JP2016161069A - 管接続部材設置装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接を使用しないで分割構造の筒状体を一体化し、筒状体を既設流体管及び管接続部材に密封配置可能な管接続部材設置装置を提供すること。
【解決手段】既設流体管2を密封する筐体10内にて不断流状態で管接続部材20を配置し、既設流体管2に密封外嵌される筒状体30を筐体10の内外に亘って延設配置し、筒状体30を既設流体管2及び管接続部材20に密封配置するための管接続部材設置装置1であって、周方向に分割される筒状体30の分割端部間Xに介在する第1密封部材34、34’と、周方向に分離される切れ目同士が当接する分離当接部Yを有し、筐体10と筒状体30の外周部を密封する第2密封部材13、13’と、を備え、第1密封部材34、34’は、筒状体30の軸方向の中央部に、第2密封部材13、13’と摺動する摺動部34aを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、筐体内にて既設流体管及び管接続部材に筒状体を密封配置するための管接続部材設置装置に関する。
従来の管接続部材設置装置は、既設流体管(上流水管1、2)を密封する筐体内にて不断流状態で管接続部材(閉止板5)を配置し、前記既設流体管に密封外嵌される筒状体(閉塞体6)を前記筐体の内外に亘って延設配置し、前記筒状体を前記既設流体管及び前記管接続部材に密封配置している(例えば、特許文献1参照)。
実開昭54−101626号公報(明細書第3、4ページ、図1、図2参照)
特許文献1の管接続部材設置装置にあっては、筒状体(閉塞体6)は、既設流体管(上流水管1、2)に取付けるために分割構造とする必要があり、しかも密封状態を維持できるようにする必要がある。そこで、分割構造の筒状体(閉塞体6)を既設流体管(上流水管1、2)に取付け後、分割構造の筒状体(閉塞体6)を溶接により一体化し、密封状態を維持できるようにしていた。しかしながら、分割構造の筒状体(閉塞体6)を溶接により一体化する構造では、密封状態を維持できる程度の溶接精度が要求されるため溶接による変形、溶接の欠陥を防ぐために多大な作業時間及び多数の管理工程を要するという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、溶接を使用しないで分割構造の筒状体を一体化し、筒状体を既設流体管及び管接続部材に密封配置可能な管接続部材設置装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の管接続部材設置装置は、
既設流体管を密封する筐体内にて不断流状態で管接続部材を配置し、前記既設流体管に密封外嵌される筒状体を前記筐体の内外に亘って延設配置し、前記筒状体を前記既設流体管及び前記管接続部材に密封配置するための管接続部材設置装置であって、周方向に分割される前記筒状体の分割端部間に介在する第1密封部材と、周方向に分離される切れ目同士が当接する分離当接部を有し、前記筐体と前記筒状体の外周部を密封する第2密封部材と、を備え、前記第1密封部材は、前記筒状体の軸方向の中央部に、前記第2密封部材と摺動する摺動部を有することを特徴としている。
この特徴によれば、筒状体の分割端部を密封する第1密封部材は、第2密封部材と摺動することにより、第1密封部材は押圧され筒状体に押付けられるので、分割構造の筒状体が一体化し、確実に密封することができる。
本発明の管接続部材設置装置は、
前記分割端部と前記分離当接部とは周方向の互いにずれた位置に配置されることを特徴としている。
この特徴によれば、筒状体の分割端部を密封する第1密封部材と第2密封部材の連続部とは互いに押圧し合い、第2密封部材の分離当接部は筒状体の外周部に押圧され、互いに密封機能を補完するので確実に密封することができる。
本発明の管接続部材設置装置は、
前記筒状体の軸方向の中央部に、前記第2密封部材と摺接する摺接部が前記軸方向に略同一断面に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、筒状体を筐体に対して密封状態を確保して移動することができる。
本発明の管接続部材設置装置は、
前記筒状体は、該筒状体の軸方向の各端部を一体に接続するフランジ部を有することを特徴としている。
この特徴によれば、フランジ部を利用して筒状体は筐体からの離脱を防止できる。
本発明の管接続部材設置装置は、
前記第1密封部材は、前記第2密封部材を押圧する押圧部を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第1密封部材は第2密封部材を押圧して隙間を生じることなく、密封状態を保つことができる。
本発明の管接続部材設置装置は、
前記第2密封部材は、前記筒状体と摺接する部分に少なくとも一つのラビリンス溝を有することを特徴としている。
この特徴によれば、第2密封部材は密封性を向上できる。
筐体内で既設流体管の一部を切除し仕切弁及び既設流体管の残置部に筒状体を配置した状態を示す一部側断面図である。 筐体内で既設流体管の一部を切除し仕切弁及び既設流体管の残置部に筒状体を配置した状態を示す平面図である。 (a)は筐体内で既設流体管の一部を切除し仕切弁及び既設流体管の残置部に筒状体を配置した状態を示す正面図、(b)は図1のA−A断面図である。 (a)は筒状体の組立て状態の側面図、(b)は筒状体の組立て状態の正面図である。 (a)は分解状態の一方の筒状体の平面図、(b)は分解状態の他方の筒状体の平面図である。 (a)移動装置の側面図、(b)は移動装置を駆動した状態を示す一部側断面図である。 筐体内で既設流体管の一部を切除する工程を示す一部平面断面図である。 筐体内で既設流体管の一部を切除し仕切弁を配置する工程を示す一部側断面図である。 筐体内の仕切弁と既設流体管の残置部とを移動装置を使用して筒状体により接続する工程を示す一部側断面図である。 移動装置を撤去し、筺体と筒状体とを連結部材により固定する工程を示す図である。 筐体を撤去し、仕切弁と筒状体との連結及び筒状体を固定バンドによる固定する工程を示す図である。 (a)は図3(b)のZ−Z断面を示す図、(b)は第2密封部材が第1密封部材と接触する面のラビリンス溝を示す図、(c)はラビリンス溝の変形例を示す図である。 (a)−(h)は第1密封部材の変形例を示す図である。 変形例の移動装置を使用して、筐体内の仕切弁と既設流体管の残置部とを筒状体により接続する工程を示す一部側断面図である。 筒状体の変形例で、(a)は筒状体の組立て状態の側面図、(b)は筒状体の組立て状態の正面図、(c)は分解状態の一方の筒状体の平面図、(d)は分解状態の他方の筒状体の平面図である。 筒状体の別の変形例で、(a)は筒状体の組立て状態の側面図、(b)は筒状体の組立て状態の正面図、(c)は分解状態の一方の筒状体の平面図、(d)は分解状態の他方の筒状体の平面図である。
本発明に係る管接続部材設置装置を実施するための形態を図1から図16を参照して説明する。
図1に示されるように、本発明に係る管接続部材設置装置1は、既設流体管2(2a、2b)の一部を密封する筐体10と、弁管体21及び弁本体部22を有する仕切弁20と、分割端部間に第1密封部材34、34’が介在し、既設流体管2(2a、2b)に密封状に外嵌される一対の筒状体30、30と、筐体10と筒状体30、30の胴部31a、32aとを密封する第2密封部材13、13’、13、13’と、を主に備える。以下、管接続部材設置装置1の構成要素について説明する。なお、既設流体管2a、2bは、既設流体管2の一部を後述するホールソー等で切除して残された残置部を示す。
既設流体管2は、例えば、地中に埋設されるダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいは石綿、コンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
図1から図3に示されるように、筐体10は、既設流体管2の略管軸水平位置で分割され、既設流体管2の上部側に外嵌装着される上部筐体11と、既設流体管2の下部側に外嵌装着される下部筐体12と、を備える。なお、筺体10もダクタイル鋳鉄、鋼等で構成される。
上部筐体11は、1対の上部側壁11a、11a、上部壁11b、該上部壁11bに一体に設けられ、筺体10の内部に連通する連通孔11gを有する筒部11c、及び該筒部11cに一体に形成されたフランジ部11dを備える。なお、図1には示されていないが、フランジ部11dには、ボルト・ナット等の締結手段を介して作業弁を備えた作業用ケースが密封状態で取付けられる。該作業用ケースは、該作業用ケースに備えられた作業弁を開閉操作して、作業に応じて既設流体管2を切除する管切除装置や、仕切弁20を挿入する挿入装置を密封状態で取付けることができる。なお、作業用ケース、管切除装置及び挿入装置は周知なものである。
図1から図3に示されるように、下部筐体12は、1対の下部側壁12a、12a、底部壁12dを備える。また、上部筐体11、下部筐体12は、それぞれ略管軸水平位置に形成された上部筐体フランジ部11f、下部筐体フランジ部12fをボルト・ナット19等の締結手段で脱着自在に図示しないパッキンを介して密封状態でフランジ結合される。なお、筺体10は管軸水平位置で2分割しているが、密封状態を保つことができる構造であれば3分割以上の分割構造であってもよい。
図1及び図2に示されるように、仕切弁20は、弁管体21及び弁本体部22を備える。弁管体21は、管路部21a、該管路部21aに連通する連通孔21cを有する首部21b、及び首部21bに一体に形成される管体フランジ部21fを有する。また、弁本体部22は、管路部21aを開閉可能な弁体(図示せず)と、連通孔21cを閉止する弁蓋フランジ22fを有する弁蓋22aと、弁蓋22aの上面から突出され弁体を外部から開閉操作するための棒状の弁棒部22dと、弁蓋22aの上部に接合され弁棒部22dの外周面をシールするためのパッキンを内部に備えるパッキン箱22bと、を備え、管体フランジ部21fと弁蓋フランジ22fとをボルト・ナット等の締結手段で脱着自在に密封状態でフランジ結合されている。また、管路部21aの端部外周面にパッキン20eが設けられている。
つぎに筒状体30、30について説明する。図1及び図2に示されるように、筒状体30、30は、仕切弁20の上流側と下流側に同一のものが配設されるので、一方の筒状体30について説明する。図1から図5に示されるように、筒状体30は、既設流体管2に対して径方向の外側から外嵌装着可能に周方向で2分割された半円筒状の分割筒状体31、32から構成される。筒状体30の胴部31a、32aは管軸方向に略同一断面形状に形成され、後述するように筒状体30は、その胴部31a、32aが弾性を有する第2密封部材13、13’と密封状態を保ちながら摺接することができる。なお、筒状体30の胴部31a、32aは、本発明の摺接部を構成する。
図4及び図5に示されるように、分割筒状体31は、胴部31a、該胴部31aに一体に形成されたフランジ部31g、31g、31h、31h、胴部31aの一端に胴部31aと一体に形成された略半円状のフランジ部31f及び胴部31aの他端に胴部31aと一体に形成された突状片31jから主に構成される。また、同様に分割筒状体32は、胴部32a、該胴部32aに一体に形成されたフランジ部32g、32g、32h、32h、胴部32aの一端に胴部32aと一体に形成された略半円状のフランジ部32f及び胴部32aの他端に胴部32aと一体に形成された突状片32jから主に構成される。
また、図4及び図5に示されるように、周方向に分割される分割筒状体31、32の周方向の分割端部間Xに介設される弾性を有する第1密封部材34、34’を介して、分割筒状体31のフランジ部31g、31g、31h、31hに形成されたボルト挿通孔31k、31k、…と分割筒状体32のフランジ部32g、32g、32h、32hに形成されたネジ孔32kとをボルト等(図示せず)の締結手段により密封状にフランジ結合されている。なお、第1密封部材34、34’は、筒状体30の分割端部に形成された溝部32mに収納される。該溝部32mは管軸方向に延設され、その両端部において、分割筒状体32の胴部32aの外周側が非開放、内周側が開放され、中央部においては、溝部32mは筒状体32の胴部32aの外周側が開放され、内周側が非開放に形成される平面視クランク状に形成されている。そして、該溝部32mに接着等で取付けられる第1密封部材34、34’は、溝部32mに適合するようにその両端部が筒状体32の内径部に露出し、中央部が筒状体32の外周部に露出する形状に一体形成されている。第1密封部材34、34’の中央部露出部34aは、胴部31a、32aの外周面と同一面、あるいは自然状態でわずかに突出する形状に形成されており、第2密封部材を押圧し隙間が生じないようにして密封性を確保している。なお、第1密封部材34、34’の中央部露出部34aは、本発明の摺動部及び押圧部を構成しており、筒状体30の分割端部Xを密封する第1密封部材34、34’は、第2密封部材13、13’と摺動することにより、第1密封部材34、34’は溝部32m内に押圧され筒状体30に押付けられるので、分割構造の筒状体が一体化し、密封性を確保することができる。
図3に示されるように、筒状体30と筐体10との間を密封する第2密封部材13、13’は切れ目を有し、該切れ目同士が当接する分離当接部Yを有している。また、筒状体30の分割端部間Xは、第2密封部材13、13’の分離当接部Yから周方向にずれた位置に配置される。このように配置することで、筒状体30分割端部間Xは、第2密封部材13、13’の分離当接部Yと接触しないので、筒状体30の分割端部間Xを密封する第1密封部材34は第2密封部材13、13’の連続部と互いに押圧し合い、第2密封部材13、13’の分離当接部Yは筒状体30の胴部31aに押圧され、互いに密封機能を補完するので確実に密封することができる。
さらに、分割筒状体31、分割筒状体32が既設流体管2に対向する内周面31b、32bには第3密封部材33、33’が配設され、筒状体30と既設流体管2の外周部とが密封される。また、筒状体30と筐体10とは、筐体10の上部側壁11a、11a、下部側壁12a、12aのそれぞれに形成された溝部に配設された第2密封部材13、13’、13、13’により密封されている。
なお、分割筒状体31、32は管軸水平位置で2分割しているが、密封状態を保つことができる構造であれば3分割以上の分割構造であってもよい。
つぎに、筒状体30を筐体10の内外に移動させるための移動装置80について図6を参照して説明する。
移動装置80は、支持フレーム81、送りネジ82、スライド片83、保持部材84、摺動片85、摺動支持部材86及び摺動スリーブ87から主に構成される。
支持フレーム81は、周方向に所定の幅を有し軸方向に延設された柱部81b、該柱部81bから径方向内側に形成され上部筺体11の上部側壁11a、下部側壁12aに固定するための鍔部81a、柱部81bから径方向内側に形成され摺動支持部材86及び摺動スリーブ87をそれぞれ支持する支持部81c、81dから主に構成される。また、柱部81bの内周側には摺動片85を取付けるための溝部81eが形成されている。
送りネジ82は、スライド片83に形成されたネジ孔83bに螺合される。そして、送りネジ82は、その両端部に摺動部82b及び82cが形成され、該摺動部82b及び82cは摺動支持部材86及び摺動スリーブ87により回転自在に支持される。さらに、スライド片83の径方向内側には溝部83aが形成され、該溝部83aには筒状体30のフランジ部31f、32fを保持する保持部材84が取付けられる。
このように組立てられた移動装置80の送りネジ82の端部82dを回動すると、スライド片83の凸状部83cが摺動片85に接触して、スライド片83自身の回動が規制されるので、スライド片83は摺動片85と摺動しながら軸方向に移動し、保持部材84に取付けられた筒状体30も軸方向に移動させることができる。移動装置80を利用することによって、筒状体30は筐体10の内部から流体圧力を受けていても、小さな力で筒状体30を筐体10内に挿入することができる。
以下、筐体10内にて既設流体管2を切除した部分に仕切弁20を設置する工程について説明する。
最初に、既設流体管2の切除工程を行う。図7に示されるように、筒状体30、30は、既設流体管2の切除予定範囲Sの上流側及び下流側近傍において、既設流体管2に外嵌される筒状体30、30は、既設流体管2の外周部を弾性を有する第3密封部材33、33’、33、33’、によって密封する。さらに、切除予定範囲Sと筒状体30、30の胴部31a、32a、31a、32aを筐体10の上部筐体11と下部筐体12によって囲繞し、筒状体30と筐体10との間を第2密封部材13、13’、13、13’により密封する(図1参照)。さらに、筒状体30を筐体10の内外に移動させるための移動装置80を取付ける。
つぎに、フランジ部11dに作業用ケース及び既設流体管2を切除する管切除装置を取付ける(図示せず)。管切除装置は、ホールソー100を備え、該ホールソー100は、既設流体管2の外径よりも大なる内径及び高さを有する内空円筒状に形成されている。
この状態で、作業用ケースに備えられた作業弁を開状態として、ホールソー100を回転動作させながら、既設流体管2の切除予定範囲Sの流体管全断面を通過するように下降動作させることにより、既設流体管2の切除予定範囲Sは円筒状の切断面2c、2c’を有した状態で切断される。既設流体管2の切断動作後に、ホールソー100の内空部には切断された管片が保持された状態となり、ホールソー100を上昇させ筐体10の外部に当該管片を搬出することができる。このように、ホールソー100による切除工程は、回転するホールソー100を往復させることで既設流体管2の切除予定範囲Sを切除できるので、効率良く切除工程を完了することができる。
なお、上述の既設流体管2の切除工程において、既設流体管2は不断流状態であるため、ホールソー100が既設流体管2の外周面から既設流体管2の内部に達した時点で、既設流体管2の内部の流体が既設流体管から筐体10、作業用ケース内を満たすが、筐体10及び作業用ケースは密封されているので漏出することはない。
また、筒状体30、30は、フランジ部31h、31h、32h、32hが筐体10内に配設されるので、筒状体30、30が筐体10内から流体圧力を受けても、フランジ部31h、31h、32h、32hが上部側壁11a、下部側壁12aに当接して、筺体10からの離脱を防止することができる。
つぎに、筐体10のフランジ部11dに取付けられた作業用ケースの作業弁を閉状態とし、管切除装置を取外し、挿入装置に交換する(図示せず)。続いて作業弁を開状態とし、既設流体管2を切除した位置へ仕切弁20を載置する。以下、仕切弁20の載置工程について説明する。
図1、図2、図8に示されるように、仕切弁20は、挿入装置によって降下され調整ネジ12j、12j上に載置される。なお、図8に示されるように既設流体管2aの管軸C1、既設流体管2bの管軸C2と仕切弁20の管軸C3とが略一致しない場合であっても、調整ネジ12j、12jを上下することによって、既設流体管2aの管軸C1、既設流体管2bの管軸C2及び仕切弁20の管軸C3が略一致するように調整することができる。
つぎに、筒状体30、30を仕切弁20及び既設流体管2a、2bに接続する接続工程について説明する。
図9に示されるように、筒状体30と既設流体管2bとの間には第3密封部材33、33’が配設され、筒状体30と筐体10との間には第2密封部材13、13’が配設されることにより密封されるので、筒状体30の一部を筺体10の外部に露出した状態で配設できる。
つぎに、移動装置80の送りネジ82の端部82dを回動すると、保持部材84によってフランジ部31fを保持された筒状体30は、その胴部31a、32aが第2密封部材13、13’と摺接しながら、同時に第3密封部材33、33’が既設流体管2bの外周面と摺接しながら軸方向に移動する。上述のように、既設流体管2aの管軸C1及び既設流体管2bの管軸C2と仕切弁20の管軸C3は略一致するように位置調整されているので、移動装置80を使用して筒状体30を既設流体管2bの外周面をガイドとして筐体10の内に相対移動させるだけで、筒状体30の内周面31c、32cを仕切弁20の弁管体21の管路部21aに嵌合でき、筒状体30を管路部21aと既設流体管2bとに容易に組立てることができる。しかも、筒状体30の一部が筐体10の外部に露出しているので、該露出部の移動量を直接確認して、筒状体30と管路部21aとの相対位置を確認できるので、筒状体30を管路部21aに確実に組立てることができる。なお、筒状体30は筐体10内から流体圧力を受けているが、筒状体30は移動装置80によってその位置を保持されるので移動することはない。
しかし、仕切弁20の管軸C3、既設流体管2aの管軸C1、既設流体管2bの管軸C2のずれ量が大きい場合には、上述した調整ネジ12j、12jによる調整では、仕切弁20の位置を十分調整できない場合がある。
このように仕切弁20の位置調整を十分にできない場合であっても、第3密封部材33及び第2密封部材13により支持された筒状体30の一部が筐体10の外部に露出しているので、第3密封部材33及び第2密封部材13の弾性変形を利用して、筒状体30の筐体外露出部を上下、左右に動かしながら、仕切弁20の管軸C3と既設流体管2aの管軸C1、仕切弁20の管軸C3と既設流体管2bの管軸C2との位置合わせを行い、筒状体30、30を筐体10へ容易に挿入して仕切弁20の管路部21a、21aに組立てることができる。
続いて、図10に示されるように、筒状体30の内周面31c、32cを仕切弁20の弁管体21の管路部21aに密封状態で嵌合した後、筒状体30を略L字型の連結部材62、62により筐体10の上部側壁11a、下部側壁12aと分割筒状体31、32を連結固定した後、移動装置80を撤去する。
移動装置80を取外し後、既設流体管2bと筒状体30との間にパッキン61cを配設し、さらに分割構造の離脱防止押輪61によりパッキン61cを圧縮して、離脱防止押輪61を既設流体管2b上に固定する。なお、離脱防止押輪61は、分割構造のハウジング61a、該ハウジング61a内に収納された爪部材61b、該爪部材61bを押圧する押圧ネジ61dを主に備え、押圧ネジ61dによって爪部材61bを押圧して、該爪部材61bを既設流体管2bに食い込ませることで、離脱防止押輪61は既設流体管2b上に固定される。
つぎに、図11に示されるように、筺体10を撤去して弁管体21の鍔部21j、21j、…と分割筒状体31の突状片31j、分割筒状体32の突状片32jとをボルト・ナット65、65、…により固定する。このように筐体10を撤去して、仕切弁20及び筒状体30、30のみが施工後の残置部となるため、コンパクトで既設流体管2への負荷が少ない。最後に、筒状体30、30の胴部31a、32a、31a、32aを分割構造の固定バンド66、66及びボルト・ナット67、67、…を使用して、分割構成された筒状体30を一体化する。このように固定バンド66、66及びボルト・ナット67、67、…を使用して筒状体30を一体化することにより、分割筒状体31と分割筒状体32の密封の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
上記実施例においては、第2密封部材13が筒状体30の胴部31a、32aと接触する面は平滑に形成されていた。しかしこれに限らず、図12に示されるようにラビリンス溝を設けることもできる。すなわち、第2密封部材13が筒状体30の胴部31a、32aと接触する面13aに、図12(b)に示す網の目状のラビリンス溝13b、あるいは図12(c)に示す周方向に無端状に形成されたラビリンス溝13cを設けることにより密封性を高めることができる。ラビリンス溝は、第1密封部材34、34’に設けられてもよい。
また、上記実施例においては、第1密封部材34は筒状体30の分割端部に形成された断面略矩形の溝部32mに収納されていた。これに限らず、図13(a)、(b)に示されるように、胴部31a、32aに設けた凸部を第1密封部材34に食い込ませて、溝部32mと第1密封部材34の結合力を増すことができる。
図13(a)、(b)の第1密封部材34、34は、根元部と開放端部は略同一寸法に形成されているが、図13(c)に示されるように、根元部より開放端部を狭く形成し、筒状体30内からの流体圧力により第1密封部材34が押圧され、開放端部において第1密封部材34が胴部31aに強く接触するようになるので密封性を高めることができる。
また、上記実施例においては、第1密封部材34は一方の胴部32aの分割端部に形成された断面略矩形の溝部32mに収納されていた。これに限らず、図13(d)−(h)に示されるように、両方の胴部31a、32aのそれぞれの分割端部に溝部31m、32mを形成し、該溝31m、32mに第1密封部材34、34を設けてもよい。
図13(d)の第1密封部材34、34は、胴部31a、32aの表面から突出させ、第2密封部材13と強く押圧させるようにして、第1密封部材34、34同士の合わせ目が開くことを防止して、密封性を高めることができる。また、図13(d)、(e)に示されるように、胴部31a、32aに設けた凸部を第1密封部材34に食い込ませて、溝部32mと第1密封部材34の結合力を増すことができる。
さらに、図13(d)−(f)の第1密封部材34、34は、根元部と開放端部は略同一寸法に形成されているが、図13(g)、(h)に示されるように、根元部より開放端部を狭く形成することにより、筒状体30内からの流体圧力により、第1密封部材34、34の開放端部同士の合わせ目が閉じるようになるので、密封性を高めることができる。
上記実施例の移動装置80は、送りネジ82を利用して筒状部体30を移動させるようにしていたが、これに限らず、図14に示されるように、油圧ジャッキ92を使用した移動装置90としてもよい。図14の図中の左半分は移動装置90を設置した状態を示し、右半分が油圧ジャッキ92を使用して筒状体40を仕切弁20と既設流体管2bとに配置した状態を示す。油圧ジャッキ92を使用することにより筒状体40の口径が大きい場合であっても筒状体40を比較的簡単に押すことができる。また、筒状体40を周方向の複数箇所を均等に押すことができるので、筒状体40の口径が大きい場合であっても比較的簡単に筒状体40を管軸に沿って真直ぐ押すことができる。
また、上記実施例においては、移動装置80は、筒状体30のフランジ部31f、32fを保持して筒状体を移動するようにしていたが、図14、15に示されるように、筒状体40に形成された鍔部41kを押圧して筒状体40も軸方向に移動させてもよい。また、図15(c)、(d)に示されるように、胴部41a、42aのそれぞれの分割端部に第1密封部材44、44’を設けてもよい。
筒状体30、40においては、仕切弁20と嵌合される側は軸直角の端面を有するように形成されていたが、これに限らず、図16に示されるように、筒状体50は、ホールソーで切断したような円筒部52nとして形成することで、管接続部材との嵌合長さを短縮することができる。
また、上記実施例において、筒状体30、40の分割端部Xと第2密封部材13の分離当接部Yとは周方向の互いにずれた位置に配置されていたが、互いに一致する位置に配置されていてもよい。特に、既設流体管をホールソーで切断し、図16に示す筒状体50を使用して既設流体管と管接続部材を接続する場合には、分割端部Xと第2密封部材13の分離当接部Yとは一致した位置に配置される。しかし、この場合であっても、筒状体50の円筒部52nとフランジ部51g、51h、52g、52hとの相対位置を調整することで、分割端部Xと第2密封部材13の分離当接部Yとは周方向の互いにずれた位置に配置することもできる。
さらに、上記実施例において、仕切弁を使用した実施例を説明したが、これに限らず、スルース弁、プラグ、バタフライ弁等の管接続部材であってもよい。さらに、切断は円筒状のカッターを使用したが、ワイヤーソーやバイト等を使用してもよい。
上記実施例において、第2密封部材13、13’は2分割され、上部筐体11、下部筐体12に配設されているが、一つの分離当接部を設けた第2密封部材を筒状体30の外周面に周回して、端部同士を接合一体化した後に上部筐体11、下部筐体12を設けてもよい。
同様に第3密封部材33、33’も2分割され、分割筒状体31、32に配設されているが、一つの分離当接部を設けた第3密封部材を既設流体管2の外周面に周回して、端部同士を接合一体化した後に分割筒状体31、32を既設流体管2に外嵌してもよい。
また、上記実施例において、第1密封部材34、34’と第3密封部材33’とは分離して形成されていたが(図5(a)参照)、第1密封部材34、34’と第3密封部材33’とを一体に形成してもよい。
1 管接続部材設置装置
2、2a、2b 既設流体管
10 筺体
13、13’ 第2密封部材
13b、13c ラビリンス溝
20 仕切弁(管接続部材)
30 筒状体
31a、32a 胴部(摺接部)
31g、31h フランジ部
32g、32h フランジ部
34、34’ 第1密封部材
34a 中央部露出部(摺動部、押圧部)
40 筒状体
41a、42a 胴部(摺接部)
41g、41h フランジ部
42g、42h フランジ部
44、44’ 第1密封部材
44a 中央部露出部(摺動部、押圧部)
50 筒状体
51a、52a 胴部(摺接部)
51g、51h フランジ部
52g、52h フランジ部
54、54’ 第1密封部材
54a 中央部露出部(摺動部、押圧部)
X 分割端部間
Y 分離当接部

Claims (6)

  1. 既設流体管を密封する筐体内にて不断流状態で管接続部材を配置し、前記既設流体管に密封外嵌される筒状体を前記筐体の内外に亘って延設配置し、前記筒状体を前記既設流体管及び前記管接続部材に密封配置するための管接続部材設置装置であって、周方向に分割される前記筒状体の分割端部間に介在する第1密封部材と、周方向に分離される切れ目同士が当接する分離当接部を有し、前記筐体と前記筒状体の外周部を密封する第2密封部材と、を備え、前記第1密封部材は、前記筒状体の軸方向の中央部に、前記第2密封部材と摺動する摺動部を有することを特徴とする管接続部材設置装置。
  2. 前記分割端部と前記分離当接部とは周方向の互いにずれた位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の管接続部材設置装置。
  3. 前記筒状体の軸方向の中央部に、前記第2密封部材と摺接する摺接部が前記軸方向に略同一断面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の管接続部材設置装置。
  4. 前記筒状体は、該筒状体の軸方向の各端部を一体に接続するフランジ部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の管接続部材設置装置。
  5. 前記第1密封部材は、前記第2密封部材を押圧する押圧部を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の管接続部材設置装置。
  6. 前記第2密封部材は、前記筒状体と摺接する部分に少なくとも一つのラビリンス溝を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の管接続部材設置装置。
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