JP2016151235A - 冷却システム - Google Patents

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浩布 河上
Hironobu Kawakami
浩布 河上
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Abstract

【課題】1台のポンプで冷媒を循環させながら冷却温度レベルの違う複数の発熱体を冷却することができる冷却システムを提供する。【解決手段】ポンプ13とエンジン11とメインラジエータ12とを有するメイン循環路10と、モータ21とサブラジエータ22とを有し、サブラジエータの入口側流路20Aがメインラジエータの入口側流路10A上の分岐点25に接続され、サブラジエータの出口側流路20Bがメインラジエータの出口側流路10A上の合流点27に接続されたサブ循環路20と、メインラジエータとサブラジエータを流れる冷却水の各流量Q1,Q2を分配調節する分配流量調節バルブ26と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、主としてハイブリッド自動車等の車両に適用される冷却システムに関するものである。
ハイブリッド自動車は、駆動源としてエンジン及び電動モータを備えている。
この種のハイブリッド自動車には、一般に、車室用の空調系と、エンジンを冷却水で冷却するエンジン冷却系と、電動モータ(車載電気機械)やモータ駆動回路(車載電子機器)等を冷却水で冷却する動力回路冷却系と、を組み合わせた冷却システムが搭載されている。
図4は、特許文献1に記載されたこの種の冷却システムの従来例を示している。
図4に示す冷却システム100は、第1冷却サイクル101を循環する冷却水(冷媒)と空気との間で熱交換を行うメインラジエータ102と、第2冷却システム110を循環する冷却水と空気との間で熱交換を行うサブラジエータ111と、空調用冷却サイクル120を循環する空調用の冷媒と空気との間で熱交換を行う空調コンデンサ121と、を備えている。
この冷却システム100は、車両走行用のエンジン104とモー夕113とを有するハイブリッド自動車に設けられている。
メインラジエータ102は、サブラジエータ111に対して上下方向の同一平面上の上側に配置されている。メインラジエータ102及びサブラジエータ111は、空調コンデンサ121よりも冷却風の下流側に配置されると共に、モータファン105よりも冷却風の上流側に配置されている。
メインラジエータ102及びサブラジエータ111のトータル熱交換面積(冷却風が通過する各熱交換面の面積の和)は、レイアウト上の制約のため、空調コンデンサ121の熱交換面積とほぼ同じに設定されている。
上記構成では、第1冷却サイクル101のポンプ103により吐出された冷却水は、メインラジエータ102に送られ、空調コンデンサ121を通過した冷却風によって冷却される。次いで、冷却水は、エンジン104に送られて、エンジン104を冷却した後、ポンプ103に戻って再び吐出される。
一方、第2冷却システム110のポンプ112により吐出された冷却水は、サブラジエータ111に送られ、空調コンデンサ121を通過した冷却風によって冷却される。次いで、冷却水は、モー夕113及びモータ駆動回路114に送られて、モータ113及びモータ駆動回路114を冷却した後、ポンプ112に戻って再び吐出される。
また、空調用冷却サイクル120では、コンプレッサ122により圧縮された高温高圧の冷媒が、空調コンデンサ121に送られて冷却風によって冷却される。次いで、冷媒は、エバポレーク123に送られ、空調風の冷却や除湿を行った後、コンプレッサ122に戻って再び圧縮される。
特開2004−204793号公報
ところで、上記従来の冷却システム100では、冷却温度レベルの違いから、発熱体であるエンジン104を冷却する第1冷却サイクル101と、発熱体であるモータ113及びモータ駆動回路114を冷却する第2冷却サイクル110とに、それぞれ別々にポンプ103,112が装備されている。
従って、設備コストが高騰する上に、消費エネルギーが増大する問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、1台のポンプで冷媒を循環させながら、複数の熱交換器から異なる出口温度の冷媒を流出させて、それぞれに冷却温度レベルの違う複数の発熱体を、効率よく冷却することができる冷却システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明の冷却システムは、冷媒を強制循環させるポンプと、冷媒による冷却対象の第1の発熱体と、冷媒と空気の熱交換により冷媒の温度を低下させる第1の熱交換器と、を有するメイン循環路と、冷媒による冷却対象の前記第1の発熱体とは別の第2の発熱体と、前記第1の熱交換器に並列に設けられた第2の熱交換器とを有し、前記第2の熱交換器の入口側流路が、前記第1の熱交換器の入口側流路に設けられた分岐点に接続され、前記第2の熱交換器の出口側流路が、前記第1の熱交換器の出口側流路に設けられた合流点に接続され、前記第2の熱交換器の出口側流路の途中に前記第2の発熱体が配置されたサブ循環路と、前記第1の熱交換器を流れる冷媒の流量と前記第2の熱交換器を流れる冷媒の流量とを分配調節する分配流量調節手段と、を具備することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の冷却システムであって、複数の前記サブ循環路を備えており、前記分配流量調節手段が、前記第1の熱交換器を流れる冷媒の流量と前記各サブ循環路の各第2の熱交換器を流れる冷媒の流量とをそれぞれに分配調節することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の冷却システムであって、前記第1の発熱体が前記第2の発熱体より高温の発熱体であり、前記分配流量調節手段が、前記第1の熱交換器の出口温度が前記第2の熱交換器の出口温度よりも高温となるように、前記第1の熱交換器を流れる冷媒の流量と前記第2の熱交換器を流れる冷媒の流量とを調節することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の冷却システムであって、自動車の冷却サイクルとして搭載されており、前記第1の発熱体がエンジンのシリンダであり、前記第2の発熱体が、エンジンのシリンダヘッド、ターボチャージャー、EGRクーラー、車載電気機械、車載電子機器の少なくとも一つであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却システムであって、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とが別体に構成されて、互いに離間して配置されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却システムであって、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とが、一体型ラジエータの内部に仕切板を設けて内部空間を分割することにより構成されており、前記各熱交換器の入口が前記一体型ラジエータの一方側に配置される共に前記各熱交換器の出口が前記一体型ラジエータの他方側に配置されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷却システムであって、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とが、同じ熱交換面積と同じ流路断面積を有する熱交換器として構成されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷却システムであって、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とが、空調コンデンサの冷却風下流側に冷却風の流通方向に直交する平面上に並べて配置されており、前記第1の熱交換器の熱交換面積と前記第2の熱交換器の熱交換面積を合計したトータル熱交換面積が、前記空調コンデンサの熱交換面積と同等に設定されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1の熱交換器を流れる冷媒の流量と、第2の熱交換器を流れる冷媒の流量とを分配調節することにより、第1の熱交換器から出てくる冷媒の出口温度と、第2の熱交換器から出てくる冷媒の出口温度とを、異なる温度に管理することができる。
例えば、冷媒の入口温度が同じで、同じ伝熱面積及び同じ流路断面積を持つ第1の熱交換器と第2の熱交換器に流入させる冷媒の流量を異ならせた場合、第1の熱交換器と第2の熱交換器をそれぞれ通過する冷媒の流速が異なることになり、各熱交換器における冷媒の冷却時間が異なることで、冷媒の出口温度が異なってくる。
具体的には、熱交換器を流れる冷媒の流量を大にした場合、流速が速くなり、冷却時間が短くなるので、単位流量当たり冷却率が低下し、出口温度が高くなる。反対に、熱交換器を流れる冷媒の流量を小にした場合、流速が遅くなり、冷却時間が長くなるので、単位流量当たり冷却率が高くなり、出口温度が低くなる。勿論、同じ伝熱面積、同じ流路断面積ではなく、異なる伝熱面積、異なる流路断面積であっても、単位伝熱体積の流量が異なれば、出口側の温度を異ならせることができる。
従って、請求項1の発明の冷却システムによれば、第2の発熱体は、第2の熱交換器の出口温度の冷媒で冷却することができる。また、第1の発熱体は、第2の熱交換器から出た後に第2の発熱体を冷却し、更にその後に第1の熱交換器の出口温度の冷媒と合流して温度調節された冷媒により冷却することができる。
即ち、第1の発熱体と第2の発熱体とを、異なる温度の冷媒で効率良く冷却することができる。よって、第1の発熱体と第2の発熱体の冷却温度レベルが異なる場合に容易に対応することができる。しかも、冷媒を強制循環させるポンプは1台で済むため、設備コストの低減及び省エネを図ることができる。
請求項2の発明によれば、サブ循環路を複数備える場合であっても、第1の熱交換器を流れる冷媒の流量と、各第2の熱交換器を流れる冷媒の流量とを分配調節することにより、第1の熱交換器から出てくる冷媒の出口温度と、各第2の熱交換器から出てくる冷媒の出口温度とを、異なる温度に管理することができる。
従って、請求項2の発明の冷却システムによれば、第1の発熱体と複数の第2の発熱体とをそれぞれに異なる温度の冷媒で冷却しながら、冷媒を強制循環させるポンプを1台にすることができる。その結果、設備コストの低減及び省エネを図ることができる。
請求項3の発明によれば、1台のポンプで冷媒を強制循環させながら、メイン循環路に高温の冷媒を流すことができ、サブ循環路に低温の冷媒を流すことができる。
従って、メイン循環路に備わる第1の発熱体は、高温の冷媒により冷却することができるし、サブ循環路に備わる第2の発熱体は、低温の冷媒により冷却することができる。
請求項4の発明によれば、エンジンのシリンダのように高温の発熱体は、高温の冷媒により冷却することができるし、エンジンのシリンダヘッド、ターボチャージャー、EGRクーラー、車載電気機械、車載電子機器などのそれほど高温にならない発熱体(低温の発熱体)は、低温の冷媒により冷却することができる。
請求項5の発明によれば、第1の熱交換器と第2の熱交換器とが別体に構成されて、互いに離間して配置されているので、第1の熱交換器と第2の熱交換器が相互の熱影響(例えば熱衝撃)を受けないようにすることができる。
請求項6の発明によれば、第1の熱交換器と第2の熱交換器を一体型ラジエータとして構成しているので、取り付けが簡単にできる。また、各熱交換器の入口と出口をそれぞれに同じ側に設けているので、入口側は温度差がない状態にすることができ、入口側の熱衝撃を無くすことができる。
また、出口温度が異なる場合であっても、出口側における第1の熱交換器と第2の熱交換器の境界部(仕切板付近)の温度差を小さくすることができ、熱衝撃を小さく抑えることができる。
請求項7の発明によれば、第1の熱交換器と第2の熱交換器とが、同じ熱交換面積と同じ流路断面積を有する熱交換器として構成されているので、第1の熱交換器と第2の熱交換器にそれぞれ流す冷媒の流量の調節による出口温度の管理が簡単にできる。
請求項8の発明によれば、冷却風の流通方向に直交する平面上に並べて配置された第1の熱交換器の熱交換面積と第2の熱交換器の熱交換面積を合計したトータル熱交換面積が、空調コンデンサの熱交換面積と同等に設定されているので、レイアウト性を高めながら、高い冷却性能を発揮することができる。
本発明の第1実施形態の冷却システムの系統図である。 同実施形態の変形例として、メインラジエータとサブラジエータが一体に構成されている場合の要部の説明図である。 本発明の第2実施形態の冷却システムの要部の説明図である。 従来の冷却システムの系統図である。 図3に示した第2実施形態の冷却システムとの比較のために示す従来の冷却システムの問題の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の冷却システムの系統図である。
図1に示すように、この実施形態の冷却システム1は、車両走行用のエンジン11とモータ21とを有するハイブリッド自動車に設けられており、エンジン11を冷却するメイン循環路10と、このメイン循環路10に分岐接続され、モータ21(モータ駆動回路も含む)を冷却するサブ循環路20と、を有している。
メイン循環路10は、エンジン11の出口11Bから出た冷却水(冷媒)が、流路10Aを介してメインラジエータ12の入口12Aに入り、メインラジエータ12で冷却されて出口12Bから出た冷却水が、流路10Bを介してエンジン11の入口11Aに入り、エンジン11を通過する間に流通する冷却水によってエンジン11を冷却する冷却回路である。
エンジン11は、冷却水による冷却対象である第1の発熱体11に相当し、メインラジエータ12は、冷却水と空気の熱交換により冷却水の温度を低下させる第1の熱交換器に相当する。
ここで、流路10Aは、メインラジエータ12の入口側に位置するので、メインラジエータ12の入口側流路ともいい、流路10Bは、メインラジエータ12の出口側に位置するので、メインラジエータ12の出口側流路ともいう。
このメイン循環路10のメインラジエータ12の出口12Bと、エンジン11の入口11Aとの間を繋ぐ流路10B上に、メインラジエータ12の出口12Bから出た冷却水をエンジン11の入口11Aに入れる方向に冷却水を強制循環させる1台のウォーターポンプ(WP:循環ポンプ)13が配置されている。
また、メイン循環路10の途中には、バイパス通路18が設けられている。
このバイパス通路18は、エンジン11を流通する冷却水の温度が低いときに、矢印Cで示すように、メインラジエータ12をバイパスして、エンジン11だけに冷却水を循環させる通路で、流路10Aの途中に設けられたバイパス分岐点15と、流路10Bの途中に設けられたバイパス合流点17とに両端が接続されている。
そして、バイパス分岐点15には、バイパス通路18を通して冷却水をバイパスさせるか否か、つまり、バイパスさせずにメインラジエータ12側に冷却水を流すかを制御するサーモスタット付きバイパス弁16が配置されている。
また、メイン循環路10に分岐接続されたサブ循環路20には、メインラジエータ12と並列にサブラジエータ22が設けられ、サブラジエータ22の下流側に冷却水の流通するモータ21(モータ駆動回路も含む)が配置されている。
モータ21(モータ駆動回路も含む)は、冷却水による冷却対象である第2の発熱体21に相当し、サブラジエータ22は、冷却水と空気の熱交換により冷却水の温度を低下させる第2の熱交換器に相当する。
そして、サブラジエータ22の入口22Aに繋がる入口側流路20Aが、メインラジエータ12の入口側流路10Aに設けられた分岐点25に接続され、サブラジエータ22の出口22Bに繋がる出口側流路20Bが、メインラジエータ12の出口側流路10Bに設けられた合流点27に接続され、サブラジエータ12の出口12Bと合流点27との間の出口側流路20Bの途中に、第2の発熱体であるモータ21(モータ駆動回路も含む)が配置されている。即ち、モータ21の冷却水入口21Aがサブラジエータ22Bに接続され、モータ21の出口21Bが合流点27に接続されている。
また、メイン循環路10からサブ循環路20への分岐点25には、メインラジエータ12を流れる冷却水の流量Q1と、サブラジエータ22を流れる冷却水の流量Q2と、を分配調節する分配流量調節バルブ(分配流量調節手段)26が配置されている。
ここでは、第1の発熱体であるエンジン11が、第2の発熱体であるモータ21よりも高温の発熱体であり、2つの発熱体の冷却温度レベルが異なる(前者が高く、後者が低い)ため、分配流量調節バルブ26は、メインラジエータ12の出口温度T1が、サブラジエータの出口温度T2よりも高温となるように(例えば、T1は約70℃、T2は65℃となるように)、メインラジエータ12を流れる冷却水の流量Q1と、サブラジエータ22を流れる冷却水の流量Q2とを調節する。
このように、メインラジエータ12を流れる冷却水の流量Q1と、サブラジエータ22を流れる冷却水の流量Q2とを分配調節することにより、両方の入口温度T0は同じであるものの、メインラジエータ12から出てくる冷却水の出口温度T1と、サブラジエータ22から出てくる冷却水の出口温度T2とを、異なる温度に管理することができる。
即ち、冷却水の入口温度T0が同じで、メインラジエータ12とサブラジエータ22の単位伝熱体積に流入させる冷却水の流量Q1、Q2を異ならせた場合、メインラジエータ12とサブラジエータ22をそれぞれ通過する冷却水の流速が異なることになり、各ラジエータ12,22における冷却水の冷却時間が異なることで、冷却水の出口温度Q1,Q2が異なってくる。
具体的には、ラジエータ12,22を流れる冷却水の流量を大にした場合、流速が速くなり、冷却時間が短くなるので、単位流量当たり冷却率が低下し、出口温度が高くなる。反対に、ラジエータ12,22を流れる冷却水の流量を小にした場合、流速が遅くなり、冷却時間が長くなるので、単位流量当たり冷却率が高くなり、出口温度が低くなる。
従って、この冷却システム1によれば、モータ21は、サブラジエータ22の出口温度T2の冷却水で冷却することができる。また、エンジン11は、サブラジエータ22から出た後にモータ21を冷却し、更にその後にメインラジエータ12の出口温度T1の冷却水と合流して温度調節された冷却水により冷却することができる。
つまり、メイン循環路10に高温の冷却水を流すことができ、サブ循環路20に低温の冷却水を流すことができる。従って、メイン循環路10に備わるエンジン11は高温の冷却水により冷却することができるし、サブ循環路20に備わるモータ21は低温の冷却水により冷却することができる。しかも、冷却水を強制循環させるウォーターポンプ13は1台で済むため、設備コストの低減及び省エネを図ることができる。
なお、図1に示すように、第1の熱交換器であるメインラジエータ12と第2の熱交換器であるサブラジエータ22は、別体に構成して、互いに離間して配置しておいてもよいし、図2に示すように、一体に構成してもよい。
メインラジエータ12とサブラジエータ22を別体に構成して互いに離間して配置した場合は、メインラジエータ12とサブラジエータ22が相互の熱影響(例えば熱衝撃)を受けないようにすることができる。
また、図2に示すように、メインラジエータ12とサブラジエータ22を一体型ラジエータ50により構成する場合は、内部に仕切板52を設けて、内部空間を分割することにより、簡単にメインラジエータ12とサブラジエータ22を構成することができる。このように一体型とした場合は、取り付けが簡単にできるようになる。
また、メインラジエータ12とサブラジエータ22の入口12A,22Aを一体型ラジエータ50の一方側に配置する共に、メインラジエータ12とサブラジエータ22の出口12B,22Bを一体型ラジエータ50の他方側に配置することにより、入口側の温度差を無くすことができると共に、出口温度T1,T2が異なる場合であっても、出口側におけるメインラジエータ12とサブラジエータ22の境界部(仕切板52付近)Sの温度差を小さくすることができ、熱衝撃を小さく抑えることができる。
ちなみに、図5に示すように、メインラジエータ102とサブラジエータ111が一体に構成されていて、異なる入口温度の冷却水がそれぞれメインラジエータ102とサブラジエータ111に流入する場合、出口温度も異なるため、入口側から出口側までの広い範囲Sで熱衝撃が生じる可能性がある。
この点、本実施形態の場合は、熱衝撃があるとしても、限定された狭い範囲(図2に示す出口側の狭い領域S)に抑えることができる。
また、以上においては述べなかったが、上記の冷却システム1に加えて、図示しない空調用冷却サイクルが設けられていてもよい。空調用の冷却サイクルは、コンプレッサにより圧縮した高温高圧の冷媒を空調コンデンサで冷却し、冷却後の冷媒をエバポレータへ流入させて空調風の冷却や除湿を行うものである。
その際、メインラジエータ12とサブラジエータ22を一体構造にする場合は、図4に示したものと同様に、メインラジエータ12を上下方向の同一平面(冷却風の流通方向に直交する平面)上の上側に位置させ、サブラジェー夕22を下側に位置させるのがよい。そして、一体型ラジエータ50は、空調コンデンサよりも冷却風の下流側に配置すると共に、モータファンよりも冷却風の上流側に配置する。そして、メインラジエータ12とサブラジエータ22のトータル熱交換面積(冷却風が通過する各熱交換面の面積の和)を、空調コンデンサの熱交換面積と同等に設定することにより、レイアウト性を高めながら、高い冷却性能を発揮することができる。
また、上述した例では、第1の発熱体がエンジン11であり、第2の発熱体がモータ21(モータ駆動回路を含む)である場合を説明したが、高温側の第1の発熱体をエンジンのシリンダとし、低温側の第2の発熱体を、エンジンのシリンダヘッド、ターボチャージャー、EGR(排気再循環)クーラー、車載電気機械(モータ等)、車載電子機器(モータ駆動回路等)の少なくとも一つにすることもできる。
また、図3に示す第2実施形態のように、メイン循環路に対して、複数のサブ循環路20−1,20−2を分岐接続して、メイン循環路及び各サブ循環路20−1,20−2で異なる冷却温度レベルの発熱体(例えば、エンジンのシリンダ、エンジンのシリンダヘッド、モータやインバータ等)を冷却するように構成することもできる。
その場合は、分岐点25,35を必要個数設けて、各分岐点25,35に、それぞれ分配流量調節手段46を構成する分配流量調節バルブ26,36を設ける。こうすることにより、メイン循環路のメインラジエータ(RAD1=第1の熱交換器)12を流れる冷却水の流量Q1と各サブ循環路20−1,20−2の各サブラジエータ(RAD2−1,RAD2−2=第2の熱交換器)22−1,22−2を流れる冷却水の流量Q2−1,Q2−2とをそれぞれに分配調節することができる。その結果、メインラジエータ12から出てくる冷却水の出口温度T1と、各サブラジエータ22−1,22−2から出てくる冷却水の出口温度T2−1,T2−2とを、異なる温度に管理することができる。
従って、1台のウォーターポンプ13で冷却水を循環させながら、エンジンのシリンダ、エンジンのシリンダヘッド、モータやインバータ等をそれぞれに異なる温度の冷却水で冷却することができる。
1 冷却システム
10 メイン循環路
10A 入口側流路
10B 出口側流路
11 エンジン(第1の発熱体)
12 メインラジエータ(第1の熱交換器)
12A 入口
12B 出口
13 ウォーターポンプ(ポンプ)
20,30 サブ循環路
20A 入口側流路
20B 出口側流路
21 モータ(第2の発熱体)
22 ラブラジエータ(第2の熱交換器)
22A 入口
22B 出口
25 分岐点
26 分配流量調節バルブ(分配流量調節手段)
27 合流点
46 分配流量調節手段
50 一体型ラジエータ
52 仕切板
Q1,Q2 流量
T1,T2 出口温度

Claims (8)

  1. 冷媒を強制循環させるポンプ(13)と、冷媒による冷却対象の第1の発熱体(11)と、冷媒と空気の熱交換により冷媒の温度を低下させる第1の熱交換器(12)と、を有するメイン循環路(10)と、
    冷媒による冷却対象の前記第1の発熱体(11)とは別の第2の発熱体(21)と、前記第1の熱交換器(12)に並列に設けられた第2の熱交換器(22)とを有し、前記第2の熱交換器(22)の入口側流路(20A)が、前記第1の熱交換器(12)の入口側流路(10A)に設けられた分岐点(25)に接続され、前記第2の熱交換器(22)の出口側流路(20B)が、前記第1の熱交換器(12)の出口側流路(10B)に設けられた合流点(27)に接続され、前記第2の熱交換器(22)の出口側流路(20B)の途中に前記第2の発熱体(21)が配置されたサブ循環路(20)と、
    前記第1の熱交換器(12)を流れる冷媒の流量(Q1)と前記第2の熱交換器(22)を流れる冷媒の流量(Q2)とを分配調節する分配流量調節手段(26、46)と、
    を具備することを特徴とする冷却システム。
  2. 請求項1に記載の冷却システム(1)であって、
    複数の前記サブ循環路(20)を備えており、
    前記分配流量調節手段(46)が、前記第1の熱交換器(12)を流れる冷媒の流量(Q1)と前記各サブ循環路(20)の各第2の熱交換器(22)を流れる冷媒の流量(Q2)とをそれぞれに分配調節することを特徴とする冷却システム。
  3. 請求項1または2に記載の冷却システム(1)であって、
    前記第1の発熱体(11)が前記第2の発熱体(21)より高温の発熱体であり、
    前記分配流量調節手段(26、46)が、前記第1の熱交換器(12)の出口温度(T1)が前記第2の熱交換器(22)の出口温度(T2)よりも高温となるように、前記第1の熱交換器(12)を流れる冷媒の流量(Q1)と前記第2の熱交換器(22)を流れる冷媒の流量(Q2)とを調節することを特徴とする冷却システム。
  4. 請求項3に記載の冷却システム(1)であって、
    自動車の冷却サイクルとして搭載されており、
    前記第1の発熱体(11)がエンジンのシリンダであり、
    前記第2の発熱体(21)が、エンジンのシリンダヘッド、ターボチャージャー、EGRクーラー、車載電気機械、車載電子機器の少なくとも一つであることを特徴とする冷却システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却システム(1)であって、
    前記第1の熱交換器(12)と前記第2の熱交換器(22)とが別体に構成されて、互いに離間して配置されていることを特徴とする冷却システム。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却システム(1)であって、
    前記第1の熱交換器(12)と前記第2の熱交換器(22)とが、一体型ラジエータ(50)の内部に仕切板(52)を設けて内部空間を分割することにより構成されており、前記各熱交換器(12、22)の入口(12A、22A)が前記一体型ラジエータ(50)の一方側に配置される共に前記各熱交換器(12、22)の出口(12B、22B)が前記一体型ラジエータ(50)の他方側に配置されていることを特徴とする冷却システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷却システム(1)であって、
    前記第1の熱交換器(12)と前記第2の熱交換器(22)とが、同じ熱交換面積と同じ流路断面積を有する熱交換器として構成されていることを特徴とする冷却システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷却システム(1)であって、
    前記第1の熱交換器(12)と前記第2の熱交換器(22)とが、空調コンデンサの冷却風下流側に冷却風の流通方向に直交する平面上に並べて配置されており、前記第1の熱交換器(12)の熱交換面積と前記第2の熱交換器(22)の熱交換面積を合計したトータル熱交換面積が、前記空調コンデンサの熱交換面積と同等に設定されていることを特徴とする冷却システム。
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