JP2016121430A - メルトブロー不織布およびその用途 - Google Patents

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【課題】ポリプロピレン・メルトブロー不織布からなる柔軟で、均一性に優れ、しかも流量を低下させることなく、微粒子の阻止率に優れた液体用フィルタを開発することを目的とする。【解決手段】本発明は、平均繊維径が0.5μm以上1.0μm未満のポリプロピレン極細繊維からなり、目付60g/m2で測定した最大孔径が5μm以下及び平均孔径が2μm以下であるメルトブロー不織布からなる液体用フィルタを提供するものである。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリプロピレン・メルトブロー不織布からなる、柔軟で、均一性に優れ、微粒子の阻止率に優れた液体用フィルタに関する。
メルトブロー不織布は、スパンボンド不織布に比べて極細繊維とすることができることから、柔軟性に優れており、単一で、あるいは他の不織布等と積層して、フィルタ用途を始め、衛生材、衣料、包装材等に用いられている。
そして、ポリプロピレンを用いたメルトブロー不織布は、耐薬品性、加工適性に優れ、且つ、微粒子の阻止率に優れることから精密濾過用フィルタに用い得ることが種々提案されている。例えば、平均孔径が0.5〜10μm、空隙率が30〜80%であるポリプロピレン製不織布(メルトブロー不織布)を用いてなる精密濾過用フィルターエレメントが提案されており(特許文献1:特公平5−41284号公報)、特許文献1の実施例1にはポリプロピレン・メルトブロー不織布を3枚積層して、加熱ロールで再ボンディングした最小孔径:1.0μm、最大孔径:4.0μmの複合一体化濾過材を得、球状粒子径1μmのポリスチレンラテックスの阻止率が約90%であることが記載されている。また、特許文献2(国際公開番号:WO2005/084777)には、繊維径が0.3〜50μm、目付が5〜200g/m2のメタロセン触媒で重合されたポリプロピレンを用いた不織布(メルトブロー不織布)からなるフィルターカートリッジが提案されており、特許文献2の実施例1には、平均繊維径:2.0μm、目付:30g/m2の不織布を用いてフィルターカートリッジを得、粒子を99.9%除去し得る粒子の大きさが6μmであることが記載されている。
一方、特許文献3(特開2005−29931号公報)には、メルトブロー不織布は繊維を均一に分散した不織布を得ることが困難であることから、紡糸溶液に電界を作用させて得た不織布を用いる方法が提案されており、特許文献3の比較例5には、平均繊維径:1.6μm、目付:32g/m2のポリプロピレン・メルトブロー不織布からなる平均孔径:2.5μm、最大孔径:13.7μmの濾過材の捕集効率が17.0%であることが記載されている。
論理的には、微粒子の阻止率を増すには、用いる不織布の平均孔径及び最大孔径を小さくすればよいが、平均孔径が小さくなると、濾過時間が長くなると伴に、圧損が増すなどの濾過効率が著しく低下するので、平均孔径を小さくするには限界がある。
かかる状況から明らかなように、ポリプロピレン・メルトブロー不織布を用いた液体用フィルタは、微粒子(1μm)の阻止率に限界があるのが現状である。
特公平5−41284号公報 国際公開WO2005/084777 特開2005−29931号公報
本発明は、ポリプロピレン・メルトブロー不織布を用いて、柔軟で、均一性に優れ、しかも流量を然程低下させることなく、微粒子の阻止率に優れた液体用フィルタを開発することを目的として、種々検討した結果である。平均繊維径が1.0μmを超える繊維からなるメルトブロー不織布にカレンダー加工等を施して、最大孔径を5μm以下及び平均孔径を2μm以下にしても、何故か、球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率を100%とすることはできない。本発明は、ポリプロピレン・メルトブロー不織布に用いる繊維の平均繊維径を1.0μm未満にすることにより、球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が100%の液体用フィルタが得られることを見出したことにある。
本発明は、以下の〔1〕〜〔4〕の事項に関する。
〔1〕平均繊維径が0.5μm以上1.0μm未満のポリプロピレン極細繊維からなり、
目付60g/m2で測定した最大孔径が5μm以下及び平均孔径が2μm以下であり、
目付15g/m2で測定した通気度が3〜7cc/cm2/秒であり、
目付60g/m2で測定した球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が100%であり、
目付60g/m2で測定した球状粒子径0.47μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が10%以上であり、かつ、
目付が5〜200g/m2であることを特徴とするメルトブロー不織布。
〔2〕液体用フィルタに用いることを特徴とする前記〔1〕に記載のメルトブロー不織布。
〔3〕平均繊維径が0.5μm以上1.0μm未満のポリプロピレン極細繊維からなり、
目付60g/m2で測定した最大孔径が5μm以下及び平均孔径が2μm以下であり、
目付15g/m2で測定した通気度が3〜7cc/cm2/秒であり、
目付60g/m2で測定した球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が100%であり、
目付60g/m2で測定した球状粒子径0.47μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が10%以上であり、かつ、
目付が5〜200g/m2であるメルトブロー不織布からなることを特徴とする液体用フィルタ。
〔4〕精密濾過用液体フィルタであることを特徴とする前記〔3〕に記載の液体用フィルタ。
本発明は、平均繊維径が0.5以上1.0μm未満のポリプロピレン極細繊維からなり、目付60g/m2で測定した最大孔径が5μm以下及び平均孔径が2μm以下であるメルトブロー不織布からなる液体用フィルタを提供するものである。
本発明の液体用フィルタは、流量が然程低くなく、しかも微粒子の阻止率が高く、濾過性能に優れ、且つ、フィルタ寿命、耐薬品性に優れることから低溶出性、リサイクル性に優れる。
<ポリプロピレン>
本発明の液体用フィルタに用いるメルトブロー不織布の原料に用いるポリプロピレンは、公知のポリプロピレンを用いることができる。ポリプロピレンとしては、通常、融点(Tm)が155℃以上、好ましくは157〜165℃の範囲にあるプロピレンの単独重合体若しくはプロピレンと極少量のエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等の炭素数2以上、好ましくは2〜8の1種または2種以上のα−オレフィンとの共重合体であり、プロピレン単独重合体が好ましい。
本発明に係るポリプロピレンは、溶融紡糸し得る限り、メルトフローレート(MFR:ASTM D−1238、230℃、荷重2160g)は特に限定はされないが、通常1〜1000g/10分、好ましくは5〜500g/10分、さらに好ましくは10〜100g/10分の範囲にある。
<メルトブロー不織布>
本発明に係るメルトブロー不織布は、平均繊維径が0.5以上1.0μm未満のポリプロピレン極細繊維からなり、目付60g/m2で測定した最大孔径が5μm以下、好ましくは4.5μm以下及び平均孔径が2μm以下、好ましくは最小孔径が1.0μm以上の範囲にあるメルトブロー不織布である。
平均繊維径が1.0μm以上の繊維からなるメルトブロー不織布あるいは目付60g/m2で測定した平均孔径が2μmを超えるメルトブロー不織布は、液体用フィルタに用いても、球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックスの阻止率を100%とすることができない。
本発明のメルトブロー不織布は、好ましくは、目付15g/m2で測定した通気度が3〜7cc/cm2/秒の範囲にある。通気度が7cc/cm2/秒を超える不織布は、極細繊維の分散が不均一であり、平均孔径が大きくなったりして、液体フィルタに用いた場合に、微粒子の阻止率が低下する虞がある。一方、通気度が3cc/cm2/秒未満の不織布は、液体フィルタに用いた場合に流量が低下する(濾過時間が多大となる)虞がある。
本発明のメルトブロー不織布は、好ましくは、目付60g/m2で測定した平均孔径は0.01μm以上、好ましくは0.1μm以上であることが好ましい。目付60g/m2で測定した平均孔径が0.01μm未満では、液体用フィルタに用いた場合に、圧損が高く流量が出ない虞がある。
本発明に係るメルトブロー不織布は、好ましくは目付60g/m2で測定した球状粒子径1.00μm及び3.00μmのポリスチレンラテックスの阻止率が100%である。
本発明に係るメルトブロー不織布は、より好ましくは目付60g/m2で測定した球状粒子径0.47μmのポリスチレンラテックスの阻止率が10%以上である。
本発明に係るメルトブロー不織布の目付は、液体用フィルタの用途により適宜決め得るが、通常、5〜200g/m2、好ましくは10〜150g/m2の範囲にある。
<液体用フィルタ>
本発明の液体用フィルタは、前記メルトブロー不織布からなる。本発明の液体用フィルタは、前記メルトブロー不織布の単層からなってもよいし、二層以上のメルトブロー不織布の積層体からなってもよい。液体用フィルタとして、二層以上のメルトブロー不織布の積層体を用いる場合は、単に、二層以上のメルトブロー不織布を重ねてもよい。
本発明の液体フィルタは、例えば、孔径を小さく制御するためにフラットロール間にクリアランスを設けた一対のフラットロールを用いてカレンダー処理を行ってもよい。フラットロール間のクリアランスは、不織布の厚さに応じて、適宜変更して、不織布の繊維間にある空隙がなくならようにすることが必要である。又、カレンダー処理の際に、加熱処理を行う場合、ロール表面温度がポリプロピレン極細繊維の融点より15℃から50℃低い温度の範囲で熱圧接することが望ましい。ロール表面温度がポリプロピレン極細繊維の融点より15℃未満の範囲で低い場合はメルトブロー不織布表面がフィルム化し、フィルタ性能に劣る。
本発明の液体用フィルタは、前記メルトブロー不織布からなるが、目的及び適用する液体に応じて、前記性能を有するメルトブロー不織布(液体用フィルタ)より繊維径が太い不織布、あるいは平均孔径が大きい不織布を積層することにより、液体用フィルタの寿命を長くすることができる。
また、液体用フィルタの強度を強めるために、スパンボンド不織布あるいは、網状物を積層してもよい。
<メルトブロー不織布の製造方法>
本発明のメルトブロー不織布は、前記ポリプロピレンを用いて、公知メルトブロー不織布製法によって得られる。例えば、原料となるポリプロピレンを溶融し、紡糸ノズルから吐出するとともに、高温高圧ガスにさらされることにより、細繊維化され、繊維化されたポリプロピレン極細繊維を多孔ベルトまたは多孔ドラムなどのコレクターに捕集して、堆積することによって製造し得る。
各製造条件は、ポリプロピレン極細繊維の平均繊維径が0.5μm以上1.0μm未満及び所望の厚さとなるように、例えば、高温高圧ガスの速度(吐出風量)は4〜30Nmm3/分/mとすればよく、ノズル紡糸の吐出口から捕集面(多孔ベルト)までの距離は3〜55cmとすればよく、多孔ベルトのメッシュ幅は5〜200メッシュにすればよい。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例における物性値等は、以下の方法により測定した。
(1)平均繊維径(μm)
メルトブロー不織布を電子顕微鏡(日立製作所製S-3500N)を用いて、倍率1000倍の写真を撮影し、任意に繊維100本を選び、その繊維の幅(直径)を測定し、得られた測定結果の平均を平均繊維径とした。
(2)目付60g/m2で測定した最大孔径(μm)、最小孔径(μm)及び平均孔径(μm)
目付60g/m2のメルトブロー不織布を調整し、JIS Z8703(試験場所の標準状態)に規定する温度20±2℃、湿度65±2%の恒温室内で、水処理用濾過材となる不織布積層体から採取した試験片をフッ素系不活性液体(3M社製 商品名:フロリナート)に浸漬し、Porous materials,Inc社製のキャピラリー・フロー・ポロメーター(Capillary Flow Porometer)「モデル:CFP-1200AE」を用いて目付60g/m2で測定した最大孔径(μm)、最小孔径(μm)及び平均孔径(μm)を測定した(表中、「最大孔径」、「最小孔径」及び「平均孔径」と示す)。
(3)阻止率(%)及び流量(l/min)
目付60g/m2のメルトブロー不織布を調整し、球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックス粒子を60容量%のIPA水溶液に0.01重量%の濃度で分散した試験液を用い、ろ過装置(ADVANTEC製TSU-90B)で0.3MPaの圧力のもとメルトブロー不織布(液体用フィルタ)を通過した濾液中の濃度:C1と原液の濃度:C0を測定し、次式で阻止率を求めた。
試験液および濾液の濃度は分光光度計(島津製UV3100)を使用し、波長500nmの吸光度を測定し、予め測定した検量線から求めた。
阻止率=〔(C0−C1)/C0〕×100(%)
また、上記方法で、各々、球状粒子径3.00μm及び球状粒子径0.47μmのポリスチレンラテックス粒子を用い、阻止率を求めた。
流量(l/min)は、上記ろ過装置(ADVANTEC製TSU-90B)を用い0.3MPaの圧力のもと500ccの60容量%IPA水溶液がメルトブロー不織布(液体用フィルタ)を通過したときの時間を測定し求めた。
(4)通気度(cc/cm2/秒)
目付15g/m2のメルトブロー不織布を調整し、JIS L1096(8.27.1 A法;フラジール形法)に準拠して、JIS Z8703(試験場所の標準状態)に規定する温度20±2℃、湿度65±2%の恒温室内で水処理用濾過材となる不織布積層体から採取した20×20cmの試験片5枚を採取しフラジール形試験機を用いて試験片を通過する空気量(cm3/cm2・秒)を測定しその平均値を求めた。
実施例1
メルトブロー不織布製造装置を用い、プロピレン単独重合体(MFR:25g/10分)をダイに供給し、設定温度:300℃のダイから、ノズル単孔あたりの吐出量:0.08g/分でノズルの両側から吹き出す加熱エアー(300℃、700Nm3/時/m)と伴に吐出し、DCD(紡糸口金の表面からコレクターまでの距離):150mmでコレクターに吹き付けて、目付:15g/m2のメルトブロー不織布を得た。
次いで、得られたメルトブロー不織布を4枚重ねて液体用フィルタとした。
得られた液体用フィルタの物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
比較例1
メルトブロー不織布製造装置を用い、プロピレン単独重合体(MFR:25g/10分)をダイに供給し、設定温度:300℃のダイから、ノズル単孔あたりの吐出量:0.1g/分でノズルの両側から吹き出す加熱エアー(300℃、700Nm3/時/m)と伴に吐出し、DCD(紡糸口金の表面からコレクターまでの距離):150mmでコレクターに吹き付けて、目付:15g/m2のメルトブロー不織布を得た。
次いで、得られたメルトブロー不織布を4枚重ねて液体用フィルタとした。
得られた液体用フィルタの物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
比較例2
メルトブロー不織布製造装置を用い、プロピレン単独重合体(MFR:25g/10分)をダイに供給し、設定温度:300℃のダイから、ノズル単孔あたりの吐出量:0.15g/分でノズルの両側から吹き出す加熱エアー(300℃、700Nm3/時/m)と伴に吐出し、DCD(紡糸口金の表面からコレクターまでの距離):350mmでコレクターに吹き付けて、目付:15g/m2のメルトブロー不織布を得た。
次いで、得られたメルトブロー不織布を4枚重ねて液体用フィルタとした。
得られた液体用フィルタの物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
比較例3
メルトブロー不織布製造装置を用い、プロピレン単独重合体(MFR:25g/10分)をダイに供給し、設定温度300℃のダイから、ノズル単孔あたりの吐出量:0.5g/分でノズルの両側から吹き出す加熱エアー(300℃、700Nm3/時/m)と伴に吐出し、DCD(紡糸口金の表面からコレクターまでの距離):250mmでコレクターに吹き付けて、目付:15g/m2のメルトブロー不織布を得た。
次いで、得られたメルトブロー不織布を4枚重ねて液体用フィルタとした。
得られた液体用フィルタの物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
比較例4
比較例1で得られたメルトブロー不織布原反を4枚重ねた不織布積層体をカレンダーロール加工装置を用いて、熱接合に用いる第二段目のカレンダーロールを金属ロールの組合せを使用して、カレンダーロール温度:50℃、線圧:10kg/cmに設定し、液体フィルタを得た。
得られた液体フィルタの物性を上記記載の方法で測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 2016121430
表1から明らかなように、平均繊維径が0.8μmのポリプロピレン極細繊維からなり、目付60g/m2で測定した最大孔径が3.85μm及び平均孔径が1.58μmのメルトブロー不織布からなる液体用フィルタは、球状粒子径1.00μm及び3.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が100%であり、且つ、球状粒子径0.47μmのポリスチレンラテックス粒子は12%であり、流量は0.47l/min(実施例1)と、微粒子の阻止率に優れる。
それに対して、平均繊維径が1.1μm(比較例1)、1.5μm(比較例2)及び3.0μm(比較例3)と平均繊維径が1.0μmを超えるポリプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布は、平均孔径及び最大孔径が大きく、球状粒子径1.00μmポリスチレンラテックス粒子の阻止率は、90%、64%及び2%と100%と、微粒子の阻止率が劣る。
また、平均繊維径が1.1μmのポリプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布をカレンダー加工して平均孔径及び最大孔径を実施例1と同じ程度にした液体用フィルタ(比較例4)は、球状粒子径1.00μm及び3.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が97%及び99%と100%にはならず、しかも、流量は低くなり、濾過効率が劣る。
本発明のメルトブロー不織布からなる液体用フィルタは、均一性に優れており、しかも1μmの微粒子の阻止率に優れるので、精密濾過用液体フィルタに使用し得る。

Claims (4)

  1. 平均繊維径が0.5μm以上1.0μm未満のポリプロピレン極細繊維からなり、
    目付60g/m2で測定した最大孔径が5μm以下及び平均孔径が2μm以下であり、
    目付15g/m2で測定した通気度が3〜7cc/cm2/秒であり、
    目付60g/m2で測定した球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が100%であり、
    目付60g/m2で測定した球状粒子径0.47μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が10%以上であり、かつ、
    目付が5〜200g/m2であることを特徴とするメルトブロー不織布。
  2. 液体用フィルタに用いることを特徴とする請求項1に記載のメルトブロー不織布。
  3. 平均繊維径が0.5μm以上1.0μm未満のポリプロピレン極細繊維からなり、
    目付60g/m2で測定した最大孔径が5μm以下及び平均孔径が2μm以下であり、
    目付15g/m2で測定した通気度が3〜7cc/cm2/秒であり、
    目付60g/m2で測定した球状粒子径1.00μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が100%であり、
    目付60g/m2で測定した球状粒子径0.47μmのポリスチレンラテックス粒子の阻止率が10%以上であり、かつ、
    目付が5〜200g/m2であるメルトブロー不織布からなることを特徴とする液体用フィルタ。
  4. 精密濾過用液体フィルタであることを特徴とする請求項3に記載の液体用フィルタ。
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