JP2016148693A - 秘匿パターンマッチング装置、端末装置、それらの方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象文字集合情報が、対象文字が文字集合の特定の真部分集合に対応することを表し、かつ、パターン文字集合情報が、パターン文字が前記真部分集合に対応することを表す、という第1条件を満たすか否かを表す第1判定結果、および、前記対象文字に対応する対象符号と前記パターン文字に対応するパターン符号とが一致するという第2条件を満たすか否かを表す第2判定結果、が秘匿化された秘匿化判定結果を得、(1)前記第1条件を満たし、かつ、特殊符号と前記パターン符号とが一致するか、または、(2)前記第2条件を満たし、かつ、前記特殊符号と前記パターン符号とが異なる、という第3条件を満たすか否かを表す第3判定結果に応じた秘匿化情報を得る。
【選択図】図2
Description
本発明の課題は、文字集合の特定の真部分集合を指定して行うパターンマッチングを秘密計算で行うことである。
[用語]
各実施形態で使用する用語を定義する。
「文字」とは、可視的表現を持ち、符号化表現が可能な記号を意味する。「文字」は、言語を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号(非図形文字)であってもよいし、それに準ずる記号(図形文字)であってもよい。「文字」の例は、文字コード規格で定められた符号化文字である。
以下、第1実施形態を説明する。
<構造>
図1に例示するように、本形態の秘匿パターンマッチングシステム1は、端末装置12、秘匿パターンマッチング装置111−11N、およびデータベース装置131−13Nを有する。ただし、Nは1以上の整数である。例えば、本システムで秘密分散方式や秘匿回路方式に基づく秘密計算を行う場合にはN≧2であり、準同型性暗号方式に基づく秘密計算を行う場合にはN=1である。
事前処理では、テキストデータの暗号文Cのデータベースと、これらの各テキストデータに含まれた「対象文字列」に対応する「秘匿化データベース」がデータベース装置13n(図3B)の記憶部131nに格納される。「秘匿化データベース」は、単数または複数の秘匿化レコード[d]nを含む。秘匿化レコード[d]nは、対象文字列(対象情報)d=(d1,・・・,dM)(ただし、Mは正の整数)に含まれた各対象文字dm(ただし、m∈{1,・・・,M})と、当該対象文字dmの表記が特定の種別に該当するか否かを表す対象文字種別情報(フラグ)dfm,k∈{T,F}(ただし、k∈{1,・・・,K}、Kは1以上S未満の整数)と、対象文字dmが文字集合の特定の真部分集合に対応するか否か(属するか否か)を表す対象文字集合情報(フラグ)dfm,i∈{T,F}(ただし、i∈{K+1,・・・,S})と、当該対象文字dmに対応する対象符号dcmと、が対応付けられたデータ構造の秘匿化情報である。対象文字種別情報dfm,kおよび対象文字集合情報dfm,iの構成に限定はない。例えばK=2、S=3とし、対象文字dmが大文字であるか否かを表す対象文字種別情報を大文字フラグdfm,1∈{T,F}とし、小文字であるか否かを表す対象文字種別情報を小文字フラグdfm,2∈{T,F}とし、対象文字dmが数字であるか否かを表す対象文字集合情報を数字フラグdfm,3∈{T,F}する。例えば、「A」の大文字フラグdfm,1は「T」、小文字フラグdfm,2は「F」、数字フラグdfm,3は「F」であり、「a」の大文字フラグdfm,1は「F」、小文字フラグdfm,2は「T」、数字フラグdfm,3は「F」であり、「B」の大文字フラグdfm,1は「T」、小文字フラグdfm,2を「F」、数字フラグdfm,3は「F」であり、「b」の大文字フラグdfm,1は「F」、小文字フラグdfm,2は「T」、数字フラグdfm,3は「F」であり、「5」大文字フラグdfm,1は「F」、小文字フラグdfm,2を「F」、数字フラグdfm,3は「T」である(図5)。対象符号dcmの構成にも限定はない。対象符号dcmが表記の種別の違いにかかわらず対象文字dmの内容のみに対応するものであってもよいし、対象符号dcmが対象文字dmの内容および表記の種別の両方に対応するものであってもよい。対象符号dcmの例はユニコード等の符号点である。例えば、「A」「a」「B」「b」「5」の対象符号dcmは、それぞれ「U+0041」「U+0061」「U+0042」「U+0062」「U+0035」である(図5)。また、各対象文字種別情報dfm,k,対象文字集合情報dfm,i,対象符号dcmについて秘密計算が可能なのであれば、対象文字種別情報dfm,k,対象文字集合情報dfm,i,対象符号dcmが個々に独立して秘匿化されてもよいし、これらがまとめて秘匿化されていてもよいし、その他の単位でまとめて秘匿化されてもよい。秘匿化方式にも限定はなく、秘密計算による一致判定(等号判定)および論理演算(論理和、論理積、論理否定)が可能であれば、秘密分散方式(Shamir秘密分散方式等)、秘匿回路方式、準同型性暗号方式など、どのような方式が用いられてもよい。例えば、非特許文献1や参考文献1(Damgard, I., Fitzi, M., Kiltz, E., Nielsen, J. B., & Toft, T. (2006), “Unconditionally secure constant-rounds multi-party computation for equality, comparison, bits and exponentiation,” In Theory of Cryptography (pp. 285-304). Springer Berlin Heidelberg.)などに記載された方式を用いてもよい。
図4Aに例示するように、端末装置12(図3A)の入力部121に、パターン文字列(パターン情報)p=(p1,・・・,pM)が入力される。パターン文字列pはM個のパターン文字p1,・・・,pMを含む。パターン文字pm(ただし、m∈{1,・・・,M})は、「通常の文字」であってもよいし、「特殊文字」であってもよい。例えば、パターン文字pmは、「A」「a」「B」「b」「5」のような「通常の文字」であってもよいし、「[:digit:]」のような「文字集合の特定の真部分集合(この例では『数字』)」に対応する特殊文字であってもよい(図5)。パターン文字列pは、文字種別情報取得部122、文字集合情報取得部123、および符号点設定部124に送られる(ステップS121)。
秘匿論理積演算部112n−s(ただし、s∈{1,・・・,S})は、秘密計算による論理積演算により、dfm,sとpfm,sとの論理積(dfm,s)AND(pfm,s)である判定結果rfm,s∈{T,F}の秘匿化情報[rfm,s]nを得て出力する。「AND」は論理積を表す。例えばT=1であり、かつ、F=0であり、このような秘密計算による論理積演算は、非特許文献1等に記載された方法によって実現できる(ステップS112n)。
秘匿論理和演算部113nは、判定結果rfm,s(ただし、s∈{1,・・・,S})を入力とし、秘密計算による論理和演算により、rfm,1,・・・,rfm,Sの論理和(rfm,1)OR・・・OR(rfm,S)である判定結果Xm∈{T,F}の秘匿化情報[Xm]nを得て出力する。「OR」は論理和を表す。判定結果Xmは「対象文字集合情報が、『対象文字が文字集合の特定の真部分集合に対応する』ことを表し、かつ、パターン文字集合情報が、『パターン文字が真部分集合に対応すること』を表す、という第1条件を満たすか否かを表す第1判定結果」に相当し、第1判定結果は、第1条件を満たす場合に真となり、第1条件を満たさない場合に偽となる。図6Aの例では、対象文字dm=「5」について、大文字フラグdfm,1=F、小文字フラグdfm,2=F、数字フラグdfm,3=Tであり、パターン文字pm=「[:digit:]」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=F、数字フラグpfm,3=Tであるため、rfm,1=F、rfm,2=F、rfm,3=Tとなり、Xm=Tとなる。図7Aの例では、対象文字dm=「A」について、大文字フラグdfm,1=T、小文字フラグdfm,2=F、数字フラグdfm,3=Fであり、パターン文字pm=「b」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=T、数字フラグpfm,3=Fであるため、rfm,1=F、rfm,2=F、rfm,3=Fとなり、Xm=Fとなる。図8Aの例では、対象文字dm=「b」について、大文字フラグdfm,1=F、小文字フラグdfm,2=T、数字フラグdfm,3=Fであり、パターン文字pm=「b」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=T、数字フラグpfm,3=Fであるため、rfm,1=F、rfm,2=T、rfm,3=Fとなり、Xm=Tとなる。図9Aの例では、対象文字dm=「a」について、大文字フラグdfm,1=F、小文字フラグdfm,2=T、数字フラグdfm,3=Fであり、パターン文字pm=「b」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=T、数字フラグpfm,3=Fであるため、rfm,1=F、rfm,2=T、rfm,3=Fとなり、Xm=Tとなる。図10Aの例では、対象文字dm=「A」について、大文字フラグdfm,1=T、小文字フラグdfm,2=F、数字フラグdfm,3=Fであり、パターン文字pm=「[:digit:]」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=F、数字フラグpfm,3=Tであるため、rfm,1=F、rfm,2=F、rfm,3=Fとなり、Xm=Fとなる。例えばT=1であり、かつ、F=0であり、このような秘密計算による論理和演算は、非特許文献1等に記載された方法によって実現できる(ステップS113n)。
秘匿一致判定部114nは、秘密計算による一致判定(等号判定)により、対象符号dcmとパターン符号pcmとが一致する場合(dcm=pcm)に真(T)となり、一致しない場合(dcm≠pcm)に偽(F)となる一致判定結果Ym∈{T,F}の秘匿化情報[Ym]nを得て出力する。一致判定結果Ymは、「対象文字に対応する対象符号とパターン文字に対応するパターン符号とが一致するという第2条件を満たすか否かを表す第2判定結果」に相当する。第2判定結果は、第2条件を満たす場合に真となり、第2条件を満たさない場合に偽となる。図6Bの例では、dcm=「U+0035」であり、pcm=P([:digit:])であるため、Ym=Fとなる。図7Bの例では、dcm=「U+0041」であり、pcm=「U+0062」であるため、Ym=Fとなる。図8Bの例では、dcm=「U+0062」であり、pcm=「U+0062」であるため、Ym=Tとなる。図9Bの例では、dcm=「U+0061」であり、pcm=「U+0062」であるため、Ym=Fとなる。図10Bの例では、dcm=「U+0041」であり、pcm=P([:digit:])であるため、Ym=Fとなる。例えばT=1であり、かつ、F=0である場合、dcmとpcmとの一致判定は、dcmとpcmとの排他的論理和の否定となる。このような秘密計算による一致判定は、例えば、参考文献1等に記載された方法によって実現できる(ステップS114n)。
秘匿一致判定部115nは、秘密計算による一致判定により、特殊符号P([:digit:])とパターン符号pcmとが一致する場合(P([:digit:]=pcm)に真(T)となり、一致しない場合(P([:digit:]≠pcm)に偽(F)となる一致判定結果Zm∈{T,F}の秘匿化情報[Zm]nを得て出力する。一致判定結果Zmは「第5判定結果」に相当し、特殊符号とパターン符号とが一致する場合に真となり、特殊符号とパターン符号とが異なる場合に偽となる。例えば、図6Aの例ではZm=Tであり、図7Aの例ではZm=Fである(ステップS115n)。
秘匿論理演算部116nは[Xm]n、[Ym]n、および[Zm]nを入力とし、秘密計算による論理演算により、{(Xm=T)AND(Zm=T)}OR{(Ym=T)AND(Zm=F)}のときに真(T)となり、それ以外の場合に偽(F)となる判定結果Wm∈{T,F}の秘匿化情報[Wm]nを得て出力する。判定結果Wm∈{T,F}は、「(1)第1条件を満たし、かつ、特殊符号とパターン符号とが一致するか、または、(2)第2条件を満たし、かつ、特殊符号とパターン符号とが異なる、という第3条件を満たすか否かを表す第3判定結果」に相当し、(3)第1判定結果が真であり、かつ、第5判定結果が真であるか、または、(4)第2判定結果が真であり、かつ、第5判定結果が偽である場合に真となり、それ以外の場合に偽となる。また、秘匿化情報[Wm]nは「第3判定結果に応じた秘匿化情報」に相当する。図6Aおよび図6Bの例では、Xm=T、Ym=F、Zm=Tであるため、Wm=Tとなる。図7Aおよび図7Bの例では、Xm=F、Ym=F、Zm=Fであるため、Wm=Fとなる。図8Aおよび図8Bの例では、Xm=T、Ym=T、Zm=Fであるため、Wm=Tとなる。図9Aおよび図9Bの例では、Xm=T、Ym=F、Zm=Fであるため、Wm=Fとなる。図10Aおよび図10Bの例では、Xm=F、Ym=F、Zm=Tであるため、Wm=Fとなる。例えばT=1であり、かつ、F=0である場合、Wm=(Xm AND Zm)OR(Ym AND (1−Zm))となる。このような秘密計算による論理演算は、非特許文献1等に記載された方法によって実現できる(ステップS116n)。
本形態は第1実施形態の変形であり、さらに表記の種別の区別の有無を指定可能なものである。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、すでに説明した事項については上述と同じ参照番号を引用して説明を簡略化する。
図1に例示するように、本形態の秘匿パターンマッチングシステム2は、端末装置22、秘匿パターンマッチング装置211−21N、およびデータベース装置23nを有する。
事前処理では、テキストデータの暗号文Cのデータベースと、これらの各テキストデータに含まれた「対象文字列」に対応する「秘匿化データベース」がデータベース装置23n(図3B)の記憶部231nに格納される。「秘匿化データベース」は、単数または複数の秘匿化レコード[d]nを含む。[d]nの構成は、対象符号dcmが対象文字dmの内容を表す符号である以外、第1実施形態と同じである。対象文字dmの内容を表す符号である限り、対象符号dcmの構成に限定はない。例えば、対象文字dmが小文字である場合、その元の符号点(ユニコード等)をその大文字の符号点(変換後符号点)に変換し、その「変換後符号点」を対象符号dcmにする。また例えば、対象文字dmが大文字である場合、その元の符号点をそのまま「変換後符号点」として対象符号dcmにする。また、大文字および小文字の区別がない文字についても、その元の符号点をそのまま「変換後符号点」として対象符号dcmにする。例えば、「A」の元の符号点「U+0041」を「A」および「a」の対象符号dcmとし、「B」の元の符号点「U+0042」を「B」および「b」の対象符号dcmとし、「5」の符号点「U+0035」を対象符号dcmとする(図13Aおよび図13B)。
図4Aに例示するように、端末装置22(図3A)の入力部121に、記の種別を区別するか否かを表す判定条件a∈{T,F}、およびパターン文字列(パターン情報)p=(p1,・・・,pM)が入力される。判定条件aは「表記の種別を区別する」ことを表す「真(T)」であるか、「表記の種別を区別しない」ことを表す「偽(F)」である。判定条件aは、秘匿化部225に送られ、パターン文字列pは、文字種別情報取得部122、文字集合情報取得部123、および符号点設定部224に送られる(ステップS221)。
S112n,S113nは第1実施形態と同じである。
図12に例示するように、ステップS2141nはS2141n−S2144nを有する。
秘匿一致判定部2141n−k(ただし、k∈{1,・・・,K})は、秘密計算による一致判定により、dfm,kとpfm,kとが一致する場合(dfm,k=pfm,k)に真(T)となり、一致しない場合(dfm,k≠pfm,k)に偽(F)となる一致判定結果afm,k∈{T,F}の秘匿化情報[afm,k]nを得て出力する。図14Aの例では、対象文字dm=「A」について、大文字フラグdfm,1=T、小文字フラグdfm,2=Fであり、パターン文字pm=「a」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=Tであるため、afm,1=F、afm,2=Fとなる。図14Bの例では、対象文字dm=「a」について、大文字フラグdfm,1=F、小文字フラグdfm,2=Tであり、パターン文字pm=「a」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=Tであるため、afm,1=T、afm,2=Tとなる。図15Aの例では、対象文字dm=「B」について、大文字フラグdfm,1=T、小文字フラグdfm,2=Fであり、pm=「a」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=Tであるため、afm,1=F、afm,2=Fとなる(結果I)。図15Bの例では、dm=「b」について、大文字フラグdfm,1=F、小文字フラグdfm,2=Tであり、パターン文字pm=「a」について、大文字フラグpfm,1=F、小文字フラグpfm,2=Tであるため、afm,1=T、afm,2=Tとなる(結果I)。
秘匿論理積演算部2143nは、[afm,k]n(ただし、k∈{1,・・・,K})および[ym]nを入力とし、秘密計算による論理積により、(afm,1=T)AND(afm,2=T)AND・・・AND(afm,K=T)AND(ym=T)のときに真(T)となり、そうでない場合に偽(F)となる判定結果xm∈{T,F}の秘匿化情報[xm]n(ただし、m∈{1,・・・,M})を得て出力する。図14Aの例ではxm=Fとなり、図14Bの例ではxm=Tとなり、図15Aの例ではxm=Fとなり、図15Bの例ではxm=Fとなる(結果II)。例えば「T」を1とし、「F」を0とすると、xm=(afm,1)AND(afm,2)AND・・・AND(afm,K)AND(ym)となる。判定結果xmは「対象文字の表記が特定の種別に該当するか否かを表す対象文字種別情報とパターン文字の表記が特定の種別に該当するか否かを表すパターン文字種別情報とが一致し、かつ、対象符号とパターン符号とが一致する、という第4条件を満たすか否かを表す第4判定結果」に相当する(ステップS2142n)。
秘匿論理演算部2144nは、[a]n,[xm]n,[ym]nを入力とし、秘密計算による論理演算により、判定条件a=Tの場合(表記の種別を区別することを表す場合)にxmに基づき、判定条件a=Fの場合(表記の種別を区別しないことを表す場合)にymに基づく結果rmに応じた秘匿化情報[rm]nを得て出力する。例えば、判定条件a=Tの場合にrm=xmとなり、判定条件a=Fの場合にrm=ymとなる結果rmが秘匿化された秘匿化情報[r]nを得て出力する。例えば、秘匿論理演算部2144nは、{(xm=T)AND(a=T)}OR{(ym=T)AND(a=F)}のときに真(T)となり、そうでない場合に偽(F)となる論理演算値rm∈{T,F}が秘匿化された秘匿化情報[rm]nを得て出力する。例えば「T」を1とし、「F」を0とすると、rm=(xm AND a)OR(ym AND (1−a))となり、[rm]n=[(xm AND a) OR (ym AND (1−a))]nとなる(ステップS2143n)。
秘匿論理演算部2144nは、[Ym]n=[rm]nとして出力する(ステップS2144n)
S115n,S116nは第1実施形態と同じである。ただし秘匿論理演算部116nは、[Xm]n、[Ym]n=[rm]n、および[Zm]nを入力とし、秘密計算による論理演算により、{(Xm=T)AND(Zm=T)}OR{(Ym=T)AND(Zm=F)}のときに真(T)となり、それ以外のときに偽(F)となる判定結果Wmの秘匿化情報[Wm]nを得て出力する。ここで、Ymは{(xm=T)AND(a=T)}OR{(ym=T)AND(a=F)}のときに真(T)となり、そうでない場合に偽(F)となる論理演算値rmである。そのため、本形態では、文字集合の特定の真部分集合を指定して行うパターンマッチングを行うことができるだけではなく、判定条件aによって表記の種別の区別の有無を指定してパターンマッチングを行うこともできる。また各処理は秘密計算による一致判定や論理演算によって実現できる。これにより、文字集合の特定の真部分集合の指定や表記の種別の区別の有無を指定したパターンマッチングを秘密計算で実現できる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、秘密計算によって、テキストデータに含まれた対象文字列d=(d1,・・・,dM)とパターン文字列p=(p1,・・・,pM)とのパターンマッチングを行った。すなわち、テキストデータの全部または部分である対象文字列dとパターン文字列pとのパターンマッチングを行った。この変形例として、テキストデータの全部または部分である文字列と、パターン文字および特殊記号を含むパターンと、のパターンマッチングを行ってもよい。特殊記号とは、前述の「特殊文字」とは異なる概念であり、どのような対象文字もマッチすることにするものである。特殊記号の例は、1個の任意の対象文字にマッチすることにする「ワイルドカード」や、0個以上の任意の対象文字にマッチすることにする「無限長ギャップ」などである。このようなパターンマッチングは、特殊記号を含むパターンでパターンマッチングを行う公知手法(例えば、非特許文献1等)でのパターン文字との一致判定を、文字ごと(M=1)のステップS112n−S116nの処理に置換することで実現できる。
11n,21n 秘匿パターンマッチング装置
12,22 端末装置
13n,23n データベース装置
Claims (8)
- 対象文字集合情報が、対象文字が文字集合の特定の真部分集合に対応することを表し、かつ、パターン文字集合情報が、パターン文字が前記真部分集合に対応することを表す、という第1条件を満たすか否かを表す第1判定結果、および、前記対象文字に対応する対象符号と前記パターン文字に対応するパターン符号とが一致するという第2条件を満たすか否かを表す第2判定結果、が秘匿化された秘匿化判定結果を得る第1演算部と、
(1)前記第1条件を満たし、かつ、特殊符号と前記パターン符号とが一致するか、または、(2)前記第2条件を満たし、かつ、前記特殊符号と前記パターン符号とが異なる、という第3条件を満たすか否かを表す第3判定結果に応じた秘匿化情報を得る第2演算部と、
を有する秘匿パターンマッチング装置。 - 請求項1の秘匿パターンマッチング装置であって、
前記第1判定結果は、前記第1条件を満たす場合に真となり、前記第1条件を満たさない場合に偽となり、
前記第2判定結果は、前記第2条件を満たす場合に真となり、前記第2条件を満たさない場合に偽となり、
第5判定結果が、前記特殊符号と前記パターン符号とが一致する場合に真となり、前記特殊符号と前記パターン符号とが異なる場合に偽となり、
前記第3判定結果は、(3)前記第1判定結果が真であり、かつ、前記第5判定結果が真であるか、または、(4)前記第2判定結果が真であり、かつ、前記第5判定結果が偽である場合に真となり、それ以外の場合に偽となる、秘匿パターンマッチング装置。 - 対象文字集合情報が、対象文字が文字集合の特定の真部分集合に対応することを表し、かつ、パターン文字集合情報が、パターン文字が前記真部分集合に対応することを表す、という第1条件を満たすか否かを表す第1判定結果、前記対象文字の内容を表す対象符号と前記パターン文字の内容を表すパターン符号とが一致するという第2条件を満たすか否かを表す第2判定結果、および、前記対象文字の表記が特定の種別に該当するか否かを表す対象文字種別情報と前記パターン文字の表記が前記特定の種別に該当するか否かを表すパターン文字種別情報とが一致し、かつ、前記対象符号と前記パターン符号とが一致する、という第4条件を満たすか否かを表す第4判定結果、が秘匿化された秘匿化判定結果を得る第1演算部と、
(1)前記第1条件を満たし、かつ、特殊符号と前記パターン符号とが一致するか、または、(2)第6条件を満たし、かつ、前記特殊符号と前記パターン符号とが異なる、という第3条件を満たすか否かを表す第3判定結果に応じた秘匿化情報を得る第2演算部と、を有し、
前記第6条件は、(3)前記第4条件を満たし、かつ、判定条件が表記の種別を区別することを表すか、または、(4)前記第2条件を満たし、かつ、前記判定条件が表記の種別を区別しないことを表す場合に満たされる、秘匿パターンマッチング装置。 - 請求項3の秘匿パターンマッチング装置であって、
前記第1判定結果は、前記第1条件を満たす場合に真となり、前記第1条件を満たさない場合に偽となり、
前記第2判定結果は、前記第2条件を満たす場合に真となり、前記第2条件を満たさない場合に偽となり、
前記第4判定結果は、前記第4条件を満たす場合に真となり、前記第4条件を満たさない場合に偽となり、
前記判定条件は、表記の種別を区別する場合に真となり、表記の種別を区別しない場合に偽となり、
第6判定結果が、(3)前記第4判定結果が真であり、かつ、前記判定条件が真であるか、または、(4)前記第2判定結果が真であり、かつ、前記判定条件が偽である場合に真となり、それ以外の場合に偽となり、
第5判定結果が、前記特殊符号と前記パターン符号とが一致する場合に真となり、前記特殊符号と前記パターン符号とが異なる場合に偽となり、
前記第3判定結果は、(1)前記第1判定結果が真であり、かつ、前記第5判定結果が真であるか、または、(2)前記第6判定結果が真であり、かつ、前記第5判定結果が偽である場合に真となり、それ以外の場合に偽となる、秘匿パターンマッチング装置。 - パターン文字が文字集合の特定の真部分集合に対応するか否か表すパターン文字集合情報を得る第1処理部と、
前記パターン文字に対応するパターン符号を得る第2処理部と、
前記パターン文字集合情報および前記パターン符号に対応する秘匿化情報を得る第3処理部と、を有し、
前記パターン符号は、前記パターン文字自体を表す符号か、または、前記真部分集合に対応する特殊符号である、端末装置。 - 第1演算部において、対象文字集合情報が、対象文字が文字集合の特定の真部分集合に対応することを表し、かつ、パターン文字集合情報が、パターン文字が前記真部分集合に対応することを表す、という第1条件を満たすか否かを表す第1判定結果、および、前記対象文字に対応する対象符号と前記パターン文字に対応するパターン符号とが一致するという第2条件を満たすか否かを表す第2判定結果、が秘匿化された秘匿化判定結果を得るステップと、
第2演算部において、(1)前記第1条件を満たし、かつ、特殊符号と前記パターン符号とが一致するか、または、(2)前記第2条件を満たし、かつ、前記特殊符号と前記パターン符号とが異なる、という第3条件を満たすか否かを表す第3判定結果に応じた秘匿化情報を得るステップと、
を有する秘匿パターンマッチング方法。 - 第1処理部において、パターン文字が文字集合の特定の真部分集合に対応するか否か表すパターン文字集合情報を得るステップと、
第2処理部において、前記パターン文字に対応するパターン符号を得るステップと、
第3処理部において、前記パターン文字集合情報および前記パターン符号に対応する秘匿化情報を得るステップと、を有し、
前記パターン符号は、前記パターン文字自体を表す符号か、または、前記真部分集合に対応する特殊符号である、秘匿パターンマッチング方法。 - 請求項1から4の何れかの秘匿パターンマッチング装置、または請求項5の端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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