JP2016157743A - Electronic equipment for outdoor installation - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、屋外設置用の電気機器に関し、特に、屋外の壁面に取り付けられる電気機器に関する。 The present invention relates to an electric device for outdoor installation, and particularly to an electric device attached to an outdoor wall surface.
従来、電気機器を、壁面に取り付けて使用する場合がある。 Conventionally, there is a case where an electric device is used by being attached to a wall surface.
この種の電気機器としては、たとえば、太陽電池からの直流電力を、所定の交流電力に変換する電力変換装置が知られている(たとえば、特許文献1を参照)。 As this type of electrical equipment, for example, a power conversion device that converts DC power from a solar cell into predetermined AC power is known (for example, see Patent Document 1).
特許文献1の電力変換装置は、インバータ回路を構成する基板と、基板を収容する筐体とを備えている。特許文献1の電力変換装置では、インバータ回路は、太陽電池の直流電力を交流電力に変換する電気回路の一部を構成している。電力変換装置は、筐体の背面パネルを壁面に取り付け、この背面パネルには切り欠きが構成されている。電力変換装置は、直流電力が入力されるDC入力配線や交流電力が出力されるAC出力配線を、背面パネルの切り欠きを通して、筐体の内部に導入できるように構成されている。
The power conversion device of
ところで、電気機器は、建造物内部の壁面に取り付けられる場合だけでなく、屋外側の壁面に取り付けられる場合もある。電気機器は、屋外側の壁面に取り付けられる場合、雨水が入り込むと、電気機器の信頼性を低下させる虞がある。電気機器はより防水性に優れた構成が求められており、屋外側の壁面に取り付けられる場合、上述した特許文献1の構成だけでは十分ではなく、更なる改良が求められている。
By the way, an electric device may be attached not only to a wall surface inside a building but also to a wall surface on the outdoor side. When the electric device is attached to the wall surface on the outdoor side, if rainwater enters, the reliability of the electric device may be reduced. The electrical device is required to have a more waterproof structure, and when it is attached to the wall surface on the outdoor side, the above-described configuration of
本発明の目的は、より防水性に優れた屋外設置用の電気機器を提供することにある。 An object of the present invention is to provide an electric device for outdoor installation that is more waterproof.
本発明の屋外設置用電気機器は、前面が開口される箱状の筐体と、該筐体の前面を塞ぐように取り付けられる前面パネルと、家屋の屋外側の壁面に取り付けられる筐体の当該壁面への取付面側に設けられた貫通口を覆うカバー部と、を備え、カバー部を一体成形すると共に、このカバー部には筐体に取り付けられる取付部と、筐体に収納される電気回路と電気的に接続する配線を挿通する筒状部とを備え、筒状部は、筐体の外部に向かって開口する第1開口部と、該第1開口部と反対側で筐体の内部に向かって開口する第2開口部とを有しており、第2開口部は、第1開口部における鉛直方向の下端より鉛直方向の上方に設けられていることを特徴とするものである。 The electric device for outdoor installation according to the present invention includes a box-shaped housing whose front surface is opened, a front panel that is attached so as to close the front surface of the housing, and a housing that is attached to a wall surface on the outdoor side of a house. A cover portion that covers the through-hole provided on the attachment surface side to the wall surface, and integrally forms the cover portion, and the cover portion includes an attachment portion that is attached to the housing, and an electric power that is accommodated in the housing. A cylindrical portion through which a wiring that is electrically connected to the circuit is inserted. The cylindrical portion has a first opening that opens toward the outside of the housing, and a housing that is opposite to the first opening. And the second opening is provided above the lower end in the vertical direction of the first opening in the vertical direction. .
本発明の屋外設置用電気機器は、より防水性に優れた構成とすることが可能となる。 The outdoor-installed electrical device of the present invention can be configured to be more waterproof.
以下では、本実施形態の屋外設置用電気機器(以下、単に電気機器と記す)11について、図1ないし図6を参照しながら説明する。電気機器11を電力変換装置とした際の電力変換システム50を、図7を用いて説明する。なお、電気機器11は電力変換装置に限るものではなく、電力配線の結合や分岐を行うものや保護継電器を収納したものなど、電気配線にかかり電気部品や電気回路を収納するものであれば良く、また屋外設置するものであれば良い。図中においては、同じ部材に対し、同じ番号を付して重複する説明を省略する。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。
Hereinafter, an outdoor installation electrical device (hereinafter simply referred to as an electrical device) 11 according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 6. A
本実施形態の電気機器11は、図1ないし図3に示すように、筐体2と、前面パネル3と、合成樹脂等で一体成形されたカバー部4と、を備えている。筐体2は、前面が開口する箱状の外形形状を有し、例えばアルミやアルミ合金などの金属、又は合成樹脂等で一体に成形されている。前面パネル3は、筐体2の前面を塞ぐことができるように螺子等で開閉可能に取り付けられている。筐体2は、例えば電力変換回路等を成す電気回路1を内部に収納することができるように構成されている。電気回路1は、電力変換回路に限るものではなく、保護継電器、ヒューズ、端子台などの部品やダイオードを用いた逆流防止回路、複数の電力を単一出力にまとめる回路、単一の入力電力を複数出力に分岐する回路、蓄電池の充電放電回路などが可能である。電気機器11は、本実施形態の電力変換装置に限定されるものだけではない。筐体2は、屋外側の壁面50aaに取り付けるように構成されている。筐体2は、図4に示すように、貫通口2abが設けられている。貫通口2abは、壁面50aaに取り付ける筐体2の取付面(筐体2の背面)2aaの下部側に設けられている。カバー部4は、貫通口2abを覆うように構成されている。カバー部4は、取付部4aと、筒状部4bとを備えている。取付部4aは、筐体2に取り付けられるように構成されている。筒状部4bは、図6Aおよび図6Bに示すように、配線12を挿通できるように構成されている。配線12は、電気回路1と電気的に接続される。また、筒状部4bは、第1開口部4b1と、第2開口部4b2とを有している。第1開口部4b1は、筐体2の外部に向かって開口する。第2開口部4b2は、第1開口部4b1と反対側に設けられている。第2開口部4b2は、筐体2の内部に向かって開口する。第2開口部4b2は、第1開口部4b1における鉛直方向の下端より鉛直方向の上方に設けられている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
本実施形態の電気機器11は、第1開口部4b1における鉛直方向の下端より鉛直方向の上方に第2開口部4b2が設けられたカバー部4を備えることで、より防水性を高くすることが可能となる。
The
以下では、電気機器11に電力変換装置を用いる場合について説明する。電気機器11は、電気回路1として、電力変換器11aを使用している。電力変換器11aは、直流電力を交流電力に電力変換することができるように構成されている。最初に、電気機器(電力変換装置)11を備えた電力変換システム50を、図7を用いて、簡単に説明する。
Below, the case where a power converter device is used for the
電力変換システム50は、太陽電池51と、電気機器(電力変換装置)11と、を備えている。電力変換システム50は、さらに、リモートコントローラ52と、分電盤53と、を備えている。電気機器(電力変換装置)11は、建屋の屋外側の壁面や架台等に設置され、複数の太陽電池51と電気的に接続されて、太陽電池51からの直流電力を交流電力に電力変換する。また、電気機器(電力変換装置)11は、電力変換した交流電力を分電盤53に出力し、たとえば、照明器具、テレビジョンなどの負荷機器56を駆動すると共に、余剰電力は商用交流電源55へ逆潮流させることが可能である。なお、電力変換した交流電力は全量を商用交流電源55へ逆潮流させるように構成しても良い。
The
以下では、電気機器(電力変換装置)11の構成について、より具体的に説明する。 Below, the structure of the electric equipment (power converter device) 11 is demonstrated more concretely.
電力変換器11aは、直流電力を交流電力へ変換するDC−ACコンバータに加え、図3に示すように、開閉器11bと、コネクタ部11cと、端子台11dと、設定部11eとを備えている。DC−ACコンバータは、絶縁シート6で覆われ内部の電子部品が外部に露出しないように設けられている。5つの開閉器11bは、正面視において、電力変換器11aの鉛直方向の下方における左側に配置され、最大5つの太陽電池51と配線12で電気的に接続される。以下では、太陽電池51と電気的に接続させる配線12を第1配線12aとも称する。開閉器11bは、太陽電池51から入力された直流電力をDC−ACコンバータへ給電する電路の開閉を制御することができるように構成されている。
The
端子台11dは、正面視において、電力変換器11aの鉛直方向の下方における右側に配置され、分電盤53と配線12で電気的に接続される。以下では、分電盤53と電気的に接続する配線12を第2配線12bとも称する。DC−ACコンバータは、端子台11dおよび第2配線12bを介して、電力変換した交流電力を分電盤53に出力することができる。端子台11dは、アース接続させる配線12と電気的に接続できるように構成されていてもよい。電力変換器11aは、通信部を備えている。通信部は、コネクタ部11cを介してリモートコントローラ52とつながり、たとえば、電気機器11の駆動条件の設定や、太陽電池51の発電量の確認などを行うことができるように構成されている。コネクタ部11cとリモートコントローラ52とは、配線12(以下では、第3配線12dとも称する)で電気的に接続されている。
The
電気機器(電力変換装置)11は、筐体2の内部において、開閉器11bとコネクタ部11cと端子台11dとを、鉛直方向の下方に設けている。電気機器(電力変換装置)11は、筐体2の内部において、カバー部4を鉛直方向の下方に設けている。電気機器(電力変換装置)11は、たとえば、筐体2の高さが65cm以上の場合もある。電気機器(電力変換装置)11は、筐体2が取り付けられる地表面からの地上高さが高い場合、鉛直方向の上方に開閉器11bなどを設けると、上から見下ろすような作業が必要となり配線12の接続作業を行う作業者はより高所作業となる。電気機器(電力変換装置)11は、筐体2の内部において、カバー部4に対応して、鉛直方向の下方に開閉器11bとコネクタ部11cと端子台11dとを設けている。電気機器(電力変換装置)11は、カバー部4に対応して、鉛直方向の下方に、開閉器11b、コネクタ部11cもしくは端子台11dを設けることで、配線12の接続作業は下から見上げるように行うことができ作業の確実性と作業者の安全性が増すものである。
The electric device (power conversion device) 11 is provided with a
筐体2は、図3に示すように、背板21aと、第1側板21bと、第2側板21cと、上板21dと、底板21eと、を有している。背板21aは、長方形状の短手方向に沿って、上板21dと、底板21eとを備えている。
As shown in FIG. 3, the
筐体2には、図4に示すように、背板21aと、底板21eとに渡って、貫通口2abが設けられている。筐体2は、カバー部4を固定する固定部21hを備えている。筐体2は、複数の固定部21hを背板21aに設けている。固定部21hは、貫通口2abに向かって突出している。固定部21hは、平板状の外形形状をしている。固定部21hは、厚み方向に貫通する固定孔21haを有している。筐体2は、固定孔21haを挿通させた螺子を用いて、筐体2の内部からカバー部4を螺子止めできるように構成されている。
As shown in FIG. 4, the
図4に示す白抜きの矢印の向きは、カバー部4を、筐体2に合わせる方向を例示している。カバー部4では、筐体2にカバー部4が合わせられることで、配線12が鉛直方向の上方に向くように第2開口部4b2から導出される。電気機器(電力変換装置)11は、筐体2にカバー部4を嵌め合わせた状態で、筐体2の内部から筐体2の固定部21hとカバー部4のボス4c6との螺子止めが行われる。さらに、電気機器(電力変換装置)11は、筐体2にカバー部4を嵌め合わせた状態で、筐体2の外部からカバー部4の底部4a1と筐体2の底板21eとの螺子止めが行われる。
The direction of the white arrow shown in FIG. 4 illustrates the direction in which the
筐体2は、図3に示すように、カバー部4における鉛直方向の上方に凹所21aaを備えている。凹所21aaは、正面視において、三角形状に形成されている。筐体2は、カバー部4の第2開口部4b2と、対向するようにコネクタ部11cおよび端子台11dを配置している。凹所21aaは、筐体2の内部に挿入された配線12の引き回しを行い易くさせることができる。
As shown in FIG. 3, the
電力変換器11aの放熱のために、背板21aに複数の放熱フィン21fを備えている。筐体2の材料は、アルミニウムだけに限られず、アルミ合金など熱伝導性に優れた金属を用いることが好ましい。筐体2の材料は、金属だけに限られず、樹脂を用いることもできる。
In order to radiate heat from the
前面パネル3は、熱伝導性に優れた金属を用いて形成することができる。前面パネル3は、たとえば、金属材料として、焼き付け塗装した鉄、ステンレスなどを用いることができる。前面パネル3の材料は、金属だけに限られず、樹脂を用いてもよい。前面パネル3は、環状のパッキンを介して、筐体2に固定される。パッキンは、前面パネル3と筐体2との間から水が浸入することを抑制することができる。
The
カバー部4は、図4に示すように、取付部4aと、筒状部4bとを有している。カバー部4は、取付部4aと筒状部4bとが一体的に構成されている。カバー部4は、たとえば、PC(Ploy Carbonate)樹脂とABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂とを混合したポリマーアロイの樹脂材料を用いて、一体成形で成すことができる。カバー部4は、樹脂材料の一体成形を用いて成すことで、丸みを帯びた曲面形状を含む比較的に自由な外形形状とすることができる。カバー部4は、樹脂材料の一体成形を用いて成すことで、複数の部品から構成される場合と比較して、つなぎ目が少なく防水性を高めることもできる。取付部4aは、底部4a1と、台座部4a5と、壁部4c2とを備えている。底部4a1は、板状に形成されている。底部4a1は、平面視において、C字状の外形形状をしている。台座部4a5は、底部4a1の厚み方向に突出している。台座部4a5は、平面視において、C字状の外形形状をしている。底部4a1は、平面視において、台座部4a5を囲むように形成されている。カバー部4は、台座部4a5が突出する表面と反対の裏面側が窪んでいる。台座部4a5は、C字状の開口部が第1開口部4b1の一部を構成する。カバー部4が筐体2に取り付けられた場合、台座部4a5における鉛直方向の下方の面は、筐体2の底板21eに沿った面を形成するように構成されている。
As shown in FIG. 4, the
台座部4a5は、筐体2の底板21eにおける貫通口2abよりも若干小さい外形形状としている。底部4a1は、筐体2の底板21eにおける貫通口2abよりも大きい外形形状をしている。カバー部4は、台座部4a5が筐体2の貫通口2abに嵌め入れることができるように構成されている。カバー部4は、台座部4a5を筐体2の貫通口2abに嵌め入れた状態で、底部4a1と、筐体2の底板21eとが当接するように構成されている。
The pedestal portion 4a5 has an outer shape slightly smaller than the through hole 2ab in the
壁部4c2は、平板状に形成されている。壁部4c2は、底部4a1と直交するように設けられている。壁部4c2は、正面視において、C字状の外形形状をしている。壁部4c2は、C字状の開口部が第1開口部4b1の一部を構成する。カバー部4が筐体2に取り付けられた場合、壁部4c2の正面は、筐体2の取付面2aaに沿った面を形成するように構成されている。壁部4c2は、C字状の開口部の周部に沿って、壁部4c2の背面から突出する複数のボス4c6を備えている。ボス4c6は、先端に螺子孔4chが形成されている。カバー部4は、筐体2における固定部21hの固定孔21haに挿通する螺子を、カバー部4におけるボス4c6の螺子孔4chに螺子止めされることで、筐体2とカバー部4とを固定することができるように構成されている。壁部4c2は、取付面2aaに沿った貫通口2abよりも若干大きな外形形状に形成されている。カバー部4は、台座部4a5を筐体2の貫通口2abに嵌め入れた状態で、壁部4c2と筐体2の背板21aとが当接するように構成されている。壁部4c2は、一対の当接片4a9を備えている。一対の当接片4a9は、筒状部4bを介して、対向するように設けられている。当接片4a9は、底部4a1の厚み方向に突出している。当接片4a9は、平板状の外形形状をしている。当接片4a9は、壁部4c2の幅広部を構成している。当接片4a9は、筐体2と当接して、カバー部4を支持できるように構成されている。
The wall 4c2 is formed in a flat plate shape. The wall 4c2 is provided so as to be orthogonal to the bottom 4a1. The wall 4c2 has a C-shaped outer shape when viewed from the front. As for wall part 4c2, C-shaped opening part comprises a part of 1st opening part 4b1. When the
台座部4a5は、補助片4a7を有している。台座部4a5は、筐体2にカバー部4が取り付けられた場合、平面視において、筐体2の取付面2aa側から延びるように補助片4a7が配置されている。補助片4a7は、壁部4c2を台座部4a5に支持することができるように構成されている。補助片4a7は、壁部4c2と台座部4a5の機械的強度を高めることができる。補助片4a7は、板状の外形形状をしている。補助片4a7は、側面視において、三角形の外形形状をしている。台座部4a5は、底部4a1から突出して段差を形成している。
The pedestal portion 4a5 has an auxiliary piece 4a7. In the pedestal portion 4a5, when the
カバー部4は、シール材を介して、底部4a1と、底板21eとを当接させることができる。カバー部4は、シール材を介して、壁部4c2と、背板21aとを当接させることができる。シール材は、筐体2とカバー部4との隙間から水の浸入を抑制できるように設けられる。シール材は、たとえば、シリコーン樹脂を用いることができる。カバー部4は、筐体2の貫通口2abまわりと当接する底部4a1の表面3aaに凹凸を有していてもよい。カバー部4は、筐体2の貫通口2abまわりと当接する底部4a1の表面3aaに凹凸を有していることで、シール材との密着性を向上させることもできる。底部4a1は、台座部4a5の周部において、厚み方向に貫通する通孔4acを備えている。カバー部4は、通孔4acに挿通する螺子を利用して、筐体2の底板21eに固定させることができる。カバー部4は、筐体2の外部から底部4a1を介して筐体2に螺子止めされる。
The
台座部4a5は、カバー部4が筐体2に取り付けられた場合、底部4a1との段差の高さが取付面2aa側から筐体2の内部に向かうにつれ、増加するように形成されている。カバー部4は、シール材を用いて、筐体2とカバー部4との間が封止される場合、台座部4a5の段差の高さが取付面2aa側から増加するように形成されていることで、シール材の余剰分が取付面2aa側から台座部4a5に這い上がることを抑制できる。
The pedestal portion 4a5 is formed such that, when the
筒状部4bは、側面視において、台座部4a5と壁部4c2とに渡って設けられている。筒状部4bは、壁部4c2と台座部4a5とで支持されている。補助片4a7は、壁部4c2の機械的強度を高めることができる。補助片4a7は、シール材を用いて、筐体2との間を封止する場合、シール材の余剰分が台座部4a5に這い上がることを抑制することが可能となる。
The
筒状部4bは、第2開口部4b2の端部に沿って、外方に突出する突出部4c5を備えている。突出部4c5は、円環状の外形形状をしている。筒状部4bは、挿入される配線12から大きな力を受ける場合もある。筒状部4bは、突出部4c5で筒状部4bの機械的強度を高めることができるため、挿入される配線12から大きな力を受けても損傷を受けることを抑制することができる。突出部4c5は、配線12を伝って水が筐体2の内部に浸入することを抑制させることもできる。
The
カバー部4は、第2開口部4b2を1つ備えている。カバー部4は、1つの第2開口部4b2を備えていることで、複数の配線12を一か所から取り出すことを容易にすることができる。カバー部4は、1つの第2開口部4b2を備えた構成だけに限られない。カバー部4は、複数の第2開口部4b2を備えた構成とすることができる。カバー部4は、たとえば、2つの第2開口部4b2を設ける場合、一方の第2開口部4b2に、第1配線12aと、第2配線12bとを挿通できるように構成できる。カバー部4は、2つの第2開口部4b2を設ける場合、他方の第2開口部4b2に、第3配線12dを挿通できるように構成できる。カバー部4は、複数の第2開口部4b2を備えることで、たとえば、第3配線12dと、他の配線12との間で互いにノイズが重畳されることを抑制することが可能となる。
The
カバー部4は、補助カバーを備えた構成とすることもできる。補助カバーは、カバー部4の第1開口部4b1を塞ぐことができるように構成することができる。第1開口部4b1を塞ぐ補助カバーは、電気機器(電力変換装置)11が壁面50aaに設置されるまで、電気機器11の内部に塵芥が混入することを抑制することができる。
The
筐体2は、螺子穴21kに螺子を固定させることで、図5に示すように、柱状体21gの先端から螺子の頭部8aを突出させることができるように構成されている。筐体2は、柱状体21gの先端から突出する螺子を利用して、壁面50aaに取り付けることができる。柱状体21gの先端から突出する螺子の頭部8aは、壁取付板9の袋部9hに引っ掛けることができるように構成されている。筐体2を壁面50aaに直接固定することもできる。電気機器(電力変換装置)11は、柱状体21gを利用して、壁面50aaに固定された壁取付板9に筐体2を取り付けることができる。
The
以下では、上述の電気機器(電力変換装置)11と比較する比較例の電力変換装置を説明する。 Below, the power converter device of the comparative example compared with the above-mentioned electric equipment (power converter device) 11 is demonstrated.
比較例の電力変換装置は、電気機器11におけるカバー部4を用いず、背板に貫通した孔から配線を引き込む点が相違している。比較例の電力変換装置は、建造物の壁面に取り付けられる場合、筐体の内部に配線を引き込むため、建造物の壁面に相対する筐体の背板に穴が開けられる。電力変換装置は、太陽電池からの直流電力が入力される配線を、背板に開けた穴を引き込み口として筐体の内部に引き込む。電力変換装置は、電力変換器からの交流電力が出力される配線を、背板に開けた穴を引き込み口として筐体の内部に引き込む。
The power conversion device of the comparative example is different in that a wire is drawn from a hole penetrating the back plate without using the
電力変換装置では、筐体の内部に引き込まれた配線を電力変換器と電気的に接続させた後、背板に開けた穴が充填材で塞がれる。電力変換装置は、配線が挿通する穴を充填材で塞ぐことで防水処理を行うことができる。 In the power converter, after the wiring drawn into the housing is electrically connected to the power converter, the hole formed in the back plate is closed with the filler. The power conversion device can perform a waterproof process by closing a hole through which the wiring is inserted with a filler.
しかしながら、電力変換装置は、筐体を建造物の壁面に取り付けた場合、配線を引き込んだ穴への防水処理を行うことが難しく、防水処理を行う作業者の技術力によって、防水性能が左右される傾向にある。電力変換装置は、高所で防水処理の作業を行う場合もあり、防水処理を行う作業者の技術力で防水機能が大きく左右される傾向にある。電力変換装置は、防水機能が十分でない場合、壁面および配線を伝った雨水が配線を引き込む穴から筐体の内部に浸入する場合がある。電力変換装置は、雨水が筐体の内部に浸入すると、筐体の内部に設けられた電力変換器に不具合が生ずる虞がある。 However, when the casing is attached to the wall of a building, it is difficult for the power conversion device to waterproof the hole into which the wiring is drawn, and the waterproof performance is affected by the technical ability of the worker who performs the waterproof processing. It tends to be. The power conversion device sometimes performs waterproofing work at high places, and the waterproof function tends to be greatly influenced by the technical ability of the worker who performs the waterproofing process. When the waterproof function is not sufficient for the power conversion device, rainwater that has traveled along the wall surface and the wiring may enter the inside of the housing from the hole into which the wiring is drawn. In the power conversion device, when rainwater enters the inside of the housing, there is a possibility that a malfunction occurs in the power converter provided in the housing.
本実施形態の電気機器11は、第1開口部4b1における鉛直方向の下端より鉛直方向の上方に第2開口部4b2が設けられたカバー部4を備えているので、配線12が鉛直方向の上方の方向に向いて筐体2の内部に挿入される。言い換えれば、カバー部4は、第2開口部4b2の手前において、壁面50aaの配線引出口50abから導出された配線12を、鉛直方向の下から持ち上がるように配置させることができる。電気機器11は、配線12が鉛直方向の上方の方向に向いて筐体2の内部に挿入されることで、配線12を伝った雨水が筐体2の内部に浸入することを抑制することが可能となる。
The
本実施形態の電気機器11では、第1開口部4b1は、筐体2の取付面2aa側に沿った面から当該面と交差する筐体2の鉛直方向の下方の面に渡って構成されていることが好ましい。
In the
電気機器11は、筐体2の取付面2aa側に沿った面から当該面と交差する筐体2の鉛直方向の下方の面に渡って第1開口部4b1が形成されているので、壁面50aaに沿った鉛直方向の下方からの電線管14を接続させることもできる。電線管14は、電力変換器11aと接続させる配線12が入っている。配線12は、カバー部4を介して、電線管14から筐体2の内部に挿入させることができる。
In the
本実施形態の電気機器11では、第2開口部4b2の開口面積は、第1開口部4b1の開口面積よりも小さいことが好ましい。
In the
電気機器11では、第2開口部4b2の開口面積は、第1開口部4b1の開口面積より小さくすることで、封止材でカバー部4の防水処理を行い易くすることが可能となる。封止材は、たとえば、シリコーン樹脂を用いることができる。開口面積は、投影面積で計測することができる。開口面積は、たとえば、第2開口部4b2が2つ以上ある場合、合計面積とすることができる。
In the
本実施形態の電気機器11では、筒状部4bの内面は、第1開口部4b1から第2開口部4b2まで連続する丸みを帯びた曲面形状を有していることが好ましい。
In the
筒状部4bは、内面が第1開口部4b1から第2開口部4b2まで連続する丸みを帯びた曲面形状を有していることで、配線12の引き込み時の引っ掛かりや配線12の損傷を抑制することが可能となる。
The
本実施形態の電気機器11では、図5および図6Bに示すように、カバー部4は、壁面50aaの配線引出口50abから引き出された配線12と、配線引出口50abとの隙間を塞ぐ充填材50dが収納される収納空間を備えていることが好ましい。
In the
電気機器11は、カバー部4が収納空間を備えていることで、雨水が充填材50dに掛かることを抑制し、より信頼性を高くすることが可能となる。カバー部4は、筐体2側に窪んで第1開口部4b1から第2開口部4b2へ徐々に小さくなる収納空間を形成している。カバー部4は、第1開口部4b1から第2開口部4b2へ徐々に小さくなる収納空間を形成することで、配線12を引き込みやすくすることが可能となる。
Since the
本実施形態の電気機器11では、カバー部4は、筐体2の内部に貫通口2abから鉛直方向の上方に突出して段差を形成しており、段差は、取付面2aa側から筐体2の内部に向かうにつれ大きくなっていることが好ましい。
In the
電気機器11では、シール材を用いて、筐体2とカバー部4が封止させた場合でも、シール材を越えて水が筐体2の内部に浸入する場合がある。カバー部4は、底部4a1と台座部4a5との段差が取付面2aa側から増加するように形成されていることで、水の浸入を抑制させることができる。
In the
以下では、電気機器(電力変換装置)11の取付工程について図5および図6を用いて説明する。 Below, the attachment process of the electric equipment (power converter device) 11 is demonstrated using FIG. 5 and FIG.
電気機器(電力変換装置)11は、屋外側の壁面50aaに電気機器11の収納箱10を取り付ける場合、取り付け予定の壁面50aaに予め壁取付板9が設けられる。壁取付板9は、壁面50aaから導出する配線12を電気機器(電力変換装置)11に引き込むことができるように、取り付けられる。取付工程では、壁面50aaに開けた配線引出口50abと、配線12の隙間を充填材50dで塞ぐ。充填材50dは、たとえば、シリコーン樹脂を用いることができる。充填材50dは、雨水などが壁側に浸入することを防ぐことができる。
When the electrical equipment (power conversion device) 11 attaches the
次に、取付工程では、壁面50aaに取り付けた壁取付板9に、電気機器(電力変換装置)11を壁掛け設置させる。電気機器(電力変換装置)11は、筐体2の前面に設けた前面パネル3の固定螺子を緩めて、筐体2から前面パネル3を予め外しおく。電気機器(電力変換装置)11は、筐体2にカバー部4が予め固定されている。
Next, in the attachment step, the electric device (power conversion device) 11 is installed on the
取付工程では、前面パネル3を外した状態で、筐体2の背板21aから突出する螺子の頭部8aを、壁取付板9の袋部9hに引っ掛けて、壁掛けを行うことができる。取付工程では、筐体2の壁掛けと同時に、配線12をカバー部4の筒状部4bに挿通させる。取付工程では、カバー部4の筒状部4bに挿通させた配線12が筐体2の内部に引き込まれる。配線12は、筒状部4bの丸みを帯びた曲面形状に沿って筐体2の内部に引き込まれる。
In the attaching step, the
取付工程では、筐体2の壁掛けにより、壁面50aaの配線引出口50abから導出する配線12と、配線引出口50abとの隙間を封止する充填材50dがカバー部4の筒状部4bに収納される。筐体2の内部に引き込まれた配線12は、筐体2に収納されている電力変換器11aと接続される。取付工程では、電力変換器11aと接続された配線12と、カバー部4の第2開口部4b2との隙間を封止材で封止する。
In the attaching step, the
取付工程では、図2に示すように、前面パネル3の嵌合部3abを、筐体2の上板21dから突出する爪部21d1に引っ掛けた状態で、前面パネル3が筐体2の前面を塞ぐように配置させる。前面パネル3は、固定螺子を用いて、筐体2に前面パネル3を固定させる。電気機器(電力変換装置)11は、第1螺子7により前面パネル3を筐体2に固定されることで、壁面50aaへの取り付けを行うことができる。
In the attaching step, as shown in FIG. 2, the
1 電気回路
2 筐体
2aa 取付面
2ab 貫通口
3 前面パネル
4 カバー部
4a 取付部
4b 筒状部
4b1 第1開口部
4b2 第2開口部
11 屋外設置用電気機器(電力変換装置)
12 配線
50aa 壁面
50ab 配線引出口
50d 充填材
DESCRIPTION OF
12 Wiring 50aa Wall surface
Claims (6)
前記カバー部を一体成形すると共に、このカバー部には前記筐体に取り付けられる取付部と、前記筐体に収納される電気回路と電気的に接続する配線を挿通する筒状部とを備え、
前記筒状部は、前記筐体の外部に向かって開口する第1開口部と、該第1開口部と反対側で前記筐体の内部に向かって開口する第2開口部とを有しており、
前記第2開口部は、前記第1開口部における鉛直方向の下端より鉛直方向の上方に設けられていることを特徴とする屋外設置用電気機器。 A box-shaped housing whose front is opened, a front panel attached so as to close the front of the housing, and a mounting surface side of the housing attached to the wall surface on the outdoor side of the house A cover portion covering the through-hole,
The cover part is integrally formed, and the cover part includes an attachment part attached to the housing, and a cylindrical part through which a wiring electrically connected to an electric circuit housed in the housing is inserted.
The cylindrical portion has a first opening that opens toward the outside of the housing, and a second opening that opens toward the inside of the housing on the opposite side of the first opening. And
The electric equipment for outdoor installation, wherein the second opening is provided above the lower end in the vertical direction in the first opening in the vertical direction.
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