JP2016157588A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト削減を図りつつも突入電流防止回路の高機能化を図ることができ、さらに補機制御部が異常を検出したときに高速に開閉器を開制御することのできる燃料電池発電システムを提供する。【解決手段】燃料電池3の発電出力を停止させるためのDCリレー14をパワーコンディショナ2の入力電路12に設けるとともに、燃料電池3の補機制御部5が補機4の異常を検出したときに出力する出力停止信号を、補機制御部5とパワーコンディショナ2の電力変換制御部11との間で情報通信するための通信回路8,16とは別の信号回路9,18によってパワーコンディショナ2に送信することによって、補機4の異常発生時に高速にDCリレー14を遮断動作させる。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池とパワーコンディショナとを具備する燃料電池発電システムに関する。
従来より本願出願人は燃料電池発電システムの開発を行っており、例えば下記の特許文献1及び2に従来の燃料電池発電システムを開示している。
これら従来の燃料電池発電システムは、直流電力を発電する燃料電池ユニットと、該燃料電池ユニットから供給される直流電力を商用電力系統に連系する交流電力に変換するパワーコンディショナとを備えている。
燃料電池ユニットは、燃料電池(燃料電池モジュール)と、燃料ガスの改質装置や空気供給用ブロワなどの補機(周辺機器)と、補機制御部とを備えており、補機制御部が補機の各種動作を制御することによって燃料電池において発電がなされ、直流電力として出力する。
パワーコンディショナは、燃料電池で発電された直流電力を入力して交流電力に変換する電力変換部と、該電力変換部の動作を制御する電力変換制御部とを筐体に内蔵してなるものである。
燃料電池ユニットの補機制御部とパワーコンディショナの電力変換制御部とは、従来公知の適宜の通信回路からなる情報通信手段を介して相互に情報通信可能に接続され、電力変換制御部から補機制御部へは、燃料電池ユニットにおける発電動作制御に必要な電力情報等が送信され、一方、補機制御部から電力変換制御部へは、燃料電池ユニットにおけるエラー情報を含む各種状態情報等が送信される。
かかる情報通信手段を構成する通信回路としては、一般的にRS−485通信回路が用いられるとともに、低コストで通信の信頼性を向上するために時分割(例えば0.5秒毎)で送受信を切り替える時分割双方向デジタル通信方式を採用している。
また、特許文献1にも開示しているように、従来の燃料電池ユニットには、燃料電池の出力をオン/オフするための開閉器(DCリレー)と、該開閉器と直列に接続された突入電流防止回路とが具備されている。突入電流防止回路は、開閉器と直列に接続された電流制限用の抵抗器と、該抵抗器の両端を短絡させるための継電器とからなる。
なお、特許文献2に開示した第2実施形態(図9、明細書段落番号0064〜0077)においては、電力変換制御部から上記開閉器を停止させるための停止信号を、情報通信手段とは別の信号回路を介して電力変換制御部から補機制御部に送信することによって、情報通信手段が通信異常状態に陥った場合や電力変換制御部の故障等が生じた場合でも燃料電池を即座に停止させることができるよう構成されている。
特開2013−78183号公報 特開2014−216130号公報
ところで、補機制御部を構成する補機制御基板は補機の近傍に配置する必要があるが、燃料電池ユニット内のスペース上の制約により補機制御基板を保護ケースで覆うことが困難であるため、一般に、補機制御基板にポッティング(樹脂モールド)がなされている。上記開閉器も補機制御基板上に実装されていたために、かかる開閉器としてポッティング対応型のリレーを用いる必要があるが、ポッティング対応型のリレーは高価である。
また、情報通信手段による通信にはコンマ数秒程度の遅延時間が存在するため、特許文献2に開示したように情報通信手段とは別の信号回路を介して電力変換制御部から補機制御部に停止信号を送信することは燃料電池スタックの劣化回避の観点からは好ましいものであるが、より高度な入力電流制御を行うためのスイッチング素子を突入電流防止回路に組み込んで該スイッチング素子を制御しようとすると、かかるスイッチング素子に対応するさらに別の信号回路をも設ける必要があり、装置構成の複雑化やコスト増を招くという問題がある。
一方、上記開閉器をパワーコンディショナの電力変換部を構成する基板上に移動させ、電力変換部によって開閉制御を行わせれば、ポッティング対応のリレーを用いる必要もなくコスト低減を図ることができるとともに、高度な入力電流制御をより柔軟に行えるようになるが、補機制御部から電力変換制御部への信号伝達経路としては情報通信手段しか存在せず、その遅延時間によってコンマ数秒程度出力停止が遅れて、燃料電池スタックを劣化させてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、コスト削減を図りつつも突入電流防止回路の高機能化を図ることができ、さらに補機制御部が異常を検出したときに高速に開閉器(スイッチ手段)を開制御することのできる燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、燃料電池と、該燃料電池用の補機と、該補機の動作を制御する補機制御部と、パワーコンディショナとを備え、該パワーコンディショナは、燃料電池で発電された直流電力を入力して交流電力に変換する電力変換部と、該電力変換部の動作を制御する電力変換制御部とを備え、補機制御部及び電力変換制御部が情報通信手段を介して相互に情報通信可能に接続された燃料電池発電システムにおいて、前記電力変換部は、前記直流電力の第1の入力電路を備え、該第1の入力電路には、閉制御時に第1の入力電路を導通状態とするとともに開制御時に第1の入力電路を遮断することにより燃料電池の発電出力を停止させるための第1のスイッチ手段が設けられ、該第1のスイッチ手段を開制御するために補機制御部が出力する出力停止信号をパワーコンディショナへ伝達するための信号伝達手段が前記情報通信手段とは別に設けられていることを特徴とするものである(請求項1)。
かかる本発明の燃料電池発電システムによれば、燃料電池の発電出力を停止させるための第1のスイッチ手段をパワーコンディショナの電力変換部の入力電路に設けたので、安価なDCリレーなどを第1のスイッチ手段として採用することができ、コスト低減を図ることができる。また、第1のスイッチ手段を開制御するために補機制御部が出力する出力停止信号をパワーコンディショナへ伝達するための信号伝達手段を、情報通信手段とは別に設けたので、情報通信手段による通信に遅延が存在する場合でも、かかる遅延の影響を受けることなく補機制御部が補機の異常を検出したときなどに出力される出力停止信号を即座にパワーコンディショナへ伝達して、第1のスイッチ手段を開制御することができ、高速に燃料電池の発電出力を停止させて燃料電池の劣化防止を図ることができる。
また、上記本発明の燃料電池発電システムにおいて、第1のスイッチ手段は電力変換制御部によって開閉制御され、信号伝達手段は、前記出力停止信号を電力変換制御部に入力させるよう構成され、電力変換制御部は、出力停止信号を入力すると第1のスイッチ手段を開制御するよう構成できる(請求項2)。これによれば、電力変換制御部によって第1のスイッチ手段を開閉制御するものであるから、パワーコンディショナの起動時などにおいて発電状態等に基づく電力変換制御部による第1のスイッチ手段の開閉制御の応答性を一層向上できる。
さらに、前記電力変換部は、前記第1の入力電路に並列に設けられた突入電流抑制用の第2の入力電路を備え、該第2の入力電路には、電力変換制御部によって開閉制御され且つ閉制御時に第2の入力電路を導通状態とするとともに開制御時に第2の入力電路を遮断する第2のスイッチ手段が設けられ、これにより燃料電池の発電出力を停止させるための第1のスイッチ手段と突入電流抑制用の第2のスイッチ手段とが並列に接続され、前記電力変換制御部は、通常運転中は第2のスイッチ手段を開制御するとともに第1のスイッチ手段を閉制御し、通常運転中に信号送信手段を介して前記出力停止信号を受信すると第2のスイッチ手段を開制御しつつ第1のスイッチ手段を開制御するよう構成できる(請求項3)。これによれば、突入電流抑制用の第2の入力電路を第1の入力電路とは別に並列に設けることで、突入電流抑制回路の構成や動作を柔軟に設計することができ、パワーコンディショナの起動時に高度な入力電流制御を行わせることが可能となる。また、補機制御部から出力停止信号を受信したときは、電力変換制御部が両入力電路の第1及び第2のスイッチ手段をともに開制御することで、2つの経路の入力電路を設けながらも確実に燃料電池の出力を停止させることができる。さらに、第1のスイッチ手段が固着故障等によって閉制御できなくなった場合(オープン故障)でも、第2のスイッチ手段を閉制御させて第2の入力電路を導通させることによって、該第2の入力電路の回路抵抗に起因する発電効率の低下は生じるものの発電出力を継続させることもできるし、また、第1及び第2のスイッチ手段をともに閉制御させたときの第1及び第2の入力電路の両端電圧の電位差に基づいて第1のスイッチ手段がオープン故障していることを検出することも可能になる。
好ましくは、第1のスイッチ手段は電磁リレーであり、第2のスイッチ手段は半導体スイッチング素子、例えばパワーMOS FETなどであってよい(請求項4)。これによれば、通常運転中に発電電力の入力経路となる第1の入力電路の回路抵抗を可及的に小さくして、発電効率の低下を抑えることができる。一方、突入電流抑制動作時に閉制御(オン制御)される第2のスイッチ手段として半導体スイッチング素子を用いることで、コスト低減を図ることができる。
また、上記信号伝達手段は、前記出力停止信号を電力変換制御部を経由せずに第1のスイッチ手段に出力するよう構成されていてもよい(請求項5)。これによれば、構成の簡素化により一層のコスト低減を図ることができる。
また、情報通信手段を構成する通信回路と、信号伝達手段を構成する信号回路は、共通の信号線にそれぞれが出力する信号を重畳させて通信する構成とすることもできるが、好ましくは、情報通信手段は補機とパワーコンディショナとを接続する通信線を備え、信号伝達手段は、出力停止信号を伝達する信号線を前記通信線とは別個に備えることができる(請求項6)。これによれば、信号重畳処理を行う必要がなく、回路構成の簡素化、ひいてはコスト低減を図ることができる。
また、補機制御部は、補機の異常検出時に前記出力停止信号を出力し、該出力停止信号は、補機の異常の有無に応じた2値信号であってよい(請求項7)。これによれば、補機制御部が補機の異常を検出したときに迅速にパワーコンディショナ内蔵の開閉器を開制御させて燃料電池の出力を停止させることができるとともに、出力停止信号が簡易な2値信号であるため信号伝達エラーが生じにくく、異常時の緊急停止をより確実に実行させることができる。
本発明の請求項1に係る燃料電池発電システムによれば、燃料電池の発電出力を停止させるための第1のスイッチ手段をパワーコンディショナの電力変換部の入力電路に設けたので、安価なDCリレーなどを第1のスイッチ手段として採用することができ、コスト低減を図ることができる。また、第1のスイッチ手段を開制御するために補機制御部が出力する出力停止信号をパワーコンディショナへ伝達するための信号伝達手段を、情報通信手段とは別に設けたので、情報通信手段による通信に遅延が存在する場合でも、かかる遅延の影響を受けることなく補機制御部が補機の異常を検出したときなどに出力される出力停止信号を即座にパワーコンディショナへ伝達して、第1のスイッチ手段を開制御することができ、迅速に燃料電池の発電出力を停止させて燃料電池の劣化防止を図ることができる。
本発明の請求項2に係る燃料電池発電システムによれば、電力変換制御部によって第1のスイッチ手段を開閉制御するものであるから、パワーコンディショナの起動時などにおいて発電状態等に基づく電力変換制御部による第1のスイッチ手段の開閉制御の応答性を一層向上できる。
本発明の請求項3に係る燃料電池発電システムによれば、突入電流抑制用の第2の入力電路を第1の入力電路とは別に並列に設けることで、突入電流抑制回路の構成や動作を柔軟に設計することができ、パワーコンディショナの起動時に高度な入力電流制御を行わせることが可能となる。また、補機制御部から出力停止信号を受信したときは、電力変換制御部が両入力電路の第1及び第2のスイッチ手段をともに開制御することで、2つの経路の入力電路を設けながらも確実に燃料電池の出力を停止させることができる。さらに、第1のスイッチ手段が固着故障等によって閉制御できなくなった場合(オープン故障)でも、第2のスイッチ手段を閉制御させて第2の入力電路を導通させることによって、該第2の入力電路の回路抵抗に起因する発電効率の低下は生じるものの発電出力を継続させることもできるし、また、第1及び第2のスイッチ手段をともに閉制御させたときの第1及び第2の入力電路の両端電圧の電位差に基づいて第1のスイッチ手段がオープン故障していることを検出することも可能になる。
本発明の請求項4に係る燃料電池発電システムによれば、通常運転中に発電電力の入力経路となる第1の入力電路の回路抵抗を可及的に小さくして、発電効率の低下を抑えることができる。一方、突入電流抑制動作時に閉制御(オン制御)される第2のスイッチ手段として半導体スイッチング素子を用いることで、コスト低減を図ることができる。
本発明の請求項5に係る燃料電池発電システムによれば、構成の簡素化により一層のコスト低減を図ることができる。
本発明の請求項6に係る燃料電池発電システムによれば、信号重畳処理を行う必要がなく、回路構成の簡素化、ひいてはコスト低減を図ることができる。
本発明の請求項7に係る燃料電池発電システムによれば、補機制御部が補機の異常を検出したときに迅速にパワーコンディショナ内蔵の開閉器を開制御させて燃料電池の出力を停止させることができるとともに、出力停止信号が簡易な2値信号であるため信号伝達エラーが生じにくく、異常時の緊急停止をより確実に実行させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池発電システムの概略ブロック図である。 同燃料電池発電システムの信号伝達回路(信号伝達手段)の回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池発電システムの概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池発電システムの概略ブロック図である。 同燃料電池発電システムのパワーコンディショナの概略回路図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る燃料電池発電システムの概略構成を示しており、該発電システムは、燃料電池ユニット1と、パワーコンディショナ2とによって主構成されている。
燃料電池ユニット1は、天然ガスなどの水素を含む燃料ガスと空気などの酸素を含む酸化剤ガスとを化学反応させて直流電力を発電するものであり、この燃料電池ユニット1には、燃料電池(燃料電池モジュール)3、燃料電池用補機4(周辺機器)、補機4の各種動作を制御する補機制御部5が具備されている。
補機制御部5は、制御中枢としてのマイコン6と、補機4に設けた各種センサ(図示せず)の検出信号に基づいて補機4の異常検出信号をマイコン6に出力する異常検出回路7と、パワーコンディショナ2との間で各種情報通信を行うための通信回路8と、補機4の異常検出時にパワーコンディショナ2に対して出力停止信号を送信するための信号回路9とを制御基板上に実装してなるものである。なお、補機制御部5の制御基板はポッティングが施されて補機4の近隣に配置されている。
パワーコンディショナ2は、燃料電池3が出力する直流電力を入力して商用電力系統に連系する交流電力に変換する電力変換部10と、電力変換部10の動作を制御する電力変換制御部11とを備えている。電力変換部10は、入力電路12(第1の入力電路)を介してインバータ13に直流電力を入力するよう構成されている。入力電路12は正極側ラインと負極側ラインとにより構成され、入力電路12の正極側ラインにはDCリレー14(第1のスイッチ手段)が設けられ、該DCリレー14を閉制御することによって入力電路12が導通状態とされる一方、DCリレー14を開制御すると入力電路12が遮断されるよう構成されている。
電力変換制御部11は、制御中枢としてのマイコン15と、燃料電池ユニット1との間で各種情報通信を行うための通信回路16とを制御基板上に実装してなるものである。該電力変換制御部11は、電力変換部10に設けた各種センサ(図示せず)の検出値に基づいてインバータ13の動作を制御する。
上記補機制御部5及び電力変換制御部11の通信回路8,16としては適宜の構成を採用できるが、例えばRS−485通信回路によって構成でき、これら通信回路8,16間は2線式の通信線17を介して接続されている。而して、これら通信回路8,16及び通信線17によって、補機制御部5と電力変換制御部11との間で相互に情報通信を行うための情報通信手段が構成されている。通信回路8,16間の通信プロトコルは適宜のものであってよいが、例えば、0.5秒毎に送受信モードを切り替えつつ時分割で双方向通信を行い、各通信回路8,16が受信した情報に基づいて各マイコン6,15が管理しているデータを随時更新するよう構成できる。
また、パワーコンディショナ2には、補機制御部5の信号回路9から送出される出力停止信号を受信するための信号回路18が、上記通信回路16とは別に設けられている。この信号回路18は、電力変換制御部11を構成する制御基板上に実装されていてもよいし、別の基板上に実装されていてもよい。これら信号回路9,18間は2線式の信号線19を介して接続されて、これによりDCリレー14を開制御するために補機制御部5が出力する出力停止信号をパワーコンディショナ2へ伝達するための信号伝達手段が構成されている。
図2は、信号伝達手段の一例を示している。補機制御部5のマイコン6は、通常時は出力ポート6aをLow出力で維持するが、補機4の異常検出時に、出力ポート6aの出力をHighに切り替える。補機制御部5側の信号回路9は、出力ポート6aの出力をバッファアンプ20を介して信号線19の一方のラインに2値信号として出力するよう構成されており、該2値信号がLow信号となったときが出力停止信号が出力されている状態である。信号線19の他方のラインは5V電源ラインに接続されている。パワーコンディショナ2側の信号回路18はフォトカプラ22を備え、該フォトカプラ22の入力側端子が直列負荷抵抗21を介して信号線19に接続され、フォトカプラ22の出力側端子はグラウンドGNDと電力変換制御部11のマイコン15の入力ポート15aとにそれぞれ接続されており、該入力ポート15aにはプルアップ抵抗23が接続されている。信号線19の一方のラインにLow信号(出力停止信号)が出力されているとき、フォトカプラ22が導通して入力ポート15aがグラウンドGNDに導通してLow信号がマイコン15に入力される。一方、信号線19の一方のラインにHigh信号が出力されているとき、フォトカプラ22の両入力端子が同電位となってフォトカプラ22がオフされ、マイコン15の入力ポート15aがプルアップされて該入力ポート15aにHigh信号が入力される。
電力変換制御部11のマイコン15の入力ポート15aにLow信号(出力停止信号)が入力されると、マイコン15は好ましくは割り込み処理を行うことにより、可能な限り早くDCリレー14に対して開制御信号を送出し、入力電路12を遮断することによって燃料電池3からの発電出力を停止させるようマイコン15が制御構成されている。
なお、上記第1実施形態ではパワーコンディショナ2の信号回路18の出力信号を電力変換制御部11のマイコン15の入力ポート15aに入力させたが、図3に示す第2実施形態のように信号回路18の出力信号を、電力変換制御部11を経由させずに、DCリレー14に直接出力させることもできる。また、図4に示す第3実施形態のように、マイコン15が出力する制御信号と、信号回路18の出力信号との論理和信号をDCリレー14に出力することで、補機制御部5及び電力変換制御部11のいずれからもDCリレー14を開制御できるように構成することもできる。
また、パワーコンディショナ2の電力変換部10は、適宜の突入電流抑制機能を具備することができる。図5は、突入電流抑制機能を具備する電力変換部10の好ましい実施例を示している。まず、かかる電力変換部10の基本構成について説明すると、該電力変換部10は、昇圧チョッパ回路によって構成される非絶縁型DC−DCコンバータ24と、該コンバータ24の後段に設けられた絶縁型の双方向DC−DCコンバータ25と、該コンバータ25のさらに後段に設けられたDC−ACインバータ26とにより、3段構成で電力を変換するよう構成されている。なお、双方向DC−DCコンバータ25は主として絶縁目的で設けており、したがって昇圧比は例えば1倍であってよい。
DC−ACインバータ26は、従来公知のフルブリッジ形の電圧形ブリッジインバータにより構成でき、4つのIGBTなどのスイッチング素子をHブリッジ形に接続するとともに各スイッチング素子に帰還ダイオードを並列接続することにより構成できる。その他、インバータ26としては、中性点クランプ(NPC)3レベル電圧形インバータなど、従来公知の適宜の回路構成とすることができる。
非絶縁型DC−DCコンバータ24の入力側及び出力側には電解コンデンサ27,28がそれぞれ設けられている。また、昇圧チョッパ回路を構成する逆流防止ダイオード29をバイパスするバイパス電路30がダイオード29と並列に設けられ、バイパス電路30を開閉するためのリレー31がバイパス電路30に設けられている。該リレー31は、通常運転時は電力変換制御部11によって開成されるが、後述する突入電流抑制制御時に電力変換制御部11によって閉成されて、電流の逆流が許容される。
また、各電解コンデンサ27,28から電荷をグラウンドGNDへ放電するための放電路32,33が各電解コンデンサ27,28に対応して設けられており、各放電路32,33には、負荷抵抗32a,33aと、FETなどのスイッチング素子32b,33bとが直列に設けられている。これらスイッチング素子32b,33bも、パワーコンディショナ2の通常運転時は電力変換制御部11によってオフ制御され、後述する突入電流抑制制御時に必要に応じて電力変換制御部11によってオン制御されることによって各電解コンデンサ27,28から放電させて、各電解コンデンサ27,28の蓄電電圧を制御するよう構成されている。
また、符号34は燃料電池3の出力電圧(パワーコンディショナ2への入力電圧)を検出する電圧センサ、符号35は電解コンデンサ27の両端電圧を検出する電圧センサ、符号36は電解コンデンサ28の両端電圧を検出する電圧センサ、符号37は入力電流を検出する電流センサである。なお、燃料電池ユニット1に出力電圧センサを設け、該出力電圧センサが検出する出力電圧情報を補機制御部5から電力変換制御部11に通信によって伝達している場合は上記電圧センサ34は設ける必要はない。
また、本実施例では、DCリレー14(第1のスイッチ手段)を設けた第1の入力電路12と並列に第2の入力電路38が設けられ、該第2の入力電路38には、該電路38を導通状態とするか遮断状態とするかを切り替えるためのFETなどの半導体スイッチング素子39(第2のスイッチ手段)と、該スイッチング素子39と直列に設けられた逆流防止ダイオード40とが設けられ、該逆流防止ダイオード40によってスイッチング素子39をオン制御したときの電解コンデンサ27から燃料電池3への逆流を防止している。なお、燃料電池3の出力電圧よりも電解コンデンサ27の蓄電電圧の方が高い状態でスイッチング素子39をオン制御すると、ダイオード40に逆バイアス電圧が作用して逆回復電流が燃料電池3へ向けて流れてしまうが、燃料電池3への逆流によって燃料電池スタックが劣化してしまうため、図示例では、ダイオード40のアノード側に直列に負荷抵抗41を接続することにより逆回復電流のリンギングを急速に減衰させ、これにより燃料電池3へ逆流する電流量を可及的に低減させている。
次に、上記パワーコンディショナ2の起動時の突入電流抑制制御の動作について説明する。基本的な考え方としては、各電解コンデンサ27,28に電荷が蓄電されていない状態で入力電路12を閉じることが過大な突入電流の発生要因であるため、本実施例では、系統電力を用いて各電解コンデンサ27,28を充電した後に入力電路12を閉じることによって、突入電流が殆ど生じないように制御するものである。
すなわち、パワーコンディショナ2を起動すると、まず、DCリレー14及びスイッチング素子39を開制御していずれの入力電路12,38をも遮断状態とする。次に、リレー31を閉制御するとともに、DC−ACインバータ26を動作させずに該インバータ26の出力側に系統電圧を印加すると、インバータ26のHブリッジ回路の帰還ダイオードを介して系統電力が整流されて直流電力が双方向DC−DCコンバータ25に逆流し、系統電力の実効電圧とコンバータ25のトランス比に応じた電圧がコンバータ25の入力側に生じて、電解コンデンサ27,28が充電される。なお、無負荷の場合には双方向DC−DCコンバータ25の入力側にトランス比よりも高い電圧が発生するため、スイッチング素子33bをオン制御することによって余分な電力をグラウンドGNDに放電させる。
電圧センサ35が例えば130V以上を示し、燃料電池3の出力電圧が例えば100〜130Vに上昇したことを検出すると、スイッチング素子39をオン制御することによって、負荷抵抗41及びダイオード40を介して燃料電池3を電解コンデンサ27に接続する。このとき、逆バイアスであるため燃料電池3から電解コンデンサ27へ向けて電流は流れず、燃料電池3の出力電圧がさらに上昇して電解コンデンサ27の蓄電電圧より高くなると燃料電池3から電解コンデンサ27へ順方向の電流が流れる。
かかる順方向電流を早期に生じさせるために、スイッチング素子39をオン制御した後、放電路32のスイッチング素子32bをオン制御することによって、燃料電池3の出力電圧と電解コンデンサ27の蓄電電圧とが均衡するまで電界コンデンサ27からグラウンドGNDに放電させる。
燃料電池3の出力電圧と電解コンデンサ27の蓄電電圧とが均衡した状態になった後、第1の入力電路12のDCリレー14を閉制御し、第2の入力電路38のスイッチング素子39を開制御することにより、燃料電池3とパワーコンディショナ2との接続が完了し、その後通常運転を行うよう構成されている。
なお、DCリレー14を閉制御した後、スイッチング素子39を開制御する前は、正常であれば第1の入力電路12によって短絡されるために燃料電池3の出力電圧と電圧センサ35の検出電圧とが同電位となるはずであるが、DCリレー14が開状態で固着故障等してしまった場合には負荷抵抗41及びダイオード40による電圧降下の影響で電圧センサ35の検出電圧が燃料電池3の出力電圧よりも低くなる。したがって、このような電圧不足を検出すると不足電圧エラーで運転停止するよう制御構成することも可能である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更できる。例えば、信号回路9,18は、通信回路8,16用の通信線17に出力停止信号を重畳させて送受信するよう構成することもできる。また、電力変換部10の具体的な回路構成も、上記実施形態は好適な一例として示したにすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の回路構成を採用できる。
2 パワーコンディショナ
3 燃料電池
4 補機
5 補機制御部
8,16 情報通信手段(通信回路)
9,18 信号伝達手段(信号回路)
10 電力変換部
11 電力変換制御部
12 第1の入力電路
14 第1のスイッチ手段
17 通信線
19 信号線
38 第2の入力電路
39 第2のスイッチ手段

Claims (7)

  1. 燃料電池と、該燃料電池用の補機と、該補機の動作を制御する補機制御部と、パワーコンディショナとを備え、該パワーコンディショナは、燃料電池で発電された直流電力を入力して交流電力に変換する電力変換部と、該電力変換部の動作を制御する電力変換制御部とを備え、補機制御部及び電力変換制御部が情報通信手段を介して相互に情報通信可能に接続された燃料電池発電システムにおいて、
    前記電力変換部は、前記直流電力の第1の入力電路を備え、該第1の入力電路には、閉制御時に第1の入力電路を導通状態とするとともに開制御時に第1の入力電路を遮断することにより燃料電池の発電出力を停止させるための第1のスイッチ手段が設けられ、該第1のスイッチ手段を開制御するために補機制御部が出力する出力停止信号をパワーコンディショナへ伝達するための信号伝達手段が前記情報通信手段とは別に設けられていることを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池発電システムにおいて、第1のスイッチ手段は電力変換制御部によって開閉制御され、信号伝達手段は、前記出力停止信号を電力変換制御部に入力させるよう構成され、電力変換制御部は、出力停止信号を入力すると第1のスイッチ手段を開制御することを特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池発電システムにおいて、前記電力変換部は、前記第1の入力電路に並列に設けられた突入電流抑制用の第2の入力電路を備え、該第2の入力電路には、電力変換制御部によって開閉制御され且つ閉制御時に第2の入力電路を導通状態とするとともに開制御時に第2の入力電路を遮断する第2のスイッチ手段が設けられ、これにより燃料電池の発電出力を停止させるための第1のスイッチ手段と突入電流抑制用の第2のスイッチ手段とが並列に接続され、
    前記電力変換制御部は、通常運転中は第2のスイッチ手段を開制御するとともに第1のスイッチ手段を閉制御し、通常運転中に信号送信手段を介して前記出力停止信号を受信すると第2のスイッチ手段を開制御しつつ第1のスイッチ手段を開制御することを特徴とする燃料電池発電システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池発電システムにおいて、第1のスイッチ手段は電磁リレーであり、第2のスイッチ手段は半導体スイッチング素子であることを特徴とする燃料電池発電システム。
  5. 請求項1に記載の燃料電池発電システムにおいて、信号伝達手段は、前記出力停止信号を電力変換制御部を経由せずに第1のスイッチ手段に出力するよう構成されていることを特徴とする燃料電池発電システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池発電システムにおいて、情報通信手段は補機とパワーコンディショナとを接続する通信線を備え、信号伝達手段は、出力停止信号を伝達する信号線を前記通信線とは別個に備えていることを特徴とする燃料電池発電システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池発電システムにおいて、補機制御部は、補機の異常検出時に前記出力停止信号を出力し、該出力停止信号は、補機の異常の有無に応じた2値信号であることを特徴とする燃料電池発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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