JP2016151872A - リソース選択方法およびリソース選択装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メディア信号のコーデックの変換処理に割り当てるリソースを最適化すること。【解決手段】通信中継部10は、異なる通信網に接続された端末40A,40B間で伝送されるメディア信号のコーデックを変換する必要がある場合、コーデックの変換処理に要する処理負荷を推定し、処理負荷に基づいて変換処理を行う処理リソースを選択する。処理リソースは、仮想サーバ上の仮想リソースと専用サーバ上の物理リソースとが選択可能である。通信中継部10は、変換前後におけるコーデックの組み合わせが所定の組み合わせの場合には物理リソースを処理リソースとして選択し、所定の組み合わせ以外の場合には仮想リソースを処理リソースとして選択する。【選択図】図2

Description

本発明は、所定の信号処理を実行する処理リソースを選択するリソース選択方法およびリソース選択装置に関する。
近年、ネットワーク機器の仮想化による通信網の仮想化が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。すなわち、従来はネットワーク機能ごとに専用の装置を配置して構成している通信網を、汎用サーバ群によるクラウドシステムや汎用転送機器による転送ネットワークを用いて構成する技術が検討されている。
仮想化された通信網では、仮想化されたインスタンス間で物理リソースが共有されることとなり、インスタンスごとの使用リソース分配の最適化がなされると考えられる。
有満秀浩、他6名、「ネットワーク仮想化に向けた技術開発の現状」、NTT技術ジャーナル、日本電信電話株式会社、2014年5月、Vol26、No5、6〜9頁
上記ネットワーク機器の一つとして、通信網の境界に設置されるセッションボーダーコントローラ(Session Border Controller:SBC)がある。
近年、セッションボーダーコントローラは、IPX(Internetwork Packet Exchange)のようなIP相互接続網の他、ユニファイドコミュニケーション(UC:Unified Communications)やWebサービス(NW−API、WebRTC等)といった様々な市中アプリケーションを活用し、キャリア網の付加価値を向上させる取り組みに利用されている。
例えば、ユニファイドコミュニケーションにおけるSIP(Session Initiation Protocol)はベンダ独自の仕様が多く、接続難易度が高い。このため、セッションボーダーコントローラを使用して差分を経済的に吸収し、接続性を担保している。
セッションボーダーコントローラの機能としては、SIP信号の差分吸収処理や、音声や動画等のメディア信号のコーデックの変換処理などがある。このうちコーデックの変換処理は、SIP信号の差分吸収処理と比較して処理負荷が大きく、専用のCPUを用いるほど処理性能を必要とする場合がある。
コーデックの変換処理に割り当てられた処理リソースの処理性能が不足する場合、変換処理に要する時間が長くなり、音声通信やビデオ通信のようなリアルタイム通信では通信遅延や品質劣化が生じる可能性がある。
また、同一装置で複数のコーデック変換を実行する場合には、装置の処理特性を考慮する必要がある。一般的にCプレーン(コントロールプレーン)の信号処理に比べて、Uプレーン(ユーザプレーン)の特にコーデック変換処理は重いので、処理速度の向上のために専用のCPUを用いたり、メモリ上にコーデック変換のパターンを記憶させて、同一のコーデック変換のパターンを連続して処理したほうが性能がよくなる。このため、コーデック変換ごとの処理機能部(処理リソース)の割り当てが必要となる。さらに、専用のCPUを用いる装置は、汎用サーバを使用できる仮想化リソースに比べ高価であるため、汎用サーバを用いて仮想化する経済的メリットも大きい。
すなわち、コーデックの変換処理に対する処理リソースの割り当ては、仮想化通信網における課題となり得る。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、セッションボーダーコントローラの仮想化に際して、メディア信号のコーデックの変換処理に割り当てるリソースを最適化することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、異なる通信網に接続された端末間で伝送されるメディア信号のコーデックを変換する必要があるか否かを判定する変換判定工程と、前記コーデックの変換が必要と判定された場合、前記コーデックの変換処理に要する処理負荷を推定し、前記処理負荷に基づいて前記変換処理を行う処理リソースを選択する処理リソース選択工程と、を含むことを特徴とするリソース選択方法とした。
また、請求項6に記載の発明は、異なる通信網に接続された端末間で伝送されるメディア信号のコーデックを変換する必要があるか否かを判定する変換判定手段と、前記コーデックの変換が必要と判定された場合、前記コーデックの変換処理に要する処理負荷を推定し、前記処理負荷に基づいて前記変換処理を行う処理リソースを選択する処理リソース選択手段と、を備えることを特徴とするリソース選択装置とした。
このようにすることで、コーデックの変換処理に見合う処理性能を備えた処理リソースを選択することができ、コーデック変換処理の遅延に起因するメディア信号の通信遅延や品質劣化が生じる可能性を低減することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記処理リソース選択工程において、前記処理負荷の推定を、変換前後における前記コーデックの組み合わせに基づいて行う、ことを特徴とするリソース選択方法とした。
このようにすることで、コーデック変換の処理負荷を容易に推定することができ、迅速に処理リソースを選択することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記処理リソースは、仮想サーバ上の仮想リソースと物理サーバ上の物理リソースとが選択可能であり、変換前後における前記コーデックの組み合わせが所定の組み合わせの場合には前記物理リソースを前記処理リソースとして選択し、前記所定の組み合わせ以外の場合には前記仮想リソースを前記処理リソースとして選択する、ことを特徴とするリソース選択方法とした。
このようにすることで、処理負荷が高いコーデックの組み合わせの場合にはコーデック処理専用の物理リソースを選択し、処理負荷が低いコーデックの組み合わせの場合には汎用の処理リソースを用いることができ、コーデック変換処理を効率的に実行することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記メディア信号の発信側端末から前記処理リソースに前記メディア信号を送信するよう制御する送信先制御工程をさらに含む、ことを特徴とするリソース選択方法とした。
このようにすることで、選択した処理リソースに対して発信側端末から直接メディア信号を送信することができ、メディア信号を効率的に伝送することができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記端末はSIP(Session Initiation Protocol)端末であり、前記変換判定工程では、前記SIP端末間のセッション開始時に送受信されるSIP信号から前記コーデックの変換の要否を判定し、前記送信先制御工程では、前記SIP信号に記載された前記メディア信号の送信先を前記処理リソースに書き換える、ことを特徴とするリソース選択方法とした。
このようにすることで、メディア信号が発信側端末から送信される前にメディア信号の送信先となる処理リソースを決定することができ、メディア信号を効率的に伝送することができる。
本発明によれば、セッションボーダーコントローラの仮想化に際して、相対的に処理負荷が高いメディア信号のコーデックの変換処理に割り当てるリソースを最適化することができる。
実施の形態にかかる通信中継部が適用されるネットワークの構成を模式的に示す説明図である。 異なる通信網に接続された端末間の通信経路を模式的に示す説明図である。 SIP信号のフォーマットの一例を示す説明図である。 通信中継部の機能的構成を示すブロック図である。 コーデックの組み合わせの一例を示す説明図である。 送信先パターンの一例を示す説明図である。 通信中継部における処理手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるリソース選択方法およびリソース選択装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態では、異なる通信網を接続する通信中継部10(図2,図4参照)に対して、本発明にかかるリソース選択方法を適用してリソース選択装置として機能させる場合について説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる通信中継部10が適用されるネットワーク20の構成を模式的に示す説明図である。
ネットワーク20は、仮想化されたネットワークシステムであり、汎用サーバ202で構成されるクラウドシステムCおよび汎用転送機器204で構成される転送ネットワークNによって構成される。
クラウドシステムCでは、従来専用のハードウェアを用いて実現されているネットワーク機能がソフトウェア化され、汎用サーバ202上で動作されることにより、ネットワーク20における制御機能およびサービス機能を実現する。すなわち、従来はネットワーク機器に一体化されていた制御機能と転送機能を分離し、制御機能をソフトウェア化して汎用サーバ202で構成されるクラウドシステムCに集約している。
転送ネットワークNは、相互に接続された汎用転送機器204によって構成される。上述のように制御機能はクラウドシステムCに集約されているため、汎用転送機器204は汎用スイッチなどのように、指定された転送先にデータを転送する機能を有する機器であればよい。
クラウドシステムC上には、ネットワーク20を制御するアプリケーションとしてネットワークコントローラ22が設けられている。
ネットワークコントローラ22は、複数の汎用サーバ202としてクラウドシステムC内に配置されるコンピューティングリソースと、転送ネットワークNを構成するネットワークリソース(汎用転送機器204)の両方を管理、制御する。
ネットワークコントローラ22は、ネットワーク20全体のリソースの割当て状況を管理、制御するオーケストレータと、汎用転送機器204を制御する転送側コントローラから構成される。
オーケストレータは、ネットワーク20上で提供されるサービスごとの需要の変動や、サービス事業者からのリソース割当ての要求に応じて、動的にリソースの配分を変更するなどの制御を実施する。
転送側コントローラは、オーケストレータから指示を受けて汎用転送機器204で構成される転送ネットワークNを制御する。ネットワークコントローラ22と転送ネットワークNとの間のインターフェースやプロトコル規定はSouthbound APIと呼ばれ、OpenFlowなどを適用することができる。
また、ネットワーク20には、汎用サーバ202により実現される仮想サーバ30およびメディア信号のコーデック変換処理を専門に行う専用サーバ35が接続されている。仮想サーバ30および専用サーバ35は、クラウドシステムCの一部を構成するものであってもよい。
後述するように通信中継部10(リソース選択装置)は、コーデック変換処理部12を実現するリソースを、仮想サーバ30の仮想リソースとするか、専用サーバ35の物理リソースとするかを選択する機能を有する。
本実施の形態では、ネットワーク20に接続された端末40A,40B間の通信を例にして説明する。
本実施の形態では、端末40A,40BはSIP(Session Initiation Protocol)端末であり、SIP信号を用いてセッションを開始させた後、音声データや動画データ、テキストデータなどのメディア信号を相互に伝送してリアルタイム通信を行うものとする。以下、端末40Aを発信側(ユーザーエージェント・クライアント)、端末40Bを着信側(ユーザーエージェント・サーバ)とする。
図2は、端末40A,40B間の通信経路を模式的に示す説明図である。
図2では、端末40Aと端末40Bとは異なる通信網(通信網Aおよび通信網B)に接続している。
通信中継部10(リソース選択装置)は、異なる通信網(通信網Aおよび通信網B)にそれぞれ接続された端末40A,40B間の通信を通信網の境界で中継する。
異なる通信網とは、例えば異なるキャリアがそれぞれ運用するIP電話サービス網同士や、中小規模のエンタープライズが運用する社内網同士、ユニファイドコミュニケーションサービスの相互接続などが挙げられる。
通信中継部10は、従来のセッションボーダーコントローラに対応する機能部である。セッションボーダーコントローラは、主に以下のような機能を有する。
下記機能のうち、コーデック変換機能については、後述するコーデック変換処理部12によって実行される。
1.コーデック変換機能
Uプレーン(ユーザプレーン、メディア信号をやり取りする機能群)データのコーデックをあわせるために、コーデック変換を実施する機能。
2.SIP差分吸収機能
RFC3261等で規定されるSIPプロトコルの範囲で通信網同士を相互に疎通させるために差分を吸収する機能。すなわち、通信網間でSIP信号のヘッダ部などに差分が生じた場合に、これを補完する。
3.トポロジハイディング機能
通信網内のネットワーク構成、例えばIPアドレスやポート番号などを通信網外に対して隠蔽する機能。
4.QoS(Quality of Service)制御機能
通信網間で異なるパケットの優先度(DSCP:Differentiated Services Code Point)等をあわせる機能。
5.ピンホール制御機能
Cプレーン(コントロールプレーン、後述するSIP信号をやり取りする機能群)で選択された条件でUプレーンデータを入出力させるためにUプレーンのポートの開け閉めを行う機能。
通信中継部10は、通信網Aおよび通信網B以外の他の通信網と接続されていてもよい。通信中継部10は、それぞれの通信網に対して方路ごとのシナリオを設定している。シナリオとは、通信網への入方向および出方向ごとのルール、SIPヘッダの取扱いルール、各ヘッダのパラメータの取扱いや操作を定義したルール、などによって構成される。具体的には、例えば図6に示す送信先パターン602、設定用プロトコル604、設定用アドレス606、設定用ポート番号608、送信先アドレス610、送信先ポート番号612などを含んでいる。
本実施の形態では、通信中継部10およびSIPサーバ212はクラウドシステムC上のアプリケーションとして実現される。
また、コーデック変換処理部12は、通信中継部10によって選択された仮想サーバ30または専用サーバ35によって実現される。
端末40A,40B間の接続はSIPサーバ212(212A,212B)を介して行う。図2では、端末40A,40Bは、それぞれエッジルータ214(214A,214B)を介してSIPサーバ212と接続されている。また、SIPサーバ212(212A,212B)は、それぞれの通信網の境界において通信中継部10と接続している。この経路がCプレーンである。
なお、図2では1つの通信網に2台のSIPサーバ212を図示しているが、SIPサーバ212の設置数は任意である。
端末40A,40B間の接続についてより詳細に説明すると、ユーザエージェントである端末40A,40Bは、それぞれ起動時に自端末の識別情報やIPアドレスを含んだ登録メッセージを、SIPサーバ212へ送信する。SIPサーバ212は、端末40A,40Bの登録情報をデータベースに記録する。
端末40Aが端末40Bに対して音声通話等の発信を行う場合、端末40Bの識別情報を指定した発信メッセージ(INVITEメッセージ)を含むSIP信号を、SIPサーバ212へ送信する。
SIPサーバ212は、データベースの情報を検索して、指定された識別情報に対応するIPアドレスへ発信メッセージを転送する。なお、端末40A−端末40B間に複数のSIPサーバ212がある場合、SIPサーバ212間で順次発信メッセージを転送する。
また、通信網Aと通信網Bとの境界では、通信中継部10が上記SIP差分吸収機能によって適宜SIP信号の差分を補完する。
発信メッセージを受信した端末40Bは応答メッセージをSIPサーバ212へ返し、SIPサーバ212はその応答メッセージを端末40Aに転送する。
一連の流れによって、端末40Aおよび端末40Bはメッセージ中に含まれていた相手のIPアドレスを知ることができる。
このような接続処理の後、端末40A,40BはSIPサーバ212を介さずに、Uプレーンを介してメディア信号を直接送り合う。
図3は、SIP信号のフォーマットの一例を示す説明図である。
SIP信号は、スタートラインとヘッダ情報、空白行を挟んだボディ部に分けられている。ヘッダ情報には、発信側の端末40Aを識別する識別子sip:alice@atlanta.com、着信側の端末40Bを識別する識別子sip:bob@biloxi.com、メッセージの種類(INVITE)などが記載される。
また、ボディ部には、SDP(Session Description Protocol)と呼ばれる記述構文を使い、音声などのメディアストリーミングのIPアドレスや圧縮形式といったセッション情報が記載される。
特に、ボディ部の下段から3行目以下(c行、m行、a行:符号201)については、以下の情報が記載されている。
c行:コネクション情報、自分が受け取りたいメディアのアドレスとポート番号が記載される。
m行:メディア種別
より詳細には以下の情報が記載される。m行は複数行設定可能である。
m=<メディア種別><ポート番号><トランスポートプロトコル><メディアフォーマット><0= G.711 u−Law、18=G.729>
a行:メディア属性(図3ではRTP(Real−time Transport Protocol)の属性)
より詳細には以下の情報が記載される。a行は複数行設定可能である。
a=rtpmap<ペイロードタイプ><コーデック><サンプリングレート>
端末40A,40B間の通信開始時には、図3のようなSIP信号を用いて使用するコーデック等のネゴシエーションを行う。これは、各端末40A,40Bの仕様や、端末40A,40Bがそれぞれ接続する通信網の仕様によって、疎通可能なコーデックや帯域などの条件が異なるためである。
発信側の端末40Aは、INVITEメッセージに今回の通信で使用するコーデックを指定する。着信側の端末40Bは、指定されたコーデックが使用可能であればOKの応答を返す。また、指定されたコーデックが使用できない場合はエラー応答を返す。
なお、本実施の形態では、端末40A,40B間で共通に使用できるコーデックがない場合でも、通信中継部10のコーデック変換機能により変換をおこなって伝送することが可能である。
接続処理後のメディア信号は、SIPサーバ212を介さない経路、すなわちエッジルータ214(214A,214B)、コアルータ216(216A,216B)、およびコーデック変換処理部12を介する経路で伝送される。この経路がUプレーンである。
図4は、通信中継部10の機能的構成を示すブロック図である。
通信中継部10は、変換判定部102(変換判定手段)、処理リソース選択部104(処理リソース選択手段)、送信先制御部106、制御信号出力部108によって構成される。
変換判定部102は、端末40A,40B間で伝送されるメディア信号のコーデックを変換する必要があるか否かを判定する。
変換判定部102は、端末40A,40B間のセッション開始時に送受信されるSIP信号からコーデックの変換の要否を判定する。すなわち、SIP信号を参照し、端末40Aおよび40Bでそれぞれ使用可能なコーデックに一致するものがある場合にはコーデックを変換する必要がないと判定し、一致するコーデックがない場合にはコーデックを変換する必要があると判定する。
なお、それぞれの通信網(通信網A、通信網B)において、端末40A,40Bの種別や通信網の条件によって対応可能なコーデックが複数あり、今回利用するコーデックは端末40A,40B間のネゴシエーションによって選択する。すなわち、特定の通信網間においても複数のコーデックの変換パターン(変換前後の組み合わせ)を取り得る。よって、複数の変換パターンの中からいずれの変換パターンを適用するか選択する必要がある。
また、ネゴシエーション時に端末間または通信網で許容できる複数のメディアが指定されることがある。これは、ネゴシエーションの結果、より適切なコーデックを選択できるようにするためであり、コーデック変換を伴う場合にも最も高品質な通信が行えるようコーデックを選択する。通信網間においても複数のコーデックの変換パターン(変換前後の組み合わせ)を取り得る。
処理リソース選択部104は、メディア信号のコーデックの変換が必要と判定された場合、コーデックの変換処理に要する処理負荷を推定し、処理負荷に基づいて変換処理を行う処理リソースを選択する。このとき、処理リソース選択部104は、例えば変換前後におけるコーデックの組み合わせに基づいて処理負荷を推定する。
上述のように、処理リソースとしては、仮想サーバ30上の仮想リソースと物理サーバ(専用サーバ35)上の物理リソースとが選択可能である。
処理リソース選択部104は、変換前後におけるコーデックの組み合わせが所定の組み合わせの場合には物理リソースを処理リソースとして選択し、所定の組み合わせ以外の場合には仮想リソースを処理リソースとして選択する。ここで、所定の組み合わせとは、処理負荷が特に大きいコーデック変換の組み合わせである。
図5は、コーデックの組み合わせの一例を示す説明図である。
図5の表50には、変換前のコーデック502、変換後のコーデック504、およびこれらの組み合わせに対応するメディア信号の送信先パターン506が示されている。
1行目の組み合わせは、G.711 a−Lawでコーデックされていたメディア信号をG.711 u−Lawに変換するものである。この場合の送信先パターン(図6参照)はAが指定されている。
2行目の組み合わせは、G.711 u−Lawでコーデックされていたメディア信号をG.711 a−Lawに変換するものである。この場合の送信先パターンもAが指定されている。
3行目の組み合わせは、G.711 u−Lawでコーデックされていたメディア信号をAMR−WBに変換するものである。この場合の送信先パターンはBが指定されている。
4行目の組み合わせは、AMR−WBでコーデックされていたメディア信号をG.711 u−Lawに変換するものである。この場合の送信先パターンもBが指定されている。
5行目の組み合わせは、コーデック変換の必要がない場合であり、この場合の送信先パターンはCが指定されている。
例えば、送信先パターンAが割り当てられているG.711 a−LawからG.711 u−Lawへの変換は、送信先パターンBが割り当てられているAMR−WBからG.711 u−Lawへの変換に比べて処理負荷が小さい。
すなわち、変換前後のコーデックにおけるサンプリングレートや帯域幅が同じであるなど、コーデックの方式が近い場合(G.711 a−LawとG.711 u−Lawなど)には、相対的に処理負荷が小さくなる。一方で、G.711 u−LawとAMR−WBとの変換などは処理負荷が大きくなる。
処理リソース選択部104は、コーデック変換処理の処理負荷が小さい場合(例えば送信先パターンA)やコーデック変換が不要な場合(例えばパターンC)には、仮想サーバ30上の処理リソースをコーデック変換処理部12として選択する。
このとき、処理負荷の大きさに基づいてコーデック変換処理部12として割り当てるリソース量を変更してもよい。
また、G.711 u−LawとAMR−WBの変換など処理負荷が特に大きい場合(例えば送信先パターンB)には、専用サーバ35の物理リソース(専用のCPUやメモリなど、特定のコーデック変換処理を専門に行うリソース)をコーデック変換処理部12として選択して、通信遅延や品質劣化などが生じないようにする。
なお、いずれかの通信網において、メディア変更やメディア追加がSIP信号で指定された場合には、メディア信号のコーデック変換の組み合わせの選択を再度実施する。この際、いずれかの通信網の変更によりコーデック変換が必要なくなることもある。また、これによりメディア信号が変更前と異なる経路を経由することがありうる。
図6は、送信先パターンの内容の一例を示す説明図である。
図6の表60には、送信先パターン602、設定用プロトコル604、設定用アドレス606、設定用ポート番号608、送信先アドレス610、送信先ポート番号612が示されている。
送信先パターン602は、図5の送信先パターン506に対応する。
設定用プロトコル604は、処理リソースに対してメディア信号を送信する際に用いるプロトコルである。
設定用プロトコル604が選択されると、発信側の端末40は予め備えているプロトコルスタックを利用して処理リソースへ送信する。
設定プロトコルとしては、SDN(Software−Defined Network)で用いられるOpenFlowやNFV(Network Functions Virtualization)などを用いることができる。これらのプロトコルを用いることによって、仮想化されたネットワーク20において、パケットの受信側端末のアドレスとポート番号をネットワークコントローラ22に設定することで、所望の処理リソースを経由して受信側の端末40Bに送信することができる。
実際には、仮想化ネットワークでは、通信網の入口となる装置に流入パケットを判別する判別手段を設けて流入パケットを監視し、流入パケットがメディア信号の場合にコーデック変換処理部12として選択された処理リソースへと誘導する。
誘導にはMPLS(Multi Protocol Label Switching)のパスやVPN(Virtual Private Network)、タグVLAN(Virtual Local Area Network)などが用いられる。
設定用アドレス606には、汎用転送機器204がネットワークコントローラ22との接続に用いるインターフェースに割り振られたIPアドレスが指定される。設定用ポート番号608には、汎用転送機器204がネットワークコントローラ22からの制御信号を受信する際の受信ポートが指定される。
送信先アドレス610には、コーデック変換処理部12として選択された処理リソースのIPアドレスが指定される。送信先ポート番号612には、コーデック変換処理部12として選択された処理リソースでのメディア信号の受信ポートが指定される。
なお、コーデック変換処理部12として選択された処理リソースとの間にNAPT(Network Address Port Translation)装置が中継している場合には、送信先アドレス610および送信先ポート番号612としてNAPT装置の手前にある機器を指定する必要がある。
複数のコーデック変換パターンを同一の処理リソース(装置)で実施する場合は、当該複数のコーデック変換パターンに対して同じ送信先パターンを設定すればよい。
また、その場合に、処理リソース側の都合でそれぞれのコーデック変換パターンに用いるコーデック変換処理の手順が異なる場合には、それぞれのコーデック変換パターンに対して異なる設定用ポート番号608を指定する必要がある。
図4の説明に戻り、送信先制御部106は、メディア信号の発信側端末から処理リソース選択部104で選択された処理リソースにメディア信号を送信するよう制御する。
送信先制御部106は、着信側端末から発信側端末に返信されるSIP信号を送信用パターンに沿って編集する。例えば、メディア信号の送信先にコーデック変換処理部12として選択された処理リソースのIPアドレスやポート番号を記載する。
コーデック変換処理部12として仮想サーバ30上の処理リソースが指定された場合、仮想サーバ30のコントローラにメディア信号が流入すると、SIP信号に基づいてコーデック変換処理部12として選択された処理リソースで処理されることになる。
また、コーデック変換処理部12として専用サーバ35が指定された場合、SIP信号から抽出されたメディア信号の送信先設定により、メディア信号がルーティングされる。この設定は、SIP端末である端末40A,40Bだけではなく、HGW(Home GateWay)やSIPサーバ212とエッジルータ214によって実施される場合もある。
コーデック変換処理部12の受信ポート設定は、ポート番号まで明示的に指定する場合もあるが、Megacoプロトコル(H248.1)を用いている場合、MGからMGCに対して、latch指定することによって、ソース情報を用いて通信することができる。Relatch指定されると、発信者のソースポート番号が変化したときに、あわせてポート番号を変更することができる。
制御信号出力部108は、コーデック変換処理部12として選択された処理リソースに対して、メディア信号のコーデック変換処理を実行するよう制御信号を送信する。
図7は、通信中継部10における処理手順を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、通信中継部10は、上流側のSIPサーバ212からSIP信号を取得する(ステップS700)。
通信中継部10は、取得したSIP信号を参照して通信の方路が特定されているか否かを判断する(ステップS702)。
方路が特定されていない場合は(ステップS702:No)、通信中継部10は、エラー応答を選択して(ステップS704)、エラー応答を記載したSIP信号を上流側のSIPサーバ212へと送信する(ステップS718)。
一方、方路が特定されている場合(ステップS702:Yes)、通信中継部10は、方路ごとのシナリオを取得して(ステップS706)、メディア信号のコーデック変換が必要か否かを判断する(ステップS708)。
メディア信号のコーデック変換が不要な場合は(ステップS708:No)、通信中継部10は、メディア信号の送信先として送信先パターンCを指定する(ステップS710)。送信先パターンCは、仮想サーバ30上の処理リソースを指定する。なお、送信先パターンを指定するとは、図6に示す各種の設定を反映させてSIP信号を書き換えることを指す。
また、メディア信号のコーデック変換が必要な場合(ステップS708:Yes)、通信中継部10は、変換前後のコーデックが所定の組み合わせか否かを判断する(ステップS712)。ここで、所定の組み合わせとは、AMR−WBとG.711 u−Lawとの間の変換など、予め指定された変換時の処理負荷が高いコーデックの組み合わせである。
変換前後のコーデックが所定の組み合わせの場合(ステップS712:Yes)、通信中継部10は、送信先パターンBを指定する(ステップS714)。送信先パターンBは、専用サーバ35上の処理リソースを指定するパターンである。
また、変換前後のコーデックが所定の組み合わせではない場合(ステップS712:No)、通信中継部10は、送信先パターンAを指定する(ステップS716)。送信先パターンAは、仮想サーバ30上の処理リソースを指定するパターンである。
その後、通信中継部10は、指定した送信先パターンを反映したSIP信号を下流側のSIPサーバ212へと送信して(ステップS718)、本フローチャートの処理を終了する。
なお、いずれかの通信網において、メディア変更やメディア追加がSIP信号で指定された場合には、通信中継部10は、受信したSIP信号の指定に基づき、コーデック変換が必要か否かの判定処理、および、送信先パターンの選択処理をその都度実施する。よって、コーデック変換が必要なくなった場合等にも対応することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる通信中継部10によれば、コーデックの変換処理に見合う処理性能を備えた処理リソースを選択することができ、コーデック変換処理の遅延に起因するメディア信号の通信遅延や品質劣化が生じる可能性を低減することができる。
また、本実施の形態では、SIP端末に本発明を適用しており、メディア信号が発信側端末から送信される前にメディア信号の送信先となる処理リソースを決定することができ、メディア信号を効率的に伝送することができる。
さらに、本実施の形態にかかる通信中継部10によれば、(1)処理リソースにより実現手段が異なり処理特性があること、(2)処理リソースの選択により、同一のコーデック変換のパターンを連続して処理するようにし効率を高めること、(3)専用のCPUを用いる装置は、汎用サーバを使用できる仮想化リソースに比べ経済的に効果であること、のそれぞれを考慮して、コーデックの組み合わせごとに送信先パターンを設定し、処理リソースを選択することが可能となる。
なお、本実施の形態では、シグナリングプロトコルとしてSIPを用いた場合について説明したが、これに限らず、例えばXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocol)を用いることができる。この場合、メディア信号の通信については、STUN(Simple Traversal of UDP through NATs)、ICE(Interactive Connectivity Establishment)、TURN(Traversal Using Relay NAT)などを利用して送信先アドレスやポート番号を交換することができる。ホームネットワークであれば、WAN側のアドレスおよびポート番号が対応する。
10 通信中継部(リソース選択装置)
102 変換判定部(変換判定手段)
104 処理リソース選択部(処理リソース選択手段)
106 送信先制御部
108 制御信号出力部
12 コーデック変換処理部
20 ネットワーク
202 汎用サーバ
204 汎用転送機器
212 SIPサーバ
214 エッジルータ
216 コアルータ
22 ネットワークコントローラ
30 仮想サーバ
35 専用サーバ
40A,40B 端末
C クラウドシステム
N 転送ネットワーク

Claims (6)

  1. 異なる通信網に接続された端末間で伝送されるメディア信号のコーデックを変換する必要があるか否かを判定する変換判定工程と、
    前記コーデックの変換が必要と判定された場合、前記コーデックの変換処理に要する処理負荷を推定し、前記処理負荷に基づいて前記変換処理を行う処理リソースを選択する処理リソース選択工程と、
    を含んだことを特徴とするリソース選択方法。
  2. 前記処理リソース選択工程において、前記処理負荷の推定を、変換前後における前記コーデックの組み合わせに基づいて行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリソース選択方法。
  3. 前記処理リソースは、仮想サーバ上の仮想リソースと物理サーバ上の物理リソースとが選択可能であり、
    変換前後における前記コーデックの組み合わせが所定の組み合わせの場合には前記物理リソースを前記処理リソースとして選択し、前記所定の組み合わせ以外の場合には前記仮想リソースを前記処理リソースとして選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のリソース選択方法。
  4. 前記メディア信号の発信側端末から前記処理リソースに前記メディア信号を送信するよう制御する送信先制御工程をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のリソース選択方法。
  5. 前記端末はSIP(Session Initiation Protocol)端末であり、
    前記変換判定工程では、前記SIP端末間のセッション開始時に送受信されるSIP信号から前記コーデックの変換の要否を判定し、
    前記送信先制御工程では、前記SIP信号に記載された前記メディア信号の送信先を前記処理リソースに書き換える、
    ことを特徴とする請求項4に記載のリソース選択方法。
  6. 異なる通信網に接続された端末間で伝送されるメディア信号のコーデックを変換する必要があるか否かを判定する変換判定手段と、
    前記コーデックの変換が必要と判定された場合、前記コーデックの変換処理に要する処理負荷を推定し、前記処理負荷に基づいて前記変換処理を行う処理リソースを選択する処理リソース選択手段と、
    を備えることを特徴とするリソース選択装置。
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