JP2016127542A - 印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色変換テーブルを印刷環境の変化に対応した内容に補正することで安定した色再現性を実現する。【解決手段】印刷制御装置は、第1の表色系による特定色に対応させて第2の表色系による複数の候補色のカラーパッチを印刷するカラーパッチ印刷処理部と、前記複数のカラーパッチの中からカラーパッチの選択を受け付けるパッチ選択受付部と、前記第1の表色系における複数の格子点のそれぞれに前記第2の表色系による色を対応付けた色変換テーブルの補正を行う色変換テーブル補正部とを備え、前記色変換テーブル補正部は、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当する格子点については、前記選択されたカラーパッチにかかる候補色を対応付ける補正を行い、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当しない格子点については、前記特定色に該当する格子点に対応付けた前記候補色に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法に関する。
プリンターによる印刷処理に際しては、画像データの表色系をプリンターが採用するインク表色系へ変換するための色変換テーブルを用いた色変換が行われる。
ここで、デバイスRGB信号を受け取り、CMYK信号への色分解を行う色分解処理部を有する画像処理装置において、色分解処理部で使用するルックアップテーブル(LUT)を、既存の色分解済みLUTの入力信号(R,G,B)=(0,0,0)に対応するデータのみを変更して作成する構成が知られている(特許文献1参照)。
また、RGB色空間における格子点のうち特定格子点について、CMYK値との対応関係を表す基本テーブルを作成し、次に、特定格子点のCMYK値に基づき、特定格子点以外の非特定格子点のCMYK値を演算して、RGBからCMYKへ変換するための色変換テーブルを作成し、特定格子点の近傍に存在する非特定格子点のCMYK値を特定格子点の調整量を加味して調整することにより、CMYK値の不規則性を緩和するスムージング処理を行う変換テーブル作成装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2006‐81079号公報 特開2009‐206740号公報
プリンターを取り巻く内外の印刷環境は度々変化し得る。ここで言う印刷環境の変化とは、例えば、使用するインクや印刷媒体の変更、印刷ヘッドの修理や交換、温度や湿度といった外部環境の変化、プリンター自体の経年変化、等である。このような印刷環境の変化があると、プリンターによる印刷結果の色味も変化し得る。印刷環境の変化があった場合でも、プリンターによる安定した(印刷環境が変化する前と比較して同等の)色再現性を維持するためには、その都度の印刷環境に対応した色変換テーブルを得る必要がある。
ユーザーの利便性に配慮したとき、その都度の印刷環境に対応した色変換テーブルを簡易に得るための技術が要請されていると言える。また、ユーザーが重要視する色については特に、印刷環境の変化に関わらずに安定して再現する必要がある。そのため、ユーザーが重要視する色を適切に再現することが可能な色変換テーブルを簡易に得るための仕組みが必要であると言える。なお、前記文献1は、既存の色分解済みLUTの入力信号(R,G,B)=(0,0,0)に対応するデータのみを変更するものであるため、このような必要性に応えることは困難である。また、前記文献2は、既存の色変換テーブルを補正したり再構築するものでないため、上述したような印刷環境の変化に対応するということが困難である。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、色変換テーブルを印刷環境の変化に対応した内容に補正することで、安定した色再現性を実現することが可能な印刷制御装置および印刷制御方法を提供する。
本発明の態様の一つは、印刷制御装置は、第1の表色系による特定色に対応させて第2の表色系による複数の候補色のカラーパッチを印刷するカラーパッチ印刷処理部と、前記複数のカラーパッチの中からカラーパッチの選択を受け付けるパッチ選択受付部と、前記第1の表色系における複数の格子点のそれぞれに前記第2の表色系による色を対応付けた色変換テーブルの補正を行う色変換テーブル補正部と、を備え、前記色変換テーブル補正部は、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当する格子点については、前記選択されたカラーパッチにかかる候補色を対応付ける補正を行い、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当しない格子点については、前記特定色に該当する格子点に対応付けた前記候補色に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う。
当該構成によれば、補正前の色変換テーブルは、補正により、第1の表色系の特定色に該当する格子点については、選択されたカラーパッチにかかる候補色が対応付けられ、特定色に該当しない格子点については、特定色に該当する格子点に対応付けた候補色に基づいて算出した色が対応付けられる。従って、ユーザーとしては、そのときの印刷環境に対応して適切に補正された色変換テーブルを簡易に得ることができる。また、第1の表色系の特定色については、実際に印刷したカラーパッチの中から選択した最適なカラーパッチの色(候補色)を対応付けるため、特に、印刷環境の変化に関わらずに安定して再現する(補正後の色変換テーブルによって再現する)ことができる。
本発明の態様の一つは、前記カラーパッチ印刷処理部は、前記色変換テーブルにおいて前記特定色に該当する格子点に対応付けられていた前記補正前の色を規定する複数の色成分毎の階調値を変化させることにより生成した複数の色を、前記複数の候補色とするとしてもよい。
当該構成によれば、特定色に対応する印刷結果の色として相応しい候補色をユーザーに選択させるために好適な複数のカラーパッチが印刷される。
本発明の態様の一つは、前記カラーパッチ印刷処理部は、前記複数の色成分毎の階調値を変化させて前記複数の候補色を生成する際に、前記複数の色成分のうちブラック成分についてはその階調値を不変とするとしてもよい。
当該構成によれば、特定色に対応付ける第2の表色系の色についてブラック成分は補正前後で不変である。そのため、補正後の色変換テーブルを用いた色変換処理によっても、補正前の色変換テーブルを用いた色変換処理と同様の粒状性(印刷結果における粒状性)が維持され易い。
なお、前記特定色には、肌色、空色、草木色、グレー、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンダおよびイエローのいずれか一つ以上を含むとしてもよい。このような特定色は、印刷結果においてユーザーが特に重要視する色、つまり色味の変化に対するユーザーの感度が高い色である。
本発明の態様の一つは、前記色変換テーブル補正部は、前記特定色に該当する格子点に対応付ける色の前記補正に基づいた、前記特定色に該当しない格子点に対応付ける色の前記第2の表色系における配置の平滑化により、前記特定色に該当しない格子点に対応付ける色を算出するとしてもよい。
あるいは、前記色変換テーブル補正部は、前記特定色に該当する格子点に対応付ける色の前記補正前後での差分と、前記特定色に該当する格子点と前記特定色に該当しない格子点との前記第1の表色系における距離と、に基づいて、前記特定色に該当しない格子点に対応付ける色を算出するとしてもよい。
これら構成によれば、カラーパッチの選択に従って特定色の格子点に対応付けられた第2の表色系の色に基づいて、特定色に該当しない格子点に対応付ける第2の表色系の色を簡易かつ適切に算出することができる。
本発明の態様の一つは、前記カラーパッチ印刷処理部は、複数の前記特定色の中から特定色の選択を受け付け、当該選択された特定色に対応させて前記第2の表色系による複数の候補色のカラーパッチを印刷し、前記色変換テーブル補正部は、前記複数の格子点のうち前記選択された特定色に該当する格子点について、前記選択されたカラーパッチにかかる候補色を対応付ける補正を行い、前記複数の格子点のうち前記選択された特定色に該当しない格子点については、前記選択された特定色に該当する格子点に対応付けた前記候補色に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う、としてもよい。
当該構成によれば、カラーパッチの選択に従って第2の表色系の色を決定すべき特定色を、ユーザーが任意に選択することができる。
本発明の態様の一つは、前記色変換テーブル補正部は、前記選択された特定色にグレーが含まれない場合、前記選択された特定色に該当しない格子点のうちグレー軸に該当する格子点については、対応付ける前記第2の表色系による色を補正する対象から除外するとしてもよい。
当該構成によれば、印刷環境の変化にもかかわらず印刷結果においてグレー系の色の変化は殆ど無い場合に、色変換テーブルの補正により却ってグレー系の色の再現性を悪化させてしまうことを回避することができる。
本発明の態様の一つは、印刷制御装置は、前記特定色の見本となる色見本を表示する表示部を備えるとしてもよい。
当該構成によれば、ユーザーは、表示された色見本に最も近い色のカラーパッチを選択することで、特定色に対応付けるべき第2の表色系の色(候補色)を正確に選ぶことができる。
本発明の技術的思想は、印刷制御装置という物の発明のみによって実現されるものではない。例えば、印刷制御装置によって実現される処理工程を方法(印刷制御方法)の発明として捉えることができる。また、このような方法をハードウェアに実行させるコンピュータープログラム、さらには当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体、等の各種カテゴリーにて本発明が実現されてもよい。
印刷制御装置の概略構成を例示するブロック図。 LUT補正のための処理を示すフローチャート。 LUTを模式的に例示する図。 印刷媒体に印刷された候補色毎のカラーパッチと、表示部に表示された色見本とを例示する図。 ステップS130の処理を示すフローチャート。 平滑化により各格子点に対応する色を補正する様子を簡易的に例示する図。 非該当格子点に対応付ける色の補正値を補間する処理を説明するための図。
本発明の実施形態を、以下の順序に従って説明する。
1.装置構成の概略
2.カラーパッチの印刷および選択受け付け
3.LUTの補正
4.他の実施形態
1.装置構成の概略
図1は、本実施形態にかかる印刷制御装置10の機能をブロック図により例示したものである。印刷制御装置10は、例えば、プリンターや、プリンターの機能を含んだ複合機、等といった製品として把握される。印刷制御装置10が、印刷媒体への印刷を実際に行う印刷部30と、印刷部30の挙動を制御するための部(例えば、後述する制御部11)とを含む構成であるとした場合、その全体だけではなく、その一部分を指して印刷制御装置あるいは印刷装置と称することができる。また、印刷制御装置(あるいは印刷装置)10を、画像処理装置や、色変換装置や、色変換テーブル補正装置等と呼んでもよい。図1に示した各構成は、一箇所あるいは一筐体内に集約されている場合に限らず、それら各構成が互いに離れた場所に存在し且つ通信可能な状態でいることで一システムを構築していてもよい。例えば、印刷制御装置10は、印刷媒体への印刷を実際に行うプリンターと、当該プリンターの挙動を制御するためのコンピュータープログラム(プリンタードライバー)を搭載して当該プリンターを制御する装置(パーソナルコンピューター等)と、を含んで構成されるとしてもよい。
図1では、印刷制御装置10を、制御部11、記憶部15、操作入力部16、表示部17、印刷部30、等を含む構成として例示している。制御部11は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶装置やメモリー等により構成される。制御部11では、CPUが、ROM等に保存されたプログラム(プリンタードライバーあるいはファームウェア等)に従った演算処理を、RAMをワークエリアとして用いて実行することにより、様々な機能(例えば、印刷制御部12、パッチ選択受付部13、LUT補正部14等)を実現する。
操作入力部16は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンやキー等を含む。表示部17は、印刷制御装置10に関する各種情報を示すための部位であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)により構成される。操作入力部16の一部は、表示部17に表示されたタッチパネルとして実現されるとしてもよい。
印刷部30は、画像を印刷媒体に印刷するための機構である。印刷部30が採用する印刷方式がインクジェット方式である場合、印刷部30は、ノズルからインクを吐出可能な印刷ヘッド33、印刷ヘッド33を第1方向(主走査方向)に沿って移動させるキャリッジ32、第1方向と交差する第2方向(副走査方向あるいは搬送方向)へ印刷媒体を搬送する搬送ユニット31等の構成を有する。印刷ヘッド33は、複数種類のインク(例えば、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インク、等)毎の不図示のインクカートリッジから各種インクの供給を受ける。
印刷ヘッド33を搭載したキャリッジ32は、不図示のキャリッジモーターによる動力を受けて、主走査方向に沿って移動する。印刷ヘッド33はキャリッジ32と共に移動しつつ、各種インクに対応して設けられた複数のノズルからインクを印刷媒体へ吐出する。吐出されたインクが印刷媒体に着弾することで印刷媒体に画像が印刷される。印刷部30が使用する液体の具体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリック…等、種々のインクや液体を使用可能である。
搬送ユニット31は、印刷媒体を支持して搬送するためのローラーや、当該ローラーを回転させるためのモーター等(いずれも不図示)を含んでいる。印刷媒体は、代表的には紙である。ただし、本実施形態は、液体を記録可能であって搬送ユニット31により搬送可能な素材であれば、紙以外の素材も印刷媒体の概念に含める。
なお、印刷部30は、キャリッジ32によって印刷ヘッド33を移動させて印刷を行う構成でなくてもよい。例えば、印刷部30は、キャリッジ32を有さず、印刷媒体の印刷可能領域の幅に略対応した長さを有する固定されたラインヘッド(印刷ヘッド33の一種)にてインク吐出を行う、いわゆるラインプリンターに相当する構成であってもよい。
記憶装置やメモリー等により構成される記憶部15には、LUT20が既に格納されている。LUT20は、第1の表色系における複数の格子点のそれぞれに第2の表色系による色を対応付けた色変換テーブルである。LUT20は、ある印刷環境に対応して最適化された(第1の表色系から第2の表色系への変換関係が最適化された)LUTであり“補正前の色変換テーブル”に該当する。ここでは、第1の表色系として、RGB(レッド、グリーン、ブルー)表色系を用い、第2の表色系として、印刷部30が採用するインク表色系(CMYK表色系)を用いて説明を行う。制御部11は、このようなLUT20を使用して画像データの色変換処理を実行することが可能である。
2.カラーパッチの印刷および選択受け付け
図2は、本実施形態において制御部11が実行するLUT補正のための処理をフローチャートにより示している。当該処理は、ユーザーが任意のタイミングで所定の操作を行うことで制御部11に開始させる。当該任意のタイミングとは、例えば、上述した印刷環境の変化により、印刷制御装置10による印刷結果において理想的な発色が得られなくなったとユーザーが感じたタイミングである。
ステップS100では、印刷制御部12は、カラーパッチを印刷するための特定色の選択を受け付ける。特定色とは、概念的には、印刷結果を評価するユーザーが特に重要視する色、つまり色味の変化に対するユーザーの感度が高い色である。本実施形態では、特定色として、少なくとも肌色、空色、草木色、グレー、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンダおよびイエローのいずれか一つ以上を採用する。ただし、当該例示した色以外の色を特定色として採用してもよい。
例えば、表示部17は、複数の特定色の中から1以上の特定色をユーザーに選択させるためのユーザーインターフェイス(UI)画面を表示する。ユーザーは、当該UI画面および操作入力部16を介して、特定色の選択結果を入力することができる。印刷制御部12は、このような入力を受け付けることにより、特定色の選択結果を得る。以下では、例えば、印刷制御部12は、特定色として、肌色、空色、草木色の3色の選択を受け付けたとする。なお、肌色、空色、草木色といった言葉は、一般には、ある一義的な色を指す言葉ではなく、ユーザーにある程度具体的な色をイメージさせるための名称である。肌色とは、黄色人種の肌の色についての名称であり、空色とは、青空の色(ブルー系の色)についての名称であり、草木色とは、草や葉の色(グリーン系の色)についての名称である。
ステップS110では、印刷制御部12は、特定色に対応させて、インク表色系による複数の候補色のカラーパッチを印刷部30に印刷させる。印刷制御部12は、上述のように選択された特定色が肌色、空色、草木色の3色である場合、これら選択された3色それぞれについて、複数の候補色を生成する。先ず、印刷制御部12は、現時点で記憶部15に格納されているLUT20から、カラーパッチを印刷するための特定色の格子点を抽出する。
図3は、LUT20を模式的に例示している。図3は、互いに直交する3軸(R軸、G軸、B軸)で定義されるRGB色空間における格子点gを示している。このような格子点gは、LUT20において定義されている格子点である。例えば、印刷制御部12が扱うRGBデータが、RGBそれぞれの色成分について0〜255の256階調で表現される場合、当該RGBデータは、256の3乗個の色(格子点)を表現可能である。LUT20は、このような256の3乗個の色(格子点)のうちの代表的な複数の色(格子点g)それぞれに、インク表色系による色、すなわちCMYKそれぞれの色成分の階調値(0〜255の256階調)の組み合わせ、を対応付けて規定している。例えば、LUT20は、R軸(0〜255)、G軸(0〜255)、B軸(0〜255)それぞれにおける等間隔の代表的な17個の階調値の組み合わせにより定義される格子点gそれぞれに、CMYKを対応付けている。むろん、LUT20は、このような等間隔のRGB各17個の階調値の組み合わせにより定義される格子点g以外の格子点gについてもCMYKを対応付けているとしてもよい。
以下は、LUT20に規定されている、肌色、空色、草木色それぞれに該当する格子点g(R,G,B)とインク表色系の色(C,M,Y,K)との対応関係の例である。
肌色=格子点gs(207,159,143)=(29,55,43,0)
空色=格子点ga(95,143,207)=(89,47,11,0)
草木色=格子点gv(79,111,47)=(95,66,104,0)
印刷制御部12は、例えば、特定色の1つである肌色の格子点gsをLUT20から抽出し、この格子点gs(207,159,143)に対応付けられているインク表色系の色(29,55,43,0)から、肌色に対応する複数の候補色を生成する。具体的には、印刷制御部12は、C,M,Yの各色成分について階調値を変化させることにより複数の候補色を生成する。例えば、C,M,Yの色成分それぞれについて、−V,0,+Vのいずれかの変化量を加えることで、(C,M,Y,K)=(29,55,43,0)を含む複数の候補色を生成する。前記Vには、例えば、1という値が入る。つまり、C,M,Yの色成分それぞれについて、−1,0,+1のいずれかの変化量を加えることで、(C,M,Y,K)=(29,55,43,0)を含む、計27通りの色((C,M,Y,K)=(29,55,43,0)、(28,55,43,0)、(30,55,43,0)、(29,54,43,0)、(29,56,43,0)、(29,55,42,0)(29,55,44,0)、(28,54,43,0)・・・)を候補色として生成する。むろん、前記Vは、1よりも大きい値であってもよい。印刷制御部12は同様に、空色(格子点ga)に対応させた、インク表色系による複数の候補色(27色)、草木色(格子点gv)に対応させた、インク表色系による複数の候補色(27色)、を生成する。
印刷制御部12は、上述のように特定色毎に生成した複数の候補色のカラーパッチを印刷させる。つまり、印刷制御部12は、候補色毎のCMYKで表現された候補色数分のカラーパッチを表現したCMYKデータを生成し、当該CMYKデータに対するハーフトーン処理や、ラスタライズ処理等の公知の変換処理を行い、当該処理後のデータ(印刷データ)を印刷部30へ転送する。印刷部30は、転送された印刷データに基づいて印刷ヘッド33からの各色インクの吐出を実行し、印刷媒体に前記複数のカラーパッチを印刷する。むろん、肌色、空色、草木色以外の特定色(グレー、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンダ、イエロー…)についても、LUT20において対応する格子点g(R,G,B)が予め決められており、それら特定色に対応させてインク表色系による複数の候補色を印刷するプロセスは前記と同様の処理となる。
図4Aは、ステップS110の結果、印刷媒体Sに印刷された候補色毎の複数のカラーパッチCPを例示している。図4Aは、肌色、空色、草木色それぞれについて複数のカラーパッチCPが印刷されている例を示しており、1つの矩形が1つのカラーパッチCPである。1つのカラーパッチCPは1つの候補色で印刷されている。このようなステップS110を実現する点で、印刷制御部12(および印刷部30)は、カラーパッチ印刷処理部に該当すると言える。
ステップS120では、パッチ選択受付部13は、ステップS110で印刷された複数のカラーパッチの中からカラーパッチの選択を受け付ける。例えば、表示部17は、ステップS110で印刷されたカラーパッチに対応する特定色(肌色、空色、草木色…)毎に1つのカラーパッチをユーザーに選択させるためのUI画面を表示する。ユーザーは、当該UI画面および操作入力部16を介して、特定色毎のカラーパッチの選択結果を入力することができる。パッチ選択受付部13は、このような入力を受け付けることにより、特定色毎のカラーパッチの選択結果を得る。
カラーパッチの印刷に際しては(ステップS110)、例えば図4Aに示すように、カラーパッチCP毎に、番号(パッチ番号)が併せて印刷されるとする。ユーザーは、肌色に対応する複数のカラーパッチCPを目視で評価し、最も肌色として適切と思われるカラーパッチCPのパッチ番号を、特定色「肌色」に対応させて入力する。同様に、ユーザーは、空色に対応する複数のカラーパッチCPを目視で評価し、最も空色として適切と思われるカラーパッチCPのパッチ番号を、特定色「空色」に対応させて入力し、草木色に対応する複数のカラーパッチCPを目視で評価し、最も草木色として適切と思われるカラーパッチCPのパッチ番号を、特定色「草木色」に対応させて入力する。むろん、制御部11は、ステップS110の印刷時に特定色毎のカラーパッチCPに併せて付したパッチ番号と、カラーパッチCPの色(候補色)との対応関係を把握しているものとする。
ステップS120に際し、制御部11は、表示部17に、特定色の見本となる色見本を表示させるとしてもよい。つまり、ステップS110で印刷されたカラーパッチに対応する特定色(肌色、空色、草木色…)毎の色見本を、表示部17に表示させる。
図4Bは、表示部17に表示された特定色(肌色、空色、草木色)毎の色見本CSを例示している。このような色見本CSは、例えば、上述した特定色(肌色、空色、草木色)それぞれの格子点g(格子点gs,ga,gv)のRGB値に基づいて表示される。このような色見本CSの色は、印刷環境の変化に関わりなく、1つの特定色に対して一定である。
表示部17に色見本CSが表示された場合、ユーザーは、特定色毎に、色見本CSと複数のカラーパッチCPとを見比べ、色見本CSに最も近い色のカラーパッチCPを選択して入力することができる。つまり、制御部11は、色見本CSをユーザーに提示することで、カラーパッチCPの正確な選択を促すことができる。
3.LUTの補正
ステップS130では、LUT補正部14はLUT20の補正を行う。
図5は、ステップS130の処理を詳細に示すフローチャートである。
ステップS131では、LUT補正部14は、LUT20における格子点gのうち特定色に該当する格子点gについて、ステップS120で選択されたカラーパッチの色(候補色)を対応付ける補正を行う。上述したようにステップS100で選択された特定色が肌色、空色、草木色であり、これら3色についてのカラーパッチCPの選択がステップS120で受け付けられたとする。かかる場合、ステップS131では、LUT補正部14は、LUT20において肌色に該当する格子点gsに対応付けられていたインク表色系による色の情報(CMYK)を、肌色に対応して選択されたカラーパッチCPの色(候補色)の情報(CMYK)により補正する(上書きする)。
同様に、LUT補正部14は、LUT20において空色に該当する格子点gaに対応付けられていたインク表色系による色の情報を、空色に対応して選択されたカラーパッチCPの色(候補色)の情報により補正(上書き)し、LUT20において草木色に該当する格子点gvに対応付けられていたインク表色系による色の情報を、草木色に対応して選択されたカラーパッチCPの色(候補色)の情報により補正(上書き)する。
なお、前記ステップS110の説明から判るように、カラーパッチ印刷処理部(印刷制御部12)は、LUT20から抽出した特定色の格子点gに対応付けられているインク表色系の色を構成する複数の色成分(CMYK)毎の階調値を変化させて複数の候補色を生成する際、K成分についてはその階調値を不変としている。従って、ステップS131の補正を経ても、LUT20において特定色の格子点gに対応付けられていたインク表色系による色の情報(CMYK)のうち、K成分は維持される。
次に、ステップS132では、LUT補正部14は、LUT20における格子点gのうち特定色に該当しない格子点g(以下、非該当格子点g)について、ステップS131で特定色に該当する格子点gに対応付けた色(候補色)に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う。上述したようにステップS100で特定色が選択されている場合は、LUT20における格子点gのうち、ステップS100で選択された特定色に該当する格子点g以外の格子点gが、非該当格子点gに該当する。
当該ステップS132における、非該当格子点gに対応付けるための色の算出方法は、例えば、以下の第1の方法や第2の方法のいずれか一方を採用することが可能である。
第1の方法の説明:
LUT補正部14は、特定色に該当する格子点gに対応付ける色の前記補正(ステップS131)に基づいた、非該当格子点gに対応付ける色のインク表色系における配置の平滑化により、非該当格子点gに対応付ける色を算出する。
図6は、このような平滑化により各格子点gに対応する色が補正される様子を簡易的に例示している。図6Aでは、LUT20において各格子点g(RGB)に対応づけられていた各色(CMYK)について、それらを互いに直交する3軸(C軸、M軸、Y軸)で定義されるCMY色空間にプロットした結果(格子点i)をごく簡単に例示している。ここでは、格子点g(RGB)に対応づけられていた色(CMYK)を構成する色成分のうち、K成分についてはステップS131の補正と同様に補正しない(CMY成分のみを補正対象とする)ために、CMY色空間を用いて説明を行う。
図6Aに例示する格子点iのうち、格子点i1,i2,i3は、上述した3つの特定色である肌色、空色、草木色に対応する格子点iである。なお、各格子点iは、LUT20において各格子点g(RGB)に対応付けられている色(CMY)であるため、CMY色空間における互いの配置が図6Aに例示したように等間隔であるとは限らないが、ここでは図示を簡易なものとし、それらの配置を略等間隔としている。
図6Bは、CMY色空間における前記平滑化後(すなわち補正後)の各格子点i´の配置を例示している。特定色に対応する格子点i1,i2,i3(図6A)それぞれの補正後の格子点i1´,i2´,i3´は、ステップS131による補正後のCMYである。このような格子点i1,i2,i3から格子点i1´,i2´,i3´への補正に伴い、LUT補正部14は、特定色に対応する格子点i以外の格子点i(非該当格子点gに対応付けるCMY)の配置を算出する。つまり、LUT補正部14は、特定色に対応する補正後の格子点i1´,i2´,i3´と、それ以外の格子点iとを含む全格子点iの配置ができるだけ等間隔に近く平滑になるように、特定色に対応する格子点i以外の格子点iの配置を算出する。LUT補正部14は、例えば、特定色に対応する格子点i以外の各格子点iをCMY空間内で微小距離変動させ、当該変動後における格子点i間の等間隔度合や平滑度合を全体で評価する処理を繰り返し、最良の評価(所定の評価基準以上の評価)が得られた時点での、特定色に対応する格子点i以外の各格子点iの位置(CMY座標)を、特定色に対応する格子点i以外の各格子点iについての補正後の位置、すなわち格子点i´とする。
また、LUT補正部14は、スムージング処理に利用される力学モデル(例えば、特開2013‐183307号公報参照)を用いたシミュレーションにより、CMY色空間における格子点iの分布を平滑化して、特定色に対応する格子点i以外の各格子点iについての補正後の位置(格子点i´)を得るとしてもよい。LUT補正部14は、LUT20における非該当格子点g毎に、それまで対応付けられていたCMYKのうちのCMY成分を、このような補正後の格子点i´が示すCMYにより補正する(上書きする)。
第2の方法の説明:
LUT補正部14は、特定色に該当する格子点gに対応付ける色の前記補正(ステップS131)前後での差分と、特定色に該当する格子点gと非該当格子点gとの第1の表色系における距離と、に基づいて、非該当格子点gに対応付ける色を算出する。
図7は、当該第2の方法を説明するための図である。図7は、RGB色空間における、1つの特定色(肌色)に該当する格子点gsと、他の特定色(空色)に該当する格子点gaと、色の算出対象となる非該当格子点g(go)とを例示している。ここで、ステップS131において、格子点gsについては、対応付ける色が、何らかの色(Cs,Ms,Ys,Ks)から他の何らかの色(Cs´,Ms´,Ys´,Ks)へ補正され、格子点gaについては、対応付ける色が、何らかの色(Ca,Ma,Ya,Ka)から他の何らかの色(Ca´,Ma´,Ya´,Ka)へ補正されたとする。
このような場合、LUT補正部14は、格子点gsに対応付ける色の補正前後の差分(Cs,Ms,Ysと、Cs´,Ms´,Ys´とのCMY毎の差分)と、格子点gaに対応付ける色の補正前後の差分(Ca,Ma,Yaと、Ca´,Ma´,Ya´とのCMY毎の差分)とを、RGB色空間における格子点gsと非該当格子点goとの距離D1と、RGB色空間における格子点gaと非該当格子点goとの距離D2との比に応じた比率で割り当てることにより、非該当格子点goに対応付ける色に対する補正値(CMY毎の補正値)を算出する。つまり、非該当格子点goに対応付ける色のための補正値を、近傍の複数の特定色(2以上の特定色)に該当する各格子点gに対応付ける色の補正結果に応じて補間する。前記距離に応じた比率は、距離が短い程、大きな値とする。また、このような1つの非該当格子点goに対応させた補間に用いる比率の総和は1とする。LUT補正部14は、このように算出したCMY毎の補正値を、LUT20において非該当格子点goに対応付けられていたCMYKのうちのCMY成分に加えることで、非該当格子点goに対応付ける色を補正する。LUT補正部14は、このような色の補正を、LUT20における非該当格子点g毎に実行する。
このようなステップS130(図2,5)の結果、LUT20における各格子点gについて、対応付ける色が補正された後のLUT21(図1)が、記憶部15に記憶される。
以降、制御部11は、ユーザーの任意の指示によって印刷対象とされた第1の表色系による画像データ(RGBデータ)を、LUT21を用いて色変換し、色変換後の画像データ(CMYKデータ)に基づく印刷、つまりCMYKデータから生成した印刷データに基づく印刷を印刷部30に実行させることができる。
このように本実施形態によれば、制御部11は、LUT20の補正において、特定色に該当する格子点gについては、印刷部30に印刷させた複数の候補色毎のカラーパッチCPの中から選択されたカラーパッチCPにかかる候補色を対応付ける補正を行い、特定色に該当しない非該当格子点gについては、特定色に該当する格子点gに対応付けた候補色に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う。そのためユーザーとしては、そのときの印刷環境下で適切な色味を再現するための色変換テーブル(LUT21)を簡易に得ることができる。とりわけ、ユーザーの評価や心象に大きな影響を与える色である特定色については、実際に印刷したカラーパッチCPの中から選択された最適なカラーパッチCPの色(候補色)が補正後のLUT21において対応付けられているため、補正後のLUT21を色変換処理に用いることで、印刷環境の変化に関わらずに安定して特定色を再現することができる。
また本実施形態によれば、ユーザーは、ステップS100において、肌色、空色、草木色、グレー、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンダ、イエロー…といった複数の特定色の中から、カラーパッチCPを印刷させて当該印刷の結果に従って色(LUTにおいて第1の表色系の格子点に対応付けるインク表色系の色)を決めるべき特定色を選択することができる。従って、ユーザーが特に重要視する特定色について、印刷環境の変化に関わらずに安定して再現可能なLUT21が得られる。
ただし、ステップS100は必須の工程ではない。つまり、LUT20を補正する際に、カラーパッチCPを印刷すべき特定色というものが幾つか予め決められており、ユーザーからの特定色の選択を受け付けることなく、カラーパッチ印刷処理部は、当該予め決められた幾つかの特定色に対応させて複数のカラーパッチを印刷するとしてもよい(ステップS110)。
さらに本実施形態によれば、LUT20が実現する粒状性が補正後のLUT21によっても維持され易いという特徴がある。粒状性とは、印刷結果におけるインクの粒状感の程度(ドットの目立ち難さ)を指し、粒状性は画質に大きな影響を与える。元々LUT20では、印刷結果においてある程度良好な粒状性が実現されるように所定の設計思想の下でRGBとCMYKとの対応関係が規定されている。特に、LUT20に規定されたK成分は、印刷結果にKインクのドットを発生させ得るものであり、Kインクのドットは目立つが故に、他のインク色と比較して粒状性への影響が強い色である。そのため、LUTを補正するに際してK成分を変更することは、それまでのLUTが実現させる粒状性を変更するものであると言える。
そこで、制御部11は、特定色に対応させてインク表色系による複数の候補色を生成する際に、複数の色成分のうちK成分についてはその階調値を不変とする(ステップS110)。また、LUT20における格子点g毎に対応付けるインク表色系による色を補正する際も、K成分については、その階調値を不変とする(ステップS130)。従って、補正後のLUT21を用いた色変換を経た印刷結果における粒状性は、補正前のLUT20を用いた色変換を経た印刷結果における粒状性とほぼ同等となり、粒状性が安定する。
ただし本発明による開示範囲は、K成分についても補正する場合を排除しない。つまり、格子点g毎に対応付けるインク表色系による色を補正する際に、当該色を構成する色成分CMYKの全てを変更することも可能である。
4.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような実施形態を採用可能である。各実施形態を適宜組み合わせた構成も本発明の開示範囲に入る。以下の実施形態の説明においては、上述の実施形態と共通の事項は説明を適宜省略する。
LUT補正部14は、ステップS132(図5)において、非該当格子点gのうちグレー軸GLに該当する格子点gについては、対応付ける第2の表色系による色を補正する対象から除外するとしてもよい。グレー軸GLとは、図3に示したように、RGB色空間においてR=G=Bを満足する座標の集合であり、このようなR=G=Bとなる格子点gが、グレー軸GLに該当する格子点gである。ただし本実施形態では、ステップS100において、特定色の1つとしてグレーが選択される場合がある。特定色としてのグレーは、グレー軸GLに該当する格子点gのうちの1つである。グレーが特定色として選択されつつ(つまり、グレーに関してCMYのバランスを少しずつ異ならせた複数の候補色のカラーパッチCPを印刷しつつ)、グレー軸GLの格子点gについては対応付けるインク表色系による色を補正しない、という実施は矛盾をはらむ。
そこで、LUT補正部14は、ステップS132では、先のステップS131でインク表色系による色の補正の対象とした特定色に該当する格子点gに、グレーに該当する格子点gが含まれているか否か判定する。そして、グレーに該当する格子点gが含まれていない場合は、ステップS100で選択された特定色にグレーが含まれていないと言えるため、非該当格子点gのうちグレー軸GLに該当する格子点gについては、対応付けるインク表色系による色を補正しない(CMYKを変更しない)。これにより、LUT20がLUT21へ補正された場合であっても、グレー軸の色味は補正前のLUT20を色変換に使用した場合と同様に維持される。このような構成によれば、例えば、ユーザーが印刷環境の変化によりLUT20の補正の必要性を感じつつも、グレー系の色については色の変化は殆ど無いと評価する場合(グレー系の色については補正は不要と評価する場合)に、補正後のLUT21により却ってグレー系の色の再現性を悪化させてしまう、といったことを回避する。
制御部11は、グレー軸GLに該当する格子点gについて、対応付けるインク表色系による色を補正する対象から除外するか否かの判断をユーザーから受け付けるとしてもよい。つまり制御部11は、ステップS100で選択された特定色にグレーが含まれておらず、かつ、グレー軸GLに該当する格子点gについて補正対象外とする旨の指示を外部(ユーザー)から受け付けた場合に、ステップS132において、非該当格子点gのうちグレー軸GLに該当する格子点gについては、対応付けるインク表色系による色を補正しない(CMYKを変更しない)ようにする。一方、ステップS100で選択された特定色にグレーが含まれておらず、かつ、グレー軸GLに該当する格子点gについて補正対象とする旨の指示を外部(ユーザー)から受け付けた場合には、ステップS132において、非該当格子点gについて、グレー軸GLに該当する格子点gを含め、対応付けるインク表色系による色を補正する。かかる構成によれば、グレー系の色については補正不要とするユーザーの意思を、処理結果に確実に反映させることができる。
LUT20の補正は、デバイスに依存しない絶対的色空間であるL*a*b*色空間(以下、「*」を省略。)を介して実行してもよい。
この場合、LUT20においては、第1の表色系による格子点g毎に、そのRGBに一義的に対応する色彩値Labと、当該Labに一義的に対応するCMYKとを情報として有しているとする。そして、LUT補正部14は、上述のように特定色に対応して選択されたカラーパッチCPの色(候補色)であるCMYKを、例えば、LUT20を用いて(適宜、補間演算等を行い)Labに変換する。そして、当該変換により得たLabを、当該特定色に該当する格子点gに対応する“変更後の色彩値Lab”とする。
LUT補正部14は、このように、カラーパッチCPを印刷した特定色それぞれについて、格子点gに対応させる変更後の色彩値Labを得る。次に、LUT補正部14は、特定色に該当する格子点gそれぞれについての、LUT20に規定されていた変更前の色彩値Labから変更後の色彩値Labへの変更に応じて、Lab色空間における、非該当格子点gに対応させる変更後の色彩値Labを、平滑化(スムージング)の手法により決定する。つまり、Lab格子点の配置を平滑化する。次に、LUT補正部14は、特定色に該当する格子点gに対応する変更後の色彩値Lab、非該当格子点gに対応する変更後の色彩値Lab、それぞれをLUT20を用いて(適宜、補間演算等を行い)CMYKへ変換する。そして、このような変換で得たCMYKを、変換元の前記変更後の色彩値Labが対応する格子点g(RGB)と対応付けることにより、補正後のLUT21(RGB‐CMYKの対応関係)を完成させる。すなわち、第1および第2の表色系とは異なる表色系を介した演算を用いても、本発明が意図するLUTの補正を行うことができる。
10…印刷制御装置、11…制御部、12…印刷制御部、13…パッチ選択受付部、14…LUT補正部、15…記憶部、16…操作入力部、17…表示部、30…印刷部、31…搬送ユニット、32…キャリッジ、33…印刷ヘッド、CP…カラーパッチ、CS…色見本

Claims (10)

  1. 第1の表色系による特定色に対応させて第2の表色系による複数の候補色のカラーパッチを印刷するカラーパッチ印刷処理部と、
    前記複数のカラーパッチの中からカラーパッチの選択を受け付けるパッチ選択受付部と、
    前記第1の表色系における複数の格子点のそれぞれに前記第2の表色系による色を対応付けた色変換テーブルの補正を行う色変換テーブル補正部と、を備え、
    前記色変換テーブル補正部は、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当する格子点については、前記選択されたカラーパッチにかかる候補色を対応付ける補正を行い、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当しない格子点については、前記特定色に該当する格子点に対応付けた前記候補色に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う、
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記カラーパッチ印刷処理部は、前記色変換テーブルにおいて前記特定色に該当する格子点に対応付けられていた前記補正前の色を規定する複数の色成分毎の階調値を変化させることにより生成した複数の色を、前記複数の候補色とすることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記カラーパッチ印刷処理部は、前記複数の色成分毎の階調値を変化させて前記複数の候補色を生成する際に、前記複数の色成分のうちブラック成分についてはその階調値を不変とすることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記特定色には、肌色、空色、草木色、グレー、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンダおよびイエローのいずれか一つ以上を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置。
  5. 前記色変換テーブル補正部は、前記特定色に該当する格子点に対応付ける色の前記補正に基づいた、前記特定色に該当しない格子点に対応付ける色の前記第2の表色系における配置の平滑化により、前記特定色に該当しない格子点に対応付ける色を算出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. 前記色変換テーブル補正部は、前記特定色に該当する格子点に対応付ける色の前記補正前後での差分と、前記特定色に該当する格子点と前記特定色に該当しない格子点との前記第1の表色系における距離と、に基づいて、前記特定色に該当しない格子点に対応付ける色を算出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. 前記カラーパッチ印刷処理部は、複数の前記特定色の中から特定色の選択を受け付け、当該選択された特定色に対応させて前記第2の表色系による複数の候補色のカラーパッチを印刷し、
    前記色変換テーブル補正部は、前記複数の格子点のうち前記選択された特定色に該当する格子点について、前記選択されたカラーパッチにかかる候補色を対応付ける補正を行い、前記複数の格子点のうち前記選択された特定色に該当しない格子点については、前記選択された特定色に該当する格子点に対応付けた前記候補色に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う、ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。
  8. 前記色変換テーブル補正部は、前記選択された特定色にグレーが含まれない場合、前記選択された特定色に該当しない格子点のうちグレー軸に該当する格子点については、対応付ける前記第2の表色系による色を補正する対象から除外することを特徴とする請求項7に記載の印刷制御装置。
  9. 前記特定色の見本となる色見本を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の印刷制御装置。
  10. 第1の表色系による特定色に対応させて第2の表色系による複数の候補色のカラーパッチを印刷するカラーパッチ印刷処理工程と、
    前記複数のカラーパッチの中からカラーパッチの選択を受け付けるパッチ選択受付工程と、
    前記第1の表色系における複数の格子点のそれぞれに前記第2の表色系による色を対応付けた色変換テーブルの補正を行う色変換テーブル補正工程と、を備え、
    前記色変換テーブル補正工程では、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当する格子点については、前記選択されたカラーパッチにかかる候補色を対応付ける補正を行い、前記複数の格子点のうち前記特定色に該当しない格子点については、前記特定色に該当する格子点に対応付けた前記候補色に基づいて算出した色を対応付ける補正を行う、
    ことを特徴とする印刷制御方法。
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