JP2016153435A - Egfr及びガングリオシドn−グリコリルgm3(neugcgm3)を発現する腫瘍の治療のための医薬組成物 - Google Patents

Egfr及びガングリオシドn−グリコリルgm3(neugcgm3)を発現する腫瘍の治療のための医薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、悪性腫瘍、とりわけEGFR及びN−グリコリルGM3ガングリオシド標的を発現する腫瘍の治療のための、前記標的に対抗する療法が個々に産生する治療効果を増強するための、医薬組成物に関する。本発明の医薬組成物は、標的のそれぞれに対抗する抗体及び/又はワクチンを含む。また、本発明は、本発明の組成物を適用するために使用される方法に関する。
【解決手段】EGF受容体に対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物を含む、癌の治療において使用するための、組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒトの医療の分野に関連し、特にEGFR及びN−グリコリルガングリオシド(NeuGcGM3)を過剰発現する腫瘍の治療に関する。
上皮増殖因子受容体(EGFR)は、現在の臨床評価において最も使用される分子標的の一つである。この分子は、多種のヒト上皮組織において過剰発現する(Yarden, Y., and Sliwkowski M. X., Nat. Rev. Mol. Cell Biol. 2001, 2: 127−137)。2種の治療が、EGF受容体の機能を阻害するための療法において最も頻繁に使用される:モノクローナル抗体(MAbs)の中和及びチロシンキナーゼ活性を阻害する小分子(TKI,チロシンキナーゼ阻害物質)(Ciardiello, F., and Tortora G., N. Engl. J. Med. 2008, 358: 1160−1174)。そのこともまた示されてきているにもかかわらず、EGFRの細胞外ドメインを有するワクチンは、非常に小さいサイズの粒子(VSSP)をアジュバントとして使用した場合に、Lewis肺肉腫のマウスモデルにおける抗転移性効果を生じた(Sanchez Ramirez B., et al, Int. J. Cancer. 2006, 119: 2190−2199)。抗EGFRモノクローナル抗体での治療は、発がん性シグナルの遮断及びFc受容体により媒介される先天性免疫応答機構の誘導による腫瘍の退行を媒介する(Martinelli, E., et al, Clin. Exp. Immunol. 2009,158: 1−9)。
EGFRに対抗するいくつかのヒトモノクローナル抗体が産生されてきていて、セツキシマブ(Garrett CR, and Eng C., Expert Opin Biol Ther. 2011; 11: 7, 937−49)及びニモツズマブ(mateo C, Immunotechnology 1997; 3:71−81).が挙げられる。ニモツズマブの、EGFRを過剰発現する異なる腫瘍の療法における(Crombet T, et al, Cancer Biol Therapy. 2006, 5:375−379)又は他の療法との組合せにおける(Crombet T, et al, J Clin Oncol. 2004, 22:1646−1654; Zhao KL, et al, Invest New Drugs. 2011 Pre published online September 8).抗腫瘍効果が、記載されてきている。一方で、マウスEGFRに対抗して産生された7A7 MAbは、Lewis肺肉腫の治療においてT細胞により媒介される抗腫瘍効果を示した(Garrido G., et al, Cancer Immunol Immunother. 2007, 56: 1701−1710)。
最も研究された標的の別のものは、ガングリオシドであり、これらはそれらの構造中にシアル酸を含むスフィンゴ糖脂質である。これらの分子は、正常な組織において存在し、腫瘍組織において過剰発現する(Zhang S, et al. Int J Cancer 73:42−49, 1997)。シアル酸の2つの型が存在する:N−アセチル化及びN−グリコリル化、後者はヒトの腫瘍において記載され(Malykh Y N., et al, Biochimie. 2001, 83:7 623−634)、両者はガングリオシド(Kawai T. et al, 1991 Cancer. Res. (51) 1242−1246)及びN−グリコリル化糖タンパク質(Devine P.L., et al, Cancer Research, 1991, 51: 21, 5826−5836)として記載される。この理由により、これらの分子は多くの悪性腫瘍において同定されてきていて、癌療法のための魅力的な標的となっている。とりわけ、NeuGcGM3ガングリオシドは、14F7 MAbによって特異的に認識される(Carr A. et al, Hybridoma, 2000, 19: 3, 241−247)。このガングリオシドは、異なる腫瘍において種々の方法によって同定されてきている(Blanco R., et al, ISRN Pathology. 2011, Article ID 953803, 10 pag., Marquina et al, Cancer Research. 1996, 56: 22, 5165−5171)。
NeuGcGM3/VSSP分子ワクチンを使用する、腫瘍においてNeuGcGM3に対抗する活発な免疫療法が公開されてきていて(Estevez F., et al, Vaccine. 1999, 18:190−197)、進行乳癌患者においてその免疫原性及びその安全性が示されてきている(Carr A., et al, JCO. 2003, 21:1015−1021)。さらに、前臨床段階において、その潜在的抗腫瘍効果(抗転移性)がNK及びCD8+細胞の細胞応答の機構によって媒介されることが示されてきている(Labrada M., et al, Expert Opin. Biol. Ther. 2010, 10:2,153−162)。同時に、抗腫瘍効果が抗イディオタイプワクチン(1E10抗イディオタイプモノクローナル抗体、N−グリコリル化ガングリオシドを模倣するラコツムマブ(Racotumumab))で免疫化した非小細胞肺癌を有する患者において産生されてきている(Alfonso S., et al, Cancer Biology & Therapy. 2007, 6:12, 1847−1852)。このワクチンでの公開された結果は、その免疫原性及び安全性を示す(Alfonso M., et al, Journal of Immunology. 2002, 168: 2523−2529)。
膜マイクロドメインにおけるEGFRは、腫瘍細胞の増殖をコントロールすることにおいて本質的な役割を果たす。GM3ガングリオシドが非常に多種の細胞系統においてEGFR依存性増殖を阻害することが、インビボ及びインビトロの両方で示されてきている。GM3は、EGFRキナーゼ活性(EGFR自己リン酸化)を阻害する。GM3ガングリオシドは、EGFRのキナーゼドメインの自己リン酸化を阻害する。GM3は、EGFR二量体による不活性型からシグナリングへの構造的変換をアロステリックに制御し、それによってキナーゼ細胞内ドメインのリガンド結合部位への自己リン酸化を防止する潜在的許容力を有する(Coskun U., et al, PNAS. 2011, 108: 22, 9044−9048)。膜におけるガングリオシドの組成の変化は、EGFRシグナルトランスダクションの制御において重要である(Zurita AR., et al, Biochem. J. 2001, 35: 465−472)。
有望な結果が、同時又は交代(alternate)の抗腫瘍療法の医療行為において予期されている(Takeda K. et al, Cancer Sci., 2007; 98: 9, 1297−1302)。しかし、抗腫瘍療法に適用する全てのスキームが、実践において陽性かつ協調的効果を与えるわけではない。抗EGFR MAb(セツキシマブ)及び抗血管内皮増殖因子MAb (ベバシズマブ)を潜在的化学療法薬物計画とともに使用した転移性直腸結腸における第三相臨床試験において、癌の進行の悪化が見られ、ベバシズマブと化学療法のみを受容した患者と比較して重篤な不利な効果までも生じた(Tol J., et al, N Engl J Med. 2009; 360:6,563−72)。患者における種々の療法の成功的な実施は、これらの療法のための選択された標的、腫瘍の局在性並びに各症例に適用される療法の性質(抗体、ワクチン等)の間の特異的な機能的関係性の結果である。
今日、腫瘍細胞におけるガングリオシド及びEGFRの間の構造的及び機能的関係性の文献における証拠が存在する。しかしながら、EGFR及びガングリオシド標的に対抗する療法の同じ患者における成功した投与におけるこの関係性の実践的暗示は、臨床又は前臨床試験のいずれにおいても扱われてきていない。本発明の新規性は、抗EGFR療法及び抗NeuGcGM3ワクチンの、これらの標的を共発現する腫瘍における適用に由来する抗腫瘍活性の強調的増強作用の初めての臨床的及び前臨床的提示に負う。
本発明は、EGFR及びGM3 N−グリコリルガングリオシド標的に特異的に目標化した、これらの標的に別個に対抗する療法によって産生される治療効果を増強する目的での、医薬的癌組成物に関する。一実施形態では、本発明は、GM3 Nグリコリルを標的にするワクチン及びEGFRに対抗する抗体を含む。別の実施形態では、本発明は、NグリコリルGM3を標的にするワクチン及びEGFRを標的にするワクチンを含む。
本発明の他の実施形態では、ガングリオシド標的に対抗するワクチンは、NeuGcGM3/VSSPワクチン及び/又は抗イディオタイプワクチン(アルミナ中でアジュバント化されたラコツムマブMAb)といったワクチンを含む。別の実施形態では、本発明は、ニモツズマブMAb及び/又はEGFRワクチンを含む。
別の実施形態では、EGF受容体に対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物を含むがん治療における使用のための組成物を包含する。
別の態様では、上に記載した化合物のいずれかを、医薬的に受容可能な賦形剤と混合して含む医薬組成物を提供する。
本発明の化合物は、癌といった状態の治療のための医薬を含めて、医薬として有用であり、医薬の製造のために有用である。
別の実施形態において、本発明の治療的組成物は、がん治療において、とりわけ異なる局在のヒトの腫瘍において有用である。好ましくは、本発明の治療的組成物は、EGFR及びガングリオシドのN−グリコリル化改変体を同時に発現するこれらの腫瘍の治療に有用である。最も好ましくは、神経外胚葉性組織に由来する肺、乳房、消化系、泌尿生殖器系及び肉腫の腫瘍並びにリンパ増殖性疾患を治療するために使用される。
上に記載される化合物の任意の適した製剤は、当該分野で公知の方法による投与のために調製してもよい。有用な賦形剤又はキャリアの選択は、意図した投与経路及び投与される化合物の特性に基づいて、過度の実験を要せずに達成することができる。
任意の適した投与経路は、患者基準を治療する医師に従って使用してもよく、限定されずに、非経口、静脈内、筋肉内、経皮、局所的及び皮内を含む。各投与経路のための適した製剤の調製は、当該分野で公知である。
各成分の製剤は、希釈剤及び、いくつかの場合においては、アジュバント、緩衝剤、保存剤等をしばしば含む。これらの化合物はまた、リポソーム又はマイクロエマルション組成物中で投与されてもよい。
注射のために、製剤は、液体溶液若しくは懸濁体又は注射の前に液体中で溶液若しくは懸濁体のために適した固体形態といった、従来の形態で調製することができる。適した賦形剤には、例えば、水、食塩水、デキストロース及び同様な化合物が含まれる。
本発明の化合物は、単独で又は他の治療剤と組み合わせて使用してもよい。特別な実施形態では、本発明は、治療する腫瘍の型のために使用される従来の化学療法及び/又は放射との組合せを参照する。
別の実施形態では、本発明はまた、癌治療におけるEGFR及びGM3 N−グリコリルガングリオシド標的に対して向けられた療法の同時の、互い違いの(staggered)又は交代の(alternate)使用に関する。
EGFRに対抗する化合物及びGM3 N−グリコリルガングリオシド標的に対抗する化合物は、別個に、さらには異なる時間で及び異なる頻度で投与される。両方の化合物は、皮下、静脈内、皮内、筋肉内又は腹腔内等といった任意の公知の経路で投与されてもよい。多くの実施形態では、少なくとも1つ及び任意で2つの治療剤を、非経口で投与することができる。
本発明の化合物又は組成物を別の抗癌剤と組み合わせて使用する場合、本発明は、例えば、同時の、互い違いの(staggered)又は交代の(alternate)治療を提供する。従って、本発明の化合物は、別個の医薬組成物中で同時に投与してもよく、ここで本発明の化合物は、他の抗癌剤の前又は後で、秒、分、時間、日又は週の相違をもって投与することができる。
本発明は、本明細書中に記載の化合物の組合せの、それを必要とする対象への腫瘍増殖をコントロール又は低減するために効果的な量での投与を含む、腫瘍増殖をコントロール及び/又は阻害するための方法を提供する。特定の実施形態では、腫瘍増殖は、異なる臨床段階で、ただし、腫瘍がEGFR及びN−グリコリルGM3を共発現する場合において、腫瘍と関連する。特別の実施形態では、本発明は、神経外胚葉性組織に由来する肺、乳房、消化系、泌尿生殖器系及び肉腫の腫瘍並びにリンパ増殖性疾患に関する。
本発明は、このような治療を必要とする対象における癌を治療する方法であって、このような障害を治療するために有用な、治療的に有効な量のEGFRに対抗する化合物を対象に投与するための方法及びNeuGcGM3ワクチン又は抗イディオタイプワクチンを所望の効果を増強するために有効な量で対象に投与するための方法を含む、方法もまた含む。本発明に従う改善は、疾患の臨床的症状の部分的な又は完全な退行又は安定化に関する。本発明の別の実施形態では、改善することは、腫瘍サイズを減少させること及び/又は対象においての増加した生存率を誘導することを意味する。
特定の実施形態において、本発明は、第1の誘導相及び第2の維持相を含む。特別な実施形態において、誘導相は、患者に抗EGFRワクチンを約0.1〜2mgの範囲の用量で、約7〜14日の期間の間、約8〜14週間の間投与することを含む。この期間の間、患者はNeuGcGM3ワクチン又は抗イディオタイプワクチンを約0.1〜2mgの範囲の用量で約7〜14日の間隔で含むNeuGcGM3抗ガングリオシド療法を投与されるであろう。
本発明は、抗EGFRを約100〜400mgの範囲の用量で約6〜10週間の時間間隔の間で伴う受動的療法を患者に投与することを含む方法を含む。別の実施形態では、抗EGFR療法は、EGFRに対抗するワクチンを約0.1〜2mgの範囲の用量で約7〜14日の時間間隔で投与することを含む。その期間の間、患者は、NeuGcGM3ワクチン又は抗イディオタイプワクチンを約0.1〜2mgの範囲の用量で約7〜14日の時間間隔で追加して受容するであろう。
別の実施形態では、本発明の第2相治療方法は、毒性及び/又は疾患の臨床的症状が出現しない維持療法として投与されるために設計された治療スケジュールを含む。維持相では、ワクチンは、好ましくは上に記載した用量で及び約1〜3月の時間間隔で投与される。別の実施形態では、受動的療法は、約14日〜3月の間隔で投与される。療法スキームは、約1〜5年の期間で投与することができる。
いくつかの実施形態では、EGFRに向けられた治療剤及びNeuGcGM3ワクチン又は抗イディオタイプワクチンは、同時に投与される。EGFRに向けられた治療剤及びNeuGcGM3ワクチン又は抗イディオタイプワクチンは、時には対象において同じ時に使用される。
いくつかの実施形態では、NeuGcGM3抗ガングリオシド療法は、皮下、静脈内、皮内、筋肉内又は腹腔内注射により投与することができ、一方で抗EGFR療法は、皮下、静脈内又は筋肉内経路で投与することができる。他の実施形態では、投与部位は、輸入リンパ節の存在によって決定される。
別の実施形態では、療法の適用の間に、患者の何らかの生化学的及び画像的パラメータが記録される。細胞性及び液性免疫は、好ましくは患者の血液を使用して分析される。血液試験は、週ごとから6月ごとまでの範囲の頻度で実施される。
本発明で使用される「共発現」とは、両方の標的が発現するが密接な構造的関係性を有していてもいなくてもよいことを意味し、この定義の運用基準は、蛍光顕微鏡及び画像の重ねあわせを可能にするプロセッサを使用する、二重染色によるEGFR及びN−グリコリル化ガングリオシド(NeuGcGM3)発現を決定することによるものである。
本発明で使用される「共局在」とは、両方の標的が構造的に密接であることを指し、この決定のための運用基準は、共焦点顕微鏡を使用する二重染色によるEGFR及びN−グリコリル化ガングリオシド(NeuGcGM3)発現の定義によるものである。
さらなる実施形態では、本発明は、EGFRに対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物の、患者において腫瘍増殖を遅延させるための医薬を調製するための使用であって、下記:
(a)最初に患者にEGF受容体に対抗する化合物を含む医薬を投与する工程、及び
(b)引き続いて同じ患者にNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物を含む医薬を投与する工程
を含む治療計画に従う上記使用を包含する。
投与は、この順番で又は逆の順番で、すなわち、最初に患者にNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物を含む医薬を投与する工程、及び引き続いて同じ患者にEGF 受容体に対抗する化合物を含む医薬を投与する工程、ですることができる。
特別な実施形態では、本発明は、EGFR及びNeuGcGM3ガングリオシド標的を共発現する腫瘍の療法のための試薬のキットを包含し、当該キットは、EGFRに対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する別の化合物の同時の、互い違いの(staggered)又は交代の(alternate)投与を含む。
(異なる局在のヒト腫瘍におけるEGFR及びN−グリコリル化ガングリオシド(NeuGcGM3)の共発現の決定)
腫瘍におけるEGFR及びNeuGcGM3治療標的の発現の測定は、このような目的のために当該分野で記載された方法のいずれかを使用して実施することができる。このような測定は、 異なる局在及び起源の腫瘍において、ホルモル中で事前に固定した腫瘍サンプル上で又は新鮮な組織スライス上で実施される。好ましい実施形態では、検出は、EGFR及びGM3 N−グリコリル化改変体認識のための免疫学的技術を用いることにより実施される。特に、免疫組織化学及び明視野顕微鏡学は、共発現を決定するための両方の分子の免疫認識又は免疫蛍光及び蛍光顕微鏡のために、又は共局在を決定するための免疫蛍光及び共焦点顕微鏡学のために、別個に使用することができる。
本発明の好ましい実施形態では、EGFRは、EP0586002B1に記載されるior egf/R3m MAb(5〜20μg/ml)を使用して検出することができ、及びNeuGcGM3は、US6,429,295又はEP0972782B1に記載される14F7 MAb(5〜25μg/ml)を使用して検出することができる。本発明の一実施形態では、両方の分子の別個の免疫認識(単純な染色)のために、Dako、LSAB Peroxidase System、DAB(Dako、Carpinteria、California、米国)を検出システムとして使用することができる。
EGFRが腫瘍細胞の細胞膜上に局在し、一方GM3N−グリコリルが膜中及び細胞質中に局在するとすれば、免疫認識は、反応の強度が20%以上の陽性度である場合に陽性であるとみなされる。
好ましい実施形態では、両方の分子の共発現は、以前に免疫認識が両方の分子について別個に陽性であったこれらの腫瘍サンプルにおいてのみ、二重染色技術を使用して検出し及び蛍光顕微鏡法により分析することができる。好ましい実施形態では、EGFRの免疫認識は、Ior egf/R3m mAb(5〜20μg/ml)と1時間、次いでローダミンとコンジュゲートしたIgG抗体(Dako、Carpinteria、California、米国)とのインキュベーションによって実施される。別の好ましい実施形態では、NeuGcGM3免疫検出は、ビオチン化14F7 mAb(5〜20μg/ml)を30分、次いで、FITCコンジュゲート化ストレプとアビジン(Dako、Carpinteria、California、米国)を使用して実施される。
以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態を例示し、及びそれによって例示する役目を果たすが、いずれの場合においても限定と考えるべきではない。
EGFRは、NeuGcGM3ガングリオシドと一緒に異なるマウス腫瘍において局在する。Lewis類表皮カルシノーマ(A〜C)及びマウスミエローマP3−X63−Ag.8653(D〜F)で誘導された肺転移におけるEGFR及びNeuGcGM3ガングリオシドの局在(C及びF)。 NeuGcGM3(NeuGcGM3/VSSP)抗ガングリオシドワクチンと組み合わせての抗EGFR療法(7A7 MAb)は、Lewis肺肉腫を有するC57BL/6マウスの生存性を協調的に増加させる。 非小細胞肺肉腫を有する患者におけるEGFRに対抗する受動的療法(ニモツズマブ)及びNeuGcGM3(ラコツムマブ(Racotumumab)/アルミナ) 抗ガングリオシドワクチンに対する客観的応答。 後腹膜−膵周囲血管周囲細胞腫を有する患者におけるNeuGcGM3(NeuGcGM3/VSSP)ガングリオシドワクチン療法と組み合わせての抗EGFR(ニモツズマブ)に対する驚異的な臨床応答。
(例1:異なるヒト腫瘍におけるEGFR及びNeuGcGM3ガングリオシド共発現の測定)
腫瘍サンプルを、中性緩衝化ホルマリン中で固定して、当業者に公知であるパラフィン封入技術によって加工した。
5ミクロンの厚さを有して得られた組織セクションを、60℃で30分間維持し、一連の減少するアルコール中で脱パラフィン化及び再水和し、蒸留水中で10分間保持してTBSで5分間洗浄した。全組織タンパク質の反応性を、市販の溶液(Dako、Carpinteria、California、米国)で30分間ブロックした。EGFRを、ior egf/R3m(20μg/ml)を1時間の間使用して免疫検出した。NeuGcGM3の免疫認識を、14F7 (MAb 20μg/ml)を30分間使用して実施した。一次抗体の反応後、両方の場合において、使用した検出システムは、Dako、LSABR Peroxidase System、DAB(Dako、Carpinteria、California、米国)であった。組織セクションを、脱水して、Mayerのヘマトキシリンコントラストを使用した(Dako、Carpinteria、California、米国)。陰性対照は、一次抗体(Ior egf/R3m MAb or 14F7 MAb)をTBS洗浄溶液(1X)で置き換えることにより得て、乳管カルシノーマを陽性対照として使用した。
EGFRの免疫認識は、腫瘍細胞の細胞膜上に局在して、NeuGcGM3ガングリオシドは、細胞質内及び/又は細胞の細胞膜中で検出された。
二重染色:EGFRを、Ior egf/R3m MAb(抗EGFR)で検出して、次いでFITC−コンジュゲート化ストレプトアビジン(Dako、Carpinteria、California、米国)とインキュベートした。NeuGcGM3を、ビオチン化14F7 MAbで、及び引き続いてローダミンにコンジュゲートした抗マウスIgG抗体(Dako、Carpinteria、California、米国)で検出した。腫瘍細胞における両方の分子の共発現を、画像中の黄色で同定した。組織セクションを、Olympus BX51蛍光顕微鏡(Olympus、日本)に接続したカメラを使用してデジタル化及び分析した。デジタル化イメージの分析のために、ImageJ image processor version 1.43uを使用した。
表1は、EGFR 及びNeuGcGM3 ガングリオシドが共発現する異なる局在からの腫瘍を示す。
強度:−陰性 +弱い ++中程度、+++強い。
(例2.マウス腫瘍モデルにおけるEGFR及びNeuGcGM3ガングリオシドの共発現及び共局在測定)
使用したマウス腫瘍モデルは、Lewis肺肉腫(3LL−D122)、及びミエローマP3−X63−Ag8.653(X63)であった。
二重染色を実施して共発現/共局在を決定した。EGFRの免疫認識を、7A7 MAb(20μg/ml)、ビオチン化との1時間のインキュベーション、その後FITCコンジュゲート化ストレプトアビジン(Dako、Carpinteria、California、米国)とのインキュベーションにより実施した。NeuGcGM3の免疫染色は、14F7 MAb(20μg/ml)との30分間のインキュベーション、その後ローダミンにコンジュゲートした抗マウスIgG抗体(Dako、Carpinteria、California、米国)とのインキュベーションにより決定した。陰性対照は、一次抗体(7A7 MAb又は14F7 MAb)をTBS洗浄溶液(1X)で置き換えることにより得た。共発現は、Olympus BX51蛍光顕微鏡(Olympus、日本)及びImageJ image processor version 1.43uを使用するデジタル化画像の分析を使用することにより決定した。共局在は、共焦点レーザー顕微鏡Flouview FV500(Olympus、日本)により決定した。
図1は、種々のマウスモデルからの腫瘍サンプルにおけるEGFR及びNeuGcGM3の共局在を示す。EGFRは、ビオチン化7A7 MAbその後FITCカップリング化ストレプトアビジンで同定した。黄色は、色オーバーレイによるマウスモデルの腫瘍細胞における両方の分子の共局在(C及びF)を同定する。
(例3.NeuGcGM3/VSSPワクチン及び7A7 mAbで治療したLewis肺肉腫を保有するC57BL/6マウスの生存性の測定)
(自然転移モデル)
動物は、右足蹠に2x10細胞のLewis類表皮カルシノーマ(3LL−D122)を0.05mlの体積で接種し、これは実験プロトコールの0日目に相当した。実験の3日目に、動物を各10匹の動物の4つの実験群へと無作為分別した。24日目に、腫瘍が8〜9mmの体積に到達した場合に、一次腫瘍外科手術を実施した。48日目から、動物の臨床的状態の観察を開始した。生存性データを、ログランク検定、p<0.05を使用して分析して、Kaplan−Meierプロット上に表示した。結果には等条件で実施した3つの実験を含む。
実験群
未治療対象(T)
受動的抗EGFR療法:7A7 MAb、静脈内に200μlの食塩水溶液中56μgの用量で、3、5、7、9、31、33及び35日目に。
活性抗NeuGcGM3療法:NeuGcGM3/VSSPワクチン、皮下に200μl中200μgの用量で、7、21、35及び47日目に。
群2及び3について記載されるように抗EGFR及び抗NeuGcGM3療法の同時投与。
図2aは、Lewis肺肉腫で誘導した肺転移モデル上での抗EGFR及び抗NeuGcGM3(群4)療法の同時投与が動物の生存性を他の実験群と比較して60%で増加させたことを示す。生存している動物(群4の1つ)を、実験の終了後1週間で犠牲にして、それらの肺を除去した。顕微鏡的分析は、1匹の動物のみが2つの肺転移を示したことを示し、残りの動物の肺が正常であったことを知らせた(図2b)。この結果は、EGFR及びNeuGcGM3が共局在するこのマウス腫瘍モデルで研究された抗EGFR及び抗NeuGcGM3療法の抗腫瘍の強力な協調性を提示する(例2を参照)。
(例4.ニモツズマブ抗体及びラコツムマブ(Racotumumab)/アルミナワクチンでの療法を受けているがん患者の生存性の測定)
ヒト肺腫瘍のサンプルでの治療標的EGFR及びNeuGcGM3ガングリオシドの頻繁な共局在/共発現の所見(例1);及び例3に示された前臨床的証明が与えられたので、我々は、抗EGFR(ニモツズマブ抗体)及び抗ガングリオシド(ラコツムマブ(Racotumumab)/アルミナ抗イディオタイプワクチン)療法での同時の治療を研究することを進行した。各腫瘍部位について標準的な療法を受容したことのある肺癌患者及び疾患進行をすでに有していた肺癌患者における抗EGFR(ニモツズマブ抗体)及び抗ガングリオシド(ラコツムマブ(Racotumumab)/アルミナ抗イディオタイプワクチン)療法での同時の治療を研究することを進行した。
表2は、ラコツモマブ(Racotumomab)(1E10/アルミナ)ワクチンの単独療法としての又はニモツズマブと組み合わせての拡張された使用プログラム(思いやりのある)からの試験結果を示す。非小細胞肺癌(NSCLC)を有し、進行した段階での(再発性及び/又は転移性)癌患者の生存性を、それの上で観察する。この研究上での患者が全ての確立された標準的治療ラインを受容したことがあって、一時的緩和性の非癌特異的療法の候補のみであったこと、及び治験に含まれる時間において、それらは疾患進行を有していたこと.は注目すべきことである。両方の標的に同時に対抗する療法を受容した患者の群では、単一療法のみを受容した者と比較して、治療の2年目での全体の生存度での優位な増加が観察された。
表2.治療の2年目での抗EGFR(ニモツズマブ抗体)及び抗ガングリオシド(ラコツムマブ(Racotumumab)/アルミナ抗イディオタイプワクチン)療法で治療した非小細胞肺癌を有する患者の増加した生存性
図3は、NSCLCを有する患者におけるEGFRに対抗する受動的療法(ニモツズマブ)及びNeuGcGM3抗ガングリオシドワクチン(ラコツモマブ(Racotumomab)/アルミナ)に対する客観的応答を示し、NSCLCを有する患者とは、上記のように、一時的緩和性の非癌特異的療法に対してのみの候補であった、全ての確立された標準的治療ラインを受容して、及び治験に含まれる時間において疾患進行を有した患者であった。図3Aは、診断の時間での腫瘍の局在及び程度を示す。図3Bは、治療後2年でのコンピュータ断層撮影法(CT)からの結果を示す。後者の図のみで、見ることができる気腫の水疱に関連する透明性が増加した領域を有する線維芽性応答の領域が観察され、及び肺腫瘍病変は観察されない。3年後にも同じ放射線写真画像のままである。この結果は、療法の結果としての非常に進行した腫瘍の驚異的な完全な寛解を指示する。
(例5.ニモツズマブ抗体及びNeuGcGM3/VSSPワクチンで治療した後腹膜−膵周囲血管周囲細胞腫を有する患者における臨床的応答の測定)
図4は、放射線療法及び化学療法への応答のない、後腹膜−膵周囲血管周囲細胞腫(軟部組織腫瘍)を有する患者の腹部の連続コンピュータ断層撮影法を示す。患者は、最初の診断から18月後に抗EGFR(ニモツズマブ)及び抗ガングリオシド(NeuGcGM3/VSSPワクチン)を受容した。患者は、臍周囲領域での重大な痛み及び拍動する腫瘍塊並びに15キロより大きい重量損失を被った。図4A及びBは、療法の開始時間に該当する;C及びDは、3年後の評価に該当する。治療の3年後に、腫瘍サイズが同じままである両方の画像により証明されるように、疾患の安定化を観察することができる。そして、72月評価において、患者は優良な生活の質を維持し、及び彼の勤労生活を継続することが可能である。腫瘍塊の低減に向かっての傾向もまた見ることができる。要約すると、治療に比べて驚くべき臨床的利益がある。
本発明に記載されるような、抗EGFR及び抗ガングリオシド免疫療法で治療された癌患者は、治療の長期の間、優良な寛容性(有意な毒性がない)を呈する。療法は、疾患の安定化、生活の質の増大、無増悪期間及び患者の全体的生存性を促進する。上に記載した療法は、伝統的な抗EGFR又は抗ガングリオシド単一療法を受容する患者で観察されるものよりも優れた効果を有する。

Claims (1)

  1. 下記[1]〜[23]のいずれかに記載の組成物、使用又はキット:
    [1]
    EGF受容体に対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物を含む、癌の治療において使用するための、組成物。
    [2]
    前記EGF受容体に対抗する化合物が、EGFRを認識するモノクローナル抗体である、請求項1に記載の組成物。
    [3]
    前記EGFRに対抗する化合物が、EGFRを認識するモノクローナル抗体である、請求項2に記載の組成物。
    [4]
    前記EGFRに対抗する化合物が、抗EGFRワクチンである、請求項1に記載の組成物。
    [5]
    前記NeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物が、ワクチンである、請求項1に記載の組成物。
    [6]
    前記ワクチンが、NeuGcGM3/VSSPを有効成分として有する、請求項5に記載の組成物。
    [7]
    前記ワクチンが、アルミナでアジュバント化されたラコツムマブ(Racotumumab)抗イディオタイプワクチンである、請求項5に記載の組成物。
    [8]
    EGFRワクチン及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗するワクチンを含む、請求項1に記載の組成物。
    [9]
    前記癌が、EGFR及びNeuGcGM3ガングリオシドの標的を共発現する腫瘍である、請求項1に記載の組成物。
    [10]
    前記腫瘍が、神経外胚葉性組織に由来する肺、乳房、消化系、泌尿生殖器系及び肉腫の腫瘍並びにリンパ増殖性疾患を含む群から選択される癌である、請求項1に記載の組成物。
    [11]
    EGFRに対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物の、患者において腫瘍増殖を遅延させるための医薬を調製するための使用であって、下記:
    (a)最初に患者にEGFRに対抗する化合物を含む医薬を投与する工程、及び
    (b)引き続いて同じ患者にNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物を含む医薬を投与する工程
    を含む治療計画に従う、上記使用。
    [12]
    EGFRに対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物の、患者において腫瘍増殖を遅延させるための医薬を調製するための使用であって、下記:
    (a)最初に患者にNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物を含む医薬を投与する工程、及び
    (b)引き続いて同じ患者にEGFRに対抗する化合物を含む医薬を投与する工程
    を含む治療計画に従う、上記使用。
    [13]
    EGFRに対抗する化合物及びNeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物の、患者において腫瘍増殖を遅延させるための医薬を調製するための使用であって、癌治療におけるEGFR及びGM3 N−グリコリルガングリオシドの標的に対抗して向けられた療法の、同時の、互い違いの(staggered)又は交代の(alternate)投与を含む治療計画に従う、上記使用。
    [14]
    前記抗EGFRに対抗する化合物が、ニモツズマブMAb又はEGFRワクチンの群から選択される、請求項11〜13のいずれかに記載の使用。
    [15]
    前記NeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物が、NeuGcGM3/VSSPワクチン又は抗イディオタイプラコツムマブ(Racotumumab)/アルミナワクチンである、請求項11〜13のいずれかに記載の使用。
    [16]
    EGFRに対抗する抗体の用量が、約100から400mgの範囲内である、請求項1〜14のいずれかに記載の使用。
    [17]
    EGFRに対抗するワクチンの用量が、約0.1から2mgの範囲内である、請求項1〜14のいずれかに記載の使用。
    [18]
    NeuGcGM3ワクチン又は抗イディオタイプワクチンの用量が、約0.1から2mgの範囲内である、請求項1〜15のいずれかに記載の使用。
    [19]
    NeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物及びEGFRに対抗する化合物の、患者において腫瘍増殖を遅延させるための医薬を調製するための使用であって、前記患者が、神経外胚葉性組織に由来する肺、乳房、消化系、泌尿生殖器系及び肉腫の腫瘍並びにリンパ増殖性疾患に罹患する、上記使用。
    [20]
    請求項1〜10に記載の医薬組成物の、従来の放射療法と組み合わせての使用。
    [21]
    請求項1〜10に記載の医薬組成物の、従来の化学療法と組み合わせての使用。
    [22]
    請求項1〜10に記載の医薬組成物の、従来の放射療法及び化学療法と組み合わせての使用。
    [23]
    EGFR及びNeuGcGM3ガングリオシドの標的が共発現した腫瘍療法のための試薬のキットであって、前記試薬キットが、下記:
    (a):EGFRに対抗する化合物
    (b):NeuGcGM3ガングリオシドに対抗する化合物
    の同時の、互い違いの(staggered)又は交代の(alternate)投与を含む、上記キット。
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