JP2016159044A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定の演出モードの継続是非を示唆する演出の実行条件を工夫する。【解決手段】遊技機は、始動条件の成立に基づいて大当たり抽選を行い、大当たりに当選した場合、特別遊技の一種として大当たり遊技を行う。特定の確変大当たり又は通常大当たりの大当たり遊技後、高確率遊技状態(電サポ次回まで)及び低確率遊技状態(電サポ20回、30又は50回)に共通のチャンスモードに移行する。チャンスモードでは、特別図柄の10回転ごとに、チャンスモードが継続するか否かを煽る演出を行う。【選択図】図55
Description
本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
遊技機(パチンコ遊技機)の一種では、始動条件の成立に基づいて大当たり抽選(当たり判定)を行い、大当たりに当選した場合、特別遊技の一種として、大入賞口の開放を伴う大当たり遊技を行う。大入賞口に遊技球を入賞させることで多数の賞球を得ることができる。大当たり抽選の結果は、図柄表示手段上において、図柄の変動表示を経たのちの図柄の停止態様によって遊技者に示される。
この種の遊技機において、大当たり遊技が行われた後などに、特定の演出モードで演出が行われることがある。
また、この種の遊技機においては、大当たり抽選の結果に基づき、大当たりへの期待を持たせる特別演出(いわゆるリーチ演出など)が行われることが多い。
第1の着眼点に関し、特定の演出モードでの演出の継続是非などは、遊技者にとって重要な関心事になりうる。重要な関心事に関連付けて新たな演出を行うことができれば、遊技の興趣向上が図られると考えられる。
第2の着眼点に関し、大当たりへの期待を持たせる特別演出(いわゆるリーチ演出など)は遊技を盛りあげるために有益であり、そのような特別演出の行い方に新たな方法を導入することができれば、遊技の興趣向上が図られると考えられる。
尚、遊技機において、遊技への飽きを抑制して楽しんで遊技を行ってもらうために、新たな演出及び方法の導入が重要であることは言うまでもない。
本発明は、第1の着眼点に注目し、演出モードに関連して遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させてから当該判定結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、前記演出実行手段は、特定モード演出を実行する特定モード演出実行手段と、前記特定モード演出の実行中において、該特定モード演出が継続するか否かを示唆する特殊演出を実行する特殊演出実行手段と、を有し、前記特定モード演出実行手段は、前記特定モード演出が開始されてから、予め定められた所定回数の前記図柄の変動表示が行われたことに基づいて前記特定モード演出を終了させる終了パターンと、前記特定モード演出が開始されてから、前記所定回数の前記図柄の変動表示が行われた後も前記特定モード演出を継続させる継続パターンと、を有し、前記特殊演出実行手段は、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数より少ない特定回数である場合に前記特殊演出を実行するとともに、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数である場合に前記特殊演出を実行することを特徴とする。
本発明によれば、演出モードに関連して遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することが可能である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
///第1実施形態///
本発明に係る遊技機の第1実施形態を説明する。第1実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)に適用している。
本発明に係る遊技機の第1実施形態を説明する。第1実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)に適用している。
<<遊技機の基本構成>>
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。遊技機100は、遊技盤101を含む他、図1に示された各構成部材を備える。尚、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指す。上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。また特に記述無き限り、前方とは、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して近い方を指し、後方は、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して遠い方を指す。
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。遊技機100は、遊技盤101を含む他、図1に示された各構成部材を備える。尚、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指す。上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。また特に記述無き限り、前方とは、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して近い方を指し、後方は、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して遠い方を指す。
遊技機100は、パチンコ遊技機であって、遊技施設に配置された島構造体に取り付けられる外枠10と、外枠10に対して開閉自在に取り付けられる内枠11と、内枠11に対して開閉自在に取り付けられる扉枠12と、を備える。内枠11は外枠10に対して、また、扉枠12は内枠11に対して、共に、左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として前方へ回動可能(開閉可能)に構成される。扉枠12は内枠11の前面側全体を覆うように内枠11に対して取り付けられるが、扉枠12には、後述する遊技領域のほぼ全域を前方(遊技者側)から視認することができるように、透明性を有するガラス板が嵌め込まれて成る窓部12aが形成されている。
遊技盤101は内枠11に対して着脱可能に取り付けられる。遊技盤101の下部位置には、遊技球を発射するための発射部が配置されている(発射部の詳細構造は図示せず)。
遊技機100において、発射部の駆動により上方に発射された遊技球は、レール102a及び102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技盤101に形成された遊技領域103内を落下(流下)するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に移動方向を変化させながら落下する。また、遊技盤101において、遊技領域103における遊技球の落下経路には、遊技球の落下方向を変化させる風車(不図示)や、第1始動口105、第2始動口106、電動チューリップ107、ゲート108、大入賞口111及び普通入賞口112が設置される。
遊技盤101の略中央部分には、液晶ディスプレイパネル等から成る画像表示部104が配置される。画像表示部104は各種の演出画像を表示する。例えば、画像表示部104は、特別図柄抽選(大当たり抽選とも称される)の抽選結果を表すための特別図柄に対応して設けられた装飾図柄を表示すると共に、遊技機100が特別図柄抽選の抽選結果を示すまでに行う演出に関する画像を表示する。画像表示部104は、普通図柄抽選の抽選結果を表すための図柄(普通装飾図柄)などをも表示して良い。
画像表示部104の下方には、第1始動口105及び第2始動口106が設置される。始動口105及び106は、遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。所定の第1始動条件又は第2始動条件が成立することによって、特別図柄抽選を受けるための権利が取得される。第1、第2始動条件は、夫々、遊技球が始動口105、106を通過することによって、即ち始動口105、106に遊技球が入賞することによって成立する。以下では、第1始動条件の成立に基づく特別図柄抽選を特に第1特別図柄抽選と称することがあり、第2始動条件の成立に基づく特別図柄抽選を特に第2特別図柄抽選と称することがある。また、遊技機100は、始動口105又は106に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば3個)の遊技球を払い出す。始動口105、106又は入賞口(大入賞口111、普通入賞口112)に対する遊技球の入賞に起因して払い出される遊技球を賞球とも呼ぶ。そして、始動口105に対する遊技球の入賞に対して3個の遊技球が払い出されることを、「始動口105の賞球は3個である」と称することがある。他の始動口又は入賞口についても同様である。本実施形態では、例として、始動口105、106、大入賞口111、普通入賞口112の賞球は、夫々、3個、3個、14個、3個であるとする。尚、入賞を入球と読み替えても良い。
第2始動口106の近傍に、電動チューリップ107が設けられる。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を第2始動口106へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。これらの状態の切り替えは、電動チューリップ107が備えるソレノイドによって行われる。実質的には、電動チューリップ107が閉状態であるとき、遊技球の第2始動口106への入賞は不可能であり、電動チューリップ107が開状態であるときにのみ、遊技球の第2始動口106への入賞が可能となる。電動チューリップ107が開状態となることを、電動チューリップ107の開放とも言う。電動チューリップ107は、画像表示部104の右側に配置されたゲート108を遊技球が通過したことにより行われる普通図柄抽選の抽選結果に基づいて開放される。ゲート108も、始動口105及び106と同様、遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。
第1始動口105及び第2始動口106の右側には大入賞口111が設けられる。大入賞口111も、電動チューリップ107のように開閉動作が可能となっており、遊技球を大入賞口111へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を大入賞口111へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。これらの状態の切り替えは、大入賞口111が備えるソレノイドによって行われる。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、遊技球の大入賞口111への入賞は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、遊技球の大入賞口111への入賞が可能となる。大入賞口111が開状態となることを、大入賞口111の開放とも言う。大入賞口111は、通常、閉鎖されており、特別図柄抽選にて大当たりに当選した場合に、所定条件(例えば、30秒経過又は遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンドを所定回数(例えば16回)だけ繰り返す。遊技機100は、大入賞口111に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば14個)の賞球を払い出す。
画像表示部104の側方や下方などには、1以上の普通入賞口112が設置される。遊技機100は、普通入賞口112への入賞を検出した場合には所定個数(例えば3個)の賞球を払い出す。尚、第1始動口105、第2始動口106、ゲート108、大入賞口111、普通入賞口112は、図1に示した位置に限らず遊技領域103内の任意の位置に配置されて良い。遊技領域103の最下部には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口113が設けられている。遊技盤101の右下部分には情報表示部114が設けられている(詳細は後述)。回収口113及び情報表示部114の設置位置も任意に変更可能である。
遊技盤101の外周部分には、外枠10、内枠11及び扉枠12から成る枠部材が設けられている。扉枠12には、窓部12aが形成された扉枠12の周囲(扉枠12の外周部分)において、任意の演出に用いられる各種演出部材等が組み込まれている。演出部材としては、第1のスピーカ115a、第2のスピーカ115b、第3のスピーカ115c(以下、いずれのスピーカであるかを区別する必要がない場合は、単に「スピーカ115」と称することがある)、演出ライト部116、及び、枠可動役物117が組み込まれている。スピーカ115からは演出に用いられる音声が出力される。演出ライト部116は複数のランプ及び複数のモータを有しており、各モータの駆動により各ランプによる光の照射方向を上下又は左右方向に変更することができる。枠可動役物117は、基本的に基準位置で待機しており、演出に用いられるときに作動位置に移動して演出の一部を構成する。
枠可動役物117について詳説すると、枠可動役物117は折畳式可動役物であり、扉枠12の左上部及び右上部に一つずつ設けられている。左上部及び右上部に設けられた枠可動役物117は、基準位置において、夫々、枠可動役物117の左側及び右側が共に扉枠12に接触するように配される一方、作動位置において、前者は、左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動され、後者は、右側を回動基端側とし左側を回動先端側として前方へ回動されて、枠可動役物117の回動先端側は基準位置に比べて遊技者に向かって突出する。図1は枠可動役物117が基準位置にある状態を示している。
ところで、演出に用いられる可動役物は、遊技盤101上にも設けられている。本実施形態では、遊技盤101上に複数の盤可動役物131〜133が設けられており、盤可動役物133は盤可動役物133a及び133bを含んで構成される(図1参照)。各盤可動役物131〜133は、基本的に基準位置(図1に示した位置)で待機しており、演出に用いられるときに作動位置に移動して演出の一部を構成する。以下、各盤可動役物131〜133の詳細について説明する。
[盤可動役物131(アイギミック)の構成例]
図2を参照し、盤可動役物131(以下「アイギミック131」と称することがある)は、眼鏡型の盤可動役物であり、アイギミック131の基準位置は画像表示部104の上側である。図1においてアイギミック131は破線にて示されているが、これは、遊技機100に正対する遊技者からアイギミック131を視認困難であることを示しており、具体的には例えば、基準位置においてアイギミック131は画像表示部104の上方に設けられた不透明部材(不図示)の内側に収納されている。演出に用いられる際、アイギミック131は基準位置から下方に移動して画像表示部104の前面に進出(落下)することで、図2に示す作動位置に至る。作動位置においては、アイギミック131の全体が遊技機100に正対する遊技者から視認可能となる。演出に用いられた後は、再び図1に示す基準位置に戻る。尚、図1では、図示の煩雑化防止のため、アイギミック131の基準位置が後述する盤可動役物132の上方にあるかのように示しているが、基準位置に配置されたアイギミック131は、基準位置に配置された盤可動役物132の前面側又は背面側にあっても良い。
図2を参照し、盤可動役物131(以下「アイギミック131」と称することがある)は、眼鏡型の盤可動役物であり、アイギミック131の基準位置は画像表示部104の上側である。図1においてアイギミック131は破線にて示されているが、これは、遊技機100に正対する遊技者からアイギミック131を視認困難であることを示しており、具体的には例えば、基準位置においてアイギミック131は画像表示部104の上方に設けられた不透明部材(不図示)の内側に収納されている。演出に用いられる際、アイギミック131は基準位置から下方に移動して画像表示部104の前面に進出(落下)することで、図2に示す作動位置に至る。作動位置においては、アイギミック131の全体が遊技機100に正対する遊技者から視認可能となる。演出に用いられた後は、再び図1に示す基準位置に戻る。尚、図1では、図示の煩雑化防止のため、アイギミック131の基準位置が後述する盤可動役物132の上方にあるかのように示しているが、基準位置に配置されたアイギミック131は、基準位置に配置された盤可動役物132の前面側又は背面側にあっても良い。
[盤可動役物132(フェイスギミック)の構成例]
図3を参照し、盤可動役物132(以下「フェイスギミック132」と称することがある)は、顔型の盤可動役物であり、フェイスギミック132の基準位置は画像表示部104の上方である。図1においてフェイスギミック132はその一部が破線にて示され、他の部分が実線にて示されているが、破線部は遊技機100に正対する遊技者から視認困難な部分を表す一方、実線部は遊技機100に正対する遊技者から視認可能な部分を表す。具体的には例えば、基準位置においてフェイスギミック132の上方側の一部は、画像表示部104の上方に設けられた不透明部材(不図示)の内側に収納されている。演出に用いられる際、フェイスギミック132は基準位置から下方に移動して画像表示部104の前面に進出することで、図3に示す作動位置に至る。作動位置においては、フェイスギミック132の全体が、遊技機100に正対する遊技者から視認可能となる。演出に用いられた後は、再び図1に示す基準位置に戻る。
図3を参照し、盤可動役物132(以下「フェイスギミック132」と称することがある)は、顔型の盤可動役物であり、フェイスギミック132の基準位置は画像表示部104の上方である。図1においてフェイスギミック132はその一部が破線にて示され、他の部分が実線にて示されているが、破線部は遊技機100に正対する遊技者から視認困難な部分を表す一方、実線部は遊技機100に正対する遊技者から視認可能な部分を表す。具体的には例えば、基準位置においてフェイスギミック132の上方側の一部は、画像表示部104の上方に設けられた不透明部材(不図示)の内側に収納されている。演出に用いられる際、フェイスギミック132は基準位置から下方に移動して画像表示部104の前面に進出することで、図3に示す作動位置に至る。作動位置においては、フェイスギミック132の全体が、遊技機100に正対する遊技者から視認可能となる。演出に用いられた後は、再び図1に示す基準位置に戻る。
[盤可動役物133(スラッガーギミック)の構成例]
図4を参照し、盤可動役物133(以下「スラッガーギミック133」と称することがある)は、2つのブーメラン型の盤可動役物133a及び133bを含んで構成される盤可動役物であり、スラッガーギミック133の基準位置は画像表示部104の側方である(より詳説すれば、盤可動役物133aは画像表示部104の左方、盤可動役物133bは画像表示部104の右方である)。スラッガーギミック133は、アイギミック131及びフェイスギミック132とは異なり、基準位置において、スラッガーギミック133の略全体が、遊技機100に正対する遊技者から視認可能である。演出に用いられる際、スラッガーギミック133は、図4(a)〜(e)に示すように、画像表示部104の前面(盤可動役物133a及び133bの離間距離が基準位置に比べて短距離となる位置)に進出すると共に、盤可動役物133aは時計回り(図中の矢印RD1の方向)に回転され且つ盤可動役物133bは反時計回り(図中の矢印RD2の方向)に回転される。図4(a)〜(e)はスラッガーギミック133が回転している様子を、順次、図示したものである。盤可動役物133a及び133bは、演出に用いられている際、互いに干渉しあわないように(接触しないように)、例えば一方が他方に比べて前方(遊技者に近い側)に位置する。盤可動役物133a及び133bは、演出に用いられる際、夫々に高速で複数回回転し(両者の回転数は同一であっても異なっていてもよい)、演出に用いられた後は、再び図1に示す基準位置に戻る。
図4を参照し、盤可動役物133(以下「スラッガーギミック133」と称することがある)は、2つのブーメラン型の盤可動役物133a及び133bを含んで構成される盤可動役物であり、スラッガーギミック133の基準位置は画像表示部104の側方である(より詳説すれば、盤可動役物133aは画像表示部104の左方、盤可動役物133bは画像表示部104の右方である)。スラッガーギミック133は、アイギミック131及びフェイスギミック132とは異なり、基準位置において、スラッガーギミック133の略全体が、遊技機100に正対する遊技者から視認可能である。演出に用いられる際、スラッガーギミック133は、図4(a)〜(e)に示すように、画像表示部104の前面(盤可動役物133a及び133bの離間距離が基準位置に比べて短距離となる位置)に進出すると共に、盤可動役物133aは時計回り(図中の矢印RD1の方向)に回転され且つ盤可動役物133bは反時計回り(図中の矢印RD2の方向)に回転される。図4(a)〜(e)はスラッガーギミック133が回転している様子を、順次、図示したものである。盤可動役物133a及び133bは、演出に用いられている際、互いに干渉しあわないように(接触しないように)、例えば一方が他方に比べて前方(遊技者に近い側)に位置する。盤可動役物133a及び133bは、演出に用いられる際、夫々に高速で複数回回転し(両者の回転数は同一であっても異なっていてもよい)、演出に用いられた後は、再び図1に示す基準位置に戻る。
図1を再度参照し、扉枠12において、右下位置には操作ハンドル119が配置されている。操作ハンドル119は遊技者側に突出するような形状を有しており、その外周部には発射指示部材120が設けられている。発射指示部材120は、操作ハンドル119により回転可能に支持されている。遊技者は遊技球を発射させる場合、発射指示部材120を時計回りに回転させる。このとき、発射指示部材120を回転させる角度により、遊技者は遊技球の発射強度を調整できるようになっている。
扉枠12において遊技領域103の下方には、演出ボタン121、十字キー122、上皿(打球供給皿)123、上皿レバー124、下皿(余剰球受皿)125及び下皿レバー126などが設けられている。演出ボタン121及び十字キー122は、遊技者からの操作を受ける操作受付部(操作入力部又は操作部と呼んでも良い)を構成している。上皿123は遊技球を収容可能な形状を有しており、収容している遊技球を発射部へ送り出す。上皿レバー124は上皿123に収納された遊技球を下皿125に送り出す手段である。下皿125は上皿123に収容しきれない遊技球を収容可能な形状を有しており、遊技球を貯留する。下皿レバー126は下皿125の下面の一部を開口する開口手段であり、遊技者が下皿レバー126を操作することで下皿125に貯留された遊技球が下皿125の下方に配置された箱体(不図示の所謂ドル箱)に落下する。
<<情報表示部>>
図5に示す如く、情報表示部114は、特別図柄抽選の抽選結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部201、普通図柄抽選の抽選結果を示す普通図柄を表示する普通図柄表示部202、保留表示部203、ラウンド数表示部204及び右打ち表示部205を備えている。各表示部201〜205をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。
図5に示す如く、情報表示部114は、特別図柄抽選の抽選結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部201、普通図柄抽選の抽選結果を示す普通図柄を表示する普通図柄表示部202、保留表示部203、ラウンド数表示部204及び右打ち表示部205を備えている。各表示部201〜205をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。
特別図柄として第1及び第2特別図柄が存在する。特別図柄表示部201は、第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示部201a及び第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示部201bを有する。保留表示部203は、表示部203a、203b及び203cを有する。第1特別図柄抽選の権利(後述の特図判定用情報)は、所定数(例えば4)を上限として保留され、その保留された権利の個数が保留情報数U1として表示部203aに表示される。第2特別図柄抽選の権利(後述の特図判定用情報)は、所定数(例えば4)を上限として保留され、その保留された権利の個数が保留情報数U2として表示部203bに表示される。遊技球がゲート108を通過したことによる普通図柄抽選の権利は、所定数(例えば4)を上限として保留され、その保留された権利の個数が保留情報数U3として表示部203cに表示される。
<<遊技機の背面構成>>
図6を参照して、遊技機100の背面構成を説明する。図6は、遊技機100の背面構成を示す、遊技機100の背面斜視図である。遊技機100の裏面には、主制御基板301、賞球制御基板302、演出制御基板303、遊技機100内の各基板に電源を供給する電源基板304、及び、出力端子基板305等が設けられている。それらの各基板(特に演出制御基板303)は複数のプリント基板から形成されていても良い。また、遊技機100の裏面には、電源基板304に電力を供給するための電源プラグ315や、電源スイッチ(不図示)も設けられている。また、主制御基板301にはRAMクリアスイッチ(不図示)が設けられている。遊技機100の電源がオフ状態であるときに、RAMクリアスイッチを押しながら電源スイッチを押して電源をオンにすることで、遊技機100に電力が供給されると共にRAMクリア準備状態となり、その状態で再度RAMクリアスイッチを押すことで遊技機100の遊技情報を初期化(RAMクリア)することができる(即ち、遊技機100を初期状態にすることができる)。尚、RAMクリアスイッチが押さずに電源スイッチを押して電源をオンにすると、電源オフ前の遊技機100の遊技情報に基づいて遊技機100が制御される。つまり、RAMクリアスイッチが押さずに電源スイッチを押して電源をオンにしても、遊技機100は初期状態とならない。遊技機100が初期状態であるとき、主制御部401は初期状態に対応付けられた各種制御を実行する。遊技機100が初期状態である場合の、主制御部401による制御の例を挙げると、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態(詳細は後述)に制御し、また、特図判定(詳細は後述)では低確率特図当たり判定テーブルを用いて特図当たり判定を実行し、初期状態用特図変動パターンテーブル(詳細は後述)を用いて特図変動パターン判定を実行する。また、遊技機100が初期状態であるとき、演出制御部403は通常モードを対象演出モード(詳細は後述)として各種演出を実行する。
図6を参照して、遊技機100の背面構成を説明する。図6は、遊技機100の背面構成を示す、遊技機100の背面斜視図である。遊技機100の裏面には、主制御基板301、賞球制御基板302、演出制御基板303、遊技機100内の各基板に電源を供給する電源基板304、及び、出力端子基板305等が設けられている。それらの各基板(特に演出制御基板303)は複数のプリント基板から形成されていても良い。また、遊技機100の裏面には、電源基板304に電力を供給するための電源プラグ315や、電源スイッチ(不図示)も設けられている。また、主制御基板301にはRAMクリアスイッチ(不図示)が設けられている。遊技機100の電源がオフ状態であるときに、RAMクリアスイッチを押しながら電源スイッチを押して電源をオンにすることで、遊技機100に電力が供給されると共にRAMクリア準備状態となり、その状態で再度RAMクリアスイッチを押すことで遊技機100の遊技情報を初期化(RAMクリア)することができる(即ち、遊技機100を初期状態にすることができる)。尚、RAMクリアスイッチが押さずに電源スイッチを押して電源をオンにすると、電源オフ前の遊技機100の遊技情報に基づいて遊技機100が制御される。つまり、RAMクリアスイッチが押さずに電源スイッチを押して電源をオンにしても、遊技機100は初期状態とならない。遊技機100が初期状態であるとき、主制御部401は初期状態に対応付けられた各種制御を実行する。遊技機100が初期状態である場合の、主制御部401による制御の例を挙げると、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態(詳細は後述)に制御し、また、特図判定(詳細は後述)では低確率特図当たり判定テーブルを用いて特図当たり判定を実行し、初期状態用特図変動パターンテーブル(詳細は後述)を用いて特図変動パターン判定を実行する。また、遊技機100が初期状態であるとき、演出制御部403は通常モードを対象演出モード(詳細は後述)として各種演出を実行する。
<<遊技機の基本動作>>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件が成立すると、その成立タイミングに応じた特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づく特別図柄抽選(大当たり抽選)を行う。特図判定用情報の取得は、特別図柄抽選の権利の取得に相当する。特別図柄抽選では、大当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか、或いはハズレであるか)が判定される。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある(後述の小当たりについても同様)。第1特別図柄抽選をおこなった場合、遊技機100は、第1特別図柄表示部201aの第1特別図柄を変動表示させる。そして、この変動表示の開始から所定時間経過後に、第1特別図柄抽選の抽選結果を示す図柄で(即ち第1特別図柄抽選の抽選結果を示す態様で)第1特別図柄を停止表示させる。一方、第2特別図柄抽選をおこなった場合、遊技機100は、第2特別図柄表示部201bの第2特別図柄を変動表示させる。そして、この変動表示の開始から所定時間経過後に、第2特別図柄抽選の抽選結果を示す図柄で(即ち第2特別図柄抽選の抽選結果を示す態様で)第2特別図柄を停止表示させる。
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件が成立すると、その成立タイミングに応じた特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づく特別図柄抽選(大当たり抽選)を行う。特図判定用情報の取得は、特別図柄抽選の権利の取得に相当する。特別図柄抽選では、大当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか、或いはハズレであるか)が判定される。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある(後述の小当たりについても同様)。第1特別図柄抽選をおこなった場合、遊技機100は、第1特別図柄表示部201aの第1特別図柄を変動表示させる。そして、この変動表示の開始から所定時間経過後に、第1特別図柄抽選の抽選結果を示す図柄で(即ち第1特別図柄抽選の抽選結果を示す態様で)第1特別図柄を停止表示させる。一方、第2特別図柄抽選をおこなった場合、遊技機100は、第2特別図柄表示部201bの第2特別図柄を変動表示させる。そして、この変動表示の開始から所定時間経過後に、第2特別図柄抽選の抽選結果を示す図柄で(即ち第2特別図柄抽選の抽選結果を示す態様で)第2特別図柄を停止表示させる。
遊技機100は、特別図柄(第1又は第2特別図柄)を変動表示させると、それに合わせて画像表示部104上で装飾図柄を変動表示させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄を停止表示させる。画像表示部104に表示される装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄を含み、各装飾図柄には数値又は記号等が対応付けられている。例えば、大当たりを示す所定の図柄で特別図柄を停止表示させた場合(即ち、特別図柄抽選で大当たりに当選した場合)には、大当たりを示す組み合わせ(例えば「7・7・7」といった所謂ゾロ目)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。
当選した大当たりの種類に応じて、停止表示される第1〜第3装飾図柄の組み合わせは異なる。例えば、後述の通常長当たり(図10参照)に当選した場合には、各装飾図柄を通常長当たりを示す青色の装飾図柄(例えば、「3,3,3」及び「7,7,7」を除く「2,2,2」などの数字図柄のゾロ目)で停止表示させ、後述の確変長当たり(図10参照)に当選した場合には、各装飾図柄を確変長当たりを示す赤色の装飾図柄(例えば、「3,3,3」又は「7,7,7」の数字図柄のゾロ目)で停止表示させる。後述の確変短当たり、潜確短当たり(図10参照)又は小当たりに当選した場合には、各装飾図柄を確変短当たり、潜確短当たり又は小当たりを示す装飾図柄(例えば、「チャンス」の文字が記された、モード移行を示す文字図柄のゾロ目)で停止表示させる。尚、確変長当たりに当選した場合であっても、画像表示部104上に通常長当たり等を示す装飾図柄を停止表示させ、その後(例えば大当たり遊技移行前や大当たり遊技移行後)において、確変長当たりであることを明示する昇格演出を行うこともある。
特別図柄抽選の結果がハズレの場合(即ち、特別図柄抽選に落選した場合、換言すれば大当たりに当選していない場合)、第1〜第3装飾図柄を、例えば、ハズレを示す所謂バラケ目で停止させる。バラケ目とは、第1〜第3装飾図柄が互いに非共通の図柄とされている状態を指す。
大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させると、遊技機100は、大当たり遊技状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口111を開放させるラウンド遊技を、当選した大当たりの種類(図10参照)に応じたラウンド分(例えば16ラウンド分)実行する大当たり遊技が行われる。大入賞口111の開放中に遊技球が大入賞口111へ入賞すると、遊技機100は所定個数の賞球を払い出す。大当たり遊技状態は、大当たり遊技が終了することによって終了する。
大当たり遊技中には、特別図柄抽選は行われない。大当たり遊技状態では、右打ちによって遊技が行われる。右打ちとは、遊技領域103の内、遊技領域103を左右に分断する中心線の右側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。これに対し、左打ちとは、遊遊技領域103の内、上記中心線の左側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指し、左打ちでは第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができない。
大当たり遊技の終了後、遊技機100は、特別図柄抽選を行う状態へ復帰する。この際、当選した大当たりの種類に応じて遊技状態が変更されうる。
<<遊技機の遊技状態>>
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(大当たり遊技状態を含む)を除いて、通常遊技状態としての低確率非電サポ遊技状態、低確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態、及び、確変遊技状態とも言うべき高確率電サポ遊技状態の内、何れか1つの遊技状態をとる。遊技機100の初期状態における遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態である。電サポとは、電チューサポート機能の略であり、詳細については後述する。
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(大当たり遊技状態を含む)を除いて、通常遊技状態としての低確率非電サポ遊技状態、低確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態、及び、確変遊技状態とも言うべき高確率電サポ遊技状態の内、何れか1つの遊技状態をとる。遊技機100の初期状態における遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態である。電サポとは、電チューサポート機能の略であり、詳細については後述する。
通常遊技状態(低確率非電サポ遊技状態)及び低確率電サポ遊技状態は、低確率遊技状態に属する。低確率遊技状態において、遊技機100は、低確率特図当たり判定テーブル(後述の図9のテーブルTAt1参照)を用いた特別図柄抽選を行い、本実施形態では例として、1/392.4311の確率で大当たりに当選する特別図柄抽選を行うものとする。
高確率電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態は、高確率遊技状態に属する。高確率遊技状態において、遊技機100は、高確率特図当たり判定テーブル(後述の図9のテーブルTAt2参照)を用いた特別図柄抽選を行い、ここでは例として、1/42.2813の確率で大当たりに当選する特別図柄抽選を行うものとする。つまり、高確率遊技状態では、低確率遊技状態に比べて、約9.3倍高い確率で大当たりに当選するようになっている。従って、大当たりの当選し易さに関して高確率遊技状態は低確率遊技状態よりも遊技者に有利である。
低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、電サポ遊技状態に属する。電サポ遊技状態において、遊技機100は、電動チューリップ107の開閉を伴う遊技サポート機能(以下「電サポ」という)を付与する(即ち電サポを発動させる)。電サポの具体的な内容としては、公知の技術のため詳細な説明は省略するが、例えば、電サポが付与されたとき、そうでない時と比べて、普通図柄の変動時間の短縮、普通図柄抽選の当選確率の増加(従って、電動チューリップ107の開放頻度の増加)、及び、電動チューリップ107の開放時間の増加が図られ、結果、電サポ遊技状態では、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。電サポ遊技状態では、上述した右打ちによって遊技が行われ、特別図柄抽選の契機は主として第2始動口106への入賞となる。尚、遊技領域103には、右打ちによる遊技球の第1始動口105への入賞を阻害するための釘や障害物が設けられている。
通常遊技状態(低確率非電サポ遊技状態)及び高確率非電サポ遊技状態は、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に属する。非電サポ遊技状態では、上述した左打ちによって遊技が行われ、特別図柄抽選の契機は主として第1始動口105への入賞となる。上述の説明からも理解されるように、電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも相対的に始動条件(第2始動条件)が成立しやすい遊技状態である。従って、始動条件の成立しやすさに関して電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利である。
尚、第1及び第2特別図柄抽選の内、第1特別図柄抽選においてのみ、1/387.787の確率で小当たりに当選する。以下の説明及び図面(図9参照)では、低確率遊技状態における大当たりの当選確率、高確率遊技状態における大当たりの当選確率、小当たりの当選確率について、夫々、小数点以下を四捨五入した値、即ち、1/392、1/388、1/42を用いるものとする。
<<遊技機の内部構成>>
図7を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図7は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図7に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図7に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。例えば、図6の主制御基板301、賞球制御基板302及び演出制御基板303により、夫々、図7の主制御部401、賞球制御部402及び演出制御部403が形成され、図6の出力端子基板305は図7の盤用外部情報端子基板491を含む。
図7を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図7は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図7に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図7に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。例えば、図6の主制御基板301、賞球制御基板302及び演出制御基板303により、夫々、図7の主制御部401、賞球制御部402及び演出制御部403が形成され、図6の出力端子基板305は図7の盤用外部情報端子基板491を含む。
[1.主制御部]
主制御部401は、CPU(Central Processing Unit)411と、ROM(Read Only Memory)412と、RAM(Random Access Memory)413と、不図示の入出力インターフェース(I/O)等を備えて構成される。主制御部401におけるCPU、ROM、RAMを、夫々、特に、メインCPU、メインROM、メインRAMとも呼ぶ。メインCPU411は、遊技の進行に関する各種プログラム等をメインROM412から読み出し、メインRAM413をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。図7に示す如く、メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt、FAt、FZt、FHt及びDKtが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a〜413jが設けられている。この他にも、様々なテーブルをメインROM412に格納しておくことができると共に、様々な記憶領域をメインRAM413に設けておくことができる。
主制御部401は、CPU(Central Processing Unit)411と、ROM(Read Only Memory)412と、RAM(Random Access Memory)413と、不図示の入出力インターフェース(I/O)等を備えて構成される。主制御部401におけるCPU、ROM、RAMを、夫々、特に、メインCPU、メインROM、メインRAMとも呼ぶ。メインCPU411は、遊技の進行に関する各種プログラム等をメインROM412から読み出し、メインRAM413をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。図7に示す如く、メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt、FAt、FZt、FHt及びDKtが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a〜413jが設けられている。この他にも、様々なテーブルをメインROM412に格納しておくことができると共に、様々な記憶領域をメインRAM413に設けておくことができる。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略すことがある)が接続されている。例えば図7に示すように、主制御部401には、第1始動口105へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414aと、第2始動口106へ入賞した遊技球を検出する第2始動口SW414bと、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415と、大入賞口111へ入賞した遊技球を検出する大入賞口SW416と、普通入賞口112へ入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW417とが接続されている。
SW414a及び414b並びにSW415〜417の夫々は、遊技球を検出したか否かを示す検出信号を主制御部401へ出力し、主制御部401は、入力された検出信号に基づき、特別図柄抽選を受けるための権利に相当する特図判定用情報を記憶したり、特図判定用情報を用いて特別図柄抽選をおこなったり、賞球制御部402に対して賞球の払い出し指示をおこなったりする。SW414a、414b、415、416及び417として、近接スイッチなどを採用することができる。また、第1始動口105が遊技盤101上に複数設けられている場合、複数の第1始動口105の夫々に対して第1始動口SW414aが設けられる。第2始動口106、ゲート108、大入賞口111又は普通入賞口112が複数設けられる場合も同様である。
また、主制御部401には、遊技盤101上の電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。例えば図7に示すように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド420と、大入賞口111を開閉動作させる大入賞口ソレノイド421が接続されている。主制御部401は、普通図柄抽選の抽選結果に基づき電動チューリップソレノイド420に対し電気信号を入力又は非入力とし、特別図柄抽選の抽選結果に基づき大入賞口ソレノイド421に対し電気信号を入力又は非入力とする。ソレノイド420、421は、夫々、主制御部401から供給される電気信号を機械的な運動に変換することで、電動チューリップ107の開閉動作、大入賞口111の開閉動作を行う。
また、主制御部401には、図5の情報表示部114内の各種表示部が接続される(但し、図7において表示部204及び205の図示は省略)。主制御部401は、特別図柄抽選の抽選結果に基づき第1特別図柄表示部201a又は第2特別図柄表示部201bの表示制御を行い、普通図柄抽選の抽選結果に基づき普通図柄表示部202の表示制御を行う。更に、主制御部401は、保留情報数U1、U2及びU3に基づき保留表示部203の表示内容を制御する。
[1−1.メイン処理]
図8に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理において、メインCPU411は、主制御部401のCTC(タイマカウンタ)などの内蔵デバイスの初期設定を行って、設定内容を示す設定情報を設定記憶領域413aに記憶させる。例えば、後述のタイマ割込処理を実行する周期などを示す情報が、設定情報に含まれる。また、メイン処理では、遊技機100への電源の遮断の有無が監視され、電源が遮断された場合にはバックアップ情報を生成して、該バックアップ情報をバックアップ記憶領域413bに記憶させる。メインRAM413にはバックアップ電源(不図示)により、遊技機100の電源が遮断されても一定期間(例えば1日)電源が供給されるようになっている。このため、メインRAM413は、遊技機100の電源が遮断されても一定期間、バックアップ記憶領域413bに記憶されたバックアップ情報を保持できる。
図8に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理において、メインCPU411は、主制御部401のCTC(タイマカウンタ)などの内蔵デバイスの初期設定を行って、設定内容を示す設定情報を設定記憶領域413aに記憶させる。例えば、後述のタイマ割込処理を実行する周期などを示す情報が、設定情報に含まれる。また、メイン処理では、遊技機100への電源の遮断の有無が監視され、電源が遮断された場合にはバックアップ情報を生成して、該バックアップ情報をバックアップ記憶領域413bに記憶させる。メインRAM413にはバックアップ電源(不図示)により、遊技機100の電源が遮断されても一定期間(例えば1日)電源が供給されるようになっている。このため、メインRAM413は、遊技機100の電源が遮断されても一定期間、バックアップ記憶領域413bに記憶されたバックアップ情報を保持できる。
[1−2.タイマ割込処理]
メインCPU411は、メイン処理により設定記憶領域413aに記憶された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図8参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
メインCPU411は、メイン処理により設定記憶領域413aに記憶された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図8参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
[1−2−1.乱数更新処理]
乱数更新処理を説明する(図8参照)。乱数更新処理において、メインCPU411は、カウンタ記憶領域413cに記憶された各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。カウンタ記憶領域413cには、特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数カウンタC4、普図図柄乱数カウンタC5及びリーチ乱数カウンタC6を含む、主制御部401が管理する各種乱数カウンタのカウント値が記憶されている。カウンタC1〜C6は、夫々、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数、普図当たり乱数、普図図柄乱数、リーチ乱数をカウントする。乱数更新処理において、メインCPU411は、乱数カウンタC1〜C6の内、何れか任意のカウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。ここでは例えば、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数を、夫々、「0〜65535」、「0〜199」、「0〜499」の範囲内でカウントさせるものとする。普図当たり乱数、普図図柄乱数及びリーチ乱数は、例えば「0〜99」の範囲内でカウントされる。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
乱数更新処理を説明する(図8参照)。乱数更新処理において、メインCPU411は、カウンタ記憶領域413cに記憶された各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。カウンタ記憶領域413cには、特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数カウンタC4、普図図柄乱数カウンタC5及びリーチ乱数カウンタC6を含む、主制御部401が管理する各種乱数カウンタのカウント値が記憶されている。カウンタC1〜C6は、夫々、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数、普図当たり乱数、普図図柄乱数、リーチ乱数をカウントする。乱数更新処理において、メインCPU411は、乱数カウンタC1〜C6の内、何れか任意のカウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。ここでは例えば、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数を、夫々、「0〜65535」、「0〜199」、「0〜499」の範囲内でカウントさせるものとする。普図当たり乱数、普図図柄乱数及びリーチ乱数は、例えば「0〜99」の範囲内でカウントされる。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
[1−2−2.スイッチ処理]
スイッチ処理を説明する(図8参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理及び普通入賞口スイッチ処理を順次実行する。
スイッチ処理を説明する(図8参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理及び普通入賞口スイッチ処理を順次実行する。
始動口スイッチ処理は、第1及び第2始動口スイッチ処理から成る(図8参照)。第1始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、第1始動口SW414aにより第1始動口105に入賞した遊技球が検出されたタイミング(即ち、始動口105への入賞に基づく第1始動条件の成立タイミング)で、カウンタ記憶領域413cの特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数カウンタC2及び特図変動パターン乱数カウンタC3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を、特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報(特図保留情報)をメインRAM413の特図判定用情報記憶領域413dに記憶させる。第2始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、第2始動口SW414bにより第2始動口106に入賞した遊技球が検出されたタイミング(即ち、始動口106への入賞に基づく第2始動条件の成立タイミング)で、カウンタ記憶領域413cの特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数カウンタC3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報(特図保留情報)を、メインRAM413の特図判定用情報記憶領域413dに記憶させる。
特図判定用情報記憶領域413dは、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報及び第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報の夫々を、所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。従って、記憶領域413dには、最大8つまでの特図判定用情報を記憶することができる。記憶領域413d内における、第1、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数が、夫々、上記の保留情報数U1、U2に相当する。また、記憶領域413dに記憶された各特図判定用情報に対し、特別図柄抽選を受けるための優先順位が設定されている。基本的に、時間的に先に取得された特図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。但し、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ、第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報に対し、より高い優先順位が設定されるものとする。始動口スイッチ処理の中で実行される事前判定処理については後述する。
ゲートスイッチ処理(図8参照)において、メインCPU411は、ゲートSW415によりゲート108を通過した遊技球が検出されたタイミングで、カウンタ記憶領域413cの普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数カウンタC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報(普図保留情報)を、メインRAM413の普図判定用情報記憶領域413iに記憶させる。普図判定用情報記憶領域413iは、普図判定用情報を所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。記憶領域413i内における普図判定用情報の個数が上記の保留情報数U3に相当する。記憶領域記憶領域413iに記憶された各普図判定用情報に対し普通図柄抽選を受けるための優先順位が設定されている。時間的に先に取得された普図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。
大入賞口スイッチ処理(図8参照)において、メインCPU411は、大入賞口111に入賞した遊技球を大入賞口SW416により検出する。普通入賞口スイッチ処理(図8参照)において、メインCPU411は、普通入賞口112に入賞した遊技球を普通入賞口SW417により検出する。
[1−2−3.特別図柄処理]
特別図柄処理を説明する(図8参照)。特別図柄処理において、メインCPU411は特図判定を実行する。特図判定は、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。上述の特別図柄抽選は、特図当たり判定及び特図図柄判定を含み、特図変動パターン判定を更に含むと考えても良い。故に、特図判定は特別図柄抽選を包含すると考えても良いし、特図判定と特別図柄抽選は互いに等価であると考えても良い。特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413dに記憶されている特図判定用情報を用いて、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行し、これらの判定結果を特図判定結果記憶領域413eに記憶させる。そして、特図変動パターン判定によって選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す図柄で(特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す態様で)特別図柄を停止させる。
特別図柄処理を説明する(図8参照)。特別図柄処理において、メインCPU411は特図判定を実行する。特図判定は、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。上述の特別図柄抽選は、特図当たり判定及び特図図柄判定を含み、特図変動パターン判定を更に含むと考えても良い。故に、特図判定は特別図柄抽選を包含すると考えても良いし、特図判定と特別図柄抽選は互いに等価であると考えても良い。特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413dに記憶されている特図判定用情報を用いて、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行し、これらの判定結果を特図判定結果記憶領域413eに記憶させる。そして、特図変動パターン判定によって選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す図柄で(特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す態様で)特別図柄を停止させる。
メインCPU411は、特別図柄の変動表示を開始する際、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の判定結果を含む変動開始コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行開始を指示し、特別図柄の変動を停止する際、変動停止コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行終了を指示する。また、特図当たり判定の結果が大当たり又は小当たりの当選を示しているとき、メインCPU411は、変動停止コマンドに続きオープニングコマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し当たり演出の実行開始を指示し、大当たり遊技又は後述の小当たり遊技の終了時においてエンディングコマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し当たり演出の実行終了を指示する。RAM413に設定されたこれらのコマンドは、後述の出力処理(図8参照)において演出制御部403に出力される。
特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413d内で最も優先順位を高く設定された特図判定用情報を判定対象(当該判定対象)TTとして取得し、判定対象TTの特図判定用情報を用いて特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。判定対象TTとなった特図判定用情報は記憶領域413dから消去されて(故に保留情報数U1又はU2が1だけ減少し)他の記憶領域(不図示)に移される。尚、特別図柄処理において、記憶領域413dに特図判定用情報が記憶されていない場合には、特図判定が行われることなく特別図柄処理を終える。
特別図柄処理において、メインCPU411は、まず、メインROM412に記憶された特図当たり判定テーブルTAtと判定対象TTの特図当たり乱数との比較を伴う特図当たり判定を行う。
図9に示すように、特図当たり判定テーブルTAtは、低確率特図当たり判定テーブルTAt1と、高確率特図当たり判定テーブルTAt2とから構成される。テーブルTAt1及びTAt2の夫々は、大当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。特図当たり判定テーブルTAt1及びTAt2における所定の判定値は、特図当たり判定テーブルTAt1及びTAt2内に格納された判定値であって、判定対象TTが大当たりであるか否かの判定(即ち特図当たり判定)に用いられる。
メインCPU411は、特図当たり判定時(即ち特別図柄抽選時)に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率(特別図柄抽選の当選確率)が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、1/392、1/42となるように、特図当たり判定テーブルTAtが形成されているものとする。
また、メインCPU411は、特図当たり判定において小当たりの当落も判定する。小当たりは、大当たりではなく、通常のハズレ(小当たり以外のハズレ)とは異なる態様の特別図柄で表される特定のハズレである。メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が小当たりに対応づけられた判定値と一致した場合に小当たりに当選したと判定する。ここでは、高確率遊技フラグのON/OFFに依存せず、小当たりの当選確率は1/388であるとする。但し、第2特別図柄についての特図当たり判定においては(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定においては)、小当たりに対して判定値が対応付けられていないため、特図当たり乱数の如何に関係なく、小当たりに当選することは無い。
図10は、大当たりの種類を示す図である。大当たりの種類として、特A〜特O及び通A〜通Fがある。特A〜特C及び特H〜特Oは確変長当たりに属する。特D、特F及び特Gは確変短当たり(突確短当たり)に属する。特Eは潜確短当たりに属する。通A〜通Cは通常長当たりに属する。通D〜通Fは通常短当たりに属する。本実施形態において「確変」の大当たりとは、対応する大当たり遊技の後に、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態に制御される大当たりの種類である。「潜確」の大当たりとは、対応する大当たり遊技の後に、遊技機100の遊技状態が高確率非電サポ遊技状態に制御される大当たりの種類である(但し、詳細は後述されるが、対応する大当たり遊技の後に、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態に制御されることもある)。「通常」の大当たりとは、対応する大当たり遊技の後に、遊技機100の遊技状態が低確率電サポ遊技状態に制御される大当たりの種類である。「長当たり」の大当たりとは、対応する大当たり遊技として、大入賞口111のロング開放を含む大当たり遊技が実行される大当たりの種類である。「短当たり」の大当たりとは、対応する大当たり遊技として、大入賞口111のロング開放を含まない大当たり遊技が実行される大当たりの種類である。
特A〜特O及び通A〜通Fには夫々ラウンド数が設定されている。特A〜特Oのラウンド数は、夫々、16R、5R、16R(実質5R)、16R(実質0R)、5R(実質0R)、4R(実質0R)、4R(実質0R)、4R、4R、16R、16R(実質11R)、16R(実質9R)、7R、7R(実質5R)、5Rである。通A〜通Cのラウンド数は共通して4Rであり、通D〜通Fのラウンド数は共通して4R(実質0R)である。尚、大当たりにおける“R”はラウンドを示す。各ラウンドにおいて、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(所定時間)に達するまで、大入賞口111が開放される。但し、各ラウンドにおいて、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間に達さなくても、大入賞口111への遊技球の入賞数が所定数に達した時点で大入賞口111は閉鎖される。規定最大開放時間としてロング開放時間とショート開放時間がある。以下の大入賞口111の開放時間に関する説明では、各ラウンドにおいて大入賞口111への遊技球の入賞数が所定数に達していない状況を想定している。
ここでラウンド数について補足する。上述し且つ図10に示すラウンド数は、数値部分をN1〜N3の変数(N1〜N3は整数)に置き換えた場合、“N1R”又は“N2R(実質N3R)”と表される。ここで、N1及びN2は、大入賞口111を開放するラウンド遊技が実行されるラウンドの数を示す数値である。N1及びN3は、大入賞口111が所定のロング開放時間(例えば30秒)だけ開放されるラウンド遊技が実行されるラウンドの数を示す数値である。
つまり、ラウンド数が「N1R」であるとは、ラウンド遊技がN1ラウンド分実行され、且つ、全てのラウンド遊技において大入賞口111が所定のロング開放時間だけ開放されることを示している。
これに対して、ラウンド数が「N2R(実質N3R)」であるとは、ラウンド遊技がN2ラウンド分実行され、その内のN3ラウンド分の各ラウンド遊技では、大入賞口111が所定のロング開放時間だけ開放される一方、残りの(N2−N3)ラウンド分の各ラウンド遊技では、大入賞口111が所定のロング開放時間よりも短い所定のショート開放時間(例えば0.2秒)だけ開放されることを示している。従って、例えば特Cのラウンド数である“16R(実質5R)”とは、16ラウンド分、大入賞口111を開放する大当たり遊技が実行されるが、その内、5ラウンド分は、ロング開放時間だけ開放されるラウンドであり、残りの11ラウンド分はショート開放時間だけ開放されるラウンドであることを示している。
尚、本明細書では、大入賞口111がロング開放時間分、開放されることをロング開放と称し、大入賞口111がショート開放時間分、開放されることをショート開放と称することがある。
ロング開放時間の具体的数値は、大入賞口111のロング開放の契機となる任意の複数種類の大当たり間において共通とされるが、互いに相違させても良い。ショート開放時間の具体的数値は、大入賞口111のショート開放の契機となる任意の複数種類の大当たり間において共通とされるが、互いに相違させても良い。
第1特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特A、特C、特D、特E、特H、特I、特J、特K、特L、特M、特O、通A、通B、通Cとなる割合は、夫々、10%、35%、1%、10%、11%、1%、1%、2%、2%、4%、6%、3%、4%、10%である。第2特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特A、特B、特F、特G、特J、特M、特N、通D、通E、通Fとなる割合は、夫々、50%、16%、1%、11%、1%、2%、2%、3%、4%、10%である。つまり、特A、特J及び特Mは第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選の双方において発生しうる大当たりであり、その他の大当たりは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選の一方においてのみ発生しうる大当たりである。
特Hと特Iは共に第1特別図柄抽選にて発生しうる4Rの確変長当たりであるが、両者は、大当たり遊技後に用いられる特図変動パターンテーブル及び大当たり遊技後の演出モードが異なる点で相違する。同様に、特Fと特Gは共に第2特別図柄抽選にて発生しうる4R(実質0R)の確変短当たりであるが、両者は、大当たり遊技後に用いられる特図変動パターンテーブル及び大当たり遊技後の演出モードが異なる点で相違する。これらの相違点の詳細に関しては、特図変動パターンテーブルについて後述する説明の中で触れられる。また、特J〜特Oは、確変長当たりの一種であるランクアップボーナスに属する。ランクアップボーナスでは、大当たり遊技の開始時点において大入賞口111のロング開放を伴うラウンドが何ラウンドまで継続するのかが遊技者に秘匿にされ、ラウンドの追加の有無を大当たり遊技中に段階的に遊技者に告知してゆく。特J〜特O以外の確変長当たりはランクアップボーナスではなく、基本的に、大当たり遊技の前に遊技者がラウンド数を認識容易な態様の演出が行われる。
特Hと特Iは共に第1特別図柄抽選にて発生しうる4Rの確変長当たりであるが、両者は、大当たり遊技後に用いられる特図変動パターンテーブル及び大当たり遊技後の演出モードが異なる点で相違する。同様に、特Fと特Gは共に第2特別図柄抽選にて発生しうる4R(実質0R)の確変短当たりであるが、両者は、大当たり遊技後に用いられる特図変動パターンテーブル及び大当たり遊技後の演出モードが異なる点で相違する。これらの相違点の詳細に関しては、特図変動パターンテーブルについて後述する説明の中で触れられる。また、特J〜特Oは、確変長当たりの一種であるランクアップボーナスに属する。ランクアップボーナスでは、大当たり遊技の開始時点において大入賞口111のロング開放を伴うラウンドが何ラウンドまで継続するのかが遊技者に秘匿にされ、ラウンドの追加の有無を大当たり遊技中に段階的に遊技者に告知してゆく。特J〜特O以外の確変長当たりはランクアップボーナスではなく、基本的に、大当たり遊技の前に遊技者がラウンド数を認識容易な態様の演出が行われる。
図11に、大当たりの発生を契機とした遊技状態の変化の様子を示す。
確変長当たり又は確変短当たりに属する何れかの大当たりに当選した場合、メインCPU411は、当選した大当たりの種類に対応する大当たり遊技の終了後、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、所定の低確率非電サポ移行条件が成立するまで、その設定内容(高確率電サポ遊技状態)を維持し、低確率非電サポ移行条件が成立すると遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。低確率非電サポ移行条件は、大当たり遊技後の特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になることで成立する。
高確率付与回数とは、高確率遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がik回分だけ変動する間、遊技状態が高確率遊技状態とされ且つ特別図柄がik回分だけ変動した後は低確率遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する高確率付与回数はik回である(ikは整数)。低確率遊技状態と比べて高確率遊技状態では大当たりが発生しやすくなるため、高確率付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
電サポ付与回数とは、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がid回分だけ変動する間、遊技状態が電サポ遊技状態とされ且つ特別図柄がid回分だけ変動した後は非電サポ遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する電サポ付与回数はid回である(idは整数)。非電サポ遊技状態と比べて電サポ遊技状態では始動条件が成立し易くなるため、電サポ付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
確変長当たり又は確変短当たりに属する大当たりに対する高確率付与回数及び電サポ付与回数は共に10000回である(図10参照)。故に、確変長当たり又は確変短当たりの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると、低確率非電サポ移行条件が成立して遊技機100の遊技状態は低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。但し、高確率遊技状態における大当たりの当選確率は “1/42”であるため、確変長当たり又は確変短当たりの大当たり遊技の終了後は、実質的に、次回の大当たりの当選まで高確率電サポ遊技状態が維持されると言える。本明細書において「次回」の大当たりとは、或る大当たりが発生した場合に当該大当たりの発生時点を基準に次に発生した大当たりを指す。
潜確短当たりに属する大当たり(即ち特E)に当選した場合、メインCPU411は、特Eに対応する大当たり遊技の終了後、遊技機100の遊技状態を高確率非電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、所定の低確率非電サポ移行条件が成立するまで、その設定内容(高確率非電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態)を維持し、低確率非電サポ移行条件が成立すると遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
ところで、特Eの大当たりが発生した際に、メインCPU411により、遊技機100の遊技状態が高確率非電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態のいずれに設定されるかは、特Eの大当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態によって定められる。特Eの大当たりが発生した際の遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であれば、特Eの大当たり遊技後、遊技機100の遊技状態は高確率非電サポ遊技状態に設定され、特Eの大当たりが発生した際の遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態(即ち、高確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態)であれば、特Eの大当たり遊技後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に設定される。なお、変形例として、特Eの大当たりが発生した際の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態(即ち低確率非電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態)であれば、特Eの大当たり遊技後、遊技機100の遊技状態は高確率非電サポ遊技状態に設定され、特Eの大当たりが発生した際の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態(即ち高確率非電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態)であれば、特Eの大当たり遊技後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に設定されることとしてもよい。
低確率非電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合、特Eに対する高確率付与回数、電サポ付与回数は、夫々、10000回、0回である。一方、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合、特Eに対する高確率付与回数、電サポ付与回数は共に10000回である。故に、特Eの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると、遊技機100の遊技状態は高確率非電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。但し、高確率遊技状態における大当たりの当選確率は “1/42”であるため、特Eの大当たり遊技の終了後は、実質的に、次回の大当たりの当選まで高確率非電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態が維持されると言える。
通常長当たり又は通常短当たりに属する何れかの大当たりに当選した場合、メインCPU411は、当選した大当たりの種類に対応する大当たり遊技の終了後、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、所定の低確率非電サポ移行条件が成立すると、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。通A〜通Fに対する高確率付与回数は0回であり、通A、通B、通C、通D、通E、通Fに対する電サポ付与回数は、夫々、50回、30回、20回、50回、30回、20回である(図10参照)。通常長当たり又は通常短当たりの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数に達すると、低確率非電サポ移行条件が成立して遊技機100の遊技状態は低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
尚、小当たりに当選した場合も、大入賞口111の開放を伴う遊技(これを小当たり遊技という)が実行されるが、主制御部401は、小当たりの当選を契機として遊技機100の遊技状態(特別図柄抽選の当選確率及び電サポ付与の有無)を変化させない。つまり、小当たりの当選の前後間で遊技機100の遊技状態(特別図柄抽選の当選確率及び電サポ付与の有無)は変化しない。小当たり遊技では、大入賞口111のショート開放時間(例えば0.2秒)による開放(即ちショート開放)が複数回繰り返される。
特別図柄処理に内包される特図図柄判定について説明する(図8参照)。メインCPU411は、メインROM412に記憶されている特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて、特別図柄をどのような図柄で停止させるかを決定するための特図図柄判定を行う。大当たりの当選時においては、当該比較結果に基づいて大当たりの種類が判定されることになる。
特図図柄判定テーブルTZtは、第1特図図柄判定テーブルと、第2特図図柄判定テーブルとから構成される。判定対象TTが第1始動条件の成立を契機として取得された特図判定用情報である場合には第1特図図柄判定テーブルを用いて、判定対象TTが第2始動条件の成立を契機として取得された特図判定用情報である場合には第2特図図柄判定テーブルを用いて、特図図柄判定が行われる。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合(図10参照)で定まるように、夫々、第1、第2特図図柄判定テーブルが形成されている。
図10から分かるように、第2始動条件の成立による特図図柄判定は、第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっている(即ち、より多くの賞球を得やすい)。ここにおける相対的に有利とは、第2始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値が、第1始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値よりも大きいことを意味する。“大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値”を、大当たり遊技におけるラウンド数の期待値(大入賞口111のロング開放を伴うラウンド数の期待値)、又は、大当たり遊技における大入賞口111の総開放時間の最大値の期待値に読み替えても良い。
メインCPU411は、特別図柄処理において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する特図変動パターン判定を行う。尚、詳細には例えば、メインCPU411は、特図変動パターン判定において、特図変動パターンテーブルTHtと、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数及びリーチ乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定すると良い。リーチ乱数は、判定対象TTの変動演出においてリーチ演出を行うか否かを決定するために参照される。リーチ演出は、第1〜第3装飾図柄の内、第1及び第2装飾図柄(例えば左図柄及び右図柄)を有効ライン上にて共通図柄で揃えた後に、比較的長い時間をかけて第3装飾図柄もが当該共通図柄にて揃うか否か(即ち大当たりであるか否か)を示唆する演出である。特図変動パターンの判定は特図変動パターンの選択又は設定と同義である。特図変動パターンテーブルTHtには複数の特図変動パターンが含まれており、特図変動パターン判定において判定対象TTに対する1つの特図変動パターンが選択される。各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。
特図判定結果記憶領域413e(図7参照)には、判定対象TTについての特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の各判定結果が、互いに対応付けられた状態で記憶される。
[始動口スイッチ処理の中の事前判定処理]
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図8参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413dに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定処理の判定結果(即ち、事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の判定結果)は事前判定情報記憶領域413hに記憶される。事前判定処理の判定結果は保留増加コマンドに含められ、保留増加コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。保留増加コマンドには、上述した事前判定処理の判定結果の他、保留情報数U1及びU2のどちらが増加したのかを示す情報が含まれる。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413dに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図8参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413dに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定処理の判定結果(即ち、事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の判定結果)は事前判定情報記憶領域413hに記憶される。事前判定処理の判定結果は保留増加コマンドに含められ、保留増加コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。保留増加コマンドには、上述した事前判定処理の判定結果の他、保留情報数U1及びU2のどちらが増加したのかを示す情報が含まれる。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413dに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。
[1−2−4.普通図柄処理]
普通図柄処理(図8参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413i内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、普図当たり判定テーブルFAt、普図図柄判定テーブルFZt及び普図変動パターンテーブルFHt並びに普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定(普通図柄抽選に相当)を実行し、普図判定の判定結果を普図判定結果記憶領域413jに記憶させると共に、普図判定の判定結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413iから消去されて(故に保留情報数U3が1だけ減少し)他の記憶領域(不図示)に移される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413iに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。
普通図柄処理(図8参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413i内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、普図当たり判定テーブルFAt、普図図柄判定テーブルFZt及び普図変動パターンテーブルFHt並びに普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定(普通図柄抽選に相当)を実行し、普図判定の判定結果を普図判定結果記憶領域413jに記憶させると共に、普図判定の判定結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413iから消去されて(故に保留情報数U3が1だけ減少し)他の記憶領域(不図示)に移される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413iに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。
普図当たり判定では、普図当たりに当選したか否かが判定される。普図当たりに当選した場合、普図図柄判定テーブルFZtを用いた普図図柄判定により普図当たりの種類が判定される。普図当たりには、長開放当たりと短開放当たりとがある。電動チューリップ107が開状態とされる時間は、長開放当たりの方が短開放当たりよりも長い。普図変動パターン判定において、メインCPU411は、電サポの付与有無などに基づき、普図変動パターンテーブルFHtに含まれる複数の普図変動パターンの中から普図判定対象FFに対する普図変動パターンを選択する。普図変動パターンは、普通図柄の変動時間等を規定している。メインCPU411は、普図判定の判定結果が記憶された普図判定結果記憶領域413jの記憶内容に基づいて、普通図柄の表示制御を行わせる。例えば、普図変動パターン判定によって選択された普図変動パターンが示す変動時間だけ普通図柄の変動表示を行った後、普図当たり判定及び普図図柄判定の判定結果を示す図柄で(普図当たり判定及び普図図柄判定の判定結果を示す態様で)普通図柄を停止させる。
[1−2−5.電動役物制御処理]
電動役物制御処理を説明する(図8参照)。電動役物制御処理では、大入賞口処理及び電チュー処理が順次実行される。
電動役物制御処理を説明する(図8参照)。電動役物制御処理では、大入賞口処理及び電チュー処理が順次実行される。
大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作され、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときに、小当たり用の大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たりの種類ごとに格納されていると共に、小当たり用の大入賞口開放パターンが格納されている。メインCPU411は、テーブルDKtを参照して大入賞口処理を実現する。尚、テーブルDKtにおいて、特Eの大当たりに対する大入賞口開放パターンと、小当たり用の大入賞口開放パターンとを同一又は類似のパターンに設定しておくと良い。つまり、小当たり遊技における大入賞口111の開閉態様と、潜確短当たりに当選した場合の大当たり遊技における大入賞口111の開閉態様とを同一又は類似の開閉態様にしておくと良い。
図12を参照し、大入賞口111の開放を伴う大当たり遊技は、大当たりを示す態様で特別図柄が特別図柄表示部201に停止表示された後に開始される。大当たり遊技が開始されると、所定のオープニング期間(換言すればオープニング時間;例えば10秒)の経過後に、大当たりの種類に応じた規定最大開放時間(所定時間)だけ大入賞口111を開放させるラウンド遊技が、所定のインターバル期間(換言すればインターバル時間)を隔ててRmax回実行される。Rmaxは、大当たりの種類に応じたラウンド数(図10参照)を表す。但し、上述したように、各ラウンド(即ち各ラウンド遊技)において、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(ロング開放時間又はショート開放時間)に達していなくても、大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達した時点で大入賞口111は閉鎖され、当該ラウンド(ラウンド遊技)は終了する。そして、最後のラウンド遊技が終了し、所定のエンディング期間(換言すればエンディング時間;例えば5秒)が経過すると大当たり遊技が終了される。オープニング期間及びエンディング期間は、大当たり遊技の実行期間に含まれないと考えても良い。小当たり遊技についても同様である。
大入賞口開放パターンにおいて、上記の規定最大開放時間及びインターバル期間が定義されており、オープニング期間及びエンディング期間も定義されうる。
―――大入賞口111が開放される遊技の有利性について―――
ここで、大入賞口111が開放される遊技の有利性について説明する。本実施形態において、大当たり遊技及び小当たり遊技は大入賞口111が開放される遊技である。大入賞口111が開放される遊技は、大入賞口111への遊技球の入賞によって賞球を得られる機会が与えられるため、大入賞口111が開放されない遊技(例えば通常遊技状態における遊技)よりも遊技者にとって有利である、と言える。ここにおける有利とは、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。但し、大入賞口111がロング開放される場合は遊技球を大入賞口111に入賞させることが比較的容易であるのに対して、大入賞口111がショート開放される場合は遊技球を大入賞口111に入賞させることが比較的困難である(大入賞口111への遊技球の入球が規制されている)。つまり、大入賞口111がロング開放される1つのラウンドは大入賞口111がショート開放される1つのラウンドよりも、遊技者に有利である。
ここで、大入賞口111が開放される遊技の有利性について説明する。本実施形態において、大当たり遊技及び小当たり遊技は大入賞口111が開放される遊技である。大入賞口111が開放される遊技は、大入賞口111への遊技球の入賞によって賞球を得られる機会が与えられるため、大入賞口111が開放されない遊技(例えば通常遊技状態における遊技)よりも遊技者にとって有利である、と言える。ここにおける有利とは、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。但し、大入賞口111がロング開放される場合は遊技球を大入賞口111に入賞させることが比較的容易であるのに対して、大入賞口111がショート開放される場合は遊技球を大入賞口111に入賞させることが比較的困難である(大入賞口111への遊技球の入球が規制されている)。つまり、大入賞口111がロング開放される1つのラウンドは大入賞口111がショート開放される1つのラウンドよりも、遊技者に有利である。
この観点からすると、大入賞口111をロング開放させるラウンド遊技を含んだ大当たり遊技は、大入賞口111をショート開放させるラウンド遊技のみから構成される大当たり遊技又は小当たり遊技よりも有利であり、例えば、特Oの大当たり遊技は、特Eの大当たり遊技及び小当たり遊技よりも有利であるといえる(図10参照)。
また、大入賞口111をロング開放させるラウンド遊技を含んだ大当たり遊技については、大入賞口111をロング開放させるラウンド(ラウンド遊技)の数が多いほど、有利であり、例えば特Aの大当たり遊技は特Bの大当たり遊技よりも有利であるといえる(図10参照)。大入賞口111のショート開放についても同様に考えても良い。
また、大入賞口111をロング開放させるラウンド遊技を含んだ大当たり遊技については、大入賞口111をロング開放させるラウンド(ラウンド遊技)の数が多いほど、有利であり、例えば特Aの大当たり遊技は特Bの大当たり遊技よりも有利であるといえる(図10参照)。大入賞口111のショート開放についても同様に考えても良い。
また、大当たり遊技の実行中又は大当たり遊技の後、大入賞口処理の中で遊技状態設定処理(図8参照)が実行される。遊技状態設定処理において、メインCPU411は、遊技状態を定める高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグなどの各種遊技フラグを遊技フラグ記憶領域413fに設定する。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。遊技機100の遊技状態は、電サポ遊技フラグがONであるときに電サポ遊技状態であり、電サポ遊技フラグがOFFであるときに非電サポ遊技状態である。大当たりの発生に応答して実行される大入賞口処理中の遊技状態設定処理では、発生した大当たりの種類に応じて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFが設定される他、発生した大当たりの種類に応じて、高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す高確率遊技残回数X及び電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す電サポ遊技残回数JがメインRAM413に設定される。
従って、特A〜特D及び特F〜特Oの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では(図10参照)、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定される。
低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがONとされる一方で電サポ遊技フラグがOFFとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに夫々「10000」及び「0」が設定される。低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態(即ち、高確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態)で発生した特Eの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定される。
通A〜通Fの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数Xに「0」が設定される。通A、通B、通C、通D、通E、通Fの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、電サポ遊技残回数Jに、夫々、「50」、「30」、「20」、「50」、「30」、「20」が設定される。つまり、或る大当たりに伴って実行される遊技状態設定処理にて設定される高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jは、夫々、当該大当たりに対応する高確率付与回数及び電サポ付与回数(図10参照)と一致している。
低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがONとされる一方で電サポ遊技フラグがOFFとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに夫々「10000」及び「0」が設定される。低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態(即ち、高確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態)で発生した特Eの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定される。
通A〜通Fの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数Xに「0」が設定される。通A、通B、通C、通D、通E、通Fの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、電サポ遊技残回数Jに、夫々、「50」、「30」、「20」、「50」、「30」、「20」が設定される。つまり、或る大当たりに伴って実行される遊技状態設定処理にて設定される高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jは、夫々、当該大当たりに対応する高確率付与回数及び電サポ付与回数(図10参照)と一致している。
遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFであり且つ回数X及びJには“0”が設定されている。上述したように、遊技盤101の背面に設けられたRAMクリアスイッチを用いて遊技機100の遊技情報を初期化することで、初期状態となる。
電チュー処理において、メインCPU411は、普通図柄処理の処理結果に基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。普通図柄抽選で当たり(普図当たり)に当選した場合に、所定時間、電動チューリップ107が開状態とされる。
[1−2−6.賞球処理]
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を、賞球コマンドとして賞球情報記憶領域413gに設定する。
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を、賞球コマンドとして賞球情報記憶領域413gに設定する。
[1−2−7.出力処理]
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413内の各記憶領域の記憶内容を示す情報(任意のコマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。尚、出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できる。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図8参照)。
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413内の各記憶領域の記憶内容を示す情報(任意のコマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。尚、出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できる。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図8参照)。
また、図7に示すように、主制御部401には盤用外部情報端子基板491が接続されており、主制御部401は、メインRAM413内の記憶内容を示す情報を、基板491を通じて外部(例えば遊技施設のホールコンピュータ)に出力することができる。
[2.賞球制御部]
賞球制御部402(図7参照)は、CPUと、ROMと、RAMと、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。賞球制御部402は、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、賞球の払い出しを行う。
賞球制御部402(図7参照)は、CPUと、ROMと、RAMと、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。賞球制御部402は、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、賞球の払い出しを行う。
賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。例えば図7に示すように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425と、上皿123内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW426と、満タン検出SW427が接続されている。満タン検出SW427は、上皿123が遊技球で満たされていることを検出する上皿満タン検出SWと、下皿125が遊技球で満たされていることを検出する下皿満タン検出SWとを含む。SW424〜427の夫々は、遊技球を検出したか否かを示す検出信号を賞球制御部402へ出力する。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、SW424〜427から入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402は、SW424〜427から入力される検出信号を主制御部401へ出力しても良い。
また、賞球制御部402には、発射部428が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作(遊技者による操作)を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。
また、賞球制御部402には、賞球を払い出すための払出部429が接続される。払出部429は、遊技球を貯留する不図示の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出駆動モータを備える。賞球制御部402は、払出部429を制御して払出駆動モータを駆動させることで、各入賞口(第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112)への入賞に対応した賞球の払い出しを実現する。また、賞球制御部402には枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が取り扱う各種情報を、基板492を通じて外部に出力することができる。
[3.演出制御部]
演出制御部403は、CPU431と、ROM432と、RAM433と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される(図7参照)。演出制御部403におけるCPU、ROM、RAMを、夫々、特に、サブCPU、サブROM、サブRAMとも呼ぶ。サブCPU431は、遊技機100が行う演出の制御に関する各種プログラムをサブROM432から読み出し、サブRAM433をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
演出制御部403は、CPU431と、ROM432と、RAM433と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される(図7参照)。演出制御部403におけるCPU、ROM、RAMを、夫々、特に、サブCPU、サブROM、サブRAMとも呼ぶ。サブCPU431は、遊技機100が行う演出の制御に関する各種プログラムをサブROM432から読み出し、サブRAM433をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
演出制御部403は、画像表示部104の表示制御やスピーカ115の音声出力制御を行う画像/音声制御部(不図示)と、演出ライト部116及び遊技盤101上の盤ランプ135の点灯制御並びに枠可動役物117及び盤可動役物130の駆動制御を行うランプ制御部(不図示)などを備える。盤可動役物130は、図1に示した盤可動役物131、132、133a及び133bを含む。また、演出制御部403には、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン121及び十字キー122が接続されている。演出制御部403は、演出ボタン121及び十字キー122に対する遊技者からの入力操作内容に応じた演出を行うことができる。
演出制御部403は、変動演出を含む任意の演出を、演出実現要素(演出手段)を用いて実現する。即ち、演出制御部403は、演出実現要素を制御することで演出実現要素に所望の演出を行わせる(この表現における演出の主体は演出実現要素であるが、本実施形態の説明では、主として、演出制御部403が演出の主体であると捉える)。演出実現要素は、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、枠可動役物117、演出ボタン121、盤ランプ135及び盤可動役物130の内、少なくとも1つを含む。変動演出は、特別図柄の変動表示中、変動開始時及び変動終了時において演出制御部403により実行される演出を指し、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。尚、演出による示唆、報知、告知又は通知等は、特に記述無き限り、遊技者に対するものと考えて良い。また、特に記述無き限り、演出制御部403の制御による任意の画像及び図柄の表示は、画像表示部104におけるそれらの表示を指す。
[3−1.演出メイン処理]
図13に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理において、サブCPU431は、演出制御部403内のCTCなどの内蔵デバイスの初期設定を行って、設定内容をサブRAM433に記憶させる。
図13に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理において、サブCPU431は、演出制御部403内のCTCなどの内蔵デバイスの初期設定を行って、設定内容をサブRAM433に記憶させる。
[3−2.演出タイマ割込処理]
サブCPU431は、演出メイン処理によりサブRAM433に記憶された設定内容に従う周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する(図13参照)。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
サブCPU431は、演出メイン処理によりサブRAM433に記憶された設定内容に従う周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する(図13参照)。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
[3−2−1.演出用乱数更新処理]
演出用乱数更新処理において、サブCPU431は、サブRAM433内の演出用カウンタ記憶領域(不図示)に記憶された各演出用乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各演出用乱数カウンタのカウント値を更新する。任意の演出用乱数カウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。演出用乱数カウンタのカウント値を、各種演出で利用される演出用乱数の値として参照することができる。
演出用乱数更新処理において、サブCPU431は、サブRAM433内の演出用カウンタ記憶領域(不図示)に記憶された各演出用乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各演出用乱数カウンタのカウント値を更新する。任意の演出用乱数カウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。演出用乱数カウンタのカウント値を、各種演出で利用される演出用乱数の値として参照することができる。
[3−2−2.コマンド受信処理]
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理及び当たり演出処理を実行する。
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理及び当たり演出処理を実行する。
[3−2−2−1.特図演出処理]
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には変動演出内容決定処理が内包される。変動演出内容決定処理において、サブCPU431は、演出用乱数や主制御部401より受信したコマンド等に基づき変動演出の内容を決定する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には変動演出内容決定処理が内包される。変動演出内容決定処理において、サブCPU431は、演出用乱数や主制御部401より受信したコマンド等に基づき変動演出の内容を決定する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
また、サブCPU431は、主制御部401から保留増加コマンドを受信したとき、コマンド受信処理において、保留増加コマンドに基づく情報をサブRAM433に記憶すると共に保留増加処理を行う。保留増加処理では、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示する。事前判定対象に対応する保留画像は、後に、その事前判定対象が判定対象TTとなって変動開始コマンドが受信された際に、画像表示部104から消去される又は特定の表示位置にシフトされる。サブCPU431は、保留増加コマンドに基づき、事前判定対象についての先読み予告演出を行うこともできる。
[3−2−2−2.普図演出処理]
普図演出処理(図13参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
普図演出処理(図13参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
[3−2−2−3.当たり演出処理]
当たり演出処理(図13参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。大当たり遊技又は小当たり遊技である当たり遊技の開始時、終了時に、当たり演出に関するコマンドとして、夫々、オープニングコマンド、エンディングコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信される。当たり演出処理において、演出制御部403は、オープニングコマンドの受信に応答して当たり演出を開始し、エンディングコマンドの受信に応答して当たり演出を終了させる。
当たり演出処理(図13参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。大当たり遊技又は小当たり遊技である当たり遊技の開始時、終了時に、当たり演出に関するコマンドとして、夫々、オープニングコマンド、エンディングコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信される。当たり演出処理において、演出制御部403は、オープニングコマンドの受信に応答して当たり演出を開始し、エンディングコマンドの受信に応答して当たり演出を終了させる。
オープニングコマンドに、オープニング期間を示す情報、当たりの種類(どの種類の大当たりであるか或いは小当たりであるか)を示す情報、大入賞口開放パターンを示す情報、及び、遊技機100の現在の遊技状態を特定可能な情報が含まれていて良い。エンディングコマンドに、エンディング期間を示す情報が含まれていて良い。演出制御部403はオープニングコマンド及びエンディングコマンドに含まれる情報に基づいて、当たり演出の内容を決定することが可能である。
[3−2−3.操作受付処理]
操作受付処理(図13参照)において、サブCPU431は、演出ボタン121又は十字キー122からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン121又は十字キー122への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
操作受付処理(図13参照)において、サブCPU431は、演出ボタン121又は十字キー122からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン121又は十字キー122への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
<<特図変動パターンテーブルの詳細>>
図14及び図15等を参照し、メインROM412に記憶された特図変動パターンテーブルTHtの詳細を説明する。
図14及び図15等を参照し、メインROM412に記憶された特図変動パターンテーブルTHtの詳細を説明する。
図14に示す如く、特図変動パターンテーブルTHtには、遊技機100の初期状態において選択される初期状態用特図変動パターンテーブルと、特A〜特Oの大当たりに夫々対応付けられた特A〜特O用特図変動パターンテーブルと、通A〜通Fの大当たりに夫々対応付けられた通A〜通F用特図変動パターンテーブルと、小当たりに対応付けられた小当たり用特図変動パターンテーブルが含まれる。
CPU411は、特図変動パターン判定において、遊技機100が初期状態であれば、初期状態用特図変動パターンテーブルを選択する。また、大当たり又は小当たりが発生し、発生した大当たり又は小当たりに対応する大当たり遊技又は小当たり遊技が実行された後、CPU411は、特図変動パターン判定において、次回の大当たり又は小当たりが発生するまで、今回発生した大当たり又は小当たりに対応付けられた特図変動パターンテーブル(即ち、特A〜特O用特図変動パターンテーブル、通A〜通F用特図変動パターンテーブル及び小当たり用特図変動パターンテーブルの何れか)を選択する。
ここで選択されうる初期状態用特図変動パターンテーブル、特A〜特O用特図変動パターンテーブル、通A〜通F用特図変動パターンテーブル及び小当たり用特図変動パターンテーブルは、夫々に、1以上の要素特図変動パターンテーブル(図15参照)を含んで構成される。CPU411は、選択した特図変動パターンテーブル(即ち、特A〜特O用特図変動パターンテーブル、通A〜通F用特図変動パターンテーブル及び小当たり用特図変動パターンテーブルの何れか)に含まれる1以上の要素特図変動パターンテーブルの内の1つの要素特図変動パターンテーブルを選択的に参照する。ここで参照される要素特図変動パターンテーブルを対象特図変動パターンテーブルとも言う。そして、CPU411は、参照した対象特図変動パターンテーブルに含まれる複数の特図変動パターンの中から、判定対象TTの特図変動パターン乱数に基づき1つの特図変動パターンを選択する。上述したように、特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。従って、CPU411は、選択した特図変動パターンに定義された変動態様で判定対象TTに対する特別図柄の変動表示を行う。具体的には例えば、特図当たり乱数と特図当たり判定テーブルTAt内の判定値に基づいて大当たりであるか否かを判定し、大当たりである場合には特図図柄乱数と特図図柄判定テーブルTZt内の判定値に基づいて大当たりの種類を判定する(ハズレの場合には、大当たりの種類を判定する必要が無いので特図図柄乱数を参照する必要はない)。ハズレの場合には、リーチ乱数と特図変動パターンテーブルTHt内に設定されたリーチ乱数用の判定値とに基づいて、ハズレの変動演出においてリーチ演出を行うか否かを判定する(大当たりの場合には必ずリーチ演出が行なわれるように判定値が設定されており、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数に基づいてリーチ演出の種類が決定される)。リーチ演出を行うと判定された場合には、特図変動パターンテーブルTHt内におけるリーチ演出有り用テーブルを参照し、特図変動パターン乱数とリーチ演出有り用テーブル内の判定値に基づいて特図変動パターンを決定する(ここで決定された特図変動パターンによって実行されるリーチ演出が決まる)。リーチ演出を行わないと判定された場合には、特図変動パターンテーブルTHt内におけるリーチ演出無し用テーブルを参照し、特図変動パターン乱数とリーチ演出無し用テーブル内の判定値に基づいて特図変動パターンを決定する(例えば8秒の変動時間を持つハズレ変動を行うのか、13.5秒の変動時間を持つハズレ変動を行うのかを決定する)。但し、以下、本実施形態では、簡易的に、リーチ乱数を用いずに特図変動パターン乱数に基づいて特図変動パターンを決定する例で説明する。
図15には、初期状態用特図変動パターンテーブルTHt_αと、特A用特図変動パターンテーブルTHt_βと、特E用特図変動パターンテーブルTHt_γと、特G用特図変動パターンテーブルTHt_δと、通D用特図変動パターンテーブルTHt_εと、小当たり用特図変動パターンテーブルTHt_ζと、が示されている。
初期状態用特図変動パターンテーブルTHt_αは、遊技機100の初期化後、初めての大当たりが発生するまでの全期間において参照(選択)される第1の要素特図変動パターンテーブルを含んで構成される。
特A用特図変動パターンテーブルTHt_βは、対応する大当たり遊技の後、上述した低確率非電サポ移行条件が成立するまでの期間において参照される第2の要素特図変動パターンテーブルと、低確率非電サポ移行条件が成立してから次回の大当たりが発生するまでの全期間において参照される第1の要素特図変動パターンテーブルを含んで構成される。
特E特図変動パターンテーブルTHt_γは、低確率非電サポ遊技状態にて発生した特Eの大当たり遊技後、低確率非電サポ移行条件が成立するまでの期間において参照される第3の要素特図変動パターンテーブルと、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態にて発生した特Eの大当たり遊技後、低確率非電サポ移行条件が成立するまでの期間において参照される第2の要素特図変動パターンテーブルと、低確率非電サポ移行条件が成立してから次回の大当たりが発生するまでの全期間において参照される第1の要素特図変動パターンテーブルを含んで構成される。
特G用特図変動パターンテーブルTHt_δは、対応する大当たり遊技の後、所定の変動回数消化条件が成立するまでの期間において参照される第4の要素特図変動パターンテーブルと、変動回数消化条件が成立してから低確率非電サポ移行条件が成立するまでの期間において参照される第2の要素特図変動パターンテーブルと、低確率非電サポ移行条件が成立してから次回の大当たりが発生するまでの全期間において参照される第1の要素特図変動パターンテーブルを含んで構成される。ここで、変動回数消化条件は、特Gの大当たりの発生後、通常長当たり及び通常短当たりに対する電サポ付与回数のうち最も多い回数(即ち本実施形態では50回)分だけ、特別図柄の変動が終了することによって成立する。
通D用特図変動パターンテーブルTHt_εは、対応する大当たり遊技の後、低確率非電サポ移行条件が成立するまでの期間において参照される第4の要素特図変動パターンテーブルと、低確率非電サポ移行条件が成立してから次回の大当たりが発生するまでの全期間において参照される第1の要素特図変動パターンテーブルを含んで構成される。
小当たり用特図変動パターンテーブルTHt_ζは、小当たり遊技後、所定の潜通移行条件が成立するまでの期間において参照される第3の要素特図変動パターンテーブルと、所定の潜通移行条件が成立してから次回の大当たりが発生するまでの全期間において参照される第1の要素特図変動パターンテーブルを含んで構成される。ここで所定の潜通移行条件は、例えば、小当たりの発生後、所定回数(例えば40回)分の特別図柄の変動が終了することによって成立する。
第1、第2、第3、第4の要素特図変動パターンテーブルは、遊技機100の演出モード(演出モードの詳細は後述)が、夫々、通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードに設定されているときに用いられるよう、作成されたテーブルである。故に、主制御部401による特別図柄処理において第1、第2、第3、第4の要素特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして参照されているとき、遊技機100の演出モードは、夫々、通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードに設定される。従って、第1、第2、第3、第4の要素特図変動パターンテーブルを、夫々、通常モード用特図変動パターンテーブル、確変モード用特図変動パターンテーブル、潜伏モード用特図変動パターンテーブル、チャンスモード用特図変動パターンテーブルと呼ぶことができる(図15の下方側参照)。
初期状態では遊技機100が低確率非電サポ遊技状態にて制御されているため、左打ちによって遊技が行われ、結果、特別図柄抽選の契機は主として第1始動口105への入賞となる。また、初期状態において遊技機100の演出モード(演出モードの詳細は後述:図24〜図26参照)は通常モードに設定されている。
低確率非電サポ遊技状態で行われた第1特別図柄抽選により特A、特C、特D、特H及び特J〜特Oの何れかの大当たりが発生すると、対応する大当たり遊技の後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードは確変モード(高確率電サポ遊技状態であることが遊技者に容易に理解される演出モード)とされる。
高確率電サポ遊技状態では、右打ちによって遊技が行われるため、特別図柄抽選の契機は主として第2始動口106への入賞となる。第2始動口106への入賞に基づく第2特別図柄抽選により特A、特B、特F、特J、特M及び特Nの何れかの大当たりが発生すると、対応する大当たり遊技の後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードは確変モードとされる。
低確率非電サポ遊技状態で行われた第1特別図柄抽選により特A、特C、特D、特H及び特J〜特Oの何れかの大当たりが発生すると、対応する大当たり遊技の後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードは確変モード(高確率電サポ遊技状態であることが遊技者に容易に理解される演出モード)とされる。
高確率電サポ遊技状態では、右打ちによって遊技が行われるため、特別図柄抽選の契機は主として第2始動口106への入賞となる。第2始動口106への入賞に基づく第2特別図柄抽選により特A、特B、特F、特J、特M及び特Nの何れかの大当たりが発生すると、対応する大当たり遊技の後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードは確変モードとされる。
このように、特A〜特D、特F、特H及び特J〜特Oの何れの大当たりが発生した場合でも、対応する大当たり遊技の後は、共通して、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードは確変モードとされる。遊技状態及び演出モードが共通であれば、用いる特図変動パターンテーブルも共通とすることができるため、特B〜特D及び特F及び特H及び特J〜特O用特図変動パターンテーブルは、夫々に、特A用特図変動パターンテーブルTHt_βと同一又は類似の内容を有していて良い。
遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であって且つ演出モードが確変モードであるとき、電サポが付与されているためスピーディな遊技を実現すべく、特別図柄抽選を次々と高速で実行してゆくことが遊技者に好まれることが多い。このため、特A〜特D、特F、特H及び特J〜特Oの何れかの大当たりが発生した場合、対応する大当たり遊技の後、それらの大当たりに共通して対応付けられ且つ通常モード用特図変動パターンテーブルよりも特別図柄抽選を次々と高速で実行してゆくことに適した確変モード用特図変動パターンテーブルを用いるようにしている。
右打ちの遊技を通じて行われる第2特別図柄抽選では、特G及び通D〜通Fの何れかの大当たりが発生することがある。特G及び通D〜通Fの大当たり遊技では、大入賞口111が共通の開放態様(4R(実質0R))によって開放され、また共通の当たり演出が行なわれるため、特G及び通D〜通Fの何れかの大当たりが発生した場合、遊技者は、それらの内の何れの大当たりが発生したのかを判別不能又は判別困難となる。確変モードにおいて特G及び通D〜通Fの何れかの大当たりが発生したとき、遊技機100は、対応する大当たり遊技後、確変モードを終了させ、高確率遊技状態が終了したかもしれないことを遊技者に示唆するためにチャンスモード(現在の遊技状態が電サポ遊技状態であることは認識できるが、高確率遊技状態及び低確率遊技状態のどちらであるのかを判別困難な演出モード)での演出を開始する。但し、発生した大当たりが特Gであった場合には、特別図柄が所定回数(50回)分だけ変動した後にチャンスモードから確変モードに復帰するため、高確率遊技状態の維持を期待していた遊技者に安堵感を与えることができる。これに対し、発生した大当たりが通D、通E又は通Fであった場合には、特別図柄が所定回数(50回、30回又は20回)分だけ変動した後に演出モードがチャンスモードから通常モードに切り替えられ、高確率遊技状態が既に終わっていたこと(直近に発生した大当たりが通D、通E又は通Fの大当たりであったこと)を遊技者に認識させることが可能となる。このように、高確率遊技状態の継続/非継続に対する期待感/不安感を遊技者に与えるべく、第2特別図柄抽選で発生し得る大当たりに特G及び通D〜通Fを設け、特G及び通D〜通Fの何れかの大当たり遊技後に使用される演出モードとしてチャンスモードを設けている。
他方、左打ちの遊技を通じて行われる第1特別図柄抽選では、特I及び通A〜通Cの何れかの大当たりが発生することがある。特I及び通A〜通Cの大当たり遊技では、大入賞口111が共通の開放態様(4R)によって開放され、また共通の当たり演出が行なわれるため、特I及び通A〜通Cの何れかの大当たりが発生した場合、遊技者は、それらの内の何れの大当たりが発生したのかを判別不能又は判別困難となる。通常モードにおいて特I及び通A〜通Cの何れかの大当たりが発生したとき、遊技機100は、対応する大当たり遊技後、通常モードを終了させ、遊技状態が高確率遊技状態になっているかもしれないことを遊技者に示唆するためにチャンスモード(現在の遊技状態が電サポ遊技状態であることは認識できるが、高確率遊技状態及び低確率遊技状態のどちらであるのかを判別困難な演出モード)での演出を開始する。ここで、発生した大当たりが特Iであった場合には、特別図柄が所定回数(50回)分だけ変動した後にチャンスモードから確変モードに突入するため、遊技状態が高確率遊技状態となっていることを期待していた遊技者に安堵感を与えることができる。これに対し、発生した大当たりが通A、通B又は通Cであった場合には、特別図柄が所定回数(50回、30回又は20回)分だけ変動した後に演出モードがチャンスモードから通常モードに切り替えられ、高確率遊技状態になっていなかったこと(直近に発生した大当たりが通A、通B又は通Cの大当たりであったこと)を遊技者に認識させることが可能となる。このように、高確率遊技状態への移行/非移行に対する期待感/不安感を遊技者に与えるべく、第1特別図柄抽選で発生し得る大当たりに特I及び通A〜通Cを設け、特I及び通A〜通Cの何れかの大当たり遊技後に使用される演出モードとしてチャンスモードを設けている。
上述の如く、確変モード(従って高確率電サポ遊技状態)を起点とした特G及び通D〜通Fの大当たり遊技後では、確変モードからチャンスモードに移行して所定回数分の特別図柄の変動後、特Gだった場合には確変モードに突入(再突入)し、通D〜通Fだった場合には通常モードに移行する。一方、通常モードを起点とした特I及び通A〜通Cの大当たり遊技後では、通常モード(従って低確率非電サポ遊技状態)からチャンスモードに移行して所定回数分の特別図柄の変動後、特Iだった場合には確変モードに突入し、通A〜通Cだった場合には通常モードに移行する(通常モードに戻る)。つまり、特G及び通D〜通Fと特I及び通A〜通Cとを比較した場合、起点となる演出モード及び遊技状態が異なるが、それらは大当たり遊技後に同じような演出モードの変遷を生じさせる。
この内、特Gと特Iに注目すると、特G及び特Iの何れの大当たりが発生した場合でも、対応する大当たり遊技の後は、共通して、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードはチャンスモードとされ、また、対応する大当たり遊技の後、新たな大当たりが発生することなく特別図柄が所定回数(50回)分変動すると、遊技状態が高確率電サポ遊技状態に維持されたまま演出モードがチャンスモードから確変モードに変更される。遊技状態及び演出モードが共通であれば、用いる特図変動パターンテーブルも共通とすることができるため、特I用特図変動パターンテーブルは特G用特図変動パターンテーブルTHt_δと同一又は類似の内容を有していて良い。
また、通D〜通Fと通A〜通Cに注目すると、通A〜通Fの何れの大当たりが発生した場合でも、対応する大当たり遊技の後は、共通して、遊技機100の遊技状態が低確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードはチャンスモードとされ、また、対応する大当たり遊技の後、新たな大当たりが発生することなく特別図柄が所定回数(50、30又は20回)分だけ変動すると、遊技状態が低確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に変更されると共に演出モードがチャンスモードから通常モードに変更される。遊技状態及び演出モードが共通であれば、用いる特図変動パターンテーブルも共通とすることができるため、通A〜通C、通E及び通F用特図変動パターンテーブルは、夫々に、通D用特図変動パターンテーブルTHt_εと同一又は類似の内容を有していて良い。
この内、特Gと特Iに注目すると、特G及び特Iの何れの大当たりが発生した場合でも、対応する大当たり遊技の後は、共通して、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードはチャンスモードとされ、また、対応する大当たり遊技の後、新たな大当たりが発生することなく特別図柄が所定回数(50回)分変動すると、遊技状態が高確率電サポ遊技状態に維持されたまま演出モードがチャンスモードから確変モードに変更される。遊技状態及び演出モードが共通であれば、用いる特図変動パターンテーブルも共通とすることができるため、特I用特図変動パターンテーブルは特G用特図変動パターンテーブルTHt_δと同一又は類似の内容を有していて良い。
また、通D〜通Fと通A〜通Cに注目すると、通A〜通Fの何れの大当たりが発生した場合でも、対応する大当たり遊技の後は、共通して、遊技機100の遊技状態が低確率電サポ遊技状態となり且つ演出モードはチャンスモードとされ、また、対応する大当たり遊技の後、新たな大当たりが発生することなく特別図柄が所定回数(50、30又は20回)分だけ変動すると、遊技状態が低確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に変更されると共に演出モードがチャンスモードから通常モードに変更される。遊技状態及び演出モードが共通であれば、用いる特図変動パターンテーブルも共通とすることができるため、通A〜通C、通E及び通F用特図変動パターンテーブルは、夫々に、通D用特図変動パターンテーブルTHt_εと同一又は類似の内容を有していて良い。
遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態であって且つ演出モードがチャンスモードであるとき、電サポが付与されているためスピーディな遊技を実現すべく、特別図柄抽選を次々と高速で実行してゆくことが遊技者に好まれることが多い。このため、通A〜通F、特I及び特Gの何れかの大当たりが発生した場合、対応する大当たり遊技の後、それらの大当たりに共通して対応付けられ且つ通常モード用特図変動パターンテーブルよりも特別図柄抽選を次々と高速で実行してゆくことに適したチャンスモード用特図変動パターンテーブルを用いるようにしている。但し、チャンスモードでの演出は限られた変動回数(50回、30回又は20回)分しか行われないため、あまり高速に特別図柄抽選を行うと、チャンスモードの滞在時間が短くなりすぎてチャンスモードでの遊技を遊技者に楽しませることが難しくなる。これを考慮し、チャンスモード用特図変動パターンテーブルの詳細は、確変モード用特図変動パターンテーブルのそれと異なるものとなっている(詳細は後述)。
また、左打ちの遊技を通じて行われる第1特別図柄抽選では、特Hの大当たりが発生することがある。特Hの大当たり遊技での大入賞口111の開放態様(4R)は、第1特別図柄抽選に基づく特I及び通A〜通Cのそれらと同様である。但し、当たり演出(又はその直後の演出)は、特Hと特I及び通A〜通Cとの間で異なっている。具体的には例えば、大当たりの発生を告知する演出態様及び当たり演出の前半部分に関して特H、特I及び通A〜通Cは同様であって、その段階では確変モードに移行するのか否かが遊技者に判別不能又は判別困難である。そして、特Hの当たり演出の後半部分(又は当たり演出の終了直後)では確変モードに移行することを示唆する演出が行なわれる一方で、特I及び通A〜通Cの当たり演出の後半部分(又は当たり演出の終了直後)では大当たり遊技後に確変モードに移行せずにチャンスモードに移行することを示唆する演出が行なわれる。実際に、特I及び通A〜通Cと異なり、特Hの大当たり遊技後は直ちに確変モードに移行することになる。遊技者は、特H、特I及び通A〜通Cの何れかの大当たり遊技が行われた場合、確変モードに移行することを示唆する演出が行なわれないか否かを期待感を持って見守ることができる。確変モードに移行することを示唆する演出が行なわれなかったとしても、特Iの大当たりであった可能性が残存するので、遊技者はチャンスモードでの演出を期待感(高確率遊技状態への期待感)をもって楽しむことができる。
これと類似して、右打ちの遊技を通じて行われる第2特別図柄抽選では、特Fの大当たりが発生することがある。特Fの大当たり遊技での大入賞口111の開放態様(4R(実質0R))は、第2特別図柄抽選に基づく特G及び通D〜通Fのそれらと同様である。但し、当たり演出(又はその直後の演出)は、特Fと特G及び通D〜通Fとの間で異なっている。具体的には例えば、大当たりの発生を告知する演出態様及び当たり演出の前半部分に関して特F、特G及び通D〜通Fは同様であって、その段階では確変モードが継続するのか否かが遊技者に判別不能又は判別困難である。そして、特Fの当たり演出の後半部分(又は当たり演出の終了直後)では確変モードに移行することを示唆する演出が行なわれる一方で、特G及び通D〜通Fの当たり演出の後半部分(又は当たり演出の終了直後)では大当たり遊技後に確変モードに移行せずにチャンスモードに移行することを示唆する演出が行なわれる。実際に、特G及び通D〜通Fと異なり、特Fの大当たり遊技後は直ちに確変モードに移行することになる。遊技者は、特F、特G及び通D〜通Fの何れかの大当たり遊技が行われた場合、確変モードに移行することを示唆する演出が行なわれないか否かを期待感を持って見守ることができる。確変モードに移行することを示唆する演出が行なわれなかったとしても、特Gの大当たりであった可能性が残存するので、遊技者はチャンスモードでの演出を期待感(高確率遊技状態への期待感)をもって楽しむことができる。
また、第1特別図柄抽選で発生する特A、特C及び特Dの大当たりでは、基本的に、大当たりの発生が告知される段階で、確変モードに移行すること及び実行される大当たり遊技が何ラウンド分の大当たり遊技であるかが判別容易な態様の演出が行なわれる。これに対し、第1特別図柄抽選で発生する特J〜特M及び特Oは所謂ランクアップボーナスである。ランクアップボーナスでは、大当たり遊技の開始時点において大入賞口111のロング開放を伴うラウンドが何ラウンドまで継続するのかが遊技者に秘匿にされ、ラウンドの追加の有無を大当たり遊技中に段階的に遊技者に告知してゆく。ランクアップボーナスによる大当たり遊技中、遊技者は、大入賞口111のロング開放を伴うラウンドが何ラウンドまで継続するのかを期待しながら楽しむことができる。
これに類似して、第2特別図柄抽選で発生する特A及び特Bの大当たりでは、基本的に、大当たりの発生が告知される段階で、確変モードが継続すること及び実行される大当たり遊技が何ラウンド分の大当たり遊技であるかが判別容易な態様の演出が行なわれる。これに対し、第2特別図柄抽選で発生する特J、特M及び特Nは上述のランクアップボーナスである。
また、低確率非電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生したとき、対応する大当たり遊技の後、遊技機100の遊技状態は高確率非電サポ遊技状態となり且つ演出モードは潜伏モード(現在の遊技状態が非電サポ遊技状態であることは認識できるが、高確率遊技状態及び低確率遊技状態のどちらであるのかを判別困難な演出モード)とされる。
一方、低確率非電サポ遊技状態において小当たりが発生したとき、対応する小当たり遊技の後、遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態で維持されつつ演出モードは潜伏モードとされる(但し、小当たり遊技の後、特別図柄が40回分だけ変動すると、遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態で維持されつつ演出モードは潜伏モードから通常モードに変更される;図26参照)。
詳細な説明は割愛するが、低確率非電サポ遊技状態での特Eの大当たり遊技又は小当たり遊技の後、潜伏モードにおいて通常モードとは異なる変動演出を実現すべく、それらに共通して対応付けられ且つ通常モード用特図変動パターンテーブルとは異なる潜伏モード用特図変動パターンテーブルを用いるようにしている。
一方、低確率非電サポ遊技状態において小当たりが発生したとき、対応する小当たり遊技の後、遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態で維持されつつ演出モードは潜伏モードとされる(但し、小当たり遊技の後、特別図柄が40回分だけ変動すると、遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態で維持されつつ演出モードは潜伏モードから通常モードに変更される;図26参照)。
詳細な説明は割愛するが、低確率非電サポ遊技状態での特Eの大当たり遊技又は小当たり遊技の後、潜伏モードにおいて通常モードとは異なる変動演出を実現すべく、それらに共通して対応付けられ且つ通常モード用特図変動パターンテーブルとは異なる潜伏モード用特図変動パターンテーブルを用いるようにしている。
―――通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_a―――
図16に、第1の要素特図変動パターンテーブルの例としての通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aを示す。通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aは、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_a1と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_a2とを含む。
図16に、第1の要素特図変動パターンテーブルの例としての通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aを示す。通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aは、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_a1と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_a2とを含む。
テーブルTHt_a1及びTHt_a2の夫々は、特図変動パターンTHp_a11〜THp_a16の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。特図変動パターンテーブルTHt_a1及びTHt_a2における所定の判定値は、特図変動パターンテーブルTHt_a1及びTHt_a2内に格納された判定値であって、判定対象TTに対してどの特図変動パターンを選択するのかを判定するために用いられる(後述の他の特図変動パターンテーブルについても同様)。上述したように、特図変動パターンTHp_a11〜THp_a16を含む各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば特別図柄の変動時間を定義している。特図変動パターンTHp_a11〜THp_a16における特別図柄の変動時間は、夫々、13.5秒、30秒、40秒、60秒、70秒、90秒である。つまり、特別図柄の変動時間は、THp_a11〜THp_a16の順に長くなってゆく。
通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_a(即ち第1の要素特図変動パターンテーブル)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_a1を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_a2を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_a1又はTHt_a2)における特図変動パターンTHp_aiに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_aiを選択及び設定する(ここで、iは11以上16以下の整数)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_a1では、特図変動パターンTHp_a11、THp_a12、THp_a13、THp_a14、THp_a15に対して、夫々、計475個の判定値「0〜474」、計16個の判定値「475〜490」、計5個の判定値「491〜495」、計3個の判定値「496〜498」、1個の判定値「499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_a2では、特図変動パターンTHp_a12、THp_a13、THp_a14、THp_a15、THp_a16に対して、夫々、計25個の判定値「0〜24」、計50個の判定値「25〜74」、計125個の判定値「75〜199」、計290個の判定値「200〜489」、計10個の判定値「490〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。
ハズレ用のテーブルTHt_a1では、特図変動パターンTHp_a16に対し判定値が割り当てられていないため、ハズレ用のテーブルTHt_a1による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_a16が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_a16は、大当たり確定の特図変動パターン、即ち大当たりであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。また、大当たり用のテーブルTHt_a2では、特図変動パターンTHp_a11に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_a2による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_a11が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_a11は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが用いられる遊技状態では、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たり時に選択されやすくハズレ時に選択され難くなっている。つまり、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たりに対する信頼度(大当たりが発生する、統計学上の確率の期待値)が高くなるように、テーブルTHt_a内の判定値が定められている。
尚、図16には示していないが、保留情報数(U1又はU2)が所定数(例えば3)以上であるときにおいて、判定対象TTの特図当たり判定の結果がハズレであって且つハズレ確定の特図変動パターンTHp_a11が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜474)が判定対象TTの特図変動パターン乱数として得られているとき、特図変動パターンTHp_a11の変動時間(13.5秒)よりも短い変動時間(例えば2秒)を規定する特図変動パターンTHp_a11’を選択することで、特別図柄の変動時間の短縮を図るようにしても良い。これにより、ハズレ確定についての特別図柄の変動表示を短時間で終わらせることでき、また、特図当たり判定の結果がハズレであるときにはハズレ確定の特図変動パターンTHp_a11が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜474)が高確率で取得されるため、遊技がスピーディに行われるようになる。
―――確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b―――
図17に、第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bを示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bは、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b1と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b2とを含む。
図17に、第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bを示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bは、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b1と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b2とを含む。
テーブルTHt_b1及びTHt_b2の夫々は、特図変動パターンTHp_b11〜THp_b13の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。特図変動パターンTHp_b11〜THp_b13における特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、30秒、40秒である。つまり、特別図柄の変動時間は、THp_b11、THp_b12、THp_b13の順に長くなってゆく。尚、特図変動パターンTHp_b11における特別図柄の変動時間(ここでは2秒)を、記号“tbH”で表し、以下の説明で参照する。
確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b(即ち第2の要素特図変動パターンテーブル)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_b1を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_b2を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_b1又はTHt_b2)における特図変動パターンTHp_biに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_biを選択及び設定する(ここで、iは11以上13以下の整数)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_b1では、特図変動パターンTHp_b11、THp_b12に対して、夫々、計483個の判定値「0〜482」、計17個の判定値「483〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b2では、特図変動パターンTHp_b12、THp_b13に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。
ハズレ用のテーブルTHt_b1では、特図変動パターンTHp_b13に対し判定値が割り当てられていないため、ハズレ用のテーブルTHt_b1による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_b13が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_b13は、大当たり確定の特図変動パターン、即ち大当たりであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。また、大当たり用のテーブルTHt_b2では、特図変動パターンTHp_b11に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_b2による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_b11が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_b11は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bが用いられる遊技状態では、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たり時に選択されやすくハズレ時に選択され難くなっている。つまり、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たりに対する信頼度が高くなるように、テーブルTHt_b内の判定値が定められている。
尚、本実施形態に係る遊技機100では、第2始動口106への入賞によって得られた特図判定用情報が、第1始動口105への入賞によって得られた特図判定用情報よりも優先して特別図柄抽選の対象とされるため、第1特別図柄の保留(第1始動口105への入賞に基づき保留されている特図判定用情報)がある状態で確変モード(従って高確率電サポ遊技状態)に移行したとしても、右打ちを通じて第2特別図柄抽選による第2特別図柄の変動が行われているときには、第1特別図柄の保留は消化されない(即ち特別図柄抽選の対象とならない)。但し、確変モードで第2特別図柄の保留(第2始動口106への入賞に基づき保留されている特図判定用情報)が存在していな状態では第1特別図柄の保留が判定対象TTとなって第1特別図柄抽選が行われ、第1特別図柄の変動が行われることになる。しかし、第1特別図柄抽選は、第2特別図柄抽選によって発生し得る大当たりよりも有利度合いの低い大当たりを発生させることが多い(例えば16Rの大当たりの発生比率が第1特別図柄抽選の方が随分小さい)。
そこで、図17には示していないが、保留情報数U2が所定数(例えば1)以下であるときにおいて、判定対象TTの特図当たり判定の結果がハズレであって且つ比較的短い変動時間:1.5秒を規定した特図変動パターンTHp_b11が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜482)が判定対象TTの特図変動パターン乱数として得られているとき、1.5秒よりも長い変動時間(例えば10秒)を規定する特図変動パターンTHp_b11’を選択することで、特別図柄の変動時間の増大を図るようにしても良い。上記特図変動パターンTHp_b11’の選択によって、第2入賞口106への入賞のための時間をかせぎ、第2特別図柄抽選よりも遊技者にとって好ましくない第1特別図柄抽選の発生を抑制することができる。このような対応は、特に遊技機100がST機(詳細は後述)として形成されている場合に特に有益である。
そこで、図17には示していないが、保留情報数U2が所定数(例えば1)以下であるときにおいて、判定対象TTの特図当たり判定の結果がハズレであって且つ比較的短い変動時間:1.5秒を規定した特図変動パターンTHp_b11が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜482)が判定対象TTの特図変動パターン乱数として得られているとき、1.5秒よりも長い変動時間(例えば10秒)を規定する特図変動パターンTHp_b11’を選択することで、特別図柄の変動時間の増大を図るようにしても良い。上記特図変動パターンTHp_b11’の選択によって、第2入賞口106への入賞のための時間をかせぎ、第2特別図柄抽選よりも遊技者にとって好ましくない第1特別図柄抽選の発生を抑制することができる。このような対応は、特に遊技機100がST機(詳細は後述)として形成されている場合に特に有益である。
―――潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c―――
図18に、第3の要素特図変動パターンテーブルの例としての潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_cを示す。潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_cは、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_c1と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_c2とを含む。
図18に、第3の要素特図変動パターンテーブルの例としての潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_cを示す。潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_cは、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_c1と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_c2とを含む。
テーブルTHt_c1及びTHt_c2の夫々は、特図変動パターンTHp_c11〜THp_c13の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。特図変動パターンTHp_c11〜THp_c13における特別図柄の変動時間は、夫々、13.5秒、40秒、50秒である。つまり、特別図柄の変動時間は、THp_c11、THp_c12、THp_c13の順に長くなってゆく。
潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c(即ち第3の要素特図変動パターンテーブル)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_c1を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_c2を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_c1又はTHt_c2)における特図変動パターンTHp_ciに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_ciを選択及び設定する(ここで、iは11以上13以下の整数)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_c1では、特図変動パターンTHp_c11、THp_c12に対して、夫々、計450個の判定値「0〜449」、計50個の判定値「450〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_c2では、特図変動パターンTHp_c12、THp_c13に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。
ハズレ用のテーブルTHt_c1では、特図変動パターンTHp_c13に対し判定値が割り当てられていないため、ハズレ用のテーブルTHt_c1による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_c13が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_c13は、大当たり確定の特図変動パターン、即ち大当たりであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。また、大当たり用のテーブルTHt_c2では、特図変動パターンTHp_c11に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_c2による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_c11が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_c11は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_cが用いられる遊技状態では、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たり時に選択されやすくハズレ時に選択され難くなっている。つまり、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たりに対する信頼度が高くなるように、テーブルTHt_c内の判定値が定められている。
尚、図18には示していないが、保留情報数(U1又はU2)が所定数(例えば3)以上であるときにおいて、判定対象TTの特図当たり判定の結果がハズレであって且つハズレ確定の特図変動パターンTHp_c11が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜449)が判定対象TTの特図変動パターン乱数として得られているとき、特図変動パターンTHp_c11の変動時間(13.5秒)よりも短い変動時間(例えば2秒)を規定する特図変動パターンTHp_c11’を選択することで、特別図柄の変動時間の短縮を図るようにしても良い。これにより、ハズレ確定についての特別図柄の変動表示を短時間で終わらせることでき、また、特図当たり判定の結果がハズレであるときにはハズレ確定の特図変動パターンTHp_c11が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜449)が高確率で取得されるため、遊技がスピーディに行われるようになる。
―――チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[1]―――
図19に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[1]を示す。但し、テーブルTHt_d[1]は、特G用特図変動パターンテーブルTHt_δ(図15参照)及び当該テーブルTHt_δと同じ内容を持つ特I用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。
図19に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[1]を示す。但し、テーブルTHt_d[1]は、特G用特図変動パターンテーブルTHt_δ(図15参照)及び当該テーブルTHt_δと同じ内容を持つ特I用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。
ここで、説明の明確化のため整数の変数HKを導入する。変数HKは、任意の大当たり遊技の終了時点を起点とした特別図柄の変動回数を表す。即ち、任意の大当たり遊技の終了時点において“HK=0”であり、当該大当たり遊技の終了後、第i回目の特別図柄の変動に対して“HK=i”となる(iは任意の整数)。遊技機100の初期化後、初回の大当たりの発生前においては、変数HKは遊技機100の初期化時点を起点とした特別図柄の変動回数を表す。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[1]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_d[1,1]〜THt_d[1,3]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_d[1,4]とを含む。
テーブルTHt_d[1,1]〜THt_d[1,4]の夫々は、特図変動パターンTHp_d11〜THp_d16及びTHp_d51の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。特図変動パターンTHp_d11〜THp_d16及びTHp_d51における特別図柄の変動時間は、夫々、2秒、12秒、13.5秒、18秒、15秒、18秒、50秒である。つまり、特別図柄の変動時間は、THp_d11〜THp_d16及びTHp_d51の内、THp_d11の変動時間が最も短く、THp_d51の変動時間が最も長い。尚、特図変動パターンTHp_d11〜THp_d16における特別図柄の変動時間を、夫々、記号tdH1、tdH2、tdH3、tdH4、tdH5、tdH6で表し、以下の説明で参照する。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[1](即ち第4の要素特図変動パターンテーブル)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはTHt_d[1,1]〜THt_d[1,3]の何れかを選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_d[1,4]を選択する。特図当たり判定の判定結果がハズレのとき、“HK=50”の場合にはテーブルTHt_d[1,3]を選択し、“HK=10”、“HK=20”、“HK=30”又は“HK=40”の場合にはテーブルTHt_d[1,2]を選択し、それら以外の場合にはテーブルTHt_d[1,1]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_d[1,1]〜THt_d[1,4]の何れか)における特図変動パターンTHp_diに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_diを選択及び設定する(ここで、iは11以上16以下の整数又は51)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_d[1,1]では、特図変動パターンTHp_d11、THp_d12に対して、夫々、計400個の判定値「0〜399」、計100個の判定値「400〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。
テーブルTHt_d[1,2]では、特図変動パターンTHp_d13、THp_d14に対して、夫々、計350個の判定値「0〜349」、計150個の判定値「350〜499」を割り当てている。
テーブルTHt_d[1,3]では、特図変動パターンTHp_d15、THp_d16に対して、夫々、計350個の判定値「0〜349」、計150個の判定値「350〜499」を割り当てている。
テーブルTHt_d[1,4]では、特図変動パターンTHp_d51に対して計500個の判定値「0〜499」を割り当てている。
テーブルTHt_d[1,2]では、特図変動パターンTHp_d13、THp_d14に対して、夫々、計350個の判定値「0〜349」、計150個の判定値「350〜499」を割り当てている。
テーブルTHt_d[1,3]では、特図変動パターンTHp_d15、THp_d16に対して、夫々、計350個の判定値「0〜349」、計150個の判定値「350〜499」を割り当てている。
テーブルTHt_d[1,4]では、特図変動パターンTHp_d51に対して計500個の判定値「0〜499」を割り当てている。
尚、図19において、テーブルTHt_d[1,1]〜THt_d[1,4]の横に示される文字(“互角→継続”など)は、後述の演出内容との関連を記述したものであり、実際のテーブルに含まれる情報ではない(後述の図20〜図22についても同様)。
―――チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[2]―――
図20に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[2]を示す。但し、テーブルTHt_d[2]は、通D用特図変動パターンテーブルTHt_ε(図15参照)及び当該テーブルTHt_εと同じ内容を持つ通A用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。
図20に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[2]を示す。但し、テーブルTHt_d[2]は、通D用特図変動パターンテーブルTHt_ε(図15参照)及び当該テーブルTHt_εと同じ内容を持つ通A用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[2]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_d[2,1]〜THt_d[2,3]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_d[2,4]とを含む。テーブルTHt_d[2,1]〜THt_d[2,4]の夫々は、特図変動パターンTHp_d11〜THp_d16及びTHp_d51の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[2](即ち第4の要素特図変動パターンテーブル)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはTHt_d[2,1]〜THt_d[2,3]の何れかを選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_d[2,4]を選択する。特図当たり判定の判定結果がハズレのとき、“HK=50”の場合にはテーブルTHt_d[2,3]を選択し、“HK=10”、“HK=20”、“HK=30”又は“HK=40”の場合にはテーブルTHt_d[2,2]を選択し、それら以外の場合にはテーブルTHt_d[2,1]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_d[2,1]〜THt_d[2,4]の何れか)における特図変動パターンTHp_diに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_diを選択及び設定する(ここで、iは11以上16以下の整数又は51)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_d[2,1]、THt_d[2,2]及びTHt_d[2,4]は、夫々、図19のテーブルTHt_d[1,1]、THt_d[1,2]及びTHt_d[1,4]と同じものである。テーブルTHt_d[2,3]では、特図変動パターンTHp_d16に対して計500個の判定値「0〜499」を割り当てており、特図変動パターンTHp_d15に対し判定値を割り当てていないため、特図変動パターンTHp_d15が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_d15は、確変短当たりに属する特G又は特Iの大当たりを契機としたチャンスモードにおいてのみ(チャンスモードから確変モードへの移行を告知する場合にのみ)選択が可能な特定の特図変動パターンだからである。
―――チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3]―――
図21に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3]を示す。但し、テーブルTHt_d[3]は、通E用特図変動パターンテーブル及び通E用特図変動パターンテーブルと同じ内容を持つ通B用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。通E用特図変動パターンテーブルが第4の要素特図変動パターンテーブルとしてチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3]を有している点を除き、通E用特図変動パターンテーブルは図15に示す通D用特図変動パターンテーブルTHt_εと同じである。
図21に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3]を示す。但し、テーブルTHt_d[3]は、通E用特図変動パターンテーブル及び通E用特図変動パターンテーブルと同じ内容を持つ通B用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。通E用特図変動パターンテーブルが第4の要素特図変動パターンテーブルとしてチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3]を有している点を除き、通E用特図変動パターンテーブルは図15に示す通D用特図変動パターンテーブルTHt_εと同じである。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_d[3,1]〜THt_d[3,3]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_d[3,4]とを含む。テーブルTHt_d[3,1]〜THt_d[3,4]の夫々は、特図変動パターンTHp_d11〜THp_d16及びTHp_d51の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3](即ち第4の要素特図変動パターンテーブル)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはTHt_d[3,1]〜THt_d[3,3]の何れかを選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_d[3,4]を選択する。特図当たり判定の判定結果がハズレのとき、“HK=30”の場合にはテーブルTHt_d[3,3]を選択し、“HK=10”又は“HK=20”の場合にはテーブルTHt_d[3,2]を選択し、それら以外の場合にはテーブルTHt_d[3,1]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_d[3,1]〜THt_d[3,4]の何れか)における特図変動パターンTHp_diに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_diを選択及び設定する(ここで、iは11以上16以下の整数又は51)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_d[3,1]、THt_d[3,2]及びTHt_d[3,4]は、夫々、図19のテーブルTHt_d[1,1]、THt_d[1,2]及びTHt_d[1,4]と同じものである。テーブルTHt_d[3,3]では、特図変動パターンTHp_d16に対して計500個の判定値「0〜499」を割り当てており、特図変動パターンTHp_d15に対し判定値を割り当てていないため、特図変動パターンTHp_d15が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_d15は、確変短当たりに属する特G又は特Iの大当たりを契機としたチャンスモードにおいてのみ(チャンスモードから確変モードへの移行を告知する場合にのみ)選択が可能な特定の特図変動パターンだからである。
―――チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4]―――
図22に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4]を示す。但し、テーブルTHt_d[4]は、通F用特図変動パターンテーブル及び通F用特図変動パターンテーブルと同じ内容を持つ通C用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。通F用特図変動パターンテーブルが第4の要素特図変動パターンテーブルとしてチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4]を有している点を除き、通F用特図変動パターンテーブルは図15に示す通D用特図変動パターンテーブルTHt_εと同じである。
図22に、第4の要素特図変動パターンテーブルの例としてのチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4]を示す。但し、テーブルTHt_d[4]は、通F用特図変動パターンテーブル及び通F用特図変動パターンテーブルと同じ内容を持つ通C用特図変動パターンテーブルの夫々に内包される第4の要素特図変動パターンテーブルであるとする。通F用特図変動パターンテーブルが第4の要素特図変動パターンテーブルとしてチャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4]を有している点を除き、通F用特図変動パターンテーブルは図15に示す通D用特図変動パターンテーブルTHt_εと同じである。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_d[4,1]〜THt_d[4,3]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_d[4,4]とを含む。テーブルTHt_d[4,1]〜THt_d[4,4]の夫々は、特図変動パターンTHp_d11〜THp_d16及びTHp_d51の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。
チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4](即ち第4の要素特図変動パターンテーブル)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはTHt_d[4,1]〜THt_d[4,3]の何れかを選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_d[4,4]を選択する。特図当たり判定の判定結果がハズレのとき、“HK=20”の場合にはテーブルTHt_d[4,3]を選択し、“HK=10”の場合にはテーブルTHt_d[4,2]を選択し、それら以外の場合にはテーブルTHt_d[4,1]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_d[4,1]〜THt_d[4,4]の何れか)における特図変動パターンTHp_diに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_diを選択及び設定する(ここで、iは11以上16以下の整数又は51)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_d[4,1]、THt_d[4,2]及びTHt_d[4,4]は、夫々、図19のテーブルTHt_d[1,1]、THt_d[1,2]及びTHt_d[1,4]と同じものである。テーブルTHt_d[4,3]では、特図変動パターンTHp_d16に対して計500個の判定値「0〜499」を割り当てており、特図変動パターンTHp_d15に対し判定値を割り当てていないため、特図変動パターンTHp_d15が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_d15は、確変短当たりに属する特G又は特Iの大当たりを契機としたチャンスモードにおいてのみ(チャンスモードから確変モードへの移行を告知する場合にのみ)選択が可能な特定の特図変動パターンだからである。
<<演出モードと特図変動パターンテーブルの関係について>>
図23に、サブROM433に格納された演出モードテーブルMtの例を示す。サブCPU431は、主制御部401から受信したコマンド等に基づきつつ、演出モードテーブルMtに定義される複数の演出モードの中から1つの演出モードを選択及び設定する。ここで選択される演出モードを、以下、対象演出モードと呼ぶことがある。演出制御部403は対象演出モードにて変動演出を含む各種の演出を行う。上記複数の演出モードには、第1〜第4の演出モードとしての通常モード、確変モード、潜伏モード及びチャンスモードが含まれる。演出制御部403は、通常モード、確変モード、潜伏モード及びチャンスモード間において、互いに異なる演出を実行する。
図23に、サブROM433に格納された演出モードテーブルMtの例を示す。サブCPU431は、主制御部401から受信したコマンド等に基づきつつ、演出モードテーブルMtに定義される複数の演出モードの中から1つの演出モードを選択及び設定する。ここで選択される演出モードを、以下、対象演出モードと呼ぶことがある。演出制御部403は対象演出モードにて変動演出を含む各種の演出を行う。上記複数の演出モードには、第1〜第4の演出モードとしての通常モード、確変モード、潜伏モード及びチャンスモードが含まれる。演出制御部403は、通常モード、確変モード、潜伏モード及びチャンスモード間において、互いに異なる演出を実行する。
図23に示すように、演出モードテーブルMtにおける各演出モードに対しモードフラグMFが対応付けられている。演出モード(対象演出モード)として通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードが選択及び使用される状態は、夫々、モードフラグMFに“1”、“2”、“3”、“4”が設定される状態に相当する。モードフラグMFはRAM433に記憶され、CPU431によって、その値が可変設定される。
図24は、演出モードと特図変動パターンテーブル等との関係を示す。図24に示すように(図15も参照)、特図変動パターン判定において、主制御部401により、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_a、確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b、潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c、チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[i]が対象特図変動パターンテーブルとして選択及び参照されるとき、演出制御部403により、夫々、通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードが対象演出モードとして選択及び設定される(ここにおけるiは1、2、3又は4)。
図25(a)〜(d)に、夫々、通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードにおける画像表示部104の表示例を示す。各演出モードにおいて、演出制御部403は、画像表示部104に背景画像を表示し、背景画像上に装飾図柄等を重畳表示することができる。通常モード、確変モード、潜伏モード及びチャンスモード間で背景画像は互いに異なり、装飾図柄等の表示態様も通常モード、確変モード、潜伏モード及びチャンスモード間で互いに異なりうる。尚、図25(a)〜(d)に示される“公園モード”、“バトルモード”、“緊急警報モード”、“特訓モード”は、夫々、通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードに対応する遊技上のモード名である。尚、通常モードに対応する遊技上のモード名は他にも存在する(例えば凍結モード)。
通常モード(図24参照)は、低確率非電サポ遊技状態において使用され且つ現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードである、と言える。従って、通常モードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であることを比較的容易に理解できる。
確変モード(図24参照)は、高確率電サポ遊技状態において使用され且つ現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードである、と言える。従って、確変モードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを比較的容易に理解できる。
潜伏モード(図24参照)は、低確率非電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態に共通して使用され且つ現在の遊技状態が高確率遊技状態であるかもしれないことを遊技者に示唆する演出モードである。従って、潜伏モードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が高確率遊技状態であることへの期待感を持って遊技を行うことができる。
チャンスモード(図24参照)は、低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態に共通して使用され且つ現在の遊技状態が電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードである。従って、チャンスモードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が高確率遊技状態及び低確率遊技状態のどちらであるのかを判別不能である又は容易には判別できない。尚、確変モード及びチャンスモードによる演出は、遊技者に右打ちを促す演出(例えば、“右打ちして下さい”等の文字の表示)を含む。
図26に、大当たり遊技又は小当たり遊技後における特別図柄の変動回数と遊技機100の演出モード(対象演出モード)との関係を示す。通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモード用特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして参照されているとき、遊技機100の演出モード(対象演出モード)が夫々、通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードに設定されるように、演出制御部403はモードフラグMFの設定を行う。
<<遊技機の動作フローチャート>>
次に、上述した動作を実現するために遊技機100が行う処理の流れを、フローチャートに沿って説明する。
次に、上述した動作を実現するために遊技機100が行う処理の流れを、フローチャートに沿って説明する。
図27は、フローチャートの説明において導入されるフラグ等の一部をまとめた表である。フローチャートの説明に先立ち、図27に示されるフラグ等の説明を行う。
メインRAM413には、高確率遊技フラグ、電サポ遊技フラグ及び当たり遊技フラグが記憶される。主制御部401は、電源の供給が開始されると、起動処理や電源遮断監視処理などを含んだメイン処理を実行開始する。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ、電サポ遊技フラグ及び当たり遊技フラグは全てOFFである。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがON、OFFであるときに、夫々、高確率遊技状態、低確率遊技状態であり、電サポ遊技フラグがON、OFFであるときに、夫々、電サポ遊技状態、非電サポ遊技状態である。当たり遊技フラグは、大当たり遊技又は小当たり遊技の実行中においてのみONとされる。
メインRAM413には、更に高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jが記憶される。上述したように、高確率遊技残回数Xは高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示し、電サポ遊技残回数Jは電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す。遊技機100の初期状態において、電サポ遊技残回数J及び高確率遊技残回数Xには“0”が設定されている。また、上述の変動回数HKはメインRAM413に記憶される。主制御部401は、メインRAM413に記憶される各変数(X、J、HK)の内容及び各フラグの内容を演出制御部403に伝達するようにしても良い。
[1.主制御部が行う処理]
主制御部401が行う処理について説明する。尚、以下に説明する主制御部401の各処理は、主制御部401のCPU411がROM412に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
主制御部401が行う処理について説明する。尚、以下に説明する主制御部401の各処理は、主制御部401のCPU411がROM412に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
―――タイマ割込処理;図28―――
図28を参照して、主制御部401が行うタイマ割込処理を説明する。図28は、タイマ割込処理の内容を示すフローチャートである。上述したように、主制御部401は、電源の供給が開始されると、起動処理や電源遮断監視処理などを含んだメイン処理を実行開始する。主制御部401は、電源が供給されている間、このメイン処理を継続的に実行する。主制御部401は、このメイン処理に対して、タイマ割込処理を所定周期(例えば4ms又はそれ未満の周期)で割り込み実行する。
図28を参照して、主制御部401が行うタイマ割込処理を説明する。図28は、タイマ割込処理の内容を示すフローチャートである。上述したように、主制御部401は、電源の供給が開始されると、起動処理や電源遮断監視処理などを含んだメイン処理を実行開始する。主制御部401は、電源が供給されている間、このメイン処理を継続的に実行する。主制御部401は、このメイン処理に対して、タイマ割込処理を所定周期(例えば4ms又はそれ未満の周期)で割り込み実行する。
図28に示すように(図8も参照)、タイマ割込処理において、主制御部401は、ステップS1の乱数更新処理、ステップS2のスイッチ処理、ステップS3の特別図柄処理、ステップS4の普通図柄処理、ステップS5の電動役物制御処理、ステップS6の賞球処理、及び、ステップS7の出力処理を順次実行する。ステップS1〜S7の乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理は、それらの処理について上述した内容を含んでいて良い。
まずステップS1の乱数更新処理において、主制御部401は、各種抽選に用いる乱数を更新する。上述したように、ここで更新される乱数には、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数、普図当たり乱数、普図図柄乱数が含まれる。
続くステップS2のスイッチ処理は(図8も参照)、第1始動口105又は第2始動口106に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ処理(図29参照)、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ処理(図30参照)、大入賞口111に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ処理、及び、普通入賞口112に入賞した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ処理などを含む。
その後、ステップS3の特別図柄処理において、主制御部401は、大当たり抽選とも言うべき特別図柄抽選(特図判定)を行い、特別図柄抽選の結果に応じて特別図柄を変動表示した後、停止表示させる。
その後、ステップS4の普通図柄処理において、主制御部401は、普通図柄抽選を行い、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄を変動表示した後、停止表示させる。
その後のステップS5の電動役物制御処理は(図8も参照)、大入賞口111の動作を制御する大入賞口処理(図37参照)、及び、電動チューリップ107の動作を制御する電チュー処理(不図示)などを含む。
その後、ステップS6の賞球処理において、主制御部401は、例えば、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111又は普通入賞口112への遊技球の入賞に対して、所定個数の賞球の払い出しを指示する賞球コマンドをRAM413に設定する。
その後、ステップS7の出力処理において、主制御部401は、ステップS1〜S6の各処理によりRAM413に設定された情報を示す各種コマンドを賞球制御部402及び演出制御部403に出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。尚、ステップS7において、主制御部401は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できる。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了する。タイマ割込処理が終了すると、主制御部401が実行する処理はメイン処理に戻る。
―――始動口スイッチ処理;図29―――
図29を参照して、図28のステップS2のスイッチ処理に含まれる始動口スイッチ処理の内容を説明する。図29は、始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。始動口スイッチ処理において、主制御部401は、まず、第1始動口SW414aがONになったか否かを判定する(ステップS211)。第1始動口SW414aがONになっていなければ(ステップS211のNo)、ステップS217へ移行する。SW414aにおいて、自身が検出すべき遊技球が検出されたときSW414aはONとなり、自身が検出すべき遊技球が検出されなかったときSW414aはOFFとなる。SW414b及びSW415〜SW417(図7参照)についても同様である。
図29を参照して、図28のステップS2のスイッチ処理に含まれる始動口スイッチ処理の内容を説明する。図29は、始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。始動口スイッチ処理において、主制御部401は、まず、第1始動口SW414aがONになったか否かを判定する(ステップS211)。第1始動口SW414aがONになっていなければ(ステップS211のNo)、ステップS217へ移行する。SW414aにおいて、自身が検出すべき遊技球が検出されたときSW414aはONとなり、自身が検出すべき遊技球が検出されなかったときSW414aはOFFとなる。SW414b及びSW415〜SW417(図7参照)についても同様である。
第1始動口SW414aがONであれば(ステップS211のYes)、主制御部401は、保留情報数U1がROM412に予め記憶されている所定の最大保留数U1max未満であるか否かを判定する(ステップS212)。ここでは、U1max=4であるとする。保留情報数U1は、特図判定用情報記憶領域413d内における、第1始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数に相当する。「U1<U1max」でなければ(ステップS212のNo)、ステップS217へ移行する。
一方、「U1<U1max」であれば(ステップS212のYes)、主制御部401は、ステップS213にて保留情報数U1に「1」を加算すると共に、ステップS214にて、カウンタ記憶領域413cにおける各カウンタC1〜C3のカウント値を取得することで、カウンタC1〜C3の現在のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報を取得する。そして、続くステップS215において、主制御部401は、取得した特図判定用情報に対して事前判定処理(図31参照)を行った後、ステップS216にて、その特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413dに記憶してからステップS217に移行する。
ステップS217において、主制御部401は、第2始動口SW414bがONになったか否かを判定する。第2始動口SW414bがONでなければ(ステップS217のNo)、そのまま始動口スイッチ処理を終了する。
第2始動口SW414bがONであれば(ステップS217のYes)、主制御部401は、保留情報数U2がROM412に予め記憶されている所定の最大保留数U2max未満であるか否かを判定する(ステップS218)。ここでは、U2max=4であるとする。保留情報数U2は、特図判定用情報記憶領域413d内における、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数に相当する。「U2<U2max」でなければ(ステップS218のNo)、そのまま始動口スイッチ処理を終了する。
一方、「U2<U2max」であれば(ステップS218のYes)、主制御部401は、ステップS219にて保留情報数U2に「1」を加算すると共に、ステップS220にて、カウンタ記憶領域413cにおける各カウンタC1〜C3のカウント値を取得することで、カウンタC1〜C3の現在のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報を取得する。そして、続くステップS221において、主制御部401は、取得した特図判定用情報に対して事前判定処理(図31参照)を行った後、ステップS222にて、その特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413dに記憶してから始動口スイッチ処理を終了する。
ステップS222にて、特図判定用情報を記憶する際、主制御部401は、第2始動条件の成立を契機に取得された特図判定用情報の優先順位が、第1始動条件の成立を契機に取得された特図判定用情報の優先順位よりも高くなるように、記憶領域413dの記憶内容を制御する。
―――ゲートスイッチ処理;図30―――
図30を参照して、図28のステップS2のスイッチ処理に含まれるゲートスイッチ処理の内容を説明する。図30は、ゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。ゲートスイッチ処理において、主制御部401は、まず、ゲートSW415がONになったか否かを判定する(ステップS231)。ゲートSW415がONになっていなければ(ステップS231のNo)、ゲートスイッチ処理を終了する。
図30を参照して、図28のステップS2のスイッチ処理に含まれるゲートスイッチ処理の内容を説明する。図30は、ゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。ゲートスイッチ処理において、主制御部401は、まず、ゲートSW415がONになったか否かを判定する(ステップS231)。ゲートSW415がONになっていなければ(ステップS231のNo)、ゲートスイッチ処理を終了する。
ゲートSW415がONであれば(ステップS231のYes)、主制御部401は、保留情報数U3がROM412に予め記憶されている所定の最大保留数U3max未満であるか否かを判定する(ステップS232)。ここでは、U3max=4であるとする。保留情報数U3は、普図判定用情報記憶領域413i内における普図判定用情報の個数に相当する。「U3<U3max」でなければ(ステップS232のNo)、そのままゲートスイッチ処理を終了する。
一方、「U3<U3max」であれば(ステップS232のYes)、主制御部401は、保留情報数U3に「1」を加算すると共に(ステップS233)、カウンタ記憶領域413cにおける各カウンタC4及びC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報を、普図判定用情報記憶領域413iに記憶する(ステップS234)。その後、ゲートスイッチ処理を終了する。
―――事前判定処理;図31―――
図31を参照して、図29のステップS215又はS221にて実行される事前判定処理の内容を説明する。図31は、事前判定処理の内容を示すフローチャートである。
図31を参照して、図29のステップS215又はS221にて実行される事前判定処理の内容を説明する。図31は、事前判定処理の内容を示すフローチャートである。
事前判定処理において、主制御部401は、まず、高確率遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2101)。
主制御部401は、高確率遊技フラグがONであれば(ステップS2101のYes)、高確率特図当たり判定テーブルTAt2(図9参照)を選択する一方(ステップS2102)、高確率遊技フラグがOFFであれば(ステップS2101のNo)、低確率特図当たり判定テーブルTAt1(図9参照)を選択する(ステップS2103)。
続いて、主制御部401は、ステップS2102又はステップS2103で選択した特図当たり判定テーブルと、事前判定対象としての特図判定用情報の特図当たり乱数とを比較することで、特図当たり判定を行う(ステップS2104)。この特図当たり判定では、事前判定対象の特図当たり乱数が、選択した特図当たり判定テーブル内の大当たりに対応付けられた判定値と一致するか否かを判定し、これによって、事前判定対象が大当たりに当選しているか否かを判定する。図31の事前判定処理が図29のステップS214を経由して実行されるものであった場合には、ステップS214にて取得された特図判定用情報が事前判定対象となり、図31の事前判定処理が図29のステップS220を経由して実行されるものであった場合には、ステップS220にて取得された特図判定用情報が事前判定対象となる。
ステップS2104において、特図当たり判定をおこなった後、事前判定対象に対し特図図柄判定を行う。この際、主制御部401は、事前判定対象が第1始動条件の成立を契機として取得された特図判定用情報である場合には第1特別図柄に関する第1特図図柄判定テーブルを選択し、事前判定対象が第2始動条件の成立を契機として取得された特図判定用情報である場合には第2特別図柄に関する第2特図図柄判定テーブルを選択する。そして、主制御部401は、事前判定対象の特図図柄乱数と、選択した特図図柄判定テーブル内の判定値とを比較することで、事前判定対象に対する特別図柄の種類(停止態様;例えば大当たりの種類)を判定する。
その後、主制御部401は、事前判定対象に対して特図変動パターン判定処理(後述)を行う(ステップS2105)。更に、主制御部401は、ステップS2104の処理結果とステップS2105の処理結果とを対応づけた情報を、事前判定対象に対する事前判定結果として、RAM413(図7の事前判定情報記憶領域413h)に記憶させる(ステップS2106)。そして、今回の事前判定結果を表す保留増加コマンドを生成してRAM413に設定し(ステップS2107)、事前判定処理を終了する。
―――特別図柄処理;図32―――
図32を参照して、図28のステップS3にて実行される特別図柄処理の内容を説明する。図32は、特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
図32を参照して、図28のステップS3にて実行される特別図柄処理の内容を説明する。図32は、特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
特別図柄処理において、主制御部401は、まず、確定中フラグがONであるか否かを判定する(ステップS311)。確定中フラグがONである時点は、特別図柄の確定期間に属する。特別図柄の確定期間とは、特別図柄の変動を停止してから所定の確定表示時間が経過するまでの、停止した特別図柄を遊技者に認識させるための期間である。確定中フラグは、後述の処理にてON又はOFFに設定される、RAM413内のフラグである。遊技機100の初期状態において、確定中フラグはOFFである。確定中フラグがONである場合(ステップS311のYes)、ステップS327に移行する。
一方、確定中フラグがOFFである場合(ステップS311のNo)、当たり遊技フラグがONとなっているかを判定する(ステップS312)。後述の説明からも明らかとなるが、大当たり遊技又は小当たり遊技の実行中において当たり遊技フラグはONとされる。
当たり遊技フラグがONであれば(ステップS312のYes)、特別図柄を変動表示させずにそのまま特別図柄処理を終了する。当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS312のNo)、主制御部401は、特別図柄が変動表示中であるか否かを判定する(ステップS313)。特別図柄が変動表示中であれば、ステップS323へ移行する。一方、特別図柄が変動表示中でなければ(ステップS313のNo)、主制御部401は、保留情報数U2が1以上であるか否かを判定する(ステップS314)。
保留情報数U2が1以上であれば(ステップS314のYes)、主制御部401は、保留情報数U2から「1」を減算し(ステップS315)、ステップS318へ移行する。ステップS314において保留情報数U2が0であれば(ステップS314のNo)、ステップS316に進んで、主制御部401は保留情報数U1が1以上であるか否かを判定する。ステップS316において、保留情報数U1が0であれば(ステップS316のNo)、特別図柄処理を終了する。保留情報数U1が1以上であれば(ステップS316のYes)、主制御部401は、保留情報数U1から「1」を減算し(ステップS317)、ステップS318へ移行する。
ステップS318において、主制御部401は、特図記憶シフト処理を実行する。特図判定用情報記憶領域413dは第1〜第8格納領域を有しており、第i番目の優先順位が付与されている特図判定用情報が第i格納領域に記憶される。特図記憶シフト処理では、記憶領域413dにおいて第1格納領域に記憶されていた特図判定用情報を今回の判定対象TTとして取得すると共に第(i+1)格納領域に記憶されていた特図判定用情報の記憶場所を第i格納領域にシフトする。また、ステップS318において、主制御部401は変動回数HKに「1」を加算する。
ステップS318の後、主制御部401は、判定対象TTに対して当たり抽選処理(図33参照)及び特図変動パターン判定処理(図34参照)を実行する(ステップS319及びS320)。特図変動パターン判定処理により判定対象TTに対する特図変動パターンを判定すると、判定された特図変動パターンに基づき、ステップS321において特別図柄表示部201の特別図柄の変動表示を開始する。この際、今回の判定対象TTが第1始動条件の成立による特図判定用情報である場合には、第1特別図柄表示部201aの第1特別図柄を変動表示させ、今回の判定対象TTが第2始動条件の成立による特図判定用情報である場合には、第2特別図柄表示部201bの第2特別図柄を変動表示させる。
特別図柄の変動表示開始に合わせ、主制御部401は、変動開始コマンドをRAM413に設定する(ステップS322)。変動開始コマンドの設定後、ステップS323に移行する。ここで設定される変動開始コマンドには、ステップS319の当たり抽選処理の抽選結果を示す情報及びステップS320にて判定(選択)された特図変動パターンを示す情報に加え、ステップS319の当たり抽選処理の対象(即ち判定対象TT)が第1及び第2始動条件のどちらの成立によるものなのかを示す情報が含まれる。更に、現在の変動回数HKの値を示す情報や現在の遊技状態を示す情報も変動開始コマンドに含めておいても良い。変動開始コマンドは、図28のステップS7における出力処理の実行時に、演出制御部403に対して出力される。
ステップS323において、主制御部401は、特別図柄の変動表示の開始から所定の変動時間が経過したか否かを判定する。ここにおける所定の変動時間は、ステップS321の変動表示開始直前にステップS320にて判定(選択)された特図変動パターンにより定義される。所定の変動時間が経過していなければ(ステップS323のNo)、主制御部401は、そのまま特別図柄処理を終了する。
一方、所定の変動時間が経過していると(ステップS323のYes)、主制御部401は、特別図柄表示部201にて変動表示中の特別図柄を停止表示し(ステップS324)、更に変動停止コマンドをRAM413に設定する(ステップS325)。ここで設定された変動停止コマンドは、図28のステップS7に示した出力処理の実行時に、演出制御部403に対して出力される。変動停止コマンドは、変動開始コマンドが含む情報と同じものを含んでいて良い。
変動停止コマンドをRAM413に設定した後、主制御部401は、確定中フラグをONにし(ステップS326)、ステップS327に移行する。ステップS327において、主制御部401は、図36を用いて後述する停止中処理を実行し、その後、特別図柄処理を終了する。
―――当たり抽選処理;図33―――
図33を参照して、図32のステップS319にて実行される当たり抽選処理の内容を説明する。図33は、当たり抽選処理の内容を示すフローチャートである。当たり抽選処理において、上述の特図当たり判定及び特図図柄判定が実行される。
図33を参照して、図32のステップS319にて実行される当たり抽選処理の内容を説明する。図33は、当たり抽選処理の内容を示すフローチャートである。当たり抽選処理において、上述の特図当たり判定及び特図図柄判定が実行される。
具体的には当たり抽選処理において、まず、主制御部401は、高確率遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS3101)。主制御部401は、高確率遊技フラグがONであれば(ステップS3101のYes)高確率特図当たり判定テーブルTAt2(図9参照)を選択し(ステップS3102)、高確率遊技フラグがOFFであれば(ステップS3101のNo)、低確率特図当たり判定テーブルTAt1(図9参照)を選択する(ステップS3103)。
続いて、主制御部401は、ステップS3102又はS3103で選択した特図当たり判定テーブルを用い、ステップS3104にて特図当たり判定を行う。即ち、判定対象TTの特図当たり乱数が、選択した特図当たり判定テーブルにおいて、大当たりに対応付けられた判定値と一致している場合には大当たりに当選したと判定し、小当たりに対応付けられた判定値と一致している場合には小当たりに当選したと判定し、それら以外では、ハズレ(即ち大当たりでも小当たりでもない)と判定する。特図当たり判定の判定結果はRAM413に設定される。
特図当たり判定に続き、ステップS3105において特図図柄判定を行う。例えば、特図当たり判定(ステップS3104)の判定結果が大当たりである場合、特図図柄判定では、判定対象TTの特図図柄乱数と特図図柄判定テーブルTZtとを比較して、特図図柄乱数が、特図図柄判定テーブルTZt内の、どの種類の大当たりに対応付けられた判定値と一致するかを判定する。この際、判定対象TTが第1始動条件の成立による特図判定用情報である場合には、第1特図図柄判定テーブルが用いられ、判定対象TTが第2始動条件の成立による特図判定用情報である場合には、第2特図図柄判定テーブルが用いられる。特図当たり判定の判定結果が小当たり又は小当たり以外のハズレである場合にも同様に、特図図柄判定において小当たりの種類やハズレの種類が判定される。尚、小当たりの種類及び小当たり以外のハズレの種類が夫々に一種類しか設定されていない場合、特図図柄判定は、特図当たり判定の判定結果が大当たりである場合にのみ実行されることとしてもよい。
その後、主制御部401は、特図図柄判定(ステップS3105)の判定結果を表す停止図柄(即ち特別図柄の停止態様)をRAM413に設定して(ステップS3106)、当たり抽選処理を終了する。大当たり時に設定される停止図柄は、大当たりを表す大当たり図柄である。大当たりの種類が異なれば設定される大当たり図柄も異なる。小当たり時に設定される停止図柄は、小当たりを表す小当たり図柄である。ハズレ(小当たり以外のハズレ)時に設定される停止図柄は、ハズレを示す図柄(ハズレ図柄)である。特別図柄の変動時間の経過後には、ステップS3106で設定された停止図柄にて、特別図柄処理における特別図柄の変動が停止することとなる(図32のステップS324参照)。
―――特図変動パターン判定処理;図34―――
図34を参照して、特図変動パターン判定処理の内容を説明する。図34は、特図変動パターン判定処理の内容を示すフローチャートである。図32のステップS320では、判定対象TTに対して特図変動パターン判定処理が実行される。図34の特図変動パターン判定処理を図31のステップS2105にても実行可能である。但し、図31のステップS2105では、事前判定対象に対して特図変動パターン判定処理が実行される。以下では、説明の具体化のため、判定対象TTに対する特図変動パターン判定処理を説明する。
図34を参照して、特図変動パターン判定処理の内容を説明する。図34は、特図変動パターン判定処理の内容を示すフローチャートである。図32のステップS320では、判定対象TTに対して特図変動パターン判定処理が実行される。図34の特図変動パターン判定処理を図31のステップS2105にても実行可能である。但し、図31のステップS2105では、事前判定対象に対して特図変動パターン判定処理が実行される。以下では、説明の具体化のため、判定対象TTに対する特図変動パターン判定処理を説明する。
特図変動パターン判定処理では、まずステップS3201において、主制御部401は、特図変動パターンテーブルTHt(図14参照)に含まれる初期状態用特図変動パターンテーブル、特A〜特O用特図変動パターンテーブル、通A〜通F用特図変動パターンテーブル及び小当たり用特図変動パターンテーブルの中から1つの特図変動パターンテーブルを選択する。この際、遊技機100が初期状態であれば初期状態用特図変動パターンテーブルを選択する。大当たり又は小当たりが発生して大当たり遊技又は小当たり遊技が実行された後においては、主制御部401は、直近に発生した大当たり又は小当たりに対応付けられた特図変動パターンテーブルを選択する。サブRAM413には、直近に発生した当たりが大当たり及び小当たりのどちらであるのかを示す情報及び直近に発生した大当たりの種類を示す情報が保持されている。
続くステップS3202において、ステップS3201にて選択した特図変動パターンテーブルに含まれる1以上の要素特図変動パターンテーブル(図15参照)の中から、変動回数HKに基づき対象特図変動パターンテーブルを特定する。図15〜図22を参照して説明したように、要素特図変動パターンテーブルとして、通常モード用、確変モード用、潜伏モード用、チャンスモード用特図変動パターンテーブルに相当する第1、第2、第3、第4の要素特図変動パターンテーブルがある。
図35に、直近に発生した大当たりの種類に応じた対象特図変動パターンテーブルの特定手順のフローチャートを示す(小当たりの存在を無視)。
遊技機100が初期化された後、大当たりが発生していない場合には、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_a(図16参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3211)。
直近に発生した大当たりが特A〜特D、特F、特H及び特J〜特Oの何れかの大当たりである場合には、確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b(図17参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3212)。尚、ここでは、“HK>10000”となることは無いと仮定している(以下同様)。
直近に発生した大当たりが特G及び特Iの何れかの大当たりである場合であって、“HK≦50”の場合には(ステップS3213のYes)所定の変動回数消化条件(図15参照)が非成立であるので、チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[1](図19参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3214)、“HK>50”の場合には(ステップS3213のNo)所定の変動回数消化条件が成立しているので、確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3215)。
直近に発生した大当たりが通D及び通Aの何れかの大当たりである場合であって、“HK≦50”の場合には(ステップS3216のYes)所定の低確率非電サポ移行条件(図15参照)が非成立であるので、チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[2](図20参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3217)、“HK>50”の場合には(ステップS3216のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3218)。
直近に発生した大当たりが通E及び通Bの何れかの大当たりである場合であって、“HK≦30”の場合には(ステップS3219のYes)所定の低確率非電サポ移行条件が非成立であるので、チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[3](図21参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3220)、“HK>30”の場合には(ステップS3219のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3221)。
直近に発生した大当たりが通F及び通Cの何れかの大当たりである場合であって、“HK≦20”の場合には(ステップS3222のYes)所定の低確率非電サポ移行条件が非成立であるので、チャンスモード用特図変動パターンテーブルTHt_d[4](図22参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3223)、“HK>20”の場合には(ステップS3222のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3224)。
直近に発生した大当たりが特Eの大当たりである場合であって、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態である場合には(ステップS3225のYes)確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3227)。直近に発生した大当たりが特Eの大当たりである場合であって、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態と異なる場合(ステップS3225のNo)、現在の遊技状態は高確率非電サポ遊技状態となるため潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c(図18参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3226)。
図34を再度参照し、ステップS3202による対象特図変動パターンテーブルの特定後、主制御部401は、判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりであるかを判定する(ステップS3203)。判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS3203のYes)、ステップS3204にて対象特図変動パターンテーブルにおける大当たり用の特図変動パターンテーブルを選択し、判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでなければ(ステップS3203のNo)、ステップS3205にて対象特図変動パターンテーブルにおけるハズレ用の特図変動パターンテーブルを選択する。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_a、THt_b、THt_cである場合、ステップS3204では夫々テーブルTHt_a2、THt_b2、THt_c2が大当たり用の特図変動パターンテーブルとして選択され、ステップS3205では夫々テーブルTHt_a1、THt_b1、THt_c1がハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される(図16〜図18参照)。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[1]〜THt_d[4]である場合、ステップS3204では夫々テーブルTHt_d[1,4]〜THt_d[4,4]が大当たり用の特図変動パターンテーブルとして選択される(図19〜図22参照)。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[1]〜THt_d[4]である場合、ステップS3204では夫々テーブルTHt_d[1,4]〜THt_d[4,4]が大当たり用の特図変動パターンテーブルとして選択される(図19〜図22参照)。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[i]である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、ステップS3205にて選択されるハズレ用の特図変動パターンテーブルは、変動回数HKに依存する。
具体的には、対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[1](図19参照)である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、“HK=50”であればテーブルTHt_d[1,3]が、“HK=10”、“HK=20”、“HK=30”又は“HK=40”であればテーブルTHt_d[1,2]が、それら以外であればテーブルTHt_d[1,1]が、ステップS3205にてハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[2](図20参照)である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、“HK=50”であればテーブルTHt_d[2,3]が、“HK=10”、“HK=20”、“HK=30”又は“HK=40”であればテーブルTHt_d[2,2]が、それら以外であればテーブルTHt_d[2,1]が、ステップS3205にてハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[3](図21参照)である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、“HK=30”であればテーブルTHt_d[3,3]が、“HK=10”又は“HK=20”であればテーブルTHt_d[3,2]が、それら以外であればテーブルTHt_d[3,1]が、ステップS3205にてハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[4](図22参照)である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、“HK=20”であればテーブルTHt_d[4,3]が、“HK=10”であればテーブルTHt_d[4,2]が、それら以外であればテーブルTHt_d[4,1]が、ステップS3205にてハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[2](図20参照)である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、“HK=50”であればテーブルTHt_d[2,3]が、“HK=10”、“HK=20”、“HK=30”又は“HK=40”であればテーブルTHt_d[2,2]が、それら以外であればテーブルTHt_d[2,1]が、ステップS3205にてハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[3](図21参照)である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、“HK=30”であればテーブルTHt_d[3,3]が、“HK=10”又は“HK=20”であればテーブルTHt_d[3,2]が、それら以外であればテーブルTHt_d[3,1]が、ステップS3205にてハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される。
対象特図変動パターンテーブルがテーブルTHt_d[4](図22参照)である場合であって且つ判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでないとき、“HK=20”であればテーブルTHt_d[4,3]が、“HK=10”であればテーブルTHt_d[4,2]が、それら以外であればテーブルTHt_d[4,1]が、ステップS3205にてハズレ用の特図変動パターンテーブルとして選択される。
この後、判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりであれば、主制御部401は、ステップS3204で選択した大当たり用の特図変動パターンテーブルと判定対象TTの特図変動パターン乱数とを比較し、特図変動パターン乱数が、選択した大当たり用の特図変動パターンテーブルにおいてどの特図変動パターンに対応するかを判定及び選択する特図変動パターン判定を行い(ステップS3206)、この判定結果(即ち判定対象TTに対して判定及び選択された特図変動パターンを示す情報)をRAM413に設定してから(ステップS3207)特図変動パターン判定処理を終了する。
一方、判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでなければ、主制御部401は、ステップS3205で選択したハズレ用の特図変動パターンテーブルと判定対象TTの特図変動パターン乱数とを比較し、特図変動パターン乱数が、選択したハズレ用の特図変動パターンテーブルにおいてどの特図変動パターンに対応するかを判定及び選択する特図変動パターン判定を行い(ステップS3206)、この判定結果(即ち判定対象TTに対して判定及び選択された特図変動パターンを示す情報)をRAM413に設定してから(ステップS3207)特図変動パターン判定処理を終了する。
一方、判定対象TTに対する特図当たり判定の判定結果が大当たりでなければ、主制御部401は、ステップS3205で選択したハズレ用の特図変動パターンテーブルと判定対象TTの特図変動パターン乱数とを比較し、特図変動パターン乱数が、選択したハズレ用の特図変動パターンテーブルにおいてどの特図変動パターンに対応するかを判定及び選択する特図変動パターン判定を行い(ステップS3206)、この判定結果(即ち判定対象TTに対して判定及び選択された特図変動パターンを示す情報)をRAM413に設定してから(ステップS3207)特図変動パターン判定処理を終了する。
―――停止中処理;図36―――
図36を参照して、図32のステップS327にて実行される停止中処理の内容を説明する。図36は、停止中処理の内容を示すフローチャートである。
図36を参照して、図32のステップS327にて実行される停止中処理の内容を説明する。図36は、停止中処理の内容を示すフローチャートである。
停止中処理において、主制御部401は、まず、特別図柄の変動が停止した時点から所定の確定表示時間が経過したか否かを判定する(ステップS3301)。所定の確定表示時間が経過していない場合(ステップS3301のNo)、そのまま停止中処理を終了する。
一方、所定の確定表示時間が経過している場合(ステップS3301のYes)、主制御部401は、確定中フラグをOFFにしてから(ステップS3302)、電サポ遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS3303)。
電サポ遊技フラグがONではない場合(ステップS3303のNo)、ステップS3308に移行する一方、電サポ遊技フラグがONである場合(ステップS3303のYes)、電サポ遊技残回数Jから「1」を減算する(ステップS3304)。
主制御部401は、電サポ遊技残回数Jの減算後、電サポ遊技残回数Jが「0」であるか判定する(ステップS3305)。“J=0”である場合(ステップS3305のYes)、電サポ遊技フラグをOFFにすると共に(ステップS3306)、右打ち表示部205を消灯させるための右打ち報知終了処理を実行してから(ステップS3307)、ステップS3308に移行する。一方、“J=0”でない場合(ステップS3305のNo)、直接、ステップS3308に移行する。
ステップS3308において、主制御部401は、高確率遊技フラグがONであるか否かを判定し、高確率遊技フラグがOFFである場合には(ステップS3308のNo)ステップS3312に移行する。一方、高確率遊技フラグがONである場合(ステップS3308のYes)、高確率遊技残回数Xから「1」を減算する(ステップS3309)。
主制御部401は、高確率遊技残回数Xの減算後、高確率遊技残回数Xが「0」であるか判定する(ステップS3310)。“X=0”である場合(ステップS3310のYes)、高確率遊技フラグをOFFにしてから(ステップS3311)、ステップS3312に移行する。一方、“X=0”でない場合(ステップS3310のNo)、直接、ステップS3312に移行する。
ステップS3312において、主制御部401は、判定対象TTに対する当たり抽選処理の結果を確認し、その結果が大当たりを表していない場合(ステップS3312のNo)、ステップS3320に移行する。
一方、判定対象TTに対する当たり抽選処理の結果が大当たりを表している場合(ステップS3312のYes)、主制御部401は、ステップS3313にて残回数J及びXに「0」を設定し且つステップS3314にて電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグをOFFにしてから、ステップS3315〜S3319の処理を経て停止中処理を終了する。
ステップS3320において、主制御部401は、判定対象TTに対する当たり抽選処理の結果を確認する。その結果が小当たりを表していない場合(ステップS3320のNo)そのまま停止中処理を終了するが、その結果が小当たりを表している場合(ステップS3320のYes)ステップS3315〜S3319の処理を行ってから停止中処理を終了する。
ステップS3315では当たり遊技フラグをONとする。ステップS3316では右打ち表示部205を点灯させるための右打ち報知開始処理を実行する。ステップS3317では、大入賞口開放パターンテーブルDKt(図14参照)に基づき、判定対象TTが大当たりに当選している場合には大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを設定し、判定対象TTが小当たりに当選している場合には小当たり用の大入賞口開放パターンを設定する。ステップS3318では、大当たり遊技又は小当たり遊技のオープニングを開始する。ステップS3319では、大当たり遊技又は小当たり遊技のオープニングを演出制御部403に伝えるためのオープニングコマンドをRAM413に設定する。
―――普通図柄処理―――
次に、図28のステップS4にて実行される普通図柄処理の内容を説明する(フローチャートの図示省略)。ステップS4の普通図柄処理において、主制御部401は、普図判定用情報記憶領域413iに普図判定用情報が記憶されていて且つ普通図柄が変動中でないとき、その普図判定用情報を用いて普図当たり判定及び普図図柄判定を含む普通図柄抽選を実行すると共に、電サポの付与有無などに基づき普図変動パターン判定を実行し、判定された普図変動パターンに従って普通図柄の変動表示を開始する。
次に、図28のステップS4にて実行される普通図柄処理の内容を説明する(フローチャートの図示省略)。ステップS4の普通図柄処理において、主制御部401は、普図判定用情報記憶領域413iに普図判定用情報が記憶されていて且つ普通図柄が変動中でないとき、その普図判定用情報を用いて普図当たり判定及び普図図柄判定を含む普通図柄抽選を実行すると共に、電サポの付与有無などに基づき普図変動パターン判定を実行し、判定された普図変動パターンに従って普通図柄の変動表示を開始する。
この変動表示の開始に合わせ、主制御部401は、普通図柄抽選の抽選結果を示す情報及び判定された普図変動パターンを示す情報などを含んだ普図変動開始コマンドをRAM413に設定する。普通図柄の変動表示の開始後、普図変動パターンにより定義される所定の変動時間が経過すると、主制御部401は普通図柄の変動表示を停止させ、普図変動停止コマンドをRAM413に設定する。上述の如く設定された普図変動開始コマンド及び普図変動停止コマンドは、図28のステップS7に示した出力処理の実行時に、演出制御部403に対して出力される。
―――大入賞口処理;図37―――
図37を参照して、図28のステップS5の電動役物制御処理に含まれる大入賞口処理の内容を説明する。図37は、大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。当たり遊技フラグがONとされる期間に大当たり遊技又は小当たり遊技が行われる。大当たり遊技又は小当たり遊技が行われる期間は、オープニング処理が実行されるオープニング期間から始まり、エンディング処理が実行されるエンディング期間の終了に伴い終了する。オープニング期間とエンディング期間との間に、大入賞口111の開閉動作がラウンド数分、繰り返される。隣接するラウンド間における大入賞口111が閉じている期間は、インターバル期間である。図37の大入賞口処理における大入賞口111の開放態様は、図36のステップS3317にて設定された大入賞口開放パターンに従う。ステップS3317にて設定された大入賞口開放パターンにおいて、オープニング期間、インターバル期間、エンディング期間の時間長さが、オープニング時間、インターバル時間、エンディング時間として定義され、ラウンド数Rmax及び各ラウンドにおける大入賞口111の開放時間(上述の規定最大開放時間に相当)も定義される。ここで、Rmaxは当たりの種類に応じて設定されたラウンド数である。上述したようにラウンド数が、N1R、N2R(実質N3R)と表記される場合、Rmaxは、夫々、N1、N2である(N1〜N3は整数)。小当たりに対する大入賞口開放パターンは特Eのそれと同じである又は類似している。
図37を参照して、図28のステップS5の電動役物制御処理に含まれる大入賞口処理の内容を説明する。図37は、大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。当たり遊技フラグがONとされる期間に大当たり遊技又は小当たり遊技が行われる。大当たり遊技又は小当たり遊技が行われる期間は、オープニング処理が実行されるオープニング期間から始まり、エンディング処理が実行されるエンディング期間の終了に伴い終了する。オープニング期間とエンディング期間との間に、大入賞口111の開閉動作がラウンド数分、繰り返される。隣接するラウンド間における大入賞口111が閉じている期間は、インターバル期間である。図37の大入賞口処理における大入賞口111の開放態様は、図36のステップS3317にて設定された大入賞口開放パターンに従う。ステップS3317にて設定された大入賞口開放パターンにおいて、オープニング期間、インターバル期間、エンディング期間の時間長さが、オープニング時間、インターバル時間、エンディング時間として定義され、ラウンド数Rmax及び各ラウンドにおける大入賞口111の開放時間(上述の規定最大開放時間に相当)も定義される。ここで、Rmaxは当たりの種類に応じて設定されたラウンド数である。上述したようにラウンド数が、N1R、N2R(実質N3R)と表記される場合、Rmaxは、夫々、N1、N2である(N1〜N3は整数)。小当たりに対する大入賞口開放パターンは特Eのそれと同じである又は類似している。
大入賞口処理において、主制御部401は、まず、当たり遊技フラグがONに設定されているかを判定する(ステップS511)。当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS511のNo)、主制御部401は、そのまま大入賞口処理を終了する。
当たり遊技フラグがONであれば(ステップS511のYes)、主制御部401は、現在がオープニング中であるかを判定する(ステップS512)。オープニング中であれば(ステップS512のYes)、主制御部401はオープニング処理をおこなってから(ステップS513)、ステップS514へ移行するが、オープニング中でなければ(ステップS512のNo)、ステップS514へ直接移行する。
ステップS514において、主制御部401は、大入賞口111が開放中であるかを判定する。大入賞口111の開放中であれば(ステップS514のYes)、開放中処理をおこなってから(ステップS515)、ステップS516へ移行するが、大入賞口111の開放中でなければ(ステップS514のNo)、ステップS516へ直接移行する。
ステップS516において、主制御部401は、現在がインターバル中であるかを判定する。インターバル中であれば(ステップS516のYes)、インターバル処理をおこなってから(ステップS517)、ステップS518へ移行するが、インターバル中でなければ(ステップS516のNo)、ステップS518へ直接移行する。
ステップS518において、主制御部401は、現在がエンディング中であるかを判定する。エンディング中であれば(ステップS518のYes)、エンディング処理をおこなって(ステップS519)大入賞口処理を終了する。エンディング中でなければ(ステップS518のNo)、そのまま大入賞口処理を終了する。
―――オープニング処理;図38―――
図38は、オープニング処理の内容を示すフローチャートである。オープニング処理において、主制御部401は、まず、オープニングを開始してから所定のオープニング時間が経過したかを判定する(ステップS5101)。オープニング時間が経過していなければ(ステップS5101のNo)、そのままオープニング処理を終了する。
図38は、オープニング処理の内容を示すフローチャートである。オープニング処理において、主制御部401は、まず、オープニングを開始してから所定のオープニング時間が経過したかを判定する(ステップS5101)。オープニング時間が経過していなければ(ステップS5101のNo)、そのままオープニング処理を終了する。
オープニング時間が経過していれば(ステップS5101のYes)、主制御部401はオープニングを終了し(ステップS5102)、現在のラウンドが何ラウンド目であるかを示すラウンド番号Rに「1」を設定する(ステップS5103)。そして、1ラウンド目の大入賞口111の開放を開始し(ステップS5104)、オープニング処理を終了する。
―――開放中処理;図39―――
図39は、開放中処理の内容を示すフローチャートである。開放中処理においては、まずステップS5201の処理が実行される。ステップS5201において、主制御部401は、現ラウンドにおける大入賞口111の開放を開始してから、所定の開放時間(上述の規定最大開放時間に相当)が経過したかを判定する。所定の開放時間が経過していなければ(ステップS5201のNo)、主制御部401は現ラウンドにおける大入賞口111の開放中に、大入賞口111へ規定個数(例えば10個)の遊技球の入賞があったかを判定する(ステップS5202)。規定個数の入賞がなければ(ステップS5202のNo)、そのまま開放中処理を終了する。
図39は、開放中処理の内容を示すフローチャートである。開放中処理においては、まずステップS5201の処理が実行される。ステップS5201において、主制御部401は、現ラウンドにおける大入賞口111の開放を開始してから、所定の開放時間(上述の規定最大開放時間に相当)が経過したかを判定する。所定の開放時間が経過していなければ(ステップS5201のNo)、主制御部401は現ラウンドにおける大入賞口111の開放中に、大入賞口111へ規定個数(例えば10個)の遊技球の入賞があったかを判定する(ステップS5202)。規定個数の入賞がなければ(ステップS5202のNo)、そのまま開放中処理を終了する。
所定の開放時間が経過した場合(ステップS5201のYes)又は規定個数の入賞があった場合(ステップS5202のYes)、主制御部401は、大入賞口111を閉口させる(ステップS5203)。そして、ラウンド番号Rが、設定された大入賞口動作パターンのRmax(図14参照)と一致するかを判定する(ステップS5204)。
ラウンド番号RがRmaxと一致しなければ(ステップS5204のNo)、インターバルを開始して(ステップS5205)、開放中処理を終了する。ラウンド番号RがRmaxと一致すれば(ステップS5204のYes)、最終ラウンドの開放が終了したと判定して、エンディングを開始する(ステップS5206)。エンディングを開始すると、主制御部401はエンディングコマンドをRAM413に設定して(ステップS5207)、開放中処理を終了する。このエンディングコマンドには、今回の大当たり又は小当たりのエンディング期間の情報などが含まれている。エンディングコマンドは、図28のステップS7に示した出力処理の実行時に、演出制御部403に対して送信される。
―――インターバル処理;図40―――
図40は、インターバル処理の内容を示すフローチャートである。インターバル処理において、主制御部401は、まず、現在のインターバルを開始してから所定のインターバル時間が経過したかを判定する(ステップS5301)。インターバル時間が経過していなければ(ステップS5301のNo)、そのままインターバル処理を終了する。
図40は、インターバル処理の内容を示すフローチャートである。インターバル処理において、主制御部401は、まず、現在のインターバルを開始してから所定のインターバル時間が経過したかを判定する(ステップS5301)。インターバル時間が経過していなければ(ステップS5301のNo)、そのままインターバル処理を終了する。
インターバル時間が経過していれば(ステップS5301のYes)、主制御部401はインターバルを終了し(ステップS5302)、ラウンド番号Rに「1」を加算する(ステップS5303)。そして、主制御部401は、Rラウンド目の大入賞口111の開放を開始して(ステップS5304)、インターバル処理を終了する。
―――エンディング処理;図41―――
図41は、エンディング処理の内容を示すフローチャートである。エンディング処理において、主制御部401は、まず、エンディングを開始してから所定のエンディング時間が経過したかを判定する(ステップS5401)。エンディング時間が経過していなければ(ステップS5401のNo)、そのままエンディング処理を終了する。
図41は、エンディング処理の内容を示すフローチャートである。エンディング処理において、主制御部401は、まず、エンディングを開始してから所定のエンディング時間が経過したかを判定する(ステップS5401)。エンディング時間が経過していなければ(ステップS5401のNo)、そのままエンディング処理を終了する。
エンディング時間が経過していれば(ステップS5401のYes)、主制御部401は、エンディングを終了し(ステップS5402)、ラウンド番号Rに「0」を設定する(ステップS5403)。そして、今回の大当たり遊技又は小当たり遊技後の遊技状態を設定するための遊技状態設定処理(図42参照)を行う(ステップS5404)。その後、当たり遊技フラグをOFFに設定すると共に(ステップS5405)、右打ち表示部205を消灯させるための右打ち報知終了処理を実行し(ステップS5406)、エンディング処理を終了する。
―――遊技状態設定処理;図42―――
図42は、遊技状態設定処理の内容を示すフローチャートである。遊技状態設定処理において、まずステップS5404aの処理を行う。ステップS5404aにおいて、主制御部401は、判定対象TTが大当たりであったのか否かを判定し、判定対象TTが大当たりであった場合には(ステップSS5404aのYes)ステップS5404bに進む一方、判定対象TTが大当たりでない、即ち小当たりであった場合には(ステップSS5404aのNo)、そのまま遊技状態設定処理を終える。尚、遊技状態設定処理の説明における判定対象TTは、遊技状態設定処理の実行の契機となった判定対象TT(直前の大当たり又は小当たりに対応する判定対象TT)を指す。
図42は、遊技状態設定処理の内容を示すフローチャートである。遊技状態設定処理において、まずステップS5404aの処理を行う。ステップS5404aにおいて、主制御部401は、判定対象TTが大当たりであったのか否かを判定し、判定対象TTが大当たりであった場合には(ステップSS5404aのYes)ステップS5404bに進む一方、判定対象TTが大当たりでない、即ち小当たりであった場合には(ステップSS5404aのNo)、そのまま遊技状態設定処理を終える。尚、遊技状態設定処理の説明における判定対象TTは、遊技状態設定処理の実行の契機となった判定対象TT(直前の大当たり又は小当たりに対応する判定対象TT)を指す。
ステップS5404bにおいて、主制御部401は、変動回数HKにゼロを設定する。その後、主制御部401は判定対象TTの大当たりの種類を確認する。
判定対象TTの大当たりの種類が特A〜特D及び特F〜特Oの何れかであった場合、又は、判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たりである場合(ステップS5404cのYes)、主制御部401は、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグにONを設定すると共に右打ち表示部205を点灯させるための右打ち報知開始処理を実行し(ステップS5404d)、且つ、電サポ遊技残回数J及び高確率遊技残回数Xに「10000」を代入してから(ステップS5404e)遊技状態設定処理を終了する。
一方、判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりである場合(ステップS5404cのNoを経由してステップS5404fのYes)、主制御部401は、高確率遊技フラグにONを設定し(ステップS5404g)且つ高確率遊技残回数Xに「10000」を代入してから(ステップS5404h)遊技状態設定処理を終了する。
判定対象TTの大当たりの種類が特A〜特Oの何れでもなかった場合には(ステップS5404cのNo且つステップS5404fのNo)、ステップS5404iに至る。主制御部401は、ステップS5404iにおいて電サポ遊技フラグにONを設定すると共に右打ち表示部205を点灯させるための右打ち報知開始処理を実行し、その後のステップS5404jにおいて、判定対象TTの大当たりの種類が通A〜通Fの何れであったのかを判定する。そして、主制御部401は、判定対象TTの大当たりの種類が通D又は通Aであった場合には電サポ遊技残回数Jに50を代入し(ステップS5404k)、判定対象TTの大当たりの種類が通E又は通Bであった場合には電サポ遊技残回数Jに30を代入し(ステップS5404l)、判定対象TTの大当たりの種類が通F又は通Cであった場合には電サポ遊技残回数Jに20を代入して(ステップS5404m)、遊技状態設定処理を終了する。このように、遊技状態設定処理では、大当たりの発生時における遊技状態と発生した大当たりの種類に基づいて大当たり遊技後の遊技状態が設定される。但し、特E以外の大当たりについては、その大当たりの発生時における遊技状態に依存せずに一定の処理が行われる。
[2.演出制御部が行う処理]
次に、演出制御部403が行う処理について説明する。尚、以下に説明する演出制御部403の各処理は、演出制御部403のCPU431がROM432に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
次に、演出制御部403が行う処理について説明する。尚、以下に説明する演出制御部403の各処理は、演出制御部403のCPU431がROM432に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
―――演出タイマ割込処理;図43―――
図43を参照して、演出制御部403が行う演出タイマ割込処理を説明する。図43は、演出タイマ割込処理の内容を示すフローチャートである。演出制御部403は、起動後において継続的に所定の演出メイン処理(不図示)を行っており、この演出メイン処理に対して図43に示す演出タイマ割込処理を所定の周期(例えば4ms又はそれ未満の周期)で割り込み実行する。
図43を参照して、演出制御部403が行う演出タイマ割込処理を説明する。図43は、演出タイマ割込処理の内容を示すフローチャートである。演出制御部403は、起動後において継続的に所定の演出メイン処理(不図示)を行っており、この演出メイン処理に対して図43に示す演出タイマ割込処理を所定の周期(例えば4ms又はそれ未満の周期)で割り込み実行する。
図43に示すように(図13も参照)、演出タイマ割込処理において、演出制御部403は、ステップS10の演出用乱数更新処理、ステップS11のコマンド受信処理及びステップS12の操作受付処理を順次実行する。ステップS10〜S12の演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理は、それらの処理について上述した内容を含んでいて良い。
ステップS10の演出用乱数更新処理では、演出制御部403で発生した、演出に用いられる各種の演出用乱数が更新される。ステップS11のコマンド受信処理にて主制御部401からの各種コマンドが受信されてRAM433に設定される(即ち記憶される)。ステップS12の操作受付処理において、演出制御部403は、演出ボタン121又は十字キー122が遊技者から操作を受けた際に、その旨を示す情報を含んだ操作コマンドをRAM433に設定する。演出制御部403は、これらのコマンドに従って動作することで該コマンドに応じた演出を実現する。操作受付処理の終了によって演出タイマ割込処理も終了する。演出タイマ割込処理が終了すると、演出制御部403が実行する処理は演出メイン処理に戻る。
―――コマンド受信処理;図44―――
図44を参照して、図43のステップS11におけるコマンド受信処理を説明する。図44は、コマンド受信処理の内容を示すフローチャートである。図44のコマンド受信処理において、演出制御部403は、まず、主制御部401から保留増加コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS111)。保留増加コマンドは、主制御部401の事前判定処理(図31参照)の判定結果を示すものであり、主制御部401のタイマ割込処理における出力処理(図28参照)において、主制御部401から送信される。
図44を参照して、図43のステップS11におけるコマンド受信処理を説明する。図44は、コマンド受信処理の内容を示すフローチャートである。図44のコマンド受信処理において、演出制御部403は、まず、主制御部401から保留増加コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS111)。保留増加コマンドは、主制御部401の事前判定処理(図31参照)の判定結果を示すものであり、主制御部401のタイマ割込処理における出力処理(図28参照)において、主制御部401から送信される。
保留増加コマンドを受信していなければ(ステップS111のNo)、ステップS114へ移行する。保留増加コマンドを受信していれば(ステップS111のYes)、保留増加コマンドに基づきサブRAM433内の事前判定情報記憶領域(不図示)の記憶内容を更新する(ステップS112)。そして、演出制御部403は、保留増加コマンドに基づき、保留情報数(U1又はU2)が「1」だけ増加したことを認識すると共に、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示し(ステップS113)、ステップS114に進む。演出制御部403は、サブRAM433内の事前判定情報記憶領域の記憶内容に基づき、いわゆる先読み予告演出を行うこともできる。
ステップS114において、演出制御部403は、主制御部401から変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。変動開始コマンドを受信していなければ(ステップS114のNo)、ステップS116へ直接移行する。変動開始コマンドを受信していれば(ステップS114のYes)、演出制御部403は、変動開始コマンドに対応する変動演出を開始させるための演出開始処理を行ってから(ステップS115)、ステップS116へ移行する。演出開始処理については後述する(図45参照)。
ステップS116において、演出制御部403は、主制御部401から変動停止コマンドを受信したか否かを判定する。変動停止コマンドを受信していなければ(ステップS116のNo)、ステップS118へ直接移行する。変動停止コマンドを受信していれば(ステップS116のYes)、演出制御部403は、実行中の変動演出を終了させる演出終了処理を行ってから(ステップS117)、ステップS118へ移行する。演出終了処理については後述する(図46参照)。
ステップS118において、演出制御部403は、主制御部401から普通図柄コマンドを受信したか否かを判定する。普通図柄コマンドとして、主制御部401の普通図柄処理において設定される普図変動開始コマンド及び普図変動停止コマンドがある。普通図柄コマンドを受信していなければ(ステップS118のNo)、ステップS120へ直接移行する。普通図柄コマンドを受信していれば(ステップS118のYes)、演出制御部403は、普図演出処理を行ってから(ステップS119)、ステップS120へ移行する。詳細は割愛するが、普図演出処理では、例えば、普図変動開始コマンドの受信に伴って普図変動開始コマンドに依存する普図演出の実行を開始した後、普図変動停止コマンドの受信に伴って普図演出を停止させる。
ステップS120において、演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信したか否かを判定する。オープニングコマンドを受信していなければ(ステップS120のNo)、ステップS122へ直接移行する。オープニングコマンドを受信していれば(ステップS120のYes)、演出制御部403は、当たり演出を実行するための当たり演出処理を開始し(ステップS121)、ステップS122へ移行する。当たり演出として、大当たり遊技中の演出である大当たり演出と、小当たり遊技中の演出である小当たり演出とがある。大当たり演出は、大当たりの種類ごとに定められていて良い。
ステップS122において、演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信したか否かを判定する。エンディングコマンドを受信していなければ(ステップS122のNo)、そのままコマンド受信処理を終了する。エンディングコマンドを受信している場合(ステップS122のYes)、演出制御部403は、実行中の当たり演出処理を停止する一方で、所定のエンディング演出を実行するためのエンディング演出処理を行い(ステップS123)、コマンド受信処理を終了する。
―――演出開始処理;図45―――
図45を参照して、図44のステップS115に示した演出開始処理を説明する。図45は、演出開始処理の内容を示すフローチャートである。演出開始処理において、まず、演出制御部403は、図44のコマンド受信処理にて受信された変動開始コマンドを解析することで、変動開始コマンドに含まれる、特図判定(特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定)の結果を示す情報などを取得する(ステップS1101)。
図45を参照して、図44のステップS115に示した演出開始処理を説明する。図45は、演出開始処理の内容を示すフローチャートである。演出開始処理において、まず、演出制御部403は、図44のコマンド受信処理にて受信された変動開始コマンドを解析することで、変動開始コマンドに含まれる、特図判定(特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定)の結果を示す情報などを取得する(ステップS1101)。
続くステップS1102において、演出制御部403は、変動開始コマンドの解析結果に基づき、判定対象TTに対する変動演出の内容を決定するための変動演出内容決定処理を実行する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド及び演出用乱数等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
ステップS1102に続くステップS1103において、演出制御部403は、自身が認識する保留情報数(U1又はU2)から「1」を減算すると共に、今回の変動演出に対応する保留画像を画像表示部104から消去する又は特定の表示位置にシフトし、これに連動して、他の保留画像の表示位置もシフトする。その後、演出制御部403は、ステップS1102にて決定された内容による変動演出を開始する(ステップS1104)。尚、変動演出の具体的な内容例については後述される。
―――演出終了処理;図46―――
図46を参照して、図44のステップS117に示した演出終了処理を説明する。図46は、演出終了処理の内容を示すフローチャートである。演出終了処理において、演出制御部403は、変動開始コマンド又は変動停止コマンドに大当たり又は小当たりを示す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS1201)。即ち、判定対象TTが大当たり又は小当たりであったか否かを判定する。判定対象TTが大当たり又は小当たりであった場合にはステップS1202に進む一方、判定対象TTが大当たり及び小当たりの何れでもない場合にはステップS1211に進む。
図46を参照して、図44のステップS117に示した演出終了処理を説明する。図46は、演出終了処理の内容を示すフローチャートである。演出終了処理において、演出制御部403は、変動開始コマンド又は変動停止コマンドに大当たり又は小当たりを示す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS1201)。即ち、判定対象TTが大当たり又は小当たりであったか否かを判定する。判定対象TTが大当たり又は小当たりであった場合にはステップS1202に進む一方、判定対象TTが大当たり及び小当たりの何れでもない場合にはステップS1211に進む。
ステップS1202において、演出制御部403は、自身が管理するモード中変動回数MHKにゼロを代入する。モード中変動回数MHKは、モードフラグMFが現在の値に設定されてからの特別図柄の変動回数(変動表示を介した変動停止の回数)、即ち対象演出モードが現在の演出モードに設定されてからの特別図柄の変動回数を表す。
ステップS1202の後、ステップS1203〜S1210において、遊技機100の演出モードが図26に示したような演出モードに制御されるように、判定対象TTの当たりの種類に応じて、モードフラグMF及び基準値REF1〜REF3等の設定を行う。図24を参照して説明したように、モードフラグMFが1、2、3、4のとき、夫々、通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードで変動演出を含む演出が行われることになる。基準値REF1、REF2、REF3は、夫々、図15を参照して説明した潜通移行条件、変動回数消化条件、低確率非電サポ移行条件に対応している。また、判定対象TTが特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たりであった場合には、ステップS1206〜S1209の処理により全残りカウント値NCALLにゼロ以外の数値が設定される。全残りカウント値NCALLはチャンスモードが継続する特別図柄の最大変動回数を表すが、それの利用方法については後述される。
具体的には、判定対象TTが特A〜特D、特F、特H、特J〜特Oの何れかの大当たりであった場合、又は、判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合には、ステップS1204にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,10000,2,0)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合には、ステップS1205にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,10000,3,0)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合には、ステップS1205にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,10000,3,0)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが特G又は特Iの大当たりであった場合には、ステップS1206にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,50,10000,4,50)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが通D又は通Aの大当たりであった場合には、ステップS1207にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,50,4,50)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが通E又は通Bの大当たりであった場合には、ステップS1208にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,30,4,30)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが通F又は通Cの大当たりであった場合には、ステップS1209にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,20,4,20)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが通D又は通Aの大当たりであった場合には、ステップS1207にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,50,4,50)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが通E又は通Bの大当たりであった場合には、ステップS1208にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,30,4,30)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが通F又は通Cの大当たりであった場合には、ステップS1209にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(0,0,20,4,20)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが小当たりであった場合には、ステップS1210にて“(REF1,REF2,REF3,MF,NCALL)=(40,0,0,3,0)”としてから、ステップS1219に進む。
判定対象TTが大当たり及び小当たりの何れでもない場合に移行するステップS1211において、“MF=1”の成否が確認され、“MF=1”の場合にはステップS1219に進むが、“MF=1”でない場合にはステップS1212に進む。ステップS1212において、演出制御部403はモード中変動回数MHKに「1」を加算し、その後、ステップS1213〜S1218から成る分岐処理を実行する。
ステップS1213〜S1218から成る分岐処理において、
“MHK=REF3”であればモードフラグMFに「1」を代入してから(ステップS1213のYesを介してS1214)、ステップS1219に進み、
“MHK=REF2”であればモードフラグMFに「2」を代入してから(ステップS1215のYesを介してS1216)、ステップS1219に進み、
“MHK=REF1”であればモードフラグMFに「1」を代入してから(ステップS1217のYesを介してS1218)、ステップS1219に進み、
“MHK=REF3”、“MHK=REF2”及び“MHK=REF1”の全てが不成立ならば直接ステップS1219に進む。
“MHK=REF3”であればモードフラグMFに「1」を代入してから(ステップS1213のYesを介してS1214)、ステップS1219に進み、
“MHK=REF2”であればモードフラグMFに「2」を代入してから(ステップS1215のYesを介してS1216)、ステップS1219に進み、
“MHK=REF1”であればモードフラグMFに「1」を代入してから(ステップS1217のYesを介してS1218)、ステップS1219に進み、
“MHK=REF3”、“MHK=REF2”及び“MHK=REF1”の全てが不成立ならば直接ステップS1219に進む。
ステップS1219において、演出制御部403は、変動演出を終了して演出終了処理を終える。このとき、変動開始コマンド又は変動停止コマンドに基づく表示態様(即ち特別図柄の停止態様に応じた表示態様)にて装飾図柄を停止表示させる。
モードフラグMFが1、2、3、4に設定されているとき、対象演出モードはそれぞれ通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードに設定され、それぞれ通常モード、確変モード、潜伏モード、チャンスモードにて変動演出を含む演出が行われることになる。
尚、演出制御部403は、確変モードを示す“MF=2”であるときにおいて変動開始コマンド又は変動停止コマンドに小当たりを示す情報が含まれていた場合、ステップS1210の処理を行わずにモードフラグMFを「2」のままに維持すると良い(即ち、対象演出モードを確変モードに維持すると良い)。また、演出制御部403は、“REF2=50”且つ“MF=4”であるときにおいて(即ち、特G又は特Iの大当たり遊技後のチャンスモードにおいて)、変動開始コマンド又は変動停止コマンドに小当たりを示す情報が含まれていた場合、ステップS1210の処理を行わずにモードフラグMFを「2」に変更しても良い(即ち、対象演出モードを確変モードに変更しても良い)。これらに対応するように、主制御部401は、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONであるときに小当たりに当選したとき、小当たり遊技後において対象特図変動パターンテーブルを確変モード用特図変動パターンテーブルに設定すると良い。
また、演出制御部403は、“REF2=0”且つ“MF=4”であるときにおいて(即ち、通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後のチャンスモードにおいて)、変動開始コマンド又は変動停止コマンドに小当たりを示す情報が含まれていた場合、ステップS1210の処理を行わずにモードフラグMFを「4」に維持すると良い(即ち、対象演出モードをチャンスモードに維持すると良い)。これに対応するように、主制御部401は、高確率遊技フラグがOFF且つ電サポ遊技フラグがONであるときに小当たりに当選したとき、小当たり遊技後において対象特図変動パターンテーブルをチャンスモード用特図変動パターンテーブルに設定すると良い。以下、本実施形態では、特に記述無き限り、小当たりの存在を無視する。
上述の各種制御により、図26に示すように、特G又は特Iの大当たり遊技後、次回の大当たりが発生しないという仮定の下、“HK≦50”ではチャンスモード用特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして用いられ(図35のS3214参照)且つチャンスモードで変動演出が行われ(図46のS1206等参照)、“HK>50”では確変モード用特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして用いられ(図35のS3215参照)且つ確変モードで変動演出が行われることになる(図46のS1216等参照)。
また、図26に示すように、通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、次回の大当たりが発生しないという仮定の下、“HK≦REF3”ではチャンスモード用特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして用いられ且つチャンスモードで変動演出が行われ、“HK>REF3”では通常モード用特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして用いられ且つ通常モードで変動演出が行われることになる(図35及び図46参照)。ここにおけるREF3は、通D及び通Aに対しては「50」であり、通E及び通Bに対しては「30」であり、通F及び通Cに対しては「20」である。
<<チャンスモード中の演出>>
次に、チャンスモードに注目して変動演出の具体例(即ち変動演出内容決定処理の具体例;図45のステップS1102参照)を説明する。
次に、チャンスモードに注目して変動演出の具体例(即ち変動演出内容決定処理の具体例;図45のステップS1102参照)を説明する。
図47は、“MF=4”であるとき、即ち、対象演出モードがチャンスモードに設定されているときの変動演出内容決定処理のフローチャートである。
“MF=4”であるときの変動演出内容決定処理では、まず、ステップS1301において全残りカウント値NCALLから「1」が減算される。全残りカウント値NCALLは、図47の処理に至る前に、特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たりを示す変動停止コマンドの受信に応答した演出終了処理(図46参照)の中で50、30又は20に設定されている。
続くステップS1302において、演出制御部403は、全残りカウント値NCALLに基づき残りカウント値NCを設定する。図48に示す如く、全残りカウント値NCALLの1の位の数が残りカウント値NCに設定される。そしてステップS1303において、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターン判定の結果に基づき、即ち判定対象TTに対して設定された特図変動パターンが何であるのかに基づき、変動演出を定義する変動演出パターンを選択する。ここで選択された変動演出パターンにより定義された変動演出が判定対象TTの変動演出として実行される。
図49を参照して、ステップS1303における変動演出パターンの選択方法を説明する。
前回の大当たりが特G又は特Iの大当たりである場合(即ち“REF2=50”である場合:図46のS1206参照)において、判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_d11、THp_d12、THp_d13、THp_d14、THp_d15、THp_d16が選択されているとき(図19参照)、夫々、ノーマルハズレ演出、煽りハズレ演出、互角経由継続演出、負経由継続演出、勝経由確変モード移行演出、負経由確変モード移行演出を定義した変動演出パターンが選択される。
前回の大当たりが通A〜通Fの何れかの大当たりである場合(即ち基準値REF3が50、30又は20である場合:図46のS1207〜S1209参照)において、判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_d11、THp_d12、THp_d13、THp_d14、THp_d16が選択されているとき(図20〜図22参照)、夫々、ノーマルハズレ演出、煽りハズレ演出、互角経由継続演出、負経由継続演出、負経由通常モード移行演出を定義した変動演出パターンが選択される。
前回の大当たりが特G、特I及び通A〜通Fの内の何れの大当たりであった場合でも、判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_d51が選択されているときには(図19〜図22参照)、大当たり変動演出を定義した変動演出パターンが選択される。
前回の大当たりが特G又は特Iの大当たりである場合(即ち“REF2=50”である場合:図46のS1206参照)において、判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_d11、THp_d12、THp_d13、THp_d14、THp_d15、THp_d16が選択されているとき(図19参照)、夫々、ノーマルハズレ演出、煽りハズレ演出、互角経由継続演出、負経由継続演出、勝経由確変モード移行演出、負経由確変モード移行演出を定義した変動演出パターンが選択される。
前回の大当たりが通A〜通Fの何れかの大当たりである場合(即ち基準値REF3が50、30又は20である場合:図46のS1207〜S1209参照)において、判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_d11、THp_d12、THp_d13、THp_d14、THp_d16が選択されているとき(図20〜図22参照)、夫々、ノーマルハズレ演出、煽りハズレ演出、互角経由継続演出、負経由継続演出、負経由通常モード移行演出を定義した変動演出パターンが選択される。
前回の大当たりが特G、特I及び通A〜通Fの内の何れの大当たりであった場合でも、判定対象TTに対し特図変動パターンTHp_d51が選択されているときには(図19〜図22参照)、大当たり変動演出を定義した変動演出パターンが選択される。
これらの演出の説明に先立って、画像表示部104の構造及び基本表示内容等の説明を行う。
図50を参照し、各種の変動演出は画像表示部104等を用いて実現されるが、画像表示部104はメイン画面104aとサブ画面104bを有しているものとする。演出制御部403は、メイン画面104aに第1〜第3装飾図柄(図50の図柄SZ1〜SZ3に相当)を表示することができ、チャンスモードではサブ画面104bに現在の残りカウント値NCを示す数字を表示することができる。メイン画面104aはメイン液晶ディスプレイパネルにおける表示画面であって、且つ、サブ画面104bはメイン液晶ディスプレイパネルとは別に設けられたサブ液晶ディスプレイパネルにおける表示画面である。但し、画像表示部104が備える単一の液晶ディスプレイパネルの全表示領域に互いに異なる第1及び第2表示領域を設定し、第1及び第2表示領域の内、一方をメイン画面104aとして用い、他方をサブ画面104bとして用いるようにしても良い。
図51を参照し、この際例えば、変動演出の開始時に、サブ画面104bに表示される数字を“NC+1”から“NC”に変化させる動画像をサブ画面104bに表示させる。また、チャンスモードでは、基本的に、遊技上の味方キャラクタLEOと主人公キャラクタZRが格闘訓練を行っている様子を示す動画像が継続的にメイン画像104aに表示される。尚、変動演出に関し、残りカウント値NC以外の画像及び図柄等の表示は、特に記述無き限り、演出制御部403の制御の下でのメイン画面104aへの表示と解して良い。
図52を参照し、変動演出にボタン演出が含まれることがある。ボタン演出は演出ボタン121を利用して行われる演出である。演出制御部403は、ボタン演出において、変動演出の実行期間中に所定の時間長さを有する操作有効期間を設定する。操作有効期間とは、演出ボタン121の押下による操作が有効な期間を指す。操作有効期間中であって演出ボタン121が未だ押下されていないとき、演出制御部403は、遊技者に演出ボタン121に対する操作の入力を促すための画像を画像表示部104に表示する。
遊技者に演出ボタン121に対する操作の入力を促すための画像は、例えば、図52に示す如く、演出ボタン121を模したボタン画像1210と、演出ボタン121の操作有効期間を示す有効期間画像1220を含む。そして、演出制御部403は、操作有効期間中において演出ボタン121が押下されたか否かを監視し、操作有効期間中に演出ボタン121が押下された場合(より詳細には演出ボタン121の押下が検出された場合)には、その押下に応答して所定の操作対応演出を行う。通常、操作対応演出は演出ボタン121が押下された直後に実行される。ボタン演出は、ボタン画像1210及び有効期間画像1220の表示によるボタン促し演出を少なくとも含み、演出ボタン121の押下に応じた操作対応演出も更に含むと考えて良い。操作有効期間中に演出ボタン121が押下されなかった場合には、操作有効期間中の終了後に操作対応演出が行われる。
ここで、装飾図柄の表示について説明する。演出制御部403は、特別図柄の変動表示の開始に合わせて、メイン画面104aで停止表示されていた第1〜第3装飾図柄(図52の図柄SZ1〜SZ3に相当)の変動表示を開始(これを変動開始とも言う)し、その後、特別図柄の変動表示の停止に合わせて、第1〜第3装飾図柄の変動表示を終了させて第1〜第3装飾図柄の停止表示(これを変動停止とも言う)を行う。第1〜第3装飾図柄の内、遊技者から見て、最も左側に表示されるものが第1装飾図柄(図52の図柄SZ1に相当)であり、最も右側に表示されるものが第2装飾図柄(図52の図柄SZ2に相当)であり、第1及び第2装飾図柄の間に位置するものが第3装飾図柄(図52の図柄SZ3に相当)である。装飾図柄の変動開始から変動停止までの期間においてボタン演出を行うことができ、その場合には、当該期間の一部が演出ボタン121の操作有効期間として設定される。
装飾図柄の変動開始から変動停止までの期間において、第1〜第3装飾図柄は、比較的大きなサイズ(以下大サイズという)で表示されるときと比較的小さなサイズ(以下小サイズという)で表示されるときがある。以下では、小サイズで表示される第1〜第3装飾図柄を特に第1〜第3小図柄(図52の図柄群KZに相当)とも呼ぶ。図52において、ボタン演出が行われている期間(ボタン促し演出が行われている期間及び操作対応演出が行われている期間を含む)においては、第1〜第3装飾図柄の変動表示として第1〜第3小図柄の変動表示が行われる。ボタン演出が行われている期間では、ボタン演出が主たる演出となるため、遊技者の注目がボタン演出に向きやすくなるように第1〜第3装飾図柄を小サイズとし、また遊技者に対してあまり目立たない位置(例えばメイン画面104aの四隅の何れかに近い位置)にて変動表示させる。ボタン演出以外の、遊技者に注目させたい他の演出が行なわれるときも同様である。但し、このような場合であっても、特別図柄の変動表示が停止していないこと(即ち現在実行されている演出が特別図柄の変動表示に対応付けられていること)を遊技者に示すために装飾図柄の変動表示を無くすことができない(非表示にすることができない)。故に、特別図柄の変動中において、ボタン演出など遊技者に注目を向けさせたい所定の演出(装飾図柄の変動表示を除く)が行なわれるときには、小サイズにて装飾図柄の変動表示を行う。
一方、第1〜第3装飾図柄の変動表示が主たる演出となるようなタイミング(第1〜第3装飾図柄の変動開始時、第1〜第3装飾図柄の変動停止直前、第1及び第2装飾図柄が共通の図柄にて揃えられる状態を遊技者にみせるタイミングなど)及び第1〜第3装飾図柄の変動が停止しているときなどにおいては、遊技者が第1〜第3装飾図柄を視認しやすいよう大サイズの第1〜第3装飾図柄を表示する。大サイズの第1〜第3装飾図柄はメイン画面104aの略中央領域に表示される。尚、図52は、電サポ遊技状態における表示例を示しているが、図面の煩雑化防止のため、文字“右打ち”の表示が行われていることの図示を省略している。
―――ノーマルハズレ演出、煽りハズレ演出―――
特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、変動回数HKの1の位の値(即ち残りカウント値NC)が“1〜9”の範囲内にあるときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d11又はTHp_d12(図19〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如くノーマルハズレ演出又は煽りハズレ演出が選択的に実行される。
特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、変動回数HKの1の位の値(即ち残りカウント値NC)が“1〜9”の範囲内にあるときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d11又はTHp_d12(図19〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如くノーマルハズレ演出又は煽りハズレ演出が選択的に実行される。
図53に、ノーマルハズレ演出の概要を示す。ノーマルハズレ演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、特にボタン演出を行うことなく、第1〜第3装飾図柄をバラケ目で停止表示させる。ここにおけるバラケ目とは、第1及び第2装飾図柄が非共通の図柄とされている状態を指し、特別図柄抽選の結果がハズレであることを示唆すると共にリーチ演出に発展することのない装飾図柄の表示態様である。ノーマルハズレ演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動開始時点から第1〜第3装飾図柄の変動停止時点まで、第1〜第3装飾図柄が大サイズで表示され、小図柄の表示は行われない。尚、図53では、文字“右打ち”の表示が行われていることの図示を省略している(後述の図54等でも同様)。
図54に、煽りハズレ演出の概要を示す。煽りハズレ演出は、ボタン演出の一種である訓練互角ボタン演出を含む。訓練互角ボタン演出は、訓練ボタン促し演出と、その後の訓練互角演出とを含む。訓練ボタン促し演出では、格闘訓練を行っているキャラクタLEO及びZRの内、少なくとも一方が相手に攻撃を加える動画像が表示される。訓練ボタン促し演出は、その攻撃のタイミングを操作有効期間に含めたボタン促し演出である。訓練互角演出は、訓練ボタン促し演出における操作有効期間中に演出ボタン121が押下されると又は操作有効期間が満了すると実行される操作対応演出であって、格闘におけるキャラクタLEO及びZRの優劣が付かない状況(互角の状況)を動画像として示す演出である。
煽りハズレ演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示が開始された後、訓練ボタン促し演出及び訓練互角演出を含む訓練互角ボタン演出が行われる。訓練互角ボタン演出が行われる期間では各装飾図柄が小図柄として変動表示される。訓練互角演出において、格闘におけるキャラクタLEO及びZRの優劣が付かない状況(互角の状況)が動画像として表示され、その後、第1〜第3装飾図柄がバラケ目で停止表示される。変動開始時及び変動停止時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。
―――互角経由継続演出、負経由継続演出―――
特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、変動回数HKの1の位の値(即ち残りカウント値NC)が0であって且つ“NCALL>0”であるときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d13又はTHp_d14(図19〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如く互角経由継続演出又は負経由継続演出が選択的に実行される。
特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、変動回数HKの1の位の値(即ち残りカウント値NC)が0であって且つ“NCALL>0”であるときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d13又はTHp_d14(図19〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如く互角経由継続演出又は負経由継続演出が選択的に実行される。
図55に、互角経由継続演出の概要を示す。互角経由継続演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示が開始された後、図54に示すものと同様の訓練ボタン促し演出及び訓練互角演出を含む訓練互角ボタン演出が行われる。訓練互角ボタン演出が行われる期間では各装飾図柄が小図柄として変動表示される。訓練互角演出において、格闘におけるキャラクタLEO及びZRの優劣が付かない状況(互角の状況)が動画像として表示され、その後、チャンスモードによる変動演出が次回の特別図柄の変動表示に対しても行われる旨を示唆する継続文字表示(例えば文字“継続”の表示)を行い、その後に、第1〜第3装飾図柄をバラケ目で停止表示させる。継続文字表示が行われる期間でも各装飾図柄が小図柄として変動表示される。変動開始時及び変動停止時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。
互角経由継続演出で第1〜第3装飾図柄がバラケ目で停止表示されるタイミングから所定時間(例えば0.5秒)前のタイミングにおいてサブ画面104bに表示される数値(残りカウント値NCを示す数値)が「0」から「10」に変化せしめられ、サブ画面104bに表示される数値は、特別図柄の確定期間(特別図柄の変動を停止してから所定の確定表示時間が経過するまでの期間)中、「10」に維持される。その後、当該数値は次回の特別図柄の変動(従って次回の装飾図柄の変動)の開始と同時に「9」に減少せしめられる。
互角経由継続演出で第1〜第3装飾図柄がバラケ目で停止表示されるタイミングから所定時間(例えば0.5秒)前のタイミングにおいてサブ画面104bに表示される数値(残りカウント値NCを示す数値)が「0」から「10」に変化せしめられ、サブ画面104bに表示される数値は、特別図柄の確定期間(特別図柄の変動を停止してから所定の確定表示時間が経過するまでの期間)中、「10」に維持される。その後、当該数値は次回の特別図柄の変動(従って次回の装飾図柄の変動)の開始と同時に「9」に減少せしめられる。
図56に、負経由継続演出の概要を示す。負経由継続演出は、ボタン演出の一種である訓練負ボタン演出を含む。訓練負ボタン演出は、訓練ボタン促し演出と、その後の訓練負演出とを含む。訓練ボタン促し演出では、上述したように格闘訓練を行っているキャラクタLEO及びZRの内、少なくとも一方が相手に攻撃を加える動画像が表示される。訓練負演出は、訓練ボタン促し演出における操作有効期間中に演出ボタン121が押下されると又は操作有効期間が満了すると実行される操作対応演出であって、格闘において主人公キャラクタZRが味方キャラクタLEOに対して劣勢となっている状況(負けの状況)を動画像として示す演出である。
負経由継続演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示が開始された後、上述の訓練ボタン促し演出及び訓練負演出を含む訓練負ボタン演出が行われ、その後にシャッタ開放ボタン演出が実行される。シャッタ開放ボタン演出は、シャッタ用ボタン促し演出と、その後のシャッタ開放演出とを含む。シャッタ用ボタン促し演出では、メイン画面104aの表示領域の全体にシャッタ(左右方向への両開きシャッタ)を模した画像が表示された状態で行われるボタン促し演出である。シャッタ開放演出は、シャッタ用ボタン促し演出における操作有効期間中に演出ボタン121が押下されると又は操作有効期間が満了すると実行される操作対応演出であって、上記シャッタが開いた状況を動画像として示す演出である。
負経由継続演出による変動演出では、シャッタ開放演出の後、チャンスモードによる変動演出が次回の特別図柄の変動表示に対しても行われる旨を示唆する継続文字表示(例えば文字“継続”の表示)を行い、その後に、第1〜第3装飾図柄をバラケ目で停止表示させる。訓練負ボタン演出、シャッタ開放ボタン演出及び継続文字表示が行われる期間では、各装飾図柄が小図柄として変動表示される。変動開始時及び変動停止時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。
負経由継続演出で第1〜第3装飾図柄がバラケ目で停止表示されるタイミングから所定時間(例えば0.5秒)前のタイミングにおいてサブ画面104bに表示される数値(残りカウント値NCを示す数値)が「0」から「10」に変化せしめられ、サブ画面104bに表示される数値は、特別図柄の確定期間(特別図柄の変動を停止してから所定の確定表示時間が経過するまでの期間)中、「10」に維持される。その後、当該数値は次回の特別図柄の変動(従って次回の装飾図柄の変動)の開始と同時に「9」に減少せしめられる。
負経由継続演出で第1〜第3装飾図柄がバラケ目で停止表示されるタイミングから所定時間(例えば0.5秒)前のタイミングにおいてサブ画面104bに表示される数値(残りカウント値NCを示す数値)が「0」から「10」に変化せしめられ、サブ画面104bに表示される数値は、特別図柄の確定期間(特別図柄の変動を停止してから所定の確定表示時間が経過するまでの期間)中、「10」に維持される。その後、当該数値は次回の特別図柄の変動(従って次回の装飾図柄の変動)の開始と同時に「9」に減少せしめられる。
―――勝経由確変モード移行演出、負経由確変モード移行演出―――
特G又は特Iの大当たり遊技後、“NCALL=0”である(従って残りカウント値NCもゼロであると共に変動回数HKは50である)ときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d15又はTHp_d16(図19参照)が選択されるので、図49に示す如く勝経由確変モード移行演出又は負経由確変モード移行演出が選択的に実行される。
特G又は特Iの大当たり遊技後、“NCALL=0”である(従って残りカウント値NCもゼロであると共に変動回数HKは50である)ときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d15又はTHp_d16(図19参照)が選択されるので、図49に示す如く勝経由確変モード移行演出又は負経由確変モード移行演出が選択的に実行される。
図57に、勝経由確変モード移行演出の概要を示す。勝経由確変モード移行演出は、ボタン演出の一種である訓練勝ボタン演出を含む。訓練勝ボタン演出は、訓練ボタン促し演出と、その後の訓練勝演出とを含む。訓練ボタン促し演出では、上述したように、格闘訓練を行っているキャラクタLEO及びZRの内、少なくとも一方が相手に攻撃を加える動画像が表示される。訓練勝演出は、訓練ボタン促し演出における操作有効期間中に演出ボタン121が押下されると又は操作有効期間が満了すると実行される操作対応演出であって、格闘において主人公キャラクタZRが味方キャラクタLEOに対して優勢となっている状況(勝ちの状況)を動画像として示す演出である。
勝経由確変モード移行演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、訓練勝ボタン演出を行い、その後に、チャンスモードによる変動演出が終了して次回の特別図柄の変動表示に対しては確変モードで変動演出が行われる旨を示唆するBM突入文字表示(例えば文字“バトルモード突入”の表示)を行い、更にその後に、第1〜第3装飾図柄をバラケ目で停止表示させる。特別図柄の次変動の変動演出は確変モードで行われることになる。訓練勝ボタン演出及びBM突入文字表示が行われる期間では、各装飾図柄が小図柄として変動表示される。変動開始時及び変動停止時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。
図58に、負経由確変モード移行演出の概要を示す。負経由確変モード移行演出では、図56に示すものと同様の訓練負ボタン演出を行った後、シャッタ破壊ボタン演出を行う。シャッタ破壊ボタン演出は、シャッタ用ボタン促し演出と、その後のシャッタ破壊演出とを含む。シャッタ用ボタン促し演出では、上述したように、メイン画面104aの表示領域の全体にシャッタ(左右方向への両開きシャッタ)を模した画像が表示された状態で行われるボタン促し演出である。シャッタ破壊演出は、シャッタ用ボタン促し演出における操作有効期間中に演出ボタン121が押下されると又は操作有効期間が満了すると実行される操作対応演出であって、上記シャッタが破壊される状況を動画像として示す演出である。
負経由確変モード移行演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、訓練負ボタン演出及びシャッタ破壊ボタン演出を行い、その後に、チャンスモードによる変動演出が終了して次回の特別図柄の変動表示に対しては確変モードで変動演出が行われる旨を示唆するBM突入文字表示(例えば文字“バトルモード突入”の表示)を行い、更にその後に、第1〜第3装飾図柄をバラケ目で停止表示させる。特別図柄の次変動の変動演出は確変モードで行われることになる。訓練負ボタン演出、シャッタ破壊ボタン演出及びBM突入文字表示が行われる期間では、各装飾図柄が小図柄として変動表示される。変動開始時及び変動停止時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。
―――負経由通常モード移行演出―――
通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、“NCALL=0”である(従って残りカウント値NCもゼロであると共に変動回数HKは50、30又は20である)ときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d16(図20〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如く負経由通常モード移行演出が実行される。
通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、“NCALL=0”である(従って残りカウント値NCもゼロであると共に変動回数HKは50、30又は20である)ときにハズレとなった場合には、特図変動パターンTHp_d16(図20〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如く負経由通常モード移行演出が実行される。
図59に、負経由通常モード移行演出の概要を示す。負経由通常モード移行演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始後、図56に示すものと同様の訓練負ボタン演出及びそれに続くシャッタ開放ボタン演出が行われ、その後、チャンスモードによる変動演出が終了して次回の特別図柄の変動表示に対しては通常モードで変動演出が行われる旨を示唆するTM突入文字表示(例えば文字“凍結モード突入”の表示:凍結モードは通常モードの呼び名の一種である)を行ってから、第1〜第3装飾図柄をバラケ目で停止表示させる。特別図柄の次変動の変動演出は通常モードで行われることになる。訓練負ボタン演出、シャッタ開放ボタン演出及びTM突入文字表示が行われる期間では、各装飾図柄が小図柄として変動表示される。変動開始時及び変動停止時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。
―――大当たり変動演出―――
特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、変動回数HKの1の位の値(即ち残りカウント値NC)の値に関わらずチャンスモードで大当たりが発生した場合には、特図変動パターンTHp_d51(図19〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如く大当たり変動演出が実行される。
特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、変動回数HKの1の位の値(即ち残りカウント値NC)の値に関わらずチャンスモードで大当たりが発生した場合には、特図変動パターンTHp_d51(図19〜図22参照)が選択されるので、図49に示す如く大当たり変動演出が実行される。
図60に、大当たり変動演出の概要を示す。大当たり変動演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始後、まず図57に示したものと同様の訓練勝ボタン演出を行ってから第1及び第2装飾図柄を共通の図柄にて揃えた状態で仮停止させ、その後、所定のリーチ演出を行う。当該リーチ演出では、主人公キャラクタZRと所定の敵キャラクタが戦闘を行う動画像が表示される。装飾図柄の仮停止とは、厳密には、装飾図柄を停止させていないが、遊技者に対しては、装飾図柄が停止したと認識させることが可能な態様で装飾図柄を画像表示部104上で微変動(微変動表示)させる装飾図柄の変動表示態様である。変動開始時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。訓練勝ボタン演出が行われる期間では、ボタン演出を見やするするために各装飾図柄が小図柄として変動表示されるが、訓練勝ボタン演出の後、リーチ演出が行われる前では、第1及び第2装飾図柄を視認しやすいように第1及び第2装飾図柄が大サイズで仮停止される。リーチ演出では、リーチ演出を見やするするために共通の図柄にて揃えられた小サイズの第1及び第2装飾図柄がメイン画面104aの左上隅及び右上隅で仮停止せしめられる。リーチ演出の実行中、メイン画面104a内の任意の表示領域で第3装飾図柄を小サイズで変動表示(第1及び第2装飾図柄よりも高速な変動表示)させるようにしても良い。
今回発生した大当たりが、特A〜特F、特H及び特J〜特Oの何れかであれば、戦闘にて主人公キャラクタZRが敵キャラクタに勝利する動画像が表示されると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にてメイン画面104aの中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にて停止表示される。この際、モードフラグMFに確変モードに対応する「2」が代入されるので(図46のステップS1204)、対応する大当たり遊技を経て確変モードに移行する。
一方、今回発生した大当たりが、特G、特I及び通A〜通Fの何れかであれば、戦闘にて主人公キャラクタZRが敵キャラクタに敗北する動画像が表示されると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にてメイン画面104aの中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて停止表示される。この際、モードフラグMFにチャンスモードに対応する「4」が代入されるので(図46のステップS1206〜S1209)、対応する大当たり遊技を経てチャンスモードでの変動演出が再開される。即ち、今回発生した大当たりが、特G、特I及び通A〜通Fの何れかであれば、全残りカウント値NCALLに「50」、「30」又は「20」が代入された上で(図46のステップS1206〜S1209)、当たり演出が行われた後、チャンスモードに再突入する(演出モードが再度チャンスモードに設定される)。チャンスモードに再突入した時点(再突入したチャンスモードでの1回目の変動演出の開始直前)では、サブ画面104bに表示される数値(残りカウント値NCを示す数値)は「10」とされ、再突入したチャンスモードでの1回目の変動演出が開始される際に、当該数値が「10」から「9」に減少せしめられる。
ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の図柄で揃えられている状態(即ち大当たりを示す第1〜第3装飾図柄の組み合わせ)を指す。これに対し、非ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の図柄で揃えられていない状態を指す。
訓練互角演出及び訓練負演出などの意義について考察する。訓練互角演出が行われた後には、特別図柄の次変動においてもチャンスモードが継続されるため、訓練互角演出(及び継続文字表示による演出)はチャンスモードの継続確定を示唆する演出である、と考えることができる。これに対し、訓練負演出が行われたとき、その時点では、特別図柄の次変動においてもチャンスモードが継続されるかどうかが不確定である。故に、訓練負演出はチャンスモードの継続非確定(継続するかどうかが確定していないこと)を示唆する演出である、と考えることができる。尚、チャンスモードの継続、終了とは、チャンスモードでの変動演出の継続、終了を意味する。
そして、“NCALL>0”且つ“NC=0”のとき、訓練互角演出(及び継続文字表示による演出)を介してチャンスモードを継続させる制御だけでなく、訓練負演出を介してチャンスモードを継続させる制御を行い得るようにしておくことで、チャンスモード継続是非に関する演出が多様化され(即ち単調でなくなり)、面白みのある演出を実現できる。チャンスモードから通常モードへの移行は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態への移行に相当するため、遊技者は、訓練負演出が発生した際、チャンスモードの終了に対して不安感を覚える。但し、訓練負演出が行われてもチャンスモード継続への途が残っているため(特に50回転目ではシャッタ破壊演出を介して確変モードに突入するかもしれないため)、訓練負演出の後の演出を緊張感を持って興味深く見守ることができる。
また、図56の負経由継続演出と図59の負経由通常モード移行演出では、訓練負演出が行われた後にチャンスモードの継続是非(チャンスモードでの変動演出の継続是非)を示唆する演出が行われる。ここにおける“チャンスモードの継続是非を示唆する演出”はシャッタ開放演出を含み、更に継続文字表示による演出又はTM突入文字表示による演出を更に含むと考えることができる。シャッタ開放演出を介した継続文字表示はチャンスモードの継続を示唆しており、その示唆が行われた後はチャンスモードが継続する一方(図56参照)、シャッタ開放演出を介したTM突入文字表示はチャンスモードの非継続(対象演出モードのチャンスモードから通常モードへの変更)を示唆しており、その示唆が行われた後にはチャンスモードが終了して通常モードに移行する(図59参照)。
また、通F又は通Cの大当たり遊技後における20回目の特別図柄の変動表示時と、特G又は特Iの大当たり遊技後における20回目の特別図柄の変動表示時とを比較した場合、ハズレであれば、前者では(図59参照)、訓練負演出とシャッタ開放演出とTM突入文字表示による演出とを経てチャンスモードが終了せしめられ、後者では訓練互角演出を経て(図55参照)又は訓練負演出とシャッタ開放演出と継続文字表示による演出とを経て(図56参照)チャンスモードが継続せしめられる。通E又は通Bの大当たり遊技後における30回目の特別図柄の変動表示時と、特G又は特Iの大当たり遊技後における30回目の特別図柄の変動表示時とを比較した場合も同様である。
また、通D又は通Aの大当たり遊技後における50回目の特別図柄の変動表示時と、特G又は特Iの大当たり遊技後における50回目の特別図柄の変動表示時とを比較した場合、ハズレであれば、前者では(図59参照)、訓練負演出とシャッタ開放演出とTM突入文字表示による演出とを経てチャンスモードが終了せしめられ、後者では訓練勝演出とBM突入文字表示による演出とを経て(図57参照)又は訓練負演出とシャッタ破壊演出とBM突入文字表示による演出とを経て(図58参照)チャンスモードが終了せしめられる。ここにおける訓練勝演出(及びBM突入文字表示)、又は、シャッタ破壊演出(及びBM突入文字表示)は、チャンスモードの終了と確変モードへの移行(即ち対象演出モードのチャンスモードから確変モードへの変更)を示唆していると言える。
また、大当たり変動演出における訓練勝演出は、後にリーチ演出が行われることを示唆している。本実施形態において、チャンスモードにおけるリーチ演出は何れかの種類の大当たりの発生時にしか行われない。故に、“NCALL>0”の時の訓練勝演出は大当たりの発生を示唆するものであり、前回の大当たり遊技後における50回目の特別図柄の変動表示時の訓練勝演出は、“大当たりの発生”か、或いは、“チャンスモードの終了と確変モードへの移行(即ち対象演出モードのチャンスモードから確変モードへの変更)”を示唆していると考えることができる。但し、“NCALL>0”の時において判定対象TTが大当たりでない場合でもリーチ演出が行われうるように遊技機100を構成しておいても良い。
また、本実施形態では、特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技の後、チャンスモードにおける特別図柄の10変動ごとに、チャンスモードが継続するか否かを示唆する継続/非継続煽り演出(特殊演出)が行われている、と言える。或いは、特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たり遊技の後、20回転目、30回転目、50回転目の特別図柄の変動時において、チャンスモードが継続するか否かを示唆する継続/非継続煽り演出(特殊演出)が行われ、その継続/非継続煽り演出が10回転目及び40回転目の特別図柄の変動時においても行われている、と考えても良い。図55の互角経由継続演出の全部又は一部、図56の負経由継続演出の全部又は一部、及び、図59の負経由通常モード移行演出の全部又は一部は、夫々、継続/非継続煽り演出の例である。図57の勝経由確変モード移行演出の全部又は一部、及び/又は、図58の負経由確変モード移行演出の全部又は一部も、継続/非継続煽り演出の例であると考えても良い。
通A〜通Fの大当たりに対する電サポ付与回数は50、30又は20回であるので、チャンスモードへの移行後、次回の大当たりの発生が無いと仮定した場合、10又は40回転分の特別図柄の変動停止を以ってチャンスモードが終了することは有り得ない。しかしながら、本実施形態では、そのようなチャンスモードが終了することは有り得ない変動時においても上記継続/非継続煽り演出を行うようにしている。通A〜通Fの大当たりに対する電サポ付与回数と異なる回数の変動時においても継続/非継続煽り演出を行うようにすることで、継続/非継続煽り演出の発生回数を増大させることができ、遊技における緊張感を高く維持させることが可能となる(即ち例えば、50回の間に継続/非継続煽り演出が3回しか発生しなければ継続/非継続煽り演出による緊張感の高まりは3回しか発生しないが、継続/非継続煽り演出が5回発生すれば継続/非継続煽り演出による緊張感の高まりが5回発生する)。
また、チャンスモードへの移行後、初回の継続/非継続煽り演出を経て直ちにチャンスモードが終了してしまうと、遊技者は、先ほどの大当たりは最も不利な種類の大当たりであったのかと落胆するおそれがある。本実施形態によれば、次回の大当たりの発生が無いと仮定したとき、チャンスモードへの移行後は、少なくとも1回の継続/非継続煽り演出において互角経由継続演出又は負経由継続演出を介しチャンスモードの継続が示唆されるため、そのような落胆の発生を抑制できる可能性が生まれる(多少の満足感を与えることが可能となりうる)。
以下のように考えることもできる。
主制御部401は、通F又は通Cの大当たり遊技後、20回分の特別図柄の変動表示が行われるまで電サポ遊技状態が継続する電サポ20回遊技状態で遊技を制御可能であり、通E又は通Bの大当たり遊技後、30回分の特別図柄の変動表示が行われるまで電サポ遊技状態が継続する電サポ30回遊技状態で遊技を制御可能であり、通D又は通Aの大当たり遊技後、50回分の特別図柄の変動表示が行われるまで電サポ遊技状態が継続する電サポ50回遊技状態で遊技を制御可能であり、特G又は特Iの大当たり遊技後、10000回分の特別図柄の変動表示が行われるまで電サポ遊技状態が継続する電サポ次回遊技状態で遊技を制御可能である。
そして、演出制御部403は、例えば、通F又は通Cの大当たり遊技後、電サポ20回遊技状態で遊技が制御されているときであって当該大当たり遊技後の特別図柄の変動表示が20回目のとき、継続/非継続煽り演出を経てチャンスモードを終了させることが可能である。また、特G、特I、通D、通E、通A又は通Bの大当たり遊技後、電サポ次回遊技状態、電サポ50回遊技状態又は電サポ30回遊技状態で遊技が制御されているときであって当該大当たり遊技後の特別図柄の変動表示が20回目のとき、継続/非継続煽り演出を経て次変動以降もチャンスモードを継続させることが可能である。
更に、特G、特I、通A〜通Fの何れかの大当たり遊技後、電サポ次回遊技状態、電サポ50回遊技状態、電サポ30回遊技状態又は電サポ20回遊技状態で遊技が制御されているときであって当該大当たり遊技後の特別図柄の変動表示が20回目未満の所定の特定回数目(本実施形態では10回転目)のとき、継続/非継続煽り演出を経て次変動以降もチャンスモードを継続させることが可能である。同様に例えば、特G、特I、通D又は通Aの大当たり遊技後、電サポ次回遊技状態又は電サポ50回遊技状態で遊技が制御されているときであって当該大当たり遊技後の特別図柄の変動表示が50回目未満の所定の特定回数目(本実施形態では10、20、30又は40回転目)のとき、継続/非継続煽り演出を経て次変動以降もチャンスモードを継続させることが可能である。本実施形態において、上記の特定回数は10の倍数になっているが、特定回数を様々に変更することが可能である。
上述の内容を基本とした、第1実施形態に属する幾つかの変形例又は応用例として、以下に複数の実施例を説明する。
[実施例EX1_1]
図17及び図19〜図22に示した、確変モードにおける特定の変動時間tbH及びチャンスモードにおける特定の変動時間tdH1〜tdH6について説明を加える。
図17及び図19〜図22に示した、確変モードにおける特定の変動時間tbH及びチャンスモードにおける特定の変動時間tdH1〜tdH6について説明を加える。
図17からも分かるように、確変モードにおいて特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、特別図柄の変動時間として時間tbHが選択及び決定され易い(図17の例では、時間tbHになる確率が最も高い)条件で特図変動パターン判定が行われる。一方、図19等からも分かるように、チャンスモードにおいて、“NC≠0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、特別図柄の変動時間として時間tdH1が選択及び決定され易い(図19〜図22の例では、時間tdH1になる確率が最も高い)条件で特図変動パターン判定が行われる。
ここで“tbH<tdH1”を成立させることが好ましい。確変モードでは電サポが付与されているため、スピーディな遊技を実現すべく、特図判定を高速で実行してゆくことが遊技者に好まれることが多い。チャンスモードでも確変モードと同様に電サポが付与されているためスピーディな遊技の実現が好まれるが、チャンスモードは限られた変動回数(50回、30回又は20回)分しか行われないため、あまり高速に特図判定を行うと、チャンスモードの滞在時間が短くなりすぎてチャンスモードでの遊技を遊技者に楽しませることが難しくなる。このため、“tbH<tdH1”を成立させることが好ましい。
また、図19等からも分かるように、チャンスモードにおいて特図判定の結果が“ハズレ”であって且つ残りカウントNCがゼロのとき、時間tdH1(ここでは2秒)よりも長い時間が特別図柄の変動時間として選択及び決定されるような条件で特図変動パターン判定が行われる。図19等の例では、時間tdH3〜tdH6の何れもが時間tdH1(ここでは2秒)よりも長いため、チャンスモードにおいて特図判定の結果が“ハズレ”であって且つ残りカウントNCがゼロのとき、常に時間tdH1(ここでは2秒)よりも長い時間が特別図柄の変動時間として選択及び決定されることになる。残りカウントNCがゼロのときに行われる継続/非継続煽り演出は、次変動以降において演出モードがどのような演出モードとなるかを示唆する、遊技者にとって特に重要な演出である。このような演出は比較的長い時間をとって実行する方が、遊技者の期待感等を効果的に煽ることができる。
勿論、時間tbH及びtdH1〜tdH6についての具体的な数値を様々に変更可能であることは言うまでもない。
図20〜図22の例では、チャンスモードにおいて“NCALL=0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき常に特図変動パターンTHp_d16が選択されることになるが、チャンスモードにおいて“NCALL=0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、複数の特図変動パターンの何れかが選択されるようにテーブルTHt_d[2,3]、THt_d[3,3]及びTHt_d[4,3]を変形しても良い。同様に、図19〜図22の例では、チャンスモードにおいて特図判定の結果が“大当たり”であるとき常に特図変動パターンTHp_d51が選択されることになるが、チャンスモードにおいて特図判定の結果が“大当たり”であるとき、複数の特図変動パターンの何れかが選択されるようにテーブルTHt_d[1,4]、THt_d[2,4]、THt_d[3,4]及びTHt_d[4,4]を変形しても良い。
同様に、テーブルTHt_d[i,1]に3以上の特図変動パターンを含めるようにしても良いし、テーブルTHt_d[i,2]に3以上の特図変動パターンを含めるようにしても良い(ここにおけるiは1、2、3又は4)。逆に、テーブルTHt_d[i,1]に特図変動パターンを1つしか含めないようにしても良いし、テーブルTHt_d[i,2]に特図変動パターンを1つしか含めないようにしても良い(ここにおけるiは1、2、3又は4)。
[実施例EX1_2]
特G又は特Iの大当たり遊技後、“NCALL=0”である(従って残りカウント値NCもゼロであると共に変動回数HKは50である)ときにハズレとなった場合に特図変動パターンTHp_d15が選択されたとき、勝経由確変モード移行演出の代わりに互角経由確変モード移行演出を行うようにしてもよい。
特G又は特Iの大当たり遊技後、“NCALL=0”である(従って残りカウント値NCもゼロであると共に変動回数HKは50である)ときにハズレとなった場合に特図変動パターンTHp_d15が選択されたとき、勝経由確変モード移行演出の代わりに互角経由確変モード移行演出を行うようにしてもよい。
図60−1に、互角経由確変モード移行演出の概要を示す。互角経由確変モード移行演出による変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始後、上述の訓練ボタン促し演出及び訓練互角演出を含む訓練互角ボタン演出が行われる。訓練互角演出において、格闘におけるキャラクタLEO及びZRの優劣が付かない状況(互角の状況)を動画像として表示し、その後に、チャンスモードによる変動演出が終了して次回の特別図柄の変動表示に対しては確変モードで変動演出が行われる旨を示唆するBM突入文字表示(例えば文字“バトルモード突入”の表示)を行い、更にその後に、第1〜第3装飾図柄をバラケ目で停止表示させる。特別図柄の次変動の変動演出は確変モードで行われることになる。訓練互角ボタン演出及びBM突入文字表示が行われる期間では、各装飾図柄が小図柄として変動表示される。変動開始時及び変動停止時における第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。
尚、煽りハズレ演出(図54)及び互角経由継続演出(図55)も訓練互角演出を含むが、互角経由確変モード移行演出における訓練互角演出の態様は、一部において、煽りハズレ演出(図54)及び互角経由継続演出(図55)におけるそれらと異なっていても良い。例えば、訓練互角演出において表示されるセリフ(キャラクタZRが発したセリフ)が、互角経由確変モード移行演出と、煽りハズレ演出及び互角経由継続演出との間で相違していても良い。このセリフの相違により、単なるチャンスモード継続ではなく、確変モードへ突入するのではないかという期待感を遊技者に持たせることができる。
また、特図変動パターンTHp_d15が選択されたときに互角経由確変モード移行演出を行うようにしておけば、チャンスモードにて訓練勝ボタン演出が行なわれるのは、大当たりのときに限定される。即ち、訓練勝ちが大当たりに直結するような演出が実現されるようになるため、訓練勝ボタン演出に対する大当たりの期待度を高めることができ、遊技者は訓練でキャラクタZRがキャラクタLEOに勝つかどうかを強い興味をもって視聴することができる。
[実施例EX1_3]
上述の動作例では、チャンスモードにおいて“NC=0”及び“NCALL>0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、図43に示す如く、選択された特図変動パターンがTHp_d13であるならば互角経由継続演出が行われ、選択された特図変動パターンがTHp_d14であるならば負経由継続演出が行われることになる。つまり、主制御部401による特図変動パターン判定の結果に従って互角経由継続演出及び負経由継続演出のどちらを行うのかが決定されることになるが、当該決定を演出制御部403側で行うようにしても良い。
上述の動作例では、チャンスモードにおいて“NC=0”及び“NCALL>0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、図43に示す如く、選択された特図変動パターンがTHp_d13であるならば互角経由継続演出が行われ、選択された特図変動パターンがTHp_d14であるならば負経由継続演出が行われることになる。つまり、主制御部401による特図変動パターン判定の結果に従って互角経由継続演出及び負経由継続演出のどちらを行うのかが決定されることになるが、当該決定を演出制御部403側で行うようにしても良い。
即ち例えば、チャンスモードにおいて“NC=0”及び“NCALL>0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、選択された特図変動パターンに依存せず、演出制御部403が、自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により互角経由継続演出及び負経由継続演出のどちらを行うのかを選択し、選択した演出を含む変動演出を行うようにしても良い。但し、この際、特図変動パターンTHp_d13における変動時間tdH3と特図変動パターンTHp_d14における変動時間tdH4を同一又は近いものにしておくことが好ましい。チャンスモードにおいて“NC=0”及び“NCALL>0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、常に、特図変動パターンTHp_d13が選択されるようにしておいても良い。チャンスモードにおいて“NC=0”及び“NCALL>0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、常に、特図変動パターンTHp_d13が選択されるようにしておき、特図変動パターンTHp_d13が選択されたとき、演出制御部403が、自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により互角経由継続演出及び負経由継続演出のどちらを行うのかを選択し、選択した演出を含む変動演出を行うようにしても良い。
同様に、上述の動作例では、特G又は特Iの大当たり遊技後のチャンスモードにおいて“NCALL=0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、図43に示す如く、選択された特図変動パターンがTHp_d15であるならば勝経由確変モード移行演出が行われ、選択された特図変動パターンがTHp_d16であるならば負経由確変モード移行演出が行われることになる。つまり、主制御部401による特図変動パターン判定の結果に従って勝経由確変モード移行演出及び負経由確変モード移行演出のどちらを行うのかが決定されることになるが、当該決定を演出制御部403側で行うようにしても良い。
即ち例えば、特G又は特Iの大当たり遊技後のチャンスモードにおいて“NCALL=0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、選択された特図変動パターンに依存せず、演出制御部403が、自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により勝経由確変モード移行演出及び負経由確変モード移行演出のどちらを行うのかを選択し、選択した演出を含む変動演出を行うようにしても良い。但し、この際、特図変動パターンTHp_d15における変動時間tdH5と特図変動パターンTHp_d16における変動時間tdH6を同一又は近いものにしておくことが好ましい。特G又は特Iの大当たり遊技後のチャンスモードにおいて“NCALL=0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、常に、特図変動パターンTHp_d15が選択されるようにしておいても良い。特G又は特Iの大当たり遊技後のチャンスモードにおいて“NCALL=0”であって且つ特図判定の結果が“ハズレ”であるとき、常に、特図変動パターンTHp_d15が選択されるようにしておき、特図変動パターンTHp_d15が選択されたとき、演出制御部403が、自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により、勝経由確変モード移行演出及び負経由確変モード移行演出のどちらを行うのかを選択し、或いは、勝経由確変モード移行演出、負経由確変モード移行演出及び互角経由確変モード移行演出の何れを行うのかを選択し、選択した演出を含む変動演出を行うようにしても良い。
[実施例EX1_4]
上述の動作例では、継続/非継続煽り演出によってチャンスモードが継続するか否かを示唆しているが、任意の特定の演出モードが継続するか否かを示唆する演出として、上述と同様の継続/非継続煽り演出を行うようにしてもよい。例として、確変モードが継続するか否かを示唆する演出として継続/非継続煽り演出を利用する形態を説明する。
上述の動作例では、継続/非継続煽り演出によってチャンスモードが継続するか否かを示唆しているが、任意の特定の演出モードが継続するか否かを示唆する演出として、上述と同様の継続/非継続煽り演出を行うようにしてもよい。例として、確変モードが継続するか否かを示唆する演出として継続/非継続煽り演出を利用する形態を説明する。
演出制御部403は、確変モードの変動演出において確変モード継続/非継続煽り演出を行うことができる。確変モードにおいて、第1〜第3装飾図柄の変動開始後、変動停止までの期間において、確変モード継続/非継続煽り演出を行うことができ、確変モード継続/非継続煽り演出は、小サイズ又は大サイズの第1〜第3装飾図柄の変動表示を伴う(図61では小サイズの第1〜第3装飾図柄(即ち小図柄)の変動表示が行われる様子が示されている;後述の図62〜図64でも同様)。確変モード継続/非継続煽り演出では、まず、図61に示す如く、文字“勝利”が記された勝利アイコン1311、文字“引き分け”が記された引分アイコン1312及び文字“敗北”が記された敗北アイコン1313をメイン画面104aに表示した後、アイコン1311〜1313の明滅表示を介して、アイコン1311〜1313の内の2つのアイコンを強調表示することで当該2つのアイコンが第1及び第2候補アイコンとして特定されたことを遊技者に示す。
図62(a)は、アイコン1311及び1312が第1及び第2候補アイコンとして特定される引分以上示唆演出を表している。図62(b)は、アイコン1312及び1313が第1及び第2候補アイコンとして特定される引分以下示唆演出を表している。
勝利アイコン1311は、判定対象TTが確変長当たりに属する大当たりに当選していること(即ち、確変長当たりを行うと判定されていること)を示唆している。
引分アイコン1312は、判定対象TTが確変長当たりに属する大当たりに当選しておらず、故に、確変長当たりの大当たり遊技を経ることなく確変モードが継続することを示唆している。
敗北アイコン1313は、確変モードが終了して特別図柄の次変動以降においてはチャンスモードで変動演出が行われること(即ち、対象演出モードが確変モードからチャンスモードに移行すること)を示唆している。尚、確変モードの継続、終了とは、確変モードでの変動演出の継続、終了を意味する。
引分アイコン1312は、判定対象TTが確変長当たりに属する大当たりに当選しておらず、故に、確変長当たりの大当たり遊技を経ることなく確変モードが継続することを示唆している。
敗北アイコン1313は、確変モードが終了して特別図柄の次変動以降においてはチャンスモードで変動演出が行われること(即ち、対象演出モードが確変モードからチャンスモードに移行すること)を示唆している。尚、確変モードの継続、終了とは、確変モードでの変動演出の継続、終了を意味する。
引分以上示唆演出は、勝利アイコン1311が示唆する事象及び引分アイコン1312が示唆する事象の内、どちらかの事象が行われることを示唆している。判定対象TTが確変長当たりに当選していたならば、対応する大当たり遊技の後、確変モードが継続する(即ち、特別図柄の次変動以降も確変モードにて変動演出が行われる)のであるから、引分以上示唆演出は、確変モードの継続確定を示唆する演出である、と考えることができる。
判定対象TTの変動演出において、第1〜第3装飾図柄の変動を開始し引分以上示唆演出を行った場合、演出制御部403は、引分以上示唆演出の後に、確変長当たりの発生是非を示唆する演出(リーチ演出等)を介し、所定態様での第1〜第3装飾図柄の停止表示を通じて最終的に確変長当たりに当選しているのか否かを遊技者に告知する。確変長当たりの発生是非を示唆する演出は、例えば、アイコン1311及び1312の何れかを特定する演出を含む(図63参照)。ここで、勝利アイコン1311の特定は勝利アイコン1311の示唆する事象が行われることを示唆しており、従って、勝利アイコン1311が特定されると、確変長当たりの大当たり遊技を経て確変モードが継続せしめられる。一方、引分アイコン1312の特定は引分アイコン1312の示唆する事象が行われることを示唆しており、従って、引分アイコン1312が特定されると、確変長当たりの大当たり遊技を経ることなく確変モードが継続せしめられる。
引分以下示唆演出は、引分アイコン1312が示唆する事象及び敗北アイコン1313が示唆する事象の内、どちらかの事象が行われることを示唆している。引分以下示唆演出が行われたとき、その時点では、特別図柄の次変動においても確変モードが継続されるかどうかが不確定である。故に、引分以下示唆演出は確変モードの継続非確定(継続するかどうかが確定していないこと)を示唆する演出である、と考えることができる。
判定対象TTの変動演出において、第1〜第3装飾図柄の変動を開始し引分以下示唆演出を行った場合、演出制御部403は、引分以下示唆演出の後に、確変モードの継続是非を示唆する演出(例えばボタン演出)を介し、所定態様での第1〜第3装飾図柄の停止表示を通じて最終的に確変モードが継続するのか否かを遊技者に告知する。確変モードの継続是非を示唆する演出は、例えば、アイコン1312及び1313の何れかを特定する演出を含む(図64参照)。ここで、引分アイコン1312の特定は引分アイコン1312の示唆する事象が行われることを示唆しており、従って、引分アイコン1312が特定されると、確変長当たりの大当たり遊技を経ることなく確変モードが継続せしめられる。一方、敗北アイコン1313の特定は敗北アイコン1313の示唆する事象が行われることを示唆しており、従って、敗北アイコン1313が特定されると、確変モードが終了して特別図柄の次変動以降においてはチャンスモードで変動演出が行われる(即ち、対象演出モードが確変モードからチャンスモードに移行する)。
確変モードにおいて、演出制御部403は、所定の煽り条件が成立したときに、判定対象TTの変動演出にて上記の確変モード継続/非継続煽り演出を行うことができる。
第1に、確変モードにおいて判定対象TTが確変長当たりに当選していることを示す変動開始コマンドが受信されると、第1煽り条件が成立する(図63の左側列参照)。この場合、演出制御部403は変動演出において第1〜第3装飾図柄の変動を開始し、小図柄の変動表示を伴いつつ引分以上示唆演出を行ってから勝利アイコン1311を特定(例えば強調表示)することができ、当該特定の後、確変長当たりを示す態様(即ちゾロ目の態様)且つ大サイズにて第1〜第3装飾図柄を変動停止させる。その後、確変長当たりの大当たり遊技を経て確変モードが継続する。勝利アイコン1311を特定するまでの過程において或いは勝利アイコン1311を特定する代わりに、例えば、主人公キャラクタZRと所定の敵キャラクタが戦闘を行って主人公キャラクタZRが敵キャラクタに勝利する様子を示した動画像が表示される。
第2に、確変モードにおいて判定対象TTが“ハズレ”であって且つ特図変動パターンTHp_b12(図17参照)が選択されたことを示す変動開始コマンドが受信されると、第2煽り条件が成立する(図63の右側列及び図64の左側列参照)。この場合、まず、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により引分以上示唆演出及び引分以下示唆演出のどちらを行うのかを決定する。引分以上示唆演出を行うと決定された場合には(図63の右側列参照)、変動演出において第1〜第3装飾図柄の変動を開始し、小図柄の変動表示を伴いつつ引分以上示唆演出を行ってから引分アイコン1312(例えば強調表示)を特定することができ、当該特定の後、確変長当たりを示さない態様(即ち非ゾロ目の態様)且つ大サイズにて第1〜第3装飾図柄を停止表示させ大当たり遊技を経ることなく確変モードが継続する。一方、引分以下示唆演出を行うと決定された場合には(図64の左側列参照)、変動演出において第1〜第3装飾図柄の変動を開始し、小図柄の変動表示を伴いつつ引分以下示唆演出を行ってから引分アイコン1312を特定(例えば強調表示)することができ、当該特定の後、確変長当たりを示さない態様(即ち非ゾロ目の態様)且つ大サイズにて第1〜第3装飾図柄を停止表示させ大当たり遊技を経ることなく確変モードが継続する。引分アイコン1312を特定するまでの過程において或いは引分アイコン1312を特定する代わりに、例えば、主人公キャラクタZRと所定の敵キャラクタが戦闘を行って主人公キャラクタZRと敵キャラクタが互角である様子を示した動画像が表示される。
第3に、確変モードにおいて判定対象TTが特G、特I及び通A〜通Fの何れかの大当たりに当選していることを示す変動開始コマンドが受信されると、第3煽り条件が成立する(図64の右側列参照)。この場合、演出制御部403は変動演出において第1〜第3装飾図柄の変動を開始し、小図柄の変動表示を伴いつつ引分以下示唆演出を行ってから敗北アイコン1313を特定(例えば強調表示)することができ、当該特定の後、確変モードが終了して対象演出モードがチャンスモードに移行することを示唆する確変モード終了演出(例えば文字“バトルモード終了”の表示;“バトルモード”は確変モードを示す遊技上の用語)を行い、また非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。その後、対応する大当たり遊技を経て対象演出モードが確変モードからチャンスモードに変更せしめられる。確変モード終了演出(例えば文字“バトルモード終了”の表示)に注目させるために、確変モード終了演出が行なわれている時には第1〜第3装飾図柄は小図柄の態様で表示されていて良い。敗北アイコン1313を特定するまでの過程において或いは敗北アイコン1313を特定する代わりに、例えば、主人公キャラクタZRと所定の敵キャラクタが戦闘を行って主人公キャラクタZRが敵キャラクタに敗北する様子を示した動画像が表示される。
[実施例EX1_5]
上述の遊技機100は、特A〜特Oの何れかの大当たりに当選した場合、次回の大当たりに当選するまで高確率遊技状態が完全に又は実質的に維持されるループ機に属する。但し、遊技機100を所謂ST機として形成するようにしても良い。この場合、特A〜特Oに対する高確率付与回数を上述したものよりも小さい所定のST回数に設定すれば良い。ST回数は、1以上の整数であれば幾つでも良いが、例えば、高確率遊技状態における大当たりの当選確率(図9の例において、1/42)の逆数の2倍以下又は3倍以下の整数とされる。
上述の遊技機100は、特A〜特Oの何れかの大当たりに当選した場合、次回の大当たりに当選するまで高確率遊技状態が完全に又は実質的に維持されるループ機に属する。但し、遊技機100を所謂ST機として形成するようにしても良い。この場合、特A〜特Oに対する高確率付与回数を上述したものよりも小さい所定のST回数に設定すれば良い。ST回数は、1以上の整数であれば幾つでも良いが、例えば、高確率遊技状態における大当たりの当選確率(図9の例において、1/42)の逆数の2倍以下又は3倍以下の整数とされる。
<<第1実施形態に関する発明の考察>>
第1実施形態に関する発明について考察する。
第1実施形態に関する発明について考察する。
本発明の一側面に係る遊技機W1は、始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じた演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、前記演出実行手段は、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技が行われた後に、特定演出モード(例:チャンスモード)で前記判定手段の判定結果を示唆する示唆演出(例:変動演出)を実行する示唆演出実行手段を有し、前記示唆演出実行手段は、所定条件の成立下(例:n×10回転目)において、前記特定演出モードでの前記示唆演出の継続確定を示唆する第1演出(例:訓練互角演出(図55等参照))及び前記特定演出モードでの前記示唆演出の継続非確定を示唆する第2演出(例:訓練負演出(図56及び図59等参照))の何れかを実行可能であり、前記第1演出を経て前記特定演出モードでの前記示唆演出を継続させる場合と、前記第2演出を経て前記特定演出モードでの前記示唆演出を継続させる場合とがあることを特徴とする。
これにより、特定演出モードの継続是非に関する演出が多様化され(即ち単調でなくなり)、面白みのある演出を実現できる。
例えば、遊技機W1において、前記示唆演出実行手段は、前記第2演出を実行した場合、その実行後において、前記特定演出モードでの前記示唆演出の継続是非を示唆する第3演出を行い、前記第3演出にて前記特定演出モードでの前記示唆演出の継続を示唆した場合に前記特定演出モードでの前記示唆演出を継続させる一方(例えば図56参照)、前記第3演出にて前記特定演出モードでの前記示唆演出の非継続を示唆した場合に前記特定演出モードでの前記示唆演出を終了する(例えば図59参照)ようにしても良い。
このような構成によれば、第2演出が行われても特定演出モード継続の途が残るため、遊技者は、第2演出の後の第3演出を緊張感を持って興味深く見守ることができる。緊張感の発生又は持続が遊技の興趣向上に寄与することは言うまでも無い。
また例えば、遊技機W1において、前記判定手段の判定結果に基づき、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させてから当該判定結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技が行われた後に、所定回数(例:20回)分の前記図柄の変動表示が行われるまで前記始動条件が成立し易い状態が継続する第1特定遊技状態(例:電サポ20回の遊技状態)、又は、前記図柄の変動表示が前記所定回数を超えても前記始動条件が成立し易い状態が継続する第2特定遊技状態(例:電サポ20回超の遊技状態)で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、を更に設けておき、前記第1又は第2特定遊技状態で遊技が制御されているときであって、前記図柄の変動表示が前記所定回数目であるとき、前記所定条件が成立し、前記示唆演出実行手段は、前記第1特定遊技状態で遊技が制御されているときであって前記図柄の変動表示が前記所定回数目(例:20回)のとき、前記第2演出及び前記第3演出を経て(例えば図59参照)前記特定演出モードでの前記示唆演出を終了させることが可能であり、前記第2特定遊技状態で遊技が制御されているときであって前記図柄の変動表示が前記所定回数目(例:20回)のとき、前記第1演出を経て(例えば図55参照)又は前記第2演出及び前記第3演出を経て(例えば図56参照)前記特定演出モードでの前記示唆演出を継続させることが可能である。
本発明の一側面に係る遊技機W2は、始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させてから当該判定結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、前記演出実行手段は、特定モード演出を実行する特定モード演出実行手段と、前記特定モード演出の実行中において、該特定モード演出が継続するか否かを示唆する特殊演出を実行する特殊演出実行手段と、を有し、前記特定モード演出実行手段は、前記特定モード演出が開始されてから、予め定められた所定回数の前記図柄の変動表示が行われたことに基づいて前記特定モード演出を終了させる終了パターンと、前記特定モード演出が開始されてから、前記所定回数の前記図柄の変動表示が行われた後も前記特定モード演出を継続させる継続パターンと、を有し、前記特殊演出実行手段は、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数より少ない特定回数である場合に前記特殊演出を実行するとともに、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数である場合に前記特殊演出を実行することを特徴とする。
特定モード演出の開始後、所定回数目の図柄変動時の特殊演出を経て直ちに特定モード演出が終了してしまうと、遊技者の落胆が大きくなるおそれがある(例えば特定モード演出の継続を示唆する特殊演出が一度も実行されなかったことに対して落胆が大きくなるおそれがある)。上記の構成によれば、図柄の変動表示回数が所定回数よりも少ない特定回数である場合に特殊演出を経て特定モード演出を継続させることが可能となり、そのような落胆の発生を抑制できる可能性が生まれる(多少の満足感を与えることが可能となりうる)。また、所定回数目のときだけでなく所定回数目未満のときにおいても特殊演出を実行可能にしておくことで、所定回数目のときにだけ特殊演出が行われる場合と比べ、特殊演出の発生回数を増大させることができ、結果、遊技者の緊張感(特定モード演出が継続するか否かに対する期待感又は不安感等についての緊張感)を高く維持させることが可能となる。
尚、特定モード演出は、或る特定のモードにおいて行われる演出と解して良い。
本発明の一側面に係る遊技機W2’(遊技機W2’は遊技機W2の一形態であると考えても良い)、始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させてから当該判定結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、前記判定手段の判定結果に応じた演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、前記演出実行手段は、特定演出モード(例:チャンスモード)で前記判定手段の判定結果を示唆する示唆演出(例:変動演出)を実行する示唆演出実行手段と、前記特定演出モードでの前記示唆演出の実行開始後、所定条件の成立下(例:n×10回転目)において、前記特定演出モードでの前記示唆演出が継続するか否かを示唆する特殊演出(例:継続/非継続煽り演出)を実行する特殊演出実行手段と、を有し、前記示唆演出実行手段は、所定回数分(例:20回)の前記図柄の変動表示が行われる期間だけ前記特定演出モードでの前記示唆演出を行った後、前記特定演出モードでの前記示唆演出を終了する場合(例:通Fの大当たり遊技後の場合)と、前記期間にて前記特定演出モードでの前記示唆演出を行った後も前記特定演出モードでの前記示唆演出を継続する場合(例:特G、通D又は通Eの大当たり遊技後の場合)と、があり、前記特殊演出実行手段は、前記特定演出モードでの前記示唆演出の実行開始後、前記図柄の変動表示が前記所定回数目のときだけでなく、前記図柄の変動表示が前記所定回数目未満のときにおいても前記特殊演出を実行可能であることを特徴とする。
特定演出モードでの変動演出の開始後、所定回数目の図柄変動時の特殊演出を経て直ちに特定演出モードでの変動演出が終了してしまうと、遊技者の落胆が大きくなるおそれがある(例えば特定演出モードが一度も継続しなかったことに対して落胆が大きくなるおそれがある)。上記の構成によれば、所定回数目未満のときに特殊演出を経て特定演出モードでの変動演出を継続させることが可能となり、そのような落胆の発生を抑制できる可能性が生まれる(多少の満足感を与えることが可能となりうる)。また、所定回数目のときだけでなく所定回数目未満のときにおいても特殊演出を実行可能にしておくことで、所定回数目のときにだけ特殊演出が行われる場合と比べ、特殊演出の発生回数を増大させることができ、結果、遊技者の緊張感(特定演出モードが継続するか否かに対する期待感又は不安感等についての緊張感)を高く維持させることが可能となる。
例えば、遊技機W2’は、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技が行われた後に、前記所定回数(例:20回)分の前記図柄の変動表示が行われるまで前記始動条件が成立し易い状態が継続する第1特定遊技状態(例:電サポ20回の遊技状態)、又は、前記図柄の変動表示が前記所定回数を超えても前記始動条件が成立し易い状態が継続する第2特定遊技状態(例:電サポ20回超の遊技状態)で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、を更に備え、前記示唆演出実行手段は、前記第1特定遊技状態で遊技が制御されているときであって前記図柄の変動表示が前記所定回数目(例:20回目)のとき、前記特殊演出を経て前記特定演出モードでの前記示唆演出を終了させることが可能であり、前記第2特定遊技状態で遊技が制御されているときであって前記図柄の変動表示が前記所定回数目のとき、前記特殊演出を経て前記特定演出モードでの前記示唆演出を継続させることが可能であり、前記第1又は第2特定遊技状態で遊技が制御されているときであって前記図柄の変動表示が前記所定回数目未満の特定回数目(例:10回目)のとき、前記特殊演出を経て前記特定演出モードでの前記示唆演出を継続させることが可能であって良い。
特定演出モードでの変動演出の開始後、所定回数目の図柄変動時の特殊演出を経て直ちに特定演出モードでの変動演出が終了してしまうと、遊技者の落胆が大きくなるおそれがある(例えば特定演出モードが一度も継続しなかったことに対して落胆が大きくなるおそれがある)。上記の如く、遊技状態が第1特定遊技状態であっても、所定回数目未満の特定回数目のときに、特殊演出を経て特定演出モードでの変動演出を継続させることにより、そのような落胆の発生を抑制できる可能性が生まれる(多少の満足感を与えることが可能となりうる)。
遊技機W1又は遊技機W2における判定手段及び遊技状態制御手段は、遊技機100においては例えば主制御部401により実現される。遊技機W1又は遊技機W2における演出実行手段は、遊技機100においては例えば演出制御部403により実現される、或いは、演出制御部403及び演出実現要素(演出手段)により実現される。図柄表示制御手段によって表示制御される図柄は、遊技機100においては特別図柄であると考えても良いし、特別図柄に対応する装飾図柄であると考えても良い。故に、遊技機W1又は遊技機W2における図柄表示制御手段は、遊技機100においては例えば主制御部401又は演出制御部403により実現される。
特別遊技は特別入賞口の開放を伴う遊技を含む。特別入賞口は大入賞口111であって良く、従って特別遊技は大入賞口111の開放を伴う遊技(例えば大当たり遊技)であって良い。この場合、判定手段における判定は、特図当たり判定を含み、更に特図図柄判定及び特図変動パターン判定を含みうる。
///第2実施形態///
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、上述の第1実施形態を基礎とする実施形態であり、特に述べない限り且つ矛盾無き限り、上述の記載を以下の実施形態に適用することができる。以下の実施形態において上述の説明と矛盾する点については、以下の実施形態の記載が優先される。
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、上述の第1実施形態を基礎とする実施形態であり、特に述べない限り且つ矛盾無き限り、上述の記載を以下の実施形態に適用することができる。以下の実施形態において上述の説明と矛盾する点については、以下の実施形態の記載が優先される。
図65は、第2実施形態に係る遊技機100の大当たりの種類を示す図である。第2実施形態では、大当たりの種類として特C、特D、特E、特O、特J及び特Mしかとることは無いものとする。
第1特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特D、特E、特Oとなる割合は、夫々、10%、10%、10%、70%であり、且つ、第2特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特J、特Mとなる割合は、夫々、60%、40%であるとする。第1及び第2特別図柄についての大当たりの種類が図65に示した割合で定まるように特図図柄判定テーブルTZtを形成しておけば良い。また、特Cのラウンド数は16Rであり、特Mのラウンド数は5Rであるとする。つまり、第1特別図柄抽選において当選しうる確変長当たり(特C、特O)のラウンド数と、第2特別図柄抽選において当選しうる確変長当たり(特J、特M)のラウンド数は同じであるとする。特D、特Eは、第1実施形態と同様、夫々、16R(実質0R)の確変短当たり、5R(実質0R)の潜確短当たりである。
第2実施形態において、確変長当たり又は確変短当たりに属する大当たり(即ち特C、特D、特O、特J及び特M)に対する高確率付与回数及び電サポ付与回数は共に70回であるとする。つまり、確変長当たり又は確変短当たりに属する大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「70」が設定される。故に、確変長当たり又は確変短当たりの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が70回に達すると、低確率非電サポ移行条件が成立して遊技機100の遊技状態は低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
第2実施形態では、低確率非電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合、特Eに対する高確率付与回数、電サポ付与回数は、夫々、70回、0回である。つまり、低確率非電サポ遊技状態において発生した特Eの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがONとされる一方で電サポ遊技フラグがOFFとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに夫々「70」及び「0」が設定される。一方、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合、特Eに対する高確率付与回数、電サポ付与回数は共に70回である。つまり、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態において発生した特Eの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「70」が設定される。故に、特Eの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が70回に達すると、遊技機100の遊技状態は高確率非電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
<<確変モード用特図変動パターンテーブル>>
特C用特図変動パターンテーブル及び特O用特図変動パターンテーブルと、特J用特図変動パターンテーブル及び特M用特図変動パターンテーブルと、特D用特図変動パターンテーブルは、何れも、図15に示した特A用特図変動パターンテーブルTHt_βと同様の構成を有するが、それらに含まれる確変モード用特図変動パターンテーブル(第2の要素特図変動パターンテーブル)は互いに異なる。また、特E用特図変動パターンテーブルTHt_γに含まれる確変モード用特図変動パターンテーブル(第2の要素特図変動パターンテーブル)も、他のそれらと異なりうる。
特C用特図変動パターンテーブル及び特O用特図変動パターンテーブルと、特J用特図変動パターンテーブル及び特M用特図変動パターンテーブルと、特D用特図変動パターンテーブルは、何れも、図15に示した特A用特図変動パターンテーブルTHt_βと同様の構成を有するが、それらに含まれる確変モード用特図変動パターンテーブル(第2の要素特図変動パターンテーブル)は互いに異なる。また、特E用特図変動パターンテーブルTHt_γに含まれる確変モード用特図変動パターンテーブル(第2の要素特図変動パターンテーブル)も、他のそれらと異なりうる。
―――図66:確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[1]―――
図66に、特C用特図変動パターンテーブル及び特O用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[1]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[1]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[1,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[1,2]とを含む。
図66に、特C用特図変動パターンテーブル及び特O用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[1]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[1]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[1,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[1,2]とを含む。
テーブルTHt_b[1,1]及びTHt_b[1,2]の夫々は、特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23における特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、30秒、40秒である。つまり、特別図柄の変動時間は、THp_b21、THp_b22、THp_b23の順に長くなってゆく。
確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[1]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_b[1,1]を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_b[1,2]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_b[1,1]又はTHt_b[1,2])における特図変動パターンTHp_biに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_biを選択及び設定する(ここで、iは21以上23以下の整数)。尚、上述したように、特図変動パターン乱数は「0〜499」の範囲内の整数値をとる。
テーブルTHt_b[1,1]では、特図変動パターンTHp_b21、THp_b22、THp_b23に対して、夫々、計460個の判定値「0〜459」、計30個の判定値「460〜489」、計10個の判定値「490〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[1,2]では、特図変動パターンTHp_b22、THp_b23に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[1,2]では、特図変動パターンTHp_b21に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_b[1,2]による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_b21が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_b21は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。
確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[1]が用いられる遊技状態では、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たり時に選択されやすくハズレ時に選択され難くなっている(後述のテーブルTHt_b[2]〜THt_b[4]についても同様)。つまり、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たりに対する信頼度が高くなるように、テーブルTHt_b[1]内の判定値が定められている(後述のテーブルTHt_b[2]〜THt_b[4]についても同様)。
尚、本実施形態に係る遊技機100では、第2始動口106への入賞によって得られた特図判定用情報が、第1始動口105への入賞によって得られた特図判定用情報よりも優先して特別図柄抽選の対象とされるため、第1特別図柄の保留(第1始動口105への入賞に基づき保留されている特図判定用情報)がある状態で確変モード(従って高確率電サポ遊技状態)に移行したとしても、右打ちを通じて第2特別図柄抽選による第2特別図柄の変動が行われているときには、第1特別図柄の保留は消化されない(即ち特別図柄抽選の対象とならない)。但し、確変モードで第2特別図柄の保留(第2始動口106への入賞に基づき保留されている特図判定用情報)が存在していな状態では第1特別図柄の保留が判定対象TTとなって第1特別図柄抽選が行われ、第1特別図柄の変動が行われることになる。しかし、第1特別図柄抽選は、第2特別図柄抽選によって発生し得る大当たりよりも有利度合いの低い大当たりを発生させることが多い(例えば16Rの大当たりの発生比率が第1特別図柄抽選の方が随分小さい)。
そこで、図66には示していないが、保留情報数U2が所定数(例えば1)以下であるときにおいて、判定対象TTの特図当たり判定の結果がハズレであって且つ比較的短い変動時間:1.5秒を規定した特図変動パターンTHp_b21が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜459)が判定対象TTの特図変動パターン乱数として得られているとき、1.5秒よりも長い変動時間(例えば10秒)を規定する特図変動パターンTHp_b21’を選択することで、特別図柄の変動時間の増大を図るようにしても良い(後述のテーブルTHt_b[2]〜THt_b[4]が用いられる場合も同様であって良い:図67〜図69参照)。上記特図変動パターンTHp_b21’の選択によって、第2入賞口106への入賞のための時間をかせぎ、第2特別図柄抽選よりも遊技者にとって好ましくない第1特別図柄抽選の発生を抑制することができる。このような対応は、特に遊技機100がST機として形成されている場合に特に有益である。
そこで、図66には示していないが、保留情報数U2が所定数(例えば1)以下であるときにおいて、判定対象TTの特図当たり判定の結果がハズレであって且つ比較的短い変動時間:1.5秒を規定した特図変動パターンTHp_b21が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜459)が判定対象TTの特図変動パターン乱数として得られているとき、1.5秒よりも長い変動時間(例えば10秒)を規定する特図変動パターンTHp_b21’を選択することで、特別図柄の変動時間の増大を図るようにしても良い(後述のテーブルTHt_b[2]〜THt_b[4]が用いられる場合も同様であって良い:図67〜図69参照)。上記特図変動パターンTHp_b21’の選択によって、第2入賞口106への入賞のための時間をかせぎ、第2特別図柄抽選よりも遊技者にとって好ましくない第1特別図柄抽選の発生を抑制することができる。このような対応は、特に遊技機100がST機として形成されている場合に特に有益である。
―――図67:確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[2]―――
図67に、特J用特図変動パターンテーブル及び特M用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[2]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[2]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[2,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[2,2]とを含む。
図67に、特J用特図変動パターンテーブル及び特M用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[2]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[2]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[2,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[2,2]とを含む。
テーブルTHt_b[2,1]及びTHt_b[2,2]の夫々は、特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。上述したように、特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23における特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、30秒、40秒である。
確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_b[2,1]を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_b[2,2]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_b[2,1]又はTHt_b[2,2])における特図変動パターンTHp_biに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_biを選択及び設定する(ここで、iは21以上23以下の整数)。
テーブルTHt_b[2,1]では、特図変動パターンTHp_b21、THp_b22、THp_b23に対して、夫々、計480個の判定値「0〜479」、計15個の判定値「480〜494」、計5個の判定値「495〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[2,2]では、特図変動パターンTHp_b22、THp_b23に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[2,2]では、特図変動パターンTHp_b21に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_b[2,2]による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_b21が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_b21は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。
―――図68:確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[3]―――
図68に、特D用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[3]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[3]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[3,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[3,2]とを含む。
図68に、特D用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[3]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[3]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[3,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[3,2]とを含む。
テーブルTHt_b[3,1]及びTHt_b[3,2]の夫々は、特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。上述したように、特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23における特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、30秒、40秒である。
確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[3]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_b[3,1]を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_b[3,2]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_b[3,1]又はTHt_b[3,2])における特図変動パターンTHp_biに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_biを選択及び設定する(ここで、iは21以上23以下の整数)。
テーブルTHt_b[3,1]では、特図変動パターンTHp_b21、THp_b22、THp_b23に対して、夫々、計450個の判定値「0〜449」、計35個の判定値「450〜484」、計15個の判定値「485〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[3,2]では、特図変動パターンTHp_b22、THp_b23に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[3,2]では、特図変動パターンTHp_b21に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_b[3,2]による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_b21が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_b21は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。
―――図69:確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[4]―――
図69に、特E用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[4]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[4]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[4,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[4,2]とを含む。
図69に、特E用特図変動パターンテーブルに含まれる第2の要素特図変動パターンテーブルの例としての確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[4]を示す。確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[4]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_b[4,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_b[4,2]とを含む。
テーブルTHt_b[4,1]及びTHt_b[4,2]の夫々は、特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。上述したように、特図変動パターンTHp_b21〜THp_b23における特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、30秒、40秒である。
確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_b[4]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_b[4,1]を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_b[4,2]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_b[4,1]又はTHt_b[4,2])における特図変動パターンTHp_biに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_biを選択及び設定する(ここで、iは21以上23以下の整数)。
テーブルTHt_b[4,1]では、特図変動パターンTHp_b21、THp_b22、THp_b23に対して、夫々、計450個の判定値「0〜449」、計35個の判定値「450〜484」、計15個の判定値「485〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[4,2]では、特図変動パターンTHp_b22、THp_b23に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_b[4,2]では、特図変動パターンTHp_b21に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_b[4,2]による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_b21が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_b21は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。
また、図69に示すテーブルTHt_b[4]の内容は、図68に示すテーブルTHt_b[3]の内容と全く同じになっているが、両者を異ならせることも可能である。
―――確変モードにおけるリーチ演出の発生確率―――
テーブルTHt_b[1]〜THt_b[4]の夫々は、第2の要素特図変動パターンテーブルに相当する確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bの例である。
テーブルTHt_b[1]〜THt_b[4]の夫々は、第2の要素特図変動パターンテーブルに相当する確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bの例である。
図15及び図24等を参照して説明したように、第2の要素特図変動パターンテーブルとしてのテーブルTHt_b[1]は、確変長当たりに属する特C又は特Oの大当たり遊技後、低確率非電サポ移行条件が成立するまで(即ち特別図柄の変動回数が70回に達するまで)の期間において、即ち高確率電サポ遊技状態及び確変モードが維持される期間において、対象特図判定パターンテーブルとして特図変動パターン判定にて参照される。
同様に、第2の要素特図変動パターンテーブルとしてのテーブルTHt_b[2]は、確変長当たりに属する特J又は特Mの大当たり遊技後、低確率非電サポ移行条件が成立するまで(即ち特別図柄の変動回数が70回に達するまで)の期間において、即ち高確率電サポ遊技状態及び確変モードが維持される期間において、対象特図判定パターンテーブルとして特図変動パターン判定にて参照される。
同様に、第2の要素特図変動パターンテーブルとしてのテーブルTHt_b[3]は、確変短当たりに属する特Dの大当たり遊技後、低確率非電サポ移行条件が成立するまで(即ち特別図柄の変動回数が70回に達するまで)の期間において、即ち高確率電サポ遊技状態及び確変モードが維持される期間において、対象特図判定パターンテーブルとして特図変動パターン判定にて参照される。
同様に、第2の要素特図変動パターンテーブルとしてのテーブルTHt_b[4]は、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技後、低確率非電サポ移行条件が成立するまで(即ち特別図柄の変動回数が70回に達するまで)の期間において、即ち高確率電サポ遊技状態及び確変モードが維持される期間において、対象特図判定パターンテーブルとして特図変動パターン判定にて参照される。
特図変動パターン乱数は「0〜499」内の整数値をランダムにとると考えることができるため、図66のテーブルTHt_b[1]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、判定対象TTが“ハズレ”であって且つ特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率XH[1]は、“(499−460+1)/500=0.08”より8%である。これに対し、図67のテーブルTHt_b[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、判定対象TTが“ハズレ”であって且つ特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率XH[2]は、“(499−480+1)/500=0.04”より4%である。
つまり、テーブルTHt_b[1]及びTHt_b[2]は、“XH[1]>XH[2]”が成立するように構成されている。また、大当たり時に選択されるテーブルTHt_b[1,2]とテーブルTHt_b[2,2]は同一である。故に、判定対象TTの大当たりの当落に関係なく、テーブルTHt_b[1]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定にて特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率も、テーブルTHt_b[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定にて特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率と比べて高い。
また、図68のテーブルTHt_b[3]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、判定対象TTが“ハズレ”であって且つ特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率XH[3]は、“(499−450+1)/500=0.10”より10%である。ここでは、図69に示すテーブルTHt_b[4]の内容は図68に示すテーブルTHt_b[3]の内容と全く同じであると想定しているので、テーブルTHt_b[4]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、判定対象TTが“ハズレ”であって且つ特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率XH[4]も、10%である。
つまり、テーブルTHt_b[1]〜THt_b[4]は、“XH[3]=XH[4]>XH[1]>XH[2]”が成立するように構成されている。また、大当たり時に選択されるテーブルTHt_b[1,2]〜テーブルTHt_b[2,4]は同一である。故に、判定対象TTの大当たりの当落に関係なく、テーブルTHt_b[3]又はTHt_b[4]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定にて特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率も、テーブルTHt_b[1]又はTHt_b[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定にて特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率と比べて高い。
図70に、サブROM432に格納される変動演出パターンテーブルHPtの一部を示す。変動演出パターンテーブルHPtには、ノーマルハズレ演出を定義した変動演出パターンHEp_b21と、リーチ演出RCH1を定義した変動演出パターンHEp_b22と、リーチ演出RCH2を定義した変動演出パターンHEp_b23と、が含まれている(パターンHEp_c21等については後述)。変動演出パターンテーブルHPtにおいて、変動演出パターンHEp_b21、HEp_b22、HEp_b23に対し、夫々、特図変動パターンTHp_b21、THp_b22、THp_b23が対応付けられている。故に、特図変動パターンTHp_b21、THp_b22、THp_b23を示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、判定対象TTに対する変動演出において、夫々、変動演出パターンHEp_b21に従うノーマルハズレ演出、変動演出パターンHEp_b22に従うリーチ演出RCH1、変動演出パターンHEp_b23に従うリーチ演出RCH2を実行する。
そうすると、特C又は特Oの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、確率XH[1](8%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約10%)に等しい。
同様に、特J又は特Mの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、確率XH[2](4%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約6%)に等しい。
同様に、特Dの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、確率XH[3](10%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約12%)に等しい。
同様に、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、確率XH[4](10%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約12%)に等しい。
以下、或る変動演出においてリーチ演出が行われる確率をリーチ発生確率ともいう。
同様に、特J又は特Mの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、確率XH[2](4%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約6%)に等しい。
同様に、特Dの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、確率XH[3](10%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約12%)に等しい。
同様に、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、確率XH[4](10%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約12%)に等しい。
以下、或る変動演出においてリーチ演出が行われる確率をリーチ発生確率ともいう。
<<潜伏モード用特図変動パターンテーブル>>
次に、第2実施形態で使用する潜伏モード用特図変動パターンテーブルについて説明する。
次に、第2実施形態で使用する潜伏モード用特図変動パターンテーブルについて説明する。
―――図71:潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[1]―――
図71に、特E用特図変動パターンテーブルTHt_γに含まれる第3の要素特図変動パターンテーブルの例としての潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[1]を示す。潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[1]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_c[1,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_c[1,2]とを含む。
図71に、特E用特図変動パターンテーブルTHt_γに含まれる第3の要素特図変動パターンテーブルの例としての潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[1]を示す。潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[1]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_c[1,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_c[1,2]とを含む。
テーブルTHt_c[1,1]及びTHt_c[1,2]の夫々は、特図変動パターンTHp_c21〜THp_c23の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。特図変動パターンTHp_c21〜THp_c23における特別図柄の変動時間は、夫々、8秒、30秒、40秒である。つまり、特別図柄の変動時間は、THp_c21、THp_c22、THp_c23の順に長くなってゆく。
潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[1]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_c[1,1]を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_c[1,2]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_c[1,1]又はTHt_c[1,2])における特図変動パターンTHp_ciに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_ciを選択及び設定する(ここで、iは21以上23以下の整数)。
テーブルTHt_c[1,1]では、特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23に対して、夫々、計450個の判定値「0〜449」、計35個の判定値「450〜484」、計15個の判定値「485〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_c[1,2]では、特図変動パターンTHp_c22、THp_c23に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_c[1,2]では、特図変動パターンTHp_c21に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_c[1,2]による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_c21が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_c21は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。
潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[1]が用いられる遊技状態では、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たり時に選択されやすくハズレ時に選択され難くなっている(後述のテーブルTHt_c[2]についても同様)。つまり、変動時間が長い特図変動パターンほど大当たりに対する信頼度が高くなるように、テーブルTHt_c[1]内の判定値が定められている(後述のテーブルTHt_c[2]についても同様)。
尚、図71には示していないが、保留情報数(U1又はU2)が所定数(例えば3)以上であるときにおいて、判定対象TTの特図当たり判定の結果がハズレであって且つハズレ確定の特図変動パターンTHp_c21が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜449)が判定対象TTの特図変動パターン乱数として得られているとき、特図変動パターンTHp_c21の変動時間(8秒)よりも短い変動時間(例えば2秒)を規定する特図変動パターンTHp_c21’を選択することで、特別図柄の変動時間の短縮を図るようにしても良い(後述のテーブルTHt_c[2]が用いられる場合も同様であって良い:図72参照)。これにより、ハズレ確定についての特別図柄の変動表示を短時間で終わらせることでき、また、特図当たり判定の結果がハズレであるときにはハズレ確定の特図変動パターンTHp_c21が選択されるような特図変動パターン乱数(即ち0〜449)が高確率で取得されるため、遊技がスピーディに行われるようになる。
―――図72:潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[2]―――
図72に、小当たり用特図変動パターンテーブルTHt_ζに含まれる第3の要素特図変動パターンテーブルの例としての潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[2]を示す。潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[2]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_c[2,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_c[2,2]とを含む。
図72に、小当たり用特図変動パターンテーブルTHt_ζに含まれる第3の要素特図変動パターンテーブルの例としての潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[2]を示す。潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[2]は、ハズレ用の特図変動パターンテーブルTHt_c[2,1]と、大当たり用の特図変動パターンテーブルTHt_c[2,2]とを含む。
テーブルTHt_c[2,1]及びTHt_c[2,2]の夫々は、特図変動パターンTHp_c21〜THp_c23の全部又は一部に対して所定の判定値を対応づけたテーブルである。上述したように、特図変動パターンTHp_c21〜THp_c23における特別図柄の変動時間は、夫々、8秒、30秒、40秒である。
潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_c[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、CPU411は、特図当たり判定の判定結果がハズレの場合にはテーブルTHt_c[2,1]を選択する一方、特図当たり判定の判定結果が大当たりの場合にはテーブルTHt_c[2,2]を選択する。そして、CPU411は、判定対象TTの特図変動パターン乱数が、選択テーブル(ここでは、THt_c[2,1]又はTHt_c[2,2])における特図変動パターンTHp_ciに対応付けられた判定値と一致する場合に、判定対象TTに対する特図変動パターンとして、特図変動パターンTHp_ciを選択及び設定する(ここで、iは21以上23以下の整数)。
テーブルTHt_c[2,1]では、特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23に対して、夫々、計450個の判定値「0〜449」、計35個の判定値「450〜484」、計15個の判定値「485〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_c[2,2]では、特図変動パターンTHp_c22、THp_c23に対して、夫々、計100個の判定値「0〜99」、計400個の判定値「100〜499」を割り当てている(各判定値は整数)。テーブルTHt_c[2,2]では、特図変動パターンTHp_c21に対し判定値が割り当てられていないため、大当たり用のテーブルTHt_c[2,2]による特図変動パターン判定において特図変動パターンTHp_c21が選択されることは無い。特図変動パターンTHp_c21は、ハズレ確定の特図変動パターン、即ちハズレであるときにのみ選択される特図変動パターンだからである。
また、図72に示すテーブルTHt_c[2]の内容は、図71に示すテーブルTHt_c[1]の内容と全く同じになっているが、両者を異ならせることも可能である。
―――潜伏モードにおけるリーチ演出の発生確率―――
テーブルTHt_c[1]及びTHt_c[2]の夫々は、第3の要素特図変動パターンテーブルに相当する潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_cの例である。
テーブルTHt_c[1]及びTHt_c[2]の夫々は、第3の要素特図変動パターンテーブルに相当する潜伏モード用特図変動パターンテーブルTHt_cの例である。
図15及び図24等を参照して説明したように、第3の要素特図変動パターンテーブルとしてのテーブルTHt_c[1]は、低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技後、低確率非電サポ移行条件が成立するまで(即ち特別図柄の変動回数が70回に達するまで)の期間において、即ち高確率非電サポ遊技状態及び潜伏モードが維持される期間において、対象特図判定パターンテーブルとして特図変動パターン判定にて参照される。
同様に、第3の要素特図変動パターンテーブルとしてのテーブルTHt_c[2]は、小当たり遊技後、潜通移行条件成が成立するまで(即ち例えば特別図柄の変動回数が40回に達するまで)の期間において、即ち潜伏モードが維持される期間において、対象特図判定パターンテーブルとして特図変動パターン判定にて参照される。
特図変動パターン乱数は「0〜499」内の整数値をランダムにとると考えることができるため、図71のテーブルTHt_c[1]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、判定対象TTが“ハズレ”であって且つ特図変動パターンTHp_c22及びTHp_c23の何れかが選択される確率YH[1]は、“(499−450+1)/500=0.10”より10%である。
つまり、テーブルTHt_c[1]は、図67のテーブルTHt_b[2]との関係において、 “YH[1]>XH[2]”が成立するように構成されている。また、図72に示すテーブルTHt_c[2]の内容は図71に示すテーブルTHt_c[1]の内容と全く同じであると想定しているので、テーブルTHt_c[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定において、判定対象TTが“ハズレ”であって且つ特図変動パターンTHp_c22及びTHp_c23の何れかが選択される確率YH[2]は、確率YH[1]と一致する。故に、“YH[1]=YH[2]>XH[2]”である。
また、判定対象TTの大当たりの当落に関係なく、テーブルTHt_c[1]又はTHt_c[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定にて特図変動パターンTHp_c22及びTHp_c23の何れかが選択される確率は、テーブルTHt_b[2](図67参照)を対象特図変動パターンテーブルとして参照する特図変動パターン判定にて特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが選択される確率よりも高い。
図70を再度参照し、変動演出パターンテーブルHPtには、ノーマルハズレ演出を定義した変動演出パターンHEp_c21と、リーチ演出RCH3を定義した変動演出パターンHEp_c22と、リーチ演出RCH4を定義した変動演出パターンHEp_c23と、が含まれている。変動演出パターンテーブルHPtにおいて、変動演出パターンHEp_c21、HEp_c22、HEp_c23に対し、夫々、特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23が対応付けられている。故に、特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23を示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、判定対象TTに対する変動演出において、夫々、変動演出パターンHEp_c21に従うノーマルハズレ演出、変動演出パターンHEp_c22に従うリーチ演出RCH3、変動演出パターンHEp_c23に従うリーチ演出RCH4を実行する。
そうすると、低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技の後、高確率非電サポ遊技状態での潜伏モード中の各変動演出においてリーチ演出が実行される確率は、確率YH[1](10%)に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約12%)に等しい。
同様に、小当たり遊技の後、低確率非電サポ遊技状態での潜伏モード中の各変動演出においてリーチ演出が実行される確率は、確率YH[2](10%)に大当たり当選確率(1/392)を加えた確率(約10%)に等しい。
尚、低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技の後、高確率非電サポ遊技状態での潜伏モード中の各変動演出においてリーチ演出が実行される確率と、小当たり遊技の後、低確率非電サポ遊技状態での潜伏モード中の各変動演出においてリーチ演出が実行される確率とが、互いに完全に又は実質的に等しくなるように、テーブルTHt_c[1]及びTHt_c[2]の少なくとも一方を変形しても良い。
同様に、小当たり遊技の後、低確率非電サポ遊技状態での潜伏モード中の各変動演出においてリーチ演出が実行される確率は、確率YH[2](10%)に大当たり当選確率(1/392)を加えた確率(約10%)に等しい。
尚、低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技の後、高確率非電サポ遊技状態での潜伏モード中の各変動演出においてリーチ演出が実行される確率と、小当たり遊技の後、低確率非電サポ遊技状態での潜伏モード中の各変動演出においてリーチ演出が実行される確率とが、互いに完全に又は実質的に等しくなるように、テーブルTHt_c[1]及びTHt_c[2]の少なくとも一方を変形しても良い。
<<遊技機の動作フローチャート>>
第2実施形態に係る遊技機100の動作フローチャートを説明する。第2実施形態に係る遊技機100の動作フローチャートは、基本的に第1実施形態で示したそれ(図28〜図46)と同様であるので、第1実施形態との相違点のみ説明する。
第2実施形態に係る遊技機100の動作フローチャートを説明する。第2実施形態に係る遊技機100の動作フローチャートは、基本的に第1実施形態で示したそれ(図28〜図46)と同様であるので、第1実施形態との相違点のみ説明する。
図34に示す特図変動パターン判定処理の流れは第1実施形態と同様であるが、図65に示す如く大当たりの種類として特C、特D、特E、特O、特J及び特Mしかないことを想定した場合、存在しない大当たりの種類に対する特図変動パターンテーブル(特A用特図変動パターンテーブル等)は図34のステップS3201にて選択されえない。
図73は、図34のステップS3202における、対象特図変動パターンテーブルの特定手順のフローチャートである。
遊技機100が初期化された後、大当たりが発生していない場合には、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3231)。
直近に発生した大当たりが特C又は特Oの大当たりである場合であって、“HK≦70”の場合には(ステップS3232のYes)所定の低確率非電サポ移行条件が非成立であるので、確変用特図変動パターンテーブルTHt_b[1](図66参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3233)、“HK>70”の場合には(ステップS3232のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3234)。
直近に発生した大当たりが特J又は特Mの大当たりである場合であって、“HK≦70”の場合には(ステップS3235のYes)所定の低確率非電サポ移行条件が非成立であるので、確変用特図変動パターンテーブルTHt_b[2](図67参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3236)、“HK>70”の場合には(ステップS3235のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3237)。
直近に発生した大当たりが特Dの大当たりである場合であって、“HK≦70”の場合には(ステップS3238のYes)所定の低確率非電サポ移行条件が非成立であるので、確変用特図変動パターンテーブルTHt_b[3](図68参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3239)、“HK>70”の場合には(ステップS3238のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3240)。
直近に発生した大当たりが低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たりである場合であって、“HK≦70”の場合には(ステップS3241のYes)所定の低確率非電サポ移行条件が非成立であるので、確変用特図変動パターンテーブルTHt_b[4](図69参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3242)、“HK>70”の場合には(ステップS3241のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3243)。
直近に発生した大当たりが低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりである場合であって、“HK≦70”の場合には(ステップS3244のYes)所定の低確率非電サポ移行条件が非成立であるので、潜伏用特図変動パターンテーブルTHt_c[1](図71参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され(ステップS3245)、“HK>70”の場合には(ステップS3244のNo)所定の低確率非電サポ移行条件が成立しているので、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定される(ステップS3246)。
また、図73には示していないが、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にOFFのときに小当たりが発生したとき、その後、任意の大当たりが発生しないという条件下に限り、特別図柄が40回変動するまで潜伏用特図変動パターンテーブルTHt_c[2](図72参照)が対象特図変動パターンテーブルとして特定され、特別図柄が40回変動した後は、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aが対象特図変動パターンテーブルとして特定されるものとする。
図74は、図41のステップS5404にて実行される遊技状態設定処理の内容を示すフローチャートである。遊技状態設定処理において、まずステップS5411の処理を行う。ステップS5411において、主制御部401は、判定対象TTが大当たりであったのか否かを判定し、判定対象TTが大当たりであった場合には(ステップSS5411のYes)ステップS5412に進む一方、判定対象TTが大当たりでない、即ち小当たりであった場合には(ステップSS5411のNo)、そのまま遊技状態設定処理を終える。尚、遊技状態設定処理の説明における判定対象TTは、遊技状態設定処理の実行の契機となった判定対象TT(直前の大当たり又は小当たりに対応する判定対象TT)を指す。
ステップS5412において、主制御部401は、変動回数HKにゼロを設定する。その後、主制御部401は判定対象TTの大当たりの種類を確認する。
判定対象TTの大当たりの種類が特C、特D、特O、特J及び特Mの何れかであった場合、又は、判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合(ステップS5413のYes)、主制御部401は、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグにONを設定すると共に右打ち表示部205を点灯させるための右打ち報知開始処理を実行し(ステップS5414)、且つ、電サポ遊技残回数J及び高確率遊技残回数Xに「70」を代入してから(ステップS5415)遊技状態設定処理を終了する。
一方、判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合(ステップS5413のNo)、主制御部401は、高確率遊技フラグにONを設定し(ステップS5416)且つ高確率遊技残回数Xに「70」を代入してから(ステップS5417)遊技状態設定処理を終了する。このように、遊技状態設定処理では、大当たりの発生時における遊技状態と発生した大当たりの種類に基づいて大当たり遊技後の遊技状態が設定される。但し、特E以外の大当たりについては、その大当たりの発生時における遊技状態に依存せずに一定の処理が行われる。
図75は、図44のステップS117にて実行される演出終了処理の内容を示すフローチャートである。演出終了処理において、演出制御部403は、変動開始コマンド又は変動停止コマンドに大当たり又は小当たりを示す情報が含まれているか否かを判定する(ステップS1501)。即ち、判定対象TTが大当たり又は小当たりであったか否かを判定する。判定対象TTが大当たり又は小当たりであった場合にはステップS1502に進む一方、判定対象TTが大当たり及び小当たりの何れでもない場合にはステップS1507に進む。
ステップS1502において、演出制御部403は、自身が管理するモード中変動回数MHKにゼロを代入する。モード中変動回数MHKは、モードフラグMFが現在の値に設定されてからの特別図柄の変動回数(変動表示を介した変動停止の回数)、即ち対象演出モードが現在の演出モードに設定されてからの特別図柄の変動回数を表す。
ステップS1502の後、ステップS1503〜S1506において、判定対象TTの当たりの種類に応じてモードフラグMF及び基準値REF1等の設定を行う。基準値REF1、REF3は、夫々、図15を参照して説明した潜通移行条件、低確率非電サポ移行条件に対応している。
具体的には、判定対象TTが特C、特D、特O、特J及び特Mの何れかの大当たりであった場合、或いは、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合には、ステップS1504にて“(REF1,REF3,MF)=(0,70,2)”としてから、ステップS1513に進む。
判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合には、ステップS1505にて“(REF1,REF3,MF)=(0,70,3)”としてから、ステップS1513に進む。
判定対象TTが小当たりであった場合には、ステップS1506にて“(REF1,REF3,MF)=(40,0,3)”としてから、ステップS1513に進む。
判定対象TTが低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eの大当たりであった場合には、ステップS1505にて“(REF1,REF3,MF)=(0,70,3)”としてから、ステップS1513に進む。
判定対象TTが小当たりであった場合には、ステップS1506にて“(REF1,REF3,MF)=(40,0,3)”としてから、ステップS1513に進む。
判定対象TTが大当たり及び小当たりの何れでもない場合に移行するステップS1507において、“MF=1”の成否が確認され、“MF=1”の場合にはステップS1513に進むが、“MF=1”でない場合にはステップS1508に進む。ステップS1508において、演出制御部403はモード中変動回数MHKに「1」を加算し、その後、ステップS1509〜S1512から成る分岐処理を実行する。
ステップS1509〜S1512から成る分岐処理において、“MHK=REF3”であればモードフラグMFに「1」を代入してから(ステップS1509のYesを介してS1510)、ステップS1513に進み、 “MHK=REF1”であればモードフラグMFに「1」を代入してから(ステップS1511のYesを介してS1512)、ステップS1513に進み、 “MHK=REF3”及び“MHK=REF1”の何れもが不成立ならば直接ステップS1513に進む。
ステップS1513において、演出制御部403は、変動演出を終了して演出終了処理を終える。このとき、変動開始コマンド又は変動停止コマンドに基づく表示態様(即ち特別図柄の停止態様に応じた表示態様)にて装飾図柄を停止表示させる。
図24を参照して説明したように、モードフラグMFが1、2、3に設定されているとき、対象演出モードはそれぞれ通常モード、確変モード、潜伏モードに設定され、それぞれ通常モード、確変モード、潜伏モードにて変動演出を含む演出が行われることになる(本実施形態における上述の想定ではチャンスモードは存在しない)。
尚、演出制御部403は、確変モードを示す“MF=2”であるときにおいて変動開始コマンド又は変動停止コマンドに小当たりを示す情報が含まれていた場合、ステップS1502及びS1506の処理を行わずにモードフラグMFを「2」のままに維持すると良い(即ち、対象演出モードを確変モードに維持すると良い)。
上述の各種制御により、特C、特D、特O、特J及び特Mの何れかの大当たり遊技後、又は、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eの大当たり遊技後において、次回の大当たりが発生しないという仮定の下、“HK≦70”では確変モード用特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして用いられ且つ確変モードで変動演出が行われ、“HK>70”では通常モード用特図変動パターンテーブルが対象特図変動パターンテーブルとして用いられ且つ通常モードで変動演出が行われることになる(図73、図75参照)。
<<変動演内容決定処理とリーチ演出>>
図45のステップS1102における変動演内容決定処理は第1実施形態で述べた通りであるが、ここでは特に図70に示す変動演出パターンに注目して変動演内容決定処理の詳細を説明する。
図45のステップS1102における変動演内容決定処理は第1実施形態で述べた通りであるが、ここでは特に図70に示す変動演出パターンに注目して変動演内容決定処理の詳細を説明する。
変動演内容決定処理において、受信した変動開始コマンドにて示されている特図変動パターンがTHp_b21、THp_b22、THp_b23、THp_c21、THp_c22、THp_c23であるとき、演出制御部403は、判定対象TTに対する変動演出にて夫々変動演出パターンHEp_b21に従うノーマルハズレ演出、変動演出パターンHEp_b22に従うリーチ演出RCH1、変動演出パターンHEp_b23に従うリーチ演出RCH2、変動演出パターンHEp_c21に従うノーマルハズレ演出、変動演出パターンHEp_c22に従うリーチ演出RCH3、変動演出パターンHEp_c23に従うリーチ演出RCH4が行われるように、当該変動演出の内容を決定する。
ノーマルハズレ演出では、リーチ演出が行われることなく、第1〜第3装飾図柄を変動表示させた後、バラケ目で停止表示させる。
図76を参照し、リーチ演出RCH1〜RCH4の何れに対しても適用できるリーチ演出を説明する。任意のリーチ演出を含む変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始後、任意の演出を経て、第1及び第2装飾図柄を共通の図柄にて揃えた状態で仮停止させ、その後、所定のリーチ演出を行う。当該リーチ演出では、例えば、主人公キャラクタZRと所定の敵キャラクタが戦闘を行う動画像が表示される。リーチ演出が行われる前において、第1及び第2装飾図柄を共通の図柄にて仮停止させる際、遊技者が第1及び第2装飾図柄を視認しやすいように第1及び第2装飾図柄が大サイズで仮停止される。リーチ演出では、リーチ演出を見やするするために共通の図柄にて揃えられた小サイズの第1及び第2装飾図柄がメイン画面104aの左上隅及び右上済で仮停止せしめられる。リーチ演出の実行中、メイン画面104a内の任意の表示領域で第3装飾図柄を小サイズで変動表示(第1及び第2装飾図柄よりも高速な変動表示)させるようにしても良い。
判定対象TTが特C、特O、特J及び特Mの何れかの大当たりに当選している場合、戦闘にて主人公キャラクタZRが敵キャラクタに勝利する動画像が表示されると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にてメイン画面104aの中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にて停止表示される。これに対し、判定対象TTがハズレである場合、戦闘にて主人公キャラクタZRが敵キャラクタに敗北する動画像が表示されると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にてメイン画面104aの中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて停止表示される。
判定対象TTが特D若しくは特Eの大当たり又は小当たりに当選している場合、例えば、戦闘にて主人公キャラクタZRが敵キャラクタに敗北する動画像を表示した後、所定の特殊図柄をメイン画面104a上に表示することで確変モード又は潜伏モードへの移行を示唆した後、確変モード又は潜伏モードに移行すれば良い。或いは、判定対象TTが特D若しくは特Eの大当たり又は小当たりに当選している場合、図76に示す形態と異なるリーチ演出を行うようにしても良い。
図76に示すリーチ演出はリーチ演出の一例に過ぎない。リーチ演出RCH1〜RCH4は互いに内容が異なるリーチ演出であっても良い。
このように、リーチ演出は、メイン画面104aに表示される第1〜第3装飾図柄の内、第1及び第2装飾図柄(例えば左図柄及び右図柄)を有効ライン上にて共通図柄で揃えた後に、比較的長い時間をかけて第3装飾図柄もが当該共通図柄にて揃うか否か(即ち大当たりであるか否か)を示唆する演出である。そして、リーチ演出は、判定対象TTに対する大当たり遊技の実行の期待度が所定期待度KTREFよりも高いことを示唆する演出である。大当たり遊技の実行の期待度(以下、大当たりの期待度とも言う)とは、注目した1つの特図判定用情報(ここでは判定対象TT)が大当たりに当選している確率(統計上の確率)を表す。注目した1つの特図判定用情報に対して特定の演出が行われるのであれば、当該特図判定用情報に対する大当たりの期待度は、その特定の演出に対する大当たりの期待度(その特定の演出が割り当てられた特図判定用情報が大当たりに当選している確率)とも言える。所定期待度KTREFは、大当たりの当選確率として予め定められた確率OTKを示す、又は、その確率OTKよりも大きな所定値(例えば、確率OTKの5倍)を示す。確率OTKは、特図判定が低確率遊技状態で行われたならば“1/392”であり、特図判定が高確率遊技状態で行われたならば“1/42”である(図9参照)。大当たりの期待度は、大当たりの信頼度とも呼ばれる。
用語“信頼度”について説明を加えておく。任意の1つの特図判定用情報Q1に対して互いに異なる任意の第1候補演出〜第n候補演出を選択的に割り当てることができる場合を考える(ここにおけるnは2以上の整数)。演出制御部403は、特図判定用情報Q1に割り当てた候補演出を、特図判定用情報Q1の変動演出において実行することができる、或いは、特図判定用情報Q1が保留されているとき(即ち特図判定用情報記憶領域413dに記憶されているとき)において特図判定用情報Q1に対する先読み予告演出として実行することができる。この際、特図判定用情報Q1が大当たりの場合には第(i+1)候補演出が第i候補演出よりも特図判定用情報Q1に割り当てられる確率が高くなるように、且つ、特図判定用情報Q1がハズレの場合には第(i+1)候補演出が第i候補演出よりも特図判定用情報Q1に割り当てられる確率が低くなるように、演出制御部403は、特図判定用情報Q1に対する特図判定の結果及び演出用乱数等を用いて、第1候補演出〜第n候補演出の何れかを特図判定用情報Q1に割り当てることができる(ここにおけるiは(n−1)以下の任意の自然数)。この場合、第(i+1)候補演出が示唆する大当たりの信頼度(第(i+1)候補演出が割り当てられた特図判定用情報Q1の大当たりの信頼度)は、第i候補演出のそれよりも高い。
任意の1つの特図判定用情報Q1に関して、特図当たり判定の結果が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Q1に対して特定の特図変動パターン又は特定の演出が割り当てられる確率を“r”で表し、特図当たり判定の結果が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Q1に対して特定の特図変動パターン又は特定の演出が割り当てられる確率を“v”で表す。そうすると、特図判定用情報Q1に対して特定の特図変動パターン又は特定の演出が割り当てられたときの大当たりの信頼度は“(100×v/(r+v))”(単位は%)にて表される。
例えば、図66のテーブルTHt_b[1]を対象特図変動パターンテーブルとして参照した場合を考える。
この場合において、1つの特図判定用情報Q1が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率rは “(41/42)×(40/500)”であり、1つの特図判定用情報Q1が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率vは “(1/42)×(500/500)”である。故に、テーブルTHt_b[1]が用いられるとき、特図判定用情報Q1に対して特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられたときの大当たりの期待度、即ち特図判定用情報Q1の変動演出にてリーチ演出(RCH1又はRCH2)が行われたときの大当たりの期待度KTAは、“(100×v/(r+v))≒19.6”より約23.4%であって上記の所定期待度KTREFよりも高い。
この場合において、1つの特図判定用情報Q1が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率rは “(41/42)×(40/500)”であり、1つの特図判定用情報Q1が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率vは “(1/42)×(500/500)”である。故に、テーブルTHt_b[1]が用いられるとき、特図判定用情報Q1に対して特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられたときの大当たりの期待度、即ち特図判定用情報Q1の変動演出にてリーチ演出(RCH1又はRCH2)が行われたときの大当たりの期待度KTAは、“(100×v/(r+v))≒19.6”より約23.4%であって上記の所定期待度KTREFよりも高い。
同様に例えば、図67のテーブルTHt_b[2]を対象特図変動パターンテーブルとして参照した場合を考える。
この場合において、1つの特図判定用情報Q1が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率rは “(41/42)×(20/500)”であり、1つの特図判定用情報Q1が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率vは “(1/42)×(500/500)”である。故に、テーブルTHt_b[2]が用いられるとき、特図判定用情報Q1に対して特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられたときの大当たりの期待度、即ち特図判定用情報Q1の変動演出にてリーチ演出(RCH1又はRCH2)が行われたときの大当たりの期待度KTBは、“(100×v/(r+v))≒37.9”より約37.9%であって上記の所定期待度KTREFよりも高い。
この場合において、1つの特図判定用情報Q1が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率rは “(41/42)×(20/500)”であり、1つの特図判定用情報Q1が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Q1に特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられる確率vは “(1/42)×(500/500)”である。故に、テーブルTHt_b[2]が用いられるとき、特図判定用情報Q1に対して特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられたときの大当たりの期待度、即ち特図判定用情報Q1の変動演出にてリーチ演出(RCH1又はRCH2)が行われたときの大当たりの期待度KTBは、“(100×v/(r+v))≒37.9”より約37.9%であって上記の所定期待度KTREFよりも高い。
同様に考えて、図68のテーブルTHt_b[3]又は図69のテーブルTHt_b[4]が用いられるとき、特図判定用情報Q1に対して特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられたときの大当たりの期待度、即ち特図判定用情報Q1の変動演出にてリーチ演出(RCH1又はRCH2)が行われたときの大当たりの期待度KTCは、約19.6%であって上記の所定期待度KTREFよりも高い。
同様に考えて、図71のテーブルTHt_c[1]が用いられるとき、特図判定用情報Q1に対して特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられたときの大当たりの期待度、即ち特図判定用情報Q1の変動演出にてリーチ演出(RCH3又はRCH4)が行われたときの大当たりの期待度KTDは、約19.6%であって上記の所定期待度KTREFよりも高い。
同様に考えて、図72のテーブルTHt_c[2]が用いられるとき、特図判定用情報Q1に対して特図変動パターンTHp_b22及びTHp_b23の何れかが割り当てられたときの大当たりの期待度、即ち特図判定用情報Q1の変動演出にてリーチ演出(RCH3又はRCH4)が行われたときの大当たりの期待度KTEは、約2.5%であって上記の所定期待度KTREFよりも高い。尚、テーブルTHt_c[2]は低確率遊技状態でしか参照されることは無い。
上述のようなテーブル構成を採用することで、テーブルTHt_b[2](図67参照)を用いた場合におけるリーチ発生確率(約6%)と比べて、テーブルTHt_b[1]、THt_b[3]、THt_b[4]又はTHt_c[1](図66、図68、図69、図71参照)を用いた場合におけるリーチ発生確率(約10%、約12%)の方が高くなる(小当たりに対応するTHt_c[2]についても同様)。但し、リーチ演出に対する大当たりの期待度は、テーブルTHt_b[2]が用いられる場合と比べて、テーブルTHt_b[1]、THt_b[3]、THt_b[4]又はTHt_c[1]が用いられた場合の方が低くなる(小当たりに対応するTHt_c[2]についても同様)。
注意すべきは、比較的高いリーチ発生確率(約10%、約12%)に対応するテーブルTHt_b[1]、THt_b[3]、THt_b[4]又はTHt_c[1]は、第1特別図柄抽選で発生する大当たり(特C、特D、特E、特O)の大当たり遊技後にしか用いられず、第2特別図柄抽選で発生する大当たり(特J、特M)の大当たり遊技後には用いられないという点である。
結果、第1特別図柄抽選に基づく大当たり遊技(特C、特D、特E、特O)を経て高確率電サポ遊技状態又は高確率非電サポ遊技状態で実行される各変動演出のリーチ発生確率は、第2特別図柄抽選に基づく大当たり遊技(特J、特M)を経て高確率電サポ遊技状態で実行される各変動演出のリーチ発生確率よりも高くなる。
リーチ発生確率が高いとは、特別図柄の変動時間として比較的長い時間が選択及び決定され易い状態を指すとも言える。つまり、以下のように表現することもできる。
第1特別図柄抽選で大当たり(特C、特D、特E、特O)に当選して対応する大当たり遊技が行われた後、新たな大当たりに当選せず(従って新たな大当たり遊技が行われず)且つ低確率非電サポ移行条件(ここでは70回転)が成立する前では、所定の第1決定条件で特別図柄の変動時間が決定され、
第2特別図柄抽選で大当たり(特J、特M)に当選して対応する大当たり遊技が行われた後、新たな大当たりに当選せず(従って新たな大当たり遊技が行われず)且つ低確率非電サポ移行条件(ここでは70回転)が成立する前では、所定の第2決定条件で特別図柄の変動時間が決定される。
第2特別図柄抽選で大当たり(特J、特M)に当選して対応する大当たり遊技が行われた後、新たな大当たりに当選せず(従って新たな大当たり遊技が行われず)且つ低確率非電サポ移行条件(ここでは70回転)が成立する前では、所定の第2決定条件で特別図柄の変動時間が決定される。
第1決定条件では、第2決定条件よりも、相対的に長い時間が特別図柄の変動時間として決定されやすい(相対的に長い時間が特別図柄の変動時間として決定される確率が高い)。第1決定条件及び第2決定条件の夫々において、第1候補時間(例えば1.5秒)及び第1候補時間よりも長い第2候補時間(例えば30秒又は40秒)を含む複数の候補時間の何れかが特別図柄の変動時間として決定(選択)されるが、第1決定条件の方が第2決定条件よりも特別図柄の変動時間として第2候補時間が決定(選択)されやすい、とも言える。
第1特別図柄抽選で大当たり(特C、特D、特E、特O)に当選して対応する大当たり遊技が行われた後、高確率電サポ遊技状態となり低確率非電サポ移行条件(ここでは70回転)が成立する前では、右打ちで遊技が行われるため、行われる特別図柄抽選は基本的に第2特別図柄抽選となる。結果、第1特別図柄抽選での大当たり後、新たに発生し得る大当たりは、基本的に第2特別図柄抽選による大当たりである。第1特別図柄抽選に基づく大当たり遊技を経た高確率電サポ遊技状態への移行後、新たな大当たり(第2特別図柄抽選による大当たり;特J、特M)による大当たり遊技が行われるまでにおいては(即ち例えばテーブルTHt_b[1]が用いられる場合においては)、新たな大当たり(第2特別図柄抽選による大当たり;特J、特M)による大当たり遊技が行われた後よりも(即ちテーブルTHt_b[2]が用いられる場合よりも)、リーチ演出が行われ易くなる。
換言すれば、低確率非電サポ遊技状態での左打ちによる第1特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して対応する大当たり遊技の後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御されている第1状態と、高確率電サポ遊技状態での右打ちによる第2特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して対応する大当たり遊技の後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御されている第2状態とを比較した場合、第1状態の方が第2状態よりもリーチ演出が行われ易い。例えば、第1状態ではリーチ発生確率が約10%となるTHt_b[1]が用いられる一方、第2状態ではリーチ発生確率が約6%となるTHt_b[2]が用いられるからである。
また以下のように考えることもできる。主制御部401により低確率非電サポ遊技状態で制御されているときに左打ちによる第1特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態に制御される第1パターンと、主制御部401により高確率電サポ遊技状態で制御されているときに右打ちによる第2特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態に制御される第2パターンと、がある。そして、演出制御部403は、第1パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合は、第2パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合よりも、リーチ演出の実行割合(リーチ発生確率)を高くしている。例えば、第1パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合にはリーチ発生確率が約10%となるTHt_b[1]が用いられる一方、第2パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合にはリーチ発生確率が約6%となるTHt_b[2]が用いられるからである。
換言すれば、低確率非電サポ遊技状態での左打ちによる第1特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して対応する大当たり遊技の後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御されている第1状態と、高確率電サポ遊技状態での右打ちによる第2特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して対応する大当たり遊技の後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御されている第2状態とを比較した場合、第1状態の方が第2状態よりもリーチ演出が行われ易い。例えば、第1状態ではリーチ発生確率が約10%となるTHt_b[1]が用いられる一方、第2状態ではリーチ発生確率が約6%となるTHt_b[2]が用いられるからである。
また以下のように考えることもできる。主制御部401により低確率非電サポ遊技状態で制御されているときに左打ちによる第1特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態に制御される第1パターンと、主制御部401により高確率電サポ遊技状態で制御されているときに右打ちによる第2特別図柄抽選に基づき大当たりが発生して大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態に制御される第2パターンと、がある。そして、演出制御部403は、第1パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合は、第2パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合よりも、リーチ演出の実行割合(リーチ発生確率)を高くしている。例えば、第1パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合にはリーチ発生確率が約10%となるTHt_b[1]が用いられる一方、第2パターンにより高確率電サポ遊技状態に制御されている場合にはリーチ発生確率が約6%となるTHt_b[2]が用いられるからである。
本実施形態における上述の想定による遊技機100は一般にST機と呼ばれる。ST機において、初当たり(低確率非電サポ遊技状態からの第1特別図柄抽選による大当たり)を経て高確率電サポ遊技状態となった後、一度も大当たりが発生せずに高確率付与回数及び電サポ世回数分の変動が終了して低確率非電サポ遊技状態に移行する(これをSTスルーという)ことがある。STスルーの発生は仕方がないとしても、リーチ演出すら殆ど発生せずにSTスルーが生じると盛り上がりに欠け、遊技者が面白みを感じなくおそれがある。そこで、上述の如く、初当たり後のリーチ発生確率を、連荘中のリーチ発生確率(第2特別図柄抽選で1度以上大当たりが発生した後のリーチ発生確率)よりも高める。これにより、低確率非電サポ遊技状態に移行するまでの第2特別図柄抽選において一度も大当たりが発生しなかったとしても、高確率電サポ遊技状態(確変モード)における遊技を或る程度楽しんでもらうことが可能となる。
また、出玉無し大当たりとも呼ばれる確変短当たり又は潜確短当たりの後、STスルーとなると、確変長当たりによる初当たり後にSTスルーした場合よりも、遊技者は不満がつのりがちになる。そこで、本実施形態では、初当たりとしての確変短当たり又は潜確短当たり後のリーチ発生確率(例えば約12%:図68参照)を、初当たりとしての確変長当たりのリーチ発生確率(例えば約10%:図66参照)よりも更に高めるようにしている。これにより、確変短当たり又は潜確短当たりの後、STスルーとなったとしても、高確率遊技状態における遊技を或る程度楽しんでもらうことが可能となる。
尚、非電サポ遊技状態において第2始動口106が開放されることは無いと考えて良い。但し、非電サポ遊技状態においても稀に普通図柄抽選に当選して第2始動口106が開放されることがあっても良い。
上述の内容を基本とした、第2実施形態に属する幾つかの変形例又は応用例として、以下に複数の実施例を説明する。
[実施例EX2_1]
リーチ乱数をも用いた特図変動パターン判定を行うことで、第2実施形態で上述したようなリーチ発生確率を実現するようにしても良い。リーチ乱数が「0〜99」の範囲内の整数値をとる乱数であるとして具体例を挙げる。
リーチ乱数をも用いた特図変動パターン判定を行うことで、第2実施形態で上述したようなリーチ発生確率を実現するようにしても良い。リーチ乱数が「0〜99」の範囲内の整数値をとる乱数であるとして具体例を挙げる。
第1特別図柄抽選で発生する特C又は特Oの大当たり遊技の後に参照される確変モード用特図変動パターンテーブル(上述の例では図66のTHt_b[1])において、リーチ乱数を用いてリーチ発生確率を約10%にするためには以下のようにすればよい。
図66を再度参照し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「0〜91」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われない特図変動パターンTHp_b21を選択し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「92〜99」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択し、特図当たり判定の結果が大当たりである場合にはリーチ乱数の如何に関わらず特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択する。これにより、特C又は特Oの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、“(99−92+1)/100=0.08”に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約10%)に等しくなる。
図66を再度参照し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「0〜91」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われない特図変動パターンTHp_b21を選択し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「92〜99」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択し、特図当たり判定の結果が大当たりである場合にはリーチ乱数の如何に関わらず特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択する。これにより、特C又は特Oの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、“(99−92+1)/100=0.08”に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約10%)に等しくなる。
同様に、第2特別図柄抽選で発生する特J又は特Mの大当たり遊技の後に参照される確変モード用特図変動パターンテーブル(上述の例では図67のTHt_b[2])において、リーチ乱数を用いてリーチ発生確率を約6%にするためには以下のようにすればよい。
図67を再度参照し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「0〜95」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われない特図変動パターンTHp_b21を選択し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「96〜99」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択し、特図当たり判定の結果が大当たりである場合にはリーチ乱数の如何に関わらず特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択する。これにより、特J又は特Mの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、“(99−96+1)/100=0.04”に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約6%)に等しくなる。
図67を再度参照し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「0〜95」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われない特図変動パターンTHp_b21を選択し、特図当たり判定の結果がハズレであって且つリーチ乱数が「96〜99」の範囲内にあるとき、特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択し、特図当たり判定の結果が大当たりである場合にはリーチ乱数の如何に関わらず特図変動パターン乱数に基づきリーチ演出が行われる特図変動パターンTHp_b22又はTHp_b23を選択する。これにより、特J又は特Mの大当たり遊技の後、確変モード中の各変動演出において、リーチ演出が実行される確率は、“(99−96+1)/100=0.04”に高確率遊技状態の大当たり当選確率(1/42)を加えた確率(約6%)に等しくなる。
同様の方法により、特Dの大当たり遊技後の確変モード中の各変動演出におけるリーチ発生確率、特Eの大当たり遊技後の確変モード中の各変動演出におけるリーチ発生確率、特Eの大当たり遊技後の潜伏モード(高確率非電サポ遊技状態での潜伏モード)中の各変動演出におけるリーチ発生確率、及び、小当たり遊技後の潜伏モード(低確率非電サポ遊技状態での潜伏モード)中の各変動演出におけるリーチ発生確率を、上述した確率(即ち、夫々、約12%、約12%、約12%、約10%)に設定することができる。
[実施例EX2_2]
第2実施形態における上述の想定では(図65参照)、第1及び第2特別図柄抽選において共通して発生する大当たりの種類は存在しないが、第1及び第2特別図柄抽選において共通して発生する大当たりの種類が存在していてもよい。例えば、図77に示す如く、第1特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが特C、特D、特E、特J、特M、特Oとなる割合が、夫々、10%、10%、10%、10%、10%、50%となるように、且つ、第2特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが特J、特Mとなる割合が、夫々、60%、40%となるように、特図図柄判定テーブルTZtを形成しておいてもよい。
第2実施形態における上述の想定では(図65参照)、第1及び第2特別図柄抽選において共通して発生する大当たりの種類は存在しないが、第1及び第2特別図柄抽選において共通して発生する大当たりの種類が存在していてもよい。例えば、図77に示す如く、第1特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが特C、特D、特E、特J、特M、特Oとなる割合が、夫々、10%、10%、10%、10%、10%、50%となるように、且つ、第2特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが特J、特Mとなる割合が、夫々、60%、40%となるように、特図図柄判定テーブルTZtを形成しておいてもよい。
この場合であっても、リーチ発生確率を相対的に高めるテーブルTHt_b[1]等に対応付けられた種類の大当たり(特C等)は、第1特別図柄抽選においてしか発生しないので、初当たり後のリーチ発生確率が連荘中のリーチ発生確率よりも高くなる傾向は維持される(但し、1回1回の初当たりに注目すれば初当たり後のリーチ発生確率が連荘中のリーチ発生確率よりも高くなるとは限らない)。
[実施例EX2_3]
第2実施形態における上述の想定では、遊技機100がST機として構成されているが、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、遊技機100をループ機として構成するようにしても良い。
第2実施形態における上述の想定では、遊技機100がST機として構成されているが、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、遊技機100をループ機として構成するようにしても良い。
この場合、第2実施形態で上述した特別図柄の変動回数に関する数値「70」を「10000」に読み替えれば良い。具体的には、確変長当たり又は確変短当たりに属する大当たり(即ち特C、特D、特O、特J及び特M)に対する高確率付与回数及び電サポ付与回数を共に10000回とし、低確率非電サポ遊技状態で発生した特Eに対する高確率付与回数、電サポ付与回数を、夫々、10000回、0回とし、低確率非電サポ遊技状態以外の遊技状態で発生した特Eに対する高確率付与回数及び電サポ付与回数を共に10000回とすればよい(図74において、ステップS5415では回数J及びXに10000を代入し且つステップS5417では回数Xに10000を代入すれば良い)。これに伴い、図73の説明にて述べた不等式“HK≦70”及び“HK>70”を夫々“HK≦10000”及び“HK>10000”に読み替え、且つ、図75のステップS1504及びS1505ではREF3に「70」ではなく「10000」を代入すれば良い。
ループ機であっても、初当たり後の高確率遊技状態において遊技者は早期に次の大当たりが発生すると期待することが多い。これを考慮し、初当たり後のリーチ発生確率を上げることで遊技を盛り上げることができ、遊技者に昂揚感を与えることが可能となりうる。
[実施例EX2_4]
第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることもできる。この場合、第2実施形態において、図65又は図77の大当たりの振り分けを基準としつつ、第1特別図柄抽選にて更に特I及び通A〜通Cの大当たりが発生することがあるように且つ第2特別図柄抽選にて更に特G及び通D〜通Fの大当たりが発生することがあるように特図図柄判定テーブルTZtを変更すれば良い。そして、特I、通A〜通C、特G及び通D〜通Fの大当たりの存在に伴う各種処理として、第1実施形態で述べた各種処理を行うようにすればよい。
第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることもできる。この場合、第2実施形態において、図65又は図77の大当たりの振り分けを基準としつつ、第1特別図柄抽選にて更に特I及び通A〜通Cの大当たりが発生することがあるように且つ第2特別図柄抽選にて更に特G及び通D〜通Fの大当たりが発生することがあるように特図図柄判定テーブルTZtを変更すれば良い。そして、特I、通A〜通C、特G及び通D〜通Fの大当たりの存在に伴う各種処理として、第1実施形態で述べた各種処理を行うようにすればよい。
或いは以下のように考えても良い。第1実施形態において、特C及び特O用特図変動パターンテーブル内の確変モード用特図変動パターンテーブルを図66のテーブルTHt_b[1]とし、特D用特図変動パターンテーブル内の確変モード用特図変動パターンテーブルを図68のテーブルTHt_b[3]とし、特E用特図変動パターンテーブル内の確変モード用特図変動パターンテーブルを図69のテーブルTHt_b[4]とし、それら以外の確変モード用特図変動パターンテーブルを図67のテーブルTHt_b[2]とし、特E用特図変動パターンテーブル内の潜伏モード用特図変動パターンテーブルを図71のテーブルTHt_c[1]とし、小当たり用特図変動パターンテーブル内の潜伏モード用特図変動パターンテーブルを図72のテーブルTHt_c[2]としても良い。この際、テーブルTHt_b[1]〜THt_b[4]内の特図変動パターンTHp_b21〜b23並びにテーブルTHt_c[1]〜THt_b[2]内の特図変動パターンTHp_c21〜c23に対応して選択される変動演出パターンは、第2実施形態で述べた通りとする。
<<第2実施形態に関する発明の考察>>
第2実施形態に関する発明について考察する。
第2実施形態に関する発明について考察する。
本発明の一側面に係る遊技機W3は、始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技の後、所定の第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、前記判定手段の判定結果に応じた演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、前記遊技状態制御手段は、前記第1遊技状態に制御されているときに前記特別遊技が実行された後に前記第2遊技状態に制御する第1移行パターンと、前記第2遊技状態に制御されているときに前記特別遊技が実行された後に前記第2遊技状態に制御する第2移行パターンとを有し、前記演出実行手段は、前記特別遊技の実行の期待度が高いことを示唆する特別演出を行う特別演出実行手段を有し、前記第1移行パターンにより前記第2遊技状態に制御されている場合は、前記第2移行パターンにより前記第2遊技状態に制御されている場合よりも、前記特別演出の実行割合を高く設定したことを特徴とする。
これにより、遊技者にとって喜ばしい遊技状態である第2遊技状態における遊技をより盛り上げることができ、第2遊技状態における遊技を遊技者に楽しんでもらいやすくなる。
本発明の一側面に係る遊技機W3’(遊技機W3’は遊技機W3の一形態であると考えても良い)は、始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技の後、所定の第1遊技状態(例:低確率非電サポ遊技状態)よりも遊技者に有利な第2遊技状態(例:高確率電サポ遊技状態)で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、前記判定手段の判定結果に応じた演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、前記演出実行手段は、前記特別遊技の実行の期待度が高いことを示唆する特別演出(例:リーチ演出)を行う特別演出実行手段を有し、前記第1遊技状態にて前記特別遊技(例:特Cの大当たり遊技)を行うと判定されて前記特別遊技が行われた後に前記第2遊技状態で遊技が制御されているとき、前記第2遊技状態にて前記特別遊技(例:特Jの大当たり遊技)を行うと判定されて前記特別遊技が行われた後に前記第2遊技状態で遊技が制御されているときと比べて、前記特別演出が行われ易くすることを特徴とする。
これにより、遊技者にとって喜ばしい遊技状態である第2遊技状態における遊技をより盛り上げることができ、第2遊技状態における遊技を遊技者に楽しんでもらいやすくなる。
遊技機W3における判定手段及び遊技状態制御手段は、遊技機100においては例えば主制御部401により実現される。遊技機W3における演出実行手段は、遊技機100においては例えば演出制御部403により実現される、或いは、演出制御部403及び演出実現要素(演出手段)により実現される。
特別遊技は特別入賞口の開放を伴う遊技を含む。特別入賞口は大入賞口111であって良く、従って特別遊技は大入賞口111の開放を伴う遊技(例えば大当たり遊技)であって良い。この場合、判定手段における判定は、特図当たり判定を含み、更に特図図柄判定及び特図変動パターン判定を含みうる。
第1及び第2遊技状態に関し、有利/不利とは、第2実施形態の言葉を使えば、例えば、大当たり抽選の当選確率の高/低(特別遊技を行うと判定される確率の高/低)、及び/又は、電サポの付与の有/無に相当する。
///変形等///
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
上述の実施形態では、本発明を旧第一種タイプのパチンコ遊技機に適用した例を説明したが、本発明を、それ以外のタイプ(例えば旧一種二種混合タイプ)のパチンコ遊技機に適用しても良いし、パチンコ遊技機に分類されない、スロットマシンなどの他の遊技機に適用しても良い。パチンコ遊技機では、遊技媒体として遊技球が用いられるが、スロットマシンではコインが遊技媒体として用いられる。
100 遊技機
105、106 始動口
111 大入賞口
121 演出ボタン(操作手段)
401 主制御部(判定手段、特別遊技実行手段)
403 演出制御部(演出制御手段)
105、106 始動口
111 大入賞口
121 演出ボタン(操作手段)
401 主制御部(判定手段、特別遊技実行手段)
403 演出制御部(演出制御手段)
本発明に係る遊技機は、始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させてから当該判定結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、前記演出実行手段は、特定モード演出を実行する特定モード演出実行手段と、前記特定モード演出の実行中において、該特定モード演出が継続するか否かを示唆する特殊演出を実行する特殊演出実行手段と、を有し、前記特定モード演出実行手段は、前記特定モード演出が開始されてから、予め定められた所定回数の前記図柄の変動表示が行われたことに基づいて前記特定モード演出を終了させる終了パターンと、前記特定モード演出が開始されてから、前記所定回数の前記図柄の変動表示が行われた後も前記特定モード演出を継続させる継続パターンと、を有し、前記特殊演出実行手段は、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数より少ない特定回数である場合に前記特殊演出を実行するとともに、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数である場合に前記特殊演出を実行し、前記特定モード演出の実行中に前記特殊演出とは異なる演出が実行されている場合において特定画像を表示可能に構成されており、前記特殊演出は、前記特定画像を用いて前記特定モード演出が継続するか否かを示唆する演出であることを特徴とする。
Claims (1)
- 始動条件の成立により所定の特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づき、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させてから当該判定結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、
前記判定手段の判定結果に応じた演出を実行する演出実行手段と、を備えた遊技機であって、
前記演出実行手段は、
特定モード演出を実行する特定モード演出実行手段と、
前記特定モード演出の実行中において、該特定モード演出が継続するか否かを示唆する特殊演出を実行する特殊演出実行手段と、を有し、
前記特定モード演出実行手段は、前記特定モード演出が開始されてから、予め定められた所定回数の前記図柄の変動表示が行われたことに基づいて前記特定モード演出を終了させる終了パターンと、前記特定モード演出が開始されてから、前記所定回数の前記図柄の変動表示が行われた後も前記特定モード演出を継続させる継続パターンと、を有し、
前記特殊演出実行手段は、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数より少ない特定回数である場合に前記特殊演出を実行するとともに、前記図柄の変動表示回数が前記所定回数である場合に前記特殊演出を実行する
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015042883A JP2016159044A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015042883A JP2016159044A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016159044A true JP2016159044A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56843832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015042883A Pending JP2016159044A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016159044A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156043A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Kyoraku Sangyo Kk | パチンコ遊技機 |
JP2012005584A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
-
2015
- 2015-03-04 JP JP2015042883A patent/JP2016159044A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011156043A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Kyoraku Sangyo Kk | パチンコ遊技機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160920 |
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A02 | Decision of refusal |
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