JP2016125454A - バルブスプリングシートの設置状態検査装置およびその方法 - Google Patents

バルブスプリングシートの設置状態検査装置およびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリンダヘッドに対するバルブスプリングシートの設置状態を検査することができる技術を提供すること。【解決手段】撮像装置10によりバルブ機構30およびシリンダヘッド2の環状溝22を撮像し(ステップS100)、撮像した画像を用いてロアスプリングシート36の外周面と環状溝22の外周面22aとの間に構成される隙間CLが環状に構成されているか否かを判定する(ステップS102〜S116)。そして、隙間CLが環状であるときに、「設置状態良好」を出力し(ステップS118)、隙間CLが環状でないときには、「設置状態不良」を出力する(ステップS120)。これにより、ロアスプリングシート36の環状溝22に対する設置状態を検査することができる。なお、テレセントリックレンズ機構46を備える構成であるため、設置状態の良否判定の精度向上を図ることができる。【選択図】図8

Description

本発明は、シリンダヘッドに形成された凹溝内に設置されバルブスプリングの長手方向一端を支持するように構成されたバルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態を検査するバルブスプリングシートの設置状態検査装置およびその方法に関する。
特許第2700169号公報(特許文献1)には、エンジンのシリンダヘッドに装着されるバルブ機構のバルブスプリングシートのうち、バルブステムエンド側に設置されるバルブスプリングシートの設置状態を検査するための検査装置が記載されている。
当該検査装置では、バルブステムエンド側に設置されたバルブスプリングシートの上方に配置した二つの非接触型距離センサによって、当該バルブスプリングシート上面の任意の二点までの距離を測定し、測定した二つの距離と基準値とを比較することにより、バルブスプリングシートの設置状態の良否を判定する。これにより、バルブスプリングシートの設置状態を精度良く、かつスピーディに行うことができる。
しかしながら、上述した検査装置では、シリンダヘッド側に設置されるバルブスプリングシートのシリンダヘッドに対する設置状態に関しては何ら言及されていない。バルブステムエンド側およびシリンダヘッド側を問わずバルブスプリングシートが適正に設置されていない場合には、バルブスプリングのスプリング力がバルブに適正に作用せずに、バルブの開閉異常を招いてしまう。したがって、シリンダヘッド側に設置されるバルブスプリングシートにおいても設置状態を検査することが望まれる。
特許第2700169号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、シリンダヘッドに対するバルブスプリングシートの設置状態を検査することができる技術を提供することを目的とする。
本発明のバルブスプリングシートの設置状態検査装置およびその方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係るバルブスプリングシートの設置状態検査装置の好ましい形態によれば、シリンダヘッドに形成された凹溝内に設置されバルブスプリングの長手方向一端を支持するように構成されたバルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態を検査するバルブスプリングシートの設置状態検査装置が構成される。当該検査装置は、撮像手段と、照射手段と、光学手段と、状態検知手段と、判定手段と、を備えている。撮像手段は、バルブスプリングの長手方向他端側からバルブスプリングシートおよび凹溝を撮像するように構成されている。照射手段は、バルブスプリングの長手方向他端側からバルブスプリングシートおよび凹溝に光を照射するように構成されている。光学手段は、撮像手段と、バルブスプリングシートおよび凹溝と、の間に配置され、記バルブスプリングシートおよび凹溝からの反射光のうち撮像手段の光軸に平行な反射光のみを結像させ、撮像手段に到達させるように構成されている。状態検知手段は、撮像手段によって撮像された画像に基づいて、バルブスプリングシートの外周面と凹溝の外周面との間に構成される隙間の状態を検知するように構成されている。そして、判定手段は、状態検知手段により検知された隙間の状態に基づいてバルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態の良否を判定するように構成されている。
本発明によれば、バルブスプリングシートがシリンダヘッドに形成された凹溝に適正に設置されているか否かを検査することができる。なお、バルブスプリングシートおよび凹溝からの反射光のうち撮像手段の光軸に平行な反射光のみを結像させ、撮像手段に到達させるように構成しているため、バルブステムエンド側のバルブスプリングシートやバルブスプリングによる影がバルブスプリングシートの外周面と凹溝の外周面との間に構成される隙間に映ることを抑制できる。これにより、隙間の状態を精度よく検知することができるため、バルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態の良否判定の精度向上を図ることができる。
本発明に係るバルブスプリングシートの設置状態検査装置の更なる形態によれば、状態検知手段は、隙間の状態として当該隙間が環状に構成されているか否かを検知するように構成されている。そして、判定手段は、隙間が環状に構成されている場合にはバルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態は良好と判定し、隙間が環状に構成されていない場合にはバルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態は良好でないと判定するように構成されている。
本形態によれば、隙間が環状に構成されているか否かを検知するのみで良いため、バルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態の判定を容易に行うことができる。
本発明に係るバルブスプリングシートの設置状態検査装置の更なる形態によれば、撮像手段によって撮像された画像に基づいて、バルブスプリングシートの外周面と凹溝の外周面との間に対応する位置に環状の検知領域を設定するように構成された領域設定手段と、検知領域を周方向に複数に分割すると共に分割された検知領域内に隙間が有るか否かを検知するように構成された隙間検知手段と、当該隙間検知手段によって隙間が有ると検知された回数を計数する計数手段と、を更に備えている。そして、状態検知手段は、計数手段によって計数された回数に基づいて隙間が環状に構成されているか否かを検知するように構成されている。
本形態によれば、隙間が環状に構成されているか否かを容易に検知することができる。
本発明に係るバルブスプリングシートの設置状態検査装置の更なる形態によれば、光学手段は、物体側テレセントリックレンズを有するように構成されている。ここで、本発明における「物体側テレセントリックレンズ」とは、物体側、即ち、バルブスプリングシートおよび凹溝側のみ反射光(主光線)が光軸に対し平行となるように構成され、像側、即ち、撮像装置側は一般のレンズと同じように焦点距離を有するように構成されたレンズが該当する。
本形態によれば、バルブスプリングシートおよび凹溝からの反射光のうち撮像手段の光軸に平行な反射光のみを結像させ、撮像手段に到達させる構成を簡易に確保することができる。
本発明に係るバルブスプリングシートの設置状態検査装置の更なる形態によれば、シリンダヘッドを位置決めするように構成された位置決め手段を更に備えている。
本形態によれば、適正な位置でバルブスプリングシートおよび凹溝を撮像することができるため、隙間の状態を精度よく検知することができる。これにより、バルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態の良否判定の精度向上を図ることができる。
本発明に係るバルブスプリングシートの設置状態検査方法の好ましい形態によれば、シリンダヘッドに形成された凹溝および当該凹溝内に設置されバルブスプリングの長手方向一端を支持するように構成されたバルブスプリングシートを、バルブスプリングの長手方向他端側から撮像手段によって撮像することにより凹溝に対するバルブスプリングシートの設置状態を検査するバルブスプリングシートの設置状態検査方法が構成される。当該検査方法では、(a)バルブスプリングの長手方向他端側からバルブスプリングシートおよび凹溝に光を照射し、(b)バルブスプリングシートおよび凹溝からの反射光のうち撮像手段の光軸に平行な反射光のみを結像させ、(c)当該結像させた像を撮像手段によって撮像し、(d)撮像した画像に基づいて、バルブスプリングシートの外周面と凹溝の外周面との間に構成される隙間の状態を検知する。そして、(e)検知した隙間の状態に基づいてバルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態の良否を判定する。
本発明によれば、バルブスプリングシートがシリンダヘッドに形成された凹溝に適正に設置されているか否かを検査することができる。なお、バルブスプリングシートおよび凹溝からの反射光のうち撮像手段の光軸に平行な反射光のみを結像させ、当該結像させた像を撮像手段で撮像するため、バルブステムエンド側のバルブスプリングシートやバルブスプリングによる影がバルブスプリングシートの外周面と凹溝の外周面との間に構成される隙間に映ることを抑制できる。これにより、隙間の状態を精度よく検知することができるため、バルブスプリングシートの凹溝に対する設置状態の良否判定の精度向上を図ることができる。
本発明によれば、シリンダヘッドに対するバルブスプリングシートの設置状態を検査することができる技術を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る検査装置1の構成の概略を示す概略構成図である。 バルブ機構30が装着されたシリンダヘッド2の様子を示す断面図である。 バルブ機構30のシリンダヘッド2への装着の様子を示す説明図である。 バルブ機構30の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る検査装置1を用いてバルブ機構30および環状溝22を撮像する様子を模式的に示す説明図である。 撮像部12とシリンダヘッド2との位置関係を示す説明図である。 撮像装置10によるバルブ機構30および環状溝22の撮像順を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る検査装置1の制御装置50により実行される設置状態判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 バルブステム中心検知エリアAr1および外周面検知エリアAr2が設定された画像の一例を示す説明図である。 隙間検知エリアAr3が設定された画像の一例を示す説明図である。 走査線SLが設定された画像の一例を示す説明図である。 ロアスプリングシート36が環状溝22を乗り上げた状態の画像の一例を示す説明図である。 ロアスプリングシート36が環状溝22を乗り上げた状態を示す状態図である。 位置決め機構70の概略を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本実施の形態に係る検査装置1は、図1に示すように、シリンダヘッド2を搬送する搬送装置4と、搬送装置4の側方に設置された撮像装置10と、撮像装置10をコントロールする制御装置50と、を備えている。検査装置1は、本発明における「バルブスプリングシートの設置状態検査装置」に対応する実施構成の一例である。
搬送装置4は、図1に示すように、搬送コンベア6と、パレット8と、を備えている。パレット8は、シリンダヘッド2を設置可能に構成されていると共に、搬送コンベア6に対して着脱可能に構成されている。
シリンダヘッド2は、ロアデッキ2a側がパレット8側となるようにパレット8に設置される。シリンダヘッド2には、図2に示すように、バルブ機構30が組み付けられている。バルブ機構30は、図3に示すように、コッタ31と、アッパースプリングシート32と、バルブスプリング34と、ロアスプリングシート36と、ステムシール37と、バルブステム38と、バルブステムガイド39と、を備えている。ロアスプリングシート36は、本発明における「バルブスプリングシート」に対応する実施構成の一例である。
アッパースプリングシート32は、図4に示すように、コッタ31を介してバルブステム38のバルブステムエンド38aに装着され、バルブスプリング34の長手方向一端側を支持している。また、ロアスプリングシート36は、シリンダヘッド2に形成された環状溝22に設置され、バルブスプリング34の長手方向他端側を支持している。
環状溝22の内径は、ロアスプリングシート36の内径とほぼ同径あるいは若干小さくなるように形成されていると共に、環状溝22の外径は、ロアスプリングシート36の外径よりも大きくなるように形成されている。環状溝22は、本発明における「凹溝」に対応する実施構成の一例である。
バルブスプリング34は、アッパースプリングシート32とシリンダヘッド2との間で予め圧縮された状態で設置されている。バルブスプリング34のスプリング力により、バルブステム38の軸方向一端(バルブステムエンド38aとは反対側の端部)に形成されたバルブヘッド38bが図示しないバルブシートを介してシリンダヘッド2に押し付けられる。これにより、図2に示すように、吸気ポート24や排気ポート26と、燃焼室28との連通が遮断される。
撮像装置10は、図1に示すように、撮像部12と、当該撮像部12を支持するスタンド部14と、を備えている。撮像部12は、図1および図5に示すように、カメラ本体42と、照明機構44と、テレセントリックレンズ機構46と、から構成されている。カメラ本体42は、本発明における「撮像手段」に対応し、照明機構44は、本発明における「照射手段」に対応する実施構成の一例である。
撮像装置10は、図6に示すように、吸気側および排気側それぞれのバルブ機構30を別々に撮像できるように二つ配置されている。撮像装置10は、図7の矢印で示すように、吸気側および排気側それぞれのバルブ機構30を一つずつシリンダヘッド2の気筒列方向に沿って順に撮像する。
即ち、本実施の形態では、シリンダヘッド2が直列四気筒エンジン用に構成されているため、撮像装置10は、一つのシリンダヘッド2において、吸気側および排気側それぞれ8箇所のバルブ機構30を撮像する。
なお、撮像部12は、図6に示すように、撮像部12の光軸L1とバルブステム38の軸線方向L2とが一致するように設置されている。即ち、撮像部12は、バルブステム38の軸線方向L2に沿う方向の真上方向からバルブ機構30を撮像することができるように設置されている。
カメラ本体42は、図5に示すように、撮像素子42aと、レンズ42bと、を有している。撮像素子42aは、光を電気信号に変換して蓄える素子として構成されている。本実施の形態では、撮像素子42aとしてCCD素子を用いるものとした。
照明機構44は、図5に示すように、照明44aと、ハーフミラー44bと、を備えている。照明機構44は、照明44aから照射される光をハーフミラー44bによってカメラ本体42のレンズ42bの光軸L1と同軸で照射する同軸落射照明として構成されている。
テレセントリックレンズ機構46は、図5に示すように、テレセントリックレンズ46aを有している。テレセントリックレンズ46aは、光軸と主光線が平行となるように構成されており、本実施の形態では、被写体側のみ主光線が光軸に平行となる物体側テレセントリックレンズを用いている。テレセントリックレンズ機構46およびテレセントリックレンズ46は、本発明における「光学手段」に対応する実施構成の一例である。
制御装置50は、CPUを中心とするマイクロプロセッサにより構成されており、CPUの他に処理プログラムやデータなどを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMや図示しない入出力ポートおよび通信ポートを備えている。制御装置50には、撮像装置10により撮像された画像データが図示しない入力ポートを介して入力される。また、制御装置50からは、撮像装置10への撮像信号などが出力ポートを介して出力される。
次に、こうして構成された検査装置1の動作、特に、ロアスプリングシート36がシリンダヘッド2の環状溝22に良好に設置されている否かを判定する際の動作について説明する。図8は、制御装置50によって実行される設置状態判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、搬送装置4によってシリンダヘッド2が撮像装置10の位置まで搬送されたときに実行される。
設置状態判定処理ルーチンが実行されると、制御装置50のCPUは、まず、バルブ機構30および環状溝22を撮像し(ステップ100)、撮像された画像のデジタル化およびデジタル化した画像の2値化処理を実行する(ステップ102)。当該2値化処理によって、図9に示すように、バルブ機構30および環状溝22の明るい部分が白色、暗い部分が黒色に変換される。このとき、バルブステムエンド38aの軸線方向端面および環状溝22は、白色に変換される。
続いて、2値化処理された画像を用いてバルブステム38の中心g1および環状溝22の外周面22aを検知する(ステップ104)。バルブステム38の中心g1の検知は、図9に示すように、予め設定しておいたバルブステム中心検知エリアAr1内(最も内側の二点鎖線の中の領域)の白色領域の重心を求めることにより行う。また、環状溝22の外周面22aの検知は、図9に示すように、予め設定しておいた外周面検知エリアAr2内(外側の二本の二点鎖線間内の領域(環状の領域))の白色領域から半径が最大となる円形状を検出することにより行う。
バルブステム38の中心g1および環状溝22の外周面22aを検知すると、図10に示すように、環状溝22の外周面22aとロアスプリングシート36の外周面との間に構成される隙間CLを検知するための隙間検知エリアAr3を設定する(ステップS106)。隙間検知エリアAr3を設定するステップS106を実行する制御装置50は、本発明における「領域設定手段」に対応する実施構成の一例である。
なお、隙間検知エリアAr3の設定は、例えば、バルブステム38の中心g1と環状溝22の外周面22aの位置から求めた環状溝22の中心と、を結ぶ直線の中央を隙間検知エリアAr3の中心g2として設定し、当該設定した中心g2を用いて内円Cir1および外円Cir2を設定することにより行うことができる。
次に、図11に示すように、隙間CLの状態を判定するための走査線SLを設定する(ステップS108)。走査線SLは、隙間検知エリアAr3を周方向に等間隔に分割する放射線として設定される。なお、走査線SLは、本実施の形態では、100本引く構成とした。
そして、走査線SL上の白色領域の有無を検知すると共に(ステップS110)、白色領域が有ると検知した回数を計数する(ステップS112)。走査線SLを設定するステップS108および当該走査線SL上の白色領域の有無を検知するステップS110を実行する制御装置50は、本発明における「隙間検知手段」に対応し、白色領域が有ると検知した回数を計数するステップS112を実行する制御装置50は、本発明における「計数手段」に対応する実施構成の一例である。
続いて、白色領域が有ると検知した回数に基づいて隙間CLの状態を検知すると共に(ステップS114)、隙間CLが環状であるか否かの判定を行う(ステップS116)。隙間CLが環状であるか否かの判定は、本実施の形態では、図11に示すように、100本の走査線SL上の全てにおいて白色領域が有ると検知したときに「環状」と判定し、それ以外(図12参照)では「環状でない」と判定する構成とした。
白色領域が有ると検知した回数に基づいて隙間CLの状態を検知するステップS114および隙間CLが環状であるか否かの判定を行うステップS116を実行する制御装置50は、本発明における「状態検知手段」に対応する実施構成の一例である。
ステップS116において隙間CLが環状であると判定したときには、ロアスプリングシート36の環状溝22に対する設置状態は良好であるとして「設置状態良好」を出力して(ステップS118)、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS116において隙間CLが環状でないと判定したときには、ロアスプリングシート36の環状溝22に対する設置状態は良好でない(図13参照)として「設置状態不良」を出力して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。
隙間CLが環状であると判定したときに、ロアスプリングシート36の環状溝22に対する設置状態は良好であるとして「設置状態良好」を出力するステップS118および隙間CLが環状でないと判定したときに、ロアスプリングシート36の環状溝22に対する設置状態は良好でないとして「設置状態不良」を出力するステップS120を実行する制御装置50は、本発明における「判定手段」に対応する実施構成の一例である。
以上説明した本実施の形態に係る検査装置1によれば、撮像装置10によりバルブ機構30およびシリンダヘッド2の環状溝22を撮像し、撮像した画像を用いてロアスプリングシート36の外周面と環状溝22の外周面22aとの間に構成される隙間CLが環状に構成されているか否かを判定することによって、ロアスプリングシート36の環状溝22に対する設置状態を検査することができる。
しかも、撮像装置10は、テレセントリックレンズ機構46を備える構成であるため、アッパースプリングシート32やバルブスプリング34による影が隙間CLに映ることを抑制できる。これにより、隙間CLの状態を精度よく検知することができ、ロアスプリングシート36の環状溝22に対する設置状態の良否判定の精度向上を図ることができる。
本実施形態では、テレセントリックレンズ46aを用いる構成としたが、これに限らない。例えば、一般的な球面レンズを用いてテレセントリック光学系を構成しても良い。
本実施の形態では、バルブステム38の中心g1および環状溝22の外周面22aを検知し、検知した中心g1と、外周面22aから求めた環状溝22の中心と、を用いて隙間検知エリアAr3の中心g2を設定する構成としたが、図14の変形例の検査装置100に例示するように、検査装置100に位置決め機構70を備える構成とすることにより、バルブステム38の中心g1および環状溝22の外周面22aの検知および検知した中心g1および隙間検知エリアAr3の中心g2を設定するステップは省略することができる。
なお、位置決め機構70は、パレット8の搬送コンベア6に対する位置決めを行うパレット位置決め機構72と、シリンダヘッド2のパレット8に対する位置決めを行うワーク位置決め機構74と、を備えている。位置決め機構70、パレット位置決め機構72およびワーク位置決め機構74は、本発明における「位置決め手段」に対応する実施構成の一例である。
本実施の形態では、走査線SLを100本設定する構成としたが、走査線SLは100本より少ない構成としても良いし、100本より多い構成としても良い。
本実施の形態では、100本の走査線SLの全てにおいて白色領域が有ることを検知したときに隙間CLが「環状」と判定する構成としたが、これに限らない。例えば、100本よりも少ない数以上(例えば、80本以上)の走査線SL上において白色領域があることを検知したときに隙間CLが「環状」と判定する構成としても良い。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 検査装置(バルブスプリングシートの設置状態検査装置)
2 シリンダヘッド(シリンダヘッド)
2a ロアデッキ
4 搬送装置
6 搬送コンベア
8 パレット
12 撮像部
14 スタンド部
22 環状溝(凹溝)
22a 外周面(凹溝の外周面)
24 吸気ポート
26 排気ポート
28 燃焼室
30 バルブ機構
31 コッタ
32 アッパースプリングシート
34 バルブスプリング(バルブスプリング)
36 ロアスプリングシート(バルブスプリングシート)
37 ステムシール
38 バルブステム
38a バルブステムエンド
38b バルブヘッド
39 バルブステムガイド
42 カメラ本体(撮像手段)
42a 撮像素子
42b レンズ
44 照明機構(照射手段)
44a 照明
44b ハーフミラー
46 テレセントリックレンズ機構(光学手段)
46a テレセントリックレンズ(光学手段、物体側テレセントリックレンズ)
50 制御装置
L1 光軸(撮像手段の光軸)
L2 バルブステム38の軸線方向
g1 バルブステム38の中心
g2 補正された中心
Ar1 バルブステム中心検知エリア
Ar2 外周面検知エリア
Ar3 隙間検知エリア
CL 隙間
Cir1 内円
Cir2 外円
SL 走査線

Claims (6)

  1. シリンダヘッドに形成された凹溝内に設置されバルブスプリングの長手方向一端を支持するよう構成されたバルブスプリングシートの前記凹溝に対する設置状態を検査するバルブスプリングシートの設置状態検査装置であって、
    前記バルブスプリングの長手方向他端側から前記バルブスプリングシートおよび前記凹溝を撮像するよう構成された撮像手段と、
    前記バルブスプリングの長手方向他端側から前記バルブスプリングシートおよび前記凹溝に光を照射するよう構成された照射手段と、
    前記撮像手段と、前記バルブスプリングシートおよび前記凹溝と、の間に配置され、前記バルブスプリングシートおよび前記凹溝からの反射光のうち前記撮像手段の光軸に平行な反射光のみを結像させ、前記撮像手段に到達させるよう構成された光学手段と、
    前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて、前記バルブスプリングシートの外周面と前記凹溝の外周面との間に構成される隙間の状態を検知するよう構成された状態検知手段と、
    該状態検知手段により検知された前記隙間の状態に基づいて前記バルブスプリングシートの前記凹溝に対する設置状態の良否を判定するよう構成された判定手段と、
    を備える
    バルブスプリングシートの設置状態検査装置。
  2. 前記状態検知手段は、前記隙間の状態として前記隙間が環状に構成されているか否かを検知するよう構成されており、
    前記判定手段は、前記隙間が環状に構成されている場合には前記バルブスプリングシートの前記凹溝に対する設置状態は良好と判定し、前記隙間が環状に構成されていない場合には前記バルブスプリングシートの前記凹溝に対する設置状態は良好でないと判定するよう構成されている
    請求項1に記載のバルブスプリングシートの設置状態検査装置。
  3. 前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて、前記バルブスプリングシートの外周面と前記凹溝の外周面との間に対応する位置に環状の検知領域を設定するよう構成された領域設定手段と、
    前記検知領域を周方向に複数に分割すると共に分割された前記検知領域内に前記隙間が有るか否かを検知するよう構成された隙間検知手段と、
    該隙間検知手段によって前記隙間が有ると検知された回数を計数する計数手段と、
    を更に備え、
    前記状態検知手段は、前記計数手段によって計数された回数に基づいて前記隙間が環状に構成されているか否かを検知するよう構成されている
    請求項2に記載のバルブスプリングシートの設置状態検査装置。
  4. 前記光学手段は、物体側テレセントリックレンズを有するよう構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のバルブスプリングシートの設置状態検査装置。
  5. 前記シリンダヘッドを位置決めするよう構成された位置決め手段を更に備えている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のバルブスプリングシートの設置状態検査装置。
  6. シリンダヘッドに形成された凹溝および該凹溝内に設置されバルブスプリングの長手方向一端を支持するよう構成されたバルブスプリングシートを、前記バルブスプリングの長手方向他端側から撮像手段によって撮像することにより前記凹溝に対する前記バルブスプリングシートの設置状態を検査するバルブスプリングシートの設置状態検査方法であって、
    (a)前記バルブスプリングの長手方向他端側から前記バルブスプリングシートおよび前記凹溝に光を照射し、
    (b)前記バルブスプリングシートおよび前記凹溝からの反射光のうち前記撮像手段の光軸に平行な反射光のみを結像させ、
    (c)該結像させた像を前記撮像手段によって撮像し、
    (d)撮像した画像に基づいて、前記バルブスプリングシートの外周面と前記凹溝の外周面との間に構成される隙間の状態を検知し、
    (e)検知した前記隙間の状態に基づいて前記バルブスプリングシートの前記凹溝に対する設置状態の良否を判定する
    バルブスプリングシートの設置状態検査方法。
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