JP2016133724A - ドラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の分割板を側端部で繋いで連設したドラム胴からなり、耐久性に優れ、音響特性も優れたドラムを、低コストに提供する。
【解決手段】比重0.5以上に圧縮加工した圧縮木材より構成される分割板2を側端部20で繋いで複数連設し、多角形の筒状体を構成し、内外周面を切削加工し、円筒状のドラム胴1を構成した。圧縮木材の比重は0.8以上がより好ましい。ドラム胴1は分割板2を平面視正多角形の筒状体を構成し、内外周面を切削して円筒形に加工する。木材は間伐材又は早生樹であることが好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】比重0.5以上に圧縮加工した圧縮木材より構成される分割板2を側端部20で繋いで複数連設し、多角形の筒状体を構成し、内外周面を切削加工し、円筒状のドラム胴1を構成した。圧縮木材の比重は0.8以上がより好ましい。ドラム胴1は分割板2を平面視正多角形の筒状体を構成し、内外周面を切削して円筒形に加工する。木材は間伐材又は早生樹であることが好ましい。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の分割板を側端部で繋いで連設することにより筒状のドラム胴を構成したドラムに関する。
従来のドラムは、例えば、木材の板を筒状に曲げたドラム胴が用いられている。素材の木材としては、ローズウッド、ブビンガ等の振動特性に優れた高比重の木材が好まれるが、これらの素材は希少木材として入手も困難になりつつあり、高価である。したがって、筒状に曲げる板材としては、低比重の板と高比重の板を積層した積層合板が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このように筒状に曲げるドラム胴は製造時間がかかるため、より簡易に製造できるドラム胴として、例えば、分割板の両側縁部をそれぞれ長手方向全長にわたって斜めに切断することにより平面視台形の胴形成用積層材を形成し、この胴形成用分割板を幅方向に複数個接合してドラム胴を構成するものが提案されている(特許文献2参照)。
この分割板についても同様に上記音響特性に優れる希少木材が好まれる。しかしながら、上記同様の理由から分割板として積層材を用いると、筒状に大きく曲げるものに比べて経年変化による強度低下が懸念される。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、複数の分割板を側端部で繋いで連設したドラム胴からなり、耐久性に優れ、音響特性も優れたドラムを、低コストに提供する点にある。
本発明者は、前述の課題解決のために、鋭意検討した結果、高比重の希少木材を用いる代わりに、ヒノキ等の非希少木材を圧縮して比重を上げた圧縮木材を用いることで、積層材としなくともコストを抑え、優れた音響特性を備え、且つ耐久性に優れたドラムとすることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、複数の分割板を側端部で繋いで連設することにより筒状のドラム胴を構成してなるドラムであって、前記分割板を、木材を圧縮加工した比重0.5以上の圧縮木材より構成してなることを特徴とするドラムを提供する。
ここで、前記圧縮木材の比重を0.8以上としたものが好ましい。
また、前記ドラム胴が、平板状の前記分割板を複数連設して平面視正多角形の筒状体を構成し、該筒状体の外周面及び内周面を切削して平面視円筒形の面にそれぞれ加工してなるものが好ましい。
さらに、前記木材が間伐材又は早生樹であることが好ましい。
以上にしてなる本願発明に係るドラムは、分割板として、木材を圧縮加工した比重0.5以上の圧縮木材を用いてドラム胴を構成したので、従来の筒状に曲げ加工するものに比べて製造効率に優れるとともに、音響特性についても希少木材と同様の優れた特性を備え、また、希少木材に比べて安価であり積層材とする必要がなく、経年変化による強度低下の虞もなく、耐久性に優れ、音響特性も優れたドラムを低コストに提供することができる。
また、圧縮加工により比重0.5以上としたので、振動特性に関して立ち上がりが早くなり、音楽的にも使いやすい胴体となる。このように圧縮木材を用いることで、世界的に枯渇しつつある希少木材の代替材として活用できる。比重0.8以上に圧縮加工したものを用いることで、より優れた音響特性を備えさせることもできる。
また、ドラム胴が、平板状の前記分割板を複数連設して平面視正多角形の筒状体を構成し、該筒状体の外周面及び内周面を切削して平面視円筒形の面にそれぞれ加工してなるので、分割板を曲げ加工して作製する場合に比べて残留応力も少なく長期間安定した形状を維持し、耐久性も向上でき、また曲げ加工であれば厚み方向に内部組織の圧縮状態の分布が大きく変化してしまうが、内部組織も圧縮加工時の状態を維持させることができ、音響特性などの品質を安定させることができる。
また、杉やヒノキ等の比重の小さい安価な間伐材や早生樹などを利用できるので、希少木材の保護にも寄与しうる。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
本発明のドラムは、図1に示すように、比重0.5以上に圧縮加工した圧縮木材より構成される分割板2を、側端部20で繋いで複数連設し、筒状のドラム胴1を構成したものである。
各分割板2は、図2に示すように、平板状の圧縮木材から左右側端部20がテーパー状の面に加工されたものであり、各側端部20の当該テーパー面には中央部に縦方向に延びる凹溝21が形成されている。この凹溝21は、側端部20同士を連結する際に連結板5を嵌め込んで強固に連結するための溝であり、その他の形態でも勿論よい。
分割板2に用いる木材は、スギやヒノキ等の比重の小さい間伐材又は早生樹を有効活用することができる。ただし、これに限定されず、その他の木材を広く使用でき、もともと比重が0.5以上の木材を用いて圧縮加工することで更に高い比重の圧縮木材として用いることも含まれる。
圧縮加工は、木材を高周波電磁波等により加熱することや高温高圧水蒸気雰囲気化で水分吸収させることにより軟化させたうえ、圧縮する公知の加工方法を用いることができ、例えば、特開2003−53705号公報に記載の圧密固定化方法などが好適である。
圧縮木材からなる分割板2の比重は、0.5以上とされ、振動特性に関して立ち上がりが早くなり、希少木材と同様、音楽的にも使いやすい胴体となる。比重が0.8以上であれば、音響効果に関して格段によくなる点でより好ましい。
これら分割板2は、凹溝21に嵌合する連結板5を用いて接着剤で側端部20同士が連結され、図3に示すような平面視正多角形の筒状体3を構成する。凹溝21と連結板5の連結以外の構成としては、例えば対面する一方の側端部に同様の縦方向の凹溝を設け、他方の側端部にこれに嵌合する凸条を設けてもよい。また、側端部の縦方向に沿って複数の凹凸が連続する構造もドラム胴の軸の方向に対する連結強度が高められる点で好ましい。
この場合、例えば図6及び図7に示すように、一方の側端部に内面側にのみ開放される複数の凹溝22を縦方向に沿って複数形成し、他方の側端部には、これに対応する位置に各凹溝22に嵌合する凸部23を縦方向に沿って複数形成したものが好ましい。これによれば、ドラム胴の径方向への連結強度も維持できるとともに外面側に凹凸形状が現れず、外観上好ましいものを提供できる。本例では、さらに溝形状が縦断面で蟻溝の形状とされ、さらに連結強度が高められている。
その他、分割板の嵌合構造は他の形状でも勿論よいし、このような嵌合構造を省略することも可能である。
そして、図4の仮想線に示すように筒状体3の外周面30及び内周面31を切削して平面視円筒形の面にそれぞれ加工することで、図5に示す円筒体4を形成し、さらに該円筒体4の上下の開口端部40、41を中心側ほど軸方向長さが短くなるようにテーパー状に切削加工することで、図1に示す構造のドラム胴1が構成される。
このようなドラム胴を用いるドラムは、例えば、ドラム胴1の上下開口端面を覆う上側ドラムヘッド及び下側ドラムヘッドがフープを介して胴本体の両端面を塞ぐように設けられ、これらドラムヘッドの張りを調整するためのヘッド調整装置が上側フープと下側フープとを連結するように等角度間隔をおいて複数個設けられ、さらに胴本体の180°対向する位置に設けたストレイナー装置により複数本のスナッピーワイヤよりなるスナッピーを下側ドラムヘッドに接触/非接触するように切り換え可能に保持したスネアドラムとして構成できる。その他のドラムを構成しても勿論よい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、例えば分割板を平板状で組み付けて多角形の筒体を構成するのではなく、各分割板をまげてから組み付けて円筒体を得るもの等、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
以下、ヒノキ材の試験片(実施例1、実施例2、比較例1)について、それぞれ衝撃を与えたときのピーク周波数を測定した結果について説明する。
(サンプル)
実施例1の試験片は、乾燥処理されたヒノキ材を特開2003−53705号公報に記載の加熱・圧縮の圧密固定化方法で30%圧縮(体積が加工前の70%になるまで圧縮)加工した圧縮木材である。比重は0.586である。
実施例1の試験片は、乾燥処理されたヒノキ材を特開2003−53705号公報に記載の加熱・圧縮の圧密固定化方法で30%圧縮(体積が加工前の70%になるまで圧縮)加工した圧縮木材である。比重は0.586である。
実施例2の試験片は、同じく乾燥処理されたヒノキ材を実施例1と同じ方法で50%圧縮加工した圧縮木材である。比重は0.82である。
比較例1の試験片は、乾燥処理されたヒノキ材を圧縮加工せずにそのまま用いたものである。比重は0.41である。
試験片の寸法は、実施例1、2、比較例1とも、同じ縦305mm、横75mm、厚さ14mmとした。
(周波数測定試験)
周波数測定は、ドライバーの柄部(ゴム部)を用いて、試験片の最も広い前(後)面の横方向の中央位置で且つ縦方向の端から1/4の位置を録音レベルが歪まない程度に調節して叩いた(0dBuがひずむポイントなので若干小さい程度で録音した。)。実施例1、2、比較例1の3種類とも同じ程度の録音レベルになるように、それぞれ数回叩きなおした。録音マイクは約30cm離れた位置に設置した。
周波数測定は、ドライバーの柄部(ゴム部)を用いて、試験片の最も広い前(後)面の横方向の中央位置で且つ縦方向の端から1/4の位置を録音レベルが歪まない程度に調節して叩いた(0dBuがひずむポイントなので若干小さい程度で録音した。)。実施例1、2、比較例1の3種類とも同じ程度の録音レベルになるように、それぞれ数回叩きなおした。録音マイクは約30cm離れた位置に設置した。
録音及び周波数測定のソフトウエアには、Windows(登録商標)OS上で動作するSyntrilium社製「Cool Edit 2000」を用いた。オーディオインターフェースは、Steinberg社製「UR22」を用いた。マイクは、Behringer社製「ECM8000」を用いた。
(測定結果)
結果を図8〜図10、及び下記表1に示す。
結果を図8〜図10、及び下記表1に示す。
図8〜図10及び表1から分かるように、比重が高いほど、ピークの周波数も高くなり、当該試験片の圧縮木材からなる分割板を用いたドラムの音響効果も良好となることがわかる。
1 ドラム胴
2 分割板
3 筒状体
4 円筒体
5 連結板
20 側端部
21 凹溝
22 凹溝
23 凸部
30 外周面
31 内周面
40 開口端部
2 分割板
3 筒状体
4 円筒体
5 連結板
20 側端部
21 凹溝
22 凹溝
23 凸部
30 外周面
31 内周面
40 開口端部
Claims (4)
- 複数の分割板を側端部で繋いで連設することにより筒状のドラム胴を構成してなるドラムであって、
前記分割板を、木材を圧縮加工した比重0.5以上の圧縮木材より構成してなることを特徴とするドラム。 - 前記圧縮木材の比重を0.8以上とした請求項1記載のドラム。
- 前記ドラム胴が、平板状の前記分割板を複数連設して平面視正多角形の筒状体を構成し、該筒状体の外周面及び内周面を切削して平面視円筒形の面にそれぞれ加工してなる請求項1又は2記載のドラム。
- 前記木材が間伐材又は早生樹である請求項1〜3の何れか1項に記載のドラム。
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