JP2016156692A - 超音波探傷システム及び超音波探傷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】感度の向上を図ることができる超音波探傷システム及び超音波探傷方法を提供する。【解決手段】超音波探傷システムは、複数の超音波素子1を有するアレイセンサ2と、アレイセンサ2と検査対象物7の間で超音波を伝播させるためのフレキシブルシュー3と、超音波探傷装置5と、コンピュータ6とを備える。コンピュータ6は、検査対象物7に押し当てられて変形したシュー3の形状を解析するシュー形状解析部16と、シュー3の変形形状に基づき、シュー3内の音速分布を解析する音速分布解析部17と、シュー3の変形形状及びシュー3内の音速分布に基づき、遅延時間を演算する遅延時間演算部18とを有する。超音波探傷装置5は、遅延時間演算部18で演算された遅延時間に従い、複数の超音波素子1を制御する。【選択図】図2
Description
本発明は、アレイセンサ及びフレキシブルシューを備えた超音波探傷システム、並びに超音波探傷方法に関する。
検査対象物の表面が曲面である場合に、検査対象物を超音波伝播媒質となる液体中に浸漬させ、検査対象物に超音波を入射させる超音波探傷方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、検査対象物の表面とアレイセンサの間に超音波伝播媒質となるシューを介在させる方法も知られている。アクリル等の固体からなるシューでは、その表面が、検査対象物の表面の設計形状と同じになるように形成される。ところが、検査対象物に製造公差がある場合は、検査対象物とシューの間に隙間が生じ、超音波の伝播効率が低下する。
そこで、フレキシブルシューを用いる方法が提唱されている(例えば特許文献2参照)。フレキシブルシューは、ソナゲル(登録商標)等で代表される柔軟性のゲル材からなり、その変形によって検査対象物の表面に密着させることで、超音波の伝播効率を向上させることが可能である。
フレキシブルシューを用いても、アレイセンサの遅延時間は、検査対象物の表面に製造公差が無い場合を想定して設定されている。そのため、公差がある場合は、前述した遅延時間に従って超音波探傷すると、超音波の位相が所望の焦点で合致しないため、感度が低下する。
このため、特許文献1に記載のように、検査対象物の形状を超音波探傷で計測し、計測された形状に基づき、遅延時間を演算する技術が開発されている。検査対象物の形状に応じた遅延時間で探傷可能となるので感度が向上される。
しかしながら、特許文献1に記載の技術を採用した場合でもフレキシブルシューを用いて超音波探傷をする場合、変形率(=圧縮変形量/変形前の大きさ)が大きい部分ほど音速が早くなるため、シューの変形によりシュー内の音速が不均一となる。そのため、音速分布を考慮していない前述した遅延時間に従って超音波の送受信タイミングを制御すると、超音波の位相が所望の焦点で合致しないため、感度が低下する。
本発明の目的は、感度の向上を図ることができる超音波探傷システム及び超音波探傷方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、複数の超音波素子を有するアレイセンサと、前記アレイセンサと検査対象物の間で超音波を伝播させるためのフレキシブルシューと、を備えた超音波探傷システムにおいて、前記検査対象物に押し当てられて変形した前記フレキシブルシューの形状を解析するシュー形状解析部と、前記シュー形状解析部で解析された前記フレキシブルシューの変形形状に基づき、前記フレキシブルシュー内の音速分布を解析する音速分布解析部と、前記シュー形状解析部で解析された前記フレキシブルシューの変形形状及び前記音速分布解析部で解析された前記フレキシブルシュー内の音速分布に基づき、遅延時間を演算する遅延時間演算部と、前記遅延時間演算部で演算された遅延時間に従い、超音波探傷を行う超音波探傷装置と、を備える。
本発明によれば、フレキシブルシューの変形形状及びフレキシブルシュー内の音速分布を考慮して演算された遅延時間を用いるので、超音波の位相を所望の焦点で合致させることができ、感度の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における超音波探傷システムの構成を検査対象物とともに表す概略図である。図2は、本実施形態における超音波探傷装置及びコンピュータの機能的構成を表すブロック図である。
本実施形態の超音波探傷システムは、複数の超音波素子1を有するアレイセンサ2と、アレイセンサ2に付設されたフレキシブルシュー(以下、シューと称する。)3と、フレキシブルシュー3と共にアレイセンサ2を移動させるアクチュエータ4と、超音波探傷装置5と、コンピュータ6とを備えている。なお、コンピュータ6は、図示しないものの、CPU(演算部)、HDD(ハードディスク)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びROM(リードオンリメモリ)等を備えている。
フレキシブルシュー3は、例えばソナゲル(登録商標)又は超音波透過ゴム等からなり、アレイセンサ2と検査対象物7との間で超音波を伝播させるもので、検査対象物3の表面9が変化しても、シュー3が検査対象物7に押し当てられて変形することにより、シュー3の表面8と検査対象物7の表面9を密着させることが可能になっている。
アレイセンサ2の超音波素子1は、超音波探傷装置5から印加された電圧によって発振し、超音波を送信する。また、反射された超音波を受信し電圧に変換して超音波探傷装置5へ出力するようになっている。
超音波探傷装置5は、遅延時間記憶部10、遅延制御部11、パルサ12、及びレシーバ13を有している。遅延時間記憶部10は、後述の遅延時間を記憶している。遅延制御部11は、遅延時間記憶部10で記憶された遅延時間に基づいて、パルサ12を制御し、レシーバ13の信号を処理する。
コンピュータ6は、機能的構成として、アクチュエータ4を駆動制御する移動制御部14と、超音波探傷装置5のレシーバ13からの波形データ等を収録するデータ収録部15とを有している。また、検査対象物7に押し当てられて変形したフレキシブルシュー3の形状を解析するシュー形状解析部16と、シュー形状解析部16で解析されたフレキシブルシュー3の変形形状に基づき、フレキシブルシュー3内の音速分布を解析する音速分布解析部17と、シュー形状解析部16で解析されたフレキシブルシュー3の変形形状及び音速分布解析部17で解析されたフレキシブルシュー3内の音速分布に基づき、遅延時間を演算する遅延時間演算部18とを有している。
次に、本実施形態の超音波探傷方法を説明する。図3は、本実施形態における超音波探傷方法の詳細を表すフローチャートである。
まず、ステップ101にて、入力部19で探傷条件を入力する。入力部19としては、キーボード又は記録メディア等を用いる。探傷条件としては、シュー3の表面8と検査対象物7の表面9が接触したか否かを判定するための反射強度の閾値T(後述の図5参照。詳細には、固定値でもよいし、あるいは、シュー3の変形に応じて変動する値でもよい)、図8に示す音速のシュー3変形率依存性と、検査対象物7の音速、検査対象物7の形状データ、及び検査対象物7の検査位置又は検査範囲等がある。入力された探傷条件は、HDD、RAM、又はROM等で記録される。
ステップ102に進み、移動制御部14でアクチュエータ4を駆動制御し、検査対象物7に所定の距離だけ、アレイセンサ2をフレキシブルシュー3と共に近接させる。
近接後、ステップ103に進み、移動制御部14から超音波探傷装置5の遅延時間制御部11に指令を出力し、超音波を電子走査する。レシーバ13で取得された受信データは、移動制御部14から取得されたアレイセンサ2と検査対象物7間の位置とともに、データ収録部15に収録し、表示部(モニタ)20で表示する。また、アレイセンサ2と検査対象物7の相対位置変更毎の受信信号を、データ収録部15に収録し、表示部20で表示する。
そして、ステップ104に進み、シュー形状解析部16で、前述のステップ103で得られたシュー表面反射波データ21に基づき、シュー3の表面8と検査対象物7の表面9との接触範囲を評価する。図4(a)で示すように、シュー3の表面8の縁部だけが検査対象物7の表面9と接触させたとき、シュー3の表面8上の位置Xmin,Xmaxにそれぞれ対応する超音波の反射強度が低下して所定の閾値T以下となるので、位置Xmin,Xmaxが接触していると評価する。シュー3と検査対象物7が接触しない部分では、シュー3の表面8における超音波の反射強度が強く、シュー3と検査対象物7が接触する部分では、検査対象物7に超音波が入射するため、シュー3の表面8における超音波の反射強度が低下する。この反射強度の違いを利用して、シュー3と検査対象物7が接触しているか否かを評価することが可能である。
接触範囲評価後、図4(b)で示すように、図4(a)に対してアレイセンサ2の位置をΔZ1近接させた場合、シュー3の表面8の接触範囲が拡大する。このとき、図5(a)に示すようにシュー3の表面8上の位置Xminと位置X1間及び位置X2と位置Xmax間の超音波反射強度が閾値T以下となるので接触していると評価する。
その後、ステップ105に進み、シュー形状解析部16で、図5(b)に示すようにシュー表面全体における反射強度が閾値T以下となるか否かから、シュー3の表面8の全範囲が検査対象物7の表面9に接触しているか否かを判定する。そして、ステップ105の判定が満たされるまで、上述したステップ102〜104の手順を繰り返す。
シューの全面が接触したとの評価後にステップ106にて、シュー形状解析部16で、シュー3の初期形状と前述したステップ104の評価結果に基づき、検査対象物7に押し当てられて変形したシュー3の形状を解析する。
この形状解析のアルゴリズムを図4及び図6を用いて説明する。図4(a)に示したようにシュー3の表面8上の位置Xmin,Xmaxが検査対象物7と接触するので、シュー3の表面8上の位置Xmin,Xmaxの公差を0と評価する。図4(b)に示したようにアレイセンサ2をΔZ1移動させたとき、図6に示すようにシュー3の表面8上の位置X1,X2が検査対象物7と接触するので、X1とX2の公差をΔZ1と評価する。さらにアレイセンサ2をΔZ2移動させたとき、図6に示すようにシュー3の表面8上の位置X3が検査対象物7と接触することから、シュー3の表面8上の位置X3の公差をΔZ2と評価する。このようにセンサ移動量に応じた接触範囲の変化から公差を評価する。また、本実施形態で得られた形状が公称公差の範囲内にあるか否かから形状解析結果の妥当性を判定して形状解析精度を向上してもよい。最後に、シュー3の全体の形状をコンピュータ6に記憶するとともに、表示部20で表示する。
形状解析後にステップ107に進み、音速分布解析部17で、ステップ106で解析されたシュー3の変形形状に基づき、シュー3内の音速分布を解析する。解析方法としては、図7で示すような有限要素法を用いる。シュー3の初期形状と前述のステップ106で解析されたシュー3の変形形状に基づき、シュー3の各要素の変形率を解析し、音速の変形率依存性を用いて、各要素の音速を演算する。この音速分布をコンピュータ6に記憶するとともに、表示部20で表示する。
音速分布解析後、ステップ108に進み、遅延時間演算部18で、前述のステップ106で解析されたシュー3の変形形状及び前述のステップ107で解析されたシュー3内の音速分布に基づき、遅延時間を演算する。
シュー3内の超音波の伝播経路は、シュー3内の音速が一定の場合、図9中の点線で示すように直線となる。これに対し、シュー3内の音速が不均一の場合、図9中の実線で示すように音速が異なる領域の境界で図10のスネルの法則に基づいて屈折する。この超音波の屈折角は、スネルの法則(下記の式(1))を用いて演算される。ここで、θ1は、音速V1の要素から音速V2の要素への入射角であり、θ2は、屈折角である。
sinθ1/V1=sinθ2/V2・・・(1)
sinθ1/V1=sinθ2/V2・・・(1)
このようにして超音波の屈折角を順次演算してシュー3内の超音波の伝播経路を求め、各超音波素子1から焦点までの超音波の伝播経路を求め、超音波の到達時間を演算し、それらのうちの最小の超音波の到達時間と他の超音波の到達時間との差(遅延時間)をそれぞれ演算して、遅延時間記憶部10に記憶させる。
遅延時間演算後、ステップ109に進み、超音波探傷装置5で、超音波探傷を実行する。
このように本実施形態においては、シュー3の変形形状及びシュー3内の音速分布を考慮して演算された遅延時間を用いるので、複数の超音波素子1で送受信する超音波の位相を焦点で合致させることができる。したがって、感度の向上を図ることができる。例えば検査対象物7の一つであるタービンの動翼は、その表面(曲面)の製造公差でシュー3の変形量も変化する。しかし、このような場合でも、感度の向上を図ることができる。
なお、上記第1の実施形態において、ステップ103(シュー3の表面8を対象とした超音波の電子走査)で用いる遅延時間は、初期設定のもの、すなわち、シュー3の変形形状やシュー3内の音速分布を考慮していないものである。そのため、ステップ106で解析されたシュー3の変形形状及びステップ107で解析されたシュー3内の音速分布に基づき、ステップ103で用いる遅延時間を演算し、この遅延時間を用いてステップ102〜105を再度行い、その結果に基づき、ステップ106〜108を再度行ってもよい。この場合、時間を要するものの、シュー3の変形形状の解析精度を高めることができ、シュー3内の音速分布の解析精度及び超音波の収束度を高めることができる。したがって、感度をさらに高めることができる。
本発明の第2の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態とは音速分布の解析方法が異なる実施形態である。なお、本実施形態において、上記第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図11は、本実施形態における超音波探傷システムの構成を検査対象物とともに表す概略図である。図12は、本実施形態における超音波探傷方法の詳細を表すフローチャートである。
本実施形態では、上記第1の実施形態と同様、ステップ101〜105を経てステップ106に進み、シュー形状解析部16で、検査対象物7に押し当てられて変形したフレキシブルシュー3の形状を解析する。
シュー形状解析後、ステップ110及び111に進み、K×L個に分割されたシュー内の等音速領域の界面で、スネルの法則に従い等音速領域の境界で屈曲する伝播距離XLを数式(2)で演算する。
XL=ΣΔx(k’、l’)・・・(2)
XL=ΣΔx(k’、l’)・・・(2)
ここで、x(k’、l’):等音速領域(k’、l’)における超音波伝播距離を表す。この距離は等音速領域(k’−1、l’−1)から等音速領域(k’、l’)への入射位置と屈折、等音速領域(k’−1、l’−1)の音速V(k’−1、l’−1)と、等音速領域(k’、l’)の音速V(k’、l’)から決定される等音速領域(k’、l’)内における超音波進行方向と、等音速領域(k’、l’)から等音速領域(k’+1、l’+1)への入射点で決定される。
また、センサを構成するi個の超音波素子のうちm個の超音波素子を用いてフェーズドアレイ超音波探傷を実施し、特徴エコー屈折角及び伝播距離を測定する。この素子の使用方法でj個の特徴エコー源の伝播距離の測定数は、(i−m+1)×j個となる。シュー内の等音速領域数K×L個に対して、(i−m+1)×j≧K×Lの条件を満たすよう超音波伝播距離と見かけの屈折角とを測定することで、各等音速領域における音速を逆問題解析する。
そして、上記第1の実施形態と同様、ステップ108に進み、遅延時間演算部18では、前述のステップ106で解析されたシュー3の変形形状及び前述のステップ110で解析されたシュー3内の音速分布に基づき、遅延時間を演算して、遅延時間記憶部10に記憶させる。
そして、上記第1の実施形態と同様、ステップ109に進み、超音波探傷装置5では、検査対象物7の超音波探傷を実行する。
このような本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様、感度の向上を図ることができる。
なお、上記第2の実施形態において、ステップ103(シュー3の表面8を対象とした超音波の電子走査)で用いる遅延時間とステップ110(検査対象物7の特徴部を対象とした超音波の電子走査)で超音波素子1の選択数m≧2である場合に用いる遅延時間は、初期設定のもの、すなわち、シュー3の変形形状やシュー3内の音速分布を考慮していないものである。そのため、ステップ106で解析されたシュー3の変形形状及びステップ111で解析されたシュー3内の音速分布に基づき、ステップ103で用いる遅延時間を演算してステップ102〜105を再度行い、その結果に基づき、ステップ106を再度行ってもよい。また、ステップ106で解析されたシュー3の変形形状及びステップ111で解析されたシュー3内の音速分布に基づき、ステップ110で超音波素子1の選択数m≧2である場合に用いる遅延時間を演算してステップ110を再度行い、その結果及び前述した再実行のステップ106の結果に基づき、ステップ111を再度行ってもよい。この場合、時間を要するものの、シュー3の変形形状及びシュー3内の音速分布の解析精度を高めることができ、超音波の収束度を高め、感度をさらに高めることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、検査対象物7の表面9は、曲率が連続的に変化する曲面であり、フレキシブルシュー3の表面8は、検査対象物7の表面9の最小曲率より小さな曲率を有する曲面である場合を例にとって説明している。すなわち、最初に、上述の図4(a)で示すようにシュー3の表面8の縁部だけが検査対象物7の表面9と接触し、最後に、上述の図4(c)で示すようにシュー3の表面8の中央部が検査対象物7の表面9と接触する場合を例にとって説明している。しかし、これに限られず、フレキシブルシュー3の表面8は、検査対象物7の表面9の最大曲率より大きな曲率を有する曲面であってもよい。すなわち、最初に、シュー3の表面8の中央部だけが検査対象物7の表面9と接触し、最後に、シュー3の表面8の縁部が検査対象物7の表面9と接触してもよい。
1 超音波素子
2 アレイセンサ
3 フレキシブルシュー
5 超音波探傷装置
7 検査対象物
8 フレキシブルシューの表面
9 検査対象物の表面
16 シュー形状解析部
17,17A 音速分布解析部
18 遅延時間演算部
2 アレイセンサ
3 フレキシブルシュー
5 超音波探傷装置
7 検査対象物
8 フレキシブルシューの表面
9 検査対象物の表面
16 シュー形状解析部
17,17A 音速分布解析部
18 遅延時間演算部
Claims (9)
- 複数の超音波素子を有するアレイセンサと、前記アレイセンサと検査対象物の間で超音波を伝播させるためのフレキシブルシューと、を備えた超音波探傷システムにおいて、
前記検査対象物に押し当てられて変形した前記フレキシブルシューの形状を解析するシュー形状解析部と、
前記シュー形状解析部で解析された前記フレキシブルシューの変形形状に基づき、前記フレキシブルシュー内の音速分布を解析する音速分布解析部と、
前記シュー形状解析部で解析された前記フレキシブルシューの変形形状及び前記音速分布解析部で解析された前記フレキシブルシュー内の音速分布に基づき、遅延時間を演算する遅延時間演算部と、
前記遅延時間演算部で演算された遅延時間に従い、超音波探傷を行う超音波探傷装置と、を備えたことを特徴とする超音波探傷システム。 - 請求項1記載の超音波探傷システムにおいて、
前記シュー形状解析部は、前記アレイセンサと前記検査対象物の相対距離毎に得られた前記フレキシブルシューの表面からの反射強度のデータに基づき、前記フレキシブルシューと前記検査対象物との接触範囲を評価し、それらの評価結果と前記フレキシブルシューの初期形状に基づき、前記フレキシブルシューの変形形状を解析することを特徴とする超音波探傷システム。 - 請求項1記載の超音波探傷システムにおいて、
前記音速分布解析部は、前記フレキシブルシューの初期形状と前記シュー形状解析部で解析された前記フレキシブルシューの変形形状に基づき、前記フレキシブルシューの各要素の変形率を解析し、各要素の変形率から各要素の音速を演算することを特徴とする超音波探傷システム。 - 請求項1記載の超音波探傷システムにおいて、
前記音速分布解析部は、前記シュー形状解析部で解析された前記フレキシブルシューの変形形状と、前記被検査対象物の特徴部からの反射波のデータに基づき、逆問題解析法を用いて、前記フレキシブルシュー内の音速分布を解析することを特徴とする超音波探傷システム。 - 請求項2記載の超音波探傷システムにおいて、
前記フレキシブルシューの表面と接触する前記検査対象物の表面は、曲率が連続的に変化する曲面であり、
前記フレキシブルシューの表面は、前記検査対象物の表面の最小曲率より小さな曲率を有するか若しくは前記検査対象物の表面の最大曲率より大きな曲率を有する曲面であることを特徴とする超音波探傷システム。 - 複数の超音波素子を有するアレイセンサと、前記アレイセンサと検査対象物の間で超音波を伝播させるためのフレキシブルシューと、を用いる超音波探傷方法において、
前記検査対象物に押し当てられて変形した前記フレキシブルシューの形状を解析する第1の手順と、
前記第1の手順で解析された前記フレキシブルシューの変形形状に基づき、前記フレキシブルシュー内の音速分布を解析する第2の手順と、
前記第1の手順で解析された前記フレキシブルシューの変形形状及び前記第2の手順で解析された前記フレキシブルシュー内の音速分布に基づき、遅延時間を演算する第3の手順と、
前記第3の手順で演算された遅延時間に従い、超音波探傷を行う第4の手順と、を有することを特徴とする超音波探傷方法。 - 請求項6記載の超音波探傷方法において、
前記第1の手順は、前前記アレイセンサと前記検査対象物の相対距離毎に得られた前記フレキシブルシューの表面からの反射強度のデータに基づき、前記フレキシブルシューと前記検査対象物との接触範囲を評価し、それらの評価結果と前記フレキシブルシューの初期形状に基づき、前記フレキシブルシューの変形形状を解析することを特徴とする超音波探傷方法。 - 請求項6記載の超音波探傷方法において、
前記第2の手順は、前記フレキシブルシューの初期形状と前記第1の手順で解析された前記フレキシブルシューの変形形状に基づき、前記フレキシブルシューの各要素の変形率を解析し、各要素の変形率から各要素の音速を演算することを特徴とする超音波探傷方法。 - 請求項6記載の超音波探傷方法において、
前記第2の手順は、前記第1の手順で解析された前記フレキシブルシューの形状と、前記被検査対象物の特徴部からの反射波のデータに基づき、逆問題解析法を用いて、前記フレキシブルシュー内の音速分布を解析することを特徴とする超音波探傷方法。
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