JP2016108856A - 結露防止材及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】結露や湿気により発生するカビを抑制することができる、人や環境に優しい結露防止材及びその製造方法を提供する。【解決手段】この発明の結露防止材10は、微生物を担持したシート状基材12と、該シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段14とを備え、シート状基材は、微生物を生存させるに適する孔を有し、1〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一般家屋内の窓ガラスや壁面に発生する結露及びそれに伴って生じるカビ等の繁殖を防止するための結露防止材及びその製造方法に関する。
窓やドアに発生する結露は、カビ等の微生物の発生原因となり、衛生上も悪い。
そこで、発生した結露を吸水するための結露吸水テープが種々提案されている。
特許文献1の結露吸水シートは、結露を発生する面に貼着して結露を吸水蒸散させるための結露吸水シートであって、前記結露吸水シートの上端部に超音波により凹凸と柄模様の装飾を施し、前記結露吸水シートの前記装飾模様の下端部より下側の裏面に貼設物体に貼着するための両面テープを貼設したことを特徴とする。結露を吸水する吸水シートは、抗菌剤又は/及び抗カビ剤で処理が施されている吸水シートであることを特徴する。
特開2010−126875号公報
しかしながら、現在、より環境に負荷を与えず、人に優しいもので、カビの抑制や臭いを消臭できる結露防止材を求められている。
本発明の主たる目的は、結露や湿気により発生するカビを抑制することができる、人や環境に優しい結露防止材及びその製造方法を提供することである。
この発明の請求項1にかかる結露防止材は、微生物を担持したシート状基材と、該シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段とを備え、シート状基材は、微生物を生存させるに適する孔を有し、1〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成された、結露防止材である。
この発明の請求項2にかかる結露防止材においては、シート状基材は、強酸性又はアルカリ性でない不織布であって、微生物を微生物の栄養源となる有機物とともに生存させるに適する微細な孔を備える、請求項1に記載の結露防止材である。
この発明の請求項3にかかる結露防止材においては、微生物は、バチルススパリカス(Bacillus sphaericus)微生物菌、バチルスサブチルス(Bacillus subtilis)微生物菌、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)微生物菌等のカビ予防効果を有するバチルス菌であって、水分が20%以上、酸素の存在、温度10〜65℃の範囲の活動環境条件から外れると、殻の固い胞子を形成して休眠状態となって、シート状基材において生存し、結露水を吸収したときにシート状基材において活動する、請求項1又は請求項2に記載の結露防止材である。
この発明の請求項4にかかる結露防止材の製造方法は、微生物を担持したシート状基材と、該シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段とを備える結露防止材の製造方法であって、(一)微生物を生存させるに適する孔を有し、1〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成されたシート状基材に、微生物を含侵して又は塗布して若しくは噴霧して、微生物を担持させるステップと、(二)シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段を、前記微生物を担持したシート状基材に形成するステップとを有する、結露防止材の製造方法である。
請求項1の発明によれば、微生物を担持したシート状基材と、該シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段とを備え、シート状基材は、微生物を生存させるに適する孔を有し、1〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成されているので、結露や湿気により発生するカビを抑制することができる、人や環境に優しい結露防止材を提供することをできる。
請求項2の発明によれば、シート状基材は、強酸性又はアルカリ性でない不織布であって、微生物を微生物の栄養源となる有機物とともに生存させるに適する微細な孔を備えるので、結露や湿気により発生するカビを抑制することができる、人や環境に優しい結露防止材を提供することをできる。
請求項3の発明によれば、微生物は、バチルススパリカス(Bacillus sphaericus)微生物菌、バチルスサブチルス(Bacillus subtilis)微生物菌、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)微生物菌等のカビ予防効果を有するバチルス菌であって、水分が20%以上、酸素の存在、温度10〜65℃の範囲の活動環境条件から外れると、殻の固い胞子を形成して休眠状態となって、シート状基材において生存し、結露水を吸収したときにシート状基材において活動するので、結露防止のために使用しないときは、微生物が休眠状態で生存し、結露防止のために使用したときは、抗カビ予防効果を奏する。
請求項4の発明によれば、微生物を担持したシート状基材と、該シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段とを備える結露防止材の製造方法であって、(一)微生物を生存させるに適する孔を有し、1〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成されたシート状基材に、微生物を含侵して又は塗布して若しくは噴霧して、微生物を担持させるステップと、(二)シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段を、前記微生物を担持したシート状基材に形成するステップとを有しているので、結露や湿気により発生するカビを抑制することができる、人や環境に優しい結露防止材を提供することをできる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
結露防止材の斜視図解図である。 結露防止材の使用方法を示す斜視図解図である。 結露防止材の断面図解図である。 窓ガラスに結露防止材を貼設した部分斜視図解図である。
この発明にかかる結露防止材10は、微生物を担持したシート状基材12と、該シート状基材12を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段14とを備える。
シート状基材12は、微生物を生存させるに適する孔を有し、2〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成されている。
微生物は、シート状基材12に含侵するか、塗布するか又は噴霧することによって、シート状基材12に担持されている。
シート状基材12は、強酸性又はアルカリ性でない不織布であって、微生物を微生物の栄養源となる有機物とともに生存させるに適する微細な孔を備える。
シート状基材12は、例えば、レーヨン・ポリエステル、アクリル・ポリエチレン等の不織布を使用することができるが、これらに限定されるものではない。
シート状基材12は、その上部に凹凸形状を設けられている。シート状基材12は、その上端部部分がガラスに密着していないので、吸水した水が蒸散しやすく、凹凸を設けているので吸水した結露水が蒸散効率が高くなる効果を有している。
本発明の結露防止材10は、シート状基材12の裏面に、アクリル系粘着剤あるいは両面テープ等の感圧型接着剤からなる貼付手段14が形成されている。
貼付手段14は、シート状基材12において微生物を微生物の栄養源となる有機物とともに生存させるに適するものである。貼付手段14の表面には、両面テープ等からなる貼付手段14の保護をする剥離紙18が仮着されている。結露防止材10を使用するときは、剥離紙18を剥がして窓ガラス等の被貼着体100に、結露防止材10を貼着する。
図3は、本発明にかかる結露防止材の基本的な層構成を示す断面図であって、結露防止材10は、透湿性を有するシート状基材12の一方の面に透湿性を有する貼付手段14を設けると共に、シート状基材12の他方の面に装飾層16を設けたものである。
前記貼付手段14としては、アクリル系樹脂や酢酸ビニル系樹脂、あるいは、ゴム系、ウレタン系樹脂などの1種ないし2種以上の樹脂をエマルジョン化した接着剤を塗工、乾燥することにより形成することができる。
また、必要に応じて水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、タルク等の無機質添加剤を添加し毛細管現象による透湿性を付与してもよい。
吸湿時の耐水性を考慮すると、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂やゴム系樹脂に代表されるホットメルト型接着剤、あるいは、エポキシ系樹脂やウレタン系樹脂の代表される反応型接着剤を用いるとよい。
貼付手段14は、シート状基材12の裏面に全面に亘って粘着剤(感圧型接着剤)層が形成されるが、散点状ないし格子状や碁盤目状、ストライプ状等のパターン状に形成してもよい。
不織布は、羊毛やコットンなどの天然繊維、レーヨンやアセテートなどの化学繊維、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維等からなる。
つくり方は、大きく分けると乾式法と湿式法、又は長繊維タイプと単繊維タイプがある。
吸水性を有するレーヨン・ポリエステル、アクリル・ポリエステルが、シート状基材12として選択される。
シート状基材12の厚さは、1〜4mmである。
シート状基材12の孔の大きさは、微生物が1μm〜3μmなので、その大きさに近い大きさが適している。
シート状基材12の吸水率は、9〜33g/cm2である。
この装飾層16は、シート状基材12にその体裁を備えるために設けられるものである。
この装飾層16の構成要素としては、まず第1に印刷絵柄層、第2にエンボス版等を用いて形成される凹凸模様などを挙げることができ、これらの構成要素は単独あるいは組み合わせて用いることができる。
装飾層16は、シート状基材12において、微生物を微生物の栄養源となる有機物とともに生存させるに適するものである。
前記装飾層16が、印刷絵柄層である場合について説明する。印刷絵柄層は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することができる。印刷絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ柄等がある。インキとしては、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができる。
特に前記印刷絵柄層が全面ベタ柄からなる場合には、インキのビヒクルとしては、たとえば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂の1種ないし2種以上からなるものを用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものが好適である。なお、前記印刷絵柄層が部分的な場合には、透湿性については考慮する必要がなく、自然環境に優しい点のみに考慮したビヒクルを用いればよい。
本発明に使用される抗カビ性を有する微生物としてのバチルス菌は、バチルススパリカス(Bacillus sphaericus)微生物菌、バチルスサブチルス(Bacillus subtilis)微生物菌、またはバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)微生物菌等のカビ予防効果のある菌である。
これらの微生物菌は、公知の物であり、土壌、海水、淡水性堆積物中、食物などから容易に培養することができる。しかも、これらの微生物菌は、環境や人体に安全なものであり、これらを使用する抗カビ材も、極めて安全性の高い材料として提供することが可能となる。
バチルス菌として、株式会社ビッグバイオが提供するBB菌(登録商標)を含む抗カビ材が用いられるが、バチルス菌は、液状のものを用意した。抗カビ剤の中には、カビ予防効果のある菌として、バチルススパリカス(Bacillus sphaericus)微生物菌、バチルスサブチルス(Bacillus subtilis)微生物菌、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)微生物菌等のカビ予防効果のある菌が含まれていることは確認されている。
(長期保存試験)
抗カビ材であるBB菌は、保存中の菌数の変化を測定すると、常温のまま保存した場合、5ヶ月間経過しても菌数に変化はなく、5ヶ月間の長期保存が可能である。
本発明の抗カビ材は、バチルス菌であって、水分が20%以上、酸素の存在、温度10〜65℃の範囲の活動環境条件から外れると、殻の固い胞子を形成して休眠状態となって、シート状基材12において生存し、結露水を吸収したときにシート状基材12において活動する。
本発明に用いる抗カビ材のバチルス菌の養分として、例えば、牛糞、豚糞、又は鶏糞が用いられ、その他、馬糞をはじめ多様な家畜の糞も必要に応じて用いることが可能である。但し、家畜糞の中には雑菌が多く含まれており、これらの菌の影響を除去するため、60〜150℃で、例えば5時間に渡り高温処理を行う。高温処理された家畜糞は、乾燥し、固形状となっており、固形状の家畜糞を粉砕し、粉体化したものを液体の中に投入し、その養分を液体の中に溶出させ、その後濾過し、バチルス菌と混合を行いバチルス菌含有抗カビ液体を製造した。
上記バチルス菌含有抗カビ液体50mlを精製水500mlに添加して、抗カビ処理液を調製した。上記バチルス菌含有抗カビ液体に8〜12倍の精製水を添加して、抗カビ処理液を調製した。
抗カビ処理液を溜めた容器の中に、シート状基材12を構成する不織布を浸漬し、その後乾燥させて、結露防止材10を製造した。
バチルス菌をシート状基材12に担持させる方法としては、抗カビ処理液を塗布するか噴霧して、バチルス菌をシート状基材12を構成する不織布に担持させる方法もある。
試験方法は、次のとおりである。
試料から縦1cm×横1cmの1cm2正方形を採取し試験片とした。試験片は、レーヨン・ポリエステルの不織布であって、厚型(厚さ4mm)と、薄型(厚さ1mm)の2種とした。
尚、試験片は滅菌換作を行わず無菌的に取り扱った。試験菌をPDA培地上で培養した後、約1×106個/mlに調製したものを試験菌液とした。PDA培地(薬剤無添加)10mlあたり試験菌液0.1mlの割合で混釈し、その中央に試験片を乗せ、試験片の上から試験片1cm2あたり滅菌水を厚型0.3ml、薄型0.1ml滴下した。室温で乾燥させた後、25℃で10日間培養し、試験片の周囲にできた発育阻止帯の有無を確認した。
また、バイオ不織布薄型は白色面を上にして試験に供した。
供試カビ菌:Cladosporium cladosporioides NBRC 6348
試験結果を以下に示す。
試験結果より、本発明である結露防止材はカビの繁殖抑制効果があることが理解される。
不織布の厚みが薄いときと厚いときの、不織布の吸水量及び規格は、次の通りである。
(I)厚み :薄型1mm 厚型4mm
(II)吸水量:薄型9〜10g/cm2 厚型30〜31g/cm2 (実測値)
(III)規格(重さ):90〜110g/m2 厚型320〜380g/m2
薄型のシート状基材12の規格(重さ)は、不織布の重さが、90g/m2未満のときは、結露水を吸収しきれず、水が垂れることがある。110g/m2を超えるときは、不織布の目が詰まってくるので、結露水を蓄える量が少なくなる。
厚型のシート状基材12の規格(重さ)は、不織布の重さが、320g/m2未満のときは、結露水を吸収しきれず、水が垂れることがある。380g/m2を超えるときは、不織布の目が詰まってくるので、結露水を蓄える量が少なくなる。
バチルス菌は、シート状基材12を構成する不織布が乾燥した状態にあるとき、すなわち、水分が20%以上、酸素の存在、温度10〜65℃の範囲の活動環境条件から外れると、殻の固い胞子を形成して休眠状態となって、シート状基材12において生存している。
そして、結露防止材10を貼付手段14によって窓ガラス等に張着し、シート状基材12が結露した水を吸収したときに、シート状基材12に存在するバチルス菌は活動を開始する。
次に、この発明にかかる結露防止材10の製造方法について説明する。
まず、シート状基材12を構成する不織布に、微生物を付着させる。不織布の表面には、予め、装飾層16が形成されている。
不織布に微生物と養分とを含侵させる方法としては、例えば、次のような方法がある。
精製水と微生物を混在した抗カビ処理液とを溜めた槽を準備する。
シート状基材12を構成する帯状の不織布を、槽に溜められた抗カビ処理液内に漬けて、次に乾燥ゾーンに送る。
乾燥ゾーンでは、バチルス菌の生存率を最適にするために145〜155℃の温度で加熱して、シート状基材12を構成する不織布にある水分を蒸発させる。
乾燥した状態になったシート状基材12を構成する不織布は、微生物が養分とともに、その孔内に付着し担持されている。
バチルス菌をシート状基材12に担持させる方法としては、抗カビ処理液を塗布するか噴霧して、バチルス菌をシート状基材12を構成する不織布に担持させる方法もある。
次に、シート状基材12を構成する不織布の表面に、貼付手段14を構成する粘着剤層が作成された剥離紙18が重ね合わされる。
粘着剤層は、シート状基材12を構成する不織布の離面に貼着され、剥離紙18は、不織布に仮着された状態となる。
シート状基材12を構成する不織布は、剥離紙18を内側にして、適宜ロール状に巻かれる。
更に、ロール状に巻かれたシート状基材12は、使用前に微生物が水分等に接触して活性化しないように、包装フィルム等で、包む。
10 結露防止材
12 シート状基材
14 貼付手段
16 装飾層
18 剥離紙
100 被貼着体

Claims (4)

  1. 微生物を担持したシート状基材と、該シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段とを備え、
    シート状基材は、
    微生物を生存させるに適する孔を有し、1〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成された、結露防止材。
  2. シート状基材は、強酸性又はアルカリ性でない不織布であって、微生物を微生物の栄養源となる有機物とともに生存させるに適する微細な孔を備える、請求項1に記載の結露防止材。
  3. 微生物は、バチルススパリカス(Bacillus sphaericus)微生物菌、バチルスサブチルス(Bacillus subtilis)微生物菌、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)微生物菌等のカビ予防効果を有するバチルス菌であって、水分が20%以上、酸素の存在、温度10〜65℃の範囲の活動環境条件から外れると、殻の固い胞子を形成して休眠状態となって、シート状基材において生存し、結露水を吸収したときにシート状基材において活動する、請求項1又は請求項2に記載の結露防止材。
  4. 微生物を担持したシート状基材と、該シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段とを備える結露防止材の製造方法であって、
    (一)微生物を生存させるに適する孔を有し、1〜6mmの厚さを備える帯状であり、且つ、微生物を含侵又は塗布するときに水分を含み、結露を防ぐ必要のあるものに添設される前に乾燥して微生物を休眠させ、結露を防ぐ必要のあるものに添設したときに結露水を吸収して微生物を活性化させてカビ及び/又は臭いの元になる物質を分解してその発生を防ぐように形成されたシート状基材に、
    微生物を含侵して又は塗布して若しくは噴霧して、微生物を担持させるステップと、
    (二)シート状基材を結露を防ぐ必要のあるものに添設するための貼付手段を、前記微生物を担持したシート状基材に形成するステップとを有する、結露防止材の製造方法。
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