ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、当該大当り抽選における当選確率を上昇させる確率変動遊技状態や当該大当り抽選における抽選結果を報知するための図柄変動の効率を上昇させる時間短縮遊技状態等を備え、これら遊技状態によって遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すことで遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。
特開2005−312674号公報
特開2011−45518号公報
特開2008−167875号公報
しかしながら、このような遊技機は従来から多く存在しているため、更なる斬新な遊技性が実現されるような機種の開発が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な入球口である第一始動口(例えば、左第1主遊技始動口A10‐1、右第1主遊技始動口A10‐2)と、
遊技球が入球可能な入球口である第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて発射された遊技球は可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)にも誘導されるよう構成されており、
第一始動口(例えば、左第1主遊技始動口A10‐1、右第1主遊技始動口A10‐2)への入球に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後で第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後で第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一識別情報又は第二識別情報が第一所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は所定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を一回行う第一特別遊技を実行する一方、第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は当該所定時間よりも長い特定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を複数回行う第二特別遊技を実行するよう制御する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかを採り得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向が第一の選択傾向となる第一変動状態と、第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向が当該第一の選択傾向とは異なる第二の選択傾向となる第二変動状態とを有し、第一変動状態及び第二変動状態のいずれかを採り得るよう制御する変動状態制御手段(例えば、限定頻度制御手段MP53)と、
可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、非開放容易状態及び開放容易状態のいずれかを採り得るよう制御する開放容易状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と
を備え、低確率抽選状態となり且つ第一変動状態となり且つ非開放容易状態となる第一遊技状態と、高確率抽選状態となり且つ第二変動状態となり且つ非開放容易状態となる第二遊技状態とのいずれかを採り得るよう構成されており、
第一識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなる、或いは、第一識別情報は第一所定態様にて停止表示され得ない一方で第二識別情報は第一所定態様にて停止表示され得るよう構成されており、
第一遊技状態である際に第一識別情報が第二所定態様にて停止表示された場合、当該停止表示に基づく第二特別遊技の実行終了後において第二遊技状態となり得るよう構成されており、且つ、第二遊技状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても第二遊技状態を維持するよう構成されており、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第一遊技状態である場合には、第二特別遊技が実行されない期間中の単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が小さくなる一方、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて当該所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第二遊技状態である場合には、当該単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が大きくなるよう構成されており、
第二遊技状態となった後から当該第二遊技状態において第二識別情報が第二所定態様にて停止表示されるまでに第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値は、当該第二遊技状態において第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示されたことに基づき実行される第二特別遊技によって遊技者に付与される賞球数に係る最大値を超えないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現することができる。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。
図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。
図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。
図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。
図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示制御処理のフローチャートである。
図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度終了判定処理のフローチャートである。
図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。
図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。
図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。
図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。
図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。
図26は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図27は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図28は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図29は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図30は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度終了判定処理のフローチャートである。
図31は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図32は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図33は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図34は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図35は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図36は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機の作用図である。
図37は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機の作用図である。
図38は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図39は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図40は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図41は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。
図42は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図43は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。
図44は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。
図45は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図46は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機の第2大入賞口に係る作用図である。
図47は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機の電動役物に係る作用図である。
図48は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図49は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示制御処理のフローチャートである。
図50は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図51は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。
図52は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図53は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。
図54は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。
図55は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での右打ち指示表示制御処理のフローチャートである。
図56は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図57は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。
図58は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示制御処理のフローチャートである。
図59は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図60は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度移行判定処理のフローチャートである。
図61は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図62は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。
図63は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。
図64は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での右打ち指示表示制御処理のフローチャートである。
図65は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機の作用図である。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるものを挙げることができる。また、本明細書においては「識別情報」を、主遊技図柄・特別図柄(特図)や装飾図柄(装図)と呼ぶことがあるが、「特別図柄(特図)」は、主遊技部(いわゆるメイン基板)側にて表示制御される識別情報であり、「装飾図柄(装図)」は、副遊技部(いわゆるサブ基板)側にて表示される演出としての識別情報である。「識別情報を表示可能」とは、表示方法には何ら限定されず、例えば、発光手段(例えば液晶、LED、7セグ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いや点灯・点滅態様も含む)、物理的な表示(例えば、リール帯に描かれた図柄を所定位置に停止表示する)等、を挙げることができる。「演出(情報)」とは、副遊技部(いわゆるサブ基板)側にて出力制御される遊技の興趣性を高める出力内容全般を指し、例えば、装飾図柄の変動・停止や特別遊技の実行期待度を示唆・報知する予告、等を挙げることができ、その出力態様としては、アニメーションや実写等の動画像や絵、写真、文字等の静止画像、音や演出用の可動体役物の動作態様、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。「通常遊技状態と通常遊技状態よりも易入球遊技が実行され易い特定遊技状態」とは、補助遊技図柄の図柄変動が絶え間なく行われる状況(例えば、補助遊技図柄に係る保留が常に存在している状況)を仮定した場合において、始動口に取り付けられた可変部材の単位時間(例えば、5分間)あたりにおける開放期間が占める割合を意味しているが、内部処理的には、前述した遊技状態に基づき換言すると、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間の長短(いわゆる開放延長機能作動状態・非作動状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の当選確率の高低(いわゆる普図高確率状態・低確率状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の変動時間の長短(いわゆる普図変動短縮機能非作動状態・作動状態)、等の任意の一又は複数の組合せによって実現されるものである。「識別情報の変動表示期間の平均値」とは、識別情報の変動表示毎に変動表示期間を実測し、当該実測値に基づく平均値を採るという意味に限定されるものではない。より具体的には、識別情報の変動表示毎に、その変動表示期間を決定するよう構成されている場合であって、決定(選択)されるべき変動表示期間の候補が複数種類ある場合には、当該複数種類の変動表示期間に基づく期待値(「選択確率×変動表示期間」の総和)となるが、当該選択されるべき変動表示期間の候補が一種類である場合には、その一種類の変動表示期間そのものとなる(即ち、双方の概念を含むものである)。更には、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念又は当り時(いわゆる小当り時を含む)における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念、或いは、最も選択確率の高い変動表示期間のみに限定した概念としてもよく、即ち、この文言の趣旨は、遊技者が体感できる遊技の進行スピードを指し示す指標として用いることにあることを補足しておく(よって、「識別情報の変動表示期間の平均値」を異ならせる実現方法としては、変動表示期間の候補及び/又は選択確率を異ならせる、或いは、変動表示期間の候補及び/又は選択確率が同一であっても更なる変動表示期間を付加する際の期間値を異ならせる、等の様々な手法はあるが、いずれかの手法に限定されるものではない)。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機と第1種ぱちんこ遊技機とを混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機及びそれらを混在させた遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
ここで本発明の詳細な説明に先立ち、本発明に係る簡潔な構成を説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、第2主遊技側の変動時間が短時間となる変動態様が選択され易い限定頻度状態に移行することで、第2主遊技側の変動効率を向上させる構成を(本実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(本実施形態)の構成から、特別遊技終了後に移行する遊技状態によって、遊技性(特に、賞球の獲得方法)が異なる2種類の遊技を実行可能にした構成を(第2実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(第2実施形態)の構成から、並列抽選を実行可能にした構成を(第2実施形態からの変更例1)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(本実施形態)の構成から、大入賞口内に確率変動遊技状態の移行可否を決定する特定領域を設けるようにした構成を(第3実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、大入賞口内に特定領域を設け、主遊技図柄の変動回数によって確率変動遊技状態が終了し、且つ、並列抽選を実行可能であり、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態であるか否かによって第2主遊技図柄の変動効率が大きく相違することを特徴とした構成を(第4実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(第4実施形態)の構成を、限定頻度状態となり得る構成を設け、且つ、次回の特別遊技当選までは少なくとも確率変動遊技状態が継続し得るよう変更し、且つ、大当り後の図柄変動が所定回数に到達すると限定頻度状態に移行するような構成を(第4実施形態からの変更例1)にて詳細に説明する。
(本実施形態)
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿D20と下球皿D22の間にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、大入賞口C10、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10及び第2主遊技始動口B10は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備え、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。また、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易い一方、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口H10に誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球をも、補助遊技始動口H10に誘導され易いよう構成してもよい}。
ここで、本実施形態においては、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は第1主遊技始動口A10に誘導され易く、第2主遊技始動口B10に誘導され難くなっており、他方、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は第2主遊技始動口B10に誘導され易く、第1主遊技始動口A10に誘導され難くなっている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。また、これには限定されず、主遊技始動口を1つのみ設けて、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球と右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球とのどちらもが主遊技始動口に誘導され易いよう構成してもよい。
ここで、本実施形態においては、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10及び第2主遊技始動口B10に誘導され易い一方、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口H10及び第2主遊技始動口B10に誘導され難いよう構成されている。即ち、補助遊技始動口H10及び第2主遊技始動口B10へ向けて発射された遊技球は、第1主遊技始動口A10へ誘導され難くなる一方で第2主遊技始動口B10へ誘導され易くなり、第1主遊技始動口A10へ向けて発射された遊技球は、補助遊技始動口H10及び第2主遊技始動口B10へ誘導され難くなるよう構成されていることとなる。但し、これには限定されず、第1主遊技始動口A10へ向けて発射された遊技球が、補助遊技始動口H10及び第2主遊技始動口B10へ誘導され易くなるよう構成してもよい(主遊技始動口を1つのみ設ける場合において、当該1つの主遊技始動口へ誘導される遊技球が、補助遊技始動口H10へも誘導されるよう構成してもよい)。
次に、アウト口D36の右上方には、大入賞口C10が設けられており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、大入賞口C10が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
また、大入賞口C10は、後述するように、主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄や小当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための大入賞口入賞検出装置C11sと、大入賞口電動役物C11d(及び大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、大入賞口入賞検出装置C11sは、大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。大入賞口電動役物C11dは、大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口C10を可変させる(大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口に設けられた方形板上部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカーであり、遊技領域D30から突出し遊技領域D30を流下する遊技球を受入れ可能な箱状の部材を大入賞口自体が有しており、方形板上部材が進出状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが阻害されることで大入賞口が閉状態となり、方形板上部材が退避状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが許容されることで大入賞口が開状態となる構成)としてもよく、大入賞口C10への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。また、棒状部材の端部を支点として遊技者から見て左右に駆動することにより遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様(いわゆる、チューリップ型アタッカー)としてもよい(これら採り得る態様については、第2主遊技始動口電動役物B11dについても同様のことがいえる)。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20は、第1主遊技に対応する第1主遊技図柄に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20は、第1主遊技図柄表示部A21gと、第1主遊技図柄保留表示部A21hとを備える。また、第2主遊技図柄表示装置B20は、第2主遊技に対応する第2主遊技図柄に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第2主遊技図柄表示装置B20は、第2主遊技図柄表示部B21gと、第2主遊技図柄保留表示部B21hとを備える。ここで、主遊技図柄保留表示部A21h及び第2主遊技図柄表示部B21gは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、主遊技図柄表示部A21gは、例えば7セグメントLEDで構成され、主遊技図柄は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、主遊技図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、主遊技図柄表示装置A20の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、主遊技図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、主遊技図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12及び第2保留表示部SG13と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12及び第2保留表示部SG13は夫々4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30及び/又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に主遊技始動口へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットE(電源スイッチ・ボタンEaを当該ユニット上に設けてもよい)と、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、各種入賞口センサ{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、大入賞口入賞検出装置C11s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、特別遊技等の実行有無に拘わらず常時開口しており且つ賞球はあるが図柄抽選等を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、大入賞口ソレノイドC13、等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置である遊技周辺機器(図中の、第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、補助遊技周辺機器H、第1・第2主遊技共用周辺機器C)と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、詳細は省略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板KH内に、発射装置の制御回路部(発射制御基板D40)が併設されており、賞球払出制御基板KHと発射装置D42(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示であるが、いわゆる演出用の可動体役物)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置SG上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置SG上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、遊技状態等に係る情報を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hと、大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、大入賞口入球判定手段MJ11‐C10と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bと、補助遊技側乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄の変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を第1主遊技図柄の変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aと、第2主遊技図柄の変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を第2主遊技図柄の変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bと、補助遊技図柄の変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を補助遊技図柄の変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、図柄変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐A、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐B及び補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技への移行可否及び第2主遊技始動口電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(いわゆる条件装置を作動させる)特別遊技移行決定手段MN20と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50とを、有している。ここで、当否抽選手段MN10は、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11‐Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11‐A、第2主遊技当否抽選手段MN11‐B及び補助遊技当否抽選手段MN11‐Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Hを夫々有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技図柄決定手段MN41‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aは、当否結果に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。また、第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bは、当否結果に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。更に、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(例えば、通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11‐Hとを有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐C(例えば、所定間隔毎に減算されるデクリメントカウンタであり、以下、タイマに類するものは同様のカウンタにて実装可能)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bと、第2主遊技始動口電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、大入賞口C10を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、大入賞口C10の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、大入賞口電動役物C11dを開閉させる大入賞口電動役物開閉制御手段MP33‐Cと、大入賞口C10への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示であるが、開状態となる大入賞口、最大ラウンド数、1ラウンドの実行内容等が定められたテーブルである)。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52と、主遊技図柄の変動に係る遊技状態(いわゆる、限定頻度であり、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態のことをいう)の変化を制御する限定頻度制御手段MP53と、を有している。ここで、時短遊技終了条件判定手段MP52は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を有している。ここで、確率変動遊技状態とは、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の当否抽選時における当選確率が非確率変動遊技状態よりも高確率となる遊技状態を意味し、時間短縮遊技状態とは、第1主遊技図柄や第2主遊技図柄の変動時間の平均値が非時間短縮遊技状態よりも短時間となる、及び/又は、単位時間あたりにおける第2主遊技始動口電動役物B11dの開放容易性が向上する遊技状態を意味する。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄が高確率で当り図柄となり且つ補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
また、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度の継続期間を計測するための限定頻度カウンタMP53cを有している。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる大入賞口C10を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマSM21tと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄に係る保留に関する情報(主制御基板M側から送信された情報と同一であるが、当該情報の詳細については後述する)を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22b、を有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出(本例では、装飾図柄の背面にて表示され、保留に関する情報に基づき特別遊技の実行可能性を示唆・報知する演出)の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出(本例では、装飾図柄の変動表示中において表示され、当該変動における特別遊技への移行期待度や、保留に関する情報に基づき特別遊技の実行可能性を示唆・報知する演出)の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出(主に、装飾図柄の変動表示中において表示され、停止表示された装飾図柄の組み合わせによってリーチ状態となったことが報知された後に実行される演出であるが、リーチ状態とならなくとも装飾図柄の変動表示と連動して実行される演出をも含んでいる)の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置SG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図5は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、遊技機の電源投入後においては、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示であるが、レジスタの初期化や入出力ポートの設定等を行う)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1800で、主制御基板Mは、後述の小当り遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する(例えば、本例では、第1主遊技始動口A10への1球の入球につき3球の賞球、第2主遊技始動口B10への1球の入球につき1球の賞球、大入賞口C10への1球の入球につき13球の賞球、一般入賞口への1球の入球につき10球の賞球、が夫々払い出されることとなる)。次に、ステップ1998で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータHC等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを参照し、保留球が上限(例えば、4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当り図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hに一時記憶する。
ここで、同図右は、補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルの一例である。同テーブルに示されるように、本例においては、停止図柄は「D0、D1、D2」が存在し、当り図柄となる停止図柄は「D1、D2」である。当り図柄が停止したことに起因して開放することとなる電動役物の開放態様は、非時間短縮遊技時(補助遊技フラグオフ時)においては、開放態様は(0.2秒間開放→閉鎖)であり、時間短縮遊技時(補助遊技フラグオン時)においては、開放態様は(1秒間開放→閉鎖)である。また、時間短縮遊技時(補助遊技フラグオン時)には停止図柄は当り図柄「D1又はD2」となり易いよう構成されている。
次に、ステップ1218で、補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には1秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り図柄」(本例では、D1)であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、遊技状態に基づき、開放態様(例えば、時間短縮遊技時の場合には、1秒間開放→閉鎖となる開放態様)を決定し、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bに電動役物の開放時間(開閉時間)に係る所定時間をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開放し、ステップ1242に移行する。
次に、ステップ1242で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bを参照して、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放時間に係る所定時間(例えば、1秒)に到達したか否かを判定する。ステップ1242でYesの場合、ステップ1244及びステップ1246で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1242に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1242でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aを参照し、第1主遊技に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施形態では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、保留制御手段MJ30は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1312に移行する。尚、ステップ1302又はステップ1304でNoの場合にも、ステップ1312に移行する。
次に、ステップ1312で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、第2主遊技に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施形態では、第2主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1318で、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1320で、保留制御手段MJ30は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1312又はステップ1314でNoの場合にも、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1310及びステップ1320にてサブメイン制御部SMへ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在する、且つ、小当り遊技中でないことが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410‐1で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図11(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。また、本実施形態においては、大入賞口を開放する遊技を1ラウンドだけ実行(以降、小当り遊技と呼ぶことがある)する契機となる、小当りに当選し得ると共に、第1主遊技よりも第2主遊技の方が、当該小当りに当選し易いよう構成されている(尚、非確率変動遊技状態時と確率変動遊技状態とでは、小当り確率は相違しない)。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、第1主遊技側と第2主遊技側との双方に小当りを設けたが、これには限定されず、第2主遊技側のみ小当りを設けてもよい。
次に、ステップ1410‐2で、第1主遊技図柄決定手段MN41‐A(第2主遊技図柄決定手段MN41‐B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶する。
ここで、図11(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・5A・7A」及び「4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、4A、4B、5A、5Bが8R、7A及び7Bが16Rとなっている。また、小当りに当選した場合、必ず1Rの小当り遊技が実行される。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄及び小当り図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄(例えば、特定の小当り図柄)が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(以降、限定頻度状態と呼ぶことがある)へ移行するよう構成してもよい}。
また、大入賞口を、ごく短時間(例えば、52ms)のみ開放する、特別遊技の実行ラウンドを設けてもよい。また、そのように構成した場合、当該ごく短時間の開放では、遊技者が出玉を獲得することが困難であるため、演出表示装置SG上にて、「実際の特別遊技のラウンド数から、当該ごく短時間の開放となるラウンドの数を減算した回数」の、出玉を獲得容易なラウンドが実行される旨を報知し得る{例えば、当該特別遊技中に実行予定の、出玉を獲得容易なラウンド数分の玉の画像を表示し、出玉を獲得容易なラウンドが開始(又は終了)するたびに、当該玉の画像の表示態様が変化する(または表示が消える)ような演出を実行する}よう構成してもよい。また、これには限定されず、特別遊技中に既に実行された、出玉を獲得容易なラウンド数を演出表示装置SG上にて表示するよう構成してもよい。このように構成することにより、遊技者は実質的に出玉を獲得できるラウンドが何ラウンド実行されたかを視認することができることとなる。尚、特別遊技中における、実行予定の出玉を獲得容易なラウンドの報知や実行された出玉を獲得容易なラウンドの報知は、全ての特別遊技にて実行する必要はなく、例えば、初当り(非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて当選した大当り)時の特別遊技中のみ実行するよう構成してもよいし、第1主遊技側に係る特別遊技と第2主遊技側に係る特別遊技とで実行の有無を異ならせてもよい。
次に、ステップ1410‐3で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、各遊技状態及びセットされている限定頻度種別に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1412に移行する。
ここで、図11(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果、主遊技時短フラグ状態及びセットされている限定頻度種別に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が大当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。また、ハズレ時及び小当り時の変動態様に示されるように、第2限定頻度がセットされている場合(例えば、大当り図柄「7B」に係る特別遊技終了後)には、第0限定頻度、第1限定頻度がセットされている場合(例えば、大当り図柄「7B」以外の大当り図柄に係る特別遊技終了後)よりも、相対的に短時間の変動態様が選択されるよう構成されている。特に、小当りとなる場合においては、第2限定頻度時と第1限定頻度時とでの変動時間の差分が大きく、当該差分は、ハズレとなる場合における、第2限定頻度時と第1限定頻度時とでの変動時間(平均値)の差分よりも相対的に大きい。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。また、第1主遊技側での小当りに係る変動態様は1種類のみと構成しているが、これには限定されず、複数種類の変動態様を設けてもよい(特に、遊技状態やセットされている限定頻度種別に基づいて異なる変動態様が選択され得るよう構成することが好適である)。
次に、ステップ1412で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1414で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットし、当該タイマをスタートさせる。次に、ステップ1416で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1422に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合にはステップ1422に移行し、ステップ1420でNoの場合には、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1426で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1428で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1500に移行する。
他方、ステップ1430でNoの場合、ステップ1434で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、小当りフラグをオンにし、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1434でNoの場合にも、ステップ1500に移行する。
次に、ステップ1500で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行する。次に、ステップ1550で、特定遊技制御手段MP50は、後述の限定頻度終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1422でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図12は、図10におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1508で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値(残り時短回数)が0であるか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1510及びステップ1512で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1502、ステップ1504又はステップ1508でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図13は、図10におけるステップ1550のサブルーチンに係る、限定頻度終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度カウンタMP53c(限定頻度中の変動回数を管理するカウンタであり、図16のステップ1760、ステップ1764又はステップ1770にて値がセットされる)の値を参照し、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1554で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度カウンタMP53cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1556で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度カウンタMP53cの値を参照し、当該カウンタ値(残り限定頻度回数)が0であるか否かを判定する。
ステップ1556でYesの場合、ステップ1558で、限定頻度制御手段MP53は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照し、現在セットされている限定頻度種別が第2限定頻度であるか否かを判定する。ステップ1558でYesの場合、ステップ1560で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度種別として第1限定頻度をセット(特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bに一時記憶)する。次に、ステップ1562で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度カウンタMP53cの値として第1特定回数(例えば、65535回であるが、次回の大当りまで当該第1限定頻度を継続させるという趣旨であり、これ以外の極端に大きな値や∞回等であってもよい)をセットし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。このように、第2限定頻度状態において所定の変動回数(後述するが、例えば、70回)が経過した場合には、第1限定頻度状態に移行するよう構成されているのである。
他方、ステップ1558でNoの場合、即ち、第0限定頻度状態(第1限定頻度状態が終了することは現実的でないため、除外している)において所定の変動回数(後述するが、例えば、50回であり、時間短縮遊技状態の上限回数と同値である)が経過した場合、ステップ1564で、限定頻度制御手段MP53は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照して、セットされている限定頻度種別をクリア(略同時に、時間短縮遊技状態も終了することとなる)し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1552又はステップ1556でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図14は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1606で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1608で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1610で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。尚、ステップ1602でNoの場合も、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。
次に、図15は、図5におけるステップ1700のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704及びステップ1706で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1707で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1708で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1712に移行する。
他方、ステップ1702でNoの場合、ステップ1710で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1710でYesの場合には、ステップ1712に移行する。尚、ステップ1710でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、ステップ1712で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1712でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1714で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bに当該ラウンドにおける大入賞口C10の開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1716で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1718で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1720で、特別遊技実行手段MP33は、大入賞口電動役物C11dを駆動して大入賞口C10を開放(以降、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットした開放パターンに基づいて開閉を実行)し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットしてスタートし、ステップ1722に移行する。他方、ステップ1712でNoの場合、即ち、大入賞口C10が開放中である場合、ステップ1714〜1720の処理を行うことなく、ステップ1722に移行する。
次に、ステップ1722で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1724で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで大入賞口C10に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1724でYesの場合には、ステップ1728に移行する。他方、ステップ1724でNoの場合、ステップ1726で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1726でYesの場合にも、ステップ1728に移行する。尚、ステップ1726でNoの場合には、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、ステップ1728で、特別遊技実行手段MP33は、大入賞口電動役物C11dの駆動を停止して大入賞口C10を閉鎖する。次に、ステップ1730で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1732で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1733で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。
次に、ステップ1734で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1734でYesの場合、ステップ1736で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1738で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1750で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。尚、ステップ1734でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、図16は、図15におけるステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1752で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、現在の停止図柄が確変大当り図柄(例えば、5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1752でYesの場合、ステップ1754で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにする。
次に、ステップ1756で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、現在の停止図柄が特定の大当り図柄(例えば、7B)であるか否かを判定する。ステップ1756でYesの場合、ステップ1758で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度種別として第2限定頻度をセット(特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bに一時記憶)する。次に、ステップ1760で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMP53cの値として第2特定回数(例えば、70回)をセットし、ステップ1772に移行する。尚、本例では、第2主遊技側の大当りに係る特別遊技の終了時にのみ、第2限定頻度状態(後述するが、遊技者に有利な状態)に移行するよう構成しているが、これには限定されない。しかしながら、第1主遊技側よりも第2主遊技側の方が、遊技者に有利な状態に移行し易いよう構成することで、確率変動遊技状態及び/又は時間短縮遊技状態による、遊技者に有利な状態と効果が重複し、遊技者の興奮を高めることが可能となるのである。
他方、ステップ1756でNoの場合、ステップ1762で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度種別として第1限定頻度をセット(特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bに一時記憶)する。次に、ステップ1764で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMP53cの値として第1特定回数(例えば、65535回であるが、次回の大当りまで当該第1限定頻度を継続させるという趣旨であり、これ以外の極端に大きな値や∞回等であってもよい)をセットし、ステップ1772に移行する。
他方、ステップ1752でNoの場合、即ち、非確変大当りに係る特別遊技の終了時である場合、ステップ1766で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値として所定回数(例えば、50回)をセットする。次に、ステップ1768で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度種別として第0限定頻度をセット(特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bに一時記憶)する。次に、ステップ1770で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMP53cの値として第0特定回数(例えば、時短回数と同値である50回)をセットし、ステップ1772に移行する。即ち、確率変動遊技状態に移行する場合は、第1限定頻度又は第2限定頻度をセットし、確率変動遊技状態に移行しない場合には、第0限定頻度をセットするよう構成されている。
次に、ステップ1772及びステップ1774で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、図17は、図5におけるステップ1800のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリアを参照し、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804及びステップ1806で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリア内にある、小当りフラグをオフにすると共に、小当り実行フラグをオンにする。次に、ステップ1808で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tに、大入賞口C10の開放時間(例えば、1.7秒)をセットする。次に、ステップ1810で、小当り遊技制御手段MP40は、大入賞口C10を開放すると共に、小当り遊技用タイマMP41tをスタートさせる(タイマ値がカウントダウンされる)。次に、ステップ1812で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技が開始された旨を示す小当り開始コマンド(サブ側へのコマンド)をセットし、ステップ1816に移行する。他方、ステップ1802でNoの場合、ステップ1814で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリアを参照し、小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1814でYesの場合、ステップ1816に移行する。
次に、ステップ1816で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBを参照し、大入賞口C10に所定個数(例えば、10個)の入球があったか否かを判定する。ステップ1816でYesの場合、ステップ1820に移行する。他方、ステップ1816でNoの場合、ステップ1818で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを参照し、大入賞口の開放に係る所定時間(本例では、1.7秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1818でYesの場合、ステップ1820に移行する。
次に、ステップ1820で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技が終了した旨を示す小当り終了コマンド(サブ側へのコマンド)をセットする。次に、ステップ1822で、小当り遊技制御手段MP40は、大入賞口電動役物C11dの駆動を停止して大入賞口C10を閉鎖する。次に、ステップ1824で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを停止してリセットする。次に、ステップ1826で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリア内にある小当り実行フラグをオフにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1814又はステップ1818でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図18〜図23を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(b)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(b)が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2300で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2500で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する小当り遊技関連表示処理を実行する。次に、ステップ2600で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2100〜S2600)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(c)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図19は、図18におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生コマンド(主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値、或いは、主制御基板M側にて当該乱数値に基づき事前判定した、主遊技図柄当否抽選結果等)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶し、ステップ2118に移行する。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2110でYesの場合、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ2114で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2116で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2118に移行する。
次に、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12及び第2保留表示部SG13)に、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。尚、ステップ2110でNoの場合には、ステップ2118に移行する。
次に、図20は、図18におけるステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。
次に、ステップ2208で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合にも、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図21は、図18におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2309で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2310に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2311で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2312で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値と装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2312でYesの場合、ステップ2314で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2312でNoの場合、ステップ2316で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2316でYesの場合、ステップ2318で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2316でNoの場合、ステップ2320で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、装図変動時間管理タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2320でYesの場合、ステップ2322で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。尚、ステップ2320でNoの場合にも、ステップ2330に移行する。
次に、ステップ2330で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報=図柄確定表示指示コマンドを受信したか否かを判定する)。ステップ2330でYesの場合、ステップ2331で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2332で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2334で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2310又はステップ2330でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図22は、図18におけるステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2404でYesの場合、ステップ2406及びステップ2408で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う=即ち、大入賞口が短期間のみ開閉するような大当りの発生を遊技者に察知されたくない場合には、大当り開始表示を行わない)、ステップ2412に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2412に移行する。
次に、ステップ2412で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ2414で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2414でYesの場合、ステップ2416で、背景演出表示制御手段SM23は、演出表示装置SG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2418で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、ステップ2404又はステップ2414でNoの場合にも、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。
次に、図23は、図18におけるステップ2500のサブルーチンに係る、小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、小当り中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から小当り開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、第2限定頻度に係る遊技中であるか否か(限定頻度種別として第2限定頻度がセットされているか否か)を判定する。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、背景演出表示制御手段SM23は、特殊小当り開始表示(後述する通常小当り表示と比較して短時間の演出)に係るコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2512に移行する。他方、ステップ2506でNoの場合、ステップ2510で、背景演出表示制御手段SM23は、通常小当り開始表示(中時間の演出であり、特殊小当り開始表示と比較して演出時間が長い)に係るコマンドをセットし、ステップ2512に移行する。尚、本実施形態においては、特殊小当り開始表示と通常小当り開始表示とを小当り遊技実行中にて実行するよう構成したが、これには限定されず、小当りデモ時間(小当りに係る図柄停止表示後から大入賞口C10が開放するまでの待機時間、又は、大入賞口C10の開放完了後から新たな図柄変動が開始されるまでの待機時間)を設けて、当該デモ時間にて特殊小当り開始表示と通常小当り開始表示とを実行するよう構成してもよい。そのように構成した場合、特殊小当り開始表示が実行される小当りの小当りデモ時間と通常小当り開始表示が実行される小当りの小当りデモ時間とで時間値が異なるように構成することが望ましい。更には、時間短縮遊技状態である状況下にて小当りが発生した場合と、時間短縮遊技状態でない状況下にて小当りが発生した場合とで、小当りデモ時間の時間値が異なるよう構成してもよい{後述するように、本実施形態においては、小当りによって出玉を獲得することができるのであるが、小当りによって出玉を獲得することができず、遊技状態の移行を示唆する用途で小当りが設けられる場合がある(例えば、第1主遊技側にて小当りを設ける等)。この場合、時間短縮遊技状態でない状況下にて小当りが発生した際には、小当りデモ時間が相対的に長時間となり、その期間を利用して演出を実行する一方で、時間短縮遊技状態である状況下にて小当りが発生した際であって当該演出を実行する必要性が低い場合において、小当りデモ時間を相対的に短時間とし、スムーズな遊技進行を阻害しないよう構成しておくことを挙げることができる}。
次に、ステップ2512で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、小当り中フラグをオンにし、ステップ2514に移行する。尚、ステップ2502でNoの場合にも、ステップ2514に移行する。次に、ステップ2514で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から小当り終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2514でYesの場合、ステップ2516で、背景演出表示制御手段SM23は、小当り終了表示に係るコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2518で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、小当り中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。尚、ステップ2504又はステップ2514でNoの場合にも、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。
次に、図24は、本実施形態における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。本例においては、説明の便宜上、平均的な変動間隔で規則的に小当りが発生(約11変動に1回、小当りが発生)する例を挙げている。また、本実施形態に係る遊技球の発射間隔は1球あたり0.6秒(1分間に100球)であり、小当り遊技に係る大入賞口C10の1.7秒間の開放中に、約3球の遊技球が大入賞口C10内に入球することとしている。
まず、同図(a)の区間に示されるように、非確率変動・非時間短縮遊技状態においては、発射した遊技球数と第1主遊技始動口A10への入球による賞球との差分により、徐々に遊技者の持ち球が減っていくこととなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、大当り図柄「5A」に係る特別遊技中には、大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第1限定頻度がセットされる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、確率変動・時間短縮遊技状態(第1限定頻度)においては、97/1024(=約11変動に1回)の確率で小当りが発生し、当該小当りに係る大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加(前述の特別遊技時と比較すると緩やかに増加)することとなる。ここで、(c)の区間においては、約65秒間で33回の図柄変動が実行される(3回の小当りにより、約117球の賞球を獲得する)こととなる。
次に、同図(d)の区間に示されるように、大当り図柄「7B」に係る特別遊技中には、大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「7B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第2限定頻度がセットされる。
次に、同図(e)の区間に示されるように、確率変動・時間短縮遊技状態(第1限定頻度)においては、97/1024(=約11変動に1回)の確率で小当りが発生し、当該小当りに係る大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加(前述の特別遊技時と比較すると緩やかに増加)することとなる。ここで、(e)の区間においては、約23秒間で33回の図柄変動が実行される(3回の小当りにより、約117球の賞球を獲得する)こととなる。即ち、第1限定頻度時と比較して、同じ変動回数中における、小当りによる獲得賞球数(または、その期待値)は同数であるが、当該同じ変動回数の図柄変動を消化する時間が短いため、遊技者にとって高利益な状態であるかのように見せることができるのである。尚、詳細な説明を省略しているが、例えば、65秒間に発射する遊技球は約108球、23秒間に発射する遊技球は約38球である。そのため、第2主遊技始動口B10への入球率が低いほど、同じ変動回数を消化する時間内に発射した遊技球が失われるため、第2限定頻度時は、第1限定頻度時よりも遊技者にとって実際に利益度が高くなることを補足しておく。
次に、図25は、本実施形態における、遊技状態の遷移に係るタイミングチャートである。まず、非確率変動・非時間短縮遊技状態において、図中1のタイミングで、第1主遊技図柄が大当り図柄「5A」にて停止表示されたことを契機として、8Rの特別遊技が実行される。
次に、図中2のタイミングで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態となり、また、第1限定頻度がセットされる。尚、時間短縮遊技状態中は基本的に第2主遊技図柄の変動が実行されることとなる。
次に、図中3のタイミングで、第2主遊技図柄が小当り図柄「BK」にて停止表示されたことを契機として、小当り遊技が実行される(小当り遊技時においては、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の切り替えを行わない)。
次に、図中4のタイミングで、第2主遊技図柄が大当り図柄「7B」にて停止表示されたことを契機として、16Rの特別遊技が実行される。この時、特別遊技当選確率は非確変(非確率変動遊技状態)中、変動時間は非時短(非時間短縮遊技状態)中へと切り替えられる。
次に、図中5のタイミングで、大当り図柄「7B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態へと移行し、また、第2限定頻度がセットされる。ここで、第2限定頻度がセットされている状態(第2限定頻度状態と呼ぶことがある)は、最大70変動の間継続し、主遊技図柄の変動時間(ハズレ及び小当り時の変動時間)に関して、第1限定頻度がセットされている状態(第1限定頻度状態と呼ぶことがある)と比較してより短時間となり易い状態である。尚、本例では、図中5〜6の期間内に、主遊技図柄が70回停止表示された(特別遊技が実行されていない)ものとする。
次に、図中6のタイミングで、第2限定頻度状態において主遊技図柄が70回停止表示されたことを契機として、第2限定頻度状態が終了し、第1限定頻度状態へと移行する。
次に、図中7のタイミングで、第2主遊技図柄が大当り図柄「4B」にて停止表示されたことを契機として、8Rの特別遊技が実行される。この時、特別遊技当選確率は非確変(非確率変動遊技状態)中、変動時間は非時短(非時間短縮遊技状態)中へと切り替えられる。
次に、図中8のタイミングで、大当り図柄「4B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、非確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態へと移行し、また、第0限定頻度がセットされる(以降、本例においては最大50変動の間、時間短縮遊技状態及び第0限定頻度状態が継続することとなる)。
以上のように構成することで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、特定の大当り図柄(本例では、「7B」)に係る特別遊技の終了後、所定の期間、主遊技図柄の変動時間(本例では、ハズレ変動及び小当り変動の変動時間)が短時間となり易い状態(例えば、第2限定頻度状態)に移行することとなる。その結果、第2主遊技側の変動効率が高まることにより、小当り(及び小当り遊技)の発生間隔を短くすることができ、同じ確率変動・時間短縮遊技状態中であっても、遊技者に有利な状態(又は、遊技者に有利なように見える状態)が存在するという、新たな遊技性を創出可能となるのである。
尚、本実施形態においては、第2限定頻度がセットされている状態は、70変動で終了するよう構成したが、これには限定されず、次回の大当りに当選するまで継続するよう構成してもよい。
尚、本例では特に図示していないが、セットされている限定頻度種別によって、演出モード(背景演出や予告演出等の演出系統の種類)を相違させてもよい。そのような構成として、例えば、第2限定頻度がセットされた場合(第2限定頻度へ移行することとなる特別遊技終了後)には演出モードは演出モードA(例えば、夜の背景画像を表示)となり、第1限定頻度又は第0限定頻度がセットされた場合(第1限定頻度又は第0限定頻度へ移行することとなる特別遊技終了後)には演出モードは演出モードB(例えば、夕方の背景画像を表示)となるよう構成することを挙げることができる。また、このように構成した場合、演出モードA滞在時における大当り予定となる図柄変動時の一部において、当該図柄変動中に演出モードAから演出モードBへ移行するような演出(夜の背景画像から夕方の背景画像へ変更する演出)を実行してもよい。更に、このような構成においては、演出モードA滞在時における大当り予定となる図柄変動時であって、当該大当りに係る特別遊技終了後には再度第2限定頻度へ移行する予定である場合には、演出モードAの滞在を維持する可能性が高くなるよう構成してもよい。この構成は、換言すれば、演出モードAから演出モードBへ移行するような演出が実行された場合には、当該図柄変動に係る特別遊技終了後には、第1限定頻度又は第0限定頻度へ移行する可能性が高まることとなり、遊技者にとっては不利となり得る状況となるため、このような演出の実行有無により遊技の興趣性を高めることが可能となる。即ち、このような演出モード移行が、演出モードBから演出モードAへの移行については行われない場合、演出モードB滞在時{(※モード移行を伴わず、最初から(直近の特別遊技終了後から)演出モードBに滞在している場合}にて大当りが発生した場合の方が、モード移行を伴ったうえでの演出モードBにて大当りが発生した場合よりも、相対的に第2限定頻度へ移行する期待度が高まることとなる。尚、このように構成した場合、演出モードAから演出モードBへ移行するような演出として、演出モードA滞在時において演出モードBへの移行を示唆するような演出を実行し、その後に特定のリーチ演出を実行してもよく、当該特定のリーチ演出と同様の演出を演出モードB滞在時にて発生させるよう構成してもよい。
尚、本例では特に図示していないが、いずれの限定頻度種別がセットされている場合であっても、小当り遊技時における大入賞口C10への遊技球の入球合計数表示又は入球カウント表示を演出表示装置SG上にて表示するよう構成してもよい。また、第2限定頻度がセットされている期間(特に、第2限定頻度→特別遊技→第2限定頻度→・・・とループしている期間中)における合計の獲得賞球数(小当り、大当り、等の賞球数の合計)を、演出表示装置SG上に表示するよう構成してもよい。また、そのように構成した場合、第2限定頻度状態が終了した際(※又は、演出モードAから演出モードBに移行した際)に演出表示装置SG上に表示していた合計の獲得賞球数を一時記憶して、次回の第2限定頻度状態における前記演出モードが演出モードAから演出モードBに移行するタイミングで、当該タイミングにて表示されている合計の獲得賞球数と前記一時記憶した合計の獲得賞球数との和を演出表示装置SG上に表示するよう構成してもよい。また、第2限定頻度状態にて演出表示装置SG上に表示される合計の獲得賞球数には、小当りによる獲得賞球数が加算表示される一方で、第0限定頻度状態及び第1限定頻度状態においては、小当りによる獲得賞球数をも表示しないよう構成することが望ましい(第2限定頻度状態における小当りによる獲得賞球数によって、出玉スピードが向上しているよう見せかけるための差別化を図るという趣旨)。
尚、本例では特に図示していないが、特別遊技の契機となった大当り時における遊技状態によって、同じ大当り図柄に係る特別遊技の終了後に移行する遊技状態(特に、時間短縮遊技状態・限定頻度状態)や、その継続期間が相違するよう構成してもよい。例えば、本例において、時間短縮遊技の終了後、残存した第2主遊技側の保留にて「7B」図柄に係る大当りとなった場合、当該大当りに係る特別遊技の終了後に第2限定頻度をセットしない(例えば、第1限定頻度をセットする)よう構成してもよい。
また、本例では、遊技者に有利な状態(本例では、第2限定頻度状態)に移行する契機として1種類の大当り図柄に係る特別遊技の終了時のみとしているが、これには限定されず、例えば、特別遊技終了後に遊技者に有利な状態に移行する大当り図柄を複数設けてもよい。また、その場合、いずれの大当り図柄にて大当りしたかによって、遊技者に有利な状態となる期間が相違する(例えば、大当りA後には70変動間、大当りB後には150変動間、遊技者に有利な状態となる)よう構成してもよい。また、小当り図柄やハズレ図柄を複数設け、特定の小当り図柄やハズレ図柄に当選した場合に、遊技者に有利な状態(本実施形態における第2限定頻度を意味する)に移行し得るよう構成してもよい。その場合、前述したように、小当り時の遊技状態によって、同じ小当り図柄に係る小当り遊技後に移行する遊技状態や、その継続期間が異なるよう構成してもよい。
(第2実施形態)
尚、本実施形態においては、主に大当りに係る特別遊技中の大入賞口C10への入球によって賞球を獲得するため、小当りによる賞球獲得は大当りと大当りとの間における、あくまでオマケ的な要素であった。そこで、小当りによって多くの賞球を獲得可能な構成を、第2実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
はじめに、図26は、第2実施形態における遊技機の正面図である。本実施形態との相違点として、第1主遊技に係る始動口が2つ{本例では、第1主遊技始動口(1)A10‐1及び第1主遊技始動口(2)A10‐2とする}存在し、一方の第1主遊技始動口である第1主遊技始動口(2)A10‐2は、当該第1主遊技始動口(2)A10‐2への入球が容易となる開状態と入球が困難となる閉状態とに変位可能(補助遊技の結果に基づいて変位可能)な第1主遊技始動口電動役物A11‐2dと、第1主遊技始動口(2)A10‐2への入球を検出するための第1主遊技始動口入球検出装置(2)A11‐2sとを有している。また、第2主遊技始動口B10は、当該第2主遊技始動口B10への入球が容易な開状態と入球が困難な閉状態とに常時変位(例えば、不規則に変位)する第2主遊技始動口入球制御部材B11fによって、遊技球の入球を制限されている。尚、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの開閉制御については、本実施形態における第2主遊技始動口電動役物B11dの開閉制御と略同一であるため、説明を割愛する。
まず、図27は、第2実施形態における、図5のステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1403(第2)であり、その目的は、第1主遊技側の保留を第2主遊技側の保留よりも優先して消化するよう構成することである。即ち、ステップ1403(第2)で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、第1主遊技図柄の保留が存在しているか否かを確認する。ステップ1403(第2)でYesの場合にはステップ1400(1)に移行し、Noの場合にはステップ1400(2)に移行する。
次に、図28は、第2実施形態に係る主遊技図柄抽選のテーブル構成図である。本実施形態との相違点は、第2主遊技における小当り確率、大当り図柄、及び小当り時の変動態様(変動時間)である。まず、第2主遊技における小当り確率は1004/1024となっており、第2主遊技側での図柄変動は高確率で小当りとなるよう構成されている。
次に、大当り図柄については、第1主遊技側では5A・7A、第2主遊技側では5Bから選択されることとなっており、いずれの大当り図柄による大当りであっても、特別遊技終了後には回数制限付きの確率変動遊技状態(いわゆる、ST)へと移行するよう構成されている。尚、5A及び5Bに係る特別遊技では、2R大当り(特に図示していないが、大入賞口C10を短開放させるため、遊技球の入球が困難)、7Aに係る特別遊技では、8R大当り(特に図示していないが、大入賞口C10を長開放させるため、遊技球の入球が容易)が実行されることとなる。
また、本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技の終了後にのみ、時間短縮遊技状態(本例では、特に、補助遊技時短フラグがオンである状態を指す)に移行し得るよう構成されている。即ち、第2主遊技側での大当りによっては、時間短縮遊技状態(本例では、特に、補助遊技時短フラグがオンである状態を指す)へ移行し得ないが、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、第2主遊技側での大当りであっても、時間短縮遊技状態(本例では、特に、補助遊技時短フラグがオンである状態を指す)に移行し得るよう構成してもよい。しかしながら、そのように構成する場合であっても、第1主遊技側よりも第2主遊技側では時間短縮遊技に移行し難いよう構成することで、第1主遊技側での大当りによって賞球を獲得する遊技と、第2主遊技側での小当りによって賞球を獲得する遊技との間で、メリハリをつけた遊技性を担保できることとなる。
また、第2主遊技側での変動時間は、主遊技時短フラグに依らず、セットされている限定頻度種別に基づいて決定されるよう構成されている。例えば、限定頻度なし時(及び非確率変動遊技状態時)には、第2主遊技側にて小当りとなる場合、Bkx(75秒)、Bky(85秒)、Bkz(95秒)の内から変動態様が決定されることとなる。この場合、変動時間が相対的に長時間であり、且つ、3パターンの中からランダムに変動時間が決定されるため、限定頻度なし時(非確率変動遊技状態時)には、遊技者は小当りによって賞球を得ようとしても効率が悪く、第1主遊技側での遊技を実行することとなる。他方、第2限定頻度時(特に、確率変動遊技状態時)には、第2主遊技側で小当りとなる場合、一律でBk2(1秒)の変動態様が選択される(また、第2主遊技側では高確率で小当りに当選する)。このようなテーブル構成により、遊技者は、第2限定頻度時において、第2主遊技側の遊技を実行し、小当り遊技によって効率よく賞球を獲得することが可能となるのである。尚、ハズレ変動においても、限定頻度なし時(及び非確率変動遊技状態時)は、第2限定頻度時(特に、確率変動遊技状態時)よりも変動時間が相対的に長い変動態様が選択されるよう構成されている。
次に、図29は、第2実施形態における、図10のステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1522で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1522でYesの場合、ステップ1524で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1526で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1526でYesの場合、ステップ1528で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオフにする。次に、ステップ1530で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1531で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1522又はステップ1526でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図30は、第2実施形態における、図10のステップ1550のサブルーチンに係る、限定頻度終了判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、図13のステップ1558〜ステップ1562の処理を実行しないよう構成したのみであるため、説明は割愛する。
次に、図31は、第2実施形態における、図5のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1605(第2)についてであり、その目的は、新たに設けた確変回数カウンタMP51cの値をクリアすることである。即ち、ステップ1604で特定遊技フラグをオフにした後、ステップ1605(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値をクリアする。
次に、図32は、第2実施形態における、図15のステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1753(第2)、ステップ1757(第2)、ステップ1763(第2)、ステップ1765(第2)、ステップ1775(第2)及びステップ1777(第2)についてであり、その目的は、第2実施形態の大当り図柄の構成に合わせた処理を実行、及び特別遊技終了後にセットされている限定頻度を決定することである。即ち、ステップ1753(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、200回)をセットし、ステップ1754に移行する。また、ステップ1754で主遊技確変フラグをオンにした後、ステップ1757(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、停止図柄は特定の大当り図柄(特別遊技終了後に時間短縮遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、7A)であるか否かを判定する。ステップ1757(第2)でYesの場合、ステップ1772及びステップ1774で主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにした後、ステップ1775(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bにセット(一時記憶)されている限定頻度種別をクリアする。次に、ステップ1777(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMP53cの値をクリアする。
他方、Noの場合には、ステップ1763(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度種別として第2限定頻度をセットする(第2限定頻度がセットされることにより、第2主遊技柄の変動時間が極端に短くなる)。次に、ステップ1765(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMP53cに所定回数(本例では、200回であり、確変回数カウンタMP51cと同値をセットすることが望ましい)をセットし、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
以上のように構成することで、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、まず、第1主遊技側で遊技して大当りとなり、特別遊技終了後に回数制限付き確率変動遊技状態、且つ時間短縮遊技状態(本例では、特に、補助遊技時短フラグがオンである状態を指す)へ移行した場合には、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの開放によって変動効率が高まることで遊技者にとって有利な状態となった第1主遊技側での遊技(第1主遊技側での大当りに係る特別遊技によって賞球を獲得する遊技)が主に実行される。他方、特別遊技終了後に回数制限付き確率変動遊技状態、且つ非時間短縮遊技状態(本例では、特に、補助遊技時短フラグがオフである状態を指す)へ移行した場合には、第2限定頻度がセットされて変動効率が高まることで遊技者によって有利な状態となった第2主遊技側での遊技(第2主遊技側での小当りに係る小当り遊技によって賞球を獲得する遊技)が主に実行されることとなる。このように、特別遊技終了後に移行する遊技状態によって、遊技性(特に、賞球の獲得方法)が異なる2種類の遊技(本例では特に図示していないが、夫々異なる演出が実行されるよう構成してもよい)を実行可能な、斬新な遊技機を創出することが可能となるのである。また、このように構成した場合、前述したいずれの遊技状態へと移行したかに拘わらず、特別遊技の終了後は右打ち(遊技領域D30の右側を遊技球が流下するように遊技球を発射)することにより、遊技者にとって有利な遊技を実行可能であり、遊技方法の理解が簡単であるという効果も奏する。
尚、本例では特に図示していないが、特別遊技終了後に回数制限付き確率変動遊技状態(いわゆる、ST)、且つ時間短縮遊技状態(本例では、特に、補助遊技時短フラグがオンである状態を指す)へ移行した場合には、第1主遊技側で、一般的なSTタイプの遊技機と同様に、当該回数制限内の図柄変動で大当りとなるか否かを楽しむ遊技性であるため、STの残り回数を確定的に報知してもよい。他方、特別遊技終了後に回数制限付き確率変動遊技状態、且つ非時間短縮遊技状態(本例では、特に、補助遊技時短フラグがオフである状態を指す)へ移行した場合には、第2主遊技側で、ほぼ毎変動発生する小当り遊技によって利益を獲得する遊技性であるため、第2主遊技側での大当りは、残りST回数を再セットする意味合いが強い(大入賞口が2R短開放となるため賞球を得ることが困難)。即ち、残りST回数の再セットにより高利益状態がいつまで続くかわからないという点が、第2主遊技側での遊技性であるため、残りST回数を不確定的に報知する(又は報知しない)よう構成することが好適である。また、残りST回数の表示のみでなく、遊技性の異なる2種類の遊技を実行する場合、夫々、異なる演出を実行し得るよう構成してもよい。例えば、確率変動・時間短縮遊技状態での遊技(主に、第1主遊技側での遊技)を実行する場合は、ST回数内に大当りとなるか否かを煽る演出を実行することが好適である。他方、確率変動・非時間短縮遊技状態での遊技(主に、第2主遊技側での遊技)を実行する場合は、限定頻度状態である200変動の間に、どれだけ小当りとなるかを煽る演出を実行することが好適である。
(第2実施形態からの変更例1)
ここで、第2実施形態に係る遊技機は、特別遊技による賞球の獲得と、小当り遊技による賞球の獲得とのいずれをも楽しめる遊技性を持った遊技機であるが、さらに、小当りによる賞球の獲得に特化した構成とすることも可能である。そこで、そのような構成の一例を第2実施形態からの変更例1とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
はじめに、図33は、第2実施形態からの変更例1に係る遊技機の正面図である。第2実施形態からの変更点は、第2主遊技始動口B10の位置及び形状についてである。第2実施形態からの変更例1においては、第2主遊技始動口B10は、第1主遊技始動口A10の直下に設けられており、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とのいずれにも入球し得るよう構成されている。また、第2主遊技始動口B10は横長形状を成しており、常時遊技球が入球可能、且つ、第1主遊技始動口A10と比較して遊技球が入球容易(本例では、遊技球が入球する開口部が大きいことにより遊技球が入球容易)に構成されている(尚、第2主遊技始動口B10への入球に係る賞球数は1球である)。
次に、図34は、第2実施形態からの変更例1における、図5のステップ1400(第2変1)のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。このように構成することによって、第1主遊技側の変動時にも第2主遊技側の変動が開始し得ることになり、また、第2主遊技側の変動時にも第1主遊技側の変動が開始し得ることとなる(いわゆる、並列抽選)。
次に、図35は、第2実施形態からの変更例1における、図34のステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ1404(第2変1)及びステップ1438(第2変1)〜1454(第2変1)であり、その目的は、並列抽選を実行し得る遊技機とすることである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。即ち、ステップ1404(第2変1)で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、第1主遊技図柄変動中でない(第2主遊技図柄側の処理の場合には、第2主遊技図柄変動中でない)、且つ、主遊技図柄の保留が存在する、且つ、小当り遊技中でないことが条件となる。
また、ステップ1412で、決定した主遊技図柄に関する情報及び遊技状態情報に係るコマンドをセットした後、ステップ1438(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cが、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技タイマMP11t‐C1(第2主遊技タイマMP11t‐C2)にセットし、当該タイマをスタートさせる。次に、ステップ1440(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶された変動態様に従い、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動表示を開始する。次に、ステップ1442(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、第1(第2)変動中フラグをオンにし、ステップ1444(第2変1)に移行する。
次に、ステップ1444(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1444(第2変1)でYesの場合、ステップ1446(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。ステップ1452(第2変1)に移行する。他方、ステップ1444(第2変1)でNoの場合、ステップ1448(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグ又は小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1448(第2変1)でYesの場合、ステップ1450(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を、停止図柄をハズレ図柄にして停止し、当該ハズレ図柄を確定停止図柄として表示制御し、ステップ1452(第2変1)に移行する。
次に、ステップ1452(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1454(第2変1)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、第1(第2)変動中フラグをオフし、ステップ1430に移行する。尚、ステップ1448(第2変1)でNoの場合には、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図36は、第2実施形態からの変更例1における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。まず、同図(a)の区間に示されるように、非確率変動・非時間短縮遊技状態においては、発射した遊技球数と第1主遊技始動口A10及び第2主遊技始動口B10への入球による賞球との差分により、徐々に遊技者の持ち球が減っていくこととなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、大当り図柄「5A」に係る特別遊技においては、大入賞口C10が短開放(遊技球の入球が困難な短時間の開放)されるため、賞球を獲得することが困難であり、遊技者の持ち球数に変化はない(又は少ない)。ここで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第2限定頻度がセットされる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、確率変動・時間短縮遊技状態(第2限定頻度)においては、1004/1024(=ほぼ毎変動)の確率で小当りが発生し、当該小当りに係る大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。尚、当該(c)の確率変動・時間短縮遊技状態(第2限定頻度)は、最大200変動までのST(回数制限付き確率変動遊技状態)であり、遊技者にとって利益度の高い遊技状態である。
次に、同図(d)の区間に示されるように、大当り図柄「5B」に係る特別遊技においては、大入賞口C10が短開放(遊技球の入球が困難な短時間の開放)されるため、賞球を獲得することが困難であり、遊技者の持ち球数に変化はない(又は少ない)。ここで、大当り図柄「5B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第2限定頻度がセットされる。また、確率変動遊技状態の上限回数も再セットされるため、再び最大200変動までの高利益状態が開始されるのである。
次に、同図(e)の区間は同図(e)の遊技性と同様であるため、説明を割愛する。尚、第2主遊技側における大当り図柄は、確率変動遊技状態の上限回数を再セットする「5B」しか存在しないため、確率変動回数の上限回数(本例では、200変動)に到達(又は、第1主遊技側で「7A」図柄に当選)した場合に、当該確率変動・時間短縮遊技状態が終了することとなる。
次に、図37は、第2実施形態からの変更例1における、遊技状態の遷移に係るタイミングチャートである。同図上段では、非確率変動・非時間短縮遊技状態において、「5A」図柄にて大当りした場合を例に挙げて説明する。尚、図中1以前の遊技では、第2主遊技側の変動時間が長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行されることとなる。
まず、図中1のタイミングで、第1主遊技図柄が大当り図柄「5A」にて停止表示されたことを契機として、2Rの特別遊技が実行される。尚、本例では、大当り図柄「5A」に係る特別遊技において、大入賞口C10は短開放となるため、大入賞口C10への入球による賞球の獲得は困難である。
次に、図中2のタイミングで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、最大200変動までの回数制限付き確率変動遊技状態(いわゆる、ST)へと移行し、また、第2限定頻度がセットされる。
次に、図中3のタイミングで、第2主遊技図柄が小当り図柄「BK」にて停止表示されたことを契機として、小当り遊技が実行される(小当り遊技時においては、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の切り替えを行わない)。尚、第2限定頻度中(図中3〜4及び5〜6)は第2主遊技図柄の変動時間が短時間となり易く、また、第2主遊技側では高確率で小当りとなるため、小当り遊技が連続して発生することとなるのである。
次に、図中4のタイミングで、第2主遊技図柄が大当り図柄「5B」にて停止表示されたことを契機として、2Rの特別遊技が実行される。尚、本例では、大当り図柄「5A」に係る特別遊技において、大入賞口C10は短開放となるため、大入賞口C10への入球による賞球の獲得は困難である。この時、特別遊技当選確率は非確変(非確率変動遊技状態)中へと切り替えられる。
次に、図中5のタイミングで、大当り図柄「5B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、再度、最大200変動までの確率変動遊技状態(いわゆる、ST)へと移行し、また、第2限定頻度がセットされる。
次に、図中6のタイミングで、図中5〜6の期間内に主遊技図柄が200回停止表示されたことを契機として、確率変動遊技状態及び第2限定頻度状態が終了することとなる。尚、図中6以降の遊技は、図中1以前の遊技と同様に、第2主遊技側の変動時間が長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行されることとなる。
次に、同図下段を参照しながら、非確率変動・非時間短縮遊技状態において、「7A」図柄にて大当りした場合を例に挙げて説明する。まず、同図aのタイミングで、第1主遊技図柄が大当り図柄「7A」にて停止表示されたことを契機として、8Rの特別遊技が実行される。
次に、図中bのタイミングで、大当り図柄「7A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、最大200変動までの回数制限付き確率変動遊技状態(いわゆる、ST)へと移行する。しかしながら、第2限定頻度状態へは移行しないため、その後も第2主遊技側での変動は長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行されることとなるのである。
以上のように変更することで、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機は、常時入球可能な第1主遊技始動口A10と、常時入球可能(第1主遊技始動口A10よりも入球容易)な第2主遊技始動口B10と、を有しており、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とを同時に変動可能である。また、第2限定頻度状態でない場合には、第2主遊技側での変動時間は長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行される。さらに、第2主遊技においては、高確率(本例では、1004/1024の確率)で小当りとなるよう構成されている。ここで、特定の大当り図柄(本例では、「5A」及び「5B」)にて大当りとなった場合、当該大当りに係る特別遊技(本例では、大入賞口C10を短開放する特別遊技であり、遊技球の入球が困難な特別遊技である)の終了後に、第2主遊技側での変動時間が短時間となり易い第2限定頻度状態(且つ、確率変動遊技状態)へと移行するよう構成することで、以降、第2限定頻度状態が終了(本例では、主遊技図柄が200回連続して、大当り以外の図柄にて停止表示されるか、「7A」図柄にて大当りすることで終了)するまで、小当りが連続して発生し、当該小当りによって開放された大入賞口C10への遊技球の入球により賞球を獲得するという、新たな遊技性を創出することができるのである。また、第2主遊技始動口B10へは常時入球容易であるため、第2主遊技始動口B10への入球をサポートする第2主遊技始動口電動役物B11d(いわゆる、電チュー)を設ける必要が無い。その結果、部材点数や開発コストを削減できるという効果をも奏する。
尚、本例では、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とのいずれか一方にて大当り又は小当りとなった場合、他方の図柄をハズレ図柄にて強制停止するよう構成している。この時、確変回数カウンタMP51cの値及び限定頻度カウンタ53cの値を減算するよう構成しているが、これには限定されず、例えば、他方の図柄の変動時間の計時を一時停止したり、図柄を強制停止した場合には、確変回数カウンタMP51cの値及び限定頻度カウンタ53cの値を減算しないよう構成してもよい。
また、第2実施形態からの変更例1では、第1主遊技側で「5A」図柄にて大当りとなった後、第2限定頻度状態においては、限定頻度なし時(ハズレ変動が10〜60秒、小当り変動が75〜95秒)と比較して、第2主遊技側の変動時間が短くなる(ハズレ変動が0.5秒、小当り変動が1秒となる)ことで、小当りが頻発し、小当り遊技によって賞球を獲得するという擬似ボーナスを創出可能な一例を挙げて説明したが、同様の盤面構成によって実現可能な遊技機のスペックは他にも存在する。例えば、第1主遊技側で「5A」図柄にて大当りとならなかった場合(例えば、「7A」図柄にて大当りとなった場合)、第2限定頻度とは異なる限定頻度状態(例えば、ハズレ変動が3秒、小当り変動が1〜10秒)に移行するよう構成することで、高利益状態である第2限定頻度状態に移行するためのチャンスゾーン(前述の、第2限定頻度とは異なる限定頻度状態)を有する遊技機を創出できる。
また、限定頻度A、限定頻度B、限定頻度C、限定頻度D(第2主遊技側の変動効率:A>B>C>D)を設け、大当りや特定の小当り図柄に係る小当りを契機として、限定頻度種別が切り替わるよう構成してもよい。尚、そのように構成する場合、ST回数内に大当り(又は特定の小当り)し続けるにつれて、より第2主遊技側の変動効率の高い(=遊技者の利益度の高い)限定頻度種別に切り替わる(すなわち、変動効率のランクダウンが起きない)ように構成することで、連荘する毎に遊技者の利益度が高まるという新たな遊技性を創出できることとなる(その場合、ST回数の上限に達することで、セットされた限定頻度種別がリセットされることとなる)。
また、本例においては、第2主遊技側の変動時間が短時間となる変動態様が選択され易い限定頻度状態に移行することで、第2主遊技側の変動効率を向上させるよう構成したが、これには限定されない。例えば、本例に係る遊技機は並列抽選タイプの遊技機であるため、第1主遊技側の変動時間が長時間となる変動態様が選択され易い限定頻度状態に移行するよう構成することで、第1主遊技・第2主遊技間における、第2主遊技側の相対的な変動効率(第1主遊技変動に対する第2主遊技変動の実行回数)を向上させるよう構成してもよい。
(第3実施形態)
ここで、現在、市場では、大入賞口内に設けられた特定領域への遊技球の入球に起因して、特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行する遊技機(いわゆる、玉確タイプの遊技機)が存在する。このような玉確タイプの遊技機においては、第1主遊技側での特別遊技では特定領域への入球が困難な開放態様にて大入賞口を開放する場合があり、第2主遊技側での特別遊技ではすべて、特定領域への入球が容易な開放態様にて大入賞口を開放することで、突入率が低く継続率の高い高利益状態を創出している。しかしながら、玉確タイプの遊技機は類似した構成の遊技機が多く、玉確タイプの遊技性を活用した斬新な構成の遊技機が待望されている。ここで、上記の実施形態にて述べたような、限定頻度と小当りとを利用する遊技性と玉確タイプの遊技性を組み合わせることで、これまでにない斬新な遊技性をもった遊技機を創出可能である。そこで、そのような構成の一例を第3実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ、詳述する。尚、第3実施形態において、遊技進行手段MPは、特定領域を有する大入賞口を開放する振分遊技を実行するための、振分遊技実行制御手段MP36を有している。
はじめに、図38は、第3実施形態に係る遊技機の正面図である。ここで、同図の説明は、第2実施形態の正面図である図26の説明と重複する部分が多いため、第2実施形態との相違点について説明する。まず、第2実施形態との相違点は、第1主遊技始動口(2)A10‐2及び補助遊技始動口H10が設けられている位置、及び第2大入賞口を有している点、についてである。
第3実施形態においては、第1主遊技始動口(2)A10‐2及び補助遊技始動口H10は遊技領域D30の左側に設けられており、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が入球し易く、遊技領域D30の右側を流下する遊技球は入球し難い。即ち、第1主遊技始動口(2)A10‐2と第2主遊技始動口B10とを打ち分け可能に構成されているのである。また、第3実施形態に係る遊技機には、内部に特定領域C22を有する第2大入賞口C20が設けられている。尚、第3実施形態に係る説明において、本実施形態、第2実施形態における大入賞口C10を、第2大入賞口C20と区別して第1大入賞口C10と呼ぶことがある。
次に、図39は、第3実施形態に係る主遊技図柄抽選のテーブル構成図である。本実施形態との相違点は、第2主遊技における小当り確率(第2実施形態と略同一であるため、説明は割愛)、大当り図柄、及び小当り時の変動態様(第2実施形態と略同一であるため、説明は割愛)である。
ここで、大当り図柄については、第1主遊技側では7A、第2主遊技側では4B・7Bから選択されることとなっており、いずれの大当り図柄による大当りであっても、5Rの特別遊技が実行される。尚、後述するように、7A及び7Bに係る特別遊技では、特定領域C22を有する第2大入賞口C20を長開放(特定領域C22への遊技球の入球が容易、即ち、確率変動遊技状態への移行が予定されている)し、4Bに係る特別遊技では、特定領域C22を有する第2大入賞口C20を短開放(特定領域C22への遊技球の入球が困難、即ち、確率変動遊技状態への移行が予定されていない)するよう構成されている。尚、第1主遊技側での大当り図柄は「7A」(確率変動遊技状態への移行が予定されている大当り図柄)のみであり、他方、第2主遊技側での大当り図柄は、「4B」(確率変動遊技状態への移行が予定されていない大当り図柄)となり易いよう構成されている。
次に、図40は、第3実施形態における、図5のステップ1700のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1711(第3)及びステップ1900(第3)であり、その目的は、特別遊技中に振分遊技を実行することである。即ち、ステップ1708で、特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、又は、ステップ1710で、特別遊技実行フラグがオンであった場合に、ステップ1711(第3)で、特別遊技制御手段MP30は、現在実行中のラウンドが振分遊技実行ラウンド(本例では、3R、5R)であるか否かを判定する。ステップ1711(第3)でYesの場合、ステップ1900(第3)で、振分遊技実行制御手段MP36は、後述する、振分遊技実行処理を実行し、ステップ1734に移行する。他方、ステップ1711(第3)でNoの場合には、ステップ1712に移行する。
次に、図41は、第3実施形態における、図40のステップ1900(第3)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1902で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、振分遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1902でYesの場合、ステップ1916に移行する。他方、ステップ1902でNoの場合、ステップ1904で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、停止している主遊技図柄は長開放図柄(7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1904でYesの場合、ステップ1906で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、長開放パターン(例えば、30秒間の開放であって、特定領域C22への入球が確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1910に移行する。ステップ1904でNoの場合には、ステップ1908で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、短開放パターン(例えば、0.1秒間の開放であって、特定領域C22への非入球が確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1910に移行する。
次に、ステップ1910で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をクリアする。次に、ステップ1912で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技実行中フラグをオンにする。次に、ステップ1914で、振分遊技実行制御手段MP36は、セットされた開放パターンにて第2大入賞口C20を開放し、ステップ1916に移行する。
次に、ステップ1916で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を確認し、第2大入賞口C20に遊技球が所定個数(10個)入賞したか否かを判定する。ステップ1916でYesの場合、ステップ1920に移行する。他方、ステップ1916でNoの場合には、ステップ1918で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20の開放期間(セットされた開放パターン)が終了したか否かを判定する。ステップ1918でYesの場合、ステップ1920に移行する。次に、ステップ1920で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1922で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1924で、振分遊技実行制御手段MP36は、当該振分遊技の実行ラウンドにおいて特定領域C22への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1924でYesの場合、ステップ1926で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ1928に移行する。ステップ1924でNoの場合も、ステップ1928に移行する。次に、ステップ1928で、振分遊技実行制御手段MP36は、ラウンド数カウンタに1を加算し(振分遊技の実行ラウンドを終了し)、次の処理(ステップ1734の処理)に移行する。尚、ステップ1918でNoの場合にも、次の処理(ステップ1734の処理)に移行する。
次に、図42は、第3実施形態における、図40のステップ1750(第3)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1780で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1780でYesの場合、ステップ1782で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、200回)をセットする。次に、ステップ1784で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1786で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1788で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度種別として第2限定頻度(第2限定頻度がセットされている場合、第2主遊技側の変動時間が極端に短くなる)をセットする。次に、ステップ1789で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMP53cに所定回数(本例では、200回であり、確変回数カウンタMP51cにセットする値と同値であることが望ましい)をセットし、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
尚、第3実施形態においては、確率変動遊技状態における第2主遊技側の大当りとなる確率はおよそ1/100であり、確変回数カウンタMP51cにセットされる回数は200回であり確率変動遊技状態における第2主遊技側の大当りとなる確率の分母より値が大きくなっている。このように構成することで、確率変動遊技状態に移行した時に大当りに当選せずに確率変動遊技状態が終了する事態を少なくすることができる。
他方、ステップ1780でNoの場合、ステップ1790で、特定遊技制御手段MP50は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、実行された特別遊技に係る大当り図柄が短開放図柄(本例では、4B)であるか否かを判定する。ステップ1790でYesの場合、ステップ1791で、特定遊技制御手段MP50は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる潜伏確変)にて当選した特別遊技の終了後であるか否かを判定する。ステップ1791でYesの場合、ステップ1792で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、50回)をセットする。次に、ステップ1793で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度種別として第2限定頻度(第2限定頻度がセットされている場合、第2主遊技側の変動時間が極端に短くなる)をセットする。次に、ステップ1794で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMP53cに所定回数(本例では、4回であり、時間短縮遊技状態に移行する以前の第2主遊技側に残存した保留球を高速消化するという趣旨である)をセットする。次に、ステップ1796及びステップ1798で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。尚、ステップ1790又はステップ1791でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。このように構成することで、確率変動遊技状態中に第2主遊技側で大当り図柄「4B」に係る特別遊技の終了後にのみ、時間短縮遊技状態に移行し得ることとなる。
次に、図43は、第3実施形態における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。まず、同図(a)の区間に示されるように、非確率変動・非時間短縮遊技状態においては、発射した遊技球数と第1主遊技始動口A10への入球による賞球との差分により、徐々に遊技者の持ち球が減っていくこととなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中には、大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「7A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・非時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第2限定頻度がセットされる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、確率変動・非時間短縮遊技状態(第2限定頻度)においては、1004/1024(=ほぼ毎変動)の確率で小当りが発生し、当該小当りに係る大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。尚、当該(c)の確率変動・非時間短縮遊技状態(第2限定頻度)は、最大200変動までのST(回数制限付き確率変動遊技状態)であり、遊技者にとって利益度の高い遊技状態である。
次に、同図(d)の区間に示されるように、大当り図柄「4B」に係る特別遊技中には、大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「4B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、非確率変動・時間短縮遊技状態となる。
次に、同図(e)の区間に示されるように、非確率変動・時間短縮遊技状態においては、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dが開放され易くなるため、遊技者は左打ちして、第1主遊技始動口(2)A10‐2に向けて遊技球を発射することとなり、主に第1主遊技側での遊技が実行される。尚、本例では、大当り図柄「4B」で大当りとなり、時間短縮遊技状態に移行した場合における、第2主遊技側の保留(残存保留)を短時間で消化させるため、時間短縮遊技状態における初回4変動のみは、第2限定頻度となるよう構成している(時間短縮遊技状態へと移行した際に、第2主遊技側の保留が残存している場合、第2主遊技側において75〜95秒の長時間である図柄変動が選択され易いため、遊技の進行が実質的に一時停止となってしまうことを防止するためである。尚、当該課題を解決するため、第1主遊技側の図柄変動を優先して実行する第1主遊技優先消化タイプや、第1主遊技図柄変動と第2主遊技図柄変動とを同時に実行し得る並列抽選タイプとするよう構成してもよい)。
次に、図44は、第3実施形態における、遊技状態の遷移に係るタイミングチャートである。まず、図中1のタイミングで、第1主遊技図柄が大当り図柄「7A」にて停止表示されたことを契機として、5Rの特別遊技が実行される。尚、本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技において、特定領域C22を有する第2大入賞口C20を長開放(遊技球の入球が容易)する振分遊技を実行する。
次に、図中2のタイミングで、大当り図柄「7A」に係る特別遊技が終了し、当該特別遊技中の振分遊技において、特定領域C22への入球が検出されたことに起因して、最大200変動までの回数制限付き確率変動・非時間短縮遊技状態へと移行すると共に、第2限定頻度がセットされる。
次に、図中3のタイミングで、第2主遊技図柄が小当り図柄「BK」にて停止表示されたことを契機として、小当り遊技が実行される(小当り遊技時においては、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の切り替えを行わない)。尚、第2限定頻度中(図中3〜4)は第2主遊技図柄の変動時間が短時間となり易く、また、第2主遊技側では高確率で小当りとなるため、小当り遊技が連続して発生することとなるのである(図中5〜6の期間も同様であるが、第2主遊技側の残存保留が存在しない場合には、第1主遊技側での遊技が実行されるため、小当り遊技は発生し難い)。
次に、図中4のタイミングで、第2主遊技図柄が大当り図柄「4B」にて停止表示されたことを契機として、5Rの特別遊技が実行される。尚、本例では、大当り図柄「4B」に係る特別遊技において、特定領域C22を有する第2大入賞口C20を短開放(遊技球の入球が困難)する振分遊技を実行する。この時、特別遊技当選確率は非確変(非確率変動遊技状態)中且つ非時短(非時間短縮遊技状態)中へと切り替えられる。
次に、図中5のタイミングで、大当り図柄「4B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、非確率変動・時間短縮遊技状態(最大50変動までの時間短縮遊技状態)へと移行する。尚、時間短縮遊技状態における初回の4変動のみ、第2限定頻度となるよう構成されている。
次に、図中6のタイミングで、時間短縮遊技状態における初回の4変動が終了したことを契機として第2限定頻度状態が終了する。尚、本例では特に図示していないが、第2主遊技側の残存保留が存在する状況ではない場合(例えば、第2限定頻度中でない場合の大当りに係る特別遊技終了後に、時間短縮遊技状態に移行する場合)、時間短縮遊技状態における初回の4変動についても、第2限定頻度とならないよう構成してもよい。
以上のように構成することで、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、第1主遊技側での大当りに係る特別遊技の終了後(特に、特定領域C22に遊技球が入球した場合)、回数制限付きの確率変動・非時間短縮遊技状態に移行し、第2限定頻度状態となる。当該第2限定頻度状態においては、第2主遊技図柄の変動時間が短時間となり易く、また、第2主遊技においては、高確率(本例では、1004/1024の確率)で小当りとなるよう構成されている。そのため、当該第2限定頻度状態においては小当り遊技が連続して発生し、当該小当り遊技に係る大入賞口C10への入球によって、賞球を獲得することが可能な、遊技者にとって高利益な期間を創出することができるのである。尚、当該高利益な期間は、前記回数制限による確率変動・非時間短縮遊技状態の終了か、もしくは特定領域C22への入球がなされなかった特別遊技(例えば、第2大入賞口C20を短開放する特別遊技)の終了を契機として終了する。ここで、回数制限による確率変動・非時間短縮遊技状態の終了ではなく、特定領域C22への入球がなされなかった特別遊技(例えば、第2大入賞口C20を短開放する特別遊技)の終了に起因して当該第2限定頻度状態が終了した場合には、最大50変動までの時間短縮遊技状態(第1主遊技側の変動効率が高まる状態)に移行することとなる。また、第1主遊技側で大当りとなった場合には、限定頻度状態へと移行するよう構成してもよい。他方、第2主遊技側において、確率変動・非時間短縮遊技状態(限定頻度状態)中の大当り(特に、大当り図柄「4B」に係る大当り)である場合には、非確率変動・時間短縮遊技状態に移行する一方、(限定頻度状態)中でない場合における大当り(特に、大当り図柄「4B」に係る大当り)である場合には、非確率変動・時間短縮遊技状態にしないよう構成されている。即ち、通常時(非確率変動・非時間短縮遊技状態)において、第1主遊技側で大当りした場合には、特別遊技状態中における特定領域C22への入球有無に拘わらず、限定頻度状態に移行するよう構成してもよく、また、通常時に第2主遊技側で大当りした場合には、特別遊技状態中における特定領域C22への入球有無に拘わらず、時間短縮遊技状態に移行しないよう構成してもよい。
尚、本例に係る遊技機では、通常時(非確率変動・非時間短縮遊技状態)においても、遊技球が入球可能(又は容易)である第2主遊技始動口B10への入球によって、高確率で小当りとなり、大入賞口C10を開放する小当り遊技を実行してしまう。そのため、通常時においては、遊技者が右打ち(特に、第2主遊技が開始すると遊技球の発射を止める単発打ち)することによって小当りを狙い打つことで賞球を獲得することを防止することが望ましい。本例では、通常時における第2主遊技側の図柄変動時間が長時間、且つ複数パターン(本例では、75秒、85秒、95秒)から選択されるよう構成することで、狙い撃ちを防止するよう構成したが、これには限定されず、小当り図柄の停止表示から、小当り遊技の開始までのデモ時間を複数パターン設けたり(及び、又は長時間としたり)、小当り遊技における大入賞口C10の開放パターンを複数設けたり(例えば、1回開放するパターン、2回開放するパターンを設ける)、小当り図柄の停止表示のタイミングで発射した遊技球が、小当り遊技に係る大入賞口C10の開放終了までに、大入賞口C10に到達不能又は困難とするよう構成してもよい(例えば、遊技球の速度を減速させる盤面構成としたり、遊技球の発射位置から大入賞口C10までの距離が長い盤面構成とすることによって実現可能である)。
ここで、上記の実施形態の内、主に小当りによって賞球を獲得する遊技性を持つ実施形態{第2実施形態、第2実施形態からの変更例1、第3実施形態であり、第2主遊技側の変動ではほぼ毎変動(1020/1024の確率で)、小当りが発生する}において、遊技者が右打ちを継続することで利益を得るよう構成するためには、{(大入賞口の賞球数)×(大入賞口入球数期待値)×(1分間あたりの小当り回数期待値)}即ち、1分間あたりの獲得賞球数期待値>(1分間あたりの遊技球の発射数)となるよう設計することが好適である。
例えば、上記の実施形態と同様、大入賞口の賞球数は13個、大入賞口の入球数期待値は3個、1分間あたりの遊技球の発射数は100個、とした場合、1分あたりの小当り回数が「2.56回」を超える(即ち、23.4秒に1回を超える頻度で小当りが発生する)よう構成することで、遊技者が利益を得ることが可能な設計値となる。ここで、小当り遊技におけるデモ時間について、実施例に基づき、小当り変動が1秒である場合、先の実施例と同じく小当りに係る大入賞口の開放時間を1.7秒とすると、小当り開始デモ・終了デモの時間の合計値を20.7秒未満とすることで、遊技者が利益を得ることが可能な設計値となる。但し、あくまで損益分岐点の話である為、1分あたり100発前後のプラスを担保したいのであれば、1分あたりの小当り回数期待値が5回(※12秒に1回・・・13×3×5=195発)となるよう構成することが好適である(その場合、小当り開始デモ・終了デモ時間の合計値を9.3秒とすればよい)。
尚、前記の設計値である場合、小当り開始デモ・終了デモ時間を、小当り図柄に応じて異ならせることで、狙い打ち・止め打ちを防止することが好適である(大入賞口の開放に合わせて遊技球を打ち出すことで、1分間当りの遊技球の発射数を減らし、利益を増大することが可能であるため)。例えば、大入賞口の賞球数を減らすことによって、狙い打ち・止め打ちの効果を低減させてもよい{利益を担保するためには、同時に1分間あたりの小当り回数期待値(又は大入賞口入球数期待値)を増やす(即ち、小当り開始デモ、終了デモの時間を短縮する)必要がある}。このように構成した場合、通常時に右打ちして小当りによって賞球を得る変則打ちのメリットも低減させることができることとなる。ここで、大入賞口の賞球数を減らしつつ、前記の設計と同様に1分間あたり195球の賞球を遊技者に獲得させたい場合、賞球5個×入球数3個×1分間あたり13回の小当り=195球、という設計が想定できる。この場合、4.61秒に1回の割合で小当りが当たればよいため、小当り開始デモ・終了デモ時間の合計値を1.91秒と構成すればよい。その結果、狙い打ち・止め打ちを防止するために図柄に応じてデモ時間を可変させなくとも、狙い打ち・止め打ちの効果を低減することが可能となる(狙い打ち・止め打ちする暇もなく小当りが連発するため)。
しかしながら、1分あたりの小当り回数を増やせば増やすほど、有利状態が継続する時間が短くなってしまう。「1分間あたりの小当り回数が多い=主遊技図柄の変動回数が多い」であるため、第2主遊技図柄における不利大当り(有利状態が終了する大当りであり、例えば、第3実施形態における「4B」大当り)に当選する可能性も、単位時間あたりで見れば大きくなるし、ST200変動を消化する時間も短くなる。そのため、実行したい演出に合わせて、大入賞口の賞球数・1分あたりの(単位時間あたりの)小当り回数期待値、大入賞口入球数期待値を調整すればよい。ここで、1分間あたり(単位時間あたり)の小当り回数期待値を調整する方法として、ST中の大当り確率(及びST回数)を調整してもよい{有利状態が継続する時間を延長したい場合、ST中の大当り確率を低くすればよい(同時に、ST回数を増加させることで、有利状態の継続率を維持することも可能である)。
(第4実施形態)
上記の実施形態にて述べたような構成は、小当りの発生間隔を短期間とすることで、打ち出しによる遊技球数の減少スピードよりも小当り遊技での獲得による遊技球数の増加スピードが上回るよう構成し、小当り遊技の連続発生により出玉を獲得できる遊技性としているわけであるが、このような思想を用いて、上述した遊技性とは異なる斬新な遊技性を更に創出可能である。そこで、そのような構成の一例を第4実施形態とし、以下、第3実施形態との相違点についてのみ、詳述する。更に、第4実施形態は、第3実施形態をベースとした変形例でもあるため、第3実施形態において示したいずれの構成についても、第4実施形態で適用可能であることも補足しておく。
はじめに、図45は、第4実施形態における、ぱちんこ遊技機の正面図である。まず、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が小当り図柄(図柄の種類については後述する)にて停止した場合に開状態となる、アウト口D36の右上方、且つ、第1大入賞口C10の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC24)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sによって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる(第2大入賞口ソレノイドC24を励磁して可変させる)。尚、第4実施形態では、第2大入賞口電動役物C21dは、第1大入賞口電動役物C11dと同様に平板状の部材ではあるが、第1大入賞口電動役物C11dの可変態様とは異なり、遊技盤(遊技領域D30)に対して垂直方向に可変する態様を採る。即ち、第2大入賞口電動役物C21dは、遊技盤(遊技領域D30)内に略完全に埋没する状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)と、遊技盤(遊技領域D30)から透明板D16と近接するまで、遊技者側に向かって突き出た状態(以下、進出状態)とを採る。そして、第2大入賞口電動役物C21dは、遊技盤(遊技領域D30)から突出することで、遊技領域D30を流下する遊技球を受入れ可能な箱状部材C20‐1(この箱状部材に入球した遊技球が第2大入賞口C20内へ進入する)の蓋となる役割を果たし、即ち、第2大入賞口電動役物C21dが退避状態を採る場合には、箱状部材C20‐1(延いては第2大入賞口C20内)へ遊技球が進入可能となる一方で、第2大入賞口電動役物C21dが進出状態を採る場合には、箱状部材C20‐1(延いては第2大入賞口C20内)へ遊技球が進入不能となる(この箱状部材が略密閉された状態となる)よう構成されている。
尚、第1大入賞口C10には、第3実施形態にて前述した、特定領域C22が設けられており、特別遊技における振分遊技実行ラウンドには第1大入賞口C10が開放することとなり、特別遊技における通常ラウンド(特別遊技における振分遊技実行ラウンド以外のラウンド)及び小当り遊技中には第2大入賞口C20が開放することとなる。
遊技盤上で展開される遊技内容については、まず、遊技領域D30へ向けて発射された遊技球は、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)に形成された流下ルート(以下、左打ちルートと呼ぶことがある)を流下するか、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)に形成された流下ルート(以下、右打ちルートと呼ぶことがある)を流下するか、に大きく2分される。ここで、左打ちルート上を流下した遊技球は、左第1主遊技始動口A10‐1又は第1大入賞口C10に入球する機会を得られる一方で、右打ちルートを流下した遊技球は、補助遊技始動口H10、第2大入賞口C20、右第1主遊技始動口A10‐2、第2主遊技始動口B10、第1大入賞口C10に入球する機会を得られる。また、第4実施形態においては、右打ちルートを流下した遊技球は、左打ちルート上を流下した遊技球よりも第1大入賞口C10に入球し易いよう構成されている(「入球し易い」及び「入球し難い」は、例えば、遊技球を右打ちルート及び左打ちルートにそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。)。
また、左打ちルート上には(不図示ではあるが)、多数の遊技釘及び風車によって、第1主遊技始動口A10へ向かって遊技球が誘導されたり誘導されなかったり、といったように遊技球が様々な流下態様を採る一方で、右打ちルート上には(不図示ではあるが)、左打ちルートと比較して遊技釘及び風車の数が少なく、遊技球が略一様な流下態様を採る。
右打ちルートに関してより具体的には、まず、遊技領域D30の右側を狙って発射された遊技球(例えば、発射装置による遊技球の発射強度が最大である場合であり、右打ちとも呼ばれる)は、外レールD32に沿って遊技領域D30内を飛び、遊技領域D30の右上端(遊技領域中央を基準)に設けられたストッパ部材(ゴム等で形成された部材)に衝突することで自重による落下を始める。次に、当該落下した遊技球は、その直下にある補助遊技始動口H10へ高確率で入球した後、流路幅が遊技球1個分を超え且つ遊技球2個分未満となる整流通路D50へ集球される(補助遊技始動口H10へ入球したか否かに拘わらず集球される)。次に、整流通路D50に沿って流下した遊技球は、整流通路D50の出口から放出された後、水平方向に対してやや左傾斜であり且つ3段構えとなっている第1段通路D51‐1、第2段通路D51‐2、第3段通路D51‐3、の各通路上を転動した後、アウト口D36へ向かって放出される。
ここで、第1段通路D51‐1に関しては、進出状態にある第2大入賞口電動役物C21dによって形成される一方で、第2段通路D51‐2及び第3段通路D51‐3に関しては、合成樹脂等によって形成された遊技球通路が遊技盤に対して予め固着されることで形成されている。即ち、第2大入賞口電動役物C21dが通常状態(進出状態)にあり、且つ、第1大入賞口電動役物C11dが通常状態(閉鎖状態)にある場合には、整流通路D50の出口から放出された遊技球が、第1段通路D51‐1上を転動する→第1段通路D51‐1から放出された遊技球が、第2段通路D51‐2上を転動する→第2段通路D51‐2から放出された遊技球が、第3段通路D51‐3上を転動する→第3段通路D51‐3から放出された遊技球がアウト口D36へ向かって放出される、との略一様な流下態様を採るよう構成されていることとなる。
このように、右打ちルートを流下した遊技球が略一様な流下態様を採るため、右打ちルートへ向けて遊技球を連続発射(約0.6秒間隔で1個発射)した場合、補助遊技始動口H10へ安定して入球し、第2大入賞口電動役物C21dが開放状態(退避状態)となった場合には、箱状部材C20‐1(延いては第2大入賞口C20内)へ安定して入球し、第1大入賞口電動役物C11dが開放状態となった場合には、第1大入賞口C10へ安定して入球するよう構成することができる。尚、第2段通路D51‐2から放出された遊技球が、第3段通路D51‐3に到達するまでの空間には、退避状態と進出状態とを採り得る第1主遊技始動口電動役物A11‐2dが設けられており、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dが進出状態となった場合には、右第1主遊技始動口A10‐2へ向かって遊技球を誘導可能に構成されている。
尚、このような構成とした場合、整流通路D50の出口から放出された遊技球が、第1段通路D51‐1、即ち、進出状態にある第2大入賞口電動役物C21dと強く衝突してしまうと、第2大入賞口電動役物C21dが破損してしまう恐れがある。そこで、少なくとも整流通路D50の出口においては、整流通路D50内を流下(略落下)してきた遊技球の勢いを削ぐための構成が肝要となる。第4実施形態においては、整流通路D50の出口付近において図示するように、整流通路D50の通路壁面が整流通路D50内に向かって突起する形状となっており、この形状により整流通路D50内を遊技球がジグザグに落下することで、遊技球の勢いを削ぐよう構成されているのである。尚、第4実施形態においては、同様の理屈で、第1段通路D51‐1上を転動する遊技球の勢い(転動速度)を削ぐための構成をも備えているのであるが、この点については後述する。
次に、図46を参照しながら、第1段通路D51−1上を転動する遊技球の勢い(転動速度)を削ぐための構成について説明する。まず、前述したように、第1段通路D51−1は、水平方向に対してやや左傾斜であり、進出状態にある第2大入賞口電動役物C21dによって形成されるものであり、第2大入賞口電動役物C21d自体は平板状の部材である。よって、第1段通路D51−1上を転動する遊技球の勢い(転動速度)は、そのままでは加速傾向となってしまうため、遊技球の勢いを削ぐための何らかの工夫を施さなければ、進出状態にある第2大入賞口電動役物C21dを退避状態に変位させたとしても{特に、進出状態→退避状態→進出状態との一連の変位を瞬間的に(例えば、0.1秒程度で)行わせた際に}、箱状部材C20−1(延いては第2大入賞口C20内)へ遊技球を上手く誘導できない恐れがある。そこで、第4実施形態においては、整流通路D50の出口付近において施した流路形状のように、第1段通路D51−1上を転動する遊技球がジグザグに進行するための工夫を施してある。
より具体的には、遊技球が第1段通路D51−1上を転動する範囲内において、遊技盤表面側に複数の突起部D51−1−1を設けると共に、透明板D16側にも複数の突起部D51−1−2を設け、且つ、当該複数の突起部D51−1−1と当該複数の突起部D51−1−2とが、互い違いに配列されるよう構成されている。ここで、当該複数の突起部D51−1−1に関しては、遊技盤表面に直接固着するよう構成すればよいが、当該複数の突起部D51−1−2に関しては、透明板D16裏面表面に直接固着してしまうと、仮に、遊技機のメンテナンス等の目的で透明板D16を開放した場合において、当該複数の突起部D51−1−2が外部に対して剥き出しの状態となってしまうため、メンテナンス者が当該複数の突起部D51−1−2に接触してしまう(最悪、剥がれ落ちてしまう)恐れがある(また、透明板D16を他の遊技機の部材として使いまわすことも困難となる)。よって、このような事態を回避するために、第4実施形態にておいは、箱状部材C20−1の壁面のうち透明板D16側の壁面を、進出状態にある第2大入賞口電動役物C21dよりも上に向かって伸長させておき、当該伸長させた箱状部材C20−1の壁面表面に対して当該複数の突起部D51−1−2を固着するよう構成されているのである。
このように、遊技球が第1段通路D51−1上を転動する範囲内において、複数の突起部D51−1−1及び複数の突起部D51−1−2を設けることで、第1段通路D51−1上を転動する遊技球がジグザグに進行するため、第1段通路D51−1上を転動する遊技球の勢い(転動速度)が減速傾向となる。ここで、右打ちルートへ向けて遊技球が連続発射(約0.6秒間隔で1個発射)された場合、整流通路D50の出口から放出された遊技球の勢いが削がれた状態で第1段通路D51−1に到達し、且つ、第1段通路D51−1上を転動する遊技球の勢いが更に減速されるため、第1段通路D51−1上で転動している期間が長期間となる結果、第2大入賞口電動役物C21d(即ち、第1段通路D51−1)を瞬間的に退避状態に変位させたとしても、箱状部材C20−1(延いては第2大入賞口C20内)へ遊技球を上手く誘導することが可能となる。加えて、第1段通路D51−1上を転動する遊技球の勢いが減速されるということは、右打ちルートへ向けて遊技球が連続発射された場合には、それら遊技球の位置間隔が狭まることを意味する(第1段通路D51−1上を転動する遊技球の渋滞が起こる)。よって、第2大入賞口電動役物C21d(即ち、第1段通路D51−1)上に複数個の遊技球が存在している状況をも創り出すことが可能となり、この場合、第2大入賞口電動役物C21d(即ち、第1段通路D51−1)を瞬間的に退避状態に変位させたとしても、箱状部材C20−1(延いては第2大入賞口C20内)へ当該複数個の遊技球を纏めて誘導することも可能となるのである(同図下段にてイメージ図を図示する)。
次に、図47を参照しながら、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの動作態様について説明する。まず、前述したように、第2段通路D51−2から放出された遊技球が、第3段通路D51−3に到達するまでの空間には、退避状態と進出状態とを採り得る第1主遊技始動口電動役物A11‐2dが設けられている(退避状態及び進出状態の意味については、第2大入賞口電動役物C21dと同様であるが、以下で説明するように、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの場合には、進出状態を採る場合において右第1主遊技始動口A10‐2に遊技球が入球し易い開放状態となり、退避状態を採る場合において右第1主遊技始動口A10‐2に遊技球が入球し難い閉鎖状態となる)。ここで、第4実施形態においては、退避状態(閉鎖状態)にある第1主遊技始動口電動役物A11‐2dを瞬間的に進出状態(開放状態)へ変位させたとしても{特に、退避状態→進出状態→退避状態との一連の変位を瞬間的に(例えば、0.1秒程度で)行わせた際に}、右第1主遊技始動口A10‐2には入球しないことを物理的に担保できるよう構成されている。
尚、左第1主遊技始動口A10‐1は、左第1主遊技始動口A10‐1への遊技球の入球を検出する左第1主遊技始動口入球検出装置A11s‐1を有しており、右第1主遊技始動口A10‐2は、右第1主遊技始動口A10‐2への遊技球の入球を検出する右第1主遊技始動口入球検出装置A11s‐2を有している。また、第4実施形態においては、2つ設けている第1主遊技始動口が、右打ちと左打ちによって打ち分け可能であるため、左第1主遊技始動口A10‐1と右第1主遊技始動口A10‐2としたが、前述した第1主遊技始動口(1)A10と第1主遊技始動口(2)A10‐2としてもよい(図38参照)。
また、第4実施形態においては、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)において、左打ちした場合には、左第1主遊技始動口A10‐1へ入球可能(又は、入球容易)であり、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)において、右打ちした場合には、第2主遊技始動口B10に入球可能(又は、入球容易)となっている。
また、第3段通路D51‐3は、遊技者から見て左右方向に駆動可能になっており、遊技機の電源投入時から一定の動作にて、「左位置→右位置→左位置」と駆動し続けるよう構成されている。尚、第3段通路D51‐3の滞在時間は、当該左位置の滞在時間の方が当該右位置の滞在時間よりも相対的に長時間となるよう構成されている。右打ちルートを流下してきた遊技球は、第3段通路D51‐3が左位置の場合には、第2主遊技始動口B10に入球し難く(又は、不可能)、第1大入賞口C10へ誘導され易いよう構成されている一方、第3段通路D51‐3が右位置の場合には、第2主遊技始動口B10に入球し易く、第1大入賞口C10へ誘導され難いよう構成されている。このように構成することで、右打ちルートを流下し、第2主遊技始動口B10の周辺まで流下してきた遊技球のほぼすべてが第2主遊技始動口B10に入球してしまわないように入球効率を調整している。
次に、図48は、第4実施形態における、図5のステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。本図は、第2実施形態からの変更例1における図34と同様の処理となっており、即ち、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する、いわゆる並列抽選を実行可能に構成されている。
次に、図49は、第4実施形態における、図48のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。本図は、第2実施形態からの変更例1に類似しているため、第2実施形態からの変更例1との相違点を挙げることとする。第2実施形態からの変更例1との相違点は、ステップ1410‐3(第4)であり、その目的は、後述するように、並列抽選の実行時における大当り当選確率及び小当り当選確率を調整することと、ある遊技状態に滞在している場合には、主遊技図柄の変動時間に係る選択傾向(換言すれば、変動時間を抽選する際に用いる抽選テーブル)を一律にする(ある遊技状態に滞在している場合には、当該抽選テーブルを変更しない)よう構成することである。即ち、ステップ1410‐2で、主遊技図柄に関する停止図柄を決定した後、ステップ1410‐3(第4)で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて第1(第2)主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1412に移行する。
次に、図50は、第4実施形態における、主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。まず、主遊技テーブル1(当否抽選用テーブル)の特徴としては、第1主遊技側及び第2主遊技側のいずれにも、小当りが設けられており、且つ、当否抽選の結果大当りとなる確率が、非確率変動遊技時に5/1024、確率変動遊技時に7/1024となっている。また、第1主遊技側の当否抽選の結果小当りとなる確率が17/1024、第2主遊技側の当否抽選の結果小当りとなる確率が1016/1024となっている。また、第1主遊技側の当否抽選の結果ハズレとなる確率が、非確率変動遊技時が1002/1024、確率変動遊技時が1000/1024となっており、第2主遊技側の当否抽選の結果ハズレとなる確率が、非確率変動遊技時が3/1024、確率変動遊技時が1/1024となっている。このように、第4実施形態においては、第2主遊技側の当否抽選結果はほぼ小当りとなるよう構成されている。第1主遊技側は、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とのいずれにおいても、当否抽選の結果、選択される割合は、「ハズレ≧小当り≧大当り」となっている。他方、第2主遊技側は、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とのいずれも、当否抽選の結果、選択される割合は、「小当り≧大当り≧ハズレ」となっている。尚、第1主遊技側においては、ハズレが最も選択され易くなっていればよく、「ハズレ≧大当り≧小当り」となるように乱数を振り分けてもよい(特に、小当りに関しては設けなくともよい)。また、第2主遊技側においては、小当りが最も選択され易くなっていればよく、「小当り≧ハズレ≧大当り」となるように乱数を振り分けてもよい。
次に、主遊技テーブル2(図柄決定用テーブル)の特徴としては、第1主遊技側には第2大入賞口C20が短開放となる大当り図柄(本例では、4A)が設けられている一方、第2主遊技側には第2大入賞口C20が短開放となる大当り図柄は設けられていないよう構成されている。また、1回の大当りにおける合計賞球数が最も多い大当り図柄は、16Rの特別遊技が実行される「7A・7B」であり、最大で「2400球」が払い出されるよう構成されている(詳細は後述する)。
次に、主遊技テーブル3(変動態様決定用テーブル)の特徴としては、第2主遊技側においては、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)においては、当否結果に拘らず、最も短時間となる変動時間(本例では、1秒)のみが選択されるようになっている。このように構成することで、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)では、右打ちを実行すると、短時間の間隔にて小当りが連続的に当選し続けるよう構成されている(この構成によって創出される作用については後述する)。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)以外の遊技状態(特に、非確率変動遊技状態)においては、大当り時には、相対的に短時間の変動時間(本例では、5秒)のみが選択されるようになっており、ハズレ時又は小当り時には、相対的に長時間の変動時間(本例では、100分以上)のみが選択されるようになっている。また、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の大当り時の平均変動時間と、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間とは、「通常遊技状態における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間>通常遊技状態における第2主遊技図柄の大当り時の平均変動時間」の関係となっている。また、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間と、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)における第2主遊技図柄の平均変動時間とは、「通常遊技状態における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間>確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における第2主遊技図柄の平均変動時間」の関係となっている。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)が終了したタイミング以降は、第2主遊技図柄の変動時間が極端に長時間となるのであるが、当該タイミングにおいては、第2主遊技保留が残存している可能性が高く、当該タイミング以降、左打ちにて遊技を進行する場合に遊技の進行を阻害することが懸念される。よって、当該残存保留をハズレにて強制停止させるために(当該残存保留をハズレとして消化させるために)、第1主遊技側の小当りを適切な頻度(本例では、17/1024)で出現させるよう構成されている(尚、その場合の変動時間は3秒となっている)。具体的には、第2主遊技図柄の変動中(特に、小当り図柄に係る図柄変動中)にて、第1主遊技側の小当り図柄に係る図柄変動が終了し、第1主遊技側の小当り遊技が開始されることにより、当該第2主遊技図柄の変動がハズレ図柄にて強制停止することで、当該第2主遊技図柄の変動を終了させることができると共に、第2主遊技側の小当り遊技が実行されないようにすることができる。尚、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において、第2主遊技側の小当り遊技の開始により、変動中の第1主遊技図柄の変動がハズレ図柄にて強制停止することとなるが、第4実施形態においては、第2主遊技側の大当り又は確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における所定回数(本例では、200回)の主遊技図柄の変動により、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態が終了し得るような遊技性であるため、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の変動に係る停止図柄がすべてハズレ図柄となるよう構成されている。
また、第4実施形態においては、大当り図柄又は小当り図柄が停止したタイミングで、他方の主遊技側が図柄変動中であった場合に、当該他方の主遊技側の図柄変動をハズレ図柄にて強制停止するよう構成したが、これには限定されず、或る大当り図柄又は小当り図柄に係る変動中にて他方の主遊技図柄の変動が開始された場合には、当該変動開始タイミングにて当該他方の主遊技図柄の当否抽選結果をハズレに強制変換し、或る大当り図柄又は小当り図柄に係る変動停止タイミングにて、当該他方の主遊技図柄の変動を停止させるよう構成してもよい。
尚、第4実施形態における主遊技テーブル3(変動態様決定用テーブル)の構成は変更しても問題なく、例えば、(1)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第1主遊技側においては、所定条件の充足を契機として限定頻度状態に移行し得る、(2)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第1主遊技図柄側に係る変動態様の種類が多い(例えば、100種類)、(3)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第1主遊技側に係る変動時間の平均値が中時間(第2主遊技側の前記長時間よりも短く、第2主遊技側の前記短時間よりも長い時間であり、例えば、30秒)である、(4)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第2主遊技側においては、限定頻度状態に移行しない(第1主遊技側が限定頻度状態であっても移行しない)、(5)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類が少ない(例えば、1種類)、(6)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動時間の平均値が長時間(例えば、100分)である、(7)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技側においては、限定頻度状態に移行しない、(8)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技図柄側に係る変動態様の種類が少ない(確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合の第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類よりも多い数であり、例えば、5種類)、(9)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技図柄側に係る変動時間の平均値が短時間(例えば、3秒)である、(10)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第2主遊技側においては、限定頻度状態に移行しない、(11)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類が少ない(確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合の第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類よりも多い数であり、例えば、5種類)、(12)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動時間の平均値が短時間(例えば、3秒)である、といったように構成してもよい{(1)〜(12)のすべての構成を同時に満たしていてもよいし、適宜組み合わせてもよい}。また、上記(1)〜(12)の構成は、すべてハズレ時のみに適用するよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技側においては、所定条件の充足を契機として限定頻度状態に移行し得るよう構成してもよく、そのように構成することで、並列抽選を実行可能、且つ、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて右打ちを実行した際に、第1主遊技始動口と第2主遊技始動口とのいずれの始動口にも入球し得るような構成である場合において、限定頻度状態に移行させた場合に第1主遊技図柄の変動時間を長くすることで、第1主遊技側にて大当りに当選するまでの平均の時間を長くすることができる、即ち、第2主遊技側における小当りが連続する時間を長くすることができることとなる。また、前述した限定頻度状態への移行条件となる所定条件は、例えば、大当り図柄、小当り図柄等の特定の図柄の停止、大当り又は小当り終了後からの図柄変動の累積回数が所定回数に到達、等が挙げられる。尚、当該所定条件に係る大当り図柄と小当り図柄とは、すべての大当り図柄及び/又はすべての小当り図柄としてもよいし、特定の大当り図柄及び/又は特定の小当り図柄としてもよい。
次に、図51は、第4実施形態における、図40のステップ1900(第3)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。第3実施形態との相違点は、ステップ1904(第4)であり、即ち、ステップ1902で振分遊技実行中フラグがオフであった場合(即ち、ラウンド開始時において)、ステップ1904(第4)で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、停止している主遊技図柄は長開放図柄(第1大入賞口C10が長開放となる大当り図柄であり、本例では、5A・7A・5B・7B)であるか否かを判定する。ステップ1904(第4)でYesの場合、ステップ1906に移行し、Noの場合には、ステップ1908に移行する。また、第3実施形態においては、振分遊技実行ラウンドにて開放する大入賞口は第2大入賞口C20としていたが、第4実施形態においては、振分遊技実行ラウンドにて開放する大入賞口は第1大入賞口C10となっている。
ここで、同図上段の図表は、第4実施形態における大当り毎の平均賞球数である。同図表に示されるように、第4実施形態においては、1回の大当りにおける合計賞球数が最も多い大当り図柄は、「7A・7B」であり、「15球×10球×16R」で最大で「2400球」が払い出されるよう構成されている(この構成によって創出される作用については詳細は後述する)。尚、第4実施形態においては、振分遊技実行ラウンドは、すべての大当り図柄において「3R、5R」となっている。
次に、図52は、第4実施形態における、図40のステップ1750(第4)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1799‐1で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内を参照し、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1799‐1でYesの場合、ステップ1799‐2で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値に所定回数(本例では、200回)をセットする。次に、ステップ1799‐3で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1799‐4で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1799‐5で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照し、終了した特別遊技に係る停止図柄は確変・時短大当り図柄(本例では、7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1799‐5でYesの場合、ステップ1799‐6で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数A(本例では、200回)をセットし、ステップ1799‐9に移行する。
他方、ステップ1799‐1でNoの場合、ステップ1799‐7で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照し、終了した特別遊技に係る停止図柄は時短大当り図柄(本例では、4A)であるか否かを判定する。ステップ1799‐7でYesの場合、ステップ1799‐8で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数B(本例では、50回)をセットし、ステップ1799‐9に移行する。
次に、ステップ1799‐9で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオンにする。次に、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。尚、ステップ1799‐5又はステップ1799‐7でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
このように、第4実施形態においては、確率変動遊技状態に移行した場合には、当該移行に係る特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの主遊技図柄の所定回数の変動により確率変動遊技状態が終了(通常遊技状態に移行)する(いわゆる、ST)よう構成されている。また、第1大入賞口C10内に設けられた特定領域C22への遊技球の入球に起因して、特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行する遊技機(所謂、玉確タイプの遊技機)となっている。また、「5A・5B」に係る特別遊技中に特定領域C22に入球した場合の特別遊技終了後(及び、「4A」に係る特別遊技中に特定領域C22に入球した場合の特別遊技終了後であるが基本的に入球しない)には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)となるよう構成されている(ステップ1799‐5でNoの場合が、停止図柄が「5A・5B」の場合、又は、停止図柄が「4A」の場合の一部である)。尚、第4実施形態においては、時短大当り図柄(4A)に係る特別遊技中に、特定領域C22への入球があった場合(主遊技確変移行予約フラグがオンとなった場合)に、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行するよう構成されているが、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(時短回数カウンタMP52cには、ステップ1799‐8の所定回数Bをセットすることが望ましい)、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)に移行するよう構成してもよい。
次に、図53は、第4実施形態における、図5のステップ1800のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。第3実施形態との相違点は、ステップ1828(第4)〜ステップ1836(第4)であり、その目的は、第1主遊技側で発生した小当りの場合には、遊技者に対して略賞球を付与しない一方、第2主遊技側で発生した小当りの場合には、遊技者に対して賞球を付与するよう構成することである。即ち、ステップ1806で、小当り実行フラグをオンにした後、ステップ1828(第4)で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBを参照し、停止図柄が第1主遊技小当り図柄(本例では、AK)であるか否かを判定する。ステップ1828(第4)でYesの場合、ステップ1830(第4)で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tに、第1開放時間(第1主遊技に係る小当り遊技実行時にセットされる時間であり、本例では、0.1秒)をセットし、ステップ1810に移行する。他方、ステップ1828(第4)でNoの場合、換言すると、停止図柄が第2主遊技小当り図柄(本例では、BK)である場合、ステップ1832(第4)で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tに、第2開放時間(第2主遊技に係る小当り遊技実行時にセットされる時間であり、本例では、1.7秒)をセットする。次に、ステップ1834(第4)で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技が開始された旨を示す小当り開始コマンド(サブ側へのコマンド)をセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1810に移行する。このように、第4実施形態においては、小当り開始コマンドは、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時にのみセットするよう構成されており、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時にはセットされない。よって、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)停止時においては、遊技者が演出を視認しても小当り当選を察知し難く、当該小当りによって遊技球を獲得し難くなっている(右打ちを実行していないため)。尚、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)は、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の長時間となる変動(100秒以上の変動)をハズレ図柄にて強制停止させる役割{例えば、主遊技図柄の累積変動回数を契機として、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)から通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)に移行した場合に、残存している第2主遊技側の保留に係る図柄変動を強制停止する役割}を担っている。また、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時、及び、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時のいずれの場合にも、小当り開始コマンドをセットするよう構成してもよく、そのように構成した場合には、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時にセットする小当り開始コマンドと、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時にセットする小当り開始コマンドとを異なるコマンドにすることが望ましく、例えば、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時には、演出表示装置SG上にて、遊技者に視認し難い(例えば、表示面積が小さい)右打ち指示表示を表示し(音声なしとしてもよい)、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時には、演出表示装置SG上にて、遊技者に視認し易い(例えば、表示面積が大きい)右打ち指示表示を表示する(音声にて報知してもよい)よう構成してもよい。
また、ステップ1816で第2大入賞口C20に所定個数(本例では、10個)入賞した、又は、ステップ1818で小当り遊技用タイマMP41tが所定時間に到達した(開放時間が経過した)場合、ステップ1836(第4)で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBを参照し、停止図柄が第2主遊技小当り図柄(本例では、BK)であるか否かを判定する。ステップ1836(第4)でYesの場合、ステップ1820で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技が終了した旨を示す小当り終了コマンド(サブ側へのコマンド)をセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1822に移行する。尚、ステップ1836(第4)でNoの場合、換言すると、停止図柄が第1主遊技小当り図柄(本例では、AK)であった場合にもステップ1822に移行する(前述した、小当り開始コマンドと同様に、小当り終了コマンドも第2主遊技小当り図柄に係る小当り遊技中にのみセットされる)。尚、第4実施形態においては、小当り遊技にて開放する大入賞口は第2大入賞口C20となっている。
ここで、同図上段の図表は、第4実施形態における小当り図柄毎の平均賞球数である。同図表に示されるように、第4実施形態においては、1回の小当りにおける平均合計賞球数(即ち、1回の小当りによって遊技者が獲得できる遊技球数の期待値)は、「AK」の場合には「1.5球」と相対的に少なくなっている一方、「BK」の場合には「15球」と相対的に多くなっている、即ち、「AK」に係る小当りにおいては、多くの場合において第2大入賞口C20に遊技球が1球も入球しないよう構成されている一方、「BK」に係る小当りにおいては、多くの場合において第2大入賞口C20に遊技球が1球以上入球するよう構成されている。
次に、図54は、第4実施形態における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。第3実施形態との相違点は、ステップ2050(第4)及びステップ2500(第4)であり、即ち、ステップ2050(第4)で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する右打ち指示表示制御処理を実行する。また、ステップ2400で特別遊技関連表示制御処理を実行した後、ステップ2500(第4)で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する小当り遊技関連表示制御処理を実行し、ステップ2600に移行する。
次に、図55は、第4実施形態における、図53のステップ2050(第4)のサブルーチンに係る、右打ち指示表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2052で、右打ち指示表示制御手段SM26は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在小当り遊技実行中であるか否かを判定する。ステップ2052でYesの場合、ステップ2054で、右打ち指示表示制御手段SM26は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在実行中の小当りに係る小当り図柄は「AK」(第1主遊技小当り図柄であり、小当り遊技実行時に第2大入賞口C20が短時間の開放となり、遊技者に第2大入賞口C20への入球を促さないことを意図した小当り図柄)ではないか否かを判定する。ここで、当該処理について補足しておくと、現在実行中の小当りに係る小当り図柄が「AK」である場合には、右打ち指示表示が表示されないため、遊技者にとっては、小当りが実行されているか否かが外観上認識困難となる一方で、現在実行中の小当りに係る小当り図柄が「BK」である場合には、右打ち指示表示が表示されるため、遊技者にとっては、小当りが実行されているか否かが外観上認識容易となる。また、現在実行中の小当りに係る小当り図柄が「AK」である場合にも、右打ち指示表示を表示するよう構成してもよく、そのような場合には、「AK」に係る右打ち指示表示を、他の小当り図柄(本例では、「BK」)に係る右打ち指示表示よりも、遊技者にとって視認性が低い(目立たない)よう構成することが望ましい。また、同一の小当り図柄であっても、当該小当り図柄当選時の遊技状態によって、右打ち指示表示の表示態様を相違させてもよく、例えば、「AK」に係る小当り遊技中の右打ち指示表示は、非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態)にて「AK」に係る小当り遊技に当選した場合には、右打ち指示表示を実行せず、時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態)にて「AK」に係る小当り遊技に当選した場合には、右打ち指示表示を実行してもよい。尚、視認性とは、透過性や表示領域SG10の全体のうちどれくらいを占めるかといった表示領域占有率等のことであり、視認性だけに限らず、音声や演出発光態様を異ならせても良い(音声や演出発光の有無としてもよい)。ステップ2054でYesの場合、ステップ2056で、右打ち指示表示制御手段SM26は、第1右打ち指示表示及び第2右打ち指示表示を表示するコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
他方、ステップ2052又はステップ2054でNoの場合、ステップ2058で、右打ち指示表示制御手段SM26は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態)であるか否かを判定する。ステップ2058でYesの場合、ステップ2060で、右打ち指示表示制御手段SM26は、第1右打ち指示表示を表示するコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。他方、ステップ2058でNoの場合、ステップ2062で、右打ち指示表示制御手段SM26は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2062でYesの場合、ステップ2064で、右打ち指示表示制御手段SM26は、第2右打ち指示表示を表示するコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。このように、第4実施形態においては、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)においても右打ち指示表示が表示され得るよう構成されているのだが、当該確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)における右打ち指示表示(第2右打ち指示表示)は、時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態)における右打ち指示表示(第1右打ち指示表示)とは表示態様が異なるよう構成されている(潜伏確変状態時において右打ちさせるという特殊な遊技性であるため、当該特殊な遊技性を遊技者に対して伝達するという趣旨である)。尚、ステップ2064にて実行される右打ち指示表示は、他の右打ち指示表示とは異なる第3右打ち指示表示としてもよく、当該第3右打ち指示表示は、第1右打ち指示表示よりも遊技者に視認し難い(例えば、演出表示装置SG上にて表示面積が小さい)よう構成してもよい。
ここで、同図右上段は、右打ち指示表示の表示イメージ図である。第1右打ち指示表示と第2右打ち指示表示とは演出表示装置SG上で重ならない位置に表示される。尚、本例においては、右打ち指示表示は2種類(第1右打ち指示表示、第2右打ち指示表示)としたがこれには限定されず、3種類以上設けてもよいし、同一の遊技状態にて複数種類の右打ち指示表示が表示され得るよう構成してもよい。
他方、ステップ2062でNoの場合、ステップ2066で、右打ち指示表示制御手段SM26は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在特別遊技実行中であるか否かを判定する。ステップ2066でYesの場合、ステップ2068で、右打ち指示表示制御手段SM26は、第1右打ち指示表示を表示するコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。他方、ステップ2066でNoの場合、ステップ2070で、右打ち指示表示制御手段SM26は、第1右打ち指示表示及び第2右打ち指示表示を消去するコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
次に、図56は、第4実施形態における、図54のステップ2500(第4)のサブルーチンに係る、小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2520で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、小当り中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2520でYesの場合、ステップ2522で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から小当り開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2522でYesの場合、ステップ2524で、背景演出表示制御手段SM23は、小当り開始表示に係るコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2526で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、小当り中フラグをオンにし、ステップ2528に移行する。尚、ステップ2520でNoの場合にも、ステップ2528に移行する。
次に、ステップ2528で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から小当り終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2528でYesの場合、ステップ2530で、背景演出表示制御手段SM23は、小当り終了表示に係るコマンドをセット(ステップ2600の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2532で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、小当り中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。尚、ステップ2522又はステップ2528でNoの場合にも、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。尚、前述したように、小当りが実行された旨を演出によって遊技者に伝達する趣旨は、小当り遊技によって出玉を獲得させ、更に小当り遊技の連続発生によって出玉を増加させていくことにあるため、小当りの実行中においては、小当りの発生回数や当該小当り遊技の連続発生によって獲得できた累積出玉数(払出数)を表示しておくことが好適となる。
次に、図57は、第4実施形態における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。まず、同図(a)の区間に示されるように、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)においては、発射した遊技球数と左第1主遊技始動口A10‐1への入球等による賞球との差分により、徐々に遊技者の持ち球が減っていくこととなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、大当り図柄「5A」に係る特別遊技中には、右打ちにて遊技し、第1大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。以降、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)となる。尚、仮に大当り図柄「5A」の停止表示時において、第2主遊技図柄が変動表示中であった場合には(いわゆる並列抽選を採用しているため、このような事象が発生し得る)、当該第2主遊技図柄が小当り図柄や大当り図柄で停止表示される予定であったとしても、当該第2主遊技図柄がハズレ図柄にて強制停止されることとなる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)での第2主遊技側の当否抽選においては、1016/1024(=ほぼ毎変動)の確率で小当りに当選し、且つ、潜伏確変状態においては当該小当り当選に係る図柄変動が短時間(本例では、1秒)となるため、当該小当りに係る第2大入賞口C20への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。尚、当該(c)の確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)は、最大200変動までのST(回数制限付き確率変動遊技状態)である。また、当該(c)の確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)は、大当りとなる確率が1変動あたり7/1024であることから平均146変動継続し、当該146回の図柄変動によって、小当りは平均145回当選するため、当該(c)の確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態滞在中における、第2主遊技に係る小当りによる合計の平均賞球数は2175球となっている。
次に、同図(d)の区間に示されるように、大当り図柄「7B」に係る特別遊技中には、第2大入賞口C20への入球、等による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「7B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)となる。尚、前述したように当該「7B」は、第4実施形態において、最も遊技球を払い出し得る大当り図柄であり、当該「7B」に係る大当りにて「2400球」の賞球が払い出されることとなる。
ここで、前述した、(c)から(d)までの区間が確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)における「7B」図柄に係る大当りを含めた遊技球を獲得し得る一連の流れであるが、当該一連の流れのうち、(c)の区間、即ち、小当りによる賞球を獲得する区間(又は、大当りを除いた賞球を獲得する区間)における合計の平均賞球数は「2145球」となっており、他方、(d)の区間、即ち、最大の賞球数となる大当り(第1主遊技側の大当りと第2主遊技側の大当りとのすべての大当りのうち最大の賞球数となる大当り)による賞球を獲得する区間における合計の平均賞球数は「2400球」となっており、「大当りによる合計賞球数>小当りによる合計賞球数」の構成になっている。また、「大当りによる合計賞球数>大当りを除いた合計賞球数」の構成にもなっている。
次に、同図(e)の区間に示されるように、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)においては、遊技者は右打ちにて遊技し、右第1主遊技始動口A10‐2に向けて遊技球を発射することとなり、主に第1主遊技側での遊技が実行される。また、右第1主遊技始動口A10‐2への遊技球の入球による賞球により、持ち球を維持しながら遊技を進行することができる。
以上のように構成することで、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の場合には、第2主遊技図柄に係る変動時間を相対的に短時間(本例では、1秒)とし、且つ、右打ちにて第2主遊技始動口B10へ向けて遊技球を発射して遊技を進行するよう構成する一方、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)の場合には、第2主遊技図柄に係る変動時間を相対的に長時間(本例では、100分以上の長時間)とし、且つ、右打ちにて右第1主遊技始動口A10‐2へ向けて遊技球を発射して遊技を進行するよう構成している。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の場合には、第2主遊技始動口B10への入球に係る小当りに連続して当選することにより遊技球を増加させつつ大当りの当選に期待する遊技性となる一方、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)の場合には、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの賞球等により持ち球を維持しつつ大当りの当選に期待する遊技性となり、右打ちにて遊技を進行する場合にも、遊技状態によって異なる複数の遊技性を実現することができることとなる。
(第4実施形態からの変更例1)
ここで、第4実施形態においては、遊技状態に応じて参照される変動態様決定テーブルが一律となるよう構成し、ある遊技状態{確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)}において参照される変動態様決定テーブルにおいては、小当りの発生間隔が短期間となることで出玉を増加させるよう構成されていたが、遊技状態が同一であっても所定の条件を充足した場合には、参照される変動態様決定テーブルを異ならせても良く、その場合には、更なる遊技性のバリエーションを創出することが可能となる。そこで、そのような構成の一例を第4実施形態からの変更例1とし、以下、第4実施形態との相違点についてのみ、詳述する。更に、第4実施形態からの変更例1は、第4実施形態をベースとした変形例でもあるため、第4実施形態において示したいずれの構成についても、第4実施形態からの変更例1で適用可能であることも補足しておく。
はじめに、図58は、第4実施形態からの変更例1における、図48のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ1458(第4変1)〜ステップ1462(第4変1)、ステップ1850(第4変1)、ステップ1464(第4変1)及びステップ1466(第4変1)であり、その目的は、遊技状態が同一であっても所定の条件を充足した場合には、参照される変動態様決定テーブルを異ならせるよう構成することである。即ち、ステップ1458(第4変1)で、限定頻度制御手段MP53は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cのフラグエリアを参照し、限定頻度フラグがオンであるか否かを判定する(この限定頻度フラグのオン・オフによって、参照される変動態様決定テーブルを異ならせるのであるが、当該フラグのオン・オフの切り換えは同一の遊技状態下で行われ得る)。ステップ1458(第4変1)でYesの場合、ステップ1460(第4変1)で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し(特に、主遊技テーブル3を参照し)、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1412に移行する。他方、ステップ1458(第4変1)でNoの場合、ステップ1462(第4変1)で、限定頻度制御手段MP53は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し(特に、限定頻度テーブルを参照し)、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1412に移行する。
また、ステップ1454(第2変1)で、第1(第2)変動中フラグをオフにした後、ステップ1850(第4変1)で、限定頻度制御手段MP53は、後述する、限定頻度移行判定処理を実行し、ステップ1430に移行する。
また、ステップ1432で、条件装置作動フラグをオンにした後、ステップ1464(第4変1)で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度カウンタMP53cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1466(第4変1)で、限定頻度制御手段MP53は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cのフラグエリア内にある、限定頻度フラグをオフにし、ステップ1500に移行する。
このように、第4実施形態からの変更例1においては、大当りとなった場合に、限定頻度に係る情報(限定頻度カウンタMP53cのカウンタ値、限定頻度フラグ状況)をクリアするよう構成されているのであるが、後述するように、大当りとなって特別遊技が実行された後から起算して、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄の変動累積回数が所定回数に到達すると、当該所定回数の到達前後における遊技状態が同一であっても、参照される変動態様決定テーブルが異なることとなる(限定頻度カウンタMP53cのカウンタ値に応じて、限定頻度フラグのオン・オフが切り替わる)。
次に図59は、第4実施形態からの変更例1における、主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。第4実施形態からの変更点は、限定頻度テーブルを設けたことであり、当該テーブルの特徴構成は、第2主遊技側のハズレ時又は小当り時に選択される変動時間の平均値が、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)にて参照するテーブルにて選択される変動時間の平均値よりも長時間であるものの、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態以外の遊技状態(特に、通常遊技状態=非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)にて参照するテーブルにて選択される変動時間の平均値よりも短時間となっている。このように構成されているため、限定頻度フラグがオンの場合には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)よりも長い間隔で小当りが発生するものの、定期的に小当りが発生するため、遊技者の持ち球が現状維持(又は微減)に近い形にまで当該小当りによる出玉で補填されていくこととなる。また、第2主遊技大当り図柄として、短開放大当り図柄(振分遊技実行ラウンドにて、第1大入賞口C10が短開放となる大当り図柄であり、本例では、4B)が設けられているが、これは第4実施形態からの変更例1においては、確率変動遊技状態が次回の大当り発生まで継続するよう構成されているため、確率変動遊技状態から非確率変動遊技状態へと移行させる役割を果たすものである。
尚、第4実施形態からの変更例1における、第2主遊技図柄の変動時間の平均値は、「確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の平均値≦限定頻度時(限定頻度フラグがオンとなり、限定頻度テーブルが参照される状態)の平均値≦確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態以外の遊技状態時(特に、通常遊技状態=非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)の平均値」となっている。また、ハズレ時のみに限定しても、上記構成は成り立っている。
次に、図60は、第4実施形態からの変更例1における、図58のステップ1850(第4変1)のサブルーチンに係る、限定頻度移行判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1852で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度カウンタMP53cのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ1854で、限定頻度制御手段MP53は、限定頻度カウンタMP53cを参照し、当該カウンタ値は所定値(本例では、500)に到達したか否かを判定する。ステップ1854でYesの場合、ステップ1856で、限定頻度制御手段MP53は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照し、現在の遊技状態が確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)ではないか否かを判定する。ステップ1856でYesの場合、ステップ1858で、限定頻度制御手段MP53は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cのフラグエリア内にある、限定頻度フラグをオンにし、次の処理(ステップ1430の処理)に移行する。尚、ステップ1854又はステップ1856でNoの場合にも、次の処理(ステップ1430の処理)に移行する。
このように、第4実施形態からの変更例1においては、特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの図柄変動回数が所定回数(本例では、500回)に到達すると、限定頻度状態(主遊技図柄の当選確率の高低や電サポ状態の有無には影響を与えず、主遊技図柄の図柄変動時間に対してのみ影響を与える状態)に移行するよう構成されており、そのように構成することで、当該所定回数の期間に亘って大当りに当選できないことにより持ち球を減らした場合に、第2主遊技側の小当りに当選する時間の間隔を短くすることできる。その結果、発射した遊技球に対する特別遊技を除いた賞球数の合計の割合(いわゆるベース)を高くすることとなり、遊技球を減らす速度を抑えながら次の大当りの当選を待つことができるというユーザーフレンドリーな遊技機とすることができる。尚、第4実施形態からの変更例1においては、ステップ1856の処理に示されるように、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の場合には、限定頻度状態に移行しないよう構成しているが、当該構成は、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の第2主遊技側の変動時間の平均値が、限定頻度状態の変動時間の平均値よりも短時間である、即ち、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の方が限定頻度状態よりもベースが高いため、遊技者にとって不利となる事態を生じさせないという趣旨である。尚、限定頻度状態におけるベースは、1を超えないよう構成することが好適であり、即ち、遊技球を減らす速度を抑えながら次の大当りの当選を待つという趣旨を逸脱しないよう構成することが望ましい(大当りに当選せずとも遊技球が増加していくような構成としないことが望ましい)。
また、第4実施形態からの変更例1においては、特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの図柄変動回数が所定回数(本例では、500回)に到達すると、限定頻度状態に移行するよう構成したが、限定頻度状態への移行態様及び限定頻度状態における第2主遊技側の変動態様決定テーブル内容はこれには限定されず、例えば、(1)第1主遊技側の大当り図柄全体に対して、第1大入賞口C10(振分遊技に係る大入賞口)が長開放することとなる第1主遊技側の大当り図柄が占める割合を40%とし、第2主遊技側の大当り図柄全体に対して、第1大入賞口C10(振分遊技に係る大入賞口)が長開放することとなる第2主遊技側の大当り図柄が占める割合を70%として、特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの図柄変動回数に基づいて、当該図柄変動回数が「100〜199」、「300〜399」、「500〜599」である状況にて限定頻度状態となるよう構成し、限定頻度状態にて変動効率が上昇することとなる(限定頻度ではない場合と比較して変動時間が短縮される)状況にて第2主遊技側にて大当りとなると、当該大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する可能性が、第1主遊技側にて大当りとなった場合よりも高くなる、即ち、限定頻度状態で大当りとなると遊技者にとって有利となるよう構成することにより、特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの図柄変動回数にいわゆるチャンスゾーンを設ける、(2)前記チャンスゾーンの構成と、第4実施形態からの変更例1の構成とを組み合わせる、(3)第1主遊技側の小当り図柄が停止すると限定頻度状態に移行する、等の構成としてもよい。
また、限定頻度状態であるか否かによって実行する演出態様を相違させてもよい。また、限定頻度状態においても、当該限定頻度状態における図柄変動回数に基づいて演出態様を相違させてもよく、例えば、限定頻度状態の滞在期間が100回の図柄変動であった場合に前半の50回と後半の50回とで演出態様を相違させてもよい。また、限定頻度状態に移行した最初の図柄変動や限定頻度状態が終了する最後の図柄変動にて専用の演出(例えば、「ラストチャンス!!」等の遊技者を煽る演出)を実行するよう構成してもよい{あわせて当該図柄変動1回分に関しては、特定の変動時間(例えば、10秒程度)の選択割合が最も高くなるよう構成してもよい}。
また、限定頻度状態に移行する構成は、第1主遊技側のみ(第1主遊技側の変動態様決定テーブルのみ)としてもよい、即ち、第2主遊技側においては、遊技状態や図柄変動回数に拘らず限定頻度状態に移行しない一方、第1主遊技側においては限定頻度状態に移行し得るよう構成してもよく、具体的な構成としては、時間短縮遊技状態において、第1主遊技側を限定頻度状態に移行し得る(変動態様決定時に参照するテーブルを、第1主遊技変動態様決定テーブルから限定頻度テーブルに切り替え得る)よう構成し、限定頻度状態は、主遊技図柄の変動回数の経過によって「限定頻度状態A→限定頻度状態B」と遷移する(変動態様決定時に参照するテーブルを、限定頻度テーブルAから限定頻度テーブルBに切り替える)よう構成してもよい。また、限定頻度テーブルA及び限定頻度テーブルBの変動時間の選択候補は、変動開始時の保留数に依存し得るよう構成してもよく、例えば、保留数が0〜1個の場合に選択される変動時間の平均値は、限定頻度テーブルAでは「15秒」、限定頻度テーブルBでは「6秒」である一方、保留数が2〜3個の場合に選択される変動時間の平均値は、限定頻度テーブルAでは「7秒」、限定頻度テーブルBでは「5秒」としてもよい。即ち、限定頻度テーブルAにおける、保留数が0〜1個の場合に選択される変動時間の平均値と保留数が2〜3個の場合に選択される変動時間の平均値の差分(8秒)より、限定頻度テーブルBにおける、保留数が0〜1個の場合に選択される変動時間の平均値と保留数が2〜3個の場合に選択される変動時間の平均値の差分(1秒)の方が短くなるよう構成してもよい。また、限定頻度テーブルBにおいては、遊技状態等に拘らず保留数に依存しない1種類のテーブル(選択候補)を参照して変動時間が決定される等、前記変動時間の平均値の差分が0秒となるよう構成してもよい。また、限定頻度テーブルAにおいては、保留数に依存して変動時間の選択候補(参照するテーブル)が相違するよう構成することが望ましい。
次に、図61は、第4実施形態からの変更例1における、図15のステップ1750(変4変1)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ1799‐7(第4変1)及びステップ1799‐8(第4変1)であり、即ち、ステップ1799‐7(第4変1)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照し、停止図柄が時短大当り図柄(特別遊技終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となる大当り図柄であり、本例では、4A、4B)であるか否かを判定する。ステップ1799‐7(第4変1)でYesの場合、ステップ1799‐8(第4変1)で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数(本例では、100回)をセットし、ステップ1799‐9に移行する。尚、ステップ1799‐7(第4変1)でNoの場合には、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、図62は、第4実施形態からの変更例1における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ2700(第4変1)であり、即ち、ステップ2700(第4変1)で、副制御基板Sは、後述する滞在ステージ決定処理を実行し、ステップ2050(第4)に移行する。
次に、図63は、第4実施形態からの変更例1における、図62のステップ2700(変4変1)のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在限定頻度状態中であるか否か(メイン側で限定頻度フラグがオンとなっているか否か)を判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「森ステージ」をセットし、次の処理{ステップ2050(第4)の処理}に移行する。他方、ステップ2702でNoの場合、ステップ2706で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在時間短縮遊技状態中であるか否かを判定する。ステップ2706でYesの場合、ステップ2708で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「空ステージ」をセットし、次の処理{ステップ2050(第4)の処理}に移行する。
他方、ステップ2706でNoの場合、ステップ2710で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在確率変動遊技状態中であるか否かを判定する。ステップ2710でYesの場合、ステップ2712で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「宇宙ステージ」をセットし、次の処理{ステップ2050(第4)の処理}に移行する。他方、ステップ2710でNoの場合、換言すると、現在の遊技状態が通常遊技状態の場合、ステップ2714で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「砂漠ステージ」をセットし、次の処理{ステップ2050(第4)の処理}に移行する。
このように、第4実施形態からの変更例1においては、遊技状態、限定頻度の有無等によって、滞在ステージが相違し得るようになっており、滞在ステージが異なると、演出(予告演出)の傾向及び演出総数が異なることとなる(例えば、「森ステージ」では、予告演出A、B、Cが発生し、演出総数は100通り存在し、一方、「空ステージ」では、予告演出B、C、Dが発生し、演出総数は80通り存在する)。
次に、図64は、第4実施形態からの変更例1における、図62のステップ2050(変4)のサブルーチンに係る、右打ち指示表示制御処理のフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ2072(第4変1)であり、即ち、右打ち指示表示制御手段SM26は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在限定頻度状態中ではないか否か(メイン側で限定頻度フラグがオフとなっているか否か)を判定する。ステップ2072(第4変1)でYesの場合、ステップ2066に移行し、Noの場合、即ち、限定頻度状態である場合には、ステップ2064で、第2右打ち指示表示が表示されることとなる。このように第4実施形態からの変更例1においては、限定頻度状態中においても、第1右打ち指示表示が表示されることとなるが、限定頻度状態中における右打ち指示表示の表示態様は、第2右打ち指示表示としても、第1右打ち指示表示及び第2右打ち指示表とは異なる表示態様としてもよい。尚、ステップ2058でYesの場合、即ち、時間短縮遊技状態であった場合も、限定頻度状態である場合には、第2右打ち指示表示を表示するよう構成してもよい。
次に、図65は、第4実施形態からの変更例1における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。まず、同図(a)の区間に示されるように、通常遊技状態にて当選した特別遊技が実行され、右打ちにて遊技を進行する。また、大当り図柄「4A」に係る特別遊技中には、第2大入賞口C20への入球、等による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。尚、当該特別遊技に係る大当り図柄は「4A」であるので、当該特別遊技終了後には非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行することとなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態においては、右打ちにて遊技を進行し、第2大入賞口C20への遊技球の入球に基づく賞球によって、遊技者の持ち球がほぼ現状維持にて遊技を進行することができる。その後、時短回数(本例では、100回)分の図柄変動が終了したことを契機として、通常遊技状態となる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、通常遊技状態において左打ちにて遊技を進行し、大当りに当選せずに限定頻度カウンタMP53cのカウンタ値が所定値(本例では、500回)となった、即ち、前回の大当り(4Aに係る大当り)終了後から500回の図柄変動が実行されたことを契機として、限定頻度状態に移行することとなる(限定頻度フラグがオンとなる)。
次に、同図(d)の区間に示されるように、限定頻度状態に移行すると、右打ち指示表示(本例では、第2右打ち指示表示)が表示され、以降右打ちにて遊技を進行することとなる。尚、限定頻度状態中は第2大入賞口C20の変動時間が限定頻度中でない(確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合を除く)場合に比べて短時間となっているため、短時間の間隔で小当りが連続して当選し、遊技球の減少速度が緩やかになり、持ち球を極力減らさずに遊技を進行することができる。尚、前述したように、限定頻度状態中においては、「大当りを除く総払出遊技球数(小当りによる賞球、入球口への入賞による賞球、等)<総発射遊技球数(遊技者が発射した遊技球)」となっている。
次に、同図(e)の区間に示されるように、大当り図柄「7B」に係る特別遊技中には、右打ちにて遊技を進行し、第2大入賞口C20への入球、等による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「7B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となる。尚、前述したように当該「7B」は、第4実施形態からの変更例1において、最も遊技球を払い出し得る大当り図柄であり、当該「7B」に係る大当りにて「2400球」の賞球が払い出されることとなる。
次に、同図(f)の区間に示されるように、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態においては、右打ちにて遊技を進行し、第2大入賞口C20への遊技球の入球に基づく賞球によって、遊技者の持ち球がほぼ現状維持にて遊技を進行することができる。尚、第4実施形態からの変更例1では、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態は図柄変動の回数で終了することなく、次回大当りに当選するまで継続することとなる。
以上のように構成することで、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機によれば、特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの図柄変動回数によって限定頻度状態に移行し得るよう構成することにより、大当り以外の要素によって参照する変動態様決定テーブルを変更することが可能となると共に、限定頻度状態において、第2主遊技始動口B10への入球効率を高めることによる連続した小当り当選によって持ち球の減少を抑えることができるよう構成することで、大当りに当選することができない遊技者を救済し得る斬新な遊技性を創出することができることとなる。
尚、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1においては、特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの図柄変動回数によって限定頻度状態に移行し得るよう構成したが、これには限定されず、小当りや特定ハズレ図柄などの所定の図柄変動からの主遊技図柄の変動回数が所定数に到達した場合に、限定頻度状態に移行するよう構成してもよいし、当該所定数の計測は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数との合計数でもよいし、いずれか一方の変動回数としてもよい。
尚、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1においては、第1大入賞口C10に特定領域C22を設けるよう構成した(第1大入賞口C10を振分遊技実行ラウンドに係る大入賞口とした)が、第2大入賞口C20に特定領域C22を設けるよう構成してもよい。また、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1においては、補助遊技側の遊技状態として、補助遊技時間短縮遊技状態(補助遊技時短フラグがオンの遊技状態)と、補助遊技非時間短縮遊技状態(補助遊技時短フラグがオフの遊技状態)と、を設けたが、補助遊技側の遊技状態は1種類のみとしてもよい(補助遊技時間短縮遊技状態を設けなくてもよい)。
尚、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1の盤面構成は変更してもよく、例えば、補助遊技始動口H10と右第1主遊技始動口A10‐2とを、整流通路D50の出口付近に縦に重なるように配置し(補助遊技始動口H10が遊技者から見て上側に配置)、整流通路D50を流下して補助遊技始動口H10を通過した遊技球のほぼすべてが、右第1主遊技始動口A10‐2に入球し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合には、時間短縮遊技状態にて、遊技球が補助遊技始動口H10を通過してから右第1主遊技始動口A10‐2に入球するまでの期間に、「補助遊技図柄の変動開始→補助遊技図柄の変動終了→第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの開放」となり得ることが望ましいため、「補助遊技図柄の変動時間を0.2秒、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの開放態様を6秒開放→閉鎖」となるような構成とすることが好適である。尚、そのような構成にした場合には、時間短縮遊技状態において右打ちを実行した場合に、遊技球が右第1主遊技始動口A10‐2に大量に入球しないようにするため、右第1主遊技始動口A10‐2の賞球数は1球とすることが望ましい。
尚、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1では第1主遊技側の始動口に電動役物(本例では、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)を設けると共に、第1主遊技側の始動口を2つ設けるよう構成したが、これには限定されず、第2主遊技側の始動口に電動役物を設けると共に、第2主遊技側の始動口を2つ設けるよう構成してもよい。
尚、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1は、以下の態様としてもよい、(1)第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とでカウント数(大入賞口が閉鎖して実行中のラウンドが終了することとなる入球数)を相違させてもよい。この場合、小当り遊技1回での遊技球の大量獲得を防止するため、第2大入賞口C20のカウント数を第1大入賞口C10のカウント数よりも少ないように構成してもよい(例えば、第1大入賞口C10のカウント数:10球、第2大入賞口C20のカウント数:3球)、(2)第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とで賞球数を相違させてもよく、遊技状態を移行させる(確率変動遊技状態に移行させる)ことが遊技の進行上で重要な役割である第1大入賞口C10は、遊技の構成によっては当該遊技状態を移行させる役割さえ果たせればよい場合もあるため、賞球数を(第2大入賞口C20よりも)少なくしてもよい。そのように構成した場合、第1大入賞口C10のカウント数も(第2大入賞口C20よりも)少なくしてもよいが、長開放大当り図柄に係る振分遊技実行ラウンドにおいて確実に特定領域C22に遊技球を入球させるために、第1大入賞口C10のカウント数は(第2大入賞口C20よりも)少なくしない方が好適である、(3)第1大入賞口C10が開放する小当り図柄と、第2大入賞口C20が開放する小当り図柄とを設けてもよく、遊技者に賞球を獲得させたい場合は第2大入賞口C20が開放し、遊技者に賞球を獲得させたくない場合は第1大入賞口C10が開放するように、小当り図柄を振り分けてもよい(例えば、第1主遊技側の小当りでは第1大入賞口C10が開放し、第2主遊技側の小当りでは第2大入賞口C20が開放する、等)。
尚、第4実施形態からの変更例1においては、限定頻度状態に移行し得るよう構成したが、そのように構成した場合には、第2主遊技側にて選択され得る限定頻度テーブルの種類(又は、遷移し得る限定頻度状態のパターン)は1種類(例えば、「主遊技テーブル3→限定頻度テーブルA→主遊技テーブル3)、等)とし、第1主遊技側にて選択され得る限定頻度テーブルの種類(又は、遷移し得る限定頻度状態のパターン)は複数種類(例えば、「主遊技テーブル3→限定頻度テーブルA→限定頻度テーブルB→主遊技テーブル3)、等)とすることが好適である。
<まとめ>
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本概念(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と、
遊技球が入球可能な第一主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技用識別情報を表示可能な第一主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技用識別情報を表示可能な第二主遊技用識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
補助遊技用識別情報を表示可能な補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部H21g)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一主遊技用識別情報を変動表示した後で第一主遊技用識別情報を停止表示するよう制御する第一主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二主遊技用識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二主遊技用識別情報を変動表示した後で第二主遊技用識別情報を停止表示するよう制御する第二主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一主遊技用識別情報又は第二主遊技用識別情報が第一所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は所定時間の経過まで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を一回行う第一特別遊技を実行する一方、第一主遊技用識別情報又は第二主遊技用識別情報が第二所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は当該所定時間よりも長い特定時間の経過まで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を複数回行う第二特別遊技を実行するよう制御する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
第二主遊技用識別情報の変動表示期間に係る平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、第二主遊技用識別情報の変動表示期間に係る平均値が当該第一の期間よりも短い第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、所定条件を充足した場合には第一変動期間状態及び第二変動期間状態のいずれかとする変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度制御手段MP53)と
を備え、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への入球に基づき、補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部H21g)にて補助遊技用識別情報を変動表示した後で補助遊技用識別情報を停止表示するよう制御する補助遊技用識別情報表示制御手段(例えば、補助遊技図柄制御手段MP11‐H)と、
補助遊技用識別情報が特定態様にて停止表示された後、可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を閉鎖状態から開放状態とし得る易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段(例えば、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐B)と、
通常遊技状態と通常遊技状態よりも易入球遊技が実行され易い特定遊技状態とを有し、特定条件を充足した場合には通常遊技状態及び特定遊技状態のいずれかとする易入球遊技状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と
を備え、
第二主遊技用識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率よりも第二主遊技用識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなるよう構成されており、
第一主遊技用識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率よりも第二主遊技用識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなる、或いは、第一主遊技用識別情報は第一所定態様にて停止表示され得ない一方で第二主遊技用識別情報は第一所定態様にて停止表示され得るよう構成されており、
通常遊技状態である際に第二特別遊技が実行された場合、当該第二特別遊技の実行終了後においては特定遊技状態となり得るよう構成されており、且つ、特定遊技状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても特定遊技状態を維持するよう構成されており、
特定遊技状態である場合においては、第一変動期間状態及び第二変動期間状態のいずれかとなり得るよう構成されており、特定遊技状態且つ第一変動期間状態である場合よりも、特定遊技状態且つ第二変動期間状態である場合の方が、第二特別遊技が実行されない期間中における単位時間あたりにおいて遊技者に付与される賞球数に係る期待値が大きくなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本概念(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口(1)A10、第1主遊技始動口(2)A10‐2)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて発射された遊技球は可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)にも誘導されるよう構成されており、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後で第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後で第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一識別情報又は第二識別情報が第一所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は所定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を一回行う第一特別遊技を実行する一方、第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は当該所定時間よりも長い特定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を複数回行う第二特別遊技を実行するよう制御する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が当該第一の期間よりも短い第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、所定条件を充足した場合には第一変動期間状態及び第二変動期間状態のいずれかとする変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度制御手段MP53)と
を備え、
第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなるよう構成されており、
第一識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなる、或いは、第一識別情報は第一所定態様にて停止表示され得ない一方で第二識別情報は第一所定態様にて停止表示され得るよう構成されており、
第一変動期間状態である際に第一識別情報が第二所定態様にて停止表示された場合、当該停止表示後において所定条件を充足した場合には第二変動期間状態となるよう構成されており、且つ、第二変動期間状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても第二変動期間状態を維持するよう構成されており、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第一変動期間状態である場合には、第二特別遊技が実行されない期間中の単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が小さくなる一方、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて当該所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第二変動期間状態である場合には、当該単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が大きくなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本概念(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)へ向けて発射された遊技球は第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)及び可変入賞口(例えば、大入賞口C10)にも誘導されるよう構成されており、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後で第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後で第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一識別情報又は第二識別情報が第一所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は所定時間の経過まで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を一回行う第一特別遊技を実行する一方、第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は当該所定時間よりも長い特定時間の経過まで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を複数回行う第二特別遊技を実行するよう制御する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が当該第一の期間よりも短い第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、所定条件を充足した場合には第一変動期間状態及び第二変動期間状態のいずれかとする変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度制御手段MP53)と
を備え、第一識別情報が変動表示中であっても第二識別情報の変動表示を開始可能であり、第二識別情報が変動表示中であっても第一識別情報の変動表示を開始可能に構成されており、
第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなるよう構成されており、
第一識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなる、或いは、第一識別情報は第一所定態様にて停止表示され得ない一方で第二識別情報は第一所定態様にて停止表示され得るよう構成されており、
第一変動期間状態である際に第一識別情報が第二所定態様にて停止表示された場合、当該停止表示に基づく第二特別遊技の実行終了後において第二変動期間状態となり得るよう構成されており、且つ、第二変動期間状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても第二変動期間状態を維持するよう構成されており、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)へ向けて所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第一変動期間状態である場合よりも、第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)へ向けて当該所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第二変動期間状態である場合の方が、第二特別遊技が実行されない期間中の単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値が大きくなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本概念(4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口(1)A10、第1主遊技始動口(2)A10‐2)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて発射された遊技球は可変入賞口(例えば、大入賞口C10)にも誘導されるよう構成されており、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口(1)A10、第1主遊技始動口(2)A10‐2)への入球に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後で第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後で第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一識別情報又は第二識別情報が第一所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は所定時間の経過まで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を一回行う第一特別遊技を実行する一方、第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は当該所定時間よりも長い特定時間の経過まで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を複数回行う第二特別遊技を実行するよう制御する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が当該第一の期間よりも短い第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、所定条件を充足した場合には第一変動期間状態及び第二変動期間状態のいずれかとする変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度制御手段MP53)と
を備え、
第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなるよう構成されており、
第一識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなる、或いは、第一識別情報は第一所定態様にて停止表示され得ない一方で第二識別情報は第一所定態様にて停止表示され得るよう構成されており、
第一変動期間状態である際に第一識別情報が第二所定態様にて停止表示された場合、当該停止表示に基づく第二特別遊技の実行終了後において第二変動期間状態となり得るよう構成されており、且つ、第二変動期間状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても第二変動期間状態を維持するよう構成されており、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第一変動期間状態である場合には、第二特別遊技が実行されない期間中の単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が小さくなる一方、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて当該所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第二変動期間状態である場合には、当該単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が大きくなるよう構成されており、
第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、低確率抽選状態である際に第一識別情報が第二所定態様にて停止表示された場合、当該停止表示に基づく第二特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態となり得るよう構成されており、且つ、高確率抽選状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても高確率抽選状態を維持するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本概念(5)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な入球口である第一始動口(例えば、左第1主遊技始動口A10‐1、右第1主遊技始動口A10‐2)と、
遊技球が入球可能な入球口である第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて発射された遊技球は可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)にも誘導されるよう構成されており、
第一始動口(例えば、左第1主遊技始動口A10‐1、右第1主遊技始動口A10‐2)への入球に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後で第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後で第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一識別情報又は第二識別情報が第一所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は所定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を一回行う第一特別遊技を実行する一方、第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は当該所定時間よりも長い特定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を複数回行う第二特別遊技を実行するよう制御する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかを採り得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向が第一の選択傾向となる第一変動状態と、第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向が当該第一の選択傾向とは異なる第二の選択傾向となる第二変動状態とを有し、第一変動状態及び第二変動状態のいずれかを採り得るよう制御する変動状態制御手段(例えば、限定頻度制御手段MP53)と、
可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、非開放容易状態及び開放容易状態のいずれかを採り得るよう制御する開放容易状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と
を備え、低確率抽選状態となり且つ第一変動状態となり且つ非開放容易状態となる第一遊技状態と、高確率抽選状態となり且つ第二変動状態となり且つ非開放容易状態となる第二遊技状態とのいずれかを採り得るよう構成されており、
第一識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなる、或いは、第一識別情報は第一所定態様にて停止表示され得ない一方で第二識別情報は第一所定態様にて停止表示され得るよう構成されており、
第一遊技状態である際に第一識別情報が第二所定態様にて停止表示された場合、当該停止表示に基づく第二特別遊技の実行終了後において第二遊技状態となり得るよう構成されており、且つ、第二遊技状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても第二遊技状態を維持するよう構成されており、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第一遊技状態である場合には、第二特別遊技が実行されない期間中の単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が小さくなる一方、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて当該所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第二遊技状態である場合には、当該単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が大きくなるよう構成されており、
第二遊技状態となった後から当該第二遊技状態において第二識別情報が第二所定態様にて停止表示されるまでに第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値は、当該第二遊技状態において第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示されたことに基づき実行される第二特別遊技によって遊技者に付与される賞球数に係る最大値を超えないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本概念(6)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な入球口である第一始動口(例えば、左第1主遊技始動口A10‐1、右第1主遊技始動口A10‐2)と、
遊技球が入球可能な入球口である第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、右第1主遊技始動口A10‐2)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて発射された遊技球は可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)にも誘導されるよう構成されており、
第一始動口(例えば、左第1主遊技始動口A10‐1、右第1主遊技始動口A10‐2)への入球に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後で第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後で第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一識別情報又は第二識別情報が第一所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は所定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を一回行う第一特別遊技を実行する一方、第一識別情報又は第二識別情報が第二所定態様にて停止表示された後においては、所定個数の入球又は当該所定時間よりも長い特定時間の経過まで可変入賞口(例えば、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする遊技を複数回行う第二特別遊技を実行するよう制御する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率及び第二識別情報が第二所定態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、低確率抽選状態及び高確率抽選状態のいずれかを採り得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向が第一の選択傾向となる第一変動状態と、第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向が当該第一の選択傾向とは異なる第二の選択傾向となる第二変動状態とを有し、第一変動状態及び第二変動状態のいずれかを採り得るよう制御する変動状態制御手段(例えば、限定頻度制御手段MP53)と、
可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材(例えば、第1主遊技始動口電動役物A11‐2d)が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、非開放容易状態及び開放容易状態のいずれかを採り得るよう制御する開放容易状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と
を備え、低確率抽選状態となり且つ第一変動状態となり且つ非開放容易状態となる第一遊技状態と、高確率抽選状態となり且つ第二変動状態となり且つ非開放容易状態となる第二遊技状態とのいずれかを採り得るよう構成されており、
第一識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率よりも第二識別情報が第一所定態様にて停止表示される確率の方が高くなる、或いは、第一識別情報は第一所定態様にて停止表示され得ない一方で第二識別情報は第一所定態様にて停止表示され得るよう構成されており、
第一遊技状態である際に第一識別情報が第二所定態様にて停止表示された場合、当該停止表示に基づく第二特別遊技の実行終了後において第二遊技状態となり得るよう構成されており、且つ、第二遊技状態である際に第一特別遊技が実行された場合、当該第一特別遊技の実行終了後においても第二遊技状態を維持するよう構成されており、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第一遊技状態である場合には、第二特別遊技が実行されない期間中の単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が小さくなる一方、第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて当該所定間隔にて遊技球を発射した場合であり且つ第二遊技状態である場合には、当該単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも当該単位時間あたりにおける第一特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が大きくなるよう構成されており、
第一遊技状態である場合における第一識別情報の変動表示時間に係る選択傾向は、所定条件を充足するより前における第一識別情報の変動表示時間に係る選択傾向と、当該所定条件を充足してから後における第一識別情報の変動表示時間に係る選択傾向とが、相違し得るよう構成されており、
第二遊技状態である場合における第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向は、当該第二遊技状態である期間中においては、第二識別情報の変動表示時間に係る選択傾向が一律となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
M 主制御基板、MJ 遊技用情報制御手段
MJ10 入球判定手段、MJ11‐A 第1主遊技始動口入球判定手段
MJ11‐B 第2主遊技始動口入球判定手段、MJ11‐H 補助遊技始動口入球判定手段
MJ11‐C10 第1大入賞口入球判定手段、MJ11‐C20 第2大入賞口入球判定手段
MJ20 乱数取得判定実行手段、MJ21‐A 第1主遊技乱数取得判定実行手段
MJ21‐B 第2主遊技乱数取得判定実行手段、MJ21‐H 補助遊技乱数取得判定実行手段
MJ30 保留制御手段、MJ31 保留消化制御手段
MJ31j 変動開始条件充足判定手段、MJ32 図柄保留手段
MJ32‐A 第1主遊技図柄保留手段、MJ32b‐A 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐B 第2主遊技図柄保留手段、MJ32b‐B 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐H 補助遊技図柄保留手段、MJ32b‐H 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
MN 遊技内容決定手段、MN10 当否抽選手段
MN11‐A 第1主遊技当否抽選手段、MN11ta‐A 第1主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐B 第2主遊技当否抽選手段、MN11ta‐B 第2主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐H 補助遊技当否抽選手段、MN11ta‐H 補助遊技用当否抽選テーブル
MN20 特別遊技移行決定手段、MN40 図柄内容決定手段
MN41‐A 第1主遊技図柄決定手段、MN41ta‐A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐B 第2主遊技図柄決定手段、MN41ta‐B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐H 補助遊技図柄決定手段、MN41ta‐H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル
MN50 変動態様決定手段、MN51‐A 第1主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐B 第2主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐H 補助遊技変動態様決定手段
MN51ta‐H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル
MP 遊技進行手段、MP10 表示制御手段
MP11‐C 第1・第2主遊技図柄制御手段、MP11t‐C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11‐H 補助遊技図柄制御手段、MP11t‐H 補助遊技図柄変動管理用タイマ
MP20‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段、MP21‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段
MP22t‐B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ、MP30 特別遊技制御手段
MP31 条件判定手段、MP32 特別遊技内容決定手段
MP32ta 特別遊技内容参照テーブル、MP33 特別遊技実行手段
MP33‐C 大入賞口電動役物開閉制御手段、MP33c 入賞球カウンタ
MP34 特別遊技時間管理手段、MP34t 特別遊技用タイマ
MP40 小当り遊技制御手段、MP41t 小当り遊技用タイマ
MP50 特定遊技制御手段、MP51 確変終了条件判定手段
MP52 時短終了条件判定手段、MP52c 時短回数カウンタ
MP53 限定頻度制御手段、MP53c 限定頻度カウンタ
MB 遊技状態一時記憶手段、MB10‐C 第1・第2主遊技状態一時記憶手段
MB11b‐C 第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段、MB10‐H 補助遊技状態一時記憶手段
MB11b‐H 補助遊技図柄情報一時記憶手段、B20b 特別遊技関連情報一時記憶手段
MB30b 特定遊技関連情報一時記憶手段、MT 情報送信制御手段
MT10 コマンド送信用バッファ、MH 賞球払出決定手段
A 第1主遊技周辺機器、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部
C 第1・第2主遊技共用周辺機器、C10 大入賞口
C11s 大入賞口入賞検出装置、C11d 大入賞口電動役物
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM10 表示情報受信手段、SM11b メイン側情報一時記憶手段
SM20 演出表示制御手段、SM21 装飾図柄表示制御手段
SM21n 装図表示内容決定手段、SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル
SM21b 装図関連情報一時記憶手段、SM21t 装図変動時間管理タイマ
SM22 装図保留情報表示制御手段、SM22b 装図保留情報一時記憶手段
SM23 背景演出表示制御手段、SM23n 背景演出表示内容決定手段
SM23b 背景演出関連情報一時記憶手段、SM24 予告演出表示制御手段
SM24n 予告演出表示内容決定手段、SM24b 予告演出関連情報一時記憶手段
SM25 リーチ演出表示制御手段、SM25n リーチ演出表示内容決定手段
SM25b リーチ演出関連情報一時記憶手段、SM25ta 演出内容決定テーブル
SM40 情報送受信制御手段
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SS10 副情報送受信制御手段
SS20 画像表示制御手段、SS21b 画像表示関連情報一時記憶手段
SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置