JP2016127587A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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ロックラン ウィルソン
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漠居 趙
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Abstract

【課題】ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの視線方向を検出する技術を提供する。【解決手段】ユーザの頭部に装着して使用されるヘッドマウントディスプレイにおいて、光源102は、非可視光を照射可能である。カメラ116は、光源から照射され、ユーザの眼302で反射された非可視光を撮像する。画像出力部118は、カメラが撮像した画像を、ユーザの視線方向を検出する視線検出部に出力する。筐体150は、光源、カメラ、および画像出力部を収容する。光源は可視光も照射可能であってもよく、光源から照射された可視光を用いて画像表示光120を生成する画像表示素子108をさらに備えてもよい。カメラは、光源から照射され、画像表示素子を経由してユーザの眼で反射された非可視光を撮像してもよい。【選択図】図2

Description

この発明は、ヘッドマウントディスプレイに関する。
近赤外光などの非可視光をユーザの眼に照射し、その反射光を含むユーザの眼の画像を解析することでユーザの視線方向を検出する技術が知られている。検出したユーザの視線方向の情報は、例えばPC(Personal Computer)やゲーム機等のモニタに反映させ、ポインティングデバイスとして用いることも現実のものとなってきている。
特開平2−264632号公報
ヘッドマウントディスプレイは、装着したユーザに3次元的な映像を提示するための映像表示装置である。ヘッドマウントディスプレイは、一般に、ユーザの視界を覆うようにして装着して使用される。このため、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザは外界の映像が遮蔽される。ヘッドマウントディスプレイを映画やゲーム等の映像の表示装置として用いると、ユーザはコントローラ等の入力装置を視認することが難しい。
そこで、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの視線方向を検出してポインティングデバイスの代替として利用できれば便利である。しかしながら、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの眼はヘッドマウントディスプレイの筐体に遮られるため、ヘッドマウントディスプレイの外部からユーザの眼に非可視光を照射することは困難である。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの視線方向を検出する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、ユーザの頭部に装着して使用されるヘッドマウントディスプレイである。このヘッドマウントディスプレイは、非可視光を照射可能な光源と、光源から照射され、ユーザの眼で反射された非可視光を撮像するカメラと、カメラが撮像した画像を、ユーザの視線方向を検出する視線検出部に出力する画像出力部と、光源、カメラ、および画像出力部を収容する筐体とを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの視線方向を検出する技術を提供することができる。
実施の形態に係る映像システムの概観を模式的に示す図である。 実施の形態に係る筐体が収容する画像表示系の光学構成を模式的に示す図である。 図3(a)−(b)は、ユーザの眼に入射される非可視光の輝点を基準位置とする視線検出技術を説明する図である。 実施の形態に係る画像制御部が実行するマイクロミラーの制御パターンを模式的に示すタイミングチャートである。 図5(a)−(b)は、ユーザの眼に出現する輝点の一例を示す図である。 第1の変形例に係る筐体が収容する画像表示系の光学構成を模式的に示す図である。 第2の変形例に係る筐体が収容する画像表示系の光学構成を模式的に示す図である。 第3の変形例に係る筐体が収容する画像表示系の光学構成を模式的に示す図である。
図1は、実施の形態に係る映像システム1の概観を模式的に示す図である。実施の形態に係る映像システム1は、ヘッドマウントディスプレイ100と映像再生装置200とを含む。図1に示すように、ヘッドマウントディスプレイ100は、ユーザ300の頭部に装着して使用される。
映像再生装置200は、ヘッドマウントディスプレイ100が表示する映像を生成する。限定はしないが、一例として、映像再生装置200は、据え置き型のゲーム機、携帯ゲーム機、PC、タブレット、スマートフォン、ファブレット、ビデオプレイヤ、テレビ等の映像を再生可能な装置である。映像再生装置200は、ヘッドマウントディスプレイ100と無線または有線で接続する。図1に示す例では、映像再生装置200はヘッドマウントディスプレイ100と無線で接続している。映像再生装置200がヘッドマウントディスプレイ100との無線接続は、例えば既知のWi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信技術を用いて実現できる。限定はしないが、一例として、ヘッドマウントディスプレイ100と映像再生装置200との間における映像の伝送は、Miracast(商標)やWiGig(商標)、WHDI(商標)等の規格に則って実行される。
なお、図1は、ヘッドマウントディスプレイ100と映像再生装置200とが異なる装置である場合の例を示している.しかしながら、映像再生装置200はヘッドマウントディスプレイ100に内蔵されてもよい。
ヘッドマウントディスプレイ100は、筐体150、装着具160、およびヘッドフォン170を備える。筐体150は、後述する光源や画像表示素子など、ユーザ300に映像を提示するための画像表示系や、図示しないWi−FiモジュールやBluetoothモジュール等の無線伝送モジュールを収容する。装着具160は、ヘッドマウントディスプレイ100をユーザ300の頭部に装着する。装着具160は例えば、ベルトや伸縮性の帯等で実現できる。ユーザ300が装着具160を用いてヘッドマウントディスプレイ100を装着すると、筐体150はユーザ300の眼を覆う位置に配置される。このため、ユーザ300がヘッドマウントディスプレイ100を装着すると、ユーザ300の視界は筐体150によって遮られる。
ヘッドフォン170は、映像再生装置200が再生する映像の音声を出力する。ヘッドフォン170はヘッドマウントディスプレイ100に固定されなくてもよい。ユーザ300は、装着具160を用いてヘッドマウントディスプレイ100を装着した状態であっても、ヘッドフォン170を自由に着脱することができる。
図2は、実施の形態に係る筐体150が収容する画像表示系130の光学構成を模式的に示す図である。画像表示系130は、白色光源102、フィルタ群104、フィルタ切替部106、画像表示素子108、画像制御部110、ハーフミラー112、凸レンズ114、カメラ116、および画像出力部118を備える。なお、図2において、白色光源102、フィルタ群104、およびフィルタ切替部106が、画像表示系130の光源を構成する。
白色光源102は、可視光の波長帯域と、非可視光の波長帯域とを含む光を照射可能な光源である。非可視光は、ユーザ300の肉眼では観測ができない波長帯域の光であり、一例としては近赤外(800nm〜2500nm程度)の波長帯域の光である。
フィルタ群104は、赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタB、および近赤外フィルタIRを含む。赤フィルタRは、白色光源102が照射する光のうち、赤色光を透過させる。緑フィルタGは、白色光源が照射する光のうち、緑色光を透過させる。青色フィルタBは、白色光源が照射する光のうち、青色光を透過させる。近赤外フィルタIRは、白色光源が照射する光のうち、近赤外光を透過させる。
フィルタ切替部106は、フィルタ群104に含まれるフィルタのうち、白色光源102が照射する光を透過させるフィルタを切り替える。図2に示す例では、フィルタ群104は既知のカラーホイールを用いて実現されており、フィルタ切替部106は、カラーホイールを回転駆動させるモータによって実現される。
より具体的には、カラーホイールは4つの領域に分割されており、各領域に上述した赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタB、および近赤外フィルタIRが配置されている。白色光源102は、カラーホイールが停止しているとき、特定のひとつのフィルタのみを照射光が通過するように配置されている。このため、フィルタ切替部106であるモータはカラーホイールを回転させると、白色光源102が照射した光が透過するフィルタは循環的に切り替えられる。このため、カラーホイールを透過する白色光源102の光は、赤色光、緑色光、青色光、および近赤外光が時分割で切り替わることになる。結果として、画像表示系130の光源は、可視光である赤色光、緑色光、および青色光と、非可視光である近赤外光とを、時分割で照射することになる。
フィルタ群104を透過した光は、画像表示素子108に入射される。画像表示素子108は、光源から照射された可視光を用いて画像表示光120を生成する。図2に示す例では、画像表示素子108は、既知のDMD(Digital Mirror Device)を用いて実現される。DMDは、複数のマイクロミラーを備える光学素子であり、1つのマイクロミラーが画像の1画素に対応する。
画像制御部110は、映像再生装置200から、再生すべき映像の信号を受信する。画像制御部110は、受信した映像の信号をもとに、光源から照射される光の切替タイミングに同期してDMDが備える複数のマイクロミラーそれぞれを独立に制御する。
画像制御部110は、各マイクロミラーのオン状態およびオフ状態を高速に制御することができる。マイクロミラーがオン状態のとき、そのマイクロミラーで反射された光は、ユーザ300の眼302に入射される。反対に、マイクロミラーがオフ状態のときは、そのマイクロミラーで反射された光はユーザ300の眼302には向かわない。画像制御部110は、各マイクロミラーで反射された光が画像を形成するようにマイクロミラーを制御することにより、DMDで反射された光によって画像表示光120を形成する。なお、各画素の輝度値は、対応するマイクロミラーの単位時間あたりにおけるオン状態の期間を制御することで制御できる。
ハーフミラー112は、ユーザ300がヘッドマウントディスプレイ100を装着したときに、画像表示素子108とユーザ300の眼302との間に配置される。ハーフミラー112は、入射する近赤外光の一部のみを透過し、残りの光は反射する。なお、ハーフミラー112は、入射する可視光は反射することなく透過させる。画像表示素子108が生成する画像表示光120は、ハーフミラー112を透過してユーザ300の眼302に向かう。
凸レンズ114は、ハーフミラー112に対して、画像表示素子108の反対側に配置される。言い換えると、凸レンズ114は、ユーザ300がヘッドマウントディスプレイ100を装着したときに、ハーフミラー112とユーザ300の眼302との間に配置される。凸レンズ114はハーフミラー112を透過する画像表示光120を集光する。このため、凸レンズ114は、画像表示素子108が生成する画像を拡大してユーザ300に提示する画像拡大部として機能する。なお、説明の便宜上、図2では凸レンズ114をひとつのみ示しているが、凸レンズ114は、種々のレンズを組み合わせて構成されるレンズ群であってもよい。
図示はしないが、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100の画像表示系130は、画像表示素子108を二つ備えており、ユーザ300の右目に提示するための画像と左目に提示するための画像とを独立に生成することができる。このため、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100は、ユーザ300の右目と左目とに、それぞれ右目用の視差画像と左目用の視差画像とを提示することができる。これにより、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100は、ユーザ300に対して奥行き感を持った立体映像を提示することができる。
上述したように、画像表示系130の光源は、可視光である赤色光、緑色光、および青色光と、非可視光である近赤外光とを、時分割で照射する。このため、光源から照射された近赤外光がDMDのマイクロミラーで反射されると、その一部はハーフミラー112を透過した後に、ユーザ300の眼302に入射される。ユーザ300の眼302に入射した近赤外光の一部はユーザ300の眼302で角膜反射され、再びハーフミラー112に到達する。
ユーザ300の眼で反射されハーフミラー112に到達した近赤外光の一部は、ハーフミラー112で反射される。カメラ116は可視光を遮断するフィルタを備えており、ハーフミラー112で反射された近赤外光を撮像する。すなわち、カメラ116は、画像表示系130の光源から照射され、ユーザ300の眼で角膜反射された近赤外光を撮像する近赤外カメラである。
画像出力部118は、カメラ116が撮像した画像を、ユーザ300の視線方向を検出する視線検出部(不図示)に出力する。具体的には、画像出力部118は、カメラ116が撮像した画像を映像再生装置200に送信する。視線検出部は、映像再生装置200のCPU(Central Processing Unit)が実行する視線検出プログラムによって実現される。なお、ヘッドマウントディスプレイ100がCPUやメモリ等の計算リソースを持っている場合には、ヘッドマウントディスプレイ100のCPUが視線検出部を実現するプログラムを実行してもよい。
詳細は後述するが、カメラ116が撮像する画像には、ユーザ300の眼302で反射された近赤外光が輝点と、近赤外の波長帯域で観察されるユーザ300の眼302の画像とが撮像されている。限定はしないが、一例として、実施の形態に係る視線検出部は、カメラ116によって撮像された画像における近赤外光の輝点を基準位置とし、当該位置に対するユーザ300の瞳孔の相対位置から、ユーザ300の視線方向を検出する既知のアルゴリズムを用いて実現できる。以下、実施の形態に係る画像表示系130における近赤外光の照射についてより詳細に説明する。
図3(a)−(b)は、ユーザ300の眼302における非可視光の輝点を基準位置とする視線検出技術を説明する図である。より具体的に、図3(a)は、ユーザ300の視線が正面を向いている状態においてカメラ116が撮像した画像を示す図であり、図3(b)は、ユーザ300の視線が横を向いている状態においてカメラ116が撮像した画像を示す図である。
図3(a)−(b)に示す例では、ユーザ300の眼302に、第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dが出現している。第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dは、それぞれ光源から照射され、ユーザ300の眼302で角膜反射された近赤外光に起因する輝点である。以下、第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dを特に区別しない場合には、単に「輝点124」と総称する。
図3(a)に示すように、第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dは、それぞれユーザ300が正面を向いている状態で、眼302の虹彩の境界において角膜反射されている。輝点124は、筐体150がユーザ300の頭部に固定され、ユーザ300の眼302と画像表示素子108との相対位置が変わらない限り、同じ位置に照射される。このため、輝点124はユーザ300の眼302における固定点ないしランドマークと見なすことができる。図3に(a)に示すように、ユーザ300が正面を向いている場合、ユーザ300の瞳孔中心304は、第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dの中心に一致する。
図3(b)に示すように、ユーザ300が視線方向を横方向に移動させると、ユーザ300の瞳孔中心304も連動して移動する。一方、ユーザ300の眼302における輝点124の位置は変化しない。このため、視線検出部はカメラ116から取得した画像を解析することで、輝点124に対する瞳孔中心304の位置を取得することができる。これにより、視線検出部はユーザ300の視線方向を検出することができる。なお、カメラ116から取得した画像における輝点124および瞳孔中心304の検出は、エッジ抽出やハフ変換等、既知の画像処理技術を用いることで実現できる。
図3(a)−(b)に示す例では、ユーザ300の眼302上に、近赤外光の角膜反射に起因する4つの輝点124が出現している。しかしながら、輝点124の数は4つに限られず、少なくとも1点あればよい。なお、輝点124の数が多いほど、ユーザ300の視線方向検出のロバスト性が向上する。画像表示素子108のある位置からユーザ300の眼302に入射される近赤外光が、ユーザ300のまぶたやまつげ等の何らかの遮蔽物に遮られて入射できない場合であっても、別の位置から入射される近赤外光は、ユーザ300の眼302に到達する可能性があるからである。
ユーザ300の眼302上に近赤外光の角膜反射に起因する輝点124を出現させるために、画像制御部110は、光源が近赤外光を照射しているときに、少なくとも1画素分の近赤外光がユーザ300の眼302内に入射するように、DMDの複数のマイクロミラーを制御する。
なお、図3(a)−(b)は、輝点124が円形状である場合の例を示している。図3(b)において、第1輝点124a、第3輝点124c、および第4輝点124dは虹彩から外れている。虹彩から外れた場所に生じる輝点124の形状は、実際には歪んだ形となる場合がある。しかしながら、不必要に詳細に記載することによってかえって技術内容が不明りょうとなることを防ぐために、図3(b)では、輝点124の形状を円形状として図示している。
図4は、実施の形態に係る画像制御部110が実行するマイクロミラーの制御パターンを模式的に示すタイミングチャートである。上述したように、フィルタ切替部106が赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタB、および近赤外フィルタIRを循環的に切り替える。このため、図4に示すように、画像表示素子108であるDMDに入射される光も、赤色光、緑色光、青色光、および近赤外光が循環的に切り替わる。
図4に示す例では、時刻T1から時刻T2に至るまでは、画像表示素子108に赤色光が入射され、時刻T2から時刻T3に至るまでは、緑色光が入射されることを示している.同様に、時刻T3から時刻T4に至るまでは、画像表示素子108に青色光が入射され、時刻T4から時刻T5に至るまでは、近赤外光が入射されることを示している。以下同様であり、時刻T1から時刻T5に至るまでの期間Dを1周期として、画像表示素子108には、赤色光、緑色光、青色光、および近赤外光が時間的に切り替わりながら順番に入射される。
図4に示すように、画像制御部110は、画像表示素子108に近赤外光が入射されるタイミングに同期して、視線検出の際の基準点となる輝点124に対応するマイクロミラーをオン状態とする。図4に示す例では、画像表示素子108に近赤外光が入射される時刻T4から時刻T5の間、輝点124に対応するマイクロミラーをオン状態とする。これは例えば画像制御部110がフィルタ切替部106の駆動信号を取得することで実現できる。
ここで「輝点124に対応するマイクロミラー」とは、例えば図3に示した第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dに対応するマイクロミラーである。DMDが備える複数のマイクロミラーのうち、いずれのマイクロミラーが輝点124に対応するマイクロミラーに設定するかは、例えばユーザ300がヘッドマウントディスプレイ100を使用する前に、輝点124を定めるためのキャリブレーションを実行することで決定すればよい。
なお、輝点124に対応するマイクロミラーは、画像表示光の形成にも用いられる。したがって、画像表示素子108に可視光が入射される時刻T1から時刻T4までの間は、画像制御部110は、映像の信号をもとに、輝点124に対応するマイクロミラーのオン/オフを制御する。これにより、画像制御部110は、画像表示素子108に可視光が入射されるときはユーザ300に映像の信号に基づく画像表示光を生成し、近赤外光が入射されるときはユーザ300の眼302上に輝点124を形成することができる。
また、画像表示素子108は、ユーザ300がヘッドマウントディスプレイ100を装着した場合、ユーザ300の眼302の正対する位置に配置される。このため、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100は、ユーザ300の眼302の正面から、輝点124を形成するための近赤外光を照射することができる。これにより、例えばユーザ300のまつげやまぶた等によってユーザ300の眼302に入射される近赤外光が遮蔽されることを抑制することができる。結果として、視線検出部が実行するユーザ300の視線検出のロバスト性を向上することができる。
ところで、図3を参照して上述したように、画像制御部110は、ユーザ300の眼302上に近赤外光の角膜反射に起因する4つの輝点124が出現するようにDMDの各マイクロミラーを制御する。このため、カメラ116が撮像した画像上において、複数の輝点124をそれぞれ識別できると、視線検出部による視線検出の際に便利である。いずれの輝点124がユーザ300の眼302上に出現しているかの判別が容易となるからである。
そこで画像制御部110は、複数の輝点124にそれぞれ対応するマイクロミラーを循環的に順次オンとするように制御してもよい。画像制御部110はまた、ユーザ300の眼302上に出現する複数の輝点124の形状が異なるように、複数の輝点124にそれぞれ対応するマイクロミラーを制御してもよい。
図5(a)−(b)は、ユーザ300の眼302に出現する輝点124の一例を示す図である。より具体的に、図5(a)は複数の輝点124が、時分割で順次ユーザ300の眼302に出現する場合の例を示す図である。また図5(b)は、複数の輝点124それぞれの形状が異なる場合の例を示す図である.図5(a)に示す例は、複数の輝点124をそれぞれ一意に特定するための識別子を、いわば時間的なバリエーションを用いて設定することに相当する。また図5(b)は、複数の輝点124をそれぞれ一意に特定するための識別子を、いわば空間的なバリエーションを用いて設定することに相当する。
図5(a)に示す例では、画像制御部110は、例えば第1輝点124aに対応するマイクロミラーをオン状態としているときは、画像表示素子108に近赤外光が入射されているタイミングであっても、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dに対応するマイクロミラーをオフ状態とする。図3に示すように、画像表示素子108に近赤外光は周期的に入射され、その入射開始時刻は上述した周期D毎に、T4、T8、T12、T16と続く。
画像制御部110は、時刻T4においては、第1輝点124aがユーザ300の眼302上に出現するように、第1輝点124aに対応するマイクロミラーを制御する。また時刻T8においては、第2輝点124bがユーザ300の眼302上に出現するように、第2輝点124bに対応するマイクロミラーを制御する。以下同様であり、画像制御部110は、時刻T12および時刻T16においては、それぞれ第3輝点124cおよび第4輝点124dがユーザ300の眼302上に出現するように、マイクロミラーを制御する。これにより、視線検出部は、複数の輝点124それぞれの出現タイミングを用いて一意に特定することが可能となる。
図5(b)に示す例では、図5(a)に示す例とは異なり、第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dは、ユーザ300の眼302上に同時に出現する。しかしながら、第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dの形状はそれぞれ異なる。図5(b)に示す例では、第1輝点124aは円形状であり、第2輝点124bはX形状である。また第3輝点124cは三角形状であり、第4輝点124dは四角形状である。画像制御部110は、ユーザ300の眼302上にこれらの形状が出現するように、マイクロミラーを制御する。この場合、輝点124の形状を形成するために、各輝点124に対応するマイクロミラーは一つではなく複数となる。
輝点124の各形状は一例であり、互いに異なる形状であればどのような形状であってもよい。これにより、視線検出部は、複数の輝点124それぞれの形状を用いて一意に特定することが可能となる。出現のタイミングを用いて輝点124を特定する場合と比較して、輝点124の特定の時間分解能を高めうる点で有利である。
上述したように、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100においては、白色光源102が照射する光をフィルタ群104が備える各フィルタを透過させることで、可視光と非可視光とに周期的に時分割する。このため、この光の分割周期の1周期内において、画像表示系130の光源から可視光が透過される時間は、ユーザ300に提示される映像の明るさに影響する。すなわち、光の分割周期の1周期内において画像表示系130の光源から可視光が透過される時間が長いほど、ユーザ300に提示される映像は明るくなる。
反対に、分割周期の1周期内において画像表示系130の光源から可視光が透過される時間が短いほど、すなわち非可視光が透過させる時間が長いほど、カメラ116が撮像する画像における輝点124が明りょうとなる。図2に示す例においては、光の分割周期の1周期内において画像表示系130の光源から可視光が透過される時間は、フィルタ群104を実現するカラーホイールにおいて可視光を透過させるフィルタの面積に依存する。具体的には、フィルタ群104が備えるフィルタの内、赤フィルタR、緑フィルタG、および青フィルタBが、可視光を透過させるフィルタである。また、フィルタ群104が備えるフィルタの内、近赤外フィルタIRが、非可視光を透過させるフィルタとなる。
ここで、フィルタ群104は、近赤外フィルタIRの面積が、それ以外のフィルタの面積と異なるようにしてもよい。例えば、近赤外フィルタIRの面積を、それ以外のフィルタの面積よりも狭くすることで、ユーザ300に対して明るい映像を提示することができる。反対に、近赤外フィルタIRの面積を、それ以外のフィルタの面積よりも広くすることで輝点124を明りょうにすることが可能となり、結果としてユーザ300の視線検出のロバスト性を向上することができる。
以上の構成による映像システム1の動作は以下のとおりである。まず、ユーザ300はヘッドマウントディスプレイ100の筐体150がユーザ300の眼302の正面に位置するように、装着具160を用いてヘッドマウントディスプレイ100を装着する。続いてユーザ300は、眼302の虹彩や、虹彩の境界付近に輝点124が出現するように、輝点124を定めるためのキャリブレーションを実行する。
画像制御部110は、画像表示系130の光源が近赤外光を照射するタイミングに同期して、輝点124に対応するマイクロミラーをオンとする。カメラ116は、ユーザ300の眼302上で角膜反射した近赤外光を含むユーザ300の眼302の近赤外画像を取得する。カメラ116が取得した画像において、ユーザ300の眼302上で角膜反射した近赤外光に由来する輝点が、上述の輝点124となる。画像出力部118は、カメラ116が取得した画像を映像再生装置200に出力する。映像再生装置200における視線検出部は、カメラ116が取得した画像を解析することで、ユーザ300の視線方向を検出する。
視線検出部が検出したユーザ300の視線方向は、例えば映像再生装置200の諸機能を統括的に制御するオペレーティングシステムに送られ、ヘッドマウントディスプレイ100を操作するための入力インタフェース等に利用される。
以上より、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100によれば、ヘッドマウントディスプレイ100を装着したユーザ300の視線方向を検出することできる。
特に、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100は、ヘッドマウントディスプレイ100を装着したユーザ300の眼302の正面から、近赤外光を入射することができる。これにより、ユーザ300の眼302に安定的に近赤外光を入射することが可能となる。ゆえに、ユーザ300の眼302で角膜反射された近赤外光に由来する輝点124を基準点とするユーザ300の視線検出の安定性を向上することができる。
また、実施の形態に係るヘッドマウントディスプレイ100は、ヘッドマウントディスプレイ100の筐体150の内側に、近赤外光等の非可視光を照射するための光源が内蔵される。このため、ヘッドマウントディスプレイ100の筐体150がユーザ300の眼302を覆っていても、ユーザ300の眼302に非可視光を照射することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(第1の変形例)
上記の説明では、画像表示系130の光源が白色光源102である場合について説明した。これに代えて、画像表示系130の光源は、波長が異なる複数の光源の集合体として形成してもよい。
図6は、第1の変形例に係る筐体150が収容する画像表示系131の光学構成を模式的に示す図である。なお、以下本明細書において、実施の形態に係る画像表示系130の説明と重複する説明については、適宜省略または簡略化して記載する。
第1の変形例に係る画像表示系131は、実施の形態に係る画像表示系130と同様に、画像表示素子108、画像制御部110、ハーフミラー112、凸レンズ114、カメラ116、および画像出力部118を備える。一方、第1の変形例に係る画像表示系131は、実施の形態に係る画像表示系130とは異なり、白色光源102、フィルタ群104、およびフィルタ切替部106を備えていない。その代わり、第1の変形例に係る画像表示系131は、光源群103を備える。
光源群103は、波長が異なる複数の光源の集合体である。より具体的に、光源群103は、赤色光源103a、緑色光源103b、青色光源103c、および近赤外光源103dを備える。赤色光源103a、緑色光源103b、青色光源103c、および近赤外光源103dは、例えばLED光源を用いて実現できる。すなわち、赤色光源103aは、赤色光を照射する赤色LED、緑色光源103bは緑色光を照射する緑色LED、青色光源103cは青色光を照射する青色LED、および近赤外光源103dは近赤外光を照射する赤外LEDを用いて実現できる。
このように、光源群103は各波長の光を独立して照射できるため、フィルタ群104やフィルタ切替部106を要しない。光源群103は、図4に示すようなタイミングチャートにしたがって、各LEDを発光させればよい。なお、実施の形態に係る映像システム1の場合と同様に、光源分103は、光の分割周期の1周期内において可視光が照射する時間と非可視光を照射する時間とを異なるようにしてもよい。
第1の変形例に係る画像表示系131を備えるヘッドマウントディスプレイ100は、上述した実施の形態に係る画像表示系130を備えるヘッドマウントディスプレイ100と同様の効果を有する。それに加えて、第1の変形例に係る画像表示系131は、実施の形態に係る画像表示系130と比較してモータ等で実現されるフィルタ切替部105を有しないため、故障の要因を減らし、またヘッドマウントディスプレイ100の静音化、低振動化、および軽量化を実現することができる。
(第2の変形例)
上記の説明では、ユーザ300の眼302で反射した非可視光を撮影するためにハーフミラー112を用いる場合について説明した。しかしながら、ハーフミラー112は必須の構成ではなく、省略してもよい。
図7は、第2の変形例に係る筐体150が収容する画像表示系132の光学構成を模式的に示す図である。なお、以下本明細書において、上述した画像表示系130または画像表示系131の説明と重複する説明については、適宜省略または簡略化して記載する。
第2の変形例に係る画像表示系132は、その筐体150に、光源群103、画像表示素子108、画像制御部110、凸レンズ114、カメラ116、および画像出力部118が備えられている。
光源群103が、赤色光源103a、緑色光源103b、青色光源103c、および近赤外光源103dを照射するタイミングは、図4に示すタイミングチャートと同様である。
実施の形態に係る画像表示系130、および第1の変形例に係る画像表示系131では、カメラ116は、ユーザ300の眼302に出現する輝点124をハーフミラー112で反射して撮影する。これに対し、第2の変形例に係る画像表示系132においては、カメラ116はユーザ300の眼302を向いており、ユーザ300の眼302で反射された近赤外光を直接撮影する。
第2の変形例に係る画像表示系132を備えるヘッドマウントディスプレイ100は、上述した実施の形態に係る画像表示系130を備えるヘッドマウントディスプレイ100と同様の効果を有する。それに加えて、カメラ116は、ハーフミラー112を用いることなく近赤外光に起因する輝点124を撮影することができる。筐体150にハーフミラー112を収容する必要がないので、ヘッドマウントディスプレイ100を軽量化、小型化することができる。また、ヘッドマウントディスプレイ100のコストダウンにも資する。さらに、画像表示系を構成する光学回路の部品点数が減るため、光軸のずれなどの不具合を低減することもできる。
(第3の変形例)
図8は、第3の変形例に係る筐体150が収容する画像表示系133の光学構成を模式的に示す図である。なお、以下本明細書において、上述した画像表示系130、画像表示系131、または画像表示系133の説明と重複する説明については、適宜省略または簡略化して記載する。
第3の変形例に係る画像表示系133は、光源群103、近赤外光源103d、画像表示素子108、画像制御部110、凸レンズ114、カメラ116、および画像出力部118を備える。第3の変形例に係る画像表示系133が備える光源群103は、赤色光源103a、緑色光源103b、および青色光源103cを備えるが、近赤外光源103dは備えていない。図8に示すように、第3の変形例に係る画像表示系133においては、近赤外光源103dは凸レンズ114の側面近傍に配置されている。
より具体的に、近赤外光源103dは、ユーザ300の眼302に向かう向きに近赤外光を照射できるように配置されている。図8には、図中凸レンズ114の上下に二つ近赤外光源103dが配置されている場合の例を示している。しかしながら、近赤外光源103dの数は2つに限られず、少なくとも1つ以上であればよい。近赤外光源103dが複数ある場合、図3(a)に示すように、それぞれユーザ300の眼302の異なる位置に輝点124を生じさせるように、それぞれ異なる位置に向けて照射される。
光源群103が備える赤色光源103a、緑色光源103b、および青色光源103cの照射のタイミングと、近赤外光源103dの照射のタイミングとは、図4に示すタイミングチャートと同様である。図4に示すタイミングチャートにおいて、例えば時刻T4から時刻T5に至るまでの間、複数の近赤外光源103dが同時に発光する。第3の変形例に係る画像表示系133では、図4に示すタイミングチャートにおける「基準位置となる輝点に対応するマイクロミラー」のタイミングで、ユーザ300の眼302から反射した近赤外光をカメラ116へ照射するようマイクロミラーを制御する。
より詳細には、第3の変形例に係る画像表示系133では、図8に示すように、近赤外光源103dから照射されてユーザ300の眼302で反射された近赤外光の光路を、カメラ116に向かう方向に変えるために、DMDのマイクロミラーを用いる。これを実現するために、画像制御部110は、近赤外光源103dが近赤外光を照射しているときに、ユーザ300の眼302で反射された近赤外光の光路に向かうように、DMDのマイクロミラーを制御する。これにより、カメラ116は、ハーフミラー112を用いることなく近赤外光に起因する輝点124を撮影することができる。筐体150にハーフミラー112を収容する必要がないので、ヘッドマウントディスプレイ100を軽量化、小型化することができる。また、ヘッドマウントディスプレイ100のコストダウンにも資する。さらに、画像表示系を構成する光学回路の部品点数が減るため、光軸のずれなどの不具合を低減することもできる。
(第4の変形例)
上述した実施の形態に係る画像表示系130、および第1の変形例に係る画像表示系131においては、画像表示素子108がDMDで実現される場合について説明した。画像表示素子108はDMDには限られず、他の反射型デバイスを用いても実現できる。例えば、画像表示素子108は、DMDに代えてLCOS(Liquid crystal on silicon)(商標)で実現されてもよい。
(第5の変形例)
図5(a)−(b)を参照して上述した説明では、複数の輝点124を識別するために、各輝点124の時間的なバリエーション、または空間的なバリエーションを設定する場合について説明した。この他にも、時間的なバリエーションの他の例として、各輝点124の識別を周波数的なバリエーションを用いて設定してもよい.例えば、近赤外光源103dは、図5に示す例における第1輝点124a、第2輝点124b、第3輝点124c、および第4輝点124dが点滅するように、近赤外光の点灯の周波数を制御する。この点滅の周波数を、各輝点124によって変化させる。視線検出部は、カメラ116が動画撮影した映像に映る輝点の周波数を解析することで、各輝点124を識別することができる。あるいは、視線検出部は、近赤外光源103dのPWM制御における点灯のオン/オフ比を取得して、各輝点を識別してもよい。
以上、実施の形態およびいくつかの変形例をもとに、映像システム1を説明した。実施の形態、または各変形例の任意の構成を組み合わせることでできる新たな変形例も、本発明の変形例に含まれる。
例えば、第3の変形例に係る画像表示系133における近赤外光源103dの位置を、第2の変形例に係る画像表示系132における近赤外光源103dの位置としてもよい。具体的には、第3の変形例に係る画像表示系133において凸レンズに反射領域115を設け、反射領域115に向かって近赤外光が入射されるように近赤外光源103dを配置してもよい。
1 映像システム、 100 ヘッドマウントディスプレイ、 102 白色光源、 103 光源群、 103a 赤色光源、 103b 緑色光源、 103c 青色光源、 103d 近赤外光源、 104 フィルタ群、 105,106 フィルタ切替部、 108 画像表示素子、 110 画像制御部、 112 ハーフミラー、 114 凸レンズ、 115 反射領域、 116 カメラ、 118 画像出力部、 120 画像表示光、 124 輝点、 130,131,132,133 画像表示系、 150 筐体、 160 装着具、 170 ヘッドフォン、 200 映像再生装置、 300 ユーザ、 302 眼、 304 瞳孔中心。
この発明は、ヘッドマウントディスプレイに利用可能である。

Claims (6)

  1. ユーザの頭部に装着して使用されるヘッドマウントディスプレイであって、
    非可視光を照射可能な複数の光源と、
    前記光源から照射され、前記ユーザの眼で反射された非可視光を撮像するカメラと、
    前記カメラが撮像した画像を、前記ユーザの視線方向を検出する視線検出部に出力する画像出力部と、
    前記複数の光源のうちの第1の光源から照射する非可視光の照射周期と、前記複数の光源のうちの第2の光源から照射する非可視光の照射周期とが異なるように前記複数の光源を制御する制御部とを備えたヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記光源は可視光も照射可能であり、
    前記ヘッドマウントディスプレイはさらに、
    前記光源から照射された可視光を用いて画像表示光を生成する画像表示素子を備え、
    前記カメラは、前記光源から照射され、前記画像表示素子を経由して前記ユーザの眼で反射された非可視光を撮像することを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記ユーザが前記ヘッドマウントディスプレイを装着したときに、前記画像表示素子と前記ユーザの眼との間に配置され、非可視光を反射させるハーフミラーをさらに備え、
    前記カメラは、前記ユーザの眼と前記ハーフミラーとに反射された非可視光を撮像することを特徴とする請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記画像表示素子は、1つのマイクロミラーが1画素に対応する複数のマイクロミラーを備えるDMD(Digital Mirror Device)であり、
    前記ヘッドマウントディスプレイは前記複数のマイクロミラーそれぞれを独立に制御する画像制御部をさらに備え、
    前記画像制御部は、前記光源が非可視光を照射しているときに前記ユーザの眼内に少なくとも1画素分の非可視光が入射するように、前記複数のマイクロミラーを制御することを特徴とする請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記光源は、
    近赤外光の波長領域の光を含む光を照射する白色光源と、
    前記白色光源が照射する光のうち、赤色光を透過させる赤フィルタ、青色光を透過させる青フィルタ、緑色光を透過させる緑フィルタ、および近赤外光を透過させる近赤外フィルタを備えるフィルタ群と、前記フィルタ群を切り替えるフィルタ切替部とを備えることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記フィルタ群は、近赤外フィルタの面積が、それ以外のフィルタの面積と異なることを特徴とする請求項5に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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