JP2016147474A - 画像処理装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】消耗品の交換を行うための交換シーケンスを適切に実行する画像処理装置を提供する。
【解決手段】無線通信デバイスから発信される近距離無線信号を検出可能な通信部を備える画像処理装置は、交換対象の消耗品の情報に対応する情報を含む近距離無線信号を発信する無線通信デバイスと画像処理装置との間の距離情報を判定する。そして、判定された距離情報に応じて、交換対象の消耗品の交換操作を可能とするために実行される交換シーケンスの実行を制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、近距離無線通信が可能な画像処理装置、制御方法およびプログラムに関する。
インクジェット記録装置等の印刷媒体にインクを吐出して印刷を行う印刷装置では、複数の色の記録ヘッドおよびインクタンクを備えることで高速印刷および高画質印刷を実現している。インクを吐出することにより消耗したインクおよび記録ヘッドは、インクタンクを交換することによりインクを補充し、再び印刷を可能とする構成が多い。インクジェット記録装置においては、一般に記録ヘッドやインクタンクは乾燥に弱い為、部品交換に所定のシーケンスを持つものが多い。例えば、非動作時には、記録ヘッドおよびインクタンクをキャッピングしておき、インクタンクの交換時には、カバーを開けると記録ヘッド及びインクタンクのキャッピングを解除してから交換位置に移動する方式が挙げられる。この方式の場合、記録ヘッド及びインクタンクの乾燥を避ける為には、交換位置に留まる時間を短縮する方法が求められている。
一方、カバーが開けられた場合でも、カートリッジが高温の時はカートリッジの交換モードへの移行を禁止するという方法がある(特許文献1)。この内容によれば、デバイス自身の都合により部品(カートリッジ)が交換不能な場合はユーザの交換指示を受けても交換を行わせないと判断することにより、不要な交換シーケンスの実行を避けることができる。
なお、未装着のインクタンクに代表される交換部品の情報を読み出す近距離無線通信方式の一例としてはBluetooth(登録商標)が挙げられる。近年、Bluetooth Core Specification V4.0において、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)という超低消費電力の無線通信規格が策定された。
特開平09−295410号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、高温という自機の要因により不要な交換処理を避ける事ができるものの、ユーザの準備不足に起因する不要な交換処理を避けることができない。また、インクジェット記録装置に関しては、前述の通り、記録ヘッド及びインクタンクの乾燥を避ける必要がある。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。上記の点に鑑み、本発明は、消耗品の交換を行うための交換シーケンスを適切に実行する画像処理装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、無線通信デバイスから発信される近距離無線信号を検出可能な通信手段を備える画像処理装置であって、前記画像処理装置の交換対象の消耗品の交換操作を可能とするために、前記交換対象の消耗品の交換シーケンスを実行する実行手段と、前記交換対象の消耗品の情報に対応する情報を含む前記近距離無線信号を発信する前記無線通信デバイスと前記画像処理装置との間の距離情報を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記距離情報に応じて、前記実行手段による前記交換シーケンスの実行を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、消耗品の交換を行うための交換シーケンスを適切に実行することができる。
画像処理装置とその周辺環境を示す図である。 MFPの外観を示す図である。 MFPの外観を示す他の図である。 MFPの制御系のブロック構成を示す図である。 BTユニットの概略構成を示すブロック図である。 アドバタイズメントパケットの構成を示す図である。 インクタンク消耗度管理テーブルを示す図である。 制御処理の手順を示すフローチャートである。 交換部品合致判断処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
[第1の実施形態]
以下、近距離無線通信方式を用いて部品を交換する処理について説明する。本実施形態においては、一例として、Bluetooth通信を用いてインクタンク交換時のインク色を確認する処理を説明する。尚、近距離無線通信とは、Bluetoothに代表される、通信範囲が比較的小さい所定範囲(例えば、10メートル程度以内)となる無線通信を意味する。
図1は、画像処理装置とその周辺環境を示す図である。画像処理装置として、例えば、プリント、スキャナ、コピー、ファクス、など多機能が一体化されたインクジェット記録方式のマルチファンクションプリンタ(以降、MFP)が用いられる。MFP100は、BLE(Bluetooth LE)の中心ノード(セントラル)として動作することができる。本実施形態では、特定の端末とネットワーク接続をすること無くアドバタイズ信号を周囲に送信するBLEのペリフェラルとして、交換候補部品20に付加されたBTユニット(不図示)が用いられる。
交換候補部品20は、持ち運びができるものであり、インクタンクや印刷用紙に代表されるMFP100の消耗品や、記録ヘッドに代表されるMFP100の部品の総称である。交換候補部品20は、外装箱などに入っていても良い。MFP100が交換候補部品20の信号エリア内部に位置する場合は、アドバタイズメントパケット(advertisement packet)を受信することができる。また、BLEの特性としてMFP100は、受信したアドバタイズ信号の信号強度を取得できるので、その信号の伝搬損失に基づいてセントラルはペリフェラルとのおおよその距離情報を認識することができる。本実施形態において、おおよその距離情報とは、例えば、隣接(近接)30、近距離40、遠距離50の3段階であり、検出できない場合は不明(範囲外60)として認識される。近距離無線信号を検出可能な上記の信号エリア内であれば、特に3段階でなくても良い。図1の状態では、MFP100は、例えば、遠距離50に交換候補部品20が存在することを検知できる。なお、本実施形態においては、例えば、隣接とは2m未満をいい、近距離とは2m以上5m未満をいい、遠距離とは5m以上という。
図2(a)は、MFP100の外観を示す図である。原稿台101は、ガラス状の透明な台であり、原稿をのせてスキャナで読み取る時に使用される。原稿蓋102はスキャナで読み取りを行う際に読取光が外部に漏れないようにするための蓋である。印刷用紙挿入口103は様々なサイズの用紙を設置可能な挿入口である。ここに設置された用紙は一枚ずつ印刷部に搬送され、所望の印刷が行われて印刷用紙排出口104から排出される。印刷用紙の別の供給元として、第1カセット109と第2カセット110がある。例えばA3サイズの用紙を第1カセット109に設置し、A4サイズの用紙を第2カセット110に設置しておくと、ユーザは、MFP100の傍で用紙を変更することなく、両サイズの用紙のジョブを実行することができる。
図2(b)に示すように、原稿蓋102の上部には操作表示部105が配置されている。操作表示部105は画像や操作メニュー等を表示する表示画面、表示部上のカーソル移動などに用いる十字キー、その他様々な機能を実行する為のキーなどを備える。WLANアンテナ106は無線LAN(WLAN)で通信する為のアンテナ、BTアンテナ107はBluetooth及びBLEで通信する為のアンテナが組み込まれている。
図3(a)に示すカバー111は記録ヘッドおよびインクタンクを交換する際にユーザにより開けられる。ユーザがカバー111を開けると、インクタンク等の消耗品の交換操作が可能なように、キャリッジユニット112が予め定められた交換位置に移動する。但し、キャリッジユニット112は、交換位置にあるまま放置されることを避ける為、予め定められた放置タイムアウト時間を超過した場合は、非交換位置に移動し(戻り)格納される。移動条件および放置タイムアウト時間に関しては後述する。
キャリッジユニット112は、シャフト113上を往復可能に駆動し、フレキシブルケーブル114からの信号によって移動制御される。また、図3(b)に示すように、キャリッジユニット112は記録ヘッド群115、インクタンク群116、記録ヘッドホルダ117を含んで構成される。インクタンク群116は記録ヘッド群115から個別または同時に着脱可能であり、記録ヘッド群115は記録ヘッドホルダ117から個別または同時に着脱可能である。記録ヘッド群115は自身に装着されたインクタンクからのインク吐出を制御する。キャリッジユニット112は非印刷時には記録ヘッド群115およびインクタンク群116を乾燥から保護するために、キャッピングされて非交換位置に格納されている。前述の通りカバー111が開けられると、キャリッジユニット112のキャッピングは解除され、交換位置に移動する。交換位置は図3(a)に示すようにシャフト113の中心部、非交換位置はシャフト113の端部(フレキシブルケーブル114側)である。なお、本願では、記録ヘッドにキャップを被せることをキャッピング処理と呼び、記録ヘッドのキャップを外す処理をキャッピングの解除処理と呼ぶ。
図4は、MFP100の制御系のブロック構成を示す図である。MFP100は、装置自身のメインの制御を行うメインボード301、プリントデータを受信して記録を行う記録部302、及び、Bluetooth(登録商標)通信を行うBTユニット303を含んで構成される。
メインボード301において、CPU304は、システム制御部であり、システムバス305を経由した通信によって、MFP100の全体を制御する。ROM306は、CPU304が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(OS)プログラム等を記憶する。本実施形態では、ROM306に記憶されている各制御プログラムは、ROM306に記憶されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウェア制御を行う。
RAM307は、SRAM(StaticRAM)等で構成され、プログラム制御変数等のデータを記憶し、また、ユーザが登録した設定値やMPF100の管理データ等のデータを記憶し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。不揮発性メモリ308は、フラッシュメモリ(flash memory)等のメモリで構成され、電源がオフされた時でもデータを保持することができる。例えば、不揮発性メモリ308には、ネットワーク接続情報、ユーザデータ、各種テーブル等が記憶される。
画像メモリ309は、DRAM(DynamicRAM)等で構成され、外部との通信インタフェースとなる通信部を介して受信した画像データや、符号復号化処理部311で処理した画像データを記憶する。尚、このようなメモリ構成はこれに限定されるものではない。例えば、画像メモリ309とRAM307を共有させてもよい。画像メモリ309にDRAMを用いているが、ハードディスクや不揮発性メモリ等の他の記録媒体を使用する場合もある。尚、通信部とは、LAN/WLAN通信部319、USB通信部320及びBTユニット303を含む通信機能の総称である。装置の機能に応じて不図示のNFC(通信可能範囲が5cmほどの近距離無線通信)や赤外線通信等を含めても良い。
データ変換部310は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、画像データからプリントデータへの変換等を行う。符号復号化処理部311は、MFP100で扱う画像データ(JPEG、PNG等)の符号復号化処理や、拡大縮小処理を行う。読取制御部312は、読取部313を制御して、例えば、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取る。読取制御部312は、画像信号を電気的な画像データに変換し、画像処理制御部(不図示)を介して、二値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。
操作部314はユーザによる印刷対象の画像データの決定や、設定データの登録等の操作を受け付ける。表示部315は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成される。これらを用いることでユーザによる各種入力操作の受付や、MFP100の動作状況、ステータス状況の表示等を行うことができる。操作部314、表示部315は図2で示した操作表示部105に対応する。
記録制御部316は、印刷される画像データに対し、画像処理制御部(不図示)を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、記録部302に出力する。また、記録制御部316は、記録部302の情報を定期的に読み出してRAM307の情報を更新する役割も果たす。例えば、記録制御部316は、ROM306等に記憶されているインクタンクの残量や記録ヘッドのノズル状態等のステータス情報を更新する。
給紙部317は、印刷用紙を保持し、記録制御部316からの制御により給紙を行うことができる。給紙部317は、複数種類の用紙を一つの装置に保持するために、複数の給紙部を含む。給紙部317は、印刷用紙挿入口103、第1カセット109、第2カセット110等を総称する。そして、記録制御部316は、どの給紙部から給紙を行うかの制御を行う。電源部318は、外部電源と接続されており、MFP100に電力を供給する。また、外部電源の代わりに充電池等に接続しても良い。
通信部では、データをパケットに変換し、外部のデバイスにパケット送信を行う。逆に、外部のデバイスからのパケットを、データに変換してCPU304に対して送信する。LAN/WLAN通信部319、USB通信部320、及びBTユニット303は各通信規格に準拠した通信を実現するためのユニットである。メインボード301内の各種構成要素は、CPU304が管理するシステムバス305を介して、相互に通信可能に接続されている。
記録部302は記録ヘッド制御部322と、インクタンク群116と、記録ヘッド323を含んで構成される。記録部302は、図2のキャリッジユニット112を表している。記録ヘッド制御部322はフレキシブルケーブル321を介して受信した電気信号に応じて記録ヘッド323からインクタンク内のインクを吐出する制御を行う。BTユニット303は、BT通信により他のBT機能が搭載されたBT機器(不図示)とのデータ通信を行う通信部であり、バスケーブル324を介してメインボード301に接続されている。
図5は、BTユニット303(無線通信デバイス)の概略構成を示すブロック図である。交換候補部品20が備えるBTユニットもBTユニット303と同等の構成を有する。バスケーブル324を介して、通信対象のデータがメインボード301とマイコン401の間で送受信される。マイコン401は無線通信処理を行うマイクロプロセッサである。このマイコンには、RAMとフラッシュメモリが搭載されている。無線通信回路402は無線通信チップ、水晶振動子、インダクタンス、コンデンサなどを含んで構成され、無線通信でのデータの送受信を行う。
操作スイッチ403は待機状態での電力をオン、オフするスイッチである。不揮発性メモリ404を搭載し、メインボード301からの情報を移動しておくことで、BTユニット303は単体で通信を行うことができる。電池406はボタン電池などである。本体電源408はメインボード301から供給される電源である。電源回路407は電池406からの電力をより効率的に供給する為の電圧調整などを行う。なお、電池406および本体電源408は、BTユニット303が搭載される機器構成によって選択される。例えば、MFP100のBTユニット303は本体電源408を搭載し、交換候補部品20のBTユニット303は電池406を搭載する。
図6は、交換候補部品20が備えるBTユニット303が、周辺にブロードキャストするアドバタイズメントパケットの構成の一例を示す図である。交換候補部品20のBTユニットは電源オン状態になると、初期化処理を行い、アドバタイジング状態となる。アドバタイジング状態となると、設定可能なインターバルで定期的にアドバタイズメントパケットを送信し、自身の存在を周辺に通知する。アドバタイズメントパケットは、2バイトのヘッダー501とそのペイロード502を含んで構成される。ヘッダー501は、パケットのタイプやペイロード502の大きさ情報などが格納される領域である。
ペイロード502は、部品情報503の他、送信電力(Tx Power)504等が格納される。MFP100のBTユニット303は、交換候補部品20のBTユニット303から発信される近距離無線信号に含まれるアドバタイズメントパケットを受信する。MFP100は、アドバタイズメントパケットに格納されているTx Power値504と受信したパケットの受信信号強度から伝搬損失を求めることができ、交換候補部品20との距離の推定を行う。同時に、MFP100は、アドバタイズメントパケットに格納されている部品情報503から、交換候補部品20の型番情報等を取得する。
以下、マゼンタ色のインクタンクにおいてインク無しエラーが発生したケースを例に説明する。インクタンクには、各々自身の型番をアドバタイズするBTユニット303が搭載されている。
図7は、インクタンク消耗度管理テーブルの一例を示す図である。インクタンク消耗度管理テーブルは、色、消耗度[%]、利用中の型番、利用可能な型番の4個のカラムから構成されている。消耗度は0%がインク残量満タンを意味し、100%がインク残量無しを意味している。各色において、利用可能な型番に記録されているいずれかの型番であれば該当するインク色について利用可能である。型番の末尾がインク色を示している。
図8は、本実施形態における制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、本願における画像処理装置において実行されるフローチャートは、例えば、CPU304がROM306に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
まず、CPU304は、図7のテーブルを参照して、マゼンタインク無しエラーの発生を検出すると(S701)、マゼンタインクタンクを交換対象部品として認識する。次に、CPU304は、インク無しエラーに応じたユーザによるインクタンクを交換する為のカバー111のオープン操作を検出する(S702)。次に、CPU304は、交換部品合致判断処理(S703)を実行する。交換部品合致判断処理の詳細は図9を用いて後述する。
S704において、CPU304は、交換部品合致判断の結果が交換可能であるか否かを判定する。交換可能であるか否かの判定は、後述する交換可能フラグに基づいて行われる。S704で交換可能でない(交換不能)と判定された場合、キャリッジユニット112は、キャッピングされたまま非交換位置にセットされる(S705)。つまり、インクタンクの交換は行われない。そして、CPU304は、MFP100内の消耗品についてのエラーチェックを行い(S706)、再び、S703の交換部品合致判断処理に戻る。
一方、S704で交換可能であると判定された場合、CPU304は、カバー111がオープン状態であるか否かを判定する(S707)。ここで、カバー111がオープン状態でないと判定された場合にはS705に進み、カバー111がオープン状態であると判定された場合にはS708に進む。
S708において、CPU304は、放置タイムアウトが未超過であるか否かを判定する。放置タイムアウトは、キャリッジユニット112が交換位置にセットされた時刻を起算時刻として、その後交換位置にて待機可能な時間を定義するものである。また、一度設定された起算時刻は、キャリッジユニット112が非交換位置にセットされるまで変更されない。S708で放置タイムアウトが未超過であると判定された場合にはS709に進み、放置タイムアウトが未超過でないと判定された場合にはS705に進む。つまり、キャリッジユニット112が交換位置にセットされてからの経過時間が放置タイムアウトに達した場合には、キャリッジユニット112は、非交換位置にセットされる。
S709において、CPU304は、キャリッジユニット112を交換位置にセットして部品交換シーケンスを実行する。例えば、CPU304は、キャリッジユニット112のキャッピングを解除して交換位置にセットし、放置タイムアウトの起算時刻を設定する。
S710において、CPU304は、キャリッジユニット112が交換位置にセットされた後に放置されているか否かを所定の時間経過後に判定する。例えば、本ステップに遷移してから10秒後に判定が行われる。交換位置のままインクタンク交換作業が開始されず放置されていると判定された場合(S710−Yes)にはS703の処理に戻る。一方、ユーザによりインクタンク交換作業が開始された場合には、S711に進む。
S711において、CPU304は、ユーザにより交換位置にセットされているキャリッジユニット112に対するマゼンタインクタンクの交換作業を検知する。そして、CPU304は、カバー111のクローズを検出する(S712)。カバー111のクローズを検知すると、S705に進む。ここで、インクタンクの交換作業が正しく完了していない場合には、S706でエラーとして検出される。
次に、図8のS703の交換部品合致判断処理について説明する。図9は、S703の交換部品合致判断処理の手順を示すフローチャートである。以下、交換候補部品20が「型番=INK−BB−M」「距離=隣接」の条件を満たしている場合について説明する。
まず、S801において、CPU304は、RAM307等の記憶領域に交換可能フラグを確保し、「交換可能フラグ=NO」を設定する。本実施形態においては、交換可能フラグがYESに設定されれば交換可能状態、NOのままであれば交換不能状態を表す。
S802において、CPU304は、図6に示すアドバタイズメントパケットの受信により、交換候補部品20を検出する。S803において、CPU304は、S802で検出したインクタンクまでの距離およびインク色の情報を取得する。ここでは、図7に示す「型番=INK−BB−M」「距離=隣接」の情報が検出されるとする。
S804において、CPU304は、S803で取得した交換候補部品20の情報が、交換対象部品の情報と合致するか否かを判定する。合致すると判定された場合にはS811に進み、合致しないと判定された場合にはS805に進む。上記の例では、S803で検出された「型番=INK−BB−M」が、図7のインクタンク消耗度管理テーブルにおけるマゼンタの利用可能な型番情報に含まれているので、合致すると判定される。従って、S811に進むことになる。
S811において、CPU304は、MFP100と交換候補部品20との距離を判定する。この判定は、例えば、図1に示す3種類の領域に基づいて行われる。ここで、隣接であると判定された場合にはS812に進み、近距離であると判定された場合にはS813に進み、遠距離/不明と判定された場合には図9の処理を終了する。
上記の例では、「距離=隣接」であると判定されてS812に進み、CPU304は、「放置タイムアウト=長(例えば60秒)」を設定する。続いて、S814において、CPU304は、「交換可能フラグ=YES」を設定する。S812で設定されるタイムアウトは、設定可能な複数のタイムアウト値のうち最大値が設定される。
以上のように、S703における交換部品合致判断処理の結果、S704では交換可能と判定される。上記の例では、エラー原因となっているマゼンタ色のインクタンクがMFP100に隣接しており、通常のインクタンク交換シーケンスが実行される。
次に、交換候補部品20が「型番=INK−BB−M」「距離=近距離」の条件の場合について説明する。
S811までの処理は上記と同様であるが「距離=近距離」である点が異なる。従って、S811からS813に進み、CPU304は、「放置タイムアウト=短(例えば10秒)」を設定する。続いて、S814において、CPU304は、「交換可能フラグ=YES」を設定する。
本例では、エラー原因となっているマゼンタ色のインクタンクがMFP100の近距離にあるものの、直ちに交換できる状況ではない。本実施形態では、以降隣接するであろうことを期待してキャリッジユニット112を交換位置にセットするものの、近距離から近付いてこないケースもあると想定し、放置タイムアウトの時間を短くしている。これは、「距離=隣接」の例に比べてインク交換に至る可能性が低いので、キャリッジユニット112を乾燥から保護することを優先するためである。なお、図7で示すとおり、S703の交換部品合致判断処理は繰り返し行われるので、インクタンクが隣接すれば、その旨が検出される。
次に、交換候補部品20が「型番=INK−BB−Y」の条件を満たしている場合について説明する。
S804までの処理は「型番=INK−BB−M」の場合と同様であるが「型番=INK−BB−Y」である点が異なる。本例の場合、交換対象部品が「INK−BB−M」であるのに対して、交換候補部品が「INK−BB−Y」であるので、S804で色が正しくないと判定され、S805に進む。
S805において、CPU304は、S804での判定結果をユーザに通知するために、操作表示部105への表示項目を設定する。表示項目は、文字列でもエラーコードでも良いが、例えば、文字列「インクの色が正しくありません。マゼンタインクを交換して下さい。」をメッセージとして設定する。
S806において、CPU304は、交換部品の事前交換判断処理を行う。CPU304は、S802で検出した交換候補部品20が、利用可能な項目の中で、消耗度が100%になりそうな部品であるか否かを判定する(S807)。本例では、100%になりそうな閾値として、例えば、事前交換提案閾値=98%とする。つまり、CPU304は、図7に示したイエローインクの「利用可能な型番」に「INK−BB−Y」が含まれており、その消耗度が99%(イエローインクの残量が微小)であることを検出する。消耗度が閾値以上であるので、CPU304は、イエローインクの事前交換を提案可能と判定し、S808に進む。S807で事前交換が提案可能でないと判定された場合にはS809に進む。
S808において、CPU304は、S807の判定結果をユーザに通知するために、操作表示部105への表示項目を追加する。本例では、例えば、文字列「お持ちのインク色はもう少しで使い切ります。事前に交換する場合は強制交換ボタンを押下して下さい。」をメッセージとして表示項目に追加設定する。S809において、CPU304は、設定された表示項目に基づき、操作表示部105に表示する。
S809では、S806で作成した文字列と合わせると、「インクの色が正しくありません。マゼンタインクを交換して下さい。お持ちのインク色はもう少しで使い切ります。事前に交換する場合は強制交換ボタンを押下して下さい。」と操作表示部105に表示される。また、S807で事前交換が提案不能と判定された場合には「インクの色が正しくありません。マゼンタインクを交換して下さい。」が操作表示部105に表示される。ユーザへの通知方法は、これに限定されず、MFP100が備える通信部を介して外部PCにメール等で通知するようにしても良い。
S810において、CPU304は、ユーザにより強制交換ボタンが押下されたか否かを判定する。例えば、強制交換ボタンは、操作表示部105にソフトウェアキーやハードウェアキーとして構成され、強制交換の指示を受け付けることができる。構成箇所についても、操作表示部105に限られず、例えば、図3(a)のキャリッジユニット112近傍に構成しても良い。
S810で強制交換ボタンが押下されたと判定された場合、S812に進む。つまり、強制交換ボタンが押下されたと判定された場合には、放置タイムアウト=長い、且つ、交換可能フラグ=YESに設定される。これにより、インクタンクに搭載されているBTユニットの電池切れや故障によりインクタンクが検知できない場合、或いは、図7に登録されていない種類のインクタンクに交換したい場合にも対応することができる。一方、強制交換ボタンが押下されていないと判定された場合には、「交換可能フラグ=NO」のまま、図9の処理を終了する。その場合には、S704で交換不能と判定されることになる。
上記実施形態では、インクタンク群116の交換を例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。記録ヘッド群117にも同様の発明が適用可能である。更に、第1カセット109や第2カセット110にソフトウェアで制御可能なロック機構を設けておけば、紙無しエラーが発生した場合、同サイズの用紙がMFP100に隣接している場合のみロックを解除するよう制御することができる。これにより、その時点で必要とされる用紙を優先的に補充可能となる。なお、その場合には、用紙のケースや袋にBTユニット303が搭載される。
更に、歯車(不図示)のような部品が故障した場合、正しい交換候補部品20が隣接している場合のみ、所定のカバー(不図示)を開放可能なように制御することもできる。これにより不必要な部品の分解作業に着手できなくなるので、装置の交換作業ミスを回避することができる。更に、交換候補部品20の定義を交換作業用の手袋やゴーグルのような作業備品まで拡大することで、備品不足の場合には交換作業に着手できないように制御することも可能となる。これにより、作業者の安全度向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザが装置の消耗品或いは部品の交換処理を実行する際、該当する消耗品あるいは部品が装置の近傍にない場合には、装置の交換シーケンスへの移行を制限する。その結果、装置の交換シーケンスが行われないままキャリッジユニット112を交換位置に放置するなど、電力コスト/部品の消耗/装置へのダメージを低減することができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 MFP: 304 CPU: 306 ROM: 307 RAM

Claims (17)

  1. 無線通信デバイスから発信される近距離無線信号を検出可能な通信手段を備える画像処理装置であって、
    前記画像処理装置の交換対象の消耗品の交換操作を可能とするために、前記交換対象の消耗品の交換シーケンスを実行する実行手段と、
    前記交換対象の消耗品の情報に対応する情報を含む前記近距離無線信号を発信する前記無線通信デバイスと前記画像処理装置との間の距離情報を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された前記距離情報に応じて、前記実行手段による前記交換シーケンスの実行を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記実行手段は、記録ヘッドを交換操作が可能な位置まで移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記判定手段により判定された前記距離情報に応じて、前記記録ヘッドを前記実行手段による移動の前の位置に戻すように、前記実行手段による前記交換シーケンスの実行を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段により判定された前記距離情報に対応するタイムアウト時間に応じて、前記記録ヘッドを前記実行手段による移動の前の位置に戻すように、前記実行手段による前記交換シーケンスの実行を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記タイムアウト時間は、前記距離情報が長いほど、短くなることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記交換シーケンスの指示を受け付ける受付手段、をさらに備え、
    前記受付手段により前記指示を受け付けた場合、前記タイムアウト時間は最大値に設定されることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記通信手段が検出した前記近距離無線信号に含まれる前記消耗品の情報が、前記画像処理装置の前記交換対象の消耗品の情報と対応するか否かを判定する第2の判定手段、をさらに備え、
    前記第2の判定手段により対応すると判定された場合に、前記判定手段は、前記交換対象の消耗品の情報に対応する情報を含む前記近距離無線信号を発信する前記無線通信デバイスと前記画像処理装置との間の距離情報を判定する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の判定手段により対応しないと判定された場合に、前記通信手段が検出した前記近距離無線信号に含まれる前記消耗品の情報が、前記画像処理装置の前記交換対象の消耗品の情報と対応しない旨を表示する表示手段、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の判定手段により対応しないと判定された場合に、前記通信手段が検出した前記近距離無線信号に含まれる前記消耗品の情報に対応する前記画像処理装置の消耗品が交換可能であるか否かを判定する第3の判定手段、をさらに備え、
    前記第3の判定手段により交換可能であると判定された場合に、前記表示手段は、さらに、当該交換可能の旨を表示することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理装置の前記消耗品の消耗度を取得する取得手段、をさらに備え、
    前記第3の判定手段は、前記取得手段により取得された前記消耗品の消耗度に基づいて、前記通信手段が検出した前記近距離無線信号に含まれる前記消耗品の情報に対応する前記画像処理装置の消耗品が交換可能であるか否かを判定する、ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記第3の判定手段は、前記取得手段により取得された前記消耗品の消耗度が閾値以上である場合に、前記通信手段が検出した前記近距離無線信号に含まれる前記消耗品の情報に対応する前記画像処理装置の消耗品が交換可能であると判定することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記判定手段は、前記無線通信デバイスの前記画像処理装置への近接の程度を判定することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記判定手段は、前記無線通信デバイスが前記画像処理装置から遠い位置にあるか、近い位置にあるか、若しくは、近接した位置にあるか、を判定することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記判定手段は、前記近距離無線信号の強度に基づいて、前記無線通信デバイスと前記画像処理装置との間の距離情報を判定することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記近距離無線信号による通信は、Bluetooth通信であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 無線通信デバイスから発信される近距離無線信号を検出可能な通信手段を備える画像処理装置において実行される制御方法であって、
    前記画像処理装置の交換対象の消耗品の交換操作を可能とするために、前記交換対象の消耗品の交換シーケンスを実行する実行工程と、
    前記交換対象の消耗品の情報に対応する情報を含む前記近距離無線信号を発信する前記無線通信デバイスと前記画像処理装置との間の距離情報を判定する判定工程と、
    前記判定工程において判定された前記距離情報に応じて、前記実行工程における前記交換シーケンスの実行を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  17. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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