JP2016124704A - Paper sheet delivery device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、紙葉類の繰り出し装置に関する。 The present invention relates to a paper sheet feeding device.
還流型ATM(現金自動預け払い機:Automated Teller Machine)は、顧客が入金した紙幣を装置内部に格納しておき、別の顧客からの要求があった場合に、要求に応じて払い出し処理を実行する。 A return-type ATM (Automated Teller Machine) stores banknotes deposited by a customer in the machine, and executes a payout process upon request from another customer. To do.
このような還流型ATMにおいては、入金時には紙幣を一時的に積載ユニットに貯留しておき、そこから1枚ずつ繰り出して、紙幣種別ごとに分別(鑑別)し、金庫ユニットに格納する(例えば、特許文献1等参照)。 In such a reflux-type ATM, banknotes are temporarily stored in a stacking unit at the time of depositing, fed out one by one, sorted (differentiated) for each banknote type, and stored in a safe unit (for example, (See Patent Document 1).
繰り出し動作時に紙幣を1枚ずつ繰り出すためには、積載ユニットに貯留された複数の紙幣の端部(繰り出し方向前側の端部)が揃っていることが好ましい。しかしながら、海外紙幣のように紙幣種によってサイズが大きく異なる場合等においては、サイズによって紙幣の端部を揃えるための機構が機能しない場合がある。例えば、端部を揃えるための機構が紙幣を引き寄せる構造を有する場合に、紙幣を引き寄せる構造がサイズの小さい紙幣に届かない場合などである。このように紙幣の端部が揃っていない場合には、紙幣の繰り出し時に、ミスフィード(複数枚繰り出し)やペーパージャム(詰まり)などの繰り出しミスが発生するおそれがある。 In order to feed banknotes one by one at the time of the feeding operation, it is preferable that the ends of the plurality of banknotes stored in the stacking unit (ends on the front side in the feeding direction) are aligned. However, in the case where the size varies greatly depending on the bill type, such as overseas bills, the mechanism for aligning the end portions of the bills may not function depending on the size. For example, when the mechanism for aligning the end portions has a structure for attracting banknotes, the structure for attracting banknotes does not reach a banknote having a small size. Thus, when the edge part of a banknote is not aligned, there exists a possibility that the feeding mistakes, such as misfeed (multiple sheet feeding) and paper jam (clogging), may occur at the time of banknote feeding.
1つの側面では、本発明は、紙葉類の繰り出しミスの発生を抑制することが可能な紙葉類の繰り出し装置を提供することを目的とする。 In one aspect, an object of the present invention is to provide a paper sheet feeding device capable of suppressing the occurrence of a paper sheet feeding error.
一つの態様では、紙葉類の繰り出し装置は、搬送部により所定位置まで搬送され、該所定位置から落下してきた紙葉類に対して、水平面内の一軸方向の風を吹き付け、該紙葉類にフラッタ振動を生じさせることで、該紙葉類を前記一軸方向に沿って移動させる送風部と、前記所定位置から落下してきた前記紙葉類を引き寄せる引き寄せ部と、前記引き寄せ部により引き寄せられた前記紙葉類の前記一軸方向の一端部が突き当てられる壁部と、前記壁部に突き当てられた前記紙葉類を一枚ずつ繰り出す繰り出し部と、を備えている。 In one aspect, the paper sheet feeding device blows a uniaxial wind in a horizontal plane to the paper sheet that has been transported to a predetermined position by the transport unit and has fallen from the predetermined position. The flutter vibration is generated in the blower unit, the air blowing unit that moves the paper sheets along the uniaxial direction, the drawing unit that draws the paper sheets that have fallen from the predetermined position, and the drawing unit. A wall portion against which the one axial end of the paper sheet is abutted; and a feeding portion for feeding out the paper sheets abutted against the wall portion one by one.
紙葉類の繰り出しミスの発生を抑制することができる。 Occurrence of paper sheet feeding mistakes can be suppressed.
以下、ATM(現金自動預け払い機:Automated Teller Machine)の一実施形態について、図1〜図10に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, an embodiment of an ATM (Automated Teller Machine) will be described in detail with reference to FIGS.
図1には、一実施形態に係るATM100の構成が概略的に示されている。ATM100は、いわゆる還流型ATMであり、顧客が入金した紙幣を装置内部に格納しておき、別の顧客からの要求があった場合に、当該要求に応じて装置内部に格納しておいた紙幣を用いて払い出し処理を実行する装置である。
FIG. 1 schematically shows the configuration of an
ATM100は、図1に示すように、筐体10と、筐体10内に設けられた、搬送部としての紙幣搬送ベルト12と、繰り出し装置14と、鑑別部16と、金種振分部18と、紙幣種別金庫20A〜20Cと、紙幣搬送機構22と、を備える。また、ATM100の筐体10内には、制御部30及び電源部32等が設けられている。なお、本実施形態では、図1の紙面に直交する方向をX軸方向、紙面内左右方向をY軸方向、紙面内上下方向をZ軸方向と定義して説明する。また、図2には、ATM100の制御系がブロック図にて示されている。
As illustrated in FIG. 1, the
筐体10の前面側(+Y側)には、紙幣投入口10aが設けられている。紙幣投入口10aには、開閉扉11が設けられている。この開閉扉11は、制御部30の制御の下、図2の紙幣投入口開閉駆動モータ52により開閉駆動される。なお、制御部30は、開閉扉11の開閉状態を筐体10の紙幣投入口10a近傍に設けられたセンサS1を用いて検出する。なお、センサS1は、開閉扉11の開閉(全開か全閉か)を検出可能なセンサであればよく、例えば光センサや接触式のセンサ、画像センサ等を採用することができる。また、制御部30は、開閉扉11の閉動作を紙幣投入口10a近傍に設けられたセンサS2の検出結果に基づいて制御する。なお、センサS2は、紙幣が紙幣投入口10aに投入されたことを検知可能なセンサであればよく、例えば、光センサや接触式のセンサ、画像センサ等を採用することができる。
A
紙幣搬送ベルト12は、例えば、図1の反時計回り方向への回転動作により、紙幣投入口10aに投入された紙幣を所定の一軸方向(Y軸方向、より詳細には+Y方向から−Y方向)に搬送する。紙幣搬送ベルト12は、制御部30の制御の下、紙幣搬送ベルト駆動モータ54により駆動される。なお、制御部30は、センサS1の検出結果(開閉扉11が開状態から閉状態になったことを示す検出結果)に基づいて、紙幣搬送ベルト駆動モータ54の駆動を開始する。また、制御部30は、後述するセンサS3の検出結果に基づいて、紙幣搬送ベルト駆動モータ54の駆動を停止する。
The
繰り出し装置14は、紙幣搬送ベルト12上を搬送されてきた紙幣を貯留する積載ユニットとしての機能を有するとともに、紙幣を1枚ずつ繰り出し、鑑別部16に対して搬出する機能を有する。なお、繰り出し装置14の具体的な構成等については後述する。
The
繰り出し装置14の近傍(上流側)には、センサS3が設けられている。センサS3は、紙幣搬送ベルト12により紙幣が搬送されてきているか否かを検出可能なセンサであればよく、例えば、光センサや画像センサ等を採用することができる。また、繰り出し装置14の+Y側(下流側)には、センサS4が設けられている。センサS4は、繰り出し装置14から紙幣が繰り出されているか否かを検出可能なセンサであればよく、例えば、光センサや画像センサ等を採用することができる。なお、センサS3、S4の検出結果は、制御部30に送信される。
A sensor S3 is provided in the vicinity (upstream side) of the
鑑別部16は、繰り出し装置14から搬出された紙幣それぞれの鑑別を行い、鑑別結果を制御部30に送信する。制御部30は、鑑別結果に基づいて、金種振分部18を制御し、鑑別部16を経た紙幣を紙幣種別金庫20A〜20Cのいずれかに振り分ける。これにより、紙幣種別金庫20A〜20Cそれぞれには、額面が共通する紙幣が格納される。なお、図1では、紙幣種別金庫が3つ図示されているが、紙幣種別金庫の個数は、紙幣の券種数に合わせて4つ以上であってもよいし、2つ以下であってもよい。
The
紙幣搬送機構22は、顧客からの払い出しの要求があった場合に、制御部30の制御の下、紙幣種別金庫20A〜20Cから搬出された紙幣を紙幣搬送ベルト12上に供給する。紙幣搬送機構22は、図2の紙幣搬送機構駆動モータ62により駆動される。なお、制御部30は、紙幣搬送機構22の駆動タイミングに合わせて、紙幣搬送ベルト12を、例えば、図1の時計回り方向に回転動作させる。これにより、紙幣は、紙幣投入口10aまで搬送されることになる。
The
次に、図3、図4等に基づいて、繰り出し装置14の具体的な構成等について説明する。
Next, a specific configuration and the like of the
図3は、繰り出し装置14を模式的に示す図である。繰り出し装置14は、図3に示すように、壁部としての前壁82、後壁84、上壁81、底壁83に囲まれた空間85を有する。この空間85には、紙幣搬送ベルト12により搬送されてきた紙幣が集積(貯留)される。また、繰り出し装置14は、ゴム羽根車70と、ピックローラ72と、フィードローラ74と、セパレートローラ76と、押さえ板86と、送風部90と、を備える。なお、図4は、ピックローラ72、フィードローラ74、セパレートローラ76を取り出して示す斜視図である。
FIG. 3 is a diagram schematically showing the
前壁82及び後壁84は、網状の素材(例えば金網)を用いて形成された壁である。前壁82には、ゴム羽根車70と機械的に干渉しないようにスリット等が設けられている。後壁84の−Y側には、送風部90が設けられている。なお、前述のように、後壁84と前壁82を網状の素材を用いて形成していることから、送風部90から吹き出される風は、空間85内を通り抜けるようになっている。
The
ゴム羽根車70は、図4においては不図示であるが、図3の紙面鉛直方向に沿って複数(例えば4つ)設けられている。ゴム羽根車70は、図3のX軸方向を軸として回転する軸部材と、軸部材に放射状に取り付けられた複数(図3では、8つ)のゴム羽根と、を有する。ゴム羽根車70は、制御部30の制御の下、ゴム羽根車駆動モータ56を介して、軸部材の軸を中心に反時計回りに回転する。ゴム羽根車70は、このような回転動作により、図3の矢印Aに沿って搬送されてきた紙幣を空間85内の所定位置(符号200A参照)付近まで移動させる機能を有している。また、ゴム羽根車70は、所定位置(200A)から−Z方向に落下する紙幣を叩き落すとともに、叩き落した紙幣を前壁82側へ引き寄せる機能を有している。なお、このゴム羽根車70により引き寄せられた紙幣の端部は前壁82の−Y側面に突き当てられるため、引き寄せられた紙幣それぞれの端部は揃うようになっている。なお、本実施形態では、紙幣搬送ベルト12と、ゴム羽根車70とを含んで、紙幣を所定位置200Aまで搬送する搬送部の機能が実現されている。
Although not shown in FIG. 4, a plurality of (for example, four)
ピックローラ72は、空間85内に集積(貯留)された紙幣を鑑別部16側に繰り出すためのローラである。本実施形態では、ピックローラ72は、図4に示すように、X軸方向に所定間隔をあけて2つ設けられている。ピックローラ72は、制御部30の制御の下、図2に示す紙幣繰り出しローラ駆動モータ58を介して、図3の時計回り方向に回転する。なお、紙幣は、X軸方向を長手方向、Y軸方向を短手方向として空間85内に貯留されるため、ピックローラ72は、紙幣を短手方向に繰り出すことになる。
The
フィードローラ74は、ピックローラ72により繰り出された紙幣を鑑別部16に向けて搬送するローラである。フィードローラ74は、本実施形態では、図4に示すように、X軸方向に所定間隔をあけて5つ設けられている。なお、ピックローラ72とフィードローラ74には、紙幣に対して一時的に搬送力を加えるための高摩擦部(例えばゴム部)が設けられ、残余の部分は低摩擦部とされている。ピックローラ72とフィードローラ74とはベルト等により連結されている。これにより、フィードローラ74は、ピックローラ72の回転(紙幣繰り出しローラ駆動モータ58の回転)と同期して、図3の時計回り方向に回転する。
The
セパレートローラ76は、紙幣の多重繰り出し(下から1枚目の紙幣を繰り出す際に発生する、下から2枚目より上側の紙幣の連れ出し)を防止するためのローラである。セパレートローラ76は、本実施形態では、図4に示すように、X軸方向に所定間隔をあけて4つ設けられている。セパレートローラ76の下端部の高さ(Z位置)は、フィードローラ74の上端部よりも低い位置に設定されているため、セパレートローラ76とフィードローラ74は、上下方向(Z軸方向)に関して、オーバーラップ配置されているといえる。なお、図3では不図示であるが、図4に示すように、セパレートローラ76の−Y側には、樹脂製のビルスライダ69が設けられている。また、図4に示すように、5つのフィードローラ74のうちの中央に位置するフィードローラの上側には、ゴム製の加圧ローラ67が設けられている。なお、本実施形態では、ピックローラ72、フィードローラ74、セパレートローラ76を含んで、紙幣を1枚ずつ繰り出すための繰り出し部として機能する。
The
図3に戻り、押さえ板86は、紙幣投入口10aから投入された紙幣が全て空間85内に集積(貯留)された後に、図2の押さえ板駆動部64により、下方(−Z方向)に駆動される。これにより、押さえ板86が空間85内に集積(貯留)された紙幣を上から加圧することができる。
Returning to FIG. 3, the
送風部90は、例えばクロスフローファンであり、図2の送風ファン駆動モータ60の回転力を利用して、後壁84の裏側(−Y側)から空間85内に向けてY軸方向に沿った方向の風を吹き付ける。送風ファン駆動モータ60の動作(クロスフローファンの風速)は、制御部30が制御する。なお、送風ファン駆動モータ60の具体的な制御方法については、後述する。
The
次に、ATM100の利用者(顧客)から投入される紙幣を、鑑別部16に向けて繰り出し装置14が搬出するまでの処理について、図5のフローチャートに沿ってその他図面を適宜参照しつつ詳細に説明する。
Next, the processing until the
図5の処理が実行される前提として、ATM100の利用者(顧客)が、不図示の入力部を介して入金する旨の指示を入力したものとする。
Assuming that the processing of FIG. 5 is executed, it is assumed that a user (customer) of the
図5の処理では、まず、ステップS10において、制御部30が、紙幣投入口開閉駆動モータ52を駆動することで、開閉扉11(紙幣投入口10a)を開状態にする。
In the process of FIG. 5, first, in step S <b> 10, the
次いで、ステップS12では、制御部30が、センサS1がON(すなわち、開閉扉11が全開)となるまで待機する。制御部30は、開閉扉11が全開になった段階で、ステップS14に移行する。
Next, in step S12, the
ステップS14に移行すると、制御部30は、送風ファン駆動モータ60の回転駆動を開始する。すなわち、制御部30は、送風部90からの風の吹き出しを開始する。次いで、ステップS16では、制御部30が、センサS2がONになるまで、すなわち、紙幣投入口10aに紙幣が投入されるまで待機する。利用者により紙幣が紙幣投入口10aに投入されると、制御部30は、ステップS18に移行する。
If transfering it to step S14, the
ステップS18に移行すると、制御部30は、数秒待った後、紙幣投入口開閉駆動モータ52を駆動する。これにより、開閉扉11(紙幣投入口10a)は開状態から閉状態に遷移する。次いで、ステップS20では、制御部30が、センサS1がOFFとなるまで、すなわち、開閉扉11が全閉となるまで待機する。制御部30は、開閉扉11が全閉となった段階で、ステップS22に移行する。
If transfering it to step S18, the
ステップS22に移行すると、制御部30は、紙幣搬送ベルト駆動モータ54、及びゴム羽根車駆動モータ56の回転を開始する。次いで、ステップS24では、制御部30が、センサS3が規定時間以上紙幣を検出しなくなるまで待機する。すなわち、紙幣搬送ベルト12側から紙幣が送られて来なくなるまで待機する。
If transfering it to step S22, the
ところで、制御部30は、送風部90からの風が紙幣にフラッタを発生させるように風速を可変制御することで、図6に示すように紙幣をばたつかせて、捌き効果を与えながら前壁82の方向に移動させる。
By the way, the
ここで、紙幣の短手方向(Y軸方向)の幅が券種によって然程異ならない場合(例えば日本の紙幣の場合)には、図7(a)に示すように送風部90を設けなくても、ゴム羽根車70が回転することにより、各紙幣の叩き落しと、前壁82方向への引き込みが可能である。紙幣の短手方向の幅が異ならないため、幅が最も小さい紙幣でもゴム羽根車70のゴム羽根が紙幣に届くからである。このように、券種にかかわらずゴム羽根車70が紙幣を引き込むことにより、図7(b)に示すように各紙幣の+Y側端部を揃えることができる。一方、例えばユーロ紙幣のように、券種によって短手方向(Y軸方向)の幅が大きく異なる場合(ユーロ紙幣の場合、62〜82mm)には、図8(a)に示すように短手方向の幅が小さいとゴム羽根車70が紙幣に届かない場合があり、紙幣は後壁84に当って、自由落下することがある。この場合、図8(b)に示すように、紙幣の+Y側端部が揃わなくなるおそれがある。
Here, when the width of the banknote in the short direction (Y-axis direction) is not so different depending on the type of bill (for example, in the case of a Japanese banknote), the
これに対し、本実施形態では、上述したように、後壁84側から前壁82側に向けて風を送る送風部90を設け、制御部30が、送風部90からの風が紙幣にフラッタを発生させるように風速を可変制御する。したがって、図9に示すように、空間85に貯留される紙幣の短手方向の幅が券種によって大きく異なる場合であっても、ゴム羽根車70が紙幣を引き込むことができるようになる。これにより、各紙幣の+Y端部を揃えることが可能になる。
In contrast, in the present embodiment, as described above, the
ここで、紙幣にフラッタを発生させるような風速は、紙幣の質量、剛性、減衰性等から計算できるが、紙幣の剛性は、流通券と官封券とで異なる。このため、流通券で最も剛性が小さいものと、官封券(最も剛性が大きい紙幣)とを用いて実際にフラッタが発生する風速を求める実験をすることにより、風速の範囲を決定するのが好ましい。 Here, the wind speed that generates flutter on the banknote can be calculated from the mass, rigidity, attenuation, etc. of the banknote, but the rigidity of the banknote differs between the circulation ticket and the government seal. For this reason, the range of the wind speed is determined by conducting an experiment for determining the wind speed at which flutter is actually generated using the circulation ticket having the smallest rigidity and the official seal (the banknote having the greatest rigidity). preferable.
より具体的には、ゴム羽根車70のゴム羽根の先端が届かない、短手方向の幅が狭い紙幣(複数種類あれば複数(n)種類の紙幣)のサンプルのうち、最も重い券種で、かつ最もやわらかい流通紙幣においてフラッタが生じる風速を実験で求める。また、サンプルのうち、最も軽い券種で、かつ最も硬い官封券においてフラッタが生じる風速を実験で求める。そして、制御部30は、求められた風速(2つの値)を最小流速v0、最大流速v1として、図10に示すように、周期3t1にて周期的に連続可変制御する。なお、t1の長さは、一度に入金できる紙幣の枚数(最大入金枚数Ma)と、空間85内から1秒間に繰り出される紙幣枚数(Mb)によって次式(1)のように定義する。
t1=Ma/(Mb/(1/n)) …(1)
More specifically, it is the heaviest ticket type among the samples of banknotes (a plurality (n) types of banknotes if there are a plurality of types) of which the tip of the rubber blade of the
t 1 = Ma / (Mb / (1 / n)) (1)
なお、上式(1)は、実験又は経験により得られた、紙幣にフラッタが発生して移動するために必要な時間を考慮したものである。 The above equation (1) takes into consideration the time required for the flutter to be generated and moved on the banknote, obtained by experiment or experience.
上式(1)で表されるt1を採用することで、最大入金枚数Maが50、繰り出し速度Mbが6枚/秒、ゴム羽根車70のゴム羽根の先端が届かない券種数nが3であった場合には、t1は、およそ2.7秒となる。このように、制御部30が送風部90を図10のように連続可変制御することで、あらゆる剛性の紙幣を前壁82側に移動させることが可能となる。
By adopting t 1 represented by the above formula (1), the maximum deposit number Ma is 50, the feeding speed Mb is 6 sheets / second, and the number of ticket types n that the tip of the rubber blade of the
図5に戻り、ステップS24の判断が肯定された場合、すなわち、紙幣投入口10aに投入された紙幣が全て空間85内に貯留された場合には、ステップS26に移行する。ステップS26に移行すると、制御部30は、紙幣搬送ベルト駆動モータ54の動作を停止させる。次いで、ステップS28では、制御部30が、規定時間後、送風ファン駆動モータ60を停止させる。なお、規定時間とは、一例として、前述した1周期=3t1であるものとする。次いで、ステップS30では、制御部30が、ゴム羽根車駆動モータ56を停止させる。なお、ステップS26〜S30の処理は同時に行われてもよいし、順不同であってもよい。
Returning to FIG. 5, if the determination in step S <b> 24 is affirmed, that is, if all the bills inserted into the
次いで、ステップS32では、制御部30が、紙幣繰り出しローラ駆動モータ58の回転駆動を開始する。これにより、ピックローラ72及びフィードローラ74が回転されるので、空間85内に貯留された紙幣が下から1枚ずつ鑑別部16へ搬送される。ここで、空間85内に貯留された紙幣は、券種にかかわらず、+Y側の端部が揃った状態となっているので、紙幣の多重繰り出しや、ペーパージャムの発生を極力抑制することができる。
Next, in step S <b> 32, the
次いで、ステップS34では、制御部30が、センサS4が規定時間以上紙幣を検出しなくなるまで待機する。すなわち、制御部30は、空間85内の紙幣の全てが鑑別部16に搬送されるまで待機する。この場合、制御部30は、センサS4が規定時間以上紙幣を検出しなくなった段階で、ステップS36に移行する。
Next, in step S34, the
ステップS36に移行すると、制御部30は、紙幣繰り出しローラ駆動モータ58の駆動を停止する。これにより、図5の処理が終了する。なお、図5の処理が終了した後は、金種振分部18や紙幣種別金庫20A〜20C、紙幣搬送機構22において処理が行われるが、これら各部の処理は、従来と同様であるので、説明を省略する。
If transfering it to step S36, the
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、繰り出し装置14は、紙幣搬送ベルト12及びゴム羽根車70により所定位置(200A)まで搬送され、所定位置(200A)から落下してきた紙幣に対して、Y軸方向の風を吹き付け、紙幣にフラッタ振動を生じさせることで、紙幣をY軸方向に沿って移動させる送風部90と、所定位置(200A)から落下してきた紙幣を引き寄せるゴム羽根車70と、ゴム羽根車70により引き寄せられた紙幣のY軸方向の一端部(+Y端部)が突き当てられる前壁82と、前壁82に突き当てられた紙幣を一枚ずつ繰り出すピックローラ72と、を備えている。これにより、本実施形態では、紙幣のY軸方向に関する幅(短手方向の幅)の差が券種ごとに大きいため、所定位置200Aから自由落下する紙幣の中にゴム羽根車70が引き寄せられない紙幣があったとしても、送風部90からの風により、紙幣を+Y方向に移動させることができる。これにより、ゴム羽根車70によって引き寄せることができない紙幣を極力なくすことができる。これにより、前壁82への突き当てにより紙幣の+Y端部を揃えることができるため、ピックローラ72による繰り出しの際に、多重繰り出しやペーパージャムが発生するのを抑制することが可能となる。
As described above in detail, according to the present embodiment, the
また、本実施形態では、制御部30は、紙幣の剛性に基づいて、送風部90から吹き付けられる風の速度を可変制御する。これにより、様々な剛性の紙幣がATM100内に投入される場合であっても、紙幣の剛性に基づいて紙幣にフラッタ振動が生じ易い範囲で風速を可変制御することができる。従って、紙幣を効果的に+Y方向に移動させることが可能となる。
Moreover, in this embodiment, the
また、本実施形態では、前壁82は、送風部90から吹き付けられる風が通り抜ける構造(例えば網状の構造)を有しているので、送風部90からの風により紙幣を+Y方向に効率的に移動させることができる。
In the present embodiment, the
また、本実施形態では、センサS3が紙幣を検出しなくなってから規定時間(例えば、3t1)だけ、送風を継続するようにしている。これにより、空間85内を自由落下している紙幣を確実に+Y方向に移動させることができる。なお、時間3t1は、ATM100に投入された紙幣を処理する時間に比べて短い時間(最大で8秒程度)であるので、利用者のATM処理待ち時間への影響はほとんどない。
Further, in the present embodiment, the air blowing is continued for a specified time (for example, 3t 1 ) after the sensor S3 no longer detects the banknote. Thereby, the banknote which is falling freely in the
なお、上記実施形態では、送風部90のX軸方向に関する送風範囲を、ATM100内に投入される可能性のある種類の紙幣のうち長手方向(X軸方向)に関する幅の最大値と同一にすることができる。これにより、送風部90からの風を効率的に紙幣に当てることができる。
In the above-described embodiment, the blowing range in the X-axis direction of the blowing
なお、上記実施形態では、制御部30は、図10のような風速の可変制御を行う場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、風速が正弦波状に変化するように可変制御するようにしてもよいし、その他の可変制御を行うようにしてもよい。
In addition, although the
また、上記実施形態では、紙幣搬送ベルト12によって−Y方向に搬送された紙幣が、繰り出し装置14から+Y方向に繰り出される場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ATM100は、紙幣搬送ベルト12によって−Y方向に搬送された紙幣が、繰り出し装置14から−Y方向に繰り出されるような構造を有していてもよい。この場合、図1の繰り出し装置14を左右反転させたような繰り出し装置(送付部からの風が+Y方向から−Y方向に吹きつけられる装置)をATM100内に設けるようにすればよい。
Moreover, although the said embodiment demonstrated the case where the banknote conveyed by the -Y direction with the
なお、上記実施形態では、紙葉類の繰り出し装置が、ATM100に適用された場合について説明したが、これに限らず、その他の紙葉類を処理する装置において、上記実施形態のような繰り出し装置14を適用することとしてもよい。
In the above-described embodiment, the case where the paper sheet feeding device is applied to the
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。 The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention. However, the present invention is not limited to this, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 搬送部により所定位置まで搬送され、該所定位置から落下してきた紙葉類に対して、水平面内の一軸方向の風を吹き付け、該紙葉類にフラッタ振動を生じさせることで、該紙葉類を前記一軸方向に沿って移動させる送風部と、
前記所定位置から落下してきた前記紙葉類を引き寄せる引き寄せ部と、
前記引き寄せ部により引き寄せられた前記紙葉類の前記一軸方向の一端部が突き当てられる壁部と、
前記壁部に突き当てられた前記紙葉類を一枚ずつ繰り出す繰り出し部と、
を備える紙葉類の繰り出し装置。
(付記2) 前記紙葉類は、前記一軸方向に関する寸法が異なる複数種類の紙葉類を含むことを特徴とする付記1に記載の紙葉類の繰り出し装置。
(付記3) 前記紙葉類の剛性に関する値に基づいて、前記送風部から吹き付けられる風の速度を可変制御する制御部を更に備える付記1又は2に記載の紙葉類の繰り出し装置。
(付記4) 前記壁部は、前記送風部から吹き付けられる風が通り抜ける構造を有することを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の紙葉類の繰り出し装置。
(付記5) 前記所定位置から落下する可能性のある種類の紙葉類のうち、前記一軸方向に直交する他軸方向に関する幅の最大値と、前記送風部の前記他軸方向に関する送風範囲とが一致することを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の紙葉類の繰り出し装置。
In addition, the following additional remarks are disclosed regarding description of the above embodiment.
(Supplementary note 1) By blowing wind in a uniaxial direction in a horizontal plane to a paper sheet that has been transported to a predetermined position by the transport unit and dropped from the predetermined position, flutter vibration is generated in the paper sheet, An air blowing section for moving the paper sheets along the uniaxial direction;
A drawing portion that draws the paper sheets that have fallen from the predetermined position;
A wall portion against which one end portion of the uniaxial direction of the paper sheets drawn by the drawing portion is abutted;
A feeding section for feeding out the paper sheets abutted against the wall section one by one;
Paper sheet feeding device comprising:
(Supplementary note 2) The paper sheet feeding device according to
(Supplementary note 3) The paper sheet feeding device according to
(Additional remark 4) The said wall part has a structure through which the wind sprayed from the said ventilation part passes, The feeding apparatus of the paper sheets in any one of Additional remarks 1-3 characterized by the above-mentioned.
(Supplementary Note 5) Among the types of paper sheets that may fall from the predetermined position, the maximum value of the width in the other axis direction orthogonal to the one axis direction, and the air blowing range in the other axis direction of the air blowing unit The paper sheet feeding device according to any one of
12 紙幣搬送ベルト(搬送部の一部)
14 繰り出し装置
30 制御部
70 ゴム羽根車(引き寄せ部、搬送部の一部)
72 ピックローラ(繰り出し部)
74 フィードローラ(繰り出し部)
76 セパレートローラ(繰り出し部)
82 前壁(壁部)
90 送風部
200A 所定位置
12 Bill transport belt (part of transport section)
14
72 Pick roller (feeding part)
74 Feed roller (feeding part)
76 Separate roller (feeding part)
82 Front wall (wall)
90
Claims (4)
前記所定位置から落下してきた前記紙葉類を引き寄せる引き寄せ部と、
前記引き寄せ部により引き寄せられた前記紙葉類の前記一軸方向の一端部が突き当てられる壁部と、
前記壁部に突き当てられた前記紙葉類を一枚ずつ繰り出す繰り出し部と、
を備える紙葉類の繰り出し装置。 The paper sheet is transported to a predetermined position by the transport unit and blown uniaxially in a horizontal plane to the paper sheet that has fallen from the predetermined position, thereby causing flutter vibration on the paper sheet. An air blower that moves along the uniaxial direction;
A drawing portion that draws the paper sheets that have fallen from the predetermined position;
A wall portion against which one end portion of the uniaxial direction of the paper sheets drawn by the drawing portion is abutted;
A feeding section for feeding out the paper sheets abutted against the wall section one by one;
Paper sheet feeding device comprising:
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