JP2016117702A - ガン細胞の死滅法 - Google Patents
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Abstract
【課題】タンパク質を構成するために日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取する多種類の必須アミノ酸の内で適宜に必須アミノ酸の種類をコントロールし、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制してそのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とを増加させ、それらの増加によりそのガン細胞の増殖を抑制しながらそのガン細胞の細胞膜の破裂へ導びいてガン細胞を死滅させ、そして、薬剤による副作用、比較的正常な細胞に及ぼす影響、および放射線による正常な細胞に及ぼす影響なども回避でき、そしてさらに、ガン細胞に薬剤耐性を持たせることも避ける。【解決手段】タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールし、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制してそのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とを増加させる。
Description
この発明は、ガン細胞の死滅法に関し、詳細には、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールしてそのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り込ませ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制し、そのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とを増加させ、それらの増加によりそのガン細胞内の浸透圧を高め、そして、そのガン細胞の増殖を効率よく効果的に抑制し、そしてさらに、そのガン細胞の細胞膜を破裂させてそのガン細胞を死滅させる方法に関する。
現在、化学物質や放射線によるガン細胞の死滅法が主流を占めているが、これらの死滅法では、ガン細胞だけでなく正常な細胞にまで影響を与える側面が大きく、また、ガン細胞がこれらの死滅法に対して耐性を持ってしまう側面も無視できない問題がある。
(非)特許文献n
この発明の課題は、タンパク質を構成するために日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取する多種類の必須アミノ酸の内で適宜に必須アミノ酸の種類をコントロールして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制してそのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とを増加させ、それらの増加によりそのガン細胞の増殖を抑制しながらそのガン細胞の細胞膜の破裂へ導びいてガン細胞を死滅させ、そして、薬剤による副作用、比較的正常な細胞に及ぼす影響、および放射線による正常な細胞に及ぼす影響なども回避でき、そしてさらに、そのガン細胞に薬剤耐性を持たせることも避けるところのガン細胞の死滅法の提供にある。
この発明のガン細胞の死滅法は、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールし、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制してそのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とを増加させるところにある。
この発明のガン細胞の死滅法では、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールし、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせるので、すなわち、タンパク質を構成するために日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取する多種類の必須アミノ酸の内で適宜に必須アミノ酸の種類をコントロールして、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせることによりそのガン細胞が必要とするところのタンパク質の合成が抑制され、そして、そのガン細胞の中には不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とが増加され、それらの増加によりそのガン細胞内の浸透圧が高められ、そして、そのガン細胞の増殖が効率よく効果的に抑制され、そしてさらに、そのガン細胞の細胞膜が破裂されてそのガン細胞が死滅され、そして、それに伴って、薬剤による副作用が避けられ、比較的正常な細胞に及ぼす影響や放射線による正常な細胞に及ぼす影響なども回避され、そして、そのようにガン細胞のタンパク質合成を抑制しながらそのガン細胞の増殖を抑制する効果がさらに期待でき、例えば、薬剤が効かなくなるという耐性をガン細胞が持つことも避けられ、その結果、実用になって有用である。
この発明のガン細胞の死滅法は、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールし、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制してそのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とを増加させ、それらの増加によりそのガン細胞内の浸透圧を高め、そのガン細胞の増殖を抑制し、そして、そのガン細胞の細胞膜が破裂されてそのガン細胞を死滅させる。
この必須アミノ酸は、ガン細胞がヒトの生体の正常な細胞から突然変異したものであることからヒトが生体内で合成できず、日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取しなければならないアミノ酸、すなわち、外部から摂取するしかないアミノ酸で、これは、また、多種類あることから必要に応じて総必須アミノ酸と表現する。
また、その必須アミノ酸の種類のコントロールは、多種類の必須アミノ酸の内で、すなわち、総必須アミノ酸の内で少なくとも一種類を欠如させるように調整される。
この必須アミノ酸は、ガン細胞がヒトの生体の正常な細胞から突然変異したものであることからヒトが生体内で合成できず、日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取しなければならないアミノ酸、すなわち、外部から摂取するしかないアミノ酸で、これは、また、多種類あることから必要に応じて総必須アミノ酸と表現する。
また、その必須アミノ酸の種類のコントロールは、多種類の必須アミノ酸の内で、すなわち、総必須アミノ酸の内で少なくとも一種類を欠如させるように調整される。
以下、この発明のガン細胞の死滅法の特定された具体例を説明する。このガン細胞の死滅法の具体例は、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールし、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせるように具体化されている。
先ず、タンパク質について、このタンパク質は一定の種類のアミノ酸が一定の決められた順番に配列されて結合、所謂、ペプチド結合して行き、一連の鎖状、つまり、直線状の糸のようになる。次に、このタンパク質は、その直線状の糸のようになった状態から糸のからまるような塊の状態、すなわち、立体的な構造に変わり、さらに、これらの塊同士が結合して必要な機能を持つ構造を具えるようになる。
そして、アミノ酸の種類、配列の順番、およびタンパク質の塊同士の結合の違いによってタンパク質が持つ機能も違ってくる。例えば、細胞の外にあるものをその細胞の中に入れ、そして、その細胞の中にあるものをその細胞の外へ出すようなポンプの働きを持つタンパク質、細胞同士を結びつけるタンパク質、および細胞の骨格とも言える細胞の形を維持する支持組織となるタンパク質などであり、タンパク質は細胞の生命活動を維持して行く上で重要な役割を担っている。これらのタンパク質が正常に合成され、そして、正常な機能を発揮してはじめて細胞は正常であるとされる。
先ず、タンパク質について、このタンパク質は一定の種類のアミノ酸が一定の決められた順番に配列されて結合、所謂、ペプチド結合して行き、一連の鎖状、つまり、直線状の糸のようになる。次に、このタンパク質は、その直線状の糸のようになった状態から糸のからまるような塊の状態、すなわち、立体的な構造に変わり、さらに、これらの塊同士が結合して必要な機能を持つ構造を具えるようになる。
そして、アミノ酸の種類、配列の順番、およびタンパク質の塊同士の結合の違いによってタンパク質が持つ機能も違ってくる。例えば、細胞の外にあるものをその細胞の中に入れ、そして、その細胞の中にあるものをその細胞の外へ出すようなポンプの働きを持つタンパク質、細胞同士を結びつけるタンパク質、および細胞の骨格とも言える細胞の形を維持する支持組織となるタンパク質などであり、タンパク質は細胞の生命活動を維持して行く上で重要な役割を担っている。これらのタンパク質が正常に合成され、そして、正常な機能を発揮してはじめて細胞は正常であるとされる。
ここで重要なことは、正常な細胞では、骨や皮膚、そして、筋肉などの組織としての形態が定まり、一定の数まで細胞分裂を繰り返し、増殖した後にその増殖が収まるのであるが、ガン細胞では、この増殖が収まらずに他の細胞を圧迫して正常な細胞の機能を壊して生物の生命を奪うところにある。そして、増殖が止まらないということは、細胞が必要とする機能を持つタンパク質もまた合成され続けると言うことである。特に、進行の早いガン細胞は、正常な細胞に比べて増殖する速度が速く、そして、これはタンパク質を合成する速度も速いと言うことを示す。
上述から、このガン細胞の増殖を止めるためには、タンパク質の合成を止めればよい。
ガン細胞は、正常な細胞から突然変異により発生した細胞であり、確かに、増殖を制御する能力を失ったものの細胞としての機能を有するタンパク質を具えてはじめてその生命を維持することができるので、このようなタンパク質を持たずに増殖することは不可能になる。
タンパク質自体、アミノ酸の配列が決まっているので、この配列が守られねば、つまり、一種類のアミノ酸でも欠如してこの配列の順番が守られなければ、タンパク質は合成を止む。
ガン細胞は、正常な細胞から突然変異により発生した細胞であり、確かに、増殖を制御する能力を失ったものの細胞としての機能を有するタンパク質を具えてはじめてその生命を維持することができるので、このようなタンパク質を持たずに増殖することは不可能になる。
タンパク質自体、アミノ酸の配列が決まっているので、この配列が守られねば、つまり、一種類のアミノ酸でも欠如してこの配列の順番が守られなければ、タンパク質は合成を止む。
では、このタンパク質を構成するために必要とされる多種類の必須アミノ酸の内で少なくとも1種類の必須アミノ酸が欠如した環境下でガン細胞はどのような状態になるのかである。
ガン細胞は、それの細胞内でタンパク質を合成しようとするが、必要となる必須アミノ酸が不足するので、タンパク質の合成は停止し、不完全な形のタンパク質だけが残り、そして、目的のタンパク質が合成されないので、タンパク質を合成しようとする活動が止まらずにさらに不完全な形のタンパク質が残るという悪循環に陥る。そしてさらに、その目的のタンパク質を合成しようとする活動が止まらず、その結果、その目的のタンパク質を構成するために必要とするアミノ酸を自身の細胞内に取り込もうとする動きが加速されてガン細胞の細胞内に不完全な形のタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とが大量に増加する。
ガン細胞は、それの細胞内でタンパク質を合成しようとするが、必要となる必須アミノ酸が不足するので、タンパク質の合成は停止し、不完全な形のタンパク質だけが残り、そして、目的のタンパク質が合成されないので、タンパク質を合成しようとする活動が止まらずにさらに不完全な形のタンパク質が残るという悪循環に陥る。そしてさらに、その目的のタンパク質を合成しようとする活動が止まらず、その結果、その目的のタンパク質を構成するために必要とするアミノ酸を自身の細胞内に取り込もうとする動きが加速されてガン細胞の細胞内に不完全な形のタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とが大量に増加する。
そして、このように、その不完全な形のタンパク質とその結合できなかったアミノ酸との大量増加によってそれらの濃度が高まり、細胞の外から中へ大量の水を引き込もうとする力、すなわち、浸透圧が高まってそのガン細胞の中へ大量の水が流れ込み、そして、そのガン細胞の細胞膜が耐え切れなくなり、これ以上アミノ酸を自身の細胞内に取り込めなくなってタンパク質の合成が不可能になる。
そして、そのようにタンパク質の合成が停止されてそのガン細胞の増殖が停止する。このガン細胞は、増殖できない状態に置かれて免疫力による作用、具体的には、細胞傷害性T細胞の攻撃を受け、さらに、死滅する方向へ進み、そして、全滅される。
また、アミノ酸がそのガン細胞内に流れ込むところの流れが抑制されず、そして、水の流入が止まらず、それに伴ってそのガン細胞の細胞膜が耐え切れなくなって破裂した場合、そのガン細胞は死滅する。
そのようにして、タンパク質の合成が止まるので、タンパク質を構成するために必要とされる多種類の必須アミノ酸の内から必須アミノ酸の種類をコントロールし、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせることは、そのガン細胞の増殖を抑制することにつながり有効であり、さらには、そのガン細胞の細胞膜を破裂させ、そして、そのガン細胞を死滅させるところにつながる。
そして、そのようにタンパク質の合成が停止されてそのガン細胞の増殖が停止する。このガン細胞は、増殖できない状態に置かれて免疫力による作用、具体的には、細胞傷害性T細胞の攻撃を受け、さらに、死滅する方向へ進み、そして、全滅される。
また、アミノ酸がそのガン細胞内に流れ込むところの流れが抑制されず、そして、水の流入が止まらず、それに伴ってそのガン細胞の細胞膜が耐え切れなくなって破裂した場合、そのガン細胞は死滅する。
そのようにして、タンパク質の合成が止まるので、タンパク質を構成するために必要とされる多種類の必須アミノ酸の内から必須アミノ酸の種類をコントロールし、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせることは、そのガン細胞の増殖を抑制することにつながり有効であり、さらには、そのガン細胞の細胞膜を破裂させ、そして、そのガン細胞を死滅させるところにつながる。
それで上述に基づいて、この発明のガン細胞の死滅法の具体例が、日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取する多種類の必須アミノ酸、すなわち、総必須アミノ酸の種類をコントロールし、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせるところを詳細に説明する。
ガン細胞も正常な細胞から突然変異して出来た細胞であるので、そのガン細胞にとってタンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類はその正常な細胞とほぼ同じでそうすると、その正常な細胞にも必要とする必須アミノ酸の種類を欠如させるので、その正常な細胞、すなわち、ガン患者の生体に及ぼす影響を考慮して必須アミノ酸の種類のコントロールは、その影響を少なく、かつ、効率よく効果的であるように配慮される。
ガン細胞も正常な細胞から突然変異して出来た細胞であるので、そのガン細胞にとってタンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類はその正常な細胞とほぼ同じでそうすると、その正常な細胞にも必要とする必須アミノ酸の種類を欠如させるので、その正常な細胞、すなわち、ガン患者の生体に及ぼす影響を考慮して必須アミノ酸の種類のコントロールは、その影響を少なく、かつ、効率よく効果的であるように配慮される。
そして、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類のコントロールは、日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取する多種類の必須アミノ酸で行われ、そして、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類のコントロールは、その多種類の必須アミノ酸、すなわち、総必須アミノ酸の内で少なくとも一種類の必須アミノ酸を欠如させる。
この具体例では、その必須アミノ酸の種類のコントロールは、その多種類の必須アミノ酸の内で、ヒトの生体内のタンパク質を構成する総分子数で1番目に比率が高いものを欠如させる。これは、ヒトの生体内のタンパク質を構成する総分子数の1番目に比率が高いものを欠如させれば、それだけ、タンパク質を合成する際必要とされるので、タンパク質の合成を止める確率が高くなるからである。
この具体例では、その必須アミノ酸の種類のコントロールは、その多種類の必須アミノ酸の内で、ヒトの生体内のタンパク質を構成する総分子数で1番目に比率が高いものを欠如させる。これは、ヒトの生体内のタンパク質を構成する総分子数の1番目に比率が高いものを欠如させれば、それだけ、タンパク質を合成する際必要とされるので、タンパク質の合成を止める確率が高くなるからである。
最初の段階では、そのようにコントロールされたアミノ酸、炭水化物、脂肪、無機塩類、ビタミン、ミネラルをガン患者に1日に3回、又は、4、5回摂取させ、それを1週間前後続ける。そして、次の段階では、検査データに応じて最初の段階のそれを繰り返すか、又は、その多種類の必須アミノ酸の内でヒトの生体内のタンパク質を構成する総分子数で2番目に比率が高い種類の必須アミノ酸を欠如させてコントロールされたアミノ酸、炭水化物、脂肪、無機塩類、ビタミン、ミネラルをそのガン患者に1日に3回、又は、4、5回摂取させ、それを1週間前後続け、そして、再び検査データで確認する。このヒトの生体内のタンパク質を構成する総分子数で2番目に比率が高い種類の必須アミノ酸を欠如させてコントロールされたアミノ酸にするところは、同一種類の必須アミノ酸を欠如させた状態を継続することで、ヒトへの影響が起こることを回避させるためであり、また、2番目に比率が高いことから、タンパク質の合成を止める確率の低下を最小限にするためである。ここで注意しなければならないことは、このように、欠如させる必須アミノ酸を入れ換えたとしても、その時点で、ヒトの生体内から目的とする必須アミノ酸が急になくなるということはないため、タンパク質の合成を停止し続けるという観点から、入れ換える必須アミノ酸の両者を欠如させる期間をその間に設けることが望まれる。
そのように、タンパク質を構成するために必要とする多種類の必須アミノ酸、すなわち、総必須アミノ酸の内で、ヒトの生体内のタンパク質を構成する総分子数で1番目に比率が高いものを欠如するので、タンパク質の合成は停止されて不完全なタンパク質がそのガン細胞内に増加する。一方、タンパク質を合成するアミノ酸、つまり、必須アミノ酸を含め、その残りのアミノ酸は、細胞膜に存在するトランスポーターと呼ばれるタンパク質によってその細胞の中に取り込まれるが、つまり、能動輸送されるが、タンパク質の合成が止まるので、結合できずにいる残りのアミノ酸もまた、そのガン細胞内に増加する。このような現象は、2番目に比率の高い必須アミノ酸を欠如させた場合でも同様である。
このように、タンパク質を合成するために必要とされる必須アミノ酸が欠如されることで、タンパク質の合成を停止させ、同時に、そのトランスポーターの能動輸送により、その残りのアミノ酸がガン細胞内に速く取り込まれ、浸透圧を高めてガン細胞の増殖をより効率よく効果的に止め、そして、破裂させて死滅させる。
この必須アミノ酸の種類のコントロールは、新しいアミノ酸の分離法および分離装置を使って多種類の必須アミノ酸の混合液から必須アミノ酸単体に分離し、そして、欠如する。
このアミノ酸の分離法および分離装置は、アミノ酸が酸の溶液中では陽イオンに、アルカリ溶液中では陰イオンにそれぞれ溶ける性質を利用する。
このようなアミノ酸の性質からそのアミノ酸の分離法および分離装置は、多種類の必須アミノ酸の混合液を水に溶かし、そして、その水溶液を酸の溶液にするか、又は、アルカリ溶液にするかしてその酸の溶液、又は、そのアルカリ溶液に回転水流を生じさせ、それに磁界を掛け、その水流、すなわち、回転流による遠心力とその磁界によるローレンツ力の釣り合う位置にその必須アミノ酸の種類毎に単体として集めて分離できるように順次だてられ、また、組み立てられる。
このアミノ酸の分離法および分離装置は、アミノ酸が酸の溶液中では陽イオンに、アルカリ溶液中では陰イオンにそれぞれ溶ける性質を利用する。
このようなアミノ酸の性質からそのアミノ酸の分離法および分離装置は、多種類の必須アミノ酸の混合液を水に溶かし、そして、その水溶液を酸の溶液にするか、又は、アルカリ溶液にするかしてその酸の溶液、又は、そのアルカリ溶液に回転水流を生じさせ、それに磁界を掛け、その水流、すなわち、回転流による遠心力とその磁界によるローレンツ力の釣り合う位置にその必須アミノ酸の種類毎に単体として集めて分離できるように順次だてられ、また、組み立てられる。
ここでは、そのアミノ酸の分離法は簡素で簡単な工程に順次だてられ、そして、それに伴ってそのアミノ酸の分離装置も同様に簡素で簡単化されている。
このアミノ酸の分離法は、予め複数種類のアミノ酸の混合液を水に溶かす水溶液になし、そしてさらにその水溶液に二酸化炭素をバブリングし、その水溶液を酸の溶液になして竪型円筒形水槽に入れる工程、次に、その水槽の縦軸線を中心としてその水槽を回転させてその酸の溶液に水流を生じさせ、そして、その水槽の回転に同時的にあるいはその水槽の回転前若しくは回転後にその縦軸線の方向においてその水槽の上下の何れかの方向若しくは上下方向からその酸の溶液に磁界を掛け、そして、その縦軸線に直交する半径方向においてその水流による遠心力とその磁界によるローレンツ力の釣り合うアミノ酸それぞれのところにアミノ酸の単体として同心円的に集めて複数の円筒状アミノ酸単体層を形成する工程、およびその複数の円筒状アミノ酸単体層を選択的に取り出すかあるいは同時的に別々に取り出す工程を含み、一方、そのアミノ酸の分離装置は、二酸化炭素バブリング装置、竪型円筒形水槽、磁界発生装置、およびアミノ酸取出し装置などから組み立てられる。
このアミノ酸の分離法は、予め複数種類のアミノ酸の混合液を水に溶かす水溶液になし、そしてさらにその水溶液に二酸化炭素をバブリングし、その水溶液を酸の溶液になして竪型円筒形水槽に入れる工程、次に、その水槽の縦軸線を中心としてその水槽を回転させてその酸の溶液に水流を生じさせ、そして、その水槽の回転に同時的にあるいはその水槽の回転前若しくは回転後にその縦軸線の方向においてその水槽の上下の何れかの方向若しくは上下方向からその酸の溶液に磁界を掛け、そして、その縦軸線に直交する半径方向においてその水流による遠心力とその磁界によるローレンツ力の釣り合うアミノ酸それぞれのところにアミノ酸の単体として同心円的に集めて複数の円筒状アミノ酸単体層を形成する工程、およびその複数の円筒状アミノ酸単体層を選択的に取り出すかあるいは同時的に別々に取り出す工程を含み、一方、そのアミノ酸の分離装置は、二酸化炭素バブリング装置、竪型円筒形水槽、磁界発生装置、およびアミノ酸取出し装置などから組み立てられる。
その二酸化炭素バブリング装置は、多数の小穴明きバブリング管、二酸化炭素供給源、ポンプ、および接続パイプなどで組み立てられ、その竪型円筒形水槽は、減速装置を介して電動モーターで縦軸線を中心として時計廻りに回転されるように組み立てられ、その磁界発生装置は電磁コイル、制御盤、および電源などで構成され、そして、そのアミノ酸取出し装置は、複数のアミノ酸容器、ポンプ、電動モーター、吸込みパイプ、および吐出しパイプなどで組み立てられる。勿論、その電動モーターは制御盤で電源に接続される。
勿論、この多種類の必須アミノ酸から少なくとも一種類の必須アミノ酸を分離して欠如するには、従来の化学的方法によってもかまわない。
したがって、このガン細胞の死滅法の具体例では、タンパク質を構成するために必要として日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取する多種類の必須アミノ酸の内で適宜に必須アミノ酸の種類をコントロールし、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせることによりそのガン細胞が必要とするところのタンパク質の合成が抑制され、そして、そのガン細胞の中には、不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とが増加され、それらの増加によりそのガン細胞内の浸透圧が高められ、そして、そのガン細胞の増殖がより効率よく効果的に抑制され、そしてさらに、そのガン細胞の細胞膜が破裂されてそのガン細胞が死滅され、さらには、薬剤による副作用という側面が回避されて比較的正常な細胞に及ぼす影響が避けられ、また、放射線による正常な細胞に及ぼす影響も避けられ、そして、そのようにガン細胞のタンパク質合成を阻害しながらそのガン細胞の増殖を抑制する効果がさらに期待でき、例えば、薬剤が効かなくなるという耐性をそのガン細胞が持つことも避けられ、その結果、実用になって有用である。
先に説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
上述から理解されるように、この発明のガン細胞の死滅法は、タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールし、そして、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制してそのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できすにいるアミノ酸とを増加させるので、この発明のガン細胞の死滅法では、タンパク質を構成するために必要として日常、主食に副食物を組み合わせて食べ、そして、栄養素として摂取する多種類の必須アミノ酸の内で適宜に必須アミノ酸の種類をコントロールしてそのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせることによりそのガン細胞が必要とするところのタンパク質の合成が抑制され、そして、そのガン細胞の中には、不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とが増加され、それらの増加によりそのガン細胞内の浸透圧が高められ、そして、そのガン細胞の増殖がより効率よく効果的に抑制され、そしてさらに、そのガン細胞の細胞膜が破裂されてそのガン細胞が死滅され、さらには、薬剤による副作用という側面が回避されて比較的正常な細胞に及ぼす影響が避けられ、また、放射線による正常な細胞に及ぼす影響も避けられ、そして、そのようにガン細胞のタンパク質合成を阻害しながらそのガン細胞の増殖を抑制する効果がさらに期待でき、例えば、薬剤が効かなくなるという耐性をそのガン細胞が持つということも避けられ、その結果、実用になって有用である。
Claims (1)
- タンパク質を構成するために必要とする必須アミノ酸の種類をコントロールし、そのコントロールされたアミノ酸をガン細胞に取り入れさせ、そして、そのガン細胞に対してタンパク質の合成を抑制してそのガン細胞内に不完全なタンパク質と結合できずにいるアミノ酸とを増加させるところのガン細胞の死滅法。
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2014
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