JP2016161405A - 転がり軸受の検査装置及び検査方法 - Google Patents

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敦宏 石井
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Abstract

【課題】転がり軸受を軸方向に沿った押し側、引き側へ加圧して予圧を付与する際に、短時間で円滑に予圧方向の切り替えができる転がり軸受の検査方法及び検査装置を提供する。【解決手段】転がり軸受の検査装置100は、内輪W1を回転させ、且つ外輪W2を静止させた状態で転がり軸受Wに予圧を付与し、外輪W2の振動を測定する。検査装置100は、軸方向への移動を規制した状態で内輪W1を外周面に支持する回転軸33と、回転駆動部19と、転がり軸受Wの外輪W2に第1の向きの荷重を負荷する第1予圧部と、外輪W2に第2の向きの荷重を負荷する第2予圧部と、振動検出部21を備える。外輪W2に第1の向きの荷重を負荷した状態から、第2の向きの荷重を負荷して第1、第2の向きの荷重とを同時に負荷した後に、第1の向きの荷重を減少させて予圧の方向を切り替える。【選択図】図8

Description

本発明は、転がり軸受の検査装置及び検査方法に関する。
転がり軸受の製造工程に用いられ、完成した転がり軸受の品質を総合的に判定する転がり軸受の検査装置が知られている。この検査装置では、軸受単体で転動体表面の傷、ゴミや加工不良の有無を、振動測定によって検査し、製品の良否判定を行う。その振動測定による検査では、まず、被検査軸受の内輪を回転軸に嵌着し、外輪に予圧を付与した状態で内輪を回転軸により回転駆動する。そして、内輪と外輪との相対的な回転に伴って転がり軸受が発生する振動を測定し、その振動測定結果に基づいて被検査軸受の品質の良否を判別する。上記のような検査を行う転がり軸受の検査装置が、例えば特許文献1、2に開示されている。特許文献1,2に開示される上記の検査装置では、アーバと呼ばれる回転軸に組立済みの転がり軸受が挿入される。アーバは、転がり軸受との接合面における摩擦で転がり軸受の内輪又は外輪のいずれか一方の軌道輪を回転止めして、他方の軌道輪を回転駆動する。
特開平5−10835号公報 特開2000−292314号公報
特許文献1に開示される検査装置は、転がり軸受に一方向の予圧を付与した状態で振動をピックアップする構成となっている。一般に、転がり軸受に一方向の予圧が付与されると、軌道面の転動体が接触する接触領域が一定の領域に定まってしまう。その場合、内輪又は外輪をこの予圧方向とは逆方向へ微少量だけ押し戻すと、転動面の接触領域が拡大され、より広い面の欠陥発見が可能になる。しかし、予圧方向を切り替えるには、軸受の付け替えを行う反転工程の実施や、検査装置に反転機構を設ける必要があり、検査作業を繁雑にし、設備コストを上昇させることに繋がる。
特許文献2に開示される検査装置は、予圧方向とは反対方向に外輪を押し戻す機構が搭載されている。しかし、この検査装置では、内輪を軸方向に拘束する構造を持たないため、外輪を押し戻す際、内輪内径面と回転軸との間に滑りが生じ、内輪が空転したり、外輪が内輪と一緒に回転したりする。そのため、小さな予圧荷重でしか検査が行えず、正確な振動測定が困難になる。そのため、必要十分な荷重を負荷でき、予圧方向を簡単に切り替えして振動測定が行える検査装置の実現が望まれている。
また、一般に転がり軸受の外輪の振動を検出する振動検出部は、外輪が静止状態でなければ正確な振動検出ができない。つまり、外輪が回転すると振動検出部のプローブが外輪外周面と摺動するため、摺動による振動が検出結果に重畳されて正確な測定ができなくなる。また、非接触式の振動検出部の場合は、振動検出位置が変化して、検出結果に外乱が重畳されやすくなる。
そこで、アーバの回転を一旦停止させ、加圧方向を切り替えて再度回転開始させることも可能であるが、アーバや、アーバを回転駆動するスピンドルは、重量が大きい上に高速回転するため、運転状態から停止状態になるまで長い時間を要する。そのため、振動検査のサイクルタイム短縮のためには、アーバを回転させたまま転がり軸受の予圧方向を切り替えることが望ましい。
しかしながら、外輪に加圧部材を押し当てて予圧を付与する場合、加圧部材が外輪の回り止めとして機能するが、予圧方向を切り替えるときに外輪が回り止めされなくなる。つまり、外輪に一方向の予圧力を付与する加圧部材と、一方向とは逆方向の予圧力を付与する加圧部材とが、いずれも外輪に接していない外輪のフリー支持状態が生じて、外輪が、高速回転する内輪の影響を受けて連れ回りしてしまう。外輪の回転を防ぐためには、回り止め機構を別途に設ける等の措置が必要となり、コストアップ、装置構成の複雑化を招くことになる。
そこで本発明は、転がり軸受を軸方向に沿った押し側、引き側へ加圧して予圧を付与する際に、短時間で円滑に予圧方向の切り替えができる転がり軸受の検査方法及び検査装置を提供することを目的とする。
本発明は下記構成からなる。
(1) 内輪を回転させ、且つ外輪を静止させた状態で転がり軸受に予圧を付与し、前記外輪の振動を測定する転がり軸受の検査方法であって、
前記内輪は、回転軸の外周面に軸方向への移動を規制した状態で支持され、
軸方向移動が規制された状態で前記内輪が回転駆動される前記転がり軸受の前記外輪に、軸方向に沿った第1の向きの荷重を負荷する工程と、
前記外輪に前記第1の向きの荷重を負荷した状態で前記外輪の振動を測定する工程と、
前記外輪に前記第1の向きの荷重を負荷したまま、前記外輪に前記第1の向きとは逆向きの第2の向きの荷重を負荷する工程と、
前記外輪に前記第1の向きの荷重と前記第2の向きの荷重とを同時に負荷した状態から、前記第1の向きの荷重を減少させて前記予圧の方向を切り替える工程と、
を含むことを特徴とする転がり軸受の検査方法。
(2) 前記外輪に負荷する荷重が前記第1の向きから前記第2の向きに切り替わるまでの間、前記内輪を回転させ続けることを特徴とする(1)に記載の転がり軸受の検査方法。
(3) 内輪を回転させ、且つ外輪を静止させた状態で転がり軸受に予圧を付与し、前記外輪の振動を測定する転がり軸受の検査装置であって、
前記内輪を軸方向への移動を規制した状態で外周面に支持する回転軸と、
前記回転軸を回転駆動する回転駆動部と、
前記回転軸に前記内輪が支持された前記転がり軸受の前記外輪に、前記転がり軸受の軸方向に沿った第1の向きの荷重を負荷する第1予圧部と、
前記回転軸に前記内輪が支持された前記転がり軸受の前記外輪に、前記第1の向きとは逆向きの第2の向きの荷重を負荷する第2予圧部と、
前記外輪の振動を検出する振動検出部と、
前記外輪に前記第1予圧部により前記第1の向きの荷重を負荷した状態から、前記第2予圧部により前記第2の向きの荷重を負荷して、前記第1の向きの荷重と前記第2の向きの荷重とを同時に負荷した後に、前記第1予圧部による前記第1の向きの荷重を減少させて前記予圧の方向を切り替える制御部と、
を備えることを特徴とする転がり軸受の検査装置。
(4) 前記回転駆動部は、前記外輪に負荷する荷重が前記第1の向きから前記第2の向きに切り替わるまでの間、前記内輪を回転させ続けることを特徴とする(3)に記載の転がり軸受の検査装置。
本発明によれば、転がり軸受の外輪への加圧方向を切り替える際、切り替えの前後で第1予圧部と第2予圧部との少なくとも一方が常時外輪に接しているため、外輪自体が支持されないフリー支持状態になって外輪が回転することがなくなる。その結果、転がり軸受を傷付けることなく、円滑に予圧方向の切り替えが可能となり、検査のサイクルタイムを短縮できる。また、内輪が軸方向移動を規制した状態で回転軸に支持されているため、双方の予圧方向で必要十分な予圧力を外輪に付与でき、振動測定精度を向上できる。
本発明の実施形態を説明するための図で、転がり軸受の検査装置の正面図である。 図1の側面図である。 図1に示す下側駆動部のA−A線断面矢視図である。 図1の上部加圧機構の拡大正面図である。 図1に示す上部加圧機構のA−A線断面矢視図である。 検査装置のワークの支持形態を模式的に示す、検査装置の一部分解斜視図である。 上側駆動部及び回転駆動部のフレームへの支持構造を模式的に示す概略斜視図である。 アーバの構成を模式的に示す構成図である。 (A)は可動鍔がアーバ内に収容された閉状態のアーバの断面図、(B)は(A)の可動鍔が閉状態のアーバを下側から見た下面図である。 (A)は可動鍔がアーバの外周面から径方向外側に突出した開状態のアーバの断面図、(B)は(A)の可動鍔が開状態のアーバを下側から見た下面図である。 (A)は第1の予圧付与状態を示す断面図、(B)第2の予圧付与状態を示す断面図である。 転がり軸受の振動検査の検査手順を示すフローチャートである。 検査手順を説明するための下側駆動部と上側駆動部を示す説明図である。 検査手順を説明するための上側駆動部を示す説明図である。 検査手順を説明するための上側駆動部を示す説明図である。 検査手順を説明するための下側駆動部と上側駆動部を示す説明図である。 検査手順を説明するための下側駆動部と上側駆動部を示す説明図である。 (A)〜(C)は、ワークの掻き出し動作を段階的に示す説明図である。 ワークの掻き出し手順の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態を説明するための図で、転がり軸受の検査装置100の正面図、図2は図1の側面図である。
<転がり軸受の検査装置の基本構成及びその動作>
転がり軸受の検査装置(以降は、検査装置と略称する)100は、被検査軸受となる転がり軸受(以下、ワークと称する)Wの外輪と内輪とを相対回転させて、ワークWの振動を測定する装置である。検査装置100は、台座11上に立設されるフレーム13と、フレーム13の下部に設けられた下側駆動部15と、フレーム13の上部に設けられた上側駆動部17及び回転駆動部19と、振動検出部21(図2参照)とを備える。なお、図1においては振動検出部21を省略している。
下側駆動部15は、ワークWを上側駆動部17のアーバ33に向けてワークを移載するワーク移載部23と、ワークWに上向きの予圧を付与する下部加圧機構25を有する。上側駆動部17は、ワークWに下向きの予圧を付与する上部加圧機構27を有する。
振動検出部21は、各部を駆動する図示しない制御部に接続される。なお、ここでは被検査軸受となるワークWとして玉軸受を用いて説明するが、これに限らず、ころ軸受等、他の種類の軸受であってもよい。
ワークWは、下側駆動部15のワーク受け台31に載置される。ワーク受け台31上のワークWは、ワーク受け台31が上昇することで、回転駆動部19に接続された回転軸であるアーバ33の外周面に嵌挿され、アーバ33に着脱自在に支持される。
ワーク受け台31が退避した後、アーバ33は、回転駆動部19によって回転駆動され、ワークWの内輪を回転駆動する。ワークWの外輪は、後述する上側加圧ピンや下側加圧ピンとの摩擦によって回転が阻止され、これにより、内輪と外輪とが相対回転する。アーバ33に支持されたワークWは、下側駆動部15の下部加圧機構25により上方に向けて加圧され、上側駆動部17の上部加圧機構27により下方に向けて加圧されることで、予圧が付与される。
図2に示すように、アーバ33に支持されたワークWの外輪外周面に対面する位置には、振動検出部21が配置される。アーバ33に支持されたワークWは、下部加圧機構25又は上部加圧機構27により予圧が付与された状態で、回転駆動部19により内輪が回転駆動される。そして、振動検出部21によって、回転が静止された外輪外周面の振動(例えば、径方向、周方向、軸方向の振動)が検出される。
振動検出部21は、例えば加速度センサ、変位センサ、速度センサ、マイクロホン等からなり、検出された振動を電気信号に変換する。振動検出部21は、接触式、非接触式のいずれであってもよい。振動検出部21から出力された振動の電気信号は、後述する制御部に入力されて制御部から振動検査の結果が出力される。
振動測定の終了後、制御部はワークWをアーバ33から取り外す。
<検査装置の各部構成>
次に、検査装置100の上記各部の構成について説明する。
回転駆動部19は、フレーム13に固定されるモータMと、垂直方向を回転軸として支持されるスピンドル35と、モータM及びスピンドル35の各上部軸端に接続されるプーリ37,39と、プーリ37,39に懸架されるベルト41とを有する。スピンドル35は、モータMの回転がプーリ37とベルト41を介してプーリ39に伝達されることで回転駆動される。
図3は、図1に示す下側駆動部15のA−A線断面矢視図である。下側駆動部15のワーク移載部23は、ワークWを支持するワーク受け台31と、ワーク受け台31の中心に先端部が固定され、ワーク受け台31を昇降動作させるワーク支持軸45と、ワーク支持軸45の下端部に一端部が接続される接続アーム47と、接続アーム47の他端部をガイドピン49に沿って昇降駆動するワーク支持軸駆動シリンダ51(図1参照)とを備える。
ワーク支持軸45の上端部は、ワーク受け台31より上方に突出する開閉プッシャ53がワーク受け台31の中心を軸方向に貫通して配置されている。
ワーク受け台31は、ワークWの内輪W1の外径と同等、又は若干大きい外径を有する円盤状の部材であり、上面側の外周を一段切り欠いた段付き部31aを有する。段付き部31aの外径は、内輪W1の内径と同等に形成され、これにより、ワークWの内輪W1がワーク受け台31と同芯に支持される。また、ワーク受け台31は、アーバ33の中心軸と同芯に配置されるため、ワーク受け台31にワークWを載置することで、ワークWとアーバ33との位置関係が同芯となる。
下部加圧機構25は、円環状の下側環状支持部材55と、下側環状支持部材55の上面に立設された下側加圧ピン57と、下側環状支持部材55を支持する有底円筒状のハウジング59と、ハウジング59に接続されリニアブッシュ61を介してワーク支持軸45の外周に配置される中空軸63と、中空軸63のハウジング59側とは反対側の端部に一端部が固定される接続アーム65と、接続アーム65の他端部をガイドピン67に沿って昇降駆動する下部加圧シリンダ69と、を備える。
下側環状支持部材55の内径は、ワーク受け台31の最大径よりも大きく、下側環状支持部材55の中心側の内部空間をワーク受け台31が相互干渉せずに通過できるようになっている。下側加圧ピン57は、下側環状支持部材55の少なくとも3箇所に同心円状に等間隔で配置され、ワークWの外輪を上方に向けて加圧する。
中空軸63は、ケーシング71の開口孔に、リニアブッシュ73を介して回転自在に支持される。つまり、ワーク支持軸45と中空軸63は、リニアブッシュ61を介して同芯に配置され、それぞれ独立して摺動可能に支持されている。ワーク支持軸45と中空軸63を支持するケーシング71は、下ベース部75に固定される
ワーク支持軸駆動シリンダ51は、ワーク支持軸45を昇降駆動し、下部加圧シリンダ69は、中空軸63を昇降駆動する。ワーク支持軸駆動シリンダ51と下部加圧シリンダ69は、図示しない圧力源装置に接続され、それぞれ最適なエア圧が独立して供給される。
下ベース部75は、フレーム13に垂直方向に配置されたボールネジ機構77のナット部79が固定された板状部材である。下ベース部75には、図1に示すように、ワーク支持軸駆動シリンダ51と下部加圧シリンダ69が固定される。図3に示すボールネジ機構77のネジ軸81は、図1に示すサーボモータ83により駆動され、ネジ軸81の回転によって下ベース部75が昇降駆動される。
図4は図1の上部加圧機構27の拡大正面図、図5は図1に示す上部加圧機構27のA−A線断面矢視図である。
上部加圧機構27は、L字型ブラケット91と、L字型ブラケット91に固定されるシリンダブラケット93と、L字型ブラケット91をフレーム13に昇降自在に支持するリニアガイド95と、シリンダブラケット93を垂直方向に駆動する一対の掻き出し駆動シリンダ97(図4参照)と、一対の上部加圧シリンダ99(図4参照)とを有する。
L字型ブラケット91は、水平配置される天板部111と、天板部111に接合された一端側からフレーム13に沿って下方に向けて延設される側壁部113と、を有する断面L字型の支持構造体である。天板部111には、回転駆動部19(図1参照)から垂下して配置されるアーバ33を貫通する貫通孔115が形成される。
側壁部113には、リニアガイド95のスライダ117が固定される。昇降レール119は、フレーム13に垂直方向に沿って設けられ、スライダ117がスライド自在に係合する。L字型ブラケット91は、スライダ117が昇降レール119に沿って摺動することで昇降移動する。
L字型ブラケット91の天板部111の裏面には、貫通孔115の周縁に円環状の上側環状支持部材121が固定される。上側環状支持部材121の下面には、上側加圧ピン123が垂下して設けられる。上側加圧ピン123は、上側環状支持部材121の下面で同心円状に少なくとも3箇所に等角度で設けられ、ワークWの外輪を下方に向けて加圧する。
L字型ブラケット91、上側環状支持部材121、上側加圧ピン123は、ワークWに加圧力で伝達する作動部材として構成される。また、一対の掻き出し駆動シリンダ97と、一対の上部加圧シリンダ99は、ワークWにアーバ33の回転軸方向の加圧力を発生する加圧機構として構成される。
下側加圧ピン57や上側加圧ピン123は、下側環状支持部材55や上側環状支持部材121の円周方向に沿ったリング状の部材であってもよい。
上側環状支持部材121の内径は、アーバ33の最大径よりも大きく、上側環状支持部材121の環状内部空間をアーバ33が相互干渉せずに通過できるようになっている。
一対の掻き出し駆動シリンダ97は、L字型ブラケット91の貫通孔115を挟んだ両端側に配置され、シリンダブラケット93を垂直方向に駆動する。シリンダブラケット93が垂直方向に駆動されることで、L字型ブラケット91が上側加圧ピン123と一体となって昇降する。掻き出し駆動シリンダ97は、L字型ブラケット91、及びL字型ブラケット91に固定される、上側加圧ピン123を有する上側環状支持部材121やシリンダブラケット93等を含むL字型ブラケット91の全重量(以降、ブラケット全重量と称する)を支持するように上向きに付勢する。すなわち、掻き出し駆動シリンダ97は、ブラケット全重量を支持するための支持力を軽減する上向きのキャンセル力を発生する。これにより、L字型ブラケット91は、掻き出し駆動シリンダ97によってフローティング支持された状態となり、ワークWへ加える加圧力にブラケット全重量が影響することがなくなる。なお、上記キャンセル力は、ブラケット全重量を支持する力であることが望ましいが、その一部を支持する力であってもよい。
一対の上部加圧シリンダ99は、天板部111より上方のフレーム13に固定され、天板部111を垂直方向下向きに加圧する。上部加圧シリンダ99は低摩擦シリンダであり、振動検査時には上部加圧シリンダ99のロッド110がL字型ブラケット91の上面を加圧して、ワークWの外輪W2を加圧する。
掻き出し駆動シリンダ97と、上部加圧シリンダ99は、図示しない圧力源装置に接続され、それぞれ最適なエア圧が独立して供給される。上部加圧シリンダ99は、垂直方向下向きに一定圧力のエアが供給され、常時加圧されている。掻き出し駆動シリンダ97は、上向き動作、下向き動作、フローティング状態のそれぞれに応じて、供給するエアが切り替えられる。
アーバ33は、詳細は後述するが、外周面が円筒状に形成されたアーバ本体127及びカバー129を有する。アーバ本体127の基端側には、拡径された固定鍔131が形成される。
図6は、検査装置のワークWの支持形態を模式的に示す、検査装置の一部分解斜視図である。本構成の検査装置100によれば、ワーク受け台31が、ワーク受け台31の中心軸L1とワークWの中心軸とを一致させた状態でワークWを保持する。そして、アーバ33と、上側環状支持部材121と、下側環状支持部材55とを、それぞれの中心軸がワークW及びワーク受け台31の中心軸L1と一致するように配置する。
上側環状支持部材121から下方のワークWに向けて突設される上側加圧ピン123、及び下側環状支持部材55から上方のワークWに向けて突設される下側加圧ピン57は、それぞれ、円周方向に等間隔(図示例では中心角120°)に配置されている。
図7に上側駆動部17及び回転駆動部19のフレーム13への支持構造を模式的に示す概略斜視図を示す。スピンドル35が内部に支持される筐体133、掻き出し駆動シリンダ97の取り付けブラケット135、モータMは、フレーム13に固定される。そのため、スピンドル35に取り付けられるアーバ33は、フレーム13に対して位置は変化しない。
L字型ブラケット91は、リニアガイドによってフレーム13に対して昇降移動が可能に取り付けられる。このL字型ブラケット91には、シリンダブラケット93が図示しないボルトにより固定されている。シリンダブラケット93は、図示例の一体型に限らず、一対の上部加圧シリンダ99の配列方向に分断された別体型であってもよい。
掻き出し駆動シリンダ97の取り付けブラケット135は、スピンドル35の筐体133の側面に固定されている。掻き出し駆動シリンダ97は、フレーム13との位置関係が変化しない部位であれば、他の部位にも取り付け可能である。
一対の上部加圧シリンダ99における各ロッド110の先端部は、L字型ブラケット91の天板部111の上面を加圧する。各ロッド110による天板部111の加圧位置P1,P2は、スピンドル35の中心軸L1を通り、且つ、一対の掻き出し駆動シリンダ97の配列方向に平行で中心軸L1に直交する直線L2上に設けられた、中心軸L1から等距離の位置である。
L字型ブラケット91が直線L2の線上で加圧されること、及び、中心軸L1から等距離の位置で加圧されることで、天板部111の裏面に固定される上側環状支持部材121との間に曲げモーメントによるL字型ブラケット91の傾きが生じることを防止できる。
<アーバの構成及び可動鍔の駆動>
次に、アーバ33の具体的な構成と可動鍔147の駆動について説明する。
図8はアーバ33の構成を模式的に示す構成図である。検査装置100は、前述したように、ワークWが外周面に装着される軸垂直断面が円形のアーバ33と、中心軸L1を中心にアーバ33を回転駆動する回転駆動部19と、ワークWに予圧を付与する下部加圧機構25及び上部加圧機構27と、ワークWからの振動を検出する振動検出部21とを備える。
ここでは、アーバ33の回転駆動部19との接続側を軸方向後端側(又は、後端側)と呼称し、アーバ33の下側環状支持部材55側を軸方向先端側(又は、先端側)と呼称する。
アーバ33のアーバ本体127は、軸方向後端側の一端部に形成されたテーパ軸部141と、テーパ軸部141とは反対側の他端部に形成され、詳細を後述するピストン収容部143が内部に画成される開口145とを有する。テーパ軸部141は、回転駆動部19側の回転軸に嵌合されるテーパ面を有する。
アーバ33のカバー129は、開口145を覆うようにアーバ本体127に取り付けられ、ピストン収容部143や開口145内の空間を閉塞する。アーバ本体127とカバー129との間には、複数の可動鍔147がアーバ33の外周から径方向外側に出没自在に配置される。可動鍔147は、鍔開閉駆動部149によってそれぞれ径方向に開閉駆動される。
アーバ本体127とカバー129の内部に形成されたピストン収容部143には、ピストンユニット151と、ピストンユニット151を軸方向先端側へ付勢する圧縮バネ153とが収容される。ピストンユニット151は、開閉部材155と、ピストン157とを有し、ピストン収容部143内で軸方向へ移動可能に支持される。
可動鍔147は、軸線方向から傾斜して形成された連通孔159を有し、開閉部材155は、連通孔159に挿入され、滑らかに摺動可能な傾斜ピン161を有する。圧縮バネ153によって軸方向先端側(図中下方)に付勢された開閉部材155が、バネ力に対抗して軸方向後端側(図中の上方)に押し込まれると、傾斜ピン161が連通孔159内を摺動して、可動鍔147が径方向内側に引き込まれる。また、開閉部材155が圧縮バネ153により軸方向先端側(図中の下方)に押し戻されると、傾斜ピン161が連通孔159内を摺動して、可動鍔147が径方向外側に突出する。
本構成例では、可動鍔147が、アーバ33の円周方向に沿った4箇所に等分配置されているが、これに限らず、2等分配置、3等分配置等、任意の複数箇所に配置することができる。
アーバ本体127は、カバー129の外周面165と面一となった先端側の外周面167と、この先端側の外周面167から径方向外側に突出する固定鍔131とを有する。可動鍔147は、固定鍔131よりもワークWの挿入側に設けられ、アーバ33に挿入されるワークWを固定鍔131との間で挟持する。固定鍔131は、内輪W1の一方の側面に当接可能に配置され、外輪W2に干渉しない径方向高さに形成されている。固定鍔131は、先端側の外周面167の段付によって形成される他、先端側の外周面167から径方向外側に向けて立設されるピンやブロック等の部材であってもよい。
アーバ33の外周には、上側環状支持部材121に設けた複数の上側加圧ピン123と、下側環状支持部材55に設けた複数の下側加圧ピン57とが、軸方向に移動自在に配置される。
下側加圧ピン57は、下部加圧機構25からの軸方向上向きの加圧力(図中矢印Pa:第1の向きの荷重)を外輪W2に伝達する。上側加圧ピン123は、上部加圧機構27からの軸方向下向きの加圧力(図中矢印Pb:第2の向きの荷重)を外輪W2に伝達する。前述の構成例においては、上側加圧ピン123はL字型ブラケット91(図5参照)と一体に昇降動作し、下側加圧ピン57は下側駆動部15の中空軸63(図3参照)と一体に昇降動作して、ワークWの外輪端面を加圧する。
ここで、下部加圧機構25、下側環状支持部材55、及び下側加圧ピン57は、ワークWを上向きに加圧する第1予圧部を構成し、上部加圧機構27、上側環状支持部材121、上側加圧ピン123は、ワークWを下向きに加圧する第2予圧部として構成される。
下部加圧機構25、上部加圧機構27は、各加圧ピン57,123を加圧駆動できるものであればよく、その構成は問わない。つまり、図1に示す前述の掻き出し駆動シリンダ97や下部加圧シリンダ69の他、例えば、ボールネジ機構等の他の加圧機構を用いてもよい。
制御部171は、下部加圧機構25,上部加圧機構27,回転駆動部19,鍔開閉駆動部149を駆動する駆動信号をそれぞれ出力し、振動検出部21からの検出信号が入力される。制御部171には、演算部173と出力部175が接続されている。
<ワークWへの予圧の付与>
ここで、上記構成の検査装置100を用いてワークWへ予圧を付与する手順を説明する。
制御部171は、鍔開閉駆動部149を駆動して開閉部材155の先端部183を軸方向に加圧し、可動鍔147をアーバ33内に収容させる。
図9(A)に可動鍔147がアーバ33内に収容された閉状態のアーバ33の断面図、図9(B)に図9(A)の可動鍔147が閉状態のアーバ33を下側から見た下面図を示す。前述したワーク移載部23(図3参照)は、この状態でワークWを上昇させ、ワークWの内輪W1をアーバ33の外周面165,167に挿入し、ワークWの内輪端面181を固定鍔131に突き当てる。このワーク挿入時には、可動鍔147がアーバ33内に収容されているため、ワークWが可動鍔147に干渉することがない。
そして、制御部171は、鍔開閉駆動部149を駆動して開閉部材155の加圧を解除し、可動鍔147を径方向外側に突出させる。図10(A)に可動鍔147がアーバ33の外周面から径方向外側に突出した開状態のアーバ33の断面図、図10(B)に図10(A)の可動鍔147が開状態のアーバ33を下側から見た下面図を示す。この状態では、可動鍔147がアーバ33の外周面165,167から径方向外側に突出するため、ワークWの内輪W1は、固定鍔131と可動鍔147との間に挟まれて、内輪W1の軸方向移動が規制される。
次に、制御部171は、回転駆動部19を駆動してアーバ33を回転駆動する。これにより、ワークWの外輪W2が固定された状態で、内輪W1が回転駆動される。
すなわち、制御部171が下部加圧機構25を駆動して、ワークWの外輪W2の側面を軸方向上向きに加圧すると、図11(A)に示すように、外輪W2が下側加圧ピン57により押し上げられる。これにより、外輪W2が内輪W1に対して垂直方向後端側に変位する(第1の予圧付与状態)。また、制御部171が上部加圧機構27を駆動して、外輪W2の側面を軸方向下向きに加圧すると、図11(B)に示すように、外輪W2が上側加圧ピン123により押し下げられる。これにより、外輪W2が内輪W1に対して垂直方向先端側に変位する(第2の予圧付与状態)。
上記のように、軸方向に異なる方向の予圧を付与してワークWの振動を検出する場合、予圧による内輪W1の軸方向の変位を防止する必要がある。そのため、本構成の検査装置100は、内輪W1の一方の側面に対面して、アーバ33の外周面に固定鍔131が形成されている。また、内輪W1の他方の側面に対面するように、可動鍔147がアーバ33の外周面から半径方向外側に突出して配置される。これにより、いずれの方向の予圧が付与されても、内輪W1が軸方向に規制され、ワークWが不意に抜け落ちることがない。
<振動測定>
次に、検査装置100による振動測定の手順を説明する。
制御部171は、図11(A),(B)に示す各予圧付与状態において、振動検出部21によりワークWの振動を検出する。制御部171は、検出された各予圧付与状態の振動データを演算部173(図8参照)に出力する。演算部173は、入力された振動データを周波数解析し、様々な評価値の周波数毎の強度を求める。そして、制御部171は、被検査軸受の諸元と測定時の内外輪の相対回転速度から決定される各種の重要な周波数、例えば、外輪軌道面の傷に起因する外輪傷周波数Zfcや、内輪軌道面の傷に起因する内輪傷周波数Zfi、ボール傷周波数2fbにおける強度と予め設定された閾値とを比較してワークWの良否を判定する。
ここで、外輪傷周波数Zf[Hz]を(1)式、内輪傷周波数Zf[Hz]を(2)式、ボール傷周波数2f[Hz]を(3)式に示す。
Figure 2016161405
:内輪回転速度[Hz]
Z:転動体の数
α:接触角(度)
:転動体直径[mm]
:ピッチ円直径[mm]
制御部171は、判定した良否判定結果を出力部175に出力する。出力部175から出力される良否判定結果の情報は、例えば検査装置100が備える表示部に表示されたり、検査装置100に接続された外部機器に取り込まれたりして、検出信号として外部に出力される。
<検査手順の詳細>
次に、上記構成の転がり軸受の検査装置100による転がり軸受の振動検査の検査手順を、図12のフローチャートに基づいて説明する。
ここでは一例として、最初に下部加圧機構25がワークWの外輪W2を上向きに加圧し、その状態でワークWの振動を測定し、次いで、上部加圧機構27が外輪W2を下向きに加圧し、その状態でワークWの振動を測定する手順を説明する。
(ワークのローディング)
図13は、検査手順を説明するための下側駆動部15と上側駆動部17を示す説明図である。
制御部171は、回転駆動部19を駆動してアーバ33を回転させる。すると、ワークWの内輪W1が回転駆動され、転動体と保持器とが従動回転する。
そして、制御部171(図8参照)は、掻き出し駆動シリンダ97(図1参照)を昇降ストロークの上昇端まで駆動して停止させ、L字型ブラケット91を上昇端に配置する。このとき、L字型ブラケット91の天板部111と上部加圧シリンダ99(図1参照)のロッド110の先端とは互いに当接し、且つ、上部加圧シリンダ99にロッド110が押し込まれた状態となっている。つまり、掻き出し駆動シリンダ97によるL字型ブラケット91の押し上げ力は、上部加圧シリンダ99による加圧力より強くなっている。
制御部171は、サーボモータ83(図1参照)を駆動して、ボールネジ機構77のナット部79を昇降ストロークの下降端、又は所定の高さ位置で停止させ、下ベース部75を所定位置に下げた状態にする。そして、制御部171は、ワーク支持軸駆動シリンダ51(図1参照)を駆動して、ワーク受け台31を下側加圧ピン57より上方となる上昇端に配置する。この状態が検査装置100の初期状態となる。
上記の初期状態において、図示しないチャック等の搬送手段によりワークWが本工程に搬送されてくる。搬送手段は、ワークWをワーク受け台31の中心軸上の直上位置に配置する。制御部171は、サーボモータ83を駆動して下ベース部75を若干上昇させ、搬送されてきたワークWの内輪W1の内周面にワーク受け台31の段付き部31aを挿入する。
ワーク受け台31の段付き部31aが内輪W1に挿入され、内輪端面がワーク受け台31に当接した状態で支持されると、制御部171は下ベース部75の上昇を停止する。次いで、搬送手段のチャックが開いてワークWが解放され、ワークWがワーク受け台31に受け渡される(S1)。その後、搬送手段は退避位置に移動する。
次に、制御部171は、サーボモータ83を駆動して昇降ストロークの上昇端で停止させ、図14に示すように、下ベース部75を上昇端に移動させる(S2)。
すると、開閉プッシャ53がアーバ33の開閉部材155の先端部183を押し上げ、可動鍔147を径方向内側に移動させる。これにより、可動鍔147がアーバ33内に収容された閉じ状態となる(S3)。このとき、上側加圧ピン123と外輪W2とは離間している。
制御部171は、下部加圧シリンダ69を駆動して、下側環状支持部材55を上昇させ、下側加圧ピン57により外輪W2の下側端面を押し上げる(S4)。すると、ワークWは、図15に示すようにワーク受け台31から離間して、内輪W1がアーバ33の外径面に挿入される。
ワーク支持軸45に作用するワーク支持軸駆動シリンダ51からの力は、下ベース部75の上昇力より弱い。そのため、ワーク受け台31は、ワークWが上昇する間に、ワーク支持軸45が中空軸63内に押し込まれて下降する。
制御部171は、下部加圧シリンダ69を駆動し続け、下側環状支持部材55を更に押し上げる。すると、内輪W1の上側端面が、アーバ33の固定鍔131に押し当てられる。
次いで、制御部171は、ワーク支持軸駆動シリンダ51を駆動して、ワーク受け台31を下降させる。すると、開閉プッシャ53と開閉部材155の先端部183とが離間して、可動鍔147が径方向外側に移動する。これにより、アーバ33の外周面から可動鍔147が突出して、可動鍔147の開状態となる(S5)
このときのワークWの支持状態は図11(A)に示すようになる。ワークWは、上記したように内輪W1の上側端面がアーバ33の固定鍔131に押し当てられる。また、外輪W2が下側加圧ピン57によって下側から上側に向けて加圧される。これにより、ワークWに予圧が付与される。
この予圧付与状態においては、外輪W2の上側端面と上側加圧ピン123との間、内輪W1の下側端面と可動鍔147との間、及び図15に示す開閉部材155の先端部183と開閉プッシャ53との間には、それぞれ隙間が存在している。
(外輪を上向きに加圧して振動測定)
次に、制御部171は、振動検出部21をスライド装置により外輪W2の外周面に向けて移動させ、振動検出部21のプローブを外輪W2に接触させる。
そして、制御部171は、外輪W2が下側加圧ピン57により上向きに加圧され、内輪W1が回転駆動された状態で、振動検出部21により外輪W2の振動を測定する(S6)。この上向き加圧時の振動測定結果は、制御部171の記憶部(図示略)に保存される。
(外輪を下向きに加圧して振動測定)
次に、制御部171は、外輪W2への加圧方向を切り替える。制御部171は、下部加圧シリンダ69(図1参照)を駆動して下側加圧ピン57により外輪W2を上向きに加圧しつつ、掻き出し駆動シリンダ97(図1参照)を駆動して、上側加圧ピン123により外輪W2を下向きに加圧する(S7)。つまり、外輪W2に上向きの荷重と下向きの荷重とを同時に負荷する。このとき、制御部171は、回転駆動部19を停止、又は減速させることなく、そのままの回転速度でアーバ33を回転駆動させ続ける。
制御部171は、図16に示すように、下側加圧ピン57と上側加圧ピン123によって外輪W2を挟み込んだ後、下部加圧シリンダ69による下側加圧ピン57からの上向きの加圧力を緩やかに減少させる(S8)。
次いで、制御部171は、外輪W2の下側端面との間に隙間ができるまで下部加圧シリンダ69を駆動して、下側加圧ピン57を下降させる(S9)。
下側加圧ピン57が外輪W2の下端面から離間した後、制御部171は、上部加圧シリンダ99を駆動して、図11(B)に示すように、外輪W2を下向きに加圧した状態で、振動検出部21によって外輪W2の振動を測定する(S10)。この下向き加圧時の振動測定結果は、制御部171の記憶部(図示略)に保存される。
このときのワークWは、内輪W1が可動鍔147に支持され、上側加圧ピン123からの下向きの加圧力で予圧が付与される。上記の外輪W2への加圧方向の切り替え動作の間、アーバ33は回転し続け、振動検出部21は外輪W2に当接し続けている。
この予圧付与状態においては、外輪W2の下側端面と下側加圧ピン57との間、内輪W1の上側端面とアーバ33の固定鍔131との間、及び図15に示す開閉部材155の先端部183と開閉プッシャ53との間には、それぞれ隙間が存在している。
上部加圧シリンダ99により上側加圧ピン123が外輪W2に下向きの荷重を与える場合には、掻き出し駆動シリンダ97のエア圧を低下させ、L字型ブラケット91及びこれに取り付けられた部材を含むブラケット全重量と、掻き出し駆動シリンダ97による上向きの加圧力とをバランスさせる。すなわち、掻き出し駆動シリンダ97を上向きに駆動して、ブラケット全重量を掻き出し駆動シリンダ97によって支持させる。これにより、外輪W2に加える下向きの力に、ブラケット全重量が重畳されないようにする。
その結果、上部加圧シリンダ99による下向きの加圧力が、掻き出し駆動シリンダ97による上向きの加圧力よりも上回り(そのようにシリンダのエア圧を設定している)、L字型ブラケット91が下降しつつ、上側加圧ピン123がワークWの外輪W2を加圧する。
なお、上記したように下側加圧ピン57を能動的に昇降させず、常時上向きに付勢させたまま駆動することもできる。その場合、下側加圧ピン57と上側加圧ピン123で外輪W2を挟んだ状態にした後、下側加圧ピン57と外輪W2の下端面との間に隙間ができるまで、サーボモータ83(図1参照)を駆動して下ベース部75を緩やかに下降させる。
(測定終了後)
制御部171は、振動測定を終了すると、振動検出部21を退避位置に移動させて、下部加圧シリンダ69を駆動して下側加圧ピン57を上昇させ、上側加圧ピン123と下側加圧ピン57との間に外輪W2を挟み込む(S11)。
そして、制御部171は、上部加圧シリンダ99のエア圧を所定のレベルまで低下させ、上側加圧ピン123による下向きの加圧力を低下させる。又は、上部加圧シリンダ99のシリンダへ逆向きにエアを供給して、上側加圧ピン123による下向きの加圧力を低下させてもよい。これにより、ワークWは、アーバ33の固定鍔131に押し付けられ、可動鍔147から離間する(S12)。
次に、制御部171は、ワーク支持軸駆動シリンダ51を駆動して、図17に示すように、下降位置に配置されたワーク受け台31を上昇させる。ワーク受け台31の開閉プッシャ53が開閉部材155の先端部183を上方に押し込むと、可動鍔147が径方向内側に移動して閉じられる(S13)。
可動鍔147を閉状態とした後、制御部171は、掻き出し駆動シリンダ97を駆動して、L字型ブラケット91を下降させる。すると、外輪W2が上側加圧ピン123によって押し下げられる。掻き出し駆動シリンダ97が下降端に達すると、ワークWがアーバ33から掻き出すように取り外される(S14)。このときの下側加圧ピン57は、掻き出し駆動シリンダ97による下向きの加圧力によって下側に向けて従動する。
図18(A)〜(C)は、上記のワークWの掻き出し動作を段階的に示す説明図である。図18(A)は、ワークWの内輪端面がアーバ33の可動鍔147に当接し、上側加圧ピン123により外輪W2が下向きに加圧された状態を示す。
図18(B)は、ワーク受け台31を上昇させて、可動鍔147を閉状態にした状態を示す。図18(C)は、上側加圧ピン123を下降させ、ワークWを押し下げている状態を示す。このように、掻き出し駆動シリンダ97、シリンダブラケット93、L字型ブラケット91、上側環状支持部材121、上側加圧ピン123、及び鍔開閉駆動部149(図8参照)は、アーバ33に支持されたワークWをアーバ33から掻き出すワーク取り外し機構として機能する。
抜き取られたワークWは、ワーク受け台31に支持されて、不図示の搬送手段のチャックにより保持されて後工程へ搬送される。
そして、制御部171は、検出された各予圧付与状態の振動データを演算部173(図8参照)に出力する。演算部173は、前述したように入力された振動データを周波数解析し、制御部171は、判定した良否判定結果を出力部175に出力する。
引き続き、次のワークWの振動検査を行う場合、制御部171は、上記S1からの動作を繰り返す。その際、制御部171は、検査装置100の立ち上げ時にアーバ33の回転駆動を開始させた後、ワークWの1ロットの検査が完了するまでアーバ33の回転を停止させない。なお、アーバ33の回転駆動は、上記に限らず、ワークWを1つずつ検査する度に回転駆動と回転停止を行うことであってもよい。
<検査装置の作用効果>
以上の手順によって、ワークWの振動測定が行われる。本構成の検査装置100によれば、ワークWへの加圧方向(予圧方向)を上向きから下向き(又は、下向きから上向き)に切り替える際、一旦、外輪W2を上下両方向から挟み込む。これにより、切り替え途中においても外輪W2を常に固定した状態にできる。つまり、下側加圧ピン57によりワークWを上向きに加圧した状態で振動測定を完了すると、上側加圧ピン123がワークWを下向きに加圧して、ワークWを上下両方向から挟み込む。その後、下側加圧ピン57による上向きの加圧を徐々に低下させて、最終的に上側加圧ピン123により下向きに加圧した状態にする。
これによれば、外輪W2がフリー支持状態にならないため、内輪W1の回転によって外輪W2が内輪W1に連れ回りすることがない。よって、内輪W1を回転駆動させたまま、また、外輪W2の外周面に振動検出部21のプローブを接触させたままで、加圧方向の切り替えを円滑に行うことができる。このため、このため、アーバ33の回転を停止させる必要がなく、振動測定のサイクルタイムを短縮できる。
また、本構成によれば、ワークWの昇降と、アーバ33の可動鍔147の開閉動作と、ワークWへの加圧を行う各機構を同芯に配置し、それぞれに必要な力を独立して設定している。そのため、振動検査時や可動鍔147の開閉時等に、ワークWを傾斜させるモーメントが生じることを防止できる。
つまり、本構成では、アーバ33、上側環状支持部材121、ワークW、下側環状支持部材55、中空軸63を同芯に配置し、上側加圧ピン123、下側加圧ピン57によってワークWを均等に加圧するため、予圧付与状態においてもワークWの軸が傾斜することがない。
そして、上部加圧シリンダ99は、L字型ブラケット91へ加圧する際、ワークWの中心軸L1を通る直線L2上で、中心軸L1から等しい距離となる位置P1,P2(図7参照)を加圧するため、加圧によりL字型ブラケット91が傾くことがなく、ワークWにアンバランスな荷重が負荷されることがない。よって、ワークWを傾斜させるモーメントが生じず、適切な条件で振動検査が行え、可動鍔147の開閉動作が確実に行える。
上記の可動鍔147を開閉する開閉プッシャ53(図3参照)等の鍔開閉駆動部149をワークWの中心軸L2と同芯に配置しない場合、ワークWのローディングとアンローディングの度に鍔開閉駆動部149を退避させる必要が生じる。しかし、本構成においては鍔開閉駆動部149をワークWの中心軸L2と同芯に配置することで、上記退避の必要がなくなる。
更に、ワークWを昇降させる下ベース部75は、サーボモータ83(図1参照)により駆動力を発生させている。そのため、サーボモータ83のサーボ制御によってワークWの高い位置決め精度が得られる。また、下部加圧機構25や上部加圧機構27は、それぞれ独立した駆動源(エアシリンダ等)を有しているので、それぞれに最適な力を設定することができる。
上側加圧ピン123は、L字型ブラケット91等のブラケット全重量が掻き出し駆動シリンダ97によってキャンセルされた状態でワークWを加圧する。そのため、ワークWへの下向きの加圧力は、上部加圧シリンダ99の力だけで決定されることになる。特に上側加圧ピン123は、ワークWの端面と高い平行度を保つために頑丈に作られており、重量が大きい。そのため、重量がキャンセルされることで、ワークWへの加圧力が高精度に生成されて、振動測定精度が向上する。
アーバ33の外周面とワークWの内輪内周面とは、僅かな隙間で嵌め合わされているため、ワークWの検査完了後に、ワークWの自重だけではアーバ33から抜けなくなる虞がある。しかし、本構成によれば、ワークWを上側加圧ピン123によりアーバ33から掻き出すため、ワークWを確実にアーバ33から取り外すことができる。
更に、上側加圧ピン123は、ワークWを下向きに加圧する加圧機能と、上記の掻き出し機能とを備えた、双方兼用のピンである。そのため、加圧と掻き出しのために個別にピンを設ける場合よりも、装置構成をコンパクトにできる。しかも、外輪W2への加圧と、ワークWの掻き出しのための加圧に、それぞれ独立して最適な加圧力を設定できる。また、外輪W2への加圧とワーク掻き出しのための加圧は、それぞれ同一の掻き出し駆動シリンダ97によって行うため、駆動源の数を減らすことができ、更なる小型化とコストダウンを図ることができる。
(ワーク掻き出し手順の変形例)
<変形例1>
次に、上記のワークWの掻き出し手順の変形例について説明する。上述したS14においてL字型ブラケットを下降させる際、制御部171は、下部加圧シリンダ69(図1参照)を駆動して、下側加圧ピン57を上昇させる。
すると、図19に示すように、下側加圧ピン57が外輪W2の下側端面に接した状態になる。下側加圧ピン57を上昇させる下部加圧シリンダ69からの上向きの加圧力は、下側加圧ピン57を支持する機構を上昇させるに足りる力であればよく、上部加圧シリンダ99からの下向きの加圧力よりも小さい。
そして、制御部171は、掻き出し駆動シリンダ97を駆動して、L字型ブラケット91を下降させる。こうすることで、外輪W2が上側加圧ピン123と下側加圧ピン57により挟み込まれた状態でワークWが下降し、ワークWがアーバ33から掻き出される。
なお、掻き出し駆動シリンダ97のロッドがストローク下降端に達すると、制御部171は、下側加圧ピン57を上向きに付勢していた下部加圧シリンダ69を逆向きに駆動して、下側加圧ピン57と共にワークWを下降させる。
ワークWは、下部加圧シリンダ69の駆動による下降途中でワーク受け台31に乗り移り、ワーク受け台31に支持される。ワーク受け台31に支持されたワークWは、図示しないチャック等により後工程に搬送される。
本変形例1によれば、ワークWの上下端面を上側加圧ピン123、下側加圧ピン57で挟みつつ掻き出すので、アーバ33からワークWが抜け落ちることを防止でき、ワークWに打ち傷等の発生を未然に防止できる。
<変形例2>
上述したS14の手順において、L字型ブラケットを下降させる代わりに、下側加圧ピン57を下降させてもよい。その場合、制御部171は、サーボモータ83を駆動して、下側駆動部15全体を下降させることで、ワークWをアーバ33から抜き取る。その場合でも、ワークWをアーバ33から確実に抜き取ることができる。
以上の実施態様及び変形例で説明した上記構成の検査装置100によれば、ワークWをローディングする場合に、可動鍔がアーバ33の内部に引き込まれてワークWを出し入れすることが可能となる。そして、検査対象となるワークWに予圧を付与して振動測定する際、一方の予圧方向からこれとは逆の他方の予圧方向へ、加圧力の方向を反転するときに、ワークWを反転させる必要がない。そのため、反転機構が不要で、回転駆動軸も一軸のみで済む。また、検査装置を簡単化でき、設備コストを低減できる。
更に、検査装置100は、測定しようとする振動が非常に微小なため、振動測定中はワークWやアーバ33に外部から振動検出部21以外の部材を接触させてはならない制約がある。しかし、本検査装置100では、ワークWをアーバ33へ着脱するタイミングでは振動測定を実施しないため、開閉プッシャ53で開閉部材155を加圧する構成としても振動測定に支障をきたすことがない
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本検査装置は、ワークWの中心軸と一致する主軸方向を鉛直方向にしているが、これに限らず、検査装置の主軸方向を水平方向にしたり、鉛直方向から任意の角度で傾斜した方向としてもよい。
15 下側駆動部
17 上側駆動部
19 回転駆動部
21 振動検出部
25 下部加圧機構
33 アーバ(回転軸)
57 下側加圧ピン
69 下部加圧シリンダ
99 上部加圧シリンダ
100 転がり軸受の検査装置
123 上側加圧ピン
131 固定鍔
147 可動鍔
149 鍔開閉駆動部
W 転がり軸受
W1 内輪
W2 外輪

Claims (4)

  1. 内輪を回転させ、且つ外輪を静止させた状態で転がり軸受に予圧を付与し、前記外輪の振動を測定する転がり軸受の検査方法であって、
    前記内輪は、回転軸の外周面に軸方向への移動を規制した状態で支持され、
    前記内輪が回転駆動される前記転がり軸受の前記外輪に、軸方向に沿った第1の向きの荷重を負荷する工程と、
    前記外輪に前記第1の向きの荷重を負荷した状態で前記外輪の振動を測定する工程と、
    前記外輪に前記第1の向きの荷重を負荷したまま、前記外輪に前記第1の向きとは逆向きの第2の向きの荷重を負荷する工程と、
    前記外輪に前記第1の向きの荷重と前記第2の向きの荷重とを同時に負荷した状態から、前記第1の向きの荷重を減少させて前記予圧の方向を切り替える工程と、
    を含むことを特徴とする転がり軸受の検査方法。
  2. 前記外輪に負荷する荷重が前記第1の向きから前記第2の向きに切り替わるまでの間、前記内輪を回転させ続けることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受の検査方法。
  3. 内輪を回転させ、且つ外輪を静止させた状態で転がり軸受に予圧を付与し、前記外輪の振動を測定する転がり軸受の検査装置であって、
    前記内輪を軸方向への移動を規制した状態で外周面に支持する回転軸と、
    前記回転軸を回転駆動する回転駆動部と、
    前記回転軸に前記内輪が支持された前記転がり軸受の前記外輪に、前記転がり軸受の軸方向に沿った第1の向きの荷重を負荷する第1予圧部と、
    前記回転軸に前記内輪が支持された前記転がり軸受の前記外輪に、前記第1の向きとは逆向きの第2の向きの荷重を負荷する第2予圧部と、
    前記外輪の振動を検出する振動検出部と、
    前記外輪に前記第1予圧部により前記第1の向きの荷重を負荷した状態から、前記第2予圧部により前記第2の向きの荷重を負荷して、前記第1の向きの荷重と前記第2の向きの荷重とを同時に負荷した後に、前記第1予圧部による前記第1の向きの荷重を減少させて前記予圧の方向を切り替える制御部と、
    を備えることを特徴とする転がり軸受の検査装置。
  4. 前記回転駆動部は、前記外輪に負荷する荷重が前記第1の向きから前記第2の向きに切り替わるまでの間、前記内輪を回転させ続けることを特徴とする請求項3に記載の転がり軸受の検査装置。
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