JP2016129545A - バターナイフ - Google Patents
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Abstract
【課題】冷蔵庫で冷やされたバターの塊をバターナイフで切ると、切り出されたバターは、容易にバターナイフに付着せず、パンまで運びにくいという問題があった。
【解決手段】バターナイフを2本のナイフで構成し、1つは主ナイフとして、バターを切り、他の1つは補助ナイフとして、主ナイフによって切り取られ反って主ナイフから離れるバターを受け止めて主ナイフに付着させる。補助ナイフはまた、主ナイフが切り取るバターを一定の厚さに導くガイドの役割も果たす。
【選択図】図1
Description
本発明はバターナイフに関するものである。
バターナイフはバターをパンに塗るために使われる道具である。バターの塊からバターを切り出すためナイフの機能を持ち、パンに塗るためへらの機能を併せ持っている。片手で操作するため握るための柄の部分があり、一般には食器のナイフのような形状をしている。材質として金属、木材、あるいはプラスチックスが使われる。通常、バターナイフはバターケースの中にバターとともに入れられて冷蔵されるが、パンに塗るためバターを塊から適当量に切り出す場合、ナイフによって切り出されるバターは温度が低いため粘性に乏しくナイフに付着しない。そのため、切り出されたバターをパンまで運ぶことが容易でなく手間取る場合が多い。
近年、バターを温めながら切るバターナイフ(特許文献1)が報告されているが、ヒーター、電池、スイッチなどが組み込まれた複雑な構造をしており、時間や手間がかかり簡便な使用とはならない上に電気料金がかかるという問題がある。
冷蔵されたバターの塊をバターナイフで切ると、切り出されたバターは、バターナイフに付着せず、パンまで運びにくいという問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明のバターナイフは、以下の手段を採用し、以下の作用効果を生じるようにしたものである。
本発明のバターナイフは2つのナイフから構成され、それぞれの刃が互いに平行であることを特徴とするバターナイフである。
2つのナイフの1つは主ナイフとして、バターを切り、他の1つは補助ナイフとして、主ナイフによって切り取られ、反って主ナイフから離れるバターを受け止めて主ナイフに引き戻す役割を果たす。また、主ナイフが切り取るバターを一定の厚さに導くガイドの役割も果たす。これにより、直方体状に切り出されたバターは主ナイフと補助ナイフの間に保持されるが、この状態でバターを切り終わるとき、通常、バターをすくい取る動作が加わるのでバターは主ナイフに押し付けられ、主ナイフに付着する。
2つのナイフの1つは主ナイフとして、バターを切り、他の1つは補助ナイフとして、主ナイフによって切り取られ、反って主ナイフから離れるバターを受け止めて主ナイフに引き戻す役割を果たす。また、主ナイフが切り取るバターを一定の厚さに導くガイドの役割も果たす。これにより、直方体状に切り出されたバターは主ナイフと補助ナイフの間に保持されるが、この状態でバターを切り終わるとき、通常、バターをすくい取る動作が加わるのでバターは主ナイフに押し付けられ、主ナイフに付着する。
主ナイフに付着したバターはパンの上に容易に運べる。本発明のバターナイフはバターをパンに塗りやすくするため、2つのナイフが互いに回転できるよう柄の部分を連結し、一体のものとしている。連結は取り外せるようになっていて、個別にナイフを洗浄でき、バターナイフを全体として清潔に保つことができる。
本発明によれば、冷蔵庫で冷やされたバターの塊をバターナイフで一定の厚さに切りだし、バターナイフの上に付着させることができる。このためバターをパンの上に容易に運ぶことができる。
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
本発明のバターナイフは図1に示すように、主ナイフ1および補助ナイフ2の2つのナイフから構成され、2つのナイフは柄5のところでジョイント3で連結されており、ジョイント3の周りに図2に示すように互いに回転できるようになっている。図1、図2は、それぞれ2つのナイフが閉じられた状態および開いた状態を示しており、閉じられた状態ではそれぞれのナイフの刃4は互いに平行となっている。
本発明のバターナイフは図1に示すように、主ナイフ1および補助ナイフ2の2つのナイフから構成され、2つのナイフは柄5のところでジョイント3で連結されており、ジョイント3の周りに図2に示すように互いに回転できるようになっている。図1、図2は、それぞれ2つのナイフが閉じられた状態および開いた状態を示しており、閉じられた状態ではそれぞれのナイフの刃4は互いに平行となっている。
本発明のバターナイフは、木材、金属、あるいはプラスチックスなどで作製される。バターナイフを構成する各々のナイフは厚さを除いて同型であることが必要であるが、その上で例えば図3の正面図に示すよう上下対称であることが好ましい。それは、以下で述べるように、バターナイフの形状を全体として変えず、補助ナイフを裏返して主ナイフと連結させることができるからである。各々のナイフの長さはバターケース内に収まることを考慮して150mm付近が常識的である。幅は10mm〜25mmが好ましいが、15mm〜20mmがより好ましく妥当である。柄の部分の長さは、バランスや持ちやすさを考慮して約90mmが好ましく、刃の部分の長さは60mm付近となる。柄の部分の厚さは2本を合わせて持つことを考慮して、3mm〜5mmが好ましい。刃の厚さは、木製や、プラスチックス製の場合、強度を保つため約2mmが好ましく、ステンレス鋼などの金属製では強度があるので、より薄い1mm〜1.5mmが好ましい。
ナイフを連結するジョイントは、円柱状で直径2mm〜5mmが好ましい。主ナイフから出ている部分の高さは連結する補助ナイフの柄の部分の厚さと同じである。主ナイフと一体に作製しても良く、主ナイフの柄の部分に穴を開け、そこに丸棒を差し込んで作製しても良い。金属製ナイフの場合、前者の方法で、木製あるいはプラスチックス製の場合、後者の方法で作製するのが好ましい。ジョイントの位置は、使いやすさを考慮して長さ150mmのナイフの場合、柄の末端から20mm〜30mmが好ましい。
本発明のバターナイフでは、各々のナイフの刃は柄の中心線上には位置しておらず、片側に寄って付けられている。このため、2つのナイフを連結するとナイフ間に4種の間隙が生ずるが、主ナイフは固定して使うため間隙は2種類となる。この中で大きな間隙は、主ナイフおよび補助ナイフの刃がバターナイフを構成したとき、ともに外側に寄っている場合であり、小さな間隙はこの状態から連結を外し、補助ナイフを裏返しにして連結し直した場合に補助ナイフの刃が内側に寄ることによって生ずる。これらの間隙の大きさはナイフの柄の部分の厚さを選ぶことにより変えることができる。
本発明におけるバターナイフでは、以下に述べるように2つのナイフの間隙が切り取るバターの厚さに関係する。したがって、2通りの厚さのバターを切り取ることが可能となる。
本発明におけるバターナイフでは、ナイフ1は主ナイフとしてバターを切るために用い、ナイフ2は補助ナイフとして用い、バターは切らない。バターを切る場合、補助ナイフをバターの端面の近くを通るようにして主ナイフをバターに入れる。補助ナイフ2は主ナイフ1によって切り取られ、反って主ナイフから離れるバターを受け止めて主ナイフに引き戻す役割を果たす。また、主ナイフが切り取るバターを一定の厚さに導くガイドの役割も果たす。これにより図1のように切り出されたバター7は主ナイフと補助ナイフの間に保持される。バターを切り終わるとき、バターをすくい取る動作が加わるので、バターは主ナイフに押し付けられ主ナイフに付着する。
主ナイフに付着したバター7をパンに塗るには、図2のようにナイフを開いた状態にして行う。また主ナイフの補助ナイフに向き合う側面にくぼみなど凹凸が付けられている。凸部でバターが刃に強く押し付けられるためか、くぼみに付着残存したバターの層が次に切り取ったバターを吸着しやすくさせるためか原因は不明であるが、確実にバターを主ナイフに付着させることができる。
以下、実施例にもとづいて詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
以下、実施例にもとづいて詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
実施例におけるバターナイフは、木製で、それぞれのナイフは図3の正面図に示すよう上下対称のヘラ形で、同形であり、長さは150mm、幅は18mmである。柄5の部分の長さは約90mmで厚さは5mmであり、刃4の部分の長さは約60mmで厚さは2mmである。木製のため、強度を保つため刃の厚さは2mmとした。刃は柄の中心線上には位置しておらず、ナイフの片側に寄って付けられている。
このため、2つのナイフを連結するとナイフ間に6mm、あるいは3mmの間隙が生ずる。6mmの間隙が生ずるのは、主ナイフおよび補助ナイフの刃がともにバターナイフの外側に寄っている場合であり、3mmの間隙が生ずるのは、補助ナイフの刃がバターナイフの内側に寄っている場合である。
本発明におけるバターナイフでは、ナイフの間隙が切り取るバターの厚さに関係する。したがって、実施例では、約3mmと約6mmの2通りの厚さのバターを切り取ることが可能となる。
主ナイフに付着したバターをパンに塗るには、図2のようにナイフを開いた状態にして行う。また主ナイフに確実にバターを付着させるため、主ナイフの補助ナイフに向き合う側面の刃に凹凸が付けられている。実施例では図2にみられるように刃の長さ方向に平行に5本の浅い溝6が付けられている。
実施例によるバターナイフで冷蔵庫で冷やされたバターの塊を切ると、一定の厚さで直方体のバターを切り出すことができ、確実にバターナイフの上に付着させることができた。
バターナイフの製造および販売を通して、産業の発展に寄与する。
1 主ナイフ
2 補助ナイフ
3 ジョイント
4 刃部
5 柄部
6 溝
7 バター
2 補助ナイフ
3 ジョイント
4 刃部
5 柄部
6 溝
7 バター
主ナイフに付着したバターはパンの上に容易に運べる。本発明のバターナイフはバターをパンに塗りやすくするため、2つのナイフが互いに回転ができるよう、あるいは回転と並行移動が同時にできるよう柄の部分を連結し、一体のものとしている。連結は取り外せるようになっていて、個別にナイフを洗浄でき、バターナイフを全体として清潔に保つことができる。
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
本発明のバターナイフは図1に示すように、主ナイフ1および補助ナイフ2の2つのナイフから構成され、2つのナイフは柄5のところで主ナイフに付けられた円柱状の突起物であるジョイント3で連結されている。ジョイント3を受けるスリット8が補助ナイフの柄5にナイフの長さ方向に切られていて、2つのナイフは図2に示すように互いに回転および並行に移動できるようになっている。図1、図2は、それぞれ2つのナイフが閉じられた状態および開いた状態を示しており、閉じられた状態ではそれぞれのナイフの刃4は互いに平行となっている。
本発明のバターナイフは図1に示すように、主ナイフ1および補助ナイフ2の2つのナイフから構成され、2つのナイフは柄5のところで主ナイフに付けられた円柱状の突起物であるジョイント3で連結されている。ジョイント3を受けるスリット8が補助ナイフの柄5にナイフの長さ方向に切られていて、2つのナイフは図2に示すように互いに回転および並行に移動できるようになっている。図1、図2は、それぞれ2つのナイフが閉じられた状態および開いた状態を示しており、閉じられた状態ではそれぞれのナイフの刃4は互いに平行となっている。
本発明のバターナイフは、木材、金属、あるいはプラスチックスなどで作製される。バターナイフを構成する各々のナイフは厚さを除いて同型であることが好ましいが、その上で、例えば図3の正面図に示すよう上下対称であることが好ましい。それは、以下で述べるように、バターナイフの形状を全体として変えず、補助ナイフを裏返して主ナイフと連結させることができるからである。各々のナイフの長さはバターケース内に収まることを考慮して130mm〜150mmが好ましい。幅は10mm〜25mmが好ましいが、15mm〜20mmがより好ましく妥当である。柄の部分の長さは、バランスや持ちやすさを考慮して80mm〜90mmが好ましく、刃の部分の長さは50mm〜60mmが好ましい。柄の部分の厚さは2本を合わせて持つことを考慮して、3mm〜5mmが好ましい。刃の厚さは、木製や、プラスチックス製の場合、強度を保つため約2mmが好ましく、ステンレス鋼などの金属製では強度があるので、より薄い1mm〜1.5mmが好ましい。
ナイフを連結するジョイントは、円柱状で直径2mm〜5mmが好ましい。主ナイフから出ている部分の高さは連結する補助ナイフの柄の部分の厚さと同じである。主ナイフと一体に作製しても良く、主ナイフの柄の部分に穴を開け、そこに丸棒を差し込んで作製しても良い。金属製ナイフの場合、前者の方法で、木製あるいはプラスチックス製の場合、後者の方法で作製するのが好ましい。ジョイントの位置は、使いやすさを考慮して長さ150mmのナイフの場合、柄の末端から20mm〜30mmが好ましい。補助ナイフに開けられたスリットはジョイントを受け入れるため、ジョイントの直径よりわずかに大きな幅で、ジョイントの位置からナイフの刃先方向に、ジョイントの直径よりわずかに大きな値から50mmの長さの範囲で開けられるのが好ましい。
長さがジョイントの直径よりわずかに大きな値の場合、2つのナイフは互いに回転のみの運動形態をとり、それより大きくなれば、互いに回転と並行移動が合わさった運動形態をとる。
長さがジョイントの直径よりわずかに大きな値の場合、2つのナイフは互いに回転のみの運動形態をとり、それより大きくなれば、互いに回転と並行移動が合わさった運動形態をとる。
主ナイフに付着したバター7をパンに塗るには、図2のように回転させてナイフを開いた状態にして行う。あるいは、並行移動も加えてナイフを開いた状態にしても良い。また主ナイフの補助ナイフに向き合う側面にくぼみなど凹凸が付けられている。凸部でバターが刃に強く押し付けられるためか、くぼみに付着残存したバターの層が次に切り取ったバターを吸着しやすくさせるためか原因は不明であるが、確実にバターを主ナイフに付着させることができる。
以下、実施例にもとづいて詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
以下、実施例にもとづいて詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
実施例におけるバターナイフは、補助ナイフに開けられたスリットの長さが最小の、直径よりわずかに大きい値のため、2つのナイフは互いに回転のみの運動形態をとる。そのため、主ナイフに付着したバターをパンに塗るには、図2のようにナイフを回転して開いた状態にして行う。また主ナイフに確実にバターを付着させるため、主ナイフの補助ナイフに向き合う側面の刃に凹凸が付けられている。実施例では図2にみられるように刃の長さ方向に平行に5本の浅い溝6が付けられている。
1 主ナイフ
2 補助ナイフ
3 ジョイント
4 刃部
5 柄部
6 溝
7 バター
8 スリット
2 補助ナイフ
3 ジョイント
4 刃部
5 柄部
6 溝
7 バター
8 スリット
Claims (4)
- 主ナイフおよび補助ナイフの2つのナイフから構成され、それぞれの刃が互いに平行であることを特徴とするバターナイフ。
- 2つのナイフが互いに回転できるよう柄の部分を連結した請求項1に記載のバターナイフ。
- 必要に応じて連結を外すことができ、補助ナイフを裏返して連結し、2つのナイフの間隔を変えることができることを特徴とする請求項1、および請求項2に記載のバターナイフ。
- 主ナイフの補助ナイフに向き合う側面に凹凸をつけることを特徴とする請求項1、請求項2および請求項3に記載のバターナイフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004072A JP2016129545A (ja) | 2015-01-13 | 2015-01-13 | バターナイフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004072A JP2016129545A (ja) | 2015-01-13 | 2015-01-13 | バターナイフ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016129545A true JP2016129545A (ja) | 2016-07-21 |
Family
ID=56414934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015004072A Pending JP2016129545A (ja) | 2015-01-13 | 2015-01-13 | バターナイフ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016129545A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020511209A (ja) * | 2017-02-27 | 2020-04-16 | ヒコング コング | 可食性および生物分解性器具 |
-
2015
- 2015-01-13 JP JP2015004072A patent/JP2016129545A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020511209A (ja) * | 2017-02-27 | 2020-04-16 | ヒコング コング | 可食性および生物分解性器具 |
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