JP2016162619A - バッテリーパック - Google Patents
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Abstract
【課題】水分の浸入を抑制可能なバッテリーパックを提供する。【解決手段】バッテリーパック100は、基台20と、基台20に取り付けられることでバッテリー30を収容する空間を形成するカバー部材10とを備える。カバー部材10の上記空間を形成する内面上には、高電圧遮断器17が設けられている。基台の高電圧遮断器に対応する位置には、開閉機構27が設けられている。カバー部材10が基台20に取り付けられる際、高電圧遮断器17が開閉機構27に差し込まれることで電気回路28eとバッテリーとが接続される。カバー部材10が基台20から取り外される際、高電圧遮断器17が開閉機構27から引き抜かれることで電気回路28eとバッテリーとの接続が解除される。【選択図】図2
Description
本発明は、高電圧遮断器を備えたバッテリーパックに関する。
特開2014−157741号公報(特許文献1)に開示されているように、高電圧遮断器が接続されたときに電気回路(高電圧回路)への電力供給が可能となり、高電圧遮断器との接続が解除されたときに電気回路への電力供給が不能となるバッテリーパックが知られている。
このようなバッテリーパックにおいては、高電圧遮断器を取り外すことにより、バッテリーと電気回路とが電気的に切り離される。作業者は、電気回路への電力供給が停止された状態で、バッテリー等のメンテナンス作業を行なうことが可能となる。
特開2014−157741号公報(特許文献1)に開示されたバッテリーパックは、バッテリーを覆うカバー部材を備えており、このカバー部材に形成された開口部を通して高電圧遮断器が抜き差しされる。高電圧遮断器を抜き差しするための開口部がカバー部材に設けられているため、開口部を通してカバー部材の内側に水分が浸入する虞がある。
本発明は、水分の浸入を抑制可能なバッテリーパックを提供することを目的とする。
バッテリーパックは、バッテリーおよび電気回路を支持する基台と、上記基台に取り付けられることで、上記バッテリーを収容する空間を形成するカバー部材と、を備え、上記カバー部材の上記空間を形成する内面上には、高電圧遮断器が設けられており、上記基台の上記高電圧遮断器に対応する位置には、開閉機構が設けられており、上記カバー部材が上記基台に取り付けられる際、上記高電圧遮断器が上記開閉機構に差し込まれることで上記電気回路と上記バッテリーとが接続され、上記カバー部材が上記基台から取り外される際、上記高電圧遮断器が上記開閉機構から引き抜かれることで上記電気回路と上記バッテリーとの接続が解除される。
上記構成によれば、カバー部材の内面に高電圧遮断器が設けられる。高電圧遮断器を抜き差しするための開口部がカバー部材に設けられていないため、カバー部材の内側に水分が浸入することを抑制できる。
実施の形態におけるバッテリーパック100について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。バッテリーパック100は、たとえば、車両の後方に搭載される。車両としては、エンジンおよびモータの両方で走行するハイブリッド車や、モータのみで走行する電気自動車が挙げられる。
図1は、バッテリーパック100の分解した状態を示す斜視図である。図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。図1および図2に示すように、バッテリーパック100は、カバー部材10、基台20、およびバッテリー30を備える。
カバー部材10は、基台20に着脱可能である(図2〜図4参照)。カバー部材10は、基台20に取り付けられることで、バッテリー30を収容する空間を形成する。本実施の形態のカバー部材10は(図1参照)、天板部11、側壁部12〜15、および一対のフランジ部16を有する。天板部11の裏面上には(換言すると、カバー部材10の上記空間を形成する内面上には)、高電圧遮断器17が設けられている。高電圧遮断器17の先端には、後述する電極29aの折返部29sの形状に対応した傾斜面17Tが設けられている。
基台20は、底板部21、側壁部22〜25、および一対のフランジ部26を有する。側壁部22〜25の大きさおよび形状は、カバー部材10の側壁部12〜15の大きさおよび形状に対応している。カバー部材10を基台20に取り付けることで、バッテリー30を収容するための略気密状(または略液密状)の空間を形成することができる。フランジ部16,26に設けられた穴に締結具を差し込むことで、カバー部材10は基台20と一体化され、バッテリーパック100は、車体のフレーム等に強固に固定されることが可能となる。
ここで、基台20の底板部21の上には、複数のバッテリーモジュールが直列接続されることで構成されたバッテリー30と、バッテリー30に(開閉機構27を介して)電気接続される電気回路28e(図2参照)とが支持されている。基台20の底板部21のうち、上記の高電圧遮断器17に対応する位置には、開閉機構27が設けられている。
図2を参照して、本実施の形態の開閉機構27は、ガイド部28と、一対の電極29a,29bとを備えている。ガイド部28は、筒状の形状を有し、絶縁性を有する部材(たとえば樹脂)から形成される。ガイド部28は、開口を有しており、カバー部材10が基台20に取り付けられる際に、高電圧遮断器17をガイド部28の内側に受け入れることができる。一対の電極29a,29bは、いずれもガイド部28の内側に配置される。
電極29aは、延在部29p、湾曲部29q、立壁部29rおよび折返部29sを有する。延在部29pは、基台20の底板部21上に配置され、電気回路28eに電気接続されている。湾曲部29qは、延在部29pの端部に連続しており、C字状に湾曲する形状を有している。立壁部29rは、湾曲部29qの端部から上方(天板部11が配置される方)に向かって延びており、電極29bに対向する位置に配置されている。折返部29sは、立壁部29rの上端部に連続しており、立壁部29rとともに略V字形状を呈している。
電極29bは、電極29aの立壁部29rに間隔を空けて対向している。電極29bは、ガイド部28の内壁に固定されている。一方で電極29aは、湾曲部29qを中心として立壁部29rおよび折返部29sが揺動できる。自然状態(無負荷状態)、すなわち高電圧遮断器17が開閉機構27(ガイド部28)に差し込まれていない状態では、湾曲部29qは、立壁部29rおよび折返部29sを、電極29bから遠ざかる方向に付勢している。
図2および図3を参照して、カバー部材10は、基台20およびバッテリー30を上方から覆うようにして基台20に取り付けられる。この際、高電圧遮断器17は開閉機構27(ガイド部28)に差し込まれる(矢印AR1参照)。電極29bは、高電圧遮断器17(傾斜面17T)から押圧力を受けて矢印DR1方向(図3)に変形し、電極29aに接触する。これにより、電気回路28eは、電極29a,29bを通してバッテリー30に直列的に接続されることになる。バッテリー30は、車両に搭載されたモータなどに電力を供給したり、モータなどから電力を供給されたりすることが可能となる。
図4を参照して、バッテリー30のメンテナンス作業が行われる際には、カバー部材10が基台20から取り外される。この際、高電圧遮断器17は開閉機構27(ガイド部28)から引き抜かれる(矢印AR2参照)。電極29bは、高電圧遮断器17(傾斜面17T)から押圧力を受けなくなり、矢印DR2方向に変形し、電極29aから離れる。これにより、電気回路28eとバッテリー30との接続は解除されることになる。この状態では、バッテリー30から高電圧の電力が電気回路28eに供給されることがない。作業者は、電気回路28eへの電力供給が停止された状態で、バッテリー等のメンテナンス作業を行なうことが可能となる。
本実施の形態のバッテリーパック100においては、カバー部材10の内面に高電圧遮断器17が設けられる。冒頭で説明した特開2014−157741号公報(特許文献1)の場合とは異なり、高電圧遮断器を抜き差しするための開口部がカバー部材10に設けられていないため、カバー部材の内側に水分が浸入することを抑制できる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 カバー部材、11 天板部、12,15,22,25 側壁部、16,26 フランジ部、17 高電圧遮断器、17T 傾斜面、20 基台、21 底板部、27 開閉機構、28 ガイド部、28e 電気回路、29a,29b 電極、29p 延在部、29q 湾曲部、29r 立壁部、29s 折返部、30 バッテリー、100 バッテリーパック。
Claims (1)
- バッテリーおよび電気回路を支持する基台と、
前記基台に取り付けられることで、前記バッテリーを収容する空間を形成するカバー部材と、を備え、
前記カバー部材の前記空間を形成する内面上には、高電圧遮断器が設けられており、
前記基台の前記高電圧遮断器に対応する位置には、開閉機構が設けられており、
前記カバー部材が前記基台に取り付けられる際、前記高電圧遮断器が前記開閉機構に差し込まれることで前記電気回路と前記バッテリーとが接続され、
前記カバー部材が前記基台から取り外される際、前記高電圧遮断器が前記開閉機構から引き抜かれることで前記電気回路と前記バッテリーとの接続が解除される、
バッテリーパック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015041212A JP2016162619A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | バッテリーパック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015041212A JP2016162619A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | バッテリーパック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016162619A true JP2016162619A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56845285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015041212A Pending JP2016162619A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | バッテリーパック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016162619A (ja) |
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2015
- 2015-03-03 JP JP2015041212A patent/JP2016162619A/ja active Pending
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