JP2016134898A - 通信システム、通信装置およびパケットロス数測定方法 - Google Patents
通信システム、通信装置およびパケットロス数測定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】試験対象網が外部網とリンク集約により接続される場合に、パケットロス数を測定する精度を向上させる。【解決手段】SW1は、SW4のリンク集約された複数の物理リンクについて、複数の物理リンクのそれぞれを介して中継されたユーザパケット数を識別することにより、SW1とSW4のそれぞれが中継したユーザパケット数を識別する。SW1は、SW1とSW4のそれぞれが中継したユーザパケット数にもとづいて、SW1からSW4に亘る区間で生じたユーザパケットのロス数を導出する。【選択図】図11
Description
本発明は、データ処理技術に関し、特に通信システム、通信装置およびパケットロス数測定方法に関する。
MPLS−TP(Multi Protocol Label Switching ? Transport Profile)は、データ通信サービスを提供する通信事業者(以下「キャリア」とも呼ぶ)のネットワークに利用される技術である(例えば非特許文献1参照)。MPLS−TP OAM技術は、MPLS−TPを適用した通信キャリア網における正常性監視、オンデマンド試験による故障切り分けや品質測定等の保守運用手段を提供する(例えば非特許文献2参照)。
MPLS−TP OAM技術のうち、サービスの品質を評価するために、キャリア網内でパケットのロスが発生しているかどうかを測定するFrame Loss Measurement機能(以下「LM機能」と呼ぶ。)が知られている。LM機能は、試験区間の通信装置間で、LMM(Loss Measurement Message)パケットとLMR(Loss Measurement Reply)パケットを送受し、ユーザパケットの通過数に基づいてパケットロス数を測定する。
ところで、パケット転送サービスの品質を向上させる技術として、リンク集約(リンクアグリゲーションとも呼ばれる)が知られている。リンク集約は、隣接するパケット通信装置との間にケーブル等の物理リンクを複数設置し、複数の物理リンクを束ねて1つの仮想的な論理リンクを構成する技術である(例えば非特許文献3参照)。リンク集約を行うことで、高価なケーブルや通信インタフェースを用意することなく、帯域を増やした通信路を実現できる。また、複数の物理リンクを同時に使用するため、一部の物理リンクが故障した場合でも、通信路が完全に切断されることを防止でき、可用性が向上する。
RFC5921,"A Framework for MPLS in Transport Network"、[online]、[平成26年12月15日検索]、インターネット<URL:http://datatracker.ietf.org/doc/rfc5921/>
ITU-T G.8113.1,"Operations, administration and maintenance mechanism for MPLS-TP in packet transport network"、[online]、[平成26年12月15日検索]、インターネット<URL:http://www.itu.int/rec/T-REC-G.8113.1/en/>
IEEE802.1AX,"Link Aggregation"、[online]、[平成26年12月15日検索]、インターネット<URL:http://standards.ieee.org/getieee802/download/802.1AX-2008.pdf>
キャリア網の装置とユーザ網の装置がリンク集約で接続される場合、従来のLM機能ではキャリア網で生じたパケットロス数を正しく測定することは困難であった。本願発明は上記課題に鑑みたもので、その主な目的は、試験対象網が外部網とリンク集約により接続される場合に、パケットロス数を測定する精度を向上させることである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信システムは、利用者の第1装置と第2装置間で送受されるパケットを中継するシステムであって、利用者の第1装置と接続された第1通信装置と、利用者の第2装置と接続された第2通信装置と、を備える。第1通信装置と第2通信装置の少なくとも1つは、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して利用者の第1装置または第2装置と接続され、第1通信装置は、論理リンクに束ねられた複数の物理リンクのそれぞれを介して中継された利用者パケット数を収集することにより、第1通信装置と第2通信装置のそれぞれが中継した利用者パケット数を識別するパケット数識別部と、パケット数識別部により識別されたパケット数にもとづいて、第1通信装置から第2通信装置に亘る区間で生じた利用者パケットのロス数を導出するロス数導出部と、を含む。
本発明の別の態様は、通信装置である。この装置は、利用者の第1装置と第2装置間で送受されるパケットを別の通信装置と連携して中継する通信装置であって、本通信装置は、利用者の第1装置と接続されるものであり、別の通信装置は。利用者の第2装置と接続されるものであり、本通信装置と別の通信装置の少なくとも1つは、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して利用者の第1装置または第2装置と接続されており、論理リンクに束ねられた複数の物理リンクのそれぞれを介して中継された利用者パケット数を収集することにより、本通信装置と別の通信装置のそれぞれが中継した利用者パケット数を識別するパケット数識別部と、パケット数識別部により識別されたパケット数にもとづいて、本通信装置から別の通信装置に亘る区間で生じた利用者パケットのロス数を導出するロス数導出部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、パケットロス数測定方法である。この方法は、利用者の第1装置と第2装置間で送受されるパケットを別の通信装置と連携して中継する通信装置が実行する方法であって、本通信装置は、利用者の第1装置と接続されるものであり、別の通信装置は。利用者の第2装置と接続されるものであり、本通信装置と別の通信装置の少なくとも1つは、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して利用者の第1装置または第2装置と接続されており、論理リンクに束ねられた複数の物理リンクのそれぞれを介して中継された利用者パケット数を収集することにより、本通信装置と別の通信装置のそれぞれが中継した利用者パケット数を識別するステップと、識別するステップで識別したパケット数にもとづいて、本通信装置から別の通信装置に亘る区間で生じた利用者パケットのロス数を導出するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、試験対象網が外部網とリンク集約により接続される場合に、パケットロス数を測定する精度を向上させることができる。
実施の形態で提案する技術は、任意の2地点間にデータ通信サービスを提供するキャリア網の通信回線や通信装置の品質を調べる技術に関する。具体的には、キャリア網の入口において入力ポートを通過するパケット数と、キャリア網の出口において出力ポートを通過するパケット数を比較し、キャリア網の途中でパケットのロスが発生しているかどうかを測定する技術に関する。特に、サービス提供を継続した状態において、試験用のパケットを用いて送信側と受信側から、通過パケット数を計測したカウンタ値を収集し、比較することでロス数を測定する技術に関する。
実施の形態について説明する前に、従来技術や課題を含む概要を説明する。
MPLS−TPにおいて、イーサネット(登録商標)のパケットをカプセル化するときにはPW(Pseudowire)カプセリングと呼ばれる技術が使用される。PWカプセリングでは、MPLS−TP網の入口に設置された装置は、外部網からパケットを受信すると、そのパケットをLSP(Label Switched Path)ラベルとPWラベルを付加することによりカプセル化し、カプセル化後のパケットを網内の隣接装置へ送信する。網の出口となる装置までパケットが到達すると、LSPラベルとPWラベルを削除することによりカプセル化を解除し、カプセル化解除後のパケットを外部網へ送信する。
MPLS−TPにおいて、イーサネット(登録商標)のパケットをカプセル化するときにはPW(Pseudowire)カプセリングと呼ばれる技術が使用される。PWカプセリングでは、MPLS−TP網の入口に設置された装置は、外部網からパケットを受信すると、そのパケットをLSP(Label Switched Path)ラベルとPWラベルを付加することによりカプセル化し、カプセル化後のパケットを網内の隣接装置へ送信する。網の出口となる装置までパケットが到達すると、LSPラベルとPWラベルを削除することによりカプセル化を解除し、カプセル化解除後のパケットを外部網へ送信する。
図1は、MPLS−TP網の例を示す。キャリア網100は、顧客A、顧客B、顧客Cへ、MPLS−TP技術によるデータ通信サービスを提供する。SW1〜SW4のそれぞれは、MPLS−TP機能を具備したパケットスイッチ装置であり、例えば光ケーブルによって隣接装置と接続される。接続用の物理的なインタフェースを「ポート」と呼ぶ。個々のポートには、識別情報としてのポート番号、例えば「P0010」「P1020」等を付与する。
キャリア網のスイッチ(Switch、以下「SW」とも呼ぶ。)が備えるポートの種類には、UNI(User Network Interface)ポートとNNI(Network Network Interface)ポートがある。UNIポートは、キャリア網100におけるユーザデータの入口および/または出口となるポートであり、キャリア網と外部網の境界に位置するポートである。NNIポートは、キャリア網100内でパケットスイッチ同士を接続するポートであり、キャリア網100内でカプセル化パケットを中継するポートである。
以下、外部網からキャリア網へ入力され、または、キャリア網から外部網へ出力されるパケットであり、例えば、キャリア網を介して顧客サイト間で送受されるデータを含むパケットをLM機能・LM試験のためのパケットと区別して「ユーザパケット」とも呼ぶ。ユーザパケットは、適宜カプセル化パケット、非カプセル化パケットの両方を含む。
図2は、パケットフォーマットの例を示す。図2の上段は、物理レイヤがイーサネットによって顧客の装置(A1、B1等)と接続されているときに、顧客の装置(外部網、顧客側網)とUNIポート間で送受信するユーザパケットのフォーマットを示している。ユーザデータは例えばIPヘッダを有するパケットである。
図2の下段は、上段のユーザパケットを、キャリア網内のパケットスイッチ間で転送するときのフォーマットを示している。キャリア網の入口装置では、上段で示すパケットを受信すると、PWカプセリングを実行してキャリア網内へ転送する。キャリア宛先MACアドレスとキャリア送信元MACアドレスは、MPLS−TPのラベル(LSPラベルおよびPWラベル)でカプセル化したパケットをイーサネットの形式で転送する場合に付加する。これらのMACアドレスは各パケット共通で、予めSWにおいて定められた値を設定する。イーサタイプには、MPLS−TPによるパケット転送の場合、標準値0x8847を設定する。
図3は、LSPラベルとPWラベルのフォーマットを示す。フォーマットは両ラベルで共通である。数値はデータサイズ(ビット数)を示す。TCはTraffic Classの略であり、パケット転送の優先度を示す。SはBottom of Stackの略であり、0は以降にラベルが続くことを意味し、1は最後のラベルであることを示す。例えば、ユーザパケットに付与されるLSPラベルのSは0、PWラベルのSは1となる。
TTLはカプセル化時に初期値255が設定される。LSPラベルのTTLは中継区間で装置を経由するたびに1減算され、TTLが0になるとパケットは廃棄される。なお、減算対象はLSPラベルのTTLのみであり、PWラベルのTTLは中継区間の装置では書き換えず、キャリア網の出口装置でもチェックしない。LSPラベルのラベル値は、ユーザパケットをキャリア網内で転送する経路を決定するために使用する。PWラベルのラベル値は、ユーザパケットがキャリア網の出口装置まで転送されたときに参照され、どのUNIポートで出力するかを決定するために使用する。
図1のキャリア網100の各SWは、ラベル値を用いて次のようにパケットを転送する。すなわち、予め各SWでは、入力ポート毎に、入力パケットのヘッダ情報と、それに対する出力ポート、必要なヘッダ付与・削除操作を規定した情報が設定される。各SWは、パケットを受信する都度、これらの情報を参照して転送処理を実行する。
図4は、図1のSW1における転送設定例を示す。SW1は、顧客Aサイト1からパケットを受信すると、ラベル値を111としたLSPラベルと、ラベル値を333としたPWラベルを付与したカプセル化パケットをSW2へ転送する。SW1は、顧客Bサイト1からパケットを受信すると、ラベル値を111としたLSPラベルと、ラベル値を444としたPWラベルを付与したカプセル化パケットをSW2へ転送する。SW1は、顧客Cサイト1からパケットを受信すると、ラベル値を222としたLSPラベルと、ラベル値を555としたPWラベルを付与したカプセル化パケットをSW2へ転送する。
このように、キャリア網においてパケットの出口となるSWが同じであれば、同じLSPラベル値を付与することで、SW2のような中継のSWが保持すべきLSPラベル値の情報量を削減できる。また、中継のSWは、LSPラベルのみ参照すれば転送先を決定でき、PWラベルの参照が不要であるため処理を軽量化できる。例えばSW2は、P2010でLSPラベル値が111のパケットを受信するとSW4へ転送し、LSPラベル値が222のパケットを受信するとSW3へ転送する。このときにPWラベルの参照は不要である。
図1のSW4では、P4020でLSPラベル値が111、PWラベル値が222のパケットを受信すると、カプセル化を解除し、顧客Aサイト2へUNIポート経由でパケットを出力する。P4020でLSPラベル値が111、PWラベル値が333のパケットを受信すると、カプセル化を解除し、顧客Bサイト2へUNIポート経由でパケットを出力する。
既述したように、MPLS−TPのPWレイヤOAMのLM機能では、LMMパケットとLMRパケットが使用される。図5は、LMMパケットとLMRパケットのフォーマットを示す。フォーマットは両パケットで共通である。先頭からPWラベルまではユーザパケット(カプセル化後)と同じであり、キャリア網ではユーザパケットと同様に中継される。なお、PWラベルのSは0(続き有り)とする。
GALのフォーマットはLSPラベル、PWラベルと同じである。GALのラベル値は、ユーザパケットと区別し、保守運用のためのパケットであることを示す13とする。TTLは255である。GALのSは1(続き無し)とする。すなわち、PWレイヤOAMパケットは、GALが最後のラベルとなる。G−Achには、当該パケットがOAMパケットであることを示す0x8902を設定する。OpCodeには、OAMの機能を示す情報であり、ロス数を計測するためのOAMパケットではLMMまたはLMRを示す値を設定する。
図6は、LM機能を説明する図である。同図は、顧客Aのサイト1(装置A1)とサイト2(装置A2)間で流れるユーザパケットが、キャリア網でロスしているかをLM機能を使用して測定する動作を示している。各SWは、監視網を介して保守端末161と接続されており、保守者は保守端末161から試験実行の指示を送る。
試験に先立ち、ユーザパケット転送経路の中の、SW1のUNIポートP0010、SW4のUNIポートP0090に、ユーザパケットの通過数を計測するカウンタを設ける。また、LMM・LMRのパケットを挿入し、また、これらのパケットを抽出する機能点であるMEP(Maintenance Entity group end Point)を設定しておく。図6では、P0010にMEP−1を設定し、P0090にMEP−2を設定している。
なお、NNIポート、例えばSW1のP1020やSW4のP4020にMEPを設定することも考えられる。しかし、NNIポートにMEPを設定した場合、キャリア網端の装置(SW1、SW4等)において、NNIポートとUNIポート間の装置内経路が故障し、パケットロスが発生しても検出できない。OAM機能によるキャリア網の保守範囲を広くするために、MEPをUNIポートへ設定することが好ましいと言える。
LM機能の動作について、図6の1)〜11)に沿って説明する。1)では、保守者が、SW4のMEP−2に対し、LMM受信機能をイネーブル(enable)に設定する。SW4は、MEP−2のポート(P0090)を通過するユーザパケット数のカウントを開始する。通過パケット数計測用のカウンタは2種類設けられる。RxFCfのカウンタでは、キャリア網を中継されてきて顧客Aのサイト2へ送信するパケット数をカウントする。TxFCbのカウンタでは、顧客Aサイト2から受信し、キャリア網内へ転送するパケット数をカウントする。SW4はカウントを開始するとともに、MEP−2で、SW1からのLMM受信を待機する。
2)では、保守者が、SW1に対して、MEP−1を起点としたLM試験の開始指示を入力する。SW1は、MEP−1のポート(P0010)を通過するユーザパケット数のカウントを開始する。ここでも通過パケット数計測用のカウンタは2種類設けられる。TxFCfのカウンタでは、顧客Aサイト1から受信し、キャリア網内へ転送するパケット数をカウントする。RxFClのカウンタでは、キャリア網を中継されてきて顧客Aのサイト1へ送信するパケット数をカウントする。
3)では、SW1は、1つ目のLMMを、MEP−1のポートから、ユーザパケットの転送経路に、SW4の方向へ挿入する。このときに、LMMを挿入する直前までに流れたパケットを反映したTxFCfカウンタ値を、LMMの中のTxFCf用領域に設定して送信する。LMMは、SW4までユーザパケットと同じ経路で転送される。
4)では、LMM受信側のSW4にLMMが到着する。SW4は、P4020でLMMを受信すると、ユーザパケットと同様に、入力ポート・LSPラベル値・PWラベル値に基づいて、UNIポートのP0090へLMMを転送する。UNIポートP0090にLMMが到着すると、GALとG−Achが付与されているためOAMパケットと認識し、P0090から外部へは出力せずに、MEP−2においてLMMを抽出する。このとき、LMMが到着する直前までに流れたパケット数を反映したRxFCfカウンタ値を記憶しておく。
5)では、SW4は、LMMに対する応答であるLMRを生成し、MEP−2のポートであるP0090から、ユーザパケットの転送経路に、SW1の方向へLMRを挿入する。このとき、LMRのカウンタ用領域に以下の値を設定する。
TxFCf : 4)で受信したLMMの中のTxFCfの値をコピーする。
RxFCf : 4)で記憶したRxFCfの値を設定する。
TxFCb : LMRを挿入する直前までに流れたパケット数を反映したTxFCbカウンタ値を設定する。
TxFCf : 4)で受信したLMMの中のTxFCfの値をコピーする。
RxFCf : 4)で記憶したRxFCfの値を設定する。
TxFCb : LMRを挿入する直前までに流れたパケット数を反映したTxFCbカウンタ値を設定する。
6)では、5)で送信されたLMRがSW1に到着する。SW1は、P1020でLMRを受信すると、ユーザパケットと同様に、入力ポート・LSPラベル値・PWラベル値に基づいて、UNIポートP0010へLMRを転送する。UNIポートP0010にLMRが到着すると、GALとG−Achが付与されているためOAMパケットと認識し、P0010から外部へは出力せずに、MEP−1においてLMRを抽出する。このとき、LMRが到着する直前までに流れていたパケット数を反映したRxFClカウンタ値を記憶し、LMRに含まれる上記3つのカウンタ値をあわせて計測の基準値として保持する。
6)で得られたカウンタ値を、TxFCfp・RxFCfp・TxFCbp・RxFClpとする。末尾のpはpreviousを意味する。
以降の7)と8)では、上記の3)〜5)と同様に動作し、すなわちSW1は2つ目のLMMを送信し、2つ目のLMRを受信する。7)におけるLMMの送信は、予め定められた送信間隔の経過後に実行する。送信間隔は、前回のLMM送信からの経過時間であり、例えば100msである。
以降の7)と8)では、上記の3)〜5)と同様に動作し、すなわちSW1は2つ目のLMMを送信し、2つ目のLMRを受信する。7)におけるLMMの送信は、予め定められた送信間隔の経過後に実行する。送信間隔は、前回のLMM送信からの経過時間であり、例えば100msである。
9)では、6)と同様に、LMR受信処理を実行する。このとき新たに得られたカウンタ値を、TxFCfc・RxFCfc・TxFCbc・RxFClcとする。末尾のcはcurrentを意味する。
SW1は、LMRの受信により得られたカウンタ値を用い、以下の計算式にしたがってパケットロス数を導出する。
・パケットロス数(far-end loss)(以下「遠端ロス」「遠端ロス数」とも呼ぶ)
=(TxFCfc − TxFCfp)−(RxFCfc − RxFCfp)
・パケットロス数(near-end loss)(以下「近端ロス」「近端ロス数」とも呼ぶ)
=(TxFCbc − TxFCbp)−(RxFClc − RxFClp)
なお、この計算時のTxFCfc・RxFCfc・TxFCbc・RxFClcは次回の測定におけるPrevious値として保持しておく。
・パケットロス数(far-end loss)(以下「遠端ロス」「遠端ロス数」とも呼ぶ)
=(TxFCfc − TxFCfp)−(RxFCfc − RxFCfp)
・パケットロス数(near-end loss)(以下「近端ロス」「近端ロス数」とも呼ぶ)
=(TxFCbc − TxFCbp)−(RxFClc − RxFClp)
なお、この計算時のTxFCfc・RxFCfc・TxFCbc・RxFClcは次回の測定におけるPrevious値として保持しておく。
遠端ロス数は、前回のLMMと今回のLMMの間にSW1からSW4の方向へ転送されたユーザパケットのうち、SW1ではカウントされたがSW4ではカウントされなかった数、すなわちSW1→SW4間の転送途中でロスしたパケット数である。近端ロス数は、前回のLMRと今回のLMRの間にSW4からSW1の方向へ転送されたユーザパケットのうち、SW4ではカウントされたがSW1ではカウントされなかった数、すなわちSW4→SW1間の転送途中でロスしたパケット数である。
10)では、予め指定された回数分、7)〜9)の動作を繰り返す。例えば、送信間隔100msで100回繰り返してもよい。
11)では、LMM送信側のSW1は、所定回数の繰り返しを終了すると、MEP−1のポートを通過するパケット数のカウントを停止する。SW1は、10)までで得られた100回分の遠端ロス数の合計と、近端ロス数の合計を保守端末161へ通知する。繰り返しの各回で検出したロス数を個別に通知してもよい。保守者は、キャリア網100における10秒間でのパケットロス数を、ユーザパケットの転送方向毎に把握できる。
11)では、LMM送信側のSW1は、所定回数の繰り返しを終了すると、MEP−1のポートを通過するパケット数のカウントを停止する。SW1は、10)までで得られた100回分の遠端ロス数の合計と、近端ロス数の合計を保守端末161へ通知する。繰り返しの各回で検出したロス数を個別に通知してもよい。保守者は、キャリア網100における10秒間でのパケットロス数を、ユーザパケットの転送方向毎に把握できる。
12)では、保守者が、SW4のMEP−2に対し、LMM受信機能をディセーブル(disable)に設定する。SW4は、MEP−2のポートを通過するユーザパケット数のカウントを停止する。このように、サービスを運用中のまま、キャリア網100内の任意の中継区間におけるユーザパケットのロス数を調べることができる。
図7は、LM試験の動作例として、ユーザパケット・LMM・LMRの流れを示す。図の上段は、SW1からSW4へのパケットの流れを示し、図の下段は、SW4からSW1へのパケットの流れを示す。四角に付した数値はユーザパケットの順番を示す。吹き出しの片括弧付き数値は、図6の片括弧付き数値(動作順序)に対応する。
図7のパケットのフローに対し、図6の1)〜9)を実行すると、収集されるカウンタ値は以下のようになる。ここではパケットのロスはないものとする。
6)のLMRで得られるカウンタ値:
TxFCfp=1、RxFCfp=3、TxFCbp=2、RxFClp=1
9)のLMRで得られるカウンタ値:
TxFCfc=6、RxFCfc=8、TxFCbc=8、RxFClc=7
6)のLMRで得られるカウンタ値:
TxFCfp=1、RxFCfp=3、TxFCbp=2、RxFClp=1
9)のLMRで得られるカウンタ値:
TxFCfc=6、RxFCfc=8、TxFCbc=8、RxFClc=7
パケットロス数を計算すると、以下のようになる。
遠端ロス数 =(6−1)ー(8−3)=0
近端ロス数 =(8−2)−(7−1)=0
仮に、途中でSW1からSW4方向のパケットの6番目がロスした場合、RxFCfcが7になり、遠端ロス数が1になる。
遠端ロス数 =(6−1)ー(8−3)=0
近端ロス数 =(8−2)−(7−1)=0
仮に、途中でSW1からSW4方向のパケットの6番目がロスした場合、RxFCfcが7になり、遠端ロス数が1になる。
ところで、リンク集約を用いてパケットを転送する場合、1つのパケットは、1つの論理リンクに集約された複数の物理リンクのいずれか1つを用いて転送される。また、リンク集約で受信するパケットは、どの物理リンクから受信したものでも有効なパケットとして扱う。パケットをいずれか1つの物理リンクへ振分ける際には、特定のリンクに偏らずに負荷分散できるように、パケット内のヘッダ情報を参照し、ハッシング計算により振分け先の物理リンクを決定する方法が知られている。参照されるヘッダ情報は、レイヤ2では送信元MACアドレスや宛先MACアドレス、VLAN−IDでもよく、レイヤ3では送信元IPアドレスや送信先IPアドレスでもよい。
リンク集約におけるパケットロス数を測定する技術として、例えば特開2012−129868号公報に記載の技術がある。この公報には、中継区間がリンク集約で接続されているときのパケットロス数を測定する技術が記載されている。
図1のSW4は、顧客Aサイト2の装置A2と単一の物理リンクで接続されているが、図8に示すように、SW4とA2をリンク集約で接続することがある。顧客Aサイト1のA1から送信されたユーザパケットは、SW4のP0090・P0091・P0092のいずれかに分散され、パケット毎にいずれか1つのポートから顧客Bサイト2のA2へ出力される。このような構成において、従来のLM機能ではパケットロス数を正しく測定することができなかった。
図8は、顧客装置がリンク集約によりキャリア網に接続される例を示す。図8の構成で図6と同様のLM試験を実施する場合、図6の1)では、P0090に加え、P0091とP0092でもカウント開始が必要になる。図6の2)3)は図8でも同じである。SW4は、P4020でLMMを受信すると、LSPラベル・PWラベルはユーザパケットと同じなので、リンク集約における負荷分散処理を実行し、P0090、P0091、P0092のいずれかへLMMを転送する。
ここではP0090へ転送したとする。P0090にLMMが到着すると、MEP−2でLMMを抽出し、図6の5)と同様にP0090でLMRの応答処理を実行する。ここで、LMRの各カウンタ領域は、図6と同様に以下の値を設定することになる。
TxFCf : 4)で受信したLMMの中のTxFCfの値をコピーする。
RxFCf : 4)で記憶したRxFCfを設定する。
TxFCb : LMRを挿入する直前までに流れたパケット数を反映したTxFCbカウンタ値を設定する。
TxFCf : 4)で受信したLMMの中のTxFCfの値をコピーする。
RxFCf : 4)で記憶したRxFCfを設定する。
TxFCb : LMRを挿入する直前までに流れたパケット数を反映したTxFCbカウンタ値を設定する。
ここで、RxFCfの値は、図8ではSW1からSW4方向へ転送されたユーザパケットのうち、SW4における負荷分散処理の結果、P0090へ振分けられたユーザパケットだけがカウントされている。LMRがSW1へ到着し、図6の9)に相当する計算を実行した場合、RxFCfにはP0091とP0092を通過したパケット数がカウントされていないため、正しい遠端ロス数を導出できない。
また、TxFCbの値は、SW4のP0090で受信されてSW1方向へ転送されたパケット数がカウントされている。その一方、LMRがSW1到着時に取得されるP0010のRxFClカウンタには、SW4のP0090だけでなく、SW4のP0091・P0092で受信されてSW1方向へ転送されたパケット数もカウントされている。そのため正しい近端ロス数も導出できない。
上記公報の技術は、図8のように、キャリア網と外部網がリンク集約で接続されている場合、パケットロス数の測定ができない。上記公報の技術では、送信パケット数を求めるためにリンク集約による負荷分散前の合計数の情報が必要になるが、この情報は、外部網の装置(例えばA2)で取得可能な情報である。すなわち、キャリアの管理外に存在する情報であり、キャリア網の装置(SW等)では取得できないからである。
そこで本発明者は、キャリア網の端から端までの区間におけるパケットロス数を測定するために、キャリア網と外部網との境界で、リンク集約の各ポートに振分けられた後の、ポート毎のパケット通過数をキャリアの管理下の装置から収集する構成に想到した。実施の形態では、リンク集約された複数の物理リンクを介して中継したユーザパケット数を物理リンク毎、すなわちポート毎に識別し、リンク集約を含むユーザパケットの中継区間で生じたパケットロス数を導出する技術を提案する。
図9は、実施の形態のパケットロス数測定技術の原理を説明する図であり、パケット(ユーザパケット、LMM、LMRを含む)をカプセル化する際の、PWラベルの設定情報を示す。実施の形態のSWは、キャリア網入口のUNIポートであり、リンク集約された複数の物理ポートのいずれかで、外部網から送信されたユーザパケットを受信した場合、受信した物理ポートを識別するための情報を当該パケットに付加する。具体的には、当該ユーザパケットのカプセル化処理において、当該ユーザパケットを受信した物理ポートの識別情報を、PWラベルのTTLフィールドに設定する。既述したように、MPLS−TPにおけるパケット伝送処理ではPWラベルのTTLフィールドの値は参照しないため、キャリア網でのパケット伝送に影響はない。
物理ポートの識別情報を以下「ポートID」と呼ぶ。実施の形態ではポートIDを1から15の範囲で設定するが、この範囲は一例であり、メモリの搭載量に応じて1〜2、1〜254等の範囲で設定してもよい。また、リンク集約でないポートの場合、PWラベルのTTLフィールドには従来通り255を設定する。
LMMを送信する際に付与するPWラベルのTTLフィールドには、送信元のUNIポートがリンク集約でなければ255を設定する。送信元のUNIポートがリンク集約のポートの場合は、リンク集約におけるポートIDを設定する。また、LMRを送信する際に付与するPWラベルのTTLフィールドには、送信元のUNIポートがリンク集約でなければ255を設定する。送信元のUNIポートがリンク集約のポートの場合は、リンク集約におけるポートIDを設定する。
図10は、実施の形態のパケットロス数測定技術の原理を説明する図であり、実施の形態におけるLM試験用パケットカウンタの持ち方を示す。実施の形態では、キャリア網内部からUNIポートを通過してキャリア網外部へ流出する方向に転送されるユーザパケットについて、そのユーザパケットのPWラベルのTTL値に応じた(TTL値毎の)個別のカウンタを備える。なお、TTL値が1であるパケットは、TTL値が255のパケットと同じカウンタを使用する。言い換えれば、リンク集約でないUNIポートを通過してキャリア網内に流入したパケットと、リンク集約の1番目のUNIポートを通過してキャリア網内に流入したパケットのカウンタは同じとする。
図10に示すように、SW4のP0090のポートIDを1、P0091のポートIDを2、P0091のポートIDを3とする場合、SW1のRxFClカウンタ30には、SW4のP0090からSW1のP0010へ転送されたパケット数が保持される。また、RxFClカウンタ31には、SW4のP0091からSW1のP0010へ転送されたパケット数が保持され、RxFClカウンタ32には、SW4のP0092からSW1のP0010へ転送されたパケット数が保持される。
図10では、SW1のP0010でLMMを挿入する場合のSW1のカウンタを示しているが、他のSWのUNIポートについても同様に、ポート毎にPWラベルのTTL値に応じた個別のカウンタ(RxFClカウンタ)を持つ。リンク集約のポートでも、物理ポート毎に同様のカウンタを持つ。またカウンタの名称は、LMMを送信する装置から見て送信がforwarding、受信がbackwardingとなるので、LMMを受信し、LMRを折り返す側ではカウンタ名称も対称的に変わる。ただし、図示の通り、PWラベルのTTL値に応じた個別のカウンタを持つことは共通である。
実施の形態の構成は、UNIの物理ポート毎に、Txカウンタ(TxFCf、TxFCb)を1つ備え、かつ、Rxカウンタ(RxFCf、RxFCl)を、少なくともLM試験の対向装置においてリンク集約されたUNIの物理ポート数分備えるとも言える。例えば、SW4は、P0090用カウンタとして、1つのTxFCbカウンタと15個のRxFCfカウンタを持つ。P0091用カウンタ、P0092用カウンタについても同様である。このように、RxFCfカウンタを、SW1でのRxFClカウンタと同様に、ユーザパケットのPWラベルTTL値に応じた個数(TTL値毎に)備える。
また、SW4のリンク集約ポートであるP0090でLMMを挿入する場合、SW1は、P0010用カウンタとして、1つのTxFCbカウンタと15個のRxFCfカウンタを持ってもよい。またSW4は、P0090用カウンタとして、1つのTxFCfカウンタと15個のRxFClカウンタを持ってもよい。P0091用カウンタ、P0092用カウンタについても同様である。また、どのUNIポートがLMMの発信元となってもよいように、キャリア網の各UNIポート(物理ポート)に対し、1つのTxFCfカウンタ、1つのTxFCbカウンタ、15個のRxFCfカウンタ、15個のRxFClカウンタを設けてもよい。
図11は、実施の形態のパケットロス数測定技術の原理を説明する図であり、実施の形態におけるLMMとLMRの転送動作を示す。同図のキャリア網はSW1、SW2、W4を含む。SW1、SW2、SW4は、顧客Aサイト1の装置と顧客Aサイト2の装置との間のデータ通信サービスを提供する通信システムを構成する。
LM試験の起点は、SW1のUNIポートP0010であり、LM試験の終点、すなわちLMRの応答ポートはリンク集約された論理ポートである。従来、SW4まで転送されたLMMは、SW4のUNIがリンク集約の構成であれば、ユーザパケットと同様にリンク集約の負荷分散処理を実行し、P0090・P0091・P0092のいずれか1つのポートを選択し、Egress側へ転送していた。これに対し実施の形態では、LMMは負荷分散処理の対象外とし、リンク集約された論理ポートを構成する全ての物理ポートでLMMを受信するように、全物理ポート宛にLMMを複製してEgress側へ転送する(図の2))。
UNIポートであるEgress側にLMMが到着後、LMMを抽出してLMRを応答する動作は従来と同様であり、各ポート宛のLMMに対してそれぞれ1つのLMRを送信する(図の3))。その際、図9で示したように、LMRにおけるPWラベルのTTL値を設定する。
LMRに設定するカウンタ値は次のとおりである。TxFCfは、従来通り、LMMの中のTxFCfの値をそのままコピーする。RxFCfについては、図10の下部に示すように、SW4ではUNIポート毎に、SW1側UNIのポートIDに対応した15個のカウンタを持つ。その中から、受信したLMMのPWラベルTTL値に対応するRxFCfカウンタ値を選択する。図11の例ではSW1のP0010はリンク集約ではないので、LMMのPWラベルTTL値には255が設定されている。この場合、15個のカウンタのうちの1番目、すなわち先頭のRxFCfカウンタの値を設定する。
図12は、実施の形態のパケットロス数測定技術の原理を説明する図であり、実施の形態におけるLMR受信時の動作を示す。同図の動作は図11の続きを示している。SW1のUNIポートP0010でLMRを抽出するとき、直前までに通過したユーザパケット数を示すRxFClカウンタ値を取得する。このRxFClカウンタは、図10に示すように15個設けられている。このうち、LMRのPWラベルTTL値に対応するカウンタを取得する。なぜなら、図11で示したように、そのLMR送信時に送信側で書き込むTxFCbカウンタと比較対象となる受信側カウンタは、PWラベルTTL値が示すポートIDに対応するカウンタとなるためである。
この結果、パケットロス数の計算に使用するTxFCf値は、複数のLMRに設定された共通のTxFCf値であり、LMMで送信したSW1のP0010用TxFCfカウンタ値となる。RxFCf値は、複数のLMRのそれぞれに設定されたRxFCf値であり、SW4のP0090用RxFCfカウンタ値(ポートID=255)と、SW4のP0091用RxFCfカウンタ値(ポートID=255)と、SW4のP0092用RxFCfカウンタ値(ポートID=255)の3つになる。
また、パケットロス数の計算に使用するTxFCb値は、複数のLMRのそれぞれに設定されたTxFCb値であり、SW4のP0090用TxFCbカウンタ値と、SW4のP0091用TxFCbカウンタ値と、SW4のP0092用TxFCbカウンタ値の3つになる。RxFCl値は、SW1のP0010用RxFClカウンタ値(ポートID=1)と、SW1のP0010用RxFClカウンタ値(ポートID=2)と、SW1のP0010用RxFClカウンタ値(ポートID=3)の3つになる。すなわち、図10のRxFClカウンタ30と、RxFClカウンタ31とRxFClカウンタ32の3つになる。
SW1〜SW4の試験区間におけるパケットロス数は以下の計算式で得られる。
遠端ロス数 =(TxFCfc − TxFCfp)
−(ΣRxFCfc − ΣRxFCfp) ・・・式1
近端ロス数 =Σ{(TxFCbc − TxFCbp)
−(RxFClc − RxFClp)} ・・・式2
遠端ロス数 =(TxFCfc − TxFCfp)
−(ΣRxFCfc − ΣRxFCfp) ・・・式1
近端ロス数 =Σ{(TxFCbc − TxFCbp)
−(RxFClc − RxFClp)} ・・・式2
「Σ」は、リンク集約を構成する複数のポート用のカウンタ値を合計することを意味する。例えば、ΣRxFCfpは、SW4のP0090のRxFCfp値、P0091のRxFCf値、P0092のRxFCfp値の合計である。また式2は、SW4のP0090用のカウンタ値での計算結果、P0091用のカウンタ値での計算結果、P0092用のカウンタ値での計算結果を合計することを意味する。
遠端ロスに関して、TxFCfは、3つのLMRに同じ値が入るが、これらの合計はせず、1つのLMRの値のみ使用する。RxFCfは、リンク集約で分散された後の合計値を求めるため、3つのLMRに入ってくる値を合計する。近端ロスに関して、3つのLMRによって、SW4のポートID=1〜3のそれぞれを通過したパケットがSW1のUNIへ到着した数が分かる。すなわち3つのフロー毎のロスがわかるので、個別のフローのロスを求めた後に3つの結果を合計する。
なお式1および式2は次のように表現することもできる。
遠端ロス数 =(TxFCfc − TxFCfp)
−Σ(RxFCfc − RxFCfp)
近端ロス数 =(ΣTxFCbc − ΣTxFCbp)
−(ΣRxFClc − ΣRxFClp)
遠端ロス数 =(TxFCfc − TxFCfp)
−Σ(RxFCfc − RxFCfp)
近端ロス数 =(ΣTxFCbc − ΣTxFCbp)
−(ΣRxFClc − ΣRxFClp)
図13は、実施の形態のパケットロス数測定技術の原理を説明する図であり、リンク集約が適用されたUNIポート(図ではSW4のP0091、ポートID=2)を起点にしたLM試験の動作を示す。LMMのPWラベルTTL値は、図9に示す通りであり、SW1でのLMM受信とLMR応答時の動作、設定するカウンタ値についても既に説明した通りである。LMRがSW4に到着した場合、従来はユーザパケットと同様に負荷分散処理を実行し、リンク集約を構成するいずれかのポートにLMRを振分けていた。これに対し実施の形態では、LMRは負荷分散処理の対象外とし、UNIポートのリンク集約を構成する全ての物理ポートでLMRを受信するように、リンク集約の全構成ポート宛にLMRを複製してEgress側へ転送する(図の4))。
UNIポートであるEgress側にLMRが到着後、LMRを抽出して、直前までに通過したユーザパケット数を示すRxFClカウンタ値を取得する。LMRを複製する理由は、SW1からSW4方向のロス数を計算するための、LMR送信側のTxFCbに対応するカウンタ値は、リンク集約で負荷分散される全てのポートに対応するカウンタ値の合計になるためである。また、SW4からSW1方向のロス数の計算は、LMMを送信したポートに到着したLMRのみを対象とする。LMMを送信しなかったポートで受信したLMRは、SW4からSW1方向のロス数の計算には使用しない。
この結果、パケットロス数の計算に使用するTxFCf値は、複数のLMRに設定された共通のTxFCf値であり、LMMで送信したSW4のP0091用TxFCfカウンタ値である。RxFCf値は、複数のLMRに設定された共通のRxFCf値であり、SW1のP0010用RxFCfカウンタ値(ポートID=2)である。TxFCb値は、複数のLMRに設定された共通のTxFCb値であり、SW1のP0010用TxFCbカウンタ値である。RxFCl値は、LMRを受け付けた複数のポートそれぞれのRxFClカウンタ値である。すなわち、SW4のP0090用RxFClカウンタ値(ポートID=255)、SW4のP0091用RxFClカウンタ値(ポートID=255)、SW4のP0092用RxFClカウンタ値(ポートID=255)の3つである。
SW1〜SW4の試験区間におけるパケットロス数は以下の計算式で得られる。
遠端ロス数 =(TxFCfc − TxFCfp)
−(RxFCfc − RxFCfp) ・・・式3
近端ロス数 =(TxFCbc − TxFCbp)
−Σ(RxFClc − RxFClp) ・・・式4
なお式4は次のように表現することもできる。
近端ロス数 =(TxFCbc − TxFCbp)
−(ΣRxFClc − ΣRxFClp)
遠端ロス数 =(TxFCfc − TxFCfp)
−(RxFCfc − RxFCfp) ・・・式3
近端ロス数 =(TxFCbc − TxFCbp)
−Σ(RxFClc − RxFClp) ・・・式4
なお式4は次のように表現することもできる。
近端ロス数 =(TxFCbc − TxFCbp)
−(ΣRxFClc − ΣRxFClp)
遠端ロスに関して、TxFCf、RxFCfともに、3つのLMRに同じ値が入ってくるが、これらの合計はせず1つのLMRの値のみ使用する。RxFCfは、SW1のP0010に到着したパケットのうち、SW4のP0091を通過したパケットのみをカウントした数である。近端ロスに関して、TxFCbは3つのLMRに同じ値が入ってくるが、これらの合計はせず1つのLMRの値のみ使用する。RxFClは、LMRを受信したポートそれぞれのカウンタ値が取得される。SW1のP0010を通過したパケットは、SW4でUNIへ転送される際に分散されるので3つのLMRのRxFClを合計する。
実施の形態のパケットロス数測定技術によると、試験対象の通信網のパケット伝送で発生したパケットロス数について、リンク集約された複数の物理リンクを介して外部網と接続される場合も、試験対象の通信網で発生したパケットロス数を正確に把握できる。例えば、キャリア網におけるUNI〜UNI間でのパケットロス数の測定において、少なくとも一方のUNIがリンク集約された複数の物理ポートを含む場合も、ユーザ網側の情報を要せずに、正確なパケットロス数を導出できる。これにより、キャリア網等、試験対象網におけるパケット伝送品質を評価する精度を向上できる。
また、LM試験においてリンク集約されたポートを識別するために、ポート識別情報をPWラベルのTTLフィールドに設定する。これにより、MPLS−TP通信への影響を排除し、キャリア網におけるパケット中継処理を継続しつつ、すなわちインサービスの状態のまま最新のパケットロス数を取得できる。なお、パケットに設けられる他のデータ項目のうち通信に影響を与えない項目にポート識別情報を設定してもよい。ただし、MPLS−TP網でポート識別情報を伝送するためにPWラベルのTTLフィールドを使用する構成は、PWラベルはMPLS−TP網の出口で確実に削除される点、また、ユーザデータそのものには何ら影響を与えない点で好適である。
次に、実施の形態のパケットロス数測定技術を適用したパケットスイッチ装置(以下「SW10」と呼ぶ。)の具体例を説明する。第1のSW10と第2のSW10は、キャリア網100に設置され、UNIのポートを備える。また第1のSW10と第2のSW10は、LM試験による試験区間の両端を構成し、少なくともいずれかのSW10のUNIはリンク集約により外部網(顧客サイト)に接続される。例えば、第1のSW10は図11のSW1であり、第2のSW10は図11のSW4である。
図14は、実施の形態のSW10の機能構成を示すブロック図である。SW10は、通信ポート12、記憶部46、データ処理部52を備える。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置、電子回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
通信ポート12は、複数の物理ポートであるポート41、ポート42、ポート42・・・の総称であり、通信ポート群とも言える。通信ポート12が含む物理ポートの数はSWの装置規模に応じて変わる。1つの物理ポートには、1つの物理リンクを接続できる。通信ポート12が含む複数の物理ポートのうち少なくとも一部は、リンク集約機能により1つの論理ポートを構成してもよい。
記憶部46は、パケット転送やLM機能により使用される各種データの記憶領域である。記憶部46は、転送用テーブル保持部48とカウンタ保持部50を含む。転送用テーブル保持部48は、パケット転送のための各種テーブルを保持する。カウンタ保持部50は、LM試験用のカウンタを保持する。このカウンタは、TxFCf用カウンタ、RxFCf用カウンタ、TxFCb用カウンタ、RxFCl用カウンタを含んでもよい。
データ処理部52は、パケット転送やLM試験のための各種データ処理を実行する。データ処理部52は、パケット転送部54、カプセル化部56、カプセル解除部58、LM試験部60を備える。
パケット転送部54は、ユーザパケット、LMM、LMRの送受信処理を実行する。例えば、ユーザ網の装置から送信されたユーザパケットをキャリア網100へ転送し、キャリア網100の装置から送信されたユーザパケットをユーザ網へ転送する。またパケット転送部54は、リンク集約された複数のUNIポートが設けられている場合に、NNIポートで受信したLMMおよびLMRをUNIポート数分、複製して、LMMおよびLMRを各UNIポートへ配布し、言い換えれば装置内で転送する。
カプセル化部56は、ユーザ網の装置から受信され、キャリア網へ転送すべきユーザパケット(非カプセル化パケット)に対するPWカプセリング処理を実行する。カプセル解除部58は、キャリア網100の装置から転送され、ユーザ網へ転送すべきユーザパケット(カプセル化パケット)のカプセルを解除する。
カプセル化部56は、リンク集約された複数の物理リンクのいずれかを介して、ユーザ網から受信されたユーザパケットをカプセル化する場合、当該ユーザパケットを中継した物理リンクを示す情報を含むラベルをユーザパケットに付加する。具体的には、ユーザパケットを受信した物理ポートのポートIDをPWラベルのTTLフィールドへ設定する。これにより、LM試験の対向装置となるSW(以下「対向SW」とも呼ぶ。)において、上記物理リンク(物理ポート)毎のカウンタ値の更新を可能にする。
LM試験部60は、LM機能を使用したパケットロス数測定処理を実行する。LM試験部60は、計数部62、LMM生成部64、LMR生成部66、パケット数識別部68、ロス数導出部70、試験結果通知部72を含む。
計数部62は、SW10を通過したユーザパケット数をカウントし、カウンタ保持部50に保持されたカウンタ値を更新する。具体的には、SW10をユーザパケットが1つ通過する場合に、その通過方向に応じて、カウンタ保持部50に保持されたカウンタ値を1つ加算する。LMM生成部64は、保守端末161からLM試験の開始指示を受け付けた場合にLMMを生成する。LMR生成部66は、LMMが受信されたことを契機にLMRを生成する。
パケット数識別部68は、本装置と対向SWのそれぞれが中継したユーザパケット数を識別する。また複数の物理リンクが集約された論理リンクについては、論理リンクに束ねられた複数の物理リンクのそれぞれを介して中継されたユーザパケット数を識別する。言い換えれば、本装置および/または対向装置にリンク集約された物理ポートが存在する場合、物理ポート毎に通過したユーザパケット数を識別する。
具体的には、パケット数識別部68は、本装置がLMMの送信元である場合、対向SWから送信されたLMRに設定されたカウンタ値に基づいて、本装置と対向SWのそれぞれが中継したユーザパケット数を識別する。パケット数識別部68は、複数の物理リンクがリンク集約機能により束ねられた論理リンクが本装置および/または対向SWのUNIに設けられている場合、複数の物理リンクに対応する複数の物理ポートを通過したユーザパケット数をLMRにより収集する。そして、収集した各物理リンクを介して中継されたユーザパケット数に基づいて、本装置と対向SWのそれぞれが中継したユーザパケット数を識別し、差分の検出を可能にする。
ロス数導出部70は、パケット数識別部68により識別されたユーザパケット数に基づいて、本装置のUNIから対向SWのUNIに亘る区間で生じたユーザパケットのロス数をユーザパケットの転送方向毎に導出する。例えば、受信されたLMRに基づいて識別されたRxFCf等のカウンタ値を、予め定められた計算式である上記の式1〜式4へ入力することにより、遠端ロス数および近端ロス数を算出する。
試験結果通知部72は、LM試験の結果を示す情報、例えばロス数導出部70により導出されたパケットロス数を示す情報を外部装置へ出力する。例えば、保守端末161へ試験結果情報を送信して、そのモニタに試験結果を表示させてもよい。また、予め定められた試験結果記憶領域に試験結果情報を記録してもよい。また、パケットロスの発生を示す結果である場合に、所定のアラート情報を保守端末161へ出力し、また、エラーログ等の所定の記憶領域へ記録してもよい。
図15は、図14をより具象化したブロック図である。SW10は、通信ポート12、設定制御部13、入力テーブルメモリ14a、出力テーブルメモリ14b、LMカウンタ15a、LMカウンタ15b、入力処理部16a、出力処理部16b、ポート監視部17、LMR生成部18、到着順入力部19を備える。これらの機能ブロックはバス11を介して接続される。
「a」が付くブロックはパケット入力側(Ingress)を示し、「b」が付くブロックはパケット出力側(Egress)を示す。入力テーブルメモリ14aと出力テーブルメモリ14bは共通化されてもよく、言い換えれば、単一のブロックとして実装されてもよい。同様に、LMカウンタ15aとLMカウンタ15b、および、入力処理部16aと出力処理部16bも単一のブロック・モジュールとして実装されてもよい。
図14の通信ポート12は、図15の通信ポート12に対応する。図14の転送用テーブル保持部48は、図15の入力テーブルメモリ14aと出力テーブルメモリ14bに対応する。図14のカウンタ保持部50は、図15のLMカウンタ15aとLMカウンタ15bに対応する。図14のパケット転送部54は、図15の入力処理部16aと出力処理部16bの連携により実現される。図14のカプセル化部56は、図15の入力処理部16aにより実現され、図14のカプセル解除部58は、図15の出力処理部16bにより実現される。
図14の計数部62は、図15の入力処理部16aと出力処理部16bにより実現される。図14のLMM生成部64は、図15の設定制御部13(CPU13a)、入力処理部16a、出力処理部16bの連携により実現される。図14のLMR生成部66は、図15のLMR生成部18、入力処理部16a、出力処理部16bの連携により実現される。図14のパケット数識別部68、ロス数導出部70、試験結果通知部72は、図15の設定制御部13(CPU13a)により実現される。
設定制御部13は、SW全体の動作を制御する。設定制御部13は、CPU13a、メモリ13b、通信IF(インタフェース)13cを含む。CPU13aは、プログラムによる処理を実行する。メモリ13bは、CPU13aにより実行されるプログラムと、プログラムが使用するデータを保持する。通信IF13cは、管理者により操作される保守端末161から送信されるコマンドを受信し、CPU13aへ通知する。また、コマンドの実行結果を保守端末161へ応答する。
ポート監視部17は、ポートの状態を監視し、リンク集約のポートで故障が発生した場合、故障発生のポートをリンク集約の対象から外し、復旧すればリンク集約の対象に戻す処理を実行する。リンク集約の構成情報、構成変更は、設定制御部13からの指示に基づき入力テーブルメモリ14a(後述のリンク集約テーブル)に記録される。
到着順入力部19は、通信ポート12、バス11、LMR生成部18からパケットを受け付けると、パケットの到着順に、パケットを入力処理部16aへ転送する。
入力処理部16aはパケット転送の入力処理(Ingress処理)を実行し、出力処理部16bはパケット転送の出力処理(Egress処理)を実行し、入力処理部16aと出力処理部16bは連携してパケット転送を実現する。入力処理部16aと出力処理部16bは、入力テーブルメモリ14aと出力テーブルメモリ14bを参照して、パケットのヘッダ情報の処理、出力先の決定処理、LMカウンタ15aとLMカウンタ15bの処理を実行する。出力処理部16bによる処理後に、通信ポート12、設定制御部13、またはLMR生成部18へパケットを転送する。
LMカウンタ15aは、UNI→NNI方向へ通過するパケット数を保持するカウンタであり、すなわちTxFCf値またはTxFCb値として使用されるTxカウンタである。LMカウンタ15bは、NNI→UNI方向へ通過するパケット数を保持するカウンタであり、すなわちRxFCf値またはRxFCl値として使用されるRxカウンタである。
図16は、装置内パケットヘッダを示す。装置内パケットヘッダは、パケットを装置内で転送するために付与されるヘッダ情報である。到着順入力部19に到着したパケットには、入力元や受信ポートの情報が付与されている。不図示だが、通信ポート12の各歩0とは、自ポートがUNIかNNIかを識別する情報を保持し、受信したパケットに対してパケット入力元情報とポート番号をヘッダに設定する。バス11およびLMR生成部18も同様のヘッダ情報を付与した上で、到着順入力部19へパケットを転送する。
図17は、入力テーブルメモリ14aに格納される入力(Ingress)テーブルを示す。同図は、図10のSW4用の入力テーブル例を示している。入力テーブルは、図4に示した転送設定情報に対応し、LM試験のためのポートID情報、MEP情報をさらに含む。図18は、入力テーブルメモリ14aに格納されるリンク集約テーブルを示す。同図では、SW4のP0090・P0091・P0092に係るリンクが集約されていることを示している。図19は、出力テーブルメモリ14bに格納される出力(Egress)テーブルを示す。出力テーブルにはポート種別とMEP情報が設定される。入力テーブルと出力テーブルのMEP情報は、LM試験を実施中か否かを示す情報と言え、またLM試験を実施中のポートを示す情報と言える。
図15に戻り、入力処理部16aは、入力テーブルをパケット毎に参照して、出力ポート番号を取得してパケットヘッダに設定し、出力処理部16bへ転送する。出力処理部16bは、出力テーブルをパケット毎に参照して、MEP情報に応じてLMカウンタの処理を実行する。出力処理部16bは、パケットを通信ポート12へ転送し、ヘッダ情報が示す出力ポートからパケットが送出される。また出力処理部16bは、NNIで受信されたLMMをLMR生成部18へ転送し、LMR生成部18はLMRを生成する。また出力処理部16bは、NNIで受信されたLMRを設定制御部13へ転送し、設定制御部13はパケットロス数測定処理を実行する。
図20は、入力処理部16aによるパケット処理を示すフローチャートである。到着順入力部19から受信するパケットのヘッダ情報内の「パケット入力元」に基づいて処理を振分ける。UNIポートで受信されたパケットであれば(S10のYes)、入力テーブルを検索して受信ポートに合致するレコードから出力ポート情報を識別し、ヘッダ情報へ付与する。そして、入力テーブルに規定された出力用のLSPラベルおよびPWラベルをパケットへ付加することにより、NNIポートから出力する形式のカプセル化パケットを生成する(S12)。
次に、入力テーブルを参照し、受信ポートであるUNIポートがLM試験実施中に設定されていれば(S14のYes)、LMカウンタ15aの値をインクリメントする(S16)。LM試験実施中でなければ(S14のNo)、S16をスキップする。ここでLMカウンタ15aの値は、外部網からキャリア網へ流入したパケット数を示すため、本装置がLMMを送信する場合はTxFCfカウンタ値となり、本装置がLMRを送信する場合はTxFCbカウンタ値となる。その後、出力処理部16bへパケットを転送する(S17)
到着順入力部19から受信したパケットがNNIポートで受信されたパケットであれば(S10のNo)(S18のYes)、入力テーブルを検索して受信ポートに合致するレコードから出力ポート情報を識別し、ヘッダ情報へ付与する(S20)。リンク集約テーブルを参照し、出力ポートがリンク集約のポートでなければ(S22のNo)、S17へ進む。
出力ポートがリンク集約のポートであり(S22のYes)、パケットがLMMまたはLMRであれば(S24のYes)、パケットをリンク集約されたポート数分複製する。そして複製後のパケットのヘッダ情報に、リンク集約された個々の物理ポートを出力ポート情報としてそれぞれ設定する(S26)。以降S17へ進む。なお、パケットにおけるGAL、G−Ach、OpCodeの有無とこれらの値に基づいて、パケットがLMMかLMRかを判定してもよい。出力ポートがリンク集約のポートであり、パケットがLMMでもなくLMRでもなければ(S24のNo)、リンク集約の物理ポートのうちいずれか1つのポートを出力先として決定する(S28)。例えば宛先または送信元のMACアドレスに基づいてハッシング演算により決定してもよい。以降S17へ進む。
到着順入力部19から受信したパケットがUNIポートで受信したものでなく、NNIポートで受信したものでもない場合(S18のNo)、ヘッダ情報の「パケット入力元」がバス11またはLMR生成部18であるかを判定する。いずれでもなければ(S30のNo)、不正パケットして廃棄する(S32)。パケット入力元がバス11であれば、当該パケットは設定制御部13から送信され、NNIへ出力すべきLMMである。またパケット入力元がLMR生成部18であれば、当該パケットはLMR生成部18から送信され、NNIへ出力すべきLMRである。これらのパケットのヘッダ情報における受信ポート、意味的にはLMMやLMRの送信元となるポートの番号は、設定制御部13とLMR生成部18が予め設定する。
パケット入力元がバス11またはLMR生成部18であれば(S30のYes)、入力テーブルを検索して受信ポートに合致するレコードから出力ポート情報を識別し、ヘッダ情報へ付与する。そして、入力テーブルに規定された出力用のLSPラベルおよびPWラベルをLMMまたはLMRへ付加することにより、NNIポートから出力する形式のカプセル化パケットを生成する(S34)。受信ポートがリンク集約のポートであれば、入力テーブルで規定された受信ポートのポートIDをPWラベルのTTL値として設定する(S36)。LMカウンタ15aのカウンタ値を取得し、LMMであればTxFCfフィールドへ設定し、LMRであればTxFCbフィールドへ設定する(S38)。以降S17へ進む。
図21は、出力処理部16bによるパケット処理を示すフローチャートである。入力処理部16aから受信するパケットのヘッダ情報における「出力ポート番号」に基づいて出力テーブルを検索し、当該出力ポートの種別を識別する(S40)。出力ポート種別がNNIの場合(S42のYes)、通信ポート12へパケットを転送する(S44)。このパケットは、ユーザパケット・LMM・LMRを含む。通信ポート12では、ヘッダ内のポート番号に合致するポートからパケットを出力する。
出力ポート種別がUNIの場合(S42のNo)、ユーザパケットか否かを判定する。例えば、入力処理部16aから受信したパケットに、図5のGAL、G−Ach、OpCodeが存在しなければユーザパケットと判定してもよい。ユーザパケットであり(S46のYes)、出力テーブルにおいて出力ポートがLM試験実施中に設定されていれば(S48のYes)、LMカウンタ15bの値をインクリメントする(S50)。出力ポートがLM試験実施中でなければ(S48のNo)、S50をスキップする。
ここでLMカウンタ15bの値は、キャリア網から外部網へ流出したパケット数を示すものであるため、本装置がLMMを送信する場合はRxFClカウンタ値となり、本装置がLMRを送信する場合はRxFCfカウンタ値となる。既述したように、LMカウンタ15bには、UNIの物理ポート毎に、対向SWにおける物理ポート(ポートID)に応じた複数のカウンタを設ける。出力処理部16bは、PWラベルのTTL値(ポートID)に対応するカウンタの値をインクリメントする。
出力処理部16bは、ユーザパケットのカプセル化を解除し、具体的には、ユーザパケットからカプセル化ヘッダ(キャリア宛先MACアドレスやLSPラベル、PWラベル等)を削除する(S52)。以降S44へ進む。
入力処理部16aから受信したパケットの出力ポート種別がUNIで、ユーザパケットでない場合(S46のNo)、当該パケットはNNIで受信されたLMMまたはLMRである。言い換えれば、対向SWから送信されたLMMまたはLMRである。この場合、出力処理部16bは、LMカウンタ15bのカウンタ値を取得する。ここで取得するカウンタ値は、パケットのPWラベルのTTL値(ポートID)に対応するカウンタの値である。出力処理部16bは、取得したカウンタ値を、LMMであればRxFCfフィールドへ設定し、LMRであればRxFClフィールドへ設定する(S54)。なお、LMRにRxFClフィールドが設けられていない場合は、LMRの所定のリザーブ領域をRxFClフィールドとして使用してもよい。
次に、LMMであれば(S56のYes)、そのパケットをヘッダとともにLMR生成部18へ転送する(S58)。LMR生成部18は、LMMに基づいてLMRを生成する。具体的には、OpCodeをLMRへ書き換え、ヘッダ情報の出力ポート番号を受信ポート番号の領域へコピーし、パケット入力元に「LMR生成部」を書き込む。なお、LMRのTxFCfフィールドおよびRxFCfフィールドには、LMMの同フィールド値をそのままコピーしてもよい。なお、LMMに付加されていたカプセル化ヘッダは削除する。LMR生成部18は生成したLMRを到着順入力部19へ転送する。LMRは入力処理部16aおよび出力処理部16bで処理されてNNIポートから出力される。
LMMでなくLMRであれば(S56のNo)、そのパケットをヘッダとともに設定制御部13へ転送する。この転送データは、RxFClのカウンタ値を含む。設定制御部13は、LMRのデータ(およびRxFClのカウンタ値)にしたがって、TxFCfカウンタ値、RxFCfカウンタ値、TxFCbカウンタ値、RxFClのカウンタ値を識別する。そして、それらのカウンタ値を予め定められた計算式へ入力することによりパケットロス数を導出する。
以上の構成によるLM試験時の動作を説明する。ここでは、図11のSW1のUNIポート〜SW4のUNIポート間でLM試験を実施することとする。
まず、LMMの受信側、言い換えれば、LMRの送信側がリンク集約されたUNIポートである場合の動作を説明する。保守者は、保守端末161を介して、SW1のUNIポートP0010のMEP−1を起点にするLM試験の開始を指示する。SW1の設定制御部13は、その指示を受け付けるとLMMを生成し、LMMをバス11へ出力する。LMMは、SW1の到着順入力部19、入力処理部16a、出力処理部16bによる処理を経て、NNIポートP1020から出力され、SW4まで転送される。このLMMのTxFCf値はP0010を通過したSW1→SW4方向のユーザパケット数である。
SW4の入力処理部16aは、LMMを認識すると、負荷分散処理を抑制し、3つのリンク集約ポート数分、LMMを複製して出力処理部16bに渡す。出力処理部16bは、3つのリンク集約ポートの全てでLMMを受信し、各ポート宛のLMMをLMR生成部18へ出力する。LMR生成部18は、リンク集約の各ポート宛のLMMに対応する、各ポートを送信元とする3つのLMRを生成する。3つのLMRは、入力処理部16a、出力処理部16bによる処理を経てNNIポートP4020から出力され、SW1まで転送される。
LMRのRxFCfフィールドには、SW4のLMカウンタ15bのうちLMR送信元ポート用のRxカウンタ値(ポートID=255)が設定される。またLMRのTxFCbフィールドには、SW4のLMカウンタ15aのうちLMR送信元ポートのTxカウンタ値が設定される。SW1に到達した3個のLMRは、入力処理部16a、出力処理部16bによる処理を経て、設定制御部13へ出力される。設定制御部13は、3個のLMRに基づいてTxFCf値(共通)、RxFCf値(SW4のUNI物理ポート毎)、TxFCb値(SW4のUNI物理ポート毎)、RxFCl値(SW4のUNI物理ポート毎)を識別する。設定制御部13は、上記の式1、式2にしたがって遠端ロス数と近端ロス数を算出する。
次に、LMMの送信側、言い換えれば、LMRの受信側がリンク集約されたUNIポートである場合の動作を説明する。保守者は、保守端末161を介して、SW4のUNIポート、ここではP0091のMEP−2を起点にするLM試験の開始を指示する。この場合、SW4からSW1へ1つのLMMが送信され、SW1のUNIポートP0010はリンク集約ポートでないため、SW1からSW4へ1つのLMRが送信される。SW4の入力処理部16aは、LMRを認識すると、負荷分散処理を抑制し、3つのリンク集約ポート数分、LMRを複製して出力処理部16bに渡す。この3つのLMRは出力処理部16bによる処理を経て設定制御部13へ出力される。
設定制御部13は、3個のLMRに基づいて、TxFCf値(共通)、RxFCf値(共通)、TxFCb値(共通)、RxFCl値(SW4のUNI物理ポート毎)を識別する。設定制御部13は、上記の式3、式4にしたがって遠端ロス数と近端ロス数を算出する。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せによりいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記実施の形態では、LMM送信側、言い換えればLMR受信側のUNIがリンク集約でなく、LMM受信側、言い換えればLMR送信側のUNIがリンク集約である場合のLM試験を説明した(例えば図11、図12)。また、LMM送信側のUNIがリンク集約であり、LMM受信側のUNIがリンク集約でない場合のLM試験を説明した(例えば図13)。変形例として、LMM送信側のUNIと、LMMの受信側のUNIの両方がリンク集約である場合も、実施の形態のSW10の構成を適用できる。例えば、入力処理部16a、出力処理部16bの処理内容(例えば図20、図21)は同じである。
ここでは図11のSW1のUNIが、SW4のUNIと同様に、3つの物理リンク(物理ポート)を備え、それらがリンク集約されたこととする。SW1のリンク集約ポートを、P0010(ポートID=1)、P0011(ポートID=2)、P0012(ポートID=3)とする。この場合、SW1のP0010からSW4へLMMを送信すると、SW4からSW1へ3つのLMRが送信され、SW1は、3つのLMRのそれぞれをリンク集約された各物理ポート宛に複製する。したがって、SW1の設定制御部13は、合計9つのLMRを取得する。
設定制御部13は、パケットロスの計算に使用するTxFCf値として、9つのLMRに設定された共通のTxFCf値であり、LMM送信ポート用のTxFCfカウンタ値を1つ識別する。また、パケットロスの計算に使用するRxFCf値として、SW4のP0090用RxFCfカウンタ値(ポートID=1)と、SW4のP0091用RxFCfカウンタ値(ポートID=1)と、SW4のP0092用RxFCfカウンタ値(ポートID=1)の3つを識別する。これら3つのRxFCfカウンタ値は、それぞれ3つのLMRに重複して設定されているため、設定制御部13は、PWラベルTTL値が同じ3つのLMRのうち1つのLMRのRxFCfカウンタ値のみ使用する。遠端ロス数の計算式は式1を用いる。なお、ΣRxFCfcとΣRxFCfpについては、9つのLMRのカウンタ値を合計後、3で割ってもよい。
また設定制御部13は、パケットロス数の計算に使用するTxFCb値として、SW4のP0090用TxFCbカウンタ値と、SW4のP0091用TxFCbカウンタ値と、SW4のP0092用TxFCbカウンタ値の3つを識別する。これら3つのTxFCbカウンタ値は、それぞれ3つのLMRに重複して設定されているため、設定制御部13は、PWラベルTTL値が同じ3つのLMRのうち1つのLMRのTxFCbカウンタ値のみ使用する。
またパケットロス数の計算に使用するRxFCl値として、9つのLMRのそれぞれに設定されたRxFClカウンタ値を使用する。このカウンタ値は以下の9個を含む。すなわち、SW1のP0010用RxFClカウンタ値(ポートID=1)と、SW1のP0010用RxFClカウンタ値(ポートID=2)と、SW1のP0010用RxFClカウンタ値(ポートID=3)を含む。また、SW1のP0011用RxFClカウンタ値(ポートID=1)と、SW1のP0011用RxFClカウンタ値(ポートID=2)と、SW1のP0011用RxFClカウンタ値(ポートID=3)を含む。また、SW1のP0012用RxFClカウンタ値(ポートID=1)と、SW1のP0012用RxFClカウンタ値(ポートID=2)と、SW1のP0012用RxFClカウンタ値(ポートID=3)を含む。
近端ロス数の計算式は次のようになる。
近端ロス数 =(ΣTxFCbc − ΣTxFCbp)
−(ΣRxFClc − ΣRxFClp)
RxFClについて、SW4の3つのリンク集約UNIポートのいずれかを通過したユーザパケットは、SW1の3つのリンク集約UNIポートのいずれかに分散される。そのため、今回受信した9つのLMRのRxFClカウンタ値の合計と、前回受信した9つのLMRのRxFClカウンタ値の合計との差を求める。
近端ロス数 =(ΣTxFCbc − ΣTxFCbp)
−(ΣRxFClc − ΣRxFClp)
RxFClについて、SW4の3つのリンク集約UNIポートのいずれかを通過したユーザパケットは、SW1の3つのリンク集約UNIポートのいずれかに分散される。そのため、今回受信した9つのLMRのRxFClカウンタ値の合計と、前回受信した9つのLMRのRxFClカウンタ値の合計との差を求める。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10 SW、 13 設定制御部、 50 カウンタ保持部、 54 パケット転送部、 68 パケット数識別部、 70 ロス数導出部、 100 キャリア網、 161 保守端末。
Claims (7)
- 利用者の第1装置と第2装置間で送受されるパケットを中継するシステムであって、
前記利用者の第1装置と接続された第1通信装置と、
前記利用者の第2装置と接続された第2通信装置と、を備え、
前記第1通信装置と前記第2通信装置の少なくとも1つは、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して前記利用者の第1装置または第2装置と接続され、
前記第1通信装置は、
前記論理リンクに束ねられた複数の物理リンクのそれぞれを介して中継された利用者パケット数を収集することにより、前記第1通信装置と第2通信装置のそれぞれが中継した利用者パケット数を識別するパケット数識別部と、
前記パケット数識別部により識別されたパケット数にもとづいて、前記第1通信装置から前記第2通信装置に亘る区間で生じた利用者パケットのロス数を導出するロス数導出部と、を含むことを特徴とする通信システム。 - 前記第1通信装置および前記第2通信装置は、所定のラベルを付加して利用者パケットをカプセル化したカプセル化パケットを送受し、前記複数の物理リンクのいずれかを介して中継された利用者パケットには、当該パケットを中継した物理リンクの情報を含むラベルを付加することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
- 前記第2通信装置は、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して前記利用者の第2装置と接続される場合、前記第1通信装置から送信された、中継した利用者パケット数を収集するための試験パケットを前記複数の物理リンクに対応する複数のポートへ転送し、各ポートを介して中継された利用者パケット数を示す複数の応答パケットを前記第1通信装置へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
- 前記第1通信装置は、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して前記利用者の第1装置と接続され、
前記第1通信装置は、前記複数の物理リンクに対応する複数のポートの1つを起点として、起点ポートの識別情報を含むパケットであって、中継した利用者パケット数を収集するための試験パケットを前記第2通信装置へ送信し、
前記第2通信装置は、前記試験パケットに応答するポートにおける受信パケット数カウンタのうち、前記試験パケットが含むポート識別情報に対応したカウンタ値を含む応答パケットを前記第1通信装置へ送信することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信システム。 - 前記第2通信装置は、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して前記利用者の第2装置と接続され、
前記第1通信装置は、中継した利用者パケット数を収集するための試験パケットを前記第2通信装置へ送信し、
前記第2通信装置は、前記複数の物理リンクに対応する複数のポートから、各ポートの識別情報と各ポートでの送信パケット数を含む複数の応答パケットを前記第1通信装置へ送信し、
前記第1通信装置は、前記応答パケットを受信したポートにおける受信パケット数カウンタのうち、前記応答パケットが含むポート識別情報に対応したカウンタ値を識別し、そのカウンタ値と、前記応答パケットが含む送信パケット数にもとづいて利用者パケットのロス数を導出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信システム。 - 利用者の第1装置と第2装置間で送受されるパケットを別の通信装置と連携して中継する通信装置であって、
本通信装置は、前記利用者の第1装置と接続されるものであり、
前記別の通信装置は。前記利用者の第2装置と接続されるものであり、
本通信装置と前記別の通信装置の少なくとも1つは、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して前記利用者の第1装置または第2装置と接続されており、
前記論理リンクに束ねられた複数の物理リンクのそれぞれを介して中継された利用者パケット数を収集することにより、本通信装置と前記別の通信装置のそれぞれが中継した利用者パケット数を識別するパケット数識別部と、
前記パケット数識別部により識別されたパケット数にもとづいて、本通信装置から前記別の通信装置に亘る区間で生じた利用者パケットのロス数を導出するロス数導出部と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 利用者の第1装置と第2装置間で送受されるパケットを別の通信装置と連携して中継する通信装置が実行する方法であって、
本通信装置は、前記利用者の第1装置と接続されるものであり、
前記別の通信装置は。前記利用者の第2装置と接続されるものであり、
本通信装置と前記別の通信装置の少なくとも1つは、複数の物理リンクを束ねた論理リンクを介して前記利用者の第1装置または第2装置と接続されており、
前記論理リンクに束ねられた複数の物理リンクのそれぞれを介して中継された利用者パケット数を収集することにより、本通信装置と前記別の通信装置のそれぞれが中継した利用者パケット数を識別するステップと、
前記識別するステップで識別したパケット数にもとづいて、本通信装置から前記別の通信装置に亘る区間で生じた利用者パケットのロス数を導出するステップと、
を備えることを特徴とするパケットロス数測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015010562A JP2016134898A (ja) | 2015-01-22 | 2015-01-22 | 通信システム、通信装置およびパケットロス数測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016134898A true JP2016134898A (ja) | 2016-07-25 |
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JP2015010562A Pending JP2016134898A (ja) | 2015-01-22 | 2015-01-22 | 通信システム、通信装置およびパケットロス数測定方法 |
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- 2015-01-22 JP JP2015010562A patent/JP2016134898A/ja active Pending
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