JP2016151856A - ノート作成支援装置、ノート作成支援方法及びノート作成支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】オンライン講座において受講者のノート作成の労力を軽減させる。【解決手段】講義表示部11が講義映像と講義資料を受講者に提示中に、選択受付部12が講義資料の任意の領域の指定を受け付け、指定された領域内の情報を選択情報としてバッファ13に保存し、ノート作成部14がバッファ13に保存された選択情報を元にノートを作成する。これにより、受講者は講義資料を選択するだけでノートを作成することが可能となる。【選択図】図1
Description
本発明は、オンライン講座においてノートの作成を支援する技術に関する。
講義映像をインターネット上で配信し、受講者がこれを視聴して学習するオンライン講義が知られている。受講者は、オンライン講義を視聴しながらテキストエディタ等でノートを作成することがある。
映像を介した講義は概して一方的になりがちで、講師の発話が早くなることもあり、受講者にとってノートを取る労力は高くなる。この問題を解決する方法として、非特許文献1では、受講者のノート記述のペースに合わせて講義の再生速度を調整する方法が提案されている。また非特許文献1には、トリガーとなるキー(改行キーやタブキー)の入力に応じて映像を分割し、ノートの記述と該当する映像との関連付けを行い、受講者がノートを見直した際にノートの記述から該当映像を再生する仕組みも提案されている。
谷内正裕、「学習者のノート記述情報から再生状態を動的に調整する動画講義プレーヤー」、メディア教育研究、2008年、第5巻、第2号、p.85−94
しかしながら、非特許文献1のノート記述のペースに合わせて講義の再生速度を調整する方法においては、ノート記述のペースが遅い場合、講義映像が途切れ途切れになり聞き辛かったり、講義映像を停止する時間が長くなりすぎたりする問題があった。
また、非特許文献1では、講義映像の視聴中にトリガーとなるキーを操作してノートと映像を関連付けるので、過去の講義映像の発言をノートに記述して連携するときは、そのシーンを講義映像中から探してからノートの記述とトリガーとなるキーの操作とを行わなければならないため、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、オンライン講座において受講者のノート作成の労力を軽減させることを目的とする。
第1の本発明に係るノート作成支援装置は、映像と当該映像に同期して更新されるコンテンツとを表示する表示手段と、前記コンテンツの任意の領域の指定を受け付けて当該領域内の情報をメタデータを含めて取得する取得手段と、前記情報と当該情報のメタデータとを元に編集可能なノートを作成する作成手段と、を有することを特徴とする。
上記ノート作成支援装置において、前記メタデータは、前記コンテンツを前記映像に同期させるための時刻情報であることを特徴とする。
上記ノート作成支援装置において、前記作成手段は、前記時刻情報に基づいて前記情報を前記ノートに記載する順序を決めることを特徴とする。
上記ノート作成支援装置において、前記ノートに記載された前記情報が選択されたときに、当該情報のメタデータである前記時刻情報に対応する前記映像を再生する再生手段を有することを特徴とする。
上記ノート作成支援装置において、前記メタデータは、前記コンテンツの表示方法を指定する修飾情報であることを特徴とする。
第2の本発明に係るノート作成支援方法は、コンピュータにより実行されるノート作成支援方法であって、映像と当該映像に同期して更新されるコンテンツとを表示するステップと、前記コンテンツの任意の領域の指定を受け付けて当該領域内の情報をメタデータを含めて取得するステップと、前記情報と当該情報のメタデータとを元に編集可能なノートを作成するステップと、を有することを特徴とする。
第3の本発明に係るノート作成支援プログラムは、上記ノート作成支援装置としてコンピュータを動作させることを特徴とする。
本発明によれば、オンライン講座において受講者のノート作成の労力を軽減させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態におけるノート作成支援装置の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態におけるノート作成支援装置1は、映像配信サーバ3から講義映像を受信して受講者に提示するとともに、講義資料DB(データベース)4から講義資料を受信して受講者に提示し、受講者から講義資料中の任意の領域の指定を受け付けて、指定された領域内の情報を元にノートを作成する装置である。作成されたノートは、ノート保管DB5に格納される。
図1に示すノート作成支援装置1は、講義表示部11、選択受付部12、バッファ13、ノート作成部14、およびノート編集再生部15を備え、ネットワークを介して、映像配信サーバ3、講義資料DB4、およびノート保管DB5に接続されている。ノート作成支援装置1が備える各部は、演算処理装置、記憶装置等を備えたコンピュータにより構成して、各部の処理がプログラムによって実行されるものとしてもよい。このプログラムはノート作成支援装置1が備える記憶装置に記憶されており、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。ノート作成支援装置1として、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォンなどのモバイル端末を利用することができる。以下、本ノート作成支援装置1の各部と映像配信サーバ3、講義資料DB4、およびノート保管DB5について説明する。
講義表示部11は、映像配信サーバ3から講義映像を受信して受講者に提示するとともに、講義資料DB4から講義資料を受信して受講者に提示する。講義表示部11は、講義映像に同期して講義資料の表示を更新する。講義資料には、講義映像に連動して資料を表示させるための映像時刻が付与されている。
選択受付部12は、講義資料の任意の領域の指定を受け付け、指定された領域内の情報(以下「選択情報」と称する)を取得してバッファ13に保存する。本実施の形態では、講義資料として講師が話す字幕やスライド資料を受信し、講義資料に記載された文字列の選択を受け付けて、選択された文字列をバッファ13に保存する。
バッファ13は、選択受付部12が取得した選択情報を保存する。
ノート作成部14は、バッファ13に保存された選択情報を元にノートを作成し、ノート保管DB5に格納する。
ノート編集再生部15は、ノート保管DB5からノートを読みだして、ノートの編集を受け付けて、編集されたノートをノート保管DB5に格納する。ノート内の記載に講義映像が関連付けられているときは、その記載が選択されたときに、選択された記載に関連付けられている映像を再生する。
映像配信サーバ3は、オンライン講座の受講者が視聴する映像を配信するサーバである。
講義資料DB4は、映像配信サーバ3が配信する映像に関連した講義資料が格納されている。受講者は、映像と共に講義資料を参照することができる。
ノート保管DB5は、受講者が作成したノートを格納する。受講者は、ノート保管DB5に新規にノートを追加すること、ノート保管DB5に格納された過去のノートを参照すること及びノートを編集することができる。
次に、本実施の形態におけるノート作成支援装置1の動作について説明する。
図2は、本実施の形態におけるノート作成支援装置1がノートの作成を支援する処理の流れを示すフローチャートである。
受講者がオンライン講座の受講を開始すると、講義表示部11は、映像配信サーバ3から講義映像を受信し、講義資料DB4から講義資料を受信する(ステップS11)。図3に、講義表示部11が講義映像と講義資料を受講者に提示する様子を示す。講義資料は、図3(a)に示すように講師が話す字幕であってもよいし、図3(b)に示すように講義で用いられるスライド資料であってもよい。また、講義資料は、講義映像と連動して、文字が装飾されて強調表示されるアニメーションが発生してもよい。字幕とスライドの両方を講義資料として提示してもよい。
図4に示すように、本実施の形態の講義資料中の文字データはXML形式で配信される。図4(a)の例は、講師が発話した一文に対して発話したときの映像時刻を記載したタグを付与している。具体的には、<text>タグが一文を表し、その属性であるstartの値に映像時刻が設定されている。講義表示部11は、講義映像の再生位置がstart値に設定された映像時刻になったときには<text>タグで囲まれた文が表示されているように、講義資料を講義映像に連動させて表示する。図4(b)の例は、さらに<important>タグで重要区間を示している。講義表示部11は、重要区間の文字列に対して太字、アンダーラインなどの修飾を施して強調表示する。図4(c)に示すように、<important1><important2>などのように、重要区間に重要度のランクをつけてもよい。講義表示部11は、重要区間の重要度のランクに応じた修飾を施して文を強調表示する。また、図4(d)に示すように、箇条書きを意味する<list>タグなどノートを整形する際に役立つタグを記載してもよい。講義表示部11は、<list>タグで囲まれた文を箇条書きにして表示する。
重要区間や箇条書きを示すメタデータは、受講者に講義資料が配布される前に事前に設定される。メタデータは、講師やサービス提供者がメタデータを設定してもよいし、受講者のノート編集情報を統計処理して集合知として自動的に設定される仕組みがあってもよい。
なお、講義資料は、XML形式に限らずJSONなどのその他のデータフォーマットで表現されてもよい。
受講者がオンライン講座の受講中、選択受付部12は、講義資料の任意の領域の指定を受け付けて、指定された領域内の情報をバッファ13に保存する(ステップS12〜S14)。図5(a)は、講義資料中の文字列を選択する様子を示している。本実施の形態では、選択情報として指定された領域内の文字列をバッファ13に保存する。情報の選択は、例えばPCではマウスによる範囲選択であったり、スマートフォンなどのタッチ操作可能な端末では指をつかったなぞり動作であったり、または講義資料中の一文一文に付与された選択ボタンを押下するなどの方法が考えられる。選択された文字列がバッファ13に保存される。選択受付部12が文字列をバッファ13に保存する際に、図5(b)に示すダイアログを表示することで、受講者は文字列にメタデータを付与することができる。受講者がメタデータを付与したときは、講義資料に付与されていた元のメタデータは削除される。
図6は、バッファ13に保存されるデータの例を示す図である。本実施の形態では、選択情報(文字列)と選択情報に対応する映像時刻のメタデータと選択情報に付与されたテキスト整形を補助するメタデータとを保持する。映像時刻は、<text>タグのstart属性から取得する。テキスト整形を補助するメタデータは、元の講義資料に記載されていたタグの情報、あるいは受講者が付与したメタデータである。
講義の終了後あるいは講義の途中で、受講者がノート保存操作をすることにより、ノート作成部14は、バッファ13に保持されているデータを元にノートを作成する(ステップS15)。
図7に、ノート作成部14が作成したノートの例を示す。ノート作成部14は、受講者が選択した順に関わらず、選択情報に付与された映像時刻の順に選択情報をノートに記載する。例えば、1番目に取得した選択情報の映像時刻が2番目に取得した選択情報の映像時刻よりも後の場合、1番目に取得した選択情報は2番目に取得した選択情報よりも下に記載される。ノートに記載した選択情報には対応する映像時刻が関連付けられる。
また、ノート作成部14は、選択情報にテキスト整形のメタデータが付与されている場合は、そのメタデータに従って選択情報を整形してノートを作成する。例えば、<important1>タグが付与された選択情報はフォントを大きくした「見出し」とし、<important2>タグが付与された選択情報は下線により修飾した「強調文」とし、<list>タグが付与された選択情報は箇条書きとして列挙する。
以上の処理により、オンライン講座のノートが作成されてノート保管DB5に格納される。
ノート保管DB5に格納されたノートは編集することが可能である。本実施の形態では、ノート作成支援装置1がノート編集再生部15を備え、ノート編集再生部15がノート保管DB5からノートを取得し、受講者に提示するとともに、ノートの編集を受け付ける。
受講者がノートの上部に配置された編集ボタン110を操作することで、新たな情報の入力、ノートに記載された情報の編集、ノートに記載された情報について見出しや下線の設定を変更することができる。なお、ノートの編集は、講義中あるいは講義後のいずれでも可能である。
また、受講者がノートの上部に配置された再生ボタン120を操作することで、ノートの下部に配置された映像再生領域130において、ノート上で選択された選択情報に関連付けられた映像時刻から講義映像が再生される。講義映像を再生する際には、映像配信サーバ3から再び映像を受信する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、講義表示部11が講義映像と講義資料を受講者に提示中に、選択受付部12が講義資料の任意の領域の指定を受け付け、指定された領域内の情報を選択情報としてバッファ13に保存し、ノート作成部14がバッファ13に保存された選択情報を元にノートを作成することにより、受講者は講義資料を選択するだけでノートを作成することが可能となる。
本実施の形態によれば、講義映像に同期して表示される講義資料の任意の領域の指定を受け付けたときに、その領域に対応する講義映像の再生位置を示す映像時刻を取得し、取得した映像時刻を含めてノートを作成することにより、受講者はノートから容易に対応する講義映像を参照することが可能となる。また、取得した映像時刻に基づいてノートを作成することで、受講者はノートに記載される順序を気にせずに領域を指定することが可能となる。
本実施の形態によれば、講義資料内の指定された領域内のテキスト整形のメタデータも含めてノートを作成することにより、テキストが整形された見やすいノートを作成することが可能である。
1…ノート作成支援装置
11…講義表示部
12…選択受付部
13…バッファ
14…ノート作成部
15…ノート編集再生部
3…映像配信サーバ
4…講義資料DB
5…ノート保管DB
110…編集ボタン
120…再生ボタン
130…映像再生領域
11…講義表示部
12…選択受付部
13…バッファ
14…ノート作成部
15…ノート編集再生部
3…映像配信サーバ
4…講義資料DB
5…ノート保管DB
110…編集ボタン
120…再生ボタン
130…映像再生領域
Claims (7)
- 映像と当該映像に同期して更新されるコンテンツとを表示する表示手段と、
前記コンテンツの任意の領域の指定を受け付けて当該領域内の情報をメタデータを含めて取得する取得手段と、
前記情報と当該情報のメタデータとを元に編集可能なノートを作成する作成手段と、
を有することを特徴とするノート作成支援装置。 - 前記メタデータは、前記コンテンツを前記映像に同期させるための時刻情報であることを特徴とする請求項1記載のノート作成支援装置。
- 前記作成手段は、前記時刻情報に基づいて前記情報を前記ノートに記載する順序を決めることを特徴とする請求項2記載のノート作成支援装置。
- 前記ノートに記載された前記情報が選択されたときに、当該情報のメタデータである前記時刻情報に対応する前記映像を再生する再生手段を有することを特徴とする請求項2又は3記載のノート作成支援装置。
- 前記メタデータは、前記コンテンツの表示方法を指定する修飾情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のノート作成支援装置。
- コンピュータにより実行されるノート作成支援方法であって、
映像と当該映像に同期して更新されるコンテンツとを表示するステップと、
前記コンテンツの任意の領域の指定を受け付けて当該領域内の情報をメタデータを含めて取得するステップと、
前記情報と当該情報のメタデータとを元に編集可能なノートを作成するステップと、
を有することを特徴とするノート作成支援方法。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載のノート作成支援装置としてコンピュータを動作させることを特徴とするノート作成支援プログラム。
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