JP2016114482A - 測量スタッフ用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】夜間のような暗い環境下でも効率的に測量作業を行うことができる測量スタッフ用照明装置を提供する。【解決手段】測量に用いられるスタッフを照明する照明装置(1)において、測量用の目盛を表示する棒状のスタッフ(S)を支持するスタッフ支持部材(3)と、前記スタッフ支持部材(3)に取り付けられて、前記スタッフ支持部材(3)に支持されたスタッフ(S)を照明する照明器(7)と、前記スタッフ支持部材(3)に取り付けられて、前記照明器(7)に電力を供給する電力供給器(9)とを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、測量に使用するスタッフを照明する装置に関する。
従来、測量は、位置および高度を測量することが一般的であり、そのための種々の方法、装置が提案されている。例えば、水準測量においては、測量作業者が、望遠機能を有する水準測量器から目視によって測量スタッフの目盛を読み取っている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−42967号公報
しかし、夜間における測量や、地下環境における測量等、暗い条件下での測量においては、測量スタッフを懐中電灯等で照明する必要があり、作業効率や人員確保の点から問題となっていた。
そこで、本発明の目的は、上記の課題を解決すべく、夜間のような暗い環境下でも効率的に測量作業を行うための測量スタッフ用照明装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る測量スタッフ用照明装置は、測量用の目盛を表示する棒状のスタッフを支持するスタッフ支持部材と、前記スタッフ支持部材に取り付けられて、前記スタッフ支持部材に支持されたスタッフを照明する照明器と、前記スタッフ支持部材に取り付けられて、前記照明器に電力を供給する電力供給器とを備えている。
この構成によれば、測量スタッフに照明器を容易に取り付けることができるので、夜間のような暗い環境下でも、懐中電灯など他の照明器具を使用することなく測量作業を行うことができる。したがって、暗い環境下における測量作業を効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態において、前記スタッフ支持部材は、弾性部材の引張力によってスタッフを固定することが好ましい。この構成によれば、測量スタッフへの照明器等の取り付け、取り外し作業を片手で行うことが可能となり、測量作業を一層効率化することができる。
本発明の一実施形態において、前記スタッフ支持部材が、スタッフを挟持する2つの側板部を有しており、これら側板部の内壁面に弾性材料からなる支持補助部材が取付けられていることが好ましい。この構成によれば、より確実にスタッフを支持することが可能になる。
本発明によれば、夜間のような暗い環境下でも効率的に測量作業を行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る測量スタッフ用照明装置を示す正面図である。 図1の測量スタッフ用照明装置を示す右側面図である。 図1の測量スタッフ用照明装置を示す平面図である。 図1の測量スタッフ用照明装置を示す左側面図である。 図1の測量スタッフ用照明装置を示す底面図である。 図1の測量スタッフ用照明装置を示す背面図である。 図1の測量スタッフ用照明装置に用いられるスタッフ支持部材を模式的に示す平面図である。
以下,本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。図1に、本発明の一実施形態に係る測量スタッフ用照明装置1を示す。この測量スタッフ用照明装置1は、水準測量のような測量作業に使用されるものであり、測量作業者が、望遠機能を有する水準測量器から目視によって測量に必要な数値等を読み取るターゲットとなる測量スタッフSを照明するためのものである。
図2に示すように、測量スタッフ用照明装置1は、測量用の目盛を表示する棒状のスタッフSを支持するスタッフ支持部材3と、スタッフ支持部材3に取り付けられて、スタッフ支持部材3に支持されたスタッフSを照明する照明器7と、スタッフ支持部材3に取り付けられて、照明器7に電力を供給する電力供給器9とを備えている。
照明器7と電力供給器9とは、いずれもスタッフ支持部材3に取り付けられている。より具体的には、図3に示すように、スタッフ支持部材3は、断面コの字状の支持部材本体部13と、支持部材本体部13の背面下部に突設された電源支持部15と、支持部材本体部13の2つの側板部13a,13bの一方の側板部13aに取り付けられた断面L字状の照明器支持部17とを有している。
図1に示すように、照明器支持部17は、測量スタッフSにほぼ対応する長さを有している。図3に示すように、照明器支持部17は、その断面L字状の一方の平板部17aが、側板部13aの端部13aaから、側板部13aに対して所定の鈍角(この例では約135°)をなすように、かつ、照明器支持部17の他方の平板部17bが内側に約90°折り曲げられた状態となるように、支持部材本体部13に固定されている。照明器支持部17の他方の平板部(照明器支持平板部)17bの内側面に照明器7が取付けられている。本実施形態では、照明器支持平板部17bの照明器取付面の垂線が、スタッフ支持部材3の表示部の表面とのなす角θがほぼ45°となるように設定されている。
照明器7としては、スタッフ支持部材3に支持されるスタッフSを照明することができれば、例えば白熱灯や蛍光灯など、どのような装置、素子を用いてもよいが、本実施形態では、LED素子を用いている。より具体的には、複数のLED素子を照明器支持部17の長手方向に並べて配置したLEDチューブを使用している。照明器7としてLED素子を用いることにより、必要な輝度を確保しつつ、消費電力、寸法、重量を抑制することができる。
電力供給器9は、支持部材本体部13の背面下部に突設された電源支持部15にねじ止めされている。もっとも、電力供給器9の支持部材本体部13への固定は、任意の方法、例えば接着によって行ってもよい。電力供給器9としては、照明器7を作動させることが可能であり、かつ可搬性を有するものであれば、例えば一次電池など、どのような装置、素子を用いてもよい。本実施形態では、電力供給器9として、繰り返し充放電の可能な二次電池であるリチウムイオン二次電池を用いている。本実施形態に係る測量スタッフ用照明装置1は、夜間の測量作業に用いられることが想定されるので、一晩の継続使用のために7〜8時間程度時間連続して使用できることが好ましい。重量当たりのエネルギー密度および体積当たりのエネルギー密度が高い二次電池であるリチウムイオン二次電池を使用することにより、測量スタッフ用照明装置1全体の重量およびサイズを抑制しつつ、十分な連続作動時間を確保することができる。図4に示すように、電力供給器9はケーブル19によって照明器7に接続されている。
電力供給器9は、上述のリチウムイオン二次電池のような電源素子等および、これに必要な充電回路などの付属部品を樹脂ケースに収納して形成されている。図5に示すように、電力供給器9の外面(図示の例では底面)には、必要に応じて、電源スイッチ20や充電端子21が設けられる。また、図6に示すように、電力供給器9の外面(図示の例では背面)には、必要に応じて、電源ランプ22が設けられる。
図3に示すように、スタッフ支持部材3は、2つの側板部13a,13bの内壁面13aa,13ba間に、スタッフSを挟持することにより支持する。より具体的には、スタッフ支持部材3は、弾性部材の引張力によってスタッフSを支持する。図7に示すように、スタッフ支持部材3の支持部材本体部13の背面にバネ保持用突起対25が2対設けられており、各突起対25間に、弾性部材である圧縮ばね27が、伸長状態で保持されている。支持部材本体部13は、弾性変形可能な素材で形成されている。さらに、支持部材本体部13の2つの側板部13a,13bの内壁面13aa,13baには、それぞれ、弾性材料からなる支持補助部材29が取付けられている。本実施形態では、支持補助部材29としてゴム板が、2つの側板部13a,13bの内壁面13aa,13baに貼り付けることにより取り付けられている。したがって、支持部材本体部13の2つの側板部13a,13b間に配置されるスタッフ支持部材3は、圧縮ばね27の引張力によって、側板部13a,13b間に固定される。スタッフSを挟持する2つの側板部13a,13bの内壁面13aa,13ba間の寸法は、支持対象となるスタッフSの仕様等に応じて適宜設定してよいが、本実施形態では、55mm〜75mmとしている。
なお、支持部材本体部13を形成する弾性変形可能な素材として、本実施形態では、厚さ1mmの鉄板を使用している。このほかにも、支持部材本体部13を形成する弾性変形可能な素材として、厚さ0.5mm〜2mm程度の種々の金属、樹脂等からなる板材を使用することができる。
このように、スタッフSを弾性部材の引張力によってスタッフ支持部材3に固定することにより、スタッフSに対するスタッフ支持部材3を介しての照明器7等の取り付け、取り外し作業を片手で行うことが可能となり、測量作業を一層効率化することができる。もっとも、スタッフSのスタッフ支持部材3への固定は、上記の例に限らず、任意の固定部材、例えば、ねじ部材によって行ってもよい。
さらに、スタッフSを挟持する側板部13a,13bの内壁面13aa,13baに、弾性材料からなる支持補助部材29を取り付けたので、より確実にスタッフSを支持することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態に係る測量スタッフ用照明装置1によれば、これをスタッフSに取り付けることにより、夜間のような暗い環境下でも、懐中電灯など他の照明器具を使用することなく測量作業を行うことができる。したがって、暗い環境下における測量作業を効率的に行うことができる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 測量スタッフ用照明装置
3 スタッフ支持部材
7 照明器
9 電力供給器
13 支持部材本体部
13a,13b 側板部
27 圧縮ばね(弾性部材)
29 支持補助部材
S 測量スタッフ

Claims (3)

  1. 測量用の目盛を表示する棒状のスタッフを支持するスタッフ支持部材と、
    前記スタッフ支持部材に取り付けられて、前記スタッフ支持部材に支持されたスタッフを照明する照明器と、
    前記スタッフ支持部材に取り付けられて、前記照明器に電力を供給する電力供給器と、
    を備える測量スタッフ用照明装置。
  2. 請求項1に記載の測量スタッフ用照明装置において、前記スタッフ支持部材は、弾性部材の引張力によってスタッフを固定する測量スタッフ用照明装置。
  3. 請求項1または2に記載の測量スタッフ照明装置において、前記スタッフ支持部材が、スタッフを挟持する2つの側板部を有しており、これら側板部の内壁面に弾性材料からなる支持補助部材が取付けられている測量スタッフ用照明装置。
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