JP2016107454A - 三次元造形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィラメントの搬送部における過熱を防ぎ、安定した三次元造形を行う三次元造形装置の提供。【解決手段】加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル26内に搬送し、ヒーターノズル26内で加熱溶解し、筐体12内の底部に配置されるステージ106上に、ヒーターノズル26より溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置10において、三次元造形装置10を構成する筐体12内の空気を筐体12外へ排出する少なくとも1つのファンと、筐体12に穿設される少なくとも1つの吸気口20aと、吸気口20aの筐体12内部側に設置されるものであって、上記ファンの起動により導入された上記空気について、上記空気が通過する際に筐体12内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材20とを有するようにした。【選択図】図2
Description
本発明は、三次元造形装置に関し、さらに詳細には、フィラメントの搬送部における過熱を防ぐようにした三次元造形装置に関するものである。
従来より、三次元造形の手法のひとつとして、熱溶解積層法が知られている。
こうした熱溶解積層法による三次元造形においては、線状に加工した熱可塑性材料(以下、適宜に「フィラメント」と称することとする。)に熱を加えて溶かした材料を順次積層し、所定のデータに基づいて所望の形状の造形物を得るものである。
ここで、図1を参照しながら、従来の三次元造形装置について詳細に説明することとする。
従来の三次元造形装置100は、筐体102内の底部に配置されたガイドレール104上にXYZ直交座標系におけるY軸方向に移動自在に配設されたステージ106と、ステージ106の上方側の位置に、それぞれが水平方向に平行であるように、筐体102の両側面102a、102bにその両端部を係止される2本のガイドレール108、110と、2本のガイドレール108、110に支持されて水平方向に沿って摺動可能に配設される搬送部112とを有して構成されている。
また、上記搬送部112は、ガイドレール108、110に摺動可能に貫通される孔を有して後述する部材を搭載する搬送部112の基部となるキャリッジ114と、キャリッジ114に連結され、キャリッジ114に対して下方側の領域において上下方向に移動する昇降機構116と、昇降機構116の底部116a前方側に穿設された孔にZ軸方向に沿って着脱可能に貫装されるヒーターノズル118と、熱可塑性材料よりなる後述するフィラメント120を三次元造形装置100の外部より筐体102内に引き込んだ後フィラメント120をヒーターノズル118の先端の押出口より押し出すために、ヒーターノズル118の上方側で、かつ、フィラメント120の両側にそれぞれ配置されて、それぞれがフィラメント120側に回転することによりフィラメント120を下方側に誘導するものである金属材料よりなる搬送ギア122および124と、金属材料よりなるシャフト(図示せず。)を介して搬送ギア122と接続されるものであり、搬送ギア122の背面側に配置されて搬送ギア122を回転させるモーター126と、金属材料よりなるシャフト(図示せず。)を介して搬送ギア124と接続されるものであり、搬送ギア124の背面側に配置されて搬送ギア124を回転させるモーター128と、搬送ギア122および124を冷却するために搬送部112における搬送ギア122および124の前方側に配設される搬送ギア冷却ファン130と、昇降機構116の底部116a後方側に配設されるステージ106上の造形物を冷却するための造形物冷却ファン132とが搭載されている。
次に、三次元造形装置100外部の構成について説明すると、三次元造形装置100の外部には、造形前のフィラメント120が巻回されているスプール134と、フィラメントを三次元造形装置100内に送り込むボーデン式エクストルーダー136と、ボーデン式エクストルーダー136と三次元造形装置100とを連結するガイド138とが配置されるものである。
より詳細には、三次元造形装置100外部より上記搬送部112に引き込まれるフィラメント120は、線状に加工した熱可塑性樹脂であって、例えば、ABS樹脂やPLA樹脂(ポリ乳酸樹脂)などよりなる材料であり、スプール134に巻回されて上記三次元造形装置100外部に設置される。
そして、フィラメント120の先端は、上記スプール134より三次元造形装置100の筐体102の背面側に設置されるフィラメント120の押出機たるボーデン式エクストルーダー136内に導入される。
ここで、ボーデン式エクストルーダー136は、フィラメント120を搬送部112に送り込む装置であり、フィラメント120はスプール134よりボーデン式エクストルーダー136に入り、その上部に穿設された孔136aより搬送部112に向かって送り出されるものである。
そして、こうした孔136aと搬送部112とはポリテトラフルオロエチレンよりなるチューブ138により連結されている。なお、筐体102の天井部は透明な板状体である天板102dにより閉鎖されているが、天井部にはチューブ138を挿通させるための孔102cが穿設されており、ボーデン式エクストルーダー136と搬送部112との間はチューブ138により連結可能となっている。
こうして孔136aより引き出されたフィラメント120は、上記チューブ138内部を通過して搬送部112に到達する。
上記チューブ138の搬送部112側の端部は、昇降機構116の上部に穿設された孔116bに導入され、搬送ギア122および124の上部付近において係止される。
そして、チューブ138の端部より押し出されるフィラメント120は、ヒーターノズル118の上端部よりヒーターノズル118に導入される。
ここで、ヒーターノズル118は、内部にヒーターノズル118の両端部を貫通する所定の直径の管を有する筒状体であり、ヒーターノズル118のうち上方側に位置する図示しない常温部と中央部に位置する加熱部118aと下方側に位置するノズル部118bとにより構成される。
フィラメント120は、こうしたヒーターノズル118内の管を上方側から下方側へ向かって通過する。
即ち、上方側の常温部よりフィラメント120が導入され、加熱部118aにおいてフィラメント120が加熱され、ノズル部118b先端の押出口より溶解したフィラメント120がステージ106上に押し出される。
次に、三次元造形装置100の前面について説明すると、三次元造形装置100の前面部分は、前方側に引き上げることで開閉可能であって、外部より内部を観察可能な透明材料よりなる蓋102eが取り付けられる。
こうした従来の三次元造形装置100の全体の操作は、三次元造形装置100に搭載された図示しないマイクロコンピューターによって制御される。
そして、CADデータなどにより作成されたデータの指示に基づいて、三次元造形物が造形されるものである。
以上の構成において、三次元造形装置100を用いて三次元造形物を造形するには、上記データに基づいて、搬送部112がステージ106の領域上をX軸方向への移動もしくは上下方向への移動を行いながら、フィラメント120をヒーターノズル118よりY軸方向に移動するステージ106上に押し出すことを繰り返すことにより所望の造形物の造形が行われる。
こうしたフィラメント120は、上記したようにボーデン式エクストルーダー136の動作ならびに搬送ギア122および124が回転することによりヒーターノズル118まで送られ、さらに、ヒーターノズル118の加熱部118aにおいてフィラメント120が高温に加熱されることで溶解して柔らかくなり、ステージ106上に積層される。
従来の三次元造形装置においては、造形の際に搬送ギアを回転させるためモーターを駆動するが、こうしたモーターの動作により生じる熱がモーターよりシャフトを介して金属よりなる搬送ギアに伝わり、搬送ギア周辺が発熱するものであった。
そして、搬送ギア周辺が発熱した状態のままフィラメントが搬送されると、ヒーターノズルにフィラメントが到達する前にフィラメントが柔らかくなりすぎるため、ボーデン式エクストルーダー136により送る力が伝わらないことや、搬送ギアが柔らかくなったフィラメントをうまく搬送することができないことから、フィラメントが搬送されなくなるという問題点があった。
そのため、図1に示すように、上記従来の三次元造形装置100においては、搬送ギア周辺の過熱を防ぐために、搬送ギア周辺を冷却しながら造形を行うことが可能であるように搬送ギア冷却ファン128を用いていた。
さらに、ステージ上に押し出されたフィラメントがあたたかく柔らかい状態のままで次層のフィラメントが押し出されると、新たに積層された樹脂の重みで下の樹脂がつぶれてしまうという問題点があったが、そうした問題点の解消に対しても、図1に示すように、ステージ上の造形物を冷却するために搬送部の底部に配設された造形物冷却ファンを用いていた。
しかしながら、上記搬送ギア冷却ファンや造形物冷却ファンをキャリッジに搭載することにより、搬送部が重くなることや、可動部となる搬送部内にファンの配線を通す必要があるため配線が複雑になり、挟み込みや巻き込みなどのおそれがあることが新たな問題点として招来されるものであった。
また、押し出されたばかりのフィラメントを急激に冷却することにより、造形物を形成する樹脂が強制的に冷やされ、造形物にひずみが生じるという新たな問題点を招来するものであった。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フィラメントの搬送部における過熱を防ぎ、安定した三次元造形を行うことができる三次元造形装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、三次元造形装置内に気流を生じさせるようにしたものである。
また、本発明は、フィラメントを搬送する搬送ギアを熱伝導率の低い材料を用いて形成するようにしたものである。
即ち、本発明は、加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、上記ヒーターノズル内で上記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、上記ヒーターノズルより溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、上記三次元造形装置を構成する上記筐体内の空気を上記筐体外へ排出する少なくとも1つのファンと、上記筐体に穿設される少なくとも1つの吸気口と、上記吸気口の上記筐体内部側に設置されるものであって、上記ファンの起動により導入された上記空気について、上記空気が通過する際に上記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材とを有するようにしたものである。
また、本発明は、加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、上記ヒーターノズル内で上記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、上記ヒーターノズルより溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、上記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、上記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、上記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、上記昇降機構に搭載され、上記搬送ギアの回転により搬送される上記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した上記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、上記筐体内の上記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージとを有することを特徴とし、上記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成されるようにしたものである。
また、本発明は、加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、上記ヒーターノズル内で上記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、上記ヒーターノズルより溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、上記三次元造形装置を構成する上記筐体内の空気を上記筐体外へ排出する少なくとも1つのファンと、上記筐体に穿設される少なくとも1つの吸気口と、上記吸気口の上記筐体内部側に設置されるものであって、上記ファンの起動により導入された上記空気について、上記空気が通過する際に上記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と、上記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、上記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、上記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、上記昇降機構に搭載され、上記搬送ギアの回転により搬送される上記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した上記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、上記筐体内の上記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージとを有することを特徴とし、上記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成されるようにしたものである。
また、本発明は、加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、上記ヒーターノズル内で上記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、上記ヒーターノズルより溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、上記三次元造形装置を構成する上記筐体外の空気を上記筐体内へ導入する少なくとも1つのファンと、上記筐体に穿設されて排気を行う少なくとも1つの排気口と、上記ファンの上記筐体内部側に設置されるものであって、上記ファンの起動により導入された上記空気について、上記空気が通過する際に上記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材とを有するようにしたものである。
また、本発明は、加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、上記ヒーターノズル内で上記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、上記ヒーターノズルより溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、上記三次元造形装置を構成する上記筐体外の空気を上記筐体内へ導入する少なくとも1つのファンと、上記筐体に穿設されて排気を行う少なくとも1つの排気口と、上記ファンの上記筐体内部側に設置されるものであって、上記ファンの起動により導入された上記空気について、上記空気が通過する際に上記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と、上記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、上記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、上記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、上記昇降機構に搭載され、上記搬送ギアの回転により搬送される上記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した上記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、上記筐体内の上記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージとを有することを特徴とし、上記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成されるようにしたものである。
また、本発明は、加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、上記ヒーターノズル内で上記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、上記ヒーターノズルより溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、上記三次元造形装置を構成する上記筐体の天井部に配置され、上記筐体内の空気を上記筐体外へ排出するファンと、上記筐体の下方側の隅に穿設され、上記ファンが起動されると上記筐体外部の空気を導入する少なくとも1つの吸気口と、上記吸気口の上記筐体内部側に設置されるものであって、上記ファンの起動により導入された上記空気について、上記空気が通過する際に上記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材とを有するようにしたものである。
また、本発明は、加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、上記ヒーターノズル内で上記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、上記ヒーターノズルより溶解した上記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、上記三次元造形装置を構成する上記筐体の天井部に配置され、上記筐体内の空気を上記筐体外へ排出するファンと、上記筐体の下方側の隅に穿設され、上記ファンが起動されると上記筐体外部の空気を導入する少なくとも1つの吸気口と、上記吸気口の上記筐体内部側に設置されるものであって、上記ファンの起動により導入された上記空気について、上記空気が通過する際に上記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と、上記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、上記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、上記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、上記昇降機構に搭載され、上記搬送ギアの回転により搬送される上記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した上記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、上記筐体内の上記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージとを有することを特徴とし、上記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記筐体内の温度を、上記熱可塑性材料が有するガラス転移温度以下に保つようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記ファンは、上記三次元造形装置より排出された空気を脱臭する脱臭フィルタを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記排気口は、上記三次元造形装置より排出された空気を脱臭する脱臭フィルタを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記吸気口に、冷却装置を有する冷却ユニットを取り付けるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記ファンに、冷却装置を有する冷却ユニットを取り付けるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記熱可塑性材料は、ABS樹脂またはPLA樹脂よりなるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、フィラメントの搬送部における過熱を防ぎ、安定した三次元造形を行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による三次元造形装置の実施の形態の一例について詳細に説明するものとする。
なお、図1を参照しながら説明した従来の技術による三次元造形装置と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用効果の説明は適宜に省略することとする。
図2は、本発明による三次元造形装置の一例の概略構成斜視説明図を示している。
この図2に示す三次元造形装置10は、筐体12内の底部に配置されたガイドレール104上にXYZ直交座標系におけるY軸方向に移動自在に配設されて三次元造形物が積層されるステージ106と、ステージ106上の上方側においてそれぞれがX軸方向に平行であるように、筐体12内の両側面12a、12bにその両端部を係止される2本のガイドレール108、110と、2本のガイドレール108、110に支持されてX軸方向に沿って摺動可能に配設される搬送部14と、搬送部14を構成するキャリッジ16および昇降機構18と、筐体12の下方部に配置されて外気を導入して筐体内に気流を作るために配設される略長方体形状を有するガイド部材20と、筐体12内の空気を筐体12外へ排出する風向きで旋回するファン22と、ファン22の上方側に着脱可能に設置される脱臭フィルタ24とにより構成される。
ここで、各部材が有する構成について詳細に説明すると、まず、上記搬送部14は、ガイドレール108、110に摺動可能に貫通される孔を有して搬送部14の基部となるキャリッジ16と、キャリッジ16に対して下方側の領域において上下方向に摺動可能に配設されて後述する構成部材を搭載する昇降機構18と、昇降機構18の底部18aに穿設された孔にZ軸方向に平行に配設され、着脱可能に貫装されるヒーターノズル26と、後述するフィラメント120を三次元造形装置10の外部より筐体12内に引き込んだ後フィラメント120をヒーターノズル26の先端より押し出すために、ヒーターノズル26の上方側で、かつ、フィラメント120の両側にそれぞれ配置されて、フィラメント120に向かって回転することによりフィラメント120を下方側に送り出すものである搬送ギア28および30と、金属材料よりなるシャフト32(後述する。)を介して搬送ギア28と接続されるものであり、搬送ギア28の背面側に配置されて搬送ギア28を回転させるモーター34と、金属材料よりなるシャフト32を介して搬送ギア30と接続されるものであり、搬送ギア30の背面側に配置されて搬送ギア30を回転させるモーター36とが搭載されている。
次に、本発明による三次元造形装置10において造形物を形成するフィラメント120としては、例えば、1.75mmの径を有する線状に加工されたABS樹脂よりなるものであり、造形前のフィラメント120が巻回されるスプール134が三次元造形装置10側面に配置され、筐体12の側面12aに穿設された孔12cを介して三次元造形装置10内部に引き込まれる。
こうしたフィラメント120端部は、搬送部14に導入され、搬送ギア28および30に接触しながら通過するものであって、搬送ギア28および30の内側方向への回転により送り出されてヒーターノズル26の上端部よりヒーターノズル26に導入される。
ここで、搬送ギア28および30を構成する材質について説明すると、本発明による三次元造形装置10の搬送ギア28および30は、例えば、エポキシ樹脂などの熱伝導率の低い材料より構成するようにしたものである。
より詳細には、図3(a)には、本発明による三次元造形装置10の搬送部14の昇降機構18に搭載される搬送ギア28とシャフト32とモーター34を分解した状態を図2に示すIIIA矢印方向より見た場合を示した概略構成矢視説明図を示している。
即ち、図3(a)に示すように、本発明による三次元造形装置10の搬送部14において、搬送ギア28は、その中心に有する孔に金属材料よりなるシャフト32を挿通され、シャフト32の後方側の端部はモーター34と接続されており、シャフト32の前方側の端部には搬送ギア28を貫装した後、留め具が装着されるようになされており、シャフト32から搬送ギア28が脱落することがないように係止されている。
上記の構成を有するため、モーター34により生じた熱は、シャフト32に伝導して搬送ギア28に到達するが、そうした熱が搬送ギアを介してフィラメントへ伝導することを防ぐために、本実施の形態においては、搬送ギア28を熱伝導率の低いエポキシ樹脂によって形成している。
ここで、一般に、物体の伝熱量は以下の式(1)により表すことができる。
物体の伝熱量[W]=(面積[m2]/厚さ[m])×材料の熱伝導率[W/m・K]×温度差[K]
・・・式(1)
・・・式(1)
上記式(1)に示されるように、物体の伝熱量と材料の熱伝導率とは比例しているため、熱伝導率が低い材料を用いればその物体の伝熱量は小さくなり、熱伝導率が高い材料を用いればその物体の伝熱量は大きくなる。
次に、式(1)の各パラメータについてさらに説明すると、搬送ギア28の伝熱量を求める場合、まず、面積[m2]とは搬送ギア28の面積であり、厚さ[m]とは搬送ギア28の厚さである。
また、材料の熱伝導率[W/m・K]とは、搬送ギア28を形成する材料が有する固有の値である熱伝導率の値が用いられる。図3(b)に、主な材料が有する熱伝導率をまとめた図表を示している。本実施の形態においては、搬送ギア28および30を形成する材料としてエポキシ樹脂を用いているため、材料の熱伝導率としては0.21W/m・Kの値が用いられる。
なお、これらの熱伝導率は室温における値であり、こうした熱伝導率については、平成23年版理科年表(第84冊(物54))より得られた値を示している。
次に、温度差[K]とは、この場合、搬送ギア28内における最も高い部分の温度t0[K]と最も低い部分の温度t[K]との温度差を算出した値である。なお、搬送ギア28内において最も温度の高い部分とは、モーター34(熱源)の熱を直接伝達するシャフト32に触れている部分となる。
上記のパラメータを用いて式(1)を計算することにより、物体の伝熱量が算出される。
上記において説明したように、物体の伝熱量は物体を形成する材料の熱伝導率の値に影響されるものである。
図3(b)に示すように、鉄の熱伝導率は84W/m・K、エポキシ樹脂の熱伝導率は0.21W/m・K、シリコーンゴムの熱伝導率は0.16W/m・Kの値をそれぞれ有する。
例えば、鉄よりなる搬送ギアを用いて三次元造形装置を構成した場合、熱源となるモーターの熱はシャフトを介して搬送ギアに伝導し、搬送ギアは熱を有するようになる。そうした熱が搬送ギアによって搬送されるフィラメントに伝わり、フィラメントを柔らかくしてしまうものである。
そのため、搬送ギアを形成する際に鉄のような金属材料を用いる代わりに、エポキシ樹脂やシリコーンゴムなどの熱伝導率の低い材料を用いれば、物体の伝熱量、即ち、搬送ギアの伝熱量を抑えることが可能であるため、例えば、鉄の代わりにエポキシ樹脂を用いることにより伝熱量を鉄の場合の400分の1に抑えることが可能であり、フィラメントへの影響を抑制することができる。
なお、こうしたモーターの熱をフィラメントに伝わることを抑制することが可能な搬送ギアに用いる材料としては、その熱伝導率が1W/m・K以下であって、より好ましくは0.1〜0.4W/m・K程度の値を有する材料が好ましいものである。具体的には、エポキシ樹脂やシリコーンゴムの他、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。
即ち、本発明による三次元造形装置10においては、搬送ギア28および30を形成する際に熱伝導率が低いエポキシ樹脂を用いるようにしているため、搬送ギア28および30の伝熱量が小さく、金属材料よりなる搬送ギアを用いる場合に比べてモーター34の熱をフィラメント120へ伝えることを防止している。
上記したように、本発明による三次元造形装置10においては、搬送ギア28および30をエポキシ樹脂により形成しているため、搬送ギア28および30の間を通って搬送されるフィラメント120に対して伝わる熱が抑制され、フィラメント120を搬送しやすい構成となっている。
次に、ヒーターノズル26について説明すると、ヒーターノズル26は、内部にヒーターノズル26の両端部を貫通する管を有する筒状体であり、ヒーターノズル26のうち上方側に位置する常温部26aと、中央部に位置して管内部を、例えば約300℃に加熱することが可能な加熱部26bと、下方側に位置してその口径を、例えば0.4mmとする押出口26dとなるノズル部26cとにより構成される。
また、加熱部26bからノズル部26cにかけては溶解したフィラメント120が通過するようになるが、こうした溶解したフィラメント120が通過する部分においては、加熱部26bおよびノズル部26cの内径はフィラメント120の径よりわずかに大きく、例えば2mm程度の径を有する。
そしてノズル部26cについては、逆三角形形状を有し、その下端部の押出口26dに向かってなだらかに径が小さくなっていくように形成されている。
なお、こうしたヒーターノズル26が有する押出口26dの口径は、フィラメント120に適した口径のものを用いることが可能である。
フィラメント120は、こうしたヒーターノズル118内の管を上方側から下方側へ向かって通過する。
即ち、上記常温部26a端部よりフィラメント120がヒーターノズル26内部の円筒に導入され、加熱部26bにおいてフィラメント120が加熱される。そして、加熱部26bにおいて溶解したフィラメントはノズル部26cの押出口26dより押し出される。
こうして上記ヒーターノズル26より押し出されたフィラメント120が、ステージ106上に積層され、三次元造形物を形成する。
次に、三次元造形装置10を構成する筐体12について説明すると、略直方体形状を有するものであり、天井部の一部は、筐体12外部より内部を観察可能な透明材料よりなる天板12dにより構成され、また、筐体12の前方側の面は、前方側に引き上げることで開閉可能であって、外部より内部を観察可能な透明材料よりなる蓋12eにより構成される。
そのため、三次元造形装置10の使用者は、筐体12と天板12dと蓋12eとにより包囲される作業空間を観察することが可能である。
なお、作業空間の後方側に位置する筐体12内部には、図示しない三次元造形装置10の制御部が配置される。
こうした制御部は、従来の三次元造形装置による技術が用いられるため、その詳細な説明は省略する。
また、三次元造形装置10前面の下方側における一方の隅には、ガイド部材20が形成されている。
こうしたガイド部材20は、本実施の形態においては、略長方体形状を有する筒状体であって、そのガイド部材20が有する吸気口20aより外部の空気が三次元造形装置10内に導入されるようになされている。なお、ガイド部材20は金属などの一枚板を長方体形状に加工することにより得られたものを用いることが可能である。
上記蓋12eにおいては、こうしたガイド部材20の吸気口20aに相当する部分は、吸気口20aの形状と一致するように蓋12eの一部を切り欠いた形状を有するものとする。
また、三次元造形装置10の筐体12天井部の中央付近にはファン22が配設される。
こうしたファン22は、上記したように、筐体12内の空気を筐体12外へ排出する風向きで旋回するため、ファン22を起動すると、筐体12内の空気を吸い上げ排出するため、筐体内の気圧が低くなるものである。
また、あたたまった空気は上方側へ向かうため、三次元造形装置10内で生じたあたたまった空気が上方部に配置されるファン22により外部へ排出し、かつ、下方側からは吸気口20aより外部の常温の空気を取り入れることにより、内部の空気の温度を下げることができるものである。
そして、ファン22の上面には、ファン22が吸い上げた空気を脱臭する脱臭フィルタ24が配設される。
こうした脱臭フィルタ24は、三次元造形装置10内部で生じるフィラメント120を溶かした際に生じる臭気を脱臭することが可能である。
本実施の形態においては、上記脱臭フィルタ24は、脱臭フィルタとなる材料、例えば、活性炭やプラチナや銀などよりなるフィルタを所定のケース内部に配置し、ケースをファン22上面に固定して取り付けるようにする。
上記したように、本発明による三次元造形装置10においては、ファン22より三次元造形装置10内部の空気を排出し、筐体12の下方部隅に配置した吸気口20aより導入した空気によって三次元造形装置10内部に空気の流れを作りやすいようになされている。
そのため、上記吸気口20aおよびファン22以外の部分については、空気の出入りを抑えるようにしている。
ここで、図4(a)および(b)を参照しながら、本発明による三次元造形装置10におけるファン22とガイド部材20とにより生成される気流について説明する。
図4(a)は、三次元造形装置10の作業時にファン22を稼働した際に生じる空気の流れを表す概略説明図を示しており、図4(b)は、図4(a)に示すIVB矢印方向より三次元造形装置10を見た場合の矢視説明図を示している。
三次元造形装置10において造形を行う際、三次元造形装置10の天井部に配設されるファン22を起動すると、まず、三次元造形装置10の筐体12内に存在する空気がファン22から筐体12外へ排出される(図4(a)に示す矢印L(ファン22により生じる空気の流れ)を参照する)。
こうして三次元造形装置10の筐体12内の空気が筐体12外に送り出されると、筐体12内の気圧が筐体12外よりも低くなるため、ガイド部材20の吸気口20aより空気が筐体12内へ流入する(図4(a)に示す矢印M(吸気口20aより流入する空気の流れ)を参照する。)。
ここで、図4(b)を参照しながら、ガイド部材20の吸気口20aより流入した空気の流れについて説明すると、本発明による三次元造形装置10においては、ガイド部材20が所定の長さを有する長方体形状を有しているため、吸気口20aより流入した空気の流れを、ガイド部材20の形状に沿って直進する方向へ促すことが可能である(図4(b)に示す矢印Mを参照する。)。
そして、ガイド部材20に沿って直進した空気は、三次元造形装置10内部を渦を巻くように旋回して流れるものである(図4(b)に示す矢印Nを参照する。)。
その際、三次元造形装置10内のステージ106上において旋回して造形中の造形物を冷却する(図4(a)の矢印Nを参照する。)。
そして、三次元造形装置10の天井部に配設されたファン22が吸入された空気の排出口となるため、三次元造形装置10内部に存在する空気はファン22に向かって上昇する。
こうして、三次元造形装置10内部全体において、空気の流れが発生するようになる。
従来の三次元造形装置100においては、こうした造形中の造形物の冷却を昇降機構116の底部116a後方側に配設された造形物冷却ファン132を用いて冷却し、また、搬送部112においては、搬送ギア122および124の過熱を防ぐために搬送ギア122および124の前方側に配設される搬送ギア冷却ファン130を用いて冷却するものであった。
一方、本発明による三次元造形装置10においては、ガイド部材20およびファン22を装置構成に取り入れることにより、装置全体に空気の流れを発生させており、そうした空気の流れにより搬送ギア28および30部分の過熱の防止と、積層される三次元造形物の冷却とを同時に可能としている。
本発明による三次元造形装置10においては、ファン22の稼働およびガイド部材20の配設により筐体12内に空気の流れを作ることで、装置内部を冷却している。
こうした冷却により、装置内部のフィラメントが当該フィラメントの材料のガラス転移温度以下であるように保つことができ、安定した三次元造形を行うことが可能である。
即ち、フィラメントの材料がABS樹脂の場合では80〜120℃以下、PLA樹脂の場合では60℃以下に保つことで、フィラメントの熱による曲がりや、造形物の沈み込みを防止することが可能である。
なお、こうした従来の三次元造形装置10の全体の操作は、三次元造形装置10の制御部に搭載された図示しないマイクロコンピューターによって制御される。
そして、造形される三次元造形物としては、三次元造形装置10外部に接続されるパーソナルコンピューター(図示せず。)より、CADなどにより作成されたデータに基づいて作製されるものであって、そうしたパーソナルコンピューターはZ軸方向に1層ずつ順に樹脂材料を押し出して積層することにより三次元造形物が造形されるようプログラムされているものである。
こうした三次元造形装置10に搭載される上記マイクロコンピューターや、三次元造形を行う際に用いるパーソナルコンピューターより転送されるデータについては、公知の技術であり、本願における三次元造形装置10においては、公知である従来の技術を用いるものとしてその説明については省略することとする。
以上の構成において、本発明による三次元造形装置10において三次元造形物を積層する場合には、はじめに、フィラメント120の先端を搬送ギア28および30の間に通してヒーターノズル26にセットする。そして、ファン22を稼働しながら三次元造形装置10を動作させると、三次元造形装置10内部の空気がファン22より排出され、吸気口20aより空気が流入する。
フィラメント120がヒーターノズル26において加熱されて溶解すると、ヒーターノズル26の押出口26dより押し出されたフィラメント120が、ステージ106上において積層する。
こうした動作の間、吸気口20aより空気が導入され、導入した空気の気流によってステージ106上の造形物および搬送部14における搬送ギア28および30等が冷却される。
以上において説明したように、本発明による三次元造形装置においては、筐体にガイド部材およびファンを設けるようにした。
これにより、本発明による三次元造形装置においては、搬送部に複数のファンを用いることなく、搬送部の過熱を防ぎ、かつ、三次元造形物を適度に冷却を行うことが可能であるため、フィラメントの搬送部の過熱を防ぎ、安定した三次元造形物の造形を行うことができるようになる。
また、本発明による三次元造形装置においては、搬送部において搬送ギアを熱伝導率の低い材料を用いて形成するようにした。
これにより、本発明による三次元造形装置においては、搬送部に複数のファンを用いることなく、搬送部の過熱を防ぐことが可能であるため、フィラメントの搬送部の過熱を防ぎ、安定した三次元造形物の造形を行うことができるようになる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に示すように変形することができるものである。
(1)上記した実施の形態においては、1つのガイド部材による吸気口と1つのファンを設けるものとしたが、それに限られるものではないことは勿論であり、複数のガイド部材を設けて複数の吸気口を設けてもよいものであり、複数のファンを用いるようにしてもよいものである。
図5(a)には、複数のガイド部材を有する三次元造形装置200の概略構成斜視説明図を示しており、図5(b)には、図5(a)に示すVB矢印方向より見た場合の概略構成矢視説明図を示している。この三次元造形装置200においては、ガイド部材20に加えて対角線上の対向する位置に他のガイド部材202を設けていることのみ三次元造形装置10と異なる。
こうした三次元造形装置200においては、前方側と後方側とにそれぞれガイド部材を有するため、図5(b)に示すように、ガイド部材20の吸気口20aより導入される矢印Mで示す空気に加えて、ガイド部材202の吸気口202aより導入される矢印Oで示す空気が三次元造形装置200内に導入される。
こうした吸気口20aおよび202aより導入される空気により旋回気流Pが生じ、三次元造形装置200内部を冷却するものである。
また、図6(a)には、三次元造形装置下方側にファンを配設し、上方側に排気口を穿設した例を示している。
こうした三次元造形装置においては、下方側に配設されたファンより空気が導入され、気流を生じて上方側の排気口よりあたたまった空気が排出される。
また、図6(b)には、三次元造形装置内の下方側に2つのファンを配設した例を示している。
こうした三次元造形装置においては、2つのファンの稼働させることにより内部で旋回する空気の流れを発生させる。
ここで、三次元造形装置内に2つのファンを配置させる場合においては、三次元造形装置内部に旋回する空気の流れを発生させられる配置であればよいものであるが、その配置としては、直接対向しない位置であって、かつ、少なくとも一方を低い位置に配置させることが望ましい。
また、2つのファンを三次元造形装置内の下方側に配置してもよいものであるが、一方、2つのファンを三次元造形装置内の上方側に配置することは効率的な冷却を行うことが難しくなるため適していないものである。
図6(a)および(b)に示す例においては、いずれもファンが三次元造形装置外より空気を導入する例を示しているが、このようなファンの三次元造形装置内部側に、空気の流れを作るガイド部材を配置してもよいものである。
(2)上記した実施の形態においては、ガイド部材の形状を長方体形状としたが、それに限られるものではないことは勿論であり、三次元造形装置内部に空気を導入しやすく、かつ、内部に旋回気流を生じやすい形状であればよいものである。
(3)上記した実施の形態においては、三次元造形装置内部に冷却装置などの冷却を促進する部材を設けていないものであるが、これに限られるものではないことは勿論であり、三次元造形装置に冷却装置を用いて導入される空気を予め冷やしておいてもよいものである。
例えば、ガイド部材20の吸気口20aに冷却装置を配設すると、三次元造形装置外部より空気が導入される際に冷却されるため、冷却された空気が内部に導入され、冷却された空気によって三次元造形装置内部に生じる気流が発生し、さらに効率よく筐体内部を冷却可能であるため、内部の過熱を抑制するのに適している。
こうした冷却装置としては、ペルチェ素子などを吸気口の形状に嵌合させるように配設することで、導入する空気を予め冷やしておくことが可能である。
(4)上記した実施の形態においては、2つの搬送ギアおよび2つのモーターを用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、搬送ギアの1つをプーリーとしてもよいものであり、また、モーターを1つにして一方の搬送ギアにのみ動力を与えるようにしてもよいものである。
この場合、例えば、1つの搬送ギアのみをモーターにより直接駆動するようにし、もう一方の搬送ギア等を図示しないプーリーや他の回転ギアを介するなどして動力を伝達させて駆動するようにしてもよいし、1つの搬送ギアのみをモーターにより直接駆動し、もう一方の搬送ギア等には動力を伝達させずに、フィラメントの動きに沿って回転させるようにしてもよい。
即ち、こうした2つの搬送ギアは、それぞれが内側方向に向かって回転することにより、搬送ギア間でフィラメントを搬送することが可能であれば、従来の駆動方法を適宜に用いて駆動させればよいものである。
(5)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、樹脂により三次元造形物の製造を行う三次元造形装置に利用することができるものである。
10、100、200 三次元造形装置、12、102 筐体、12a、12b、102a、102b 側面、12c、102c 孔、12d、102d 天板、12e、102e 蓋、14、112 搬送部、16、114 キャリッジ、18、116 昇降機構、18a、116a 底部、20、202 ガイド部材、20a 吸気口、22 ファン、24 脱臭フィルタ、26、118 ヒーターノズル、26a 常温部、26b、118a 加熱部、26c、118b ノズル部、26d 押出口、28、30、122、124 搬送ギア、28a、28b 面、32 シャフト、34、36、126、128 モーター、104、108、110 ガイドレール、106 ステージ、116b 孔、120 フィラメント、130 搬送ギア冷却ファン、132 造形物冷却ファン、134 スプール、136 ボーデン式エクストルーダー、136a 孔、138 チューブ
Claims (13)
- 加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、前記ヒーターノズル内で前記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、前記ヒーターノズルより溶解した前記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、
前記三次元造形装置を構成する前記筐体内の空気を前記筐体外へ排出する少なくとも1つのファンと、
前記筐体に穿設される少なくとも1つの吸気口と、
前記吸気口の前記筐体内部側に設置されるものであって、前記ファンの起動により導入された前記空気について、前記空気が通過する際に前記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と
を有することを特徴とする三次元造形装置。 - 加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、前記ヒーターノズル内で前記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、前記ヒーターノズルより溶解した前記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、
前記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、
前記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、前記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、
前記昇降機構に搭載され、前記搬送ギアの回転により搬送される前記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した前記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、
前記筐体内の前記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージと
を有することを特徴とし、
前記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成される
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、前記ヒーターノズル内で前記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、前記ヒーターノズルより溶解した前記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、
前記三次元造形装置を構成する前記筐体内の空気を前記筐体外へ排出する少なくとも1つのファンと、
前記筐体に穿設される少なくとも1つの吸気口と、
前記吸気口の前記筐体内部側に設置されるものであって、前記ファンの起動により導入された前記空気について、前記空気が通過する際に前記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と、
前記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、
前記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、前記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、
前記昇降機構に搭載され、前記搬送ギアの回転により搬送される前記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した前記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、
前記筐体内の前記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージと
を有することを特徴とし、
前記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成される
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、前記ヒーターノズル内で前記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、前記ヒーターノズルより溶解した前記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、
前記三次元造形装置を構成する前記筐体外の空気を前記筐体内へ導入する少なくとも1つのファンと、
前記筐体に穿設されて排気を行う少なくとも1つの排気口と、
前記ファンの前記筐体内部側に設置されるものであって、前記ファンの起動により導入された前記空気について、前記空気が通過する際に前記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と
を有することを特徴とする三次元造形装置。 - 加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、前記ヒーターノズル内で前記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、前記ヒーターノズルより溶解した前記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、
前記三次元造形装置を構成する前記筐体外の空気を前記筐体内へ導入する少なくとも1つのファンと、
前記筐体に穿設されて排気を行う少なくとも1つの排気口と、
前記ファンの前記筐体内部側に設置されるものであって、前記ファンの起動により導入された前記空気について、前記空気が通過する際に前記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と、
前記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、
前記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、前記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、
前記昇降機構に搭載され、前記搬送ギアの回転により搬送される前記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した前記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、
前記筐体内の前記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージと
を有することを特徴とし、
前記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成される
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、前記ヒーターノズル内で前記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、前記ヒーターノズルより溶解した前記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、
前記三次元造形装置を構成する前記筐体の天井部に配置され、前記筐体内の空気を前記筐体外へ排出するファンと、
前記筐体の下方側の隅に穿設され、前記ファンが起動されると前記筐体外部の空気を導入する少なくとも1つの吸気口と、
前記吸気口の前記筐体内部側に設置されるものであって、前記ファンの起動により導入された前記空気について、前記空気が通過する際に前記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と
を有することを特徴とする三次元造形装置。 - 加熱により溶解する性質を有する線状に加工された熱可塑性材料をヒーターノズル内に搬送し、前記ヒーターノズル内で前記熱可塑性材料を加熱溶解し、筐体内の底部に配置されるステージ上に、前記ヒーターノズルより溶解した前記熱可塑性材料を押し出して積層することにより三次元形状の造形を行う三次元造形装置において、
前記三次元造形装置を構成する前記筐体の天井部に配置され、前記筐体内の空気を前記筐体外へ排出するファンと、
前記筐体の下方側の隅に穿設され、前記ファンが起動されると前記筐体外部の空気を導入する少なくとも1つの吸気口と、
前記吸気口の前記筐体内部側に設置されるものであって、前記ファンの起動により導入された前記空気について、前記空気が通過する際に前記筐体内部で旋回する気流を発生させることが可能な形状を有するガイド部材と、
前記筐体内に配置される水平方向に平行なガイドレール上を摺動するキャリッジと、
前記キャリッジに対してXYZ直交座標系におけるZ軸方向に沿って摺動可能であるように配設され、かつ、前記熱可塑性材料を搬送する搬送ギアを有する昇降機構と、
前記昇降機構に搭載され、前記搬送ギアの回転により搬送される前記熱可塑性材料を導入して加熱溶解させ、先端に有する孔より溶解した前記熱可塑性材料を押し出すヒーターノズルと、
前記筐体内の前記ヒーターノズルの下方側に水平に配置され、三次元造形物を積層されるステージと
を有することを特徴とし、
前記搬送ギアは、エポキシ樹脂、シリコーンゴム、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリプロピレン樹脂のいずれかの材料により形成される
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記筐体内の温度を、前記熱可塑性材料が有するガラス転移温度以下に保つ
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1、3、6または7のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記ファンは、前記三次元造形装置より排出された空気を脱臭する脱臭フィルタを有する
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項4または5のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記排気口は、前記三次元造形装置より排出された空気を脱臭する脱臭フィルタを有する
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1、3、6または7のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記吸気口に、冷却装置を有する冷却ユニットを取り付ける
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項4または5のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記ファンに、冷却装置を有する冷却ユニットを取り付ける
ことを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記熱可塑性材料は、ABS樹脂またはPLA樹脂よりなる
ことを特徴とする三次元造形装置。
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