JP2016143317A - 電文所在検索プログラム、電文所在検索システム、及び電文所在検索方法 - Google Patents

電文所在検索プログラム、電文所在検索システム、及び電文所在検索方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報処理システムへの処理要求からその応答までの一連の処理における電文の所在を検出する
【解決手段】電文所在検索プログラムは、クライアント端末またはサーバ装置に、処理要求に応じて処理を行う情報処理システムを構築する要素を示す複数のコンポーネントのそれぞれが保持している電文に付与されている電文を識別する識別情報を含む管理情報を、コンポーネント毎に格納部に保持し、複数のコンポーネントに対する問い合わせに応じて、格納部に保持されている管理情報のうち、問い合わせに含まれる条件に一致する管理情報に対応するコンポーネントを特定する特定情報を問い合わせ元に応答する処理を実行させることにより、上記課題の解決を図る。
【選択図】図1

Description

本明細書は、電文所在検索プログラム、電文所在検索システム、及び電文所在検索方法に関する。
近年、クラウドコンピューティング技術の発達により、サーバシステムが普及し、クライアント端末からの処理要求に応じてサービスを提供する業務システムにおいて処理される電文の量が増加している。そのため、サーバシステムを構築する要素としてのコンポーネントのいずれかの処理が遅延すると、その遅延している処理がボトルネックとなり、サーバシステム全体の処理性能が低下する。そのようなサーバシステムの障害に対して対処する技術がある。
例えば、第1技術として、任意の時間に障害診断を行なう技術がある(例えば、特許文献1)。第1技術では、クライアントシステムから送信される診断電文をサーバシステムの業務電文処理部で受信し、業務電文処理部から診断電文管理部に引き渡す。診断電文管理部が自己の診断電文に該当しない場合には、後段に送信し、自己の診断電文に該当する場合には、クライアントシステムに応答電文を送信する。任意の時間応答電文が送信されない場合と、送信されても応答電文の内容が期待値と異なる場合にサーバシステムに異常が発生しているとクライアントシステムで診断する。
また、第2技術として、通信障害の発生に伴い、中継サーバが処理要求を再送信した場合であっても、連携先サーバにおける同一処理の重複を排除する技術がある(例えば、特許文献2)。第2技術では、連携元サーバは、処理要求を中継サーバに送信する。中継サーバは、各処理要求を一意に識別するための電文識別子を処理要求に付加し、連携先サーバに送信する。連携先サーバは、処理要求に付加された電文識別子に対応する応答電文がデータベースに保持されているか否かを確認する。連携先サーバは、応答電文が保持されていなければ、要求された処理を実行し、応答電文を中継サーバに送信する。また、連携先サーバは、応答電文を電文識別子に対応させて、データベースに登録する。連携先サーバは、応答電文が保持されていれば、その応答電文を中継サーバに送信する。中継サーバは、連携先サーバから正常な応答がなければ、処理要求を再送信する。
また、第3技術としては、サーバシステムは受付登録報告の電文のなかに固有の受け付けコードを記録して端末に返送し、端末はその受付コードを督促電文に含め返信し、処理状況の回答を得る。
特開平11−249924号公報 特開2003−85060号公報 特開2003−16046号公報
サーバシステムの障害が発生した場合、サーバシステムの各コンポーネントが逐次出力する電文ログを解析することが考えられる。この場合、コンポーネント毎の電文ログの解析になるため、サーバシステムへの処理要求からその応答までの一トランザクションにおけるどのコンポーネントの障害であるかを把握することが容易ではないため、サーバシステムのどのような運用にて障害が発生したのかを把握が困難である。
例えば、第1技術では、クライアントからの診断要求に応じて、各診断電文管理部が自身の診断を行うが、業務システムへの処理要求からその応答までの一トランザクションにおける電文の所在を検出することはできない。
また、第2技術及び第3技術では、サーバは、処理要求に付加された電文識別子に対応する応答電文がデータベースに保持されている場合、応答電文を送信する。しかしながら、第2技術及び第3技術でも、業務システムへの処理要求からその応答までの一トランザクションにおける電文の所在を検出することはできない。
本発明は、一側面として、情報処理システムへの処理要求からその応答までの一連の処理における電文の所在を検出する技術を提供する。
本発明の一側面に係る電文所在検索プログラムは、クライアント端末またはサーバ装置に次の処理を実行させる。すなわち、クライアント端末またはサーバ装置は、処理要求に応じて処理を行う情報処理システムを構築する要素を示す複数のコンポーネントのそれぞれが保持している電文に付与されている電文を識別する識別情報を含む管理情報を、コンポーネント毎に格納部に保持する。クライアント端末またはサーバ装置は、複数のコンポーネントに対する問い合わせに応じて、格納部に保持されている管理情報のうち、問い合わせに含まれる条件に一致する管理情報に対応するコンポーネントを特定する特定情報を問い合わせ元に応答する。
本発明の一側面によれば、情報処理システムへの処理要求からその応答までの一連の処理における電文の所在を検出することができる。
本実施形態における電文所在検索システムの一例を示す。 本実施形態における業務システムの一例を示す。 本実施形態に係る電文に付加される電文管理情報の一例を示す。 本実施形態における電文管理情報が付加された電文が処理されている位置を特定する方法を説明するための図である。 本実施形態におけるコンポーネント単位で行われる処理を説明するための図である。 本実施形態における管理簿の一例を示す。 本実施形態における電文の発生に応じて行われる電文管理情報の管理簿への登録処理を説明するための図である。 本実施形態における電文の削除に応じて行われる管理簿からの電文管理情報の削除処理を説明するための図である。 本実施形態におけるトークンの引継ぎ処理を説明するための図である。 本実施形態における位置検索モジュールの処理フローを示す。 本実施形態における、情報提供要求に応じて問い合わせ元に応答された位置情報の可視化の一例(その1)を示す。 本実施形態における、情報提供要求に応じて問い合わせ元に応答された位置情報の可視化の一例(その2)を示す。 本実施形態における、情報提供要求に応じて問い合わせ元に応答された位置情報の可視化の一例(その3)を示す。 本実施形態における、サーバ単位での管理簿33及び位置検索モジュール34の設置例を説明するための図である。 本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。
ホストまたはサーバにて端末から送信された処理要求(電文)に対する処理(電文処理)を行うシステムにおいて、処理の遅延が発生した場合、次のことが考えられる。すなわち、電文処理経路上におけるシステムを構築するコンポーネント(以下、「コンポーネント」と称する)の電文ログまたはトレース(以下、「電文ログ」と称する)を解析して、性能のボトルネック(隘路)となる部分を調査することが考えられる。しかしながら、電文処理経路上において、リアルタイムにボトルネックとなる箇所を特定する場合、以下の問題がある。
通信量に比例して電文ログ出力量が増えるため、大量の電文が処理されるシステムでは大量の電文ログを解析することが求められる。近年のコンピュータ処理能力の増加、データ通信回線の高速化に伴い、電文処理量は増大しており、解析対象となる電文ログも増大している。また、ログの形式はコンポーネント毎に異なるため、コンポーネント毎に電文ログ解析の知識が求められる。
また、近年、負荷分散のため複数のサーバにセッションを配分して処理されることが多いが、電文の処理位置の確認のためには複数のサーバの電文ログを調査する必要がある。電文の処理位置を特定するためには、電文を処理するコンポーネントが出力するログを解析する場合、大量の電文ログ/複数の電文ログフォーマットを解析・集計処理する必要がある。しかしながら、リアルタイムで電文の処理位置を特定、すなわち、電文が処理されている位置と、その処理しているコンポーネントとの関係付けを行うことは難しい。
また、コンポーネントの電文ログの出力中はログ出力ファイルが排他的に占有されている場合があり、ログ出力ファイルが開放されるまで電文ログを参照できない場合がある。
また、電文処理待ち行列(キュー)の大きさを量るコマンドが提供されている場合があり、そのコマンドを用いて、キュー長が容量の何パーセントになっているかを確認することができる。しかしながら、調査対象の電文がキューに含まれているかを調べる事は出来ない事が多い。
さらに、金融・交通・通信・行政などの社会基盤システムでは、システムの停止や処理遅延による影響が大きい。社会基盤システムではトラブルが発生した場合の調査を短時間で行い速やかな回復を求められる。このため、リアルタイムでボトルネック箇所を特定する方法が必要となっている。
そこで、本実施形態では、電文処理経路上におけるシステムを構成するコンポーネントまたはサーバに調査対象の電文の位置を問い合わせ、その問い合わせに対する応答を受け取るようにする。これにより、コンポーネントが出力する電文ログの解析を行う事なく、電文の位置を特定することができる。
また、複数の業務電文が交錯するシステムにおいてもボトルネック箇所の特定が容易となるように、指定した条件での電文調査を可能とする。
電文をメモリ上の電文管理簿で管理することにより、ボトルネック箇所の確認を高速で行うことができる。
図1は、本実施形態における電文所在検索システムの一例を示す。電文所在検索システム1は、格納部2、応答部3を含む。格納部2は、処理要求に応じて処理を行う情報処理システムを構築する要素を示す複数のコンポーネントのそれぞれが保持している電文に付与されている電文を識別する識別情報を含む管理情報を、コンポーネント毎に保持する。
応答部3は、複数のコンポーネントに対する問い合わせに応じて、格納部2に保持されている管理情報のうち、問い合わせに含まれる条件に一致する管理情報に対応するコンポーネントを特定する特定情報を問い合わせ元に応答する。より具合的には、応答部3は、格納部2から条件にて指定されている識別情報に一致する管理情報が検索された場合、検索された管理情報に対応するコンポーネントの特定情報を問い合わせ元に応答する。
このように構成することにより、情報処理システムへの処理要求からその応答までの一連の処理における電文の所在を検出することができる。
管理情報は、さらに、電文の属性情報を含む。このとき、応答において、条件に電文の属性情報が指定されている場合、格納部2から属性情報に一致する管理情報を検索が検索された場合、検索された管理情報に対応するコンポーネントの特定情報を問い合わせ元に応答する。
このように構成することにより、電文の属性毎に情報処理システム内での電文の滞留状況を検出することができる。
図2は、本実施形態における業務システムの一例を示す。業務システム11は、クライアント端末12、中継サーバ13、業務サーバ14、データベース管理システム(DBMS)15、通信ネットワーク17を含む。クライアント端末12と中継サーバ13は、通信ネットワーク17を介して接続されている。業務サーバ14は、中継サーバ13を介して、通信ネットワーク17と接続されている。本実施形態において、図1の電文所在検索システム1は、業務システム11に組み込まれているシステムである。具体的には、電文所在検索システム1は、クライアント端末12、中継サーバ13、業務サーバ14のそれぞれに構築される。
クライアント端末12は、ユーザから入力された業務サーバ14に対する指示を受け付け、その指示に基づいて、業務サーバ14に対する処理要求(電文)を発行するコンピュータである。
中継サーバ13は、クライアント端末12から発行された処理要求を業務サーバ14へ転送するサーバ装置である。
業務サーバ14は、中継サーバ13を介してクライアント端末12から送信された処理要求を受信すると、その要求に対する処理を実行し、処理結果をクライアント端末12に応答する。
業務サーバ14は、通信制御部21、トランザクション制御部22、オペレーティングシステム(OS)23、業務プログラム24を搭載する。OS23は、業務サーバ14を動作させるための基本プログラムである。
通信制御部21は、OS23上で動作するプログラムであり、情報の送受信の制御を行う。トランザクション制御部22は、OS23上で動作するプログラムであり、端末12から送信される処理要求に対応する一連の処理(トランザクション)の管理を行う。
業務プログラム24は、OS23上で動作する業務用アプリケーションプログラムであり、処理要求に応じてDBMS15に問い合わせを行う。
DBMS15は、業務用データが格納されたデータベース(DB)を管理する。DBMS15は、業務プログラム24からの問い合わせに応じて、DBへアクセスし、問い合わせに対する結果を業務プログラム24へ提供する。DBMS15は、業務サーバ14にインストールされていてもよいし、不図示のDBサーバにインストールされていてもよい。
検索端末16は、通信ネットワーク17に接続されており、業務システム11を構築する中継サーバ13、業務サーバ14、及びクライアント端末12と通信することができるコンピュータである。なお、検索端末16は、問い合わせ元の一例である。
次に、業務システム11の全体の動作について説明する。クライアント端末12は、ユーザから入力された業務サーバ14に対する指示を受け付け、その指示に基づいて、業務サーバ14に対する処理要求(電文)を発行する。このとき、クライアント端末12は、電文を識別するため、送信する電文に識別情報(トークン)を含む電文管理情報を付与する。
電文管理情報が付与された電文は、中継サーバ13を介して業務サーバ14に送信される。業務サーバ13は、電文管理情報が付与された電文を受信する。すると、電文管理情報が付与された電文は、通信制御部21、トランザクション制御部22を介して業務プログラム24へ送られる。
業務プログラム24は、電文管理情報が付与された電文を受け取ると、その電文に対応する処理を行い、処理結果を示す電文(トークンを含む)を端末に応答する。
図3は、本実施形態に係る電文に付加される電文管理情報の一例を示す。電文管理情報は、所定のビット列、トークンID、属性1〜n、付加情報1〜nを含む。
所定のビット列は、当該情報がトークンであることを示す。トークンIDは、トークンを識別する識別情報であって、業務システム11内で一意に設定される。属性は、例えば、業務毎の電文の種類を示す。付加情報は、そのトークンIDが設定された電文管理情報が付加された電文を処理したコンポーネントの履歴情報を示す。
次に、電文管理情報の利用方法について説明する。
図4は、本実施形態における電文管理情報が付加された電文が処理されている位置を特定する方法を説明するための図である。電文が業務システム11内のどこにあるかを知りたい場合には、オペレータは、検索端末16を用いて、業務システム11を構築する各コンポーネントに対して、電文の位置についての問い合わせ(情報提供要求)を行う(S1)。ここで、業務システム11を構築する各コンポーネントとは、業務システムにおける、端末12から送信される処理要求を受け付けてから応答するまでの一連の処理(トランザクション)に含まれる処理群、機能群または部品群の総称である。コンポーネントの一例としては、業務プログラムが有する各機能を実現するためのプログラムモジュール、通信制御部21、トランザクション制御部22等が挙げられる。更に、コンポーネントの一例としては、クライアント端末12、中継サーバ13が挙げられる。
情報提供要求では、トークンに保持されている情報及び/または属性を指定することができる。したがって、情報提供要求にて問い合わせ条件を指定することにより、例えば、指定したトークンIDを持つまたは持たない電文、指定した属性を持つまたは持たない電文、トークンを持つ全ての電文等、選択的な電文位置検索が可能となる。図4の例では、検索端末16は、業務システム11を構成する各コンポーネントに対して、問い合わせ条件としてトークンID=001が指定された情報提供要求を行っている。
問い合わせ条件(指定したトークンIDを持つ/持たない。指定した属性を持つ/持たない。または全ての電文)に合致した場合、そのコンポーネントは、情報提供要求元である検索端末16に対して、電文位置情報を返却する(S2)。返却される電文位置情報には、付加情報として電文を処理しているコンポーネントのプログラム実行位置情報や電文転送経路等が付加される。これにより、電文の処理位置や転送経路を調査することが可能となる。
図4の例では、クライアント端末12から送信された、トークンID=001を有する電文管理情報が付与された電文は、コンポーネントである通信制御部21にある。この場合、通信制御部21において、問い合わせ条件に合致するので(指定されたトークンIDを持つので)、検索端末16に対して、電文の位置情報(例えば、コンポーネントID等)を返却する。
なお、検索端末16からコンポーネントへ送信される情報提供要求と、コンポーネントから検索端末16への位置情報の返却は、端末12−業務サーバ14間の業務電文の伝送への影響を回避するため、業務電文伝送ルートとは別のルートで伝送する。
次に、各コンポーネントにおける処理について説明する。
図5は、本実施形態におけるコンポーネント単位で行われる処理を説明するための図である。コンポーネント31毎に、書込みモジュール32、管理簿33、位置検索モジュール34が存在する。
コンポーネント31は、電文処理経路上におけるシステムを構築するプログラムモジュールであり、例えば、通信制御モジュール、トランザクション制御モジュール、業務アプリケーションモジュール等である。
コンポーネント1において、電文の受信、生成、または消滅により電文の状態が変化すると、書込みモジュール32は、その電文の状態の変化を検知し、管理簿33にその電文の電文管理情報を登録する。
位置検索モジュール34は、検索端末16から情報提供要求を受信すると、管理簿33から、情報提供要求に含まれる問い合わせ条件に一致する電文管理情報を検索する。検索の結果、問い合わせ条件に一致する電文管理情報が見つかると、位置検索モジュール34は、コンポーネント識別情報および付加情報1〜nを電文位置情報として問い合わせ元に返却する。
図6は、本実施形態における管理簿の一例を示す。管理簿23は、トークンID毎に、電文管理情報を管理する格納部であり、当該管理簿23と対応するコンポーネントに到達した電文に付加されている電文管理情報が格納されている。管理簿23にて管理される各電文管理情報には、電文削除情報が追加されている。電文削除情報は、対応する電文が削除または消滅したことを示す情報である。格納部は、クライアント端末12と中継サーバ13と業務サーバ14とにそれぞれ存在する。
図7は、本実施形態における電文の発生に応じて行われる電文管理情報の管理簿への登録処理を説明するための図である。
電文が発生(電文の生成または他コンポーネントからの電文受信)すると(S11)、書込みモジュール21は、電文の発生を検知する(S12)。書込みモジュール21は、その検知した電文に付与されている電文管理情報を管理簿33に登録する(S13)。
図8は、本実施形態における電文の削除に応じて行われる管理簿からの電文管理情報の削除処理を説明するための図である。コンポーネント31において電文が消滅した場合(S21)、書込みモジュール32は、その電文の消滅を検知する(S22)。ここで、電文の消滅の例としては、読み込みセッションがクローズされた場合、電文が読み込まれた領域または管理ブロック(例:ファイルディスクリプタ/データコントロールブロック(DCB))が消滅(OSに返却された)場合、または後続電文が生成された場合である。
書込みモジュール32は、その電文の消滅を検知すると、管理簿33に、その電文に対応する電文管理情報に電文削除情報を登録する(S23)。
書込みモジュール32は、一定時間経過後または管理簿33の空き容量が不足した場合は、管理簿33からログファイル35に、電文削除情報を有する電文管理情報を出力する(S24)。さらに、書込みモジュール32は、ログファイル35に出力した電文管理情報を管理簿33から消去する(S24)。これにより、管理簿33の肥大を防止することができる。
図9は、本実施形態におけるトークンの引継ぎ処理を説明するための図である。電文の受信を受けて、次のシステムまたはコンポーネントに電文を送信する場合、コンポーネント31は、受信した電文と同一のトークンIDを後続電文に付与し、送信する。
トークンを後続電文に渡す場合、コンポーネント31は、電文生成時に継承元となるトークンを指定することにより行う。トークンを隠蔽する場合(意識させない場合)、コンポーネント31は、元の電文が記録されている領域のアドレスを後続電文生成時に指定するか、元電文の管理ブロックを後続電文生成時に指定する。
次に、位置検索モジュール34の処理について説明する。
図10は、本実施形態における位置検索モジュールの処理フローを示す。位置検索モジュール34は、情報提供要求を取得すると(S31)、その情報提供要求から問い合わせ条件を抽出する(S32)。
位置検索モジュール34は、管理簿33から、問い合わせ条件に一致する電文管理情報(電文削除情報を有さない)を検索する(S33)。管理簿33に、問い合わせ条件に一致する電文管理情報(電文削除情報を有さない)が登録されていない場合(S34で「NO」)、本フローは終了する。
管理簿33に、問い合わせ条件に一致する電文管理情報(電文削除情報を有さない)が登録されている場合(S34で「YES」)、位置検索モジュール34は、次の処理を行う。すなわち、位置検索モジュール34は、自身が担当するコンポーネントのコンポーネント識別情報と、検索された電文管理情報に含まれる付加情報を、問い合わせ元に応答する(S35)。
次に、位置検索結果の取得例について説明する。
図11は、本実施形態における、情報提供要求に応じて問い合わせ元に応答された位置情報の可視化の一例(その1)を示す。図11では、問い合わせ条件として特定の属性を指定して情報提供を要求し、位置情報が返却された場合の電文の軌跡例を示す。例えば、問い合わせ条件として「オンライン業務Aを表す属性」が指定されているとする。すると、その情報提供要求を受信したときにその条件に一致する電文を保持しているコンポーネントから、位置情報が返信される。図11では、そのようにして返信のあったコンポーネントをプロットすることにより、可視化処理がされている。
これにより特定の条件に絞り込んで、電文の滞留状況などを調査/確認することができる。この場合、可視化処理を施すことにより、システムを構成するどのコンポーネントに電文が多く滞留しているかを容易に判断することができる。
図12は、本実施形態における、情報提供要求に応じて問い合わせ元に応答された位置情報の可視化の一例(その2)を示す。図12では、全ての電文に対して位置情報を要求し位置情報が返却された場合の電文の軌跡例を示す。この場合も可視化処理を施すことにより、システムを構成するどのコンポーネントに電文が多く滞留しているかを容易に判断できる。
図13は、本実施形態における、情報提供要求に応じて問い合わせ元に応答された位置情報の可視化の一例(その3)を示す。図13は、所定時間経過の度に、問い合わせ条件として特定の属性を指定して情報提供を要求し、位置情報が返却された場合の電文の軌跡例を示す。
上記実施形態では、書込みモジュール32、管理簿33、及び位置検索モジュール34の組は、コンポーネント単位で設置したが、これに限定されず、例えば管理簿33、位置検索モジュール34についてはサーバ単位で設置してもよい。これについて、図14を用いて説明する。
図14は、本実施形態における、サーバ単位での管理簿33及び位置検索モジュール34の設置例を説明するための図である。書込みモジュール32については、コンポーネント毎に設置され、管理簿33及び位置検索モジュール34については、サーバ単位で設置されている。
コンポーネント31と書込みモジュール32の対は、他の対から独立したメモリ領域に展開されている。それに対して、管理簿33及び位置検索モジュール34については、全ての書込みモジュール32からアクセス可能なように共有メモリに展開されている。
書込みモジュール32は、対応するコンポーネントの電文の保持状況を監視する。あるコンポーネントにおいて電文が発生した場合、書込みモジュール32は、そのコンポーネントのコンポーネント識別情報とその電文に付与されているトークンIDとの組み合わせを複合キーとし、その電文管理情報を管理簿33に登録する。
位置検索モジュール34は、検索端末16から情報提供要求を受信すると、管理簿33から、情報提供要求に含まれる問い合わせ条件に一致する電文管理情報を検索する。検索の結果、問い合わせ条件に一致する電文管理情報が見つかると、位置検索モジュール34は、コンポーネント識別情報および付加情報1〜nを電文位置情報として問い合わせ元に返却する。
ここで、管理簿33及び位置検索モジュール34の組をコンポーネント単位で設置する場合を、「コンポーネント単位での設置形態」と称する。また、管理簿33、位置検索モジュール34の組をサーバ単位で設置する場合を、「サーバ単位での設置形態」と称する。以下では、コンポーネント単位での設置形態とサーバ単位での設置形態とを比較する。
コンポーネントから管理簿への書込処理について、コンポーネント単位での設置形態の場合、負荷が小さい。それに対して、サーバ単位での設置形態の場合、共有メモリ等を使用するための負荷が発生し、コンポーネント単位の設置形態よりも、コンポーネントから管理簿への書込処理の負荷が大きくなる。
電文検索モジュールによる検索処理について、コンポーネント単位での設置形態の場合、コンポーネント毎に位置検索モジュールが位置検索処理を実行するため、負荷はサーバ単位より大きい。また、情報提供要求または回答の通信がコンポーネント毎に発生するので、サーバ単位より通信量が多い。
それに対して、サーバ単位での設置形態の場合、サーバ単位で位置検索モジュールが位置検索処理を実行するため負荷は少ない。また、情報提供要求または回答の通信がサーバ毎に発生するので通信量は少ない。
なお、書込みモジュール、管理簿、位置検索モジュール34の組の設置形態によって、計算機資源の消費が異なるため、システム要件に合わせて、いずれの設置形態にするかの選択が可能である。
図15は、本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。コンピュータ40は、クライアント端末12、中継サーバ13、業務サーバ14等として機能する。コンピュータ40は、CPU42、ROM43、RAM46、通信I/F44、記憶装置47、出力I/F41、入力I/F45、読み取り装置48、バス49、出力機器51、入力機器52によって構成されている。
ここで、CPUは、中央演算装置を示す。ROMは、リードオンリメモリを示す。RAMは、ランダムアクセスメモリを示す。I/Fは、インターフェースを示す。バス49には、CPU42、ROM43、RAM46、通信I/F44、記憶装置47、出力I/F41、入力I/F45、及び読み取り装置48が接続されている。読み取り装置48は、可搬型記録媒体を読み出す装置である。出力機器51は、出力I/F41に接続されている。入力機器52は、入力I/F45に接続にされている。
記憶装置47としては、ハードディスク、フラッシュメモリ、磁気ディスクなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。記憶装置47またはROM43には、CPU42を応答部3として機能させる本実施形態に係るプログラムが格納されている。RAM46には、情報が一時的に記憶される。記憶装置47またはRAM46は、格納部2として管理情報(例えば、管理簿33)等を格納する。
CPU42は、制御部22として、記憶装置47またはROM43から本実施形態に係るプログラムを読み出し、当該プログラムを実行する。
上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、プログラム提供者側から通信ネットワーク50、および通信I/F44を介して、例えば記憶装置47に格納されてもよい。また、上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納されていてもよい。この場合、この可搬型記憶媒体は読み取り装置48にセットされて、CPU42によってそのプログラムが読み出されて、実行されてもよい。可搬型記憶媒体としてはCD−ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、USBメモリ装置など様々な形式の記憶媒体を使用することができる。このような記憶媒体に格納されたプログラムが読み取り装置48によって読み取られる。
また、入力機器52には、キーボード、マウス、電子カメラ、ウェブカメラ、マイク、スキャナ、センサ、タブレットなどを用いることが可能である。また、出力機器51には、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどを用いることが可能である。また、ネットワーク50は、インターネット、LAN、WAN、専用線、有線、無線等の通信網であってよい。
上述したように、情報提供要求を送信すると、各コンポーネントからその要求に対応する位置情報がリアルタイムで送信される。すなわち、リアルタイムで電文の位置情報を収集できるので、時間経過に伴う位置情報の累積収集も容易となる。累積した位置情報を可視化処理等(グラフ化やアニメーション化等)することにより、滞留箇所等の判断を容易にしたり、第三者への説明を分かりやすくすることができる。
本実施形態によれば、システム上を往来する電文に識別情報及びトレース情報(その電文がコンポーネントを通過する度に付与されるそのコンポーネント名)を付与する。システム上の各コンポーネントは、その電文を受け取ると、そのコンポーネントが管理する管理簿へその識別情報及びトレース情報を登録する。登録された識別情報及びトレース情報は、そのコンポーネントがその電文を保持している間登録されているが、そのコンポーネントがその電文を保持していない場合には管理簿からその電文に対応する識別情報及びトレース情報を削除する。
そして、電文位置の問い合わせのための電文位置情報提供要求を全てのコンポーネントに行い、問い合わせ条件に一致する電文を保持しているコンポーネントが電文位置情報を応答することにより、電文処理位置を特定することができる。これにより、リアルタイム性の高い電文位置検知ができる。
本実施形態によれば、電文の位置の特定のために電文ログの解析を行わず、各コンポーネントからの情報提供要求に対応する位置情報を収集することにより、リアルタイム性の高い電文の位置の検知が実現することができる。
また、電文の属性等を問い合わせ条件として指定することにより電文のスクリーニングができる。そのため、システム全体の電文の流れから特定の業務等の電文の状態を特定できる。
また、リアルタイムで電文の状態が分かるため、システム内の滞留などの電文状況を監視できる。また、電文伝送ルートの解析も容易となるため正しいルートで処理しているか内部統制監視としても利用できる。
システムパラメタの妥当性(設計時に想定した性能が出るかを確認する)を実際に確認する場合も、電文ログの解析無しで、滞留等の電文状態を確認することができる。その結果、トライアンドエラーによるシステムパラメタの調整が容易になる。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
1 電文所在検索システム
2 格納部
3 応答部
11 業務システム
12 クライアント端末
13 中継サーバ
14 業務サーバ
15 DBMS
16 検索端末
17 通信ネットワーク
21 通信制御部
22 トランザクション制御部
23 OS
24 業務プログラム

Claims (5)

  1. クライアント端末またはサーバ装置に、
    処理要求に応じて処理を行う情報処理システムを構築する要素を示す複数のコンポーネントのそれぞれが保持している電文に付与されている該電文を識別する識別情報を含む管理情報を、コンポーネント毎に格納部に保持し、
    前記複数のコンポーネントに対する問い合わせに応じて、前記格納部に保持されている前記管理情報のうち、該問い合わせに含まれる条件に一致する前記管理情報に対応するコンポーネントを特定する特定情報を問い合わせ元に応答する
    処理を実行させる電文所在検索プログラム。
  2. 前記応答において、前記格納部から前記条件にて指定されている該識別情報に一致する前記管理情報が検索された場合、検索された該管理情報に対応するコンポーネントの特定情報を前記問い合わせ元に応答する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電文所在検索プログラム。
  3. 前記管理情報は、さらに、前記電文の属性情報を含み、
    前記応答において、前記条件に前記電文の属性情報が指定されている場合、前記格納部から該属性情報に一致する前記管理情報を検索が検索された場合、検索された該管理情報に対応する前記コンポーネントの特定情報を問い合わせ元に応答する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電文所在検索プログラム。
  4. 処理要求に応じて処理を行う情報処理システムを構築する要素を示す複数のコンポーネントのそれぞれが保持している電文に付与されている該電文を識別する識別情報を含む管理情報を、コンポーネント毎に保持する格納部と、
    前記複数のコンポーネントに対する問い合わせに応じて、前記格納部に保持されている前記管理情報のうち、該問い合わせに含まれる条件に一致する前記管理情報に対応するコンポーネントを特定する特定情報を問い合わせ元に応答する応答部と、
    を備えることを特徴とする電文所在検索システム。
  5. クライアント端末またはサーバ装置が、
    処理要求に応じて処理を行う情報処理システムを構築する要素を示す複数のコンポーネントのそれぞれが保持している電文に付与されている該電文を識別する識別情報を含む管理情報を、コンポーネント毎に格納部に保持し、
    前記複数のコンポーネントに対する問い合わせに応じて、前記格納部に保持されている前記管理情報のうち、該問い合わせに含まれる条件に一致する前記管理情報に対応するコンポーネントを特定する特定情報を問い合わせ元に応答する
    を処理を実行する電文所在検索方法。
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