JP2016131829A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】正常な演出を好適に行うことが可能な遊技機を提供する。【解決手段】主制御基板は、所定の演出を実行するための演出制御コマンドを演出制御基板及びランプ制御基板に送信し、演出制御基板及びランプ制御基板は、演出制御コマンドを受信するとサブRAMの認証用コマンド記憶領域及びランプRAMの認証用コマンド記憶領域に、演出制御コマンドを第1コマンドデータ及び第2コマンドデータとして記憶する(S1800〜S1802)。そして、サブCPUは、ランプRAMの認証用コマンド記憶領域にアクセスして第2コマンドデータを読み込み、第1コマンドデータと第2コマンドデータの内容が一致しているか否かを比較判断し、一致していれば、第1コマンドデータに基づくコマンド受信処理を実行し、一致していなければ、その後の演出に係る処理の実行を停止する(S1804〜S1824)。【選択図】図18
Description
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、遊技を制御する主制御手段(主制御基板)及び副制御手段(演出制御基板を初めとする複数の基板)を備え、副制御手段は、主制御手段から所定の演出を実行させるためのコマンドを受けて動作することにより、様々な演出を行う遊技機が知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、主制御手段から副制御手段への所定の演出を実行させるための通信は、副制御手段を構成する複数の基板のうち、1つの基板(演出制御基板)にしか行われていなかったので、その結果、通信エラーが生じた場合、正常な演出が行われないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、正常な演出を好適に行うことが可能な遊技機を提供することにある。
このような問題を解決するために、本発明の遊技機は、請求項1に記載したように、
遊技を制御する主制御手段(主制御基板300)及び副制御手段(演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340)を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機(遊技機1)であって、
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)及び第2副制御手段(画像制御基板330、ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データと、前記第2副制御手段に入力された前記第2データとの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備えたことを要旨とする。
遊技を制御する主制御手段(主制御基板300)及び副制御手段(演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340)を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機(遊技機1)であって、
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)及び第2副制御手段(画像制御基板330、ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データと、前記第2副制御手段に入力された前記第2データとの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備えたことを要旨とする。
因みに、上記括弧内の名称及び符号は、発明の理解を助けるために後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は、上記括弧内の名称及び符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本発明の遊技機によれば、正常な演出を好適に行うことが可能となる。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の遊技機の実施形態としての遊技機1について説明する。
[遊技機1の構成]
図1は、遊技機1の概略正面図である。
[遊技機1の構成]
図1は、遊技機1の概略正面図である。
図1に示すように、遊技機1は、入賞や種々の判定に関する役物等が設けられた遊技盤100と、遊技盤100を囲む枠部材101とを備えている。
枠部材101は、その下部が遊技者側へ突出させて構成されており、遊技盤100と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持するためのガラス板支持部材であり、いわゆるガラス枠とも呼ばれる。遊技盤100上では、このガラス板と遊技盤100とによって、遊技球が流下可能な遊技領域102が形成される。
枠部材101は、その下部が遊技者側へ突出させて構成されており、遊技盤100と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持するためのガラス板支持部材であり、いわゆるガラス枠とも呼ばれる。遊技盤100上では、このガラス板と遊技盤100とによって、遊技球が流下可能な遊技領域102が形成される。
枠部材101は、枠ランプ103と、スピーカ104と、演出ボタン105と、演出キー106と、皿107と、ハンドル108と、を有している。
枠ランプ103は、枠部材101の上部中央に配置され、演出などで発光する。
枠ランプ103は、枠部材101の上部中央に配置され、演出などで発光する。
スピーカ104は、枠ランプ103の左右両側に配置される。
演出ボタン105は、円形状であり、枠部材101の下部の突出部分の上面に配置される。
演出ボタン105は、円形状であり、枠部材101の下部の突出部分の上面に配置される。
演出キー106は、長形状の4つのボタンから構成され、演出ボタン105の左側手前に配置される。
皿107は、演出ボタン105の奥側に配置され、遊技球を発射装置(不図示)へ案内する。
皿107は、演出ボタン105の奥側に配置され、遊技球を発射装置(不図示)へ案内する。
ハンドル108は、回転可能なレバー109と、停止ボタン110とを有している。遊技者は、レバー109を時計方向に回転させることにより、遊技盤100上に遊技球を発射可能であり、遊技球の発射中に停止ボタン110を押下することによって、遊技球の発射を停止させることが可能である。
遊技盤100は、表示器111と、液晶表示装置121と、盤ランプ122と、第1始動装置123と、第2始動装置124と、開閉部材125と、ゲート126と、大入賞装置127と、4つの一般入賞装置128と、排出装置129と、を有している。
表示器111は、遊技盤100の右下端部に配置され、大当たりの報知などを実行する。
液晶表示装置121は、遊技盤100の略中央に配置され、3つの装飾図柄が変動表示され、種々の演出が表示される。このような液晶表示装置121で表示される演出は、後述する演出パターンに基づいて実行される。以下では、液晶表示装置121で表示される演出を、単に「表示演出」とも呼ぶ。なお、本実施形態では、装飾図柄は、数字の1〜9と、特殊図柄とを含む。
液晶表示装置121は、遊技盤100の略中央に配置され、3つの装飾図柄が変動表示され、種々の演出が表示される。このような液晶表示装置121で表示される演出は、後述する演出パターンに基づいて実行される。以下では、液晶表示装置121で表示される演出を、単に「表示演出」とも呼ぶ。なお、本実施形態では、装飾図柄は、数字の1〜9と、特殊図柄とを含む。
液晶表示装置121における表示演出では、後述する大当たり判定で、当選した場合、すなわち、大当たりの場合には、最後に、3つの装飾図柄を停止表示させて、大当たりを表す当たり図柄配列(例えば、「7,7,7」などのゾロ目)を表示させる。また、表示演出において、後述する大当たり判定で、落選した場合、すなわち、ハズレの場合には、最後に、3つの装飾図柄を停止表示させて、ハズレを表すハズレ図柄配列(例えば、「2,5,1」などのばらけ目)を表示させる。これにより、遊技者は、大当たり判定の結果を認識することができる。
盤ランプ122は、液晶表示装置121の上方に配置され、遊技演出中などに発光して、遊技演出を盛り上げる。
第1始動装置123、及び、第2始動装置124は、遊技領域102の中央で液晶表示装置121の下方に配置される。
第1始動装置123、及び、第2始動装置124は、遊技領域102の中央で液晶表示装置121の下方に配置される。
開閉部材125は、第2始動装置124を開放/閉塞するための電動チューリップである。
ゲート126は、液晶表示装置121の右側に配置され、遊技球の通過により後述する普通図柄判定が実行される。
ゲート126は、液晶表示装置121の右側に配置され、遊技球の通過により後述する普通図柄判定が実行される。
大入賞装置127は、ゲート126の下方に配置される。
4つの一般入賞装置128は、左側下部に3つ設けられており、右側下部に残りの1つが設けられている。
4つの一般入賞装置128は、左側下部に3つ設けられており、右側下部に残りの1つが設けられている。
排出装置129は、遊技領域102の最下部に配置され、入賞しなかった遊技球を排出通路(図示せず)を介して遊技機1の外部に排出する。
また、遊技盤100には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域102における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤100に沿って落下する。
また、遊技盤100には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域102における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤100に沿って落下する。
遊技者がハンドル108のレバー109を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印130に例示されるように遊技領域102における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー109を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印131に例示されるように遊技領域102における右側領域を流下する。したがって、ゲート126や大入賞装置127へ入賞させる際は「右打ち」が必要となってくる。
第1始動装置123は、常時開放されている始動装置である。一方、第2始動装置124は、通常時は開閉部材125によって閉塞されている。開閉部材125は、ゲート126への遊技球の入球を条件とする判定結果に基づいて、第2始動装置124を開放する。この場合、遊技球が入球し易い状態が作出される。遊技球が第1始動装置123又は第2始動装置124へ遊技球が入球した場合には、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、及び、変動パターン乱数が取得され、以下の4つの判定が実行され得る。
(1) 遊技者にとって有利な大当たり遊技を実行するか否かの判定(以下では、大当たり判定とも呼ぶ)。
(2) 表示器111において、大当たり判定の結果を報知するための図柄(以下では、特別図柄とも呼ぶ)の判定(以下では、大当たり図柄判定とも呼ぶ)。この大当たり判定図柄判定では、大当たりの場合には、当該大当たりの種別を表す図柄(以下では、大当たり図柄とも呼ぶ)を判定する。
(3) 液晶表示装置121での表示演出において、リーチを行うか否かの判定(以下では、リーチ判定とも呼ぶ)
(4) 複数の変動パターンのうち、いずれの変動パターンとするかの判定(以下では、変動パターン判定とも呼ぶ)
「大当たり遊技」とは、大入賞装置127を開放させる特別遊技である。
(1) 遊技者にとって有利な大当たり遊技を実行するか否かの判定(以下では、大当たり判定とも呼ぶ)。
(2) 表示器111において、大当たり判定の結果を報知するための図柄(以下では、特別図柄とも呼ぶ)の判定(以下では、大当たり図柄判定とも呼ぶ)。この大当たり判定図柄判定では、大当たりの場合には、当該大当たりの種別を表す図柄(以下では、大当たり図柄とも呼ぶ)を判定する。
(3) 液晶表示装置121での表示演出において、リーチを行うか否かの判定(以下では、リーチ判定とも呼ぶ)
(4) 複数の変動パターンのうち、いずれの変動パターンとするかの判定(以下では、変動パターン判定とも呼ぶ)
「大当たり遊技」とは、大入賞装置127を開放させる特別遊技である。
「リーチ」とは、液晶表示装置121において、変動表示する3つの装飾図柄のうち、2つの装飾図柄が停止表示し、当該2つの装飾図柄が、大当たり図柄配列を構成する3つの装飾図柄のうちの2つを構成する状態となった場合をいう。例えば、液晶表示装置121において、変動表示する3つの装飾図柄のうち、2つの装飾図柄が停止表示し、当該2つの装飾図柄が同じ状態となった場合をいう。この場合、大当たり図柄配列を構成する3つの装飾図柄のうちの2つを構成する装飾図柄を、リーチ図柄とも呼ぶ。
また、以下の説明では、第1始動装置123を通過した遊技球の入賞を条件として実行される上記4つの判定を「第1特別図柄判定」とも呼び、第2始動装置124への遊技球の入賞を条件として実行される上記4つの判定を「第2特別図柄判定」とも呼び、これらの判定を総称して「特別図柄判定」とも呼ぶ。
また、遊技球がゲート126を通過した場合には、普通図柄乱数が取得され、開閉部材125を開放するか否かの判定が実行される。以下では、ゲート126への遊技球の通過を条件として実行される判定を「普通図柄判定」とも呼ぶ。本実施形態の遊技機1では、普通図柄判定で当たりとなる確率、すなわち、開閉部材125を開放すると判定する確率は、遊技機1の遊技状態で変化する仕様となっている。
大入賞装置127は、大当たり図柄判定の結果に応じて開放される。大入賞装置127の開口部には、大入賞装置127を開閉するプレートが設けられている。大入賞装置127は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合、上記プレートを作動させて大入賞装置127を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に「右打ち」を行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
一般入賞装置128は、常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球がある入賞装置である。なお、第1始動装置123等とは異なり、一般入賞装置128に遊技球が入賞しても特別図柄判定が行われることはない。
[表示器111の構成]
図2は、図1における表示器111の拡大図である。表示器111は、主に大当たり図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示し、図2に示されるように、第1特別図柄表示器201、第2特別図柄表示器202、第1特別図柄保留表示器203、第2特別図柄保留表示器204、普通図柄表示器205、及び、普通図柄保留表示器206を有している。
図2は、図1における表示器111の拡大図である。表示器111は、主に大当たり図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示し、図2に示されるように、第1特別図柄表示器201、第2特別図柄表示器202、第1特別図柄保留表示器203、第2特別図柄保留表示器204、普通図柄表示器205、及び、普通図柄保留表示器206を有している。
第1特別図柄表示器201は、第1特別図柄判定が行われると、特別図柄を変動表示してから停止表示し、当該停止表示した特別図柄によって、第1特別図柄判定における大当たり図柄判定の判定結果を報知する。この第1特別図柄表示器201には、大当たり図柄判定の判定結果として、大当たりであることを示す大当たり図柄、又は、第1特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第2特別図柄表示器202は、第2特別図柄判定が行われると、特別図柄を変動表示してから停止表示し、当該停止表示した特別図柄によって、第2特別図柄判定における大当たり図柄判定の判定結果を報知する。この第2特別図柄表示器202には、大当たり図柄判定の判定結果として、大当たりであることを示す大当たり図柄、又は第1特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
ところで、本実施形態の遊技機1は、特別図柄判定に係る特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中など、第1始動装置123に新たに遊技球が入賞した場合、この入賞を契機とする第1特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行しない構成となっている。そこで、遊技機1は、第1特別図柄判定を保留し、当該第1特別図柄判定のための4つの乱数情報を1組の保留情報として格納する保留機能を備えている。第1特別図柄保留表示器203は、このようにして格納された第1特別図柄判定のための保留情報の数を表示する。
同様に、遊技機1は、特別図柄判定に係る特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中など、第2始動装置124に新たに遊技球が入賞した場合、この入賞を契機とする第2特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行しない構成となっている。そこで、遊技機1は、第2特別図柄判定を保留し、当該第2特別図柄判定のための4つの乱数情報を1組の保留情報として格納する保留機能を備えている。第2特別図柄保留表示器204は、このようにして格納された第2特別図柄判定のための保留情報の数を表示する。
普通図柄表示器205は、普通図柄判定が行われると、普通図柄を変動表示してから停止表示し、当該停止表示した普通図柄によって、普通図柄判定の判定結果を報知する。ところで、普通図柄表示器205における普通図柄の変動表示中など、遊技球がゲート126を通過しても普通図柄判定及び普通図柄判定に係る普通図柄の変動表示を即座に実行しない構成となっている。そこで、遊技機1は、普通図柄判定を保留し、当該普通図柄判定のための普通図柄乱数の情報を保留情報として格納する保留機能を備えている。普通図柄保留表示器206は、このようにして格納された普通図柄判定のための保留情報の数を表示する。
[遊技機1の内部構成]
図3は、遊技機1の機能ブロックを表す図である。遊技機1は、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340、発射制御基板350、及び電源基板360を備えている。
図3は、遊技機1の機能ブロックを表す図である。遊技機1は、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340、発射制御基板350、及び電源基板360を備えている。
主制御基板300は、遊技機の基本動作を制御する。主制御基板300は、ワンチップマイコン301を備えている。ワンチップマイコン301は、メインCPU301a、メインROM301b及びメインRAM301cを含んでいる。また、主制御基板300は、主制御用の入力ポート及び出力ポートを備えている。
この主制御用の入力ポートには、一般入賞装置128に遊技球が入球したことを検知する一般入賞装置検出スイッチ302、ゲート126に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ303、第1始動装置123に遊技球が入球したことを検知する第1始動装置検出スイッチ304、第2始動装置124に遊技球が入球したことを検知する第2始動装置検出スイッチ305、大入賞装置127に遊技球が入球したことを検知する入賞装置検出スイッチ306、及び、払出制御基板310が接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板300に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、開閉部材125を開閉動作させる始動装置開閉ソレノイド307、大入賞装置127を開閉するプレートを動作させる大入賞装置開閉ソレノイド308、特別図柄及び普通図柄を表示する図柄表示器201,202,205、特別図柄判定のための保留情報数及び普通図柄判定のための保留情報数を表示する図柄保留表示器203,204,206、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板309、払出制御基板310、演出制御基板320、ランプ制御基板340が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
なお、遊技情報出力端子板309は、主制御基板300において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板309は主制御基板300と配線接続され、遊技情報出力端子板309には、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
主制御基板300のワンチップマイコン301において、メインCPU301aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づき、メインROM301bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、各装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
図4は、主制御基板300のメインROM301bとメインRAM301cを説明するための説明図である。特に、図4(A)は、メインROM301bに格納される格納情報を説明するための図であり、図4(B)は、メインRAM301cにおける格納領域を説明するための図である。
メインROM301bには、遊技制御用のプログラムや各種遊技に必要なテーブルが格納されている。例えば、メインROM301bには、図4(A)に示すように、大当たり判定テーブルT1と、大当たり図柄判定テーブルT2と、リーチ判定テーブルT3と、変動パターンテーブルT4と、普通図柄判定テーブルT5とが格納されている。
大当たり判定テーブルT1は、大当たり乱数に基づいて、大当たり判定を行うためのテーブルである。大当たり判定テーブルT1は、2つの大当たり判定テーブル、すなわち、非確変時大当たり判定テーブルT1Aと、確変時大当たり判定テーブルT1Bとを含む。
大当たり図柄判定テーブルT2は、大当たり図柄乱数に基づいて、大当たり図柄判定を行うためのテーブルである。大当たり図柄判定テーブルT2は、2つの大当たり図柄判定テーブル、すなわち、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aと、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bとを含む。なお、「特1」とは、第1特別図柄に係ることを意味し、「特2」とは、第2特別図柄に係ることを意味するものであり、以下の説明においても同義である。
リーチ判定テーブルT3は、リーチ判定乱数に基づいて、リーチ判定を行うためのテーブルである。リーチ判定テーブルT3は、4つのリーチ判定テーブル(図示せず)、すなわち、特1通常時リーチ判定テーブルと、特1確変時リーチ判定テーブルと、特2通常時リーチ判定テーブルと、特2確変時リーチ判定テーブルとを含む。これらの4つのリーチ判定テーブルは、遊技状態や特別図柄の種別によって、選択される。具体的には、特1通常時リーチ判定テーブルは、非確変遊技状態において、第1始動装置123への入球に基づく表示演出でリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。特1確変時リーチ判定テーブルは、確変遊技状態において、第1始動装置123への入球に基づく表示演出でリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。特2通常時リーチ判定テーブルは、非確変遊技状態において、第2始動装置124への入球に基づく表示演出でリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。特2確変時リーチ判定テーブルは、確変遊技状態において、第2始動装置124への入球に基づく表示演出で装飾図柄を用いてリーチを実行するか否かを選択するためのテーブルである。
なお、非確変遊技状態や確変遊技状態など、各種の遊技状態の詳細は、後述する。
変動パターンテーブルT4は、変動パターン乱数に基づいて、変動パターン判定を行うためのテーブルである。変動パターンテーブルT4は、4つの変動パターンテーブル、すなわち、特1通常時変動パターンテーブルT4Aと、特1確変時変動パターンテーブルT4Bと、特2通常時変動パターンテーブルT4Cと、特2確変時変動パターンテーブルT4Dとを含む。これら4つの変動パターンテーブルは、遊技状態と特別図柄の種別によって、選択される。
変動パターンテーブルT4は、変動パターン乱数に基づいて、変動パターン判定を行うためのテーブルである。変動パターンテーブルT4は、4つの変動パターンテーブル、すなわち、特1通常時変動パターンテーブルT4Aと、特1確変時変動パターンテーブルT4Bと、特2通常時変動パターンテーブルT4Cと、特2確変時変動パターンテーブルT4Dとを含む。これら4つの変動パターンテーブルは、遊技状態と特別図柄の種別によって、選択される。
具体的には、特1通常時変動パターンテーブルT4Aは、非確変遊技状態で、第1始動装置123への入球に基づく第1特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。特1確変時変動パターンテーブルT4Bは、確変遊技状態で、第1始動装置123への入球に基づく第1特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。特2通常時変動パターンテーブルT4Cは、非確変遊技状態で、第2始動装置124への入球に基づく第2特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。特2確変時変動パターンテーブルT4Dは、確変遊技状態で、第2始動装置124への入球に基づく第2特別図柄の変動パターンを選択するためのテーブルである。
普通図柄判定テーブルT5は、普通図柄乱数に基づいて、普通図柄判定を行うためのテーブルである。
上述した大当たり判定テーブルT1、大当たり図柄判定テーブルT2、変動パターンテーブルT4、及び、普通図柄判定テーブルT5についての詳細は、後述する。
上述した大当たり判定テーブルT1、大当たり図柄判定テーブルT2、変動パターンテーブルT4、及び、普通図柄判定テーブルT5についての詳細は、後述する。
また、メインRAM301cは、メインCPU301aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。例えば、メインRAM301cは、図4(B)に示すように、保留情報記憶領域301cxと、取得(保留)情報判定領域301cyと、演出用伝送データ格納領域301czとを有している。また、メインRAM301cは、その他、各種フラグ(確変遊技フラグ、時短遊技フラグ、及び、大当たり遊技フラグなど)や、各種記録値などが格納される記憶領域(図示せず)を有している。
保留情報記憶領域301cxは、第1始動装置123に係る保留情報を格納可能な4つの保留情報領域(第1保留情報領域、第2保留情報領域、第3保留情報領域、第4保留情報領域)と、第2始動装置124に係る保留情報を格納可能な4つの保留情報領域(第1保留情報領域、第2保留情報領域、第3保留情報領域、第4保留情報領域)と、が設けられている。保留情報記憶領域301cxの第1特別図柄に対応する保留情報領域において、保留情報の格納の優先順は、第1保留情報領域が最優先で格納対象とされ、第1保留情報領域に保留情報が格納されていれば、次に、第2保留情報領域が優先で格納対象とされ、次に、第3保留情報領域が優先で格納対象とされ、最後に、第4保留情報領域が格納対象として選択される。第2特別図柄や普通図柄に対応する保留情報領域においても同様である。
取得(保留)情報判定領域301cyは、後述の取得情報及び保留情報に基づいて、特別図柄判定が実行される判定領域である。
演出用伝送データ格納領域301czは、後述のコマンド送信処理において演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される所定の演出を実行させるための演出制御コマンドがセットされる格納領域である。
演出用伝送データ格納領域301czは、後述のコマンド送信処理において演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される所定の演出を実行させるための演出制御コマンドがセットされる格納領域である。
図3に戻って、払出制御基板310は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板310は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板300に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計測スイッチ311、扉開放スイッチ312、及び、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板300に送信する。また、払出制御基板310の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ313が接続されている。払出CPUは、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ313を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板320は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板320は、サブCPU320a、サブROM320b、サブRAM320cを備えており、主制御基板300に対して、当該主制御基板300から演出制御基板320への単方向に通信可能に接続されている。サブCPU320aは、主制御基板300から受信した各種コマンド、演出ボタン検出スイッチ321、演出キー検出スイッチ322、及び、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM320bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。
例えば、演出制御基板320におけるサブCPU320aは、主制御基板300から変動開始コマンドを受信すると、液晶表示装置121、音声出力装置331、演出用駆動装置341、演出用照明装置342に遊技演出を実行させるための演出パターンを決定し、当該演出パターンを実行するための演出パターン指定コマンドを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。この演出パターンの決定についての詳細は、後述する。
なお、サブCPU320aは、演出パターンを決定する場合に、主制御基板300から送信されてくる事前判定処理の結果(保留コマンドに含まれる事前判定情報)に基づいて、演出パターンに基づく表示演出の一部に先読み演出を含めるか否かを判定する。この先読み演出は、複数回の図柄変動に亘って実行される演出である。
サブROM320bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ及び複数のテーブルが格納されている。これらのテーブルについての詳細は、後述する。
サブRAM320cは、サブCPU320aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能すると共に、遊技状態、演出パターン、装飾図柄、計数カウンタ、及び、発射操作情報等が格納される。また、サブRAM320cには、複数の記憶領域が設けられている。これらの記憶領域についての詳細は、後述する。
サブRAM320cは、サブCPU320aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能すると共に、遊技状態、演出パターン、装飾図柄、計数カウンタ、及び、発射操作情報等が格納される。また、サブRAM320cには、複数の記憶領域が設けられている。これらの記憶領域についての詳細は、後述する。
画像制御基板330は、液晶表示装置121の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、CGROM、VRAM、VDPと、音声CPU、音声ROM、及び、音声RAMを備えている。この画像制御基板330は、演出制御基板320に双方向通信可能に接続されており、その出力側に液晶表示装置121及び音声出力装置331が接続されている。
画像CPUは、演出制御基板320から受信したコマンドに基づいて、VDPに所定の画像を表示させる制御を行う。画像RAMは、画像CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、画像ROMから読み出されたデータを一時的に格納する。また、画像ROMには、画像CPUの制御処理のプログラムや、演出パターンに基づくアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが格納されている。
CGROMには、液晶表示装置121に表示される装飾図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUは、演出制御基板320から送信された演出パターン指定コマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、CGROMに格納された所定の画像データをVRAMに展開させ、VRAMに展開された画像データを液晶表示装置121に表示させる制御を行い、表示演出を実現する。
また、音声ROMには、音声出力装置331から出力するための音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板320から送信された演出パターン指定コマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置331における音声出力制御を行い、音声演出を実現する。
ランプ制御基板340は、ランプCPU340a、ランプROM340b、ランプRAM340c(後述の図5参照)を備えており、主制御基板300に対して、当該主制御基板300からランプ制御基板340への単方向に通信可能に接続されている。また、ランプ制御基板340は、演出制御基板320に双方向通信可能に接続されており、その出力側に演出用駆動装置341及び演出用照明装置342が接続されている。ランプ制御基板340は、遊技盤100に設けられた盤ランプ122や枠部材101に設けられた枠ランプ103などの演出用照明装置342を点灯又は点滅制御して、照明演出を実現する。また、ランプ制御基板340は、演出用駆動装置341を動作させる駆動源を通電制御することで、演出用駆動装置341と連結される可動役物(図示せず)の動作を制御し、可動役物による可動役物演出を実現する。
図5を用いて、ここで主制御基板300、演出制御基板320及びランプ制御基板340の構成について詳細に説明する。図5(a)は、主制御基板300、演出制御基板320及びランプ制御基板340の詳細ブロック図であり、図5(b)は、ランプRAM340cの記憶領域を模式的に示す説明図である。上述したように、主制御基板300は、所定の演出を実行させるため、演出用伝送データ格納領域301czに格納されたコマンドを演出制御基板320及びランプ制御基板340に、同時に送信(後述のメインCPU301aが実行する1のタイマ割り込み処理内で行われるコマンド送信処理にて送信)するための出力回路314を備えており、この出力回路314には、演出制御基板320にコマンドを送信するための出力ポートP0、及び、ランプ制御基板340にコマンドを送信するための出力ポートP1が設けられている。
ここで、図5(a)に示すように、主制御基板300と演出制御基板320との間には、主制御基板300から入力された信号を演出制御基板320に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板320から主制御基板300への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路315が設けられている。同様に、主制御基板300とランプ制御基板340との間には、主制御基板300から入力された信号をランプ制御基板340に向かう方向にしか通過させない(ランプ制御基板340から主制御基板300への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路316が設けられている。この単方向性回路316を設けることにより、主制御基板300に対する不正な信号入力を防止してセキュリティを向上させることが可能となる。なお、単方向性回路としては、例えばダイオードやトランジスタが使用され、図5においては、ダイオードを使用したものが例示されている。
また、演出制御基板320には入力/出力回路317が設けられており、演出制御基板320は、この入力/出力回路317により主制御基板300(単方向性回路315)からのコマンドを受信し、この受信したコマンドをサブRAM320cの所定記憶領域(後述の図14に示す認証用コマンド記憶領域320c4)に記憶する。また、ランプ制御基板340には入力/出力回路318が設けられており、ランプ制御基板340は、この入力/出力回路318により主制御基板300(単方向性回路316)からのコマンドを受信し、この受信したコマンドをランプRAM340cに記憶する。
しかして、図5(b)に示すように、ランプRAM340cの記憶領域には、通常の照明演出や可動役物演出を実現するための制御用記憶領域340cyとは別に、認証用コマンド記憶領域340cxが設けられており、入力/出力回路318で受信した主制御基板300(単方向性回路316)からのコマンドは、この認証用コマンド記憶領域340cxに記憶される。すなわち、認証用コマンド記憶領域340cxは、主制御基板300から受信したコマンドを記憶するための専用の記憶領域となっている。ここで、演出制御基板320のサブCPU320aと、ランプ制御基板340のランプRAM340cとはバス325で接続されており、サブCPU320aは、認証用コマンド記憶領域340cxに記憶されたコマンドを読み取り可能となっている。すなわち、バス325は、サブCPU320aが認証用コマンド記憶領域340cxに記憶されたコマンドを読み取るための、読み取り専用バスとなっている。
後に詳述するが、本実施形態の遊技機1では、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される演出制御用のコマンドは同一であり、演出制御基板320は、この主制御基板300から受信したコマンドの信頼性・正当性を担保するため、サブRAM320cの所定記憶領域(認証用コマンド記憶領域320c4)に記憶された主制御基板300からのコマンドの内容と、ランプRAM340cの認証用コマンド記憶領域340cxに記憶された主制御基板300からのコマンドの内容とが同一か否かを比較判定するコマンド認証処理を実行するように構成されている。
なお、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340にコマンドを送信するための出力回路314は、シリアル出力回路又はパラレル出力回路の何れであってもよい。例えば、出力回路314をシリアル出力回路として構成する場合には、シリアル出力回路をシフトレジスタなどによって構成して、メインCPU301aが出力ポートP0,P1から出力する演出制御用のコマンドをシリアルデータに変換し、単方向性回路315,316を介して演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信するようにすればよい。そして、演出制御基板320及びランプ制御基板340の入力/出力回路317,318には、この受信したコマンドとしてのシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアル−パラレル変換ICなどを設けるように構成すればよい
図3に戻って、発射制御基板350は、タッチセンサ351からのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム352から供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド353や玉送りソレノイド354に対する通電制御を行う。
図3に戻って、発射制御基板350は、タッチセンサ351からのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム352から供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド353や玉送りソレノイド354に対する通電制御を行う。
タッチセンサ351は、遊技者がハンドル108に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成され、遊技者がハンドル108に触れたことを検知すると、発射制御基板350に発射用ソレノイド353の通電を許可するタッチ信号を出力する。
発射ボリューム352は、可変抵抗器から構成され、その発射ボリューム352に印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御基板350へ供給する。
ここで、発射用ソレノイド353の回転速度は、発射制御基板350に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間に発射される遊技球の個数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
なお、タッチセンサ351からのタッチ信号及び発射ボリューム352からの電圧信号は、演出制御基板320へ入力されるようになっている。これにより、演出制御基板320において遊技球の発射を検出可能となる。
電源基板360は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給する。具体的には、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、発射制御基板350へ電源電圧を供給する。また、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板300に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU301aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU301aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
[遊技状態の説明]
図6は、各種の判定テーブル等を示す説明図である。具体的には、図6(A)は、非確変時大当たり判定テーブルT1Aを示し、図6(B)は、確変時大当たり判定テーブルT1Bを示し、図6(C)は、普通図柄判定テーブルT5を示す。
図6は、各種の判定テーブル等を示す説明図である。具体的には、図6(A)は、非確変時大当たり判定テーブルT1Aを示し、図6(B)は、確変時大当たり判定テーブルT1Bを示し、図6(C)は、普通図柄判定テーブルT5を示す。
本実施形態の遊技機1では、大当たり判定に関する遊技状態として、「非確変遊技状態」又は「確変遊技状態」に設定され得る。また、遊技機1では、普通図柄判定に関する遊技状態として、「非時短遊技状態」又は「時短遊技状態」に設定され得る。以下にこれらの遊技状態について説明する。
[非確変遊技状態と確変遊技状態の説明]
非確変遊技状態における大当たり判定では、図6(A)に示す非確変時大当たり判定テーブルT1Aが用いられる。非確変時大当たり判定テーブルT1Aは、大当たり判定で大当たりと判定される大当たり値が「0」〜「2」の3つの数値に設定される。非確変時大当たり判定テーブルT1Aを用いた大当たり判定では、第1始動装置123又は第2始動装置124への入球時に取得される大当たり乱数(「0」〜「1199」の何れかの数値)が、上記3つの大当たり値の何れかである場合には、「大当たり」と判定され、いずれでもない場合には「ハズレ」と判定される。すなわち、非確変遊技状態の場合に大当たり判定で大当たりと判定される確率(大当たり確率とも呼ぶ)は1/400である。
非確変遊技状態における大当たり判定では、図6(A)に示す非確変時大当たり判定テーブルT1Aが用いられる。非確変時大当たり判定テーブルT1Aは、大当たり判定で大当たりと判定される大当たり値が「0」〜「2」の3つの数値に設定される。非確変時大当たり判定テーブルT1Aを用いた大当たり判定では、第1始動装置123又は第2始動装置124への入球時に取得される大当たり乱数(「0」〜「1199」の何れかの数値)が、上記3つの大当たり値の何れかである場合には、「大当たり」と判定され、いずれでもない場合には「ハズレ」と判定される。すなわち、非確変遊技状態の場合に大当たり判定で大当たりと判定される確率(大当たり確率とも呼ぶ)は1/400である。
確変状態における大当たり判定では、図6(B)に示す確変時大当たり判定テーブルT1Bが用いられる。確変時大当たり判定テーブルT1Bは、大当たり判定で大当たりと判定される大当たり値が「0」〜「19」の20個の数値に設定される。確変時大当たり判定テーブルT1Bを用いた大当たり判定では、第1始動装置123又は第2始動装置124への入球時に取得される大当たり乱数(「0」〜「1199」の何れかの数値)が、上記20個の大当たり値の何れかである場合には、「大当たり」と判定され、いずれでもない場合には「ハズレ」と判定される。すなわち、確変遊技状態の場合の大当たり確率は1/60である。
従って、確変遊技状態は、非確変遊技状態よりも、大当たり判定での大当たり確率が高く設定され、非確変遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。確変遊技状態の場合には、確変遊技フラグが「ON」にセットされ、非確変遊技状態の場合には、確変遊技フラグが「OFF」となっている。また、非確変遊技状態から確変遊技状態への移行、又は、確変遊技状態から非確変遊技状態への移行は、大当たり遊技終了後に実行され得る。
[非時短遊技状態と時短遊技状態の説明]
図6(C)に示すように、普通図柄判定テーブルT5は、非時短遊技状態における普通図柄判定では、当たりと判定される当たり値が「0」のみに設定され、時短遊技状態における普通図柄判定では、当たりと判定される当たり値が「0」〜「65534」の65535個に設定される。
図6(C)に示すように、普通図柄判定テーブルT5は、非時短遊技状態における普通図柄判定では、当たりと判定される当たり値が「0」のみに設定され、時短遊技状態における普通図柄判定では、当たりと判定される当たり値が「0」〜「65534」の65535個に設定される。
非時短遊技状態における普通図柄判定では、ゲート126への遊技球通過時に取得される普通図柄乱数(「0」〜「65535」の何れかの数値)が、上記1つのみの当たり値「0」である場合には、「当たり」と判定され、「0」でない場合には、「ハズレ」と判定される。すなわち、非時短遊技状態の場合に普通図柄判定で当たりと判定される確率は、1/65536である。
一方、時短遊技状態における普通図柄判定では、ゲート126への遊技球通過時に取得される普通図柄乱数(「0」〜「65535」の何れかの数値)が、上記65535個の当たり値の何れかである場合には、「当たり」と判定され、いずれでもない場合には、「ハズレ」と判定される。すなわち、非時短遊技状態の場合に普通図柄判定で当たりと判定される確率は、65535/65536≒1/1.00002である。
また、非時短遊技状態では、ゲート126を遊技球が通過したことを条件として普通図柄判定の判定を実行した後、普通図柄の変動を開始してから停止表示するまでの変動時間が12秒と比較的長く設定され、かつ、当たりに当選した際に開閉部材125を可動させて第2始動装置124を開放する開放制御時間が0.2秒と比較的短く設定される。すなわち、非時短遊技状態では、ゲート126を遊技球が通過すると、普通図柄判定が行われて、普通図柄表示器205において普通図柄の変動表示が行われ、変動表示された普通図柄は、変動表示が開始されてから12秒後に停止表示する。判定結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、開閉部材125の可動により第2始動装置124が0.2秒間開放される。
これに対して、時短遊技状態では、ゲート126を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄判定を実行した後、普通図柄の変動を開始してから停止表示するまでの変動時間が3秒と比較的短く設定され、かつ、当たりに当選した際に開閉部材125を可動させて第2始動装置124を開放する開放制御時間が2.5秒と比較的長く設定される。すなわち、時短遊技状態では、ゲート126を遊技球が通過すると、普通図柄判定が行われて、普通図柄表示器205において普通図柄の変動表示が行われ、変動表示された普通図柄は、変動表示が開始されてから3秒後に停止表示する。判定結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、開閉部材125の可動により第2始動装置124が2.5秒間開放される。
以上のように、非時短遊技状態では、普通図柄判定の当たり確率は、1/65536と比較的低く設定され、かつ、普通図柄の変動時間が12秒と比較的長く設定され、かつ、開閉部材125の開放制御時間が0.2秒と比較的短く設定されている。
一方で、時短遊技状態では、普通図柄判定の当たり確率は、65535/65536と比較的高く設定され、かつ、普通図柄の変動時間が3秒と比較的短く設定され、かつ、開閉部材125の開放制御時間が2.5秒と比較的長く設定されている。
従って、ゲート126を同じ数の遊技球が通過した場合において、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも、第2始動装置124が開放状態に制御されやすくなる。これにより、時短遊技状態では、遊技の進行において遊技球の消費が抑えられ、非時短遊技状態よりも遊技者にとって有利に遊技を進行できる。時短遊技状態の場合には、時短遊技フラグが「ON」にセットされており、非時短遊技状態の場合には、時短遊技フラグが「OFF」となっている。また、非時短遊技状態から時短遊技状態への移行、又は、時短遊技状態から非時短遊技状態への移行は、大当たり遊技終了後に実行され得る。
なお、ゲート126が遊技盤100の右側に設けられていることから、「時短遊技状態」のときには、ハンドル108のレバー109を大きく回転させた、いわゆる「右打ち」で遊技を行うことが望ましい。
上記実施形態の時短遊技状態では、非時短状態と比較して、普通図柄判定の当たり確率が高く、かつ、普通図柄の変動時間が短く、かつ、開閉部材125の開放制御時間が長く設定され、遊技の進行において遊技球の消費を抑制するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、時短遊技状態では、非時短遊技状態と比較して、普通図柄判定の当たり確率、普通図柄の変動時間、及び、開閉部材125の開放制御時間のうち少なくとも一つが、遊技球の消費が抑制されるように設定されていてもよい。例えば、時短遊技状態では、遊技球の消費を抑制するために、非時短遊技状態と比較して、普通図柄の変動時間のみが短くなるように設定されていてもよい。
以下では、非確変遊技状態、かつ、非時短遊技状態である遊技状態を通常遊技状態とも呼ぶ。確変遊技状態、かつ、時短遊技状態である遊技状態を高確時短遊技状態とも呼ぶ。なお、本実施形態の遊技機1では設定されることはないが、非確変遊技状態、かつ、時短遊技状態である遊技状態を低確時短遊技状態、確変遊技状態、かつ、非時短遊技状態である遊技状態を高確非時短遊技状態とも呼ぶ。
また、時短遊技状態は、所定の変動回数の間継続して行われ得る。このように時短遊技状態が行われる変動回数を、時短変動回数とも呼ぶ。
[大当たり遊技の説明]
大当たり遊技は、大当たり遊技フラグがONの場合に実行され、大入賞装置127が最初に開放されるまでのオープニング演出と、大入賞装置127が開放及び閉塞を繰り返す複数のラウンド遊技と、大入賞装置127が閉塞してから次に特別図柄の変動が開始されるまでのエンディング演出と、で構成される。ラウンド遊技は、大入賞装置127の一回の開放期間をいい、ロング開放のラウンド遊技と、ショート開放のラウンド遊技とがある。
[大当たり遊技の説明]
大当たり遊技は、大当たり遊技フラグがONの場合に実行され、大入賞装置127が最初に開放されるまでのオープニング演出と、大入賞装置127が開放及び閉塞を繰り返す複数のラウンド遊技と、大入賞装置127が閉塞してから次に特別図柄の変動が開始されるまでのエンディング演出と、で構成される。ラウンド遊技は、大入賞装置127の一回の開放期間をいい、ロング開放のラウンド遊技と、ショート開放のラウンド遊技とがある。
ロング開放のラウンド遊技では、大入賞装置127に規定個数(本実施形態では9個)の遊技球が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。また、規定個数の遊技球が入球しない場合でも、規定秒数(本実施形態では29.5秒)が経過すると、1回のラウンド遊技が終了となる。このようなロング開放のラウンド遊技では、大入賞装置127に遊技球が入球し易くなるとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能である。
一方、ショート開放のラウンド遊技は、例えば0.1秒だけ大入賞装置127が開放されて、1回のラウンド遊技が終了となる。これはいわゆる「パカ」と呼ばれる開放態様であり、遊技球が入球困難な開放態様である。したがって、ショート開放のときは、大入賞装置127への遊技球の入球は期待できず、ほとんど賞球は望めない。
このような「大当たり遊技」は、いわゆる「右打ち」で消化することとなる。ショート開放であっても遊技球が入球すれば賞球が行われるため、「右打ち」を指示するようにしてもよい。
[大当たり種別の説明]
図7は、大当たり図柄判定テーブルT2と、大当たりの種別の振り分け割合を示す説明図である。図7(A)は、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aを示す説明図であり、図7(B)は、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bを示す説明図であり、図7(C)は、大当たり種別の振り分け割合を示す説明図である。
図7は、大当たり図柄判定テーブルT2と、大当たりの種別の振り分け割合を示す説明図である。図7(A)は、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aを示す説明図であり、図7(B)は、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bを示す説明図であり、図7(C)は、大当たり種別の振り分け割合を示す説明図である。
図7(A)及び(B)に示すように、本実施形態における特1大当たり図柄判定テーブルT2A及び特2大当たり図柄判定テーブルT2Bでは、大当たり図柄として「特定図柄A」、「特定図柄B」及び「特定図柄C」が設定されている。これらの大当たり図柄判定テーブルT2A,T2Bは、特定図柄A〜Cに0〜9の大当たり図柄乱数(数値)が割り当てられており、割り当てられた大当たり図柄乱数(数値)の数によって、大当たり図柄の選択割合が決められている。
以下では、各大当たり図柄(大当たり種別)とその選択割合について説明する。
(1)特定図柄A:16R確変大当たり
特定図柄Aは、大当たり遊技において、16回のロング開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Aで大当たりした場合には、液晶表示装置121における表示演出において、図柄揃いの大当たり報知として、3つの装飾図柄がゾロ目で停止表示することで特定図柄Aでの大当たりが報知される。また、特定図柄Aで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となり、この時短変動回数の100回が消化されると、遊技状態は高確時短遊技状態から通常遊技状態に移行する。すなわち高確時短遊技状態は、所定の変動回数の間継続して行われ得る。このような高確時短遊技状態をST遊技状態(STはスペシャルタイムの略称)とも呼び、高確時短遊技状態で行われる変動回数を、高確時短変動回数又はST変動回数とも呼ぶ。なお、本実施形態では、高確時短変動回数(ST変動回数)は、時短変動回数と同一であり、100回となる。また、特定図柄Aは、図7(A)及び(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、2/10の割合(大当たり図柄乱数1,7、当り値)で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、6/10の割合(大当たり図柄乱数0,1,4,6,7,9、当り値)で選択される。
(1)特定図柄A:16R確変大当たり
特定図柄Aは、大当たり遊技において、16回のロング開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Aで大当たりした場合には、液晶表示装置121における表示演出において、図柄揃いの大当たり報知として、3つの装飾図柄がゾロ目で停止表示することで特定図柄Aでの大当たりが報知される。また、特定図柄Aで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となり、この時短変動回数の100回が消化されると、遊技状態は高確時短遊技状態から通常遊技状態に移行する。すなわち高確時短遊技状態は、所定の変動回数の間継続して行われ得る。このような高確時短遊技状態をST遊技状態(STはスペシャルタイムの略称)とも呼び、高確時短遊技状態で行われる変動回数を、高確時短変動回数又はST変動回数とも呼ぶ。なお、本実施形態では、高確時短変動回数(ST変動回数)は、時短変動回数と同一であり、100回となる。また、特定図柄Aは、図7(A)及び(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、2/10の割合(大当たり図柄乱数1,7、当り値)で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、6/10の割合(大当たり図柄乱数0,1,4,6,7,9、当り値)で選択される。
(2)特定図柄B:4R確変大当たり
特定図柄Bは、大当たり遊技において、4回のロング開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Bで大当たりした場合には、液晶表示装置121における表示演出において、図柄揃いの大当たり報知として、3つの装飾図柄がゾロ目で停止表示することで特定図柄Bでの大当たりが報知される。また、特定図柄Bで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となり、この時短変動回数の100回が消化されると、上記特定図柄Aと同様、遊技状態はST遊技状態から通常遊技状態に移行する。すなわちST変動回数は100回となる。また、図7(A)及び(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、6/10の割合(大当たり図柄乱数0,2,4,5,8,9、当り値)で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、3/10の割合(大当たり図柄乱数2,5,8、当り値)で選択される。
特定図柄Bは、大当たり遊技において、4回のロング開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Bで大当たりした場合には、液晶表示装置121における表示演出において、図柄揃いの大当たり報知として、3つの装飾図柄がゾロ目で停止表示することで特定図柄Bでの大当たりが報知される。また、特定図柄Bで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となり、この時短変動回数の100回が消化されると、上記特定図柄Aと同様、遊技状態はST遊技状態から通常遊技状態に移行する。すなわちST変動回数は100回となる。また、図7(A)及び(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、6/10の割合(大当たり図柄乱数0,2,4,5,8,9、当り値)で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、3/10の割合(大当たり図柄乱数2,5,8、当り値)で選択される。
(3)特定図柄C:2R確変大当たり
特定図柄Cは、大当たり遊技において、2回のショート開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Cで大当たりした場合には、液晶表示装置121における表示演出において、装飾図柄の中図柄に特殊図柄が停止することで特定図柄Cでの大当たりが報知される(この場合、図柄揃いの大当たり報知ではない)。特殊図柄は、例えば、「確変」と表記された図柄である。また、特定図柄Cで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となり、この時短変動回数の100回が消化されると、上記特定図柄A,Bと同様、遊技状態はST遊技状態から通常遊技状態に移行する。すなわちST変動回数は100回となる。また、図7(A)及び(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、2/10の割合(大当たり図柄乱数3,6、当り値)で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、1/10の割合(大当たり図柄乱数3、当り値)で選択される。
特定図柄Cは、大当たり遊技において、2回のショート開放のラウンド遊技が実行される大当たりである。特定図柄Cで大当たりした場合には、液晶表示装置121における表示演出において、装飾図柄の中図柄に特殊図柄が停止することで特定図柄Cでの大当たりが報知される(この場合、図柄揃いの大当たり報知ではない)。特殊図柄は、例えば、「確変」と表記された図柄である。また、特定図柄Cで大当たりした場合には、大当たり遊技終了後に、遊技状態が高確時短遊技状態に制御される。このときの時短変動回数は100回となり、この時短変動回数の100回が消化されると、上記特定図柄A,Bと同様、遊技状態はST遊技状態から通常遊技状態に移行する。すなわちST変動回数は100回となる。また、図7(A)及び(B)に示すように、第1特別図柄で大当たりとなった場合は、2/10の割合(大当たり図柄乱数3,6、当り値)で選択される。一方、第2特別図柄で大当たりとなった場合は、1/10の割合(大当たり図柄乱数3、当り値)で選択される。
なお、以下では、特定図柄Aを「特A」、特定図柄Bを「特B」、特定図柄Cを「特C」とも呼ぶ。
図7(C)に示すように、第1特別図柄と第2特別図柄とで大当たり種別の振り分け割合が異なっている。第1特別図柄では16R確変大当たりに割り振られる確率が「20%」、4R確変大当たりに振り分けられる確率が「60%」、2R確変大当たりに振り分けられる確率が「20%」となっているのに対して、第2特別図柄では16R確変大当たりに割り振られる確率が「60%」、4R確変大当たりに振り分けられる確率が「30%」、2R確変大当たりに振り分けられる確率が「10%」となっている。
図7(C)に示すように、第1特別図柄と第2特別図柄とで大当たり種別の振り分け割合が異なっている。第1特別図柄では16R確変大当たりに割り振られる確率が「20%」、4R確変大当たりに振り分けられる確率が「60%」、2R確変大当たりに振り分けられる確率が「20%」となっているのに対して、第2特別図柄では16R確変大当たりに割り振られる確率が「60%」、4R確変大当たりに振り分けられる確率が「30%」、2R確変大当たりに振り分けられる確率が「10%」となっている。
[変動パターンテーブルの詳細]
図8、9は、変動パターンテーブルを例示する説明図である。図8(A)は特1通常時変動パターンテーブルT4Aを例示する説明図であり、図8(B)は特1確変時変動パターンテーブルT4Bを例示する説明図であり、図9(A)は特2通常時変動パターンテーブルT4Cを示す説明図であり、図9(B)は特2確変時変動パターンテーブルT4Dを示す説明図である。
図8、9は、変動パターンテーブルを例示する説明図である。図8(A)は特1通常時変動パターンテーブルT4Aを例示する説明図であり、図8(B)は特1確変時変動パターンテーブルT4Bを例示する説明図であり、図9(A)は特2通常時変動パターンテーブルT4Cを示す説明図であり、図9(B)は特2確変時変動パターンテーブルT4Dを示す説明図である。
図8(A)に示す特1通常時変動パターンテーブルは、通常時(非確変遊技状態)において第1始動装置123への入球に基づく第1特別図柄の変動に用いられるものである。また図9(A)に示す特2通常時変動パターンテーブルは、通常時において第2始動装置124への入球に基づく第2特別図柄の変動に用いられるものである。通常時の変動パターンテーブルは、第1特別図柄及び第2特別図柄で類似しているため、まとめて説明することとする。なお、通常時は「左打ち」となり、ゲート126が右側に設けられていることから、第2始動装置124へは基本的には入球しない。
[変動パターン1]
変動パターン1は、通常ハズレの変動パターンである。通常ハズレとは、いわゆる「バラハズレ」(例えば、上述した「2,5,1」などのばらけ目)といわれるものであり、リーチ演出が行われない「リーチ無しハズレ」である。変動時間は、第1特別図柄では5秒となっており、第2特別図柄では4秒となっている。ハズレのときの24/30の割合で選択される。
変動パターン1は、通常ハズレの変動パターンである。通常ハズレとは、いわゆる「バラハズレ」(例えば、上述した「2,5,1」などのばらけ目)といわれるものであり、リーチ演出が行われない「リーチ無しハズレ」である。変動時間は、第1特別図柄では5秒となっており、第2特別図柄では4秒となっている。ハズレのときの24/30の割合で選択される。
[変動パターン2]
変動パターン2は、ノーマルリーチ(ハズレ)の変動パターンである。ノーマルリーチ(ハズレ)の変動パターンは、リーチ演出が行われる「リーチ有りハズレ」である。具体的には、リーチとなるものの発展演出が行われず、中図柄(最終停止図柄)がそのままハズレの態様で停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は10秒となっており、ハズレのときの3/30で選択される。
変動パターン2は、ノーマルリーチ(ハズレ)の変動パターンである。ノーマルリーチ(ハズレ)の変動パターンは、リーチ演出が行われる「リーチ有りハズレ」である。具体的には、リーチとなるものの発展演出が行われず、中図柄(最終停止図柄)がそのままハズレの態様で停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は10秒となっており、ハズレのときの3/30で選択される。
[変動パターン3]
変動パターン3は、ノーマルリーチ(特C)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄C」が割り振られたときに選択される。具体的には、リーチとなった後、中図柄(最終停止図柄)に、「S」「確変」などの特殊図柄が停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は10秒となっている。
変動パターン3は、ノーマルリーチ(特C)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄C」が割り振られたときに選択される。具体的には、リーチとなった後、中図柄(最終停止図柄)に、「S」「確変」などの特殊図柄が停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は10秒となっている。
[変動パターン4]
変動パターン4は、ロングリーチ(ハズレ)の変動パターンである。ロングリーチ(ハズレ)の変動パターンは、リーチ演出が行われる「リーチ有りハズレ」である。具体的には、リーチとなった後に発展演出が行われて、中図柄(最終停止図柄)がそのままハズレの態様で停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は30秒となっており、3/30で選択される。
変動パターン4は、ロングリーチ(ハズレ)の変動パターンである。ロングリーチ(ハズレ)の変動パターンは、リーチ演出が行われる「リーチ有りハズレ」である。具体的には、リーチとなった後に発展演出が行われて、中図柄(最終停止図柄)がそのままハズレの態様で停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は30秒となっており、3/30で選択される。
[変動パターン5]
変動パターン5は、ロングリーチ(特A,特B)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄A」又は「特定図柄B」が割り振られたときに選択される。詳細には、「特定図柄A」が割り振られたときは変動パターン5Aが選択され、「特定図柄B」が割り振られたときは変動パターン5Bが選択される。具体的には、リーチとなった後、発展演出が行われて、図柄揃いの大当たりとなる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は30秒となっている。
変動パターン5は、ロングリーチ(特A,特B)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄A」又は「特定図柄B」が割り振られたときに選択される。詳細には、「特定図柄A」が割り振られたときは変動パターン5Aが選択され、「特定図柄B」が割り振られたときは変動パターン5Bが選択される。具体的には、リーチとなった後、発展演出が行われて、図柄揃いの大当たりとなる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は30秒となっている。
図8(B)に示す特1確変時変動パターンテーブルは、確変時(確変遊技状態、本実施形態では高確時短遊技状態(ST遊技状態)でもある)において第1始動装置123への入球に基づく第1特別図柄の変動に用いられるものである。また、図9(B)に示す特2確変時変動パターンテーブルは、確変時において第2始動装置124への入球に基づく第2特別図柄の変動に用いられるものである。確変時における変動パターンテーブルは、第1特別図柄及び第2特別図柄で類似しているため、まとめて説明することとする。なお、確変時は「右打ち」での遊技となるため、第2始動装置124への入球に基づく第2特別図柄の変動が主として行われ、特2確変時変動パターンテーブルが主としてセットされる。ただし、第1特別図柄判定が保留されている場合、第2特別図柄判定の保留がなくなると、第1特別図柄の変動が行われる。
[変動パターン6]
変動パターン6は、通常ハズレの変動パターンである。通常ハズレとは、いわゆる「バラハズレ」(例えば、上述した「2,5,1」などのばらけ目)といわれるものであり、リーチ演出が行われない「リーチ無しハズレ」である。変動時間は、第1特別図柄では10秒となっており、第2特別図柄では2秒となっている。ハズレのときの27/30の割合で選択される。第1特別図柄の変動時間が10秒と長くなっているのは、この間に遊技者が第2始動装置124へ入球可能とするためである。
変動パターン6は、通常ハズレの変動パターンである。通常ハズレとは、いわゆる「バラハズレ」(例えば、上述した「2,5,1」などのばらけ目)といわれるものであり、リーチ演出が行われない「リーチ無しハズレ」である。変動時間は、第1特別図柄では10秒となっており、第2特別図柄では2秒となっている。ハズレのときの27/30の割合で選択される。第1特別図柄の変動時間が10秒と長くなっているのは、この間に遊技者が第2始動装置124へ入球可能とするためである。
[変動パターン7]
変動パターン7は、リーチ煽り失敗(ハズレ)の変動パターンである。リーチ煽り失敗(ハズレ)の変動パターンは、リーチになることを煽る演出が行われる「リーチ無しハズレ」である。具体的には、リーチとならず、中図柄(最終停止図柄)がそのままハズレの態様で停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は8秒となっており、ハズレのときの2/30で選択される。
変動パターン7は、リーチ煽り失敗(ハズレ)の変動パターンである。リーチ煽り失敗(ハズレ)の変動パターンは、リーチになることを煽る演出が行われる「リーチ無しハズレ」である。具体的には、リーチとならず、中図柄(最終停止図柄)がそのままハズレの態様で停止する。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は8秒となっており、ハズレのときの2/30で選択される。
[変動パターン8]
変動パターン8は、リーチ煽り成功→バトル負け(ハズレ)の変動パターンである。この変動パターンは、リーチ煽り演出に成功しリーチとなった後、バトル演出で負けとなる「リーチ有りハズレ」である。バトル演出とは、味方キャラクタと敵キャラクタとの戦いの演出であり、味方キャラクタが勝利したときは「バトル勝ち」となり、味方キャラクタが敗北したときは「バトル負け」となる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は60秒となっており、ハズレのときの1/30で選択される。
変動パターン8は、リーチ煽り成功→バトル負け(ハズレ)の変動パターンである。この変動パターンは、リーチ煽り演出に成功しリーチとなった後、バトル演出で負けとなる「リーチ有りハズレ」である。バトル演出とは、味方キャラクタと敵キャラクタとの戦いの演出であり、味方キャラクタが勝利したときは「バトル勝ち」となり、味方キャラクタが敗北したときは「バトル負け」となる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は60秒となっており、ハズレのときの1/30で選択される。
[変動パターン9]
変動パターン9は、リーチ煽り成功→バトル勝ち(特A,特B)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄A」又は「特定図柄B」が割り振られたときに選択される。詳細には、「特定図柄A」が割り振られたときは変動パターン9Aが選択され、「特定図柄B」が割り振られたときは変動パターン9Bが選択される。具体的には、リーチ煽り演出に成功しリーチとなった後、バトル演出で勝利となり、図柄揃いの大当たりとなる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は60秒となっている。
変動パターン9は、リーチ煽り成功→バトル勝ち(特A,特B)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄A」又は「特定図柄B」が割り振られたときに選択される。詳細には、「特定図柄A」が割り振られたときは変動パターン9Aが選択され、「特定図柄B」が割り振られたときは変動パターン9Bが選択される。具体的には、リーチ煽り演出に成功しリーチとなった後、バトル演出で勝利となり、図柄揃いの大当たりとなる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は60秒となっている。
[変動パターン10]
変動パターン10は、リーチ煽り成功→バトル引き分け(特C)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄C」が割り振られたときに選択される。具体的には、リーチ煽り演出に成功しリーチとなった後、バトル演出で引き分けとなり、特殊図柄停止で大当たりとなる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は60秒となっている。
変動パターン10は、リーチ煽り成功→バトル引き分け(特C)の変動パターンである。この変動パターンは、大当たりのときに選択されるものであり、大当たり図柄として「特定図柄C」が割り振られたときに選択される。具体的には、リーチ煽り演出に成功しリーチとなった後、バトル演出で引き分けとなり、特殊図柄停止で大当たりとなる。第1特別図柄及び第2特別図柄のいずれも変動時間は60秒となっている。
なお、上記の説明では、リーチ煽り演出に成功したときは必ず、バトル演出が行われるようにしたが、これは、その他の演出、例えばいわゆるストーリー演出やステップアップ演出などであってもよい。更には、これらリーチ煽り成功後の演出は、リーチ煽り演出の内容に応じて行うようにしてもよい。あるいは、通常遊技状態において選択されるロングリーチ(変動パターン4、5)において行われる演出にバトル演出やストーリー演出、ステップアップ演出などが含まれるように構成してもよい。また、特2通常時変動パターンテーブルT4Cは、特1通常時変動パターンテーブルT4Aと異なっていてもよく、例えば、特2通常時変動パターンテーブルT4Cは、特1通常時変動パターンテーブルT4Aの6つの変動パターン(変動パターン1〜5B)とは異なる変動パターンを複数有していてもよい。また、特2確変時変動パターンテーブルT4Dは、特1確変時変動パターンテーブルT4Bと異なっていてもよく、例えば、特2確変時変動パターンテーブルT4Dは、特1確変時変動パターンテーブルT4Bの6つの変動パターン(変動パターン6〜10)とは異なる変動パターンを複数有していてもよい。
[主制御基板300での処理一覧]
図10は、主制御基板300で実行される処理の概略フローを示す説明図である。
主制御基板300のメインCPU301aは、電源が供給されると、メインROM301bに格納されているプログラムに基づいて、メイン処理を実行する。メインCPU301aは、メイン処理として、電源遮断から、電源遮断前の遊技状態に復旧するための電源復旧処理、又は、メインRAM301cを初期化するRAMクリア処理を実行する。また、メインCPU301aは、メイン処理として、各種の乱数(例えば、大当たり乱数)の初期値の更新を実行する。
図10は、主制御基板300で実行される処理の概略フローを示す説明図である。
主制御基板300のメインCPU301aは、電源が供給されると、メインROM301bに格納されているプログラムに基づいて、メイン処理を実行する。メインCPU301aは、メイン処理として、電源遮断から、電源遮断前の遊技状態に復旧するための電源復旧処理、又は、メインRAM301cを初期化するRAMクリア処理を実行する。また、メインCPU301aは、メイン処理として、各種の乱数(例えば、大当たり乱数)の初期値の更新を実行する。
更に、メインCPU301aは、メイン処理の実行中に、一定周期(例えば4ミリ秒周期)ごとに繰り返しタイマ割込処理を実行する。以下に、タイマ割り込み処理の各種処理を説明する。
まず、メインCPU301aは、乱数更新処理を実行する。この乱数更新処理は、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び、普通図柄乱数などの各種乱数値を更新する。これらの乱数値は、この処理が行われる毎に「1」加算される。なお、各乱数値は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻される。
[スイッチ処理]
次に、メインCPU301aは、スイッチ処理を行う。このスイッチ処理は、各スイッチからの検知信号が入力された場合に実行される。スイッチ処理には、始動装置スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞装置スイッチ処理、及び、普通入賞装置スイッチ処理などが含まれる。
次に、メインCPU301aは、スイッチ処理を行う。このスイッチ処理は、各スイッチからの検知信号が入力された場合に実行される。スイッチ処理には、始動装置スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞装置スイッチ処理、及び、普通入賞装置スイッチ処理などが含まれる。
メインCPU301aは、始動装置スイッチ処理として、第1始動装置123又は第2始動装置124に入球があった場合に、取得情報として、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、及び、変動パターン乱数を取得する。ここで、保留が発生した場合には、これらの取得情報を保留情報として、メインRAM301cの保留情報記憶領域301cxに格納する。例えば、メインCPU301aは、第1始動装置123に遊技球が入球し、第1特別図柄に対する保留情報を取得すると、保留情報記憶領域301cxの第1特別図柄に対応する保留情報領域において、保留情報が格納されている保留情報領域を特定し、当該保留情報領域の次に優先的に格納すべき保留情報領域に保留情報を格納する。第2特別図柄に対する保留情報が取得された場合も同様の処理が行われる。
ただし、第4保留情報領域に保留情報が格納されている場合には、保留情報の格納は行わない。また、特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中でなく、かつ、第1保留情報領域に保留情報が格納されていない場合にも、保留情報の格納は行わない。この場合には、第1始動装置123又は第2始動装置124に入球に対して、取得情報が直接取得(保留)情報判定領域301cyに格納される。
[事前判定処理]
図11は、主制御基板300のCPU301aで実行される事前判定処理を示すフローチャートである。メインCPU301aは、上述した始動装置スイッチ処理中に、事前判定処理を実行する。この事前判定処理では、第1始動装置123及び第2始動装置124への入球時において、取得された保留情報が保留情報記憶領域301cxに格納される前に、当該保留情報に基づいて、大当たり判定、大当たり図柄判定、リーチ判定、及び、変動パターン判定が実行される。すなわち、この事前判定処理は、保留情報記憶領域301cxに格納された保留情報が取得(保留)情報判定領域301cyにシフトして、特別図柄判定が実行されるよりも前に、大当たり判定の結果、大当たり図柄判定の結果、リーチ判定の結果、及び、変動パターン判定の結果を予め特定するための処理である。
図11は、主制御基板300のCPU301aで実行される事前判定処理を示すフローチャートである。メインCPU301aは、上述した始動装置スイッチ処理中に、事前判定処理を実行する。この事前判定処理では、第1始動装置123及び第2始動装置124への入球時において、取得された保留情報が保留情報記憶領域301cxに格納される前に、当該保留情報に基づいて、大当たり判定、大当たり図柄判定、リーチ判定、及び、変動パターン判定が実行される。すなわち、この事前判定処理は、保留情報記憶領域301cxに格納された保留情報が取得(保留)情報判定領域301cyにシフトして、特別図柄判定が実行されるよりも前に、大当たり判定の結果、大当たり図柄判定の結果、リーチ判定の結果、及び、変動パターン判定の結果を予め特定するための処理である。
図11に示すように、メインCPU301aは、S1101の処理で、取得した保留情報(大当たり乱数)に基づいて大当たり判定を実行し、大当たりか否かを判断する。メインCPU301aは、大当たりであると判断した場合(S1101:YES)には、S1102の処理で、大当たり図柄判定を実行し、特別図柄としての大当たり図柄(特定図柄A,B,C)を特定し、その後、S1104の処理へ移行する。一方、メインCPU301aは、大当たりでないと判断した場合(S1101:NO)、すなわち、ハズレであると判断した場合には、S1103の処理で、特別図柄としてのハズレ図柄を特定し、その後、S1104へ移行する。次に、メインCPU301aは、S1104の処理で、変動パターン判定を実行し、変動パターンを特定する。
続いて、メインCPU301aは、S1105の処理で、演出制御コマンドとしての保留コマンドを生成する。この保留コマンドには、保留情報記憶領域301cxに保留情報が追加されたことを表す保留追加情報と、特定された特別図柄(以下では、事前判定用特別図柄とも呼ぶ)と、上記で特定された変動パターン(以下では、事前判定用変動パターンとも呼ぶ)とが含まれる。事前判定用特別図柄と事前判定用変動パターンとを総じて事前判定情報とも呼ぶ。なお、この保留コマンドは、演出用伝送データ格納領域301czに格納され、後述のコマンド送信処理により出力ポートP0及びP1から同一データとして演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される。
[ゲートスイッチ処理]
図10に戻って、次に、メインCPU301aは、ゲートスイッチ処理として、遊技球がゲート126を通過した場合に、取得情報として、普通図柄乱数を取得する。ここで、保留が発生した場合には、上記の特別図柄に係わって保留が発生した場合に準じて処理が行われるので、ここでの説明は省略する。
図10に戻って、次に、メインCPU301aは、ゲートスイッチ処理として、遊技球がゲート126を通過した場合に、取得情報として、普通図柄乱数を取得する。ここで、保留が発生した場合には、上記の特別図柄に係わって保留が発生した場合に準じて処理が行われるので、ここでの説明は省略する。
[大入賞装置スイッチ処理]
次に、メインCPU301aは、大入賞装置スイッチ処理として、1ラウンドあたりの大入賞装置127への遊技球の入賞個数を計数する。大入賞装置127は、規定個数の遊技球が入賞するとプレートを閉鎖して1回のラウンド遊技を終了し、また、規定個数の遊技球が入球しない場合でも、規定秒数が経過するとプレートを閉鎖して1回のラウンド遊技を終了する処理を行う。
次に、メインCPU301aは、大入賞装置スイッチ処理として、1ラウンドあたりの大入賞装置127への遊技球の入賞個数を計数する。大入賞装置127は、規定個数の遊技球が入賞するとプレートを閉鎖して1回のラウンド遊技を終了し、また、規定個数の遊技球が入球しない場合でも、規定秒数が経過するとプレートを閉鎖して1回のラウンド遊技を終了する処理を行う。
[一般入賞装置スイッチ処理]
次に、メインCPU301aは、一般入賞装置スイッチ処理として、一般入賞装置128への遊技球の入賞を記憶する。
次に、メインCPU301aは、一般入賞装置スイッチ処理として、一般入賞装置128への遊技球の入賞を記憶する。
[特別図柄処理]
スイッチ処理の後、メインCPU301aは、特別図柄に関する処理である特別図柄処理を行う。この特別図柄処理には、保留情報シフト処理と、大当たり判定処理と、大当たり図柄判定処理と、リーチ判定処理と、変動パターン設定処理と、変動回数計数処理とが含まれる。
スイッチ処理の後、メインCPU301aは、特別図柄に関する処理である特別図柄処理を行う。この特別図柄処理には、保留情報シフト処理と、大当たり判定処理と、大当たり図柄判定処理と、リーチ判定処理と、変動パターン設定処理と、変動回数計数処理とが含まれる。
[保留情報シフト処理]
メインCPU301aは、保留情報がある場合、保留情報シフト処理として、特別図柄の変動表示が終了すると、メインRAM301cの保留情報記憶領域301cxにおいて、保留情報をシフトさせる。例えば、メインCPU301aは、保留情報記憶領域301cxにおいて、第1特別図柄に対する保留情報が第1保留情報領域と第2保留情報領域に格納されており、かつ、第2特別図柄に対する保留情報が格納されていない状態で、特別図柄の変動表示が終了した場合には、第2保留情報領域の保留情報を第1保留情報領域へシフトさせ、第1保留情報領域の保留情報をメインRAM301cの取得(保留)情報判定領域301cyにシフトさせる。なお、保留情報がない場合に取得される上記の取得情報は、直接取得(保留)情報判定領域301cyに格納せずに、保留情報記憶領域301cxの第1保留情報領域に保留情報として一旦格納した後、保留情報シフト処理により取得(保留)情報判定領域301cyにシフトさせる構成としてもよい。
メインCPU301aは、保留情報がある場合、保留情報シフト処理として、特別図柄の変動表示が終了すると、メインRAM301cの保留情報記憶領域301cxにおいて、保留情報をシフトさせる。例えば、メインCPU301aは、保留情報記憶領域301cxにおいて、第1特別図柄に対する保留情報が第1保留情報領域と第2保留情報領域に格納されており、かつ、第2特別図柄に対する保留情報が格納されていない状態で、特別図柄の変動表示が終了した場合には、第2保留情報領域の保留情報を第1保留情報領域へシフトさせ、第1保留情報領域の保留情報をメインRAM301cの取得(保留)情報判定領域301cyにシフトさせる。なお、保留情報がない場合に取得される上記の取得情報は、直接取得(保留)情報判定領域301cyに格納せずに、保留情報記憶領域301cxの第1保留情報領域に保留情報として一旦格納した後、保留情報シフト処理により取得(保留)情報判定領域301cyにシフトさせる構成としてもよい。
[大当たり判定処理]
次に、メインCPU301aは、大当たり判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、取得(保留)情報判定領域301cyに格納された上述した取得情報(保留情報)に含まれる大当たり乱数と大当たり判定テーブルT1とに基づいて、大当たり判定を実行する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態の場合には、非確変時大当たり判定テーブルT1Aを用い、確変遊技状態の場合には、確変時大当たり判定テーブルT1Bを用いる。
次に、メインCPU301aは、大当たり判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、取得(保留)情報判定領域301cyに格納された上述した取得情報(保留情報)に含まれる大当たり乱数と大当たり判定テーブルT1とに基づいて、大当たり判定を実行する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態の場合には、非確変時大当たり判定テーブルT1Aを用い、確変遊技状態の場合には、確変時大当たり判定テーブルT1Bを用いる。
[大当たり図柄判定処理]
次に、メインCPU301aは、大当たり図柄判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、大当たり判定が終了すると、大当たり判定の結果が大当たりの場合には、取得(保留)情報判定領域301cyに格納された取得情報(保留情報)に含まれる大当たり図柄乱数と大当たり図柄判定テーブルT2とに基づいて、大当たり図柄判定を実行して、大当たり図柄(特別図柄)を決定する。この場合、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aを用い、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄の場合には、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bを用いる。一方、メインCPU301aは、大当たり判定でハズレの場合には、所定のハズレ図柄(特別図柄)を決定する。
次に、メインCPU301aは、大当たり図柄判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、大当たり判定が終了すると、大当たり判定の結果が大当たりの場合には、取得(保留)情報判定領域301cyに格納された取得情報(保留情報)に含まれる大当たり図柄乱数と大当たり図柄判定テーブルT2とに基づいて、大当たり図柄判定を実行して、大当たり図柄(特別図柄)を決定する。この場合、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1大当たり図柄判定テーブルT2Aを用い、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄の場合には、特2大当たり図柄判定テーブルT2Bを用いる。一方、メインCPU301aは、大当たり判定でハズレの場合には、所定のハズレ図柄(特別図柄)を決定する。
[リーチ判定処理]
次に、メインCPU301aは、リーチ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、取得(保留)情報判定領域301cyに格納された取得情報(保留情報)に含まれるリーチ乱数とリーチ判定テーブルT3とに基づいて、リーチ判定を実行する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1通常時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1確変時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2通常時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2確変時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。
次に、メインCPU301aは、リーチ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、取得(保留)情報判定領域301cyに格納された取得情報(保留情報)に含まれるリーチ乱数とリーチ判定テーブルT3とに基づいて、リーチ判定を実行する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1通常時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1確変時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2通常時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2確変時リーチ判定テーブル(図示省略)を用いる。
[変動パターン設定処理]
次に、メインCPU301aは、変動パターン設定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、まず、変動パターンテーブルT4に含まれる4つの変動パターンテーブルのうち、いずれの変動パターンテーブルを用いるのか選択する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1通常時変動パターンテーブルT4Aを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1確変時変動パターンテーブルT4Bを用いる。遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2通常時変動パターンテーブルT4Cを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2確変時変動パターンテーブルT4Cを用いる。
次に、メインCPU301aは、変動パターン設定処理を実行する。具体的には、メインCPU301aは、まず、変動パターンテーブルT4に含まれる4つの変動パターンテーブルのうち、いずれの変動パターンテーブルを用いるのか選択する。この場合、遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1通常時変動パターンテーブルT4Aを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第1特別図柄である場合には、特1確変時変動パターンテーブルT4Bを用いる。遊技状態が非確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2通常時変動パターンテーブルT4Cを用いる。遊技状態が確変遊技状態であり、取得情報(保留情報)の種別が第2特別図柄である場合には、特2確変時変動パターンテーブルT4Cを用いる。
そして、メインCPU301aは、大当たり図柄判定の結果、リーチ判定の結果、取得(保留)情報判定領域301cyに格納された取得情報(保留情報)に含まれる変動パターン乱数、及び、選択した変動パターンテーブルに基づいて、変動パターン判定を実行し、変動パターンを決定する。この場合、例えば、大当たり図柄判定の結果、特定図柄(大当たり)が決定されている場合には、当該特定図柄の演出内容に対応する変動パターンを選択する。また、リーチ判定の結果、リーチ(ハズレ)を行うと判定されている場合には、選択した変動パターンテーブルにおける変動パターンのうち、リーチ(ハズレ)を実行する演出内容に対応する変動パターンの中から選択する。メインCPU301aは、変動パターンを決定すると、決定した変動パターンを含む演出制御コマンドとしての変動開始コマンドをセットする。すなわち、この変動開始コマンドは、演出用伝送データ格納領域301czに格納され、後述のコマンド送信処理により出力ポートP0及びP1から同一データとして演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される。
次に、メインCPU301aは、変動パターン設定処理後、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202に特別図柄を変動表示させて、変動パターン判定で判定された変動パターンに基づく時間が経過すると、変動中の特別図柄を停止表示させ、当該停止表示させた特別図柄によって、大当たり図柄判定の判定結果を報知させる。この場合、メインCPU301aは、演出制御コマンドとしての図柄確定コマンドをセットする。すなわち、この図柄確定コマンドは、演出用伝送データ格納領域301czに格納され、後述のコマンド送信処理により出力ポートP0及びP1から同一データとして演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される。
また、メインCPU301aは、変動中の特別図柄を停止表示させた後、大当たり図柄判定の判定結果に基づいて、大当たり遊技フラグをONするか否かを判定し、ONすると判定した場合には、大当たり遊技フラグをONする処理を実行する。
[普通図柄処理]
次に、メインCPU301aは、普通図柄処理を行う。この普通図柄処理は、普通図柄判定処理と、動作パターン設定処理と、開閉部材制御処理とを含む。
次に、メインCPU301aは、普通図柄処理を行う。この普通図柄処理は、普通図柄判定処理と、動作パターン設定処理と、開閉部材制御処理とを含む。
[普通図柄判定処理]
メインCPU301aは、普通図柄判定処理では、普通図柄の取得情報(保留情報)がある場合には、当該取得情報(保留情報)に含まれる普通図柄乱数と普通図柄判定テーブルT5とに基づいて、普通図柄判定を実行する。
メインCPU301aは、普通図柄判定処理では、普通図柄の取得情報(保留情報)がある場合には、当該取得情報(保留情報)に含まれる普通図柄乱数と普通図柄判定テーブルT5とに基づいて、普通図柄判定を実行する。
[動作パターン設定処理]
メインCPU301aは、普通図柄判定で当たりと判定した場合には、開閉部材125の動作パターン設定処理を行う。具体的には、メインCPU301aは、動作パターン設定処理において、非時短遊技状態であるときは0.1秒間の開放を2回行う動作パターンを設定(合計開放制御時間は0.2秒)し、時短遊技状態であるときは0.5秒間の開放を5回行う動作パターンを設定(合計開放制御時間は2.5秒)する。メインCPU301aは、普通図柄判定の結果が、ハズレの場合には、動作パターンの設定を行わない。
メインCPU301aは、普通図柄判定で当たりと判定した場合には、開閉部材125の動作パターン設定処理を行う。具体的には、メインCPU301aは、動作パターン設定処理において、非時短遊技状態であるときは0.1秒間の開放を2回行う動作パターンを設定(合計開放制御時間は0.2秒)し、時短遊技状態であるときは0.5秒間の開放を5回行う動作パターンを設定(合計開放制御時間は2.5秒)する。メインCPU301aは、普通図柄判定の結果が、ハズレの場合には、動作パターンの設定を行わない。
[開閉部材制御処理]
メインCPU301aは、普通図柄判定を実行後、普通図柄表示器205に普通図柄を変動表示させ、普通図柄判定の判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。この場合、普通図柄の変動秒数は、非時短遊技状態であるときは12秒と設定され、時短遊技状態であるときは3秒と設定される。メインCPU301aは、普通図柄を停止表示させた後、動作パターン設定処理において動作パターンが設定されていれば、当該動作パターンに基づいて、開閉部材125を開閉制御する開閉部材制御処理を実行する。
メインCPU301aは、普通図柄判定を実行後、普通図柄表示器205に普通図柄を変動表示させ、普通図柄判定の判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。この場合、普通図柄の変動秒数は、非時短遊技状態であるときは12秒と設定され、時短遊技状態であるときは3秒と設定される。メインCPU301aは、普通図柄を停止表示させた後、動作パターン設定処理において動作パターンが設定されていれば、当該動作パターンに基づいて、開閉部材125を開閉制御する開閉部材制御処理を実行する。
[大入賞装置開放制御処理]
続いて、メインCPU301aは、大入賞装置開放制御処理を行う。
[開放パターン設定処理]
具体手的には、メインCPU301aは、大当たり遊技フラグがONである場合には、オープニング演出中に、大当たり図柄判定の結果に基づいて、大入賞装置127の開放パターンを設定する開放パターン設定処理を行う。メインCPU301aは、オープニング演出が終了すると、設定した開放パターンに基づいて、大入賞装置127の開閉制御を行い、ラウンド遊技を実現させる。
続いて、メインCPU301aは、大入賞装置開放制御処理を行う。
[開放パターン設定処理]
具体手的には、メインCPU301aは、大当たり遊技フラグがONである場合には、オープニング演出中に、大当たり図柄判定の結果に基づいて、大入賞装置127の開放パターンを設定する開放パターン設定処理を行う。メインCPU301aは、オープニング演出が終了すると、設定した開放パターンに基づいて、大入賞装置127の開閉制御を行い、ラウンド遊技を実現させる。
[遊技状態設定処理]
また、メインCPU301aは、エンディング演出が終了する場合に、大当たり遊技フラグをOFFする処理と、時短遊技フラグ、及び、確変遊技フラグをONする処理とを実行すると共に、ST変動回数(時短変動回数)を所定回数(100回)に設定する遊技状態設定処理を行う。
また、メインCPU301aは、エンディング演出が終了する場合に、大当たり遊技フラグをOFFする処理と、時短遊技フラグ、及び、確変遊技フラグをONする処理とを実行すると共に、ST変動回数(時短変動回数)を所定回数(100回)に設定する遊技状態設定処理を行う。
[払出処理]
続いて、メインCPU301aは、払出処理を行う。例えば、払出処理においては、メインCPU301aは、第1始動装置123、第2始動装置124、一般入賞装置128及び大入賞装置127にそれぞれ入賞した遊技球数に応じた賞球の払出数を設定する。
続いて、メインCPU301aは、払出処理を行う。例えば、払出処理においては、メインCPU301aは、第1始動装置123、第2始動装置124、一般入賞装置128及び大入賞装置127にそれぞれ入賞した遊技球数に応じた賞球の払出数を設定する。
[コマンド送信処理]
次に、メインCPU301aは、コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU301aは、払出制御基板310及び発射制御基板350に対して、それぞれ制御用コマンドを出力する。
次に、メインCPU301aは、コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU301aは、払出制御基板310及び発射制御基板350に対して、それぞれ制御用コマンドを出力する。
例えば、メインCPU301aは、払出数を示す払出個数指定コマンドを払出制御基板310に送信することによって、当該払出数を払出制御基板310に対して指示し、遊技球の入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
更に、メインCPU301aは、上記処理においてメインRAM301cの演出用伝送データ格納領域301czにセット(格納)された演出制御コマンド(上記の変動開始コマンド、保留コマンド、図柄確定コマンドなどや、上記で記載を省略した演出内容を決定するための各種の演出制御コマンド)を、出力ポートP0及びP1から同一データとして演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信することによって、遊技機1における演出内容等を決定させる。以上で、主制御基板300のメインCPU301aによって行われるタイマ割込み処理の説明を終了する。
図12を用いて、ここで、上述したコマンド送信処理で主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される演出制御コマンドの具体的な内容について説明する。図12は、演出制御コマンドとしての変動開始コマンドの構成を示す説明図である。
主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される変動開始コマンドは、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示に対応して液晶表示装置121において変動表示される装飾図柄の変動開始を指定すると共に、装飾図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンドである。演出制御基板320は、変動開始コマンドを受信すると、上述したように、液晶表示装置121、音声出力装置331、演出用駆動装置341、演出用照明装置342に遊技演出を実行させるための演出パターンを決定し、当該演出パターンを実行するための演出パターン指定コマンドを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。
演出制御コマンドとしての変動開始コマンドは、始動装置、遊技状態、変動パターンを示す情報を含んで構成されている。
図12に示すように、始動装置を示す情報とは、当該変動開始コマンドが第1始動装置123(図示では「特1」と記載)又は第2始動装置124(図示では「特2」と記載)の何れの入賞に基づいて行われるかを示す情報である。遊技状態を示す情報とは、当該変動開始コマンドが出力される時点(特別図柄の変動開始時点)の遊技状態を示す情報であって、本実施形態の場合は通常遊技状態(図示では「通常」と記載)か高確時短遊技状態(図示では「確変」と記載)かを示す情報である。変動パターンを示す情報とは、当該変動開始コマンドに含まれる変動パターンが、変動パターン1〜10の何れであるかを示す情報である。すなわち、変動開始コマンドは、上述の図8,9で示した変動パターンテーブル(特1通常時変動パターンテーブル、特2通常時変動パターンテーブル、特1確変時変動パターンテーブル、特2確変時変動パターンテーブル)の内容の何れか(24種類の内の何れか)を示す情報を含んで構成されている。
図12に示すように、始動装置を示す情報とは、当該変動開始コマンドが第1始動装置123(図示では「特1」と記載)又は第2始動装置124(図示では「特2」と記載)の何れの入賞に基づいて行われるかを示す情報である。遊技状態を示す情報とは、当該変動開始コマンドが出力される時点(特別図柄の変動開始時点)の遊技状態を示す情報であって、本実施形態の場合は通常遊技状態(図示では「通常」と記載)か高確時短遊技状態(図示では「確変」と記載)かを示す情報である。変動パターンを示す情報とは、当該変動開始コマンドに含まれる変動パターンが、変動パターン1〜10の何れであるかを示す情報である。すなわち、変動開始コマンドは、上述の図8,9で示した変動パターンテーブル(特1通常時変動パターンテーブル、特2通常時変動パターンテーブル、特1確変時変動パターンテーブル、特2確変時変動パターンテーブル)の内容の何れか(24種類の内の何れか)を示す情報を含んで構成されている。
主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される変動開始コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、演出制御の分類を識別するため1バイトのCODEの情報と、実行される演出制御の内容を示す1バイトのDATAの情報とから構成されている。
変動開始コマンドは、その内容が、特1通常時変動パターンテーブルに係る場合には、つまり始動装置が「特1」、遊技状態が「通常」、変動パターンが「変動パターン1〜5B」の場合には、「CODE」が「E0H」で設定され、変動パターンの種別に合わせて「DATA」の情報が「00H〜05H」に設定されている。なお、(H)は、16進数であることを示す。
具体的な変動開始コマンドのデータフォーマット(ビットパターン)は、図13に示すとおりであり、図示では、一例として、「DATA」の情報が「05H」に設定された変動パターン5Bを示している。なお、図13は、演出制御コマンド(変動開始コマンド)のデータフォーマットを示す説明図である。また、図中、LSB(least significant bit)は最下位ビット、MSB(most significant bit)は最上位ビットを示している。
すなわち、「CODE」が「E0H」で設定される変動開始コマンドは、第1特別図柄表示器201の第1特別図柄の変動表示が開始されるときに、特1通常時変動パターンテーブルに基づいて決定された第1特別図柄の変動パターンに対応する当該変動開始コマンドが、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される。
具体的には、第1特別図柄表示器201の第1特別図柄の変動表示が開始されるときに、特1通常時変動パターンテーブルに基づいて決定された第1特別図柄の変動パターンに対応する当該変動開始コマンドが、メインRAM301cの演出用伝送データ格納領域301czにセットされる。その後、すぐさま演出用伝送データ格納領域にセットされている当該変動開始コマンドが、I/Oアドレスに基づいて演出制御基板320にコマンドを送信するための出力ポートP0、及び、ランプ制御基板340にコマンドを送信するための出力ポートP1に割り振られ、主制御基板300から単方向性回路315及び316を介して演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信されることになる。
以下、同様に、変動開始コマンドの内容が、特1確変時変動パターンテーブルに係る場合には、つまり始動装置が「特1」、遊技状態が「確変」、変動パターンが「変動パターン6〜10」の場合には、「CODE」が「E1H」で設定され、変動パターンの種別に合わせて「DATA」の情報が「00H〜05H」に設定されている。
すなわち、「CODE」が「E1H」で設定される変動開始コマンドは、第1特別図柄表示器201の第1特別図柄の変動表示が開始されるときに、特1確変時変動パターンテーブルに基づいて決定された第1特別図柄の変動パターンに対応する当該変動開始コマンドが、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される。
また、変動開始コマンドの内容が、特2通常時変動パターンテーブルに係る場合には、つまり始動装置が「特2」、遊技状態が「通常」、変動パターンが「変動パターン1〜5B」の場合には、「CODE」が「E2H」で設定され、変動パターンの種別に合わせて「DATA」の情報が「00H〜05H」に設定されている。
すなわち、「CODE」が「E2H」で設定される変動開始コマンドは、第2特別図柄表示器202の第2特別図柄の変動表示が開始されるときに、特2通常時変動パターンテーブルに基づいて決定された第2特別図柄の変動パターンに対応する当該変動開始コマンドが、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される。
また、変動開始コマンドの内容が、特2確変時変動パターンテーブルに係る場合には、つまり始動装置が「特2」、遊技状態が「確変」、変動パターンが「変動パターン6〜10」の場合には、「CODE」が「E3H」で設定され、変動パターンの種別に合わせて「DATA」の情報が「00H〜05H」に設定されている。
すなわち、「CODE」が「E2H」で設定される変動開始コマンドは、第2特別図柄表示器202の第2特別図柄の変動表示が開始されるときに、特2確変時変動パターンテーブルに基づいて決定された第2特別図柄の変動パターンに対応する当該変動開始コマンドが、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される。
上記の説明では、コマンド送信処理で主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される演出制御コマンドの1例として、変動開始コマンドの構成を説明したが、その他の演出制御コマンド(例えば、保留コマンドや図柄確定コマンドなど)についても、その構成は変動開始コマンドに準じて構成されるので、ここでの説明は省略する。
[演出制御基板320の電気的構成]
図14は、演出制御基板320の電気的構成を示すブロック図である。演出制御基板320は、主制御基板300から送信される演出制御コマンドに基づき、演出パターンを決定して、演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドを画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信する。上述したように、画像制御基板330には液晶表示装置121及び音声出力装置331が電気的に接続されており、ランプ制御基板340には演出用駆動装置341及び演出用照明装置342が電気的に接続されている。かかる構成により、画像制御基板330及びランプ制御基板340は、演出制御基板320から送信される演出パターン指定コマンドに基づいて、表示演出、音声演出、照明演出、及び、可動役物演出を実行することが可能となる。
図14は、演出制御基板320の電気的構成を示すブロック図である。演出制御基板320は、主制御基板300から送信される演出制御コマンドに基づき、演出パターンを決定して、演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドを画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信する。上述したように、画像制御基板330には液晶表示装置121及び音声出力装置331が電気的に接続されており、ランプ制御基板340には演出用駆動装置341及び演出用照明装置342が電気的に接続されている。かかる構成により、画像制御基板330及びランプ制御基板340は、演出制御基板320から送信される演出パターン指定コマンドに基づいて、表示演出、音声演出、照明演出、及び、可動役物演出を実行することが可能となる。
図14に示すように、サブROM320bには、演出制御用のプログラムや各種遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、サブROM320bには、図14に示すように、演出パターン指定コマンドテーブルTS1と、先読み条件テーブルTS2と、装飾図柄決定テーブルTS3と、チャンスアップ決定テーブルTS4とが格納されている。
[演出パターン指定コマンドテーブル]
演出パターン指定コマンドテーブルTS1は、主制御基板300から送信される演出制御コマンド(変動開始コマンドに含まれる変動パターン)に基づき、演出内容を決定して、画像制御基板330及びランプ制御基板340へ演出パターン指定コマンドを送信する。
演出パターン指定コマンドテーブルTS1は、主制御基板300から送信される演出制御コマンド(変動開始コマンドに含まれる変動パターン)に基づき、演出内容を決定して、画像制御基板330及びランプ制御基板340へ演出パターン指定コマンドを送信する。
図15は、サブROM320bに記憶されている演出パターン指定コマンドテーブルTS1を示す説明図である。演出パターン指定コマンドテーブルTS1は、当落の報知を行う報知演出を指定する、演出パターン指定コマンドを選択するためのテーブルである。演出制御基板320では、サブCPU320aが、変動パターンに対応する演出パターン指定コマンドを選択し、サブRAM320cにセットする。セットされた演出パターン指定コマンドは、変動開始時に、画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。これにより、図8及び図9を用いて上述した演出内容が実現される。
本実施形態では、主制御基板300から送信される変動パターンと演出パターン指定コマンドとが図15に示すように対応している。第1特別図柄に係る変動パターン1〜10に対しては演出パターン指定101〜110、第2特別図柄に係る変動パターン1〜10に対しては演出パターン指定201〜210というように、変動パターンと演出パターン指定コマンドとが一対一に対応している。
先読み条件テーブルTS2は、事前判定情報に基づいて実行される後述の先読み演出実行判定処理において、先読み演出に関する演出を実行するか否かを選択するためのテーブルである。先読み演出を実行すると判定されると、後述の先読みフラグがONされる。
装飾図柄決定テーブルTS3は、演出パターンに基づく表示演出において、仮停止表示や確定停止表示する装飾図柄の組み合わせ(大当たり図柄を含む)と、リーチを実行する場合におけるリーチ図柄と、を決定するためのテーブルである。
チャンスアップ決定テーブルTS4は、演出パターンに基づく表示演出において、所定のチャンスアップ演出を決定するためのテーブルである。ここで、チャンスアップ演出とは、通常の演出とは異なる態様の表示演出を実行して、通常の演出と比較して、大当たりの期待度を上昇させるための演出である。例えば、通常の表示演出では、あるタイミングで黄色の玉が表示されるのに対して、チャンスアップ演出では、黄色の玉がゼブラ柄の玉に変更表示される。また、通常の表示演出では、通常の背景画像が表示されるのに対して、チャンスアップ演出では、通常の背景画像とは異なる各種の背景画像が表示される。
サブRAM320cは、サブCPU320aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。例えば、サブRAM320cは、図14に示すように、事前判定情報記憶領域320c1と、先読みフラグ記憶領域320c2と、保留記憶領域320c3と、認証用コマンド記憶領域320c4とを有している。
図16は、サブRAM320cに設けられる事前判定情報記憶領域320c1を模式的に示す説明図である。事前判定情報記憶領域320c1において、特別図柄の種別に対応して、それぞれ、4つの格納領域(第1格納領域、第2格納領域、第3格納領域、及び、第4格納領域)が設けられている。また、それぞれの格納領域には、大当たり判定の結果を表す情報を格納するための大当たり判定欄と、大当たり図柄(本実施形態では、特定図柄A,B,Cの何れか)を表す情報を格納するための大当たり図柄欄と、「変動パターン」を表す情報を格納するための変動パターン欄とが設けられている。
主制御基板300から送信されてくる保留コマンド(図11:S1105)には、事前判定情報(事前判定用特別図柄と事前判定用変動パターン)が含まれる。事前判定情報記憶領域320c1には、これらの事前判定情報が対応付けられて格納される。第1特別図柄に対する格納領域において、事前判定情報を格納する優先順は、第1格納領域が最優先で格納対象とされ、第1格納領域に事前判定情報が格納されていれば、次に、第2格納領域が優先で格納対象とされ、次に、第3格納領域が優先で格納対象とされ、最後に、第4格納領域が格納対象として選択される。第2特別図柄に対する格納領域についても同様である。
例えば、第2特別図柄の第3格納領域に既に事前判定情報が格納されている状態で、新たな第2特別図柄の事前情報(特定図柄A、変動パターン9A)を格納する場合(図16参照)には、第4格納領域の変動パターン欄に「変動パターン9A」を表す情報を格納し、第4格納領域の大当たり図柄欄に「特定図柄A」を表す情報を格納し、第4格納領域の大当たり判定欄に「大当たり」を表す情報を格納する。
なお、図16では、第1特別図柄に係る保留は発生しておらず、第1特別図柄に係る事前判定情報は格納されていない状態を例示している。また、第2特別図柄に係る事前判定情報は、例えば、第1格納領域の事前判定情報として、大当たり判定欄に「ハズレ」の情報が、大当たり図柄欄に「なし」の情報が、変動パターン欄に「変動パターン8」の情報がそれぞれ格納され、第2格納領域の事前判定情報として、大当たり判定欄に「ハズレ」の情報が、大当たり図柄欄に「なし」の情報が、変動パターン欄に「変動パターン6」の情報がそれぞれ格納され、第3格納領域の事前判定情報として、大当たり判定欄に「ハズレ」の情報が、大当たり図柄欄に「なし」の情報が、変動パターン欄に「変動パターン7」の情報がそれぞれ格納されている。
図14に戻って、先読みフラグ記憶領域320c2には、先読みフラグが格納される。先読みフラグは、事前判定情報記憶領域320c1(図16参照)に格納された事前判定情報に基づいて実行される所定の先読み演出実行判定処理において、先読み演出を実行すると判定された場合にONされるフラグである。この先読み演出実行判定処理としては、例えば、演出制御基板320が主制御基板300からの保留コマンドを受信した時点において、すでに格納されている事前判定情報に大当たりがない場合、すでに格納されている事前判定情報数が所定数以上(例えば2以上)、先読みを実行するか否かの抽選に当選した場合(例えば、これら3つの条件をすべて満たした場合)に、先読み演出を実行すると判定して先読みフラグをONにする処理等が挙げられる。
保留記憶領域320c3は、第1特別図柄に対応した第1保留領域、第2保留領域、第3保留領域、及び、第4保留領域と、第2特別図柄に対応した第1保留領域、第2保留領域、第3保留領域、及び、第4保留領域との8つの領域に区分され、それぞれに1つの保留フラグが格納可能となっている。保留記憶領域320c3の第1特別図柄に対応する保留領域において、保留フラグの格納の優先順は、第1保留領域が最優先で格納対象とされ、第1保留領域に保留フラグが格納されていれば、次に、第2保留領域が優先で格納対象とされ、次に、第3保留領域が優先で格納対象とされ、最後に、第4保留領域が格納対象として選択される。第2特別図柄に対応する保留領域においても同様である。演出制御基板320が主制御基板300からの保留コマンドを受信すると、保留記憶領域320c3において、保留フラグが格納されている保留領域を特定し、当該保留領域の次に優先的に格納すべき保留領域に保留フラグを格納する。ただし、第4保留領域に保留フラグが格納されている状態で、保留コマンドを受信した場合には、保留フラグの格納は行わない。
また、保留フラグの消去の優先順は、格納する場合の優先順の逆であり、すなわち、第4保留領域が最優先で消去対象とされ、第4保留領域に保留フラグが格納されていないと、次に、第3保留領域が優先で消去対象とされ、次に、第2保留領域が優先で消去対象とされ、最後に、第1保留領域が消去対象として選択される。演出制御基板320が主制御基板300から図柄確定コマンドを受信すると、保留記憶領域320c3において、保留フラグが格納されている保留領域を特定し、優先的に消去すべき保留領域の保留フラグを消去する。第1保留領域に保留フラグを格納されていない場合には、保留フラグの消去は行わない。
認証用コマンド記憶領域320c4は、主制御基板300から単方向性回路315を介して受信した変動開始コマンドを始めとする演出制御コマンドが格納される記憶領域である。上述したように、演出制御コマンドは、主制御基板300から演出制御基板320に送信されると共に、ランプ制御基板340にも送信されるように構成されており、ランプ制御基板340に送信された演出制御コマンドは、ランプ制御基板340のランプRAM340cに設けられた認証用コマンド記憶領域340cx(図5参照)に格納されるようになっている。すなわち、認証用コマンド記憶領域320c4と認証用コマンド記憶領域340cxとには、主制御基板300からの同一の演出制御コマンドに係るデータが記憶されるようになっている。演出制御基板320は、認証用コマンド記憶領域320c4に演出制御コマンドを格納すると、後述のコマンド認証処理を実行する。
[演出制御基板320での処理一覧]
図17は、演出制御基板320で実行される処理の一覧を示す説明図である。演出制御基板320のサブCPU320aは、電源が供給されると、演出メイン処理を実行する。サブCPU320aは、演出メイン処理として、主制御基板300で実行される電源復旧処理に対応する電源復旧演出処理、又は、主制御基板300で実行されるRAMクリア処理に対応するRAMクリア演出処理を実行する。
図17は、演出制御基板320で実行される処理の一覧を示す説明図である。演出制御基板320のサブCPU320aは、電源が供給されると、演出メイン処理を実行する。サブCPU320aは、演出メイン処理として、主制御基板300で実行される電源復旧処理に対応する電源復旧演出処理、又は、主制御基板300で実行されるRAMクリア処理に対応するRAMクリア演出処理を実行する。
また、サブCPU320aは、演出メイン処理中の実行中に、一定周期(例えば、2ミリ秒)ごとに繰り返し演出タイマ割込処理を実行する。なお、このような演出制御基板320で行われる処理は、サブROM320bに格納されているプログラムに基づいて実行される。
[演出タイマ割込処理]
サブCPU320aは、演出タイマ割込処理において、乱数更新処理と、コマンド受信処理と、演出ボタン処理と、コマンド送信処理とを実行する。以下に、演出タイマ割込処理の各種処理を説明する。
サブCPU320aは、演出タイマ割込処理において、乱数更新処理と、コマンド受信処理と、演出ボタン処理と、コマンド送信処理とを実行する。以下に、演出タイマ割込処理の各種処理を説明する。
[乱数更新処理]
サブCPU320aは、乱数更新処理として、演出に用いる各種乱数(例えば、装飾図柄決定乱数、リーチ煽り演出乱数、チャンスアップ乱数)を更新する。具体的には、サブCPU320aは、各種乱数に「1」を加算して更新し、所定の値まで到達すると「0」にリセットする。
サブCPU320aは、乱数更新処理として、演出に用いる各種乱数(例えば、装飾図柄決定乱数、リーチ煽り演出乱数、チャンスアップ乱数)を更新する。具体的には、サブCPU320aは、各種乱数に「1」を加算して更新し、所定の値まで到達すると「0」にリセットする。
[コマンド受信処理]
サブCPU320aは、コマンド受信処理として、コマンド認証処理と、先読みフラグ処理と、演出決定処理と、保留処理と、事前判定情報のシフト処理と、普図演出処理と、図柄確定処理と、大当たり処理とを実行する。以下に、コマンド受信処理の各種処理を説明する。
サブCPU320aは、コマンド受信処理として、コマンド認証処理と、先読みフラグ処理と、演出決定処理と、保留処理と、事前判定情報のシフト処理と、普図演出処理と、図柄確定処理と、大当たり処理とを実行する。以下に、コマンド受信処理の各種処理を説明する。
なお、コマンド認証処理については、後に詳述する。
[先読みフラグ処理]
サブCPU320aは、先読みフラグ処理として、主制御基板300から送信される保留コマンドに基づいて先読み演出を行うか否かを判定するための処理を実行する。サブCPU320aは、主制御基板300から保留コマンドを受信したか否かを判断し、保留コマンドを受信している場合には、保留コマンドに含まれる事前判定情報を事前判定情報記憶領域320c1(図16参照)に格納する。そして、サブCPU320aは、先読みフラグがONか否か、言い換えれば、先読みフラグ記憶領域320c2に先読みフラグが格納されているか否かを判断し、先読みフラグONでない場合、つまり、未だ先読み演出が実行されていない場合には、先読み条件テーブルTS2に基づいて先読み演出実行判定処理を実行し、この先読み演出実行判定処理において先読み演出を実行すると判定されたときに、先読みフラグをONにして先読み演出を実行させる。
[先読みフラグ処理]
サブCPU320aは、先読みフラグ処理として、主制御基板300から送信される保留コマンドに基づいて先読み演出を行うか否かを判定するための処理を実行する。サブCPU320aは、主制御基板300から保留コマンドを受信したか否かを判断し、保留コマンドを受信している場合には、保留コマンドに含まれる事前判定情報を事前判定情報記憶領域320c1(図16参照)に格納する。そして、サブCPU320aは、先読みフラグがONか否か、言い換えれば、先読みフラグ記憶領域320c2に先読みフラグが格納されているか否かを判断し、先読みフラグONでない場合、つまり、未だ先読み演出が実行されていない場合には、先読み条件テーブルTS2に基づいて先読み演出実行判定処理を実行し、この先読み演出実行判定処理において先読み演出を実行すると判定されたときに、先読みフラグをONにして先読み演出を実行させる。
具体的には、先読み演出を実行するための先読み演出指定コマンドを決定し、この決定した先読み演出指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた先読み演出指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、普通図柄演出指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該普通図柄演出指定コマンドに基づく先読み演出を実行する。例えば、保留表示の態様を所定の態様に変化させたり(例えば、保留表示を、所定の表示色(赤、緑、青等)に変化させたり、所定の柄(ゼブラ柄、ヒョウ柄、キリン柄等)に変化させたり、所定の形に変化させたり)する。なお、先読みフラグは、例えば所定回数の装飾図柄の変動(当該保留コマンドを受信した時点で既に格納されていた事前判定情報分の装飾図柄の変動)が行われるとOFFされる。
[演出決定処理]
サブCPU320aは、演出決定処理として、主制御基板300から送信される演出制御コマンドとしての変動開始コマンドに基づいて、液晶表示装置121、音声出力装置331、演出用駆動装置341、演出用照明装置342に遊技演出を実行させるための演出パターンを決定する。そして、サブCPU320aは、当該演出パターンを実行するための演出パターン指定コマンドを演出パターン指定コマンドテーブルTS1(図15参照)に基づいて決定し、この決定した演出パターン指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた演出パターン指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、演出パターン指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該演出パターン指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。
サブCPU320aは、演出決定処理として、主制御基板300から送信される演出制御コマンドとしての変動開始コマンドに基づいて、液晶表示装置121、音声出力装置331、演出用駆動装置341、演出用照明装置342に遊技演出を実行させるための演出パターンを決定する。そして、サブCPU320aは、当該演出パターンを実行するための演出パターン指定コマンドを演出パターン指定コマンドテーブルTS1(図15参照)に基づいて決定し、この決定した演出パターン指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた演出パターン指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、演出パターン指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該演出パターン指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。
また、サブCPU320aは、演出パターンに基づく表示演出において、仮停止表示や確定停止表示する装飾図柄の組み合わせ(大当たり図柄を含む)と、リーチを実行する場合におけるリーチ図柄とを、装飾図柄決定テーブルTS3に基づいて決定し、この決定した図柄に係る図柄演出指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた図柄演出指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330に送信される。画像制御基板330は、図柄演出指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置1210を制御して、当該図柄演出指定コマンドに基づく表示演出を実行する。なお、装飾図柄の確定停止表示は、後述の図柄確定処理において、主制御基板300から送信される演出制御コマンドとしての図柄確定コマンドに基づいて行われる。
また、サブCPU320aは、演出パターンに基づく表示演出において、所定のチャンスアップ演出を、チャンスアップ決定テーブルTS4に基づいて決定する。そして、サブCPU320aは、当該決定したチャンスアップ演出を実行するための所定のチャンスアップ演出指定コマンドを決定し、この決定したチャンスアップ演出指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされたチャンスアップ演出指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、チャンスアップ演出指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該演出パターン指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。
なお、演出決定処理においては、演出制御基板320は、上記の変動開始コマンド以外にも演出決定に係る種々の演出制御コマンドを主制御基板300から受信し、この受信した演出制御コマンドに応じた演出指定コマンドを決定し、この決定した演出指定コマンドを後述のコマンド送信処理で画像制御基板330やランプ制御基板340に送信することで、当該演出指定コマンドに基づく表示演出や照明演出を実行するようになっている。
[保留処理]
サブCPU320aは、保留処理として、主制御基板300からの保留コマンドを受信した場合であって、サブRAM320cに設けられた保留記憶領域320c3における第4保留領域に保留フラグが格納されていない場合に、格納優先度が高い保留領域に保留フラグを格納する。例えば、サブCPU320aは、第1〜第2保留領域に保留フラグが格納された状態で、保留コマンドを受信した場合には、第3保留領域に保留フラグを格納する。また、サブCPU320aは、保留処理として、演出パターン決定処理で演出パターンが決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)に、保留フラグの消去優先度の高い保留領域から1つの保留フラグを消去する。具体的には、変動開始コマンドの受信に基づいて、液晶表示装置121において保留表示の消去を行うための保留消去コマンドをセットする。例えば、サブCPU320aは、第1〜第4保留領域に保留フラグが格納された状態で、演出パターンが決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)には、第4保留領域の保留フラグを消去し、液晶表示装置121において保留表示の消去を行うための保留消去コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。
サブCPU320aは、保留処理として、主制御基板300からの保留コマンドを受信した場合であって、サブRAM320cに設けられた保留記憶領域320c3における第4保留領域に保留フラグが格納されていない場合に、格納優先度が高い保留領域に保留フラグを格納する。例えば、サブCPU320aは、第1〜第2保留領域に保留フラグが格納された状態で、保留コマンドを受信した場合には、第3保留領域に保留フラグを格納する。また、サブCPU320aは、保留処理として、演出パターン決定処理で演出パターンが決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)に、保留フラグの消去優先度の高い保留領域から1つの保留フラグを消去する。具体的には、変動開始コマンドの受信に基づいて、液晶表示装置121において保留表示の消去を行うための保留消去コマンドをセットする。例えば、サブCPU320aは、第1〜第4保留領域に保留フラグが格納された状態で、演出パターンが決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)には、第4保留領域の保留フラグを消去し、液晶表示装置121において保留表示の消去を行うための保留消去コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。
また、サブCPU320aは、保留処理として、保留表示に係る処理を実行する。具体的には、保留記憶領域320c3の4つの保留領域に対応させて、液晶表示装置121において保留表示を行うための保留表示コマンドをセットする。例えば、保留記憶領域320c3において、第1〜第3保留領域に保留フラグが格納されている状態では、液晶表示装置121において3つの保留があることを示す保留表示コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、これら保留消去コマンド及び保留表示コマンドは、後述のコマンド送信処理において、画像制御基板330に送信される。画像制御基板330は、保留消去コマンド及び保留表示コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121を制御して、当該保留消去コマンド及び保留表示コマンドに基づく保留消去及び保留表示を実行する。
[事前判定情報のシフト処理]
サブCPU320aは、事前判定情報のシフト処理として、演出決定処理で演出内容が決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)に、サブRAM320cの事前判定情報記憶領域320c1の格納領域に格納された事前判定情報のシフト処理を実行する。例えば、図16のごとく事前判定情報が格納されている場合において、第2特別図柄に係る変動開始コマンドを受信したときに事前判定情報のシフト処理を実行する場合には、第2特別図柄の格納領域において、第1格納領域に格納された情報を消去し、第2格納領域に格納された情報を第1格納領域にシフトし、第3格納領域に格納された情報を第2格納領域にシフトし、第4格納領域に格納された情報を第3格納領域にシフトする。従って、第2特別図柄に対応する第1格納領域〜第4格納領域に格納されている事前判定情報(大当たり判定情報、大当たり図柄情報、変動パターン情報を1セット)の数と、主制御基板300のメインRAM301cに格納されている第2特別図柄に対する保留情報の数とは、1対1に対応する。
サブCPU320aは、事前判定情報のシフト処理として、演出決定処理で演出内容が決定された場合(変動開始コマンドを受信した場合)に、サブRAM320cの事前判定情報記憶領域320c1の格納領域に格納された事前判定情報のシフト処理を実行する。例えば、図16のごとく事前判定情報が格納されている場合において、第2特別図柄に係る変動開始コマンドを受信したときに事前判定情報のシフト処理を実行する場合には、第2特別図柄の格納領域において、第1格納領域に格納された情報を消去し、第2格納領域に格納された情報を第1格納領域にシフトし、第3格納領域に格納された情報を第2格納領域にシフトし、第4格納領域に格納された情報を第3格納領域にシフトする。従って、第2特別図柄に対応する第1格納領域〜第4格納領域に格納されている事前判定情報(大当たり判定情報、大当たり図柄情報、変動パターン情報を1セット)の数と、主制御基板300のメインRAM301cに格納されている第2特別図柄に対する保留情報の数とは、1対1に対応する。
同様に、第1特別図柄に対応する第1格納領域〜第4格納領域に格納されている事前判定情報(大当たり判定情報、大当たり図柄情報、変動パターン情報を1セット)の数と、主制御基板300のメインRAM301cに格納されている第1特別図柄に対する保留情報の数とは、1対1に対応する。例えば、第1特別図柄に対する第1格納領域〜第4格納領域のすべてに事前判定情報が格納されていれば、主制御基板300のメインRAM301cに格納されている第1特別図柄に対する保留情報の数も4つである。
また、本実施形態の遊技機1では、第1特別図柄及び第2特別図柄の双方に保留情報があり、特別図柄を停止して、次の図柄変動へと移行する場合、第2特別図柄の保留情報を優先的に用いて特別図柄判定を行う。従って、事前判定情報記憶領域320c1において、第1特別図柄及び第2特別図柄に対応する格納領域のそれぞれに事前判定情報が格納されている場合には、装飾図柄の変動を停止表示して、次の変動演出へと移行する場合、第2特別図柄に対応する格納領域の事前判定情報のシフト処理が実行される。
なお、サブCPU320aは、変動開始コマンドを受信した場合、変動開始コマンドに含まれる変動パターン情報と、消去される第1格納領域に格納された事前判定情報の変動パターン情報とが同一か否かを比較し、この比較結果が相違している場合には所定の異常処理(例えば所定のランプやLED等の発光装置を点灯制御したり、液晶表示装置121や音声出力装置331によりその旨を報知したりする処理)を行うようにしてもよい。
[普通図柄演出処理]
サブCPU320aは、普通図柄演出処理として、普通図柄判定における判定結果に応じて、液晶表示装置121の所定の領域(例えば、液晶表示装置121の画面の角)などで、普通図柄の変動に対応する演出を行う。具体的には、普通図柄演出を実行するための普通図柄演出指定コマンドを決定し、この決定した普通図柄演出指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた普通図柄演出指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、普通図柄演出指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該普通図柄演出指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。例えば、表示演出において、普通図柄の変動中は「○」と「×」とを交互に表示し、判定結果に応じて当たりであれば「○」、ハズレであれば「×」を表示する。
サブCPU320aは、普通図柄演出処理として、普通図柄判定における判定結果に応じて、液晶表示装置121の所定の領域(例えば、液晶表示装置121の画面の角)などで、普通図柄の変動に対応する演出を行う。具体的には、普通図柄演出を実行するための普通図柄演出指定コマンドを決定し、この決定した普通図柄演出指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた普通図柄演出指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、普通図柄演出指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該普通図柄演出指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。例えば、表示演出において、普通図柄の変動中は「○」と「×」とを交互に表示し、判定結果に応じて当たりであれば「○」、ハズレであれば「×」を表示する。
[図柄確定処理]
サブCPU320aは、図柄確定処理として、主制御基板300からの演出制御コマンドとしての図柄確定コマンドに基づいて、液晶表示装置121で変動中の装飾図柄を確定停止表示させるための処理を実行する。具体的には、上記の演出決定処理において決定した確定停止表示する装飾図柄を指定する確定停止図柄指定コマンドを決定し、この決定した図柄に係る確定停止図柄指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた確定停止図柄指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330に送信される。画像制御基板330は、確定停止図柄指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置1210を制御して、当該確定停止図柄指定コマンドに基づいて変動中の装飾図柄を確定停止表示する。
サブCPU320aは、図柄確定処理として、主制御基板300からの演出制御コマンドとしての図柄確定コマンドに基づいて、液晶表示装置121で変動中の装飾図柄を確定停止表示させるための処理を実行する。具体的には、上記の演出決定処理において決定した確定停止表示する装飾図柄を指定する確定停止図柄指定コマンドを決定し、この決定した図柄に係る確定停止図柄指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた確定停止図柄指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330に送信される。画像制御基板330は、確定停止図柄指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置1210を制御して、当該確定停止図柄指定コマンドに基づいて変動中の装飾図柄を確定停止表示する。
[大当たり処理]
サブCPU320aは、大当たり処理として、主制御基板300からの演出制御コマンドとしての所定コマンドを受信することによって、大当たり遊技の初めのオープニング演出を実行するためのオープニング処理、大当たり遊技中のラウンド遊技に対応するラウンド演出を実行するためのラウンド処理、及び、大当たり遊技の最後に、エンディング演出を実行するためのエンディング処理を実行する。具体的には、オープニング処理、ラウンド処理、及び、エンディング処理に係る大当たり演出指定コマンドを決定し、この決定した大当たり演出指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた大当たり演出指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、普通図柄演出指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該大当たり演出指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。例えば、エンディング処理に係る表示演出において、今回の大当たりの出玉数や連チャンにおけるトータル出玉数の表示やプリペイドカードの取り忘れを注意喚起する表示を行ったり、あるいは、宣伝用の企業ロゴの表示を行ったりする。
サブCPU320aは、大当たり処理として、主制御基板300からの演出制御コマンドとしての所定コマンドを受信することによって、大当たり遊技の初めのオープニング演出を実行するためのオープニング処理、大当たり遊技中のラウンド遊技に対応するラウンド演出を実行するためのラウンド処理、及び、大当たり遊技の最後に、エンディング演出を実行するためのエンディング処理を実行する。具体的には、オープニング処理、ラウンド処理、及び、エンディング処理に係る大当たり演出指定コマンドを決定し、この決定した大当たり演出指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた大当たり演出指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、普通図柄演出指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該大当たり演出指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。例えば、エンディング処理に係る表示演出において、今回の大当たりの出玉数や連チャンにおけるトータル出玉数の表示やプリペイドカードの取り忘れを注意喚起する表示を行ったり、あるいは、宣伝用の企業ロゴの表示を行ったりする。
[演出ボタン処理]
サブCPU320aは、演出ボタン処理として、演出ボタン105や演出キー106を介した入力を演出ボタン検出スイッチ321及び演出キー検出スイッチ322で検出し、それに応じた所定の演出を行う。具体的には、演出ボタン検出スイッチ321及び演出キー検出スイッチ322の検出に基づいて演出ボタン指定コマンドを決定し、この決定した演出ボタン指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた演出ボタン指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、演出ボタン指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該演出ボタン指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。例えば、演出ボタン105の操作に応じて、表示演出で所定の表示画像をカットインさせたり、大当たりになるか否かの結果に係る表示画像を表示したり、あるいは、演出用駆動装置341を駆動して所定の可動役物(ギミック)を所定の態様に駆動したりする。
サブCPU320aは、演出ボタン処理として、演出ボタン105や演出キー106を介した入力を演出ボタン検出スイッチ321及び演出キー検出スイッチ322で検出し、それに応じた所定の演出を行う。具体的には、演出ボタン検出スイッチ321及び演出キー検出スイッチ322の検出に基づいて演出ボタン指定コマンドを決定し、この決定した演出ボタン指定コマンドをサブRAM320cの図示しない演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、このセットされた演出ボタン指定コマンドは、後述のコマンド送信処理において画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。画像制御基板330及びランプ制御基板340は、演出ボタン指定コマンドを受信した場合には、液晶表示装置121及びランプ制御基板340を制御して、当該演出ボタン指定コマンドに基づく表示演出及び照明演出を実行する。例えば、演出ボタン105の操作に応じて、表示演出で所定の表示画像をカットインさせたり、大当たりになるか否かの結果に係る表示画像を表示したり、あるいは、演出用駆動装置341を駆動して所定の可動役物(ギミック)を所定の態様に駆動したりする。
[コマンド送信処理]
サブCPU320aは、コマンド送信処理として、上記各種処理でセットされたコマンド(先読み演出指定コマンド、演出パターン指定コマンド、図柄演出指定コマンド、チャンスアップ演出指定コマンド、保留消去コマンド、保留表示コマンド、普通図柄演出指定コマンド、確定停止図柄指定コマンド、大当たり演出指定コマンド、演出ボタン指定コマンド等)を画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信する。
サブCPU320aは、コマンド送信処理として、上記各種処理でセットされたコマンド(先読み演出指定コマンド、演出パターン指定コマンド、図柄演出指定コマンド、チャンスアップ演出指定コマンド、保留消去コマンド、保留表示コマンド、普通図柄演出指定コマンド、確定停止図柄指定コマンド、大当たり演出指定コマンド、演出ボタン指定コマンド等)を画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信する。
[コマンド認証処理]
ここで、コマンド認証処理について詳述する。図18は、演出制御基板320のサブCPU320aで実行されるコマンド認証処理を示すフローチャートである。このコマンド認証処理では、まず、サブCPU320aは、主制御基板300からの演出制御コマンド(例えば変動開始コマンド)を受信したか否かを判断する(S1800)。サブCPU320aは、演出制御コマンドを受信していないと判断した場合(S1800:NO)には、このコマンド認証処理を終了する。
ここで、コマンド認証処理について詳述する。図18は、演出制御基板320のサブCPU320aで実行されるコマンド認証処理を示すフローチャートである。このコマンド認証処理では、まず、サブCPU320aは、主制御基板300からの演出制御コマンド(例えば変動開始コマンド)を受信したか否かを判断する(S1800)。サブCPU320aは、演出制御コマンドを受信していないと判断した場合(S1800:NO)には、このコマンド認証処理を終了する。
一方、サブCPU320aは、演出制御コマンドを受信していると判断した場合(S1800:YES)には、S1802の処理で、演出制御基板320のサブRAM320cに設けられた認証用コマンド記憶領域320c4(図14参照)に、この主制御基板300から受信した演出制御コマンドのデータを第1コマンドデータとして記憶する。
続いて、サブCPU320aは、S1804の処理で、バス325を介してランプ制御基板340のランプRAM340cに設けられた認証用コマンド記憶領域340cx(図5参照)にアクセスし、この認証用コマンド記憶領域340cxに記憶された主制御基板300から受信した演出制御コマンドデータ(第2コマンドデータ)を読み込む。なお、上述したように、主制御基板300は、演出制御基板320とランプ制御基板340とに、同一の演出制御コマンドを同時に送信(メインCPU301aが実行する1のタイマ割り込み処理内で行われるコマンド送信処理にて送信)するようになっており、ランプ制御基板340は、この主制御基板300から受信した演出制御コマンドのデータを第2コマンドデータとして認証用コマンド記憶領域340cxに記憶する。すなわち、第1コマンドデータと第2コマンドデータは、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信された同一の演出制御コマンドに係るデータである。
続いて、サブCPU320aは、S1810の処理で、演出制御基板320のサブRAM320cに設けられた認証用コマンド記憶領域320c4に記憶された第1コマンドデータと、ランプ制御基板340のランプRAM340cに設けられた認証用コマンド記憶領域340cxに記憶された第2コマンドデータとを比較して、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判断する第1,第2コマンドデータ比較処理を実行する。
図19を用いて、ここで、S1810の第1,第2コマンドデータ比較処理について説明する。図19は、演出制御基板320のサブCPU320aで実行される第1,第2コマンドデータ比較処理の一例を示す説明図であり、(a)は、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致する例を、(b)は、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しない例を示している。
より具体的には、この図19の説明においては、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信された同一の演出制御コマンドの一例として、特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンド(「CODE」が「E0H」、「DATA」が「05H」、図12,13参照)が送信されたものとして説明し、(a)では、該変動開始コマンドを演出制御基板320及びランプ制御基板340共に正常受信した場合を示し(第1コマンドデータ及び第2コマンドデータは、共に「CODE」が「E0H」、「DATA」が「05H」)、(b)では、該変動開始コマンドを演出制御基板320が異常受信(第1コマンドデータは、「CODE」が「E0H」、「DATA」が「04H」、この場合、「DATA」が正常データ「05H」から異常データ「04H」に変化している)、ランプ制御基板340が正常受信(第2コマンドデータは、「CODE」が「E0H」、「DATA」が「05H」)した場合を示している。
本実施形態においては、サブCPU320aは、S1810の第1,第2コマンドデータ比較処理で、ランプ制御基板340のランプRAM340cに設けられた認証用コマンド記憶領域340cxから読み込んだ第2コマンドデータ(2バイト、演出制御の分類を識別するため1バイトのCODE情報、及び、実行される演出制御の内容を示す1バイトのDATA情報)と、演出制御基板320のサブRAM320cに設けられた認証用コマンド記憶領域320c4に記憶されている第1コマンドデータ(2バイト、演出制御の分類を識別するため1バイトのCODE情報、及び、実行される演出制御の内容を示す1バイトのDATA情報)との間で1バイトのビット毎に排他的論理和(exclusive OR(XOR))をとることにより、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判断するようになっている。
そして、図19(a)に示すように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致する場合には、第1コマンドデータと第2コマンドデータとの間で1バイト単位のビット毎(1バイトのCODE情報のビット毎、及び、1バイトのDATA情報のビット毎)に排他的論理和をとると、1バイト(8ビット)毎の排他的論理和の演算結果は、それぞれ「00H」になる。この演算結果(CODE情報及びDATA情報の両者共に「00H」となる演算結果)により、サブCPU320aは、後述のS1820の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していると判定する。
一方、図19(b)に示すように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが不一致の場合(第1コマンドデータのLSB(第0ビット)の論理が「0」、第2コマンドデータのLSB(第0ビット)の論理が「1」、この場合、第1コマンドデータの第0ビットが異常データ)には、第1コマンドデータと第2コマンドデータとの間で1バイト単位のビット毎(1バイトのCODE情報のビット毎、及び、1バイトのDATA情報のビット毎)に排他的論理和をとると、1バイト(8ビット)毎の排他的論理和の演算結果は、CODE情報の場合「00H」になるが、DATA情報の場合「01H」となる。この演算結果(CODE情報又はDATA情報の何れか一方でも「00H」とならない演算結果)により、サブCPU320aは、後述のS1820の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定する。
図18に戻って、サブCPU320aは、S1810の第1,第2コマンドデータ比較処理を終えると、S1820の処理に移行し、このS1820の処理において、第1,第2コマンドデータ比較処理(S1810)の演算結果に基づいて、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判定する。そして、サブCPU320aは、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していると判定した場合(S1820:YES)には、S1822の処理に移行し、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定した場合(S1820:NO)には、S1824の処理に移行する。
S1822の処理において、サブCPU320aは、サブRAM320cの認証用コマンド記憶領域320c4に記憶した第1コマンドデータに基づき、その後の処理として上述した図17に示すコマンド受信処理を実行する。すなわち、サブCPU320aは、S1810及びS1820の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとを比較し、両者が一致したとの判定に基づいて、今回の主制御基板300から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は正常なコマンドであると判断し、この正常なコマンドである演出制御コマンド、すなわち信頼性の担保された演出制御コマンドに基づいて、その後の演出に係る処理を実行するのである。これにより、遊技機1において適正な演出が実行されることになる。
一方、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定された場合には、S1824の処理において、サブCPU320aは、上述した図17に示すコマンド受信処理の実行を停止する。すなわち、サブCPU320aは、S1810及びS1820の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとを比較し、両者が一致していないとの判定に基づいて、今回の主制御基板300から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は異常なコマンドであると判断し、この異常なコマンドである演出制御コマンド、すなわち信頼性の担保されない演出制御コマンドに基づく、その後の演出に係る処理の実行を停止するのである。これにより、遊技機1において不適正な演出が実行されることを防止することができる。
なお、具体的に実行を停止する演出は、この例では、異常と判断されたコマンドが特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンドであるので、サブCPU320aは、この場合、上述の図15に示した当該変動パターン5Bに対応する演出パターン指定コマンド(演出パターン指定105B)を生成することはなく、従って、画像制御基板330及びランプ制御基板340に当該演出パターン指定コマンドが送信されることはない。これにより、当該演出パターン指定コマンド(演出パターン指定105B)に基づく演出、すなわち、液晶表示装置121による表示演出(この場合、装飾図柄の変動表示が開始されないので、液晶表示装置121では、前に停止表示されている装飾図柄がそのまま維持されて表示)、及び、この表示演出に伴う演出用照明装置342による照明演出、音声出力装置331による音響演出及び演出用駆動装置341による可動役物(ギミック)演出は、実行されることはない。
S1822及びS1824の処理を終えると、サブCPU320aは、このコマンド認証処理を終了する。なお、S1822の処理では、サブCPU320aは、第1コマンドデータに基づくコマンド受信処理を実行するようにしたが、この理由は、コマンド受信処理を実行するのは演出制御基板320のサブCPU320であるので、同じ演出制御基板320のサブRAM320cの認証用コマンド記憶領域320c4に記憶した第1コマンドデータに基づいて処理を実行するようにしたのである。しかし、これは、限定するものではなく、サブCPU320aが、ランプ制御基板340のランプRAM340cの認証用コマンド記憶領域340cxから読み込んだ第2コマンドデータに基づいて、コマンド受信処理を実行するようにしてもよい。
[変形例]
次に、第1,第2コマンドデータ比較処理の変形例について説明する。上記の第1,第2コマンドデータ比較処理においては、図19に示したように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かの判断は、両者のデータをビット毎に排他的論理和をとることにより行ったが、これは、他の論理演算を行って判断するようにしてもよい。すなわち、何らかの演算により第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致を判断できるものであればよい。
次に、第1,第2コマンドデータ比較処理の変形例について説明する。上記の第1,第2コマンドデータ比較処理においては、図19に示したように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かの判断は、両者のデータをビット毎に排他的論理和をとることにより行ったが、これは、他の論理演算を行って判断するようにしてもよい。すなわち、何らかの演算により第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致を判断できるものであればよい。
また、図20に示すように、サブCPU320aは、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータをマスクデータによりマスキングして、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータのビットパターンから必要な部分データを取り出し、この取り出した部分データ同士を比較することにより、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判断するようにしてもよい。なお、図20は、演出制御基板320のサブCPU320aで実行される第1,第2コマンドデータ比較処理の変形例1を示す説明図である。
[変形例1]
図20を参照して、具体的には、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータは、上述の図19(a)と同一の特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンドを示す内容(1バイトのCODE情報が「E0H」、1バイトのDATA情報が「05H」)になっており、マスクデータは、この第1コマンドデータ及び第2コマンドデータのCODE及びDATA情報に対応する情報が、それぞれ8ビットデータ(1バイト)の「0FH」になっている。
図20を参照して、具体的には、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータは、上述の図19(a)と同一の特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンドを示す内容(1バイトのCODE情報が「E0H」、1バイトのDATA情報が「05H」)になっており、マスクデータは、この第1コマンドデータ及び第2コマンドデータのCODE及びDATA情報に対応する情報が、それぞれ8ビットデータ(1バイト)の「0FH」になっている。
サブCPU320aは、第1コマンドデータとマスクデータとの間で、及び、第2コマンドデータとマスクデータとの間で、1バイトのビット毎にそれぞれ論理積(AND)をとる。すると、CODE情報「E0H」の上位4ビット(第12〜15ビット)、及び、DATA情報「05H」の上位4ビット(第4〜7ビット)が、それぞれマスキングされてその論理が「0」になり、CODE情報「E0H」の下位4ビット(第8〜11ビット)、及び、DATA情報「05H」の下位4ビット(第0〜3ビット)は、そのまま残ってその論理はマスキングする前の論理と同一になる。
次に、サブCPU320aは、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータの中から必要な部分データとして、第8〜11ビット及び第0〜3ビットを取り出し、この取り出した部分データを基に、8ビットの第1コマンド加工データ及び第2コマンド加工データを生成する。そして、サブCPU320aは、第1コマンド加工データと第2コマンド加工データとの間でビット毎に排他的論理和をとり、その演算結果に基づいて第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判断する。なお、図示では、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致する場合であって、この排他的論理和の演算結果は「00H」となる。
この図20に示した変形例1の構成によれば、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータの中から不要なビットをマスキングし、特定のビットのみを比較して第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致を判断するようにしている。従って、このような構成によれば、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータの比較データ量(第1コマンド加工データ及び第2コマンド加工データ)を低減することが可能となり、その結果、サブRAM320cの記憶容量を小さくしたり、サブCPU320aが実行する第1,第2コマンドデータ比較処理の処理速度を速くすることが可能となる。更に、マスキングしたビットが異常データになっていた場合であっても、この異常データは比較データにならないので、その結果、第1コマンドデータと第2コマンドデータとの不要な不一致の判断が減少し、より適正に第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致を判断することが可能となる。これにより、遊技機1において不必要な演出停止を回避して、より適正に演出を実行することができる。
なお、図20に示した例では、マスキングするのは、CODE情報「E0H」の上位4ビット(第12〜15ビット)、及び、DATA情報「05H」の上位4ビット(第4〜7ビット)としたが、これは、図21に示すようにしてもよい。図21は、演出制御基板320のサブCPU320aで実行される第1,第2コマンドデータ比較処理の変形例2を示す説明図である。なお、以下の説明では、上述した図20と同様な構成については、上述した説明に準じ、それら構成の詳細な説明を省略するものとする。
[変形例2]
図21を参照して、具体的には、演出制御基板320が主制御基板300から演出制御コマンドとして変動開始コマンドを受信した場合、上述の図12に示すように、CODE情報において、上位4ビット(第12〜15ビット)は常に「EH」であり、下位4ビット(第8〜11ビット)は「0H」〜「3H」となる。従って、CODE情報の下位4ビット(第8〜11ビット)においても、第10,11ビットの論理は常に「0」となる。つまり、変動開始コマンドを受信した場合、CODE情報において、上位6ビット(第10〜15ビット)は常に同じ論理となり、変化するのは下位2ビット(第8,9ビット)のみである。
図21を参照して、具体的には、演出制御基板320が主制御基板300から演出制御コマンドとして変動開始コマンドを受信した場合、上述の図12に示すように、CODE情報において、上位4ビット(第12〜15ビット)は常に「EH」であり、下位4ビット(第8〜11ビット)は「0H」〜「3H」となる。従って、CODE情報の下位4ビット(第8〜11ビット)においても、第10,11ビットの論理は常に「0」となる。つまり、変動開始コマンドを受信した場合、CODE情報において、上位6ビット(第10〜15ビット)は常に同じ論理となり、変化するのは下位2ビット(第8,9ビット)のみである。
一方、DATA情報において、上位4ビット(第4〜7ビット)は常に「0H」であり、下位4ビット(第0〜3ビット)は「0H」〜「5H」となる。従って、DATA情報の下位4ビット(第0〜3ビット)においても、第3ビットの論理は常に「0」となる。つまり、変動開始コマンドを受信した場合、DATA情報において、上位5ビット(第13〜7ビット)は常に同じ論理となり、変化するのは下位3ビット(第0〜2ビット)のみである。
従って、サブCPU320aは、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータの中から必要な部分データとして、CODE情報のうち上位6ビット(第10〜15ビット)をマスキングして下位2ビット(第8,9ビット)を、DATA情報のうち上位5ビット(第13〜7ビット)をマスキングして下位3ビット(第0〜2ビット)を取り出し、この取り出した部分データを基に、5ビットの第1コマンド加工データ及び第2コマンド加工データを生成する。そして、サブCPU320aは、第1コマンド加工データと第2コマンド加工データとの間でビット毎に排他的論理和をとり、その演算結果に基づいて第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判断する。なお、図示では、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致する場合であって、この排他的論理和の演算結果は、各ビットの論理が全て「0」となる。
すなわち、この図21に示す変形例においては、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータのビットパターンの中から、常に同じ論理となるビットはマスキングし、変化し得るビットのみを部分データとして取り出し、この取り出した部分データ同士を比較判定することにより、第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致を判断するようにしている。
この図21に示した変形例の構成によれば、第1コマンド加工データ及び第2コマンド加工データのデータ量を、図20に示した構成よりも更に低減(8ビットから5ビット)することが可能となり、その結果、サブRAM320cの記憶容量をより小さくしたり、サブCPU320aが実行する第1,第2コマンドデータ比較処理の処理速度をより速くすることが可能となる。
あるいは、本実施形態においては、図8,9に示すように、各変動パターン1〜10は、特1又は特2、及び、遊技状態が通常か確変(時短)に関係なく、変動パターンが同じ種別であればその演出内容は同一となっているので、すなわち、図12に示すように、各変動パターン1〜10は、CODE情報が異なっていても変動パターンが同じ種別であればDATA情報は同一となっているので、従って、第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致の判断は、DATA情報のみを比較して判断するようにしてもよい。そして、この場合、上記したように、常に同じ論理となるビットはマスキングし、変化するビットのみを比較するようにすればよい。
また、このようにDATA情報のみを比較して第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致の判断をする場合には、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信する変動開始コマンドは、必ずしも同一データにする必要はなく、例えば、主制御基板300から演出制御基板320に送信する変動開始コマンドは、CODE情報及びDATA情報からなる上述の2バイトデータとして構成し、一方、主制御基板300からランプ制御基板340に送信する変動開始コマンドは、DATA情報のみの1バイトデータとして構成するとよい。このように構成すれば、メインRAM301c(演出用伝送データ格納領域301cz、図4参照)やランプRAM340c(認証用コマンド記憶領域340cx、図5参照)の記憶容量を小さくしたり、主制御基板300及びランプ制御基板340の変動開始コマンド(演出制御コマンド)の送受信に係る処理を速くすることが可能となる。
[変形例3]
次に、第1,第2コマンドデータ比較処理の変形例3について説明する。上述した実施形態においては、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される変動開始コマンドなどの演出制御コマンドは、2バイト(1バイトのCODE情報、1バイトのDATA情報)の16ビットで構成したが、この変形例3においては、この2バイトのデータに更に冗長ビットとしての1ビットデータを付加した17ビットで構成されている。なお、冗長ビットは、演出制御基板320及びランプ制御基板340が受信した演出制御コマンドに異常がないかをチェックするためのビットである。
次に、第1,第2コマンドデータ比較処理の変形例3について説明する。上述した実施形態においては、主制御基板300から演出制御基板320及びランプ制御基板340に送信される変動開始コマンドなどの演出制御コマンドは、2バイト(1バイトのCODE情報、1バイトのDATA情報)の16ビットで構成したが、この変形例3においては、この2バイトのデータに更に冗長ビットとしての1ビットデータを付加した17ビットで構成されている。なお、冗長ビットは、演出制御基板320及びランプ制御基板340が受信した演出制御コマンドに異常がないかをチェックするためのビットである。
図22,23を用いて、ここで、変形例3に係る演出制御コマンドの具体的な内容について説明する。図22は、変形例3に係る演出制御コマンドとしての変動開始コマンドの構成を示す説明図であり、図23は、変形例3に係る演出制御コマンド(変動開始コマンド)のデータフォーマットを示す説明図である。なお、以下の説明では、上述した図12、13と同様な構成については、上述した説明に準じ、それら構成の詳細な説明を省略するものとする。
図22に示すように、変形例3に係る変動開始コマンドは、例えば、変動パターンが上述した実施形態と同様な「変動パターン5B」の場合には、「CODE」が「E0H」、「DATA」が「05H」に設定され、更に冗長ビットの論理が「0」に設定されている。この変動開始コマンドの具体的なデータフォーマット(ビットパターン)は、図23(a)に示すように、1バイトのCODE情報のビット列が「11100000」、1バイトのDATA情報のビット列が「00000101」、1ビットの冗長ビットの論理が「0」になっている。
ここで、本実施形態においては、冗長ビットはパリティビットとして構成されており、冗長ビットの1ビットデータは、パリティデータとして構成される。つまり、このパリティビットは、当該変動開始コマンドにおけるCODE情報及びDATA情報を構成する16ビットのうち、「1」の論理の数が奇数個ある場合には、論理「0」が設定され、「1」の論理の数が偶数個ある場合には、論理「1」が設定されるようになっている。すなわち、変形例3に係る変動開始コマンドにおいては、「1」の論理のビットの個数が常に奇数になるようにパリティビットの論理が決定されている。
しかして、図23(a)に示すように、変動パターンが「変動パターン5B」の場合には、CODE情報を構成する8ビットのうち論理「1」は3個、DATA情報を構成する8ビットのうち論理「1」は2個となっている。従って、CODE情報及びDATA情報を構成する16ビットのうち論理「1」は5個(奇数)となっているので、パリティビットの論理は「0」となる。すなわち、変動開始コマンドを構成する17ビットにおいて、論理「1」の個数は奇数となる。
また、図22(b)に示すように、変動開始コマンドが、例えば、始動装置が「特2」、遊技状態が「確変」、変動パターンが「変動パターン8」(特2確変時変動パターンテーブルに係る変動パターン、図9(B)参照)の場合には、「CODE」が「E3H」、「DATA」が「02H」に設定され、更に冗長ビットの論理が「1」に設定され、この変動開始コマンドの具体的なデータフォーマット(ビットパターン)は、図23(b)に示すように、1バイトのCODE情報のビット列が「11100011」、1バイトのDATA情報のビット列が「00000010」、1ビットの冗長ビットの論理が「1」となる。
つまり、図23(b)に示すように、変動開始コマンドが、始動装置が「特2」、遊技状態が「確変」、変動パターンが「変動パターン8」の場合には、CODE情報を構成する8ビットのうち論理「1」は5個、DATA情報を構成する8ビットのうち論理「1」は2個となっている。従って、CODE情報及びDATA情報を構成する16ビットのうち論理「1」は6個(偶数)となっているので、パリティビットの論理は「1」となる。すなわち、変動開始コマンドを構成する17ビットにおいて、論理「1」の個数は奇数となる。
なお、上記の説明では、変動開始コマンドにおいては、「1」の論理のビットの個数が常に奇数になるようにパリティビットの論理を決定するようにしたが、これは、「1」の論理のビットの個数が常に偶数になるようにパリティビットの論理を決定するようにしてもよい。
図24を用いて、次に、変形例3に係るコマンド認証処理について説明する。図24は、変形例3に係る演出制御基板320のサブCPU320aで実行されるコマンド認証処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、上述した図18と同様な構成については、上述した説明に準じ、それら構成の詳細な説明を省略するものとする。
図24を参照して、この変形例3に係るコマンド認証処理が実行されると、サブCPU320aは、上述した図18のコマンド認証処理と同様にS1800〜S1810の処理を実行する。ここで、図25を用いて、S1810の第1,第2コマンドデータ比較処理について説明する。図25は、変形例3に係る演出制御基板320のサブCPU320aで実行される第1,第2コマンドデータ比較処理の一例を示す説明図であり、図25−1(a)は、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致する例を、図25−1(b)及び図25−2(c)(d)は、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しない例を示している。
図25−1(a)を参照して、まず、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致する例について説明する。第1コマンドデータ及び第2コマンドデータは、上述の図19(a)と同一の特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンドを示す内容であって、1バイトのCODE情報が「E0H」、1バイトのDATA情報が「05H」、冗長ビットとしてのパリティビットが論理「0」になっている。
そして、図25−1(a)に示すように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致する場合には、第1コマンドデータと第2コマンドデータとの間で1バイトのCODE情報のビット毎、1バイトのDATA情報のビット毎、及び、1ビットの冗長ビット毎に排他的論理和をとると、CODE情報及びDATA情報毎の排他的論理和の演算結果は、それぞれ「00H」になり、冗長ビット毎の排他的論理和の演算結果は、論理「0」になる。この演算結果(CODE情報及びDATA情報の両者共に「00H」となる演算結果、及び、冗長ビットの論理が「0」になる演算結果)により、サブCPU320aは、後述のS1820(図24)の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していると判定し、後述のS1822(図24)の処理において、第1コマンドデータ(又は第2コマンドデータ)に基づいたコマンド受信処理を実行する。
次に、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しない例について説明する。図25−1(b)を参照して、同図に示す第1コマンドデータ及び第2コマンドデータは、上述の図19(b)と同一の特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンドを示す内容であって、第1コマンドデータと第2コマンドデータ(第1コマンドデータの第1ビットの論理が「0」に変化しており、この第1コマンドデータの第1ビットが異常データ)との間で上記と同様に排他的論理和をとると、1バイト(8ビット)毎の排他的論理和の演算結果は、CODE情報は「00H」になるが、DATA情報は「01H」となる。なお、冗長ビット毎の排他的論理和の演算結果は、論理「0」になる。この演算結果(CODE情報又はDATA情報の何れか一方でも「00H」とならない演算結果、及び、冗長ビットの論理が「0」になる演算結果)により、サブCPU320aは、後述のS1820の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定する。
そして、サブCPU320aは、後述のS2400(図24)の処理において、第1コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数と、第2コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数とが、両者共に奇数か偶数かを判定し、この図25−1(b)に例示する場合、第1コマンドデータの論理「1」のビット個数は偶数(4個)、第2コマンドデータの論理「1」のビット個数は奇数(5個)であるので、このような場合には、後述のS2402(図24)の処理において、論理「1」のビット個数が奇数である第2コマンドデータに基づいたコマンド受信処理を実行する。
図25−2(c)を参照して、次に、上記とは異なるパターンの、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しない例について説明する。図25−2(c)に示す第1コマンドデータ及び第2コマンドデータは、上述の図19(b)と同一の特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンドを示す内容であって、第1コマンドデータと第2コマンドデータ(第1コマンドデータの第1ビットの論理が「0」、第2コマンドデータの第1ビットの論理が「0」、第2ビットの論理が「1」、第3ビットの論理が「0」に変化しており、これら第1コマンドデータの第1ビット、及び、第2コマンドデータの第1,2,3ビットが異常データ)との間で上記と同様に排他的論理和をとると、1バイト(8ビット)毎の排他的論理和の演算結果は、CODE情報は「00H」になるが、DATA情報は「06H」となる。なお、冗長ビット毎の排他的論理和の演算結果は、論理「0」になる。この演算結果(CODE情報又はDATA情報の何れか一方でも「00H」とならない演算結果、及び、冗長ビットの論理が「0」になる演算結果)により、サブCPU320aは、後述のS1820の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定する。
そして、サブCPU320aは、後述のS2400(図24)の処理において、第1コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数と、第2コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数とが、両者共に奇数か偶数かを判定し、この図25−2(c)に例示する場合、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータの論理「1」のビット個数は共に偶数(4個)であるので、このような場合には、後述のS1824(図24)の処理において演出停止処理を実行する。
図25−2(d)を参照して、次に、上記とは異なるパターンの、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しない例について説明する。図25−2(d)に示す第1コマンドデータ及び第2コマンドデータは、上述の図19(b)と同一の特1通常時変動パターンテーブルに係る変動パターン5Bを含む変動開始コマンドを示す内容であって、第1コマンドデータと第2コマンドデータ(第1コマンドデータの第1ビットの論理が「0」、第3ビットの論理が「0」に変化しており、これら第1コマンドデータの第1,3ビットが異常データ)との間で上記と同様に排他的論理和をとると、1バイト(8ビット)毎の排他的論理和の演算結果は、CODE情報は「00H」になるが、DATA情報は「05H」となる。なお、冗長ビット毎の排他的論理和の演算結果は、論理「0」になる。この演算結果(CODE情報又はDATA情報の何れか一方でも「00H」とならない演算結果、及び、冗長ビットの論理が「0」になる演算結果)により、サブCPU320aは、後述のS1820の処理において、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定する。
そして、サブCPU320aは、後述のS2400(図24)の処理において、第1コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数と、第2コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数とが、両者共に奇数か偶数かを判定し、この図25−2(d)に例示する場合、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータの論理「1」のビット個数は共に奇数(第1コマンドデータは3個、第2コマンドデータは5個)であるので、このような場合には、後述のS1824(図24)の処理において演出停止処理を実行する。
図24に戻って、サブCPU320aは、S1810の第1,第2コマンドデータ比較処理を終えると、S1820の処理に移行し、第1,第2コマンドデータ比較処理(S1810)の演算結果に基づいて、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判定し、図25−1(a)に例示したように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していると判定した場合(S1820:YES)には、S1822の処理に移行し、サブRAM320cの認証用コマンド記憶領域320c4に記憶した第1コマンドデータに基づき、その後の処理として上述した図17に示すコマンド受信処理を実行する。なお、S1822の処理では、第1コマンドデータに替えて、第2コマンドデータに基づくコマンド受信処理を実行するようにしてもよい。
すなわち、この変形例3に係るコマンド認証処理においては、冗長ビットを含む第1コマンドデータと第2コマンドデータとを比較し、両者が一致したとの判定に基づいて、今回の主制御基板300から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は正常なコマンドであると判断する。特に、この判断は、冗長ビットを含んでの判断であるので、より精度が高くなる。そして、この正常なコマンドであると判断された演出制御コマンド、すなわち信頼性の担保された演出制御コマンドに基づいて、その後の演出に係る処理が実行されるので、これにより、遊技機1において適正な演出が実行されることになる。
一方、S1820の処理において、サブCPU320aは、第1コマンドデータと第2コマンドデータとを比較し、図25−1(b)、図25−2(c),(d)に例示したように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定した場合(S1820:NO)には、S2400の処理に移行し、この処理において、冗長ビットを含む第1コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数と、同じく冗長ビットを含む第2コマンドデータを構成する17ビットのうちの論理「1」のビット個数とが、両者共に奇数個有るか、又は、偶数個有るかを判定する。
そして、S2400の処理において、サブCPU320aは、図25−1(b)に例示したように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとは、論理「1」のビット個数が共に奇数個ではない、又は、偶数個ではないと判定した場合(S2400:NO)には、換言すれば、第1コマンドデータと第2コマンドデータのうち、一方が論理「1」のビット個数が奇数個、他方が論理「1」のビット個数が偶数個である場合には、S2402の処理に移行し、論理「1」のビット個数が奇数個有るコマンドデータ(第1コマンドデータ又は第2コマンドデータの何れか一方、図25−1(b)に示した例では、第2コマンドデータ)に基づき、その後の処理として上述した図17に示すコマンド受信処理を実行する。この理由は、変形例3に係る演出制御コマンド(第1コマンドデータ又は第2コマンドデータ)においては、冗長(ビットパリティビット)が付加されており、正常データであれば、「1」の論理のビット個数が常に奇数になるように設定されているからである。
一方、S2400の処理において、サブCPU320aは、図25−2(c),(d)に例示したように、第1コマンドデータと第2コマンドデータとは、論理「1」のビット個数が共に偶数個である(図25−2(c)の場合)、又は、奇数個である(図25−2(d)の場合)と判定した場合(S2400:YES)には、S1824の処理に移行し、上述した図17に示すコマンド受信処理の実行を停止する。この理由は、第1コマンドデータ又は第2コマンドデータにおいて、論理「1」のビット個数が共に偶数個の場合には共に異常データであり、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが不一致にも拘わらず論理「1」のビット個数が共に奇数個の場合には、何れのコマンドデータが正常データなのか判断できない、あるいは、両者共に異常データの可能性が否定できないからである。そして、S1822,S1824又はS2402の処理を終えると、サブCPU320aは、このコマンド認証処理を終了する。
つまり、この変形例3に係るコマンド認証処理においては、冗長ビットを含む第1コマンドデータと第2コマンドデータとを比較し、両者が一致していないと判定された場合には、更に、両者共に論理「1」のビット個数が偶数個有るか、又は、奇数個有るかを確認し、第1コマンドデータと第2コマンドデータとは、論理「1」のビット個数が共に奇数個ではない、又は、偶数個ではない場合には、論理「1」のビット個数が奇数個有るコマンドデータが正常なコマンドであると判断する。
すなわち、上述の図18に示したコマンド認証処理においては、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定された場合には、何れのコマンドデータが正常なのかを判断することができないの比して、この変形例3に係るコマンド認証処理においては、冗長ビットが付加されているので、両者共に論理「1」のビット個数が奇数又は偶数でない場合には、たとえ第1コマンドデータと第2コマンドデータとが不一致であっても、論理「1」のビット個数が奇数であるコマンドデータの方が正常なコマンドであると判断する構成となっている。これにより、第1コマンドデータ又は第2コマンドデータが正常か否かの判定精度が高まり、その結果、遊技機1において不必要な演出停止を回避して、より適正に演出を実行することができる。
なお、この変形例3に係るコマンド認証処理の説明では、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータ共に、冗長ビットの論理が「0」となる場合を例示したが、これは、第1コマンドデータと第2コマンドデータの冗長ビットの論理が互いに相違する場合であっても、上記の説明に準じて実行される。更に、冗長ビットを加えた第1コマンドデータ及び第2コマンドデータに対して、上述の変形例1,2に示したようなマスキング処理を実行し、特定のビットのみを比較して第1コマンドデータと第2コマンドデータとの一致・不一致を判断するようにしてもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態に係る遊技機1を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。
以上、本発明の実施形態に係る遊技機1を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。
[他の実施形態1]
例えば、上述した実施形態においては、図5に示したように、主制御基板300は、所定の演出を実行させるため、演出制御コマンドを出力ポートP0,P1から演出制御基板320及びランプ制御基板340に単方向性回路315,316を介して一方向に送信し、演出制御基板320(サブCPU320a)は、演出制御基板320及びランプ制御基板340で受信したこの主制御基板300からの演出制御コマンドに基づいて上述のコマンド認証処理を実行することにより(図18〜25−2参照)、遊技機1において所定の演出を行うようにしたが、これは、図26に示すようにしてもよい。
例えば、上述した実施形態においては、図5に示したように、主制御基板300は、所定の演出を実行させるため、演出制御コマンドを出力ポートP0,P1から演出制御基板320及びランプ制御基板340に単方向性回路315,316を介して一方向に送信し、演出制御基板320(サブCPU320a)は、演出制御基板320及びランプ制御基板340で受信したこの主制御基板300からの演出制御コマンドに基づいて上述のコマンド認証処理を実行することにより(図18〜25−2参照)、遊技機1において所定の演出を行うようにしたが、これは、図26に示すようにしてもよい。
図26は、他の実施形態1に係る演出制御基板320及び画像制御基板330の構成を示すブロック図であって、(a)は、主制御基板300、演出制御基板320及び画像制御基板330の詳細ブロック図であり、(b)は、画像RAM330cの記憶領域を模式的に示す説明図である。なお、以下の説明では、上述した図5(a)(b)も併せて参照されたい。また、以下に説明する他の実施形態1の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略するものとする。
図26(a)に示すように、この他の実施形態1においては、主制御基板300は、所定の演出を実行させるため、演出制御コマンドを出力ポートP0,P1から演出制御基板320及び画像制御基板330に単方向性回路315,316を介して一方向に送信し、演出制御基板320(サブCPU320a)は、演出制御基板320及び画像制御基板330で受信したこの主制御基板300からの演出制御コマンドに基づいて上述のコマンド認証処理を実行することにより(図18〜25−2参照)、遊技機1において所定の演出を行うように構成されている。
画像制御基板330には入力/出力回路2600、画像CPU330a、画像ROM330b、画像RAM330cが設けられており、画像制御基板330は、この入力/出力回路2600により主制御基板300(単方向性回路316)からのコマンドを受信し、この受信したコマンドを画像RAM330cに記憶する。ここで、図26(b)に示すように、画像RAM330cの記憶領域には、通常の表示演出を実現するための制御用記憶領域330cyとは別に、認証用コマンド記憶領域330cxが設けられており、入力/出力回路2600で受信した主制御基板300(単方向性回路316)からのコマンドは、この認証用コマンド記憶領域330cxに第2コマンドデータとして記憶される。すなわち、認証用コマンド記憶領域330cxは、主制御基板300から受信したコマンドを記憶するための専用の記憶領域となっている。
そして、演出制御基板320のサブCPU320aと、画像制御基板330の画像RAM330cとはバス2602で接続されており、サブCPU320aは、認証用コマンド記憶領域340cxに記憶されたコマンドを読み取り可能となっている。すなわち、バス2602は、サブCPU320aが認証用コマンド記憶領域330cxに記憶されたコマンドを読み取るための、読み取り専用バスとなっている。
従って、この他の実施形態1の遊技機1では、演出制御基板320のサブCPU320aは、サブRAM320cの所定記憶領域(認証用コマンド記憶領域320c4)に記憶された主制御基板300からのコマンドの内容(第1コマンドデータ)と、画像RAM330cの認証用コマンド記憶領域330cxに記憶された主制御基板300からのコマンドの内容(第2コマンドデータ)とが同一か否かを比較判定する処理等(コマンド認証処理)を実行することにより、この主制御基板300から受信した演出制御コマンドの信頼性・正当性を判断し、該信頼性・正当性が確認された場合にのみ、当該演出制御コマンドに基づいて演出を実行するのである。
なお、この他の実施形態1においては、演出制御基板320(サブCPU320a)が、演出制御基板320及び画像制御基板330が受信した主制御基板300からの演出制御コマンドの内容を比較判定する処理等(コマンド認証処理)を実行するように構成したが、この処理は、上記の説明に準じて、画像制御基板330(画像CPU330a)が実行するように構成してもよい。同様に、上述した実施形態においても、ランプ制御基板340(ランプCPU340a)が、演出制御基板320及びランプ制御基板340が受信した主制御基板300からの演出制御コマンドの内容を比較判定する処理等(コマンド認証処理)を実行するように構成してもよい。
[他の実施形態2]
また、上述した実施形態における図5,26に示した構成は、図27に示すようにしてもよい。図27は、他の実施形態2に係る演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、上述した図5,26(a)(b)も併せて参照されたい。また、以下に説明する他の実施形態2の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略するものとする。
また、上述した実施形態における図5,26に示した構成は、図27に示すようにしてもよい。図27は、他の実施形態2に係る演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、上述した図5,26(a)(b)も併せて参照されたい。また、以下に説明する他の実施形態2の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略するものとする。
図27に示すように、この他の実施形態2においては、主制御基板300と演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340との間には、主制御基板300から入力された信号を演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340から主制御基板300への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路2701を有する中継基板2700が設けられている。主制御基板300は、所定の演出を実行させるため、演出制御コマンドを1つの出力ポートP0から中継基板2700に出力する。そして、中継基板2700は、中継基板2700が備える単方向性回路2701を介して主制御基板300から入力した演出制御コマンドを、演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信する。
すなわち、中継基板2700は、主制御基板300から受信した演出制御コマンドを三つに分岐し、この分岐した三つの演出制御コマンドをそれぞれ演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信する。ここで、図示していないが、中継基板2700は、単方向性回路2701以外にもコマンド信号を入出力するための入力/出力回路やコマンド信号を三つに分岐する分岐手段としての分岐回路を少なくとも備えている。なお、分岐手段は、ハードウェアの配線等で構成されるロジック回路(論理回路)や、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを主とする構成などにより実現すればよい。
演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340は、中継基板2700からの演出制御コマンドをそれぞれ受信すると、サブRAM320c、画像RAM330c及びランプRAM340cの所定記憶領域(認証用コマンド記憶領域320c4,330cx及び340cx)に記憶する。
しかして、演出制御基板320のサブCPU320aと、画像制御基板330の画像RAM330c及びランプ制御基板340のランプRAM340cとはバス2702で接続されており、サブCPU320aは、認証用コマンド記憶領域330cx,340cxに記憶されたコマンドを読み取り可能となっている。すなわち、バス2702は、サブCPU320aが認証用コマンド記憶領域330cx,340cxに記憶されたコマンドを読み取るための、読み取り専用バスとなっている。
従って、この他の実施形態2の遊技機1では、演出制御基板320のサブCPU320aは、サブRAM320cの認証用コマンド記憶領域320c4に記憶された中継基板2700(主制御基板300)からのコマンドの内容と、ランプRAM340cの認証用コマンド記憶領域330cxに記憶された中継基板2700(主制御基板300)からのコマンドの内容と、画像RAM330cの認証用コマンド記憶領域330cxに記憶された中継基板2700(主制御基板300)からのコマンドの内容とが同一か否かを比較判定する処理等(コマンド認証処理)を実行することにより、この中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンドの信頼性・正当性を判断し、該信頼性・正当性が確認された場合にのみ、当該演出制御コマンドに基づいて演出を実行するのである。
図28,29を用いて、ここで、他の実施形態2に係る具体的なコマンド認証処理の内容について説明する。図28,29は、他の実施形態2に係る演出制御基板320のサブCPU320aで実行されるコマンド認証処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、上述した図18,24と同様な構成については、上述した説明に準じ、それら構成の詳細な説明を省略するものとする。まず、図28に示すコマンド認証処理について説明する。
図28を参照して、この他の実施形態2に係るコマンド認証処理が実行されると、サブCPU320aは、上述した図18,24のコマンド認証処理と同様に、S1800の処理で中継基板2700(主制御基板300)からの演出制御コマンド(例えば変動開始コマンド)を受信したか否かを判断し、演出制御コマンドを受信していないと判断した場合(S1800:NO)には、このコマンド認証処理を終了する。
一方、サブCPU320aは、演出制御コマンドを受信していると判断した場合(S1800:YES)には、S1802の処理で、演出制御基板320のサブRAM320cに設けられた認証用コマンド記憶領域320c4(図14参照)に、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンドのデータを第1コマンドデータとして記憶する。
S1804の処理において、サブCPU320aは、バス2702を介してランプ制御基板340のランプRAM340cに設けられた認証用コマンド記憶領域340cx(図5参照)にアクセスし、この認証用コマンド記憶領域340cxに記憶された中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンドデータ(第2コマンドデータ)を読み込み、S2800の処理に移行する。
S2800の処理において、サブCPU320aは、バス2702を介して画像制御基板330の画像RAM330cに設けられた認証用コマンド記憶領域330cx(図26参照)にアクセスし、この認証用コマンド記憶領域330cxに記憶された中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンドデータ(第3コマンドデータ)を読み込み、S1810の処理に移行する。
S2800の処理において、サブCPU320aは、第1,第2コマンドデータ比較処理を実行する。なお、S1810の第1,第2コマンドデータ比較処理は、上述の図19〜21,25−1,25−2に準じて行われる。
サブCPU320aは、S1810の第1,第2コマンドデータ比較処理を終えると、S1820の処理に移行し、第1,第2コマンドデータ比較処理(S1810)の演算結果に基づいて、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判定し、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していると判定した場合(S1820:YES)には、S2810の処理に移行する。
S2810の処理において、サブCPU320aは、第1,第3コマンドデータ比較処理を実行する。このS2810の第1,第3コマンドデータ比較処理は、上記のS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理と同様、上述の図19〜21,25−1,25−2に準じて行われる。
サブCPU320aは、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理を終えると、S2820の処理に移行し、第1,第3コマンドデータ比較処理(S2810)の演算結果に基づいて、第1コマンドデータと第3コマンドデータとが一致しているか否かを判定し、第1コマンドデータと第3コマンドデータとが一致していると判定した場合(S2820:YES)には、S1822の処理に移行する。
S1822の処理において、サブCPU320aは、サブRAM320cの認証用コマンド記憶領域320c4に記憶した第1コマンドデータに基づき、その後の処理として上述した図17に示すコマンド受信処理を実行する。すなわち、S1820及びS2820の処理でYESとなるのは、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータ全てが一致していることを意味するので、この場合には、S1822の処理において、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は信頼性が担保されたとして、コマンド受信処理を実行するのである。
一方、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定した場合(S1820:NO)、又は、第1コマンドデータと第3コマンドデータとが一致していないと判定した場合(S2820:NO)には、サブCPU320aは、S1824の処理に移行し、上述した図17に示すコマンド受信処理の実行を停止する。すなわち、S1820又はS2820の処理でNOとなるのは、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータ全てが一致していないことを意味するので、この場合には、S1824の処理において、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータ)は信頼性が担保されなかったとして、コマンド受信処理の実行を停止するのである。そして、S1822又はS1824の処理を終えると、サブCPU320aは、このコマンド認証処理を終了する。
すなわち、この他の実施形態2に係る図28に示したコマンド認証処理においては、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御基板320の第1コマンドデータ、ランプ制御基板340の第2コマンドデータ及び画像制御基板330の第3コマンドデータとを比較し、それら全てが一致したとの判定に基づいて、今回の中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は正常なコマンドであると判断し、この正常なコマンドである演出制御コマンド、すなわち信頼性の担保された演出制御コマンドに基づいて、その後の演出に係る処理を実行するのである。これにより、遊技機1において適正な演出が実行されることになる。
特に、この他の実施形態2に係る図28に示したコマンド認証処理においては、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータの全てが一致して初めて正常と判断されるので、この構成により、上述の図18に示したコマンド認証処理に比して、受信した演出制御コマンドが正常であるとの判断精度が高くなり、その結果、遊技機1において適正に演出が実行される蓋然性がより高くなる。なお、S1822の処理では、第1コマンドデータに替えて、第2コマンドデータ又は第3コマンドデータに基づくコマンド受信処理を実行するようにしてもよい。
更に、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御基板320の第1コマンドデータ、ランプ制御基板340の第2コマンドデータ及び画像制御基板330の第3コマンドデータとを比較し、それら全てが一致していないとの判定に基づいて、今回の中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は異常なコマンドであると判断し、この異常なコマンドである演出制御コマンド、すなわち信頼性の担保されない演出制御コマンドに基づく、その後の演出に係る処理の実行を停止するのである。これにより、遊技機1において不適正な演出が実行されることを防止することができる。
特に、この他の実施形態2に係る図28に示したコマンド認証処理においては、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータのうち何れかが不一致の場合には異常と判断されるので、この構成により、上述の図18に示したコマンド認証処理に比して、受信した演出制御コマンドが異常であるとの判断精度が高くなり、その結果、遊技機1において不適正な演出が実行されない蓋然性がより高くなる。
次に、他の実施形態2に係る図29に示すコマンド認証処理について説明する。図29を参照して、この他の実施形態2に係るコマンド認証処理が実行されると、サブCPU320aは、上述した図28のコマンド認証処理と同様にS1800〜S1820の処理を実行する。
そして、サブCPU320aは、S1820の処理において第1,第2コマンドデータ比較処理(S1810)の演算結果に基づいて、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致しているか否かを判定し、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していると判定した場合(S1820:YES)には、S1822の処理に移行する。
S1822の処理において、サブCPU320aは、サブRAM320cの認証用コマンド記憶領域320c4に記憶した第1コマンドデータに基づき、その後の処理として上述した図17に示すコマンド受信処理を実行する。すなわち、S2820の処理でYESとなるのは、第1コマンドデータ及び第2コマンドデータが一致していることを意味するので、この場合には、S1822の処理において、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は信頼性が担保されたとして、コマンド受信処理を実行するのである。
一方、S1820の処理において、サブCPU320aは、第1コマンドデータと第2コマンドデータとが一致していないと判定した場合(S1820:NO)には、S2900の処理に移行し、このS2900の処理において、上記図28のS2810と同様の処理、すなわち第1,第3コマンドデータ比較処理を実行する。
サブCPU320aは、S2900の第1,第3コマンドデータ比較処理を終えると、S2910の処理に移行し、第1,第3コマンドデータ比較処理(S2900)の演算結果に基づいて、第1コマンドデータと第3コマンドデータとが一致しているか否かを判定し、第1コマンドデータと第3コマンドデータとが一致していると判定した場合(S2910:YES)には、上記のS1822の処理に移行して、第1コマンドデータに基づいたコマンド受信処理を実行する。すなわち、S2910の処理でYESとなるのは、第1コマンドデータ及び第3コマンドデータが一致している(この場合、第1コマンドデータと第2コマンドデータは一致していない)ことを意味するので、この場合には、S1822の処理において、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ)は信頼性が担保されたとして、コマンド受信処理を実行するのである。
一方、S2910の処理において、サブCPU320aは、第1コマンドデータと第3コマンドデータとが一致していないと判定した場合(S2910:NO)には、S2920の処理に移行し、このS2920の処理において、第2,第3コマンドデータ比較処理を実行する。このS2920の第2,第3コマンドデータ比較処理は、上記の第1,第2コマンドデータ比較処理及び第1,第3コマンドデータ比較処理と同様、上述の図19〜21,25−1,25−2に準じて行われる。
サブCPU320aは、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理を終えると、S2930の処理に移行し、第2,第3コマンドデータ比較処理(S2920)の演算結果に基づいて、第2コマンドデータと第3コマンドデータとが一致しているか否かを判定し、第2コマンドデータと第3コマンドデータとが一致していると判定した場合(S2930:YES)には、S2940の処理に移行する。
S2940の処理において、サブCPU320aは、ランプRAM340cの認証用コマンド記憶領域340cxに記憶した第2コマンドデータ、又は、画像RAM330cの認証用コマンド記憶領域330cxに記憶した第3コマンドデータに基づき、その後の処理として上述した図17に示すコマンド受信処理を実行する。すなわち、S2930の処理でYESとなるのは、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータが一致している(この場合、第1コマンドデータと第2コマンドデータ、及び、第1コマンドデータと第3コマンドデータは一致していない、つまり、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータのうち第1コマンドデータのみが一致していない)ことを意味するので、この場合には、S2940の処理において、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第2コマンドデータ又は第3コマンドデータ)は信頼性が担保されたとして、コマンド受信処理を実行するのである。
一方、S2930の処理において、サブCPU320aは、第2コマンドデータと第3コマンドデータとが一致していないと判定した場合(S2930:NO)には、S1824の処理に移行し、上述した図17に示すコマンド受信処理の実行を停止する。すなわち、S2930の処理でNOとなるのは、上述の図28に示したS2820の処理でNOとなるのと同様、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータ全てが一致していないことを意味するので、この場合には、S1824の処理において、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータ)は信頼性が担保されなかったとして、コマンド受信処理の実行を停止するのである。そして、S1822,S1824及びS2940の処理を終えると、サブCPU320aは、このコマンド認証処理を終了する。
すなわち、この他の実施形態2に係る図29に示したコマンド認証処理においては、サブCPU320aは、中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御基板320の第1コマンドデータ、ランプ制御基板340の第2コマンドデータ及び画像制御基板330の第3コマンドデータのうち、2つのコマンドデータが一致(第1コマンドデータと第2コマンドデータ、第1コマンドデータと第3コマンドデータ、又は、第2コマンドデータと第3コマンドデータとが一致)したと判定した場合には、その一致したとの判定に基づいて、今回の中継基板2700(主制御基板300)から受信した演出制御コマンド(一致した第1コマンドデータ、第2コマンドデータ又は第3コマンドデータ)は正常なコマンドであると判断し、この正常なコマンドである演出制御コマンド、すなわち信頼性の担保された演出制御コマンドに基づいて、その後の演出に係る処理を実行するのである。これにより、遊技機1において適正な演出が実行されることになる。
特に、この他の実施形態2に係る図29に示したコマンド認証処理においては、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータのうち、2つのコマンドデータが一致していれば、残りの1つのコマンドデータが一致していなくとも正常と判断されるので、上述した図28に示したコマンド認証処理(3つのコマンドデータの全てが一致して正常と判断される)よりも、受信した演出制御コマンドが正常であるとの判断精度は低くなるものの、3つのコマンドデータを比較して正常であるか否かを判断しているので、上述した図18に示した2つのコマンドデータを比較して正常であるか否かを判断するのに比して、当該正常であるとの判断精度は高くなる。加えて、上述した図28に示した3つのコマンドデータのうち何れか1つでも異なる内容であれば不一致と判断する場合に比して、過度なコマンドデータの不一致の判断を抑制することも可能となる。その結果、遊技機1において、不要な演出停止を減少させ、適正に演出が実行される蓋然性がより高くなる。なお、S1822の処理では、第1コマンドデータに替えて、S1820の処理でYESの場合は第2コマンドデータ、又は、S2910の処理でYESの場合は第3コマンドデータに基づくコマンド受信処理を実行するようにしてもよい。
更に、この他の実施形態2に係る図29に示したコマンド認証処理においては、上述した図28に示したコマンド認証処理と同様、第1コマンドデータ、第2コマンドデータ及び第3コマンドデータの全てが不一致の場合には異常と判断されるので、受信した演出制御コマンドが異常であるとの判断精度が高くなり、その結果、遊技機1において不適正な演出が実行されない蓋然性がより高くなる。
また、上述した実施形態においては、メイン側の基板である主制御基板300は、演出制御コマンドを複数のサブ側の基板(演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340)へ送信する場合、メインCPU301aが実行する1のタイマ割り込み処理内で行われるコマンド送信処理にて送信するように構成したが、これは、1のタイマ割り込み処理内で1の演出制御コマンドを送信する構成としてもよい。具体的には、演出制御コマンドを演出制御基板320へ送信したタイマ割り込み処理の次のタイマ割り込み処理で、演出制御コマンドをランプ制御基板340へ送信するといった構成である。その結果、演出制御コマンドは一定周期(例えば4msec)毎に送信されるので、メイン及びサブ側の基板において、演出制御コマンドの送受信に係る処理異常を発生し難くすることが可能となる。なお、このような構成は、上述の中継基板2700(図27参照)がマイクロコンピュータにより演出制御コマンドを複数のサブ側の基板に送信している場合にも、適用可能である。
また、上述した実施形態においては、サブ側の基板(演出制御基板320、画像制御基板330及びランプ制御基板340)で所定の演出を実行するため、主制御基板300から演出制御コマンドを演出制御基板320を始めとする複数のサブ側の基板に送信し、この複数のサブ側の基板に送信された演出制御コマンドの内容を比較することに基づいて当該演出制御コマンドが正常なコマンドであるか否かを判断し、正常なコマンドであると判断された演出制御コマンド、すなわち信頼性の担保された演出制御コマンドに基づいて、その後の演出に係る処理(コマンド認証処理)を実行するように構成したが、これは、サブ側内の基板同士でコマンドを送信する場合においても、適用するようにしてもよい。
例えば、演出制御基板320から画像制御基板330及びランプ制御基板340に演出パターン指定コマンド(図15参照)を送信した場合、画像制御基板330が受信した演出パターン指定コマンドとランプ制御基板340が受信した演出パターン指定コマンドとを比較して、当該演出パターン指定コマンドが正常なコマンドであるか否かを判断し、正常なコマンドであると判断された演出パターン指定コマンド、すなわち信頼性の担保された演出パターン指定コマンドに基づいて、その後の演出に係る処理(コマンド認証処理)を実行するようにすればよい。このように構成すれば、更に遊技機1において適正な演出が実行される蓋然性が高くなる。
なお、上記実施形態では遊技機として遊技機1(パチンコ機)を例に挙げて説明したが、これに限らず他の遊技機としては、スロットマシン等の回動式遊技機やアレンジボール遊技機、じゃん球遊技機等でもよく、またこれらの遊技機は玉やメダル等の媒体を払出すための払出装置を搭載したものであっても、そうではないもの(例えば、所謂封入式)であってもよい。特に、遊技機及び回胴式遊技機という具合に異なる種別の遊技機において、本実施形態の遊技システムを共有して採用することにより、遊技機の種別の枠を超えて、新たな遊技の楽しみを提供することができる。
また、上記実施形態において説明した遊技機1の構成や各部材の動作態様は単なる一例に過ぎず、他の構成や動作態様であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。また、上記実施形態で例示した画面図等も単なる一例であって、他の表示態様の画面であってもよい。
[効果]
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る遊技機1は、主制御手段としての主制御基板300は、副制御手段としての演出制御基板320及びランプ制御基板340に所定の演出を実行させる指令に係る情報としての演出制御コマンドをそれぞれ出力し、この演出制御基板320及びランプ制御基板340に入力された演出制御コマンドの内容を比較するように構成されている。つまり、本実施形態に係る遊技機1は、主制御手段から副制御手段を構成する複数の異なる基板それぞれに所定の演出を実行させるためのデータが入力され、この入力されたデータが正常か否かを判定するためのデータ比較手段を備えている。すなわち、本実施形態に係る遊技機1は、少なくとも以下の発明を有している。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る遊技機1は、主制御手段としての主制御基板300は、副制御手段としての演出制御基板320及びランプ制御基板340に所定の演出を実行させる指令に係る情報としての演出制御コマンドをそれぞれ出力し、この演出制御基板320及びランプ制御基板340に入力された演出制御コマンドの内容を比較するように構成されている。つまり、本実施形態に係る遊技機1は、主制御手段から副制御手段を構成する複数の異なる基板それぞれに所定の演出を実行させるためのデータが入力され、この入力されたデータが正常か否かを判定するためのデータ比較手段を備えている。すなわち、本実施形態に係る遊技機1は、少なくとも以下の発明を有している。
(1)遊技を制御する主制御手段(主制御基板300)及び副制御手段(演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340)を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機(遊技機1)であって、
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)及び第2副制御手段(画像制御基板330、ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データと、前記第2副制御手段に入力された前記第2データとの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備えたことを特徴とする遊技機。
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)及び第2副制御手段(画像制御基板330、ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データと、前記第2副制御手段に入力された前記第2データとの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備えたことを特徴とする遊技機。
従って、このような構成を有する本発明によれば、データ比較手段により主制御手段から副制御手段に入力された所定の演出を実行させるための指令に係る情報が正常か否かを判断することが可能となる。その結果、正常な情報、すなわち信頼性の担保された情報に基づいて、副制御手段がその後の演出に係る処理を実行することが可能となり、これにより、遊技機において適正に演出が実行される蓋然性が高くなる。
ここで、前記主制御手段と前記第1副制御手段及び前記第2副制御手段との間には、前記主制御手段から入力された前記第1データ及び前記第2データを当該第1副制御手段及び当該第2副制御手段に向かう単方向にしか通過させない信号方向規制手段(単方向性回路315,316,2701)を有する構成としてもよい。従来より、主制御手段から副制御手段への通信は単方向で行われるので、通信エラーが生じた場合であっても副制御手段から主制御手段へのコマンドの再要求を行うことができず、その結果、正常な演出が行われないという課題があった。これに対し、このような構成を有する本発明によれば、主制御手段から副制御手段への通信エラーが生じた場合であっても、好適に対処することが可能となる。すなわち、第1データと第2データを比較し、異常がないと判断されたデータに基づいて演出を実行することが可能となる。しかも、信号方向規制手段により、主制御手段に対する不正な信号入力を抑止してセキュリティを向上させるという効果も維持できる。
また、前記主制御手段と前記副制御手段との間に、前記主制御手段からの前記指令に係る情報が入力される中継手段(中継基板2700)を設け、該中継手段が、該入力された情報を前記第1データ及び前記第2データとして前記第1副制御手段及び前記第2副制御手段に出力する構成としてもよい。このような構成によれば、主制御手段から第1データ及び第2データを出力するための構成を簡素化でき、その結果、主制御手段の設計が容易になると共に、主制御手段及び副制御手段の配置や配線の取り回しの自由度を増すことが可能となる。なお、前記信号方向規制手段は、当該中継手段に設けるように構成してもよい。
また、副制御手段は、前記第1副制御手段及び前記第2副制御手段に限らず、3以上設ける構成としてもよい。そして、副制御手段を3以上設けた場合には、主制御手段からそれぞれの副制御手段に前記指令に係る情報を入力し、これら入力された当該情報の内容を前記データ比較手段が比較するように構成すればよい。このような構成によれば、適正に演出が実行される蓋然性がより高くなる。
また、前記データ比較手段が比較するデータは、前記第1データ及び前記第2データの全ての内容を比較してもよいし、一部の内容を比較するように構成してもよい。また、前記第1データ及び前記第2データの内容は、同一であってもよいし、一部が相違していてもよい。このように、一部の内容を比較する構成又は一部を相違する構成によれば、データ比較手段又はデータ出力手段の構成を簡素化して処理速度をより速くすることが可能となる。
また、前記主制御手段から前記第1データ及び前記第2データを前記第1副制御手段及び前記第2副制御手段に出力する時期は、1のタイマ割り込み処理内で出力する(同時)構成であってもよいし、前記第1データ又は前記第2データを送信したタイマ割り込み処理の次のタイマ割り込み処理内で、前記第2データ又は前記第1データを出力する(非同時)構成としてもよい。第1データ又は第2データを非同時で出力する構成によれば、第1データ及び第2データは一定周期毎に送信されるので、主制御手段及び副制御手段において、第1データ及び第2データの入出力に係る処理異常を発生し難くすることが可能となる。
なお、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語及び技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。
1…遊技機
300…主制御基板(主制御手段)
301a…メインCPU(データ出力手段)
301cz…演出用伝送データ格納領域(データ出力手段)
314…出力回路(データ出力手段)
315,316,2701…単方向性回路(信号方向規制手段)
320…演出制御基板(副制御手段,第1副制御手段)
320a…サブCPU(データ比較手段)
320c4…認証用コマンド記憶領域(データ比較手段)
325,2602,2702…バス(データ比較手段)
330…画像制御基板(副制御手段,第2副制御手段)
330cx…認証用コマンド記憶領域(データ比較手段)
340…ランプ制御基板(副制御手段,第2副制御手段)
340cx…認証用コマンド記憶領域(データ比較手段)
2700…中継基板(中継手段)
P0,P1…出力ポート(データ出力手段)
300…主制御基板(主制御手段)
301a…メインCPU(データ出力手段)
301cz…演出用伝送データ格納領域(データ出力手段)
314…出力回路(データ出力手段)
315,316,2701…単方向性回路(信号方向規制手段)
320…演出制御基板(副制御手段,第1副制御手段)
320a…サブCPU(データ比較手段)
320c4…認証用コマンド記憶領域(データ比較手段)
325,2602,2702…バス(データ比較手段)
330…画像制御基板(副制御手段,第2副制御手段)
330cx…認証用コマンド記憶領域(データ比較手段)
340…ランプ制御基板(副制御手段,第2副制御手段)
340cx…認証用コマンド記憶領域(データ比較手段)
2700…中継基板(中継手段)
P0,P1…出力ポート(データ出力手段)
このような問題を解決するために、本発明の遊技機は、請求項1に記載したように、
遊技を制御する主制御手段(主制御基板300)及び副制御手段(演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340)を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機(遊技機1)であって、
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)、第2副制御手段(画像制御基板330)及び第3副制御手段(ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備え、
前記データ比較手段は、
前記第1データ、前記第2データ、前記第3データを比較し、該比較した第1,第2,第3データのうち2つのデータが整合している場合、または第1、第2、第3データ全てが整合している場合には、当該整合しているデータに基づいてその後の処理を実行可能とすること
を要旨とする。
また、請求項2に記載のように、遊技を制御する主制御手段及び副制御手段を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機であって、
前記副制御手段には第1副制御手段、第2副制御手段及び第3副制御手段が設けられると共に、前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段と
を備え、
前記データ比較手段は、前記第1データ、前記第2データ、前記第3データ全てを比較し、該比較した第1、第2、第3データが全て整合していない場合には、当該第1、第2、第3データに基づくその後の処理の実行を制限すること
を要旨としてもよい。
遊技を制御する主制御手段(主制御基板300)及び副制御手段(演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340)を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機(遊技機1)であって、
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)、第2副制御手段(画像制御基板330)及び第3副制御手段(ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備え、
前記データ比較手段は、
前記第1データ、前記第2データ、前記第3データを比較し、該比較した第1,第2,第3データのうち2つのデータが整合している場合、または第1、第2、第3データ全てが整合している場合には、当該整合しているデータに基づいてその後の処理を実行可能とすること
を要旨とする。
また、請求項2に記載のように、遊技を制御する主制御手段及び副制御手段を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機であって、
前記副制御手段には第1副制御手段、第2副制御手段及び第3副制御手段が設けられると共に、前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段と
を備え、
前記データ比較手段は、前記第1データ、前記第2データ、前記第3データ全てを比較し、該比較した第1、第2、第3データが全て整合していない場合には、当該第1、第2、第3データに基づくその後の処理の実行を制限すること
を要旨としてもよい。
このような問題を解決するために、本発明の遊技機は、請求項1に記載したように、
遊技を制御する主制御手段(主制御基板300)及び副制御手段(演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340)を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機(遊技機1)であって、
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)、第2副制御手段(画像制御基板330)及び第3副制御手段(ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備え、
前記主制御手段と前記副制御手段との間に設けられた中継手段と、
を備え、
前記中継手段は、前記主制御手段から前記指令に係る情報としてのデータを入力し、外入力したデータに基づいて前記第1データ、前記第2データ及び前記第3データを生成し、
前記データ出力手段は、前記中継手段が生成した前記第1データ、前記第2データ及び前記第2データを前記第1副制御手段、前記第2副制御手段及び前記第3副制御手段に出力し、
前記データ比較手段は、
前記第1データ、前記第2データ、前記第3データを比較し、該比較した第1,第2,第3データのうち2つのデータが整合している場合、または第1,第2,第3データ全てが整合している場合には、当該整合しているデータに基づいてその後の処理を実行可能とすること
を要旨とする。
また、請求項2に記載のように、遊技を制御する主制御手段及び副制御手段を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機であって、
前記副制御手段には第1副制御手段、第2副制御手段及び第3副制御手段が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段と
前記主制御手段と前記副制御手段との間に設けられた中継手段と、
を備え、
前記中継手段は、
前記主制御手段から前記指令に係る情報としてのデータを入力し、外入力したデータに基づいて前記第1データ、前記第2データ及び前記第3データを生成し、
前記データ出力手段は、前記中継手段が生成した前記第1データ、前記第2データ及び前記第2データを前記第1副制御手段、前記第2副制御手段及び前記第3副制御手段に出力し、
前記データ比較手段は、
前記第1データ、前記第2データ、前記第3データ全てを比較し、該比較した第1,第2,第3データが全て整合していない場合には、当該第1,第2,第3データに基づくその後の処理の実行を停止すること
を要旨としてもよい。
遊技を制御する主制御手段(主制御基板300)及び副制御手段(演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340)を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機(遊技機1)であって、
前記副制御手段には第1副制御手段(演出制御基板320)、第2副制御手段(画像制御基板330)及び第3副制御手段(ランプ制御基板340)が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段(メインCPU301a、演出用伝送データ格納領域301cz、出力回路314、出力ポートP0、出力ポートP1)と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段(サブCPU320a、認証用コマンド記憶領域320c4、バス325,2602,2702、認証用コマンド記憶領域330cx、認証用コマンド記憶領域340cx、コマンド認証処理におけるS1810の第1,第2コマンドデータ比較処理、S2810の第1,第3コマンドデータ比較処理、S2920の第2,第3コマンドデータ比較処理)と
を備え、
前記主制御手段と前記副制御手段との間に設けられた中継手段と、
を備え、
前記中継手段は、前記主制御手段から前記指令に係る情報としてのデータを入力し、外入力したデータに基づいて前記第1データ、前記第2データ及び前記第3データを生成し、
前記データ出力手段は、前記中継手段が生成した前記第1データ、前記第2データ及び前記第2データを前記第1副制御手段、前記第2副制御手段及び前記第3副制御手段に出力し、
前記データ比較手段は、
前記第1データ、前記第2データ、前記第3データを比較し、該比較した第1,第2,第3データのうち2つのデータが整合している場合、または第1,第2,第3データ全てが整合している場合には、当該整合しているデータに基づいてその後の処理を実行可能とすること
を要旨とする。
また、請求項2に記載のように、遊技を制御する主制御手段及び副制御手段を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機であって、
前記副制御手段には第1副制御手段、第2副制御手段及び第3副制御手段が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に、第3データを前記第3副制御手段に出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データ、前記第2副制御手段に入力された前記第2データ、前記第3副制御手段に入力された前記第3データの内容を比較するデータ比較手段と
前記主制御手段と前記副制御手段との間に設けられた中継手段と、
を備え、
前記中継手段は、
前記主制御手段から前記指令に係る情報としてのデータを入力し、外入力したデータに基づいて前記第1データ、前記第2データ及び前記第3データを生成し、
前記データ出力手段は、前記中継手段が生成した前記第1データ、前記第2データ及び前記第2データを前記第1副制御手段、前記第2副制御手段及び前記第3副制御手段に出力し、
前記データ比較手段は、
前記第1データ、前記第2データ、前記第3データ全てを比較し、該比較した第1,第2,第3データが全て整合していない場合には、当該第1,第2,第3データに基づくその後の処理の実行を停止すること
を要旨としてもよい。
Claims (1)
- 遊技を制御する主制御手段及び副制御手段を備え、該副制御手段は、少なくとも前記主制御手段から所定の演出を実行させるための指令に係る情報を受けて動作する遊技機であって、
前記副制御手段には第1副制御手段及び第2副制御手段が設けられると共に、
前記主制御手段からの前記指令に係る情報として、第1データを前記第1副制御手段に、第2データを前記第2副制御手段に出力するデータ出力手段と、
前記データ出力手段から前記第1副制御手段に入力された前記第1データと、前記第2副制御手段に入力された前記第2データとの内容を比較するデータ比較手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015010349A JP2016131829A (ja) | 2015-01-22 | 2015-01-22 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015010349A JP2016131829A (ja) | 2015-01-22 | 2015-01-22 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016131829A true JP2016131829A (ja) | 2016-07-25 |
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ID=56435043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015010349A Pending JP2016131829A (ja) | 2015-01-22 | 2015-01-22 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016131829A (ja) |
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- 2015-01-22 JP JP2015010349A patent/JP2016131829A/ja active Pending
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161213 |