JP2016123873A - X線ct装置、補正方法及び補正プログラム - Google Patents

X線ct装置、補正方法及び補正プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016123873A
JP2016123873A JP2016001530A JP2016001530A JP2016123873A JP 2016123873 A JP2016123873 A JP 2016123873A JP 2016001530 A JP2016001530 A JP 2016001530A JP 2016001530 A JP2016001530 A JP 2016001530A JP 2016123873 A JP2016123873 A JP 2016123873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pileup
detector
photon counting
spectrum
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016001530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7002827B2 (ja
Inventor
シャオラン・ワン
Shaolan Wang
チュアングァン・ツァオ
Chunguang Cao
ユー・ジョウ
Zou Yu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Publication of JP2016123873A publication Critical patent/JP2016123873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7002827B2 publication Critical patent/JP7002827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/24Measuring radiation intensity with semiconductor detectors
    • G01T1/247Detector read-out circuitry
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/003Reconstruction from projections, e.g. tomography
    • G06T11/005Specific pre-processing for tomographic reconstruction, e.g. calibration, source positioning, rebinning, scatter correction, retrospective gating
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/02Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material
    • G01N23/04Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material
    • G01N23/046Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material using tomography, e.g. computed tomography [CT]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/17Circuit arrangements not adapted to a particular type of detector
    • G01T1/171Compensation of dead-time counting losses

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】パイルアップ補正の計算時間を短縮するX線CT装置を提供する。【解決手段】X線CT装置は、光子計数検出器と、処理回路とを備える。光子計数検出器は、X線源から曝射されたX線を検出する。処理回路は、光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および光子計数検出器の不感時間値に基づき、光子計数検出器の出力スペクトルに対するパイルアップの寄与率をパイルアップ次数毎に算出して、予め定められた閾値とパイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定する。続いて、処理回路は、所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について、検出器応答モデルおよび入射スペクトルを使用して成分スペクトルを計算する。そして、処理回路は、計算された前記成分スペクトルを合計して出力スペクトルを生成する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線CT(Computed-Tomography)装置、補正方法及び補正プログラムに関する。
撮影イメージングとは、最も単純に表現すれば、被検体を通るX線ビームと、X線あたりの全体的な減衰に関する検出器である。この減衰は被検体の存在する場合と被検体の存在しない場合とにおける同一のX線の比較から算出する。この概念的定義から、適切に画像を構成するためには複数のステップが必要である。例えば、X線発生装置の限定されたサイズ、発生装置からのエネルギーが非常に低いX線を遮断するフィルタの性質および形状、検出器のジオメトリおよび特性の詳細、ならびに収集システムの能力はすべて、実際の再構成がどのように行われるかに影響を与える要素である。再構成において、イメージングされる被検体の線減衰係数(Linear Attenuation Coefficient:LAC)のマップが、逆ラドン変換を通じてLACの線積分から得られる。線積分は被検体を通るX線の一次強度の対数に関連し得る。しかし、検出器で測定されたX線強度は、散乱する光子と一次光子の両方を含み得る。したがって、散乱から再構成された画像は、何らかの散乱アーチファクトを含み得る。
多くの臨床的応用が、物質識別およびビームハードニング補正の改善をもたらし得る、スペクトルCT技術の利益を享受することができる。また、半導体ベースの光子計数検出器はスペクトルCTの有望な候補であり、従来のスペクトルCT技術(例えば、2管球搭載型、kVpスイッチング等)と比較してより良いスペクトル情報を提供することができる。
半導体のタイプ(例えば、CZT(Cadmium Zinc Telluride)またはCdTe(Cadmium Telluride))、その厚さおよび読み出し回路によって決定される不感時間(約100ns)故に、高X線束率でのパルスパイルアップ(約10cps/mm)は非常に深刻となり、測定されたスペクトル信号が歪む場合がある。歪んだスペクトル信号は画像再構成においてアーチファクトを引き起こし得る。パイルアップ効果を検出器モデルにおいて補正することができる場合、画像品質を改善できる。しかし、パイルアップ補正の結果を考慮しつつ検出器応答を計算することにより、CTシステムの計算資源をかなり使用することになり、さらには光子計数検出器の応答を決定するプロセスに時間がかかってしまう。
したがって、光子計数検出器の応答を計算するのに必要とされる計算時間を削減する有効な技術が望まれている。
特開2013−192951号公報
本発明が解決しようとする課題は、パイルアップ補正の計算時間を短縮することができるX線CT装置、補正方法及び補正プログラムを提供することである。
実施形態のX線CT装置は、光子計数検出器と、処理回路とを備える。光子計数検出器は、X線源から曝射されたX線を検出する。処理回路は、前記光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および前記光子計数検出器の不感時間値に基づき、前記光子計数検出器の出力スペクトルに対するパイルアップの寄与率をパイルアップ次数毎に算出して、予め定められた閾値と前記パイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも前記寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定する。続いて、処理回路は、前記所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について、検出器応答モデルおよび前記入射スペクトルを使用して成分スペクトルを計算する。そして、処理回路は、計算された前記成分スペクトルを合計して前記出力スペクトルを生成する。
図1は、光子計数検出器の検出器パイルアップモデルを決定する装置を示す図である。 図2は、光子計数検出器の検出器パイルアップモデルの出力を決定する方法を示す図である。 図3は、検出器パイルアップモデルを使用した模擬成分スペクトルを示す図である。 図4は、検出器パイルアップモデルを使用した模擬成分スペクトルを示す図である。 図5は、リング結合型トポロジーを有する画像再構成装置の実施態様の概略を示す図である。 図6は、内側リングトポロジーを有する画像再構成装置の実施態様の概略を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係るX線CT装置、補正方法及び補正プログラムを説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。
本明細書に記載される実施形態は、光子計数CT検出器の応答を計算するのに必要とされる計算時間を削減するCTシステムおよび方法に関する。
一実施形態によると、X線源から曝射されたX線を受けるように構成された光子計数検出器および処理回路を含むコンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)装置が提供される。処理回路は、光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および不感時間値に基づき、パイルアップ次数に対応する閾値よりも大きい、光子計数検出器の出力スペクトルへの寄与率を有する最も高いパイルアップ次数を決定し、検出器応答モデルおよび入射スペクトルを使用して少なくとも1つの成分スペクトルを計算し、計算された成分スペクトルはそれぞれ、決定された最も高いパイルアップ次数以下のパイルアップ次数に対応し、少なくとも1つの計算された成分スペクトルを合計して出力スペクトルを生成するように構成されている。
別の実施形態において、CTスキャナにおける光子計数検出器の応答を決定する補正方法が提供され、この方法は、光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および不感時間値に基づき、パイルアップ次数に対応する閾値よりも大きい、光子計数検出器の出力スペクトルへの寄与率を有する最も高いパイルアップ次数を決定するステップと、検出器応答モデルおよび入射スペクトルを使用して少なくとも1つの成分スペクトルを計算するステップであって、計算された成分スペクトルはそれぞれ、決定された最も高いパイルアップ次数以下のパイルアップ次数に対応するステップと、少なくとも1つの計算された成分スペクトルを合計して出力スペクトルを生成するステップとを含む。
別の実施形態によれば、コンピュータに実行されたとき、CTスキャナにおける光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および不感時間値に基づき、パイルアップ次数に対応する閾値よりも大きい、光子計数検出器の出力スペクトルへの寄与率を有する最も高いパイルアップ次数を決定するステップと、検出器応答モデルおよび入射スペクトルを使用して少なくとも1つの成分スペクトルを計算するステップであって、計算された成分スペクトルはそれぞれ、決定された最も高いパイルアップ次数以下のパイルアップ次数に対応するステップと、少なくとも1つの計算された成分スペクトルを合計して出力スペクトルを生成するステップとを含む方法をコンピュータに実行させる補正プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。
添付図面とともに検討され、以下の詳細な説明を参照してより良く理解されれば、本発明およびその付随する利点の多くをより完全に理解することが容易になるであろう。
ここで図面を参照して、図1は、スペクトルCTスキャナの光子計数検出器各々についての検出器パイルアップモデルを決定する装置を示す。特に、図1は、入射スペクトルSin(E)、計数率およびパラメータベクトルaを受信する検出器パイルアップモデル10を示す。受信した値に基づいて、検出器パイルアップモデル10はシミュレーションで測定された出力スペクトルSout(E;a)を生成する。具体的には、検出器パイルアップモデル10は、X線検出器に入射されるX線のスペクトルである入射スペクトルと、X線検出器のX線に対する応答モデルと、パラメータベクトルとに基づいて、出力スペクトルを生成する。最終的に生成される出力スペクトルSout(E;a)は、画像再構成を実行するために使用される。シミュレーションで測定された出力スペクトルSout(E;a)を決定するプロセスについては以下でさらに詳細に説明する。
図1に示すように、モデルパラメータ推定デバイス20はシミュレーションで測定された出力スペクトルSout(E;a)と実測スペクトルS(E)とを比較し、所定のコスト関数を最小化するためにパラメータベクトルaを更新する。更新されたパラメータベクトルaを検出器パイルアップモデル10にフィードバックし、新たなシミュレーションで測定された出力スペクトルSout(E;a)を生成する。このプロセスを所定の繰り返し回数続けるか、またはパラメータベクトルaが所定閾値未満になるまで続ける。
モデルパラメータ推定デバイスは、最適なパラメータベクトルaを求めるために、例えば、パラメータベクトルaの所定の範囲内での全数検索、または非線形最小二乗法を活用できる。対応する最適なパラメータベクトルaは、スキャナにおける光子計数検出器各々について求められる。
入射スペクトルSin(E)は、スキャナ光子計数検出器(Photon-Counting Detector:PCD)ごとに計算(供給業者はすべて、自社のX線管からの出力を計算するモデルを有する)または測定値(最も基準となる分光検出器、例えば、高純度ゲルマニウム分光計を用いることによる)によって決定することができる。測定された実測スペクトルSは各入射スペクトルSin(E)に対応する各PCDからの出力スペクトルSout(E;a)である。
パラメータベクトルaは、二重光子事象がピークパイルアップ事象であるか、またはテールパイルアップ事象であるかを判断するために、不感時間値τ、時間閾値Tを含む(ピークパイルアップ事象またはテールパイルアップ事象が任意のパイルアップ次数にて起こるか判断するためにこの閾値を適用してもよい)。また、パラメータベクトルaはさらに異なる数の準一致光子χ、χ 、χ 、χ 、χ 等の個々の検出確率を含むことができる。例えば、χは単一光子事象の検出確率であり、χ はピーク二重パイルアップ事象の検出確率であり、χ はテール二重パイルアップ事象の検出確率であり、χ は三重ピークパイルアップ事象の検出確率である、等。個々の確率の合計は1以下である。すなわち、パラメータベクトルaは、ピークパイルアップ事象(すなわち、検出確率<1)とテールパイルアップ事象(すなわち、検出確率=1)とを区別するための時間閾値パラメータを含む。
検出器パイルアップモデル10は、図2に示す方法を用いて、入射スペクトルSin(E)およびパラメータベクトルaから出力スペクトルSout(E)を計算する。ここで、検出器パイルアップモデル10は、光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および光子計数検出器の不感時間値に基づき、光子計数検出器の出力スペクトルに対するパイルアップの寄与率をパイルアップ次数毎に算出して、予め定められた閾値とパイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定する。続いて、検出器パイルアップモデル10は、所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について、検出器応答モデルおよび入射スペクトルを使用して成分スペクトルを計算する。そして、検出器パイルアップモデル10は、計算された成分スペクトルを合計して出力スペクトルを生成する。
特に、検出器パイルアップモデル10は、ステップ200にて、不感時間値を含むパラメータベクトルaを求め、光子計数検出器のパイルアップ次数のパラメータ(N)を0に初期化する。
ここで、パラメータベクトルaの各々のパラメータは、光子計数検出器の素材、光子計数検出器の厚み及び光子計数検出器の検出信号を読み出す回路構成などの検出器の構造上のパラメータによって定まる。このため、検出器パイルアップモデル10は、事前にパラメータベクトルaのセットを光子計数検出器の種類にあわせて複数準備しておき、使用する光子計数検出器の種類に合致したパラメータベクトルaのセットを読み出して使用してもよい。例えば、検出器パイルアップモデル10は、検出器の構造上のパラメータと、パラメータベクトルaとを関連付けるテーブルを予め記憶する。ここで、検出器の構造上のパラメータを一意に特定するためのID(Identifier)として検出器の型番などを用いてもよい。そして、パイルアップモデル10は、検出器の構造上のパラメータに対応するパラメータベクトルaを選び出すようにしてもよい。一例をあげると、検出器パイルアップモデル10は、光子計数検出器の素材、光子計数検出器の厚み及び光子計数検出器の検出信号を読み出す回路構成のうち少なくともいずれか一つを用いて光子計数検出器の不感時間値を設定する。また、別の実現方法としては、ある装置において典型的なスキャンパラメータを適用した場合のパラメータベクトルaの各パラメータを事前に記憶しておき、ユーザーにより設定されたスキャンパラメータと典型的なスキャンパラメータとの違いに対応する係数をパラメータベクトルaに掛け算することで、現在のスキャンパラメータでのパラメータベクトルaを算出するようにしてもよい。
検出器パイルアップモデル10は、ステップ210にて、N=0、すなわち、パイルアップなしの場合に対応する第1成分スペクトルS(E)を、入射スペクトルSin(E)およびパラメータベクトルaに基づいて計算する。
検出器パイルアップモデル10は、ステップ215にて、パイルアップ次数のパラメータNの値を1増分する。検出器パイルアップモデル10は、ステップ220にて、パイルアップ次数のパラメータがNである場合のパイルアップの最終出力スペクトルへの寄与率に対応する上界値を計算する。ここで、パイルアップ次数のパラメータがNである場合のパイルアップの寄与率をPとする。例えば、パイルアップがない場合(0次パイルアップとも言う)の寄与率をPとし、二重光子事象のパイルアップ場合(1次パイルアップとも言う)の寄与率をPとし、三重光子事象のパイルアップ場合(2次パイルアップとも言う)の寄与率をPとし、四重光子事象のパイルアップ場合(3次パイルアップとも言う)の寄与率をPとする。一実施形態によると、寄与率Pは、光子計数検出器の入射線束率n(すなわち計数率)と不感時間(τ)の積に等しい平均値を有するポアソン確率変数である。したがって、検出器パイルアップモデル10は、光子計数検出器の計数率と不感時間値との積に等しい平均値を有するポアソン分布に基づいて寄与率Pを算出する。例えば、検出器パイルアップモデル10は、寄与率Pを次の通り数式(1)で計算する。
Figure 2016123873
また、PはさらにパラメータがNである場合のパイルアップの寄与率の上界値としての役割も果たす。ピークパイルアップ(すなわち、検出確率<1)の場合、検出光子数が元々の光子数よりも少ないため、実際の寄与率はPより小さい。テールパイルアップ(すなわち、検出確率=1)の場合、光子計数率が維持されるため実際の寄与率はPと等しい。したがって、パイルアップ事象はすべて両方の場合の組み合わせであるため、実際の寄与率はPより高くはなり得ない。Nの値を増加させると、Pの値が減少することに留意されたい。したがって、特定のPが対応する閾値に基づき無視できるものであるとみなされると、Nよりも大きい次数のパイルアップはすべて無視できるものであるとみなすことができる。また、本明細書における光子パイルアップ次数の確率は、ポアソン分布を有すると仮定される。しかし、本明細書に記載される方法のステップは、他の分布を有する光子パイルアップの確率にも等しく適用可能である。
検出器パイルアップモデル10は、ステップ225にて、N番目のオーダーのパイルアップの寄与率が、所定閾値Tよりも大きいか判断するためにクエリーを行う。各オーダーNについて、所定閾値Tは経験的に決定され得るか、または光子計数検出器の応答を計算するときの所望の精度水準に基づいて決定してもよい。クエリーへの応答が肯定であれば、プロセスはステップ230へと進み、パイルアップパラメータの値が1増分され、最終出力スペクトルに対する次のオーダーのパイルアップの寄与率を計算するために、プロセスはステップ220へと戻る。
検出器パイルアップモデル10は、ステップ225でのクエリーへの応答が否定であれば、プロセスは、ステップ235へと進み、パイルアップパラメータの値を1減分する。これにより、出力スペクトルSout(E;a)が、ステップ225の条件を満たすオーダーのパイルアップのみについて確実に計算される。具体的には、検出器パイルアップモデル10は、予め定められた閾値とパイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定する。そして、検出器パイルアップモデル10は、所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について成分スペクトルを計算する。言い換えると、検出器パイルアップモデル10は、算出した寄与率が対応するパイルアップ次数の閾値よりも大きいパイルアップ次数のみを出力スペクトルの計算に考慮する。
検出器パイルアップモデル10は、i=1、2、3、...Nについての個々の成分スペクトルS(E)をステップ240で計算する。一実施形態によれば、単一光子事象に対してポアソン分布が仮定され、画素重み付けポテンシャルの効果、相互作用位置、バリスティックデフィシットおよび空間電荷を成分スペクトルS(E)の計算に含める。ポアソン分布の使用は下に示す成分スペクトル方程式(S0、S1、S2等)の項e−nτd、ne−nτd、(1/2)n−nτd等に反映されていることに留意されたい。
特に、重み付けポテンシャルは次の通り数式(2)で定義される。
Figure 2016123873
ここで、αは検出器の重み付けポテンシャル分布を示すモデルパラメータであり、Lは検出器の厚さであり、zはCZTの点とカソードの間の距離を示す。なお、zは、以下の通り数式(3)で定義される。
Figure 2016123873
ここで、zはX線光子が電子−正孔対に変換される点であり、tTOFは生成された電子が相互作用点zから検出器のアノードまでドリフトする時間であり、νは光子計数検出器における電子伝達体のドリフト速度である。
バリスティックデフィシットについて、基底方程式は以下の通り数式(4)で定義される。
Figure 2016123873
ここで、数式(4)中のτはプリアンプの時定数であり、ν(t)はプリアンプの出力電圧である。また、数式(4)中のνin(t)は、以下の通り数式(5)で定義される。
Figure 2016123873
ここで、Eは入射エネルギーであり、Kはフロントエンド利得(所与の読み出し設定に対する定数)である。
基底方程式から、0≦t≦tTOFの場合、プリアンプ出力ν(t)は以下の通り数式(6)で定義される。
Figure 2016123873
ここで、νは初期条件、すなわちν(0)=0により決定される。重み付けポテンシャル式を上記式に挿入することで、数式(7)が得られる。
Figure 2016123873
積分を計算すると以下の通り数式(8)となる。
Figure 2016123873
初期条件を適用すると、定数νは数式(9)で表せる。
Figure 2016123873
ここで、τTOF=L/νである。τTOF=(L−z)/νでは、生成された電子は検出器のアノードに到達する。したがって、プリアンプ出力ν(tTOF)は数式(10)に示すように最大に到達する。
Figure 2016123873
空間電荷が無視できないものになった場合はτTOFが異なることに留意されたい。
t>tTOFの場合、τTOF後に信号収集が完了し、出力振幅が指数関数的にフロントエンド回路時定数τとともに減衰する。かかる場合、プリアンプ出力ν(t)は以下の通り数式(11)で定義される。
Figure 2016123873
上記に示したように、プリアンプ出力ν(t)の公式化は相互作用位置zおよび入射エネルギーEに依存する。したがって、本出願人はこれをν(t)=ν(t;z,E)と表す。以下、表現を簡易にするために、ν(t)において入射エネルギーEを省略する場合がある。以下、光子jの飛行時間および相互作用位置をそれぞれ定義するために、本出願人はさらに{tTOF ;z}を使用する。
パイルアップがない場合は、第1成分スペクトルを以下のように計算する。まず、検出エネルギーEを数式(12)に示すように定義する。
Figure 2016123873
次に、成分スペクトルS(E)は以下の通り数式(13)となる。
Figure 2016123873
ここで、積分はエネルギー条件によって全ボリュームにわたって広がる。柔軟な不感時間が真の不感時間に接近した場合、検出確率はχ〜1であることに留意されたい。上の式では、nは入射計数率であり、μCZT(E)はエネルギーEでのCZTの線減衰である。なお、数式(13)の右辺は検出器応答モデルを包含する。
一実施形態によると、ピークパイルアップ事象およびテールパイルアップ事象を含む二重光子事象の第2成分スペクトルS(E)を、Sin(E)およびパラメータベクトルaを用いて計算する。二重光子事象の場合、事象間の間隔が閾値Tよりも小さい場合はピークパイルアップ事象が起こったと判断され、事象間の間隔が閾値Tよりも大きい場合はテールパイルアップ事象が起こったと判断される。閾値Tはモデルパラメータベクトルaに含まれる。
特に、ピークパイルアップ事象の場合、エネルギーEは以下の通り数式(14)で定義される。
Figure 2016123873
ここで、tmaxは、以下の通り数式(15)で定義される。
Figure 2016123873
この場合、ピーク成分スペクトルS (E)は以下の通り数式(16)で定義される。なお、数式(16)の右辺は検出器応答モデルを包含する。
Figure 2016123873
求められた不感時間が真の不感時間に接近した場合、検出確率はχ 〜1/2であることに留意されたい。
テールパイルアップの場合、第1ピークエネルギーEは、以下の通り数式(17)で定義される。
Figure 2016123873
次に、成分スペクトルS t0(E)は以下の通り数式(18)で定義される。なお、数式(18)の右辺は検出器応答モデルを包含する。
Figure 2016123873
さらに、第2ピークエネルギーEは、以下の通り数式(19)で定義される。
Figure 2016123873
次に、成分スペクトルS t1(E)は、以下の通り数式(20)で定義される。なお、数式(20)の右辺は検出器応答モデルを包含する。
Figure 2016123873
求められた不感時間が真の不感時間に接近した場合、検出確率はx t0〜0,x t1〜0であることに留意されたい。ピークおよびテールパイルアップ成分スペクトルを加算するとS(E)が得られる。
また、ピークパイルアップ事象およびテールパイルアップ事象を含む複数の光子事象は、Sin(E)およびパラメータベクトルaを使用して計算される。特に、三重パイルアップの場合、ピークパイルアップに対し、エネルギーEは、以下の通り数式(21)で定義される。
Figure 2016123873
ここで、tmaxは、以下の通り数式(22)で定義される。
Figure 2016123873
この場合、ピーク成分スペクトルS (E)は、以下の通り数式(23)で定義される。なお、数式(23)の右辺は検出器応答モデルを包含する。
Figure 2016123873
求められた不感時間が真の不感時間に接近した場合、検出確率はχ 〜1/3であることに留意されたい。ピーク成分スペクトルS (E)の近似値は、以下の通り数式(24)で定義される。
Figure 2016123873
式中、Snorm(E)は、以下の通り数式(25)で定義される。
Figure 2016123873
ここでNは正規化係数である。
テールパイルアップの場合、またはテール−ピークパイルアップの混合型の場合、計算は、二重パイルアップの計算に類似しているが、考慮すべき組み合わせがさらにある。例えば、第1の組み合わせ(0−1−2)の場合、エネルギーEは、以下の通り数式(26)で定義され、エネルギーEは、以下の通り数式(27)で定義され、エネルギーEは、以下の通り数式(28)で定義される。
Figure 2016123873
Figure 2016123873
Figure 2016123873
と定義される。
第2の組み合わせ((01)−2)の場合、エネルギーE01は、以下の通り数式(29)で定義され、エネルギーEは、以下の通り数式(30)で定義される。
Figure 2016123873
Figure 2016123873
ここで、tmaxは、以下の通り数式(31)で定義される。
Figure 2016123873
((02)−1)や((12)−0)等の他の組み合わせは上述の第2の組み合わせに類似している。また、上記の手法はさらに高いオーダーのパイルアップ事象に拡張可能である。ステップ240では成分スペクトルはステップ225の基準を満たすパイルアップ事象についてのみ計算されることに留意されたい。
このように、検出器パイルアップモデル10は、ステップ240で、ピークパイルアップ事象とテールパイルアップ事象とを区別するための時間閾値パラメータを含む検出器応答モデルを使用して、成分スペクトルを計算する。検出器パイルアップモデル10は、ステップ240で成分スペクトルを計算すると、プロセスはステップ245へと進む。検出器パイルアップモデル10は、ステップ245では、計算した成分スペクトルS(E)、i=0、1、2...Nを合計し、出力スペクトルSout(E;a)を得る。なお、パイルアップ次数Nは、図2に示すステップ200〜235で一度計算されればよい。計算されたパイルアップ次数Nは、その後ステップ240および245にて、成分スペクトルを計算し、合計するために使用される。
図3および図4は、光子計数検出器の様々なパイルアップ次数の寄与率の計算の例を示している。図3および図4は、一実施形態による模擬成分スペクトルを示す。利便性のために、図3および図4に示すスペクトルはパイルアップ次数のパラメータN=0からパイルアップ次数のパラメータN=3までの寄与率を含む。
図3では、曲線310はパイルアップのない(すなわち、N=0)場合の寄与率に対応している。Pから最終出力スペクトルへの寄与率は27.3%である。曲線320は出力スペクトルがP(N=0、パイルアップなし)およびP(N=1、第1オーダーパイルアップ)からの寄与率を含む場合に対応している。Pから出力スペクトルへの寄与率は35.4%である。同様に曲線330はP、PおよびPからのスペクトル寄与率を含む場合、曲線340はP、P、PおよびPからのスペクトル寄与率を含む場合を示す。
本実施形態では、パイルアップ次数のパラメータN=0からN=3に対応する閾値は、T=1%、T=1%、T=1.5%、およびT=2%である。3次パイルアップの寄与率Pは10%であるため、閾値T=2%よりも寄与率が大きくなっており、したがって光子計数検出器の出力スペクトルを計算する際に考慮に入れられる。
対照的に、図4は、パイルアップ次数のパラメータN=0からN=3の寄与率に対応する曲線410〜440を示す。この場合、3次パイルアップの寄与率Pは1.6%である。3次パイルアップの寄与率Pは閾値T=2%未満であるため、寄与率は無視できるものと判断され、したがって光子計数検出器の出力スペクトルを計算する際に考慮に入れられない。曲線440が曲線430にほぼ重なっていることからも明らかであるように、3次パイルアップの寄与率Pは微々たるものである。このように、光子計数検出器の出力スペクトルを計算する際に、パイルアップ次数のパラメータN=0、1および2による寄与率のみを考慮に入れる。換言すれば、パイルアップ次数のパラメータN=3、4、5等の寄与率は出力スペクトルの計算では無視される。したがって、所望の精度水準に基づいてよいユーザー定義閾値(T)が、出力スペクトルの計算に考慮されるパイルアップ次数(P)を決定する。言い換えると、検出器パイルアップモデル10は、画像を再構成する際に所望される精度水準に基づいてパイルアップ次数の閾値を設定する。したがって、出力スペクトルの計算において計算するパイルアップ次数の数を一部に制限することによって、光子計数検出器の応答を計算するために必要とされる計算時間の削減が達成される。
このように検出器パイルアップモデル10は、検出信号に対するパイルアップの寄与率が閾値以下となる高次のパイルアップの次数を算出する。続いて、検出器パイルアップモデル10は、この寄与率に基づいて無視しても構わない次数を算出する。そして、検出器パイルアップモデル10は、検出信号に対するパイルアップの寄与率が閾値以下となる高次のパイルアップを出力スペクトルの計算には使用しないようにする。これにより、検出器パイルアップモデル10は、パイルアップ補正の計算時間を短縮することができる。
図5および図6は、第3世代ジオメトリに配置されるエネルギー積分検出器および第4世代ジオメトリに配置される光子計数検出器(PCD)を有するハイブリッドシステムを備えたCTスキャナシステムの概略図を示す。図5は、PCDリングの内側にX線源512、およびPCDリングの外側にX線検出器ユニット503を有する、リング結合型トポロジーを示す。対照的に、図6は、X線源512およびX線検出器ユニット503の両方がPCDリングの外側にある、内側リングトポロジーを示す。本明細書に開示される実施形態は検出器がPCDである第3世代ジオメトリを有するCTスキャナについても実施することができる。
図5には、CTスキャナシステムにおいて所定の第3世代ジオメトリのX線検出器ユニット503を組み合わせた、所定の第4世代ジオメトリにPCDを配置する実施態様が示されている。この図では、寝台516に横たわったスキャン対象の被検体OBJ、X線源512、コリメータ/フィルタ514、X線検出器ユニット503、および光子計数検出器PCD1〜PCDNの相対位置を示す。PCDは、被検体OBJに対向する前面および被検体OBJの反対側を向く背面を有する。被検体OBJを通過するX線はPCD(の前面)により検出されるか、またはまばらに配置されたPCDの間の空間を通過し、X線検出器503の密に配置されたエネルギー積分検出器により検出される。
さらに図5には、X線投影データを取得し、格納し、処理し、かつ分配する回路およびハードウェアが示されている。回路およびハードウェアは、プロセッサ570(処理回路ともいう)、ネットワークコントローラ574、メモリ578およびデータ収集システム576を含む。一実施態様において、X線源512およびコリメータ/フィルタ514は、回転可能にガントリ540に連結される第1回転コンポーネント510に固定して連結される。X線検出器503も同様に、回転可能にガントリ540に連結される第2回転コンポーネント530に固定して連結される。一方で、PCDは、ガントリ540に固定して連結される環状コンポーネント520に固定して連結される。ガントリ540は多数のCTスキャナを収容する。
CTスキャナのガントリ540はさらに、寝台516に配置される被検体OBJをX線源512からPCDおよび検出器ユニット503へと進むX線の投影面に位置付けることが可能な開口部615(図6に示す)を含む。「投影面」とはX線がX線源512から、PCDを含む検出器および検出器ユニット503まで通るボリュームである。「被検体空間」とは投影面とガントリの開口部615との交差部である。「画像空間」は、X線源512がガントリの開口部615の周りを回転するときのX線源512のすべての投影角度に対応する投影面の集合を含む。画像空間は概して被検体空間よりも大きく、被検体よりも大きい場合のあるボリュームの画像再構成を可能にする。
被検体OBJが被検体空間に置かれ、X線源512が一連の投影角度を通過しながら回転して、CTスキャナが各投影角度で被検体OBJを通るX線の透過や減衰の投影データを収集することで、スキャンが行われる。
概して、光子計数検出器PCD1〜PCDNはそれぞれ、所定の数の各エネルギービンに光子計数値を出力する。第4世代ジオメトリに配置された光子計数検出器PCD1〜PCDNに加えて、図5に示される実施態様は従来の第3世代ジオメトリに配置されたエネルギー積分検出器を有する検出器ユニット503を含む。検出器ユニット503の検出器素子は、検出器ユニット面に沿って、光子計数検出器よりも密に配置することができる。
一実施態様において、光子計数検出器は、円のような所定のジオメトリにおいて被検体OBJを中心にまばらに配置される。例えば、光子計数検出器PCD1〜PCDNは、ガントリの所定の第3環状コンポーネント520に固定して配置される。一実施態様において、光子計数検出器PCD1〜PCDNは、所定の等距離位置で環状コンポーネント520に固定して配置される。別の実施態様において、光子計数検出器PCD1〜PCDNは、所定の非等距離位置で環状コンポーネント520に固定して配置される。環状コンポーネント520は、被検体OBJに対して静止したままであり、データ収集中は回転しない。
X線源512、コリメータ/フィルタ514(例えば、ボウタイフィルタ)、および、検出器ユニット503はいずれも被検体OBJの周りを回転する一方で、光子計数検出器PCD1〜PCDNは被検体OBJに対して静止している。一実施態様において、X線源512が被検体OBJに向けて所定の線源ファンビーム角度θでX線を投射する一方で、X線源512はまばらに配置された光子計数検出器PCD1〜PCDNの外側で被検体OBJの周りを回転する。さらに、検出器ユニット503は、被検体OBJを挟んでX線源512とは正反対の位置に搭載される。検出器ユニット503は、光子計数検出器PCD1〜PCDNが所定のまばらな配置で固定されている静止した環状コンポーネント520の外側で回転する。
一実施態様において、X線源512は所望により被検体OBJに対して螺旋状経路を通り、回転部510が回転面においてX線源512および検出器ユニット503を回転させるときに、寝台516は、回転部510の回転面に垂直な所定の方向に被検体OBJを直線的に移動させる。
被検体OBJ周りの回転部510の動作は動作制御システムによって制御される。動作制御システムはデータ収集システム576と一体化されるか、または別個であることができ、回転部510の角度位置および寝台516の直線位置に関する一方向情報を提供する。動作制御システムは、回転部510および寝台516の位置を制御するために位置エンコーダおよびフィードバックを含むことができる。動作制御システムは、開ループシステム、閉ループシステム、または開ループシステムと閉ループシステムとの組み合わせであることができる。動作制御システムは線形エンコーダおよび回転エンコーダを用いて、回転コンポーネント510の位置および寝台516の位置に関するフィードバックを提供できる。動作制御システムはアクチュエータを用いて、第1回転コンポーネント510の動作および寝台516の動作を駆動できる。これらのポジショナおよびアクチュエータとしては、ステップモータ、DCモータ、ウォーム駆動、ベルト駆動およびその他の当該技術分野において公知のアクチュエータを含むことができる。
CTスキャナは、光子計数検出器および検出器ユニット503からデータ収集システム576、プロセッサ570、メモリ578、ネットワークコントローラ574に投影測定値結果をルーティングするデータチャネルをさらに含む。データ収集システム576は、検出器からの投影データの収集、デジタル化およびルーティングを制御する。データ収集システム576は、第1回転コンポーネント510および第2回転コンポーネント530の回転を制御する撮影制御回路をさらに含む。一実施態様において、データ収集システム576はさらに、寝台516の移動、X線源512の動作、およびX線検出器503の動作を制御する。データ収集システム576は集中システムであることができ、あるいは分散システムであることができる。一実施態様において、データ収集システム576はプロセッサ570と一体化される。プロセッサ570は投影データからの画像の再構成、投影データの再構成前処理、および画像データの再構成後処理を含む機能を実行する。
投影データの再構成前処理としては、検出器のキャリブレーション、検出器の非線形性、極性効果、ノイズ平衡化、および物質分離のための補正を含むことができる。すなわち、プロセッサ570は、図1に示す検出器パイルアップモデル10及びモデルパラメータ推定デバイス20による処理を実行するようにしてもよい。かかる場合、例えば、プロセッサ570は、最終的に生成されるスペクトルSout(E;a)を使用して画像を再構成するようにしてもよい。再構成後処理としては必要に応じて、画像のフィルタリングおよび平滑化、ボリュームレンダリング処理、および画像差処理を含むことができる。画像再構成プロセスは、フィルタードバックプロジェクション法、逐次近似画像再構成法または確率的画像再構成を用いて実施できる。プロセッサ570およびデータ収集システム576の両方は、例えば、投影データ、再構成画像、キャリブレーションデータおよびパラメータ、ならびにコンピュータプログラムを格納するためにメモリ578を利用できる。
プロセッサ570は、離散論理ゲートとして、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、またはその他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)として実装され得るCPU(Central Processing Unit)を含むことができる。FPGAまたはCPLDの実装は、VHDL(Very-high-speed-integrated-circuits Hardware Description Language)、Verilog、または任意の他のハードウェア記述言語でコード化してもよく、このコードはFPGAまたはCPLD内の電子メモリに直接格納してもよく、または別個の電子メモリとして格納してもよい。さらに、メモリ578は、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)またはFLASHメモリのように不揮発性であってもよい。メモリ578はSRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)のように揮発性であってもよく、ネットワークコントローラ574またはマイクロプロセッサ等のプロセッサ570が提供されて電子メモリ、ならびにFPGAまたはCPLDとメモリ578とのインタラクションを管理してもよい。
あるいは、プロセッサ570のCPUは、本明細書に記載される機能を実行する1組のコンピュータ可読命令を含むコンピュータプログラムを実行してもよい。例えば、コンピュータプログラムは、補正プログラムであり、X線源から曝射されたX線を検出する光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および光子計数検出器の不感時間値に基づき、光子計数検出器の出力スペクトルに対するパイルアップの寄与率をパイルアップ次数毎に算出して、予め定められた閾値とパイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定する処理、所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について、検出器応答モデルおよび入射スペクトルを使用して成分スペクトルを計算する処理、計算された成分スペクトルを合計して出力スペクトルを生成する処理をコンピュータに実行させる。この補正プログラムは上述した非一時的な電子メモリおよび/またはハードディスクドライブ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、FLASHドライブ、もしくは任意の他の公知の記憶媒体のいずれかに格納される。さらに、コンピュータ可読命令は、米国のIntel社製Xenonプロセッサまたは米国のAMD社製Opteronプロセッサ等のプロセッサ、ならびにMicrosoft VISTA、UNIX(登録商標)、Solaris、LINUX(登録商標)、Apple MAC−OS、および当業者に公知のその他のオペレーティングシステム等のオペレーティングシステム、とともに実行する、ユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、もしくはオペレーティングシステムのコンポーネント、またはこれらの組み合わせとして提供されてもよい。また、CPUは、命令を実行するために並行して、協働して動作する複数のプロセッサとして実装され得る。
一実施態様において、再構成画像はディスプレイに表示できる。ディスプレイは、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、OLED(Organic Light-Emitting Diode)、LED(Light-Emitting Diode)または当該技術分野において公知の任意の他のディスプレイであることができる。メモリ578はハードディスクドライブ、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、FLASHドライブ、RAM、ROMまたは当該技術分野において公知の任意の他の電子ストレージであることができる。
米国のIntel社製Intel Ethernet(登録商標) PROネットワークインタフェースカード等のネットワークコントローラ574は、CTスキャナの種々の部品間をインタフェース接続できる。また、ネットワークコントローラ574は外部ネットワークともインタフェース接続できる。理解され得るように、外部ネットワークは、インターネット等の公共ネットワーク、もしくはLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)ネットワーク等のプライベートネットワーク、またはこれらの組み合わせであることができ、またPSTN(Public Switched Telephone Networks)またはISDN(Integrated Services Digital Network)サブネットワークを含むこともできる。外部ネットワークはまた、Ethernet(登録商標)ネットワークのように有線であることができ、またはEDGE(Enhanced Data GSM(登録商標) Environment)、3Gおよび4G無線セルラシステムを含むセルラネットワークのように無線であることができる。無線ネットワークはまた、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)または公知である任意の他の無線通信形態であることができる。
一実施態様において、X線源512は所望により単一のエネルギー源である。別の実施様態において、X線源512は、所定の高レベルエネルギーおよび所定の低レベルエネルギーでX線を曝射するkVスイッチング機能を実行するように構成される。さらに別の実施形態において、X線源512は、広域スペクトルのX線エネルギーを曝射する単一の線源である。さらに別の実施形態において、X線源512は、各エミッタが空間的にかつスペクトル的に異なる、複数のX線エミッタを含む。
検出器ユニット503は、シンチレータ素子と相互作用するX線照射から生じるシンチレーション事象から得られるシンチレーション光子を検出するために、光電子増倍管またはアバランシェフォトダイオードを有するシンチレーション素子等のエネルギー積分検出器を使用できる。シンチレータ素子は結晶(例えば、NaI(Tl)、CsI(Tl)、CsI(Na)、CsI(純粋)、CsF、KI(Tl)、LiI(Eu)、BaF、CaF(Eu)、ZnS(Ag)、CaWO、CdWO、YAG(Ce)、YAl12(Ce)、GSO、LSO、LaCl(Ce)、LaBr(Ce)、LYSO、BGO、LaCl(Ce)、LaBr(Ce)、C1410、C1412、およびC10)、有機液体(例えば、p−テルフェニル(C1814)、PBD(C2014O)、ブチルPBD(C2422O)、またはPPO(C1511NO)等の蛍光体を有する有機溶媒)、プラスチック(例えば、固体ポリマーマトリックスに懸濁された蛍光体)、またはその他の公知のシンチレータであることができる。
PCDは、テルル化カドミウム(CdTe)、テルル化カドミウム亜鉛(CZT)、ケイ素(Si)、ヨウ化水銀(HgI)、およびヒ化ガリウム(GaAs)等の半導体をベースにした直接X線放射線検出器を使用できる。半導体ベースの直接X線検出器は概して、シンチレータ検出器等の間接検出器よりもはるかに高速な時間応答を有する。直接検出器の高速時間応答により、直接検出器は個々のX線検出事象を分解することができる。しかし、臨床X線用途に典型的な高X線束率では、検出事象のいくらかのパイルアップが生じる。検出されたX線のエネルギーは直接検出器によって生成された信号に比例しており、検出事象はエネルギービンに整理することができ、スペクトルが分解された、スペクトルCT用のX線データが生成される。
図6は、CTスキャナ用の内側リングトポロジーを示す。図5のCTスキャナと図6のCTスキャナとの主な差異は、図6ではX線源512および、X線源512が固定されている第1回転コンポーネント510が、PCDが固定されている環状コンポーネント520の外側に固定されていることである。一実施態様において、各PCDの背面には、まばらに配置された光子計数検出器の環状コンポーネント520の外側をX線源512が通るときに、PCDを背後からの照射から保護するための保護リヤカバーが備えられる。
X線源512、コリメータ/フィルタ514(例えば、ボウタイフィルタ)および検出器ユニット503はいずれも開口部615内の被検体OBJの周りを回転する一方で、光子計数検出器PCD1〜PCDNは開口部615内の被検体OBJに対して静止している。一実施態様において、X線源512が被検体OBJに向かって所定の線源ファンビーム角度θでX線を投射する一方で、X線源512はまばらに配置された光子計数検出器PCD1〜PCDNの外側で被検体OBJの周りを回転するように、X線源512およびコリメータ/フィルタ514は、ガントリ540に取り付けられた第1回転コンポーネント510に取り付けられる。また、第3世代ジオメトリに配置されたエネルギー積分検出器を有する検出器ユニット503は、回転可能にガントリ540に固定された第2回転コンポーネント530に取り付けられる。検出器ユニット503は、X線源512と検出器ユニット503との中空空間にある被検体OBJを挟んでX線源512と正反対の位置で維持され、回転コンポーネント510および530は静止した環状コンポーネント520の外側で回転し、環状コンポーネント520上には光子計数検出器PCD1〜PCDNが所定のまばらな配置で固定されている。
特定の実施形態が説明したが、これらの実施例は例示のためのみに提示されており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。実際、明細書に記載される新規な方法およびシステムは種々の他の形態で実施されてもよい。例えば、本明細書に記載される技術は、スペクトル光子計数検出器をキャリブレーションするのに必要とされる計算時間を削減するために適用することができる。さらに、本発明の趣旨を逸脱することなく、本明細書に記載される方法およびシステムの形態において種々の省略、置換、および変更が可能である。添付の特許請求の範囲およびその均等物は、本発明の範囲および趣旨に含まれるであろう形態または変形を包含することを意図する。
上述したように、実施形態によれば、パイルアップ補正の計算時間を短縮することができる。
(その他の実施形態)
実施形態は、上述した実施形態に限られるものではない。
上記の実施形態の説明において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の実施形態で説明した制御方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、パイルアップ補正の計算時間を短縮することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
PCD1〜PCDN 光子計数検出器
10 検出器パイルアップモデル
20 モデルパラメータ推定デバイス
503 X線検出器ユニット
512 X線源
514 コリメータ/フィルタ
570 プロセッサ
574 ネットワークコントローラ
576 データ収集システム
578 メモリ

Claims (8)

  1. X線源から曝射されたX線を検出する光子計数検出器と、
    処理回路と、を備え、
    前記処理回路は、
    前記光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および前記光子計数検出器の不感時間値に基づき、前記光子計数検出器の出力スペクトルに対するパイルアップの寄与率をパイルアップ次数毎に算出して、予め定められた閾値と前記パイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも前記寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定し、
    前記所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について、検出器応答モデルおよび前記入射スペクトルを使用して成分スペクトルを計算し、
    計算された前記成分スペクトルを合計して前記出力スペクトルを生成する、X線CT装置。
  2. 前記処理回路はさらに、生成された前記出力スペクトルを使用して画像を再構成する、請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記処理回路はさらに、前記光子計数検出器の前記計数率と前記不感時間値との積に等しい平均値を有するポアソン分布に基づいて前記寄与率を算出する、請求項1又は2に記載のX線CT装置。
  4. 前記処理回路はさらに、画像を再構成する際に所望される精度水準に基づいて各パイルアップ次数の閾値を設定する、請求項1〜3のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  5. 前記処理回路はさらに、前記光子計数検出器の素材、前記光子計数検出器の厚み及び前記光子計数検出器の検出信号を読み出す回路構成のうち少なくともいずれか一つを用いて前記光子計数検出器の前記不感時間値を設定する、請求項1〜4のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  6. 前記処理回路はさらに、ピークパイルアップ事象とテールパイルアップ事象とを区別するための時間閾値パラメータを含む前記検出器応答モデルを使用して、前記成分スペクトルを計算する、請求項1〜5のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  7. X線源から曝射されたX線を検出する光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および前記光子計数検出器の不感時間値に基づき、前記光子計数検出器の出力スペクトルに対するパイルアップの寄与率をパイルアップ次数毎に算出して、予め定められた閾値と前記パイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも前記寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定し、
    前記所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について、検出器応答モデルおよび前記入射スペクトルを使用して成分スペクトルを計算し、
    計算された前記成分スペクトルを合計して前記出力スペクトルを生成する
    処理を含む、補正方法。
  8. X線源から曝射されたX線を検出する光子計数検出器の入射スペクトルの計数率および前記光子計数検出器の不感時間値に基づき、前記光子計数検出器の出力スペクトルに対するパイルアップの寄与率をパイルアップ次数毎に算出して、予め定められた閾値と前記パイルアップ次数ごとに算出された寄与率とを比較することにより、閾値よりも前記寄与率が大きくなる所定のパイルアップ次数を決定し、
    前記所定のパイルアップ次数を下回る次数の各パイルアップ次数について、検出器応答モデルおよび前記入射スペクトルを使用して成分スペクトルを計算し、
    計算された前記成分スペクトルを合計して前記出力スペクトルを生成する
    処理をコンピュータに実行させるための補正プログラム。
JP2016001530A 2015-01-07 2016-01-07 X線ct装置、補正方法及び補正プログラム Active JP7002827B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/591,790 2015-01-07
US14/591,790 US9476993B2 (en) 2015-01-07 2015-01-07 Apparatus and method for computing detector response of a photon-counting detector

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016123873A true JP2016123873A (ja) 2016-07-11
JP7002827B2 JP7002827B2 (ja) 2022-01-20

Family

ID=56286375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016001530A Active JP7002827B2 (ja) 2015-01-07 2016-01-07 X線ct装置、補正方法及び補正プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9476993B2 (ja)
JP (1) JP7002827B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018117779A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線ct装置
JP2020137799A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社日立製作所 放射線撮像装置および光子計数型検出器の較正方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015180859A (ja) * 2014-03-05 2015-10-15 株式会社東芝 フォトンカウンティングct装置
US10117628B2 (en) * 2014-10-01 2018-11-06 Toshiba Medical Systems Corporation Photon counting apparatus
US9757088B2 (en) * 2014-11-13 2017-09-12 Toshiba Medical Systems Corporation Detector apparatus for cone beam computed tomography
US9757085B2 (en) * 2015-02-25 2017-09-12 Toshiba Medical Systems Corporation Method for identifying and processing detector polarization in photon-counting spectral X-ray detectors
US10117626B2 (en) * 2015-09-29 2018-11-06 General Electric Company Apparatus and method for pile-up correction in photon-counting detector
CN107688194B (zh) * 2016-08-03 2020-12-29 清华大学 数据处理方法和数据处理装置
CN109171777B (zh) * 2018-07-19 2022-03-01 上海联影医疗科技股份有限公司 信号处理方法、装置、电路、存储介质及计算机设备
CN110161549B (zh) * 2019-05-07 2020-07-31 东软医疗系统股份有限公司 一种控制脉冲堆叠的方法及装置
CN110916697B (zh) * 2019-11-11 2023-05-02 东软医疗系统股份有限公司 成像方法、装置及图像处理设备
EP4115210B1 (en) * 2020-03-02 2024-10-23 Prismatic Sensors AB Spectral pileup correction for photon-counting x-ray detectors
US11166683B2 (en) 2020-03-02 2021-11-09 Prismatic Sensors Ab Spectral pileup correction for photon-counting x-ray detectors
CN117148416B (zh) * 2023-10-31 2024-01-19 深圳翱翔锐影科技有限公司 一种CdZnTe光子计数探测器像素计数率校正方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008191467A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 混合モデル初期値算出装置及び混合モデル初期値算出プログラム
JP2011509697A (ja) * 2007-12-04 2011-03-31 ジーイー・ヘルスケア・リミテッド 画像解析
JP2012164097A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Tottori Univ 時系列情報とテキスト情報とを含む時系列的テキストデータを解析する情報解析装置
WO2014171539A1 (ja) * 2013-04-19 2014-10-23 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置及び補正方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8798350B2 (en) 2012-03-22 2014-08-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and system for reconstruction algorithm in cone beam CT with differentiation in one direction on detector
US9128194B2 (en) * 2013-04-19 2015-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Pileup correction method for a photon-counting detector
US9459358B2 (en) * 2013-12-11 2016-10-04 Toshiba Medical Systems Corporation Reference calibration in photon counting based spectral CT

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008191467A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 混合モデル初期値算出装置及び混合モデル初期値算出プログラム
JP2011509697A (ja) * 2007-12-04 2011-03-31 ジーイー・ヘルスケア・リミテッド 画像解析
JP2012164097A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Tottori Univ 時系列情報とテキスト情報とを含む時系列的テキストデータを解析する情報解析装置
WO2014171539A1 (ja) * 2013-04-19 2014-10-23 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置及び補正方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018117779A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線ct装置
JP2020137799A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社日立製作所 放射線撮像装置および光子計数型検出器の較正方法
JP7309385B2 (ja) 2019-02-28 2023-07-18 富士フイルムヘルスケア株式会社 光子計数型検出器の較正方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20160195623A1 (en) 2016-07-07
US9476993B2 (en) 2016-10-25
JP7002827B2 (ja) 2022-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7002827B2 (ja) X線ct装置、補正方法及び補正プログラム
JP6608245B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置及び画像処理装置
JP7271200B2 (ja) 医用情報処理装置、x線ct装置及び医用情報処理方法
JP6309296B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置、校正プログラム、及び光子数校正装置
JP6615508B2 (ja) 医用情報処理装置、医用情報処理方法、及び医用情報処理プログラム
US20160217594A1 (en) Cost-function based method and apparatus for projection-domain basis decomposition in spectral computed tomography
JP2016147055A (ja) X線ct装置及び補正方法
JP7123521B2 (ja) X線ct装置
JP2014158714A (ja) コンピュータ断層撮影装置、光子数決定プログラム、光子数決定装置及び校正プログラム
WO2014171539A1 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及び補正方法
JP6615509B2 (ja) 再構成装置、x線コンピュータ断層撮影装置及び再構成方法
US9538975B2 (en) Scatter correction method and apparatus for computed tomography imaging
US10768318B2 (en) Method and apparatus to determine energy correction arising from multi-channel detection in a gamma detector exhibiting non-linear energy measurement and/or cross-talk among channels
US9618633B2 (en) Side-electrodes for a Faraday cage on a photon-counting detector array
JP2016118533A (ja) 光子計数検出器及びx線コンピュータ断層撮影装置
JP2016135248A (ja) X線ct装置及びスキャン方法
JP6750956B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置およびx線コンピュータ断層撮影方法
JP2016129671A (ja) X線ct装置及びx線ctイメージング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160513

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160929

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200416

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200416

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200512

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200519

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200605

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200609

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200707

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20201006

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201207

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20201209

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20210224

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210309

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210507

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211014

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20211102

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20211130

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20211130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7002827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150