JP2016149693A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】BD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定することができるようにするものである。【解決手段】BD-J実行部の設定部は、BD-JのAPIのクラスを用いたBD-Jを実行することにより、グラフィックスのダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する。ダイナミックレンジ変換部は、設定部により設定された変換テーブルを用いて、グラフィックスのダイナミックレンジを変換する。本開示は、再生装置等に適用することができる。【選択図】図6

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに記録媒体に関し、特に、BD-J(Blu-ray Disc Java(登録商標))を実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定することができるようにした情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム、並びに記録媒体に関する。
BDA(ブルーレイディスクアソシエーション)は、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)に関する規格を策定した。BDには、主映像、音声、BD-Jと呼ばれるナビゲーションプログラムなどを記録することができる(例えば、特許文献1参照)。再生装置は、BD-Jを実行することにより、BDに記録された主映像や音声の再生を制御したり、メニューボタンやゲームなどの画像であるグラフィックスを生成して表示させたりすることができる。
現在、BDAは、UHD(Ultra High Definition) BD規格を策定中である。UHD BD規格では、以下の7種類のビデオフォーマットが導入されることが検討されている。
(1)AVC 1920×1080 BT.709 SDR 8bit
(2)HEVC 1920×1080 BT.709 SDR 10bit
(3)HEVC 1920×1080 BT.2020 SDR 10bit
(4)HEVC 1920×1080 BT.2020 HDR 10bit
(5)HEVC 3840×2160 BT.709 SDR 10bit
(6)HEVC 3840×2160 BT.2020 SDR 10bit
(7)HEVC 3840×2160 BT.2020 HDR 10bit
なお、上記(1)乃至(7)では、各ビデオフォーマットの符号化方式、解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、ビット数を順に記載している。
即ち、(1)乃至(7)のビデオフォーマットでは、符号化方式としてAVC(Advanced Video Coding)方式またはHEVC(High Efficiency Video Coding)方式が採用される。また、解像度として1920×1080画素または3840×2160画素が採用され、色域としてBT.709またはBT.2020が採用される。さらに、ダイナミックレンジとしてSDRまたはHDRが採用され、ビット数として8bitまたは10bitが採用される。
一方、BD-Jを実行することにより生成されるグラフィックスや背景画像の解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数は、それぞれ、1920×1080画素,sRGB(BT.709),SDR,8bitである。従って、主映像のビデオフォーマットが上述した(4)または(7)である場合、再生装置は、グラフィックスや背景画像のダイナミックレンジを、主映像のダイナミックレンジであるHDRに変換することが望ましい。
特開2012-085206号公報
しかしながら、BD-Jを実行することにより、グラフィックスや背景画像のダイナミックレンジを容易に変換する方法については考案されていなかった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、BD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定することができるようにするものである。
本開示の第1の側面の情報処理装置は、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する設定部と、前記設定部により設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換するダイナミックレンジ変換部とを備える情報処理装置である。
本開示の第1の側面の情報処理方法およびプログラムは、本開示の第1の側面の情報処理装置に対応する。
本開示の第1の側面においては、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルが設定され、設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジが変換される。
本開示の第2の側面の記録媒体は、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルが記録され、情報処理装置に装着され、再生される記録媒体であって、前記ファイルを取得した情報処理装置に、前記変換テーブルを設定させ、設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換させる記録媒体である。
本開示の第2の側面においては、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルが記録され、情報処理装置に装着され、再生される。
本開示の第3の側面の情報処理装置は、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルを生成する生成部を備える情報処理装置である。
本開示の第3の側面においては、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルが生成される。
本開示の第1の側面によれば、画像を変換することができる。また、本開示の第1の側面によれば、BD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定することができる。
また、本開示の第2の側面によれば、画像を変換させることができる。また、本開示の第2の側面によれば、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定させることができる。
さらに、本開示の第3の側面によれば、ファイルを生成することができる。また、本開示の第3の側面によれば、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示するBD-Jを含むファイルを生成することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示を適用した記録再生システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図1の光ディスクに記録されるファイルの管理構造の例を示す図である。 BD-Jのファイルを実行することにより生成される画面を構成するプレーンを説明する図である。 図1の記録再生システムにおけるBD-JのAPIのクラスの拡張を説明する図である。 BDJ Graphics planeの変換テーブルの例を示す図である。 図1の再生装置の構成例を示すブロック図である。 変換テーブル処理部の構成例を示すブロック図である。 図6の色域変換部、ダイナミックレンジ変換部、および解像度変換部によるグラフィックスの変換を説明する図である。 図6の再生装置の再生処理を説明するフローチャートである。 本開示を適用した記録再生システムの第2実施の形態の再生装置の構成例を示すブロック図である。 図10のダイナミックレンジ変換部、色域変換部、および解像度変換部によるグラフィックスの変換を説明する図である。 図10の再生装置の再生処理を説明するフローチャートである。 コンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
以下、本開示を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施の形態:記録再生システム(図1乃至図9)
2.第2実施の形態:記録再生システム(図10乃至図12)
3.第3実施の形態:コンピュータ(図13)
<第1実施の形態>
(記録再生システムの第1実施の形態の構成例)
図1は、本開示を適用した記録再生システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1の記録再生システムは、記録装置1、再生装置2、および表示装置3から構成され、上述した7種類のビデオフォーマット(以下、UHDフォーマットという)の画像を扱うことが可能になっている。再生装置2と表示装置3は、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)ケーブル4を介して接続される。再生装置2と表示装置3は、他の規格のケーブルを介して接続されるようにしてもよいし、無線による通信を介して接続されるようにしてもよい。
記録装置(情報処理装置)1は、UHDフォーマットの主映像、音声、BD-Jなどのコンテンツを記録し、再生装置2(情報処理装置)は、BD-Jを実行することにより、主映像や音声を再生したり、グラフィックスや背景画像を生成して再生したりする。背景画像に関する処理は、グラフィックスに関する処理と同様であるため、説明は適宜省略する。
記録装置1から再生装置2に対するコンテンツの提供は、記録装置1および再生装置2に装着される光ディスク11を用いて行われる。光ディスク11は、例えばBD-ROM(Read Only Memory)フォーマットに準ずるフォーマットで、コンテンツが記録されたディスクである。
光ディスク11に対するコンテンツの記録は、BD-R,-REなどの他のフォーマットに準ずるフォーマットで行われるようにしてもよい。また、記録装置1から再生装置2に対するコンテンツの提供が、フラッシュメモリを搭載したメモリカードなどの、光ディスク以外のリムーバブルメディアを用いて行われるようにしてもよい。
光ディスク11がBD-ROMのディスクである場合、記録装置1は、例えばコンテンツのオーサが使う装置となる。以下、適宜、記録装置1によってコンテンツが記録された光ディスク11が再生装置2に提供されるものとして説明するが、実際には、記録装置1によりコンテンツが記録されたマスター盤に基づいて光ディスクが複製され、その一つである光ディスク11が再生装置2に提供される。
記録装置1に対しては、UHDフォーマットの主映像、音声、BD-Jなどのコンテンツが入力される。記録装置1は、UHDフォーマットの主映像と音声を符号化し、多重化して、1本のTS(Transport Stream)であるAVストリームを生成する。記録装置1(生成部)は、生成されたAVストリーム、BD-J等を光ディスク11に記録する。
再生装置2は、ドライブを駆動し、光ディスク11に記録されたAVストリームを読み出す。再生装置2は、AVストリームを、主映像のAVストリームと音声のAVストリームに分離して復号する。再生装置2は、BD-Jを実行することにより、解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数が、それぞれ、1920×1080画素、sRGB,SDR,8bitであるグラフィックスを生成する。
再生装置2は、グラフィックスの解像度、色域、ダイナミックレンジ、およびビット数を必要に応じて変換し、グラフィックスと主映像の間で、解像度、色域、ダイナミックレンジ、およびビット数を同一にする。例えば、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)である場合、再生装置2は、グラフィックスのビット数を8bitから10bitに変換し、色域をsRGB規格の色域からBT.2020規格の色域に変換し、ダイナミックレンジをSDRからHDRに変換する。
なお、再生装置2は、グラフィックスのダイナミックレンジを変換する際、変換前のダイナミックレンジのグラフィックスの画素値としてとり得る値と、その値に対応する変換後のダイナミックレンジのグラフィックスの画素値とを対応付けた変換テーブルを用いる。これにより、再生装置2は、グラフィックスの各画素値を、変換テーブルにおいてその画素値に対応付けられた変換後のダイナミックレンジのグラフィックスの画素値に変更するだけで、グラフィックスのダイナミックレンジを容易に変換することができる。
また、再生装置2は、グラフィックスの解像度、色域、およびビット数の変換を、ダイナミックレンジの変換とは別に行う。従って、グラフィックスのダイナミックレンジの変換を行わない再生装置との互換性を保ちつつ、グラフィックスのダイナミックレンジを変換することができる。
再生装置2は、復号して得られた主映像と、主映像と同一の解像度、色域、ダイナミックレンジ、およびビット数のグラフィックスとを合成し、合成画像を表示装置3に送信する。また、再生装置2は、復号して得られた音声を表示装置3に送信する。
表示装置3は、再生装置2から送信された合成画像を受信し、図示せぬモニタに表示する。また、表示装置3は、再生装置2から送信されてきた音声を受信し、図示せぬスピーカから出力させる。
(ディレクトリ構造)
図2は、図1の光ディスク11に記録されるファイルの管理構造の例を示す図である。
光ディスク11に記録される各ファイルはディレクトリ構造により階層的に管理される。光ディスク11上には1つのrootディレクトリが作成される。
rootディレクトリの下には、BDMVディレクトリ、CERTIFICATEファイル等が置かれる。
BDMVディレクトリの下には、「Index.bdmv」の名前が設定されたファイルであるIndexファイルと、「MovieObject.bdmv」の名前が設定されたファイルであるMovie Objectファイルが格納される。
Indexファイルには、例えば、光ディスク11に記録されているタイトルの番号の一覧と、そのタイトルの番号に対応して実行されるオブジェクトの種類および番号が記述される。オブジェクトの種類としては、ムービーオブジェクト(Movie Object)とBD-Jオブジェクト(BD-J Object)の2種類がある。
ムービーオブジェクトは、PlayListの再生等に用いられるコマンドであるナビゲーションコマンドが記述されるオブジェクトである。BD-Jオブジェクトは、BD-Jが記述されるオブジェクトである。Movie Objectファイルには、ムービーオブジェクトが記述される。
BDMVディレクトリの下にはまた、PLAYLISTディレクトリ、CLIPINFディレクトリ、STREAMディレクトリ、BDJOファイル、JARファイル等が設けられる。
PLAYLISTディレクトリには、AVストリームの再生を管理するための再生管理情報として用いられるPlayListを記述したPlayListファイルが格納される。各PlayListファイルには、5桁の数字と拡張子「.mpls」を組み合わせた名前が設定される。図2の3つのPlayListファイルには、それぞれ、「00000.mpls」、「00002.mpls」、「00003.mpls」のファイル名が設定されている。
CLIPINFディレクトリには、所定の単位のAVストリームに関する情報がClip Informationファイルとして格納される。各Clip Informationファイルには、5桁の数字と拡張子「.clpi」を組み合わせた名前が設定される。図2の3つのClip Informationファイルには、それぞれ、「01000.clpi」、「02000.clpi」、「03000.clpi」のファイル名が設定されている。
STREAMディレクトリには、所定の単位のAVストリームがストリームファイルとして格納される。各ストリームファイルには、5桁の数字と拡張子「.m2ts」を組み合わせた名前が設定される。図2の3つのストリームファイルには、それぞれ、「01000.m2ts」、「02000.m2ts」、「03000.m2ts」のファイル名が設定されている。
同じ5桁の数字がファイル名に設定されているClip Informationファイルとストリームファイルが1つのClipを構成するファイルとなる。そして、1つのClipを構成する、ファイル名が「01000.m2ts」であるストリームファイルの再生時には、そのClipを構成する、ファイル名が「01000.clpi」であるClip Informationファイルが用いられる。
BDJOファイルは、静的なデータベースファイルであり、対応するタイトルで最初に起動するBD-Jのクラスや、対応するタイトルのJARファイルを特定する情報等を記述する。JARファイルは、BD-Jのファイル等が複数内蔵される圧縮ファイルである。
再生装置2は、Indexファイルを参照して、再生対象のタイトルのオブジェクトを特定する。再生装置2は、再生対象のタイトルのオブジェクトがBD-Jオブジェクトである場合、そのBD-JオブジェクトのBDJOファイルを読み出し、そのBDJOファイルで特定されるJARファイルに内蔵されるBD-Jのファイルを実行する。これにより、再生装置2は、グラフィックスの生成および表示、PlayListにしたがう主映像や音声の再生、ネットワーク接続、ストレージアクセス等を行う。
CERTIFICATEファイルは、JARファイルに付された署名の確かさを証明する証明書を格納するファイルである。
(プレーンの説明)
図3は、BD-Jのファイルを実行することにより生成される画面を構成するプレーンを説明する図である。
BD-Jのファイルを実行することにより生成される画面は、HScreenと呼ばれ、HScreenは、図3に示すように、BDJ Graphics plane、Video plane、およびBackground planeからなる。
BDJ Graphics planeは、1画面分のグラフィックスからなり、Video planeは、1画面分の主映像からなり、Background planeは、1画面分の背景画像からなる。
UHDフォーマットの画像を扱うことができない記録再生システムでは、BDJ Graphics planeの再生は、BD-Jのファイルのorg.blurayx.uhd.ui#HGraphicsDeviceクラス、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationクラス、およびorg.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationTemplateクラスを用いて制御される。
具体的には、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationTemplateクラスを用いたBD-Jを実行することにより、BDJ Graphics planeの解像度、BDJ Graphics planeが2D画像であるかまたは3D画像であるかを表す情報等が、それぞれ、設定される。そして、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationクラスを用いたBD-Jを実行することにより、設定された情報が、BDJ Graphics planeの再生に関する情報としてまとめられる。そして、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsDeviceクラスを用いたBD-Jを実行することにより、まとめられた情報が、BDJ Graphics planeの再生に関する情報として設定される。
Video planeの再生は、BDJ Graphics planeの再生と同様に、BD-Jのファイルのorg.blurayx.uhd.ui#HVideoDeviceクラス、org.blurayx.uhd.ui#HVideoConfigurationクラス、およびorg.blurayx.uhd.ui#HVideoConfigurationTemplateクラスを用いたBD-Jを実行することにより制御される。また、Background planeの再生は、BDJ Graphics planeの再生と同様に、org.blurayx.uhd.ui#HBackgroundDeviceクラス、org.blurayx.uhd.ui#HBackgroundConfigurationクラス、およびorg.blurayx.uhd.ui#HBackgroundConfigurationTemplateクラスを用いたBD-Jを実行することにより制御される。
一方、UHDフォーマットの画像を扱うことのできる図1の記録再生システムでは、再生装置2は、変換テーブルを用いて、グラフィックスや背景画像のダイナミックレンジを、主映像のダイナミックレンジに変換する。しかしながら、上述したクラスでは、再生装置2に変換テーブルを設定させたり、設定されている変換テーブルを取得させたりする処理を実行させることはできない。従って、これらの処理を実行させるために必要なBD-Jのクラスが拡張される。
(BD-Jのクラスの拡張)
図4は、図1の記録再生システムにおけるBD-JのAPIのクラスの拡張を説明する図である。
図4に示すように、図1の記録再生システムにおけるBD-JのAPIのクラスとしては、新たにorg.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスが定義される。このorg.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスは、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationクラスの機能を実現するほか、変換テーブルの設定を指示したり、設定された変換テーブルの取得を指示したりするクラスである。
即ち、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスは、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationクラスの機能を有する(継承する)。そして、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスでは、新たにsetConversionTable(int[1024])関数とgetConversionTable()関数が記述可能である。
org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスのsetConversionTable(int[1024])関数は、1024個のint配列を引数として、そのint配列をBDJ Graphics planeの変換テーブルへ設定することを指示する記述である。
即ち、UHDフォーマットにおいて、ダイナミックレンジがHDRである場合、ビット数は10ビットであり、再生装置2は、ダイナミックレンジの変換前にビット数を変換する。従って、ダイナミックレンジ変換前の画素値としてとり得る値は、10bitの値、即ち0から1023までの1024個の値(整数値)である。
よって、setConversionTable(int[1024])関数は、ダイナミックレンジ変換前の画素値としてとり得る1024個の値に対応する、ダイナミックレンジ変換後の1024個の画素値のint配列を引数とする。
getConversionTable()関数は、現在設定されているBDJ Graphics planeの変換テーブルの取得を指示する記述である。
図1の記録再生システムにおけるBD-JのAPIのクラスとしては、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスと同様に、org.blurayx.uhd.ui#HBackgroundConfigurationUHDクラスが新たに定義される。org.blurayx.uhd.ui#HBackgroundConfigurationUHDクラスで記述可能なsetConversionTable(int[1024])関数は、1024個のint配列を引数として、そのint配列をBackground planeの変換テーブルへ設定することを指示する記述である。また、getConversionTable()関数は、現在設定されているBackground planeの変換テーブルの取得を指示する記述である。
図1の再生装置2は、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationクラスの代わりにorg.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスを用いたBD-Jを実行することにより、BDJ Graphics planeの再生を制御する。
具体的には、再生装置2は、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationTemplateクラスを用いた記述にしたがって、BDJ Graphics planeの解像度、BDJ Graphics planeが2D画像であるかまたは3D画像であるかを表す情報等を設定する。そして、再生装置2は、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスを用いた記述にしたがって、変換テーブルを設定し、設定された情報と変換テーブルを、BDJ Graphics planeの再生に関する情報としてまとめる。
そして、再生装置2は、org.blurayx.uhd.ui#HGraphicsDeviceクラスを用いた記述にしたがって、再生対象のBDJ Graphics planeの再生に関する情報としてまとめられた情報を設定する。再生装置2は、BDJ Graphics planeの再生に関する情報に基づいて、BDJ Graphics planeの再生を制御する。これにより、再生装置2は、設定されたBDJ Graphics planeの変換テーブルに基づいて、グラフィックスのダイナミックレンジを変換することができる。
同様に、再生装置2は、org.blurayx.uhd.ui#HBackgroundConfigurationUHDクラスを用いたBD-Jを実行することにより、Background planeの再生を制御する。これにより、再生装置2は、設定されたBackground planeの変換テーブルに基づいて、背景画像のダイナミックレンジを変換することができる。
(BDJ Graphics planeの変換テーブルの例)
図5は、BDJ Graphics planeの変換テーブルの例を示す図である。
図5Aの変換テーブルは、BDJ Graphics planeの変換テーブルのデフォルト値であり、図5Bの変換テーブルは、setConversionTable(int[1024])関数にしたがって設定される変換テーブルである。
なお、BDJ Graphics planeの変換テーブルのデフォルト値は、再生装置2に予め記憶されていてもよいし、UHD(Ultra High Definition) BD規格において予め決められていてもよい。また、BDJ Graphics planeの変換テーブルのデフォルト値は、光ディスク11に記録されるBDJOファイル等のファイルに記述されるようにしてもよい。
図5に示すように、BDJ Graphics planeの変換テーブルでは、変換前のSDRのグラフィックスの画素値としてとり得る0から1023までの1024個の値(整数値)と、その値に対応する変換後のHDRのグラフィックスの画素値(整数値)とが対応付けられている。
図5の例では、setConversionTable(int[1024])関数により、変換前のSDRのグラフィックスの画素値としての1に対応付けられる、変換後のHDRのグラフィックスの画素値が、64から82に変更される。また、変換前のSDRのグラフィックスの画素値としての1023に対応付けられる、変換後のHDRのグラフィックスの画素値が、509から493に変更される。
なお、本技術は、画像に関する技術であるため、以下では、音声に関する技術の説明は省略する。
(再生装置の構成例)
図6は、図1の再生装置2の構成例を示すブロック図である。
再生装置2は、コントローラ51、ディスクドライブ52、メモリ53、ローカルストレージ54、ネットワークインタフェース55、操作入力部56、ビデオデコーダ57、グラフィックス処理部58、色域変換部59、ダイナミックレンジ変換部60、解像度変換部61、合成部62、およびHDMI通信部63から構成される。
コントローラ51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などより構成される。コントローラ51は、所定のプログラムを実行し、操作入力部56からの操作信号などに応じて再生装置2の全体の動作を制御する。
コントローラ51のCPUは、例えば光ディスク11のBDJOファイルで特定されるJARファイルを読み出し、JARファイルに内蔵されたBD-Jのファイルを実行するBD-J実行部51Aとして機能する。
BD-J実行部51Aは、BD-Jのファイルを実行することにより、BDJ Graphics planeの変換テーブルを設定してメモリ53に供給し、記憶(更新)させる。BD-J実行部51Aは、BD-Jのファイルを実行することにより、ディスクドライブ52から供給されるPlayListとClip Informationに基づいてAVストリームの再生を制御する。BD-J実行部51Aは、BD-Jのファイルを実行することにより、解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数がそれぞれ、1920×1080画素,sRGB,SDR,8bitであるグラフィックスを生成する。
また、BD-J実行部51Aは、BD-Jのファイルを実行することにより、ローカルストレージ54へアクセスしたり、ネットワークインタフェース55をインターネットなどのネットワークに接続させたりする。また、BD-J実行部51Aは、メモリ53からBDJ Graphics planeの変換テーブルを読み出し、ダイナミックレンジ変換部60に供給する。
ディスクドライブ52は、BD-J実行部51Aの制御にしたがって、光ディスク11からJARファイルを再生して取得し、BD-J実行部51Aに出力する。また、ディスクドライブ52は、読み出されたJARファイルに内蔵されたBD-Jのファイルを実行するBD-J実行部51Aの制御にしたがって、光ディスク11からPlayListとClip Informationを読み出し、BD-J実行部51Aに出力する。また、ディスクドライブ52は、BD-J実行部51Aの制御にしたがって、光ディスク11から再生対象の主映像のAVストリームを読み出し、ビデオデコーダ57に出力する。
メモリ53は、BD-J実行部51Aから供給されるBDJ Graphics planeの変換テーブルなどの、コントローラ51が各種の処理を実行する上において必要なデータなどを記憶する。
ローカルストレージ54は、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成される。ローカルストレージ54は、例えば、BD-J実行部51Aから供給されるデータなどを記録したり、記録しているデータを読み出してBD-J実行部51Aに供給したりする。
ネットワークインタフェース55は、BD-J実行部51Aの制御にしたがって、インターネットなどのネットワークと接続する。ネットワークインタフェース55は、接続したネットワークを介して図示せぬサーバと通信を行い、サーバからダウンロードしたデータをBD-J実行部51Aに供給する。このデータは、例えば、ローカルストレージ54に供給され、記録される。
ビデオデコーダ57は、ディスクドライブ52から供給されるUHDフォーマットの主映像のAVストリームを復号する。ビデオデコーダ57は、復号の結果生成される主映像を合成部62に出力する。
グラフィックス処理部58は、BD-J実行部51Aの制御にしたがって、解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数が、それぞれ、1920×1080画素、sRGB,SDR,8bitであるグラフィックスを生成する。グラフィックス処理部58は、生成されたグラフィックスを色域変換部59に出力する。
色域変換部59は、グラフィックス処理部58から供給されるグラフィックスのビット数が、主映像のビット数と異なる場合、グラフィックスのビット数を、主映像のビット数に変換する。また、色域変換部59は、グラフィックスの色域の規格が、主映像の色域の規格と異なる場合、ビット数変換後のグラフィックスの色域を、主映像の色域の規格の色域に変換する。
色域変換部59は、グラフィックスと主映像の間でダイナミックレンジと解像度が同一である場合、ビット数や色域が変換されたグラフィックスまたはグラフィックス処理部58から供給されたグラフィックスを、合成部62に供給する。
一方、色域変換部59は、グラフィックスと主映像の間で少なくともダイナミックレンジが異なる場合、ビット数や色域が変換されたグラフィックスを、ダイナミックレンジ変換部60に供給する。
また、色域変換部59は、グラフィックスと主映像の間で解像度のみが異なる場合、ビット数や色域が変換されたグラフィックスを、解像度変換部61に供給する。
ダイナミックレンジ変換部60は、BD-J実行部51AからBDJ Graphics planeの変換テーブルを取得する。ダイナミックレンジ変換部60は、取得された変換テーブルを用いて、色域変換部59から供給されるグラフィックスのダイナミックレンジを、主映像のダイナミックレンジに変換する。
ダイナミックレンジ変換部60は、グラフィックスと主映像の間で解像度が異なる場合、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを、解像度変換部61に供給する。一方、グラフィックスと主映像の解像度が同一である場合、ダイナミックレンジ変換部60は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。
解像度変換部61は、色域変換部59またはダイナミックレンジ変換部60から供給されるグラフィックスの解像度を、主映像の解像度に変換し、合成部62に供給する。
合成部62は、ビデオデコーダ57から供給される主映像と、グラフィックス処理部58から供給されるグラフィックスとを合成する。合成部62は、合成の結果得られる合成画像をHDMI通信部63に出力する。
HDMI通信部63は、HDMIケーブル4を介して表示装置3との間で通信を行う。例えば、HDMI通信部63は、合成部62から供給される合成画像を図1の表示装置3に出力する。
(変換設定部の構成例)
図7は、図6のBD-J実行部51Aが実現する、BDJ Graphics planeの変換テーブルを設定または取得する変換テーブル処理部の構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、変換テーブル処理部80は、取得部81と設定部82により構成される。
取得部81は、BD-Jのファイルにorg.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスを用いて記述されたgetConversionTable()関数を実行することにより、メモリ53に記憶されているBDJ Graphics planeの変換テーブルを取得する。取得部81は、取得された変換テーブルをダイナミックレンジ変換部60に供給する。
設定部82は、BD-Jのファイルにorg.blurayx.uhd.ui#HGraphicsConfigurationUHDクラスを用いて記述されたsetConversionTable(int[1024])関数を実行することにより、1024個のint配列を取得する。設定部82は、そのint配列の各値を、変換後のダイナミックレンジのグラフィックスの画素値として、変換前のダイナミックレンジのグラフィックスの画素値としてとり得る1024個の値に順に対応付けることにより、BDJ Graphics planeの変換テーブルを設定する。
なお、setConversionTable(int[1024])関数を実行することにより取得されたint配列の値の数が1024より大きい場合、設定部82は、変換テーブルの設定を行わず、エラー通知を行う(例外を投げる)。また、int配列の少なくとも1つの値が1023より大きい場合、設定部82は、変換テーブルの設定を行わず、エラー通知を行う(例外を投げる)。
設定部82は、設定されたBDJ Graphics planeの変換テーブルを図6のメモリ53に供給し、記憶させる。また、BDJ Graphics planeのダイナミックレンジが切り替わるとき、設定部82は、BDJ Graphics planeの変換テーブルをデフォルト値に設定することにより、変換テーブルをリセットする。
(グラフィックスの変換の説明)
図8は、図6の色域変換部59、ダイナミックレンジ変換部60、および解像度変換部61によるグラフィックスの変換を説明する図である。
図8に示すように、色域変換部59には、グラフィックス処理部58から、解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数が、それぞれ、1920×1080画素、sRGB,SDR,8bitであるグラフィックスが入力される。
主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(1)である場合、色域変換部59は、入力されたグラフィックスをそのまま合成部62に供給する。一方、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(2)乃至(7)である場合、色域変換部59は、入力されたグラフィックスのビット数を8bitから10bitに変換する。
そして、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(2)である場合、色域変換部59は、ビット数変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。また、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(5)である場合、色域変換部59は、ビット数変換後のグラフィックスを解像度変換部61に供給する。そして、解像度変換部61は、ビット変換後のグラフィックスの解像度を、1920×1080画素から3840×2160画素に変換し、合成部62に供給する。
一方、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(3),(4),(6)、または(7)である場合、色域変換部59は、ビット数変換後のグラフィックスの色域を、sRGB規格の色域からBD.2020規格の色域に変換する。
主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(3)である場合、色域変換部59は、色域変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。また、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(6)である場合、色域変換部59は、色域変換後のグラフィックスを解像度変換部61に供給する。そして、解像度変換部61は、色域変換後のグラフィックスの解像度を、1920×1080画素から3840×2160画素に変換し、合成部62に供給する。
また、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(4)または(7)である場合、色域変換部59は、色域変換後のグラフィックスをダイナミックレンジ変換部60に供給する。そして、ダイナミックレンジ変換部60は、取得部81から供給される変換テーブルを用いて、色域変換後のグラフィックスのダイナミックレンジをSDRからHDRに変換する。
主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(4)である場合、ダイナミックレンジ変換部60は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。また、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(7)である場合、ダイナミックレンジ変換部60は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを解像度変換部61に供給する。そして、解像度変換部61は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスの解像度を、1920×1080画素から3840×2160画素に変換し、合成部62に供給する。
以上により、合成部62に供給され、主映像と合成されるグラフィックスの解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数は、主映像と同一になる。
(再生装置の処理の説明)
図9は、図6の再生装置2の再生処理を説明するフローチャートである。
図9のステップS31において、ディスクドライブ52は、コントローラ51の制御にしたがって、光ディスク11から再生対象のタイトルのBDJOファイルを読み出し、BD-J実行部51Aに出力する。
ステップS32において、ディスクドライブ52は、BD-J実行部51AのBDJOファイルに基づく制御にしたがって、光ディスク11から再生対象のタイトルのJARファイルを読み出し、BD-J実行部51Aに出力する。
ステップS33において、BD-J実行部51Aの設定部82(図7)は、JARファイルに内蔵されるBD-Jのファイルにしたがって、BDJ Graphics planeの変換テーブルを設定するかどうかを判定する。具体的には、設定部82は、BD-Jのファイルの現在の実行対象が、setConversionTable(int[1024])関数であるかどうかを判定する。
BD-Jのファイルの現在の実行対象が、setConversionTable(int[1024])関数である場合、設定部82は、ステップS33において、再生対象のBDJ Graphics planeの変換テーブルを設定すると判定する。そして、処理はステップS34に進む。
ステップS34において、設定部82は、BD-Jのファイルの現在の実行対象であるsetConversionTable(int[1024])関数を実行することにより、BDJ Graphics planeの変換テーブルを設定し、メモリ53に供給して記憶させる。そして、BD-Jのファイルの現在の実行対象は次の記述に移動し、処理はステップS35に進む。
一方、BD-Jのファイルの現在の実行対象が、setConversionTable(int[1024])関数ではない場合、ステップS33において、設定部82は、BDJ Graphics planeの変換テーブルを設定しないと判定する。そして、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、ディスクドライブ52は、現在の実行対象を実行するBD-J実行部51Aの制御にしたがって、光ディスク11から再生対象のPlayListとClip Informationを読み出し、BD-J実行部51Aに出力する。BD-J実行部51Aは、ディスクドライブ52から供給されるPlayListとClip Informationに基づいて、AVストリームの再生を制御する。そして、BD-J実行部51Aは、BD-Jのファイルの現在の実行対象を次の記述に移動する。
ステップS36において、ディスクドライブ52は、BD-J実行部51Aの制御にしたがって、光ディスク11から再生対象のAVストリームを読み出し、ビデオデコーダ57に出力する。
ステップS37において、ビデオデコーダ57は、ディスクドライブ52から供給される、再生対象のUHDフォーマットの主映像のAVストリームを復号し、その結果得られる主映像を合成部62に出力する。
ステップS38において、グラフィックス処理部58は、BD-Jのファイルの現在の実行対象を実行するBD-J実行部51Aの制御にしたがって、解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数が、それぞれ、1920×1080画素、sRGB,SDR,8bitであるグラフィックスを生成する。そして、グラフィックス処理部58は、生成されたグラフィックスを色域変換部59に供給し、BD-Jのファイルの現在の実行対象は、次の記述に移動する。
ステップS39において、BD-J実行部51Aの取得部81は、BD-Jのファイルの現在の実行対象であるgetConversionTable()関数を実行することにより、BDJ Graphics planeの変換テーブルをメモリ53から取得し、ダイナミックレンジ変換部60に供給する。そして、BD-Jのファイルの現在の実行対象は、次の記述に移動する。
ステップS40において、色域変換部59は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(1)であるかどうかを判定する。
ステップS40で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(1)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)乃至(7)である場合、処理はステップS41に進む。
ステップS41において、色域変換部59は、グラフィックス処理部58から供給されるグラフィックスのビット数を、8bitから10bitに変換し、処理をステップS42に進める。
ステップS42において、色域変換部59は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)または(5)であるかどうかを判定する。ステップS42で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)または(5)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(3)、(4)、(6)または(7)である場合、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、色域変換部59は、ビット数変換後のグラフィックスの色域を、BT.709規格の色域からBT.2020規格の色域に変換する。
ステップS44において、色域変換部59は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)または(7)であるかどうかを判定する。ステップS44で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)または(7)であると判定された場合、色域変換部59は、色域変換後のグラフィックスをダイナミックレンジ変換部60に供給する。
そして、ステップS45において、ダイナミックレンジ変換部60は、取得部81から供給される変換テーブルを用いて、色域変換部59から供給される色域変換後のグラフィックスのダイナミックレンジを、SDRからHDRに変換する。
ステップS46において、ダイナミックレンジ変換部60は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(7)であるかどうかを判定する。ステップS46で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(7)であると判定された場合、ダイナミックレンジ変換部60は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを解像度変換部61に供給し、処理をステップS48に進める。
一方、ステップS46で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(7)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)である場合、ダイナミックレンジ変換部60は、ダイナミックスレンジ変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。そして、処理はステップS49に進む。
また、ステップS42で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)または(5)であると判定された場合、処理はステップS47に進む。また、ステップS44で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)または(7)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(3)または(6)である場合、処理はステップS47に進む。
ステップS47において、色域変換部59は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(5)または(6)であるかどうかを判定する。ステップS47で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(5)または(6)であると判定された場合、色域変換部59は、ビット数変換後のグラフィックスまたは色域変換後のグラフィックスを、解像度変換部61に供給する。そして、処理はステップS48に進む。
ステップS48において、解像度変換部61は、色域変換部59またはダイナミックレンジ変換部60から供給されるグラフィックスの解像度を、1920×1080画素から3840×2160画素に変換する。そして、解像度変換部61は、解像度変換後のグラフィックスを合成部62に供給し、処理をステップS49に進める。
一方、ステップS47で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(5)または(6)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)または(3)である場合、色域変換部59は、ビット数変換後のグラフィックスまたは色域変換後のグラフィックスを、合成部62に供給する。そして、処理はステップS49に進む。
また、ステップS40で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(1)であると判定された場合、色域変換部59は、グラフィックス処理部58から供給されるグラフィックスをそのまま合成部62に供給する。そして、処理はステップS49に進む。
ステップS49において、合成部62は、ビデオデコーダ57から供給される主映像と、色域変換部59、ダイナミックレンジ変換部60、または解像度変換部61から供給されるグラフィックスとを合成し、合成画像を生成する。ステップS50において、合成部62は、合成画像を、HDMI通信部63を介して表示装置3に出力する。
ステップS51において、BD-J実行部51Aは、BD-Jのファイルの実行が終了したかどうか、即ち、BD-Jのファイルの最後の記述を実行対象としたかどうかを判定する。ステップS51でまだBD-Jのファイルの実行が終了していないと判定された場合、処理はステップS33に戻される。そして、BD-Jのファイルの実行が終了するまで、ステップS33乃至S51の処理が繰り返される。
一方、ステップS51でBD-Jのファイルの実行が終了したと判定された場合、処理は終了する。
なお、図9の再生処理では、BD-Jのファイルにおいて、変換テーブルの設定を指示する記述が、PlayListにしたがう再生を指示する記述の前に行われ、変換テーブルの取得を指示する記述が、PlayListにしたがう再生を指示する記述の後に行われる。しかしながら、変換テーブルの設定や取得を指示する記述の位置は、これに限定されず、コンテンツのオーサの所望の位置にすることができる。
以上のように、再生装置2は、BD-Jを実行することにより、BDJ Graphics planeやBackground planeの変換テーブルを設定することができる。これにより、再生装置2のBDJ Graphics planeやBackground planeの変換テーブルを、コンテンツのオーサの所望の変換テーブルにすることができる。
<第2実施の形態>
(記録再生システムの第2実施の形態の再生装置の構成例)
本開示を適用した記録再生システムの第2実施の形態の構成は、再生装置および変換テーブルの構成を除いて、図1の記録再生システムと同一である。従って、以下では、再生装置および変換テーブルの構成についてのみ説明する。
図10は、本開示を適用した記録再生システムの第2実施の形態の再生装置の構成例を示すブロック図である。
図10に示す構成のうち、図6の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図10の再生装置100の構成は、ダイナミックレンジ変換部60および色域変換部59の代わりに、ダイナミックレンジ変換部101および色域変換部102が設けられる点が、図6の再生装置2の構成と異なる。再生装置100は、グラフィックスのダイナミックレンジを変換した後、色域を変換する。
具体的には、再生装置100のダイナミックレンジ変換部101は、グラフィックスと主映像の間で、ダイナミックレンジ、ビット数、色域の規格、および解像度の全てが同一である場合、ダイナミックレンジ変換部101は、グラフィックス処理部58からのグラフィックスをそのまま合成部62に供給する。
一方、グラフィックス処理部58からのグラフィックスと主映像の間でダイナミックレンジが異なる場合、BD-J実行部51Aから供給される変換テーブルを用いて、グラフィックスのダイナミックレンジを、SDRからHDRに変換する。
このように、ダイナミックレンジ変換部101は、グラフィックス処理部58から供給される8bitのグラフィックスのダイナミックレンジを、SDRからHDRに変換する。従って、変換テーブルに登録される、変換前のダイナミックレンジのグラフィックスの画素値としてとり得る値は、8bitの値、即ち0から255までの256個の値(整数値)である。従って、BD-Jファイルには、setConversionTable(int[1024])関数ではなく、setConversionTable(int[256])関数が記述される。
ダイナミックレンジ変換部101は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを色域変換部102に供給する。
また、グラフィックスと主映像の間で、ダイナミックレンジが同一であるが、少なくともビット数が異なる場合、ダイナミックレンジ変換部101は、グラフィックス処理部58からのグラフィックスをそのまま色域変換部102に供給する。
色域変換部102は、ダイナミックレンジ変換部101から供給されるグラフィックスのビット数を、8bitから10bitに変換する。色域変換部102は、グラフィックスと主映像の間で色域の規格が異なる場合、ビット数変換後のグラフィックスの色域を、BT.709規格の色域からBT.2020規格の色域に変換する。色域変換部102は、グラフィックスと主映像の間で解像度が異なる場合、ビット数変換後のグラフィックスまたは色域変換後のグラフィックスを、解像度変換部61に供給する。一方、色域変換部102は、グラフィックスと主映像の間で解像度が同一である場合、ビット数変換後のグラフィックスまたは色域変換後のグラフィックスを、合成部62に供給する。
(グラフィックスの変換の説明)
図11は、図10のダイナミックレンジ変換部101、色域変換部102、および解像度変換部61によるグラフィックスの変換を説明する図である。
図11に示すように、ダイナミックレンジ変換部101には、グラフィックス処理部58から、解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数が、それぞれ、1920×1080画素、sRGB,SDR,8bitであるグラフィックスが入力される。
主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(1)である場合、ダイナミックレンジ変換部101は、入力されたグラフィックスをそのまま合成部62に供給する。一方、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(2),(3),(5)、および(6)である場合、ダイナミックレンジ変換部101は、入力されたグラフィックスをそのまま色域変換部102に供給する。
また、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(4)または(7)である場合、ダイナミックレンジ変換部101は、取得部81から供給される変換テーブルを用いて、グラフィックスのダイナミックレンジをSDRからHDRに変換する。そして、ダイナミックレンジ変換部101は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを色域変換部102に供給する。
色域変換部102は、ダイナミックレンジ変換部101から供給されるグラフィックスのビット数を、8bitから10bitに変換する。そして、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(2)である場合、色域変換部102は、ビット数変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。また、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(5)である場合、色域変換部102は、ビット数変換後のグラフィックスを解像度変換部61に供給する。
一方、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(3),(4),(6)、または(7)である場合、色域変換部102は、ビット数変換後のグラフィックスの色域を、sRGB規格の色域からBD.2020規格の色域に変換する。
そして、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(3)または(4)である場合、色域変換部102は、色域変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。また、主映像のビデオフォーマットが、上述したUHDフォーマット(6)または(7)である場合、色域変換部102は、色域変換後のグラフィックスを解像度変換部61に供給する。
そして、解像度変換部61は、色域変換部102から供給されるビット数変換後のグラフィックスまたは色域変換後のグラフィックスの解像度を、1920×1080画素から3840×2160画素に変換し、合成部62に供給する。
以上により、合成部62に供給され、主映像と合成されるグラフィックスの解像度、色域の規格、ダイナミックレンジ、およびビット数は、主映像と同一になる。
(再生装置の処理の説明)
図12は、図10の再生装置100の再生処理を説明するフローチャートである。
図12のステップS61乃至S70の処理は、図9のステップS31乃至S40の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS70で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(1)ではないと判定された場合、処理はステップS71に進む。ステップS71において、ダイナミックレンジ変換部101は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)または(7)であるかどうかを判定する。
ステップS71で主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)または(7)であると判定された場合、処理はステップS72に進む。
ステップS72において、ダイナミックレンジ変換部101は、取得部81から供給される変換テーブルを用いて、グラフィックス処理部58から供給されるグラフィックスのダイナミックレンジを、SDRからHDRに変換する。そして、ダイナミックレンジ変換部101は、ダイナミックレンジ変換後のグラフィックスを色域変換部102に供給し、処理をステップS73に進める。
一方、ステップS71で主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(4)または(7)ではないと判定された場合、即ち主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2),(3),(5)または(6)である場合、ダイナミックレンジ変換部101は、グラフィックス処理部58からのグラフィックスをそのまま色域変換部102に供給する。そして、処理はステップS73に進む。
ステップS73において、色域変換部102は、ダイナミックレンジ変換部101から供給されるグラフィックスのビット数を、8bitから10bitに変換する。
ステップS74において、色域変換部102は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)または(5)であるかどうかを判定する。ステップS74で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)または(5)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(3),(4),(6)、または(7)である場合、処理はステップS75に進む。
ステップS75において、色域変換部102は、ビット数変換後のグラフィックスの色域を、sRGB規格の色域からBT.2020規格の色域に変換する。
ステップS76において、色域変換部102は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(6)または(7)であるかどうかを判定する。ステップS76で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(6)または(7)であると判定された場合、色域変換部102は、色域変換後のグラフィックスを解像度変換部61に供給し、処理をステップS78に進める。
一方、ステップS76で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(6)または(7)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(3)または(4)である場合、色域変換部102は、色域変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。そして、処理はステップS79に進む。
また、ステップS74で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)または(5)であると判定された場合、処理はステップS77に進む。
ステップS77において、色域変換部102は、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(5)であるかどうかを判定する。ステップS77で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(5)であると判定された場合、色域変換部102は、ビット数変換後のグラフィックスを、解像度変換部61に供給する。そして、処理はステップS78に進む。
ステップS78において、解像度変換部61は、色域変換部59から供給されるグラフィックスの解像度を、1920×1080画素から3840×2160画素に変換する。そして、解像度変換部61は、解像度変換後のグラフィックスを合成部62に供給し、処理をステップS79に進める。
一方、ステップS77で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(5)ではないと判定された場合、即ち、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(2)である場合、色域変換部102は、ビット数変換後のグラフィックスを合成部62に供給する。そして、処理はステップS79に進む。
また、ステップS70で、主映像のビデオフォーマットが上述したUHDフォーマット(1)であると判定された場合、ダイナミックレンジ変換部101は、グラフィックス処理部58からのグラフィックスをそのまま合成部62に供給する。そして、処理はステップS79に進む。
ステップS79乃至S81の処理は、図9のステップS49乃至S51の処理と同様であるので、説明は省略する。
なお、図12の再生処理では、BD-Jのファイルにおいて、変換テーブルの設定を指示する記述が、PlayListにしたがう再生を指示する記述の前に行われ、変換テーブルの取得を指示する記述が、PlayListにしたがう再生を指示する記述の後に行われる。しかしながら、変換テーブルの設定や取得を指示する記述の位置は、これに限定されず、コンテンツのオーサの所望の位置にすることができる。
また、第2実施の形態において、ダイナミックレンジ変換と同時にビット変換が行われるようにしてもよい。この場合、変換テーブルに登録される変換後のダイナミックレンジのグラフィックスの画素値は、10bitの値、即ち0から1023までの値(整数値)になる。
<第3実施の形態>
(本開示を適用したコンピュータの説明)
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ200において、CPU201,ROM202,RAM203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、及びドライブ210が接続されている。
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部209は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータ200では、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ200(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア211に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータ200では、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータ200が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
また、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、コンテンツの提供は、放送波やネットワークを介して行われるようにすることもできる。この場合、本開示は、放送波を受信するセットトップボックスやテレビジョン受像機、ネットワークを介してデータを送受信するパーソナルコンピュータなどに適用することができる。
なお、本開示は、以下のような構成もとることができる。
(1)
BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換するダイナミックレンジ変換部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記変換テーブルは、変換前のダイナミックレンジの画像の画素値としてとり得る値と、その値に対応する変換後のダイナミックレンジの画像の画素値とを対応付けたテーブルである
ように構成された
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記クラスを用いたBD-Jを実行することにより、前記設定部により設定された前記変換テーブルを取得する取得部
をさらに備える
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記クラスは、HGraphicsConfigurationクラスまたはHBackgroundConfigurationクラスの機能を有する
ように構成された
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記画像の色域を変換する色域変換部
をさらに備え、
前記ダイナミックレンジ変換部は、前記色域変換部により色域が変換された前記画像のダイナミックレンジを変換する
ように構成された
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記ダイナミックレンジ変換部によりダイナミックレンジが変換された前記画像の色域を変換する色域変換部
をさらに備える
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記ダイナミックレンジ変換部によりダイナミックレンジが変換された前記画像の解像度を変換する解像度変換部
をさらに備える
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
情報処理装置が、
BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する設定ステップと、
前記設定ステップの処理により設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換するダイナミックレンジ変換ステップと
を含む情報処理方法。
(9)
コンピュータを、
BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換するダイナミックレンジ変換部と
して機能させるためのプログラム。
(10)
画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルが記録され、情報処理装置に装着され、再生される記録媒体であって、
前記ファイルを取得した情報処理装置に、前記変換テーブルを設定させ、設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換させる
記録媒体。
(11)
画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルを生成する生成部
を備える情報処理装置。
1 記録装置, 2 再生装置, 11 光ディスク, 60 ダイナミックレンジ変換部, 61 解像度変換部, 81 取得部, 82 設定部, 100 再生装置, 102 色域変換部

Claims (11)

  1. BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する設定部と、
    前記設定部により設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換するダイナミックレンジ変換部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記変換テーブルは、変換前のダイナミックレンジの画像の画素値としてとり得る値と、その値に対応する変換後のダイナミックレンジの画像の画素値とを対応付けたテーブルである
    ように構成された
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記クラスを用いたBD-Jを実行することにより、前記設定部により設定された前記変換テーブルを取得する取得部
    をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記クラスは、HGraphicsConfigurationクラスまたはHBackgroundConfigurationクラスの機能を有する
    ように構成された
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記画像の色域を変換する色域変換部
    をさらに備え、
    前記ダイナミックレンジ変換部は、前記色域変換部により色域が変換された前記画像のダイナミックレンジを変換する
    ように構成された
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記ダイナミックレンジ変換部によりダイナミックレンジが変換された前記画像の色域を変換する色域変換部
    をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記ダイナミックレンジ変換部によりダイナミックレンジが変換された前記画像の解像度を変換する解像度変換部
    をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置が、
    BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する設定ステップと、
    前記設定ステップの処理により設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換するダイナミックレンジ変換ステップと
    を含む情報処理方法。
  9. コンピュータを、
    BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを実行することにより、画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルを設定する設定部と、
    前記設定部により設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換するダイナミックレンジ変換部と
    して機能させるためのプログラム。
  10. 画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルが記録され、情報処理装置に装着され、再生される記録媒体であって、
    前記ファイルを取得した情報処理装置に、前記変換テーブルを設定させ、設定された前記変換テーブルを用いて、前記画像のダイナミックレンジを変換させる
    記録媒体。
  11. 画像のダイナミックレンジの変換に用いられる変換テーブルの設定を指示する、BD-J(Blu-ray Disc Java)のAPI(Application Programming Interface)のクラスを用いたBD-Jを含むファイルを生成する生成部
    を備える情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018060075A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 情報処理装置および画像処理方法
CN111737964A (zh) * 2020-06-23 2020-10-02 深圳前海微众银行股份有限公司 表格动态处理方法、设备及介质

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