JP2016148582A - 車両用雨量計測装置 - Google Patents

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【課題】車両に搭載される雨量検知機能を利用した車両用雨量計測装置に関し、より正確に雨量を計測することができる構成を提供する。【解決手段】車両用雨量計測装置10は、雨量計測部11−1に、雨量特定回路14と補正回路15を備える。雨滴の大きさにより落下速度が異なるため、雨量特定回路14は、雨滴の大きさに応じたフィルタ特性をもつ複数のフィルタと、各フィルタに対応する複数のカウンタを有する。補正回路15は、雨量特定回路14が特定した雨量を、車両が走行することに起因して生じる走行関連要素に基づいて補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるレインセンサを利用した車両用雨量計測装置に関する。
例えば特許文献1には、レインセンサにより検知した雨滴径に基づいてワイパの駆動を制御する技術が開示されている。
特開平5−105035号公報
レインセンサを搭載する車両は、動く雨量計測装置として捉えることができる。そのため、レインセンサを搭載する複数の車両から雨量を収集すれば、その雨量情報を広範囲にわたる気象情報として利用することができる。車両は、設置型の雨量計測器などといった気象インフラが整備されていない地域や国にも普及している。そのため、このような地域や国に存在する車両から雨量を収集すれば、気象インフラが整備されていない地域や国に対しても気象情報を提供することができる。しかしながら、車両が走行している状況では、その移動が雨量の検知に影響する。そのため、車両に搭載されるレインセンサを利用した雨量計測では、設置型の雨量計測器に比べ、正確な雨量を計測することが困難である。
そこで、本発明は、車両に搭載される雨量検知機能を利用した車両用雨量計測装置に関し、より正確に雨量を計測することができる構成を提供する。
本発明に係る車両用雨量計測装置によれば、雨滴サイズ検知部は、雨滴の大きさを検知する。雨量計測部は、雨滴サイズ検知部が検知した雨滴の大きさに基づいて雨量を計測する。補正部は、雨量特定部が特定した雨量を、車両が走行することに起因して生じる走行関連要素に基づいて補正する。この構成によれば、車両の走行に伴う影響を加味した雨量情報を得ることができる。従って、車両に搭載される雨量検知機能を利用して雨量を測定する場合であっても、車両の走行に伴う影響を除いた雨量情報を得ることができ、より正確に雨量を計測することができる。
第1実施形態に係る車両用雨量計測装置の構成例を概略的に示すブロック図 複数の雨滴径検出フィルタおよびカウンタを備える雨量特定回路と、複数の補正ブロックを備える補正回路と、加算回路と、を含む回路構成の一例を示すブロック図 大粒の雨滴の落下速度と小粒の雨滴の落下速度との比較を概念的に示す図 所定の単位時間における大粒の雨滴の雨量を概念的に示す図 所定の単位時間における小粒の雨滴の雨量を概念的に示す図 車両が停車している場合における大粒の雨滴の雨量を概念的に示す図 車両が走行している場合における大粒の雨滴の雨量を概念的に示す図 車両が停車している場合における小粒の雨滴の雨量を概念的に示す図 車両が走行している場合における小粒の雨滴の雨量を概念的に示す図 車両の走行速度と雨量比との関係の一例を示す図 第2実施形態に係る車両用雨量計測装置の構成例を概略的に示すブロック図
以下、車両用雨量計測装置に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に例示する車両用雨量計測装置10は、雨量計測部11−1およびワイパコントロール部11−2を備える。この2つは、雨滴サイズ検知部の一例である共通部11−3を共有する構成である。共通部11−3は、発光素子駆動回路21からプリアンプ25までの一連の構成と、パワーコントロール回路13とを備える。車両用雨量計測装置10は、共通部11−3を共通の構成とし、これに、ワイパを駆動するという目的を実現するための構成部11−2と、雨量を計測するという目的を実現するための構成部11−1とを備えた構成である。即ち、車両用雨量計測装置10は、共通部11−3に続く構成部を、それぞれ異なる目的を実現するために複数の構成部に分けたものとなっている。以下、車両用雨量計測装置10を、「雨量計測装置10」と称する。
雨量計測部11−1は、雨量特定回路14、補正回路15、加算回路71を備える。また、ワイパコントロール部11−2は、検波回路26、パルス伸長回路27、ワイパ周期信号出力回路12、ワイパコントローラ31を備える。共通部11−3は、発光素子駆動回路21、発光素子22、受光素子23、LC共振回路24、プリアンプ25を備える。
雨量計測装置10は、例えば車両のウインドウガラスあるいはその近傍に設けられた所定の雨量検知範囲Dに降雨する雨滴の大きさを検知する。この場合、雨量検知範囲Dは、例えばウインドウガラスの傾斜に沿って傾斜した状態で設けられている。共通部11−3は、雨滴の変化を検知する。共通部11−3は、発光素子駆動回路21および発光素子22により発光部を構成している。また、共通部11−3は、受光素子23、LC共振回路24、プリアンプ25により受光部を構成している。
発光素子駆動回路21は、例えばLEDなどからなる発光素子22を駆動波形W1によりパルス点灯することにより、発光素子22から受光素子23に対し検知ビームBを出力する。受光素子23は、例えばフォトダイオードなどで構成されている。検知ビームB中に雨滴Aが入ると、ビームが水の屈折により変化し光量が減少する。これにより、雨滴Aの大きさに応じて受光素子23の受光量に変化が生じる。これは、ウインドウガラスの表面について雨滴でビームが屈折減少する場合でも同じである。LC共振回路24は、受光素子23による受光を電気信号に変換し、発光パルスの基本周波数成分のみを検出してプリアンプ25に出力する。プリアンプ25は、LC共振回路24からの出力波形を増幅して出力する。検知ビームBが雨滴Aにより屈折するときの受光量変化は、雨滴の大きさが反映されるものであり、プリアンプ25からの出力波形W2の増幅変化により検知できる。出力波形W2の増幅変化ΔVpは、受光素子23における受光量の変化ΔPに比例する。なお、ΔPは、検知ビームBの伝播方向の断面積を「Sp」、雨滴の半径を「a」とすると、次の式(1)によりあらわすことができる。
Figure 2016148582
ワイパコントロール部11−2は、検波回路26およびパルス伸長回路27により雨滴パルス処理部を構成している。検波回路26は、出力波形W2から増幅変化ΔVpのみを抽出して雨滴パルス信号W3として出力する。パルス伸長回路27は、検波回路26が出力する雨滴パルス信号W3を低周波の雨滴信号W4に変換する。パルス伸長回路27は、雨滴パルス信号W3の増幅とピーク検波を同時に行うことにより、雨滴パルス信号W3を、増幅値Vpを有する数Hzの雨滴信号W4に変換する。増幅値Vpは、出力波形W2の増幅変化ΔVpに比例する値である。
ワイパ周期信号出力回路12は、パルス伸長回路27が出力する雨滴信号W4に基づいてワイパ周期信号を生成し、ワイパコントローラ31に出力する。ワイパ周期信号は、例えば車両のウインドウガラスに設けられているワイパ32の駆動速度を多段階に切り替えて制御するための信号である。ワイパコントローラ31は、入力されるワイパ周期信号に基づく駆動速度によりワイパ32を駆動する。即ち、ワイパコントローラ31は、雨滴信号W4の増幅値Vpをパルス情報に変換して積算する。そして、ワイパコントローラ31は、その積算値に基づいて降雨の度合いを判定し、その判定結果に基づいてワイパ32の駆動を制御する。
なお、共通部11−3において、パワーコントロール回路13は、プリアンプ25が出力する雨滴パルス信号W2を監視する。そして、パワーコントロール回路13は、雨滴パルス信号W2の監視結果に基づいて、発光素子駆動回路21の動作をフィードバック制御する。即ち、パワーコントロール回路13は、発光素子駆動回路21の動作、換言すれば発光素子22からの発光を雨滴パルス信号W2の監視結果に基づいてフィードバック制御することにより、受光素子23の受光レベルが一定となるように調整する。
以上は、ウインドウガラスについた雨滴をワイパ32により掃うための構成について説明した。次に、ウインドウガラスについた雨量を計測するための構成について説明する。
雨量特定回路14は、雨量計測部11−1の一部を構成しており、共通部11−3で検知した雨滴の大きさに基づいて雨量を特定するための回路部である。また、補正回路15は、雨量特定回路14が雨滴の大きさ毎に特定した雨量を、それぞれ車両が走行することに起因して生じる走行関連要素に基づいて補正するための回路部である。次に、雨量特定回路14および補正回路15を含む回路構成の一例について説明する。
図2に例示するように、雨量特定回路14は、複数の雨量特定ブロック41〜43を備える。雨量特定ブロック41は、雨滴径が所定の上限値Naよりも大きい大レベルの雨滴の雨量を特定するものであり、雨滴径検出フィルタ41aとカウンタ41bを備える。雨量特定ブロック42は、雨滴径が所定の下限値Nbよりも大きく所定の上限値Na以下である中レベルの雨滴の雨量を特定するものであり、雨滴径検出フィルタ42aとカウンタ42bを備える。雨量特定ブロック43は、雨滴径が所定の下限値Nb以下である小レベルの雨滴の雨量を特定するものであり、雨滴径検出フィルタ43aとカウンタ43bを備える。即ち、雨量特定回路14は、この場合、雨滴の大きさを大、中、小の3段階に区分し、それぞれの雨量の特定処理を並列的に行う構成となっている。雨滴径検出フィルタ41a,42a,43aは、雨滴の大きさに応じたフィルタ特性を有する。なお、雨滴径検出フィルタは、雨滴の径に合わせた速度の時定数が反映されるフィルタで構成することが好ましい。また、雨滴径検出フィルタは、3段以上の多段で構成することにより、検出精度の一層の向上が図れる。また、雨滴の大きさを区分する閾値としての上限値Naおよび下限値Nbは、適宜変更して設定することができる。
雨量特定回路14は、例えば検波回路26を利用することで、プリアンプ25から与えられる出力波形W2に基づき雨滴パルス信号W3を求める。そして、雨滴径検出フィルタ41aは、大レベルの雨滴に対応する雨滴パルス信号W3を通過させる。そして、カウンタ41bは、雨滴径検出フィルタ41aを通過した雨滴パルス信号W3の数をカウントする。雨量特定ブロック41は、大レベルの雨滴1粒分の雨量にカウンタ41bのカウント値を乗算する。これにより、雨量特定ブロック41は、大レベルの雨滴の合計雨量を特定する。同様に、雨量特定ブロック42は、雨滴径検出フィルタ42aおよびカウンタ42bにより、中レベルの雨滴の合計雨量を特定する。また、雨量特定ブロック43は、雨滴径検出フィルタ43aおよびカウンタ43bにより、小レベルの雨滴の合計雨量を特定する。なお、雨量計測装置10には、大レベルの雨滴1粒分の雨量、中レベルの雨滴1粒分の雨量、小レベルの雨滴1粒分の雨量のデータが予め格納されている。
補正回路15は、補正部の一例であり、雨量特定回路14が特定した雨量を、車両が走行することに起因して生じる走行関連要素に基づいて補正する回路部である。補正回路15は、雨量特定ブロック41〜43に対応して、複数の補正ブロック51〜53を備える。補正ブロック51〜53には、雨量特定ブロック41〜43が特定した雨量情報がそれぞれ入力される。また、補正ブロック51〜53には、それぞれ走行速度検知部61が接続されている。走行速度検知部61は、例えば図示しない車速センサを含み、車両の走行速度を検知する。そして、走行速度検知部61は、検知した走行速度を示す走行速度情報を、それぞれ補正ブロック51〜53に出力する。走行速度は、車両が走行することに起因して生じる要素であり、従って、走行関連要素の一例である。
走行速度検知部61は、車両が走行することに起因して検知可能となる走行速度情報を走行関連情報として補正回路15に与える。補正ブロック51〜53は、雨量特定ブロック41〜43から与えられる雨量情報を、走行速度検知部61から与えられる車速情報に基づいて補正する。そして、補正ブロック51〜53は、それぞれ、補正した雨量情報を加算回路71に出力する。加算回路71は、各補正ブロック51〜53から入力された雨量情報を加算し、その加算値を総雨量情報として出力する。加算回路71が出力する総雨量情報は、車両に搭載されている発信機72を介して、外部の気象情報収集センター73に送信される。発信機72は、送信部の一例であり、雨量計測装置10に内蔵されるものであってもよいし、雨量計測装置10に外付けされるものであってもよい。
次に、補正回路15による雨量情報の補正処理の一例について説明する。図3に例示するように、一般的に、ある程度の大きさを有する雨滴Aaは落下しやすいが、例えば霧状に漂う雨滴などといった小さい雨滴Abは、大きな雨滴Aaに比べ落下しにくい傾向がある。そのため、所定の単位時間において雨量検知範囲D内に降雨する雨量は、大粒の雨滴Aaの雨量については、図4に例示するように面積Maで示すことができ、小粒の雨滴Abの雨量については、図5に例示するように面積Mbで示すことができる。即ち、大粒の雨滴Aaの雨量Maの方が、小粒の雨滴Abの雨量Mbよりも多くなる傾向がある。
このような前提条件の下、本実施形態では、大粒の雨滴Aaと小粒の雨滴Abについて、それぞれ、「車両が停車している場合における単位時間あたりの雨量」に対する「車両が走行している場合における単位時間あたりの雨量」の比を求める。ここで、雨量検知範囲Dの傾斜方向に沿う長さを「L」、車両の走行速度を「V」、雨滴の落下速度を「Vr」、水平面に対する雨量検知範囲Dの傾き角度を「θw」とすると、車両が停車している場合における単位時間あたりの雨量「Rs」は、例えば次の式(2)により求めることができる。また、車両が走行している場合における単位時間あたりの雨量「Rv」は、例えば次の式(3)により求めることができる。なお、式(3)の「θr」は、例えば次の式(4)により求めることができる。
Figure 2016148582
Figure 2016148582
Figure 2016148582
そして、「車両が停車している場合における単位時間あたりの雨量」に対する「車両が走行している場合における単位時間あたりの雨量」の比は、例えば次の式(5)により求めることができる。
Figure 2016148582
以上の演算式を用いて、大粒の雨滴Aaと小粒の雨滴Abについて、それぞれ雨量比「Rv/Rs」を求めてみる。まず、大粒の雨滴Aaについては、車両が停車している場合における単位時間あたりの雨量「Rs」は、図6に例示する面積Rs[a]で示すことができ、車両が地点Pから地点Qまで走行した場合における単位時間あたりの雨量「Rv」は、図7に例示する面積Rv[a]で示すことができる。そのため、雨量比「Rv/Rs」は、Rv[a]/Rs[a]により求めることができる。一方、小粒の雨滴Abについては、車両が停車している場合における単位時間あたりの雨量「Rs」は、図8に例示する面積Rs[b]で示すことができ、車両が地点Pから地点Qまで走行した場合における単位時間あたりの雨量「Rv」は、図9に例示する面積Rv[b]で示すことができる。そのため、雨量比「Rv/Rs」は、Rv[b]/Rs[b]により求めることができる。
図10には、4種の異なる大きさの雨滴について求めた雨量比「Rv/Rs」をプロットしている。4つのプロット群Pa〜Pdのうち、最も大粒の雨滴に係るプロット群はプロット群Paであり、最も小粒の雨滴に係るプロット群はプロット群Pdである。このデータから明らかなように、何れのプロット群Pa〜Pdも、走行速度が増加するほど雨量比「Rv/Rs」が大きくなる傾向がある。しかし、その傾向は、雨滴の大きさが小さいものほど顕著に現れており、換言すれば、雨滴の大きさが大きくなるほど雨量比「Rv/Rs」に対する走行速度の影響は少なくなる。
これは、以下の理由によるものと推察される。即ち、小粒の雨滴Abについては、面積Rv[b]を除する面積Rs[b]の大きさが比較的小さくなる傾向がある。よって、面積Rv[b]が比較的小さな値Rs[b]で除算されるため、面積Rv[b]の値が雨量比「Rv/Rs」の値に反映されやすくなる。従って、走行速度が雨量比「Rv/Rs」の値に与える影響が大きくなるものと考えられる。一方、大粒の雨滴Aaについては、面積Rv[a]を除する面積Rs[a]の大きさが比較的大きくなる傾向がある。よって、面積Rv[a]が比較的大きな値Rs[a]で除算されるため、面積Rv[a]の値が雨量比「Rv/Rs」の値に反映されにくくなる。従って、走行速度が雨量比「Rv/Rs」の値に与える影響が小さくなるものと考えられる。
補正回路15は、例えば上記のようして予め求められている雨量比「Rv/Rs」のデータに基づいて、雨量特定回路14から得られた雨量情報を補正する。即ち、補正回路15は、現在の走行速度に対応する雨量比「Rv/Rs」を特定するとともに、雨量特定回路14から得られる雨量情報を「Rv」として設定する。そして、補正回路15は、例えば次の式(6)により補正雨量「Rh」を求める。なお、雨量計測装置10は、補正雨量を求めるために必要な各情報、例えば、走行速度と雨量比との関係を示すデータや、「Rv」、「Rs」などのデータを予め保有している。
Rh=雨量特定回路から得られる雨量/現在の走行速度に対応する雨量比・・・(6)
雨量計測装置10によれば、車両に搭載される雨量検知機能により特定された雨量を走行速度に基づいて補正する。これにより、走行速度の影響を加味した雨量情報を得ることができる。従って、車両に搭載される雨量検知機能を利用して雨量を測定する場合であっても、走行速度の影響を除いた雨量情報を得ることができ、より正確に雨量を計測することができる。
また、雨量計測装置10によれば、補正した雨量情報を外部の気象情報収集センター73に送信するための発信機72を備える。これにより、複数の車両に備えられる各雨量計測装置10から、複数の補正雨量情報を収集することができる。従って、例えば設置型の雨量計測器などといった気象インフラが整備されていない地域や国に対しても気象情報を提供することができる。
また、雨量計測装置10によれば、雨量特定回路14は、雨滴の大きさ毎に雨量を特定する複数の雨量計測ブロック41,42,43を備え、補正回路15は、雨量計測ブロック41,42,43に対応する複数の補正ブロック51,52,53を備える。そして、雨量計測装置10は、複数の補正ブロック51,52,53により、雨量計測ブロック41,42,43毎に算出された雨量毎に走行関連要素に基づく補正を行う。このように、雨量の計測処理および雨量の補正処理を、検知される雨滴の大きさに応じて多段階に分けて行うことで、より正確な雨量の測定が可能となる。
(第2実施形態)
図11に例示する雨量計測装置10は、補正回路15に風圧検知部81が接続されている。風圧検知部81は、例えば図示しない風圧センサを含み、走行する車両が受ける風圧を検知する。そして、風圧検知部81は、検知した風圧を示す風圧情報を、補正回路15の各補正ブロック51〜53に出力する。風圧は、車両が走行することに起因して生じる要素であり、従って、走行関連要素の一例である。風圧検知部81は、車両が走行することに起因して検知可能となる風圧情報を走行関連情報として補正回路15に与える。補正ブロック51〜53は、雨量特定ブロック41〜43から与えられる雨量情報を、風圧検知部81から与えられる風圧情報に基づいて補正する。なお、走行する車両が受ける風圧は、車両の走行速度が増加するほど大きくなる傾向がある。即ち、走行する車両に対する風圧と車両の走行速度には、ある程度の相関性が認められる。そのため、上述の各演算式において、車両の走行速度「V」を風圧の値に置き換えることにより、上述の実施形態と同様に補正処理を行うことが可能である。
雨量計測装置10によれば、車両に搭載される雨量検知機能により特定された雨量を、走行する車両に対し生じる風圧に基づいて補正する。これにより、走行に伴う風圧の影響を加味した雨量情報を得ることができる。従って、車両に搭載される雨量検知機能を利用して雨量を測定する場合であっても、走行に伴う風圧の影響を除いた雨量情報を得ることができ、より正確に雨量を計測することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば、雨量特定回路14は、大、中、小の3段階に対応する3つの雨量特定ブロックを備える構成に限られず、例えば、2段階の雨量特定ブロックを備える構成としてもよいし、4段階以上の雨量特定ブロックを備える構成としてもよい。また、補正回路15は、雨量特定ブロックの数に応じて、複数の補正ブロックを備える構成とすればよい。また、雨量計測装置10は、走行速度検知部61および風圧検知部81の双方を備え、走行速度および風圧に基づいて雨量を補正する構成としてもよい。また、補正回路15は、走行速度や風圧に基づいて雨量を補正する構成に限られず、車両が走行することに起因して生じる要素であれば、それを用いて雨量を補正することができる。
図面中、10は車両用雨量計測装置、11−1は雨量計測部、11−2はワイパコントロール部、11−3は共通部(雨量変化検出部、雨滴サイズ検知部)、14は雨量特定回路(雨量特定部)、15は補正回路(補正部)、61は走行速度検知部、72は発信機(送信部)、81は風圧検知部を示す。

Claims (5)

  1. 雨滴の大きさを検知する雨滴サイズ検知部(11−3)と、
    前記雨滴サイズ検知部が検知した雨滴の大きさに基づいて雨量を計測する雨量計測部(14)と、
    前記雨量計測部が計測した雨量を、車両が走行することに起因して生じる走行関連要素に基づいて補正する補正部(15)と、
    を備えることを特徴とする車両用雨量計測装置。
  2. 前記走行関連要素として車両の走行速度を検知する走行速度検知部(61)を備え、
    前記補正部は、前記走行速度検知部が検知した走行速度に基づいて、前記雨量計測部が計測した雨量を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両用雨量計測装置。
  3. 前記走行関連要素として車両に対する風圧を検知する風圧検知部(81)を備え、
    前記補正部は、前記風圧検知部が検知した風圧に基づいて、前記雨量計測部が計測した雨量を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両用雨量計測装置。
  4. 前記雨量計測部(14)は、雨滴の大きさ毎に雨量を特定する複数の雨量計測ブロック(41,42,43)を備え、
    前記補正部(15)は、前記雨量計測ブロックに対応する複数の補正ブロック(51,52,53)を備え、前記雨量計測ブロック毎に算出された雨量毎に前記走行関連要素に基づく補正を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両用雨量計測装置。
  5. 前記補正部が補正した雨量を外部に送信する送信部(72)を備える請求項1から4の何れか1項に記載の車両用雨量計測装置。
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