周波数のドップラー周波数に基づいて、前記複数のキャリア周波数におけるドップラー効果により生じた周波数誤差を前記複数のキャリア周波数毎に補正するステップと、
前記周波数誤差を補正した前記OFDM送信信号を送信するステップと、
を具備するOFDM送信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015042329A JP2016163256A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | Ofdm送信装置及びofdm送信方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006333452A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 移動体通信システムを構成する基地局及び移動局 |
WO2009031183A1 (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-12 | Fujitsu Limited | 基地局装置、移動局装置、移動通信システム、及び周波数制御方法 |
JP2010109719A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Yamaha Corp | 復調装置及び変復調システム |
-
2015
- 2015-03-04 JP JP2015042329A patent/JP2016163256A/ja active Pending
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