ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、当該大当り抽選における当選確率を上昇させる確率変動遊技状態や当該大当り抽選における抽選結果を報知するための図柄変動の効率を上昇させる時間短縮遊技状態等を備え、これら遊技状態によって遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すことで遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。
特開昭61−255680号公報
特開2005−296613号公報
特開2005−152440号公報
特開2007−313212号公報
しかしながら、このような遊技機は従来から多く存在しているため、更なる斬新な遊技性が実現されるような機種の開発が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後、第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後、第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合に特別遊技が実行されたことを一単位とした、当該一単位が所定回数連続した場合に低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり得るよう構成されており、
特定遊技状態である場合、所定条件を充足するまでは、通常遊技状態としないよう制御し得るよう構成されており、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での特定遊技状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、特定条件を充足するまでは、第二変動期間状態としないよう制御し得るよう構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、前記特定期間においては当該一単位が1回以上実行されるよう構成されており、
前記所定グループの中の第一所定グループに属する停止表示態様として複数種類の停止表示態様を有し、
前記所定グループの中の第二所定グループに属する停止表示態様として複数種類の停止表示態様を有し、
第一所定グループに属する複数種類の停止表示態様の内のいずれかが停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記所定条件を充足するまでの期間は、第二所定グループに属する複数種類の停止表示態様の内のいずれかが停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記所定条件を充足するまでの期間よりも相対的に短期間となるよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御可能な演出表示内容制御手段と
を備え、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)へ表示する演出表示内容を制御する際に依存する滞在ステージとして、複数の滞在ステージを有しており、
滞在ステージが相違することにより演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容の表示傾向が相違するよう構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態における滞在ステージと低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態における滞在ステージとが同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現することができる。
図1は、本例に適用可能な構成を示した図である。
図2は、本例に適用可能な構成を示した図である。
図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。
図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。
図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。
図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。
図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。
図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。
図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。
図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。
図23は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。
図24は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図25は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。
図26は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度テーブルである。
図27は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図28は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図29は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。
図30は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技保留先読み判定処理のフローチャートである。
図31は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技保留先読み判定処理のフローチャートである。
図32は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み保留内容決定処理のフローチャートである。
図33は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。
図34は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図35は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。
図36は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度B変動態様決定処理のフローチャートである。
図37は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度テーブルである。
図38は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図39は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図40は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における開放入球口に係る作用図である。
図41は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。
図42は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。
図43は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図44は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での昇格カウント制御処理のフローチャートである。
図45は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図46は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図47は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図48は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分部材駆動制御処理のフローチャートである。
図49は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1非電動役物駆動制御処理のフローチャートである。
図50は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第2非電動役物駆動制御処理のフローチャートである。
図51は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御基板側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図52は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御基板側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。
図53は、第3実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図54は、第3実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図55は、第3実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図56は、第3実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での転落抽選実行処理のフローチャートである。
図57は、第3実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図58は、第3実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。
図59は、第3実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図60は、第3実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。
図61は、第3実施形態からの変更例5に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図62は、第3実施形態からの変更例5に係るぱちんこ遊技機における振分部材ユニットに係る作用図である。
図63は、第3実施形態からの変更例5に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図64は、第3実施形態からの変更例5に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図65は、第3実施形態からの変更例5に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるものを挙げることができる。また、本明細書においては「識別情報」を、主遊技図柄・特別図柄(特図)や装飾図柄(装図)と呼ぶことがあるが、「特別図柄(特図)」は、主制御基板側にて表示制御される識別情報であり、「装飾図柄(装図)」は、副制御基板側にて表示される演出としての識別情報である。「識別情報を表示可能」とは、表示方法には何ら限定されず、例えば、発光手段(例えば液晶、LED、7セグ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いも含む)、物理的な表示(例えば、リール帯に描かれた図柄を所定位置に停止表示する)等、を挙げることができる。「演出」とは、遊技の興趣性を高める表示内容を指し、例えば、識別情報変動・停止や予告等をはじめ、アニメーションや実写等の動画像や絵、写真、文字等の静止画像又はこれらの組み合わせを挙げることができる。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(いわゆる、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(いわゆる、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。「単位時間あたりにおける易入球遊技の期待平均実行時間」とは、補助遊技図柄の図柄変動が絶え間なく行われる状況(例えば、補助遊技図柄に係る保留が常に存在している状況)を仮定した場合において、始動口に取り付けられた可変部材の単位時間(例えば、5分間)あたりにおける開放期間が占める割合を意味しているが、内部処理的には、前述した遊技状態に基づき換言すると、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間の長短(いわゆる開放延長機能作動状態・非作動状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の当選確率の高低(いわゆる普図高確率状態・低確率状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の変動時間の長短(いわゆる普図変動短縮機能非作動状態・作動状態)、等の任意の一又は複数の組合せによって実現されるものである。「識別情報の変動表示期間の平均値」とは、識別情報の変動表示毎に変動表示期間を実測し、当該実測値に基づく平均値を採るという意味に限定されるものではない。より具体的には、識別情報の変動表示毎に、その変動表示期間を決定するよう構成されている場合であって、決定(選択)されるべき変動表示期間の候補が複数種類ある場合には、当該複数種類の変動表示期間に基づく期待値(「選択確率×変動表示期間」の総和)となるが、当該選択されるべき変動表示期間の候補が一種類である場合には、その一種類の変動表示期間そのものとなる(即ち、双方の概念を含むものである)。更には、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念又は当り時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念、或いは、最も選択確率の高い変動表示期間のみに限定した概念としてもよく、即ち、この文言の趣旨は、遊技者が体感できる遊技の進行スピードを指し示す指標として用いることにあることを補足しておく(よって、「識別情報の変動表示期間の平均値」を異ならせる実現方法としては、変動表示期間の候補及び/又は選択確率を異ならせる、或いは、変動表示期間の候補及び/又は選択確率が同一であっても更なる変動表示期間を付加する際の期間値を異ならせる、等の様々な手法はあるが、いずれかの手法に限定されるものではない)。「識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、」とは、当該二つの状態のみならず、三つ以上の状態を有していてもよい(或いは、三つ以上の状態を有する場合におけるいずれか二つの状態を対象とする)という意味であり、例えば、識別情報の変動表示回数に応じて、「第一変動期間状態」→「第二変動期間状態」→「第三変動期間状態」との状態遷移を採り得るものも含む。この場合においては、夫々の状態における識別情報の変動表示期間の平均値が、「第一変動期間状態」<「第二変動期間状態」<「第三変動期間状態」となるよう構成した場合、高速な遊技進行状態→中速な遊技進行状態→低速な遊技進行状態、との状態遷移を構築することができる{勿論、この逆となる状態遷移(遊技進行状態)を構築してもよく、その場合、次回の大当りまで継続する確率変動遊技状態+電チュー開放容易状態と併用する際において好適となる(次回の大当り発生が確定的である状況にも拘わらず、次回の大当りが得られない状況が続くほど、遊技の進行スピードが向上するため、いわゆるハマリ時における倦怠感を払拭できる)場合がある}。更には、各状態の特徴として、「第一変動期間状態」においては、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値と当り時における識別情報の変動表示期間の平均値との差が、「第二変動期間状態」におけるその差よりも小さい、「第三変動期間状態」においては、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値と当り時における識別情報の変動表示期間の平均値との差が、「第二変動期間状態」におけるその差よりも小さいことに加え、「第一変動期間状態」と比べて、特にハズレ時における識別情報の変動表示期間が相対的に長時間となり易い(即ち、当りやリーチを示唆する変動又はリーチ変動となり易い)、「第二変動期間状態」においては、他の状態と比べて、特に当り時における識別情報の変動表示期間が相対的に長時間となり易い{即ち、ハズレが確定的となる短変動ハズレの変動表示期間や当りを示唆する中変動ハズレの変動表示期間が選択されない(又は選択され難い)が、リーチ変動(長変動当り)の変動表示期間のみ選択される(又は選択され易い)}、といった特徴を有することを例示することができる。「特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間」とは、当該特別遊技の実行終了直後から所定回数分の図柄変動がなされるまでの期間であってもよいし、当該特別遊技の実行終了後における一又は複数回の図柄変動がなされた後から所定回数分の図柄変動がなされるまでの期間であってもよい(即ち、特別遊技の実行終了後にて高確率抽選状態が維持されている範囲内であれば、その範囲内における任意の期間であることを意味するが故、前述の「第一変動期間状態」→「第二変動期間状態」→「第三変動期間状態」との状態遷移を採り得る場合には、当該特定期間が「第一変動期間状態」及び/又は「第二変動期間状態」の滞在期間を意味するものとなり得る)。「保留に関する情報において所定条件を充足した際」とは、例えば、その保留消化時において特別遊技(いわゆる大当り遊技)が生起する可能性が高いことを意味するが、特別遊技が生起する可能性の判断基準には特に限定されない。より具体的には、「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等の乱数値を判断基準としてもよいし、これら乱数値から導き出される事象内容(当否判定結果、変動時間の長さ、停止図柄の種類、特定遊技への移行可否等)を判断基準としてもよい。「保留の存在を示唆又は報知する」とは、示唆する場合には、例えば、当該保留に到るまでの保留消化時における演出(装飾図柄の図柄変動態様や、それと連動して行われている背景演出等)の実行態様を変化させる、等を挙げることができ、報知する場合には、例えば、当該保留生起時において保留表示灯(液晶表示装置上の画像であってもよい)の表示態様を変化させる(その場合には、表示色を変化させる、表示形状を変化させる、等)、当該保留生起時において保留発生音やBGM等の音響を変化させる、当該保留生起時において演出用のランプ(枠ランプ等)の点灯態様を変化させる、或いは、当該保留生起時において実行されている他の演出(装飾図柄の図柄変動態様や、それと連動して行われている背景演出等)の実行態様を変化させる、等を挙げることができる。「識別情報の変動表示期間の平均値」とは、識別情報の変動表示毎に変動表示期間を実測し、当該実測値に基づく平均値を採るという意味に限定されるものではない。より具体的には、識別情報の変動表示毎に、その変動表示期間を決定するよう構成されている場合であって、決定(選択)されるべき変動表示期間の候補が複数種類ある場合には、当該複数種類の変動表示期間に基づく期待値(「選択確率×変動表示期間」の総和)となるが、当該選択されるべき変動表示期間の候補が一種類である場合には、その一種類の変動表示期間そのものとなる(即ち、双方の概念を含むものである)。更には、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念又は当り時(いわゆる小当り時を含む)における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念、或いは、最も選択確率の高い変動表示期間のみに限定した概念としてもよく、即ち、この文言の趣旨は、遊技者が体感できる遊技の進行スピードを指し示す指標として用いることにあることを補足しておく(よって、「識別情報の変動表示期間の平均値」を異ならせる実現方法としては、変動表示期間の候補及び/又は選択確率を異ならせる、或いは、変動表示期間の候補及び/又は選択確率が同一であっても更なる変動表示期間を付加する際の期間値を異ならせる、等の様々な手法はあるが、いずれかの手法に限定されるものではない)。「滞在ステージ」とは、演出表示装置SGへ表示する演出表示内容を制御する際に依存するステージで
あり、滞在ステージが相違すると表示される演出の傾向{実行され得る予告演出の種類、実行され得る背景演出の種類、実行され得る予告演出の実行頻度、実行され得る背景演出の実行頻度、リーチ演出(SPリーチ演出、発展演出)の発生頻度等}が相違することとなる。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。また、本例において「テーブル」という場合には、その形式に限定されるものではなく、一又は複数の情報に基づき、複数の選択候補の中から一又は複数の選択候補が選択されるように対応付けられている態様であると理解すべきである。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、第1主遊技側と第2主遊技側との条件別、確率変動遊技時と非確率変動遊技時との条件別、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。例えば、第1主遊技側と第2主遊技側とで、抽選実行時における当選確率や特別遊技時における最大ラウンド数の期待値における大小関係が、第1主遊技側=第2主遊技側となるよう例示されていたとしても、当該大小関係を第1主遊技側<第2主遊技側とする、或いは、第1主遊技側>第2主遊技側とするといったように適宜変更してもよい(その他の数値、条件下についても同様)。また、例えば、確率変動遊技状態の継続回数として、次回大当りが発生するまで継続するとの趣旨に基づき構成するに際し、継続回数として「65535」をセットするのか(実質的に継続するよう構成する)、或いは、継続回数をセットせずに次回大当りが発生するまで確率変動遊技状態を維持する、といった同一趣旨に基づく実現方法の選択肢においても、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
ここで、本例に係るぱちんこ遊技に適用可能な構成を図1及び図2にて示す。また、図1及び図2に示す構成から、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、後述する実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。尚、図1及び図2の構成1〜構成9に示す黒丸(●)を組み合わせた構成がより好適な構成であり、構成1〜構成9に示す黒丸(●)に白丸(○)を組み合わせた構成も好適な構成となっている。尚、本例に係る時間短縮遊技状態とは、主遊技時短フラグがオンであることであってもよいし、補助遊技時短フラグがオンであることであってもよい、即ち、時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が作動していることを示していてもよいし、非時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が未作動であることを示していてもよい。尚、時間短縮遊技状態は特定遊技状態と称することがあり、非時間短縮遊技状態は通常遊技状態と称することがある。また、確率変動遊技状態は高確率抽選状態と称することがあり、非確率変動遊技状態は低確率抽選状態と称することがある。
本例に係るぱちんこ遊技機は、補助遊技始動口を有するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(1‐1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材(例えば、振分部材C24)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技識別情報を表示可能な第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技識別情報を表示可能な第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一主遊技識別情報を変動表示した後、第一主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第一主遊技識別情報表示制御手段と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二主遊技識別情報を変動表示した後、第二主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第二主遊技識別情報表示制御手段と、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、大入賞口C10)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)への入球により可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)への入球により可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への遊技球の入球を契機として、補助遊技乱数を取得する補助遊技乱数取得手段と、
補助遊技乱数取得手段が取得した補助遊技乱数に基づき当否判定を実行し、補助遊技識別情報表示部にて補助遊技識別情報を変動表示させた後で停止表示するよう制御する補助遊技識別情報表示制御手段と、
補助遊技乱数に基づく当否判定結果が当選であった場合、補助遊技識別情報が停止表示された後において、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が変位し得る期間である変位駆動期間内にて、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を前記閉鎖状態から前記開放状態に変位させた後、前記閉鎖状態に変位させる動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段と
を備え、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
易入球遊技の実行を契機として振分部材(例えば、振分部材C24)が変位し得るよう構成されており、
易入球遊技が実行された場合、振分部材(例えば、振分部材C24)は第一態様を所定時間維持した後に第二態様に変位するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値とが相違するよう構成されており、
特別遊技として、特別遊技終了後に高確率抽選状態であり且つ第一特定遊技状態となる特別遊技Aと、特別遊技終了後に高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態となる特別遊技Bと、を少なくとも有しており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合において、高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態である割合は、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合において、高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態である割合よりも小さくなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、
本概念(1‐2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材(例えば、振分部材C24)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技識別情報を表示可能な第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技識別情報を表示可能な第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一主遊技識別情報を変動表示した後、第一主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第一主遊技識別情報表示制御手段と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二主遊技識別情報を変動表示した後、第二主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第二主遊技識別情報表示制御手段と、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、大入賞口C10)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)への入球により可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)への入球により可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への遊技球の入球を契機として、補助遊技乱数を取得する補助遊技乱数取得手段と、
補助遊技乱数取得手段が取得した補助遊技乱数に基づき当否判定を実行し、補助遊技識別情報表示部にて補助遊技識別情報を変動表示させた後で停止表示するよう制御する補助遊技識別情報表示制御手段と、
補助遊技乱数に基づく当否判定結果が当選であった場合、補助遊技識別情報が停止表示された後において、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が変位し得る期間である変位駆動期間内にて、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を前記閉鎖状態から前記開放状態に変位させた後、前記閉鎖状態に変位させる動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段と
を備え、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、高確率抽選状態となったときから起算して当該一単位が所定回数行われるまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得るよう構成されており、
可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態となったときから起算して当該一単位が第一回数又は第二回数行われるまでは、通常遊技状態としないよう制御し得るよう構成されており、
第二回数は第一回数よりも多い回数となっており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
易入球遊技の実行を契機として振分部材が変位し得るよう構成されており、
易入球遊技が実行された場合、振分部材(例えば、振分部材C24)は第一態様を所定時間維持した後に第二態様に変位するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合には、特定遊技状態となったときから起算して前記一単位が第一回数行われたことにより通常遊技状態となるよう構成されており、
第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合には、特定遊技状態となったときから起算して前記一単位が第二回数行われたことにより通常遊技状態となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、
本概念(1‐3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材(例えば、振分部材C24)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技識別情報を表示可能な第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技識別情報を表示可能な第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一主遊技識別情報を変動表示した後、第一主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第一主遊技識別情報表示制御手段と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二主遊技識別情報を変動表示した後、第二主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第二主遊技識別情報表示制御手段と、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、大入賞口C10)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)への入球により可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)への入球により可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への遊技球の入球を契機として、補助遊技乱数を取得する補助遊技乱数取得手段と、
補助遊技乱数取得手段が取得した補助遊技乱数に基づき当否判定を実行し、補助遊技識別情報表示部にて補助遊技識別情報を変動表示させた後で停止表示するよう制御する補助遊技識別情報表示制御手段と、
補助遊技乱数に基づく当否判定結果が当選であった場合、補助遊技識別情報が停止表示された後において、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が変位し得る期間である変位駆動期間内にて、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を前記閉鎖状態から前記開放状態に変位させた後、前記閉鎖状態に変位させる動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段と
を備え、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、高確率抽選状態となったときから起算して当該一単位が所定回数行われるまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得るよう構成されており、
可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態となったときから起算して当該一単位が特定回数行われるまでは、通常遊技状態としないよう制御し得るよう構成されており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
易入球遊技の実行を契機として振分部材(例えば、振分部材C24)が変位し得るよう構成されており、
易入球遊技が実行された場合、振分部材(例えば、振分部材C24)は第一態様を所定時間維持した後に第二態様に変位するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値とが相違するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、
本概念(1‐4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材(例えば、振分部材C24)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技識別情報を表示可能な第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技識別情報を表示可能な第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一主遊技識別情報を変動表示した後、第一主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第一主遊技識別情報表示制御手段と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二主遊技識別情報を変動表示した後、第二主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第二主遊技識別情報表示制御手段と、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、大入賞口C10)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)への入球により可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)への入球により可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への遊技球の入球を契機として、補助遊技乱数を取得する補助遊技乱数取得手段と、
補助遊技乱数取得手段が取得した補助遊技乱数に基づき当否判定を実行し、補助遊技識別情報表示部にて補助遊技識別情報を変動表示させた後で停止表示するよう制御する補助遊技識別情報表示制御手段と、
補助遊技乱数に基づく当否判定結果が当選であった場合、補助遊技識別情報が停止表示された後において、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が変位し得る期間である変位駆動期間内にて、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を前記閉鎖状態から前記開放状態に変位させた後、前記閉鎖状態に変位させる動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段と
を備え、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、高確率抽選状態となったときから起算して当該一単位が所定回数行われるまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得るよう構成されており、
可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態となったときから起算して当該一単位が第一回数又は第二回数行われるまでは、通常遊技状態としないよう制御し得るよう構成されており、
第二回数は第一回数よりも多い回数となっており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
易入球遊技の実行を契機として振分部材(例えば、振分部材C24)が変位し得るよう構成されており、
易入球遊技が実行された場合、振分部材(例えば、振分部材C24)は第一態様を所定時間維持した後に第二態様に変位するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値とが相違するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合には、特定遊技状態となったときから起算して前記一単位が第一回数行われたことにより通常遊技状態となるよう構成されており、
第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合には、特定遊技状態となったときから起算して前記一単位が第二回数行われたことにより通常遊技状態となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、
本概念(1‐5)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技盤(例えば、遊技領域D30)と、
遊技盤(例えば、遊技領域D30)に形成された開口部に配置される遊技球振分ユニット(例えば、振分始動口ユニットC50)と、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材B(例えば、振分部材C24)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技識別情報を表示可能な第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技識別情報を表示可能な第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
遊技球振分ユニット(例えば、振分始動口ユニットC50)は、
遊技球が入球可能な入球口である共通入球口(例えば、共通入球口C51)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、共通入球口(例えば、共通入球口C51)よりも下流に設けられた第一主遊技始動口A(例えば、第1主遊技始動口AA10)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、共通入球口(例えば、共通入球口C51)よりも下流に設けられた第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
共通入球口(例えば、共通入球口C51)に入球した遊技球の流下方向を第一主遊技始動口A(例えば、第1主遊技始動口AA10)及び第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)のいずれかに向けて変化させる部材であって、当該流下方向を第一主遊技始動口A(例えば、第1主遊技始動口AA10)と第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)とに向けて交互に変化させるよう構成された振分部材A(例えば、始動口振分部材C50y)と、
開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と
を備え、
主遊技部は、
第一主遊技始動口A(例えば、第1主遊技始動口AA10)又は第一主遊技始動口B(例えば、第1主遊技始動口BA12)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一主遊技識別情報を変動表示した後、第一主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第一主遊技識別情報表示制御手段と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二主遊技識別情報表示部にて第二主遊技識別情報を変動表示した後、第二主遊技識別情報を停止表示するよう制御する第二主遊技識別情報表示制御手段と、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、大入賞口C10)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)への入球により可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)への入球により可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)が開放状態となり得るよう構成されており、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への遊技球の入球を契機として、補助遊技乱数を取得する補助遊技乱数取得手段と、
補助遊技乱数取得手段が取得した補助遊技乱数に基づき当否判定を実行し、補助遊技識別情報表示部にて補助遊技識別情報を変動表示させた後で停止表示するよう制御する補助遊技識別情報表示制御手段と、
補助遊技乱数に基づく当否判定結果が当選であった場合、補助遊技識別情報が停止表示された後において、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が変位し得る期間である変位駆動期間内にて、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を前記閉鎖状態から前記開放状態に変位させた後、前記閉鎖状態に変位させる動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段と
を備え、
可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
易入球遊技の実行を契機として振分部材B(例えば、振分部材C24)が変位し得るよう構成されており、
易入球遊技が実行された場合、振分部材B(例えば、振分部材C24)は第一態様を所定時間維持した後に第二態様に変位するよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、始動口やその他の入球口に電動役物(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を備えるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口と、
所定の入球口に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには所定の入球口に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには所定の入球口に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材と、
補助遊技識別情報を表示可能な補助遊技識別情報表示部と
を備え、
補助遊技部は、
補助遊技始動口への遊技球の入球を契機として、補助遊技乱数を取得する補助遊技乱数取得手段と、
補助遊技乱数取得手段が取得した補助遊技乱数に基づき当否判定を実行し、補助遊技識別情報表示部にて補助遊技識別情報を変動表示させた後で停止表示するよう制御する補助遊技識別情報表示制御手段と、
補助遊技乱数に基づく当否判定結果が当選であった場合、補助遊技識別情報が停止表示された後において、可変部材が変位し得る期間である変位駆動期間内にて、可変部材を前記閉鎖状態から前記開放状態に変位させた後、前記閉鎖状態に変位させる動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段と
を備える
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、複数の入球口に遊技球を振り分ける振分部材を備えるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材(例えば、振分部材C24)と
を備えるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、始動口やその他の入球口に非電動役物を複数備えるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と
を備えるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、補助遊技時短フラグを複数種類備える、即ち、補助遊技時短状態(又は、時間短縮遊技状態)を複数備えるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(6)に係るぱちんこ遊技機は、
可変部材Cの開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材Cが開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材Cの変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有している
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、大当り図柄によって当該大当り図柄に係る大当り終了後にオンとなる補助遊技時短フラグが相違し得る、即ち、補助遊技時短状態(又は、時間短縮遊技状態)が相違し得るよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(7)に係るぱちんこ遊技機は、
可変部材Cの開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材Cが開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材Cの変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、振分部材は、補助遊技当選(電動役物の最初の開放タイミング)を契機に、第一態様を所定時間維持した後に第二態様へと変位する(第一態様と第二態様とでは誘導する開放入球口が相違する)よう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(10)に係るぱちんこ遊技機は、
易入球遊技の実行を契機として振分部材が変位し得るよう構成されており、
易入球遊技が実行された場合、振分部材は第一態様を所定時間維持した後に第二態様に変位するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
尚、図1における「No.11」にて図示されている電動役物の長開放とは所定時間以上の開放であり、電動役物の短開放とは所定時間以下の開放であり、例えば、長開放は0.5秒以上の開放であり、短開放は0.3秒以下の開放である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第一主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値の平均値と第二主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値の平均値とが相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(13)に係るぱちんこ遊技機は、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値とが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第一主遊技側の大当り終了後に補助遊技時短フラグBがオンとなる割合と、第二主遊技側の大当り終了後に補助遊技時短フラグBがオンとなる割合が相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(14)に係るぱちんこ遊技機は、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合と、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第二特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、
遊技状態に依存せず、大当り図柄のみに依存して、補助遊技時短フラグAがオンとなるか補助遊技時短フラグBがオンとなるかが決定するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(15)に係るぱちんこ遊技機は、
可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
第一主遊技識別情報又は二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第一特定遊技状態となる割合と、第一主遊技識別情報又は二主遊技識別情報が所定グループとは異なるグループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第一特定遊技状態となる割合とが相違するよう構成されており、
通常遊技状態において第一主遊技識別情報又は二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第一特定遊技状態となる割合と、特定遊技状態において第一主遊技識別情報又は二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に第一特定遊技状態となる割合とが同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、電動役物の開放パターンBは、開放パターンAよりも、相対的に電動役物への入球容易性が高い(総開放時間又は長開放する時間が長時間である)よう構成してもよく(総開放時間=補助遊技側にて1回当選した場合において、1回以上の開放を実行する場合の各開放時間の合計、長開放する時間=補助遊技側にて1回当選した場合において、1回以上の開放を実行する場合の最も長時間となる開放時間)、当該構成に基づく概念としては、
本概念(16)に係るぱちんこ遊技機は、
易入球遊技が実行される際の可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様として、第一変位態様と、第一変位態様よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となる期間が長時間となる第二変位態様と、を有している
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、盤面右領域において、上流から順に、電動役物→第2非電動役物→第1非電動役物→補助遊技始動口となるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(17)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材(例えば、振分部材C24)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技識別情報を表示可能な第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技識別情報を表示可能な第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
遊技領域における遊技球が流下する流下ルートとして、第一流下ルートと、第一流下ルートとは異なる第二流下ルートとを有しており、
第二流下ルートを遊技球が流下した場合には、可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)との近傍を流下するよう構成されており、
第二流下ルートを遊技球が流下した場合の流下する順序として、可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)、可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)、可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)、の順に流下していくよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、補助遊技時短フラグ(補助遊技時短フラグA、補助遊技時短フラグB)がオフである状況にて、第1非電動役物及び第2非電動役物への遊技球の入球があっても、非電動役物が閉鎖する条件となる所定個数の入球があるまではエラー報知しないよう構成してもよく(更に、第1非電動役物及び第2非電動役物への入球数の合計ではなく、第1非電動役物に所定個数の入球があった場合にエラー、第2非電動役物に所定個数の入球があった場合にエラーとなるよう構成してもよい)、当該構成に基づく概念としては、
本概念(18)に係るぱちんこ遊技機は、
第一主遊技始動口(例えば、第1主遊技始動口BA12)又は第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球状況に基づくエラー判定条件を充足した場合には、エラーが発生したと判定するエラー判定手段と
を備え、
第一可変部材が開放状態である場合に、第一入球口への所定数の入球により第一入球口が閉鎖状態となるよう構成されており、
第二可変部材が開放状態である場合に、第二入球口への特定数の入球により第二入球口が閉鎖状態となるよう構成されており、
通常遊技状態において、第一入球口への前記所定数の入球があった場合にエラーが発生したと判定するよう構成されており、
通常遊技状態において、第二入球口への前記特定数の入球があった場合にエラーが発生したと判定するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する大当り図柄と非確率変動遊技状態に移行する大当り図柄とを有するよう構成してもよい。また、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することとなる大当り図柄である確変大当り図柄を複数種類有するよう構成してもよい。また、第二主遊技側の確変大当りにおける確変大当りBの割合は第一主遊技側の確変大当りにおける確変大当りBの割合よりも高くなるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(19)に係るぱちんこ遊技機は、
特別遊技として、特別遊技終了後に高確率抽選状態であり且つ第一特定遊技状態となる特別遊技Aと、特別遊技終了後に高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態となる特別遊技Bと、特別遊技終了後に低確率抽選状態となる特別遊技Cと、を少なくとも有している
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第二主遊技側の確変大当りにおける確変大当りBの割合は第一主遊技側の確変大当りにおける確変大当りBの割合よりも高いよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(22)に係るぱちんこ遊技機は、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合において、高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態である割合は、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合において、高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態である割合よりも小さくなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第二主遊技側の確変大当りにおける賞球獲得期待値の平均値は、第一主遊技側の確変大当りにおける賞球獲得期待値の平均値よりも大きいよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(23)に係るぱちんこ遊技機は、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技が特別遊技A又は特別遊技Bである場合において、当該特別遊技A又は特別遊技Bの実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値は、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技が特別遊技A又は特別遊技Bである場合において、当該特別遊技A又は特別遊技Bの実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値よりも小さくなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、オンとなっている補助遊技時短フラグに応じて、滞在ステージが相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(24)に係るぱちんこ遊技機は、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と通常遊技状態よりも可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特定遊技状態として、第一特定遊技状態と、第一特定遊技状態とは易入球遊技が実行される場合における可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の変位態様が相違し得る第二特定遊技状態とを有しており、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示可能な滞在ステージとして、第一滞在ステージと、第一滞在ステージとは異なる滞在ステージである第二滞在ステージとを少なくとも有しており、
滞在ステージが相違することにより演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容の表示傾向が相違するよう構成されており、
第一特定遊技状態においては滞在ステージが第一滞在ステージとなり得るよう構成されており、
第二特定遊技状態においては滞在ステージが第二滞在ステージとなり得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確変大当りBとなる大当りの一部では、確変大当りでない大当りと大当り終了直後の滞在ステージが同一となるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(25)に係るぱちんこ遊技機は、
第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一主遊技識別情報又は第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
特別遊技として、特別遊技終了後に高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態となる特別遊技Aと、特別遊技終了後に低確率抽選状態となる特別遊技Cと、を少なくとも有しており、
特別遊技Aの終了後と特別遊技Cの終了後とでは滞在ステージが同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、大当り終了後に必ず確率変動遊技状態に移行し、大当り終了後の図柄変動回数によって確率変動遊技状態が終了するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(26)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報変動表示開始停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特別遊技終了後に高確率抽選状態となってから当該一単位の繰り返し回数が所定回数となった場合に低確率抽選状態となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第一主遊技側の時短回数は所定回数以下である一方、第二主遊技側の時短回数は所定回数となるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(28)に係るぱちんこ遊技機は、
第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合よりも第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合の方が、前記所定回数が少ない、又は、第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合と第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に高確率抽選状態となった場合とは前記所定回数が同一であるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第一主遊技側は確変大当りAと確変大当りBを有する一方、第二主遊技側は確変大当りBを有し且つ確変大当りAを有していないよう構成してもよく(第二主遊技側の方が第一主遊技側よりも大当りにおける確変大当りBの割合が高いでもよい)、当該構成に基づく概念としては、
本概念(29)に係るぱちんこ遊技機は、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後には、高確率抽選状態であり且つ第一特定遊技状態になり得る、又は、高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態になり得るよう構成されており、
第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後には、高確率抽選状態であり且つ第二特定遊技状態になり得る一方、高確率抽選状態であり且つ第一特定遊技状態にはならないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態である状況にて大当りに当選した連続回数が所定回数(確変上限値)となった場合、当該所定回数となった大当り終了後には非確率変動遊技状態となるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(30)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合に特別遊技が実行されたことを一単位とした、当該一単位が所定回数連続した場合に低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確変上限値となる大当り終了後に移行した時間短縮遊技状態の時短回数の平均値は、当該大当りが第一主遊技側の大当りであるか第二主遊技側の大当りであるかによって相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(31)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合に特別遊技が実行されたことを一単位とした、当該一単位が所定回数連続した場合に低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり得るよう構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特別遊技終了後に特定遊技状態となってから当該一単位の繰り返し回数が特定回数となった場合に通常遊技状態となるよう構成されており、
高確率抽選状態である場合に第一識別情報が停止表示されることにより特別遊技が実行され、当該特別遊技の終了後に低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となった場合の特定回数を特定回数Aとし、
高確率抽選状態である場合に第二識別情報が停止表示されることにより特別遊技が実行され、当該特別遊技の終了後に低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となった場合の特定回数を特定回数Bとした場合、
特定回数Aよりも特定回数Bの方が大きいよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、主遊技図柄の変動毎に確率変動遊技状態から非確率変動遊技状態に移行する抽選を実行するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(32)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合に、識別情報の変動表示毎に低確率抽選状態に移行するか否かの抽選を実行し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第一主遊技側の大当りと第二主遊技側の大当りとで大当り終了後の時短回数の平均値が相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(33)に係るぱちんこ遊技機は、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特別遊技終了後に特定遊技状態となってから当該一単位の繰り返し回数が特定回数となった場合に通常遊技状態となるよう構成されており、
第一主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技終了後の前記特定回数を特定回数Aとし、
第二主遊技識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより実行される特別遊技終了後の前記特定回数を特定回数Bとした場合、
特定回数Aよりも特定回数Bの方が大きいよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、大当り中に特定領域C22に入球することにより大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する(玉確機とも称する)よう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(34)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10)と、
可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置A20)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により取得された乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
当否判定手段による当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置A20)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
当否判定手段による当否判定の結果が当選であって識別情報表示部に停止表示された識別情報の停止識別情報が特定グループに属する特定停止識別情報であった場合に遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
通常遊技状態と通常遊技状態よりも始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る遊技状態移行制御手段と
を備え、
特定グループの中の第一特定グループに属する特定停止識別情報として複数種類の特定停止識別情報を有し、
特定グループの中の第二特定グループに属する特定停止識別情報として複数種類の特定停止識別情報を有し、
第一特定グループに属する複数種類の特定停止識別情報の内のいずれが停止表示された場合であっても、特別遊技の実行内容が互いに同一となり、
第二特定グループに属する複数種類の特定停止識別情報の内のいずれが停止表示された場合であっても、特別遊技の実行内容が互いに同一となり、
第一特定グループに属する複数種類の特定停止識別情報の内のいずれかが停止表示された場合と第二特定グループに属する複数種類の特定停止識別情報の内のいずれかが停止表示された場合とでは、特別遊技の実行内容が互いに異なるよう構成されており、
特別遊技の実行中においては、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10)への所定個数の入球があるか又は所定時間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とする単位遊技を実行可能であり、
第一特定グループに属する特定停止識別情報に対応する特別遊技での単位遊技における特定領域(例えば、特定領域C22)への入球容易性の方が、第二特定グループに属する特定停止識別情報に対応する特別遊技での単位遊技における特定領域(例えば、特定領域C22)への入球容易性よりも高くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第二主遊技側の大当りの方が、第一主遊技側の大当りよりも、長開放大当り(振分遊技実行ラウンドにて大入賞口が長開放する大当り)の割合が高くなるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(35)に係るぱちんこ遊技機は、
第二当否判定手段による当否判定の結果が当選であって第二識別情報の停止識別情報が停止表示される場合の方が、第一当否判定手段による当否判定の結果が当選であって第一識別情報の停止識別情報が停止表示される場合よりも、第一特定グループに属する特定停止識別情報が相対的に停止表示され易くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、長開放大当りを複数種類有しているよう構成してもよく(長開放大当りの種類によって、大当り終了後の時間短縮遊技状態の種類が相違し得るよう構成してもよい)、当該構成に基づく概念としては、
本概念(36)に係るぱちんこ遊技機は、
特定グループの中の第一特定グループに属する特定停止識別情報として複数種類の特定停止識別情報を有している
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第二主遊技側よりも第一主遊技側の方が小当りの当選確率が高くなるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(37)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口と
を備え、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
前記第一乱数に基づき第一当否判定を実行する第一当否判定手段と、
前記第一当否判定の結果に基づき、第一識別情報の第一停止識別情報を決定する第一識別情報表示内容決定手段と、
第一識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示した後、第一停止識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
前記第二乱数に基づき第二当否判定を実行する第二当否判定手段と、
前記第二当否判定の結果に基づき、第二識別情報の第二停止識別情報を決定する第二識別情報表示内容決定手段と、
第二識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示した後、第二停止識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
前記第一当否判定又は第二当否判定の結果が当選である場合、第一主遊技識別情報表示部又は第二主遊技識別情報表示部にて第一停止識別情報又は第二停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段と
を備え、
特別遊技の実行中においては、可変入賞口への所定個数の入球又は所定時間が経過するまで可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする単位遊技を1回のみ実行するよう構成されており、
第一当否判定の結果に基づいて特別遊技が実行される割合よりも第二当否判定の結果に基づいて特別遊技が実行される割合の方が低いよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、第1主遊技始動口と第2主遊技始動口とに遊技球を交互に振り分ける振り分け始動口ユニットを有するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(38)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技盤(例えば、遊技領域D30)と、
遊技盤(例えば、遊技領域D30)に形成された開口部に配置される遊技球振分ユニット(例えば、振分始動口ユニットC50)と、
遊技球が入球可能な第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)と、
遊技球が入球可能な補助遊技始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
遊技球が入球可能な振分入球口(例えば、振分入球口C20)と、
第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第一主遊技始動口B(例えば、第一主遊技始動口BA12)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材A(例えば、第1非電動役物A12hd)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには振分入球口(例えば、振分入球口C20)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材C(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、振分入球口(例えば、振分入球口C20)よりも下流に設けられた第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)と、
振分入球口(例えば、振分入球口C20)に入球した遊技球の流下方向を第一開放口(例えば、第1開放入球口C22)及び第二開放口(例えば、第2開放入球口C23)のいずれかに向けて変化させる部材であって、第一態様に変位した時には第一開放口に遊技球が入球容易であり、第二態様に変位した時には第二開放口に遊技球が入球容易であるよう構成された振分部材B(例えば、振分部材C24)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口C10)と、
第一主遊技識別情報を表示可能な第一主遊技識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技識別情報を表示可能な第二主遊技識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
遊技球振分ユニット(例えば、振分始動口ユニットC50)は、
遊技球が入球可能な入球口である共通入球口(例えば、共通入球口C51)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、共通入球口(例えば、共通入球口C51)よりも下流に設けられた第一主遊技始動口A(例えば、第1主遊技始動口AA10)と、
遊技球が入球可能な入球口であって、共通入球口(例えば、共通入球口C51)よりも下流に設けられた第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
共通入球口(例えば、共通入球口C51)に入球した遊技球の流下方向を第一主遊技始動口A(例えば、第1主遊技始動口AA10)及び第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)のいずれかに向けて変化させる部材であって、当該流下方向を第一主遊技始動口A(例えば、第1主遊技始動口AA10)と第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)とに向けて交互に変化させるよう構成された振分部材A(例えば、始動口振分部材C50y)と、
開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材B(例えば、第2非電動役物B10hd)と
を備えている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、図柄変動回数によって確率変動遊技状態が終了し得る遊技機において、確変回数と時短回数とが相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(40‐1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示した後、第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示した後、第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、高確率抽選状態となったときから起算して当該一単位が所定回数行われるまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得るよう構成されており、
特定遊技状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態となったときから起算して当該一単位が第一回数又は第二回数行われるまでは、通常遊技状態としないよう制御し得るよう構成されており、
第二回数は第一回数よりも多い回数となっており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態であり、特定遊技状態となったときから起算して前記一単位が第一回数行われたことにより通常遊技状態となる場合の当該特定遊技状態の最終回においては、第二識別情報が所定グループ以外のグループに属する第二識別情報の変動表示期間の平均値が、平均値Aとなるよう構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態であり、特定遊技状態となったときから起算して前記一単位が第二回数行われたことにより通常遊技状態となる場合の当該特定遊技状態の最終回においては、第二識別情報が所定グループ以外のグループに属する第二識別情報の変動表示期間の平均値が、平均値Aとは異なる値である平均値Bとなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、
本概念(40‐2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段が取得した乱数に基づき、識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、高確率抽選状態となったときから起算して当該一単位が所定回数行われるまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得るよう構成されており、
特定遊技状態である場合、第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態となったときから起算して当該一単位が第一回数又は第二回数行われるまでは、通常遊技状態としないよう制御し得るよう構成されており、
第一回数は所定回数と同じ回数又は所定回数以上の回数となっており、
第二回数は所定回数よりも少ない回数となっており、
識別情報の変動表示期間の平均値が相違する変動期間状態を複数有しており、且つ、或る変動期間状態から或る変動期間状態とは異なる変動期間状態とするよう制御する変動期間状態遷移を実行可能に構成されており、
特定遊技状態となったときから起算して当該一単位が第一回数行われるまでは、通常遊技状態としない場合において、高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態が終了するまでに実行される前記変動期間状態遷移の回数を第一変動期間状態遷移回数とし、
特定遊技状態となったときから起算して当該一単位が第二回数行われるまでは、通常遊技状態としない場合において、高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態が終了するまでに実行される前記変動期間状態遷移の回数を第二変動期間状態遷移回数とした場合に、
第一変動期間状態遷移回数と第二変動期間状態遷移回数とが相違し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、
本概念(40‐3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
或る保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該或る保留に係る前記乱数に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御可能な演出表示内容制御手段と
を備え、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)へ表示する演出表示内容を制御する際に依存する滞在ステージとして、複数の滞在ステージを有しており、
滞在ステージが相違することにより演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容の表示傾向が相違するよう構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合における滞在ステージと低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合における滞在ステージとが相違するよう構成されており、
或る保留に関する特別遊技の実行可能性を示唆する演出である保留先読み演出を実行可能に構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合と、低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合とで同一の保留先読み演出が実行可能に構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、
本概念(40‐4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段が取得した第一乱数に基づき、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示した後、第一識別情報を停止表示するよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段が取得した第二乱数に基づき、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示した後、第二識別情報を停止表示するよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を実行する特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と
を備え、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態である場合に特別遊技が実行されたことを一単位とした、当該一単位が所定回数連続した場合に低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり得るよう構成されており、
特定遊技状態である場合、所定条件を充足するまでは、通常遊技状態としないよう制御し得るよう構成されており、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での特定遊技状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、特定条件を充足するまでは、第二変動期間状態としないよう制御し得るよう構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、前記特定期間においては当該一単位が1回以上実行されるよう構成されており、
前記所定グループの中の第一所定グループに属する停止表示態様として複数種類の停止表示態様を有し、
前記所定グループの中の第二所定グループに属する停止表示態様として複数種類の停止表示態様を有し、
第一所定グループに属する複数種類の停止表示態様の内のいずれかが停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記所定条件を充足するまでの期間は、第二所定グループに属する複数種類の停止表示態様の内のいずれかが停止表示されたことにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記所定条件を充足するまでの期間よりも相対的に短期間となるよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御可能な演出表示内容制御手段と
を備え、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)へ表示する演出表示内容を制御する際に依存する滞在ステージとして、複数の滞在ステージを有しており、
滞在ステージが相違することにより演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容の表示傾向が相違するよう構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態における滞在ステージと低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態における滞在ステージとが同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とは滞在ステージが相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(41)に係るぱちんこ遊技機は、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合における滞在ステージと低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合における滞在ステージとが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて第一主遊技側の大当りに当選することで、当該大当り終了後に移行する確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の滞在ステージが滞在ステージAとなるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(42)に係るぱちんこ遊技機は、
高確率抽選状態であり且つ通常遊技状態である場合にて、第一識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより特別遊技が実行された場合と、高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合にて、第一識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示されたことにより特別遊技が実行された場合とで、特別遊技終了後の滞在ステージが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確変回数≧時短回数である場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の最終変動の変動時間と、確変回数<時短回数である場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の最終変動の変動時間とは傾向(変動時間の平均値、保留数によって変動時間が相違するか否か、演出態様、等)が異なるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(43)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特別遊技終了後に高確率抽選状態となってから当該一単位の繰り返し回数が所定回数となった場合に低確率抽選状態となるよう構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特別遊技終了後に特定遊技状態となってから当該一単位の繰り返し回数が特定回数となった場合に通常遊技状態となるよう構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態であり、前記所定回数が前記特定回数よりも多い場合、当該特定遊技状態の最終回においては、第二識別情報が所定グループ以外のグループに属する第二識別情報の変動表示期間の平均値が、平均値Aとなるよう構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態であり、前記所定回数が前記特定回数よりも少ない場合、当該特定遊技状態の最終回においては、第二識別情報が所定グループ以外のグループに属する第二識別情報の変動表示期間の平均値が、平均値Aとは異なる値である平均値Bとなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の滞在ステージと非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の滞在ステージとが同一となるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(45)に係るぱちんこ遊技機は、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合における滞在ステージと低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合における滞在ステージとが同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで変動時間を決定する際に参照する変動態様決定テーブルが同一であるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(46)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合にて識別情報の変動表示時間を決定する際に参照されるテーブルと、低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合にて識別情報の変動表示時間を決定する際に参照されるテーブルとが同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで変動時間を決定する際に参照するテーブルが相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(47)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合にて識別情報の変動表示時間を決定する際に参照されるテーブルと、低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合にて識別情報の変動表示時間を決定する際に参照されるテーブルとが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態は非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態よりも変動時間を決定する際に参照するテーブルが切り替わる回数が少なくなるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(48)に係るぱちんこ遊技機は、
識別情報の変動表示期間の平均値が相違する変動期間状態を複数有しており、且つ、或る変動期間状態から或る変動期間状態とは異なる変動期間状態とするよう制御する変動期間状態遷移を実行可能に構成されており、
特別遊技終了後において高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり、高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態が終了するまでに実行される前記変動期間状態遷移の回数よりも、特別遊技終了後において低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり、低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態が終了するまでに実行される前記変動期間状態遷移の回数の方が相対的に多くなるよう構成されている
とを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確変回数≧時短回数である場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の参照する限定頻度テーブル遷移と、確変回数<時短回数である場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の参照する限定頻度テーブル遷移とは傾向{テーブル遷移回数、リーチ変動の実行割合(リーチ変動の実行割合は、確変回数≧時短回数である場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて最も長期間参照されるテーブルと、確変回数<時短回数である場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて最も長期間参照されるテーブルとを比較している)、等}が相違するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(49)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
特別遊技終了後において高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり、且つ、前記所定回数が前記特定回数以上の回数である場合において、高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態が終了するまでに実行される前記変動期間状態遷移の回数を第一変動期間状態遷移回数とし、
特別遊技終了後において高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり、且つ、前記所定回数が前記特定回数よりも少ない回数である場合において、高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態が終了するまでに実行される前記変動期間状態遷移の回数を第二変動期間状態遷移回数とした場合に、
第一変動期間状態遷移回数と第二変動期間状態遷移回数とが相違し得るよう構成されている
とを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、時短回数を複数種類有するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(50)に係るぱちんこ遊技機は、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示まで又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特別遊技終了後に特定遊技状態となってから当該一単位の繰り返し回数が特定回数となった場合に通常遊技状態となるよう構成されており、
特定回数として、特定回数Aと、特定回数Aとは異なる特定回数である特定回数Bとを少なくとも有しているよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで同一の先読み演出を実行し得るよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(51)に係るぱちんこ遊技機は、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
或る保留に関する特別遊技の実行可能性を示唆する演出である保留先読み演出を実行可能に構成されており、
高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合と、低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である場合とで同一の保留先読み演出が実行可能に構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態)に移行する場合に先読み演出を跨いで実行しないよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(52)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
遊技球が入球可能な始動口と、
始動口に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには始動口に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには始動口に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る乱数に基づく決定内容に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選である場合、主遊技識別情報表示部にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御可能な演出表示内容制御手段と
を備え、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
或る保留に関する特別遊技の実行可能性を示唆する演出である保留先読み演出を実行可能に構成されており、
保留先読み演出は高確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態から低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態である遊技状態に跨って実行不可能に構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、時間短縮遊技状態において限定頻度テーブルの遷移するような遊技機において、限定頻度テーブルAを参照する限定頻度状態Aと限定頻度テーブルBを参照する限定頻度状態Bとが存在する場合、
(1)限定頻度状態Bにおいて、保留数が第一の保留数(例えば、0個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値と、保留数が第二の保留数(例えば3個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値とでは、所定期間の平均値差分が生じる。
(2)限定頻度状態Aにおいて、保留数が第一の保留数(例えば、0個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値と、保留数が第二の保留数(例えば3個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値とでは、所定期間の平均値差分が生じない。
(3)限定頻度状態Aにおける第二の保留数(例えば、3個)で最も選択されやすいハズレとなる変動時間よりも、限定頻度状態Bにおける第二保留数(例えば、3個)で最も選択されやすいハズレとなる変動時間のほうが、変動時間が長時間となる。
(4)限定頻度状態Bは、限定頻度状態Aよりも長い期間(変動回数)滞在する。
(5)限定頻度状態Bにて表示され得る特定演出は、限定頻度状態Aでは表示されない。
(6)時間短縮遊技状態である場合は、第一主遊技側に係る先読み演出を表示しない。
(7)限定頻度状態Bにおける演出表示形式(滞在ステージ)は複数存在するが、限定頻度状態Aにおける演出表示形式(滞在ステージ)は1つのみである。
(8)限定頻度状態Bにおける演出表示形式(滞在ステージ)と、限定頻度状態Aにおける演出表示形式(滞在ステージ)は、その種類が異なるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(53)に係るぱちんこ遊技機は、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での特定遊技状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が規定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態である状況にて大当りに当選した連続回数が所定回数(確変上限値)となった場合、当該所定回数となった大当り終了後には非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となるよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(54)に係るぱちんこ遊技機は、
高確率抽選状態である場合に特別遊技が実行されたことを一単位とした、当該一単位が所定回数連続した場合に低確率抽選状態であり且つ特定遊技状態となり得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで参照する限定頻度テーブルが切り替わるタイミング(大当り終了後からの図柄変動回数)が同一となるよう構成してもよく(参照する限定頻度テーブルは、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで同一でも異なっていてもよく、あくまでも参照する限定頻度テーブルが切り替わるタイミングが同一となる)、当該構成に基づく概念としては、
本概念(56)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
始動口に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには始動口に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには始動口に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口と、
を備え、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選である場合、主遊技識別情報表示部にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
を備え、
識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での特定遊技状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得るよう構成されており、
高確率抽選状態である場合と低確率抽選状態である場合とで前記特定回数が同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が大当り終了後からの図柄変動回数によって終了する場合と、終了しない(実質的に次回大当りまで継続する)場合とが存在するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(57)に係るぱちんこ遊技機は、
前記所定グループに属する停止表示態様として停止表示態様Aと、停止表示態様Aとは異なる停止表示態様である停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報が停止表示態様Aにて停止表示される、又は、第二識別情報が停止表示態様Aにて停止表示されたことにより実行されることにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記特定回数を第一特定回数とし、
第一識別情報が停止表示態様Bにて停止表示される、又は、第二識別情報が停止表示態様Bにて停止表示されたことにより実行されることにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記特定回数を第二特定回数とした場合、
第一特定回数の方が第二特定回数よりも多くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が次回まで継続する場合、特定回数(次回まで継続しない場合の時短回数)以降の変動パターンテーブルが変化するよう構成してもよく、当該構成に基づく概念としては、
本概念(58)に係るぱちんこ遊技機は、
前記所定グループに属する停止表示態様として停止表示態様Aと、停止表示態様Aとは異なる停止表示態様である停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報が停止表示態様Aにて停止表示される、又は、第二識別情報が停止表示態様Aにて停止表示されたことにより実行されることにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記特定回数を第一特定回数とし、
第一識別情報が停止表示態様Bにて停止表示される、又は、第二識別情報が停止表示態様Bにて停止表示されたことにより実行されることにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合における前記特定回数を第二特定回数とした場合、
第一特定回数の方が第二特定回数よりも多くなるよう構成されており、
第一識別情報が停止表示態様Aにて停止表示される、又は、第二識別情報が停止表示態様Aにて停止表示されたことにより実行されることにより実行される特別遊技の終了後に特定遊技状態となった場合において、当該特別遊技が終了してから第二特定回数となる識別情報の停止表示までに変動表示される識別情報の変動表示時間を決定する際に参照されるテーブルと、第二特定回数となる識別情報の停止表示以降に変動表示される識別情報の変動表示時間を決定する際に参照されるテーブルとが相違するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本例に係るぱちんこ遊技機は、大当り中に実行され得る演出である、保留内に大当りとなる予定の保留が存在する旨を報知する演出は、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて当選した大当り中に実行され得るよう構成してもよく(確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態でも実行され得るし、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態でも実行され得る)、当該構成に基づく概念としては、
本概念(59)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
遊技球が入球可能な始動口と、
始動口に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには始動口に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには始動口に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る乱数に基づく決定内容に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選である場合、主遊技識別情報表示部にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御可能な演出表示内容制御手段と
を備え、
識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い特定遊技状態とを有しており、
或る保留に関する特別遊技の実行可能性を示唆する演出である保留先読み演出を実行可能に構成されており、
低確率状態且つ特定遊技状態にて特別遊技が実行された場合、当該特別遊技の実行中に保留先読み演出を実行し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図3を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿D20と下球皿D22の間にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して設けられており、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難いよう構成されている。他方、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを重ねるように配置してもよく、その場合には、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれているよう構成してもよい。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、遊技領域D30の右側及び左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され得るよう構成されている。{但し、これには限定されず、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易い一方、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口H10に誘導され難いよう構成してもよい}。
次に、アウト口D36の上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが設けられており、遊技領域D30の右側又は左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sによって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図4を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内U容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図5のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口電動役物ソレノイドC13、第2大入賞口電動役物ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図5の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
尚、本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
また、限定頻度とは、特定の図柄が停止表示された後の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が、当該特定の図柄が停止表示される前の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率とは異なる状態(限定頻度状態)のことであり、所定期間継続する。また、限定頻度状態における主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照されるテーブルを限定頻度テーブルと称しており、限定頻度テーブルは複数種類有していてもよく、遊技状態や特別遊技終了後の主遊技図柄の変動回数等によって参照する限定頻度テーブルが決定されるよう構成されている。また、限定頻度テーブルAと参照している状態(限定頻度状態Aとも称する)から限定頻度テーブルBを参照している状態(限定頻度状態Bとも称する)に切り替わることを限定頻度状態が遷移すると称している。尚、限定頻度状態は1つの遊技状態においても複数有することができるよう構成されており、1つの遊技状態にて複数回限定頻度状態が遷移するよう構成してもよい。尚、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルを参照して主遊技図柄の変動態様を決定する場合には、共通の限定頻度テーブルを参照して変動態様の選択率を異ならせる(即ち、選択対象となる変動態様自体は同一であるが、選択率が異なる)といった方法(或いは、選択対象となる変動態様及び選択率は同一であるが、選択された変動態様に係る変動時間値に更なる固定値を加算するといった方法)を採用するよう構成してもよい。
ここで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを更に備えている。また、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bとを有している。また、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している
ここで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、確変回数をカウント可能な確変回数カウンタMP51c、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
ここで、装図変動時間管理タイマSM21tは、装飾図柄の変動時間を計時するよう構成されている。
次に、滞在ステージ管理カウンタSM23cは、演出ステージを切り替えるために特別遊技の終了から特定遊技状態において主遊技図柄が何回変動したかをカウントするよう構成されている。また、連荘回数カウンタSM23c2は、継続している特定遊技中に連続して大当りに当選した回数をカウントするよう構成されている。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図6は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板MのCPUMCは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板MのCPUMCは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板MのCPUMCは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板MのCPUMCは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板MのCPUMCは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板MのCPUMCは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板MのCPUMCは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板MのCPUMCは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板MのCPUMCは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)のCPUMCは、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1998で、主制御基板MのCPUMCは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板MのCPUMCは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部SM側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板MのCPUMCは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板MのCPUMCは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板MのCPUMCは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図7は、図6におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、主制御基板MのCPUMCは、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、主制御基板MのCPUMCは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を主制御基板MのRAM領域に一時記憶する形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図8は、図6におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して主制御基板MのRAM領域に一時記憶する。
ここで、同図右は、補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルの一例である。同テーブルに示されるように、本例においては、停止図柄は「D0、D1」が存在し、当り図柄となる停止図柄は「D1」であり、夫々が停止したことに起因して開放することとなる電動役物の開放態様は、非時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→閉鎖)である。また、時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.2秒間閉鎖→0.2秒間開放→3.0秒間閉鎖→4.0秒間開放→閉鎖)であるよう構成されている。尚、非時間短縮遊技時には停止図柄はハズレ図柄「D0」となり易く、時間短縮遊技時には停止図柄は当り図柄「D1」となり易いよう構成されている。
次に、ステップ1218で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には1秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には10秒)をセットする。そして、ステップ1220で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている保留情報を更新すると共に、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、主制御基板MのCPUMCは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」(本例では、D1・D2)であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の当り図柄に基づき、開放態様(例えば、当り図柄「D1」の場合には、1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖となる開放態様、当り図柄「D2」の場合には、0.2秒開放、0.8秒閉鎖、5秒開放となる開放態様)を決定し、電動役物の開放時間(開閉時間)に係る所定時間をセットする。次に、ステップ1234で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを閉鎖すると共に、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230、ステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図9は、図6におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、主制御基板MのCPUMCは、当該取得した乱数を主制御基板MのRAM領域に一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1312で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施形態では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技側の各乱数の取得範囲と第2主遊技側の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、主制御基板MのCPUMCは、当該取得した乱数をRAM領域に一時記憶(保留)する。次に、ステップ1320で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312及びステップ1314でNoの場合には次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部SMへ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図10は、図6におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図11は、図10におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、主制御基板MのCPUMCは、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、当該第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を削除し、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1408で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図12(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブル(第2主遊技用当否抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、小当りを設けていないがこれには限定されず、第1主遊技側及び/又は第2主遊技側に小当りを設けるよう構成してもよい。
次に、ステップ1410で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらをRAM領域に一時記憶する。
ここで、図12(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブル(第2主遊技図柄決定用抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「5A・7A」及び「5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、5A、5Bが8R、7A、7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよい}。
次に、ステップ1412で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを主制御基板MのRAM領域に一時記憶して、ステップ1418に移行する。
ここで、図12(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、主遊技テーブル3においては、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。
次に、ステップ1418で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1420で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットする。次に、ステップ1422で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、主制御基板MのRAM領域に一時記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1424で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1426で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1426でYesの場合にはステップ1428に移行し、ステップ1426でNoの場合には次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、ステップ1428で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1428でYesの場合、ステップ1430で、主制御基板MのCPUMCは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1432で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1434で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1436で、主制御基板MのCPUMCは、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1436でYesの場合、ステップ1438で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1550に移行する。他方、ステップ1436でNoの場合にも、ステップ1550に移行する。
次に、ステップ1550で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1428でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図13は、図11におけるステップ1550のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1554で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。ステップ1554でYesの場合、ステップ1556で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1556でYesの場合、ステップ1558で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1570に移行する。尚、ステップ1552又はステップ1556でNoの場合にも、ステップ1570に移行する。
次に、ステップ1570で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1570でYesの場合、ステップ1572で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1574で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1574でYesの場合、ステップ1576で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1578で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1570又はステップ1574でNoの場合にも次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図14は、図6におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604で、主制御基板MのCPUMCは、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1606で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1608で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cの値をクリアする。次に、ステップ1612で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1614で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。尚、ステップ1602でNoの場合も、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。
次に、図15は、図6におけるステップ1700のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704及びステップ1706で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1707で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1708で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1712に移行する。
他方、ステップ1702でNoの場合、ステップ1710で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1710でYesの場合には、ステップ1712に移行する。尚、ステップ1710でNoの場合には、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1712で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1712でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1714で、主制御基板MのCPUMCは、開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1716で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1718で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1720で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットしてスタートし、ステップ1722に移行する。他方、ステップ1712でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1714〜1720の処理を行うことなく、ステップ1722に移行する。
次に、ステップ1722で、主制御基板MのCPUMCは、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1724で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1724でYesの場合には、ステップ1728に移行する。他方、ステップ1724でNoの場合、ステップ1726で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1726でYesの場合にも、ステップ1728に移行する。尚、ステップ1726でNoの場合には、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1728で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1730で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1732で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1733で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1734で、主制御基板MのCPUMCは、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、ラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1734でYesの場合、ステップ1736で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1738で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1750で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1734でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図16は、図15におけるステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1770で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1771で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1772で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄が時短A大当り図柄(時短回数が最も少ない大当り図柄であり、本例では、2A・2B)であるか否かを判定する。ステップ1772でYesの場合、ステップ1773で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定値A(本例では、60回)をセットし、ステップ1779に移行する。他方、ステップ1772でNoの場合、ステップ1775で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄が時短A大当り図柄(時短回数が中程度の当り図柄であり、本例では、3A)であるか否かを判定する。ステップ1775でYesの場合、ステップ1776で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定値B(本例では、80回)をセットし、ステップ1779に移行する。他方、ステップ1775でNoの場合、換言すると、現在の停止図柄が時短C大当り図柄(時短回数が最も多い大当り図柄であり、本例では、5A・7A・5B・7B)である場合、ステップ1778で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定値C(本例では、100回)をセットし、ステップ1779に移行する。
次に、ステップ1779で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1780で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1781で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄は時短B大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1781でYesの場合、ステップ1782で、主制御基板MのCPUMCは、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて当選した特別遊技終了後であるか否かを判定する。ステップ1782でYesの場合、ステップ1783で、主制御基板MのCPUMCは、特殊ステージコマンドをセット(ステップ1999制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。このように、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の時短B大当り図柄に係る大当りに当選した場合には滞在ステージを「宇宙ステージ」とする(その他の大当り図柄に係る大当りに当選した場合には滞在ステージは「夜ステージ」となる)ためのコマンドをサブ側に送信するよう構成されている。尚、ステップ1781又はステップ1782でNoの場合にも次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。ここで、滞在ステージとは、演出表示装置SGへ表示する演出表示内容を制御する際に依存するステージであり、滞在ステージが相違すると表示される演出の傾向(実行され得る予告演出の種類、実行され得る背景演出の種類、実行され得る予告演出の実行頻度、実行され得る背景演出の実行頻度、等)が相違することとなる。このように、本実施形態においては、大当り図柄によって大当り終了後の時短回数が相違し得るよう構成されている、即ち、付与され得る時短回数を複数種類有している。尚、時短回数に係る構成は本実施形態の構成のみには限定されず、例えば、大当り終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となる場合に付与される時短回数を複数有するよう構成してもよい。また、本実施形態においては、大当り終了後に付与される確変回数と時短回数とが相違し得るよう構成されており、時短回数が確変回数よりも少ない場合と、確変回数と時短回数が同一となる場合と、時短回数が確変回数より多い場合とを有している(確変回数及び時短回数は大当りに当選しなかった場合に継続し得る最大回数を示している)。尚、大当り終了後に付与される時短回数の平均値は、第1主遊技側の大当り終了後が、「60×200/1024+80×500/1024+100×324/1024=82.42」となっており、第2主遊技側の大当り終了後が、「60×200/1024+100×824/1024=92.19」となっており、第2主遊技側の大当り終了後の方が第1主遊技側の大当り終了後よりも付与される時短回数が相対的に多くなるよう構成されている。尚、これには限定されず、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも付与される時短回数が相対的に多くなるよう構成してもよい。そのように構成する場合には、第1主遊技側の大当り終了後よりも第2主遊技側の大当り終了後の方が確率変動遊技状態に相対的に移行し易いよう構成することが好適である。また、特別遊技終了後に付与され得る時短回数を複数種類有する構成として、時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選したか非時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選したかによって(前述したとおり、開放時間延長機能作動中にて特別遊技に当選したか開放時間延長機能非作動中にて特別遊技に当選したかによってとしても問題ない)同一の大当り図柄に係る特別遊技であっても時短回数が相違し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合には、時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選した場合には、当該特別遊技終了後の時短回数が確変回数よりも多いよう構成してもよい(特別遊技が第1主遊技側の特別遊技の場合のみでもよいし、特別遊技が第2主遊技側の特別遊技の場合のみでもよい)。また、非時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選した場合には、当該特別遊技終了後の時短回数が確変回数よりも多くならないよう構成してもよい(特別遊技が第1主遊技側の特別遊技の場合のみでもよいし、特別遊技が第2主遊技側の特別遊技の場合のみでもよい)。
また以下のように構成してもよい。
(1)特別遊技に当選した遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かに拘らず、当該特別遊技が第2主遊技側の特別遊技である場合には時短回数が100回となる。
(2)時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の特別遊技に当選した場合は時短回数が100回となる一方、非時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の特別遊技に当選した場合には当該特別遊技に係る大当り図柄に基づいて、時短回数が60回、80回、100回のいずれかとなる。
(3)時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選した場合には、大当り図柄に拘らず時短回数が100回となる。
(4)時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の特別遊技に当選した場合の時短回数の平均値は時間短縮遊技状態にて第2主遊技側の特別遊技に当選した場合の時短回数の平均値よりも大きい。そのように構成した場合には第2主遊技側が優先消化であり、「第1主遊技側の大当りによる賞球獲得数の期待値<第2主遊技側の大当りによる賞球獲得数の期待値」となるよう構成した場合に、時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の大当りに当選してしまった場合の不利益を補填することができる。また、大当り中に大入賞口内の特定領域に遊技球が入球することによって当該大当り終了後に確率変動遊技状態となるような遊技機(いわゆる、玉確機)において、「第1主遊技側の長開放大当りとなる割合<第2主遊技側の長開放大当りとなる割合」となっている場合に、短開放大当りに当選し、当該短開放大当り中に特定領域への遊技球の入球がなかった場合の時短回数を、第1主遊技側の短開放大当りの方が第2主遊技側の短開放大当りよりも相対的に多くするよう構成してもよい。また、第1主遊技側の長開放大当りに当選し、当該長開放大当り中に特定領域への遊技球の入球がなかった場合の時短回数の方が、第2主遊技側の短開放大当りに当選し、当該短開放大当り中に特定領域への遊技球の入球がなかった場合の時短回数よりも多くなるよう構成してもよい。また、第2主遊技側の長開放大当りに当選し、当該長開放大当り中に特定領域への遊技球の入球がなかった場合の時短回数の方が、第1主遊技側の短開放大当りに当選し、当該短開放大当り中に特定領域への遊技球の入球がなかった場合の時短回数よりも多くなるよう構成してもよい。尚、長開放大当りとは、大当り中における振分遊技実行ラウンド(当該ラウンド実行中に特定領域に遊技球が入球することにより大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する)にて大入賞口が相対的に長時間開放することにより特定領域に入球容易となる大当りであり、短開放大当りとは、大当り中における振分遊技実行ラウンド(当該ラウンド実行中に特定領域に遊技球が入球することにより大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する)にて大入賞口が相対的に短時間開放することにより特定領域に入球困難となる大当りである。
次に、図17〜図22を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMのCPUSCは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(b)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(b)が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ2100で、副制御基板SのCPUSCは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2300で、副制御基板SのCPUSCは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2400で、副制御基板SのCPUSCは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2500で、副制御基板SのCPUSCは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2600で、副制御基板SのCPUSCは、後述する滞在ステージ決定処理を実行する。次に、ステップ2999で、副制御基板SのCPUSCは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2100〜S2900)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(c)である。即ち、サブメイン制御部SMにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、副制御基板SのCPUSCは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM領域に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図18は、図17におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、副制御基板SのCPUSCは、装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2106で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値であり、例えば、当否抽選乱数・図柄抽選乱数・変動態様抽選乱数)を、副制御基板SのRAM領域に一時記憶しステップ2116に移行する。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2108で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2108でYesの場合、ステップ2110で、副制御基板SのCPUSCは、装図保留カウンタから「1」を減算(デクリメント)する。次に、ステップ2112で、副制御基板SのCPUSCは、当該図柄変動に係る保留情報を、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2114で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2116に移行する。尚、ステップ2108でNoの場合には、ステップ2110〜ステップ2114の処理を実行せずに、ステップ2116に移行する。次に、ステップ2116で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
次に、図19は、図17におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様を決定し副制御基板SのRAM領域に一時記憶する。次に、ステップ2308で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図20は、図17におけるステップ2400のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2406で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2408で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2410に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2410に移行する。
次に、ステップ2410で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2410でYesの場合、ステップ2412で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2414で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2414でYesの場合、ステップ2416で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2426に移行する。
他方、ステップ2414でNoの場合、ステップ2418で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2418でYesの場合、ステップ2420で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2426に移行する。
他方、ステップ2418でNoの場合、ステップ2422で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板SのRAM領域に一時記憶された変動態様に基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2422でYesの場合、ステップ2424で、副制御基板SのCPUSCは、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2426に移行する。尚、ステップ2422でNoの場合にも、ステップ2426に移行する。
次に、ステップ2426で、副制御基板SのCPUSCは、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する。ステップ2426でYesの場合、ステップ2436で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2438で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2440で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、ステップ2410又はステップ2426でNoの場合にも、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。
次に、図21は、図17におけるステップ2500のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506及びステップ2508で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2512に移行する。尚、ステップ2502でNoの場合にも、ステップ2512に移行する。
次に、ステップ2512で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ2520で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2520でYesの場合、ステップ2522で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2524で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。尚、ステップ2504又はステップ2520でNoの場合にも、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。
次に、図22は、図17におけるステップ2600のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ切替タイミング{例えば、特別遊技が終了した(に当選した)タイミング、遊技状態が移行したタイミング、(同一の遊技状態であっても)変動態様決定テーブルが切り替わったタイミング、(同一の遊技状態であっても)変動回数が所定回数に到達したタイミング等}に到達したか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2606で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態が確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2606でYesの場合、ステップ2607で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側からの特殊ステージコマンド(ステップ1783にてセットされるコマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ2607でYesの場合、ステップ2608で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ{演出内容の種別であり、滞在ステージが相違すると実行され得る演出(背景演出、予告演出、等)が相違することとなる}として「宇宙ステージ」をセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。このように本実施形態においては、メイン側から特殊ステージコマンドを受信した、即ち、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて時短B大当り図柄に当選した場合には、「宇宙ステージ」が滞在ステージとしてセットされるよう構成されている。
他方、ステップ2607でNoの場合、ステップ2610で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「夜ステージ」をセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
他方、ステップ2606でNoの場合、ステップ2612で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態は非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2612でYesの場合、ステップ2614で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「夕方ステージ」をセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。他方、ステップ2612でNoの場合、ステップ2616で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態は確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2616でYesの場合、ステップ2618で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「空ステージ」をセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。他方、ステップ2616でNoの場合、即ち、現在の遊技状態が非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(当該遊技状態を通常遊技状態とも称する)である場合、ステップ2620で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「昼ステージ」をセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。このように、本実施形態においては、遊技状態によって滞在ステージが相違するよう構成されており、且つ、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態においてはセットされ得る滞在ステージが複数存在している。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の時短B大当り図柄(本例では、3A)に当選した場合には当該時短B大当り図柄に係る特別遊技終了後の滞在ステージは「宇宙ステージ」となる(遊技状態は確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となる)一方、その他の場合(特に、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の時短B大当り図柄に当選した場合)には特別遊技終了後の滞在ステージは「夜ステージ」となる(遊技状態は確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となる)、即ち、同一の大当り図柄に係る特別遊技終了後であっても、当該特別遊技当選時の遊技状態によって特別遊技終了後の滞在ステージが相違し得るよう構成されている。また、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態における滞在ステージは「宇宙ステージ」と「夜ステージ」とがセットされ得る一方、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態における滞在ステージは、「夕方ステージ」となっており、遊技状態が相違することによって滞在ステージが相違するよう構成されている。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における滞在ステージは「空ステージ」のみであり、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態における滞在ステージよりも種類が少なくなっている。また、同一の遊技状態にて滞在ステージが1回以上遷移し得るよう構成してもよく、例えば、確率変動遊技状態における滞在ステージが、「夜ステージA」→「夜ステージB」→「夜ステージC」のように遷移するよう構成してもよい。尚、遷移契機は、前述したとおり、所定変動回数到達や、変動態様決定テーブルの切替タイミング等としてもよい。具体的には、「夜ステージA」にて図柄変動が20回実行された場合に滞在ステージが「夜ステージA」から「夜ステージB」に遷移し、「夜ステージB」にて図柄変動が40回実行された場合に滞在ステージが「夜ステージB」から「夜ステージC」に遷移する。尚、各滞在ステージにて参照する変動態様決定テーブルは同一でもよいし、相違していてもよい。また、「夕方ステージ」や「空ステージ」でも滞在ステージが遷移するよう構成してもよく、そのように構成した場合には、「夜ステージ」よりも遷移回数が少ないことが好適である。
以上のように構成することで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、特別遊技終了後からの図柄変動回数によって確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態が終了し得るよう構成し、特別遊技終了後から特別遊技に当選しないまま図柄変動が経過していった場合に、確率変動遊技状態と時間短縮遊技状態とが同時に終了する場合と、確率変動遊技状態が時間短縮遊技状態よりも先に終了する場合と、確率変動遊技状態よりも先に時間短縮遊技状態が終了する場合とを有するよう構成することにより、特別遊技終了後からの変動回数の経過によって様々な遊技状態に遷移する興趣性の高い遊技機を構成することができることとなる。また、本実施形態に係る遊技機においては、遊技状態によって様々な滞在ステージがセットされ得るよう構成されていることにより、遊技者を飽きさせない演出態様とすることができることとなる。
(本実施形態からの変更例1)
尚、本実施形態においては、確変回数と時短回数とが相違し得る遊技機における滞在ステージに係る構成について例示したが、滞在ステージに係る構成は本実施形態の構成のみには限定されない。そこで、本実施形態とは異なる滞在ステージの構成を本実施形態からの変更例1とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図23は、本実施形態からの変更例1における、図17のステップ2600のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2622(変1)であり、即ち、ステップ2602で、滞在ステージ切替タイミングに到達したと判定した場合、ステップ2622(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態は時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2622(変1)でYesの場合にはステップ2607に移行し、Noの場合にはステップ2616に移行する。このように構成することにより、本実施形態からの変更例1においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態との滞在ステージが同一となるよう構成されている。尚、本実施形態からの変更例1においては、特殊ステージコマンドを受信した場合には、当該コマンドを受信していない場合と滞在ステージが相違するよう構成したが、これには限定されず、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態との滞在ステージを常に同一とするよう構成してもよい。また、本実施形態からの変更例1においては、大当り図柄に拘らず、大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合とで滞在ステージを同一としたが、これには限定されず、大当り終了後に付与される時短回数が確変回数よりも多い場合にのみ、大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合とで滞在ステージを同一とするよう構成してもよい。
以上のように構成することで、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機によれば、本実施形態と同様に確率変動遊技状態と時間短縮遊技状態とが同時に終了する場合と、確率変動遊技状態が時間短縮遊技状態よりも先に終了する場合と、確率変動遊技状態よりも先に時間短縮遊技状態が終了する場合とを有するような構成において、遊技状態によって様々な滞在ステージがセットされ得るよう構成されており、且つ、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで同一の滞在ステージとなり得るよう構成することにより、遊技者から見て現在が有利な状態であるか不利な状態であるかを判別困難に構成することができ、常に期待感を持ち続けながら遊技を進行することができることとなる。
(第2実施形態)
尚、本実施形態においては、確変回数と時短回数とが相違し得る遊技機における滞在ステージに係る構成について例示したが、滞在ステージに係る構成は本実施形態の構成のみには限定されない。そこで、本実施形態とは異なる滞在ステージの構成を第2実施形態とし、以下、本実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
はじめに、図24は、第2実施形態における、図10のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1411‐1(第2)〜ステップ1411‐4(第2)及びステップ3200(第2)であり、即ち、ステップ1410で主遊技図柄に関する停止図柄を決定した後、ステップ1411‐1(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1411‐1(第2)でYesの場合、ステップ1411‐2(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、現在の遊技状態が非時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ1411‐2(第2)でYesの場合、ステップ1412で主遊技テーブル3を参照して主遊技図柄に関する変動時間を決定する。尚、ステップ1411‐2(第2)でYesの場合であっても、5回の図柄変動分のみ限定頻度テーブル5を参照し、当該5回の図柄変動終了後に主遊技テーブル3を参照するよう構成してもよい。他方、ステップ1411‐2(第2)でNoの場合、ステップ1411‐3(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、主遊技図柄に関する停止図柄に基づき、限定頻度テーブル4を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定しステップ1418に移行する。
また、ステップ1411‐1(第2)でNoの場合、ステップ3200(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する限定頻度変動態様決定処理を実行する。次に、ステップ1411‐4(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値を1減算し、ステップ1418に移行する。このように、第2実施形態においては、主遊技図柄の変動態様を決定する際に主遊技テーブル3を参照しない場合、即ち、限定頻度状態である場合は、(1)限定頻度カウンタ値が0より大きい場合と、(2)限定頻度カウンタ値が0であり、且つ、時間短縮遊技状態である場合との2つの場合となっている。
次に、図25は、第2実施形態における、図24のステップ3200(第2)のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ3202で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値Gは、第1段階範囲内(4段階有している限定頻度状態における1段階目となる限定頻度カウンタ値の範囲内であり、80≧G>75)であるか否かを判定する。ステップ3202でYesの場合、ステップ3204で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、に基づき、限定頻度テーブル1を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1411‐4(第2)の処理}に移行する。
他方、ステップ3202でNoの場合、ステップ3206で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値Gは、第2段階範囲内(4段階有している限定頻度状態における2段階目となる限定頻度カウンタ値の範囲内であり、75≧G>1)であるか否かを判定する。ステップ3206でYesの場合、ステップ3208で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、に基づき、限定頻度テーブル2を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1411‐4(第2)の処理}に移行する。他方、ステップ3206でNoの場合、換言すると、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値Gが、第3段階範囲内(4段階有している限定頻度状態における3段階目となる限定頻度カウンタ値の範囲内であり、G=1)である場合、ステップ3210で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、に基づき、限定頻度テーブル3を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1411‐4(第2)の処理}に移行する。このように、第2実施形態においては、大当り終了後には限定頻度状態に移行し、限定頻度状態は複数段階(3段階又は4段階)遷移可能に構成されている。
次に、図26は、限定頻度テーブル1〜4の一例である。まず、限定頻度テーブル1について詳述すると、第2実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内の値(80≧G>75)である場合に限定頻度テーブル1が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容である。また、当り時の変動時間はハズレ時の変動時間と比較して相対的に長くなっている。尚、限定頻度テーブル2、限定頻度テーブル3及び限定頻度テーブル4と比較すると、限定頻度テーブル1が最も平均の変動時間が短くなるよう構成されている。また、限定頻度テーブル1においては保留球数に拘らず同様のテーブルを参照するよう構成されている。
次に、限定頻度テーブル2について詳述すると、第2実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内(75≧G>1)の値である場合に限定頻度テーブル2が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容となっている。また、当り時の変動時間はハズレ時の変動時間と比較して相対的に長くなっている。尚、限定頻度テーブル1、限定頻度テーブル3及び限定頻度テーブル4と比較すると、限定頻度テーブル2が最も平均の変動時間が長くなるよう構成されている。また、限定頻度テーブル2においては保留球が0個または1個存在する場合に比べて2個又は3個存在する場合の方が平均の変動時間が短くなるよう構成されている。
次に、限定頻度テーブル3について詳述すると、第2実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲(G=1)である場合に限定頻度テーブル3が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容となっている。また、限定頻度テーブル3にて選択され得る変動時間は1種類のみとなっており、当否抽選結果、保留球数に拘らず一定となっている。
次に、限定頻度テーブル4について詳述すると、第2実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲(G=0)であり、且つ、遊技状態が時間短縮遊技状態である場合に限定頻度テーブル4が参照される。また、当り時の変動時間はハズレ時の変動時間と比較して相対的に長くなっている。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容となっている。また、限定頻度テーブル4においては保留球数に拘らず同様のテーブルを参照するよう構成されている。
尚、限定頻度テーブルの内容はこれには限定されず、所定の段階(例えば、第1段階)においてのみ、第1主遊技側と第2主遊技側とで、参照する限定頻度テーブルの内容が同一となるよう構成してもよい。また、所定の段階(例えば、第3段階)においては、(第1主遊技側、第2主遊技側の双方において)保留数に拘らず変動態様が決定されるように構成してもよい。そのように構成しない場合には、第1主遊技側では保留数に拘らず同一のテーブルから変動態様を選択し、第2主遊技側では、保留数が所定個数以上の場合には、保留数が所定個数以下の場合より相対的に短い変動時間となるよう構成することが望ましい。
尚、第2実施形態においては、限定頻度テーブルは3種類又は4種類とし、「限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3」の順、又は、「限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3→限定頻度テーブル4」の順に3段階又は4段階に切り替えるよう構成(いわゆる3段階ST、4段階ST)したがこれには限定されず、限定頻度テーブルの種類を何種類としても、参照するテーブルの順序を変更しても、限定頻度テーブルの種類を3種類のみとしても、何ら問題ない。更には、限定頻度テーブル1と限定頻度テーブル2との2つのテーブルを有し、参照するテーブルを、限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル1の順に切り替えて3段階STの態様としてもよい。
また、確率変動遊技状態(又は、時間短縮遊技状態)において参照する限定頻度テーブル(限定頻度状態)が遷移するような構成において、限定頻度テーブル1を参照する限定頻度状態Aと限定頻度テーブル2を参照する限定頻度状態Bとした場合、
(1)限定頻度状態Bにおいて、保留数が第一の保留数(例えば、0個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値と、保留数が第二の保留数(例えば3個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値とでは、所定期間の平均値差分が生じる。
(2)限定頻度状態Aにおいて、保留数が第一の保留数(例えば、0個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値と、保留数が第二の保留数(例えば3個)の場合のハズレとなる図柄変動の変動時間の平均値とでは、所定期間の平均値差分が生じない。
(3)限定頻度状態Aにおける第二の保留数(例えば、3個)で最も選択されやすいハズレとなる変動時間よりも、限定頻度状態Bにおける第二保留数(例えば、3個)で最も選択されやすいハズレとなる変動時間のほうが、変動時間が長時間となる。
(4)限定頻度状態Bは、限定頻度状態Aよりも長い期間(変動回数)滞在する。
(5)限定頻度状態Bにて表示され得る特定演出は、限定頻度状態Aでは表示されない。
(6)時間短縮遊技状態である場合は、第一主遊技側に係る先読み演出を表示しない。
(7)限定頻度状態Bにおける演出表示形式(滞在ステージ)は複数存在するが、限定頻度状態Aにおける演出表示形式(滞在ステージ)は1つのみである。
(8)限定頻度状態Bにおける演出表示形式(滞在ステージ)と、限定頻度状態Aにおける演出表示形式(滞在ステージ)は、その種類が異なる。
のように構成してもよい。また、これらの構成を複数組み合わせてもよいし、1つのみ適用してもよい。尚、各限定頻度状態は1又は複数回の図柄変動が実行される期間滞在していればよい(1回の図柄変動が実行される期間以上は少なくとも滞在する)。
次に、図27は、第2実施形態における、図24のステップ1550のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1560(第2)であり、即ち、ステップ1558で主遊技確変フラグをオフにした後、ステップ1560(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、確変連続カウンタMP51c‐2のカウンタ値をゼロクリアし、ステップ1570に移行する。ここで、第2実施形態においては、確率変動遊技状態にて大当りに当選することが所定回数連続した場合に、当該所定回数目の大当り終了後には非確率変動遊技状態となる、所謂リミッタ機となるよう構成されている。そのために、確率変動遊技状態が終了したタイミングで、確率変動遊技状態にて大当りに連続して当選する回数を計測するための確変連続カウンタMP51c‐2のカウンタ値をゼロクリアするよう構成されている。
次に、図28は、第2実施形態における、図15のステップ1750(第2)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態においては、大当り図柄は「5A・5B・7A・7B」のみとなっている。まず、ステップ1784‐2で、主制御基板MのCPUMCは、確変連続カウンタMP51c‐2のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1784‐3で、主制御基板MのCPUMCは、確変連続カウンタMP51c‐2のカウンタ値が規定値(到達した場合に確率変動遊技状態が終了することとなるカウンタ値であり、本例では、4)であるか否かを判定する。ステップ1784‐3でYesの場合、ステップ1784‐4で、主制御基板MのCPUMCは、確変連続カウンタMP51c‐2のカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1784‐5で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定回数A(本例では、80回)をセットしてステップ1784‐13に移行する。
また、ステップ1784‐3でNoの場合、ステップ1784‐6で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにする。このように、第2実施形態においては、大当りに当選することにより、確変連続カウンタ値が規定値に到達しない限り、大当り終了後には確率変動遊技状態に移行するよう構成されている(通常遊技状態にて当選した大当り終了後もすべて確率変動遊技状態となる)。次に、ステップ1784‐7で、主制御基板MのCPUMCは、現在停止中の大当り図柄(終了した大当りに係る大当り図柄)は回数制限確変大当り図柄(大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することとなるが、付与される時短回数が80回となる大当り図柄であり、本例では、5A・5B)であるか否かを判定する。ステップ1784‐7でYesの場合、ステップ1784‐8で、主制御基板MのCPUMCは、非時間短縮遊技状態にて当選した大当り終了後であるか否かを判定する。ステップ1784‐8でYesの場合、ステップ1784‐9で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cに所定回数(実質的に大当りが当選するまでカウンタ値が0とならないようなカウンタ値であり、本例では、65536回)をセットする。尚、第2実施形態においては、実質的に大当りが当選するまでカウンタ値が0とならないようなカウンタ値を確変回数カウンタMP51cにセットするよう構成したが、これには限定されず、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行した場合に次回大当りに当選するまで確率変動遊技状態が継続するよう構成してもよい(カウンタ値を用いないよう構成してもよい)。次に、ステップ1784‐10で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定回数A(本例では、80回)をセットしてステップ1784‐13に移行する。他方、ステップ1784‐7又はステップ1784‐8でNoの場合、ステップ1784‐11で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cに所定回数(実質的に大当りが当選するまでカウンタ値が0とならないようなカウンタ値であり、本例では、65536回。尚、無限回をセットするよう構成してもよい)をセットする。次に、ステップ1784‐12で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定回数B(実質的に大当りが当選するまでカウンタ値が0とならないようなカウンタ値であり、本例では、65536回。尚、無限回をセットするよう構成してもよい)をセットしてステップ1784‐13に移行する。
次に、ステップ1784‐13で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cに所定値(本例では、80回)をセットする(当該カウンタ値が残存している状況にて大当りが当選した場合には、ゼロクリアされることとなる)。次に、ステップ1784‐14で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオンにjする。次に、ステップ1784‐15で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。このように、第2実施形態においては、確変回数カウンタ値として所定回数B(実質的に大当りが当選するまでカウンタ値が0とならないようなカウンタ値であり、65536回)がセットされ、実質的に次回の大当りまで確率変動遊技状態が継続し、限定頻度カウンタ値が0となった以降も限定頻度状態(限定頻度テーブル4を参照する)となるよう構成されている。また、第2実施形態においては、大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合には、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が実質的に次回の大当りまで継続する(65536回)場合と所定回数(80回)の図柄変動で終了する場合とが存在しており、大当り終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合には非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が所定回数(80回)の図柄変動で終了する場合のみとなっている。また、大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となった場合において、実質的に次回の大当りまで確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が継続する割合は第1主遊技側の大当り終了後よりも第2主遊技側の大当り終了後の方が多くなる(例えば、第1主遊技側の大当りの4割が実質的に次回の大当りまで確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が継続する大当りであり、第2主遊技側の大当りの6割が実質的に次回の大当りまで確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が継続する大当りである)よう構成してもよいし、時間短縮遊技状態にて当選した大当りの方が非時間短縮遊技状態にて当選した大当りよりも大当り終了後に実質的に次回の大当りまで確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が継続する大当りとなる(例えば、時間短縮遊技状態にて当選した大当りの7割が実質的に次回の大当りまで確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が継続する大当りであり、非時間短縮遊技状態にて当選した大当りの3割が実質的に次回の大当りまで確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が継続する大当りである)よう構成してもよい。また、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が実質的に次回の大当りまで継続する場合は、大当りが終了してから、所定回数(本例では、80回)の図柄変動で確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が終了する場合の当該所定回数分の図柄変動が終了するまでは限定頻度テーブル1〜3を参照して変動態様を決定し、終了した以降では限定頻度テーブル4を参照して変動態様を決定する、即ち、大当りが終了してから、所定回数(本例では、80回)の図柄変動で確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が終了する場合の当該所定回数分の図柄変動が終了するまでと終了した以降とで参照する限定頻度テーブルが相違するよう構成されている。また、限定頻度テーブル4を参照した場合には、その他のテーブルを参照した場合よりも、リーチ変動が発生した場合の大当り期待度(本例では、30秒以上の変動時間となる図柄変動にてリーチ変動が実行されるため、30秒以上の変動時間となった場合の大当り期待度としている)が相対的に高くなっている(30秒以上の変動時間が選択されない変動態様決定テーブルは比較していない)。尚、同様に、ハズレとなる先読み演出の発生頻度も限定頻度テーブル4を参照している状態では相対的に低くなるよう構成してもよい。
次に、図29は、第2実施形態における、図17のステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2116(第2)〜ステップ2122(第2)、ステップ2650(第2)、ステップ2700(第2)及びステップ2750(第2)であり、即ち、ステップ2106で装図保留カウンタ値に1を加算した後、ステップ2118(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留は第1主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2118(第2)でYesの場合、ステップ2650(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する、第1主遊技入賞時先読み処理を実行し、ステップ2120(第2)に移行する。他方、ステップ2118(第2)でNoの場合、ステップ2700(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する、第2主遊技入賞時先読み処理を実行し、ステップ2120(第2)に移行する。
次に、ステップ2120(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留はトリガ保留であるか否かを判定する。ステップ2120(第2)でYesの場合、ステップ2750(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する、先読み保留内容決定処理を実行しステップ2122(第2)に移行する。他方、ステップ2120(第2)でNoの場合にも、ステップ2122(第2)に移行する。次に、ステップ2122(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、トリガ保留以外の保留の保留表示態様を「白色」に決定し、ステップ2116(第2)に移行する。次に、ステップ2116(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、決定した保留表示態様にて装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯し次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図30は、第2実施形態における、図29のステップ2650(第2)のサブルーチンに係る、第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2652で、副制御基板SのCPUSCは、保留内に第2主遊技保留(第1主遊技側よりも優先して消化されてしまう保留)が存在しないか否かを判定する。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2654でYesの場合、ステップ2658で、副制御基板SのCPUSCは、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ここで、トリガ保留とは、入賞時先読み抽選(第1主遊技入賞時先読み抽選、第2主遊技入賞時先読み抽選)に当選した保留である。ステップ2658でYesの場合、ステップ2660で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2160でYesの場合、ステップ2161で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留は現在と同一の遊技状態で消化可能である(当該新たな保留が消化されるまでに遊技状態が移行する予定がない)か否かを判定する。ステップ2661でYesの場合、ステップ2662に移行する。このように、第1主遊技側の先読み演出は非時間短縮遊技状態にて実行され、時間短縮遊技状態においては実行されないよう構成されている。尚、後述する第2主遊技側の先読み演出は時間短縮遊技状態にて実行され、非時間短縮遊技状態においては実行されないよう構成されている。このように構成しているため、第1主遊技側の先読み演出と第2主遊技側の先読み演出とを比較する場合には、第1主遊技側の先読み演出は非時間短縮遊技状態の場合、第2主遊技側の先読み演出は時間短縮遊技状態の場合を比較しているものとする。また、第2実施形態においては、新たな保留が消化するタイミングにて遊技状態が遷移する場合には先読み演出を実行しない(先読み演出が遊技状態を跨がない)、換言すると、新たな保留がトリガ保留とならないよう構成されている。但し、これには限定されず、先読み演出を複数種類設けて、遊技状態を跨いで実行可能な先読み先読み演出と遊技状態を跨がない先読み演出とを設けるよう構成してもよい。具体的には、遊技状態を跨いで実行可能な先読み先読み演出として保留変化先読み演出(保留の表示態様が変化する先読み演出)を有しており、遊技状態を跨がない先読み演出として背景変化先読み演出(背景演出が変化する先読み演出)を有しているよう構成してもよい(遊技状態を跨いで実行可能な先読み先読み演出として背景変化先読み演出を有しており、遊技状態を跨がない先読み演出として保留変化先読み演出を有しているよう構成してもよい)。また、遊技状態を跨いで先読み演出を実行する場合の遊技状態としては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合には遊技状態を跨いで先読み演出を実行可能であるが、それ以外の遊技状態を跨いで(例えば、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態や、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態や、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態、等)先読み演出を実行することはできないよう構成してもよい。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2662で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2662でYesの場合、ステップ2664で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2674に移行する。他方、ステップ2662でNoの場合、ステップ2668で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留は長変動(60秒以上の変動時間となる保留を長変動となる保留としている)となる保留であるか否かを判定する。ステップ2668でYesの場合、ステップ2670で、副制御基板SのCPUSCは、所定確率(本例では、1/10)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2674に移行する。他方、ステップ2668でNoの場合にもステップ2674に移行する。尚、ステップ2668においては、当該新たな保留がリーチ演出に対応する保留又はSPリーチ演出となる変動パターンに対応する保留であるか否かを判定するよう構成してもよい。
次に、ステップ2674で、副制御基板SのCPUSCは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2674でYesの場合、ステップ2676で、副制御基板SのCPUSCは、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理{ステップ2120(第2)の処理}に移行する。
他方、ステップ2652でNoの場合(保留内に第2主遊技側の保留が存在している場合)、ステップ2678で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板S側のRAMに一時記憶されている保留に係る情報から「トリガ保留」である旨の情報を削除し(トリガ保留である旨の情報を有する保留が保留内に存在しない場合には、本処理は実行せずに次の処理に移行する)、次の処理{ステップ2120(第2)の処理}に移行する。尚、ステップ2654、ステップ2658、ステップ2660、ステップ2661又はステップ2674でNoの場合にも、次の処理{ステップ2120(第2)の処理}に移行する。尚、ステップ2678の処理は、第2主遊技側の保留が存在(発生)した場合、第2実施形態のような第2主遊技側優先消化の遊技機においては、当該新たに発生した第2主遊技側の保留を先に消化するため、予定されていた変動順とならなくなり、複数変動に亘る先読み演出が正常に実行されない事態を回避するための構成である。尚、本例においては、第1主遊技側の先読み演出を実行する際には、第2主遊技側の保留が存在しないこと及び非時間短縮遊技状態(開放時間延長機能非作動)であることが条件となっており、且つ、非時間短縮遊技状態(開放時間延長機能作動中)においては主に第1主遊技側で遊技を進行するよう構成されている。また、トリガ保留が複数生起し得るよう構成してもよく、保留変化が2個以上の保留に対して同時に実行され得るよう構成してもよい。また、トリガ保留が生起したタイミングのみで保留変化を実行することには限定されず、トリガ保留が生起してから当該トリガ保留が消化されるまでの期間にて保留変化を実行するよう構成してもよい(例えば、トリガ保留が生起した次変動開始時、トリガ保留が生起した次変動の変動途中、トリガ保留が生起した次変動の変動停止時、トリガ保留が生起した次々変動開始時、トリガ保留が生起した次々変動途中、トリガ保留が生起した次々変動停止時、トリガ保留が生起した次々変動停止時以降のタイミング、等)。
次に、図31は、第2実施形態における、図29のステップ2700(第2)のサブルーチンに係る、第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2702で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、副制御基板SのCPUSCは、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ステップ2704でYesの場合、ステップ2706で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2706でYesの場合、ステップ2707で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留は現在と同一の遊技状態で消化可能である(当該新たな保留が消化されるまでに遊技状態が移行する予定がない)か否かを判定する。ステップ2707でYesの場合、ステップ2708に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2708で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2708でYesの場合、ステップ2710で、副制御基板SのCPUSCは、新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2720に移行する。他方、ステップ2708でNoの場合、ステップ2712で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留は長変動(60秒以上の変動時間となる保留を長変動となる保留としている)となる保留であるか否かを判定する。ステップ2712でYesの場合、ステップ2716で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/5)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2720に移行する。他方、ステップ2712でNoの場合にも、ステップ2720に移行する。尚、ステップ2712においては、当該新たな保留がリーチ演出に対応する保留又はSPリーチ演出となる変動パターンに対応する保留であるか否かを判定するよう構成してもよい。
次に、ステップ2720で、副制御基板SのCPUSCは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2720でYesの場合、ステップ2722で、副制御基板SのCPUSCは、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理{ステップ2120(第2)の処理}に移行する。尚、ステップ2702、ステップ2704、ステップ2706、ステップ2707又はステップ2220でNoの場合にも、次の処理{ステップ2120(第2)の処理}に移行する。このように、第2実施形態においては、時間短縮遊技状態においては、第2主遊技側の先読み抽選に当選し得る一方第1主遊技側の先読み抽選には当選しないよう構成されており、非時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の先読み抽選に当選し得る一方第2主遊技側の先読み抽選には当選しないよう構成されている。尚、これには限定されず、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放時間が相対的に延長されている状態(開放時間延長機能が作動している状態)においては、第2主遊技側の先読み抽選に当選し得る一方第1主遊技側の先読み抽選には当選せず、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放時間が相対的に延長されていない状態(開放時間延長機能が作動していない状態)においては第1主遊技側の先読み抽選に当選し得る一方第2主遊技側の先読み抽選には当選しないよう構成してもよい。また、本例に係る記載にて時間短縮遊技状態と非時間短縮遊技状態とで異なる作用となる構成を例示した場合には、開放時間延長機能が作動している状態と開放時間延長機能が作動していない状態とで異なる作用となる構成に置き換えても問題ない。尚、本例においては、前述したように、第1主遊技側の先読み演出を実行する際には、第2主遊技側の保留が存在しないこと及び非時間短縮遊技状態(開放時間延長機能非作動)であることが条件となっており、且つ、非時間短縮遊技状態(開放時間延長機能非作動)においては主に第1主遊技側で遊技を進行するよう構成されている。また、第2主遊技側の先読み演出を実行する際には、時間短縮遊技状態(開放時間延長機能作動中)であることが条件となっており、且つ、時間短縮遊技状態(開放時間延長機能作動中)においては主に第2主遊技側で遊技を進行するよう構成されている。このように構成されていることから、時間短縮遊技状態(開放時間延長機能作動中)における先読み演出と非時間短縮遊技状態(開放時間延長機能作動)における先読み演出とを比較する場合には、時間短縮遊技状態(開放時間延長機能作動中)における第2主遊技側の先読み演出(又は先読み抽選等の先読みに関連した事項)と非時間短縮遊技状態(開放時間延長機能作動)における第1主遊技側の先読み演出(又は先読み抽選等の先読みに関連した事項)とを比較しているものとしてよい。
次に、図32は、第2実施形態における、図29のステップ2750(第2)のサブルーチンに係る、先読み保留内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2752で、副制御基板SのCPUSCは、トリガ保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2752でYesの場合、ステップ2754で、副制御基板SのCPUSCは、bトリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定し、次の処理{ステップ2122(第2)}に移行する。他方、ステップ2752でNoの場合、ステップ2758で、副制御基板SのCPUSCは、トリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定し、次の処理{ステップ2122(第2)}に移行する。
ここで、同図下部の2つのテーブルは、保留表示態様決定テーブル(大当り時)と保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)である。第2実施形態においては、保留変化演出実行時に変化し得るトリガ保留の表示態様を保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、「虹色」、「赤色」、「緑色」、「青色」の4つであり、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、「赤色」、「緑色」、「青色」の3つであり、保留表示態様決定時専用の乱数によって抽選される。尚、保留表示態様決定テーブル(大当り時)参照時においては「赤色」が最も選択され易く、他方、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)参照時においては「青色」が最も選択され易くなっており、保留変化演出が発生した際の保留の表示態様毎の大当り期待度(大当りとなる変動とハズレとなる変動との合計の出現率に対する大当りとなる変動の出現率が占める割合)は、「虹色」が大当り時のみで選択され、「虹色」を除く色においては、大当り期待度が高いものから「赤色」、「緑色」、「青色」の順となっている。尚、変化し得る表示態様はあくまで一例であり、種類を増減させても、変化し得る色を変更しても何ら問題なく、例えば、開放時間延長機能作動時よりも開放延長機能非作動時の方が(又は、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態時よりも非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態時のの方が)保留表示態様の種類が多くなるよう構成してもよい。また、当該構成はあくまで一例であり、保留表示態様の選択割合を変更しても何ら問題なく、例えば、保留表示態様決定テーブル(大当り時)においては「赤色:青色」=「300:324」とし、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)においては、「赤色:青色」=「100:624」とするような、当否結果に関係なく「青色」が「赤色」よりも選択され易いが、大当り時に係る保留表示態様の選択率の差分とハズレ時に係る保留表示態様の選択率の差分とでは、ハズレ時の差分の方が大きくなるよう構成してもよい。また、本例では、保留の表示色によってトリガ保留に係る図柄変動が大当りとなる期待度を示唆し得るよう構成したが、これには限定されず、例えば、大当りとなった場合における(又は、大当りとなる期待度と併せて)、特別遊技実行後の遊技状態を示唆し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、特に、確率変動遊技状態中において、保留の表示色によって、その保留にて大当りとなった場合の、特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行する期待度を示唆する(例えば、保留表示色が「赤色」であれば確変期待度大、「青色」であれば確変期待度小、等)よう構成することで、遊技者にとって有利な確率変動遊技状態が継続するか終了するかを煽る、効果的な演出を実行することが可能である。
また、本例においては、トリガ保留が生起したタイミングにて保留表示態様が「白色」以外の表示色にて表示されるよう構成されているが、これには限定されず、保留変化演出として予告演出を実行し、保留表示態様が変化し得るよう構成してもよい(例えば、演出表示装置SG上にてキャラクタがアクションを起こしトリガ保留の表示態様が「白色」から「青色」に変化する)。尚、保留変化演出の実行タイミングは図柄変動開始タイミング、図柄変動終了タイミング、図柄変動中のタイミング、等様々なタイミングにて実行し得るよう構成してもよい。
このように、第2実施形態においては、保留変化演出の実行時(本例においては、トリガ保留の生起時)には、複数種類の保留の表示態様から選択された表示態様によって大当り期待度が相違し得るよう構成されている。また、先読み演出の実行中(先読み抽選に当選したタイミングからトリガ保留に係る主遊技図柄の変動終了まで)に或る保留に対して複数回の保留変化演出を実行し得るよう構成してもよい。このように構成し、例えば、先読み演出の実行中に保留変化演出が2回実行される場合において、1回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様が「青色」であった場合には、2回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様は「緑色」又は「赤色」となるようにする、即ち、保留変化演出が実行されるたびに大当り期待度の高い保留の表示態様へと変化(ランクアップ)していくよう構成することが望ましい(遊技者の期待感を損なわないため)。また、保留表示変化に係る演出はこれには限定されず、結果的に保留表示変化を伴わない演出態様を設けてよく、例えば、変動開始時(又は、保留消化時)に保留が震えるような演出が起こり、そのまま保留表示が変化しない演出態様(所謂、ガセパターン)と、その後保留表示変化が実行される演出態様とを設けてもよい。
尚、第2実施形態においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とのいずれにおいても保留変化演出を実行可能に構成されている、即ち、共通の先読み演出を実行可能に構成されている。また、これには限定されず、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて実行され得るが非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態では実行されない先読み演出や、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて実行され得るが確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態では実行されない先読み演出を設けてもよい。また、異なる複数の遊技状態にて実行可能な先読み演出又は異なる複数の遊技状態を跨いで実行可能な先読み演出として先読み演出Aを設け、異なる複数の遊技状態にて実行不可能な先読み演出又は異なる複数の遊技状態を跨いで実行不可能な先読み演出として先読み演出Bを設けた場合、(1)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とは同一の滞在ステージとなる、(2)先読み演出Aの発生確率(発生頻度)が相違する、(3)先読み演出Aの大当り期待度が相違する、(4)ハズレとなる先読み演出Aの発生率が相違する、のように構成してもよい。尚、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで先読み演出が実行される場合には、第2主遊技側に係る先読み演出となっている。尚、上記(1)〜(4)の構成は少なくとも1つ以上の構成を適用してもよい。
また、第2実施形態においては、前述した図30のステップ2661及び図31ステップ2707にて示したように、生起した新たな保留が消化されるときの遊技状態と当該新たな保留の生起時の遊技状態とが相違する(例えば、当該新たな保留の生起時は確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であり、当該新たな保留が消化されるときの遊技状態は非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である)場合にはトリガ保留が生起しない、即ち、遊技状態を跨いで先読み演出を実行しないよう構成されている。尚、このような構成には限定されず、前述したように、異なる複数の遊技状態にて実行可能な先読み演出又は異なる複数の遊技状態を跨いで実行可能な先読み演出として先読み演出Aを設け、異なる複数の遊技状態にて実行不可能な先読み演出又は異なる複数の遊技状態を跨いで実行不可能な先読み演出として先読み演出Bを設けてもよい。
次に、図33は、第2実施形態における、図17のステップ2600のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2622(第2)であり、即ち、ステップ2602で滞在ステージ切替タイミングに到達した場合に、ステップ2622(第2)で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2622(第2)でYesの場合、ステップ2610で滞在ステージとして「夜ステージ」をセットし、Noの場合にはステップ2616以降の処理にて非時間短縮遊技状態における滞在ステージをセットする処理を実行する。このように、第2実施形態においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで同一の滞在ステージである「夜ステージ」をセットするよう構成されている。第2実施形態に係る遊技機は、確率変動遊技状態にて当選した大当りが所定回数(本例では、3回)連続すると当該所定回数目の大当り終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行するよう構成されているため、このように構成することにより、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態よりも遊技者にとって不利な非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行したことを認識され難く、より期待感を維持することができるよう構成している。尚、第2実施形態においては、時間短縮遊技状態である場合に滞在ステージが「夜ステージ」となるよう構成したが、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合の滞在ステージが「夜ステージ」であり且つ星が表示され、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合の滞在ステージが「夜ステージ」であり且つ星が表示されない、等のように、同じ時間短縮遊技状態であっても、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であるか非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であるかによって表示態様を相違させてもよい。
以上のように構成することで、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、様々な滞在ステージを有する遊技機において、先読み演出を実行可能に構成した場合にも、遊技状態や滞在ステージの切り替わりに対応した適切な先読み演出を実行可能に構成すると共に、確率変動遊技状態にて当選した大当りが所定回数連続した場合、当該所定回数目の大当り終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行するよう構成した場合にも、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とで同一の滞在ステージとすることにより、遊技者に有利な状態と不利な状態とを判別困難に構成することにより、遊技者を飽きさせない遊技性とすることができることとなる。
尚、第2実施形態においては、大当り終了後において確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となった場合と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となった場合とのいずれにおいても同一の限定頻度状態となるため、参照する限定頻度テーブルが切り替わるタイミング(限定頻度遷移タイミング)が同一となるよう構成されている。そのような際に参照する限定頻度テーブルを同一としてもよいが、リーチ演出の発生頻度を相違させるために異なる限定頻度テーブルを参照するよう構成してもよい。
尚、本例においては、大当り実行中にも先読み演出を実行可能に構成してもよく、例えば、大当り実行中の所定タイミングにて存在している保留に大当りとなる保留が存在している場合には、当該保留内に大当りとなる保留が存在している旨を遊技者に報知する演出(いわゆる、保留内連荘演出)を実行してもよい。また、当該保留内連荘演出は非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて当選した大当り実行中においても実行し得るよう構成してもよい(確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて当選した大当り実行中においても実行され得る)。
(第2実施形態からの変更例1)
尚、第2実施形態においては、特別遊技終了後に限定頻度状態に移行し得るよう構成することによって、主遊技図柄の変動態様にバリエーションを有する遊技機となるよう構成したが、第2実施形態のような限定頻度状態を有する遊技機はこれには限定されない。そこで、第2実施形態とは異なる限定頻度状態を有する構成を第2実施形態からの変更例1とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、第2実施形態からの変更例1においては、限定頻度カウンタとして、限定頻度カウンタAMN52c‐1と限定頻度カウンタBMN52c‐2とを有している。
はじめに、図34は、第2実施形態からの変更例1における、図6のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ1440(第2変1)〜ステップ1443(第2変1)、ステップ3300(第2変1)及びステップ3350(第2変1)であり、即ち、ステップ1410で主遊技図柄に関する停止図柄を決定した後、ステップ1440(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタAMN52c‐1のカウンタ値は0であるか否かを判定する。ステップ1440(第2変1)でYesの場合、ステップ1441(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタBMN52c‐2のカウンタ値は0であるか否かを判定する。ステップ1441(第2変1)でYesの場合、ステップ1412に移行し、主遊技テーブル3を参照して主遊技図柄に関する変動態様を決定する。
また、ステップ1440(第2変1)でNoの場合、ステップ3300(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する限定頻度A変動態様決定処理を実行する。次に、ステップ1442(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタAMN52c‐1のカウンタ値を1減算し、ステップ1418に移行する。また、ステップ1441(第2変1)でNoの場合、ステップ3350(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する限定頻度B変動態様決定処理を実行する。次に、ステップ1443(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタBMN52c‐2のカウンタ値を1減算し、ステップ1418に移行する。詳細は後述することとなるが、第2実施形態からの変更例1においては、限定頻度状態を複数有している。
次に、図35は、第2実施形態からの変更例1における、図34のステップ3300(第2変1)のサブルーチンに係る、限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ3302で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタAMN52c‐1のカウンタ値GAは、第1段階範囲内(3段階有している限定頻度状態における1段階目となる限定頻度カウンタAのカウンタ値の範囲内であり、100≧GA>20)であるか否かを判定する。ステップ3302でYesの場合、ステップ3304で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、に基づき、限定頻度テーブルA1を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1442(第2変1)の処理}に移行する。
他方、ステップ3302でNoの場合、ステップ3306で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタAMN52c‐1のカウンタ値GAは、第2段階範囲内(3段階有している限定頻度状態における2段階目となる限定頻度カウンタAのカウンタ値の範囲内であり、20≧GA>1)であるか否かを判定する。ステップ3306でYesの場合、ステップ3308で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、保留数、に基づき、限定頻度テーブルA2を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1442(第2変1)の処理}に移行する。他方、ステップ3306でNoの場合、換言すると、限定頻度カウンタAMN52c‐1のカウンタ値GAが、第3段階範囲内(3段階有している限定頻度状態における3段階目となる限定頻度カウンタAのカウンタ値の範囲内であり、GA=1)である場合、ステップ3310で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、に基づき、限定頻度テーブルA3を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1442(第2変1)の処理}に移行する。
次に、図36は、第2実施形態からの変更例1における、図34のステップ3350(第2変1)のサブルーチンに係る、限定頻度B変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ3352で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタBMN52c‐2のカウンタ値GBは、第1段階範囲内(3段階有している限定頻度状態における1段階目となる限定頻度カウンタBのカウンタ値の範囲内であり、80≧GB>21)であるか否かを判定する。ステップ3352でYesの場合、ステップ3354で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、に基づき、限定頻度テーブルB1を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1443(第2変1)の処理}に移行する。
他方、ステップ3352でNoの場合、ステップ3356で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタBMN52c‐2のカウンタ値GBは、第2段階範囲内(3段階有している限定頻度状態における2段階目となる限定頻度カウンタBのカウンタ値の範囲内であり、GB=21)であるか否かを判定する。ステップ3356でYesの場合、ステップ3358で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、に基づき、限定頻度テーブルB2を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1443(第2変1)の処理}に移行する。他方、ステップ3356でNoの場合、換言すると、限定頻度カウンタBMN52c‐2のカウンタ値GBが、第3段階範囲内(3段階有している限定頻度状態における3段階目となる限定頻度カウンタBのカウンタ値の範囲内であり、GB≦20)である場合、ステップ3360で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側の乱数、当否抽選結果、保留数、に基づき、限定頻度テーブルB3を参照して主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、次の処理{ステップ1443(第2変1)の処理}に移行する。このように、第2実施形態からの変更例1においては、限定頻度状態を2種類(限定頻度カウンタAが減算されていく限定頻度状態Aと限定頻度カウンタBが減算されていく限定頻度状態B)有しており、限定頻度状態が相違すると、参照する限定頻度テーブルを切り替えるタイミング(限定頻度遷移タイミング)が相違するよう構成されている。
次に、図37は、第2実施形態からの変更例1における限定頻度テーブルA1〜A3、B1〜B3の一例である。まず、限定頻度テーブルA1については第2実施形態における限定頻度テーブル1と同様の構成となっている。次に、限定頻度テーブルA2については第2実施形態における限定頻度テーブル2と同様の構成となっている。次に、限定頻度テーブルA3については第2実施形態における限定頻度テーブル3と同様の構成となっている。次に、限定頻度テーブルB1については第2実施形態における限定頻度テーブル1と同様の構成となっている。次に、限定頻度テーブルB2については第2実施形態における限定頻度テーブル3と同様の構成となっている。次に、限定頻度テーブルB3については第2実施形態における限定頻度テーブル2と同様の構成となっている。尚、遊技状態と関連したテーブル内容に関しては後述することとする。
次に、図38は、第2実施形態からの変更例1における、図15のステップ1750(第2変1)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1785‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1785‐3で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1785‐4で、主制御基板MのCPUMCは、現在停止中の大当り図柄は長時短回数大当り図柄(付与される時短回数が相対的に多い大当り図柄であり、本例では、7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1785‐4でYesの場合、ステップ1785‐5で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに長時短回数(相対的に多い時短回数であり、本例では、100回)をセットする。次に、ステップ1785‐6で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタAMN52c‐1に所定値(本例では100回)をセットし、ステップ1785‐10に移行する。尚、当該限定頻度カウンタ値はと特別遊技に当選した場合にはゼロクリアされるよう構成されている。
また、ステップ1785‐4でNoの場合、換言すると、停止中の大当り図柄が短時短回数大当り図柄(付与される時短回数が相対的に少ない大当り図柄であり、本例では、5A・5B)である場合、ステップ1785‐8で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに短時短回数(本例では、60回)をセットする。次に、ステップ1785‐9で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタBMN52c‐2に所定値(本例では80回)をセットし、ステップ1785‐10に移行する。尚、当該限定頻度カウンタ値はと特別遊技に当選した場合にはゼロクリアされるよう構成されている。次に、ステップ1785‐10及びステップ1785‐11で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグ及び主遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、第2実施形態からの変更例1においては、大当り図柄の種類に応じて又は大当りした際の遊技状態(開放時間延長機能の作動有無)に応じて又は第1主遊技側の大当りに当選したか第2主遊技側の大当りに当選したかに応じて、大当り後の限定頻度状態の傾向が相違するよう構成してもよく、そのように構成した場合、限定頻度状態Aと限定頻度状態Bとを有していた場合、限定頻度状態Aとするか限定頻度状態Bとするかが定まっていてもよく、限定頻度状態Aと限定頻度状態Bとのいずれとなり易いかとしてもよい(例えば、第2主遊技側又は時間短縮遊技状態の方が時短回数が多い限定頻度状態に移行し易い)。
このように、第2実施形態からの変更例1においては、大当り図柄によって、当該大当り図柄に係る大当り終了後に付与される時短回数が相違するよう構成されている。また、確変回数よりも時短回数の方が多い場合には限定頻度カウンタAMN52c‐1に所定値をセットする、即ち、限定頻度状態Aに移行することとなり、確変回数よりも時短回数の方が少ない場合には限定頻度カウンタBMN52c‐1に所定値をセットする、即ち、限定頻度状態Bに移行することとなる。
以上のように構成することで、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機によれば、限定頻度状態及び限定頻度状態の遷移態様を複数種類有するよう構成し、大当り図柄によって、当該大当り終了後の限定頻度状態及び限定頻度状態の遷移態様を相違させることによってより興趣性の高い遊技機とすることができる。また、本実施形態の構成のように、確変回数と時短回数とが相違し得るよう構成し、大当り図柄によって時短回数が確変回数よりも少ない場合と時短回数が確変回数よりも多い場合とを有するよう構成し、且つ、2つの場合で限定頻度状態及び限定頻度状態の遷移態様が相違するよう構成することにより、より遊技の興趣性が高まることとなる。
尚、第2実施形態からの変更例1においては、時短回数が確変回数よりも多い場合においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数(参照する限定頻度テーブルを切り替える回数)は1回である一方、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数は2回となっており、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数よりも非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数の方が多くなっている。また、時短回数が確変回数よりも少ない場合においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数(参照する限定頻度テーブルを切り替える回数)は1回である一方、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数は0回(当該遊技状態となることがない)となっており、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数よりも非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数の方が少なくなっている。尚、このような構成には限定されず、常に、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数よりも非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数の方が多くなるよう構成してもよいし、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数よりも非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移回数の方が少なくなるよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移と、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態での限定頻度遷移とで相違するのは限定頻度回数のみには限定されず、例えば、リーチ変動(例えば、30秒以上の変動時間となる図柄変動)の発生頻度が相違する限定頻度状態に移行する回数やリーチ変動の発生頻度の高い限定頻度状態に滞在する期間が相違するよう構成してもよい。
また、第2実施形態からの変更例1においては時短回数が確変回数よりも少ない場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の最終変動(大当り終了後から60変動目)はすべて5秒の変動時間が選択されることに対して、時短回数が確変回数よりも多い場合の確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の最終変動(大当り終了後から60変動目)は1秒又は3秒から選択されるよう構成されており、時短回数が確変回数よりも少ない場合と少ない場合とで、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の最終変動の変動時間(選択される変動時間の平均値)が相違するよう構成されている。尚、時短回数が確変回数よりも多い場合と少ない場合とで、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の最終変動に係る相違点はこれには限定されず、(1)変動時間決定用テーブルが保留数によって相違し得るか否か、(2)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が終了してしまうか否かを遊技者に対して煽る演出を実行するか否か、(3)選択され得る最長の変動時間が相違する、(4)選択され得る最短の時間が相違する、のように構成してもよい。
また、第2実施形態及び第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技実行における振分遊技実行ラウンド(特定領域C22に遊技球が入球した場合に特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することとなるラウンド)にて遊技球が特定領域C22に入球することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するような構成としてもよい(いわゆる、玉確機)。
また、第2実施形態からの変更例1においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態における、時短回数が確変回数よりも多い場合と少ない場合とで限定頻度遷移回数を相違させるよう構成したが、これには限定されず、リーチ変動の発生頻度、所定時間以上となる変動時間の出現率、所定時間以下となる変動時間の出現率、等を相違させてもよく、そのように構成する場合には、(1)第2主遊技側のみに適用する、(2)ハズレとなる図柄変動のみに適用する、(3)第2主遊技側且つハズレとなる図柄変動のみに適用する、よう限定してもよい。また、上記、(1)〜(3)の限定については、時短回数が確変回数よりも多い場合と少ない場合との比較のみには限定されず、本例にて示すすべての実施形態における、変動態様(変動時間、変動傾向)の比較や演出態様(演出傾向)の比較についても(1)〜(3)の限定を適用してもよいことを補足しておく。
また、第2実施形態からの変更例1においては、以下の構成を適用してもよい。
(1)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて参照する変動態様決定テーブルと非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて参照する変動態様決定テーブルとを同一のテーブル内容に構成する。
(2)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて参照する変動態様決定テーブルと非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて参照する変動態様決定テーブルとを異なるテーブル内容に構成する。
(第3実施形態)
尚、本実施形態においては、特別遊技終了後の時短回数を複数種類有するよう構成することにより、時間短縮遊技状態における興趣性を高めるよう構成したが、時間短縮遊技状態に係る遊技性は本実施形態の構成のみには限定されない。そこで、本実施形態とは異なる時間短縮遊技状態の構成を第3実施形態とし、以下、本実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
はじめに、図39は、第3実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図面である。以下、本実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
まず、第3実施形態においては、遊技領域中央部の第1主遊技始動口AA10と遊技領域右側(遊技領域中央を基準)の第1主遊技始動口BA12との2つの第1主遊技始動口が設けられている。また、遊技者が左打ちを実行して遊技領域左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口AA10に誘導され易く、その他の入球口には誘導され難いよう構成されており、遊技者が右打ちを実行して遊技領域右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、振分入球口C20、第2主遊技始動口B10、第1主遊技始動口BA12、補助遊技始動口H10、大入賞口C10に誘導され易く、第1主遊技始動口AA10に誘導され難いよう構成されている。更に、遊技者が右打ちを実行して遊技領域右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、振分入球口C20、第2主遊技始動口B10、第1主遊技始動口BA12、補助遊技始動口H10、大入賞口C10の順に流下していくよう構成されている。また、第1主遊技始動口BA12には第1非電動役物A12hdが設けられており、第1非電動役物A12hdが閉鎖状態である場合には遊技球が第1主遊技始動口BA12に入球し難く、第1非電動役物A12hdが開放状態である場合には遊技球が第1主遊技始動口BA12に入球し易くなるように構成されている。また、第2主遊技始動口B10には、第2非電動役物B10hdが設けられており、第2非電動役物B10hdが閉鎖状態である場合には遊技球が第2主遊技始動口B10に入球し難く、第2非電動役物B10hdが開放状態である場合には遊技球が第2主遊技始動口B10に入球し易くなるように構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。尚、第3実施形態においては、大入賞口を1つのみ設けたが、これには限定されず、大入賞口を2つ設けるよう構成してもよい。尚、第3実施形態の遊技の流れとしては、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態においては、左打ち(遊技盤面左側を遊技球が流下するように遊技球を発射する遊技方法であり、相対的に弱い発射強度で遊技球を発射することとなる)にて遊技を進行し、その他の遊技状態(確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態)においては右打ち(遊技盤面右側を遊技球が流下するように遊技球を発射する遊技方法であり、相対的に強い発射強度で遊技球を発射することとなる)にて遊技を進行するよう構成されている。
次に、図40は、第3実施形態に係る振分入球口C20の内部の構造を示した図である。振分入球口C20の内部には、遊技球が入球することにより第1非電動役物A12hdが開放することとなる第1開放入球口C22(第1開放入球口入球検出装置C22s)と、遊技球が入球することにより第2非電動役物B10hdが開放することとなる第2開放入球口C23(第2開放入球口入球検出装置C23s)と、振分入球口C20に入球した遊技球を第1開放入球口C22と第2開放入球口C23とに振り分ける振分部材C24とを有している。
まず、同図上段の作用について詳述すると、振分部材C24が第一態様である場合には、第2開放入球口C23への流路を塞ぐように右側に振れた状態となっており、振分入球口C20に入球した遊技球は第1開放入球口C22に入球し易く、第2開放入球口C23に入球し難いよう構成されている。次に、同図下段の作用について詳述すると、振分部材C24が第二態様である場合には、第1開放入球口C22への流路を塞ぐように左側に振れた状態となっており、振分入球口C20に入球した遊技球は第1開放入球口C22に入球し難く、第2開放入球口C23に入球し易いよう構成されている。また、後述するように、振分部材は、電動役物D10dが開放する場合の最初の開放タイミングから駆動開始し、「第一態様→第二態様→第一態様」のように駆動するよう構成されている。
次に、図41は、第3実施形態に係る主遊技基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、タイマ割り込み時処理における、ステップ1800(第3)〜ステップ1900(第3)であり、即ち、ステップ1700で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技制御処理を実行した後、ステップ1800(第3)で、後述する、振分部材駆動制御処理を実行する。次に、ステップ1850(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する、第1非電動役物駆動制御処理を実行する。次に、ステップ1900(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する、第2非電動役物駆動制御処理を実行し、ステップ1997へ移行する。
次に、図42は、第3実施形態における図41のステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルの内容、即ち、電動役物の開放態様であり、第3実施形態においては、補助遊技時短フラグとして、補助遊技時短フラグAと補助遊技時短フラグBとの2種類の補助遊技時短フラグが設けられている。また、オンとなっている補助遊技時短フラグの種類によって、補助遊技電動役物D10dの開放態様が相違するよう構成されており、このように構成することにより、オンとなっている補助遊技時短フラグによって振分入球口C20に遊技球が入球するタイミングを相違させることができ、振分部材C24の駆動に合わせて第1開放入球口C22と第2開放入球口C23とに遊技球を振分可能に構成されている(詳細は後述する)。具体的には、補助遊技時短フラグAがオンである場合、電動役物D10dの開放態様は、「3.0秒開放→0.2秒閉鎖→0.2秒開放→0.2秒閉鎖→0.2秒開放→閉鎖」となっており、遊技球が入球容易となる3.0秒の開放(長開放)が開放期間における前半部分となっている。であり、補助遊技時短フラグBがオンである場合、電動役物D10dの開放態様は、「0.2秒開放→0.2秒閉鎖→0.2秒開放→3.0秒閉鎖→4.0秒開放」となっており、遊技球が入球容易となる4.0秒の開放(長開放)が開放期間における後半部分になっている。尚、長開放の期間は補助遊技時短フラグAがオンである場合よりも補助遊技時短フラグBがオンである場合の方が長時間となっており、開放している合計の時間も補助遊技時短フラグAがオンである場合よりも補助遊技時短フラグBがオンである場合の方が長時間となっている。同時に、振分部材C24の駆動態様は、「3.6秒第1態様(第1開放入球口C22に誘導)→4.0秒第二態様(第2開放入球口C23に誘導)」となっている。このように構成することで、補助遊技時短フラグAがオンの時には、第1開放入球口C22に入球し、補助遊技時短フラグBがオンの時には、第2開放入球口C22に入球するよう構成されている。尚、本例においては、補助遊技時短フラグ(補助遊技時短フラグA及び補助遊技時短フラグB)がオフである場合には、補助遊技側の当選確率を0(当選無し)としてもよい。そのように構成した場合には、補助遊技変動時間決定用乱数を取得し、当該乱数に基づいて補助遊技図柄の変動時間を決定するよう構成してもよい。また、補助遊技図柄の変動時間の候補を同一の補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグAオン、補助遊技時短フラグBオン、補助遊技時短フラグA及び補助遊技時短フラグBオフ)の中で複数有するよう構成してもよいし、補助遊技図柄の変動時間の候補をすべての補助遊技側の遊技状態の中で1つのみ有するよう構成してもよい。そのように構成した場合には、補助遊技変動時間決定用乱数を設けないよう構成してもよい。
次に、図43は、第3実施形態における、図10のステップ1400のサブルーチンに係る第1(第2)主遊技図柄表示装置のフローチャートである。本実施形態からの相違点は、ステップ3150(第3)であり、即ち、ステップ1434で変動中フラグをオフにした後、ステップ3150(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する昇格カウント制御処理を実行し、ステップ1550に移行する。
次に、図44は、第3実施形態における、図43のステップ3150(第3)のサブルーチンに係る昇格カウント制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3152で、主制御基板MのCPUMCは、現在の主遊技図柄に関する停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ3152でYesの場合、ステップ3154で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにする。次に、ステップ3156で、主制御基板MのCPUMCは、ステージ昇格カウンタ(特別遊技終了時から所定回数の図柄変動が経過するまでの期間にて確率変動遊技状態であることを秘匿し、当該所定回数の図柄変動が経過したタイミングにて確率変動遊技状態であることを報知するために、当該所定回数の図柄変動を計測するためのカウンタ)をゼロクリアする。次に、ステップ3158で、主制御基板MのCPUMCは、昇格カウントフラグ(オンである場合に前述した昇格カウンタの計測を実行することとなるフラグ)をオフにし、ステップ3160に移行する。他方、ステップ3152でNoの場合にも、ステップ3160に移行する。
次に、ステップ3160で、主制御基板MのCPUMCは、昇格カウントフラグ(ステップ1764でオンとなるフラグである)がオンであるか否かを判定する。ステップ3160でYesの場合、ステップ3162で、主制御基板MのCPUMCは、ステージ昇格カウンタに1を加算する。次に、ステップ3164で、主制御基板MのCPUMCは、ステージ昇格カウンタ値がステージ切替値{非確変大当り図柄(2A・2B)に係る大当り終了後の時短回数と同値になっており、本例では、10}であるか否かを判定する。ステップ3164でYesの場合、ステップ3166で、主制御基板MのCPUMCは、ステージ昇格コマンドをセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によって、サブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ3160又はステップ3164でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図45は、第3実施形態における、図43のステップ1550のサブルーチンに係る特定遊技終了判定処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態との相違点は、ステップ1569(第3)及びステップ1578(第3)であり、即ち、ステップ1569(第3)で主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1569(第3)でYesの場合にはステップ1570に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。また、ステップ1576で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにした後、ステップ1578で(第3)で、補助遊技時短フラグ(補助遊技時短フラグA・補助遊技時短フラグB)をオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。このように、第3実施形態においては、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行した場合には次回大当りに当選するまで確率変動遊技状態を維持し得るよう構成されている(図柄変動回数の経過により確率変動遊技状態が終了しない)。
次に、図46は、第3実施形態における、図41のステップ1600のサブルーチンに係る特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態との相違点は、ステップ1604(第3)であり、即ち、ステップ1602で条件装置作動フラグがオンである場合に、ステップ1604(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグA・補助遊技時短フラグB)をオフにし、ステップ1606に移行する。
次に、図47は、第3実施形態における、図15のステップ1750(第3)のサブルーチンに係る特定遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1752で、主制御基板MのCPUMCは、現在の主遊技図柄に関する停止図柄が確変大当り図柄(特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することとなる大当り図柄であり、3A、5A、7A、5B、7B)であるか否かを判定する。ステップ1752でYesの場合、ステップ1754で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1756へ移行する。他方、ステップ1752でNoの場合(停止図柄が2A、2Bの場合)にもステップ1756に移行する。
次に、ステップ1756で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄に関する停止図柄が時短A大当り図柄(特別遊技終了後に補助遊技時短フラグAがオンとなる大当り図柄であり、3A)であるか否かを判定する。ステップ1756でYesの場合、ステップ1758で、補助遊技時短フラグAをオンにし、ステップ1768に移行する。また、ステップ1756でNoの場合、ステップ1760で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄に関する停止図柄が時短B大当り図柄(特別遊技終了後に補助遊技時短フラグBがオンとなる大当り図柄であり、5A、7A、5B、7B)であるか否かを判定する。ステップ1760でYesの場合、ステップ1762で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグBをオンにする。このように、第3実施形態においては、停止した大当り図柄によって、当該大当り図柄に係る特別遊技終了後にオンとなる補助遊技時短フラグが相違し得る(補助遊技時短フラグA、補助遊技時短フラグBとのいずれかがオンとなる)、即ち、時間短縮遊技状態が相違し得るよう構成されている。尚、以降補助遊技時短フラグAがオンである状態を時間短縮遊技状態A、補助遊技時短フラグBがオンである状態を時間短縮遊技状態Bと称することがある。次に、ステップ1763で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄に関する停止図柄が復活大当り図柄(特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することとなるが、特別遊技終了後の所定回数の図柄変動が経過するまで遊技者に対して確率変動遊技状態であることを秘匿することとなる大当り図柄であり、5A、5B)であるか否かを判定する。ステップ1763でYesの場合、ステップ1764で、主制御基板MのCPUMCは、昇格カウントフラグ(滞在ステージを変更する際に参照する特別遊技終了からの変動回数を計測するためのフラグである)をオンにし、ステップ1768に移行する。他方、ステップ1763でNoの場合にも、ステップ1768に移行する。また、ステップ1760でNoの場合(停止図柄が2A、2Bの場合)、ステップ1765で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタに所定値(本例では10)をセットする。次に、ステップ1766で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグBをオンにし、ステップ1768に移行する。尚、ステップ1764で昇格カウントフラグをオンにする場合とステップ1765で時短回数カウンタMP52cに所定値(本例では、10回)をセットする場合との2つの状態においては、特別遊技終了後に同様の演出として、遊技者に対して現在の遊技状態が確率変動遊技状態であるか否かを煽る演出を実行するよう構成されている。ここで、当該2つの状態にて電動役物の開放態様が相違してしまうと、演出の結果に拘らず現在確率変動遊技状態であるか否かが遊技者に判別されてしまうこととなる。そのような事態を防止するために第3実施形態においては、当該2つの状態のいずれにおいても補助遊技時短フラグBとオンにするよう構成している。次に、ステップ1768で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにし、次の処理{ステップ1800(第3)の処理}に移行する。このように、第3実施形態においては補助遊技時短フラグとして補助遊技時短フラグAがオンとなるか補助遊技時短フラグBがオンとなるか(時間短縮遊技状態Aとなるか時間短縮遊技状態Bとなるか)は大当り図柄の種類によって決定する(大当り当選時の遊技状態には依存しない)よう構成されており、大当り図柄の種類によって、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Aに移行する場合と、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bに移行する場合と、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bに移行する場合と、が存在している。尚、本例においては、大当り終了後に非確率変動遊技状態となる大当り図柄である「2A・2B」に係る大当り終了後は非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bとなるよう構成したが、「2A・2B」に係る大当り終了後は非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Aとなるよう構成してもよい。尚、「5A・5B」に係る大当り終了後も非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Aとなるよう構成してもよい。
尚、第3実施形態においては、特別遊技終了後に補助遊技時短フラグBがオンとなる割合、換言すると、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態Bとなる割合は、第1主遊技側の特別遊技終了後は「524/1024」であり、第2主遊技側の特別遊技終了後は「1024/1024」であり、第2主遊技側の特別遊技終了後の方が第1主遊技側の特別遊技終了後よりも時間短縮遊技状態Bとなる割合が高いよう構成されている(また、第2主遊技側の特別遊技終了後の方が第1主遊技側の特別遊技終了後よりも時間短縮遊技状態Aとなる割合が低いよう構成されている)、換言すると、第2主遊技側の特別遊技終了後の方が第1主遊技側の特別遊技終了後よりも時間短縮遊技状態に移行した場合において、時間短縮遊技状態Bである割合が高い(時間短縮遊技状態Aである割合が低い)よう構成されている。尚、特別遊技終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bとなる割合は、第1主遊技側の特別遊技終了後は「324/1024」であり、第2主遊技側の特別遊技終了後は「824/1024」であり、第2主遊技側の特別遊技終了後の方が第1主遊技側の特別遊技終了後よりも時間短縮遊技状態Bとなる割合が高いよう構成されている。第3実施形態における大当りの実行ラウンド数は本実施形態と同一となっており、「2B・5B」が「2R」、「2A・3A・5A・7A」が「4R」、「7B」が「16R」となっている。第1主遊技側の大当りにおける実行ラウンド数の平均値は、「2R×200/1024+4R×824/1024=3.61R」であり、第2主遊技側の大当りにおける実行ラウンド数の平均値は、「2R×200/1024+4R×50/1024+16R×774/1024=12.67R」となっているため、第1主遊技側の大当りよりも第2主遊技側の大当りの方が実行ラウンド数の平均値が大きくなっている、即ち、大当りにおける賞球獲得数の期待値が大きくなっている。また、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することとなる確変大当りに関して同様に比較すると、第1主遊技側の確変大当りにおける実行ラウンド数の平均値は、「4R×824/824=4R」であり、第2主遊技側の大当りにおける実行ラウンド数の平均値は、「4R×50/824+16R×774/824=15.3R」となっているため、第1主遊技側の大当りよりも第2主遊技側の大当りの方が実行ラウンド数の平均値が大きくなっている、即ち、大当りにおける賞球獲得数の期待値が大きくなっている。また、大当り終了後に非確率変動遊技状態に移行することとなる確変大当りに関して同様に比較すると、第1主遊技側の確変大当りにおける実行ラウンド数の平均値は、「4R×200/200=4R」であり、第2主遊技側の大当りにおける実行ラウンド数の平均値は、「2R×200/200=2R」となっているため、第1主遊技側の大当りよりも第2主遊技側の大当りの方が実行ラウンド数の平均値が小さくなっている、即ち、大当りにおける賞球獲得数の期待値が小さくなっている。また、第1主遊技側の大当りのうち大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する大当りとしては、時間短縮遊技状態Aに移行する大当りと、時間短縮遊技状態Bに移行する大当りとを有している一方、第2主遊技側の大当りのうち大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する大当りとしては、時間短縮遊技状態Bに移行する大当りのみを有している。
次に、図48は、第3実施形態における、図41のステップ1800(第3)のサブルーチンにおける、振分部材駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材駆動中フラグ(電動役物の開放に基づき振分部材が駆動している期間にオンとなるフラグ)がオフであるか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物の最初の開放タイミングに到達した(電動役物が最初の開放をしたタイミングから、振分部材の駆動が開始される)か否かを判定する。ステップ1804でYesの場合、ステップ1806で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材駆動タイマ(デクリメントタイマ)に初期値(本例では7.6)をセットしてスタートする。次に、ステップ1808で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材駆動中フラグをオンにし、ステップ1810に移行する。尚、ステップ1802でNoの場合にも、ステップ1810に移行する。次に、ステップ1810で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材駆動タイマ値が、駆動切替のタイミング(タイマ値=4.0)に達した(振分部材駆動タイマはデクリメントタイマとなっているため、振分部材の駆動開始から3.6秒のタイミングにおける振分部材駆動タイマ値は4.0となっている)か否かを判定する。ステップ1810でYesの場合、ステップ1812で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材を第1態様から第2態様に駆動し(初期位置は第1態様となっている)、次の処理{ステップ1850(第3)の処理}に移行する。また、ステップ1810でNoの場合、ステップ1814で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材駆動タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1814でYesの場合、ステップ1816で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材を第2態様から第1態様に駆動する。次に、ステップ1818で、主制御基板MのCPUMCは、振分部材駆動中フラグをオフにし、次の処理{ステップ1850(第3)の処理}に移行する。尚、ステップ1804又は1814でNoの場合にも、次の処理{ステップ1850(第3)の処理}に移行する。
次に、図48の中段は、電動役物と振分部材の作用図である。まず、振分部材C22は、所定のタイミング(駆動開始から3.6秒)で、第1態様(初期位置)から第2態様に駆動される。ここで、時間短縮遊技状態Aである場合には、振分部材が第1態様である期間にて電動役物が長開放(前述した電動役物の開放期間の前半部分となる3.0秒の開放)し、遊技球の入球が容易となる。一方、時間短縮遊技状態Bである場合には、振分部材が第2態様である期間にて電動役物が長開放(前述した電動役物の開放期間の後半部分となる4.0秒の開放)し、遊技球の入球が容易となるよう構成されている。また、図48の下段は、電動役物の開放態様と振分部材の変位態様を示す表である。前述したように、電動役物の開放パターンは、補助遊技時短フラグBがオンである場合が、補助遊技時短フラグAがオン時である場合より、電動役物の総開放時間ないし(複数開放する場合の)最大開放時間が長くなっており、補助遊技時短フラグBがオンである場合の方が補助遊技時短フラグAがオンである場合よりも相対的に振分入球口への遊技球の入球が容易となっている。また、振分部材は、上述のように、第1態様の場合には、第1開放入球口C22に入球する(第1主遊技図柄に係る抽選を実行)よう遊技球を誘導し、第2態様の場合には、第2開放入球口C23に入球(第2主遊技図柄に係る抽選を実行)するよう遊技球を誘導している。このように構成することで、1つの確率変動遊技状態においても、時間短縮遊技状態が時間短縮遊技状態Aであるか時間短縮遊技状態Bであるかによって遊技性や利益率等の異なる遊技状態を複数有することができることとなる。
次に、図49は、第3実施形態における、図41のステップ1850(第3)のサブルーチンに係る、第1非電動役物駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1852で、主制御基板MのCPUMCは、第1非電動役物開放中フラグ(第1非電動役物A12hdが開放中にオンとなるフラグ)がオフであるか否かを判定する。ステップ1852でYesの場合、ステップ1854で、主制御基板MのCPUMCは、第1開放入球口C22に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1854でYesの場合、ステップ1856で、主制御基板MのCPUMCは、第1非電動役物開放中フラグをオンにする。次に、ステップ1858で、主制御基板MのCPUMCは、第1非電動役物A12hdを開放し、次の処理{ステップ1900(第3)の処理}に移行する。また、ステップ1852でNoの場合、ステップ1860で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技始動口BA12に所定個数(第1非電動役物A12hdが閉鎖することとなる入球数であり、本例では2個)が入球したか否かを判定する。ステップ1860でYesの場合、ステップ1862で、主制御基板MのCPUMCは、エラー発生条件を充足していない(本例では、補助遊技時短フラグAがオフである状況にて第1非電動役物A12hdが開放し、且つ、ステップ1860でYesとなったタイミングで補助遊技時短フラグAがオフである場合にエラーとなる)か否かを判定する。ステップ1862でYesの場合、ステップ1864で、主制御基板MのCPUMCは、第1非電動役物A12hdを閉鎖する。次に、ステップ1866で、主制御基板MのCPUMCは、第1非電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理{ステップ1900(第3)の処理}に移行する。尚、ステップ1860又はステップ1854でNoの場合にも、次の処理(ステップ1900(第3)の処理)に移行する。また、ステップ1862でNoの場合、ステップ1868で、エラーである旨を報知し、エラー処理を実行する(エラーの復帰条件としては、例えば、電源をオフ→オンとする、RAMクリアを実行する、等としてよい)。このように、第3実施形態においては、補助遊技時短フラグAがオフである状況にて遊技球が第1主遊技始動口BA12に入球したとしても即座にエラーであるとは判定せずに、補助遊技時短フラグAがオフである状況にて第1非電動役物A12hdが開放し、且つ、補助遊技時短フラグAがオフである状況にて第1非電動役物A12hdが閉鎖することとなる所定個数(本例では、2個であるが第1非電動役物A12hdが開放状態から閉鎖状態となる入球個数以上となっていればよく、3個等でも問題ない)の遊技球が第1主遊技始動口BA12に入球した場合にエラーと判定するよう構成されている。尚、第3実施形態においては、補助遊技時短フラグAがオンである場合に第1非電動役物A12hdが開放し、その後、1変動後に補助遊技時短フラグAがオフとなった場合には、補助遊技時短フラグAがオフ且つ第1非電動役物A12hdが開放中となり、そのような場合にはエラーとしないために、第1非電動役物A12hdの開放時に補助遊技時短フラグAがオフ、且つ、第1非電動役物A12hdの閉鎖時にも補助遊技時短フラグAがオフであることをエラーの条件としている。
次に、図50は、第3実施形態における、図41のステップ1900(第3)のサブルーチンに係る、第2非電動役物駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1902で、主制御基板MのCPUMCは、第2非電動役物開放中フラグ(第2非電動役物B10hdが開放中にオンとなるフラグ)がオフであるか否かを判定する。ステップ1902でYesの場合、ステップ1904で、主制御基板MのCPUMCは、第2開放入球口C23に入球したか否かを判定する。ステップ1904でYesの場合、ステップ1906で、主制御基板MのCPUMCは、第2非電動役物開放中フラグをオンにする。次に、ステップ1908で、主制御基板MのCPUMCは、第2非電動役物B10hdを開放し、次の処理{ステップ1900(第3)の処理}に移行する。また、ステップ1902でNoの場合、ステップ1910で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10に所定個数(第2非電動役物B10hdが閉鎖することとなる入球数であり、本例では2個)が入球したか否かを判定する。ステップ1910でYesの場合、ステップ1912で、主制御基板MのCPUMCは、エラー発生条件を充足していない(補助遊技時短フラグBがオフである状況にて、第2非電動役物B10が開放し、且つ、ステップ1910でYesとなったタイミングで補助遊技時短フラグBがオフである場合にエラーとなる)か否かを判定する。ステップ1912でYesの場合、ステップ1914で、主制御基板MのCPUMCは、第2非電動役物B10hdを閉鎖する。次に、ステップ1916で、主制御基板MのCPUMCは、第2非電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1910又はステップ1904でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。また、ステップ1912でNoの場合、ステップ1918で、エラーである旨を報知し、エラー処理を実行する(エラーの復帰条件としては、例えば、電源をオフ→オンとする、RAMクリアを実行する、等としてよい)。このように、第3実施形態においては、補助遊技時短フラグBがオフである状況にて遊技球が第2主遊技始動口B10に入球したとしても即座にエラーであるとは判定せずに、補助遊技時短フラグBがオフである状況にて第2非電動役物B10hdが開放し、且つ、補助遊技時短フラグBがオフである状況にて第2非電動役物B10hdが閉鎖することとなる所定個数(本例では、2個であるが第2非電動役物B10hdが開放状態から閉鎖状態となる入球個数以上となっていればよく、3個等でも問題ない)の遊技球が第2主遊技始動口B10に入球した場合にエラーと判定するよう構成されている。尚、エラーとなる入球数は第1主遊技始動口BA12のエラーでは第1主遊技始動口BA12への入球数を計測し、第2主遊技始動口B10のエラーでは第2主遊技始動口B10のエラーを計測してエラーを判定するよう構成されており、第1主遊技始動口BA12へ1球入球し、第2主遊技始動口B10へ1球入球して合計2球入球したのでエラーを判定するようには構成されていない。尚、第3実施形態においては、補助遊技時短フラグBがオンである場合に第2非電動役物B10hdが開放し、その後、1変動後に補助遊技時短フラグBがオフとなった場合には、補助遊技時短フラグBがオフ且つ第2非電動役物B10hdが開放中となり、そのような場合にはエラーとしないために、第2非電動役物B10hdの開放時に補助遊技時短フラグBがオフ、且つ、第2非電動役物B10hdの閉鎖時にも補助遊技時短フラグBがオフであることをエラーの条件としている。
次に、図51は、第3実施形態における、図17のステップ2500のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態との相違点は、ステップ2514(第3)〜ステップ2518(第3)であり、即ち、ステップ2512で、副制御基板SのCPUSCは、ラウンド数と入賞個数を遂次表示するコマンドをセットした後、ステップ2514(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、現在の主遊技図柄に関する停止図柄が、確変移行報知大当り図柄(特別遊技終了後の遊技状態が確率変動遊技状態であることを特別遊技中に報知することとなる大当り図柄であり、3A・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ2514(第3)でYesの場合、ステップ2516(第3)で、副制御基板SのCPUSCは、大当り中演出として確変移行報知演出(大当り終了後の遊技状態が確率変動遊技状態である旨を報知する演出)を実行するコマンドをセットし、ステップ2520に移行する。他方、ステップ2514(第3)でNoの場合、即ち、現在の主遊技図柄に関する停止図柄が、確変移行非報知大当り図柄(特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するか否かを報知しない大当り図柄であり、2A・5A・2B・5B)である場合、ステップ2518(第3)で、副制御基板SのCPUSCは、大当り中演出として確変移行非報知演出(大当り終了後の遊技状態が確率変動遊技状態であるか否かを報知しない演出)を実行するコマンドをセットし、ステップ2520に移行する。このように、第3実施形態においては、確変移行報知大当り図柄に係る大当りの実行中には、確変移行報知演出を実行し、大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態A、又は、確率得変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bに移行する旨を報知する一方、確変移行非報知大当り図柄に係る大当りの実行中には、確変移行非報知演出を実行し、大当り終了後に確率得変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bに移行するか、非確率得変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bに移行するかを報知しないよう構成されている。尚、確変報知大当り図柄に係る大当りにおいては、大当り開始時にて大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する旨を報知してもよい。尚、「7A・7B」に係る大当り中では大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bに移行することを報知し、「3A」に係る大当り中では大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Aに移行することを報知し、「2A・5A・2B・5B」に係る大当り中では大当り終了後に時間短縮遊技状態Bに移行することのみを報知し確率変動遊技状態に移行するか否かは報知しないよう構成されている。
次に、図52は、図17のステップ2600(第3)のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2624で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージの切替タイミングである{滞在ステージ切替タイミングとは、例えば、特別遊技が終了した(に当選した)タイミング、遊技状態が移行したタイミング、等である}か否かを判定する。ステップ2624でYesの場合、ステップ2626で、副制御基板SのCPUSCは、停止中の大当り図柄が、時短B確定図柄(7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ2626でYesの場合、ステップ2628で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「夜ステージ」をセットし、ステップ2634に移行する。また、ステップ2626でNoの場合、ステップ2630で、副制御基板SのCPUSCは、停止中大当り図柄は時短A確定図柄(3A)であるか否かを判定する。ステップ2630でYesの場合、ステップ2631で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「夕方ステージ」をセットし、ステップ2634に移行する。尚、ステップ2630でNoの場合(停止中の大当り図柄が、2A・2B・5A・5B)、ステップ2632で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「チャンスステージ」(確率変動遊技状態であるか、非確率変動遊技状態であるかを煽る滞在ステージとなっている)をセットし、ステップ2634に移行する。
次に、ステップ2634で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側からステージ昇格コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2634でYesの場合(大当り終了後に確率変動遊技状態且つ滞在ステージが「チャンスステージ」である状況にて、10回の図柄変動が実行されると受信する)、ステップ2636で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「夜ステージ」をセット(「チャンスステージ」終了後に確率変動遊技状態であった場合には「夜ステージ」に移行する)し、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。また、ステップ2634でNoの場合、ステップ2638で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態が通常遊技状態である(通常遊技状態とは、非確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態である)か否かを判定する。ステップ2638でYesの場合、ステップ2640で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「昼ステージ」をセットし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2624又は2638でNoの場合にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。このように、第3実施形態においては、遊技状態として時間短縮遊技状態Aである場合の滞在ステージは「夕方ステージ」となり得るよう構成されており、時間短縮遊技状態Bである場合の滞在ステージは「夜ステージ」、「チャンスステージ」となり得るよう構成されており、時間短縮遊技状態である場合にも当該時間短縮遊技状態が時間短縮遊技状態Aであるか時間短縮遊技状態Bであるかによって滞在ステージが相違し得るよう構成されている。また、時間短縮遊技状態Bである場合の滞在ステージは「夜ステージ」と「チャンスステージ」との複数種類の滞在ステージがセットされ得るよう構成されている。また、特別遊技終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bとなる大当り図柄である「5A・5B」に係る特別遊技終了後と、特別遊技終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態Bとなる大当り図柄である「2A・2B」に係る特別遊技終了後とでは滞在ステージが同一の「チャンスステージ」となるよう構成されている。尚、第3実施形態においては、「チャンスステージ」はあくまで演出として滞在ステージをセットしているが、これには限定されず、滞在ステージとして「チャンスステージ」がセットされた場合には限定頻度状態に移行するよう構成し、相対的に変動時間の平均値が長時間となるよう構成してもよく、そのような場合に、当該相対的に長時間の変動時間にて確率変動遊技状態であるか否かを遊技者に対して頻繁に煽ることによって遊技性として遊技者に注目される期間にて、より興奮して遊技に没頭できるよう構成することができる。
以上のように構成することで、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、補助遊技時短フラグとして補助遊技時時短フラグAと補助遊技時短フラグBとの2つを有することにより、時間短縮遊技状態として時間短縮遊技状態Aと時間短縮遊技状態Bとの2つの時間短縮遊技状態を有するよう構成し、時間短縮遊技状態Aにおいては電動役物が長開放するタイミング(遊技球が入球容易となるタイミング)が前半部分となっており、時間短縮遊技状態Bにおいては電動役物が長開放するタイミング(遊技球が入球容易となるタイミング)が後半部分となっている。また、当該前半部分には振分部材は第一態様となり、当該後半部分には振分部材は第二態様となっているため、時間短縮遊技状態Aにおいて電動役物が設置されている振分入球口に遊技球が入球した場合には第1開放入球口に入球し、時間短縮遊技状態Bにおいて電動役物が設置されている振分入球口に遊技球が入球した場合には第2開放入球口に入球することなり、第1開放入球口に遊技球が入球した場合には第1主遊技始動口に設置されている第1非電動役物が開放し、第2開放入球口に遊技球が入球した場合には第2主遊技始動口に設置されている第1非電動役物が開放することにより、時間短縮遊技状態Aの場合には第1主遊技始動口への入球により遊技が進行し、時間短縮遊技状態Bの場合には第2主遊技始動口への入球により遊技が進行するという、1つの確率変動遊技状態においても時間短縮遊技状態が時間短縮遊技状態Aであるか時間短縮遊技状態Bであるかによって異なる遊技性を有する斬新な遊技性を創出することができることとなる。
(第3実施形態からの変更例1)
尚、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機の構成を例示したが、このような斬新な遊技性は様々なスペックの遊技機において適用可能となっている。そこで、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機として第3実施形態とは異なる構成を第3実施形態からの変更例1とし、以下、第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図53は、第3実施形態からの変更例1における、図15のステップ1750(第3変1)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。第3実施形態からの変更点はステップ1755(第3変1)〜ステップ1757(第3変1)及びステップ1761(第3変1)であり、即ち、ステップ1754で主遊技確変フラグをオンにした後、ステップ1755(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cに所定値(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1756(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄は時短A大当り図柄(大当り終了後に付与される時短回数が相対的に少ない大当り図柄であり、本例では、2A・3A・2B)であるか否かを判定する。ステップ1756(第3変1)でYesの場合、ステップ1757(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定値A(相対的に少ない時短回数であり、本例では、80回)をセットし、ステップ1758に移行する。他方、ステップ1756(第3変1)でNoの場合、換言すると、現在の停止図柄が時短B大当り図柄(大当り終了後に付与される時短回数が相対的に多い大当り図柄であり、本例では、5A・7A・5B・7B)である場合、ステップ1761(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定値B(相対的に多い時短回数であり、本例では、100回)をセットし、ステップ1762に移行する。このように、第3実施形態からの変更例1においては、大当り終了後から所定回数の図柄変動が終了した場合に確率変動遊技状態が終了するよう構成されている(本実施形態と同様)と共に、大当り図柄によって大当り終了後に付与される時短回数が相違し得るよう構成されている。また、大当り終了後に付与される時短回数の最大値は100回となっている一方、大当り終了後に付与される確変回数の最大値は80回となっており、時短回数の最大値の方が多くなっている。また、第1主遊技側の大当り終了後の時短回数は80回である一方、第2主遊技側の大当り終了後の時短回数は100回となっており、第1主遊技側の大当り終了後の時短回数の方が第2主遊技側の大当り終了後の時短回数よりも少なくなっている(第2主遊技側の大当りの方が遊技者にとって有利な時短回数となる)。尚、第3実施形態からの変更例1においては、第1主遊技側の大当り終了後は時間短縮遊技状態Aに移行する場合と時間短縮遊技状態Bに移行する場合とを有する一方、第2主遊技側の大当り終了後は時間短縮遊技状態Bにのみ移行するよう構成してもよい。また、第1主遊技側において、時間短縮遊技状態Aにて大当りに当選した場合には、当該大当り終了後の時短回数は相対的に少なくなるが、時間短縮遊技状態Bにて大当りした場合には、当該大当り終了後の時短回数は相対的に多くなるよう構成してもよい。また、第2主遊技側において、時間短縮遊技状態Aにて大当りに当選した場合にも時間短縮遊技状態Bにて大当りに当選した場合にも、当該大当り終了後の時短回数は相対的に多くなるよう構成してもよい。
また、第3実施形態及び第3実施形態からの変更例1においては、大当り終了後の確変回数及び時短回数を以下のように構成してもよい、
(1)すべての大当り終了後において確変回数を80回とし、時短回数として所定値A=80、所定値B=100とする。
(2)すべての大当り終了後において確変回数を80回とし、時短回数として所定値A=60、所定値B=80とする。
(3)すべての大当り終了後において確変回数を80回とし、時短回数として所定値A=60、所定値B=100とする。
以上のように構成することで、第3実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機によれば、特別遊技終了後からの所定回数の図柄変動終了によって確率変動遊技状態が終了し得るよう構成し、時間短縮遊技状態Aの場合には確変回数と時短回数とを同値とし、時間短縮遊技状態Aよりも遊技者にとって有利な時間短縮遊技状態Bの場合には確変回数よりも時短回数が多くなるよう構成することにより、よりメリハリのある遊技性を実現することができることとなる。
(第3実施形態からの変更例2)
尚、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機の構成を例示したが、このような斬新な遊技性は様々なスペックの遊技機において適用可能となっている。そこで、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機として第3実施形態とは異なる構成を第3実施形態からの変更例2とし、以下、第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図54は、第3実施形態からの変更例2における、図15のステップ1750(第3)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。第3実施形態からの変更点は、ステップ1786‐1(第3変2)〜ステップ1786‐4(第3変2)、ステップ1757(第3変2)及びステップ1761(第3変2)であり、即ち、ステップ1786‐1(第3変2)で、主制御基板MのCPUMCは、確変連続カウンタMP51c‐2のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1786‐2(第3変2)で、主制御基板MのCPUMCは、確変連続カウンタMP51c‐2のカウンタ値が規定値(本例では、4)に到達したか否かを判定する。ステップ1786‐2(第3変2)でYesの場合、ステップ1786‐3で、主制御基板MのCPUMCは、確変連続カウンタMP51c‐2をゼロクリアする。次に、ステップ1786‐4(第3変2)で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄は時短A大当り図柄(大当り終了後に非確率変動遊技状態に移行する場合に補助遊技時短フラグAがオンとなる大当り図柄であり、本例では、3A・2B)であるか否かを判定する。ステップ1786‐4(第3変2)でYesの場合、ステップ1757(第3変2)で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定値A(相対的に少ない時短回数であり、本例では、80回)をセットし、ステップ1758に移行する。
また、ステップ1760で停止図柄が時短B大当り図柄(大当り終了後に非確率変動遊技状態に移行する場合に補助遊技時短フラグBがオンとなる大当り図柄であり、本例では、5A・7A・5B・7B)であった場合、又は、ステップ1754で主遊技確変フラグをオンにした後、ステップ1761(第3変2)で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定値B(相対的に多い時短回数であり、本例では、100回)をセットし、ステップ1762に移行する。尚、ステップ1786‐2(第3変2)でNoの場合にはステップ1754に移行し、ステップ1786‐4(第3変2)でNoの場合にはステップ1760に移行する。このように、第3実施形態からの変更例2においては、第2実施形態と同様にリミッタ機となっており、確率変動遊技状態にて当選した大当りが所定回数となる(リミッタに到達する)と当該所定回数目の大当り終了後には非確率変動遊技状態に移行することとなるが、当該所定回数目の大当りに係る大当り図柄によって、(1)時間短縮遊技状態に移行し時短回数が相対的に少ない(80回)、(2)時間短縮遊技状態に移行し時短回数が相対的に多い(100回)、(3)非時間短縮遊技状態となる、の3つの遊技状態のいずれかとなるよう構成されている。また、リミッタに到達し、大当り終了後に時間短縮遊技状態となる場合の時短回数の平均値(又は、時間短縮遊技状態とならない場合に時短回数0をして算出したすべての大当りに係る時短回数の平均値)は第1主遊技側の大当り終了後よりも第2主遊技側の大当り終了後の方が多くなっている。尚、確変連続カウンタ値が規定値に到達していない場合、即ち、ステップ1786‐2(第3変2)でNoの場合にも補助遊技時短フラグAがオンとなり得るよう構成してもよく、具体的には、大当り終了後に確変連続カウンタ値が規定値とならない大当りが第1主遊技側の大当りであった場合には、当該大当り終了後の遊技状態は「時間短縮遊技状態A:時間短縮遊技状態B=3:1」の割合で移行し、大当り終了後に確変連続カウンタ値が規定値とならない大当りが第2主遊技側の大当りであった場合には、当該大当り終了後の遊技状態は「時間短縮遊技状態A:時間短縮遊技状態B=1:9」の割合で移行するよう構成し、大当り終了後に確変連続カウンタ値が規定値となる大当りが第1主遊技側の大当りであった場合には、当該大当り終了後の遊技状態は「時間短縮遊技状態A:時間短縮遊技状態B=5:1」の割合で移行し、大当り終了後に確変連続カウンタ値が規定値となる大当りが第2主遊技側の大当りであった場合には、当該大当り終了後の遊技状態は100%時間短縮遊技状態Bに移行するよう構成してもよい。そのように構成することにより、確変連続カウンタ値が規定値に到達するまでに時間短縮遊技状態Bに移行させることにより、確変連続カウンタ値が規定値に到達した後においても遊技者にとって有利な(時間短縮遊技状態Aと比較して有利な)遊技状態とすることができ、確変連続カウンタ値が規定値に到達するまでにいかに時間短縮遊技状態Bに移行させることができるかという遊技性を創出することができることとなる。
以上のように構成することで、第3実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機によれば、確率変動遊技状態にて当選した大当りが所定回数連続した場合、当該所定回数目の大当り終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行するよう構成した場合にも、当該所定回数目の大当りに係る大当り図柄によって大当り終了後に、時間短縮遊技状態A、時間短縮遊技状態B、非時間短縮遊技状態のいずれの遊技状態に移行するかが相違するよう構成することにより、遊技者の大当り図柄に当選するタイミングによって遊技球の獲得数が相違するといった興趣性の高い遊技機とすることができる。
尚、第3実施形態からの変更例2においては、第1主遊技側の大当り終了後は時間短縮遊技状態Aに移行する場合と時間短縮遊技状態Bに移行する場合とを有する一方、第2主遊技側の大当り終了後は時間短縮遊技状態Bにのみ移行するよう構成してもよい。また、第1主遊技側において、時間短縮遊技状態Aにて大当りに当選した場合には、当該大当り終了後の時短回数は相対的に少なくなるが、時間短縮遊技状態Bにて大当りした場合には、当該大当り終了後の時短回数は相対的に多くなるよう構成してもよい。また、第2主遊技側において、時間短縮遊技状態Aにて大当りに当選した場合にも時間短縮遊技状態Bにて大当りに当選した場合にも、当該大当り終了後の時短回数は相対的に多くなるよう構成してもよい。
(第3実施形態からの変更例3)
尚、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機の構成を例示したが、このような斬新な遊技性は様々なスペックの遊技機において適用可能となっている。そこで、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機として第3実施形態とは異なる構成を第3実施形態からの変更例3とし、以下、第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図55は、第3実施形態からの変更例3における、図10のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。第3実施形態からの変更点は、ステップ3050(第3変3)であり、即ち、ステップ1406で保留情報をシフトした後、ステップ3050(第3変3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する転落抽選実行処理を実行しステップ1408に移行する。
次に、図56は、第3実施形態からの変更例3における、図55のステップ3050(第3変3)のサブルーチンに係る、転落抽選実行処理のフローチャートである。まず、ステップ3052で、主制御基板MのCPUMCは、現在の遊技状態は確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ3052でYesの場合、ステップ3054で、主制御基板MのCPUMCは、所定確率(本例では、1/50)で当選する転落抽選(確率変動遊技状態から非確率変動遊技状態に移行するか否かの抽選)を実行する。次に、ステップ3056で、主制御基板MのCPUMCは、当該転落抽選に当選したか否かを判定する。ステップ3056でYesの場合、ステップ3058で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオフにし、次の処理(ステップ1408の処理)に移行する。尚、ステップ3052又はステップ3056でNoの場合にも次の処理(ステップ1408の処理)に移行する。
以上のように構成することで、第3実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機によれば、確率変動遊技状態である場合の図柄変動毎にて転落抽選を実行し、当該転落抽選に当選した場合には非確率変動遊技状態に移行するよう構成することにより、補助遊技時短フラグを複数有する遊技機において、どの補助遊技時短フラグがオンであるかによって確率変動遊技状態における利益率が相違すると共に、遊技者にとって有利な確率変動遊技状態が終了してしまうか否かを図柄変動毎に煽ることにより興趣性の高い遊技機とすることができる。
尚、第3実施形態からの変更例3においては、大当り終了後に保障されている時短回数が大当り図柄によって相違するよう構成してもよく、そのように構成した場合、第2主遊技側の大当り終了後の方が第1主遊技側の大当り終了後よりも当該保障されている時短回数の平均値を多くするよう構成してもよい。ここで、保障とは、転落抽選に当選することにより確率変動遊技状態から非確率変動遊技状態に移行した場合にも、当該保障されている時短回数分の図柄変動が終了するまでは時間短縮遊技状態が継続することが確定的となっていることであり、具体的には、(1)第1主遊技側の保障されている時短回数は50回、第2主遊技側の保障されている時短回数は100回、(2)保障され得る時短回数として、50回と100回とがあった場合に、第2主遊技側の大当り終了後の方が第1主遊技側の大当り終了後よりも100回が選択され易い、よう構成してもよい。また、大当り後の変動回数が保障回数を超えた場合においても、確率変動遊技状態が継続していた場合(転落していない場合)には時間短縮遊技状態も継続していることとなる。また、その後に転落抽選に当選した場合には、時間短縮遊技状態も終了することとなるが、当該時間短縮遊技状態が終了するタイミングは、(1)転落抽選に当選した図柄変動の変動開始時、(2)転落抽選に当選した図柄変動の変動終了時、(3)転落抽選に当選した図柄変動の次変動の変動開始時、としてもよい。また、時短回数を保障するよう構成しなくてもよく、固定回数(例えば、50回)の図柄変動終了で時間短縮遊技状態が終了することとなる大当りを設けてもよい。また、上記の構成を複合してもよく、具体的には、時短回数が50回固定となる大当り図柄と、時短回数の保障回数が50回となる大当り図柄と、時短回数の保障回数が100回となる大当り図柄とを設けてもよい。そのように構成した場合、第2主遊技側の大当り終了後には、選択され易い順に「時短回数100回保障→時短回数50回保障→時短回数50回固定」となっており、第1主遊技側の大当り終了後には、選択され易い順に「時短回数50回固定→時短回数50回保障→時短回数100回保障」となるよう構成してもよい。
(第3実施形態からの変更例4)
尚、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機の構成を例示したが、このような斬新な遊技性は様々なスペックの遊技機において適用可能となっている。そこで、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機として第3実施形態とは異なる構成を第3実施形態からの変更例4とし、以下、第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図57は、第3実施形態からの変更例4における、ぱちんこ遊技機の正面図である。第3実施形態からの変更点は大入賞口が第1大入賞口C10と第2大入賞口C20との2つとなったことと、第2大入賞口C20内において、特別遊技中に入球することにより確率変動遊技状態への移行権利を獲得可能な特定領域C22を有していることである。
次に、図58は、第3実施形態からの変更例4における、主遊技テーブルの一例である。第3実施形態からの変更例4に係る遊技機は、特別遊技実行における振分遊技実行ラウンド(第2大入賞口C20が開放することとなるラウンド)にて遊技球が特定領域C22に入球することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するよう構成されている(いわゆる、玉確機)。また、前記振分遊技実行ラウンドにおける第2大入賞口C20の開放態様として、特定領域C22に遊技球が入球容易な長開放と、特定領域C22に遊技球が入球困難な短開放と、を有しており、当該長開放となる大当りを長開放大当り、当該短開放となる大当りを短開放大当りとしている。大当りの種類として、「2A・2B」が4R短開放大当り、「3A・5A・5B」が4R長開放大当り、「7A・7B」が16R長開放大当りとなっており、第1主遊技側よりも第2主遊技側の方が大当りにおける長開放大当りの割合が高くなっている。
次に、図59は、第3実施形態からの変更例4における、図6のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。第3実施形態からの変更点は、ステップ1711(第3変4)及びステップ3100(第3変4)であり、即ち、ステップ1708でサブ側への特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、又は、ステップ1710で特別遊技実行フラグがオンである場合、ステップ1711(第3変4)で、主制御基板MのCPUMCは、現在のラウンドが振分遊技実行ラウンド(本例では、第2R)であるか否かを判定する。ステップ1711(第3変4)でYesの場合、ステップ3100(第3変4)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する振分遊技実行処理を実行し、ステップ1734に移行する。
次に、図60は、第3実施形態からの変更例4における、図59のステップ3100(第3変4)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ3102で、主制御基板MのCPUMCは、振分遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3102でYesの場合、ステップ3116に移行する。他方、ステップ3102でNoの場合、ステップ3104で、主制御基板MのCPUMCは、停止している主遊技図柄は長開放図柄(振分遊技実行ラウンドにおいて第2大入賞口C20が相対的に長時間開放する大当り図柄であり、本例では、5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ3104でYesの場合、ステップ3106で、主制御基板MのCPUMCは、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、長開放パタ‐ン(例えば、15秒間の開放であって、特定領域C22への入球が略確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ3110に移行する。ステップ3104でNoの場合、換言すると、停止図柄が2Aの場合、ステップ3108で、主制御基板MのCPUMCは、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パタ‐ンとして、短開放パターン(例えば、0.1秒間の開放であって、特定領域C22への非入球が略確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ3110に移行する。尚、第2実施形態においては、第1主遊技側の長開放図柄は「5A・7A」となっており、大当り時に選択される割合は「324/1024」となっており、第2主遊技側の長開放図柄は「5B・7B」となっており、大当り時に選択される割合は「824/1024」となっているため、第1主遊技側の大当りよりも第2主遊技側の大当りの方が振分遊技実行ラウンドにおいて第2大入賞口C20が長開放となる割合が高い、即ち、大当り時に特定領域C22に遊技球が入球し易いよう構成されている。尚、前述したような大当り終了後からの所定回数の「図柄変動の終了によって確率変動遊技状態が終了するような遊技機(いわゆる、ST機)とした場合には、第2主遊技側の大当りはすべて長開放大当りとするよう構成してもよい。また、不図示であるが、長開放大当りの中でも、大当り終了後に補助遊技時短フラグAがオンとなる大当りと補助遊技時短フラグBがオンとなる大当りが存在し、遊技者にとって有利となる補助遊技時短フラグBがオンとなる大当りは、第1主遊技側の長開放大当りよりも第2主遊技側の長開放大当りの方が高い割合となっている。
次に、ステップ3110で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をクリアする。次に、ステップ3112で、主制御基板MのCPUMCは、振分遊技継続フラグをオンにする。次に、ステップ3114で、主制御基板MのCPUMCは、セットされた開放パターンにて第2大入賞口C20を開放し、ステップ3116に移行する。
次に、ステップ3116で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を確認し、第2大入賞口C20に遊技球が所定個数(10個)入賞したか否かを判定する。ステップ3116でYesの場合、ステップ3120に移行する。他方、ステップ3116でNoの場合には、ステップ3118で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20の開放期間(セットされた開放パターン)が終了したか否かを判定する。ステップ3118でYesの場合、ステップ3120に移行する。次に、ステップ3120で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ3122で、主制御基板MのCPUMCは、振分遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ3124で、主制御基板MのCPUMCは、当該振分遊技の実行ラウンドにおいて特定領域C22への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ3124でYesの場合、ステップ3126で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ3128に移行する。尚、ステップ3124でNoの場合も、ステップ3128に移行する。次に、ステップ3128で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタに1を加算し(振分遊技の実行ラウンドを終了し)、次の処理(ステップ1734の処理)に移行する。尚、ステップ3118でNoの場合にも、次の処理(ステップ1734の処理)に移行する。
以上のように構成することで、第3実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機によれば、大入賞口内に特定領域を有し、大当り中に特定領域に遊技球が入球することにより大当り終了後に確率変動遊技状態に移行するような遊技機においても、特定領域に入球し易い大当りと特定領域に入球し難い大当りとを設け、更に、特定領域に入球し易い大当りにおいても、大当り終了後に時間短縮遊技状態Aに移行する大当りと大当り終了後に時間短縮遊技状態Bに移行する大当りとを有するよう構成することにより、確率変動遊技状態に移行するか否かと、時間短縮遊技状態Aと時間短縮遊技状態Bとのどちらに移行するかとの2つの要素に注目することとなる斬新な遊技性を創出することができることとなる。
尚、第3実施形態からの変更例4においては、前述した確率変動遊技状態にて当選した大当りが所定回数連続した場合に、当該所定回数目の大当り終了後に非確率変動遊技状態に移行する遊技機(いわゆる、リミッター機)としてもよいし、確率変動遊技状態にて毎変動非確率変動遊技状態に移行する抽選を実行する遊技機(いわゆる、転落抽選機)としてもよい。
尚、第3実施形態からの変更例4に適用可能な構成例を以下に例示する。
(1)第2主遊技側の大当りにおける賞球数の期待値は第1主遊技側の大当りにおける賞球数の期待値よりも大きい。
(2)第2主遊技側の大当りにおける長開放大当り(振分遊技実行ラウンドにて特定領域に入球容易な大当り)の割合は第1主遊技側の大当りにおける長開放大当りの割合よりも高い。
(3)大当り中に特定領域に入球させるか否かによって、大当り終了後に参照する変動パターンテーブルが異なる。
(4)大当り中に特定領域に入球させるか否かによって、大当り終了後に参照する変動パターンテーブルの遷移態様が異なる(例えば、大当りA:20変動テーブル1→30変動テーブル2、大当りB:50変動テーブル3)。
(5)大当り中に特定領域に入球させるか否かによって、大当り終了後に確率変動遊技状態となるか否かが異なる。
(6)大当り中に特定領域に入球させるか否かに拘らず、大当り終了後には時間短縮遊技状態に移行する。
(7)大当り中に特定領域に入球させるか否かによって、大当り終了後の滞在ステージが異なる。
(8)大当り中に特定領域に入球させるか否かによって、大当り終了後にの時間短縮遊技状態の最終変動の変動傾向が異なる(変動時間の平均値、演出態様、選択され得る最短の変動時間)。
(9)大当り終了後からの図柄変動回数によって確率変動遊技状態が終了し得る遊技機に構成し(いわゆる、ST機)、第2主遊技側の大当り終了後には必ず確率変動遊技状態に移行する(第1主遊技側の大当り終了後には確率変動遊技状態に移行しない場合を設けてもよい)。
(10)大当り終了後からの図柄変動回数によって確率変動遊技状態が終了しない遊技機に構成し、第1主遊技側の大当り終了後にも第2主遊技側の大当り終了後にも確率変動遊技状態に移行する場合と移行しない場合とがある(第2主遊技側の大当り終了後の方が第1主遊技側の大当り終了後よりも大当り終了後に確率変動遊技状態に移行し易い、即ち、第2主遊技側の大当りの方が第1主遊技側の大当りよりも、大当り中の振分遊技実行ラウンドにて特定領域に入球し易い大当りとなり易い)。
尚、上記の構成は、大当り中の振分遊技実行ラウンドにて特定領域に入球することにより、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行するよう構成されているため、確率変動遊技状態に移行する=大当り中に特定領域に入球する、確率変動遊技状態に移行しない=大当り中に特定領域に入球しない、となっている。
(第3実施形態からの変更例5)
尚、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機の構成を例示したが、このような斬新な遊技性は様々なスペックの遊技機において適用可能となっている。そこで、時間短縮遊技状態を複数有する遊技機として第3実施形態とは異なる構成を第3実施形態からの変更例5とし、以下、第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図61は、第3実施形態からの変更例5における、ぱちんこ遊技機の正面図である。第3実施形態からの変更例4においては、第1主遊技始動口として第1主遊技始動口AA10と第1主遊技始動口BA12との2つを有しており、遊技領域左側を流下する遊技球が第1主遊技始動口AA10に入球し易く第1主遊技始動口BA12に入球し難いよう構成されており、遊技領域右側を流下する遊技球が第1主遊技始動口AA10に入球し難く第1主遊技始動口BA12に入球し易い(第2非電動役物B11hdが開放中の場合)よう構成されている。また、第1主遊技始動口BA12は第2非電動役物B11hdにて塞がれているため、第2非電動役物B11hdが開放状態でないと遊技球が入球し難くなっている。ここで、第1主遊技に対応する始動入賞口は、いずれに遊技球が入球したとしても、共通の当否抽選、図柄抽選等が実行されるよう構成されているため、実質的には、いずれに遊技球が入球したとしても遊技内容が異なるものではないことを補足しておく。
次に、遊技領域の下方(遊技領域の中心点を基準)にて、振分始動口ユニットC50が設けられている。振分始動口ユニットC50の詳細については後述するが、図示するように、振分始動口ユニットC50には、第1主遊技始動口AA10と第2主遊技始動口B10とが配設されており、遊技領域を流下する遊技球が、第1主遊技始動口AA10及び第2主遊技始動口B10のいずれか一方に誘導され易いよう構成されている。
次に、図62は、振分始動口ユニットC50の全体図及び作用図である。まず、振分始動口ユニットC50は、遊技領域D30を流下する遊技球が入球可能な共通入球口C51と、共通入球口C51よりも下方に設けられ共通入球口C51から流下した遊技球を左右方向へ規則的に振り分ける始動口振分部材C50y(本例では、支軸を中心に左右方向へ傾倒する三本足の部材)と、始動口振分部材C50yよりも下方に設けられた第1主遊技始動口AA10と、始動口振分部材C50yよりも下方に設けられた第2主遊技始動口B10と、始動口振分部材C50yよりも下方に設けられた振分始動口ユニットC50内の遊技球を第1主遊技始動口AA10及び第2主遊技始動口B10に入球させることなく振分始動口ユニットC50外へと排出可能な排出開口部と、を備える。このように構成された振分始動口ユニットC50は、同図点線囲みにて示されるように、共通入球口C51へ流入した遊技球を、始動口振分部材C50yの左右方向への傾倒動作によって、第1主遊技始動口AA10及び第2主遊技始動口B10のいずれか一方に誘導するよう構成されている。例えば、始動口振分部材C50yが左方向への傾倒動作を行っている場合を「第1位置」とし、始動口振分部材C50yが右方向への傾倒動作を行っている場合を「第2位置」とした場合、始動口振分部材C50yが「第2位置」である状況下、共通入球口C51へ流入した遊技球は、第1主遊技始動口AA10側へと誘導されると共に、始動口振分部材C50yが「第1位置」へと変位する一方、始動口振分部材C50yが「第1位置」である状況下、共通入球口C51へ流入した遊技球は、第2主遊技始動口B10側へと誘導されると共に、始動口振分部材C50yが「第2位置」へと変位することとなる。そして、本例では、始動口振分部材C50yの左右方向への傾倒動作は、遊技球の自重によって行われるよう構成されている結果、機構上は、共通入球口C51へ流入した遊技球が、第1主遊技始動口AA10及び第2主遊技始動口B10のいずれか一方に遊技球が交互に振り分けられる(いずれか一方へ向けて1個の遊技球を振り分けた後に、他方へ向けて1個の遊技球を振り分ける動作を繰り返す)ことを意図して設計されているのである。
尚、振分始動口ユニットC50を有する構成とした場合には、
(1)大当り終了後からの図柄変動回数によって確率変動遊技状態が終了し得る遊技機に構成し(いわゆる、ST機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも大当り終了後に付与される時短回数が相対的に多く、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも少ない。
(2)大当り終了後からの図柄変動回数によって確率変動遊技状態が終了し得る遊技機に構成し(いわゆる、ST機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも大当り終了後に付与される時短回数が相対的に少なく、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも多い。
(3)確率変動遊技状態にて当選した大当りが所定回数連続した場合に、当該所定回数目の大当り終了後に非確率変動遊技状態に移行する遊技機に構成し(いわゆる、リミッター機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも大当り終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合の時短回数が相対的に多く、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも少ない。
(4)確率変動遊技状態にて当選した大当りが所定回数連続した場合に、当該所定回数目の大当り終了後に非確率変動遊技状態に移行する遊技機に構成し(いわゆる、リミッター機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも大当り終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合の時短回数が相対的に少なく、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも多い。
(5)確率変動遊技状態にて毎変動非確率変動遊技状態に移行する抽選を実行する遊技機に構成し(いわゆる、転落抽選機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも、大当り終了後に時間短縮遊技状態であることが保障される変動回数が相対的に多く、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも少ない。
(6)確率変動遊技状態にて毎変動非確率変動遊技状態に移行する抽選を実行する遊技機に構成し(いわゆる、転落抽選機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも、大当り終了後に時間短縮遊技状態であることが保障される変動回数が相対的に少なく、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも多い。
(7)大当り中の振分遊技実行ラウンドにて大入賞内の特定領域に遊技球が入球することによって、当該大当り終了後に確率変動遊技状態に移行し得る遊技機に構成し(いわゆる、玉確機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも、振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口の開放態様が長開放(相対的に遊技球が入球容易となる開放態様)となる大当りの割合が高く(長開放大当りとなる割合が高く)、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも少ない。
(8)大当り中の振分遊技実行ラウンドにて大入賞内の特定領域に遊技球が入球することによって、当該大当り終了後に確率変動遊技状態に移行し得る遊技機に構成し(いわゆる、玉確機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも、振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口の開放態様が長開放(相対的に遊技球が入球容易となる開放態様)となる大当りの割合が低く(長開放大当りとなる割合が低く)、第1主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値が第2主遊技側の大当りにおける賞球獲得期待値よりも多い。
(9)大当り中の振分遊技実行ラウンドにて大入賞内の特定領域に遊技球が入球することによって、当該大当り終了後に確率変動遊技状態に移行し得る遊技機に構成し(いわゆる、玉確機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも、振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口の開放態様が長開放(相対的に遊技球が入球容易となる開放態様)となる大当りの割合が高く(長開放大当りとなる割合が高く)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも時短回数が相対的に少ない。
(10)大当り中の振分遊技実行ラウンドにて大入賞内の特定領域に遊技球が入球することによって、当該大当り終了後に確率変動遊技状態に移行し得る遊技機に構成し(いわゆる、玉確機)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも、振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口の開放態様が長開放(相対的に遊技球が入球容易となる開放態様)となる大当りの割合が低く(長開放大当りとなる割合が低く)、第1主遊技側の大当り終了後の方が第2主遊技側の大当り終了後よりも時短回数が相対的に多い。
以上のように構成してもよい。
次に、図63は、第3実施形態からの変更例5における、図3でのステップ1300に係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。はじめに、第3実施形態からの変更点は、ステップ1302(第3変5)ステップ1303(第3変5)、ステップ1307(第3変5)、ステップ1309(第3変5)、ステップ1317(第3変5)及びステップ1319(第3変5)についてであり、即ち、ステップ1302(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技始動口AA10への入賞があったか否かを判定する。ステップ1302(第3変5)でYesの場合、ステップ1304に移行し、Noの場合には、ステップ1303(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技始動口BA12への入賞があったか否かを判定する。ステップ1303(第3変5)でYesの場合にはステップ1304に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。また、ステップ1306で第1主遊技内容決定乱数を取得した後、ステップ1307(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技側及び第2主遊技側の保留情報を参照し、現在の全保留個数を取得すると共に、「全保留個数+1」を新たな入賞の入賞順として導出する。次に、ステップ1309(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、前記取得した第1主遊技内容決定乱数、及び導出した入賞順を保留情報として主制御基板MのRAM領域に一時記憶し、ステップ1310の処理に移行する。
また、ステップ1316で第2主遊技内容決定乱数を取得した後、ステップ1317(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技側及び第2主遊技側の保留情報を参照し、現在の全保留個数を取得すると共に、「全保留個数+1」を新たな入賞の入賞順として導出する。次に、ステップ1319(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、前記取得した第2主遊技内容決定乱数、及び導出した入賞順を保留情報として主制御基板MのRAM領域に一時記憶し、ステップ1320の処理に移行する。
このように、第3実施形態からの変更例5においては、振り分け始動口ユニットC50が設けられ、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において左打ちを実行して遊技を進行した場合、第1主遊技側の保留(最大4個)と第2主遊技側の保留(最大4個)が交互に発生し得るため、最大で8個の保留が溜まり得るよう構成されている。
次に、図64は、第3実施形態からの変更例5におけるステップ1400に係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第3実施形態からの変更点は、ステップ1402(第3変5)についてであり、その目的は、主遊技保留の入賞順消化を実現することである。即ち、当該サブルーチンの処理実行時、ステップ1402(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技側及び第2主遊技側の保留情報を参照し、最先の入賞順の保留が第1主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ1402(第3変5)でYesの場合、ステップ1400(1)で第1主遊技図柄の変動に係る処理を実行する。他方、ステップ1402(第3変5)でNoの場合、ステップ1400(2)で第2主遊技図柄の変動に係る処理を実行する。
このように、第3実施形態からの変更例5においては、入賞順序に従って保留消化を実行するよう構成されているが、これには限定されず、第2主遊技図柄(第1主遊技図柄)の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の保留球の存在に係らず{たとえ入賞順序が第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の保留の方が先でも}、第2主遊技図柄(第1主遊技図柄)の保留消化を優先して実行するよう構成してもよいし、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい。
次に、図65は、第3実施形態からの変更例5における、図64でのステップ1400(1)、(2)に係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第3実施形態からの変更点は、ステップ1404(第3変5)についてであり、その目的は、主遊技保留を消化する毎に、残りの保留の入賞順を適切に更新することである。即ち、ステップ1403で変動開始条件を満たした場合、ステップ1404(第3変5)で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技側の保留情報(第2主遊技側の保留情報)を読み出して保留情報から削除し、残りの保留情報をシフトすると共に、夫々の保留の入賞順を1減算する(以降、主遊技変動に係る処理を実行する)。
以上のように構成することで、第3実施形態からの変更例5に係るぱちんこ遊技機によれば、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて左打ちを実行して遊技を進行した場合、振分始動口ユニットC50に入球した遊技球は、第1主遊技始動口と第2主遊技始動口とに交互に振り分けられ、第1主遊技側で大当りとなるか第2主遊技側で大当りとなるかによって遊技者の利益率が異なるという遊技性を実現することができる。また、確率変動遊技状態又は時間短縮遊技状態にて右打ちを実行して遊技を進行した場合、第2非電動役物が開放することにより振分始動口ユニットC50内の第2主遊技始動口に遊技球が入球可能に構成することにより、第3実施形態と同様の構成且つ振分始動口ユニットC50を有する斬新な遊技機とすることができることとなる。
尚、第3実施形態からの変更例5のような振分始動口ユニットC50を有する構成は、前述した本実施形態〜第3実施形態からの変更例4のいずれの構成に適用してもよい。
また、本例に係る遊技機においては、以下の構成を適用してもよい。
(1)並列抽選を実行可能である。
(2)第2主遊技側に小当りを有している、又は第2主遊技側の小当り当選率は第1主遊技側の小当り当選率よりも高い
(3)第2主遊技図柄の変動時間は確率変動遊技状態においては相対的に短時間(例えば、平均値が3秒)であり、その他の遊技状態においては相対的に長時間(例えば、平均値が300秒)である。
(4)大当りを除く賞球期待値、又は小当りによる賞球期待値はすべての遊技状態の中で確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態が最も高い
(5)小当りに当選することによって確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行可能である。
(6)第2主遊技側に小当りを有しており、時間短縮遊技状態Bにおいては時間短縮遊技状態Aよりも変動効率がよく(変動時間の平均値が短時間であり)、時間短縮遊技状態Bにおいて右打ちを実行することにより小当りが頻繁に当選する。
また、第3実施形態〜第3実施形態からの変更例5に係る遊技機においては、以下の構成を適用してもよい。
(1)第1主遊技側と第2主遊技側とを有しており、第1主遊技側の保留と第2主遊技側の保留が存在している場合には第2主遊技側の保留から優先して消化する。
(2)非時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の先読み抽選(先読み演出)を実行可能とし、第2主遊技側の先読み抽選(先読み演出)を実行不可能とする。
(3)時間短縮遊技状態Aにおいては、第1主遊技側の先読み抽選(先読み演出)を実行可能とし、第2主遊技側の先読み抽選(先読み演出)を実行不可能とする。
(4)時間短縮遊技状態Bにおいては、第1主遊技側の先読み抽選(先読み演出)を実行不可能とし、第2主遊技側の先読み抽選(先読み演出)を実行可能とする。
M 主制御基板、
MP11t‐H 補助遊技図柄変動管理用タイマ、MP11t‐C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11t‐C1 第1主遊技タイマ、MP11t‐C2 第2主遊技タイマ
MP22t‐B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ、MP33c 入賞球カウンタ
MP34t 特別遊技用タイマ、MP51c 確変回数カウンタ
MP52c 時短回数カウンタ、MN52c 限定頻度カウンタ
MP41t 小当り遊技用タイマ、MP41t‐2 排出待機タイマ
A 第1主遊技周辺機器
A10 第1主遊技始動口(第1主遊技始動口A)、A11s 第1主遊技始動口入球検出装置
A20 第1主遊技図柄表示装置、A21g 第1主遊技図柄表示部
A21h 第1主遊技図柄保留表示部、B 第2主遊技周辺機器
B10 第2主遊技始動口、B11s 第2主遊技始動口入球検出装置
B11d 第2主遊技始動口電動役物、B20 第2主遊技図柄表示装置
B21g 第2主遊技図柄表示部、B21h 第2主遊技図柄保留表示部
C 第1・第2主遊技共用周辺機器、C10 第1大入賞口
C11s 第1大入賞口入賞検出装置、C11d 第1大入賞口電動役物
C20 第2大入賞口、C21s 第2大入賞口入賞検出装置
C21d 第2大入賞口電動役物、C22 特定領域
C23 第2大入賞口排出口、C23s 第2大入賞口排出検出装置
C24 上遮蔽部材、C25 下遮蔽部材
C27 V入賞口、C27s V入賞口入球検出装置
C20‐1 箱状部材
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM21t 装図変動時間管理タイマ、SM26c 先読み演出実行カウンタ
SM23c 滞在ステージ管理カウンタ、SM23c2 連荘回数カウンタ
SM24t 電源投入タイマ
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部、SB サブ入力ボタン
SBs サブ入力ボタン入力検出装置、KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置、MT10 コマンド送信用バッファ
MP51c‐2 確変連続カウンタ、MN52c‐1 限定頻度カウンタA
MN52c‐2 限定頻度カウンタB、A12 第1主遊技始動口B
A12hd 第1非電動役物、B10hd 第2非電動役物
D10d 電動役物、C20 振分入球口
C22 第1開放入球口、C23 第2開放入球口
C22s 第1開放入球口入球検出装置、C23s 第2開放入球口入球検出装置
C24 振分部材、C50 振分始動口ユニット
C51 共通入球口、C50y 始動口振分部材