JP2016124426A - 船舶の予備品管理システム、船舶の予備品管理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】船舶の予備品管理システム1は、建造完了船Xに搭載された機器の種類と、当該機器に対し搭載すべき予備品の種類及び数量と、が記録された旧機器別搭載予備品リストD2Xを取得する機器別搭載予備品リスト取得部と、建造船Yのために発注すべき機器の種類と、当該機器に対し発注すべき予備品の種類及び数量と、が記録された建造仕様リストD1を取得する建造仕様リスト取得部と、建造仕様リストD1に記録された機器のうち、建造完了船Xに搭載された機器と同じ機器を抽出する共通機器抽出部と、抽出された機器に対し建造完了船Xに搭載すべき予備品の種類及び数量と、当該機器に対し建造船Yのために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品を特定する不一致予備品特定部と、を備えている。
【選択図】図1
Description
この場合、発注元から提供された建造仕様書に基づいて各種装置、機器及び予備品を購入(発注)したにも関わらず、別組織によって規定された当該建造船に搭載すべき予備品の種類及び数量の基準を満たさないことがある。
そうすると、上記建造船は、建造完了時において必要な予備品の搭載量が基準に満たない状態となることが想定される。
そうすると、建造の終局段階において、突如に、新たに予備品を調達する必要が生じてしまい、建造工程の現場に混乱を生じさせる恐れがある。
以下、第1の実施形態に係る船舶の予備品管理システムについて、図1〜図12を参照ながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る船舶の建造の流れの概要を示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る船舶の建造の過程においては、船舶の発注元である船舶発注者C1と、船舶の運用にあたり当該船舶に搭載すべき予備品の管理を行う予備品管理者C2と、船舶発注者C1から受注を受けて船舶を建造する船舶建造所C3と、が存在する。
本実施形態においては、船舶発注者C1からの受注により、船舶建造所C3においてある建造中の船舶(以下、「建造船Y」と記載)が建造されているものとして説明する。
船舶発注者C1は、建造船Yの建造仕様リストD1を作成し、船舶建造所C3に提出する。
また、予備品管理者C2は、船舶建造所C3に「機器別予備品搭載リスト」を提出する。機器別予備品搭載リストとは、船舶に搭載される機器の種類と、当該機器に対応して当該船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、が記録されたリストである。
通常、予備品管理者C2は、現在建造中の船舶(建造船Y)についての機器別予備品搭載リストである「新機器別搭載予備品リストD2Y」を船舶建造所C3に提出する。予備品管理者C2は、新機器別搭載予備品リストD2Yを提出することで、船舶建造所C3に対し当該新機器別搭載予備品リストD2Yに指定される予備品の種類及び数量を建造船Yに搭載して収めることを求める。
しかしながら、予備品管理者C2は、建造船Yに搭載される予定の多数の機器の種類及び数量の全てを把握するとともに、当該多数の機器に対応して当該建造船Yに搭載すべき全ての予備品の種類及び数量を適切に規定する必要があるため、新機器別搭載予備品リストD2Yの作成に長期間を要する。したがって、予備品管理者C2が新機器別搭載予備品リストD2Yを作成して船舶建造所C3に提出するタイミングは、建造船Yの建造工程の終局段階となる。
そこで、本実施形態に係る予備品管理者C2は、過去に建造済みの建造完了船Xについての機器別予備品搭載リストである「旧機器別搭載予備品リストD2X」を、建造船Yの建造工程における早期の段階で船舶建造所C3に提出する。
具体的には、船舶建造所C3は、建造仕様リストD1に記録された装置、機器及び部品を調達するために種々の装置機器メーカーC4に発注をかける。また、船舶建造所C3は、船舶発注者C1から提出された建造仕様リストD1に基づいて、建造船Yの建造に必要な図面である設計図面D3を作成する。後述するように、設計図面D3には、建造仕様リストD1に基づいて機器別に作成され、当該機器に含まれる各種部品(予備品を含む)を特定するための情報が記録されている。
また、船舶建造所C3は、建造仕様リストD1に基づいて作成した設計図面D3を予備品管理者C2に提出する。予備品管理者C2は、この設計図面D3を通じて、建造船Yに搭載される機器の種類及び数量を把握し、当該建造船Yに搭載すべき予備品の種類及び数量を規定する。
一方、予備品管理者C2が作成する新機器別搭載予備品リストD2Yは、搭載すべき予備品の種類及び数量につき、実際の航行実績の蓄積に基づいて最適化が図られたものであり、航行期間中において生じ得る機器の故障や消耗に対応可能で、かつ、搭載量が可能な限り抑えられるように規定されている。
そうすると、船舶建造所C3が建造仕様リストD1に従って調達した予備品の種類及び数量と、別途、新機器別搭載予備品リストD2Yに指定される予備品の種類及び数量と、が一致しない場合が考えられる。
また、船舶建造所C3が建造仕様リストD1に従って調達したにもかかわらず、その予備品が新機器別搭載予備品リストD2Yに指定されない場合(或いは、その数量が少ない場合)も想定される。この場合、船舶建造所C3は、本来、必要のない予備品を余分に調達してしまう恐れがある。
以下、船舶建造所C3が備える予備品管理システム1について詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に係る予備品管理システムの機能構成を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係る予備品管理システム1は、一般的な端末装置によって実現され、システムの処理全般を行う処理部10と、種々の情報が記録された記録媒体11と、を備えている。
また、建造仕様リスト取得部102は、船舶発注者C1から、建造船Yのために発注すべき機器の種類と、当該機器に対応して当該建造船Yのために発注すべき予備品の種類及び数量と、が記録された建造仕様リストD1を取得する。
また、共通機器抽出部103は、建造船Yについての建造仕様リストD1に基づいて作成された設計図面D3と、過去に作成された建造完了船Xについての設計図面と、を参照し、建造仕様リストD1に記録された機器のうち、建造完了船Xに搭載された機器と同じ種類の機器(以下、「流用機器」と記載)を抽出する。
また、不一致予備品特定部104は、旧機器別搭載予備品リストD2Xと建造仕様リストD1とを参照し、抽出された流用機器に対応して建造完了船Xに搭載すべき予備品の種類及び数量と、抽出された流用機器に対応して建造船Yのために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定する。
また、予備品購入実績リスト取得部105は、建造完了船Xのために過去に購入した機器の種類と、当該機器に対応して建造完了船Xのために過去に購入した予備品の種類及び数量と、が記録された予備品購入実績リストD5を取得する。
なお、本実施形態においては、過去に作成された建造完了船Xについての設計図面、及び、予備品購入実績リストD5は、記録媒体11に予め記録されている。また、設計図面D3は、仕様が確定した箇所についての建造仕様リストD1が提出される度に、当該建造仕様リストD1に記録された機器ごとに作成され、記録媒体11に記録される。
図3は、第1の実施形態に係る船舶の予備品管理システムの処理フローを示す図である。
また、図4は、第1の実施形態に係る建造仕様リストを説明する図である。
また、図5は、第1の実施形態に係る設計図面を説明する図である。
また、図6は、第1の実施形態に係る機器別搭載予備品リストを説明する図である。
ここで、本実施形態に係る建造仕様リストD1は、例えば、図4に示すような態様で作成される。即ち、建造仕様リストD1には、建造船Yに搭載される予定の装置の名称である「装置名」(冷凍装置、1次・2次冷水循環ポンプ等)と、当該装置を構成する機器の名称である「機器名称」(熱交換器、圧縮機等)と、が記録されている。更に、建造仕様リストD1には、各機器を構成する部品の名称である「部品名」と、当該部品の各々について必要な数量(「発注数量」)が記録されている。「部品名」及び「発注数量」の欄に記録された各部品の種類及び数量には、対応する機器に必要な予備品(又は付属品)の種類及び数量が含まれている。
なお、説明の便宜上、図4に示す建造仕様リストD1には、各機器を構成する(予備品を含む)部品についてのみ表記しているが、実際には、各機器を構成する部品以外の構成部材(機器の本体等)についても記録されている。
ここで、本実施形態に係る設計図面D3は、例えば、図5に示すような態様で作成される。即ち、設計図面D3には、対応する機器の三面図と、当該機器の「機器名称」、当該機器についての設計図面D3固有に割り振られた「整理番号」、及び、当該機器を構成する部品名及び数量(建造仕様リストD1に基づくもの)が記録される。このように、設計図面D3は、建造仕様リストD1に記録された機器ごとに作成され、当該機器を構成する部品(予備品を含む)についての種類及び数量に関する建造仕様リストD1の情報が全て記録される。
また、共通機器抽出部103は、取得された建造仕様リストD1に記録された機器のうち、建造完了船Xに搭載された機器から変更された機器(以下、「変更機器」と記載)に対応する設計図面D3については、当該設計図面D3の整理番号に分類記号“B”を付して記録する。同様に、共通機器抽出部103は、建造完了船Xから新規に追加された機器(以下、「新規機器」と記載)に対応する設計図面D3については、当該設計図面D3の整理番号に分類記号“A”を付して記録する。
ここで、本実施形態に係る機器別搭載予備品リストは、例えば、図6に示すような態様で作成される。即ち、機器別搭載予備品リスト(旧機器別搭載予備品リストD2X)には、各機器に固有に割り振られる「機器識別番号」と、当該機器に対応する「機器名称」と、が記録される。
また、機器別搭載予備品リストには、機器識別番号で示される各機器に対応して「物品番号」、「型番」、「品目名」及び「搭載数量」が記録される。「物品番号」及び「型番」は、建造完了船Xに搭載すべき予備品の種類を特定するための識別子である。「物品番号」は、予備品管理者C2が各予備品を管理するために、当該予備品管理者C2によって割り振られた識別子である。一方、「型番」は、各予備品を提供する装置機器メーカーC4によって割り振られた識別子である。「品目名」は、予備品管理者C2が管理に用いる予備品の名称であり、「搭載数量」は、各機器について必要な(搭載すべき)予備品の数量を示している。
この旧機器別搭載予備品リストD2Xは、過去に建造が完了した建造完了船Xについての機器別搭載予備品リストであるため、次船である建造船Yの建造工程においては早期の段階で入手可能である。
そして、不一致予備品特定部104は、ステップS05の突合せの結果、不一致が生じている予備品についてまとめた不一致予備品リストD4を作成し、当該不一致予備品リストD4を予備品管理者C2に通知する(ステップS06)。
以下、不一致予備品特定部104が行うステップS05及びステップS06の処理について説明する。
図7〜図10は、第1の実施形態に係る不一致予備品特定部の機能を説明する第1〜第4の図である。
以下、図7〜図10を参照しながら、不一致予備品特定部104が行うステップS05及びステップS06の処理について詳細に説明する。
この処理により、不一致予備品特定部104は、図7に示すように、建造仕様リストD1に記録された各機器(「機器名称」)に対応して、旧機器別搭載予備品リストD2Xの各種情報(建造完了船Xに搭載すべき予備品の種類及び数量)が紐付けられた第1中間生成リストD11を作成する。
この処理により、不一致予備品特定部104は、図8に示すように、第1中間生成リストD11の各機器が建造完了船Xからの流用機器であるか否かを識別する「分類記号」、及び、第1中間生成リストD11の各機器に対応する設計図面D3の「整理番号」が紐付けられた第2中間生成リストD12を作成する。
ここで、設計図面D3に記録された「部品名」に示される各種部品の種類及び数量は、建造仕様リストD1に示される「部品名」及び「発注数量」に対応するものである。即ち、この処理により、不一致予備品特定部104は、図9に示すように、旧機器別搭載予備品リストD2Xの「品目名」に示される予備品と、建造仕様リストD1の「部品名」の欄に含まれる予備品と、が紐付けられた予備品対比用リストD13を生成する。
即ち、不一致予備品特定部104は、建造仕様リストD1に記録された機器及び予備品について作成された設計図面D3に基づいて、旧機器別搭載予備品リストD2Xに記録された予備品と、建造仕様リストD1に記録された予備品と、の対応付けを行う。
ここで、分類記号“C”に属する機器(流用機器)を構成する予備品であって旧機器別搭載予備品リストD2Xに記録されているものは、建造船Yの建造工程の終局段階において提出される予定の新機器別搭載予備品リストD2Yにも記録されている可能性が高い。したがって、予備品対比用リストD13において、「部品名」及び「発注数量」の欄が空欄となっている予備品は、建造船Yの建造完了時に“未充足品”(搭載すべき数量に足りていない予備品)となる可能性が高い。
また、予備品対比用リストD13において、建造仕様リストD1に基づく「発注数量」よりも旧機器別搭載予備品リストD2Xに基づく「搭載数量」の方が大きい予備品についても、同様に、建造船Yの建造完了時に“未充足品”となる可能性が高い。
一方、予備品対比用リストD13において、建造仕様リストD1に基づく「発注数量」よりも旧機器別搭載予備品リストD2Xに基づく「搭載数量」の方が小さい予備品については、建造船Yの建造完了時に“返納品”(搭載すべき数量よりも多く購入した予備品)となる可能性が高い。
これらの予備品は、建造完了船Xから変更された機器、又は、建造船Yで初めて搭載される機器に対応する予備品であるから、旧機器別搭載予備品リストD2Xに当該予備品について記録されていないことは適正であり、今後、所定の期間を経て予備品管理者C2によって作成される新機器別搭載予備品リストD2Yにおいて記録される可能性が高い。しかしながら、建造仕様リストD1に記録されている予備品であるにもかかわらず、新機器別搭載予備品リストD2Yに記録されない“脱落品”となることも想定される。
図11に示すように、不一致予備品特定部104は、予備品対比用リストD13において、旧機器別搭載予備品リストD2Xに記録されていない予備品(“脱落品”)を抽出する。また、不一致予備品特定部104は、予備品対比用リストD13に記録される「発注数量」と「搭載数量」とを対比して、「発注数量」から「搭載数量」を減算して「不一致数量」を算出するとともに、“未充足品”(不一致数量<0)及び“返納品”(不一致数量>0)を抽出する。
不一致予備品特定部104は、抽出した予備品が“未充足品”、“返納品”及び“脱落品”のいずれに該当するかを示す「分類」、予備品の種類(「物品番号」、「品目名」)及び「不一致数量」が記録された不一致予備品リストD4を作成する。
以上のように、第1の実施形態に係る予備品管理システム1によれば、共通機器抽出部103が、建造仕様リストD1に記録された機器のうち、建造完了船Xに搭載された機器と同じ種類の機器(流用機器)を抽出する。そして、不一致予備品特定部104が、旧機器別搭載予備品リストD2Xと建造仕様リストD1とを参照し、流用機器に対応して建造完了船Xに搭載すべき予備品の種類及び数量と、流用機器に対応して建造船Yのために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定する。
即ち、第1の実施形態に係る予備品管理システム1は、建造中の船舶(建造船Y)に搭載予定の機器のうち過去に建造済みの船舶(建造完了船X)からの流用機器については、建造船Yの建造工程における初期段階で入手可能な旧機器別搭載予備品リストD2Xと、建造仕様リストD1に記録される予備品の種類及び数量と、の対比を行う。このようにすることで、船舶建造所C3がこのまま建造仕様リストD1に従って建造船Yの建造を進めた場合に、建造完了時において“未充足品”、“返納品”等が生じる可能性が高い予備品の種類及び数量を、建造工程の早期の段階で把握することができる。
そして、“未充足品”又は“返納品”となり得る予備品の種類及び数量を、早期の段階で予備品管理者C2に把握させることができれば、予備品管理者C2は、“未充足品”、“返納品”の発生を未然に回避するための対応を行うことができる。例えば、予備品管理者C2は、早期の段階で、船舶発注者C1に対し建造船Yについての仕様変更(建造仕様リストD1の変更)を行うように促すことができる。
このようにすることで、予備品管理者C2が現在建造中の船舶(建造船Y)についての新機器別搭載予備品リストD2Yを作成するにあたり、新たに考慮すべき機器(変更機器、新規機器)及び当該機器に対応する予備品の種類及び数量(建造仕様リストD1に基づくもの)を、予備品管理者C2に早期に把握させることができる。
そうすると、予備品管理者C2は、建造船Yに新たに搭載予定の機器に対応して搭載すべき予備品について、今後作成する新機器別搭載予備品リストD2Yに漏れが生じないように(“脱落品”が生じないように)対応することができる。
図12は、第1の実施形態に係る予備品購入実績リストを説明する図である。
本実施形態に係る処理部10は、更に、予備品購入実績リストD5を取得する予備品購入実績リスト取得部105を備えている。
予備品購入実績リストD5には、記録媒体11に記録されているリストであって、建造完了船Xの建造が完了した段階で、当該建造完了船Xについて最終的に購入した予備品の種類及び数量が記録されている。
ここで、予備品購入実績リストD5と旧機器別搭載予備品リストD2Xとの対比によって特定される予備品の種類及び数量の不一致は、過去の建造完了船Xにつき、建造工程中に生じた種々の仕様変更や機器別搭載予備品リストの更新等を経た上で、最終的に発生した「未充足品」、「返納品」の種類及び数量を示している。
したがって、建造船Yに搭載予定の機器のうち建造完了船Xからの流用機器に対応する予備品については、建造船Yの建造終局段階において同様の“未充足品”及び“返納品”が発生する可能性が極めて高いものとして、より信頼性の高い情報を予備品管理者C2に通知することができる。
以上、第1の実施形態について詳細に説明したが、当該実施形態に係る船舶の予備品管理システム1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
この場合、機器別搭載予備品リスト取得部101は、当該未確定の新機器別搭載予備品リストD2Yを、その更新の度に逐次取得するようにしてもよい。また、この場合、不一致予備品特定部104は、逐次取得(更新)される新機器別搭載予備品リストD2Yと建造仕様リストD1とを、その都度参照する。そして、不一致予備品特定部104は、更新された新機器別搭載予備品リストD2Yにおいて新たに記録された機器に対応して建造船Yに搭載すべき予備品の種類及び数量と、当該新たに記録された機器に対応して建造船Yのために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定してもよい。
このようにすることで、予備品管理者C2は、新機器別搭載予備品リストD2Yの更新の度に、“未充足品”及び“返納品”が発生する可能性が高い予備品を把握することができるので、終局段階に向けての予備品の種類及び数量の調整精度が増す。したがって、船舶の建造完了時において、当該船舶に搭載すべき予備品の過不足を一層低減することができる。
また、この場合、予備品管理者C2は、逐次更新しながら提出している新機器別搭載予備品リストD2Yにおいて、建造完了船Xからの変更機器及び新規機器に対応する予備品について記録されているか否かを確認することができる。
したがって、最終的な新機器別搭載予備品リストD2Yにおいて、本来搭載すべき予備品として記録されない“脱落品”が発生することを抑制することができる。
例えば、他の実施形態に係る不一致予備品特定部104は、旧機器別搭載予備品リストD2Xに記録される機器を示す「品目名」と、建造仕様リストD1に記録される機器を示す「部品名」と、を参照し、各予備品の対応付けを直接行ってもよい。
また、予備品管理システム1の各種機能が、ネットワークで接続される複数の装置に渡って具備される態様であってもよい。
101 機器別搭載予備品リスト取得部
102 建造仕様リスト取得部
103 共通機器抽出部
104 不一致予備品特定部
105 予備品購入実績リスト取得部
D1 建造仕様リスト
D2X 旧機器別搭載予備品リスト
D2Y 新機器別搭載予備品リスト
D3 設計図面
D4 不一致予備品リスト
D5 予備品購入実績リスト
D11 第1中間生成リスト
D12 第2中間生成リスト
D13 予備品対比用リスト
X 建造完了船(建造済みの船舶)
Y 建造船(建造中の船舶)
C1 船舶発注者
C2 予備品管理者
C3 船舶建造所
C4 装置機器メーカー
Claims (9)
- 建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量が記録された旧機器別搭載予備品リストを取得する機器別搭載予備品リスト取得部と、
建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量が記録された建造仕様リストを取得する建造仕様リスト取得部と、
前記旧機器別搭載予備品リストと前記建造仕様リストとを参照し、前記建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、前記建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定する不一致予備品特定部と、
を備える船舶の予備品管理システム。 - 前記機器別搭載予備品リスト取得部は、前記建造済みの船舶に搭載された機器の種類と、当該機器に対応して前記建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、が記録された前記旧機器別搭載予備品リストを取得し、
前記建造仕様リスト取得部は、前記建造中の船舶のために発注すべき機器の種類と、当該機器に対応して前記建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量と、が記録された前記建造仕様リストを取得し、
取得された前記建造仕様リストに記録された機器のうち、前記建造済みの船舶に搭載された機器と同じ種類の機器を抽出する共通機器抽出部を更に備え、
前記不一致予備品特定部は、前記旧機器別搭載予備品リストと前記建造仕様リストとを参照し、抽出された前記機器に対応して前記建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、抽出された前記機器に対応して前記建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定する
請求項1に記載の船舶の予備品管理システム。 - 前記建造済みの船舶のために購入した機器の種類と、当該機器に対応して前記建造済みの船舶のために購入した予備品の種類及び数量と、が記録された予備品購入実績リストを取得する予備品購入実績リスト取得部を更に備え、
前記不一致予備品特定部は、更に、
前記旧機器別搭載予備品リストと前記予備品購入実績リストとを参照し、抽出された前記機器に対応して前記建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、抽出された前記機器に対応して前記建造済みの船舶のために購入した予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定する
請求項2に記載の船舶の予備品管理システム。 - 前記共通機器抽出部は、更に、
取得された前記建造仕様リストに記録された機器のうち、前記建造済みの船舶に搭載された機器から変更された機器、及び、前記建造済みの船舶から新たに追加された機器のうちの少なくとも何れか一方を抽出する
請求項2又は請求項3に記載の船舶の予備品管理システム。 - 前記不一致予備品特定部は、
前記建造仕様リストに記録された機器及び予備品について作成された設計図面に基づいて、前記旧機器別搭載予備品リストに記録された予備品と、前記建造仕様リストに記録された予備品と、の対応付けを行う
請求項2から請求項4の何れか一項に記載の船舶の予備品管理システム。 - 前記機器別搭載予備品リスト取得部は、
前記建造仕様リストに基づいて逐次更新されてなるリストであって、当該建造中の船舶が搭載する予定の機器の種類と、当該機器に対応して前記建造中の船舶が搭載すべき予備品の種類及び数量が記録された新機器別搭載予備品リストを逐次取得し、
前記不一致予備品特定部は、更に、
逐次取得された前記新機器別搭載予備品リストと前記建造仕様リストとを参照し、更新の際に新たに記録された機器に対応して前記建造中の船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、前記新たに記録された機器に対応して前記建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定する
請求項2から請求項5の何れか一項に記載の船舶の予備品管理システム。 - 前記不一致予備品特定部は、更に、
前記対比の結果、前記建造仕様リストに記録された予備品が、前記旧機器別搭載予備品リストに記録されていなかった場合に、当該予備品が前記旧機器別搭載予備品リストから脱落している旨を、前記旧機器別搭載予備品リストの提供元に通知する
請求項1から請求項6の何れか一項に記載の船舶の予備品管理システム。 - 建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量が記録された旧機器別搭載予備品リストを取得するステップと、
建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量が記録された建造仕様リストを取得するステップと、
前記旧機器別搭載予備品リストと前記建造仕様リストとを参照し、前記建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、前記建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定するステップと、
を有する船舶の予備品管理方法。 - 船舶の予備品管理システムのコンピュータを、
建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量が記録された旧機器別搭載予備品リストを取得する機器別搭載予備品リスト取得手段、
建造中の船舶のために発注すべきすべき予備品の種類及び数量が記録された建造仕様リストを取得する建造仕様リスト取得手段、
前記旧機器別搭載予備品リストと前記建造仕様リストとを参照し、前記建造済みの船舶に搭載すべき予備品の種類及び数量と、前記建造中の船舶のために発注すべき予備品の種類及び数量と、を対比して、一致していない予備品の種類及び数量を特定する不一致予備品特定手段、
として機能させるプログラム。
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