JP2016122243A - 手荷物警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を徒に大きくすることなく、確実な作動を行う手荷物警報システムを提供する。
【解決手段】手荷物機器1は、使用者機器2からの受信確認信号を受信したことを少なくとも1つの条件として、所定の平常間隔で検知用信号の送信を行う。使用者機器2は、検知用信号の受信を少なくとも1つの条件として受信確認信号を発信する。手荷物機器1は、受信確認信号を受信しないことを少なくとも1つの条件として、検知用信号を前記平常間隔よりも短い緊急間隔で前記検知用信号を発信する。所定時間が経過しても相手方からの信号の受信ができない場合に、手荷物機器1と使用者機器2とはそれぞれ警報を発する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鞄等の手荷物に配置される手荷物機器と、この手荷物を持ち運びする使用者に配置される使用者機器とを備え、両機器間の無線送受信が途絶えることにより、警報がなされる手荷物警報システムに関するものである。
従来より、手荷物側と使用者側とに親子の機器を各々配置しておき、盗難等によって手荷物が使用者から離れてしまった場合に、手荷物側あるいは使用者側の機器が警報音を発する警報装置が知られている。
例えば特許文献1には、利用者が携帯する送信機とスーツケース側に配置した受信機とが所定距離よりも離れた場合に、スーツケース側で警報を出すことのできる警報装置が開示されている。
そして、特許文献2には、2対の送受信部を用い、2つの近接信号を各々検出することで、利用者側機器と鞄側機器との双方から警報を出すことのできる警報装置が開示されている。
特許文献1に係る発明では、使用者側に送信機が設けられ、手荷物側に受信機が設けられたものであって、盗難の判断のための信号は、使用者側から手荷物側の一方にのみ送信されるものであった。
特許文献2に係る発明では、2対の送受信部を用いているが、一方側から他方側へ送信される信号と他方側から一方側へ送信される信号とは特に関連がなかった。
これに対して本発明者は、一方側から他方側への信号と他方側から一方側への信号とを関連付けた手荷物警報システムを提案した(特許文献3)。このシステムは、一方側の機器から他方側の機器への検知用信号を所定間隔で発信すると共に、検知用信号を受信した他方側から一方側へ受信確認信号を発信し、この受信確認信号の受信状況を監視し、正常な受信状況が得られなくなった場合、数秒後に警報を発するようにしたものである。これによって、盗難や忘れ物によって、手荷物と使用者とが離れてしまった場合など、受信確認信号が受信されなくなると、警報が発せられて使用者にその事態を知らせて必要な措置を採るように促す一方、手荷物側からも警報音を発して、盗難時などに警告を与えたり、第三者の支援を促すことができるものである。
ところが、電波状況が悪かったり、電波の遮蔽物があったりすると、手荷物と使用者とが離れていないにも関わらず、警報が発せられるという誤動作が生じる場合があった。また、一旦警報が発っせられた後に、使用者が手荷物を取り戻すなどして近距離になったにも関わらず、警報が止まるまでに時間がかかる場合もあった。
また、用いられる機器には充電池などのバッテリーによって作動しているが、バッテリーの電力消費量が大きいシステムでは、使用可能な時間が短くなるため、消費電力を小さく押さえる必要もある。
特開2002−92752号公報 特開平7−16112号公報 特開2011−96124号公報
本発明は、消費電力を徒に大きくすることなく、確実な作動を行う手荷物警報システムを提供することを課題とする。
本発明は、鞄等の手荷物に配置される手荷物機器と、前記手荷物を持ち運びする使用者に配置される使用者機器とを備え、両機器間の無線送受信が途絶えることにより、警報がなされる手荷物警報システムに係るものである。
前記手荷物機器は、前記使用者機器に対して無線送受信を行う手荷物通信部と、警報を出力する手荷物警報部と、前記手荷物通信部による受信が一定時間内に無いことを条件の少なくとも一つとして前記手荷物警報部に対して前記警報の出力を指示する手荷物制御部とを備える。
また、前記使用者機器は、前記手荷物機器に対して無線送受信を行う使用者通信部と、警報を出力する使用者警報部と、前記使用者通信部による受信が一定時間内に無いことを条件の少なくとも一つとして前記使用者警報部に対して前記警報の出力を指示する使用者制御部とを備える。
そして、前記手荷物通信部と前記使用者通信部との何れか一方の通信部は、何れか他方の通信部に対して検知用信号を発信し、前記他方の通信部は前記検知用信号の受信に基づき、前記一方の通信部への受信確認信号を送信する。
前記一方の通信部は、前記受信確認信号を受信したことを少なくとも1つの条件として、所定の平常間隔で前記検知用信号の送信を行い、且つ、前記受信確認信号を受信しないことを少なくとも1つの条件として、前記検知用信号を前記平常間隔よりも短い緊急間隔で前記検知用信号を発信する。
このように、受信確認信号を受信しなくなった時に、前記検知用信号を前記平常間隔よりも短い緊急間隔で前記検知用信号を発信することで、一時的な電波状況の悪化が回復した段階で、短時間に検知用信号と受信確認信号の交換が可能となる。
また、受信確認信号を受信しなくなった場合にのみ、前記検知用信号を前記平常間隔よりも短い緊急間隔で前記検知用信号を発信することで、緊急時に対応する一方、正常な送受信が行われている間は、平常間隔で前記検知用信号の送信を行うことで、消費電力を徒に大きくなることを抑制することができるものである。
前記平常間隔はと前記緊急間隔とは、用いられる条件などで変更することができるが、1秒当たり16回以下の間隔であり、前記緊急間隔は1秒当たり32回以上の間隔であることが適当である。
また、前記使用者機器は、前記使用者通信部による受信が一定時間内に無いことを条件の少なくとも一つとして前記使用者警報部に対して前記警報の出力を指示すると共に、前記使用者通信部に対して遠隔操作信号の送信の指示を行うものであり、前記手荷物制御部は、前記手荷物通信部による前記遠隔操作信号の受信がなされたことを条件の少なくとも一つとして、前記手荷物警報部に対する前記警報の出力の指示を行うものであってもよい。
本発明は、手荷物通信部11と使用者通信部21との何れか一方の通信部が、何れか他方の通信部からの信号の受信に基づき、前記一方の通信部への信号を送信するものとされることによって、一方側から他方側への信号と他方側から一方側への信号とが関連付けられており、信号送信の主体側となる機器については、より確実に警報を出すことができるようにした手荷物警報システムにおいて、消費電力を徒に大きくすることなく、より確実な作動を行う手荷物警報システムを提供することができたものである。
(A)(B)とも、本発明に係る手荷物警報システムの概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、手荷物警報システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る、手荷物警報システムの動作を示すフローチャートである。
<第1の実施の形態>
以下、図1及び図2に基づき、まずは本発明の第1の実施の形態について説明する。
本例の手荷物警報システムは、図1(A)に示すように、鞄等の手荷物に配置される手荷物機器1と、この手荷物を持ち運びする使用者に配置される使用者機器2とを備えている。手荷物機器1と使用者機器2とは各々コンパクトな形状とされており、例えば、手荷物機器1は鞄の内部ポケット等に入れることが容易な形状とされ、使用者機器2は使用者の携帯が容易な形状とされている。
いずれの機器についても、紛失や破損を防止するために、手荷物に固定したり、利用者の衣服に留めたりできるように、クリップ、面ファスナー、ピン、ストラップ、チェーン等を備えたものとしておいても良い。特に手荷物機器1については、手荷物を持ち去った者が手荷物機器1を容易に取り外せないようにするため、錠前などを備えたものとしても良い。
本例では、手荷物機器1と使用者機器2の数量を一対一で対応させているが、複数の手荷物機器1に対し一つの使用者機器2を使用するものであっても良いし、これとは逆に、一つの手荷物機器1に対し複数の使用者機器2を使用することも可能であり、目的によって種々の使用方法を選択することができる。
また、手荷物機器1を手荷物に用い、使用者機器2を使用者が携帯するという使用方法に限定されるものではなく、使用者機器2を手荷物に用い、手荷物機器1を使用者が携帯するという逆の使用方法も可能である。
<手荷物機器>
本例の手荷物機器1は、図1(B)に示すように、手荷物通信部11、手荷物警報部12、手荷物制御部13、GPS機能部14を備えている。なお、前記各部11〜13を携帯電話に内蔵させたり、携帯電話のソフトウェアによって、携帯電話の構成部品に前記各部11〜14と同じ動作をさせるようにすることで、携帯電話が手荷物機器1を兼ねるものとしても良い。これにより、専用の(独立した)手荷物機器1を使用しないでも良くなる。
手荷物通信部11は、使用者機器2に対して無線送受信を行うための部分である。本例では、周知のRF−IC及びアンテナ等から構成されている。この手荷物通信部11は、各機器1,2の電源を入れた際に、相手方の各機器2,1とのリンクを確立するためのサーチ用信号の送受信に用いられると共に、下記検知用信号の送信及び受信確認信号の受信に用いられる。
各機器1,2の電源が入っており、かつ、各機器1,2間のリンクが確立されている場合、まず、この手荷物通信部11から使用者機器2にパケット信号である検知用信号が送信(送出)される。そして使用者機器2がこの検知用信号を受信した場合、手荷物機器1に対して受信確認信号が送信(送出)される。これにより、手荷物機器1と使用者機器2との間が信号(検知用信号及び受信確認信号)の送受信可能な程度の距離内にあることが判断できる。なお、前記検知用信号の送信パターンは、連続であっても、一定時間をおいて断続するものであっても良い。本例では混信防止のため、より詳しくは第三者の無関係な信号の周波数がたまたま本システムで用いる周波数と一致することで、無関係な信号を検知用信号であると認識される可能性を排除するために、周波数の違う二つの検知用信号(具体的には2403MHzの第1検知用信号と2480MHzの第2検知用信号)が交互に送信される。つまり、後述(図2参照)の第1検知用信号送信ステップS3と第2検知用信号送信ステップS5とが連続して実施される。そして、第2検知用信号が使用者機器2により受信されると、使用者機器2が第2受信確認信号送信ステップS6を実行すると共に、第1検知用信号送信ステップS3に戻って、第1検知用信号送信ステップS3から第2受信確認信号送信ステップS6までの間の各ステップが繰りされる。本例では、これらのステップの繰り返しは、検知用信号の送信元である手荷物機器1であり、手荷物機器1が送受信の主体側となる機器(親機)として実施されているが、使用者機器2を検知用信号の発信元となる親機として実施することもできる。
手荷物機器1は、所定の平常間隔で前記検知用信号を送信して、第1検知用信号送信ステップS3から第2受信確認信号送信ステップS6までの間のステップが繰り返される。本例では、前記周波数の違う二つの検知用信号のセットが、1秒当たり4回(合計8回)、連続して送信される。
ここで、検知用信号及び受信確認信号の送受信を行うことによって、バッテリーの電力が消費される。検知の精度を高めるには、信号の送信間隔は短い方が望ましいが、間隔を短くすればするほど、電力が消費され、バッテリーの使用可能時間が短くなる。従って、正常に上記の送受信(第1検知用信号送信ステップS3から第2受信確認信号送信ステップS6までの間のステップ)が繰り返されている状態では、平常間隔として1秒当たり8回の検知用信号の送信がなされるものである。
手荷物警報部12は、手荷物制御部13の指示に応じて警報を出力する部分である。本例ではブザー等から構成されている。なお、手荷物警報部12から出力される警報は、音に限られるものではなく、光や振動であっても良いし、これらが組み合わされて発せられるものであっても良い。また、音量等を調整するためのボリュームスイッチを設けておき、手荷物の周囲に警報が届く範囲を調整できるようにしておいても良い。また、警報は一定時間連続して出力されるものでも良いし、(下記の警報タイマー部131によることなく)一定時間おきに断続的に出力されるものでも良い。また、順次音量が大きくなるように変化するものであっても良い。
手荷物制御部13は、前記手荷物通信部11における、前記使用者機器2から送信(送出)される受信確認信号の受信が実質的に無いことを条件の少なくとも一つとして、前記手荷物警報部12に対して警報の出力を指示する部分である。本例ではCPU等から構成されている。ここで、前記の「受信が実質的に無い」とは、一定の制限時間を超えて受信が途絶えた状態を意味している。
手荷物制御部13は、手荷物通信部11における送受信状態を監視する監視部を備え、監視部により受信状態を監視して、平常モードと緊急モードとを切り換える。
平常モードは、手荷物通信部11は、検知用信号を、一定の平常間隔(例えば1秒間に8回の間隔)で発信するモードである。
緊急モードは、手荷物通信部11は、検知用信号を、一定の緊急間隔(例えば1秒間に32回の間隔)で発信するモードである。
まず、手荷物通信部11は、最初の1回は同期リンクが取れたことを条件に、その後は、受信確認信号を受信したことを条件に、発信する。
平常モードで、受信確認信号の受信がされないと、手荷物制御部13は、手荷物通信部11に対して、緊急モードに移行するように、指示する。緊急モードでは、手荷物通信部11は、平常間隔よりも、単位時間当たりの送信回数より多い送信回数(例えば1秒間に32回)となる緊急間隔で、検知用信号を発信し続ける。これによって、検知用信号が使用者通信部21によって受信される機会が増え、電波障害などによる誤動作(手荷物機器1と使用者機器2とが近くにあるにも関わらず受信がなされずに警報が発せられる誤動作)の可能性を減少させると共に、その復旧のための時間を短縮することができる。
受信状況が回復し、使用者通信部21からの受信確認信号を手荷物通信部11が受信すると、手荷物制御部13は、平常モードに移行するように指示し、手荷物通信部11は平常間隔で、検知用信号を送信する。
受信確認信号を一定の制限時間(例えば5秒間)を超えて受信出来なかった場合、手荷物制御部13は、受信確認信号の受信が実質的に無いとして、警報出力指示をなす。
なお、本例では、使用者通信部21からの、前述の周波数の違う二つの受信確認信号の両者が受信される必要がある。また、受信の有無については、必要に応じて、手荷物通信部11が受信する感度にしきい値を設定して受信の有無を判断しても良い。
警報出力指示のための条件としては、前記のように受信確認信号の受信が実質的に無いことの他に、種々の条件を付加することができる。例えば手荷物機器1に、振動センサを設けておき、例えば手荷物を持ち去った者が手荷物を提げて歩くことにより手荷物に生じる振動を感知したことを条件としても良い。この付加した条件は、複数の条件のうち少なくとも一つを満たし、かつ、前記の受信が無いという条件を満たした時に警報出力指示をするように設定しても良いし、複数の条件のうち全てを満たし、かつ、前記の受信が無いという条件を満たした時に警報出力指示をするように設定しても良い。
この手荷物制御部13は、前記の手荷物警報部12が出力する警報の出力時間を規定する警報タイマー部131を有する。この警報タイマー部131は、より詳しくは、前記の手荷物警報部12による警報の出力開始時間を規定する開始タイマー131aと、警報の出力停止時間を規定する停止タイマー131bとを備えている。開始タイマー131aと停止タイマー131bとは、別々であっても良いし、単一のタイマーが出力開始時間及び出力停止時間のいずれもを規定するものであっても良い。
ここで、手荷物と使用者の距離が離れたこと等により、手荷物通信部11による受信確認信号の受信が実質的に無くなった場合、後述のように、使用者機器2において使用者警報部22が警報を出力する(警報音が鳴る)が、それと並行して、手荷物機器1においても前記開始タイマー131aが作動する。そして、一定の制限時間が経過した後に手荷物警報部12から警報が出力される(警報音が鳴る)。そして、前記停止タイマー131bにより、一定時間経過後に前記の警報が停止する。
つまり、前記の警報タイマー部131は、手荷物機器1において独立に作動するが、使用者機器2との通信状況との関係する結果、使用者機器2の動作と連動するものとなる。
本例では、手荷物通信部11による受信確認信号の受信が実質的に無くなってから所定の制限時間(例えば5秒間)後に前記開始タイマー131aが作動し、警報が出力され始めてから30秒後に前記停止タイマー131bが作動する。この30秒という時間は、利用者が手荷物から離れたことに気づき、手荷物へ近づいていくのに適切な時間であること、手荷物を持ち去った者の立場からだと30秒は長く感じられる時間であって、犯行を途中であきらめる可能性が高いこと、そして、電車内などの公共の場所で警報が出力された場合に、それ以上長い時間であると周囲が迷惑な思いをするということを根拠として設定されたものである。なお、前記の警報出力の後一定時間経過後に警報の出力が再開し、再停止するというパターンとしても良いし、前記パターンが複数回繰り返されるもの(例えば、30秒間の警報が2分毎に繰り返して出力されるもの)としても良い。
ただし、警報が出力中であっても、手荷物と使用者の距離が近づいたこと等から、手荷物通信部11による受信確認信号の受信が再度できるようになった場合は、その時点で手荷物制御部13からの指示により、手荷物警報部12からの警報が停止する。
使用者機器2に、手荷物機器1の警報を強制的に切るためのスイッチが設けられていた場合であって、このスイッチを利用者が操作した場合も前記と同様であり、手荷物警報部12からの警報が停止する。具体的には、このスイッチの操作により、使用者機器2から手荷物機器1に到達可能な操作用信号が送信され、手荷物警報部12からの警報を停止させる。このスイッチは、例えば、使用者がトイレに行くなどしてうっかり手荷物から離れてしまい、使用者機器2が警報を出力し始めてしまった場合、使用者がいちいち手荷物まで近づく必要がないため有利である。
GPS機能部14は、GPS衛星と携帯電話基地局とのうち少なくとも一方からの測位信号データを受信する測位信号受信部141と、前記測位信号データを基に手荷物機器1の現在位置を求める位置測定部142と、前記位置測定部で求めた位置情報を携帯電話基地局に発信する位置情報発信部143とを備えている。ここで、前記の「携帯電話基地局」とは、携帯電話会社や警備会社が、携帯電話など携帯端末の存在位置の情報を把握することを目的として、携帯端末に対して信号を送受信するために地上に設けた基地局を言う。
本例では、前記測位信号受信部141と位置情報発信部143とは通信用モジュールとして一体とされている。このGPS機能部14としては周知の技術が利用できる。具体的には、このGPS機能部14としてGPS機能付き携帯電話に内蔵されているGPS機能部と同一のものを利用する。このGPS機能部14により、手荷物が何者かによって持ち去られたとしても、前記位置情報発信部143から発せられた位置情報をもとに、例えば、使用者のコンピュータや携帯電話等の表示機器に手荷物機器1の現在位置を表示させることで手荷物の位置を把握することができ、手荷物を早期に発見することが可能である。本例では、GPS衛星と携帯電話基地局とを併用して手荷物機器1の現在位置を求めるため、GPS衛星からの信号と携帯電話基地局からの信号のいずれかが受信できない場合であっても、手荷物機器1の現在位置を求めることができるため信頼性が高く、かつ、高精度な位置把握も可能である。
本例のGPS機能部14は、前記のように、手荷物通信部11における前記使用者機器2からの受信確認信号の受信が実質的に無く、かつ、使用者の前記表示機器からの指示で携帯電話基地局から発せられる測位要求信号を測位信号受信部141が受信した場合に動作するものとされている。
前記の手荷物制御部13は、既に説明した、前記手荷物警報部12に対しての警報出力指示の他に、前記手荷物通信部11による受信が実質的に無いことを条件の少なくとも一つとして前記GPS機能部14に対して前記位置情報発信の指示を出す。この指示は、前記警報タイマー部131に連動して、開始タイマー131aの作動と同時になされるようにされていても良い。
警報出力指示のための条件としては、前記手荷物通信部11の場合と同じく、受信が無いことの他に種々の条件を付加することができる。
手荷物機器1には、前記のほか、前記の制御及び無線送信のための電力を供給するための電池が設けられている。
また、手荷物機器1には、必要に応じ、電源スイッチ、警報を強制的に切るためのスイッチ、通電ランプが設けられていても良い。ただし、手荷物機器1にスイッチを設ける場合は、蓋で覆ったり、操作方法を複雑にするなどして、手荷物を持ち去った者が容易に操作できないようにしておくことが望ましい。
<使用者機器>
次に、本例の使用者機器2は、図1(B)に示すように、使用者通信部21と使用者警報部22と使用者制御部23とを備えている。なお、前記各部21〜23を携帯電話に内蔵させたり、携帯電話のソフトウェアによって、携帯電話の構成部品に前記各部21〜23と同じ動作をさせるようにすることで、携帯電話が使用者機器2を兼ねるものとしても良い。これにより、専用の(独立した)使用者機器2を持たないでも良くなる。各部の基本的な働きは前記の手荷物機器1と同一である。
使用者通信部21は、前記の手荷物機器1に対して無線送受信を行うための部分である。本例では、前記手荷物通信部11と同様に、周知のRF−IC及びアンテナ等から構成されている。この使用者通信部21は、前記手荷物通信部11と同様、サーチ用信号の送受信に用いられると共に、下記検知用信号の受信及び受信確認信号の送信に用いられる。
各機器1,2の電源が入っており、かつ、各機器1,2間のリンクが確立されている場合、前記検知用信号を使用者機器2が受信したことを条件として、この使用者通信部21から手荷物機器1にパケット信号である受信確認信号が送信(送出)される。なお、この受信確認信号の送信パターンは、連続であっても、一定時間をおいて断続するものであっても良い。本例では、混信防止のため、周波数の違う二つの受信確認信号(具体的には2403MHzの第1受信確認信号と2480MHzの第2受信確認信号)が交互に送信される。つまり、後述(図2参照)の第1受信確認信号送信ステップS4と第2受信確認信号送信ステップS6とが連続して実施される。また、本例では、前記周波数の違う二つの受信確認信号のセットが、1秒当たり4回、連続して送信される。
本例では、前記の使用者通信部21が、手荷物通信部11からの検知用信号の受信に基づき、手荷物通信部11への受信確認信号を送信するように手荷物機器1と使用者機器2とが構成されている。よって、手荷物と使用者の距離が離れたこと等により、手荷物通信部11から発せられている検知用信号が使用者通信部21で受信できなくなった場合、つまり、使用者通信部21による検知用信号の受信が実質的に無くなった場合に、使用者通信部21は手荷物通信部11への受信確認信号を送信しなくなる。ちなみに本例では、手荷物通信部11と使用者通信部21との間での信号(検知用信号、受信確認信号)の送受信可能な距離は5m程度である。
なお、本例とは逆に、手荷物通信部11が、使用者通信部21からの検知用信号の受信に基づき、使用者通信部21への受信確認信号を送信するように手荷物機器1と使用者機器2とを構成しても良い。つまり、本発明においては、前記手荷物通信部11と前記使用者通信部21との何れか一方の通信部は、何れか他方の通信部からの検知用信号の受信に基づき、前記一方の通信部への受信確認信号を送信する構成を取ることができる。
このような構成とすることにより、手荷物機器1、使用者機器2のいずれも、各通信部11,21による信号(検知用信号又は受信確認信号)の受信が実質的に無いことを条件の少なくとも一つとして動作させることができるため、一方側機器から他方側機器への信号と他方側機器から一方側機器への信号とが関連付けられており、相対的に確実に警報を出すことができ、そのため、検知用信号の送信の主体側となる機器を、手荷物機器1と使用者機器2のいずれにも設定することができる。よって、使い勝手が良い手荷物警報システムを提供できる。
使用者警報部22は、使用者制御部23の指示に応じて警報を出力する部分である。本例ではブザー等から構成されている。なお、使用者警報部22から出力される警報は、音に限られるものではなく、光や振動であっても良いし、これらが組み合わされて発せられるものであっても良い。これにより、聴覚に障害を持つ使用者でも使用できる手荷物警報システムを提供できる。また、警報の音量等を調整するためのボリュームスイッチを設けておいても良い。また、警報は一定時間連続して出力されるものでも良いし、一定時間おきに断続的に出力されるものでも良い。また、順次音量が大きくなるように変化するものであっても良い。
本例では、使用者機器2は使用者が携帯するものであることから、手荷物警報部12に設けられるブザーよりも、この使用者警報部22に設けられるブザーの方が小型のものとされており、警報の音量も使用者警報部22から発せられるものの方が小さい。
使用者制御部23は、使用者通信部21による検知用信号の受信が実質的に無いことを条件の少なくとも一つとして、使用者警報部22に対して警報の出力を指示する部分である。本例ではCPU等から構成されている。ここで、前記の「受信が実質的に無い」との意味は、前記手荷物制御部13のところで説明したのと同じである。つまり、本例の使用者制御部23にとって「受信が実質的に無い」とは、手荷物通信部11からの、周波数の違う二つの検知用信号のセットが5秒間連続して受信しなかった場合のことを指している。
使用者機器2には、前記のほか、前記の制御及び無線送信のための電力を供給するための電池が設けられている。
また、使用者機器2には、必要に応じ、電源スイッチ、手荷物機器1あるいは使用者機器2の発する警報を強制的に切るためのスイッチ、手荷物機器1に強制的に警報を出させるためのスイッチ、通電ランプが設けられていても良い。
ここで、携帯電話が使用者機器2を兼ねるものとした場合、手荷物機器1に強制的に警報を出させるための前記スイッチを携帯電話のボタンが兼ねるようにすることもできる。例えば前記のように、使用者制御部23が、使用者通信部21による受信が実質的に無いことを条件の少なくとも一つとして使用者警報部22に対して警報の出力を指示した後(つまり使用者機器2が警報を出力し始めた後)の状況において、使用者が携帯電話のいずれかのボタンを押すことで、使用者機器2の使用者通信部21が、手荷物通信部11へ信号(下記の第2の実施の形態のように、手荷物通信部11へ到達可能な強力な信号)を送信し、これによって、手荷物機器1の手荷物警報部12が警報(例えば大音響の警報音)を出力するものとする。
電源スイッチに関しては手動のスイッチを設けずに、例えば、手荷物機器1からの信号を受けることにより連動してスイッチが入るような自動のスイッチを設けておいても良い。
<動作手順の説明>
次に、図2を参照しつつ、本例の手荷物警報システムの動作手順を述べる。なお、図2上では、手荷物機器1を「親機」と、使用者機器2を「子機」と表記している。
まず、手荷物機器1及び使用者機器2の電源を入れる。一方側機器の電源スイッチ操作で他方側機器が連動するようにされている場合は一方側機器の電源スイッチを使用者が操作する。各機器別個に電源スイッチが設けられている場合は、各機器の電源スイッチを使用者が操作する。
次に、検知の前段階として、各機器1,2が、ペアとしてあらかじめ指定されている(ペアリング情報のある)各機器2,1を探すために互いにサーチ用信号を送信(送出)する(サーチステップS1)。このサーチ用信号は後述の検知用信号とは異なるサーチ専用の信号である。
前記のサーチ用信号を各機器1,2がとらえると、ペアの相手方である各機器2,1の側でもサーチ用信号を送信する(アンサーバック)。各機器1,2同士のサーチ用信号が送受信できたことで、各機器間でのリンクが確立される(リンク確立ステップS2)。このようにリンクが確立される状態となるまで、前記サーチステップS1及びリンク確立ステップS2が各々繰り返される。
前記のようにリンクが確立された後、手荷物機器1から使用者機器2へと第1検知用信号の送信がなされる(第1検知用信号送信ステップS3)。本例では、この第1検知用信号として、周波数2403MHzのパケット信号が用いられている。
使用者機器2が前記の第1検知用信号を受信した場合、第1受信確認信号(図2上で「ACK」と表記)を手荷物機器1へと返信する(第1受信確認信号送信ステップS4)。本例の第1受信確認信号の周波数は、第1検知用信号と同じ2403MHzである。
手荷物機器1が前記の第1受信確認信号を受信した場合、続けて、手荷物機器1から使用者機器2へと第2検知用信号の送信がなされる(第2検知用信号送信ステップS5)。本例では、この第2検知用信号として、周波数2480MHzのパケット信号が用いられている。
使用者機器2が前記の第2検知用信号を受信した場合、第2受信確認信号(図1で「ACK」と表記)を手荷物機器1へと返信する(第2受信確認信号送信ステップS6)。本例の第2受信確認信号の周波数は、第2検知用信号と同じ2480MHzである。
手荷物機器1が前記の第2受信確認信号を受信した場合、つまり、何らの異常もない場合、前記の第1検知用信号送信ステップS3に戻って処理が繰り返される。リンクの確立後から何らの異常がない場合、前述の平常モードで送受信がなされるものであり、平常間隔(例えば1秒間に8回の間隔)で信確認信号が発信され続ける。
手荷物制御部13は、前記の各受信確認信号が手荷物機器1で受信されているかを監視している(監視ステップS7)。
手荷物機器1で受信されている場合には、手荷物制御部13は平常モードであるか否かを判断し(モード確認ステップS74)する。
このモード確認ステップS74で、平常モードでなければ(言い換えれば緊急モードであれば)、平常モードで検知用信号を発信するように、手荷物通信部11へモード変更の指示を出す(モード変更ステップ75)。これによって、送受信が一時的に途切れて緊急モードになっていた状態で、手荷物機器1で受信確認信号が受信されて送受信が復旧したとして、平常モードに戻ることになる。
なお、図2には示さないが、前記の第1検知用信号送信ステップS3から第2受信確認信号送信ステップS6までの繰り返しの際に、手荷物制御部13は、手荷物警報部12が警報を出力中であるかを判断し、出力中の場合には、手荷物警報部12に警報を停止する指示を出す。併せて手荷物制御部13は、前記繰り返しの際にGPS機能部14が作動中であるかを判断し、出力中の場合には、GPS機能部14に停止の指示を出す。
一方、前記手荷物通信部11での各受信確認信号の受信がない場合、手荷物制御部13は、緊急モードであるか否かを判断し(モード確認ステップS71)、緊急モードでなければ(言い換えれば平常モードであれば)、緊急モードで受信確認信号を発信するように、手荷物通信部11へモード変更の指示を出し(モード変更ステップ72)、手荷物通信部11は平常間隔(例えば1秒間に8回の間隔)よりも短い緊急間隔(例えば1秒間に32回の間隔)で検知用信号を発信する。これと共に、手荷物制御部13は、警報タイマー部131の開始タイマー131a及び停止タイマー131bを作動させる(タイマー作動ステップS8)。
手荷物制御部13は、モード確認ステップS71で緊急モードであれば、制限時間内か否かを判断する(制限時間確認ステップS73)。制限時間(例えば開始タイマー131aの作動後5秒)以内であれば、緊急間隔での検知用信号の発信が継続される。制限時間を超えていると、通信が実質的に無くなったことになり、手荷物制御部13から手荷物警報部12に警報の出力の指示がなされて警報が発せられる(警報出力ステップS9)。そして、停止タイマー131bの作動により、一定時間後(本例では警報の出力から30秒後)に警報が停止する(警報停止ステップS10)。
また、前記タイマー作動ステップS8と共に、手荷物制御部13がGPS機能部14に対してGPS測位の指示を出し(測位ステップS11)、前記位置情報発信の指示を出す(位置情報発信ステップS12)。ただし、前記測位ステップS11及び位置情報発信ステップS12については、使用者の前記表示機器からの指示で携帯電話基地局から発せられる測位要求信号を測位信号受信部141が受信したこと(測位要求信号受信ステップS13、測位要求信号判断ステップS14)を条件としてなされる。つまりGPS測位は、前記測位要求信号の受信と、各受信確認信号について通信不能が確認されたことをAND条件として開始される。
なお、このタイマー作動ステップS8と、測位ステップS11及び位置情報発信ステップS12とは同時になされても良いし、時間をおいてなされても良い。本例では、開始タイマー131aの作動から5秒後に警報の出力がなされるが、この警報の出力と同時にGPS機能部14が位置情報を発信するように設定されている。
前記の、第1検知用信号送信ステップS3から第2受信確認信号送信ステップS6までの繰り返しの際に使用者制御部23は、使用者警報部22が警報を出力中であるかを判断し、もし出力中であれば、使用者警報部22に警報を停止する指示を出す。
一方、前記使用者通信部21での受信確認信号の受信が無くなったと使用者制御部23が判断した場合、つまり受信確認信号が所定の時間(例えば5秒間)受信されなかった場合(通信不能検出ステップS15)、使用者制御部23が使用者警報部22を作動させる指示を出す(警報作動ステップS16)。これに応じ、使用者警報部22から警報が出力される(警報出力ステップS17)。そして、一定時間後に警報が停止する(警報停止ステップS18)。
この場合における、使用者警報部22からの警報の停止については、前記手荷物機器1のようにタイマーで停止させても良いし(使用者警報部22と一体であるか別体であるかは問わない)、使用者機器2に設けた停止スイッチを使用者が操作することによって停止させても良い。
<動作のまとめ>
ここで、本例の手荷物警報システムの動作をまとめたものを以下に記しておく。
各機器1,2の電源を入れた状態で、手荷物機器1を手荷物に配置し、使用者機器2を使用者が持つ。手荷物と使用者との距離が、信号の送受信可能な距離である場合、前述の手荷物通信部11からの検知用信号の送信と、使用者通信部21からの受信確認信号の送信とが、互いに相手側の機器1、2からの信号の受信を条件に、繰り返される。この正常な送受信状態下では、比較的長い間隔である平常間隔(例えば1秒間に8回)で送受信が繰り返される(平常モード)。
一方、手荷物と使用者との距離が、信号の送受信可能な距離を超えた場合、手荷物通信部11からの検知用信号が使用者通信部21で受信されないため受信確認信号が送信されなかったり、使用者通信部21から発信された受信確認信号が届かなかったりして、手荷物通信部11が受信確認信号を受信できなくなる。このようにして、手荷物通常時通信部11による受信確認信号の受信がされなくなると、緊急モードに移行して、手荷物通信部11は緊急間隔(例えば1秒間に32回)で検知用信号の発信を継続する。この緊急間隔の発信は、受信確認信号の受信が無い状態で、緊急間隔で継続される。これと共に、手荷物機器1の警報タイマー部131が作動し、一定の制限時間の経過後(本例では5秒後)に、手荷物制御部13の指示により手荷物警報部12が警報出力を開始する(警報音が鳴り始める)。この警報は、一定時間出力がされ続け(本例では30秒間)、その後警報タイマー部131により停止する。
前記手荷物警報部12が警報を出力中、あるいは、警報を出力する前で警報タイマー部131が作動している途中に、使用者が気付き、手荷物と使用者との距離が信号の送受信可能な距離内に戻った場合は、その時点で手荷物制御部13の指示により手荷物警報部12が警報出力を停止する。また、使用者機器2に手荷物機器1の警報を強制的に切るためのスイッチが設けられており、このスイッチを利用者が操作した場合も、その時点で手荷物警報部12が警報出力を停止する。
<第2の実施の形態>
次に、図3に基づき、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本例における使用者機器2の使用者制御部23は、使用者通信部21による検知用信号の受信が実質的に無いことを条件の少なくとも一つとして、使用者警報部22に対する警報の出力の指示を行うと共に、使用者通信部21に対して遠隔操作信号の送信指示を行うものである。そして、手荷物機器1の手荷物制御部13は、手荷物通信部11による遠隔操作信号の受信がなされたことを条件の少なくとも一つとして、手荷物警報部12に対する警報の出力の指示を行うものである。
前記第1の実施の形態との相違点の一つは、使用者通信部21による検知用信号の受信が無い条件下で、使用者制御部23が使用者通信部21に対して遠隔操作信号の送信指示を行うことである。
この際に使用者通信部21から出される遠隔操作信号は、前記第1の実施の形態において、使用者通信部21が手荷物通信部11へ送信する受信確認信号(送受信可能な距離が5m程度)よりも強力なものとされている。本例では、この遠隔操作信号の到達距離は50m程度とされており、このような強力な信号を送信するために、詳細な説明は省くが、使用者通信部21に無線信号を増幅する機構が設けられている。
前記第検知用信号1実施例との相違点のもう一つは、手荷物制御部13が、手荷物通信部11による前記遠隔操作信号の受信がなされたことにより、手荷物警報部12に対する警報の出力の指示を行うことである。前記のように、この場合の手荷物通信部11からの遠隔操作信号の到達距離は長いため、手荷物と使用者がかなり離れていてもこの遠隔操作信号が手荷物機器1に到達し、手荷物警報部12が警報を出力することが可能である。そのため、前記第1の実施の形態よりも、遠くまで手荷物を捕捉できるというメリットがある。
<動作手順の相違点>
次に、図3を参照しつつ、本例の手荷物警報システムの動作手順につき、第1の実施の形態との相違点について以下述べる。
前記第1の実施の形態で説明した警報作動ステップS16と同時に、使用者制御部23は、使用者通信部21に対し、手荷物通信部11へ遠隔操作信号を送信するための指示を行う(遠隔操作信号送信ステップS19)。
そして、遠隔操作信号を手荷物通信部11が受信した場合、手荷物制御部13が警報タイマー部131の開始タイマー131a及び停止タイマー131bを作動させる(タイマー作動ステップS20)。これに応じ、一定時間後(本例では開始タイマー131aの作動から5秒後)に手荷物警報部12から警報が出力される(警報出力ステップS21)。そして、停止タイマー131bの作動により、一定時間後(本例では警報の出力から30秒後)に警報が停止する(警報停止ステップS22)。なお、遠隔操作信号の受信から警報が出力までの時間が0であっても良い。
1 手荷物機器
2 使用者機器
11 手荷物通信部
12 手荷物警報部
13 手荷物制御部
14 GPS機能部
21 使用者通信部
22 使用者警報部
23 使用者制御部
131 警報タイマー部
131a 開始タイマー
131b 停止タイマー
141 測位信号受信部
142 位置測定部
143 位置情報発信部

Claims (3)

  1. 鞄等の手荷物に配置される手荷物機器と、前記手荷物を持ち運びする使用者に配置される使用者機器とを備え、両機器間の無線送受信が途絶えることにより、警報がなされる手荷物警報システムにおいて、
    前記手荷物機器は、
    前記使用者機器に対して無線送受信を行う手荷物通信部と、警報を出力する手荷物警報部と、前記手荷物通信部による受信が一定時間内に無いことを条件の少なくとも一つとして前記手荷物警報部に対して前記警報の出力を指示する手荷物制御部とを備え、
    前記使用者機器は、
    前記手荷物機器に対して無線送受信を行う使用者通信部と、警報を出力する使用者警報部と、前記使用者通信部による受信が一定時間内に無いことを条件の少なくとも一つとして前記使用者警報部に対して前記警報の出力を指示する使用者制御部とを備え、
    前記手荷物通信部と前記使用者通信部との何れか一方の通信部は、何れか他方の通信部に対して検知用信号を発信し、
    前記他方の通信部は前記検知用信号の受信に基づき、前記一方の通信部への受信確認信号を送信し、
    前記一方の通信部は、前記受信確認信号を受信したことを少なくとも1つの条件として、所定の平常間隔で前記検知用信号の送信を行い、且つ、前記受信確認信号を受信しないことを少なくとも1つの条件として、前記検知用信号を前記平常間隔よりも短い緊急間隔で前記検知用信号を発信することを特徴とする手荷物警報システム。
  2. 前記平常間隔は1秒当たり16回以下の間隔であり、前記緊急間隔は1秒当たり32回以上の間隔である特徴とする請求項1記載の手荷物警報システム。
  3. 前記使用者機器は、前記使用者通信部による受信が一定時間内に無いことを条件の少なくとも一つとして前記使用者警報部に対して前記警報の出力を指示すると共に、前記使用者通信部に対して遠隔操作信号の送信の指示を行うものであり、
    前記手荷物制御部は、前記手荷物通信部による前記遠隔操作信号の受信がなされたことを条件の少なくとも一つとして、前記手荷物警報部に対する前記警報の出力の指示を行うものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の手荷物警報システム。
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