JP2016124248A - 暗証画像保持シート - Google Patents

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伸彰 小林
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Masushige Takahata
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Abstract

【課題】秘密画像を二分割して得られた2つの分割画像のうち一方の画像(暗証用分割画像)を担持する暗証画像保持シートであって、2つの前記分割画像のうち他方の画像(復号用分割画像)を重ねることにより、前記秘密画像を再現する暗証画像保持シートにおいて、暗証用分割画像の存在そのものを認識し難い暗証画像保持シートを提供すること。【解決手段】暗証用分割画像を、磁気によって色変化を生じるインキによって構成する。磁気を近づける前では、この暗証用分割画像を肉眼で観察することができず、その存在を認識することができない。磁気を近づけてその色彩を変化させ、復号用分割画像を重ねることにより、両画像を合成して、秘密画像を再現する。【選択図】図2

Description

本発明は、秘密画像を二分割して得られた2つの分割画像のうち一方の画像を担持する暗証画像保持シートであって、2つの前記分割画像のうち他方の画像を重ねることにより、前記秘密画像を再現することができる暗証画像保持シートに関するものである。
この技術は、前記分割画像のうち、一方の画像(暗証用分割画像)を暗証画像保持シートが担持させ、他方の画像(復号用分割画像)を復号用シートに担持させて、これら暗証画像保持シートと復号用シートとを位置合わせして重ねることにより、秘密画像を合成して再現するものであり、例えば、くじや真偽判定技術に応用されている。
このような技術は周知であり、例えば、特許文献1,2に記載されている。これら先行文献に記載の技術は、多色刷りされた暗証用分割画像を利用するもので、その色彩ごとに暗証用分割画像と背景画像とが設けられている。暗証用分割画像は破線状の万線で構成されており、背景画像は、暗証用分割画像の万線とは位相が1/2ピッチ異なる破線状の万線で構成されている。そして、やはり破線状の万線で構成された復号用分割画像を重ねることにより、これら暗証用分割画像と復号用分割画像とが合成されて、前記秘密画像が再生される。例えば、復号用分割画像の万線が暗証用分割画像の万線と万線との間の余白部分に位置するように重ね合わせると、この部位では、あたかもベタ印刷が施されているかのように見える。他方、背景においては、背景画像の万線と復号用分割画像の万線が正確に重ね合わされるため、これら万線と万線との間の余白部分がそのまま維持される。このため、余白部分のないベタ印刷の部分と余白部分の維持された背景とのコントラストによって、秘密画像が可視化され、認識できるのである。なお、特許文献1に記載の判定技術は、色彩ごとに暗証用分割画像と背景画像とが構成されているため、復号用分割画像の色彩に応じて、可視化される潜像が異なっている。
特開2004−174997号公報 特開2011−062876号公報
ところで、これらの技術では、暗証用分割画像と背景画像とはいずれも破線状の万線で構成されており、しかも、万線で構成されたこれら画像は、通常、何らの意味をも示さない不自然な画像であるため、これらが秘密情報を担保する画像であることが明らかであるという問題があった。
本発明は、このような問題意識に基づくものであって、前述のように、暗証用分割画像を担持して、復号用分割画像を重ねることにより、秘密画像を再現するシートでありながら、その暗証用分割画像の存在そのものを認識し難い暗証画像保持シートを提供することを目的とするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、秘密画像を二分割して得られた2つの分割画像のうち一方の画像(暗証用分割画像)を担持する暗証画像保持シートであって、2つの前記分割画像のうち他方の画像(復号用分割画像)を重ねることにより、前記秘密画像を再現
する暗証画像保持シートにおいて、
前記暗証用分割画像の一部又は全部が、磁気によって色変化を生じるインキによって構成されていることを特徴とする暗証画像保持シートである。
次に、請求項2に記載の発明は、前記暗証用分割画像が、磁気を近づける前の状態において、肉眼で観察できない状態に置かれていることを特徴とする請求項1に記載の暗証画像保持シートである。
また、請求項3に記載の発明は、磁気を近づける前の状態の前記暗証用分割画像の色彩が、この暗証用分割画像の周囲の背景の色彩と同一であることを特徴とする請求項2に記載の暗証画像保持シートである。
また、請求項4に記載の発明は、磁気による色変化を生じない印刷柄が施されており、かつ、この印刷柄が前記暗証用分割画像と背景とに連続して施されていることを特徴とする請求項2に記載の暗証画像保持シートである。
また、請求項5に記載の発明は、暗証用分割画像の周囲の背景の一部の領域であって、秘密画像の再現を妨げない位置の一部領域が、磁気によって色変化を生じるインキによって構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の暗証画像保持シートである。
また、請求項6に記載の発明は、前記秘密画像が多数の微細領域に細分化されており、これら微細領域の一部の集合を前記暗証用分割画像とし、残部の集合を前記復号用分割画像としていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の暗証画像保持シートである。
また、請求項7に記載の発明は、磁気によって色変化を生じる前記インキがマイクロカプセルを含有して構成されており、このマイクロカプセルが殻中に互いに色彩の異なる磁性体粉末と非磁性体粉末とを封入して構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の暗証画像保持シートである。
本発明の暗証画像保持シートでは、暗証用分割画像の一部又は全部が、磁気によって色変化を生じるインキによって構成されているため、磁気を近づける前では、この暗証用分割画像を肉眼で観察することができない。このため、暗証用分割画像の存在そのものを認識することが困難である。
一方、磁気を近づけることによって暗証用分割画像の色彩が変化するから、この状態で復号用分割画像を重ねることにより、暗証用分割画像と復号用分割画像とを合成して、秘密画像を再現することが可能である。
秘密画像の例とその分割画像の例を示し、図1(a)は秘密画像の説明図、図1(b)は暗証用分割画像の説明図、図1(c)は復号用分割画像の説明図である。 図2(a)は暗証画像保持シートの例を示す断面説明図、図2(b)はこの暗証画像保持シートに使用するマイクロカプセルの断面説明図である。 図3は暗証画像保持シートの例を示し、図3(a)は暗証画像保持シートの平面説明図、図3(b)及び図3(c)は暗証用分割画像の色彩を変化させて可視化した状態を示す平面説明図である。 図4は暗証画像保持シートの別の例を示し、図4(a)はその断面説明図、図4(b)は平面説明図である。 図5は復号用シートの例を示し、図5(a)は断面説明図、図5(b)は平面説明図である。 図6は秘密画像を再現した状態を示す平面説明図である。
次に、具体例に基づいて本発明を説明する。
図面の図1は秘密画像の例とその分割画像aの例を示す説明図である。秘密画像aは任意の画像でよいが、この例では、多数の矩形状画素を配列して構成したアルファベットの「N」の文字を秘密情報としている(図1(a)参照)。このほか、任意の文字又は記号であってよい。また、図形商標やロゴ等の図形であってもよく、顔写真などの写真画像であってもよい。
次に、分割画像a1,a2はこの秘密画像aを2分割して得られた画像である。分割の方法も任意であるが、秘密画像aを多数の微細領域に細分化し、こうして細分化された多数の微細領域のうち、互いに離間した微細領域を集めて、その集合で各分割画像を構成することが望ましい。互いに離間した微細領域の集合から秘密画像aを推定することは、一般に困難だからである。この例では、図示垂直方向のストライプ状に秘密画像aを細分化し、細分化された各領域のうち、互いに離間した微細領域を集めて一方の分割画像とし、残部の微細領域を集めて他方の分割画像としている。なお、この例では、符号a1で示した分割画像が、本発明の暗証画像形成シートに設けられる暗証用分割画像であり(図1(b)参照)、符号a2で示した分割画像が復号用分割画像である。
なお、前述のように、秘密画像aの分割方法はこれに限られない。例えば、マトリクス状に配列した微細な点状に分割することも可能である。また、ランダムに配置した微細な点状に分割することもできる。曲線で分割することも可能である。
次に、本発明の暗証画像形成シートはこの暗証用分割画像a1を担持するものである。この暗証画像形成シート1は、図2(a)に示すように、基材シート11に暗証用分割画像a1を印刷して構成することができる。
ところで、暗証用分割画像a1は、その一部又は全部が、磁気によって色変化を生じる磁気変色性インキ12によって構成されている必要がある。この結果、磁気を作用させる前の状態では、この暗証用分割画像a1を不可視にすることができる。特に、その全部が磁気によって色変化を生じるインキによって形成されていることが望ましい。
このような磁気変色性インキ12としては、特定のマイクロカプセルを含有するカプセルインキを好ましく利用することができる。図2(b)はこのようなマイクロカプセルを示す断面説明図である。このマイクロカプセルは、図2(b)から分かるように、殻中に磁性体粉末と非磁性体粉末の両者を封入して構成されたもので、磁性体粉末と非磁性体粉末とは互いに異なる色彩を有している。代表的には磁性体粉末は黒色である。非磁性体粉末は任意の色彩でよいが、基材シート11の色彩と同一の色彩であって、しかも、磁性体粉末の色彩とはコントラストの高い色彩を有していることが望ましい。例えば白色である。
そして、このマイクロカプセルを含有するカプセルインキで印刷したインキ皮膜に対して、基材シート11の下方から磁石を近づけると、非磁性体粉末が磁石に引きつけられて、非磁性体粉末が押しのけられるため、暗証用分割画像a1は非磁性体粉末の色彩、例えば、基材シート11の色彩と同じ白色を呈することとなる。このため、暗証用分割画像a1を肉眼で観察することが不可能となる。
一方、基材シート11の上方から磁石を近づけると、非磁性体粉末が引きつけられて、暗証用分割画像a1は磁性体粉末の色彩、例えば黒色を呈する。そして、周囲の背景の色彩、すなわち、基材シート11の色彩とのコントラストのために、暗証用分割画像a1が可視化する。
このようなマイクロカプセルに使用する磁性体粉末としては、磁石を近づけることで磁化して磁石に引き付けられ、しかも、磁石を遠ざけたときには残留磁気の残らない軟磁性体から成る粉末が好ましく使用できる。例えば、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属、もしくはマグネタイト、フェライトをはじめとしてこれらの元素を含む合金や化合物である。また、非磁性体粉末としては着色顔料を使用することができる。例えば、二酸化チタン、硫化亜鉛、チタン酸鉛、酸化ジルコニウム、鉛白、カドミウム赤、カドミウム黄等の無機顔料、フタロシアニン系顔料等の有機顔料などである。これら磁性体粉末及び非磁性体粉末の粒径は、いずれも、0.1ミクロン以下が好ましい。そして、これら磁性体粉末及び非磁性体粉末を溶剤中に分散させ、例えば、相分離法、液中硬化被覆法、インシチュー重合法、界面重合法等の方法により、殻中に封入することによってマイクロカプセルを製造することができる。なお、殻物質としては、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、天然樹脂等を使用できる。
ところで、前述のように、暗証用分割画像a1は、磁気によって色変化を生じる磁気変色性インキ12によって構成されている必要があるが、これに加えて、暗証用分割画像a1の周囲の背景の一部領域をこの磁気変色性インキ12によって構成することもできる。図3(a)〜(c)はこのように暗証用分割画像a1と共に、その背景の一部領域を磁気変色性インキ12によって構成した暗証画像形成シート1の例を示す説明図である。
図3(a)は、基材シート11の下方から磁石を近づけて、磁気変色性インキ12を基材シート11と同色にした状態を示している。なお、説明の便宜のため、基材シート11として、印刷が施されていない全面一色のシートを使用している。そして、この状態では、磁気変色性インキ12の色彩と基材シート11とが同一であるため、暗証用分割画像a1はもちろん、背景に施された磁気変色性インキ12も観察できない。
次に、暗証画像形成シート1の上方から磁石を近づけることにより、磁気変色性インキ12の色彩を変化させ、これら磁気変色性インキ12で構成された暗証用分割画像a1と前記一部領域を可視化することができる。図3(b)及び図3(c)はこの状態を示す説明図である。ただし、図3(b)では、暗証用分割画像a1と、その背景のうち磁気変色性インキ12で構成された前記一部領域bとを区別するため、暗証用分割画像a1を黒色で示し、前記一部領域bにこれとは異なるハッチングを施して図示している。これは説明の便宜のためであって、実際には、これら暗証用分割画像a1と前記一部領域bとは同一の色彩を有しているのである。そこで、図3(c)は、暗証用分割画像a1と前記一部領域bとの両方を黒色で図示している。
図3(b)から分かるように、暗証用分割画像a1の周囲の背景に磁気変色性インキ12で構成された前記一部領域bが存在しない場合には、秘密画像aや暗証用分割画像a1の形状に応じて、可視化した暗証用分割画像a1から秘密画像aを容易に推定することができる。例えば、この例のように、秘密画像aがアルファベットの「N」の文字であるような場合には、可視化した暗証用分割画像a1の形状から秘密画像aの「N」の文字を推定することが容易と考えられる。
これに対し、暗証用分割画像a1の周囲の背景に磁気変色性インキ12で構成された前記一部領域bを有する場合には、図3(c)から分かるように、これら暗証用分割画像a1と前記一部領域bは一体として同色で表示されているから、これら双方の画像から暗証用分割画像a1を分離して認識することが困難となり、秘密画像aの「N」の文字を推定することも困難である。
暗証用分割画像a1の周囲の背景に配置された前記一部領域bは、秘密画像の再現を妨げない位置に配置することが必要である。例えば、復号用分割画像a2を形成した復号用シートを位置合わせして重ねたとき、この復号用分割画像a2に重畳する位置である。もっとも、この復号用シートに形成された復号用画像cが復号用分割画像a2と共に別の画像を有する場合には、これら復号用画像cの一部に重なる位置に前記一部領域bが配置されていれば十分である。後述するように、この例では、復号用画像cは、復号用分割画像a2を構成するストライプ状微細領域を延長して構成したストライプパターンを有している(図5(b)参照)。前記一部領域bはこのストライプパターンに重なれば十分なのである。
次に、本発明の暗証画像保持シート1には、磁気変色性インキ12の他に、磁気による色変化を生じない印刷柄が施すことができる。この印刷柄は、通常の印刷インキで印刷することが可能である。
図4はこのような暗証画像保持シート1の例を示すもので、図4(a)はその断面説明図、図4(b)は平面説明図である。この例では、複数の細線状印刷柄13が通常の印刷インキで施されている。これらの図から分かるように、印刷柄13は磁気変色性インキ12から成る暗証用分割画像a1の上に施されており、しかも、暗証用分割画像a1とその周囲の背景とに連続して施されている。印刷柄13を施すことにより、暗証画像保持シート1に無地の部分がなくなり、印刷物として不自然な部分をなくすことができる。また、暗証用分割画像a1と背景とに連続して印刷柄13を施すことにより、この印刷柄13が迷彩となって、暗証用分割画像a1の存在を一層認識し難いものとすることができる。
このような印刷柄13は、暗証画像保持シート1の上面から磁石を近づけて可視化した暗証用分割画像a1と干渉して、その観察を困難にするようなものであってはならない。このような印刷柄13としては、細線で構成された彩文模様が例示できる。また、細線でなくても、隠蔽力の低い印刷インキを使用して、可視化した暗証用分割画像a1を透視できる印刷柄とすることもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明の暗証画像保持シート1は、基材シート11に磁気変色性インキ12を印刷し、あるいはさらに通常インキで印刷柄13を印刷した後、基材シート11の下面側から磁石を近づけることによって製造することができる。磁気変色性インキ12が前記カプセルインキから成る場合には、基材シート11の下面側から磁石を近づけることにより、このカプセルインキから成る暗証用分割画像a1や背景の前記一部領域bが非磁性体粉末の色彩を示すこととなり、これら各画像a1,bを肉眼では観察することができない。
次に、この暗証画像保持シート1に対して、上方から磁石を近づけることにより、磁気変色性インキ12から成る暗証用分割画像a1や背景の前記一部領域bの色彩が変化して可視化する。そして、こうして可視化した暗証画像保持シート1に復号用分割画像a2を重ねることにより、秘密画像aを再現して可視化することができる。
復号用分割画像a2は、透明な基材シート21に印刷インキ22を印刷して設けることが望ましい(図5(a)(b)参照)。透明基材シート21上に復号用分割画像a2を印
刷した復号用シート2を暗証画像保持シート1の上に位置合わせして重ね合わせることにより、暗証用分割画像a1と復号用分割画像a2とを重ねることが可能である。
ところで、この復号用シート2には、復号用分割画像a2に加えて、別の画像を形成することもできる。もちろん、この別の画像は、秘密画像aの再現を妨害するものであってはならない。
図5(a)(b)は、復号用分割画像a2と、この復号用分割画像a2とは別の画像とを一体として形成した復号用シート2の例を示している。前述のように、この例では、復号用分割画像a2は、アルファベットの「N」の文字をストライプ状に細分化し、こうして細分化された各領域のうち、互いに離間した微細領域を集めて構成したもので、この復号用分割画像a2を構成する各領域は長短の直線状をしている。また、そのピッチは一様である。そこで、これら各微細領域を延長してこの延長部分を前記別の画像とすると共に、これら各微細領域と延長部分とを一体化して、一様な長さの直線から成るストライプ状の復号用画像cとしたものである。なお、復号用分割画像a2の左右に、前記微細領域のピッチと同一ピッチで直線状の画像を形成して、この直線状画像も復号用画像cの一部としている。
この復号用シート2を可視化した暗証画像保持シート1に重ねた状態を図6に示す。図6から分かるように、暗証用分割画像a1の存在する位置では、復号用画像cのストライプの間をこの暗証用分割画像a1が埋め、あたかもベタ印刷が施されているかのように見える。他方、背景においては、復号用画像cのストライプの間の余白部分がそのまま維持される。このため、余白部分のないベタ印刷の部分と余白部分の維持された背景とのコントラストによって、秘密画像aが可視化され、認識できる。なお、このとき、暗証用分割画像a1の背景の前記一部領域bは復号用画像cと重なり、これに隠蔽されるから、秘密画像aの再現に支障を生じない。
復号用画像cを構成するインキ22としては磁気による色変化を生じない通常インキを使用することができる。また、磁気によって色変化を生じる磁気変色性インキを使用することも可能である。
なお、暗証用分割画像a1に復号用分割画像a2を重ねる工程と、暗証用分割画像a1に磁石を近づけて可視化する工程とは、任意の順序でよい。まず暗証用分割画像a1に復号用分割画像a2を重ね、次に磁石を近づけて可視化してもよいし、まず磁石を近づけて暗証用分割画像a1を可視化した後、復号用分割画像a2を重ねてもよい。なお、復号用分割画像a2が磁気変色性インキによって構成されている場合には、暗証用分割画像a1に復号用分割画像a2を重ねた後、磁石を近づけることにより、暗証用分割画像a1と復号用分割画像a2の両者を同時に変色させて、秘密画像aを再現することが可能である。磁石としては、市販の永久磁石を使用することができる。また、磁石を内蔵する携帯用端末(例えば、スマートフォン)を使用してもよい。
1:暗証画像保持シート
11:基材シート
12:磁気変色性インキ
13:通常インキ
2:復号用シート
21:基材シート
22:印刷インキ
a:秘密画像
a1:暗証用分割画像
a2:復号用分割画像

Claims (7)

  1. 秘密画像を二分割して得られた2つの分割画像のうち一方の画像(暗証用分割画像)を担持する暗証画像保持シートであって、2つの前記分割画像のうち他方の画像(復号用分割画像)を重ねることにより、前記秘密画像を再現する暗証画像保持シートにおいて、
    前記暗証用分割画像の一部又は全部が、磁気によって色変化を生じるインキによって構成されていることを特徴とする暗証画像保持シート。
  2. 前記暗証用分割画像が、磁気を近づける前の状態において、肉眼で観察できない状態に置かれていることを特徴とする請求項1に記載の暗証画像保持シート。
  3. 磁気を近づける前の状態の前記暗証用分割画像の色彩が、この暗証用分割画像の周囲の背景の色彩と同一であることを特徴とする請求項2に記載の暗証画像保持シート。
  4. 磁気による色変化を生じない印刷柄が施されており、かつ、この印刷柄が前記暗証用分割画像と背景とに連続して施されていることを特徴とする請求項2に記載の暗証画像保持シート。
  5. 暗証用分割画像の周囲の背景の一部の領域であって、秘密画像の再現を妨げない位置の一部領域が、磁気によって色変化を生じるインキによって構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の暗証画像保持シート。
  6. 前記秘密画像が多数の微細領域に細分化されており、これら微細領域の一部の集合を前記暗証用分割画像とし、残部の集合を前記復号用分割画像としていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の暗証画像保持シート。
  7. 磁気によって色変化を生じる前記インキがマイクロカプセルを含有して構成されており、このマイクロカプセルが殻中に互いに色彩の異なる磁性体粉末と非磁性体粉末とを封入して構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の暗証画像保持シート。
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