JP2016162270A - 接近検出装置及び接近検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体に関わる状況が変化しても、移動体の不要な接近回避行動の発生及び移動体の安全性の低下を防止する。【解決手段】移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を示す情報を格納する調整情報データベース14と、移動体の軌道予測結果から、当該移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を導出する算出式導出部15と、算出式導出部15により導出された算出式のパラメータと調整情報データベース14に格納された該当する算出式のパラメータとに差がある場合に、当該調整情報データベース14に格納された算出式のパラメータを調整値により調整する算出式調整部16と、軌道予測結果と調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式とを用いて、移動体間の接近確率を算出する接近検出部17とを備えた。【選択図】図1

Description

この発明は、移動体(例えば、船、飛行機等)の交通を制御する際に、複数の移動体間の接近を検出する接近検出装置及び接近検出方法に関するものである。
移動体の予測軌道を示す軌道予測値を用いて、複数の移動体間の間隔が所定値以下になる時刻を検出する接近検出装置がある。しかしながら、この軌道予測値には誤差が含まれているため、軌道予測値を用いるだけでは、複数の移動体間の間隔が所定値以下になる時刻を高精度に検出することが困難である。
そこで、移動体間の間隔が所定値以下になる時刻を検出するだけでなく、軌道の予測誤差を考慮した接近確率を算出する接近検出装置が開発されている(例えば非特許文献1を参照)。
非特許文献1に開示されている接近検出装置では、各移動体の軌道の予測誤差を正規分布でモデル化し、予測誤差分布の標準偏差が予測時刻の経過に伴い一定(図10(a))又は増加(図10(b))するものと定義している。なお図10において、符号1001は予測時刻tにおける移動体の予測位置を示し、符号1002はその予測誤差分布を示している。そして、複数の移動体の軌道の予測誤差の確率分布の重なりを積分することで、複数の移動体間の接近確率を算出するようにしている。
ここで、予測誤差をモデル化する正規分布の標準偏差の算出式は、過去にレーダ装置等から取得された移動体の軌道を示す軌道観測値の集合について、予測誤差の発生状況を解析することで設定される。
Heinz Erzberger著、「Conflict Detection and Resolution In the Presence of Prediction Error」、1st USA /Europe Air Traffic Management R&D Seminar、1997
従来の接近検出装置は以上のように構成されているので、移動体の予測誤差分布の算出式を設定した後、移動体に関わる状況が変化しても(例えば、移動体の位置、速度の変化、気象の変化、交通量の変化等)、移動体の予測誤差分布の算出式を調整することがない。このため、予測誤差分布の算出結果が大き過ぎてしまう場合又は小さ過ぎてしまう場合が生じる。そして、予測誤差分布が大き過ぎてしまう場合には、移動体の不要な接近回避行動が発生し、予測誤差分布が小さ過ぎてしまう場合には、移動体の安全性の低下を招いてしまう課題があった。
なお、追尾装置から提供される予測誤差共分散を予測誤差分布の設定値として利用する方法が考えられるが、この方法では、予測誤差分布の急激な変更又は不安定な変更が発生してしまう可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、移動体に関わる状況が変化しても、移動体の不要な接近回避行動の発生及び移動体の安全性の低下を防止することができる接近検出装置及び接近検出方法を提供することを目的としている。
この発明に係る接近検出装置は、移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を示す情報を格納するデータベースと、移動体の軌道予測結果から、当該移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を導出する算出式導出部と、算出式導出部により導出された算出式のパラメータとデータベースに格納された該当する算出式のパラメータとに差がある場合に、当該データベースに格納された算出式のパラメータを調整値により調整する算出式調整部と、軌道予測結果とデータベースに格納された予測誤差分布の算出式とを用いて、移動体間の接近確率を算出する接近検出部とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、移動体に関わる状況が変化しても、移動体の不要な接近回避行動の発生及び移動体の安全性の低下を防止することができる。
この発明の実施の形態1に係る接近検出装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る接近検出装置のハードウェア構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る接近検出装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における算出式導出部による予測誤差分布の算出式の導出処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における算出式導出部による予測誤差分布の算出式の導出方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1における算出式調整部による予測誤差分布の算出式の調整処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における算出式調整部による調整感度パラメータの設定処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における算出式調整部による調整感度パラメータの設定方法を説明する図である。 この発明の実施の形態2における算出式導出部による予測誤差分布の算出式の導出処理を示すフローチャートである。 移動体の軌道の予測誤差を正規分布でモデル化したイメージを示す図であり、(a)予測時刻に関わらず予測誤差が一定の場合を示す図であり、(b)予測時刻の経過に伴い予測誤差が増加する場合を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る接近検出装置1の構成を示す図である。
接近検出装置1は、図1に示すように、初期算出式データベース11、軌道観測情報データベース12、移動環境データベース13、調整情報データベース14、算出式導出部15、算出式調整部16及び接近検出部17を備えている。なお、移動環境データベース13は必須の構成ではなく省略してもよい。
また、接近検出装置1には、外部装置である軌道予測装置2が接続されている。この軌道予測装置2は、接近検出装置1から送られた移動体の軌道を示す軌道観測情報に基づいて、当該移動体の軌道予測(軌道予測値の算出)を行うものである。この軌道予測装置2は、例えば、移動体の位置、速度をカルマンフィルタ等に入力することで、一定時間後の移動体の位置、速度を予測する公知の軌道予測装置である。なお図1の例では、軌道予測装置2が接近検出装置1の外部に設けられているが、接近検出装置1の内部に設けられていてもよい。
初期算出式データベース11は、移動体に関する分類毎に、移動体の軌道に対する初期の予測誤差分布の算出式(以下、予測誤差分布の初期算出式と称す)を示す情報を格納するものである。以下、予測誤差分布の初期算出式について説明する。
初期算出式データベース11では、予測誤差分布の初期算出式として、例えば、予測誤差分布を正規分布でモデル化し、その予測誤差分布の主軸毎の標準偏差に関する算出式を格納する。ここで、予測誤差分布の主軸は、例えば、移動体が船の場合には横方向及び進行方向の2次元となり、移動体が航空機の場合には横方向、進行方向及び高度方向の3次元となることが考えられる。
また、予測誤差分布の標準偏差の算出式は、例えば、標準偏差が予測時刻の経過に伴いどのように増加するかを定義した式とすることが考えられる。この定義式の例として、標準偏差σ(ΔTp)が予測時刻ΔTpの経過に伴い線形増加する場合の式(1)を示す。
σ(ΔTp)=AΔTp+B (1)
ここで、傾きA及び切片Bはパラメータであり、移動体に関する過去に観測された軌道情報を用いて予測誤差の発生状況を解析することで設定される。なお、A=0とした場合には、標準偏差は予測時刻に関わらず一定であることを意味する。
なお、式(1)では標準偏差が予測時刻の経過に伴い線形増加する場合を示したが、これに限るものではなく、曲線状(指数関数又は2次関数等)に増加することも考えられる。
以後、予測誤差分布を2次元の正規分布でモデル化した場合を例に説明する。この正規分布において、主軸は横方向がX軸、進行方向がY軸であるとし、標準偏差の算出式はそれぞれ下式(2),(3)であるとする。
σ(ΔTp)=AΔTp+B (2)
σ(ΔTp)=AΔTp+B (3)
また、予測誤差分布の初期算出式は、移動体の種別、移動フェーズ、移動環境等の移動体に関する分類に応じて、異なる算出式が設定される。
この分類の項目としては、移動体の種別については、例えば、移動体が船の場合には、大型船、小型船、高速船等が挙げられる。また、移動体が航空機の場合には、大型機、中型機、小型機等が挙げられる。
また、移動フェーズについては、例えば、移動体が船の場合には、陸地付近、遠洋等が挙げられる。また、移動体が航空機の場合には、上昇、巡航、降下等が挙げられる。
また、移動環境については、交通量に関しては、多い、少ない等が挙げられる。また、天候に関しては、晴れ、くもり、雨、霧、雨量、風速等が挙げられる。また、移動体が船の場合には、潮流、海流の速さ等が挙げられる。
また、初期算出式データベース11では、予測誤差分布の初期算出式の設定に用いた過去に観測された軌道情報について、その軌道情報が観測された過去の移動環境情報も格納する。
この過去の移動環境情報としては、例えば、交通量に関しては、交通量の平均値等を示す情報が挙げられる。また、天候に関しては、雨量の平均値、風速の平均値等を示す情報が挙げられる。また、移動体が船の場合には、潮流、海流の流れの速さの平均値等を示す情報が挙げられる。
軌道観測情報データベース12は、図示しないレーダ装置又は通信装置等から移動体の軌道を示す軌道観測情報を取得して格納するものである。この軌道観測情報には、例えば、移動体ID、観測時刻、位置、速度等を示す情報が含まれる。
移動環境データベース13は、移動体の現在の移動環境に関する情報(以下、現在の移動環境情報)を格納するものである。
この現在の移動環境情報としては、例えば、交通量に関しては、特定の領域に存在する移動体の数等を示す情報が挙げられる。また、スケジュールの確定状況に関しては、交通管制官と移動体の操縦者の間で、目的地又は次の経由点への到達時刻が確定されているか否か等を示す情報が挙げられる。また、天候に関しては、晴れ、くもり、雨、霧等を示す情報が挙げられる。また、気象に関しては、雨量、風速等を示す情報が挙げられる。また、移動体が船の場合には、潮流、海流の速さ等を示す情報が挙げられる。
調整情報データベース14は、移動体の軌道に対する予測誤差分布の算出式のパラメータを調整するための各種情報を格納するものである。この調整情報データベース14が格納する情報には、予測誤差分布の初期算出式の分類、予測誤差分布の算出式、算出式導出部15で導出された予測誤差分布の算出式の履歴及びその際に用いた軌道観測情報の総データ数、予測誤差分布の算出式のパラメータを調整するための調整感度パラメータ(調整値)を示す情報が含まれる。
算出式導出部15は、移動体の軌道予測結果から、当該移動体の軌道に対する予測誤差分布の発生状況を解析し、当該移動体の軌道に対する予測誤差分布の算出式を導出するものである。この際、算出式導出部15は、軌道観測情報データベース12に格納された軌道観測情報を軌道予測装置2に送ることで、その軌道予測結果を受取り、予測誤差分布の算出式の導出に用いる。また、算出式導出部15による処理は、軌道観測情報データベース12に新たな軌道観測情報が格納される度に実施される。
算出式調整部16は、算出式導出部15により導出された予測誤差分布の算出式のパラメータと、調整情報データベース14に格納された該当する予測誤差分布の算出式のパラメータとに差がある場合に、当該調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式のパラメータを調整感度パラメータにより調整するものである。また、算出式調整部16では、調整感度パラメータの設定も行う。
接近検出部17は、移動体の軌道予測結果と、調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式とを用いて、移動体間の接近確率を算出するものである。この際、接近検出部17は、軌道観測情報データベース12に格納された軌道観測情報を軌道予測装置2に送ることで、その軌道予測結果を受取り、接近確率の算出に用いる。
次に、上記のように構成された接近検出装置1を実現するためのハードウェア構成の一例を、図2を参照しながら説明する。
接近検出装置1のハードウェア構成は、例えば図2に示すように、プロセッサ51及びメモリ52から構成されている。
この図2において、図1に示す初期算出式データベース11、軌道観測情報データベース12、移動環境データベース13及び調整情報データベース14は、メモリ52で実現される。また、図1に示す算出式導出部15、算出式調整部16及び接近検出部17は、メモリ52に記憶されたプログラムを実行するプロセッサ51により実現される。また、複数のプロセッサ51及び複数のメモリ52が連携して上記機能を実行してもよい。
次に、上記のように構成された接近検出装置1の動作について、図3を参照しながら説明する。
接近検出装置1の動作では、図3に示すように、まず、算出式導出部15は、軌道観測情報データベース12に新たな軌道観測情報が格納される度に、この軌道観測情報を軌道予測装置2に送ることで移動体の軌道予測結果を受取り、当該移動体の軌道に対する予測誤差分布の発生状況を解析し、当該移動体の軌道に対する予測誤差分布の算出式を導出する(ステップST301、算出式導出ステップ)。
次いで、算出式調整部16は、算出式導出部15により導出された予測誤差分布の算出式のパラメータと、調整情報データベース14に格納された該当する予測誤差分布の算出式のパラメータとに差がある場合に、当該調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式のパラメータを調整感度パラメータにより調整する(ステップST302、算出式調整ステップ)。
次いで、接近検出部17は、軌道観測情報データベース12に新たに格納された軌道観測情報を軌道予測装置2に送ることで移動体の軌道予測結果を受取り、この軌道予測結果と調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式とを用いて、移動体間の接近確率を算出する(ステップST303、接近検出ステップ)。この際、接近検出部17は、例えば、移動体間の軌道の予測誤差分布の重なりを積分することで接近確率を算出する。この接近検出部17により算出された移動体間の接近確率を示す情報は外部に出力される。
次に、算出式導出部15による予測誤差分布の算出式の導出処理について、図4,5を参照しながら説明する。
算出式導出部15による予測誤差分布の算出式の導出処理では、まず、軌道観測情報データベース12に格納された新規の軌道観測情報が、新規の移動体に関する情報であるかを判断する(ステップST401)。すなわち、新規の軌道観測情報が、調整情報データベース14に登録されていない移動体に関する情報であるかを判断する。
このステップST401において、軌道観測情報が新規の移動体に関する情報であると判断した場合には、当該新規の移動体の軌道に対する予測誤差分布の算出式及び分類を示す情報を調整情報データベース14に格納させる(ステップST402)。具体的には、初期算出式データベース11から新規の移動体に対応する分類の予測誤差分布の初期算出式を抽出し、これを予測誤差分布の算出式として分類を示す情報とともに調整情報データベース14に格納させる。
また、算出式調整部16に対して、この予測誤差分布の算出式に対する調整処理が不要であることを通知する(ステップST403)。
一方、ステップST401において、軌道観測情報が新規の移動体に関する情報ではないと判断した場合には、ステップST402,403の処理はスキップされてシーケンスはステップST404へ進む。
次いで、新規の軌道観測情報が既に調整情報データベース14に登録された移動体に関する情報であり、且つ、軌道観測情報データベース12に格納された軌道観測情報のデータ数が閾値N1未満であるかを判断する(ステップST404)。
このステップST404において、新規の軌道観測情報が既に調整情報データベース14に登録された移動体に関する情報であり、且つ、軌道観測情報データベース12に格納された軌道観測情報のデータ数が閾値N1未満であると判断した場合には、この移動体に対応する予測誤差分布の算出式に対する調整処理が不要であることを通知する(ステップST405)。
一方、ステップST404の条件を満たさない場合には、ステップST405の処理はスキップされてシーケンスはステップST406へ進む。
次いで、異なる予測開始時刻において、所定時間ΔT分の軌道予測結果をそれぞれ取得する(ステップST406)。この際、まず、軌道観測情報データベース12から、所定時間ΔT分の軌道観測情報を抽出する(図5の上段参照)。ここで、抽出した軌道観測情報に含まれる観測位置Dは下式(4)で表すことができる。
={DRi=(XRi,YRi);i=1,2,...,ND} (4)
なお、NDは軌道観測情報のデータ数である。
そして、外部装置である軌道予測装置2に観測位置Dを与え、所定時間帯ΔT分の移動体の軌道予測結果を取得する。ここで、取得した軌道予測結果Dは下式(5)で表すことができる。
={DPi=(XPi,YPi);i=1,2,...,ND} (5)
次いで、取得した軌道予測結果Dから、移動体の軌道に対する予測誤差の集合を算出し、予測時刻毎の予測誤差を抽出する(ステップST407)。ここで、予測誤差の集合Eは下式(6)で表すことができる。
={EPi=(EPi_X=XRi−XPi,EPi_Y=YRi−YPi);i=1,2,...,NP} (6)
なお、EPiは予測時刻毎の予測誤差である。
次いで、図5の下段に示すように、各予測時刻の予測誤差EPiの集合について、標準偏差σEpi=(σEpi_X,σEpi_Y)を算出する(ステップST408)。
次いで、算出した標準偏差σEp1_X,σEp2_X,・・・,σEpND_Xについて近似直線を求め、傾きAEP_X及び切片BEP_Xを算出する(ステップST409)。この際、傾きAEP_X及び切片BEP_Xは0以上とする。また、近似直線は、例えば最小二乗法等により求める。そして、これにより得られた近似直線の算出式を予測誤差分布の算出式とする。ここで、近似直線の算出式(予測誤差分布の算出式)は、下式(7),(8)で表すことができる。
σEP_X(ΔTp)=AEP_XΔTp+BEP_X (7)
σEP_Y(ΔTp)=AEP_YΔTp+BEP_Y (8)
次いで、導出した予測誤差分布の算出式と、その算出式の導出に用いた軌道観測情報の総データ数NPとを示す情報を、調整情報データベース14に格納させる(ステップST410)。なお、上記軌道観測情報の総データ数NPは、所定時間ΔT分の軌道予測結果を取得するのに用いる軌道観測情報のデータ数NDに、所定時間ΔT分の軌道予測結果の算出数を加えた値として算出する。
次に、算出式調整部16による予測誤差分布の算出式の調整処理について、図6を参照しながら説明する。
算出式調整部16による予測誤差分布の算出式の調整処理では、図6に示すように、まず、算出式導出部15から調整処理が不要であることが通知されたかを判断する(ステップST601)。このステップST601において、調整処理が不要であることが通知されたと判断した場合には、シーケンスは終了する。
一方、ステップST601において、調整処理が不要であることが通知されていないと判断した場合には、算出式導出部15により導出された予測誤差分布の算出式のパラメータと、調整情報データベース14に格納された該当する予測誤差分布の算出式のパラメータとの差を算出する(ステップST602)。すなわち、下式(9)〜(12)を算出する。
ΔA=AC_X−AEP_X (9)
ΔB=BC_X−BEP_X (10)
ΔA=AC_Y−AEP_Y (11)
ΔB=BC_Y−BEP_Y (12)
なお、傾きAC_X及び切片BC_Xは調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式のパラメータ(横方向)であり、傾きAC_Y及び切片BC_Yは調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式のパラメータ(進行方向)である。
次いで、算出式のパラメータに差がある場合に、調整情報データベース14に格納された算出式のパラメータを調整感度パラメータにより調整する(ステップST603)。ここで、傾きAC_Xの調整については、ΔA>0の場合にはAC_X=AC_X−αとし、ΔA<0の場合にはAC_X=AC_X+αとする。また、切片BC_Xの調整については、ΔB>0の場合にはBC_X=BC_X−βとし、ΔB<0の場合にはBC_X=BC_X+βとする。同様に、傾きAC_Yの調整については、ΔA>0の場合にはAC_Y=AC_Y−αとし、ΔA<0の場合にはAC_Y=AC_Y+αとする。また、切片BC_Yの調整については、ΔB>0の場合にはBC_Y=BC_Y−βとし、ΔB<0の場合はBC_Y=BC_Y+βとする。
なお、αは予測誤差分布の算出式の傾きAC_Xに対する調整感度パラメータ(横方向用)であり、βは予測誤差分布の算出式の切片BC_Xに対する調整感度パラメータ(横方向用)である。同様に、αは予測誤差分布の算出式の傾きAC_Yに対する調整感度パラメータ(進行方向用)であり、βは予測誤差分布の算出式の切片BC_Yに対する調整感度パラメータ(進行方向用)である。
そして、本願発明では、予測誤差分布の算出式の調整処理において、不安定な調整又は急激な調整とならないように、新規の軌道観測情報が得られる度に、調整感度パラメータずつ徐々に予測誤差分布の算出式のパラメータの値を変更する。
この調整感度パラメータは、算出式調整部16により、算出式導出部15で導出された予測誤差分布の算出式のパラメータ(AEP_X,BEP_X,AEP_Y,BEP_Y)の安定性と、移動環境情報に応じて設定される。
ここで、算出式調整部16は、算出式導出部15で導出された予測誤差分布の算出式のパラメータが不安定であると判断した場合には、調整感度パラメータの値を小さく設定する。
一方、算出式調整部16は、算出式導出部15で導出された予測誤差分布の算出式のパラメータが安定していると判断した場合には、不安定である場合よりも調整感度パラメータの値を大きく設定する。またこの際、予測誤差分布の算出式の調整方向が移動環境情報と一致している場合には、さらに調整感度パラメータの値を大きく設定する。
以下、算出式調整部16での調整感度パラメータの設定方法について、図7,8を参照しながら説明する。以下では、切片BC_Xの調整感度パラメータβの設定方法を例に説明する。
算出式調整部16による調整感度パラメータの設定処理では、図7に示すように、まず、調整情報データベース14を参照して、算出式導出部15で予測誤差分布の算出式を導出する際に用いられた軌道観測情報の総データ数NPが閾値N2未満であるかを判断する(ステップST701)。なお、閾値N2>閾値N1とする。
また、調整情報データベース14に格納された予測誤差分布の算出式の切片BEP_Xの履歴の集合の分散が大きいかを判断する(ステップST702)。この際、例えば、過去所定回数分の算出式の切片BEP_Xのうちの最小値又は最大値を、最新の切片BEP_Xが更新する場合に、分散が大きいと判断してもよい(判断条件101−1)。また、過去所定回数分の算出式の切片BEP_Xの集合の分散よりも、過去所定回数分の算出式の切片BEP_Xと最新の切片BEP_Xとの集合による分散が大きい場合に、分散が大きいと判断してもよい(判断条件101−2)。また、過去所定回数分の算出式の切片BEP_Xと最新の切片BEP_Xとの集合による分散が閾値σThよりも大きい場合に、分散が大きいと判断してもよい(判断条件101−3)。また、上記判断条件101−1〜101−3を複数組み合わせて判断してもよい。
ここで、ステップST701において総データ数NPが閾値N2未満であると判断した場合、又は、ステップST702において予測誤差分布の算出式の切片BEP_Xの履歴の集合の分散が大きいと判断した場合には、予測誤差分布の算出式の切片BEP_Xが不安定であると判断し、調整感度パラメータβの値を小さく設定する(ステップST703)。この際、図8の上段に示すように、例えばβ=|ΔB|×Cとする(0<C<1)。
一方、ステップST701,702において総データ数NPが閾値N2以上であり、且つ、予測誤差分布の算出式の切片BEP_Xの履歴の集合の分散が大きくないと判断した場合には、予測誤差分布の算出式の切片BEP_Xは安定していると判断し、シーケンスはステップST704へ進む。
次いで、予測誤差分布の算出式の調整方向が移動環境情報と一致しているかを判断する(ステップST704)。この際、例えば、移動環境の天候が悪く、且つ、予測誤差分布の算出式の調整方向が切片BC_Xを大きくする方向である場合に、上記調整方向と移動環境情報が一致していると判断してもよい(判断条件102−1)。ここで、天候が悪いかどうかの判断は、例えば、移動環境データベース13に格納された現在の移動環境情報(雨量及び風速)の方が、初期算出式データベース11に格納された過去の移動環境情報(雨量及び風速の平均値)よりも閾値WTh1以上大きい場合に天候が悪いと判断する。
また、移動環境の天候が良く、交通量が少なく、且つ、予測誤差分布の算出式の調整方向が切片BC_Xを小さくする方向である場合に、上記調整方向と移動環境情報が一致していると判断してもよい(判断条件102−2)。ここで、交通量が少ないか否かの判断は、例えば、移動環境データベース13に格納された現在の移動環境情報(交通量)の方が、初期算出式データベース11に格納された過去の移動環境情報(交通量の平均値)よりも閾値TTh以上少ない場合に交通量が少ないと判断する。また、天候が良いかどうかの判断は、例えば、移動環境データベース13に格納された現在の移動環境情報(雨量及び風速)の方が、初期算出式データベース11に格納された過去の移動環境情報(雨量及び風速の平均値)よりも閾値WTh2以上小さい場合に天候が良いと判断する。
また、移動環境データベース13に格納された現在の移動環境情報に含まれるスケジュールの確定状況が確定であり、且つ、予測誤差分布の算出式の調整方向が切片BC_Xを小さく方向である場合に、上記調整方向と移動環境情報が一致していると判断してもよい(判断条件102−3)。
このステップST704において、予測誤差分布の算出式の調整方向が移動環境情報と一致していないと判断した場合には、調整感度パラメータβをステップST703の場合よりも大きく設定する(ステップST705)。この際、図8の中段に示すように、例えばβ=Cβとして設定する(1<C)。なお、βが|ΔB|よりも大きくなった場合は、β=|ΔB|として設定する。
一方、ステップST704において、予測誤差分布の算出式の調整方向が移動環境情報と一致したと判断した場合には、調整感度パラメータβをステップST705の場合よりも大きく設定する(ステップST706)。この際、図8の下段に示すように、β=Cβとする(C<C)。なお、βが|ΔB|よりも大きくなった場合は、β=|ΔB|として設定する。
一方、傾きAC_Xの調整感度パラメータαの設定方法は、調整感度パラメータβと同じ設定方法が利用可能である。しかしながら、傾きAC_Xは時間ΔTpの係数であり、接近検出部17での算出結果に与える影響が大きい。そこで、切片BC_Xよりも傾きAC_Xの方がその値が変更され難くするように調整感度パラメータαを設定してもよい。これにより、より慎重に調整を行うことができる。
この際、例えば、調整感度パラメータαの場合には、調整感度パラメータβの場合よりも、C1,C2,C3を小さい値に設定してもよい(設定方法103−1)。
また、調整感度パラメータαの場合には、調整感度パラメータβの場合よりも、予測誤差分布の算出式のパラメータの安定性の判断条件を厳しい条件に設定してもよい(設定方法103−2)。
例えば、調整感度パラメータβの場合には、上記判断条件101−1〜101−3のうちのいずれかの条件又は複数の条件を組み合わせて用いるものとした。それに対し、調整感度パラメータαの場合には、上記判断条件101−1〜101−3の全てを用いるものとし、全ての条件を満たした場合にのみ予測誤差分布の算出式のパラメータ(傾き)が安定していると判断してもよい(設定方法103−2−1)。
また、調整感度パラメータαの場合には、調整感度パラメータβの場合よりも、閾値σThを大きい値に設定してもよい(設定方法103−2−2)。
また、上記設定方法103−2−1,103−2−2の両方を用いて調整感度パラメータαを設定してもよい。
また、調整感度パラメータαの場合には、調整感度パラメータβの場合よりも、予測誤差分布の算出式の調整方向と移動環境情報との一致性の判断条件を厳しい条件に設定してもよい(設定方法103−3)。
例えば、調整感度パラメータαの場合には、調整感度パラメータβの場合よりも、判断条件102−1の閾値WTh1の値を大きく設定してもよい(設定方法103−3−1)。また、調整感度パラメータαの場合には、実データが過去データよりも閾値WTh1以上大きく、且つ、今後も天候の悪さが増大する場合に、天候が悪いと判断してもよい(設定方法103−3−2)。
また、調整感度パラメータαの場合には、調整感度パラメータβの場合よりも、判断条件102−2の閾値TThの値を大きく設定してもよい(設定方法103−3−3)。また、調整感度パラメータαの場合には、実データが過去データよりも閾値TTh以上少なく、且つ、今後も交通量が減少する場合に、交通量が少ないと判断してもよい(設定方法103−3−4)。
また、調整感度パラメータαの場合には、調整感度パラメータβの場合よりも、判断条件102−2の閾値WTh2の値を大きく設定してもよい(設定方法103−3−5)。また、調整感度パラメータαの場合には、実データが過去データよりも閾値WTh2以上小さく、且つ、今後も天候の良さが増大する場合に、天候が良いと判断してもよい(設定方法103−3−6)。
また、上記設定方法103−3−1〜103−3−6のうちの複数の方法を用いて調整感度パラメータαを設定してもよい。
また、上記設定方法103−1〜103−3のうちの複数の方法を用いて調整感度パラメータαを設定してもよい。
なお、進行方向用の調整感度パラメータα,βの設定方法は、横方向用の調整感度パラメータα,βの設定方法と同じであるため、その説明を省略する。
以上のように、この実施の形態1では、算出式調整部16にて、算出式導出部15により導出された予測誤差分布の算出式のパラメータと調整情報データベース14に格納された該当する予測誤差分布の算出式のパラメータとに差がある場合に、当該調整情報データベース14に格納された算出式のパラメータを調整感度パラメータにより調整するように構成したので、移動体に関わる状況が変化しても、予測誤差分布を大きく算出してしまうことによる移動体の不要な接近回避行動の発生、及び、予測誤差分布を小さく算出してしまうことによる移動体の安全性の低下を防止することができる。また、急激な変更及び不安定な変更とならないようにゆっくり調整を行うことができる。
また、調整を行う予測誤差分布の算出式のパラメータのうち、予測時刻の係数となっているパラメータ(傾きA)に関する調整は、予測時刻の係数となっていないパラメータ(切片B)と比べ、予測誤差分布の算出結果に与える影響が大きいため、その値を変更され難くしている。これにより、急激な変更及び不安定な変更となることをより防ぐことができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、算出式導出部15における予測誤差分布の算出式の導出処理において、予測誤差と予測時刻との相関関係が低い場合には、予測誤差を予測時刻に関わらず一定とする場合について説明する。
なお、実施の形態2に係る接近検出装置1の構成は、図1に示す実施の形態1に係る接近検出装置1の構成と同様であるため、その説明を省略する。
次に、算出式導出部15による予測誤差分布の算出式の導出処理について、図9を参照しながら説明する。図9に示す実施の形態2における算出式導出部15の処理のうち、図4に示す実施の形態1における算出式導出部15と同様の処理についてはその説明を省略する。
実施の形態2における算出式導出部15による予測誤差分布の算出式の導出処理では、図9に示すように、ステップST408における処理が完了した後、算出式導出部15は、ステップST408で算出した標準偏差σEp1_X,σEp2_X,・・・,σEpND_Xの相関係数を算出する(ステップST901)。これにより、予測誤差と予測時刻との相関関係を求める。
次いで、算出した相関係数が閾値CTh未満であるかを判断する(ステップST902)。
このステップST902において、相関係数が閾値CTh未満であると判断した場合には、傾きAEP_Xを0に設定する(ステップST903)。また、切片BEP_Xについては、異なる予測開始時刻における所定時間ΔT分の軌道予測結果のそれぞれの予測誤差の集合Eから、横方向に関する全予測時刻の予測誤差Epi_Xを抽出し、それらの標準偏差σEp_X_Allを設定する。その後、シーケンスはステップST410へ進む。
一方、ステップST902において、相関係数が閾値CTh以上であると判断した場合には、シーケンスはステップST409へ進む。
なお、進行方向のパラメータ(AEP_Y,BEP_Y)の算出方法は、横方向のパラメータ(AEP_X,BEP_X)の算出方法と同じであるため、その説明を省略する。
以上のように、この実施の形態2によれば、予測誤差と予測時刻との相関係数の値が小さい場合は、予測誤差を予測時刻の経過に関わらず一定とするように構成したので、実施の形態1における効果に加え、予測誤差と予測時刻の相関係数の値が小さい状態で無理に近似直線の算出式を導出し、算出式調整部16でこの式を用いることによる不適切な調整が発生することを防ぐことができる。
実施の形態3.
実施の形態3として、算出式調整部16において、算出式導出部15により導出された算出式のパラメータと調整情報データベース14に格納された該当する算出式のパラメータとの差が閾値以下の場合には、調整情報データベース14に格納された算出式のパラメータの調整は行わないようにしてもよい。これによって、予測誤差分布の算出式の不要な調整を回避し、計算量を削減することができる。
実施の形態4.
実施の形態4として、調整対象の移動体と条件が同様である移動体において算出式が調整済の場合には、調整対象の移動体に関する算出式として、この調整済の算出式を用いるようにしてもよい。すなわち、算出式調整部16は、調整対象の移動体と分類が同じ且つ当該移動体の規定範囲内に位置する他の移動体が存在し、当該他の移動体に関する予測誤差分布の算出式の調整が済んでいる場合には、当該調整対象の移動体に関する予測誤差分布の算出式の調整は行わない。そして、接近検出部17は、上記調整対象の移動体に関する予測誤差分布の算出式として、上記他の移動体に関する予測誤差分布の算出式を用いる。これによって、予測誤差分布の算出式の不要な調整を回避し、計算量を削減することができる。
実施の形態5.
実施の形態5として、算出式導出部15において、予測誤差分布の発生状況を簡易解析し、予測時刻の経過に伴う移動体の軌道の予測誤差の増加率が閾値以下であるかを判断する。そして、この増加率が閾値以下の場合に、予測時刻のステップ幅を大きく設定するようにしてもよい。なお、簡易解析では、例えば、算出式導出部15における軌道予測結果の算出数より小さい数で図4のステップST406〜409の処理を実行する。そして、その結果得られた算出式の傾きを予測誤差の増幅率として用いることが考えられる。これによって、計算量を削減することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 接近検出装置、2 軌道予測装置、11 初期算出式データベース、12 軌道観測情報データベース、13 移動環境データベース、14 調整情報データベース、15 算出式導出部、16 算出式調整部、17 接近検出部。

Claims (10)

  1. 移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を示す情報を格納するデータベースと、
    前記移動体の軌道予測結果から、当該移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を導出する算出式導出部と、
    前記算出式導出部により導出された算出式のパラメータと前記データベースに格納された該当する算出式のパラメータとに差がある場合に、当該データベースに格納された算出式のパラメータを調整値により調整する算出式調整部と、
    前記軌道予測結果と前記データベースに格納された予測誤差分布の算出式とを用いて、前記移動体間の接近確率を算出する接近検出部と
    を備えた接近検出装置。
  2. 前記データベースは、予測時刻の経過に伴う前記移動体の軌道の予測誤差の増加を示す式を、初期の前記予測誤差分布の算出式として格納し、
    前記算出式導出部は、予測時刻の経過に伴う前記移動体の軌道の予測誤差の増加を示す式を、前記予測誤差分布の算出式として導出する
    ことを特徴とする請求項1記載の接近検出装置。
  3. 前記算出式調整部は、前記データベースに格納された予測誤差分布の算出式のパラメータのうち、前記接近検出部での算出結果に与える影響が大きいパラメータについては、前記調整値の値を小さく設定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の接近検出装置。
  4. 前記データベースは、初期の前記予測誤差分布の算出式の設定に用いた前記移動体に関する過去の移動環境情報、及び前記算出式導出部により導出された予測誤差分布の算出式の履歴を示す情報を格納し、
    前記算出式調整部は、前記算出式導出部により導出された予測誤差分布の算出式のパラメータが安定している場合、又は前記データベースに格納された過去の移動環境情報と前記移動体に関する現在の移動環境情報とから前記予測誤差分布の算出式の調整方向が適切である場合に、前記調整値の値を大きく設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の接近検出装置。
  5. 前記算出式調整部は、前記データベースに格納された予測誤差分布の算出式のパラメータのうち、前記接近検出部での算出結果に与える影響が大きいパラメータについては、前記予測誤差分布の算出式のパラメータの安定性の判断基準及び前記予測誤差分布の算出式の調整方向の適切性の判断基準を高く設定する
    ことを特徴とする請求項4記載の接近検出装置。
  6. 前記算出式導出部は、予測誤差分布における予測誤差と予測時刻との相関が閾値以下の場合には、当該予測誤差が当該予測時刻の経過に伴い変化しないものとして前記予測誤差分布の算出式を導出する
    ことを特徴とする請求項2記載の接近検出装置。
  7. 前記算出式調整部は、前記算出式導出部により導出された算出式のパラメータと前記データベースに格納された該当する算出式のパラメータとの差が閾値以下の場合には、当該データベースに格納された算出式のパラメータの調整は行わない
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の接近検出装置。
  8. 前記算出式調整部は、調整対象の前記移動体と分類が同じ且つ当該移動体の規定範囲内に位置する他の移動体が存在し、当該他の移動体に関する前記予測誤差分布の算出式の調整が済んでいる場合には、当該調整対象の前記移動体に関する前記予測誤差分布の算出式の調整は行わず、
    前記接近検出部は、前記調整対象の前記移動体に関する前記予測誤差分布の算出式として、前記他の移動体に関する前記予測誤差分布の算出式を用いる
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の接近検出装置。
  9. 前記算出式導出部は、予測時刻の経過に伴う前記移動体の軌道の予測誤差の増加率が閾値以下の場合に、当該予測時刻のステップ幅を大きく設定する
    ことを特徴とする請求項2記載の接近検出装置。
  10. 算出式導出部が、前記移動体の軌道予測結果から、当該移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を導出する算出式導出ステップと、
    算出式調整部が、前記算出式導出部により導出された算出式のパラメータと、移動体の軌道の予測誤差分布の算出式を示す情報を格納するデータベースに格納された該当する算出式のパラメータとに差がある場合に、当該データベースに格納された算出式のパラメータを調整値により調整する算出式調整ステップと、
    接近検出部が、前記軌道予測結果と前記データベースに格納された予測誤差分布の算出式とを用いて、前記移動体間の接近確率を算出する接近検出ステップと
    を有する接近検出方法。
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