JP2016129627A - カードシュータ、トランプカード及びトランプカードの識別方法 - Google Patents

カードシュータ、トランプカード及びトランプカードの識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カードシュータの製造コストを低減できるとともに、識別コードの読み取りに要する時間を短くすることができるカードシュータ並びにそれに用いられるトランプカード及びトランプカードの識別方法を提供する。
【解決手段】識別コード52は、第1〜第8ブロック52a〜52hと、第1〜第8位置検出マーク152a〜152hとを含んでいる。各ブロック52a〜52hは、トランプカード5の短辺と平行な短辺を有する長方形であり、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置されている。第1〜第4ブロック52a〜52dは、トランプカード5の短辺に平行に識別コード52の第1行を構成するように4列に配置されている。第5〜第8ブロック52e〜52hは、トランプカード5の短辺に平行に識別コード52の第2行を構成するように4列に配置されている。各ブロック52a〜52hは、第1領域及び第2領域をそれぞれ含んでいる。
【選択図】図4

Description

この発明は、識別コードが描かれたトランプカードを読み取るセンサを備えたカードシュータ並びにそれに用いられるトランプカード及びトランプカードの識別方法に関する。
従来用いられていたこの種のカードシュータとしては、例えば下記の特許文献1等に記載された構成を挙げることができる。すなわち、従来のカードシュータは、カードストッカ部に貯められたトランプカードをカードシュータ外に送り出す際に、トランプカードにトランプカードの表面に描かれた識別コードをイメージセンサによって読み取ることにより、取り出されるトランプカードを識別するように構成されている。
トランプカードの識別コードは、正方形のマーク領域を2つ1組として構成されており、その2つ1組のマーク領域がトランプカードの上下左右に配置されて合計4列分描かれている。マーク領域がそれぞれ塗りつぶされているか否かにより、1組のマーク領域が4通りの状態を示している。トランプカードの表面にこの組み合わせが4列分印刷されているので、識別コードは256通りの組み合わせを有する。
特開2014−94256号公報
上記のような従来のカードシュータでは、識別コードのマーク領域がトランプカードの上下左右に離れて描かれているので、それらに対応して複数のイメージセンサが必要となる。また、各イメージセンサの大きさもマーク領域の配置の広がりに合わせて大きくする必要がある。このため、カードシュータの製造コストが増大するとともに、識別コードの読み取りに要する時間も長くなる。
この発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、カードシュータの製造コストを低減できるとともに、識別コードの読み取りに要する時間を短くすることができるカードシュータ並びにそれに用いられるトランプカード及びトランプカードの識別方法を提供することを目的とする。
この発明に係るカードシュータは、トランプカードに描かれた識別コードを読み取るイメージセンサを備え、識別コードが、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された複数のブロックを含んでおり、識別コードの各ブロックが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、第1及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられている。
この発明に係るトランプカードは、識別コードが描かれたトランプカードであって、識別コードが、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された複数のブロックを含んでおり、識別コードの各ブロックが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、第1及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられている。
この発明に係るトランプカードの識別方法は、トランプカードに描かれた識別コードをイメージセンサで読み取ることを含むトランプカードの識別方法であって、識別コードが、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された複数のブロックを含んでおり、識別コードの各ブロックが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、第1及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられている。
この発明によれば、識別コードが、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された複数のブロックを含んでおり、識別コードの各ブロックが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、第1領域及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられているので、識別コードの広がりを抑えることができ、1つのイメージセンサで識別コードを容易に読み取ることができる。これにより、カードシュータの製造コストを低減できるとともに、識別コードの読み取りに要する時間を短くすることができる。
この発明の実施の形態に係るカードシュータの概略図である。 図1のカードシュータの上面図である。 図1のカードシュータで使用されるトランプカードの概略図である。 図3に示す識別コードの概略図である。 図4に示す識別コードが有するブロックの4つのコードパターンの概略図である。 図1のカードシュータに設けられたイメージセンサ周辺の上面図である。 この発明の実施の形態の変形例に係る図3に示す識別コードの概略図である。
実施の形態1.
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係るカードシュータの概略図であり、図2は図1のカードシュータの上面図である。カードシュータ1は、ゲームに使用するトランプカードを収容するカードストッカ部2、ディーラー等の人間がトランプカードを1枚ずつカードシュータ1の外へ取り出すことができるカード取出部3及びトランプカードが取り出される際に読み取られる情報からゲームの勝敗等を表示する表示ランプ部4を備えている。
カードストッカ部2の内部には、長辺がカードストッカ部2の底面と平行になるようにトランプカードが収容されている。トランプカードは、少なくともゲームに必要な枚数をそろえた組として収容されている。ここでは、8デッキ(416枚)を1組として収容されている。
図2に示すように、カード取出部3は、カードストッカ部2に隣接して設けられており、ディーラー等の人間がカードストッカ部2に収容されているトランプカードを1枚ずつカードシュータ1の外部へ引き出すことができるように設けられている。
カード取出部3の内部には、カード送出部31、ロータリーエンコーダ32、タイミングセンサ33、イメージセンサ34及び通路35が設けられている。通路35は、カードシュータ1の外部へ引き出される際にトランプカードが通されるカード取出部3内の通路である。
カード送出部31は、通路35を通るトランプカードに接するように配置されたローラ31aと、その回転軸31bとで構成されている。
ロータリーエンコーダ32は、回転軸31bの回転角度及び回転速度の情報を測定する。後に説明するように、ロータリーエンコーダ32が測定した情報は、イメージセンサ34の動作に利用される。
イメージセンサ34は、赤外線を発する赤外発光手段及びトランプカードを識別するためにトランプカードに描かれている識別コードを読み取る撮像手段を含む。タイミングセンサ33は、イメージセンサ34によってトランプカードの識別コードを読み取るタイミングを決定するためにトランプカードの外縁である長辺を検出する。ロータリーエンコーダ32、タイミングセンサ33及びイメージセンサ34は、図示しない制御装置に電気的に接続されている。
表示ランプ部4は、ゲームの勝敗を表示する勝敗表示ランプ41及びトランプカードの読み取り結果が異常であることを表示する異常表示ランプ42を有している。勝敗表示ランプ41及び異常表示ランプ42は図示しない制御装置に電気的に接続されている。
次に、図3は、図1のカードシュータで使用されるトランプカードの概略図である。図3に示すように、本実施の形態のトランプカード5の表面51には、図3の例では9個のハートにより構成される中央絵柄、及び図3の例では数字の9と1つのハートにより構成される端部絵柄に加えて、トランプカード5を識別するための2つの識別コード52が描かれている。
識別コード52は、トランプカード5の表面51の中心点を中心に点対称に配置されている。また、識別コード52は、端部絵柄の近傍に配置されている。さらに、識別コード52は、赤外線を当てることで識別可能になる赤外インクにより書かれた図形である。つまり、図3では説明のために識別コード52を中央絵柄等と同様に示しているが、実際には識別コード52は表面51に赤外線を当てなければ識別できない。
次に、図4は、図3に示す識別コード52の概略図である。図4に示すように、識別コード52は、8個のブロック52a〜52h(第1〜第8ブロック52a〜52hと呼ぶ)と、8個の位置検出マーク152a〜152h(第1〜第8位置検出マーク152a〜152hと呼ぶ)とを含んでいる。
各ブロック52a〜52hは、トランプカード5の短辺と平行な短辺を有する長方形であり、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置されている。具体的には、第1〜第4ブロック52a〜52dは、トランプカード5(図3参照)の短辺に平行に識別コード52の第1行を構成するように4列に配置されている。第5〜第8ブロック52e〜52hは、トランプカード5の短辺に平行に識別コード52の第2行(最終行)を構成するように4列に配置されている。第5ブロック52eの上辺は第1ブロック52aの下辺に接しており、第6ブロック52fの上辺は第2ブロック52bの下辺に接しており、第7ブロック52gの上辺は第3ブロック52cの下辺に接しており、第8ブロック52hの上辺は第4ブロック52dの下辺に接している。
ここで、識別コード52の第1行とは、その識別コード52の近傍に位置するトランプカード5の短辺に最も近い行を意味し、識別コード52の最終行とは、その識別コード52の近傍に位置するトランプカード5の短辺から最も遠い行を意味する。また、各ブロックの上辺とはトランプカード5の短辺に平行な各ブロックの一対の辺のうち、トランプカード5の短辺に近い側の辺を意味する。同様に、各ブロックの下辺とは、トランプカード5の短辺に平行な各ブロックの一対の辺のうち、トランプカード5の短辺から遠い側の辺を意味する。
各ブロック52a〜52hは、第1領域及び第2領域をそれぞれ含んでいる。第1及び第2領域は、各ブロック52a〜52hの短辺方向中央を互いの境界として、各ブロック52a〜52hを2分する長方形の領域である。
第1〜第8位置検出マーク152a〜152hは、第1〜第8ブロック52a〜52hよりも小さな正方形のマークであり、赤外線インクにより塗りつぶされたものである。第1〜第4位置検出マーク152a〜152dは、識別コード52の第1行を構成する第1ブロック〜第4ブロック52a〜52dの上辺の上方であって第1〜第4ブロック52a〜52dの第1領域及び第2領域の境界に対応する位置(各ブロック52a〜52dの短辺方向中央の位置)にそれぞれ配置されている。第5〜第8位置検出マーク152e〜152hは、識別コード52の最終行を構成する第5〜第8ブロック52e〜52hの下辺の下方であって第5〜第8ブロック52e〜52hの第1領域及び第2領域の境界に対応する位置(各ブロック52e〜52hの短辺方向中央の位置)にそれぞれ配置されている。これらの第1〜第8位置検出マーク152a〜152hは、識別コードの各ブロック52a〜52hに含まれる第1領域及び第2領域の位置をイメージセンサ34が識別するため利用される。
次に、図5は、図4の第1ブロック52aの4つのコードパターンの概略図である。図5に示すように第1ブロック52aは、第1領域及び第2領域が赤外線インクで塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられていることで、(A)〜(D)の4通りのコードパターンを表すことができる。第2〜第8ブロック52b〜52hについても同じである。
第1〜第8ブロック52a〜52hのうち第1〜第5ブロック52a〜52eは、ゲームに同時に使用するトランプカード5を個々に識別する情報を表すカード識別情報ブロックを構成する。上述のように第1〜第5ブロック52a〜52eがそれぞれ4通りのコードパターンを表すことができるので、第1〜第5ブロック52a〜52e(カード識別情報ブロック)により1024(=4の5乗)通りのコードパターンを表すことができる。例えば8デッキのトランプカード5を1組としてゲームに同時に使用する場合、カードの総数が416枚であるので、どのデッキのどのランク及びスートのカードであるかを第1〜第5ブロック52a〜52eにより個々に表現できる。
第1〜第8ブロック52a〜52hのうち第6〜第8ブロック52f〜52hは、ゲームに同時に使用するトランプカード5の組ごとにあらかじめ付けられた固有情報を表す組固有情報ブロックを構成する。上述のように第6〜第8ブロック52f〜52hがそれぞれ4通りのコードパターンを表すことができるので、第6〜第8ブロック52f〜52h(組固有情報ブロック)により64(=4の3乗)通りのコードパターンを表すことができる。ここで、例えば8デッキのトランプカード5を1組としてゲームに同時に使用する場合、固有情報は、8デッキのトランプカード5に共通してつけられた情報である。この固有情報としては、例えば8デッキのトランプカード5の梱包箱に印刷されている製造年月日、製造工場、製造ロットナンバーをあらかじめ決められた計算式に基づいて0〜63までの固有番号としたもの等を用いることができる。
次に、図6は、図1のカードシュータ1に設けられたイメージセンサ周辺の上面図である。図6に示すように、カード取出部3からトランプカード5が取り出されるときは、トランプカード5は矢印Aの方向に取り出される。このとき、トランプカード5の裏面53はカードシュータ1の上方向に、表面51がカードシュータ1の下方向に向いている。そして、カード送出部31(図2参照)、ロータリーエンコーダ32、タイミングセンサ33及びイメージセンサ34は、トランプカード5がカード取出部3を通過するときの通路35の下側に位置している。また、タイミングセンサ33及びイメージセンサ34は、トランプカードの長辺54及び表面51に描かれた識別コード52を下側から読み取ることができる位置に配置されている。識別コード52は8個の第1〜第8ブロック52a〜52hを一体に組み合わせて構成されているのでコンパクトであり、また表面51の中心点を中心に点対称に2つ配置されているからイメージセンサ34は1つ設けられていればよいので、イメージセンサ34及びカードシュータ1を小さくすることができる。
次に、実施の形態1に係るカードシュータの動作について説明する。
図1に示すカードシュータ1ではカードストッカ部2にトランプカードを収容している時、トランプカードのうちの一枚の一部分がカード取出部3から出ており、人間がトランプカードの一部分を持ってトランプカードを引き出せるようになっている。トランプカードを取り出す時には、人間が図5のようにトランプカード5のうちの一枚を、矢印Aの方向に引き出す。この時、トランプカード5にローラ31a(図2参照)が接して回転するので、その回転軸31bも回転する。ロータリーエンコーダ32は、回転軸31bの回転角度及び回転速度の情報を測定して図示しない制御装置に送信する。
図6に示すように、トランプカード5の外縁である長辺54がタイミングセンサ33の直上に位置すると、タイミングセンサ33は、長辺54が直上に位置することを検知して、図示しない制御装置へトランプカード検知信号を送信する。トランプカード検知信号を受信した制御装置はイメージセンサ34に読取開始信号を送信する。イメージセンサ34の赤外線発光手段はトランプカード検知信号及び回転軸31b(図2参照)の回転角度及び回転速度と同期してイメージセンサ34の直上に位置する識別コード52に対して赤外線を発し、撮像手段が識別コード52の読み取りを開始する。
イメージセンサ34の撮像手段は、赤外線が当てられることによって識別可能になった位置検出マーク152a〜152hにより識別コード52の各ブロック52a〜52hに含まれる第1領域及び第2領域の位置を識別し、各ブロック52a〜52hの第1領域及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより、識別コード52が表す情報を読み取る。識別コード52はコンパクトにまとめられており、イメージセンサ34での読取に要する時間は少ない。読み取りが終了すると、イメージセンサ34は制御装置に読取終了信号を送信する。さらに人間がトランプカードを引き出してカード取出部3からトランプカード5を完全に抜き取ることで、トランプカード5を一枚ずつ取り出すことができる。
制御装置はイメージセンサ34にて読み取られた識別コード52のコードパターン内容に応じて、第1〜第5ブロック52a〜52eのコードパターンから該トランプカード5のランク及びスートを判定し、第6〜第8ブロック52f〜52hの情報がトランプカード5にあらかじめ付けられた固有番号と一致するか否かを判定する。制御装置は判定結果に基づいて表示ランプ部4の点灯及び消灯を制御する。
一例では、バカラゲームのルールで規定された枚数のトランプカード5をカード取出部3から取り出した時の、識別コード52から読み取られた第1〜第5ブロック52a〜52eの情報から、トランプカード5のランクの合計により制御装置が勝敗の判定を行い、判定結果に応じた勝敗表示ランプ41を点灯させる。別の例では、識別コード52から読み取られた第1〜第5ブロック52a〜52eの情報が読み取れない場合や、あるいはあらかじめトランプカード5のランク及びスートの情報ごとに決められたコードパターンの内容と一致しない場合は、カードストッカ部2に収容されていたトランプカード5が不良品であるかあるいは不正カードであった可能性があるため、制御装置はトランプカード5が異常であるとして異常表示ランプ42を点灯させる。
また別の例では、識別コード52から読み取られた第6〜第8ブロック52f〜52hの情報が、トランプカード5にあらかじめ付けられた固有番号と一致しない場合は、カードストッカ部2に収容されていたトランプカード5が不良品であるかあるいは不正カードであった可能性があるため、制御装置はトランプカード5が異常であるとして異常表示ランプ42を点灯させる。
このようなカードシュータ1では、識別コード52が互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された第1〜第8ブロック52a〜52hを含んでおり、識別コード52の第1〜第8ブロック52a〜52hが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、第1領域及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられているので、識別コード52の広がりが抑えられており、1つのイメージセンサ34で識別コード52を容易に読み取ることができる。これにより、カードシュータ1の製造コストを低減できるとともに、識別コード52の読み取りに要する時間を短くすることができる。
また、第1行を構成する第1〜第4ブロック52a〜52dの上辺の上方であって第1〜第4ブロック52a〜52dの第1領域及び第2領域の境界に対応する位置、及び最終行を構成する第5〜第8ブロック52e〜52hの下辺の下方であって第5〜第8ブロック52e〜52hの第1領域及び第2領域の境界に対応する位置には、第1〜第8位置検出マーク152a〜152hがそれぞれ設けられており、イメージセンサ34は、第1〜第8位置検出マーク152a〜152hに基づいて、識別コードの各ブロック52a〜52hに含まれる第1領域及び第2領域の位置を識別するので、確実に識別コード52を読み取ることができる。
さらに、第1〜第8ブロック52a〜52hには、ゲームに同時に使用するトランプカード5を個々に識別するランク及びスートの情報を表す第1〜第5ブロック52a〜52e(カード識別情報ブロック)と、ゲームに同時に使用するトランプカード5の組ごとにあらかじめ付けられた固有情報を表す第6〜第8ブロック52f〜52h(組固有情報ブロック)とが含まれているので、識別コード52はゲームに同時に使用する個々のトランプカード5の個々の種類及び組を識別することができる。
さらにまた、識別コード52は、赤外線を当てることで識別可能になる赤外線インクにより描かれているので、カードシュータ1での読み取り時以外では識別できず、表面51に描かれた絵柄を見やすくすることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係るカードシュータを説明する。尚、実施の形態2において、図1〜図6の参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。この実施の形態2に係るカードシュータは実施の形態1に対して、識別コードのブロックの数を増やしたものである。カードシュータ1の構成は実施の形態1と同じである。
図7は一例として8個のブロックを含む識別コード52に代えてトランプカード5の表面51(図3参照)に配置されている、12個のブロックを含む識別コード1052を示す概略図である。図7に示すように、識別コード1052は、12個のブロック52a〜52l(第1〜第12ブロック52a〜52lと呼ぶ)と、8個の位置検出マーク152a〜152d,152i〜152l(第1〜第4位置検出マーク152a〜152d,第9〜第12位置検出マーク152i〜152lと呼ぶ)とを含んでいる。第9〜第12ブロック52i〜52lはトランプカード5の短辺と平行な短辺を有する。
各ブロック52a〜52lは、実施の形態1と同じくトランプカード5の短辺に平行に互いに隣接して複数行且つ複数列に配置されている。具体的には、第1〜第4ブロック52a〜52dは識別コード52の第1行を構成するように4列に配置されている。第5〜第8ブロック52e〜52hは識別コード52の第2行を構成するように4列に配置されている。また、第9〜第12ブロック52i〜52lはトランプカード5(図3参照)の短辺に平行に識別コード52の第3行(最終行)を構成するように4列に配置されている。第9ブロック52iの上辺は第5ブロック52eの下辺に接しており、第10ブロック52jの上辺は第6ブロック52fの下辺に接しており、第11ブロック52kの上辺は第7ブロック52gの下辺に接しており、第12ブロック52lの上辺は第8ブロック52hの下辺に接している。
第9〜第12ブロック52i〜52lは、実施の形態1と同様に第1領域及び第2領域をそれぞれ含んでいる。また、第9〜第12位置検出マーク152i〜152lは、識別コード1052の最終行を構成する第9〜第12ブロック52i〜52lの下辺の下方であって第9〜第12ブロック52i〜52lの第1領域及び第2領域の境界に対応する位置(各ブロック52i〜52lの短辺方向中央の位置)に配置されている。第9〜第12ブロック52i〜52lは実施の形態1と同じで4通りのコードパターン(図5参照)を表すことができる。
第1〜第12ブロック52a〜52lのうち第6〜第12ブロック52f〜52lは、実施の形態1と同じようにゲームに同時に使用する前記トランプカードのデッキごとにあらかじめ付けられた固有情報を表す組固有情報ブロックを構成する。上述のように第9〜第12ブロック52f〜52lがそれぞれ4通りのコードパターンを表すことができるので、第6〜第8ブロックと組み合わせて第6〜第12ブロック52f〜52l(組固有情報ブロック)により16384(=4の7乗)通りのコードパターンを表すことができる。したがって、トランプカード5に共通してつけられた固有情報として、0〜16383までの固有番号を用いることができる。また、実施の形態2に係るカードシュータの動作は実施の形態1と同じである。
このように、識別コード52が第1〜第12ブロック52a〜52lを含んでおり、第1〜第12ブロック52a〜52lのうち第6〜第12ブロック52f〜52lが組固有情報ブロックの固有情報とすることで16384通りの固有番号を表すことができるので、トランプカード5のデッキごとに固有の固有情報をより多く識別コード52に表すことができる。
なお、識別コード52及び識別コード1052の第1〜第5ブロック52a〜52eのカード識別情報ブロックはトランプカード5のランク及びスートの情報以外を含んでいてもよいし、識別コード52の第6〜第8ブロック52f〜52h及び識別コード1052の第6〜第12ブロック52f〜52lの組固有情報ブロックは、8デッキのトランプカードの梱包箱に印刷されている製造年月日、工場、ロットナンバーの情報以外を含んでいてもよい。また、識別コード52及び識別コード1052のカード識別情報ブロックの数は5個以外であってよいし、組固有ブロックの数は3個または7個以外であってもよい。
また、識別コード52の第6〜第8ブロック52f〜52h及び識別コード1052の第6〜第12ブロック52f〜52lのカード識別情報ブロックからイメージセンサ34が読み取った情報を、記録媒体及びネットワーク経由で入手したトランプカード5の固有番号を表すデータベースまたはマップ等と制御装置が照合して判定してもよい。
また、識別コード52,1052は赤外線インクによって描かれたものであったが、UVインク等他の種類の、可視光線を当てても識別できないインクを用いて描かれていてもよい。これにより、赤外線インクを用いる場合と同様の効果を得ることができる。さらに、識別コード52,1052は可視光性を当てて識別できる通常のインクを用いて描かれていてもよい。これにより、トランプカード5の印刷コストを下げることができる。
また、識別コード52,1052はトランプカード5の中心点を中心に点対称に配置されていたが、トランプカード5の他の適当な位置に描かれていてもよい。また、識別コード52,1052の配置される位置に合わせて、イメージセンサ34はカード取出部3内の適当な場所に設けられていてもよい。
また、識別コード52の第1〜第8ブロック52a〜52h及び識別コード1052の第1〜第12ブロック52a〜52lはトランプカード5の短辺と平行な短辺を有する長方形であったが、トランプカード5の短辺と平行な長辺を有する長方形であってもよいし、正方形であってもよい。さらに、識別コード52の第1〜第8ブロック52a〜52h及び識別コード1052の第1〜第12ブロック52a〜52lの第1領域及び第2領域は、各ブロック52a〜52lの短辺方向中央を互いの境界として各ブロック52a〜52lを2分した長方形の領域であるが、第1領域及び第2領域の分け方はこれ以外の分け方であってもよい。例え各ブロック52a〜52lの各行の長辺方向中央を互いの境界として各ブロック52a〜52lを2分した長方形の領域であってもよい。
また、第1〜第4位置検出マーク152a〜152dは、識別コード52,1052の第1行を構成する各ブロック52a〜52dの上辺の上方であって短辺方向中央の位置にそれぞれ配置され、第5〜第8位置検出マーク152e〜152hは、識別コード52の最終行を構成する第5〜第8ブロック52e〜52hの下辺の下方であって各ブロック52e〜52hの短辺方向中央の位置にそれぞれ配置され、第9〜第12位置検出マーク152i〜152lは、識別コード1052の最終行を構成する第9〜第12ブロック52i〜52lの下辺の下方であって各ブロック52i〜52lの短辺方向中央の位置にそれぞれ配置されていたが、識別コード52の各ブロック52a〜52h及び識別コード1052の各ブロック52a〜52lに含まれる第1領域及び第2領域の位置をイメージセンサ34が識別するために適した位置であれば実施の形態1及び2での例以外の位置に配置されていてもよい。
また、トランプカード5の読み取り結果の判定によって制御装置が表示ランプ部4の勝敗表示ランプ41及び異常表示ランプ42を点灯させていたが、カードシュータ1に通信手段を設けて、読み取り結果の判定をカードシュータ1の外部に接続された外部機器に送信してもよい。
1 カードシュータ、5 トランプカード、34 イメージセンサ、52,1052 識別コード、52a,52b,52c,52d、52e,52f,52g,52h,52i,52j,52k,52l ブロック(第1〜第12ブロック)、152a,152b,152c,152d,152e,152f,152g,152h,152i,152j,152k,152l 位置検出マーク(第1〜第12位置検出マーク)。

Claims (6)

  1. トランプカードに描かれた識別コードを読み取るイメージセンサを備え、
    前記識別コードが、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された複数のブロックを含んでおり、
    前記識別コードの各ブロックが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、前記第1及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられている
    ことを特徴とするカードシュータ。
  2. 第1行を構成する各ブロックの上辺の上方であって該各ブロックの前記第1領域及び第2領域の境界に対応する位置、及び
    最終行を構成する各ブロックの下辺の下方であって該各ブロックの前記第1領域及び第2領域の境界に対応する位置
    には、位置検出マークがそれぞれ設けられており、
    前記イメージセンサは、前記位置検出マークに基づいて、前記識別コードの各ブロックに含まれる前記第1領域及び第2領域の位置を識別する
    ことを特徴とする請求項1記載のカードシュータ。
  3. 前記複数のブロックには、
    ゲームに同時に使用する前記トランプカードを個々に識別する情報を表すカード識別情報ブロックと、
    ゲームに同時に使用する前記トランプカードの組ごとにあらかじめ付けられた固有情報を表す組固有情報ブロックと
    が含まれている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカードシュータ。
  4. 前記識別コードは、赤外線を当てることで識別可能になる赤外線インクにより描かれている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のカードシュータ。
  5. 識別コードが描かれたトランプカードであって、
    前記識別コードが、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された複数のブロックを含んでおり、
    前記識別コードの各ブロックが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、前記第1及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられている
    ことを特徴とするトランプカード。
  6. トランプカードに描かれた識別コードをイメージセンサで読み取ることを含むトランプカードの識別方法であって、
    前記識別コードが、互いに隣接して複数行且つ複数列に配置された複数のブロックを含んでおり、
    前記識別コードの各ブロックが、第1領域及び第2領域をそれぞれ含み、前記第1及び第2領域が塗りつぶされているか否かにより4通りに塗り分けられている
    ことを特徴とするトランプカードの識別方法。
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