JP2016110375A - システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】他のユーザが行った評価を自分が行う評価の参考にしやすくすること。
【解決手段】受付手段102は、所定の事柄に関してユーザが行った評価を表す評価情報と、その評価情報が表す評価を行ったユーザが属するグループを識別する識別情報とを入力する操作を受け付ける。記憶手段103は、受付手段102が受け付けた操作により入力された評価情報及び識別情報を互いに対応付けて記憶する。指定手段104は、評価情報を表示するグループ及びその表示方法を指定し、指定したとおりに評価情報を表示することを要求する。表示制御手段105は、指定手段104により指定された1以上のグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された評価情報を、指定手段104により指定された表示方法で表示手段に表示させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ユーザが行った評価を活用する技術に関する。
ユーザが行った評価を活用する技術がある。例えば、特許文献1には、食品を取り扱う施設における衛生管理の状態をユーザによる入力の操作に応じてスコア化する技術が記載されている。この技術では、衛生管理の状態についてユーザが行った評価を、スコア化して食中毒の予防のために活用している。
特開2010−287166号公報
ユーザによる評価は、感染症の予防にも活用されている。例えば、感染症の原因となる病原体が伝播しにくい環境を保つため、医療従事者の手指の衛生が保たれているかを評価したり、マスクなどの防護具が適切に使用されているかを評価したりする、環境ラウンドなどと呼ばれる取り組みが行われている。この環境ラウンドにおける評価の作業は、病室や流し、トイレ、浴室など、様々な場所で行わなければならず、評価する事柄も多岐に亘っているため、複数の医療従事者が分担して行うことも多い。
医療従事者の中には、微生物検査技師のように感染症の蔓延を予防するためにどのような点に注意して評価すればよいかを詳しく知っている者もいれば、研修医のようにそれらの点をあまり知らない者もいる。そのため、例えば同じ事柄を評価しても、微生物検査技師が問題ありと評価したにもかかわらず、研修医は問題なしと評価する、といったことも起こり得る。しかし、例えば微生物検査技師が行っている評価を研修医が参考にすることができれば、研修医であってもより適切な評価を行うようになることが期待できる。
そこで、本発明は、他のユーザが行った評価を自分が行う評価の参考にしやすくすることを目的とする。
本発明は、所定の事柄に関してユーザが行った評価を表す評価情報を入力する操作を受け付ける受付手段と、受け付けられた前記操作により入力された前記評価情報を、当該評価情報を入力する操作を行ったユーザが属するグループを識別する識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、1以上のグループが指定されると、指定されたグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された前記評価情報を表示手段に表示させる表示制御手段とを備えるシステムを提供する。
また、前記表示制御手段は、2以上のグループが指定された場合には、当該2以上のグループを識別する識別情報の各々に対応付けられた前記評価情報を比較可能な態様で表示させてもよい。
さらに、前記ユーザが属するグループは、特定のグループとそれ以外のグループとに分けられ、前記表示制御手段は、指定されたグループが前記特定のグループでない場合には、当該指定されたグループを識別する識別情報に対応付けられた前記評価情報と前記特定のグループを識別する識別情報に対応付けられた前記評価情報との違いを表す情報を表示させてもよい。
また、写真を撮影する撮影手段を備え、前記受付手段は、撮影された前記写真を表示手段に表示させ、前記ユーザが当該写真内の第1の位置を指示し、当該第1の位置から第2の位置まで指示する位置を移動させる操作を行った場合に、当該操作を、前記評価情報を入力する操作として受け付け、前記記憶手段は、前記第2の位置から前記第1の位置の方を指す矢印を重畳させた前記写真を表す前記評価情報を記憶してもよい。
さらに、前記受付手段は、前記矢印の近辺に当該矢印に対応する記号を表示させるとともに、前記ユーザが作成したコメントを表示させる領域に当該記号を表示させ、当該記号に対応するコメントを作成する操作を、前記評価情報を入力する操作として受け付け、前記記憶手段は、前記記号及び当該記号に対応する前記コメントを表す前記評価情報を記憶してもよい。
また、前記受付手段は、前記評価情報としてコメントを作成する操作が行われる際に、当該評価情報に用いられる語句として定められた文字列を表示手段に表示させ、表示させた当該文字列を選択する操作を、前記評価情報を入力する操作として受け付けてもよい。
さらに、前記所定の事柄は複数の種類に分類され、前記受付手段は、評価される事柄の種類に応じた前記文字列を表示手段に表示させてもよい。
本発明は、コンピュータを、所定の事柄に関してユーザが行った評価を表す評価情報を入力する操作を受け付ける受付手段と、受け付けられた前記操作により入力された前記評価情報を、当該評価情報を入力する操作を行ったユーザが属するグループを識別する識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、1以上のグループが指定されると、指定されたグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された前記評価情報を表示手段に表示させる表示制御手段として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、他のユーザが行った評価を自分が行う評価の参考にしやすくすることができる。
実施形態に係る医療情報システムの全体構成を表す図 サーバ装置のハードウェア構成を表す図 タブレット端末のハードウェア構成を表す図 デスクトップ端末のハードウェア構成を表す図 医療情報システムにおいて実現される機能構成を表す図 評価事項を選択するための画像の一例を表す図 選択された評価事項を評価するための画像の一例を表す図 評価情報を入力するための画像の一例を表す図 矢印の画像を作成する手順の一例を表す図 コメントを作成するための画像の一例を表す図 記憶された各種の情報の一例を表す図 グループ及び表示方法を指定するための画像の一例を表す図 グラフで表示された評価情報の一例を表す図 評価情報が記憶されるまでの各装置の動作の手順の一例を表す図 評価情報がユーザに提供されるまでの各装置の動作の手順の一例を表す図 変形例で実現される機能構成の例を表す図 比較可能な態様で表示された評価情報の一例を表す図 比較可能な態様で表示された評価情報の他の一例を表す図 表示された相違情報の一例を表す図
[1]実施形態
[1−1]全体構成・ハードウェア構成
図1は実施形態に係る医療情報システム1の全体構成を表す。医療情報システム1は、医療に関する情報を、自システムのユーザである医師や看護師などの医療従事者に提供するためのシステムである。医療情報システム1は、本実施形態では、感染症の蔓延を予防するための取り組みである環境ラウンドにおいて用いられる。
環境ラウンドでは、感染症を引き起こす病原体が人から人へ伝播しにくい環境が維持されているか否かを判断するため、医療従事者の手指の衛生状況や防護具の使用状況といった所定のいくつかの事柄を医療従事者、すなわち医療情報システム1のユーザが評価する。このようにユーザによって評価される所定の事柄のことを以下では「評価事項」という。この評価は、医師や看護師だけでなく、療法士、薬剤師、微生物検査技師、研修医、看護助手、リンクナース、医学生など、様々な職種のユーザによって行われる。そのため、ユーザによっては、どのような点に注意して評価すればよいのかを詳しく知らない場合もある。医療情報システム1は、そのようなユーザであってもより適切な評価を行うことができるようにするための情報を提供する。
医療情報システム1は、ネットワーク2と、アクセスポイント3と、サーバ装置10と、タブレット端末20と、デスクトップ端末30とを備える。ネットワーク2は、装置間のデータのやり取りを仲介するシステムであり、例えば、医療施設内に設けられたLAN(Local Area Network)である。ネットワーク2にはアクセスポイント3、サーバ装置10及びデスクトップ端末30が有線で接続されている。アクセスポイント3は、無線LANの通信を行う通信装置であり、自装置と無線LANの通信を行う装置とネットワーク2に接続された装置とのデータのやり取りを仲介する。
タブレット端末20は、ユーザが利用する装置であり、無線LANの通信をアクセスポイント3と行って、ネットワーク2に接続された装置とデータをやり取りする。タブレット端末20は、持ち運びが可能な大きさ及び重さの装置であり、タッチパネルを用いた直観的な操作を受け付ける。そのため、環境ラウンドを行うユーザ、すなわち上記の評価を行うユーザは、タブレット端末20を持ち運び、病室や流し、トイレ、浴室など、評価の対象となっている場所を訪れて、タブレット端末20に対して評価を入力する。
こうして手指の衛生状況や防護具の使用状況などの評価事項に関してユーザが行った評価を表す情報(以下「評価情報」という)は、タブレット端末20からアクセスポイント3を介してサーバ装置10に集められる。また、タブレット端末20は、画像を表示する表示手段を備え、医療情報システム1において提供される情報(評価情報はその一例)を表示して、ユーザにその情報を伝達する。なお、図1の例ではタブレット端末20を1台のみ表しているが、2台以上のタブレット端末20が利用されてもよい。
デスクトップ端末30は、ユーザが利用する装置であり、ネットワーク2を介してサーバ装置10とデータをやり取りする。デスクトップ端末30も、タブレット端末20と同様に表示手段を備えており、提供される情報を表示してユーザに伝達する。また、デスクトップ端末30も2台以上利用されてもよい。
サーバ装置10は、例えば医療情報システム1の管理者が運用する装置であり、タブレット端末20及びデスクトップ端末30とデータをやり取りする。サーバ装置10は、前述のとおり集めた評価情報を、例えばユーザからの要求に応じてタブレット端末20またはデスクトップ端末30を介してユーザに提供する。
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を表す。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備えるコンピュータである。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって記憶部12及び通信部13の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する分類機能を有している。記憶部12は、ハードディスク等を備え、制御部11が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶する。通信部13は、ネットワーク2を介して通信を行うための通信回路を備え、ネットワーク2を介したデータの送信及び受信を行う。
図3は、タブレット端末20のハードウェア構成を表す。タブレット端末20は、制御部21と、記憶部22と、表示部23と、操作部24と、無線通信部25と、撮影部26とを備えるコンピュータである。制御部21は制御部11と同種のハードウェアである。記憶部22は、フラッシュメモリ等を備え、制御部21が制御に用いるデータやプログラムを記憶する。表示部23は、例えば液晶ディスプレイを有し、制御部21が行う制御に基づいて表示面に画像を表示する表示手段である。
操作部24は、表示部23の表示面に重ねて設けられたタッチセンサ等の操作子を備え、ユーザの操作に応じてその操作の内容を表す操作データを制御部21に供給する。無線通信部25は、無線LANの通信を行うための通信回路を備え、アクセスポイント3と無線通信を行う。撮影部26は、例えばデジタルカメラとしての機能を有し、ユーザの操作に応じて写真を撮影する。撮影部26は、制御部21により制御されて写真を撮影し、撮影した写真を示す写真データを生成する。
図4は、デスクトップ端末30のハードウェア構成を表す。デスクトップ端末30は、制御部31と、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、通信部35とを備えるコンピュータである。制御部31は制御部11と、記憶部32は記憶部12と、表示部33は表示部23と、それぞれ同種のハードウェアである。操作部34は、キーボード及びマウス等の操作子を備え、ユーザの操作に応じてその操作の内容を表す操作データを制御部31に供給する。通信部35は通信部13と同種のハードウェアである。
[1−2]機能構成
サーバ装置10、タブレット端末20及びデスクトップ端末30の各記憶部には、評価情報をユーザに提供するための機能を実現するためのプログラムが記憶されており、このプログラムが実行されることで以下に述べる機能が実現される。
図5は医療情報システム1において実現される機能構成を表す。医療情報システム1は、撮影手段101と、受付手段102と、記憶手段103と、指定手段104と、表示制御手段105とを備える。撮影手段101は写真を撮影する手段であり、図3に示すタブレット端末20の撮影部26により実現される。撮影手段101は撮影した写真を示す写真データを生成すると、その写真データを受付手段102に供給する。
受付手段102は、各種の情報を入力する操作(以下「入力操作」という)を受け付ける手段である。本実施形態では、受付手段102がタブレット端末20によって実現される。受付手段102は、入力操作を受け付けた情報をデータ(例えばテキストデータ)に変換し、自装置やサーバ装置10等の装置で演算や記憶、通信などの処理を施せる状態にする。受付手段102は、例えば、上述した評価情報(評価事項に関してユーザが行った評価を表す情報)の入力操作を受け付ける。受付手段102は、入力操作を受け付けるための画像を表示手段(図3に示す表示部23)に表示させる。以下、図6から図10までを参照して、入力操作を受け付けるための画像について説明する。
図6は評価事項を選択するための画像の一例を表す。図6の例では操作子A1、A2、A3及びA4が表示部23に表示されている。操作子A1、A2、A3及びA4には、「手指衛生」、「防護具」、「身だしなみ」及び「環境整備」という環境ラウンドにおいて評価するように定められた評価事項が対応付けられている。ユーザがいずれかの操作子をタップする(軽く叩く)操作を行うと、その操作子が選択されたことになり、選択された操作子に対応付けられた評価事項を評価するための画像を受付手段102が表示手段に表示させる。以下では、操作子A2(防護具)が選択された場合を説明する。
図7は選択された評価事項を評価するための画像の一例を表す。図7の例では入力欄B1、B2、B3及びB4が表示部23に表示されている。入力欄B1、B2、B3及びB4には、「日付」、「場所」、「職種」及び「評価者」という4つの項目の情報をそれぞれ入力するための領域を表す画像である。タブレット端末20はユーザに文字を入力させる機能を有しており、ユーザがこの機能を用いて各入力欄に文字列を入力する操作を行うと、受付手段102がその入力操作を受け付けて入力された各項目の情報を表示手段に表示させる。このうちの職種(図7の例では「看護師」)は、上述した識別情報(ユーザが属するグループを識別する情報)として用いられる。
なお、各項目で入力され得る情報がリストになっていて、そのリストから入力する情報をユーザが選択する操作が入力操作として行われてもよい。表示部23には「戻る」という文字列を含む操作子A11と「次へ」という文字列を含む操作子A11とが表示されている。操作子A11をユーザがタップすると図6に示す画像が表示されて評価事項を選択し直すことができる。操作子A12をユーザがタップすると評価情報を入力するための画像を受付手段102が表示手段に表示させる。
図8は評価情報を入力するための画像の一例を表す。図8の例ではタブC1、C2、C3、C4、C5及びC6が表示部23に表示されている。タブC1、C2、C3、C4、C5及びC6は、「基本」、「手袋」、「ガウン」、「サージカルマスク」、「N95マスク」及び「ゴーグル」という、「防護具」という評価事項をさらに細分化した詳細な項目をそれぞれ表す画像である。この例ではタブC2が選択されており、「手袋」が衛生的な使われ方をされているか否かを表す評価情報を入力するための画像が表示されている。
具体的には、「血液やその他の感染性物質、粘膜、損傷のある皮膚、汚染の可能性がある皮膚に接触する場合は手袋を着用している。」という当否(正しいか正しくないか)を問う質問文D1と、その質問が正しい場合に選択される操作子A21と、その質問が正しくない場合に選択される操作子A22とが表示されている。操作子A21には「○」という記号が表されており且つこの記号が対応付けられている。操作子A22には「×」という記号が表されており且つこの記号が対応付けられている。
ユーザは、質問文D1のとおりに手袋が着用されていると判断した場合には「○」、すなわち操作子A21を選択し、そうでないと判断した場合には「×」、すなわち操作子A22を選択する。受付手段102は、これらの操作子を選択する操作を評価情報の入力操作として受け付け、選択された操作子が見分けられるようにそれまでとは異なる態様で(例えば色を変えて)表示手段に表示させる。選択された操作子に対応付けられている記号は評価情報として用いられる。
表示部23には、前述した撮影手段101が撮影した写真を表示する写真欄B21と、撮影手段101に写真の撮影を実行させるシャッターボタンとして機能する操作子A23とが表示されている。ユーザが操作子A23を押す操作を行うと上述した撮影手段101が写真を撮影してその写真を示す写真データを受付手段102に供給する。受付手段102は、操作子A23を押す操作を評価情報の入力操作として受け付け、供給された写真データが示す写真を表示手段の写真欄B21に表示させる。この写真も評価情報として用いられる。
表示された写真の中でも特に指し示したい部分がある場合、ユーザはその部分を指し示す矢印の画像を作成することができる。
図9は矢印の画像を作成する手順の一例を表す。図9では図8の写真欄B21に表示された写真P1が表されている。写真P1には、S、M、Lという3サイズの手袋をそれぞれ収納する引き出しのうち、Lサイズの引き出しを開けたところ空であった様子が写っている。ユーザは、Lサイズの手袋が切れていることが問題であり、その点を指摘するためにLサイズの引き出しの内部を矢印で指し示したいと考えているものとする。
この場合、ユーザは、まず、図9(a)で表されているように写真P1内のLサイズの引き出し付近の第1の位置E1を指示し、指示する位置が引き出しから遠ざかるように移動させる操作、すなわちドラッグの操作を行う。ドラッグの操作が行われると、受付手段102は、図9(b)で表されているように、移動中の指示位置(ユーザが指示している位置)E11から第1の位置E1の方を指す矢印F11を表示手段に表示させる。矢印F11は、指示位置E11が移動するにつれて長さ及び向きが変化する。ユーザは、表示される矢印を見ながら矢印の長さ及び向きを調節し、よいと思ったところ(この例では図9(c)で表された第2の位置E2)で指を離してドラッグの操作を終了する。
受付手段102は、以上のようにユーザが写真P1内の第1の位置E1を指示し、指示する位置を第1の位置E1から第2の位置E2まで移動させる操作を行った場合に、この操作を評価情報の入力操作として受け付け、図9(c)に表されているように、第2の位置E2から第1の位置E1の方を指す矢印F1を写真P1に重畳させて表示させる。この場合、矢印F1が重畳された写真P1が評価情報として用いられる。
写真内の対象物を矢印で指し示す場合、矢印の先端がその対象物に重ならず且つなるべく近くに配置されることが望ましい。そうすると対象物に矢印が重なって見にくくなることもなく、且つ、矢印がその対象物を指し示すことが伝わりやすくなるからである。本実施形態では、矢印の先端が配置される位置、すなわち第1の位置E1を先に指示するため、矢印の後端が配置される位置を先に指示する場合に比べて、前述した望ましい位置に矢印の先端を容易に配置することができる。また、矢印の長さや方向もドラッグの操作を行いながら変えることができるため、適切な長さ及び方向の矢印となるように調節しやすい。
また、受付手段102は、ドラッグの操作が終了したあと、矢印F1の近辺にこの矢印F1に対応する記号F2を、図9(d)に表されているように表示させる。図9の例では、「(1)」という数値を含む記号F2が表示されている。この例では、ユーザが、記号F2に対応する矢印F1が指し示す対象物、すなわちLサイズの引き出しについてのコメントを作成するものとする。受付手段102は、図8に示すコメント欄B22を表示させている。このコメント欄B22をユーザが選択すると、受付手段102はコメントを作成するための画像を表示手段に表示させる。
図10はコメントを作成するための画像の一例を表す。図10の例では、受付手段102が、評価情報としてコメントを作成する操作が行われる際に、コメント作成欄B31と、キーボード画像A31と、変換候補A32と、評価用の語句A33とを表示部23に表示させる。コメント作成欄B31は、ユーザが作成したコメントが表示される領域である。図10では、作成途中のコメントG1が表示されている。受付手段102は、コメント作成欄B31を表示手段に表示させると、コメント作成欄B31に記号F2(この例では「(1)」)を表示させる。つまり、コメント作成欄B31に表示されている文字列のうち、「(1)」という記号F2はユーザがコメントG1の作成を開始する前から表示されており、コメントG1を形成する他の文字列はユーザが入力することで表示される。
このように、図9に示す写真P1に重畳させた記号F2をコメント作成欄B31にも表示させることで、ユーザが矢印F1で指し示した対象物(この例ではLサイズの引き出し)についてコメントを作成するように促すことができる。また、受付手段102は、複数の対象物がそれぞれ矢印で指し示された場合には、各矢印に対応する互いに異なる記号を表示させる。例えば記号F2「(1)」の次の記号としては「(2)」を表示させる。これにより、どのコメントがどの対象物について作成されたものであるかを明らかにすることができる。
そして、受付手段102は、この記号F2に対応するコメント(図10の例ではコメントG1)を作成する操作を、評価情報の入力操作として受け付ける。記号F2に対応するコメントとは、図10の例では、記号F2に続けて改行することなく作成されたコメントのことをいう。なお、これは一例であり、他にも、例えばコメント作成欄が複数表示され、記号F2と同じコメント作成欄に作成されることを対応するコメントとしてもよいし、記号F2と同じ「」(鉤括弧)等に挟まれたものを対応するコメントとしてもよい。
キーボード画像A31はコメントを形成する文字列を入力するための操作子を表し、変換候補A32は入力された文字列の変換候補を表す。受付手段102は、ユーザが変換候補A32からいずれかを選択すると、選択された変換候補をコメント作成欄B31に表示させる。
評価用の語句A33は、評価情報に用いられる語句として定められた文字列を表す。図10の例では、受付手段102は、「防護具」の「手袋」の評価情報に用いられる評価用の語句として、「交換」、「サイズ」、「破損」、「汚染」及び「素材」という文字列を表示させている。これらは評価用の語句の一部であり、図中のスクロールバーをスクロールさせることでさらに他の文字列が表示される。受付手段102は、表示させた文字列を選択する操作を、評価情報の入力操作として受け付ける。受付手段102は、この操作を受け付けると、選択された文字列をコメント作成欄B31に表示させる。
このように受付手段102が評価用の語句を表示させてユーザに選択させることで、文字列の変換のみを行う場合に比べて、評価情報となるコメントを作成しやすくすることができる。また、コメントさせたい内容に応じた文字列を表示させることで、その内容を表すコメントが作成されやすいようにすることができる。図10の例であれば、手袋が交換されているか、サイズが合っているか、破損した手袋が使われていないか、といったコメントが作成されやすくなる、という具合である。
環境ラウンドでは、上記の「防護具」の「手袋」以外にも、図8に示す「基本」及び「ガウン」等の他、図6に示す「手指衛生」、「身だしなみ」、「環境整備」など、評価事項が複数の種類に分類されている。そこで、受付手段102は、評価事項の種類に応じた文字列を表示手段に表示させる。例えば「手指衛生」の「全般」という種類の評価事項であれば、受付手段102は、「消毒」、「アルコール」、「固形石鹸」及び「流体石鹸」等の文字列を表示させる、といった具合である。これにより、評価事項の種類にかかわらず、コメントを作成しやすくすることができる。
図8の例では、表示部23に「戻る」という文字列を含む操作子A24と「送信」という文字列を含む操作子A25とが表示されている。操作子A24をユーザがタップすると図7に示す画像が表示されて日付等を入力し直すことができる。操作子A25をユーザがタップすると、受付手段102は、以上のとおり入力操作を受け付けた情報(日付、場所、職種、評価者、評価情報)と、その入力操作によって評価される評価事項とを含む各種の情報を表す入力データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10が受信した入力データは記憶手段103に供給される。
記憶手段103は、上記のとおり供給された入力データが表す各種の情報を互いに対応付けて記憶する。本実施形態では記憶手段103がサーバ装置10によって実現される。
図11は記憶された各種の情報の一例を表す。図11の例では、「日付」、「場所」、「職種(識別情報)」、「評価者」、「評価事項」及び「評価情報」が互いに対応付けられている。このように、記憶手段103は、受付手段102が受け付けた操作により入力された評価情報を、その評価情報の入力操作を行ったユーザの識別情報(本実施形態では職種)に対応付けて記憶する手段である。
図11の例では、「看護師」の「甲」が、「2014年8月5日」の「救急病棟」における「防護具」の「手袋」については、図8に示す質問文D1で問われた質問が「×」(正しくない)であり、「yy.jpg」というファイル名の写真と、「zz.txt」というファイル名のコメントとを評価情報とする入力操作を行ったことが表されている。この写真は、例えば図9(d)に示す写真である。その場合、記憶手段103は、図9に示す第2の位置E2から第1の位置E1の方を指す矢印F1を重畳させた写真を表す評価情報を記憶する。
また、このコメントは、例えば図10に示すコメントG1である。その場合、記憶手段103は、記号F2及び記号F2に対応するコメントG1を表す評価情報を記憶する。記憶手段103は、こうして記憶した各種の情報をタブレット端末20やデスクトップ端末30から要求されると、要求された情報を読み出し、読み出した情報を表す読出データを要求元の端末に対して送信する。
指定手段104は、評価情報を表示するグループ及びその表示方法を指定し、指定したとおりに評価情報を表示することを要求する手段である。ここでいうグループとは、上述した識別情報によって識別されるグループであり、本実施形態ではユーザの職種である。本実施形態では指定手段104がタブレット端末20及びデスクトップ端末30によってそれぞれ実現される。以下ではタブレット端末20が指定手段104を実現する場合について説明する。指定手段104は、例えばユーザによって指定されたグループ及び表示方法を、評価情報を表示するグループ及びその表示方法として指定する。指定手段104は、ユーザがこの指定を行うための画像を表示手段に表示させる。
図12はグループ及び表示方法を指定するための画像の一例を表す。指定手段104は、入力欄B41と、操作子A41及びA42とを表示手段である表示部23に表示させている。入力欄B41はユーザが職種を入力するための領域であり、ユーザは自分が指定したい職種を入力欄B41に入力する。その際、例えば読点や中点で区切ることで2以上の職種を入力してもよい。指定手段104は、このように入力欄B41に入力された1以上のグループを、評価情報を表示するグループとして指定する。
操作子A41及びA42は評価情報の表示方法を指定するためのものであり、操作子A41は評価情報を一覧で表示させる表示方法を表し、操作子A42は評価情報をグラフで表示させる表示方法を表す。指定手段104は、選択された操作子が表す表示方法を指定する。指定手段104は、以上のとおりグループ及び表示方法を指定し、指定したとおりに評価情報を表示させることを表示制御手段105に要求する。
表示制御手段105は評価情報を表示手段に表示させる手段であり、指定手段104と同様にタブレット端末20及びデスクトップ端末30によってそれぞれ実現される。以下ではタブレット端末20が表示制御手段105を実現する場合について説明する。表示制御手段105には指定手段104から指定された職種が通知される。表示制御手段105は、指定手段104によりグループが指定されると、指定されたグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された各種の情報をサーバ装置10に要求する。
サーバ装置10の記憶手段103は、要求された各種の情報を読み出し、それらの情報を示す読出データを要求元であるタブレット端末20に送信する。タブレット端末20が受信した読出データは表示制御手段105に供給される。こうして供給された読出データが示す評価情報は、指定手段104により指定された1以上のグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された評価情報となる。表示制御手段105は、この評価情報を指定手段104により指定された表示方法で表示手段に表示させる。
表示制御手段105は、一覧で表示させる表示方法が指定された場合には、図11に表された日付、場所、評価事項及び評価情報のうち、指定されたグループを識別する識別情報、すなわち指定された職種に対応付けられているものを一覧にして表示させる。これにより、ユーザは、指定したグループのユーザが具体的にどのような評価を行っているかということを知ることができる。なお、表示制御手段105は、この一覧を並び替えて(いわゆるソートをして)表示させたり、特定の条件を満たす評価情報を抽出して(いわゆるフィルタリングをして)表示させたりしてもよい。これにより、ユーザは、指定したグループのユーザがどのような評価を多くしており、どのような評価をあまりしていないのかを知ることができる。
また、表示制御手段105は、グラフで表示させる表示方法が指定された場合には、例えば図13に示すようなグラフを表示させる。
図13はグラフで表示された評価情報の一例を表す。この例では、職種が「看護師」で評価事項が「防護具」である場合に、「基本」、「手袋」及び「ガウン」について評価された結果が0%から100%までの数値(以下「評価の数値」という)で表され、その評価の数値が1週間毎に変化する様子が折れ線グラフで表されている。この評価の数値は、例えば「日付」が同じで「看護師」、「防護具」及び「基本」に対応付けられた全ての評価情報のうち、質問の当否が「○」であった評価情報の割合で表される。
この例の「8/26」のように該当する評価情報がなかった(つまりその週は看護師による評価が行われなかった)場合には、その前後の日付における評価の数値を示す点を結んだ折れ線で表している。なお、この例では評価事項毎の評価の数値をグラフ化したが、これに限らず、例えば場所毎の評価の数値をグラフ化してもよいし、評価者毎の評価の数値をグラフ化してもよい。いずれの場合も、評価の数値の時系列での変化の様子をグラフで表すことで、評価の数値の変化の傾向(例えば評価が向上しているなど)を把握することができる。
[1−3]動作
医療情報システム1は、以上の構成に基づき、評価情報をユーザに提供する提供処理を行う。以下では、提供処理において医療情報システム1が備える各装置が行う動作の手順について、図14及び図15を参照して説明する。
図14は評価情報が記憶されるまでの各装置の動作の手順の一例を表す。この手順は、例えば上述した評価情報をユーザに提供するための機能を実現するためのプログラムがタブレット端末20で起動されることを契機として開始される。まず、タブレット端末20が、例えば図6に示す各操作子を表示して、評価事項を選択する操作を受け付ける(ステップS11)。次に、タブレット端末20は、例えば図7に示す各入力欄を表示して、識別情報等の入力操作を受け付ける(ステップS12)。
続いて、タブレット端末20は、図8から図10までに示す各画像を表示して、評価情報の入力操作を受け付ける(ステップS13)。そして、タブレット端末20は、図8に示す操作子A25に対する操作を、評価情報等をサーバ装置10に対して送信する操作として受け付けると(ステップS14)、入力操作を受け付けた情報を含む各種の情報を表す入力データをサーバ装置10に送信する(ステップS15)。ステップS11からS15までの動作は受付手段102が行う。なお、ステップS13の動作は撮影手段101が協働する場合もある。
サーバ装置10は、ステップS15で入力データを受信すると、入力データが表す各種の情報を図11に示すように互いに対応付けて記憶する。その際、サーバ装置10は、評価情報及び識別情報を互いに対応付けて記憶する(ステップS21)。ステップS21の動作は記憶手段103が行う。ステップS11からステップS21までの動作は、ユーザが環境ラウンドの活動を行って、評価事項を評価する度に繰り返し行われる。
図15は評価情報がユーザに提供されるまでの各装置の動作の手順の一例を表す。この手順は、上記プログラムがタブレット端末20で起動されるか、同様のプログラムがデスクトップ端末30で起動されることを契機として開始される。例えばユーザがタブレット端末20で評価情報を表示させる場合には、まず、タブレット端末20が、ユーザの操作に基づいて、グループ及び表示方法を指定すると(ステップS31)、指定したグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された各種の情報をサーバ装置10に要求する(ステップS32)。
サーバ装置10は、ステップS32で要求された各種の情報を読み出し、それらの情報を示す読出データをタブレット端末20に送信する(ステップS33)。タブレット端末20は、ステップS33で読出データを受信すると、受信した読出データが示す評価情報をステップS31で指定された表示方法で表示する(ステップS34)。ステップS31の動作は指定手段104が行い、ステップS32及びS34の動作は表示制御手段105が行う。また、ステップS33の動作は記憶手段103が行う。
ユーザがデスクトップ端末30で評価情報を表示させる場合には、タブレット端末20が行うステップS31、S32及びS34と同様の動作を、デスクトップ端末30がステップS41、S42及びS44で行う。また、サーバ装置10は、ステップS42で各種の情報が要求されると、ステップS33と同様の動作をステップS43で行う。以上のとおり、評価事項の評価はタブレット端末20を用いて行われるが、その結果である評価情報の表示は、タブレット端末20だけでなくデスクトップ端末30でも行うことができる。なお、サーバ装置10は、記憶した識別情報及び評価情報を含む各種の情報を、例えばCSV(Comma-Separated Values)形式のデータにして、写真のデータと合わせて出力するようにしてもよい。これにより、例えばデスクトップ端末30のユーザが表計算ソフトや画像を表示するソフトなどを用いて評価情報を詳細に分析することができる。
本実施形態では、自分が行った評価だけでなく、他のユーザが行った評価を表す評価情報も表示させることができる。また、その際に、グループが共通するユーザの評価情報をまとめて表示させることができる。本実施形態のように職種をグループとして用いると、グループが共通するユーザは、感染症の予防に関する知識や感染症の予防に対する姿勢が共通になりやすく、その結果、評価の傾向も似たものになりやすい。
例えば微生物検査技師は知識が十分にあり、感染症の予防に熱心であるため、厳しく評価する傾向になりやすい。一方、研修医は知識が不十分であり、他の作業も多くあるため感染症の予防に時間を割くことが難しく、甘く評価する傾向になりやすい。本実施形態によれば、そのように評価の傾向が似たユーザの評価情報を表示させることで、他のユーザが行った評価を自分が行う評価の参考にしやすくすることができる。
[2]変形例
上述した実施形態は本発明の実施の一例に過ぎず以下のように変形させてもよい。また、上述した実施形態及び以下に示す各変形例は必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]各機能を実現する装置
図5に示す各機能は、実施形態とは異なる装置によって実現されてもよい。
図16は本変形例で実現される機能構成の例を表す。図16(a)では、図5に示す5つの手段を全て備えるタブレット端末20aが表されている。この場合、タブレット端末20aが、図5に示す医療情報システム1と同様の手段を実現するシステムとして機能する。評価を行うユーザが少なく、全員で1台のタブレット端末を共有できる場合には、タブレット端末20aを用いることで、サーバ装置を設けなくても実施形態と同様に評価情報をユーザに提供することができる。また、この場合、実施形態でも述べたように、タブレット端末20aが各種の情報をCSV形式のデータで出力できるようにしておくと、多くのユーザが評価情報を参考にしたり分析したりするのに便利である。
図16(b)では、指定手段104及び表示制御手段105に加え、受付手段102を備えるデスクトップ端末30bが表されている。例えば医療情報システムが導入される前に紙に記入された評価情報(質問の当否やコメント)があり、それらの評価情報も活用したい場合に、その紙を見ながらデスクトップ端末30bに対して評価情報の入力操作を行うことで、評価情報をデータ化して実施形態と同様に活用することができるようになる。
なお、上記の例ではタブレット端末及びデスクトップ端末が入力操作を受け付けたり評価情報を表示したりする装置として用いられたが、これに限らず、例えばスマートフォンや携帯電話機、ノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)など、ユーザが端末として一般的に利用している装置であれば、どのような装置が用いられてもよい。
[2−2]表示方法1
評価情報を表示する表示方法は、実施形態で述べたものに限らない。例えば、表示制御手段105は、2以上のグループが指定された場合に、それら2以上のグループを識別する識別情報の各々に対応付けられた評価情報を比較可能な態様で表示させる。
図17は比較可能な態様で表示された評価情報の一例を表す。この例では、比較対象である「看護師」と「研修医」とが入力操作を行った評価情報が並べて表示されている。
これらの評価情報は、比較対象である「看護師」及び「研修医」に対応付けられ、且つ、比較条件として定められた「手袋(防護具)」という評価事項、「2014年」という日付、「全病棟」という場所に対応付けて記憶手段103が記憶しているものである。そのような比較情報が複数ある場合には、表示制御手段105は、各比較情報の評価の数値の平均値を算出し、算出した平均値を「評価の数値」として表示する。
また、写真やコメントが評価情報として記憶されている場合には、表示制御手段105は、写真やコメントの有無とともに、それらがある場合にはその写真やコメントへのハイパーリンク(図17の例では「あり」という文字列)を表示させる。ユーザはこのハイパーリンクを表示させることで、写真やコメントの詳細を知ることができる。比較対象や比較条件は変更することができる。表示制御手段105は、これらが変更されると、変更された比較対象や比較条件に対応付けられて記憶されている評価情報を表示させる。これにより、上記のような比較可能な態様で表示しない場合に比べて、ユーザは、指定した2以上のグループに属するユーザが行った評価情報を容易に比較することができる。
なお、比較可能な態様は上記のものに限らない。
図18は比較可能な態様で表示された評価情報の他の一例を表す。この例では、図17の例と同様に、比較対象である職種「看護師」及び「研修医」に対応付けられ、且つ、比較条件として定められた「手袋(防護具)」という評価事項、「2014年」という日付、「全病棟」という場所に対応付けて記憶手段103が記憶している評価情報が、比較対象及び比較条件に対応付けた一覧で表されている。表示制御手段105がこの一覧をソートやフィルタリングして表示させることで、ユーザは、指定した2以上のグループに属するユーザが行った評価情報を容易に比較することができる。
また、上記の例では比較対象が2つのグループであったが、3以上のグループを比較対象としてもよいし、比較条件を上記の例よりも減らしたり、増やしたりしてもよい。例えば各比較対象の評価情報を図13に示すようなグラフで表し、それらを並べて表示する態様を、比較可能な態様としてもよい。また、比較対象毎に比較条件を異ならせてもよい。例えば「看護師」については2013年の評価情報が表示され、「研修医」については2014年の評価情報が表示されるといった具合である。その場合でも、グループ毎の評価の傾向を比較することは可能である。
[2−3]表示方法2
上記実施形態及び変形例で述べたもの以外の表示方法が用いられてもよい。本変形例では、まず、ユーザが属するグループが、特定のグループとそれ以外のグループとに分けられる。特定のグループとしては、例えば、評価事項を最も適切に評価していると考えられるグループが選ばれる。実施形態で述べた環境ラウンドであれば、例えば微生物検査技師という職種が特定のグループとして選ばれる。
そして、表示制御手段105は、指定されたグループが特定のグループでない場合には、指定されたグループを識別する識別情報に対応付けられた評価情報と特定のグループを識別する識別情報に対応付けられた評価情報との違いを表す情報(以下「相違情報」という)を表示させる。
図19は表示された相違情報の一例を表す。この例では、表示制御手段105は、表示部23の上側に、比較対象(特定の職種である「微生物検査技師」と指定された職種である「研修医」)及び比較条件(日付、場所、写真及びコメントの有無)を表示させている。
そして、表示制御手段105は、表示部23の下側に相違情報として、各評価事項における評価の数値の平均値の差分を表示されている。この例では、研修医は、「身だしなみ」と「環境整備」については評価の数値が微生物検査技師とあまり変わらないが、「手指衛生」及び「防護具」については評価の数値が微生物検査技師に比べて20〜30%大きい(つまり評価が甘い)傾向にあることが表されている。このように相違情報が表示されることで、相違情報が表示されない場合に比べて、指定されたグループのユーザによる評価が特定のグループのユーザによる評価と比べてどのように異なるのかということを容易に把握することができる。
なお、比較条件である「写真」及び「コメント」を例えば「あり」とすれば、写真及びコメントを含む評価情報における評価の数値の平均値の差分が表示される。また、表示制御手段105は、比較条件を変更することで異なる相違情報を表示させることができる。例えば図19に示す「場所」に代えて「評価事項」を比較条件として定めることで、場所毎の評価の数値の平均値の差分を相違情報として表示させる、といった具合である。
[2−4]評価事項
評価事項は実施形態で述べたものに限らない。例えば針刺し防止や物品処理、消毒薬、薬品保冷庫、輸液管理、汚物室などが評価事項として定められてもよい。また、医療の感染症の予防以外にも、食品の衛生管理を目的として、厨房の清掃の状況や調理器具の消毒の状況などが評価事項として定められてもよいし、車や機械などの性能を発揮させることを目的として、消耗品の消耗度合やオイルの汚れ具合などが評価事項として定められてもよい。要するに、ユーザが行った評価を何らかの目的のために活用する場合に、その評価を行う事柄が評価事項として定められればよい。
[2−5]評価情報
評価情報は実施形態で述べたものに限らない。例えば実施形態のような質問の当否、すなわち2択の評価を表すのではなく、良、可、不可など3択以上の評価を行ったり、0点から100点までといった点数で評価を行ったりしてもよい。また、実施形態のような写真やコメントの他に、音声や動画などを評価情報として用いてもよい。
[2−6]グループ
実施形態ではグループの一例として職種を用いたが、これに限らない。例えば勤務先または所属先の病院が共通するグループや年代(20代、30代など)が共通するグループ、勤務期間が共通するグループ(若手、中堅、ベテランなど)などが用いられてもよい。また、特定の資格(認定臨床微生物検査技師など)の有無や特定の職務(感染制御チームなど)の経験の有無などで分けられるグループが用いられてもよい。望ましくは、評価事項を適切に評価する能力(評価の仕方についての知識の量や評価を実際に行った経験の多さなどによって左右される能力)の高さが共通しやすいグループが用いられるとよい。医療従事者の職種は、この能力が共通しやすいグループの一例である。
[2−7]識別情報
実施形態では職種の名称が識別情報として用いられたが、これに限らず、例えば職種に対応付けられたID(Identification)が用いられてもよい。また、ユーザを識別するユーザIDと職種とを対応付けた職種テーブルがサーバ装置10に記憶されていれば、ユーザIDを識別情報として用いることもできる。この場合、受付手段102がユーザIDの入力操作を識別情報の入力操作として受け付け、記憶手段103がそのユーザIDに職種テーブルにおいて対応付けられた職種を評価情報に対応付けて記憶する。
また、ユーザが1人1台のタブレット端末20を利用する環境であれば、それらのタブレット端末20の装置IDやMAC(Media Access Control address)アドレスが識別情報として用いられてもよい。この場合、識別情報はタブレット端末20の記憶部22かROMに記憶される。そのため、受付手段102が識別情報の入力操作を受け付ける必要がなく、タブレット端末20が例えば上記の入力データをサーバ装置10に送信する際に識別情報を読み出してその入力データに付加すればよい。
[2−8]発明のカテゴリ
本発明は、実施形態等で述べたサーバ装置、タブレット端末及びデスクトップ端末という各装置の他にも、図5に示す各手段を実現する各種の装置としても捉えられるし、それらの装置を備える医療情報システムのようなシステムとしても捉えられる。また、本発明は、それらの装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、それらの装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
1…医療情報システム、2…ネットワーク、3…アクセスポイント、10…サーバ装置、20…タブレット端末、30…デスクトップ端末、11、21、31…制御部、12、22、32…記憶部、13、35…通信部、23、33…表示部、24、34…操作部、25…無線通信部、101…撮影手段、102…受付手段、103…記憶手段、104…指定手段、105…表示制御手段

Claims (8)

  1. 所定の事柄に関してユーザが行った評価を表す評価情報を入力する操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けられた前記操作により入力された前記評価情報を、当該評価情報を入力する操作を行ったユーザが属するグループを識別する識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、
    1以上のグループが指定されると、指定されたグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された前記評価情報を表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えるシステム。
  2. 前記表示制御手段は、2以上のグループが指定された場合には、当該2以上のグループを識別する識別情報の各々に対応付けられた前記評価情報を比較可能な態様で表示させる
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ユーザが属するグループは、特定のグループとそれ以外のグループとに分けられ、
    前記表示制御手段は、指定されたグループが前記特定のグループでない場合には、当該指定されたグループを識別する識別情報に対応付けられた前記評価情報と前記特定のグループを識別する識別情報に対応付けられた前記評価情報との違いを表す情報を表示させる
    請求項1または2に記載のシステム。
  4. 写真を撮影する撮影手段を備え、
    前記受付手段は、撮影された前記写真を表示手段に表示させ、前記ユーザが当該写真内の第1の位置を指示し、当該第1の位置から第2の位置まで指示する位置を移動させる操作を行った場合に、当該操作を、前記評価情報を入力する操作として受け付け、
    前記記憶手段は、前記第2の位置から前記第1の位置の方を指す矢印を重畳させた前記写真を表す前記評価情報を記憶する
    請求項1から3までのいずれか1項に記載のシステム。
  5. 前記受付手段は、前記矢印の近辺に当該矢印に対応する記号を表示させるとともに、前記ユーザが作成したコメントを表示させる領域に当該記号を表示させ、当該記号に対応するコメントを作成する操作を、前記評価情報を入力する操作として受け付け、
    前記記憶手段は、前記記号及び当該記号に対応する前記コメントを表す前記評価情報を記憶する
    請求項4に記載のシステム。
  6. 前記受付手段は、前記評価情報としてコメントを作成する操作が行われる際に、当該評価情報に用いられる語句として定められた文字列を表示手段に表示させ、表示させた当該文字列を選択する操作を、前記評価情報を入力する操作として受け付ける
    請求項1から5までのいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記所定の事柄は複数の種類に分類され、
    前記受付手段は、評価される事柄の種類に応じた前記文字列を表示手段に表示させる
    請求項6に記載のシステム。
  8. コンピュータを、
    所定の事柄に関してユーザが行った評価を表す評価情報を入力する操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けられた前記操作により入力された前記評価情報を、当該評価情報を入力する操作を行ったユーザが属するグループを識別する識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、
    1以上のグループが指定されると、指定されたグループを識別する識別情報に対応付けて記憶された前記評価情報を表示手段に表示させる表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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