JP2016147708A - 懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構 - Google Patents

懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構 Download PDF

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Abstract

【課題】注出ノズルの開放・閉止が片手で操作できる懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構の提供。【解決手段】自動閉止弁を上下に注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部を備えたハウジングに収納するとともに、可動部材の分岐した端部をハウジングの側壁から突出させて押ボタンを取り付け、さらに前記ハウジングに該押ボタンに沿って係止レバーを配設してその適所には前記押ボタンの係止部を設け、常態においては固定部材と可動部材との間に挿通された注出ノズルは、弾性リングによって前記両部材間を締め付ける方向に付勢された負荷で閉止され、前記押ボタンを押して弾性リングの負荷に抗して前記可動部材を後退させることにより注出ノズルは開口し、係止レバーの適所に設けた係止部に前記押ボタンが係合すると押ボタンから手を放しても開口状態が維持されるようにしたことを特徴とする懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構。【選択図】 図19

Description

この発明は、調味料や飲料等の液状内容物を注出するための懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構に関し、所望量の内容物を簡便に抽出することができ、かつ瞬時に内容物の流出を停止することを可能とした懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構に関するものである。
調味料や飲料等の液状内容物を収納する容器として従来使用されているのは、瓶、缶、テトラパック等に代表される紙パック、PETボトル、懸垂容器または樹脂性の成形容器等であり、いずれも屋外や家庭や事業所内等の屋内で使用されている。これらの容器に充填された調味料や飲料等の液状内容物は、片手でその適量を簡単に注出することは難しく、そのため自動閉止弁付きの容器が提案されてきている。
そのような自動閉止弁付きの容器として従来、本発明者は特開2000−62815号公報(特許文献1参照)に記載の自動閉止弁付き袋状容器や、特開2005−104469号公報(特許文献2参照)に記載されたようなピンチ弁付き飲用容器を提案してきた。
他方、より容量の大きな容器に調味料や飲料等の液状内容物を収納し、家庭や事業所内等で衛生的に、かつ誰もが簡便に注出することができるようにした自動閉止弁付きの容器が望まれるようになってきているが、上記各先行技術文献に記載のものはいずれも携帯に適した小型の容器に適用可能な自動閉止弁付きの容器に関するものであった。
特開2000−62815号公報 特開2005−104469号公報
この発明は、家庭や事業所内等で壁等に下向きに懸垂させて使用される収納量が中から大容量の懸垂容器に関するものであり、特に調味料や飲料等の液状内容物を収納した懸垂容器に取り付けた注出ノズルを簡単に閉止することができ、家庭や事業所内等で衛生的に、かつ誰もが簡便に注出することができるようにした自動閉止弁付きの容器を提供しようとするものである。
すなわちこの発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構は、上下一対の板状部材を所定の間隔で保持し、各板状部材の中間に懸垂容器の注出ノズルの外径に対応した幅のスリットを形成した固定部材と、単一の板状部材を上下の板状部材の間に挿入し、該板状部材の中間に注出ノズルの外径に対応した幅のスリットを形成した可動部材とを備え、前記固定部材と可動部材の両側の各側面に形成したフック部に弾性リングを掛け回すことにより自動閉止弁を構成し、
該自動閉止弁を上下に注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部を備えたハウジングに収納するとともに、前記可動部材の分岐した端部をハウジングの側壁から突出させて押ボタンを取り付け、さらに前記ハウジングに該押ボタンに沿って係止レバーを配設し、該係止レバーの適所には前記押ボタンの係止部が設けられており、
常態においては前記固定部材と可動部材との間に挿通された注出ノズルは、前記弾性リングによって前記両部材間を締め付ける方向に付勢された負荷で閉止されており、
前記押ボタンを押して弾性リングの負荷に抗して前記可動部材を後退させることにより注出ノズルは開口し、さらに係止レバーの適所に設けた係止部に前記押ボタンが係合すると押ボタンから手を放しても開口状態が維持されるようにしたことを特徴とするものである。
この発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構において、前記ハウジングに配設した係止レバーは、可撓性を備えており、前記押ボタンを押して弾性リングの負荷に抗して前記可動部材を所定位置まで後退させると係止レバーの適所に設けた係止部に前記押ボタンが自動的に係合し、かつ前記係止レバーを押し上げることにより押ボタンは係止部への係合が解かれて常態位置に復帰するようにしたことをも特徴とするものである。
この発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構において、前記ハウジングに配設した係止レバーは、前記ハウジング上部に形成した注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部に対応して設けた筒状固定部を係合させ、かつ筒状固定部から延長して設けた係止フックを前記ハウジングの反対側の側壁に係合することにより、前記ハウジングに固定するようにしたことをも特徴とするものである。
この発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構において、前記ハウジング下部に形成した注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部は、その端部に注出ノズルを係合させるフランジ付きの内筒を備えており、前記可動部材が常態位置に復帰して注出ノズルが閉止された際には、当該部分の液状内容物がアーチ状となって液だれ現象を防止できるようにしたことをも特徴とするものである。
第1発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構によれば、注出ノズルを開口した状態を押ボタンを押して保持できることはもちろん、係止レバーの適所に設けた係止部に押ボタンを係合させて押ボタンを押し続ける状態に簡単に保持させることができ、非常に簡便な操作で液状内容物の注出制御を行うことができる。
第2発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構によれば、前記ハウジングに配設した係止レバーを可撓性を有するものとしたので、前記押ボタンを押して係止レバーの適所に設けた係止部に前記押ボタンが自動的に係合させ、かつ前記係止レバーを押し上げることにより押ボタンは係止部への係合を解いて常態位置に復帰させることができ、非常に簡便な操作で液状内容物の注出制御を行うことができる。
第3発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構によれば、前記ハウジングに配設した係止レバーは、前記ハウジング上部に形成した注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部に対応して設けた筒状固定部を係合させ、かつ筒状固定部から延長して設けた係止フックを前記ハウジングの反対側の側壁に係合させるようにしたので、前記ハウジングに確実かつ強固に固定することができる。
第4発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構によれば、前記ハウジング下部に形成した注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部が、その端部に注出ノズルを係合させるフランジ付きの内筒を備えており、前記可動部材が常態位置に復帰して注出ノズルが閉止された際には、当該部分の液状内容物がアーチ状となって液だれ現象を防止できる。
この発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構の自動閉止弁の1例を示し、(a)は自動閉止弁を閉じた状態の斜視図、(b)は平面図である。 (a)は可動部材を押して開いた状態の斜視図、(b)は平面図である。 自動閉止弁の組み付け前の状態を示す分解斜視図である。 自動閉止弁を組み付けた状態を示す分解斜視図である。 自動閉止弁をハウジング下部に組み付ける段階を示す斜視図である。 自動閉止弁をハウジング下部に組み付けた状態を示す斜視図である。 自動閉止弁をハウジング上部に組み付ける段階を示す斜視図である。 自動閉止弁をハウジング上部に組み付けた状態を示す斜視図である。 ハウジング上に係止レバーを組み付ける段階を示す斜視図である。 ハウジング上に係止レバーを組み付けた状態を示す斜視図である。 自動閉止弁およびハウジングの分解断面図である。 自動閉止弁に注出ノズルを組み付けた状態の分解断面図である。 さらにハウジング下部を組み付けた状態の分解断面図である。 注出ノズルにフランジ付きの内筒を組み付けた状態の分解断面図である。 フランジ付きの内筒を注出ノズルを挿通した筒状ガイド部に組み付けた状態の分解断面図である。 押ボタンを解除し、自動閉止弁を常態位置に戻した状態の分解断面図である。 さらにハウジング上部を組み付けた状態の分解断面図である。 ハウジング上部に係止レバーを組み付けた状態解断面図である。 押ボタンを押して自動閉止弁を開きつつある段階の断面図である。 押ボタンを押して自動閉止弁を完全に開いた状態の断面図である。 係止レバーを押し上げて係止レバーの係止部と押ボタンとの係合を解除しようとする段階の断面図である。 係止レバーの係止部と押ボタンとの係合が解除された状態の断面図である。 自動閉止弁が常態の位置に復帰した状態の断面図である。 自動閉止弁が開き、液状内容物が注出されている状態の断面図である。 自動閉止弁が閉じ、液状内容物の注出が停止した状態の断面図である。 (a)は自動閉止弁を取り付ける懸垂容器の正面図、(b)はその側面図である。 懸垂容器の斜視図である。 (a)は液状内容物を充填した状態の懸垂容器の正面図、(b)はその側面図である。 懸垂容器を反転して開栓し、液状内容物を充填する状態を示す正面図である。 液状内容物を充填した懸垂容器を示す正面図である。 閉栓して懸垂容器内に残った空気を排出しようとする状態を示す正面図である。 懸垂容器内に残った空気を最後まで排出しようとする状態を示す正面図である。 懸垂容器内に残った空気を排出し終わった状態を示す正面図である。 懸垂容器に自動閉止弁を取り付けようとする状態の斜視図である。 懸垂容器に自動閉止弁を取り付けた状態の斜視図である。 液状内容物を充填した懸垂容器を反転した状態を示す斜視図である。 自動閉止弁を操作する状態を示す斜視図である。
以下図面に基づき、この発明の実施の形態について説明する。
図1ないし図4に示すように、この発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構に使用される自動閉止弁11は、上下一対の板状部材12,13を所定の間隔でコ字状になるよう連結保持し、各板状部材12,13の中間に懸垂容器の注出ノズル41の外径に対応した幅のスリット14を形成した固定部材Aと、単一の板状部材15を前記上下の板状部材12,13の間に挿入し、該板状部材15の中間に注出ノズル41の外径に対応した幅のスリット16を形成した可動部材Bとを備えている。
もちろん、可動部材Bは固定部材Aの上下の板状部材12,13間にスライド可能に保持されている。その際、可動部材Bのスリット16で分離された板状部材15の両脚部15a,15bは、前記固定部材Aの連結部17の両側部に形成された挿通溝17a,17bから固定部材Aの外に突き出すようになっている。
自動閉止弁11の組み付けに際しては、図3に示すように板状部材15を前記上下の板状部材12,13の間に挿入し、前記固定部材Aと可動部材Bの両側の各側面に形成したフック部18にそれぞれ輪ゴム等からなる弾性リング19を掛け回すことにより、図4に示すようにこれらが合体して自動閉止弁11を構成する。
そして、図1(a),(b)のように常態では弾性リング19によって前記固定部材A側に可動部材Bがけん引され、したがってスリット14,16内を挿通された注出ノズル41は平らになるよう押しつぶされて閉じる。
逆に、図2(a),(b)のように弾性リング19の負荷に抗して前記可動部材Bを固定部材Aから押し出す方向に押すことにより、スリット14,16の間隙が広げられ、スリット14,16間に挿通された注出ノズル41は押しつぶそうとする負荷がなくなって開く。
図5から図8は自動閉止弁11をハウジング21内に収納する工程を示しており、図5は前記注出ノズル41を挿通可能な筒状ガイド部22を底部側の基板部23に備えた下部ハウジング21aを示し、該下部ハウジング21aは基板部23の両側に側壁24,25を立ち上げてU字状に形成されている。
また前記一方の側壁24には、前記可動部材Bの板状部材15の両脚部15a,15bを挿通可能な収納溝24a,24bが形成され、他方の側壁25の外面には下向きにフック部25aが形成されている。
図6は、前記下部ハウジング21aに自動閉止弁11を収納固定した状態を示すものである。
図7は前記可動部材Bの板状部材15の両脚部15a,15bを挿通する面を残してその他の部分を側壁27で囲むとともに、底面を開放した上部ハウジング21bを示し、該上部ハウジング21bは前記注出ノズル41を挿通可能な筒状ガイド部29を上部側の基板部28に備えている。
図8は、前記上部ハウジング21bを下部ハウジング21aの外側にはめ込んで、自動閉止弁11を収納固定した状態を示すものである。
図9は、前記可動部材Bの分岐した両脚部15a,15bをハウジング21の側壁24から突出させて押ボタン31を取り付け、さらに前記ハウジング21に該押ボタン31に沿って係止レバー32を配設する段階を示すものである。
すなわち、前記ハウジング21に配設した係止レバー32は、前記上部ハウジング21bの上面に形成した注出ノズル41を挿通可能な筒状ガイド部29に、これに対応して設けた筒状固定部33を係合させ、かつ筒状固定部33から延長して垂設した垂設片34に設けた係止フック35を、前記上部ハウジング21bの反対側の側壁27に設けた凹溝27aに係合させることにより、前記ハウジング21に固定するようになっている。
図10は、前記上部ハウジング21b上に係止レバー32を取り付けた状態を示すものである。
図11ないし図18は上記各部材の組み付け方を、図19ないし図23はその作用を示すものである。
先ず、各部材は図11に示すように配置されている。上から係止レバー32、上部ハウジング21b、所望の長さのチューブからなる注出ノズル41、自動閉止弁11、下部ハウジング21aとフランジ付きの内筒36を備えている。
そして、図12に示すように押ボタン31を押しながら自動閉止弁11のスリット14,16間を広げて注出ノズル41を挿通する。
次いで図13に示すように、自動閉止弁11を下部ハウジング21aに組み付ける。
さらに図14に示すように注出ノズル41の先端にフランジ付きの内筒36を圧入し、図15に示すように該内筒36を前記下部ハウジング21aの筒状ガイド部22に挿通して固定する。
図16は自動閉止弁11が常態に復帰する状態を示すものであり、押ボタン31に掛けていた負荷を解除すると、弾性リング19によって前記固定部材A側に可動部材Bがけん引され、したがってスリット14,16内を挿通された注出ノズル41は平らになるよう押しつぶされて閉じる。
最後に、図17および図18に示すように係止レバー32の筒状固定部33を上部ハウジング21bの筒状ガイド部29にはめ込むとともに、前記筒状固定部33から延長して垂設した垂設片34に設けた係止フック35を、前記上部ハウジング21bの反対側の側壁27に設けた凹溝27aに係合させることにより、前記ハウジング21に固定する。
図18は組み付けが完了した状態を示すものである。
このようにしてハウジング21内に組み付けた自動閉止弁11は、図19のように押ボタン31を押すだけで注出ノズル41を開くことができ、また図20のように押ボタン31を最後まで押し込むと、押ボタン31の上面に設けた凹溝31aに係止レバー32の適所に設けた係止部32aが係合し、押ボタン31に掛けていた負荷を解除しても押ボタン31は逆方向に動くことはない。したがって図20の状態では注出ノズル41は開いた状態が保たれている。
前記ハウジング21に配設した係止レバー32は、プラスチック素材等によって成形されていて可撓性を備えており、図21に示すように矢印方向に変形させることができる。
すなわち、前記押ボタン31を押して弾性リング19の負荷に抗して前記可動部材Bを所定位置まで後退させて、係止レバー32の適所に設けた係止部32aが前記押ボタン31の凹溝31aに自動的に係合した状態において、図21に示すように係止レバー32を上方に押し上げると、図22に示すように押ボタン31は係止部32aとの係合が解かれ、自動閉止弁11は図23に示す常態位置に復帰する。
図24、図25はこの実施例における液だれ防止機能を説明するためのものであり、図24は注出ノズル41が開いた状態の液状内容物Pを、図25は注出ノズル41が閉じた状態の液状内容物Pを示している。
その際、前記ハウジング21下部に形成した注出ノズル41を挿通可能な筒状ガイド部22は、その端部に注出ノズル41を係合させるフランジ付きの内筒36を備えており、図25のように前記可動部材Bが常態位置に復帰して注出ノズル41が閉止された際には、当該部分の液状内容物Pがアーチ状となって液だれ現象を防止できるようにしたものである。
図26ないし図34はこの発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構が適用される懸垂容器を説明するためのものである。
先ず、図26ないし図28は自動閉止弁を取り付ける懸垂容器を示すものである。
図26(a)、(b)および図27において、懸垂容器51は柔軟な2枚のプラスチック素材の外周をヒートシール52等の手段で閉じた袋状容器である。その一端には左右一対のコ字状挟着片53を取り付けてアーチ状の吊下げ帯54で連結した懸垂手段が設置されている。
また、懸垂容器51の他端には逆止弁55が内蔵された連結栓56がヒートシール等の手段で取り付けられている。該逆止弁55は、頂部に設けたスリットが液状内容物Pを押し出す方向には負荷がかかると開くが、外部から懸垂容器51内に空気等が入り込もうとすると閉じるようになっており、懸垂容器51を一種の真空容器とすることを可能としている。
図28(a)、(b)は液状内容物を充填した状態の懸垂容器を示すものである。図に示すように、柔軟な2枚のプラスチック素材の外周をヒートシール52等の手段で閉じた懸垂容器51は、液状内容物Pが充填されて2枚のプラスチック素材が膨らむようにたわみ、大きな量の液状内容物Pを収納することができる。
図29ないし図33は前記懸垂容器51への液状内容物Pを充填する方法を説明するためのものである。
先ず前記懸垂容器51を反転させて連結栓56を取り外し、その開口部分から適宜手段で液状内容物Pを投入させる。図では詰め替え用の袋状容器61を使用している。図30のように懸垂容器51への所定量の液状内容物Pの充填が完了すると、図31に示すように連結栓56を閉じた上、懸垂容器51の両側から液状内容物Pに負荷をかける。
すると図32に示すように懸垂容器51に残っていた空気が逆止弁55から排出され、図33に示すように懸垂容器51内は完全に液状内容物Pのみで満たされる。
図34ないし図37は、前記懸垂容器51に自動閉止弁11を取り付ける過程を示すものである。
すなわち、図34の状態から図35に示すように、連結栓56先端の筒状部分56aを注出ノズル41の末端に差込むだけで、前記懸垂容器51への自動閉止弁11の取り付けが完了する。
そして、図36に示すように前記懸垂容器51を反転させて懸垂状態とし、図37に示すように押ボタン31を操作すれば、自在に自動閉止弁11を開閉することができ、液状内容物Pの適量を簡単に注出ノズル41から注出することができる。
このようにして前記懸垂容器51に取り付けた自動閉止弁11は、図37のように押ボタン31を押すだけで注出ノズル41を開くことができる。
より詳しくは、図19のように押ボタン31を押すだけで注出ノズル41を開くことができ、所望の量の液状内容物Pを注出することができる。
また図20のように押ボタン31を最後まで押し込むと、押ボタン31に係止レバー32の係止部32aが係合し、押ボタン31に掛けていた負荷を解除しても押ボタン31は逆方向に動くことはない。したがって図20の状態では注出ノズル41は開いた状態が保たれており、液状内容物Pを連続して抽出することができる。
液状内容物Pの注出を終了するには、図19のように押ボタン31を押している状態では押ボタン31にかけている負荷を解除すれば自動閉止弁11は初期状態に復帰して注出ノズル41を閉止する。
また前記押ボタン31を押して係止レバー32の適所に設けた係止部32aが前記押ボタン31に係合した液状内容物Pの連続抽出状態においては、図21に示すように係止レバー32を上方に押し上げると、図22に示すように押ボタン31は係止部32aとの係合が解かれ、自動閉止弁11は図23に示す常態位置に復帰して注出ノズル41が閉止される。
この発明の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構は以上のように構成したので、押ボタンを片手で操作することができ、かつワンタッチで弁の開放と閉止ができるので、注出中に不意な状況変化にも手を離せば瞬時に弁が閉止するので、うっかり手に持った容器を滑らせたりした場合でも液状内容物がこぼれて周囲を汚すようなことがない。
この発明は以上のように構成したので、清涼飲料やワイン等の飲料、醤油やソース等の調味料、シャンプーやボディソープその他の化粧料以外にも、液状内容物を収納する用途に用いる懸垂容器であれば簡単に自動閉止機構を備えたものとすることができ、多様な用途を備えた各種容器に適用することができるので非常に便利である。
11 自動閉止弁
12,13 板状部材
14 スリット
15 板状部材
15a,15b 両脚部
16 スリット
17 連結部
17a,17b 挿通溝
18 フック部
19 弾性リング
21 ハウジング
21a 下部ハウジング
21b 上部ハウジング
22 筒状ガイド部
23 基板部
24,25 側壁
24a,24b 収納溝
25a フック部
27 側壁
27a 凹溝
28 基板部
29 筒状ガイド部
31 押ボタン
31a 凹溝
32 係止レバー
32a 係止部
33 筒状固定部
34 垂設片
35 係止フック
36 フランジ付きの内筒
41 注出ノズル
51 懸垂容器
52 ヒートシール
53 コ字状挟着片
54 吊下げ帯
55 逆止弁
56 連結栓
56a 筒状部分
61 詰め替え用の袋状容器
A 固定部材
B 可動部材
P 液状内容物

Claims (4)

  1. 上下一対の板状部材を所定の間隔で保持し、各板状部材の中間に注出ノズルの外径に対応した幅のスリットを形成した固定部材と、単一の板状部材を上下の板状部材の間に挿入し、該板状部材の中間に懸垂容器の注出ノズルの外径に対応した幅のスリットを形成した可動部材とを備え、前記固定部材と可動部材の両側の各側面に形成したフック部に弾性リングを掛け回すことにより自動閉止弁を構成し、
    該自動閉止弁を上下に注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部を備えたハウジングに収納するとともに、前記可動部材の分岐した端部をハウジングの側壁から突出させて押ボタンを取り付け、さらに前記ハウジングに該押ボタンに沿って係止レバーを配設し、該係止レバーの適所には前記押ボタンの係止部が設けられており、
    常態においては前記固定部材と可動部材との間に挿通された注出ノズルは、前記弾性リングによって前記両部材間を締め付ける方向に付勢された負荷で閉止されており、
    前記押ボタンを押して弾性リングの負荷に抗して前記可動部材を後退させることにより注出ノズルは開口し、さらに係止レバーの適所に設けた係止部に前記押ボタンが係合すると押ボタンから手を放しても開口状態が維持されるようにしたことを特徴とする懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構。
  2. 前記ハウジングに配設した係止レバーは、可撓性を備えており、前記押ボタンを押して弾性リングの負荷に抗して前記可動部材を所定位置まで後退させると係止レバーの適所に設けた係止部に前記押ボタンが自動的に係合し、かつ前記係止レバーを押し上げることにより押ボタンは係止部への係合が解かれて常態位置に復帰するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構。
  3. 前記ハウジングに配設した係止レバーは、前記ハウジング上部に形成した注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部に対応して設けた筒状固定部を係合させ、かつ筒状固定部から延長して設けた係止フックを前記ハウジングの反対側の側壁に係合することにより、前記ハウジングに固定するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構。
  4. 前記ハウジング下部に形成した注出ノズルを挿通可能な筒状ガイド部は、その端部に注出ノズルを係合させるフランジ付きの内筒を備えており、前記可動部材が常態位置に復帰して注出ノズルが閉止された際には、当該部分の液状内容物がアーチ状となって液だれ現象を防止できるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の懸垂容器の注出ノズル自動閉止機構。
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