JP2016155459A - 車両用遠隔操作装置、車両用遠隔操作システム - Google Patents
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Abstract
【課題】より多くの電力を発電することができる車両用遠隔操作装置を提供する。【解決手段】タッチパッド20を備え、タッチパッド20に入力されたユーザ操作に基づいて操作指示信号を発生させて、操作指示信号を所定の操作対象装置に出力する車両用遠隔操作装置1であって、車両用遠隔操作装置1に繰り返し加えられる力学的エネルギーを電力に変換することで発電する発電部30を備える。発電部30は、車両用遠隔操作装置1に繰り返し加えられる力学的エネルギーを電力に変換するので、設定時に一度だけ加えられる操作力により発電するよりも多くの電力を発電することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、車両で用いられ、操作対象装置を遠隔操作する車両用遠隔操作装置、および操作対象装置と車両用遠隔操作装置を備えた車両用遠隔操作システムに関する。
従来、ステアリングホイールに取り付けられて、他の機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載の無線送信機がそれである。
また、特許文献1に記載の無線送信機は、ダイヤル、レバー、プッシュスイッチのいずれかであるモード切り替えスイッチが操作された時、および、プッシュスイッチ、ダイヤルのいずれかである操作ボタンが操作された時の操作力より発電する発電部を備える。この発電部が発電した電力で無線送信機は動作できる。
モード切り替えスイッチの操作は、モードを切り替えるときに一度行うのみである。また、操作ボタンも、操作対象機器における設定を変更する際に一度押すだけである。したがって、特許文献1の無線送信機が発電できる発電量はそれほど多くない。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、より多くの電力を発電することができる車両用遠隔操作装置、車両用遠隔操作システムを提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための車両用遠隔操作装置に係る発明は、操作入力部(20)を備え、操作入力部に入力されたユーザ操作に基づいて操作指示信号を発生させて、操作指示信号を所定の操作対象装置(350、450)に出力する車両用遠隔操作装置(1,100、200、300)であって、車両用遠隔操作装置に繰り返し加えられる力学的エネルギーを電力に変換することで発電する発電部(30、130、230)を備えることを特徴とする。
本発明の車両用遠隔操作装置が備える発電部は、この車両用遠隔操作装置に繰り返し加えられる力学的エネルギーを電力に変換する。したがって、設定時に一度だけ加えられる操作力により発電する従来技術よりも多くの電力を発電することができる。
また、上記目的を達成するための車両用遠隔操作システムに係る発明は、上記車両用遠隔操作装置の車両用遠隔操作装置と、操作対象装置とを備えた車両用遠隔操作システム(3、4)であって、車両用遠隔操作装置において、操作入力部は、フリック操作が行われる操作面(20a)を備え、発電部(230)は、フリック操作が行われることにより操作面とともに歪む圧電体(231)を備え、操作対象装置は、操作入力部に対して行われるフリック操作により画像が移動する表示部(352、452)と、表示部に表示する画像を、フリック操作が行われた方向に応じて、第1方向、および、第1方向とは反対方向の第2方向のいずれかの方向に移動させる表示制御部(353、453)とを備える。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。第1実施形態において、車両用遠隔操作装置(以下、単に遠隔操作装置)1は、図1に示すように、ステアリングホイール2に2つ取り付けられている。より詳しくはステアリングホイール2は、リング部2aとそのリング部2aの内側にあるスポーク部2bを備えており、遠隔操作装置1は、スポーク部2bにおいてリング部2aの近傍に取り付けられている。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。第1実施形態において、車両用遠隔操作装置(以下、単に遠隔操作装置)1は、図1に示すように、ステアリングホイール2に2つ取り付けられている。より詳しくはステアリングホイール2は、リング部2aとそのリング部2aの内側にあるスポーク部2bを備えており、遠隔操作装置1は、スポーク部2bにおいてリング部2aの近傍に取り付けられている。
本実施形態の遠隔操作装置1は、ユーザが車両購入後に自由に取り付けられるようになっている。遠隔操作装置1は、たとえば、両面テープにより、ステアリングホイール2に取り付けられる。
図2に拡大図を示すように、遠隔操作装置1は、台座10、タッチパッド20、発電部30を備える。なお、遠隔操作装置1は、図2に示す構成の他に、タッチパッド20が操作された場合に操作指示信号を発生させる信号発生部、操作指示信号を所定の操作対象装置に無線送信する無線送信部、発電部30が発電した電力を蓄電するキャパシタなどの蓄電部を備える。また、蓄電部に蓄電された電力では不足する電力を補うために電池を備えていてもよく、また、発電部30等を覆うカバーを備えていてもよい。
無線送信部を備えている場合には、操作対象装置との間の配線は不要であるが、無線送信部を備えず、有線により、操作対象装置と遠隔操作装置1が接続されていてもよい。また、無線送信部を用いる場合でも、操作対象装置が、無線送信部が送信する操作指示信号を受信する無線受信部を備えている必要はなく、操作対象装置とは別に無線受信部が備えられ、操作対象装置と無線受信部が有線接続されていてもよい。
本実施形態における操作対象装置は、たとえば、車両に搭載された装置であり、たとえば、ナビゲーション装置、エアコン、オーディオ装置などである。
台座10は、平板状であり、矩形の本体部11と、その本体部11の1つの辺から突き出す3つの小矩形部12、13、14を備える。小矩形部12、13の間、および、小矩形部13、14の間には、矩形形状に凹む切り欠き部15、15が形成されている。
タッチパッド20は、操作入力部に相当し、指等の操作体により表面が操作された場合に、その操作を検出するものであり、感圧式あるいは静電容量式など、周知の構成である。
発電部30は、板バネ31と、磁石32と、誘導コイル33とを備える。板バネ31は、保持部に相当しており、矩形形状である一対の磁石支持部31aと、それら一対の磁石支持部31aの一方の長手方向端部を互いに連結する連結部31bとを備える。磁石支持部31aは、連結部31bが連結されている側とは反対側の長手方向端部が台座10の本体部11に固定されている。したがって、磁石支持部31aにおいて、本体部11に固定されている側の長手方向端部は固定端となっている。
一方、磁石支持部31aにおいて、連結部31bが連結されている側の長手方向端部は自由端である。遠隔操作装置1がステアリングホイール2に取り付けられた状態では、この自由端の移動方向は、ステアリングホイール2の回転軸方向である。
磁石支持部31aは、切り欠き部15よりも幅方向長さが短い。したがって、磁石支持部31aは自由端が振動した場合に、切り欠き部15に出入りを繰り返すように振動することができる。
磁石32は、この磁石支持部31aにおいて、誘導コイル33に対向する位置に固定されている。誘導コイル33は、中央の小矩形部13に固定されている。第1実施形態では、小矩形部13に固定されている誘導コイル33が固定体であり、磁石32が移動体である。
図3に示すように、磁石支持部31aの連結部31b側の長手方向端部が矢印vで示す方向に振動すると、磁石支持部31aに固定された磁石32が、板バネ31に固定された誘導コイル33の軸方向端部の近傍を繰り返し通過する。これにより、誘導コイル33に鎖交する磁束が変化し、起電力が誘起される。このようにして発生した電力は、蓄電部に蓄電され、蓄電部から、遠隔操作装置1が備える信号発生部などの電気部品に電力が供給される。
なお、図3に示すように、本実施形態の磁石32は端面が円形である円柱形であり、誘導コイル33は円筒形である。しかし、磁石32の形状は、角柱型など他の形状でもよく、誘導コイル33も、角筒型など他の形状でもよい。
(第1実施形態まとめ)
遠隔操作装置1は、ステアリングホイール2に取り付けられており、ステアリングホイール2は、車両の走行に伴い、振動する(すなわち揺れる)。また、駆動源がエンジンである場合には、エンジン動作中であれば、車両が停車していても、ステアリングホイール2にはある程度の振動が生じる。
遠隔操作装置1は、ステアリングホイール2に取り付けられており、ステアリングホイール2は、車両の走行に伴い、振動する(すなわち揺れる)。また、駆動源がエンジンである場合には、エンジン動作中であれば、車両が停車していても、ステアリングホイール2にはある程度の振動が生じる。
したがって、遠隔操作装置1が備える発電部30には、車両が走行すると、あるいは、エンジンが動作中であると、振動エネルギー(すなわち力学的エネルギー)が繰り返し加えられる。これにより、磁石支持部31aに固定された磁石32が繰り返し振動する。よって、車両が走行すると、あるいは、エンジンが動作中であると、発電部30は、磁石32に繰り返し加えられる振動エネルギーを電力に変換して繰り返し発電する。このように発電部30は、車両が走行すると、あるいは、エンジンが動作中であると、繰り返し発電するので、設定時に一度だけ加えられる操作力により発電する従来技術よりも多くの電力を発電することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第2実施形態の遠隔操作装置100は、図4に示すように、台座110、タッチパッド20、発電部130を備える。なお、遠隔操作装置100は、図4に示す構成の他に、第1実施形態と同様、信号発生部、無線送信部、蓄電部を備える。また、電池、発電部130等を覆うカバーを備えていてもよいこと、および、無線送信部を備えずに、有線により、遠隔操作装置100と操作対象装置を接続してもよいことも第1実施形態と同じである。
遠隔操作装置100は、第1実施形態の遠隔操作装置1と同じく、ステアリングホイール2のスポーク部2bにおいてリング部2aの近傍に取り付けられている。
台座110は矩形板状であり、ステアリングホイール2に固定される側の面とは反対側となる操作面に、タッチパッド20と、発電部130が配置されている。
発電部130は、筒131と、磁石132と、誘導コイル133とを備える。筒131の軸心は直線状であり、その軸心が、台座110の1つの辺に平行になるように、筒131は台座110に固定されている。この筒131の材料は誘電体、たとえば、プラスチックである。
なお、遠隔操作装置100のステアリングホイール2に対する取り付け角度は、たとえば、ステアリングホイール2が正位置である場合に、この筒131の軸心が、水平方向になる角度である。
磁石132は、筒131の中に収容されており、図4に両方向矢印で示しているように、磁石132は筒131の軸心方向両側に移動可能である。なお、筒131は、磁石132が筒131から出ないようにするために、両端に壁を備える。
誘導コイル133は、筒131の側面の一部を周回するように、筒131の外側に固定されている。第2実施形態では、誘導コイル133が固定体であり、磁石132が移動体である。また、ステアリングホイール2が回転させられる(すなわち回転軸周りに揺れる)ことにより、磁石132は筒131の内部を移動する。このように磁石132を移動可能に保持する筒131が保持部に相当する。
遠隔操作装置100がステアリングホイール2に取り付けられた状態では、台座110はステアリングホイール2の回転軸に交差する向きになっている。したがって、この台座110に固定された筒131もステアリングホイール2の回転軸に交差する面内に配置されていることになるので、筒131は、磁石132をステアリングホイール2の回転軸に交差する面内で移動可能に保持している。
図5に示すように、筒131は端面が円形である円筒形であり、磁石132は円柱形である。また、誘導コイル133も円筒形である。しかし、筒131の形状は、角柱型など他の形状でもよく、その筒131の形状に合わせて、磁石132を角柱型とし、誘導コイル133を角筒型とするなど、磁石132、誘導コイル133も、他の形状としてもよい。
磁石132が筒131内を移動すると、誘導コイル133に鎖交する磁束が変化し、起電力が誘起される。このようにして発生した電力は、蓄電部に蓄電される。
(第2実施形態まとめ)
遠隔操作装置100は、ステアリングホイール2に取り付けられており、ステアリングホイール2は、車両の走行中、ドライバーによりに繰り返し回転させられる。このステアリングホイール2の繰り返しの回転により、磁石132には、力学的エネルギーが繰り返し加えられる。
遠隔操作装置100は、ステアリングホイール2に取り付けられており、ステアリングホイール2は、車両の走行中、ドライバーによりに繰り返し回転させられる。このステアリングホイール2の繰り返しの回転により、磁石132には、力学的エネルギーが繰り返し加えられる。
そして、この繰り返し加えられる力学的エネルギーにより、磁石132は繰り返し筒131内を移動するので、発電部130は、車両の走行中、繰り返し発電する。よって、設定時に一度だけ加えられる操作力により発電する従来技術よりも多くの電力を発電することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態の遠隔操作装置200は、図6、図7に示す台座210、タッチパッド20、図7に示す発電部230を備える。この遠隔操作装置200も、図6、7に示す構成の他に、第1、2実施形態と同様、信号発生部、無線送信部、蓄電部を備える。また、電池、発電部230等を覆うカバーを備えていてもよいこと、および、無線送信部を備えずに、有線により、遠隔操作装置200と操作対象装置を接続してもよいことも第1、2実施形態と同じである。
第3実施形態の遠隔操作装置200は、図6、図7に示す台座210、タッチパッド20、図7に示す発電部230を備える。この遠隔操作装置200も、図6、7に示す構成の他に、第1、2実施形態と同様、信号発生部、無線送信部、蓄電部を備える。また、電池、発電部230等を覆うカバーを備えていてもよいこと、および、無線送信部を備えずに、有線により、遠隔操作装置200と操作対象装置を接続してもよいことも第1、2実施形態と同じである。
遠隔操作装置200は、第1、2実施形態の遠隔操作装置1、100と同じく、ステアリングホイール2のスポーク部2bにおいてリング部2aの近傍に取り付けられている。
台座210は矩形板状であり、ステアリングホイール2に固定される側の面とは反対側となる操作面に、タッチパッド20と、発電部230が配置されている。
発電部230は、荷重式であり、圧電セラミックス231、金属板232、支持部材233を備える。
圧電体である圧電セラミックス231は、平面形状がタッチパッド20と略同形状、すなわち、円形であり、タッチパッド20の台座210側の面に重ねられる。金属板232は、平面形状が圧電セラミックス231と略同形状である。この金属板232が、圧電セラミックス231に貼り合わせられているので、発電部230はユニモルフ構造になっている。ただし、もちろん、これとは異なりバイモルフ構造により発電してもよい。支持部材233は、台座210に固定されて、金属板232が台座210に対して接近および離隔する方向に湾曲可能なように、その金属板232を支持する。なお、もちろん、圧電セラミックス231、金属板232は、図示しない保持部材等により、台座210に平行な方向へ移動不能に保持されている。
タッチパッド20の操作面20aに押圧力が加えられ、その押圧力により、タッチパッド20とともに圧電セラミックス231と金属板232が歪むと、起電力が誘起される。このようにして発生した電力は、蓄電部に蓄電される。
(第3実施形態まとめ)
遠隔操作装置200は、タッチパッド20の裏面に、圧電セラミックス231と金属板232とを備える発電部230が配置されている。タッチパッド20の操作面20aに対してフリック操作が行われると、連続的な押圧力、換言すれば、繰り返しの押圧力がタッチパッド20に加えられ、この繰り返しの押圧力、すなわち、繰り返し加えられる力学的エネルギーにより、発電部230は発電する。よって、設定時に一度だけ加えられる操作力により発電する従来技術よりも多くの電力を発電することができる。
遠隔操作装置200は、タッチパッド20の裏面に、圧電セラミックス231と金属板232とを備える発電部230が配置されている。タッチパッド20の操作面20aに対してフリック操作が行われると、連続的な押圧力、換言すれば、繰り返しの押圧力がタッチパッド20に加えられ、この繰り返しの押圧力、すなわち、繰り返し加えられる力学的エネルギーにより、発電部230は発電する。よって、設定時に一度だけ加えられる操作力により発電する従来技術よりも多くの電力を発電することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態として、車両用遠隔操作システム3を、図8を用いて説明する。この車両用遠隔操作システム3は、遠隔操作装置300と車載機器制御装置350を備える。遠隔操作装置300は、第3実施形態の遠隔操作装置200の構成に加えて、さらに、操作装置側通信部340を備えた構成である。
第4実施形態として、車両用遠隔操作システム3を、図8を用いて説明する。この車両用遠隔操作システム3は、遠隔操作装置300と車載機器制御装置350を備える。遠隔操作装置300は、第3実施形態の遠隔操作装置200の構成に加えて、さらに、操作装置側通信部340を備えた構成である。
操作装置側通信部340は、たとえば、ブルートゥース通信規格(ブルートゥースは登録商標)に従って近距離無線通信を行う通信部であり、遠隔操作装置300の内部に備えられている。この操作装置側通信部340は、車両に搭載された車載機器制御装置350が備える操作対象側通信部351との間で無線通信を行う。この操作装置側通信部340から、タッチパッド20が操作されたことにより発生する操作指示信号が車載機器制御装置350の操作対象側通信部351に送信される。操作指示信号には、フリック操作に対応した信号、および、タップ操作に対応した信号がある。
なお、第1〜第3実施形態の遠隔操作装置1、100、200は、操作指示信号を送信する手段は特徴ではないため、操作指示信号を送信する手段を図示していなかった。これら第1〜第3実施形態の遠隔操作装置1、100、200において、操作指示信号を送信する手段としてこの操作装置側通信部340を備えてもよい。
車載機器制御装置350は、車両に搭載されており、操作対象側通信部351、表示部352、表示制御部353、機器制御部354を備える。この車載機器制御装置350は操作対象装置に相当する。
操作対象側通信部351は、操作装置側通信部340との間で無線通信を行なって操作指示信号を操作装置側通信部340から受信する。
表示部352には、たとえば、図9に例示する機器選択画面360が表示される。この機器選択画面360は、遠隔操作装置300が、車載機器制御装置350を介して制御可能な機器を表している複数の機器アイコン361を含んでいる。
表示制御部353は、表示部352に機器選択画面360が表示されている状態で、フリック操作を示す操作指示信号を、操作対象側通信部351を介して取得した場合、機器選択画面360に表示している複数の機器アイコン361の位置を移動させる。
具体的には、フリック操作方向が右方向である場合、複数の機器アイコン361が右回りで移動するように、複数の機器アイコン361を移動させる。一方、フリック操作方向が左方向である場合、複数の機器アイコン361が左回りで移動するように、複数の機器アイコン361を移動させる。この第4実施形態では、右回りが請求項の第1方向に相当し、左回りが請求項の第2方向に相当する。
また、表示制御部353は、表示部352に機器選択画面360が表示されている状態で、タップ操作を示す操作指示信号を受信した場合、その操作指示信号を受信したときに、機器選択画面360において前側中央に表示している機器が選択されたと判断する。この場合には、表示部352に表示する画面を、選択された機器に応じて定まる機器操作画面に切り替える。この機器操作画面でも、フリック操作を示している操作指示信号を、操作対象側通信部351を介して取得した場合、フリック操作方向に応じて定まる方向に応じて画像を移動させる。
機器制御部354は、車内LAN370を介して、種々の車載機器と通信可能になっている。図8には、機器制御部354と通信可能な車載機器として、ナビゲーション装置381、エアコン382、オーディオ383を例示している。
機器制御部354は、表示部352に機器操作画面が表示されている状態で、タップ操作を示している操作指示信号を取得した場合、タップ操作により選択された画像に対応する機能を実行することを、選択中の車載機器に指示する。
(第4実施形態まとめ)
この車両用遠隔操作システム3では、表示部352に表示される機器選択画面360は、フリック操作方向に応じて、複数の機器アイコン361が移動する。フリック操作が行われるため、連続的な押圧力がタッチパッド20に加えられる。
この車両用遠隔操作システム3では、表示部352に表示される機器選択画面360は、フリック操作方向に応じて、複数の機器アイコン361が移動する。フリック操作が行われるため、連続的な押圧力がタッチパッド20に加えられる。
加えて、複数の機器アイコン361は、フリック操作方向に応じて、右回り、および、左回りのいずれかに移動するので、機器選択位置である前側中央に所望の機器アイコン361を移動させるためには、複数回のフリック操作が必要となる場合も多い。これにより、フリック操作回数を多くすることができる。したがって、発電量をより多くすることができる。
<第5実施形態>
第5実施形態として、車両用遠隔操作システム4を、図10を用いて説明する。この車両用遠隔操作システム4は、第4実施形態と同じ遠隔操作装置300と、この第5実施形態において操作対象装置となるスマートフォン450を備える。
第5実施形態として、車両用遠隔操作システム4を、図10を用いて説明する。この車両用遠隔操作システム4は、第4実施形態と同じ遠隔操作装置300と、この第5実施形態において操作対象装置となるスマートフォン450を備える。
スマートフォン450は、周知の通り、可搬型であり、また、表示部452と、その表示部452を制御する表示制御部453を備える。また、このスマートフォン450は、操作装置側通信部340との間で無線通信を行なって操作指示信号を操作装置側通信部340から受信する操作対象側通信部451を備える。
表示部452には、図11に例示するアイコン選択画面460が表示される。このアイコン選択画面460は、遠隔操作装置300により遠隔制御可能な機能を表している複数のアイコン461を含んでいる。
表示制御部453は、表示部452にアイコン選択画面460が表示されている状態で、フリック操作を示す操作指示信号を、操作対象側通信部451を介して取得した場合、アイコン選択画面460に表示している複数のアイコン461の表示位置を移動させる。
具体的には、フリック操作方向が右方向である場合、複数のアイコン461が直線的に右方向に移動するように、複数のアイコン461を移動させる。一方、フリック操作方向が左方向である場合、複数のアイコン461が直線的に左方向に移動するように、複数のアイコン461を移動させる。この第5実施形態では、直線的な右方向が請求項の第1方向に相当し、直線的な左方向が請求項の第2方向に相当する。
ここで、前述した第4実施形態では、同方向にフリック操作が継続され続けると、複数の機器アイコン361の表示位置が操作開始時と同じ位置となる機器選択画面360に戻る。これに対して、本実施形態では、アイコン選択画面460において、最も左側に位置するアイコン461、最も右側に位置するアイコン461が決まっている。
したがって、最も左側に位置するアイコン461がアイコン選択画面460に表示されている状態で、右方向にフリック操作が行われても、最も左側に位置するアイコン461のさらに左側に、最も右側に位置するアイコン461は表示されない。そのため、最も左側に位置するアイコン461がアイコン選択画面460に表示されている状態で、最も右側に位置するアイコン461を選択したい場合には、多くの回数のフリック操作が必要になる。そのため、多くの回数のフリック操作が必要になる場合が増えるので、発電量をより多くすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
たとえば、第1実施形態では、磁石32が板バネ31に固定されており、誘導コイル33が台座10の小矩形部13に固定されていたが、これとは反対に、誘導コイル33を板バネ31に固定し、磁石32を台座10の小矩形部13に固定してもよい。この場合、誘導コイル33が移動体となり、磁石32が固定体となる。
たとえば、第1実施形態では、磁石32が板バネ31に固定されており、誘導コイル33が台座10の小矩形部13に固定されていたが、これとは反対に、誘導コイル33を板バネ31に固定し、磁石32を台座10の小矩形部13に固定してもよい。この場合、誘導コイル33が移動体となり、磁石32が固定体となる。
<変形例2>
第2実施形態においても、誘導コイル133を移動体とし、磁石132を固定体としてもよい。すなわち、筒131の外側にある誘導コイル133を筒131に対して相対移動可能とし、筒131内の磁石132を、たとえば、筒131の軸方向中心などに固定してもよい。
第2実施形態においても、誘導コイル133を移動体とし、磁石132を固定体としてもよい。すなわち、筒131の外側にある誘導コイル133を筒131に対して相対移動可能とし、筒131内の磁石132を、たとえば、筒131の軸方向中心などに固定してもよい。
<変形例3>
第4実施形態では、同方向にフリック操作が継続され続けることで、操作開始時と同じ画面が表示される。これを第5実施形態に適用してもよい。
第4実施形態では、同方向にフリック操作が継続され続けることで、操作開始時と同じ画面が表示される。これを第5実施形態に適用してもよい。
<変形例4>
第5実施形態では、最も左側に位置するアイコン461、最も右側に位置するアイコン461が決まっていた。これを第4実施形態に適用してもよい。
第5実施形態では、最も左側に位置するアイコン461、最も右側に位置するアイコン461が決まっていた。これを第4実施形態に適用してもよい。
<変形例5>
第2実施形態では、筒131が磁石132を移動可能に保持していた。しかし、これに限らず、磁石132に軸方向に貫通する穴を設け、この穴を貫通する棒状の保持部により、磁石132を移動可能に保持してもよい。
第2実施形態では、筒131が磁石132を移動可能に保持していた。しかし、これに限らず、磁石132に軸方向に貫通する穴を設け、この穴を貫通する棒状の保持部により、磁石132を移動可能に保持してもよい。
<変形例6>
第4、5実施形態において、第1、第2実施形態の遠隔操作装置1、100を用いてもよい。
第4、5実施形態において、第1、第2実施形態の遠隔操作装置1、100を用いてもよい。
1:遠隔操作装置 2:ステアリングホイール 3、4:車両用遠隔操作システム 10:台座 11:本体部 12、13、14:小矩形部 20:タッチパッド 20a:操作面 30:発電部 31:板バネ 31a:磁石支持部 31b:連結部 32:磁石 33:誘導コイル 100:遠隔操作装置 110:台座 130:発電部 131:筒 132:磁石 133:誘導コイル 200:遠隔操作装置 210:台座 230:発電部 231:圧電セラミックス 232:金属板 233:支持部材 300:遠隔操作装置 340:操作装置側通信部 350:車載機器制御装置 351:操作対象側通信部 352:表示部 353:表示制御部 354:機器制御部 360:機器選択画面 361:機器アイコン 450:スマートフォン 451:操作対象側通信部 452:表示部 453:表示制御部 460:アイコン選択画面 461:アイコン
Claims (7)
- 操作入力部(20)を備え、
前記操作入力部に入力されたユーザ操作に基づいて操作指示信号を発生させて、前記操作指示信号を所定の操作対象装置(350、450)に出力する車両用遠隔操作装置(1,100、200、300)であって、
前記車両用遠隔操作装置に繰り返し加えられる力学的エネルギーを電力に変換することで発電する発電部(30、130、230)を備えることを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項1において、
前記車両用遠隔操作装置は、車両のステアリングホイール(2)に取り付けられ、
前記発電部(30、130)は、
コイル(33、133)および磁石(32、132)のいずれか一方である固定体と、
前記コイルおよび前記磁石の他方であって、前記固定体に対して相対移動する移動体と、
前記ステアリングホイールが揺れることにより前記移動体が前記固定体に対して相対移動するように、前記移動体を保持する保持部(31、131)と、を備えていることを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項2において、
前記保持部(131)は、前記移動体を、前記ステアリングホイールの回転軸に交差する面内で移動可能に保持することを特徴とする車両用遠隔操作装置(100)。 - 請求項2において、
前記保持部は、一端が固定端であり、他端が前記ステアリングホイールの回転軸方向に移動可能な自由端となっている板バネ(31)であり、前記移動体を、前記ステアリングホイールの回転軸方向に移動可能に保持することを特徴とする車両用遠隔操作装置(1)。 - 請求項1において、
前記操作入力部は、フリック操作が行われる操作面(20a)を備え、
前記発電部(230)は、前記フリック操作が行われることにより前記操作面とともに歪む圧電体(231)を備えていることを特徴とする車両用遠隔操作装置(200、300)。 - 請求項5に記載の車両用遠隔操作装置と、
前記操作対象装置とを備えた車両用遠隔操作システム(3、4)であって、
前記操作対象装置は、
前記操作入力部に対して行われるフリック操作により画像が移動する表示部(352、452)と、
前記表示部に表示する画像を、前記フリック操作が行われた方向に応じて、第1方向、および、前記第1方向とは反対方向の第2方向のいずれかの方向に移動させる表示制御部(353、453)とを備えることを特徴とする車両用遠隔操作システム。 - 請求項6において、
前記車両用遠隔操作装置は、車両のステアリングホイールに取り付けられ、かつ、
前記車両の車室内で無線通信が可能であり、前記フリック操作が行われた場合に、前記フリック操作の方向を表す前記操作指示信号を送信する操作装置側通信部(340)を備え、
前記操作対象装置(450)は、可搬型であり、
前記操作装置側通信部と無線通信可能であり、前記操作指示信号を受信する操作対象側通信部(451)を備え、
前記表示制御部(453)は、前記操作対象側通信部が受信した前記操作指示信号に基づいて、前記表示部に表示する画像を切り替えることを特徴とする車両用遠隔操作システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015034464A JP2016155459A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 車両用遠隔操作装置、車両用遠隔操作システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015034464A JP2016155459A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 車両用遠隔操作装置、車両用遠隔操作システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016155459A true JP2016155459A (ja) | 2016-09-01 |
Family
ID=56824852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015034464A Pending JP2016155459A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 車両用遠隔操作装置、車両用遠隔操作システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016155459A (ja) |
-
2015
- 2015-02-24 JP JP2015034464A patent/JP2016155459A/ja active Pending
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