JP2016123196A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016123196A
JP2016123196A JP2014261542A JP2014261542A JP2016123196A JP 2016123196 A JP2016123196 A JP 2016123196A JP 2014261542 A JP2014261542 A JP 2014261542A JP 2014261542 A JP2014261542 A JP 2014261542A JP 2016123196 A JP2016123196 A JP 2016123196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
power
transformer
diode
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014261542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6454540B2 (ja
Inventor
井上 重徳
Shigenori Inoue
重徳 井上
守 木村
Mamoru Kimura
守 木村
伸也 大原
Shinya Ohara
伸也 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2014261542A priority Critical patent/JP6454540B2/ja
Publication of JP2016123196A publication Critical patent/JP2016123196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6454540B2 publication Critical patent/JP6454540B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/76Power conversion electric or electronic aspects

Abstract

【課題】直流集電ウィンドファームにおいて,無風時や停電状態からの起動時等における補機類への給電の目的で,蓄電池等のエネルギー貯蔵装置を設けるが,例えば前記ウィンドファームを洋上に設けた場合では,前記エネルギー貯蔵装置を支持するための洋上プラットフォームや浮体が必要となってしまうという課題があった。
【解決手段】本発明は,1つまたは複数の風力発電装置の発電電力を集電する第1の直流系統と,第1の直流系統と第2の直流系統の間で電力を授受するDC−DC変換器と,前記第2の直流系統からの直流電力を交流電力に変換するインバータとを備えた電力変換装置において,前記DC−DC変換器が,変圧器の一方次側に1つまたは複数のDC−AC変換器を接続し,該変圧器の他方次側に1つまたは複数のAC−DC変換器を接続して構成した変換器セルを1つまたは複数備えており,該AC−DC変換器が複数のダイオードをブリッジ状に接続し,かつ,前記ダイオードの一部と逆並列にスイッチング素子を接続したことを特徴とする電力変換装置。
【選択図】図1

Description

本発明は,電力変換装置に関し,特に,直流送電に供するに,例えば,ウィンドファームを構成する各風力発電装置からの発電電力を直流として集電する直流集電系統と,長距離送電のための直流ケーブルとの間で電力を授受するためのDC−DC変換器を有するのに好適な電力変換装置に関する。
風力発電装置の一方式として,いわゆる「フルコンバータ方式」が広く用いられている。
フルコンバータ方式は,風力タービンに直接,あるいはギアボックスを介して永久磁石同期発電機(PMSG)を接続し,該PMSGの出力する可変周波数の交流電力を整流器によって直流電力に変換し,さらに前記の直流電力をインバータによって概ね一定周波数の交流電力に変換する方式である。
複数の風力発電装置を用いてウィンドファームを構成する場合,各風力発電装置のインバータの出力端を直接,あるいは変圧器を介して並列接続し,交流集電系統を設ける方式,すなわち交流集電方式が広く用いられている。
一方,各風力発電装置からインバータを省略し,整流器の出力端を並列接続し,直流集電系統を設ける方式の研究開発が進んでいる。これを直流集電方式と称する。インバータの省略によって部品点数削減や効率向上を期待できる。
例えば〔特許文献1〕は,洋上に設けたウィンドファームを構成する各風力発電装置からの発電電力を集電する直流集電系統と,長距離送電のための高圧直流系統とを備えており,前記直流集電系統と高圧直流ケーブルの間に接続したDC−DC変換器によって電力を授受する集電・送電方式を開示している。高圧直流ケーブルを用いて送電された電力は,インバータによって交流電力に変換され,陸上の交流系統に送電される。
米国US2014−0197704A1公報
一般に,風力発電装置には,風力タービンや整流器を制御,保護する制御装置,保護装置,他のシステムと通信するための通信装置,また,各機器からの発熱を処理する冷却装置が必要である。本明細書では,制御装置,保護装置,通信装置,冷却装置等を総称して「補機類」と称する。
風力発電装置の発電電力に関わらず,補機類には給電が必要である。言い換えれば,無風時や,停電状態からの起動(black-start)時においても,補機類への給電が不可欠である。
〔特許文献1〕では,停電状態からの起動の目的で,直流集電系統にDC−DC変換器を介してエネルギー貯蔵装置を接続している。エネルギー貯蔵装置としては,例えば蓄電池等が考えられる。
ウィンドファームを例えば洋上に設ける場合,前記エネルギー貯蔵装置も洋上に設けることになるが,そのために,前記エネルギー貯蔵装置を支持するための洋上プラットフォームや浮体が必要となってしまうという課題がある。
エネルギー貯蔵装置に代えて,ディーゼル発電機やガスタービン発電機等の非常用電源装置を用いる方式も考えられるが,やはり,洋上プラットフォームや浮体が必要となってしまうという課題がある。
また,前記DC−DC変換器を双方向形とすれば,陸上の交流系統から補機類に給電するための電力を得ることができるが,前記DC−DC変換器に必要なスイッチング素子の数が増加してしまうという課題がある。
以上の少なくともいずれかの課題を解決するために,本発明は,1つまたは複数の風力発電装置の発電電力を集電する第1の直流系統と,第1の直流系統と第2の直流系統の間で電力を授受するDC−DC変換器と,前記第2の直流系統からの直流電力を交流電力に変換するインバータとを備えた電力変換装置において,前記DC−DC変換器が,変圧器の一方次側に1つまたは複数のDC−AC変換器を接続し,該変圧器の他方次側に1つまたは複数のAC−DC変換器を接続して構成した変換器セルを1つまたは複数備えており,該AC−DC変換器が複数のダイオードをブリッジ状に接続し,かつ,前記ダイオードの一部と逆並列にスイッチング素子を接続したことを特徴とする電力変換装置を提供するものである。
また,以上の少なくともいずれかの課題を解決するために,本発明は,1つまたは複数の風力発電装置と直流系統の間で電力を授受する多入力DC−DC変換器と,前記直流系統からの直流電力を交流電力に変換するインバータとを備えた電力変換装置において,前記多入力DC−DC変換器が,変圧器の一方次側に1つまたは複数のDC−AC変換器を接続し,該変圧器の他方次側に1つまたは複数のAC−DC変換器を接続して構成した変換器セルを1つまたは複数備えており,該AC−DC変換器が複数のダイオードをブリッジ状に接続し,かつ,前記ダイオードの一部と逆並列にスイッチング素子を接続したことを特徴とする電力変換装置を提供するものである。
本発明によれば,例えば直流集電方式のウィンドファームにおいて,DC−DC変換器のスイッチング素子数を大幅に増加させることなく,該ウィンドファーム等の機器の近傍に必要であったエネルギー貯蔵装置や非常用電源装置を省略,あるいは大幅に削減できるという効果を得られる。
また,ウィンドファームを洋上に設ける場合には,エネルギー貯蔵装置や非常用電源装置のために必要であった洋上プラットフォームや浮体を省略,あるいは大幅に小形化できるという効果を得られる。
本発明の第1の実施形態 3巻線変圧器を用いた変換器セルの一形態 通常運転時における各スイッチング素子のオン・オフ状態の概略波形 逆送電運転時における各スイッチング素子のオン・オフ状態の概略波形 モードIにおける電流経路 モードIIにおける電流経路 モードIIIにおける電流経路 モードIVにおける電流経路 モードVにおける電流経路 モードVIにおける電流経路 モードVIIにおける電流経路 モードVIIIにおける電流経路 2巻線変圧器を用いた変換器セルの一形態 直流集電系統を用いず,各風力発電装置が独立している場合の構成例
以下,本発明の第1の実施形態について説明する。
実施例1は,直流集電方式のウィンドファームにおいて,直流集電系統と直流ケーブルの一端との間にDC−DC変換器を設け,また,該直流ケーブルの他端にインバータを設け,前記ウィンドファームの発電電力を,前記交流系統まで伝送する構成である。
前記DC−DC変換器は,前記直流集電系統側のDC−AC変換器,3巻線変圧器,前記ケーブル側のAC−DC変換器で構成されている。
本実施例の特徴は,前記DC−DC変換器において,前記AC−DC変換器のダイオードの一部と逆並列に,IGBT(insulated-gate bipolar transistor)等のスイッチング素子を接続した点にある。
このような構成によって,従来に比べて少ないスイッチング素子数で,前記DC−DC変換器による双方向電力伝送が可能となる。
したがって,実施例1では,無風時や停電状態からの起動時においては,前記DC−DC変換器が,ウィンドファームからの発電時とは逆方向に送電することによって,補機類に給電できるという効果を得られる。
また,無風時や停電状態からの起動時にも,補機類に給電可能となるため,ウィンドファームの近傍に設ける蓄電池等のエネルギー貯蔵装置や,ディーゼル発電機,ガスタービン発電機等の非常用電源装置を省略,あるいは大幅に小形化できるという効果が得られる。
以下,図1を参照して実施例1の全体構成を説明する。
電力変換装置102は,N個の風力発電装置103からの発電電力を,直流集電系統104,DC−DC変換器105,正側直流ケーブル106,負側直流ケーブル107,インバータ108を介して交流系統101に送電する構成である。以下,特に区別する必要が無い場合,正側直流ケーブル106と負側直流ケーブル107を総称して単に「直流ケーブル」と称する。
N個の風力発電装置103の出力端子は,直流集電系統104のp点,n点に並列接続している。
DC−DC変換器105の入力端子は直流集電系統104のp点,n点に接続している。
また,DC−DC変換器105の出力端子は直流ケーブルのP点,N点に接続している。
DC−DC変換器105は,直流集電系統104と直流ケーブルの間の電力授受を制御する機能を有する。なお,DC−DC変換器105の内部構成については,図2を参照して後述する。
ここで,DC−DC変換器105は,第1の直流系統である前記直流集電系統104と,第2の直流系統である直流ケーブルとの間の電力授受を制御すると言える。第1,第2の直流系統は,必ずしも前記直流集電系統104や直流ケーブルに限定されるものではない。
以下,風力発電装置103の内部構成を説明する。
風力タービン109は,ギアボックス110を介して発電機111に接続している。ただし,ギアボックスを介さず,風力タービン109と発電機111が直接接続されている場合にも,本実施例の効果を得ることができる。
発電機用AC−DC変換器112の交流側は,発電機111に接続しており,発電機111が発生する交流電圧を直流電圧に変換し,直流側から出力する。発電機用変換器112の直流側は,直流集電系統104のp点,n点に接続している。また,p点,n点にはコンデンサ113も接続している。
また,風力発電装置103は,電力供給手段114と補機類115を備えている。電力供給手段114は直流集電系統104のp点とn点に接続しており,直流集電系統104から受電し,補機類115に給電する。
補機類115は,例えば風力タービン109,発電機111,発電機用AC−DC変換器112の制御装置,保護装置,通信装置,冷却装置等である。
以下,DC−DC変換器105の内部構成を説明する。
DC−DC変換器105は,M個の変換器セル116で構成されている。
M個の各変換器セル116の入力側は,直流集電系統104のp点,n点に接続している。また,M個の変換器セル117の出力側は直列接続されており,第1番目の変換器セル116の出力側のP1点が直流ケーブルのP点に,第M番目の変換器セル116の出力側のNM点が直流ケーブルのN点に接続している。
言い換えると,DC−DC変化器105は,M個の変換器セル116の入力側を並列接続,出力側を直列接続した構成である。
以下,説明の為に,各部の電圧,電流を定義する。
直流集電系統104の電圧をVcol,各変換器セル116の出力側の電圧をVdc1,Vdc2,…,VdcMと表記する。また,直流ケーブルのP点,N点間の電圧をVdcと表記する。Vdc=Vdc1+Vdc2+…+VdcMである。
以下,図2を参照して,変換器セル116の内部構成を説明する。
なお,図2に図示したのは,第k番目の変換器セル116である(1≦k≦M)。
変換器セル116は,DC−AC変換器201,3巻線変圧器202,2つのAC−DC変換器203,204から構成されている。また,2つのAC−DC変換器203,204のそれぞれの直流側を直列接続している。
本明細書では,3巻線変圧器202の1次巻線または1次側の各相を,a,b,c相と称し,2次巻線または2次側の各相をu,v,w相と称し,3次巻線または3次側の各相をr,s,t相と称する。
また,3巻線変圧器202の1次側の線間電圧を,図2に示す通り,Vab,Vbc,Vcaと表記する。同様に2次側の線間電圧をVuv,Vvw,Vwu,3次側の線間電圧をVrs,Vst,Vtrと表記する。
DC−AC変換器201の交流側は3巻線変圧器202の1次側のa,b,c点に接続している。
また,AC−DC変換器203の交流側は3巻線変圧器202の2次側のu,v,w点に接続している。
同様に,AC−DC変換器204の交流側は3巻線変圧器202の3次側のr,s,t点に接続している。
以下,DC−AC変換器201の内部構成を説明する。
スイッチング素子205apとダイオード206apを逆並列接続した回路と,スイッチング素子205anとダイオード206anを逆並列接続した回路とを直列接続し,第1のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のa点に接続する。
また,スイッチング素子205bpとダイオード206bpを逆並列接続した回路と,スイッチング素子205bnとダイオード206bnを逆並列接続した回路とを直列接続し,第2のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のb点に接続する。
さらに,スイッチング素子205cpとダイオード206cpを逆並列接続した回路と,スイッチング素子205cnとダイオード206cnを逆並列接続した回路とを直列接続し,第3のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のc点に接続する。
以上の第1,2,3のレグを並列接続し,並列接続した点を直流集電系統104のp点とn点に接続している。
言い換えると,スイッチング素子205ap,an,bp,bn,cp,cnと,ダイオード206ap,an,bp,bn,cp,cnが三相フルブリッジインバータを構成している。
以下,特に区別する必要が無い場合,スイッチング素子205ap,an,bp,bn,cp,cn,および後述するスイッチング素子205up,vn,rn,spを単に「スイッチング素子205」と称する。以降,符号「205」に付す2文字のアルファベットの1文字目はそのスイッチング素子205が接続する相を,2文字目は正側のスイッチング素子であれば「p」,負側のスイッチング素子であれば「n」とする。
同様に,特に区別する必要が無い場合,ダイオード206ap,an,bp,bn,cp,cn,および後述するダイオード206up,un,vp,vn,wp,wn,rp,rn,sp,sn,tp,tnを単に「ダイオード206」と称する。以降,符号「206」に付す2文字のアルファベットの1文字目はそのダイオード206が接続する相を,2文字目は正側のダイオードであれば「p」,負側のダイオードであれば「n」とする。
また,本明細書では,スイッチング素子205としてIGBTの記号を用いて図示しているが,スイッチング素子205がMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor),GTO(gate turn-off)サイリスタ,GCT(gate-commutated thyristor),その他オン・オフ制御可能なパワー半導体デバイスであれば,本実施例の効果を得ることができる。
以下,AC−DC変換器203の内部構成を説明する。
スイッチング素子205upとダイオード206upを逆並列接続した回路と,ダイオード206unとを直列接続し,第1のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のu点に接続する。
また,ダイオード206vpと,スイッチング素子205upとダイオード206upを逆並列接続した回路とを直列接続し,第2のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のv点に接続する。
さらに,ダイオード206wpとダイオード206wnとを直列接続し,第3のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のw点に接続する。
以上の第1,2,3のレグを並列接続し,並列接続した点にコンデンサ207Uを接続している。コンデンサ207Uの電圧をVdckUと表記する。
言い換えると,ダイオード206up,un,vp,vn,wp,wnが三相フルブリッジダイオード整流器を構成しており,ダイオード206up,vnに,スイッチング素子205up,vnがそれぞれ逆並列接続している構成である。
すなわち,AC−DC変換器203は,フルブリッジダイオード整流器の一部のダイオード206と逆並列にスイッチング素子205を接続した構成である。
以下,AC−DC変換器204の内部構成を説明する。
ダイオード206rpと,スイッチング素子205rnとダイオード206rnを逆並列接続した回路とを直列接続し,第1のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のr点に接続する。
また,スイッチング素子205spとダイオード206spを逆並列接続した回路と,ダイオード206snとを直列接続し,第2のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のs点に接続する。
さらに,ダイオード206tpとダイオード206tnとを直列接続し,第3のレグを構成する。前記の直列接続した点を,3巻線変圧器202のt点に接続する。
以上の第1,2,3のレグを並列接続し,並列接続した点にコンデンサ207Lを接続している。コンデンサ207Lの電圧をVdckLと表記する。
言い換えると,ダイオード206rp,rn,sp,sn,tp,tnが三相フルブリッジダイオード整流器を構成しており,ダイオード206rnとダイオード206spに,スイッチング素子205rnとスイッチング素子205spがそれぞれ逆並列接続している構成である。
すなわち,AC−DC変換器204は,フルブリッジダイオード整流器の一部のダイオード206と逆並列にスイッチング素子205を接続した構成である。
以下,図3〜12を参照して,変換器セル116の動作原理を説明する。
なお,本明細書では,3巻線変圧器202の1次,2次,3次巻線がそれぞれデルタ結線であり,位相角の変化が無い,すなわち,a,b,c相の組と,u,v,w相の組と,r,s,t相の組はそれぞれ同位相である(3巻線変圧器202のベクトル群記号がDd0d0である)と仮定して説明する。ただし,必ずしもデルタ結線に限るものではなく,デルタ結線でなくても,本実施例の効果を得ることができる。
まず,風力発電装置103から交流系統101に送電する場合における動作原理を説明する。本明細書では,風力発電装置103から交流系統101に送電する運転を「通常運転」と称する。
図3に,通常運転時における各スイッチング素子205のオン,オフ状態を示す。
DC−AC変換器201のa相のスイッチング素子205ap,anを相補的にオン,オフさせる。また,b相のスイッチング素子205bp,bnを相補的にオン,オフさせる。同様に,c相のスイッチング素子205cp,cnを相補的にオン,オフさせる。
a,b,c相のスイッチング素子205のオン・オフ状態の時間変化を,図3に示すように,1/3周期ずつシフトさせる。
すなわち,DC−AC変換器201を三相フルブリッジインバータとして動作させる。
一方,AC−DC変換器203,204のスイッチング素子205up,vn,rn,spはオフさせたままとする。
すなわち,AC−DC変換器203,204は三相フルブリッジダイオード整流器として動作させる。
図3に示すように,通常運転において,各スイッチング素子205のオン・オフ状態の組み合わせは,モードIからモードVIの6つに分けられ,以降はその繰り返しである。
以下,図5〜10を参照して,通常運転の各モードにおける電流経路を説明する。
図5に,モードIにおける電流経路を示す。
モードIでは,DC−AC変換器201のスイッチング素子205ap,bn,cnがオンである。3巻線変圧器202の1次側では,a点に電流が流入し,b点,c点から電流が流出する。
3巻線変圧器202の2次側では,u点から電流が流出し,v点,w点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206up,vn,wnが導通する。
3巻線変圧器202の3次側では,r点から電流が流出し,s点,t点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206rp,sn,tnが導通する。
図6に,モードIIにおける電流経路を示す。
モードIIでは,DC−AC変換器201のスイッチング素子205ap,bp,cnがオンである。3巻線変圧器202の1次側では,a点,b点に電流が流入し,c点から電流が流出する。
3巻線変圧器202の2次側では,u点,v点から電流が流出し,w点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206up,vp,wnが導通する。
3巻線変圧器202の3次側では,r,s点から電流が流出し,t点に電流が流入する。
これに伴い,ダイオード206rp,sp,tnが導通する。
図7に,モードIIIにおける電流経路を示す。
モードIIIでは,DC−AC変換器201のスイッチング素子205an,bp,cnがオンである。3巻線変圧器202の1次側では,b点に電流が流入し,a点,c点から電流が流出する。
3巻線変圧器202の2次側では,v点から電流が流出し,u点,w点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206un,vp,wnが導通する。
3巻線変圧器202の3次側では,s点から電流が流出し,r点,t点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206rn,sp,tnが導通する。
図8に,モードIVにおける電流経路を示す。
モードIVでは,DC−AC変換器201のスイッチング素子205an,bp,cpがオンである。3巻線変圧器202の1次側では,b点,c点に電流が流入し,a点から電流が流出する。
3巻線変圧器202の2次側では,v点,w点から電流が流出し,u点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206un,vp,wpが導通する。
3巻線変圧器202の3次側では,s点,t点から電流が流出し,r点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206rn,sp,tpが導通する。
図9に,モードVにおける電流経路を示す。
モードVでは,DC−AC変換器201のスイッチング素子205an,bn,cpがオンである。3巻線変圧器202の1次側では,c点に電流が流入し,a点,b点から電流が流出する。
3巻線変圧器202の2次側では,w点から電流が流出し,u点,v点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206un,vn,wpが導通する。
3巻線変圧器202の3次側では,t点から電流が流出し,r点,s点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206rn,sn,tpが導通する。
図10に,モードVIにおける電流経路を示す。
モードVIでは,DC−AC変換器201のスイッチング素子205ap,bn,cpがオンである。3巻線変圧器202の1次側では,a点,c点に電流が流入し,b点から電流が流出する。
3巻線変圧器202の2次側では,u点,w点から電流が流出し,v点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206up,vn,wpが導通する。
3巻線変圧器202の3次側では,r点,t点から電流が流出し,s点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206rp,sn,tpが導通する。
以上,6つのモードを繰り返すことにより,DC−AC変換器201が三相フルブリッジインバータとして動作し,AC−DC変換器203,204が三相フルブリッジダイオード整流器として動作する。
これによって,DC−DC変換器105は,直流集電系統104から直流ケーブルに送電できる。すなわち,風力発電装置103から交流系統101に送電できる。
次に,本実施例の特徴である,交流系統101から風力発電装置103に送電する場合における動作原理を説明する。本明細書では,交流系統101から風力発電装置103に送電する運転を「逆送電運転」と称する。
図4に,逆送電運転時における各スイッチング素子205のオン,オフ状態を示す。
AC−DC変換器203のスイッチング素子205up,vnを同時にオン,オフさせる。同様に,AC−DC変換器204のスイッチング素子205rn,spを同時にオン,オフさせる。
図4に示すように,スイッチング素子205up,vnの組と,スイッチング素子205rn,spの組を相補的にオン・オフさせる。
4つのスイッチング素子205up,vn,rn,spをこのように動作させることによって,AC−DC変換器203,204は1つの単相インバータのように動作する。
一方,DC−AC変換器201のスイッチング素子205ap,an,bp,bn,cp,cnはオフさせたままとする。
これによって,DC−AC変換器201は三相ダイオード整流器として動作する。ただし,後述するように,実質的には単相ダイオード整流器として動作する。
図4に示すように,逆送電運転において,各スイッチング素子205のオン・オフ状態の組み合わせは,モードVIIとモードVIIIの2つに分けられ,以降はその繰り返しである。
以下,図11〜12を参照して,逆送電運転の各モードにおける電流経路を説明する。
図11に,モードVIIにおける電流経路を示す。
モードVIIでは,AC−DC変換器203のスイッチング素子205up,vnがオンである。3巻線変圧器202の2次側では,u点に電流が流入し,v点から電流が流出する。これによって,コンデンサ207Uが放電する。
3巻線変圧器202の1次側では,a点から電流が流出し,b点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206ap,bnが導通する。
3巻線変圧器202の3次側では電流は概ね流れない。
図12に,モードVIIIにおける電流経路を示す。
モードVIIIでは,AC−DC変換器204のスイッチング素子205rn,spがオンである。3巻線変圧器202の3次側では,s点に電流が流入し,r点から電流が流出する。これによって,コンデンサ207Lが放電する。
3巻線変圧器202の1次側では,b点から電流が流出し,a点に電流が流入する。これに伴い,ダイオード206an,bpが導通する。
3巻線変圧器202の2次側では電流は概ね流れない。
モードVIIとモードVIIIを通じて,コンデンサ207U,Lが直流ケーブルから充電される。
モードVIIとモードVIIIを繰り返す1周期を通じて,コンデンサ207U,Lの充放電をバランスし,コンデンサ207U,Lの電圧を概ね一定に維持する。
以上,2つのモードを繰り返すことにより,AC−DC変換器203,204が単相フルブリッジインバータとして動作し,DC−AC変換器201が単相フルブリッジダイオード整流器として動作する。
これによって,DC−DC変換器105は,直流ケーブルから直流集電系統104に送電できる。すなわち,インバータ108が整流器として運転すれば,交流系統101から風力発電装置103に送電できる。
本実施例によって交流系統101から風力発電装置103に送電できれば,無風時や停電状態からの起動時に,電力供給手段114を介して補機類115に給電できるという効果を得られる。
また,AC−DC変換器203,204のすべてのダイオード206と逆並列にスイッチング素子205を接続する場合に比較して,大幅にスイッチング素子205の数を低減できるという効果も得られる。
なお,本実施例では,AC−DC変換器203のダイオード206up,vn,およびAC−DC変換器204のダイオード206rn,spと逆並列にスイッチング素子205を接続したが,スイッチング素子205の接続箇所は,必ずしもこれに限るものではない。
AC−DC変換器203において,いずれか一つの相の正側ダイオード206と,他のいずれかの相の負側ダイオード206と逆並列にそれぞれスイッチング素子205を接続する。
かつ,AC−DC変換器204では,AC−DC変換器203において正側ダイオード206と逆並列にスイッチング素子205を接続した相においては負側ダイオードと逆並列にスイッチング素子を接続し,AC−DC変換器203において負側ダイオード206と逆並列にスイッチング素子205を接続した相においては正側ダイオードと逆並列にスイッチング素子を接続する。
以上のようにスイッチング素子205を接続すれば,本実施例の効果を得ることができる。
一般に,DC−AC変換器201がX相インバータであり,かつ,AC−DC変換器203,204が通常運転時にX相ダイオード整流器として動作し,逆送電運転時にY相インバータとして動作するようにスイッチング素子205を接続しており,X,Yが2以上の自然数であってX>Yであれば,本実施例の効果を得ることができる。
以下,本発明の第2の実施形態について説明する。
実施例2は,実施例1と同様に,直流集電方式のウィンドファームにおいて,直流集電系統と直流ケーブルの一端との間にDC−DC変換器を設け,また,該直流ケーブルの他端にインバータを設け,前記ウィンドファームの発電電力を,前記交流系統まで伝送する構成である。
前記DC−DC変換器は,前記直流集電系統側のDC−AC変換器,2巻線変圧器,前記ケーブル側のAC−DC変換器で構成されている。
本実施例の特徴は,前記DC−DC変換器において,前記AC−DC変換器のダイオードの一部と逆並列に,IGBT(insulated-gate bipolar transistor)等のスイッチング素子を接続した点にある。
これによって,実施例2では,実施例1と同様に,前記DC−DC変換器が従来に比べて少ないスイッチング素子数で双方向電力伝送が可能となるため,無風時や停電状態からの起動時にも補機類に給電可能となるという効果を得られる。
また,無風時や停電状態からの起動時にも補機類に給電可能となるため,ウィンドファームの近傍に設ける蓄電池等のエネルギー貯蔵装置や,ディーゼル発電機,ガスタービン発電機等の非常用電源装置を省略,あるいは大幅に小形化できるという効果が得られる。
実施例2と実施例1の相違点は,DC−DC変換器105に用いている変換器セル116に代えて,図13に示す変換器セル1301を用いる点である。
変換器セル1301では,変換器セル116で用いていた3巻線変圧器に代えて,2巻線変圧器を用いた点に特徴である。
これによって,3巻線変圧器よりも簡易な2巻線変圧器を使用できるという効果が得られる。
実施例2の構成は,変化器セル1301を用いる点以外は,実施例1と同様である。したがって,以下,図13を参照して,実施例2と実施例1の相違点である変換器セル1301の内部構成についてのみ説明する。
変換器セル1301は,DC−AC変換器201,2巻線変圧器1302,AC−DC変換器1303で構成している。
本明細書では,2巻線変圧器1302の1次巻線または1次側の各相を,a,b,c相と称し,2次巻線または2次側の各相をu,v,w相と称する。
また,2巻線変圧器1302の1次側の線間電圧を,図2に示す通り,Vab,Vbc,Vcaと表記する。同様に2次側の線間電圧をVuv,Vvw,Vwuと表記する。
DC−AC変換器201の交流側は3巻線変圧器202の1次側のa,b,c点に接続している。
また,AC−DC変換器203の交流側は3巻線変圧器202の2次側のu,v,w点に接続している。
DC−AC変換器201の内部構成は,実施例1の図2におけるDC−AC変換器201と同様であるため,説明しない。
以下,AC−DC変換器1303の内部構成を説明する。
スイッチング素子205upとダイオード206upを逆並列接続した回路と,スイッチング素子205unとダイオード206unを逆並列接続した回路とを直列接続し,第1のレグを構成する。前記の直列接続した点を,2巻線変圧器1302のu点に接続する。
スイッチング素子205vpとダイオード206vpを逆並列接続した回路と,スイッチング素子205vnとダイオード206vnを逆並列接続した回路とを直列接続し,第2のレグを構成する。前記の直列接続した点を,2巻線変圧器1302のv点に接続する。
さらに,ダイオード206wpとダイオード206wnとを直列接続し,第3のレグを構成する。前記の直列接続した点を,2巻線変圧器1302のw点に接続する。
以上の第1,2,3のレグを並列接続し,並列接続した点にコンデンサ207を接続している。コンデンサ207の電圧をVdckと表記する。
言い換えると,ダイオード206up,un,vp,vn,wp,wnが三相フルブリッジダイオード整流器を構成しており,ダイオード206up,un,vp,vnに,スイッチング素子205up,un,vp,vnがそれぞれ逆並列接続している構成である。
すなわち,AC−DC変換器1303は,フルブリッジダイオード整流器の一部のダイオード206と逆並列にスイッチング素子205を接続した構成である。
以下,変換器セル1301を用いて通常運転できる原理を説明する。
実施例1と同様に,DC−AC変換器201のスイッチング素子205ap,an,bp,bn,cp,cnをオン・オフさせることによって,DC−AC変換器201が三相フルブリッジインバータとして動作させる。
AC−DC変換器1303では,各スイッチング素子205up,un,vp,vnをオフさせたままとする。
これによって,AC−DC変換器1303は三相フルブリッジダイオード整流器として動作する。
この場合,DC−AC変換器201によって発生した三相交流電圧が,変圧器1302を介してAC−DC変換器1303で整流される。したがって,直流集電系統104から直流ケーブルに送電できる。すなわち,風力発電装置103から交流系統101に送電できる。
以下,本実施例の特徴である逆送電運転の原理を説明する。
DC−AC変換器201のスイッチング素子205ap,an,bp,bn,cp,cnをオフさせたままとする。
これによって,DC−AC変換器201は三相フルブリッジダイオード整流器として動作する。
一方,AC−DC変換器1303のスイッチング素子205up,un,vp,vnをオン・オフさせることによって,DC−AC変換器1303を単相フルブリッジインバータとして動作させる。
この場合,AC−DC変換器1303によって発生した単相交流電圧が,変圧器1302を介してDC−AC変換器201で整流される。したがって,直流ケーブルから直流集電系統104に送電できる。すなわち,交流系統101から風力発電装置103に送電できる。
すなわち,本実施例によって交流系統101から風力発電装置103に送電できれば,無風時や停電状態からの起動時に,電力供給手段114を介して補機類115に給電できるという効果を得られる。
また,AC−DC変換器1303のすべてのダイオード206と逆並列にスイッチング素子205を接続する場合に比較して,大幅にスイッチング素子205の数を低減できるという効果も得られる。
なお,図13では,2巻線変圧器のu相,v相にスイッチング素子205を接続しているが,必ずしもこれに限定するものではなく,AC−DC変換器1303が単相フルブリッジインバータとして動作できるようにスイッチング素子を接続すれは,同様の効果を得ることができる。
以上,本実施例では,DC−AC変換器201が三相フルブリッジインバータであり,かつ,逆送電運転時において,AC−DC変換器1303が単相フルブリッジインバータとして動作するように,スイッチング素子205を接続していることを説明した。
一般に,DC−AC変換器201がX相インバータであり,かつ,AC−DC変換器1303が通常運転時にX相ダイオード整流器として動作し,逆送電運転時にY相インバータとして動作するようにスイッチング素子205を接続しており,X,Yが2以上の自然数であってX>Yであれば,本実施例の効果を得ることができる。
以下,本発明の第3の実施形態について説明する。
実施例3は,実施例1,2とは異なり,集電のための直流集電系統を用いない構成である。個々の風力発電装置と直流ケーブルの一端との間に多入力DC−DC変換器を設け,また,該直流ケーブルの他端にインバータを設け,ウィンドファームの発電電力を,交流系統まで伝送する構成である。
前記DC−DC変換器は,実施例1の図2,または実施例2の図13の構成のいずれかである。
本実施例の特徴は,前記DC−DC変換器において,前記AC−DC変換器のダイオードの一部と逆並列に,IGBT(insulated-gate bipolar transistor)等のスイッチング素子を接続した点にある。
これによって,実施例2では,実施例1と同様に,前記DC−DC変換器が従来に比べて少ないスイッチング素子数で双方向電力伝送が可能となるため,無風時や停電状態からの起動時にも補機類に給電可能となるという効果を得られる。
また,無風時や停電状態からの起動時にも補機類に給電可能となるため,ウィンドファームの近傍に設ける蓄電池等のエネルギー貯蔵装置や,ディーゼル発電機,ガスタービン発電機等の非常用電源装置を省略,あるいは大幅に小形化できるという効果が得られる。
実施例3と実施例1,2の相違点は,集電のための直流集電系統を用いず,各風力発電装置に多入力DC−DC変換器が直接接続している点である。
これによって,集電のための直流集電系統を省略できるという効果を得られる。
実施例3の構成は,直流集電系統を用いないという点以外は,実施例1,2と同様である。したがって,以下,図14を参照して,実施例3と実施例1,2の相違点についてのみ説明する。
電力変換装置1401は,N個の風力発電装置103からの発電電力を,多入力DC−DC変換器1402,正側直流ケーブル106,負側直流ケーブル107,インバータ108を介して交流系統101に送電する構成である。
N個の風力発電装置103の出力端子は,多入力DC−DC変換器1402に含まれる変換器セル116の入力端子に接続している。
多入力DC−DC変換器1402の出力端子は直流ケーブルのP点,N点に接続している。多入力DC−DC変換器1402は,各風力発電装置103と直流ケーブルの間の電力授受を制御する機能を有する。
本実施例において,変換器セル116の内部構成は図2に示す変換器セル116または図13に示す変換器セル1301等を用いることができる。
また,変換器セル116または変換器セル1301を風力発電装置と同一箇所,例えば風力タービンのナセル内やタワー内に設置できれば,多入力DC−DC変換器1402を設置するための建屋,洋上プラットフォーム,浮体を省略できるという効果を得られる。
101・・・交流系統
102・・・電力変換装置
103・・・風力発電装置
104・・・直流集電系統
105・・・DC−DC変換器
106・・・正側直流ケーブル
107・・・負側直流ケーブル
108・・・インバータ
109・・・風力タービン
110・・・ギアボックス
111・・・発電機
112・・・発電機用AC−DC変換器
113・・・コンデンサ
114・・・電力供給手段
115・・・補機類
116・・・変換器セル
201・・・DC−AC変換器
202・・・3巻線変圧器
203・・・AC−DC変換器
204・・・AC−DC変換器
205・・・スイッチング素子
206・・・ダイオード
207・・・コンデンサ
1301・・・変換器セル
1302・・・2巻線変圧器
1303・・・AC−DC変換器
1401・・・電力変換装置
1402・・・多入力DC−DC変換器

Claims (8)

  1. 1つまたは複数の風力発電装置の発電電力を集電する第1の直流系統と,第1の直流系統と第2の直流系統の間で電力を授受するDC−DC変換器と,前記第2の直流系統からの直流電力を交流電力に変換するインバータとを備えた電力変換装置において,前記DC−DC変換器が,変圧器の一方次側に1つまたは複数のDC−AC変換器を接続し,該変圧器の他方次側に1つまたは複数のAC−DC変換器を接続して構成した変換器セルを1つまたは複数備えており,該AC−DC変換器が複数のダイオードをブリッジ状に接続し,かつ,前記ダイオードの一部と逆並列にスイッチング素子を接続したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 1つまたは複数の風力発電装置と直流系統の間で電力を授受する多入力DC−DC変換器と,前記直流系統からの直流電力を交流電力に変換するインバータとを備えた電力変換装置において,前記多入力DC−DC変換器が,変圧器の一方次側に1つまたは複数のDC−AC変換器を接続し,該変圧器の他方次側に1つまたは複数のAC−DC変換器を接続して構成した変換器セルを1つまたは複数備えており,該AC−DC変換器が複数のダイオードをブリッジ状に接続し,かつ,前記ダイオードの一部と逆並列にスイッチング素子を接続したことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1,2のいずれかの電力変換装置において,前記AC−DC変換器がX相インバータであり,前記DC−AC変換器がX相ダイオード整流器であり,かつ,前記DC−AC変換器を構成するダイオードの一部にスイッチング素子を逆並列に接続することによって前記DC−AC変換器がY相インバータとしても動作する機能を有しており,X,Yが2以上の自然数であり,X>Yであることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1,2,3のいずれかに記載の電力変換装置において,前記変換器セルの前記変圧器が3巻線変圧器であり,該変圧器の一方次側の巻線に前記DC−AC変換器を接続しており,該変圧器の残り2つの他方次側の巻線にそれぞれ前記AC−DC変換器を接続しており,前記AC−DC変換器2つの直流側を直列接続していることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1,2,3のいずれかに記載の電力変換装置において,前記変換器セルの前記変圧器が2巻線変圧器であり,該変圧器の一方次側の巻線に前記DC−AC変換器を接続しており,該変圧器の他方次側の巻線に前記AC−DC変換器を接続したことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1,2,5のいずれかに記載の電力変換装置において,前記DC−AC変換器が三相フルブリッジインバータであり,前記AC−DC変換器の2つのうち第1の前記AC−DC変換器が三相フルブリッジダイオード整流器を構成するように少なくとも6つのダイオードを接続した構成を有し,かつ,いずれか一つの相の正側ダイオード,および他のいずれかの相の負側ダイオードと逆並列にそれぞれスイッチング素子を接続し,第2の前記AC−DC変換器が三相フルブリッジダイオード整流器を構成するように少なくとも6つのダイオードを接続した構成を有し,かつ,第1の前記AC−DC変換器において正側ダイオードと逆並列にスイッチング素子を接続した相においては,第2の前記AC−DC変換器において負側ダイオードと逆並列にスイッチング素子を接続し,第1の前記AC−DC変換器において負側ダイオードと並列にスイッチング素子を接続した相においては,第2の前記AC−DC変換器において正側ダイオードと逆並列にスイッチング素子を逆並列に接続したことを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1,2,5のいずれかに記載の電力変換装置において,前記DC−AC変換器が三相フルブリッジインバータであり,前記AC−DC変換器が三相フルブリッジダイオード整流器を構成するように少なくとも6つのダイオードを接続しており,かつ,2つの相のダイオード4つと逆並列にスイッチング素子を接続したことを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の電力変換装置において,前記DC−DC変換器が前記交流系統から電力を受電し,前記風力発電装置に給電する機能を有することを特徴とする電力変換装置。
JP2014261542A 2014-12-25 2014-12-25 電力変換装置 Active JP6454540B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261542A JP6454540B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261542A JP6454540B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016123196A true JP2016123196A (ja) 2016-07-07
JP6454540B2 JP6454540B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=56327643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261542A Active JP6454540B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6454540B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110266034A (zh) * 2019-06-03 2019-09-20 深圳市禾望电气股份有限公司 一种海上风电直流输电系统
CN110661287A (zh) * 2019-09-10 2020-01-07 明阳智慧能源集团股份公司 一种风力发电机组黑启动电网故障穿越方法
US11434871B2 (en) 2018-01-25 2022-09-06 Vestas Wind Systems A/S Black start restoration
WO2024056744A1 (de) 2022-09-14 2024-03-21 Fronius International Gmbh Elektrischer gleichspannungswandler zum wandeln einer eingangs-gleichspannung in eine ausgangs-gleichspannung

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109861286B (zh) * 2019-03-01 2020-11-06 明阳智慧能源集团股份公司 一种海上风力发电机组黑启动过程控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130197704A1 (en) * 2012-02-01 2013-08-01 Abb Research Ltd Dc connection scheme for windfarm with internal mvdc collection grid
US20140293668A1 (en) * 2011-11-17 2014-10-02 David Reginald Trainer Hybrid AC/DC Converter For HVDC Applications
JP2014209831A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 中央電子システム株式会社 高効率出力安定化発電装置及び流水式小水力発電システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140293668A1 (en) * 2011-11-17 2014-10-02 David Reginald Trainer Hybrid AC/DC Converter For HVDC Applications
US20130197704A1 (en) * 2012-02-01 2013-08-01 Abb Research Ltd Dc connection scheme for windfarm with internal mvdc collection grid
JP2014209831A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 中央電子システム株式会社 高効率出力安定化発電装置及び流水式小水力発電システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11434871B2 (en) 2018-01-25 2022-09-06 Vestas Wind Systems A/S Black start restoration
TWI791745B (zh) * 2018-01-25 2023-02-11 丹麥商維斯塔斯風力系統有限公司 用於進行全黑啟動操作之方法及系統以及風力機
CN110266034A (zh) * 2019-06-03 2019-09-20 深圳市禾望电气股份有限公司 一种海上风电直流输电系统
CN110661287A (zh) * 2019-09-10 2020-01-07 明阳智慧能源集团股份公司 一种风力发电机组黑启动电网故障穿越方法
CN110661287B (zh) * 2019-09-10 2020-11-24 明阳智慧能源集团股份公司 一种风力发电机组黑启动电网故障穿越方法
WO2024056744A1 (de) 2022-09-14 2024-03-21 Fronius International Gmbh Elektrischer gleichspannungswandler zum wandeln einer eingangs-gleichspannung in eine ausgangs-gleichspannung

Also Published As

Publication number Publication date
JP6454540B2 (ja) 2019-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9893633B1 (en) Modular multilevel DC-DC converter and associated method of use
EP3001556B1 (en) Hybrid converter and wind power generation system
JP5509348B2 (ja) マルチレベルコンバータを有する静止型無効電力補償装置
US8824179B2 (en) Soft-switching high voltage power converter
EP2446527B1 (en) Converter
EP2599199B1 (en) Hvdc converter comprising fullbridge cells for handling a dc side short circuit
EP2494687B1 (en) High voltage ac-dc converter
KR20130065653A (ko) 하이브리드 2-레벨 및 멀티레벨 hvdc 컨버터
US10128657B2 (en) System for transmitting electrical power
US9577544B2 (en) Device and method for connecting an electric power generator to an HVDC transmission system
JP6454540B2 (ja) 電力変換装置
KR20130100285A (ko) 영상 덤프 저항에 연결된 중성점을 갖는 hvdc 컨버터
WO2018052070A1 (ja) 直流送電システム及び電力変換器の制御装置
CN112868172A (zh) 三电平功率转换系统和方法
Umuhoza et al. A SiC-based power electronics interface for integrating a battery energy storage into the medium (13.8 kV) distribution system
Omran et al. Interconnection between different DC technologies at multi-terminal HVDC network
US9325273B2 (en) Method and system for driving electric machines
Alagab DC-DC Converter for Power Collection in Wind Farms
Yu Influence of embedded HVDC transmission on AC network performance
WO2011135108A1 (es) Módulo de transmisión eléctrica en corriente continua resonante con transformador de alta frecuencia

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170110

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6454540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150